JP2007028651A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】初心者から上級者まで、使用者のレベルに応じて適切な操作方法で使用できるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】ビューファインダーモードの設定で「自動」を選択すれば、シャッターボタンを押すだけで露光や焦点が自動的に適切に設定され、通常のレンズ付きフィルムと同様の操作で撮影できるため、初心者に使い易い。また、ビューファインダーモードの設定で「カスタム」を選択すれば、ホワイトバランスの設定や自動露光に対する露光の補正を行うことができ、使用者の好みに合った撮影が可能になる。また、LCDモードの設定で「AE/AF」を選択すれば、LCD21の表示を確認しながら、自動焦点、自動露光で撮影を行うことができる。LCDモードの設定で「ME/MF」を選択すれば、わざと焦点や露光を適切な値からずらして、高度な撮影を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影対象からの光をデジタルデータに変換して記憶するデジタルカメラに関するものである。
従来より、CCD等の光センサにより光を電気信号に変換し、その電気信号をデジタルデータに変換してフラッシュメモリ等の記憶媒体に記憶するデジタルカメラが知られている。デジタルカメラでは、パーソナルコンピュータ等を用いて画像データの保存や様々な加工を個人で手軽に行えるほか、プリンタに画像データを出力することによりフィルムの現像をすることなく写真を印刷することができる。また、プリンタの印刷品質の向上により、銀塩写真とほとんど区別がつかないほど、品質の高い写真も印刷できるようになってきている。
液晶表示装置(LCD)などの表示部を備えたデジタルカメラでは、表示部に撮影対象の画像を表示させながら撮影を行ったり、その場で撮影済の画像を確認したりすることができる。LCDなどの表示部は消費電力が大きく、デジタルカメラの作動可能時間が短くなるため、表示部とは別に光学ファインダーなどのビューファインダーを有し、表示部を使用せずに撮影を行うこともできるデジタルカメラが知られている。
上記のようなデジタルカメラは、多くの機能をもつようになり、上級者にとっては、操作が複雑になっても好みによって多くの項目を設定できることが望まれている。それと同時に、初心者が特に設定することなく、ただシャッターを押すだけで撮影できることも望まれており、1台のデジタルカメラで両方を満たすのは困難であった。そのため、初心者と上級者は別々のデジタルカメラを使用するのが一般的であり、不便であった。また、初心者であっても上達するに従って初心者向けのデジタルカメラの機能に不満が生じ、買い換えることになるという問題があった。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、1台で初心者から上級者まで、使用者のレベルに応じて適切な操作方法で使用できるデジタルカメラを提供することにある。
本発明の請求項1記載のデジタルカメラによれば、撮影対象からの光を画像データに変換する撮像部と、画像データに基づく画像を表示可能な表示部と、撮像部による撮影範囲を確認するビューファインダーとを備えるデジタルカメラであって、主に前記ビューファインダーを用いて撮影を行う第1の撮影モードで作動させる手段と、主に表示部を用いて撮影を行う第2の撮影モードで作動させる手段とを備える。また、第1のモードおよび第2のモードのそれぞれにおける、使用者が撮影時に設定可能な項目を変更する手段を備える。そのため、簡単な操作で2通りの使い方ができるデジタルカメラのそれぞれのモードにおいて、使用者の用途に応じた使い勝手を実現することができる。
本発明の請求項2記載のデジタルカメラによれば、第1の撮影モードで表示部が作動する時期を設定する手段を備える。そのため、主にビューファインダーを用いて撮影を行う第1のモードで、必要な時のみ表示部を作動させて撮影対象の画像や設定情報を表示することができる。
本発明の請求項3記載のデジタルカメラによれば、第2の撮影モードは、自動焦点での撮影モードと手動焦点での撮影モードとを切り替え可能である。そのため、初心者には簡単な操作で、上級者は高度な撮影を行うことができる。
