JP2007029036A - 釣りにおける掛かりを検出する方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
魚が掛かったときの釣り竿の穂先の動きやリールの作動を、釣り竿や釣り糸とは非接触状態で検出することができるようにし、従来のように釣り糸の動きを利用して検出するものと異なり掛かりの検出を安定化させる。
【解決手段】
掛かり検出装置(A)は、釣り竿(7)に取り付けてあるリール(8)の可動部であるスプール(80)の温度を非接触状態で検出する赤外線センサ(2)と、温度を検出する箇所を照らすLEDと、温度を検出する箇所の温度変化を検出する制御部(3)と、リール(8)が作動したときに報知する発信器を備えている。赤外線センサ(2)には、指向性を付与するフレネルレンズが装着されている。
【選択図】 図1
魚が掛かったときの釣り竿の穂先の動きやリールの作動を、釣り竿や釣り糸とは非接触状態で検出することができるようにし、従来のように釣り糸の動きを利用して検出するものと異なり掛かりの検出を安定化させる。
【解決手段】
掛かり検出装置(A)は、釣り竿(7)に取り付けてあるリール(8)の可動部であるスプール(80)の温度を非接触状態で検出する赤外線センサ(2)と、温度を検出する箇所を照らすLEDと、温度を検出する箇所の温度変化を検出する制御部(3)と、リール(8)が作動したときに報知する発信器を備えている。赤外線センサ(2)には、指向性を付与するフレネルレンズが装着されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、釣りにおける掛かりを検出する方法及び装置に関するものである。更に詳しくは、魚の掛かりによって生じる釣り竿の穂先の動きやリールなどの作動を、釣り竿や釣り糸とは非接触状態または離れた状態で検出することができるようにしたものに関する。
例えば、釣り人が複数の釣り竿を河岸や防波堤などに仕掛けるときには、魚が掛かったときに合わせのタイミングを外さないように、掛かったことを検出して報知する装置が使用されている。このような装置としては、例えば本願発明者が提案した特許文献1記載のものがある。
特許文献1記載の釣用発信機は、発信機本体に磁力遮断板の移動により投入される磁力スイッチを備えている。発信機本体は可動体を有する作動装置を備えており、可動体は回動可能に設けてある。可動体の進退動をする部分には遊動バネとチェーン及び引っ張りバネを介し釣糸掛具が取り付けてある。
この装置は、魚が針に掛かった後、逃げようとして釣糸を引っ張ったときだけでなく、釣り竿側へ移動して釣糸の緊張が緩んだときにも発信するようにし、掛かりを検出する感度を向上させたものである。
この装置は、魚が針に掛かった後、逃げようとして釣糸を引っ張ったときだけでなく、釣り竿側へ移動して釣糸の緊張が緩んだときにも発信するようにし、掛かりを検出する感度を向上させたものである。
特許文献1に記載の釣用発信機は、上記したように掛かりの感度を向上させることができるので十分に有用である。しかしながら、この釣用発信機には、次のような課題も生じていた。
まず、釣り糸を折り返すように釣糸掛具に引っ掛けるので、釣り糸は釣糸掛具から外れた直後には緩んだ状態になり、釣鉤が魚の口に十分に刺さっていない場合は、水の吸排動作などで釣鉤が口から出てしまうことがある。この点で、釣鉤の掛かりが不安定になりやすい。
また、上記のように釣り糸を引っ掛けると、釣り糸に大きな張力が掛かったときに釣り糸が傷みやすいという課題もある。
また、上記のように釣り糸を引っ掛けると、釣り糸に大きな張力が掛かったときに釣り糸が傷みやすいという課題もある。
(本発明の目的)
本発明の目的は、魚が掛かったときに動く部分である釣り竿の穂先の動きやリールの作動を、釣り竿や釣り糸とは非接触状態または離れた状態で検出することができるようにすることである。
本発明の目的は、魚が掛かったときに動く部分である釣り竿の穂先の動きやリールの作動を、釣り竿や釣り糸とは非接触状態または離れた状態で検出することができるようにすることである。
また、本発明の他の目的は、仕掛けの際に釣り糸を折り返すようにして釣糸掛具に引っ掛けることなどを不要として、魚が掛かったときに釣り糸が緩むようなことがなく掛かりを安定させ、釣り糸に大きな張力が掛かったときにも釣り糸が傷むことがないようにすることである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の動きを赤外線センサによって非接触状態で検出することを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する方法である。
第1の発明にあっては、
