JP2007028113A - データ処理ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】データ処理ユニットにおいて、構成の複雑化を回避しながら、データの転送を可及的に高速化する。
【解決手段】受信したデータを記憶する受信バッファメモリ21,22と、その受信バッファメモリ21,22のデータを読出して処理するデータ処理部3と、そのデータ処理部3にて処理されたデータを他のデータ処理ユニットへ送信出力するために記憶する送信バッファメモリ23,24とが備えられたデータ処理ユニットにおいて、データ処理部3が受信バッファメモリ21,22に記憶保持されているデータを読出して処理した後に送信バッファメモリ23,24へ書込む標準処理と、前記受信したデータを送信バッファメモリ23,24又は受信バッファメモリ21,22の何れか一方に記憶保持し、データ処理部3を通過することなく他のデータ処理ユニットへ送信出力するバイパス処理とに切換え操作可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信したデータを一時的に記憶保持する受信バッファメモリと、その受信バッファメモリに記憶保持されているデータを読出して処理するデータ処理部と、そのデータ処理部にて処理されたデータを他のデータ処理ユニットへ送信出力するために一時的に記憶保持する送信バッファメモリと、通信制御部とが備えられたデータ処理ユニットに関する。
かかるデータ処理ユニットは、種々に異なるデータ処理機能、あるいは、同一のデータ処理機能を有するデータ処理ユニットを接続してデータの授受を行えるようにすることで、所定の目的を達成するシステムを構築するものである。
このようなシステムでは、下記特許文献1にも記載のように、受信したデータを一時的に保持する受信バッファメモリと、送信出力するためのデータを一時的に保持する送信バッファメモリとを備える構成とする場合が多く、受信バッファメモリに書込まれたデータを読出してデータ処理部で処理し、処理の完了したデータを送信バッファメモリに書込んで他のデータ処理ユニットへ送信出力する。
処理ユニット間のデータの転送形式としては、上記のように処理ユニット内のデータ処理部にて所定の処理を実行して転送する場合の他、その処理ユニットのデータ処理部での処理を実行せずに単にデータを通過させるだけの場合もあり得る。
このような単にデータを通過させるだけのいわゆるバイパス処理を実行する場合、従来、例えば、下記特許文献1に記載のように、受信バッファメモリや送信バッファメモリの他にバイパス処理用の専用のバッファメモリを備えて、受信バッファメモリや送信バッファメモリに対してデータの読み書きを行わずにデータを転送する構成や、単にデータを受信バッファメモリ,データ処理部,送信バッファメモリと順次に通過させて送信出力する構成が考えられている。
特開平6−276205号公報
しかしながら、バイパス処理専用のバッファメモリを備える構成では、装置構成の複雑化を招いてしまうことになり、一方、バイパス処理専用のバッファメモリを備えずに、単にデータを受信バッファメモリ,データ処理部,送信バッファメモリと順次に通過させる構成では、そのデータの転送のために遅延時間が発生してしまうことになる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、構成の複雑化を回避しながら、データの転送を可及的に高速化する点にある。
本出願の第1の発明は、受信したデータを一時的に記憶保持する受信バッファメモリと、その受信バッファメモリに記憶保持されているデータを読出して処理するデータ処理部と、そのデータ処理部にて処理されたデータを他のデータ処理ユニットへ送信出力するために一時的に記憶保持する送信バッファメモリと、通信制御部とが備えられたデータ処理ユニットにおいて、前記受信したデータを前記送信バッファメモリへ入力させる信号経路、又は、前記受信バッファメモリから出力されたデータを他のデータ処理ユニットへ送信出力するための信号経路が備えられ、前記通信制御部は、前記データ処理部が前記受信バッファメモリに記憶保持されているデータを読出して処理した後に前記送信バッファメモリへ書込む標準処理と、前記受信したデータを前記送信バッファメモリ又は前記受信バッファメモリの何れか一方に記憶保持し、その受信したデータを記憶保持した前記送信バッファメモリ又は前記受信バッファメモリから、前記データ処理部を通過することなく他のデータ処理ユニットへ送信出力するバイパス処理とに切換え操作可能に構成されている。
すなわち、受信したデータをそのまま他のデータ処理ユニットへ転送するだけのバイパス処理として、送信バッファメモリ又は受信バッファメモリのうちの一方に、受信バッファメモリ及び送信バッファメモリの双方の働きを持たせることで、他方のバッファメモリやデータ処理部を経ずに他のデータ処理ユニットへデータを送信出力するのである。
