JP2007029461A - 玉縁芯材 - Google Patents

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Abstract

【課題】玉部及び帯板部の曲げやすさを確保するとともに、フック部が所要の係合強度を確保した合成樹脂製の玉縁芯材を提供することを目的としている。
【解決手段】合成樹脂材料から一体に成形される玉部(11)と帯板部(12)とを備え、玉部(11)及び帯板部(12)の少なくともいずれかの片面にフック部(14)を一体に有し、座席等の表皮シート材(19,20) の所要部位に添設される玉縁芯材(10)に関する。前記フック部(14)の硬度を前記玉部(11)及び帯板部(12)の硬度よりも高く設定している。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂材料から成形される玉部と帯板部とを備え、玉部と帯板部との少なくともいずれかの一方の片面にフック部が一体に形成され座席等の表皮シート材の所要部位に縁部に添設される玉縁芯材に関する。
従来から、車両用の座席シート、或いは事務用、家庭用のソファー類や座椅子などの稜線部の表皮シート材内面に玉縁芯材を添設してシートクッションなどに高級感を付与することが行われている。この玉縁芯材は、古くは繊維材料から得られる剛直性の高い紐類が用いられていた。近年では、これら紐類に代わって合成樹脂製の玉縁芯材が多く使われるようになってきた。この合成樹脂製の玉縁芯材は、断面が円形の長尺な線材からなる玉部と、同玉部の長手方向に沿って玉部と同時に一体成形される断面矩形状の帯板部とを有している。
こうした構造をもつ合成樹脂製の玉縁芯材を座席シート類の稜線部に取り付けるには、第1及び第2の表皮シート材を、その縫製側の側縁部を表面同士で重合させるとともに第2の表皮シート材の前記側縁部の裏面側に玉縁芯材を添設し、第1及び第2表皮シート材及び玉縁芯材の帯板部を重ねて玉部と帯板部との境界線に沿って縫製し、第2表皮シート材を玉縁芯材の玉部を包みこむようにして折り返し、第1及び第2表皮シート材の間に段部を形成する。ここで通常のシートカバーは、シートパットに皺や弛みが出ないようクッションの外形寸法よりもやや小さいめに作られる。そのためシートカバーをシートパットに被覆すると、パット材の反発力により縫製箇所に引張力が作用して、玉縁芯材の玉部が第1表皮シート材の表面から持ち上げられ離れてしまう。その結果、シートカバーの段部が不安定に蛇行したり、更には着座者の座圧が加わるとこの傾向がより顕著になり、玉縁芯材と第1及び第2の表皮シート材の縫合せ部分が露呈し、シート外観品質が低下する。
こうした不具合を解消すべく、例えば特開2005−40158号公報(特許文献1)では、重合された第1及び第2表皮シート材の側縁部に、玉縁芯材を第2表皮シート材の裏面側側縁部に沿って添設し、玉縁芯材の帯板部と第1及び第2表皮シート材の重合部とを第1の縫合線に沿って縫合するとともに、玉部の帯板部とは反対側の端部付近で第1及び第2表皮シート材を第2の縫合線に沿って縫合している。この第2の縫合線に沿って縫合することにより、玉縁芯材の玉部が第1表皮シート材の表面から浮き上がることを防いでいる。更に、同特許文献1によれば、合成樹脂製の玉縁芯材の片面に多数のフック片を設け、第2表皮シート材の折返し部の裏面に玉縁芯材に形成された前記フック片を係合させて、第2表皮シート材の折返し部が浮き上がらないようにしている。
特開2005−40158号公報
ところで、一般に車両用の座席シートなどの稜線部は直線に限らず長さ方向に捩じれるようにして湾曲する形状をもつ場合が多い。従って、玉縁芯材を表皮シート材の湾曲縁部に沿って添設したのち、シートカバーをシートパッドの湾曲する稜線部に適合させて被覆しようとしても、前記玉縁芯材が硬直である場合にはシートパッド類の湾曲する稜線部に合わせて捩じるようにして湾曲させても、玉縁芯材は元の直線状に戻ろうとして、シートカバーがシートパッドの稜線部に適合させることができなくなる。
