JP2007028768A - 避雷導線切断防止器具、およびそれを用いた避雷導線配設方法 - Google Patents

避雷導線切断防止器具、およびそれを用いた避雷導線配設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 いわゆるネガティブフリクション(負の摩擦力)により、避雷導線に引張り力が発生した場合に、避雷導線の切断を防止できる、容易に設置可能な避雷導線切断防止器具、およびそれを用いた避雷導線配設方法を提供する。
【解決手段】 内部に前記避雷導線60が配置される避雷導線収納筐体10と、避雷導線収納筐体10内部に配設された、避雷導線60を掛止する避雷導線掛止部材20とを備え、避雷導線掛止部材20が、避雷導線60に所定の引張り力が作用したときに該避雷導線60の掛止を開放する構成とした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、避雷導線の切断防止を図る避雷導線切断防止器具、およびそれを用いた避雷導線配設方法に関する。
従来の避雷設備は、雷撃が受止められる受雷部と、雷電流が大地に接地される接地極と、前記受雷部および前記接地極に接続される避雷導線と、前記避雷導線の中間部に避雷導線中継端子箱が設けられ、建造物が雷撃から保護されるとともに、前記避雷導線中継端子箱により避雷設備の検査及び保守(例えば、接地抵抗の測定。)が実施されている。この技術は、すでに商品化され、周知の事実となっており、下記の先行文献がある。
大阪避雷針工業株式会社発行「OHK避雷設備」
ところで、近年、軟弱地盤に築造される建造物が増加しつつある。しかし、軟弱地盤に建造物が築造される場合、地盤に埋設される避雷導線接地極および接地極と、当該地盤との間に発生する、いわゆるネガティブフリクション(負の摩擦力)により、避雷導線に引張り力が発生し、避雷導線が切断されるという問題がある。
本発明は、以上のような問題を鑑みてなされたものであり、いわゆるネガティブフリクション(負の摩擦力)により、避雷導線に引張り力が発生した場合に、避雷導線の切断を防止できる、容易に設置可能な避雷導線切断防止器具、およびそれを用いた避雷導線配設方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の避雷導線切断防止器具は、落雷から建造物を保護する避雷設備における避雷導線の切断を防止する避雷導線切断防止器具であって、内部に前記避雷導線が配置される避雷導線収納筐体と、該避雷導線収納筐体の内部に配設された、前記避雷導線を掛止する避雷導線掛止部材とを備え、前記避雷導線掛止部材が、前記避雷導線に所定の引張り力が作用したときに該避雷導線の掛止を解放する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の避雷導線切断防止器具は、請求項1に記載の避雷導線切断防止器具において、前記避雷導線掛止部材が、前記避雷導線収納筐体の対向する内壁面に配設され、前記避雷導線が前記避雷導線収納筐体内で波型形状に配置されるように該避雷導線を掛止する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の避雷導線切断防止器具は、請求項1または請求項2に記載の避雷導線切断防止器具において、前記避雷導線掛止部材は、避雷導線に作用する所定の引張り力に対して破断することにより避雷導線の掛止を解放する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載の避雷導線切断防止器具は、請求項1に記載の避雷導線切断防止器具において、前記避雷導線掛止部材に掛止される連絡避雷導線と、前記連絡避雷導線の両端部に固着された第1の避雷導線接合端子と、受雷部と接続された受雷部側避雷導線、及び接地極と接続された接地極側避雷導線にそれぞれ固着され、かつ前記連絡避雷導線の両端部に固着された第1の避雷導線接合端子とそれぞれ電気的、機械的に接合される第2の避雷導線接合端子とを備えた、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載の避雷導線切断防止器具は、請求項4に記載の避雷導線切断防止器具において、前記第1および第2の避雷導線接合端子が、前記各避雷導線が挿入される避雷導線挿入部を有する避雷導線挿着部材と、前記避雷導線挿着部材に螺着されて前記避雷導線挿入部に挿入された避雷導線を固定するナット部材とを備えた、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載の避雷導線切断防止器具は、請求項5に記載の避雷導線切断防止器具において、前記避雷導線挿着部材が、前記避雷導線挿入部に連続して設けられた略長方形状の平板部を有する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載の避雷導線配設方法は、請求項1に記載の避雷導線切断防止器具を用いて避雷導線の配設を行なう避雷導線配設方法であって、前記避雷導線切断防止器具の前記避