JP2007028225A - データ間引き回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回路規模の削減、消費電力の削減、および設計期間の短縮を図ることにより、データ間引き回路のコストダウンを図る。
【解決手段】 入力データDINをクロック信号CLKに同期してフリップフロップ1で保持して同期データDFFとして出力する。間引き制御回路3は、クロック信号のカウント数と予め設定された数とが一致したときに“Hi”となる選択制御信号SELを出力して、これをセレクタ2に与える。セレクタ2は、選択制御信号SELが“Hi”であるときに同期データDFFを出力する一方、選択制御信号SELが“Lo”であるときに間引き出力回路4からの間引き出力データDOUTを出力する。回路で用いる動作クロックがクロック信号CLKに共通しているので、このようなデータ間引き回路を複数段設けて、異なる間引き率でデータの間引きを行うように構成しても、同様に動作クロックとしてクロック信号CLKが用いられる。
【選択図】 図1
【解決手段】 入力データDINをクロック信号CLKに同期してフリップフロップ1で保持して同期データDFFとして出力する。間引き制御回路3は、クロック信号のカウント数と予め設定された数とが一致したときに“Hi”となる選択制御信号SELを出力して、これをセレクタ2に与える。セレクタ2は、選択制御信号SELが“Hi”であるときに同期データDFFを出力する一方、選択制御信号SELが“Lo”であるときに間引き出力回路4からの間引き出力データDOUTを出力する。回路で用いる動作クロックがクロック信号CLKに共通しているので、このようなデータ間引き回路を複数段設けて、異なる間引き率でデータの間引きを行うように構成しても、同様に動作クロックとしてクロック信号CLKが用いられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体集積回路において任意の間引き率でデータの間引きを行うデータ間引き回路に関するものである。
データ間引き回路は、例えば、画像データを圧縮する目的で利用される(特許文献1)。
図6は、特許文献1に開示されたデータ間引き回路を簡略化して示している。また、図7は、このデータ間引き回路の動作を示すタイミングチャートを簡略化して示している。
図6に示すように、データ間引き回路は、遅延回路101、選択回路102、間引き制御回路103および間引き用フリップフロップ(図中、間引き用FF)104を備えている。
遅延回路101は、入力信号PINをクロック信号CLKのタイミングで1クロック分遅延させて、遅延出力信号PDLYとして出力する。選択回路102は、この遅延出力信号PDLYと入力信号PINとを、第1フィールドと第2フィールドとで交互に切り替えて選択信号PSELとして出力する。一方、間引き制御回路103は、クロック信号CLKを1/2分周した間引きクロック信号TCLKを出力する。間引き用フリップフロップ104は、間引きクロック信号TCLKのタイミングで選択信号PSELをサンプリングして出力信号POUTとして出力する。
これにより、図7に示すように、間引きクロック信号TCLKで設定された間引き率に応じて、選択信号PSELのデータD1,D2,D3,…から、1つおきにデータD1,D3,D5,…がサンプリング(ダウンサンプリング)される。この結果、サンプリングされなかったデータD2,D4,D6,…が間引かれる。
上記のデータ間引き回路では、1つの間引き率でデータを間引いている。また、このようなデータ間引き回路を複数段設けて、それぞれのデータ間引き回路で異なる間引き率を設定してデータ間引きをすることができる。図8は、このようなデータ間引き回路の構成を示している。また、図9は、このデータ間引き回路の動作を示すタイミングチャートを簡略化して示している。
なお、このデータ間引き回路は、上記の入力信号PINのようなフィールドで区別されることのない入力信号について間引きを行うものとする。
図8に示すデータ間引き回路は、第1段ないし第3段の間引き部を有する。第1段の間引き部は、間引き制御回路202および間引き用フリップフロップ203からなる。第2段の間引き部は、間引き制御回路204および間引き用フリップフロップ205からなる。第3段の間引き部は、間引き制御回路206および間引き用フリップフロップ207からなる。図8において、間引き用フリップフロップ203,205,207は、“間引き用FF”と示している。