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の動きを赤外線センサによって非接触状態で検出することを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する方法である。
第2の発明にあっては、
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を赤外線センサによって非接触状態で監視し、監視している範囲に所定の温度変化があったときに、魚が掛かったとして検出することを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する方法である。
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を赤外線センサによって非接触状態で監視し、監視している範囲に所定の温度変化があったときに、魚が掛かったとして検出することを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する方法である。
第3の発明にあっては、
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を赤外線センサによって非接触状態で監視し、監視している範囲に所定の温度変化があったときに、魚が掛かったとして検出し、報知することを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する方法である。
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を赤外線センサによって非接触状態で監視し、監視している範囲に所定の温度変化があったときに、魚が掛かったとして検出し、報知することを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する方法である。
第4の発明にあっては、
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を非接触状態で検出する赤外線センサと、
温度を検出する箇所の温度変化を検出する制御手段と、
上記魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分に所定の温度変化があったときに報知する報知手段と、
を備えていることを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する装置である。
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を非接触状態で検出する赤外線センサと、
温度を検出する箇所の温度変化を検出する制御手段と、
上記魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分に所定の温度変化があったときに報知する報知手段と、
を備えていることを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する装置である。
第5の発明にあっては、
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を非接触状態で検出する赤外線センサと、
温度を検出する箇所を照らす照明手段と、
温度を検出する箇所の温度変化を検出する制御手段と、
上記魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分に所定の温度変化があったときに報知する報知手段と、
を備えていることを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する装置である。
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を非接触状態で検出する赤外線センサと、
温度を検出する箇所を照らす照明手段と、
温度を検出する箇所の温度変化を検出する制御手段と、
上記魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分に所定の温度変化があったときに報知する報知手段と、
を備えていることを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する装置である。
第6の発明にあっては、
赤外線センサの受光範囲に指向性を付与する手段を備えていることを特徴とする、
第4または第5の発明に係る釣りにおける掛かりを検出する装置である。
赤外線センサの受光範囲に指向性を付与する手段を備えていることを特徴とする、
第4または第5の発明に係る釣りにおける掛かりを検出する装置である。
釣り竿を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分とは、例えば釣り竿の穂先、釣り竿の先部(穂先に続く近傍部分)、リールの可動部、釣り糸、釣鉤などである。その他、釣り糸の動きを感知して動く手段を設けて、その動きを検出するようにしてもよい。