本発明の請求項4記載のデジタルカメラによれば、自動焦点での撮影モードで、一時的に手動焦点での撮影を行うことができる。
本発明の請求項5記載のデジタルカメラによれば、手動焦点での撮影モードで、一時的に自動焦点での撮影を行うことができる。
本発明の請求項6記載のデジタルカメラによれば、第2の撮影モードは、自動露光での撮影と手動露光での撮影とを切り替え可能である。そのため、初心者には簡単な操作で、上級者は高度な撮影を行うことができる。
本発明の請求項7記載のデジタルカメラによれば、自動焦点での撮影モードで、一時的に手動焦点での撮影を行うことができる。
本発明の請求項8記載のデジタルカメラによれば、手動焦点での撮影モードで、一時的に自動焦点での撮影を行うことができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図3は本発明の一実施例のデジタルカメラ10の構造を説明するためのブロック図である。デジタルカメラ10は、制御部11、集光レンズ12、撮像部としてのCCD(Charge Coupled Device )13、A/D変換器14、画像データを一時的に記録するRAM(Random Access Memory)15、圧縮された画像データを記録可能なメモリカード16、メモリカード16が着脱可能なカードスロット20、画像を表示する液晶表示装置(LCD)21、LCD21に表示される画像のためのデータが格納されるVRAM18、メモリカード16内のデータを外部機器に出力するためのインターフェイス19などから構成される。
制御部11はCPUと、データの入出力手段とを備え、制御プログラムを実行することにより、デジタルカメラ10の様々な制御を行う。集光レンズ12には集光レンズ12に入力される光量を調節するための絞り121が設けられている。CCD13として、C(Cyan)、M(Magenta )、Y(Yellow)、G(Green)の補色フィルタを有する複数の撮像素子がマトリックス状に配置されたCCD13を用いることにより、カラー画像を撮影することができる。補色フィルタは、C、M、Yの3色の場合もある。R(Red )、G(Green )、B(Blue)の原色フィルタを有するCCDを用いる場合もある。RAM15としてはセルフリフレッシュ機能をもつS−DRAM(Synchronous Dynamic RAM)が用いられる。
メモリカード16は、通電しなくても記録内容を保持することのできる書換え可能な記憶媒体であるフラッシュメモリなどに画像データが記録され、デジタルカメラ10のカードスロット20に着脱自在に装着されている。メモリカード16として例えばPCMCIA規格に準拠したメモリカード、またはPCMCIAカードアダプタに取付け可能なメモリカードを用いることにより、PCMCIAカード用スロットを有するパーソナルコンピュータでメモリカード16の内容を直接読み書きすることができる。
図1、図2は本実施例のデジタルカメラ10を示す背面図および平面図である。デジタルカメラ10は、使用者がLCD21またはビューファインダーとしての光学ファインダー110により撮影範囲を決定し、シャッターボタン101を押すことにより撮影が行われる。制御部11は、シャッターボタン101を可動範囲の途中まで押した「半押し」と、可動範囲の限界あるいは限界近傍まで押した「全押し」を区別して認識することができる。使用者は、デジタルカメラの作動モードを切り替えるモード切り替えダイヤル102により第1の撮影モードとしての「ビューファインダーモード」、第2の撮影モードとしての「LCDモード」、「Off」、「プレイバックモード」、「ダイレクトプリントモード」、「セットアップモード」の6つのモード中からいずれか1つを選択する。
「ビューファインダーモード」は、デジタルカメラ10の消費電力を節約するために、主に光学ファインダー110を用いて撮影を行うモードである。「LCDモード」は、主にLCD21をファインダーとして用いて撮影を行うモードである。「プレイバックモード」は、すでに撮影され、メモリカード16に記録された画像データに基づく画像を表示するモードである。「ダイレクトプリントモード」は、デジタルカメラ10を外部のプリンタにインターフェイスを介して接続し、画像を印刷するためのモードである。「セットアップモード」は、デジタルカメラ10の撮影条件などの各種設定を行うモードである。モード切り替えダイヤル102が「Off」の位置にセットされた時は、デジタルカメラ10の電源はオフになる。