雷導線収納筐体を建造物に取付ける避雷導線収納筐体取付け工程と、避雷導線を前記避雷導線収納筐体に導入する避雷導線導入工程と、前記避雷導線収納筐体に導入した避雷導線を前記避雷導線切断防止器具の前記避雷導線掛止部材に掛止する避雷導線掛止工程と、前記避雷導線収納筐体に導入された避雷導線を避雷導線収納筐体の外部に導出する避雷導線導出工程と、前記避雷導線収納筐体から導出した避雷導線を接地極に接続する避雷導線接地極接続工程とを含み、前記避雷導線に所定の引張り力が作用したときには、該避雷導線の前記避雷導線掛止部材による掛止が解放されるよう、前記避雷導線を配設する、ことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に記載の避雷導線配設方法は、請求項4に記載の避雷導線切断防止器具を用いて避雷導線の配設を行なう避雷導線配設方法であって、前記避雷導線切断防止器具の前記避雷導線収納筐体を建造物に取付ける避雷導線収納筐体取付け工程と、前記避雷導線切断防止器具の前記連絡避雷導線の両端部に、前記避雷導線切断防止器具の前記第1の避雷導線接合端子を固着する第1の避雷導線接合端子固着工程と、前記受雷部避雷導線を前記避雷導線収納筐体に導入する受雷部避雷導線導入工程と、前記避雷導線収納筐体に導入した受雷部側避雷導線に、前記避雷導線切断防止器具の前記第2の避雷導線接合端子を固着する受雷部側避雷導線固着工程と、前記連絡避雷導線を前記避雷導線掛止部材に掛止する連絡避雷導線掛止工程と、前記連絡避雷導線を避雷導線収納筐体の外部に導出する連絡避雷導線導出工程と、接地極に接続された接地極側避雷導線に、前記避雷導線切断防止器具の前記第2の避雷導線接合端子を固着する接地極側避雷導線固着工程と、前記第1の避雷導線接合端子と前記第2の避雷導線接合端子を電気的、機械的に接合する避雷導線接合端子接合工程とを含み、前記避雷導線に所定の引張り力が作用したときには、該避雷導線の前記避雷導線掛止部材による掛止が解放されるよう、前記避雷導線を配設する、ことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に記載の避雷導線切断防止器具によれば、落雷から建造物を保護する避雷設備における避雷導線の切断を防止する避雷導線切断防止器具であって、内部に前記避雷導線が配置される避雷導線収納筐体と、該避雷導線収納筐体の内部に配設された、前記避雷導線を掛止する避雷導線掛止部材とを備え、前記避雷導線掛止部材が、前記避雷導線に所定の引張り力が作用したときに該避雷導線の掛止を解放する構成としたので、避雷導線に引張り力が発生した場合に、避雷導線の切断を防止できる効果がある。
また、請求項2に記載の避雷導線切断防止器具によれば、請求項1に記載の避雷導線切断防止器具において、前記避雷導線掛止部材が、前記避雷導線収納筐体の対向する内壁面に配設され、前記避雷導線が前記避雷導線収納筐体内で波型形状に配置されるように該避雷導線を掛止するものとしたから、避雷導線に一定の予長を確保することができる効果がある。
また、請求項3に記載の避雷導線切断防止器具によれば、請求項1または請求項2に記載の避雷導線切断防止器具において、前記避雷導線掛止部材が、避雷導線に作用する所定の引張り力に対して破断することにより避雷導線の掛止を解放するものとしたから、容易に切断強度を設定することができる効果がある。
また、請求項4に記載の避雷導線切断防止器具によれば、請求項1に記載の避雷導線切断防止器具において、前記避雷導線掛止部材に掛止される連絡避雷導線と、前記連絡避雷導線の両端部に固着された第1の避雷導線接合端子と、受雷部と接続された受雷部側避雷導線、及び接地極と接続された接地極側避雷導線にそれぞれ固着され、かつ前記連絡避雷導線の両端部に固着された第1の避雷導線接合端子とそれぞれ電気的、機械的に接合される第2の避雷導線接合端子とを備えた構成としたので、絡避雷導線を長さの異なるものに簡単に付け替えることができ、接地極の大きな沈下にも容易に対応することができる効果がある。
また、請求項5に記載の避雷導線切断防止器具によれば、請求項4に記載の避雷導線切断防止器具において、前記第1および第2の避雷導線接合端子が、前記各避雷導線が挿入される避雷導線挿入部を有する避雷導線挿着部材と、前記避雷導線挿着部材に螺着されて前記避雷導線挿入部に挿入された避雷導線を固定するナット部材とを備えたものとしたから、溶接による接合作業を必要とすることなく、容易に避雷導線を固着することができ、設置作業を簡易とできる効果がある。
また、請求項6に記載の避雷導線切断防止器具によれば、請求項5に記載の避雷導線切断防止器具において、前記避雷導線挿着部材が、前記避雷導線挿入部に連続して設けられた略長方形状の平板部を有するものとしたから、平板部においてネジ止めすることにより、第1の避雷導線接合端子と第2の避雷導線接合端子を容易に、しっかりと接合することができる効果がある。