検出の対象がリールの場合、その種類は可動部(回転部分など)を有するものであれば特に限定するものではないが、例えばタイコリール、スピニングリール、ベイトキャスティングリールなどである。
検出の対象がリールの場合、その種類は可動部(回転部分など)を有するものであれば特に限定するものではないが、例えばタイコリール、スピニングリール、ベイトキャスティングリールなどである。
監視箇所の温度を検出する赤外線センサ(熱センサともいう)は、好ましくは波長依存性(波長選択性ともいう)がなく、温度の変化を検出するのに好適であり、更には光学フィルタを使い分けることによって機能の調節や設定が可能であるという特性を持つ焦電型赤外線センサを用いるのがよいが、これに限定するものではない。
赤外線センサ(または光電検出器)は、例えば700nm〜1mmの波長領域に感度を持つものが採用される。このうち熱効果型のものは、感度は劣るところはあるが常温動作が可能であり、広い波長域にわたって波長依存性がないという特徴があるので好ましい。また、温度の変化とは、温度の上昇と下降を含む意味であり、この変化は温度を持つ物体から発せられる赤外線の量の変化により生じる。
照明手段としては、蛍光灯や電球あるいはLED(light emitting diode)などが採用できる。LEDは、小さくつくることができるので装置の小型化に適しており、消費電力も小さいのでより好ましい。
制御手段としては、例えばウインドウコンパレータ回路などの比較回路や判定回路など電気的回路が採用されるが、これに限定するものではない。
報知手段としては、例えばブザーなど音声による報知、振動による報知、発光装置など可視手段による報知、またはそれらと電波などの信号を受信側(使用者側)に発信することを組み合わせる報知などがあるが、これらに限定するものではない。
指向性を付与する手段としては、例えば、円管、角管などのパイプ、チューブあるいは平面レンズであるフレネルレンズなど各種レンズを採用できるが、これらに限定されるものではない。また、パイプやチューブの場合では、検出範囲に指向性を付与し、例えば箇所を限定して検出するという機能に支障がなければ、全長にわたり同じ内径のものでもよいし、先側または基側へ窄まったものでもよい。
(作用)
本発明に係る、釣りにおける掛かりを検出する装置(掛かり検出装置という)の作用を説明する。なお、ここでは、赤外線センサでスピニングリールの温度を監視する場合で説明する。また、本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を容易にするためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
本発明に係る、釣りにおける掛かりを検出する装置(掛かり検出装置という)の作用を説明する。なお、ここでは、赤外線センサでスピニングリールの温度を監視する場合で説明する。また、本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を容易にするためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
魚釣り具(7,8)(リールを取り付けた釣り竿)を竿受け具(6)によって保持する。掛かり検出装置(A)は、例えばこの竿受け具(6)に取り付けられている。また、赤外線センサ(2)は、例えばリール(8)の可動部(80)(回転部分など)の温度を非接触状態で検出することができるように調節または設定されている。
このとき、赤外線センサ(2)の受光範囲に指向性を付与する手段(20,21)を使用すれば、監視する箇所を狭めてその箇所だけに照準を合わせることによって、背景など、監視する箇所とは本来無関係の箇所の温度の揺らぎなど(いわゆるノイズ)の影響を受けにくくすることができるので、誤作動を防止することができる。
また、夜間の使用では、LEDなどの照明手段(13)で温度を検出する箇所を照らすようにすれば、温度が上がるので安定した検出ができるようになり、誤作動を防止することができる。
なお、掛かり検出装置(A)は、竿受け具(6)に取り付けずに、地面に立てた支持具に取り付けるなどして釣り竿と離れた位置に設けることもできる。
なお、掛かり検出装置(A)は、竿受け具(6)に取り付けずに、地面に立てた支持具に取り付けるなどして釣り竿と離れた位置に設けることもできる。
赤外線センサ(2)は、例えばごく短い時間ごとに間欠的にまたは連続的に監視する箇所の温度を検出しており、制御手段(3)はその温度または温度変化を検出し、監視することができる。温度の検出は、温度を持つ物体から発せられている赤外線を受光部で受けることにより行われている。