LCD21の周囲には、入力手段としての入力キー103〜109が設けられている。制御部10は、選択されたモードに応じた制御プログラムを実行する。そして、使用者によるシャッターボタン101や入力キー103〜109の入力を検出し、それに対応した制御を行う。また、デジタルカメラ10の上部には、画質選択ボタン111、ストロボ選択ボタン112、モード選択ボタン113が設けられている。画質選択ボタン111を押すと、画像データの圧縮率や画素数を変更することにより、記録画質が変更される。ストロボ選択ボタン112を押すと、ストロボの発光モードを自動発光、常に発光、常に発光しないの中から選択できる。モード選択ボタン113を押すと、通常の撮影モード、近接撮影モード、、拡大撮影モード、パノラマ撮影モードなどの切り替えができる。各選択ボタン111、112、113により設定される内容は、セグメント式のLCD114に表示される。
次に、本実施例のデジタルカメラ10の動作を説明する。モード切り替えダイヤル102を「Setup」の位置にセットすると、デジタルカメラ10は、セットアップモードとなり、LCD21に図4の(A)に示すようなデジタルカメラ10に関する複数の設定情報が表示される。
LCD21の日付・時刻が表示される位置の近傍に設けられた入力キー103を押すと、LCD21の表示は図4の(B)に示すように切り替わり、日付および時刻の修正を行うことができる。入力キー108、109で修正する項目を選択し、入力キー104、105で数値を増減させる。入力キー103または107を押すと図4の(A)に示す画面に戻る。
図4の(A)に示す画面が表示された状態で、ビューファインダーモードに関する設定が表示される位置の近傍に設けられた入力キー104を押すと、図4の(C)に示す画面になり、ビューファインダーモードの設定が「カスタム」から「自動」に切り替わる。もう一度入力キー104を押すと、図4の(A)に示す画面になり、ビューファインダーモードの設定が「自動」から「カスタム」に切り替わる。すなわち、入力キー104を押す毎にビューファインダーモードの設定は、「カスタム」と「自動」とが交互に切り替わる。
図4の(A)に示す画面が表示された状態で、LCDモードに関する設定が表示される位置の近傍に設けられた入力キー105を押した場合も同様に、入力キー105を押す毎にLCDモードの設定は、図4の(A)に示す「ME/MF」と図5の(D)に示す「AE/AF」とが交互に切り替わる。「ME/MF」モードは、使用者がマニュアルで露光や焦点を設定するモードであり、「AE/AF」モードは制御部11が自動的に露光や焦点を設定するモードである。「AE/AF」モードを選択した状態で、入力キー106を押すことにより、入力キー106の近傍に表示される文字が「フルオート」、「優先撮影」、「一時的マニュアル撮影可」の3種類で循環して切り替わり、AE/AFモードの中でのより細かい設定を行うことができる。
図4の(A)に示す画面が表示された状態で、「他の設定」の文字が表示される位置の近傍に設けられた入力キー107を押すと、図5の(E)に示す画面に切り替わり、別の設定情報が表示される。この画面では、入力キー103を押すことにより、省エネルギー設定のあり、なしを選択する。入力キー104、105を押すことにより、露光の補正を行う。入力キー106を押すことにより、LCDに表示される文字の言語を選択する。入力キー108を押すことにより、撮影時に録音を行うか行わないかを選択する。入力キー109を押すことにより、シャッターボタン101を押したときに、電子合成のシャッター音を発生させるかどうかを選択する。入力キー107を押すと、図4の(A)に示す設定画面に戻る。
モード切り替えダイヤル102を「Play」の位置にセットすると、プレイバックモードとなり、LCD21にメモリカード16内の画像データに基づいた撮影済の画像が表示される。また、撮影済み画像の上に重ねて、図6の(F)に示すようなメニュー画面が表示される。メニュー画面の表示・非表示は、入力キー107を押すことにより切り替えることができる。