また、請求項7に記載の避雷導線配設方法によれば、請求項1に記載の避雷導線切断防止器具を用いて避雷導線の配設を行なう避雷導線配設方法であって、前記避雷導線切断防止器具の前記避雷導線収納筐体を建造物に取付ける避雷導線収納筐体取付け工程と、避雷導線を前記避雷導線収納筐体に導入する避雷導線導入工程と、前記避雷導線収納筐体に導入した避雷導線を前記避雷導線切断防止器具の前記避雷導線掛止部材に掛止する避雷導線掛止工程と、前記避雷導線収納筐体に導入された避雷導線を避雷導線収納筐体の外部に導出する避雷導線導出工程と、前記避雷導線収納筐体から導出した避雷導線を接地極に接続する避雷導線接地極接続工程とを含み、前記避雷導線に所定の引張り力が作用したときには、該避雷導線の前記避雷導線掛止部材による掛止が解放されるよう、前記避雷導線を配設するものとしたから、容易な工程で、避雷導線に引張り力が発生した場合に、避雷導線の切断を防止できる避雷導線切断防止器具を用いた避雷導線の配設を行なうことができる効果がある。
また、請求項8に記載の避雷導線配設方法によれば、請求項4に記載の避雷導線切断防止器具を用いて避雷導線の配設を行なう避雷導線配設方法であって、前記避雷導線切断防止器具の前記避雷導線収納筐体を建造物に取付ける避雷導線収納筐体取付け工程と、前記避雷導線切断防止器具の前記連絡避雷導線の両端部に、前記避雷導線切断防止器具の前記第1の避雷導線接合端子を固着する第1の避雷導線接合端子固着工程と、前記受雷部避雷導線を前記避雷導線収納筐体に導入する受雷部避雷導線導入工程と、前記避雷導線収納筐体に導入した受雷部側避雷導線に、前記避雷導線切断防止器具の前記第2の避雷導線接合端子を固着する受雷部側避雷導線固着工程と、前記連絡避雷導線を前記避雷導線掛止部材に掛止する連絡避雷導線掛止工程と、前記連絡避雷導線を前記避雷導線収納筐体の外部に導出する連絡避雷導線導出工程と、接地極に接続された接地極側避雷導線に、前記避雷導線切断防止器具の前記第2の避雷導線接合端子を固着する接地極側避雷導線固着工程と、前記第1の避雷導線接合端子と前記第2の避雷導線接合端子を電気的、機械的に接合する避雷導線接合端子接合工程とを含み、前記避雷導線に所定の引張り力が作用したときには、該避雷導線の前記避雷導線掛止部材による掛止が解放されるよう、前記避雷導線を配設するものとしたから、容易な工程で、避雷導線に引張り力が発生した場合に、避雷導線の切断を防止できる避雷導線切断防止器具を用いた避雷導線の配設を行なうことができる効果がある。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における避雷導線切断防止器具について、図1ないし図6の各図を参照して説明する。
図1は、本実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具構成を示す図であり、図1(a)は、蓋体を外した状態を示す全体正面詳細図であり、図1(b)は、蓋体を取付けた状態を示す右側断面詳細図である。図1に示すように、本実施の形態1における避雷導線切断防止器具は、避雷導線収納筐体10と、避雷導線掛止部材20と、蓋体30と、避雷導線可撓保護管接合部材40と、避雷導線保護管接合部材50とによって構成される。筐体10には、図1の各図に示すように、避雷導線掛止部材20が備えられ、避雷導線が避雷導線掛止部材20に掛止された状態で収納される。避雷導線収納筐体10の材質は、ステンレス製である。
図2は、避雷導線掛止部材20を示す図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は側面図である。図2に示すように、避雷導線掛止部材20は、フック部材21とナット部材22からなる。フック部材21は、ナット部材22により、避雷導線収納筐体10の上面部11および下面部12に取付けられる。
避雷導線掛止部材20は、例えば合成樹脂で成形され、これに掛止された避雷導線に所定の引張力が発生した際、該避雷導線掛止部材20が順次切断されるものである。その切断強度は、応力はひずみに比例するフックの法則(σ=Eε)が利用され、例えば、避雷導線掛止部材20の材質もしくは軸部断面積、又は、材質と軸部断面積を適切に組み合わせることによりその切断強度が調節される。
図3は、蓋体30を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は背面図である。図3に示すように、蓋体30は、略正方形状の平板部材31の一方の面の外周縁に沿って防水パッキング32が設けられた構成を有する。蓋体30は、避雷導線が避雷導線収納筐体10に収納された状態で、ネジ部材により避雷導線収納筐体10に取付けられ、筐体10への水分浸入を防止する。平板部材31の材質はステンレス製であり、防水パッキング31の材質は、例えばエチレンプロピレンゴムである。
図4は、避雷導線可撓保護管接合部材40の構成を示す図であり、図4(a)は正面図、図4(b)は側面図、図4(c)は断面図である。図4に示すように、避雷導線可撓保護管接合部材40は、避雷導線可撓保護管が装着されるコネクタ本体41と、コネクタ本体41に嵌着される嵌着部材42と、コネクタ本体41に螺着される螺着部材43とを備えたものである。螺着部材43を外した状態で、避雷導線収納筐体10の背面部13に設けた穴に、コネクタ本体41の螺着部材43を螺着する部分を避雷導線収納筐体10の外側から内側へ挿入し、避雷導線収納筐体10の内側で螺着部材43を螺着することによりコネクタ本体41が避雷導線収納筐体10に取付けられ、また、避雷導線収納筐体10の外側で避雷導線可撓保護管が挿入されたコネクタ本体41に嵌着部材42が嵌着される。