まず、フリップフロップ201(図中、FF)は、入力データDINをクロック信号CLKに同期して保持して選択信号DSELとして出力する。一方、間引き制御回路202は、クロック信号CLKを1/2分周した間引きクロック信号CLK1を出力する。すると、間引き用フリップフロップ203は、間引きクロック信号CLK1のタイミングで選択信号DSELをサンプリングして出力信号DOUT1として出力する。この状態で、図9に示すように、入力データDINは1/2にダウンサンプルされている。
続いて、出力信号DOUT1は、組み合わせ回路208内を通過して第2段の間引き部でダウンサンプルされる。間引き制御回路204は、クロック信号CLKを1/4分周した間引きクロック信号CLK2を出力する。すると、間引き用フリップフロップ205は、間引きクロック信号CLK2のタイミングで上記の出力信号DOUT1をサンプリングして出力信号DOUT2として出力する。この状態で、図9に示すように、入力データDINは1/4にダウンサンプルされている。
さらに、出力信号DOUT2は、組み合わせ回路209内を通過して第3段の間引き部でダウンサンプルされる。間引き制御回路206は、クロック信号CLKを1/5分周した間引きクロック信号CLK3を出力する。すると、間引き用フリップフロップ207は、間引きクロック信号CLK3のタイミングで上記の出力信号DOUT2をサンプリングして出力信号DOUT3として出力する。これにより、図9に示すように、入力データDINは最終的に1/5にダウンサンプルされる。
なお、上記の組み合わせ回路208,209は、加減乗除算回路、セレクタ、マルチプレクサなどの記憶回路以外の、ゲート回路が組み合わされてなるデジタル回路である。
特開平1−117585号公報(1989年5月10日公開)
ここで、図9に示すように、データD9とデータD13との境界付近がタイミング的にクリティカルな部分Aである。図10は、この部分Aを拡大して示している。
間引き用フリップフロップ205からの出力信号DOUT2は、間引きクロック信号CLK2の立ち上がりで出力信号DOUT1を保持する。一方、間引き用フリップフロップ207からの出力信号DOUT3は間引きクロックCLK3の立ち上がりで出力信号DOUT2を保持するする。しかしながら、間引きクロックCLK2と間引きクロックCLK3とは、それぞれ異なる間引き制御回路204と間引き制御回路206とによって生成されるので、各間引きクロックCLK2,CLK3の変化点をそろえることが難しい。
このため、図10に示すように、間引きクロックCLK2の変化が間引きクロックCLK3の変化よりわずかに早い場合、間引き用フリップフロップ205からの出力信号DOUT2が間引きクロックCLK2の立ち上がりによって変化している最中に間引きクロックCLK3が立ち上がる。すると、間引き用フリップフロップ207が変化中の不定部分Xの値を保持してしまうことにより、出力信号DOUTが不定となる。
このように、上記のデータ間引き回路では、ダウンサンプルを重ねて行うごとに、各ダウンサンプルに応じた新たな間引きクロック信号CLK1〜CLK3を必要とする。このため、間引きクロック信号CLK1〜CLK3の間のスキュー調整が困難になる。この結果、上記のように出力信号DOUTに不定部分を生じさせることとなり、これがデータ間引き回路の誤動作を招来していた。
図11は、このような不都合を回避することができるデータ間引き回路の構成を示している。
図11に示すデータ間引き回路は、図8のデータ間引き回路に遅延素子210,211が追加されている。遅延素子210,211は、それぞれ間引き制御回路202,204から出力される間引きクロックCLK1,CLK2の互いに違うクロックの変化点を、上記の不定部分Xが生じないように調整する。このようなクロック調整方法は、一般に知られている。
しかしながら、一般に、遅延素子の個々の遅延量の間には大きなばらつきが存在している。このため、図11のデータ間引き回路は、半導体集積回路への実装が困難であったり、多数のダウンサンプルクロックが存在する場合に、多数かつ遅延量の大きい遅延素子を組み込む必要があったりする。それゆえ、データ間引き回路が実装される半導体集積回路の面積が増大することから、その半導体集積回路の消費電力が増大する。しかも、クロック信号の遅延量の調整が難しくなるため、半導体集積回路の設計期間が長引く結果、コストアップを招来する。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路規模の削減、消費電力の削減、および設計期間の短縮を図ることにより、データ間引き回路のコストダウンを実現することにある。