そして、魚が掛かり、例えば釣り糸(71)が繰り出されてリール(8)の可動部(80)が動くと、赤外線センサ(2)が検出している可動部(80)の温度に変化が起こる。その温度変化が、あらかじめ決められている所定(または規定)の変化量になったことを制御手段(3)が検出すると、可動部(80)が動いている(すなわちリール(8)が作動しており、魚が掛かっている)として検出され、報知手段(4)により使用者または周囲に対し報知される。
なお、この温度変化が起こる理由は、はっきりとはしないが、例えばリールの可動部が動くときの、その近傍の空気との関係で起こると考えられる。つまり、可動部が動くときに起こる空気の流れ(可動部と空気の相対的なものも含む)によって可動部が冷却される可能性があり、これによって、可動部から発せられる赤外線の量に変化が起こると考えられる。
(a)本発明によれば、魚が掛かったときに動く部分である釣り竿の穂先の動きやリールなどの作動を、赤外線センサによって釣り竿や釣り糸とは非接触状態または離れた状態で検出することができる。従って、魚の掛かりの検出方法の選択の幅が拡がる。
(b)本発明は、赤外線センサによって釣り竿や釣り糸とは非接触状態または離れた状態で検出することができるので、釣り竿を仕掛ける際に、魚の掛かりを検出するために従来のように釣り糸を折り返すようにして釣糸掛具などに引っ掛ける必要はなく、釣り糸に大きな張力が掛かったときにも釣り糸が傷んで切れてしまうことを防止できる。
(c)赤外線センサの受光範囲に指向性を付与する手段を備えているものは、検出する範囲を狭く限定することで、背景など、監視する箇所とは本来無関係の箇所の温度の揺らぎの影響を受けにくくすることができ、更には昆虫などの飛来物の影響も受けにくくなり、誤作動の確率が小さくなる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る掛かり検出装置を魚釣り具に取り付けた状態を示す斜視説明図、
図2は掛かり検出装置の構造を示す概略断面説明図、
図3は掛かり検出装置の構造を示すブロック図である。
図2は掛かり検出装置の構造を示す概略断面説明図、
図3は掛かり検出装置の構造を示すブロック図である。
掛かり検出装置Aを取り付ける竿受け具6と釣り竿7については、後述する掛かり検出装置Aの作用を説明する項で説明する。
図2、図3を参照する。
本発明に係る掛かり検出装置Aは、後部側に取付部10を有する箱型のケース1を備えている。取付部10は孔11を有し、外部から孔11へ貫通して螺合された固定ネジ12を有している。ケース1には、赤外線センサ2、主に電気回路で構成された制御部3、発信器4及びバッテリー5が内蔵されている。また、制御部3は、赤外線信号増幅回路30、ウインドウコンパレータ回路31、出力回路32、電源回路33で構成されている。以下、各構成部を説明する。
本発明に係る掛かり検出装置Aは、後部側に取付部10を有する箱型のケース1を備えている。取付部10は孔11を有し、外部から孔11へ貫通して螺合された固定ネジ12を有している。ケース1には、赤外線センサ2、主に電気回路で構成された制御部3、発信器4及びバッテリー5が内蔵されている。また、制御部3は、赤外線信号増幅回路30、ウインドウコンパレータ回路31、出力回路32、電源回路33で構成されている。以下、各構成部を説明する。
(赤外線センサ2)
赤外線センサ2は焦電型であり、更に人や動物などの生体の動きを検出するのに適したデュアルタイプが使用されている。デュアルタイプのセンサは、背景の赤外線量が変化しても両方の素子に同じ変化が発生するので、出力電圧に差が出にくく、誤作動が起こりにくい特性がある。
赤外線センサ2は焦電型であり、更に人や動物などの生体の動きを検出するのに適したデュアルタイプが使用されている。デュアルタイプのセンサは、背景の赤外線量が変化しても両方の素子に同じ変化が発生するので、出力電圧に差が出にくく、誤作動が起こりにくい特性がある。
また、赤外線センサ2には、狭い範囲に照準を合わせて赤外線の受光すなわち温度の検出ができるように薄型のフレネルレンズ20を組み合わせている。これによると、いわばピンポイントでリール8のスプール80などの可動部に照準を合わせることができる。
また、フレネルレンズ20の代わりにパイプ(図示省略)を赤外線センサ2に取り付けてもよいし、フレネルレンズ20と併用してもよい。なお、ここでは、赤外線センサ2の具体的な構造については、公知のものであるため説明を省略する。
また、フレネルレンズ20の代わりにパイプ(図示省略)を赤外線センサ2に取り付けてもよいし、フレネルレンズ20と併用してもよい。なお、ここでは、赤外線センサ2の具体的な構造については、公知のものであるため説明を省略する。
(制御部3)
赤外線信号増幅回路30は、赤外線センサ2で検出された信号を増幅する。赤外線信号増幅回路によって増幅するのは、例えば周波数が0.3Hz〜8Hzの信号である。なお、この増幅する周波数の範囲は、これに限定するものではなく、更に広げることもできるし、狭めることもできる。