又、本出願の第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記送信バッファメモリに記憶保持されているデータのうちのひとまとまりで送信される一群のデータを識別するための識別情報とその識別情報により特定される一群のデータの属性を示すステータス情報とを記憶保持する送信側メモリ制御レジスタが備えられ、前記受信バッファメモリに記憶保持されているデータのうちのひとまとまりで受信した一群のデータを識別するための識別情報とその識別情報により特定される一群のデータの属性を示すステータス情報とを記憶保持する受信側メモリ制御レジスタが備えられ、前記一群のデータとその一群のデータの前記識別情報とをまとめて受信及び送信するように構成されている。
すなわち、受信バッファメモリを制御するために、受信バッファメモリに記憶保持されているデータがどのような状態にあるかを管理するための構成と、送信バッファメモリを制御するために、送信バッファメモリに記憶保持されているデータがどのような状態にあるかを管理するための構成とについて、これらの構成の基本的な枠組みが共通となるようにすることで、前記バイパス処理において、送信バッファメモリが受信バッファメモリとしての役割をも兼ねる際に、あるいは逆に、受信バッファメモリが送信バッファメモリとしての役割をも兼ねる際に、それらに記憶保持されているデータがどのような状態にあるかを管理するための送信側メモリ制御レジスタ又は受信側メモリ制御レジスタについても、一方が他方の役割を兼ねることができるようにしている。
これによって、前記バイパス処理のために格別のバッファメモリ管理用のレジスタが必要となるのを回避できる。
更に、送受信するデータの構成形態を、本来の送信対象のデータである前記一群のデータとそれの識別情報とをまとめた形態として、バイパス処理においてもその識別情報をそのまま利用してデータの転送を行うことで、転送制御のための制御構成が複雑化するのを回避できる。
又、本出願の第3の発明は、上記第2の発明の構成に加えて、データの送信出力先からの受信確認情報を受け取るまで前記送信バッファメモリに送信済みのデータを記憶保持させ、且つ、前記受信確認情報の受取り状況に基づいて前記データの送信出力先がデータを適正に受信していないと判断したときに前記送信バッファメモリのデータを再送信するように構成され、前記送信側メモリ制御レジスタは、前記ステータス情報として、前記一群のデータの存否の情報と、データの送信状況と前記受信確認情報の受取り状況との関係を示す情報とを記憶保持するように構成され、前記受信側メモリ制御レジスタは、前記ステータス情報として、前記一群のデータの存否の情報を記憶保持するように構成され、前記バイパス処理において、前記受信したデータを前記送信バッファメモリに記憶保持し、且つ、その送信バッファメモリに記憶保持されている前記一群のデータのステータス情報を前記送信側メモリ制御レジスタに記憶保持させるように構成されている。
この送信バッファメモリを管理するための情報を保持する送信側メモリ制御レジスタは、前記一群のデータの存否の情報と、データの送信状況と送信出力先の処理ユニットから送られてくる前記受信確認情報の受取り状況との関係を示す情報とを記憶保持し、何らかの理由で他のデータ処理ユニットへのデータ送信が失敗したときに、これらの記憶情報を利用して再送信できるようにしてデータ通信の信頼性を向上させている。
一方、受信バッファメモリを管理するための情報を保持する受信側メモリ制御レジスタは、送信側メモリ制御レジスタほどの情報量を必要とせず、前記一群のデータの存否の情報だけを保持する。
従って、送信側メモリ制御レジスタは、受信側メモリ制御レジスタの機能をカバーする構成となっている。
そこで、前記バイパス処理において、受信したデータを記憶保持させるのに受信側バッファメモリではなく送信バッファメモリを用いて、その送信バッファメモリから他のデータ処理ユニットへデータを送信出力するというデータの転送形態を採り、送信側メモリ制御レジスタに受信側メモリ制御レジスタとしての役割も負わせる。
又、本出願の第4の発明は、上記第3の発明の構成に加えて、前記送信バッファメモリは、前記一群のデータを複数群について記憶保持可能に構成され、前記送信バッファメモリに記憶保持されている複数群のデータの送出順序と前記データの再送信の対象となった前記一群のデータとを前記識別情報によって管理する送出順序管理部が備えられ、前記受信バッファメモリは、前記一群のデータを複数群について記憶保持可能に構成され、前記受信バッファメモリに記憶保持されている複数群のデータの読出し順序を前記識別情報によって管理する読出し順序管理部が備えられて構成されている。