本発明に係るデータ間引き回路は、上記課題を解決するために、クロック信号を基本とした予め定められた周期でアクティブとなる選択制御信号を出力する選択制御回路と、前記選択制御信号がアクティブとなるときに入力データを出力する一方、前記選択制御信号が非アクティブとなるときに出力データを出力する選択出力回路と、前記選択出力回路から出力されるデータを、前記クロック信号に同期して出力するとともに、前記出力データとして前記選択出力回路に与える出力回路とを備えていることを特徴としている。
上記の構成では、入力データまたは出力回路から出力されたデータのいずれか一方が、選択出力回路によって選択されて出力する。選択制御信号がアクティブ(例えば“Hi”)のときには入力データが出力され、選択制御信号が非アクティブ(例えば“Lo”)のときには、出力回路からの出力データが出力される。選択出力回路から出力されたデータは、出力回路によって、クロック信号に同期して出力データとして出力される。これにより、選択制御信号が非アクティブであるときには、出力回路からの出力データが選択出力回路へ入力されるため、出力回路はクロック信号に同期して同じデータを保持する。
また、選択制御回路は、クロック信号を基本とした予め定められた周期で選択制御信号をアクティブとするので、その周期を適宜設定することによって、データの間引き率を定めることができる。具体的には、前記選択制御回路は、前記クロック信号をカウントするカウンタと、予め設定された設定値を記憶する記憶回路と、前記カウンタのカウント値と前記設定値とが一致すると前記選択制御信号をアクティブとする一方、前記カウンタのカウンタ値と前記設定値とが一致しないと前記選択制御信号を非アクティブとする制御信号出力回路とを有していることが好ましい。これにより、記憶回路の設定値を適宜設定することで、容易に間引き率を設定することができる。
それゆえ、上記のデータ間引き回路を複数段備え、最終段を除く各段のデータ間引き回路の出力が次段のデータ間引き回路に入力されるように構成されたデータ間引き回路において、従来のデータ間引き回路のように基本のクロック信号を分周して得たことなる周期の間引き用のクロック信号が不要となる。それゆえ、そのような間引き用のクロック信号間の遅延量の調整のための遅延素子を設ける必要もなくなる。
本発明に係るデータ間引き回路は、以上のように、複数の動作クロック間のタイミング調整が困難なことから、データ間引き回路ごとに専用の動作クロックを用いるのではなく、選択制御回路によってデータ間引き率を設定することにより、データ間引き回路は単一のクロック信号を共通の動作クロックとして用いて動作する。そして、このデータ間引き回路は、上記のデータ間引き率に基づいて、選択出力回路によって入力データを選択して出力し、入力データを選択しない期間には、先に選択出力回路から出力回路を経て出力された入力データを選択出力回路から出力して、クロック信号に同期して出力回路から繰り返して出力する。でそのうえで間引き回路の前にセレクタを設置し間引き率に応じて前段の信号と間引き回路自身の出力とを選択し間引き回路の入力とする構成とした。しかも、選択制御回路は、クロック信号を基本としてデータ間引き率を決めるので、データ間引き回路を多段で構成しても、各段の選択制御回路は、共通するクロック信号を使用することとなる。
このように、複数のデータ間引き回路を共通の動作クロックで動作させるので、異なるクロック間のタイミング調整のための遅延回路が不要になる。したがって、データ間引き回路の回路規模の縮小化および消費電力も低減化を実現することができる。また、回路規模の縮小化に伴って設計期間の短縮化が図られることから、データ間引き回路のコストダウンが可能となる。
本発明の一実施形態について図1ないし図5に基づいて説明すると、以下の通りである。
図1は、本発明の一実施形態の基本となるデータ間引き回路の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、データ間引き回路は、フリップフロップ(図中、FF)1、セレクタ2、間引き制御回路3および間引き出力回路4を備えている。
フリップフロップ1は、入力データDINをクロック信号CLKの立ち上がり(または立ち下がり)のタイミング(変化するタイミング)で保持して出力する。このフリップフロップ1は、例えばDフリップフロップによって構成される。
セレクタ2(選択出力回路)は、フリップフロップ1からのクロック信号CLKに同期した同期データDFFと間引き出力回路4からの出力信号DOUTとを間引き制御回路3からの選択制御信号SELに基づいて選択していずれか一方を出力する。具体的には、セレクタ2は、選択制御信号SELが有効(“Hi”)すなわちアクティブである期間にデータ信号DFFを出力し、選択制御信号SELが無効(“Lo”)すなわち非アクティブである期間に間引き出力回路4からの出力信号DOUTを出力する。