図6の(F)に示す画面が表示された状態で入力キー103を押すと、「マニュアル再生モード」から図6の(G)に示す「スライド再生モード」に切り替わる。図6の(G)に示す画面が表示された状態で入力キー103を押すと、「スライド再生モード」から「拡大・スクロール再生モード」に切り替わる。図6の(H)に示す画面が表示された状態で、入力キー103を押すと、「拡大・スクロール再生モード」から「マニュアル再生モード」に切り替わる。
図6の(F)に示す「マニュアル再生モード」では、メモリカード16に記録されている画像の枚数と、その中で現在何枚目がLCD21に表示されているかが例えば「12/32」という形で表示される。入力キー104を押すと、メモリカード16内の格納順で直前の画像が表示され、入力キー105を押すと次の画像が表示される。入力キー106を押すと、誤って画像データを削除するのを防ぐため画像データにロックをかけることができる。もう一度入力キー106を押すとロックは解除される。入力キー108を押すと、LCD21の1画面に表示する画像の数を選択できる。例えば、入力キー108を押す毎に、1画像、2×2の4画像、3×3の9画像の表示が循環して切り替わる。入力キー109を押すと、画像データを削除することができる。削除前には本当に削除してもよいか、確認画面が表示される。
図6の(G)に示す「スライド再生モード」では、入力キー106を押すことによりスライド再生を開始し、複数の画像を連続して表示することができる。デジタルカメラ10をテレビなどに接続してプレゼンテーションなどを行うのに好適である。入力キー104を押すことにより、1つの画像を何秒間表示するかを設定することができる。入力キー105を押すことにより、スライド再生により表示される画像を選択することができる。入力キー108を押すことにより、再生の順番を順方向と逆方向とで切り替えることができる。入力キー109を押すことにより、日付・時刻などの撮影情報の表示・非表示を切り替えることができる。
図6の(H)に示す「拡大・スクロールモード」では、画像を4×4の領域に分割する線が表示され、そのうち2×2の領域を囲む選択枠が表示される。入力キー104、105、108、109を押すことにより、選択枠に囲まれる領域を移動させ、入力キー106を押すことにより、選択された領域をLCD21の画面いっぱいに拡大表示させることができる。
モード切り替えダイヤル102が「SH1」の位置にセットされると、第1の撮影モードとしてのビューファインダーモードになる。セットアップモードで、ビューファインダーモードの設定が「自動」になっているときは、LCD21には通電されず、LCD21は非表示の状態である。通常はCCD13に通電されない状態であり、使用者がシャッターボタン101を半押した段階でCCD13の作動が開始し、制御部11により露光の設定、焦点の設定、ホワイトバランスの設定などが自動的に行われる。露光は、シャッタースピードと絞りによって決定される。使用者は光学ファインダー110を用いて撮影範囲を決定する。ただし、モード切り替えボタン113により、近接撮影モード、拡大撮影モード、パノラマ撮影モードのいずれかが選択されている場合は、撮影範囲を正確に確認できることが望ましいので、数分の1秒〜数十分の1秒毎に集光レンズ12によりCCD13に集光された光が電気信号に変換され、デジタルの画像データに変換されてVRAM18に転送され、LCD21に撮影対象が動画として表示される。
セットアップモードで、ビューファインダーモードの設定が「カスタム」になっているときは、LCD21に図7の(I)に示す画面が表示される。初期状態では、ホワイトバランスは自動設定となっている。ホワイトバランスに関する設定が表示された位置近傍の入力キー104を押すと、図7の(J)に示す画面に切り替わり、前回カスタム設定したホワイトバランスの設定が使用される。この画面が表示された状態で入力キー104を押すと、図7の(K)に示す画面に示す画面に切り替わる。「NO」が表示された位置近傍の入力キー105を押すと、図7の(J)に示す画面に戻る。ここで再び入力キー104を押すと、図7の(I)に示す画面に切り替わり、ホワイトバランスが自動設定になる。図7の(K)に示す画面が表示された状態で、「YES」が表示された位置近傍の入力キー106を押すと、使用者がホワイトバランスをカスタム設定することができる画面に切り替わる。
図7の(I)に示す画面が表示された状態では、ストロボの発光は自動設定に固定されており、ストロボ選択ボタン112を押してもストロボの発光モードは変更されない。ストロボに関する設定が表示された位置近傍の入力キー105を押すと、図8の(L)に示す画面に切り替わりストロボの発光モードが変更可能になる。