すなわち、送信バッファメモリ及び受信バッファメモリの何れもが複数群のデータを記憶保持できるようにする関係で、それらのバッファメモリから何れの群のデータを読出すかの順序を管理する必要があり、更に、送信バッファメモリについては、上記のデータの再送信のために通常のデータ送出順序とは別に再送信が必要なデータ群の識別情報を管理する必要がある。
このため、前記送信バッファメモリに記憶保持されている複数群のデータの送出順序と前記データの再送信の対象となった前記一群のデータとを前記識別情報によって管理する送出順序管理部が備えられ、又、前記受信バッファメモリに記憶保持されている複数群のデータの読出し順序を前記識別情報によって管理する読出し順序管理部が備えられている。
このような構成としているため、前記バイパス処理において受信バッファメモリに受信したデータを書込もうとすると、受信バッファメモリに対応して備えられている読出し順序管理部に、送出順序管理部に備えられている再送信の対象となったデータ群を管理するための機能を別途付加する必要があるのに対して、前記バイパス処理において受信したデータを送信バッファメモリに書込んで他のデータ処理ユニットへ転送する構成とすることで、そのような機能の付加を必要としない。
上記第1の発明によれば、前記バイパス処理として、送信バッファメモリ又は受信バッファメモリのうちの一方から、他方のバッファメモリやデータ処理部を経ずに他のデータ処理ユニットへデータを送信出力するので、データの伝送経路を短縮してデータの転送を可及的に高速化することができ、しかも、そのような伝送のために付加的な装置要素が必要となるのを極力回避して、構成の複雑化を回避できる。
又、上記第2の発明によれば、前記バイパス処理において、前記バイパス処理のために格別のバッファメモリ管理用のレジスタが必要となるのを回避できるので、装置構成の複雑化を一層抑制することができる。
又、上記第3の発明によれば、前記バイパス処理において、受信したデータを記憶保持させるのに送信バッファメモリを用いて、その送信バッファメモリから他のデータ処理ユニットへデータを送信出力するというデータの転送形態を採り、送信側メモリ制御レジスタに受信側メモリ制御レジスタとしての役割も負わせるので、装置構成の複雑化を更に抑制することができる。
又、上記第4の発明によれば、前記バイパス処理において送信バッファメモリに受信したデータを書込んで他のデータ処理ユニットへ転送する構成とすることとあいまって、装置構成の複雑化を回避できる。
以下、本発明のデータ処理ユニットを複数個接続してデータ処理システムを構成した場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態では、データ処理ユニットA,B,Cの3個のデータ処理ユニットを接続してデータ処理システムを構成する場合を例示して説明する。
各データ処理ユニットA,B,Cは、例えば複雑な画像処理の処理部分を分担して担当するものであり、具体的な処理内容が異なるので、その担当する処理を行う箇所の回路構成は異なるものであるが、処理対象のデータをやり取りするための構成は共通である。
すなわち、各データ処理ユニットA,B,Cのうちのデータ処理ユニットBについてのみブロック図として構成を示す図1のように、各データ処理ユニットA,B,Cには、チャンネル1(以下、「ch1」と略記する)の通信回路1とチャンネル2(以下、「ch2」と略記する)の通信回路2とを備え、更に、通信回路1,2からデータを受け取って(読出して)処理するデータ処理部3を備えている。
データ処理部3は、各データ処理ユニットA,B,C間で、担当する処理部分に応じて異なる回路構成となっているが、通信回路1及び通信回路2の構成は共通としてある。
データ処理ユニットBのch1の通信回路1は、データ処理ユニットAのch2の通信回路2と通信を行い、データ処理ユニットBのch2の通信回路2は、データ処理ユニットCのch1の通信回路1と通信を行う。
データ処理ユニットAのch1の通信回路1及びデータ処理ユニットCのch2の通信回路2は、夫々、他の制御機器等と接続されている。
これらの通信回路1,2は、1対1全二重双方向通信を行うように構成されている。
尚、データ処理ユニットA,Cにおいて、接続される他の機器が存在しない場合、あるいは、他の入出力形態を採る場合は、データ処理ユニットAのch1の通信回路1あるいはデータ処理ユニットCのch2の通信回路2は備える必要はない。
〔データ処理ユニットの全体構成〕
以下、データ処理ユニットBについて、その構成と動作とを説明する。
ch1の通信回路1には、データ受信部11とデータ送信部12とが備えられ、ch2の通信回路2にも、データ受信部13とデータ送信部14とが備えられている。詳しくは後述するが、データ受信部11とデータ受信部13とは同一構成であり、又、データ送信部12とデータ送信部14とは同一構成であり、何れも通信の相手先とデータの流れる方向とが異なるのみである。