図5は、避雷導線保護管接合部材50の構成を示す図であり、図5(a)は右側面図、図5(b)は断面図である。図5に示すように、避雷導線保護管接合部材50は、避雷導線保護管が挿着されるS字型円筒部材51と、S字型円筒部材51と接着されるコネクタ本体52と、コネクタ本体52に螺挿される螺挿部材53と、コネクタ本体52と螺着部材53の間に配置される防水パッキング54とを備えたものである。避雷導線保護管接合部材50は、螺挿部材53の螺挿部を避雷導線収納筐体10の下面部12に設けた穴から避雷導線収納筐体10の外側へ突出させ、突出した螺挿部材53の螺挿部に防水パッキング54を装着しコネクタ本体52を螺着して、コネクタ本体52を避雷導線収納筐体10の下面部12に取付け、さらにコネクタ本体52にS字型円筒部材51を接着することにより、図1に示す状態に避雷導線収納筐体10に取り付けられるものである。
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の設置例について、図6および図7を参照して説明する。
図6は、本実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の設置例を示す、蓋体を外した状態の正面図であり、図7は、本実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の設置例を示す右側断面図である。
本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具は、以下のような工程で設置される。まず、避雷導線収納筐体10が、避雷導線可撓保護管61が設けられた建造物に取付けられる。このとき、避雷導線収納筐体10はネジ部材34により建造物の壁面に固着され、また、避雷導線可撓保護管61は避雷導線可撓保護管接合部材40を介して避雷導線収納筐体10に接合される。また、避雷導線保護管接合部材50には避雷導線保護管62が接着される。避雷導線保護管62は下端が地中に挿入され、避雷導線保護管支持金物63により建造物の側面に取り付けられる。次に、避雷導線60を、避雷導線可撓保護管61、避雷導線可撓保護管接合部材40を経由して筐体10内に導入する。そして、避雷導線収納筐体10内に導入された避雷導線60を、避雷導線掛止部材20fから20e、20d、…20aの順に各避雷導線掛止部材に順次掛止して、筐体10内において避雷導線60が波型形状に配置されるようにし、さらに避雷導線60を、避雷導線保護管接合部材50を経由して避雷導線保護管62に送出し、送出された避雷導線60を図示しない接地極に接合する。その後、ネジ部材33を用いて蓋体30を避雷導線収納筐体10に取り付けて設置を完了する。
次に、本実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の動作について説明する。
図示しない接地極に対する建造物の沈下量が同等でない時、すなわち、建造物に対し接地極が不同沈下した時、避雷導線60に引張力が作用し、その引張力が所定の値に達した時、第1の避雷導線掛止部材20aに破断が発生する。そして、避雷導線掛止部材20aが破断することにより波型形状に配設された避雷導線60の拘束が解放され、避雷導線60の切断防止が図られる。接地極がさらに沈下した場合、第1の避雷導線掛止部材20aと同様に、第2の避雷導線掛止部材20bから第6の避雷導線掛止部材20fが順次破壊されることにより避雷導線60の拘束が解放され、避雷導線60の切断防止が図られる。このように、避雷導線掛止部材20が、避雷導線収納筐体10に収納された避雷導線60を波型形状に配設するので、避雷導線掛止部材20が破壊された時、避雷導線60に一定の予長を確保することが可能である。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具は、落雷から建造物を保護する避雷設備の、避雷導線の切断防止を図る避雷導線切断防止器具であって、内部に前記避雷導線60が配置される避雷導線収納筐体10と、避雷導線収納筐体10内部に配設された、避雷導線60を掛止する避雷導線掛止部材20とを備え、避雷導線掛止部材20が、避雷導線60に所定の引張り力が作用したときに該避雷導線60の掛止を解放する構成としたから、いわゆるネガティブフリクション(負の摩擦力)により、避雷導線に引張り力が発生した場合に、避雷導線の切断を防止できる。また、避雷導線掛止部材20は、避雷導線60に作用する所定の引張り力に対して破断するので、切断強度の調節が容易である。