入力キー106の近傍には、露光補正の設定が表示されている。入力キー106を押すことにより、図8の(M)に示す画面に切り替わり、入力キー104、105を押すことにより、制御部11が自動的に決定する露光からどれだけ変更するかを決定することができる。入力キー107を押すと、元の画面に戻る。
また、入力キー108を押すことにより、画像をカラーで記録するか白黒で記録するかを選択することができ、入力キー109を押すことにより、標準感度で撮影するか高感度で撮影するかを選択することができる。
使用者がデジタルカメラ10のシャッターボタン101を半押しすると、CCD13が認識する画像に適切な露光やフォーカスが設定され、シャッターボタン101が半押しの間露光やフォーカスが固定される。
近接撮影モード、拡大撮影モード、パノラマ撮影モードのいずれかが選択されている場合は、「自動」の場合と同様に、数分の1秒〜数十分の1秒毎に集光レンズ12によりCCD13に集光された光が電気信号に変換され、デジタルの画像データに変換されてVRAM18に転送され、LCD21に撮影対象が動画として表示され、図7、図8に示すメニュー画面は動画の上に重ねて表示される。
使用者がシャッターボタン101を全押しすると、撮影が開始され画像データの作成が行われる。まず、CCD13に蓄積された電荷が一旦すべて放電され、その後集光レンズ12により集光された光がCCD13に入力される。CCD13では光が光量に応じた電荷に変換される。CCD13から出力された電気信号は、A/D変換器14によりデジタル信号に変換される。A/D変換器14から出力されるデジタルデータは高速化のためDMA(Direct Memory Access)により制御部11を介さずに直接RAM15のアドレスを指定して転送される。
CCD13から転送されたデータは、1画素について1色相当の情報しかもたないため、RAM15に記録されたデータについて周囲の画素の色情報を基に色補間を行い、例えば1280×960ピクセルの各画素について色情報をもつ画像データを作成する。
次に、メモリカード16への記録枚数を多くするためにJPEG(Joint Photographic Experts Group)の規格による非可逆圧縮方式により圧縮し、容量の小さな圧縮データを生成する。JPEGは一般に用いられるカラー画像の圧縮方法であり、圧縮率を変更することにより保存画質を調整することができる。JPEG圧縮は、制御部11によってソフトウェア的に行うほか、高速化のために専用の回路を用いることができる。JPEG圧縮された圧縮データは、メモリカード16に記録される。
モード切り替えダイヤル102が「SH2」の位置にセットされたときは、第2の撮影モードとしてのLCDモードとなり、LCD21に撮影対象が動画として表示される。セットアップモードで「AE/AF」が選択されている場合は、図9の(N)に示すような画面がLCD21の動画の上に重ねて表示される。
図9の(N)に示す画面では、拡大撮影モードに設定されており、拡大倍率が表示される位置近傍の入力キー103を押す毎に、拡大倍率の表示が例えば、「×1.25」、「×1.6」、「×2.0」の3つが循環して切り替わり、拡大倍率を設定することができる。LCD21には拡大率に対応した撮影範囲の動画が表示される。
また、図9の(N)に示す画面が表示された状態で入力キー105を押すことにより、図9の(O)に示す画面が表示され、AE/AFの測光モードがスポット測光モードから中央重点測光モードに切り替わる。図9の(O)に示す画面が表示された状態で、入力キー105を押すことにより、中央重点測光モードからスポット測光モードに切り替わる。
入力キー104、106、108、109を押したときの動作は、前述したビューファインダーモードで「カスタム」が選択されている場合と同様である。セットアップモードで、「ME/MF」が選択されている場合は、図10の(P)に示すような画面がLCD21の動画の上に重ねて表示される。
デジタルカメラ10の焦点距離が表示される位置近傍の入力キー104、105を押すことにより、焦点距離を使用者がマニュアルで変更することができる。そのため、わざとピントをずらすことや、手前にピントが合っているいわゆる「前ピン」あるいは後にピントが合っている「後ピン」で撮影することができる。