データ受信部11,13には受信したデータを一時的に記憶保持する受信バッファメモリ21,22が夫々備えられ、データ送信部12,14にはデータ処理部3にて処理されたデータを他のデータ処理ユニットA,Cへ送信出力するために一時的に記憶保持する送信バッファメモリ23,24が夫々備えられている。
データ処理ユニットBにおけるデータの流れを図1において白抜きの矢印で示すが、データ処理ユニットBにおけるデータの流れには、基本的な流れであるパイプライン状態の流れと、Uターン状態の流れと、バイパス状態の流れとがある。
パイプライン状態の流れは、データ処理ユニットAからデータ処理ユニットCに向けてのあるいはその逆方向への流れであり、具体的には、ch1の通信回路1のデータ受信部11でデータ処理ユニットAからデータを受け取ってデータ処理部3へ渡し、データ処理部3にて処理の完了したデータをch2の通信回路2のデータ送信部14へ書込んでデータ処理ユニットCへ送信する流れと、この流れの逆方向の流れである、ch2の通信回路2のデータ受信部13でデータ処理ユニットCからデータを受け取ってデータ処理部3へ渡し、データ処理部3にて処理の完了したデータをch1の通信回路1のデータ送信部12へ書込んでデータ処理ユニットAへ送信する流れとがある。
Uターン状態の流れは、データ処理ユニットAから受け取ったデータをデータ処理ユニットAに返す流れ、あるいは、データ処理ユニットCから受け取ったデータをデータ処理ユニットCに返す流れであり、具体的には、ch1の通信回路1のデータ受信部11でデータ処理ユニットAからデータを受け取ってデータ処理部3へ渡し、データ処理部3にて処理の完了したデータをch1の通信回路1のデータ送信部12へ書込んでデータ処理ユニットAへ送信する流れと、ch2の通信回路2のデータ受信部13でデータ処理ユニットCからデータを受け取ってデータ処理部3へ渡し、データ処理部3にて処理の完了したデータをch2の通信回路2のデータ送信部14へ書込んでデータ処理ユニットCへ送信する流れとがある。
上記パイプライン状態及び上記Uターン状態の動作は、データ処理部3が受信バッファメモリ21,22に記録保持されているデータを読出して処理した後に送信バッファメモリ23,24へ書込む標準処理となっている。
上記標準処理においては、データ処理ユニットBにおいてデータ処理部3を通過させてデータ処理を行うことによりデータ処理ユニットBの本来の機能を発揮させるデータの流れであるのに対して、バイパス状態の流れは、データ処理ユニットBに入力されたデータがデータ処理部3には入力されず、データ処理部3を迂回して出力されるデータの流れであり、具体的には、データ処理ユニットAから送られてきたデータをch2の通信回路2のデータ送信部14で受取り、そのままデータ処理ユニットCへ送信する流れと、データ処理ユニットCから送られてきたデータをch1の通信回路1のデータ送信部12で受取り、そのままデータ処理ユニットAへ送信する流れである。すなわち、受信したデータを送信バッファメモリ23,24に記憶保持し、その受信したデータを記憶保持した送信バッファメモリ23,24から、データ処理部3を通過することなく他のデータ処理ユニットA,Cへ送信出力するバイパス処理である。
尚、このとき、データ処理ユニットAから送られてきたデータの受信にch1の通信回路1が全く関与しないわけではなく、通信回路1のデータ受信部11に備えられた受信バッファメモリ21には受信したデータは書込まれないということであり、データの受信に際し、データ受信部11の機能の一部は使用される。
又同様に、データ処理ユニットCから送られてきたデータの受信にch2の通信回路2が全く関与しないわけではなく、通信回路2のデータ受信部13に備えられた受信バッファメモリ22には受信したデータは書込まれないということであり、データの受信に際し、データ受信部13の機能の一部は使用される。これらについて、詳しくは後述する。
このようなデータの流れをパイプライン状態,Uターン状態及びバイパス状態の3パターンに切換える操作はデータ処理ユニットA,Cでも可能であり、これらの切換え操作は、図1に示す通信制御部TCの制御下で実行される。
通信制御部TCは、データの流れをパイプライン状態,Uターン状態及びバイパス状態に切換えることで、2つのデータ処理ユニットA,B,C夫々の処理機能を利用した多様なデータ処理形態を実現することができる。