間引き制御回路3(選択制御回路)は、上記の選択制御信号SELを出力する回路であり、図2に示すように構成されている。この間引き制御回路3は、カウンタ31と、間引き率設定レジスタ32と、一致検出回路33とを有している。
カウンタ31は、クロック信号CLKのクロックをカウントした結果(クロック数)をカウント値CNTとして出力する。このカウンタ31のカウント最大値は、間引き率以上の値に設定することが可能である。また、カウンタ31は、一致検出回路33からの選択制御信号SELが有効(“Hi”)であるときに、その選択制御信号SELによってリセットされる。
間引き率設定レジスタ32(記憶回路)は、データの間引き率のデータを設定するレジスタであり、予め間引き率のデータが設定されている。例えば、間引き率が1/2であるときは、間引き率の設定値としては“2”が設定され、間引き率が1/4であるときは、間引き率の設定値としては“4”が設定される。つまり、間引き率の逆数が設定値として設定される。また、間引き率設定レジスタ32は、外部から入力された間引き率が随時されるように構成されていてもよい。
一致検出回路33(制御信号出力回路)は、カウンタ31からのカウント値CNTと間引き率設定レジスタ32からの設定値LINとを比較して、両者が一致していないときに、無効(“Lo”)を示す選択制御信号SELを出力し、両者が一致したときに有効(“Hi”)を示す選択制御信号SELを出力する。“Hi”の選択制御信号SELは、クロック信号CLKの1クロック周期の期間出力される。
間引き出力回路4(出力回路)は、セレクタ2から出力される間引きデータDPREをクロック信号CLKの立ち上がり(または立ち下がり)のタイミング(変化するタイミング)で保持して間引き出力データDOUTとして出力する。この間引き出力回路4は、例えばDフリップフロップによって構成される。
図3は、上記のように構成されるデータ間引き回路の動作を示すタイミングチャートである。このデータ間引き回路の動作について、図3のタイミングチャートを参照して説明する。
まず、入力データDINは、フリップフロップ1でクロック信号CLKの立ち上がりに同期して保持されて、同期データDFFとして出力され、セレクタ2に入力される。同期データDFFは、データD1,D2,D3,…からなるデータ列であり、各データD1,D2,D3,…がクロック信号CLKの立ち上がりに同期している。
セレクタ2は、フリップフロップ1からの同期データDFF、または間引き出力回路4からの間引き出力データDOUTのいずれか一方を選択制御信号SELによって選択して出力する。選択制御信号SELが“Hi”のときには、間引きデータDPREとして同期データDFFが選択され、“Lo”のときには、間引きデータDPREとして間引き出力データDOUTが選択される。
間引きデータDPREは、間引き出力回路4に入力され、クロック信号CLKの立ち上がりで間引き出力データDOUTとして出力される。これにより、選択制御信号SELが“Lo”のときには、間引き出力回路4から出力される間引き出力データが間引き出力回路4へ入力されるため、間引き出力回路4は、クロック信号CLKの立ち上がりにおいても同じデータを保持する。
一方、選択制御信号SELが“Hi”のときには、フリップフロップ1からの同期データDFFが出力される。また、間引き制御回路3は、クロック信号CLKの立ち上がりで選択制御信号SELを変化させる。この選択制御信号SELには、設定値LIMに応じた所望のクロック信号CLKの周期で“Hi”期間に対する“Lo”期間+“Hi”期間の比率、すなわち間引き率が設定されている。
ところで、入力データDINを1/4に間引く場合、間引き制御回路3において、間引き率設定レジスタ32には設定値LIMとして“4”(3ビットで表すと“100”)が設定されている。一方、カウンタ31は、入力されるクロック信号CLKのクロックをカウントしていき、その都度、カウント値CNTを出力していく。一致検出回路33は、カウント値CNTのカウント値が“4”の設定値LIMと一致すると、有効(“Hi”)となる選択制御信号SELを出力する。また、カウンタ31は、その選択制御信号SELによってリセットされて、新たにクロック信号CLKをカウントし始める。一方、一致検出回路33は、カウント値CNTのカウント値が“4”の設定値LIMと一致しない期間に、有効(“Lo”)となる選択制御信号SELを出力する。