なお、本実施の形態1において、避雷導線収納筐体10は、略箱型形状としたが、避雷導線掛止部材20を取付けることができ、避雷導線60を波型形状に配設できればよく、略箱型形状に限定されるものではない。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具について説明する。
図8は、本実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の、蓋体を外した状態を示す正面詳細図であり、図9は、本実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の右側面詳細図である。
本実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具は、図8、図9に示すように、筐体10と、避雷導線掛止部材20と、蓋体30と、避雷導線可撓保護管接合部材40と、避雷導線保護管接合部材50と、避雷導線接合部材70と、避雷導線接合部材取付け台80とによって構成されている。すなわち、上述の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具に、避雷導線接合部材70と、避雷導線接合部材取付け台80とを更に備えたものである。従って、上述の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具と同じまたは同等の機能を有するものは同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図10は、避雷導線接合部材および避雷導線接合部材取付け台の全体詳細図であり、図11は、第1の避雷導線接合端子と第2の避雷導線接合端子との接合状態を示す断面図である。
図10に示すように、避雷導線接合部材70は、図示しない受雷部に接続される受雷部側避雷導線60aと図示しない接地極と接続される接地極側避雷導線60bとを電気的、機械的に接合するものであり、一端が受雷部側避雷導線60aに、他端が接地極側避雷導線60bにそれぞれ接続される連絡避雷導線71と、連絡避雷導線71の両端部に固着される第1の避雷導線接合端子72と、ネジ部材74により第1の避雷導線接合端子72と接合される第2の避雷導線接合端子73とで構成されている。連絡避雷導線71は撚線状の銅線である。
図11に示すように、第1の避雷導線接合端子72には、第1の避雷導線挿着部材721と、ナット部材722とが備えられている。第1の避雷導線挿着部材721は、連絡避雷導線71が挿入される略円筒状の避雷導線挿入部721aと、略長方形状の平板部721bと、避雷導線挿入部721aと平板部721bの中間部分に略円柱状の中間部721cとが一体化されて備えられ、平板部721bが中間部721cの外周面に対し一定の段差が設けられ、避雷導線挿入部分721aには先割り部721dが加工されている。ナット部材722は、頭部722aと、軸部722bとを有する雌ネジであり、頭部722aおよび軸部722bの内壁面に勾配が設けられ、軸部722bの内壁面の一部に雌ネジ722cが加工されている。当該第1の避雷導線挿着部材721は、ナット部材722が避雷導線挿入部分721aに螺着されると、避雷導線挿入部分721aが半径方向に圧縮され、避雷導線挿入部分721aに挿入された避雷導線が固定される。
第2の避雷導線接合端子73は、図10,図11に示すように、第1の避雷導線接合端子72と同等のものであり、第2の避雷導線挿着部材731とナット部材732とが備えられている。第2の避雷導線挿着部材731は、平板部721bの底面と中間部721cの外周面とが略一致されて一体化され、第1の避雷導線接合端子72と第2の避雷導線接合端子73とが接合されたとき、第1の避雷導線接合端子72と第2の避雷導線接合端子73との下端面が略一致する。ナット部材732が避雷導線挿入部分731aに螺着されることにより、避雷導線挿入部分721aに挿入された避雷導線が固着される。そして、接地極側の第1の避雷導線接合端子72と第2の避雷導線接合端子73とがネジ部材74により接合される。
図12は、第1および第2の避雷導線接合端子の避雷導線接合部材取付け台への取付け状態を示す断面図であり、図13は、避雷導線接合部材取付け台の平面図である。
避雷導線接合部材取付け台80は、図12,図13に示すように、略長方形状の第1の平板部材81と、略長方形状の第2の平板部材82と、ネジ部材83と、ネジ部材83に螺挿されるナット部材84とが備えられ、第1の平板部材81に雌ネジ811が加工され、前記雌ネジ811にネジ部材83が螺挿された後、第1の平板部材81のネジ部材83が突出しない底面部に第2の平板部材82が貼り付けられたものである。避雷導線接合部材取付け台80は、避雷導線収納筐体10の角部近傍に固定され、受雷部側の第1の避雷導線接合端子72と第2の避雷導線接合端子73とがナット部材84により接合固定され、かつ、受雷部側避雷導線60aおよび連絡避雷導線71と避雷導線収納筐体10との間隔が一定に保持される。第1の平板部材81および第2の平板部材82は、ABS樹脂等の絶縁材からなるものである。