上記特許文献1によれば、玉縁芯材の成形材料としてポリプロピレンなどの合成樹脂材料が使われると記載されている。玉縁芯材に適用される合成樹脂材料としては、ポリプロピレンの他に、例えばポリアミド、ポリエステルなどが挙げられる。しかし、これらの合成樹脂材料の硬度は、ロックウェル硬度が100以上であって、同特許文献1に挙げられたポリプロピレンのロックウェル硬度90〜100と比較するといずれも高い。このように他の熱可塑性樹脂材料と較べて比較的硬度が低いポリプロピレンであっても、相当に硬く柔軟性に乏しい。従って、こうした合成樹脂材料を用いる場合には、上述のようにシートカバーをシートクッション類に被覆するとき、玉縁部がシートパッドの形状に上手く沿わせることができない場合が多くなる。このため、玉縁部をシートパッドの複雑な外観形状に上手く沿わせるには、更なる工夫が要求される。
また、特許文献1にも記載されているように、玉縁芯材の帯板部表面にフック片を形成して、同フック片をクッションカバーの第2表皮シート材の折り返し部の裏面に係着させる場合には、座席シート類には大きな座圧がかかることに加えて多方向からの応力が働くため、フック片と第2表皮シート材の裏面との係合強度を大きくしなければならない。しかし、このフック片の係合強度は、フック片自体の形状及び硬度と相手方の第2表皮シート材の裏面係脱面の構造により大きな影響を受ける。通常、前記表皮シート材は、上記特許文献1にも記載されているように、織編物や本革、合成皮革などからなる表皮層、薄いウレタン材からなるクッション層及びメリヤスや不織布などからなる裏基布を、それぞれラミネート加工などで重合一体化することにより得られる。
従って、この表皮シート材の裏面は、通常の面ファスナーに使われるようなフック片と係合しやすい適当な形状をもつパイルが密集している雌係合部材と異なり、パイルは高さが十分でなく且つパイル形状も一律ではないことが多い。そのため、通常のフック片構造と硬度をもつフック片では確実に表皮シート材の裏面に係合しにくい。また仮に係合したとしても、フック片の係合する数の割合が少なく、そのため全体としての係合強度が低く、強い力がかかると容易に外れやすい。そこで、フック片の硬度を通常のフック片の硬度より高くする必要がでてくる。しかしながら、フック片の硬度が高すぎると、係合強度を高めることはできるが、同質材からなる玉部及び帯板部が曲げにくくなり、上述のような不具合が発生する。
本発明は、こうした玉縁芯材の湾曲しやすさとフック部の係合のしやすさという相反する要求に応えるべくなされたものであり、具体的には玉部及び帯板部の曲げやすさを確保するとともに、フック部に所要の係合強度を付与した合成樹脂製の玉縁芯材を提供することを目的としている。
かかる目的は、本発明の基本構成である合成樹脂材料から成形される玉部と帯板部とを備え、玉部及び帯板部の少なくともいずれかの片面にフック部を一体に有し、座席等の表皮シート材の所要部位に添設される玉縁芯材であって、前記フック部の硬度が前記玉部及び帯板部の硬度よりも高く設定されてなることを特徴とする玉縁芯材により効果的に達成される。
好適には、前記玉部及び帯板部がエラストマー樹脂からなり、前記フック部が熱可塑性樹脂からなる。また、前記フック部は前記玉部及び帯板部の少なくともいずれかの片面全体にわたって連続的もしくは間欠的に設けられてもよい。前記フック部には多数のフック片だけで構成される場合も含み、各フック片が前記玉部及び帯板部の少なくともいずれかの片面に直接立設されている。更に、前記フック部のフック片を形成する面を平面とすることが望ましい。また、前記玉縁芯材の縫製領域を他の部分よりも柔軟に形成することができるし、前記表皮シート材を縫着する前記フック部の縫製領域からフック片を排除してもよい。更に、上記帯板部を通常の長尺な矩形状平板とせずに、玉部とは反対側の部分をジグザグ状に切り欠いた形状にすることが好ましい。
作用効果
前記フック部の硬度を必要な係合強度が確保できる所要の硬度に設定するとともに、玉縁芯材の玉部及び帯板部の硬度をクッション材の外形に沿って容易に湾曲させることを可能にする前記フック部の硬度よりも低い硬度に設定することにより、シートカバーに縫製された玉縁芯材をシートパッドの稜線部の外形に沿って容易に且つ確実に被覆することができるとともに、第2表皮シート材の玉縁芯材を内側に包むようにして折り返された折り返し部におけるフック片による第2表皮シート材の裏面との係合が確実に且つ強固になされるようになる。