また、増幅する信号の周波数を調節することにより、検出の対象となるものに適した感度に合わせることも可能である。その場合、対象となるものごとに登録ができるようにして、その感度を切り替えて使い分けることができるようにしてもよい。
赤外線信号増幅回路30は、赤外線センサ2で検出された信号を増幅する。赤外線信号増幅回路によって増幅するのは、例えば周波数が0.3Hz〜8Hzの信号である。なお、この増幅する周波数の範囲は、これに限定するものではなく、更に広げることもできるし、狭めることもできる。
また、増幅する信号の周波数を調節することにより、検出の対象となるものに適した感度に合わせることも可能である。その場合、対象となるものごとに登録ができるようにして、その感度を切り替えて使い分けることができるようにしてもよい。
ウインドウコンパレータ回路31は、赤外線量の変化(=温度の変化)による出力電圧の変動が規定の変動幅以上になったかどうかを検出するものである。赤外線センサで検出した変動に不感幅を持たせて、誤作動(誤検出)を少なくすることができる。
出力回路32は、ウインドウコンパレータ回路31の出力(パルス出力)を一定時間保持するものである。
電源回路33は、各構成部に電気を安定的に供給するものである。電源はケース内蔵型のバッテリー5である。
ケース1の上部には照明のためのLED13が設けてある。LED13は図示していないスイッチで点灯・消灯を切り替えることができる。なお、LED13の位置は、温度を検出する箇所を照らすことができれば特に限定するものではない。
ケース1の上部には照明のためのLED13が設けてある。LED13は図示していないスイッチで点灯・消灯を切り替えることができる。なお、LED13の位置は、温度を検出する箇所を照らすことができれば特に限定するものではない。
(発信器4)
発信器4は、発振回路を有している。ウインドウコンパレータ回路31によって出力電圧の変動が規定の変動幅以上になったことが検出されると、出力回路32を経て、発振回路で報知信号がつくられ発信される。
発信器4は、発振回路を有している。ウインドウコンパレータ回路31によって出力電圧の変動が規定の変動幅以上になったことが検出されると、出力回路32を経て、発振回路で報知信号がつくられ発信される。
(作用)
掛かり検出装置Aの使用方法及び作用を説明する。
掛かり検出装置Aは、魚釣り具を構成する釣り竿7を保持する竿受け具6に取り付けられている。魚釣り具(リール竿)は、釣り竿7とリール8で構成されている。竿受け具6は、建て込み具60、角度調節具61、取着台具62、竿尻受具63及び前部受具64を備えている。
角度調節具61は取着台具62の角度を調節することにより保持される釣り竿7の角度が調節できる。前部受具64には、釣り竿7に設けられた係合具70を軸周方向に回らないようにし、更に釣り竿7が所定位置に定まるようにして取り外し可能に係合することができる。
掛かり検出装置Aの使用方法及び作用を説明する。
掛かり検出装置Aは、魚釣り具を構成する釣り竿7を保持する竿受け具6に取り付けられている。魚釣り具(リール竿)は、釣り竿7とリール8で構成されている。竿受け具6は、建て込み具60、角度調節具61、取着台具62、竿尻受具63及び前部受具64を備えている。
角度調節具61は取着台具62の角度を調節することにより保持される釣り竿7の角度が調節できる。前部受具64には、釣り竿7に設けられた係合具70を軸周方向に回らないようにし、更に釣り竿7が所定位置に定まるようにして取り外し可能に係合することができる。
掛かり検出装置Aは、前部受具64に棒状の取付具65を介し取り付けてある。具体的には、基端部を前部受具64にネジ(図示省略)により締め付けて固着した取付具65の上向きの先端側に、ケース1の後部に設けてある取付部10の孔11を嵌め入れ、固定ネジ12で締め付けて固定されている。この構造によれば、掛かり検出装置Aの向きまたは角度の調節が可能で、赤外線センサ2の照準を合わせることができる。
竿受け具6に保持される釣り竿7は、基部側に上記したような係合具70が設けてあり、それより先側には、リール8(本実施の形態ではスピニングリール)が取り付けられている。リール8の可動部は、スプール80である。スプール80は、釣り糸71が繰り出されると回転する。
本実施の形態では、掛かり検出装置Aの赤外線センサ2は、竿受け具6に保持されている釣り竿7に取り付けてあるリール8(具体的には釣り糸71が巻かれているスプール80)の温度の検出ができるように赤外線センサ2の照準を合わせてある。赤外線センサ2とスプール80の間の距離は例えば20cm程度であるが、限定はしない。なお、赤外線センサ2の照準を釣り竿7の穂先、あるいはその他の魚の掛かりによって動く部分に合わせてもよく、この場合も穂先などが動いたときの検出が可能である。