これにより、セレクタ2は、同期データDFFから4つおきにデータD2,D6,D10,…をサンプリングして間引きデータDPREとして出力する。間引き出力回路4は、セレクタ2からの間引きデータDPREを、クロック信号の立ち上がりのタイミングで保持して間引き出力データDOUTとして出力する。具体的には、間引き出力回路4は、サンプリングされたデータD2,D6,D10,D14,D18…のそれぞれの終端に立ち上がるクロック信号CLKのクロックに同期してデータD2,D6,D10,…を保持して出力する。間引き出力回路4は、例えば、同期データDFFからセレクタ2によって選択されたデータD2を、データD2がサンプリングされた1クロック周期の次の1クロック周期T1において保持する。
一方、一致検出回路33が“Lo”となる選択制御信号SELを出力している期間において、セレクタ2は、間引き出力回路4から出力される間引き出力データDOUTを選択して出力する。間引き出力回路4は、例えば、上記の1クロック周期T1の次の1クロック周期T2では、1クロック周期T1で出力していたデータD2の終端を1クロック周期T2におけるクロックの立ち上がりのタイミングで保持する(データD2を1クロック遅延させる)。間引き出力回路4は、続く1クロック周期T3,T4では、それぞれの前の1クロック周期T2,T3で保持してセレクタ2を介して入力されるデータD2を同様な動作を繰り返すことによって保持する。これにより、データD2は、連続する4つの1クロック周期T1〜T4に渡って間引き出力データDOUTとして出力される。また、データD6,D10,D14,D18…も、同様にして、連続する4つの1クロック周期に渡って間引き出力データDOUTとして出力される。
このように、上記のデータ間引き回路では、フリップフロップ1、間引き制御回路3および間引き出力回路4は、ずれも共通のクロック信号CLKに基づいて動作する。そして、このデータ間引き回路では、選択制御信号SELが“Hi”である期間に、クロック信号CLKの立ち上がりで入力データDINから間引いたデータを間引き出力データとしてDOUTに出力し、選択制御信号SELが“Lo”である期間にそのデータを保持する。この結果、間引き出力回路4は、元クロックであるクロック信号CLKで動作し、選択制御信号SELに設定された前記の間引き率による間引き動作を行う。
続いて、図1に示すデータ間引き回路を基本とする複数のダウンサンプルを行うデータ間引き回路について説明する。図4は、このようなデータ間引き回路の構成を示している。
図4に示すように、データ間引き回路は、それぞれが個々にデータ間引き回路として機能する第1段ないし第3段の間引き部を有する。
第1段の間引き部は、フリップフロップ11(図中、FF)、セレクタ12、間引き制御回路13および間引き出力回路14を有している。フリップフロップ11、セレクタ12、間引き制御回路13および間引き出力回路14は、それぞれフリップフロップ1、セレクタ2、間引き制御回路3および間引き出力回路4と同等の機能を有している。間引き出力回路14から出力される間引き出力データDOUT1は、組み合わせ回路21に入力される。
第2段の間引き部は、セレクタ15、間引き制御回路16および間引き出力回路17を有している。セレクタ15、間引き制御回路16および間引き出力回路17は、それぞれセレクタ2、間引き制御回路3および間引き出力回路4と同等の機能を有している。ただし、セレクタ15は、間引き出力回路17からの間引き出力データDOUT2または組み合わせ回路21からの出力データのいずれか一方を選択することが、セレクタ2と異なっている。また、間引き出力回路17から出力される間引き出力データDOUT2は、組み合わせ回路22に入力される。
第3段の間引き部は、セレクタ18、間引き制御回路19および間引き出力回路20を有している。セレクタ18、間引き制御回路19および間引き出力回路20は、それぞれセレクタ2、間引き制御回路3および間引き出力回路4と同等の機能を有している。ただし、セレクタ18は、間引き出力回路20からの間引き出力データDOUT3または組み合わせ回路22からの出力データのいずれか一方を選択することが、セレクタ2と異なっている。間引き出力回路17から出力される間引き出力データDOUT2は、組み合わせ回路22に入力される。
組み合わせ回路21,22は、加減乗除算回路、セレクタ、マルチプレクサなどの記憶回路以外の、ゲート回路が組み合わされてなるデジタル回路である。これらの組み合わせ回路21,22によって、間引きデータ信号DOUT1,DOUT2に各種の処理が施される。