前記玉部及び帯板部をエラストマー樹脂から構成し、前記フック部を熱可塑性樹脂から構成すると、材質的に前記フック部の硬度を前記玉部及び帯板部の硬度よりも高く設定できる。また、前記フック部のフック片を形成する面を平面とすれば、フック高さを共通にすることができ、フック片形成領域において係合強度を均一化できる。前記フック部を前記玉部及び帯板部の少なくともいずれかの片面全体にわたって連続的もしくは間欠的に設けることにより、フック片の係合強度の大きさ及び玉部及び帯板部の曲げやすさを調整することができる。ここで、玉縁芯材の帯板部の一辺側をジグザグ状に切り欠いた場合には、玉縁芯材自体が更に湾曲しやすくなる。なお、前記フック部の表皮シート材を縫着する縫製領域からフック片を排除すれば、ミシンによる縫製が容易となるため好ましい。更に、例えば各フック片を前記玉部及び帯板部の少なくともいずれかの片面に直接立設し、或いは平板状基材とフック片とからなるフック部自体を前記縫製領域から排除し、更には同フック部の縫製領域の平板状基材の肉厚を薄くしたりして、前記縫製領域を他の部分よりも柔軟に形成する場合には、縫製が容易になるばかりでなく、縫製部における帯板部と第2表皮シート材との馴染み性が向上するため好ましい。
以下、本発明の代表的な実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す玉縁芯材の部分斜視図である。同図に示すように、この実施形態に係る玉縁芯材10は、断面が略半円形状の玉部11及び断面が略細長い矩形状の帯板部12が成形一体化された芯材本体13と、前記玉部11及び帯板部12の連続する片面の全体に、二色成形により成形一体化されたフック部14とを有している。
前記フック部14が一体化される前記芯材本体13の片面全体が同一の平坦面とされている。前記フック部14は、平板状基材15と同平板状基材15の芯材本体13とは反対側の表面に立設された多数のフック片16とからなる。また、前記芯材本体13の帯板部12と同帯板部12に一体化されるフック部14の部分は山と谷からなるジグザグ状に切り欠かれている。かかる構成を備えた玉縁芯材10は、予め押出成形により成形された長尺の芯材本体13を射出成形機の図示せぬ下型の芯材本体通路に間欠的に送り込み、その片面にフック部14の平板状基材15とフック片16とを射出成形して一体化することにより連続的に製造する。本実施形態では、前述のとおり帯板部12と同帯板部12に一体化されるフック部14の部分ジグザグ状に切り欠かれているが、その切欠き形状は前述のようにして成形された帯板部12に対応する部分をパンチなどで打ち抜いて形成する。この打抜き形状により、玉縁芯材10の全体としての湾曲性が向上する。勿論、前記帯板部12は、通常の細長い矩形平板状のままでもよい。
本実施形態にあって重要な点は、前記芯材本体13に使われる材料とフック部14に使われる材料が異なる点である。本実施形態では、芯材本体13にポリオレフィン系のエラストマー樹脂が使われており、フック部14には従来と同様にポリプロピレンが使われる。このポリエステル系のエラストマー樹脂の柔らかさは、ジュロメータAの70〜ジュロメータDの60程度で一般のゴムよりは硬いが、通常の熱可塑性合成樹脂と比較すると一段と柔らかく、容易に変形する。一方、フック部に使われるポリプロピレンの硬度はロックウェル硬度で80〜100であり、シートカバー、特に表皮層19cに容易に係合することができる。同ポリプロピレンの曲げ弾性率は1500MPaであることが好ましく、適度な硬度と曲げ弾性を備えている。ここで、熱可塑性のエラストマー樹脂としては、ポリエステル系に限らず、相手方のフック部14との親和性をも考慮して、スチレン−ブタジエン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアミド系の各種エラストマー樹脂が採用できる。
図2は上記構成を備えた本実施形態に係る玉縁芯材10を縫着したシートカバーを座席シート等のシートパッドに組付けるときの概念図であり、図3はシートカバーが組付けられた座席シート類の玉縁芯材添設部の断面図である。
本実施形態に係る合成樹脂製の玉縁芯材10を、図3に示す座席シート類17の稜線部17aに沿って添設するには、先ずシートカバー18の所定の部位に玉縁芯材10を縫着する。このときの縫着線は、座席シート類の稜線部は単なる直線状ばかりでなく、図2に示すように捩じるようにして曲げられていることも多いため、シートカバー18に玉縁芯材10を縫着するときも直線的に縫着することは少なく、大小のカーブに加えて捩じるようにしてシートカバー18に縫着することが多い。