赤外線センサ2は、フレネルレンズ20によって、スプール80に限定したより狭い範囲の温度の検出ができるようになっている。これにより、背景など、監視する箇所とは本来無関係の箇所の温度の揺らぎなどの影響を受けにくくすることができるので、誤作動を防止することができる。また、検出する範囲を狭く限定することで、昆虫などの飛来物による誤作動の確率も小さくなる。このようにして、掛かり検出装置Aは、リール8とは非接触状態で温度の検出を行うことができる。
なお、掛かり検出装置Aは上記のようにして取り付けられているので、例えば釣り竿7を竿受け具6から一旦取り外して再度保持しても、釣り竿7は、係合具70と前部受具64が係合することによる位置決め作用などによって同じ位置に保持される。これにより、掛かり検出装置Aの向きなどをあらためて調節する必要がなく、手間がかからない。
また、夜間の使用では、LED13を点灯し、リール8のスプール80を照らすようにすれば、その部分の温度がやや上がるので温度の安定した検出ができるようになり、誤作動を防止することができる。
そして、魚が掛かり、釣り糸71が繰り出されてリール8のスプール80が回転すると、赤外線センサ2が検出しているスプール80の温度に変化が起こる(表面にあった釣り糸と、その繰り出しによって表面に露出した内部の釣り糸の温度差を検出している可能性もある)。その温度変化が、あらかじめ決められている所定の変化量になったことを制御部3のウインドウコンパレータ回路31が検出すると、発信器4が作動し、報知信号を発信して受信器を持つ使用者に対し報知する。
このように、掛かり検出装置Aによれば、赤外線センサ2によって釣り竿7や釣り糸71とは非接触状態または離れた状態で魚の掛かりを検出することができるので、釣り竿7を仕掛ける際に、魚の掛かりを検出するために従来のように釣り糸71を折り返すようにして釣糸掛具などに引っ掛ける必要はなく、釣り糸71に大きな張力が掛かったときにも釣り糸71が傷んで切れてしまうことを防止できる。
また、従来のように釣り糸を折り返すように釣糸掛具に引っ掛けるなどして検出するものと異なり、魚が掛かったときに釣り糸が緩むようなことがない。従って、例えば釣鉤が僅かでも魚の口に刺さった状態であれば、その状態を維持でき、更に魚が動くことで深く刺さるようにして、掛かりの検出を安定化させることが可能になる。
図4は本発明に係る他の掛かり検出装置を魚釣り具に取り付けた状態を示す斜視説明図である。
本実施の形態の掛かり検出装置Bは、上記掛かり検出装置Aと相違して、地面に立てられた支持部材14の上端部に固定してある。また、掛かり検出装置Bは、電源を装置外部に設けており、バッテリー50またはソーラー発電器51から電気の供給を受ける構造である。これによれば、電源内蔵型に比べてより長時間の使用が可能になり、使い勝手に優れる。
本実施の形態の掛かり検出装置Bは、上記掛かり検出装置Aと相違して、地面に立てられた支持部材14の上端部に固定してある。また、掛かり検出装置Bは、電源を装置外部に設けており、バッテリー50またはソーラー発電器51から電気の供給を受ける構造である。これによれば、電源内蔵型に比べてより長時間の使用が可能になり、使い勝手に優れる。
また、掛かり検出装置Bでは、赤外線センサ2に指向性を付与する手段として、フレネルレンズ20の代わりに円管状のパイプ21をスプール80へ向けて固定して使用している。これにより、スプール80に限定したより狭い範囲の温度の検出ができるようになっており、フレネルレンズ20を使用した場合とほぼ同様の作用効果を有している。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
A 掛かり検出装置
1 ケース
10 取付部
11 孔
12 固定ネジ
2 赤外線センサ
20 フレネルレンズ
21 パイプ
3 制御部
30 赤外線信号増幅回路
31 ウインドウコンパレータ回路
32 出力回路
33 電源回路
4 発信器
5 バッテリー
6 竿受け具
60 建て込み具
61 角度調節具
62 取着台具
63 竿尻受具
64 前部受具
65 取付具
7 釣り竿
70 係合具
71 釣り糸
8 リール
80 スプール
B 掛かり検出装置
14 支持部材
50 バッテリー
51 ソーラー発電器
1 ケース
10 取付部
11 孔
12 固定ネジ
2 赤外線センサ
20 フレネルレンズ
21 パイプ
3 制御部
30 赤外線信号増幅回路
31 ウインドウコンパレータ回路
32 出力回路
33 電源回路
4 発信器
5 バッテリー
6 竿受け具
60 建て込み具
61 角度調節具
62 取着台具
63 竿尻受具
64 前部受具
65 取付具
7 釣り竿
70 係合具
71 釣り糸
8 リール
80 スプール
B 掛かり検出装置
14 支持部材
50 バッテリー
51 ソーラー発電器