シャッタースピードが表示される位置近傍に設けられた入力キー108を押すと、シャッタースピードを例えば1/2、1/30、1/125および1/750の中から選択することができる。それに加え、図10の(Q)に示すように、設定した絞りに固定したときに適切なシャッタースピードとなるように制御部11が決定する、絞り優先のシャッタースピードを選択することもできる。
絞りが表示される位置近傍に設けられた入力キー106を押すと、絞りを例えば、F2.4、F8、F16の中から選択することができる。それに加え、図10の(R)に示すように、設定したシャッタースピードに固定したときに適切な絞りとなるように制御部11が決定する、シャッタースピード優先の絞りを選択することもできる。絞り優先のシャッタースピードを選択し、かつシャッタースピード優先の絞りを選択すると、両者は「AE」の表示となり、自動露光になる。
AE/AFモードであっても、セットアップモードで、「優先撮影」が選択されている場合は、入力キー107を3秒間続けて押すことにより、図10の(Q)、(R)とほぼ同様の画面を表示して、一時的に絞り優先またはシャッタースピード優先の露光で撮影することができる。また、セットアップモードで、「一時的マニュアル撮影可」が選択されている場合は、入力キー107を3秒間続けて押すことにより、図10の(P)とほぼ同様の画面を表示して、一時的に「ME/MF」モードと同様の操作で撮影することが可能になる。一時的に変更した撮影モードで再び入力キー107を押すと、AE/AFモードに戻る。なお、セットアップモードで、「フルオート」が選択されている場合は、図9に示す画面で「AE/AF 3秒」の表示はされず、切り替えることもできないようになる。そのため、フルオートに設定しておけば、誤ってマニュアル撮影モードになって使用者が混乱することがない。同様に、ME/MFモードであっても、入力キー107を3秒間続けて押すことにより、一時的にAE/AFモードとすることもできる。
使用者がシャッターボタン101を全押しすると、撮影が開始されビューファインダーモードと同様の手順で画像データの作成が行われ、JPEG圧縮された圧縮データはメモリカード16に記録される。画像データがメモリカード16に記録開始されてから完了するまでには数秒から十数秒の時間がかかる場合があるが、その間LCD21には画像データに基づいた画像が表示され続ける。
モード切り替えダイヤル102が「DP」の位置にセットされると、ダイレクトプリントモードになる。デジタルカメラ10を外部のプリンタに接続し、使用者が入力キー103〜109を操作することにより、撮影済みの画像を選択して印刷することができる。
以上、実施例によって説明したように、本実施例のデジタルカメラによれば、ビューファインダーモードの設定で「自動」を選択すれば、シャッターボタン101を押すだけで露光や焦点が自動的に適切に設定され、通常のレンズ付きフィルムと同様の操作で撮影できるため、操作が簡単で初心者に使い易い。また、ビューファインダーモードの設定で「カスタム」を選択すれば、ホワイトバランスの設定や自動露光に対する露光の補正を行うことができ、使用者の好みに合った撮影が可能になる。また、LCDモードの設定で「AE/AF」を選択すれば、LCD21の表示を確認しながら、自動焦点、自動露光で撮影を行うことができる。LCDモードの設定で「ME/MF」を選択すれば、わざと焦点や露光を適切な値からずらして、高度な撮影を行うことができる。そのため、初心者から上級者まで使用者のレベルに応じた操作方法でデジタルカメラ10を使用することができる。
上述の実施例では、ビューファインダーとして光学ファインダーを用いたが、小型のLCDを用いたビューファインダーであってもよい。また、本実施例では、第1の撮影モードとしてのビューファインダーモードと、第2の撮影モードとしてのLCDモードとを切り替えて撮影を行うことができるデジタルカメラについて説明したが、本発明としては、さらに第3の撮影モードなど複数の撮影モードを備えていてもよい。