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の設置例について説明する。
図14は、本実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の設置例を示す、蓋体を外した状態の正面図であり、図15は、本実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の設置例を示す右側断面図である。
本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具は、以下のような工程で設置される。まず、避雷導線収納筐体10が、避雷導線可撓保護管61が設けられた建造物に取付けられる。このとき、筐体10はネジ部材34により建造物の壁面に固着され、また、避雷導線可撓保護管61は避雷導線可撓保護管接合部材40を介して筐体10に接合される。また、避雷導線保護管接合部材50には避雷導線保護管62が接着される。避雷導線保護管62は下端が地中に挿入され、避雷導線保護管支持金物63により建造物の側面に取り付けられる。その後、受雷部に接続した側避雷導線60aを、避雷導線可撓保護管61、避雷導線可撓保護管接合部材40を経由して筐体10内に導入し、導入した受雷部側避雷導線60aに第2の避雷導線接合端子73を固着する。すなわち、図12に示すように、先ず、受雷部側避雷導線60aの端部を第2の避雷導線挿着部材731に挿入し、第2の避雷導線挿着部材731にナット部材732を螺着することにより、受雷部側避雷導線60aに第2の避雷導線挿着部材73を固着する。また、図示しない接地極に接続した接地極側避雷導線60bにも第2の避雷導線接合端子73を固着する。すなわち、図11に示すように、先ず、接地極側避雷導線60bの端部を第2の避雷導線挿着部材731に挿入し、第2の避雷導線挿着部材731にナット部材732を螺着することにより、接地極側避雷導線60bに第2の避雷導線挿着部材73を固着する。
一方、連絡避雷導線71の両端部に、第1の避雷導線接合端子72を固着する。すなわち、図11、図12に示すように、先ず、連絡避雷導線71の各端部を第1の避雷導線挿着部材721に挿入し、第1の避雷導線挿着部材721にナット部材722を螺着することにより、連絡導線71の各端部に第1の避雷導線挿着部材721を固着する。そして、連絡避雷導線71を、避雷導線掛止部材20fから20e、20d、…20aの順に各避雷導線掛止部材に順次掛止して、避雷導線収納筐体10内において避雷導線60が波型形状に配置されるようにし、さらに連絡避雷導線71を、避雷導線保護管接合部材50を経由して避雷導線保護管62に送出する。そして、連絡避雷導線71の受雷部側端に固着された第1の避雷導線接合端子72と受雷部側避雷導線60aに固着された第2の避雷導線接合端子73とを電気的、機械的に接合する。すなわち、図12に示すように、第2の避雷導線接合端子73の平板部731bが、第1の避雷導線接合端子72の平板部721bに重ねられ、第1の避雷導線接合端子72と第2の避雷導線接合端子73とがネジ部材83とナット部材84により避雷導線接合部材取付け台80に接合固定される。また、連絡避雷導線71の設置極側端に固着された第1の避雷導線接合端子72と接地極側避雷導線60bに固着された第2の避雷導線接合端子73とを電気的、機械的に接合する。すなわち、図11に示すように、第2の避雷導線接合端子73の平板部731bが、第1の避雷導線接合端子72の平板部721bに重ねられ、第1の避雷導線接合端子72と第2の避雷導線接合端子73とがネジ部材74に固定される。その後、ネジ部材33を用いて蓋体30を避雷導線収納筐体10に取り付けて設置を完了する。本実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具では、第1のおよび第2の避雷導線接合端子を、避雷導線が挿入される避雷導線挿入部721a,731aを有する避雷導線挿着部材721,731と、避雷導線挿着部材721,731に螺着されて前記避雷導線挿入部721a,731aに挿入された避雷導線を固定するナット部材722,732とを備えたものとしたから、溶接による接合作業を必要とすることなく、容易に避雷導線を固着することができ、設置作業が簡易である。また、各避雷導線挿着部材を、避雷導線が挿入される略円筒状の避雷導線挿入部721a,731aに、中間部721c,731cを介して略長方形状の平板部721b,731bを接続したものとしているので、この平板部721b,731bにおいてネジ止めすることにより、第1の避雷導線接合端子と第2の避雷導線接合端子を容易に、しっかりと接合することができる。
次に、本実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の動作について説明する。