Claims (6)
- 釣り竿(7)を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の動きを赤外線センサ(2)によって非接触状態で検出することを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する方法。 - 釣り竿(7)を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を赤外線センサ(2)によって非接触状態で監視し、監視している範囲に所定の温度変化があったときに、魚が掛かったとして検出することを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する方法。 - 釣り竿(7)を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を赤外線センサ(2)によって非接触状態で監視し、監視している範囲に所定の温度変化があったときに、魚が掛かったとして検出し、報知することを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する方法。 - 釣り竿(7)を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を非接触状態で検出する赤外線センサ(2)と、
温度を検出する箇所の温度変化を検出する制御手段(3)と、
上記魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分に所定の温度変化があったときに報知する報知手段(4)と、
を備えていることを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する装置。 - 釣り竿(7)を含む魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分の温度を非接触状態で検出する赤外線センサ(2)と、
温度を検出する箇所を照らす照明手段(13)と、
温度を検出する箇所の温度変化を検出する制御手段(3)と、
上記魚釣り具のうち魚が掛かったときに動く部分に所定の温度変化があったときに報知する報知手段(4)と、
を備えていることを特徴とする、
釣りにおける掛かりを検出する装置。 - 赤外線センサ(2)の受光範囲に指向性を付与する手段(20,21)を備えていることを特徴とする、
請求項4または5記載の釣りにおける掛かりを検出する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005219510A JP2007029036A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 釣りにおける掛かりを検出する方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005219510A JP2007029036A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 釣りにおける掛かりを検出する方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007029036A true JP2007029036A (ja) | 2007-02-08 |
Family
ID=37789031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005219510A Pending JP2007029036A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 釣りにおける掛かりを検出する方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007029036A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200451496Y1 (ko) | 2008-06-23 | 2010-12-22 | 신동호 | 표시판을 갖는 낚시대 |
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2005
- 2005-07-28 JP JP2005219510A patent/JP2007029036A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200451496Y1 (ko) | 2008-06-23 | 2010-12-22 | 신동호 | 표시판을 갖는 낚시대 |
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