図5は、上記のように構成されるデータ間引き回路の動作を示すタイミングチャートである。このデータ間引き回路の動作について、図5のタイミングチャートを参照して説明する。
まず、フリップフロップ11は、入力データDINをクロック信号CLKに同期して保持して同期データDFFとして出力する。一方、間引き制御回路13は、1/2の間引き率が設定された選択制御信号SEL1を出力する。セレクタ12は、選択制御信号SEL1が“Hi”となる期間にフリップフロップ11からの同期データDFFを出力する一方、選択制御信号SEL1が“Lo”となる期間に間引き出力回路14からの間引き出力データDOUT1を出力する。これにより、入力データDIN(同期データDFF)は図5に示すように、1/2にダウンサンプルされている。
続いて、間引き出力データDOUT1は、組み合わせ回路21内を通過して入力データDIN2となり、第2段の間引き部でダウンサンプルされる。間引き制御回路16は、1/4の間引き率が設定された選択制御信号SEL2を出力する。セレクタ15は、選択制御信号SEL2が“Hi”となる期間に組み合わせ回路21からの出力データを出力する一方、選択制御信号SEL2が“Lo”となる期間に間引き出力回路17からの間引き出力データDOUT2を出力する。これにより、入力データDIN2は図5に示すように、1/4にダウンサンプルされている。
さらに、出力信号DOUT2は、組み合わせ回路22内を通過して入力データDIN3となり、第3段の間引き部でダウンサンプルされる。間引き制御回路19は、1/8の間引き率が設定された選択制御信号SEL3を出力する。セレクタ18は、選択制御信号SEL3が“Hi”となる期間に組み合わせ回路22からの出力データを出力する一方、選択制御信号SEL3が“Lo”となる期間に間引き出力回路20からの間引き出力データDOUT3を出力する。これにより、入力データDIN3は図5に示すように、1/8にダウンサンプルされている。
上記のようにして、組み合わせ回路21,22には、それぞれ所望にダウンサンプルされた間引き出力データDOUT1,DOUT2が提供される。また、最終的に出力された間引き出力データDOUT3も他の回路に提供される。
このように、上記のデータ間引き回路は、セレクタ12,15,18を設け、共通のクロック信号CLKで動作する間引き制御回路13,16,19からの選択制御SEL1〜SEL3によってセレクタ12,15,18の出力を切り替えている。これにより、上記のデータ間引き回路は、フリップフロップ11からの同期データDFFを間引き出力回路14で間引きし、間引き出力回路14からの間引き出力データDOUT1を次段の間引き出力回路17でさらに間引きし、間引き出力回路17からの間引き出力データDOUT2を次段の間引き出力回路20でさらに間引きして間引き出力データDOUT3を出力する。また、各間引き制御回路13,16,19および各間引き出力回路14,17,20に用いられる動作クロックは、クロック信号CLKが共通して用いられている。このデータ間引き回路は、各段のデータ間引き部(データ間引き回路)が動作クロックとしてクロック信号CLKのみを用いる図1のデータ間引き回路を基本としていることから、各段で共通のクロック信号CLKを用いることができる。したがって、データ間引き回路全体の動作クロックを共通化することができる。
これにより、上記のデータ間引き回路は、間引き制御回路13,16,19によって間引き率を設定することにより、データ間引き回路は単一のクロック信号を共通の動作クロックとして用いて動作する。これにより、従来のデータ間引き回路のように、各段の間引き部に専用の間引きクロック信号を用いる必要がなくなるので、このような間引きクロック間での遅延量の調整も不要となる。それゆえ、データ間引き回路の構成が簡素化されて、データ間引き回路が実装される半導体集積回路の規模を縮小することが可能となる。この結果、その半導体集積回路の消費電力を低減するとともに、半導体集積回路の設計期間を図ることにより、データ間引き回路のコストダウンを実現することができる。