この種のシートカバー18は、玉縁芯材10と第1及び第2の表皮シート材19,20とを有している。従来の表皮シート材は、例えば表皮層に繊維織編物、天然皮革、合成皮革などを、中間層に薄い軟質のウレタンフォームを、裏面基布に細い糸条を使った粗目で薄い経編物を配し、それらをラミネート加工などによって積層一体化している。本実施形態にあっては、図4に示すように、前記第1及び第2表皮シート材19,20は従来と同様の材質及び構造の表皮層19a,20a及び中間層19b,20bを備えているが、裏面基布19c,20cの一面には多数のパイルが積極的に形成され、フック片16との係合率を高めている。このときのパイル糸は多数の細いフィラメントから構成されている。第1及び第2表皮シート材19,20は同一材質及び構造であっても、異なる材質及び構造であってもよい。勿論、裏面基布19c,20cとしては経編布に限定されず、織布であってもよい。
図3に示すように、玉縁芯材10を縫着してシートカバー18を製作するには、従来と同様に第1及び第2の表皮シート材19,20を、その縫合側の側縁部を表皮層を向かい合わせて重合させるとともに、第2の表皮シート材20の前記裏面基布の捩じるようにしてカーブする側縁部に沿って玉縁芯材10のフック部14とは反対側の表面をあてがいながら、第1及び第2表皮シート材19,20及び玉縁芯材10の玉部11と帯板部12との境界線に沿った第1縫着線上にて第1ミシン糸22により縫合する。次いで、玉部11の帯板部12とは反対側の先端縁に沿った第2縫着線上にて第1及び第2表皮シート材19,20を第2のミシン糸23により縫合する。この縫合を終えると、第2表皮シート材20を玉縁芯材10の玉部11を包みこむようにして折り返し、同第2表皮シート材20の前記側縁部に沿って縫着された玉縁芯材10のフック片16を第2表皮シート材20の折返し部内面のパイル面に係着させてシートカバー18が完成する。
ところで、前記玉縁芯材10を第1及び第2表皮シート材19,20に縫合するとき、上記特許文献1に記載されているような玉縁芯材であれば、同芯材の全てがポリプロピレンなどの合成樹脂材料から成形されているため、玉部と帯板部との境界線に沿ってミシン針が折損しやすいが、本発明のごとく玉部11及び帯板部12からなる芯材本体13の硬度をフック部14の硬度よりも低くするため、芯材本体13に柔らかく変形しやすいエラストマー樹脂を使い、フック部14には硬度が高いポリプロピレンなどの通常の合成樹脂を使っている。フック部14の平板状基材15は上述のように芯材本体13に一体化されるため、その強度が増大していることと、図1及び図3にも示したとおり、平板状基材15の肉厚を極力薄くしても、フック部14に必要な強度が確保されると同時にミシン針の刺通しが容易になり、ミシン針の折損などが発生しない。
こうして完成したシートカバー18は、図2及び図3に示すように、従来と同様にして座席シートなどのシートパッド21を被覆するように組み付けられる。この組付け時に、特許文献1に記載された玉縁芯材であれば、同芯材の全てに硬度の高いポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂を使っているため、シートパッド21の肘掛け部21aと側壁部21bとの間に後方に向けて捩じれるようにして湾曲して外側に膨出する稜線部21cの下方内側に沿って配される玉縁芯材は反発性が強く、元の直線状に戻ろうとして、前記稜線部21cの形状に適合させて縫合したシートカバー18の特に捩じれる領域では、同シートカバー18を外側に撥ね出して、シートパッドの所望の外観形状とは異なる見栄えのよくない仕上がりとなりやすい。
これに対して、本実施形態による玉縁芯材10によれば、上述のように芯材本体13に柔軟性に富んで変形しやすいエラストマー樹脂を使い、所要の係合強度が要求されるフック部14には所要の硬度をもつ通常の熱可塑性樹脂を使っているため、玉縁芯材10の全体としての湾曲性に優れており、同芯材10を縫着したシートカバー18をシートパッド21の上記稜線部21cの形状に合わせて被覆して組み付けるとき、容易にその形状に適合させることが可能であり、被覆後のシートカバーに所期の形状をもつ段差が得られて外観上も極めて優れた座席シート類が得られる。また、前記フック部14のフック片16は所要の硬度と弾性を備えているため、同フック部14の多数のフック片16が第2表皮シート材20の裏面のパイルと確実に且つ強固に係合する。その結果、座席シート類に多様な方向からの力が加わっても、第2表皮シート材20の玉縁芯材10を包んで折り返された折返し部において、第2表皮シート材20の内面同士が離間することがなく、玉縁部の形状が崩れたりずれたりすることがない。