上述の実施の形態1と同様に、建造物に対し図示しない接地極が不同沈下した場合、接地極側避雷導線60bに生じた引張力が、接地極側の第1避雷導線接合端子72および第2避雷導線接合端子73を介して連絡避雷導線71に伝達される。その引張力が所定の値に達した時、第1の避雷導線掛止部材20aに破断が発生する。そして、避雷導線掛止部材20aが破断することにより波型形状に配設された連絡避雷導線71の拘束が解放され、連絡避雷導線71、受雷部側避雷導線60a、接地極側避雷導線60bの各避雷導線の切断防止が図られる。接地極がさらに沈下した場合、第1の避雷導線掛止部材20aと同様に、第2の避雷導線掛止部材20bから第6の避雷導線掛止部材20fが順次破壊され、連絡避雷導線71、受雷部側避雷導線60a、接地極側避雷導線60bの各避雷導線の切断防止が図られる。また、本実施の形態2による避雷導線切断防止器具においては、接地極の沈下量が設定値よりも大きく、連絡導線71の予長が無くなった場合、既設の連絡避雷導線71を外して、より長い連絡避雷導線71に付け替えることにより、接地極の大きな沈下にも容易に対応することができる。
以上のように、本実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具は、落雷から建造物を保護する避雷設備の、避雷導線の切断防止を図る避雷導線切断防止器具であって、内部に連絡避雷導線71が配置される避雷導線収納筐体10と、避雷導線収納筐体10内部に配設された、連絡避雷導線71を掛止し、該連絡避雷導線71に所定の引張り力が作用したときに該連絡避雷導線71の掛止を開放する避雷導線掛止部材20と、連絡避雷導線71の両端部に固着された第1の避雷導線接合端子72と、受雷部と接続された受雷部側避雷導線60a、及び接地極と接続された接地極側避雷導線60bにそれぞれ固着され、かつ連絡避雷導線71の両端部に固着された第1の避雷導線接合端子72とそれぞれ電気的、機械的に接合される第2の避雷導線接合端子73とを備えた構成としたから、上記実施の形態1と同様、いわゆるネガティブフリクション(負の摩擦力)により、避雷導線に引張り力が発生した場合に、避雷導線の切断を防止できるとともに、絡避雷導線71を長さの異なるものに簡単に付け替えることができ、接地極の大きな沈下にも容易に対応することができる。
本発明にかかる避雷導線切断防止器具、およびそれを用いた避雷導線配設方法は、軟弱地盤に築造される建造物に設置される避雷設備に有用であり、特に、地盤沈下量が大きい場合に有用である。
本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の避雷導線掛止部材を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の蓋体を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の避雷導線可撓保護管接合部材の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の避雷導線保護管接合部材を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の設置例を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る避雷導線切断防止器具の設置例を示す右側面断図である。 本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具を示す正面詳細図である。 本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の右側面詳細図である。 本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の避雷導線接合部材を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の第1の避雷導線接合端子と第2の避雷導線接合端子との接合状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の第1および第2の避雷導線接合端子の避雷導線接合部材取付け台への取付け状態を示す断面図である。 避雷導線接合部材取付け台の平面図である。 本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の設置例を示す正面図である。 本発明の実施の形態2に係る避雷導線切断防止器具の設置例を示す右側断面図である。
符号の説明
10 避雷導線収納筐体
20 避雷導線掛止部材
20a 第1の避雷導線掛止部材
20b 第2の避雷導線掛止部材
21 フック部材
22 ナット部材
30 蓋体
31 平板部材
32 防水パッキング
33,34 ネジ部材
40 避雷導線可撓保護管接合部材
50 避雷導線保護管接合部材
60 避雷導線
60a 受雷部側避雷導線
60b 接地極側避雷導線
61 避雷導線可撓保護管
62 避雷導線保護管
63 避雷導線保護管支持金物
70 避雷導線接合部材
71 連絡避雷導線
72 第1の避雷導線接合端子
721 第1の避雷導線挿着部材
721a,731a 避雷導線挿入部
721b,731b 平板部
721c,731c 中間部
721d 先割り部