また、各間引き出力回路14,17,20は、選択制御信号SEL1,SEL2,SEL3が“Hi”であるときに、それぞれセレクタ12,15,18から出力された入力データ(同期データDFF,入力データDIN2,入力データDIN3)出力する。一方、各間引き出力回路14,17,20は、選択制御信号SEL1,SEL2,SEL3が“Lo”であるときに、それぞれセレクタ12,15,18から出力された自身の出力、すなわち間引き出力データDOUT1〜DOUT3を出力する。したがって、このとき、各間引き出力回路14,17,20は、自身の出力をそのまま間引き出力データDOUT1〜DOUT3に反映させているだけで、実質的なデータ保持動作をしていない。これにより、選択制御信号SEL1〜SEL3で定まる所望の間引き率で間引きを行うことができる。それゆえ、多段のデータ間引き段(データ間引き回路)を接続して間引き回数を自在に設定することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のデータ間引き回路は、単一の動作クロックを用いることによって、間引き率に応じた複数の動作クロックを用いるデータ間引き回路に比べて、回路構成の縮小化、消費電力の低減化、低コスト化などを図ることができるので、間引き率の異なる間引きデータを得る用途に好適に利用することが可能である。
2 セレクタ(選択出力回路)
3 間引き制御回路(選択制御回路)
4 間引き出力回路(出力回路)
12 セレクタ(選択出力回路)
13 間引き制御回路
14 間引き出力回路
15 セレクタ(選択出力回路)
16 間引き制御回路
17 間引き出力回路
18 セレクタ(選択出力回路)
19 間引き制御回路
20 間引き出力回路
31 カウンタ
32 間引き率設定レジスタ(記憶回路)
33 一致検出回路(制御信号出力回路)
CLK クロック信号
CNT カウント値
LIM 設定値
DIN 入力データ
DIN1 入力データ
DIN2 入力データ
DIN3 入力データ
DOUT 出力データ
DOUT1 出力データ
DOUT2 出力データ
DOUT3 出力データ
3 間引き制御回路(選択制御回路)
4 間引き出力回路(出力回路)
12 セレクタ(選択出力回路)
13 間引き制御回路
14 間引き出力回路
15 セレクタ(選択出力回路)
16 間引き制御回路
17 間引き出力回路
18 セレクタ(選択出力回路)
19 間引き制御回路
20 間引き出力回路
31 カウンタ
32 間引き率設定レジスタ(記憶回路)
33 一致検出回路(制御信号出力回路)
CLK クロック信号
CNT カウント値
LIM 設定値
DIN 入力データ
DIN1 入力データ
DIN2 入力データ
DIN3 入力データ
DOUT 出力データ
DOUT1 出力データ
DOUT2 出力データ
DOUT3 出力データ
Claims (3)
- クロック信号を基本とした予め定められた周期でアクティブとなる選択制御信号を出力する選択制御回路と、
前記選択制御信号がアクティブとなるときに入力データを出力する一方、前記選択制御信号が非アクティブとなるときに出力データを出力する選択出力回路と、
前記選択出力回路から出力されるデータを、前記クロック信号に同期して出力するとともに、前記出力データとして前記選択出力回路に与える出力回路とを備えていることを特徴とするデータ間引き回路。 - 前記選択制御回路は、前記クロック信号をカウントするカウンタと、予め設定された設定値を記憶する記憶回路と、前記カウンタのカウント値と前記設定値とが一致すると前記選択制御信号をアクティブとする一方、前記カウンタのカウンタ値と前記設定値とが一致しないと前記選択制御信号を非アクティブとする制御信号出力回路とを有していることを特徴とする請求項1に記載のデータ間引き回路。
- 請求項1または2に記載のデータ間引き回路を複数段備え、最終段を除く各段のデータ間引き回路の出力が次段のデータ間引き回路に入力されることを特徴とするデータ間引き回路。
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JP2005207773A JP2007028225A (ja) | 2005-07-15 | 2005-07-15 | データ間引き回路 |
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---|---|---|---|---|
JP2009060192A (ja) * | 2007-08-30 | 2009-03-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 画像データ処理装置 |
CN103716555B (zh) * | 2012-10-02 | 2017-04-12 | 株式会社索思未来 | 用于处理图像的装置和方法、以及成像装置 |
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2005
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