図5は本発明の第2実施形態に係る玉縁芯材の部分斜視図である。上記第1実施形態と実質的に一致する部分には同一符号を付しており、その部分の説明は第1実施形態に譲ることにする。この実施形態では、フック部14の成形時に平板状基材15を連続して成形せずに、玉縁芯材10の長さ方向に所要の間隔をおいて一部を欠落させて、玉部11及び帯板部12のフック部14との接合面の一部を直接外部に露呈させ溝部10aを形成するようにしている。この溝部10aを形成することにより、玉縁芯材10の全体が更に湾曲しやすくなる。
図6は本発明の第3実施形態に係る玉縁芯材の横断面を示している。この実施形態にあっても、上記第1及び第2実施形態と実質的に異なる部分を説明するに止め、先の実施形態と実質的な部分には同一符号を付して、その具体的説明は上記第1及び第2実施形態に譲る。この第3実施形態によれば、上記実施形態におけるフック部14の平板状基材15を排除して、硬度の高いフック片16をエラストマー樹脂からなる柔らかく湾曲性に優れた芯材本体13の片面に直接立設している。その結果、フック片16による係合強度を確保したうえで、玉縁芯材10の全体を、上記第2実施形態以上に柔軟に且つ湾曲しやすくしている。
図7は本発明の第4実施形態を示している。この実施形態にあっても、上記第1〜第3実施形態と実質的に一致する部分には同一符号を付すとともに、その具体的説明は叙述の各実施形態に譲っている。この第4実施形態では玉縁芯材10の帯板部12の縫着線に沿った領域から、フック片16を排除するとともに帯板部12の対応領域を部分的に排除している。他の構成は上記第1実施形態と実質的に同じである。そのため、実施形態同士で一致する部分には同一符号を付している。このように縫製領域10bを極力薄く且つ邪魔な部分を排除すればよいので、帯板部12を残し、平板状基材15を排除してもよい。こうする場合には、縫製作業が容易になるだけでなくミシン針の折損事故がなくなる。
本発明の第1実施形態である玉縁芯材をフック片側から見た部分斜視図である。 本発明の玉縁芯材を縫着して得られるシートカバーの座席シート類のシートパッドに組み付けるときの概念を示す説明図である。 シートカバーが組み付けられた座席シート類の要部の構造を拡大して模式的に示す断面図である。 シートカバーの構成部材である表皮シート材の構成を概略で示す積層分解図である。 本発明の第2実施形態である玉縁芯材をフック片側から見た部分斜視図である。 本発明の第3実施形態である玉縁芯材の横断面図である。 本発明の第4実施形態である玉縁芯材の横断面図である。
符号の説明
10 玉縁芯材
10a 溝部
10b 縫製領域
11 玉部
12 帯板部
13 芯材本体
14 フック部
15 平板状基材
16 フック片
17 座席シート類
17a 稜線部
18 シートカバー
19,20 第1及び第2の表皮シート材
19a,20a 表皮層
19b,20b 中間層
19c,20c 裏面基布
21 シートパッド
21a 肘掛け部
21b 側壁部
21c 稜線部
22,23 第1及び第2ミシン糸

Claims (4)

  1. 合成樹脂材料から成形される玉部(11)と帯板部(12)とを備え、玉部(11)及び帯板部(12)の少なくともいずれかの片面にフック部(14)を一体に有し、座席等の表皮シート材(19,20) の所要部位に添設される玉縁芯材(10)であって、
    前記フック部(14)の硬度が前記玉部(11)及び帯板部(12)の硬度よりも高く設定されてなることを特徴とする玉縁芯材。
  2. 前記玉部(11)及び帯板部(12)がエラストマー樹脂からなり、前記フック部(14)が熱可塑性樹脂からなる請求項1記載の玉縁芯材。
  3. 前記フック部(14)は前記玉部(11)及び帯板部(12)の少なくともいずれかの片面全体にわたって連続的もしくは間欠的に設けられてなる請求項1記載の玉縁芯材。
  4. 前記玉縁芯材(10)のフック片(16)を形成する面が平面である請求項3記載の玉縁芯材。
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