722,732 ナット部材
722a 頭部
722b 軸部
722c 雌ネジ
73 第2の避雷導線接合端子
731 第2の避雷導線挿着部材
74 ネジ部材
80 避雷導線接合部材取付け台
81 第1の平板部材
811 雌ネジ
82 第2の平板部材
83 ネジ部材
84 ナット部材

Claims (8)

  1. 落雷から建造物を保護する避雷設備における避雷導線の切断を防止する避雷導線切断防止器具であって、
    内部に前記避雷導線が配置される避雷導線収納筐体と、
    該避雷導線収納筐体の内部に配設された、前記避雷導線を掛止する避雷導線掛止部材とを備え、
    前記避雷導線掛止部材は、前記避雷導線に所定の引張り力が作用したときに該避雷導線の掛止を解放する、
    ことを特徴とする避雷導線切断防止器具。
  2. 請求項1に記載の避雷導線切断防止器具において、
    前記避雷導線掛止部材は、前記避雷導線収納筐体の対向する内壁面に配設され、前記避雷導線が前記避雷導線収納筐体内で波型形状に配置されるように該避雷導線を掛止する、
    ことを特徴とする避雷導線切断防止器具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の避雷導線切断防止器具において、
    前記避雷導線掛止部材は、避雷導線に作用する所定の引張り力に対して破断することにより避雷導線の掛止を解放する、
    ことを特徴とする避雷導線切断防止器具。
  4. 請求項1に記載の避雷導線切断防止器具において、
    前記避雷導線掛止部材に掛止される連絡避雷導線と、
    前記連絡避雷導線の両端部に固着された第1の避雷導線接合端子と、
    受雷部と接続された受雷部側避雷導線、及び接地極と接続された接地極側避雷導線にそれぞれ固着され、かつ前記連絡避雷導線の両端部に固着された第1の避雷導線接合端子とそれぞれ電気的、機械的に接合される第2の避雷導線接合端子とを備えた、
    ことを特徴とする避雷導線切断防止器具。
  5. 請求項4に記載の避雷導線切断防止器具において、
    前記第1および第2の避雷導線接合端子は、
    前記各避雷導線が挿入される避雷導線挿入部を有する避雷導線挿着部材と、
    前記避雷導線挿着部材に螺着されて前記避雷導線挿入部に挿入された避雷導線を固定するナット部材とを備えた、
    ことを特徴とする避雷導線切断防止器具。
  6. 請求項5に記載の避雷導線切断防止器具において、
    前記避雷導線挿着部材は、
    前記避雷導線挿入部に連続して設けられた略長方形状の平板部を有する、
    ことを特徴とする避雷導線切断防止器具。
  7. 請求項1に記載の避雷導線切断防止器具を用いて避雷導線の配設を行なう避雷導線配設方法であって、
    前記避雷導線切断防止器具の前記避雷導線収納筐体を建造物に取付ける避雷導線収納筐体取付け工程と、
    避雷導線を前記避雷導線収納筐体に導入する避雷導線導入工程と、
    前記避雷導線収納筐体に導入した避雷導線を前記避雷導線切断防止器具の前記避雷導線掛止部材に掛止する避雷導線掛止工程と、
    前記避雷導線収納筐体に導入された避雷導線を前記避雷導線収納筐体の外部に導出する避雷導線導出工程と、
    前記避雷導線収納筐体から導出した避雷導線を接地極に接続する避雷導線接地極接続工程とを含み、
    前記避雷導線に所定の引張り力が作用したときには、該避雷導線の前記避雷導線掛止部材による掛止が解放されるよう、前記避雷導線を配設する、
    ことを特徴とする避雷導線配設方法。
  8. 請求項4に記載の避雷導線切断防止器具を用いて避雷導線の配設を行なう避雷導線配設方法であって、
    前記避雷導線切断防止器具の前記避雷導線収納筐体を建造物に取付ける避雷導線収納筐体取付け工程と、
    前記避雷導線切断防止器具の前記連絡避雷導線の両端部に、前記避雷導線切断防止器具の前記第1の避雷導線接合端子を固着する第1の避雷導線接合端子固着工程と、
    前記受雷部避雷導線を前記避雷導線収納筐体に導入する受雷部避雷導線導入工程と、
    前記避雷導線収納筐体に導入した受雷部側避雷導線に、前記避雷導線切断防止器具の前記第2の避雷導線接合端子を固着する受雷部側避雷導線固着工程と、
    前記連絡避雷導線を前記避雷導線掛止部材に掛止する連絡避雷導線掛止工程と、
    前記連絡避雷導線を前記避雷導線収納筐体の外部に導出する連絡避雷導線導出工程と、
    接地極に接続された接地極側避雷導線に、前記避雷導線切断防止器具の前記第2の避雷導線接合端子を固着する接地極側避雷導線固着工程と、
    前記第1の避雷導線接合端子と前記第2の避雷導線接合端子を電気的、機械的に接合する避雷導線接合端子接合工程とを含み、
    前記避雷導線に所定の引張り力が作用したときには、該避雷導線の前記避雷導線掛止部材による掛止が解放されるよう、前記避雷導線を配設する、
    ことを特徴とする避雷導線配設方法。
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