本発明の一実施例によるデジタルカメラを示す平面図である。 本発明の一実施例によるデジタルカメラを示す背面図である。 本発明の一実施例によるデジタルカメラを示すブロック図である。 本発明の一実施例によるデジタルカメラの入力キーと、セットアップモードにおいてLCDに表示される画面を示す図である。 本発明の一実施例によるデジタルカメラの入力キーと、セットアップモードにおいてLCDに表示される画面を示す図である。 本発明の一実施例によるデジタルカメラの入力キーと、プレイバックモードにおいてLCDに表示される画面を示す図である。 本発明の一実施例によるデジタルカメラの入力キーと、ビューファインダーモードにおいてLCDに表示される画面を示す図である。 本発明の一実施例によるデジタルカメラの入力キーと、ビューファインダーモードにおいてLCDに表示される画面を示す図である。 本発明の一実施例によるデジタルカメラの入力キーと、LCDモードにおいてLCDに表示される画面を示す図である。 本発明の一実施例によるデジタルカメラの入力キーと、LCDモードにおいてLCDに表示される画面を示す図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ、11 制御部、12 集光レンズ、121 絞り、13 CCD(撮像手段)、14 A/D変換器、15 RAM、16 メモリカード(記憶媒体)、17 内蔵フラッシュメモリ(記憶装置)、18 VRAM、19 インターフェイス、20 カードスロット、21 液晶表示装置(LCD)、101 シャッターボタン

Claims (8)

  1. 撮影対象からの光を画像データに変換する撮像部と、前記画像データに基づく画像を表示可能な表示部と、撮像部による撮影範囲を確認するビューファインダーとを備えるデジタルカメラであって、主に前記ビューファインダーを用いて撮影を行う第1の撮影モードで作動させる手段と、主に前記表示部を用いて撮影を行う第2の撮影モードで作動させる手段と、前記第1のモードおよび前記第2のモードのそれぞれにおける、使用者が撮影時に設定可能な項目を変更する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記第1の撮影モードで表示部が作動する時期を設定する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 前記第2の撮影モードは、自動焦点での撮影モードと手動焦点での撮影モードとを切り替え可能であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のデジタルカメラ。
  4. 前記自動焦点での撮影モードにおいて一時的に手動焦点で撮影する手段を有することを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ。
  5. 前記手動焦点での撮影モードにおいて一時的に自動焦点で撮影する手段を有することを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載のデジタルカメラ。
  6. 前記第2の撮影モードは、自動露光での撮影と手動露光での撮影とを切り替え可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のデジタルカメラ。
  7. 前記自動露光での撮影モードにおいて一時的に手動露光で撮影する手段を有することを特徴とする請求項6記載のデジタルカメラ。
  8. 前記手動露光での撮影モードにおいて一時的に自動露光で撮影する手段を有することを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載のデジタルカメラ。



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US7936390B2 (en) 1999-04-13 2011-05-03 Seiko Epson Corporation Digital camera having input devices and a display capable of displaying a plurality of set information items
JP2018157342A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 キヤノン株式会社 電子機器およびその制御方法

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