具体的には、データ処理ユニットA,B,Cのデータ処理部3においてデータの処理が実行されたことを夫々『A』,『B』,『C』と表記し、データ処理ユニットA,B,Cのデータ処理部3においてデータの処理が実行されないこと(バイパス状態としていること)を夫々(A),(B),(C)と表記すると、最も基本的な処理パターンとしては、データ処理ユニットAに入力されたデータを『A』→『B』→『C』とデータ処理してデータ処理ユニットCから出力することができる。
便宜上、データ処理ユニットAからデータ処理ユニットCに向かう方向を順方向、データ処理ユニットCからデータ処理ユニットAに向かう方向を逆方向と表現して、更に他の処理パターンを例示すると、『A』→(B)→『C』とする処理パターン(データ処理ユニットBをバイパス状態としている)、『A』→『B』→『C』→(B)→(A)とする処理パターン(データ処理ユニットCをUターン状態とすると共に、データ処理ユニットA,Bの逆方向側をバイパス状態としている)、『A』→(B)→『C』→『B』→(A)とする処理パターン(データ処理ユニットCをUターン状態とすると共に、データ処理ユニットAの逆方向側及びデータ処理ユニットBの順方向側をバイパス状態としている)等の各種の処理パターンを構成できる。もちろん、データ処理ユニットCから処理対象のデータが入力される処理パターンも構成し得る。
〔通信回路1,2の構成〕
次に、通信回路1,2の内部構成について説明する。
具体構成の説明に先立って、通信回路1,2によるデータの送受信形態の概要について、図4に基づいて説明する。
異なるデータ処理ユニット間での通信回路1,2によるデータ通信は、図4(a)に示すように、本来の送信したいデータに複数種類の通信制御用データを付加した「フレーム」を単位として行う。
各フレームは、図4(a)に示すように、先頭にフレームの先頭部分であることを示す「フレーム検出コード」ブロック100が位置し、その後に、送信するデータに関する情報により構成される「フレームステータス」ブロック101が位置し、更に送信対象のデータである「データ」ブロック102が続く。この「データ」ブロック102には複数データが含まれ、各データ処理部3にて処理対象となるデータの他、各データ処理部3の動作を規定する制御用のデータを含めることもできる。
「データ」ブロック102の後のフレームの後端には、データが適正に転送されたか否かを検証するためのデータを含める「フレームチェックコード」ブロック103が位置する。
上記のフレームを単位として送受信することで、「データ」ブロック102に含まれる一群のデータがひとまとまりで送信されることになる。
各フレーム(より厳密には、各フレームに含まれる前記一群のデータ)には識別情報が付されている。
データ処理ユニットAとデータ処理ユニットBとの間の通信を模式的に示す図4(b)において「フレーム#1」,「フレーム#2」,……と示すように、前記識別情報は連続番号により構成され、識別情報が付された各フレームが連続的に且つ相互に送受信される。この識別情報は、例えば「1」〜「10」のように、若い番号から順に連続番号が付され、「10」の次は再び「1」に戻る。
以下、説明の都合上、前記識別情報を「識別番号」と表記する。
各フレームの「フレームステータス」ブロック101の情報はこの識別番号により構成され、具体的には、そのフレームの識別番号(以下において、「送信フレーム識別番号」と称する)と受信したフレームの識別番号とを合わせたものである。
この「受信したフレームの識別番号」とは、そのフレームの送信開始時点において、通信の相手方から受信した最新のフレームの識別番号である。以下において、この「受信したフレームの識別番号」を「受信確認識別番号」と称する。
このように、受信確認識別番号をフレームの送信元へ送り返すことで、その送信元はどのフレームまで適正に送信できたかを識別する受信確認情報として利用することができる。
以下において、この「フレームステータス」ブロック101に記述される送信フレーム識別番号と受信確認識別番号とを合わせた制御用のデータを「フレームステータス」と称する。
次に、通信回路1,2の具体構成について説明する。
図2及び図3は図1の通信回路1,2の内部構成をより詳細に図示したものであり、図2には、ch1の通信回路1のデータ受信部11とch2の通信回路2のデータ送信部14とを示し、図3には、ch2の通信回路2のデータ受信部13とch1の通信回路1のデータ送信部12とを示している。
上述のように、データ受信部11とデータ受信部13とは同一構成であり、又、データ送信部12とデータ送信部14とは同一構成である。従って、図2と図3とは、データの流れの方向(すなわち、接続先)が異なるだけで、全く対象な構成となっている。
以下、説明の便宜上、データ受信部11とデータ受信部13とで同一の構成要素について同一の符号を付し、又、データ送信部12とデータ送信部14とについても同様の扱いとして説明する。
〔データ受信部11,13の構成〕
データ受信部11,13には、受信した図4(a)に示す構成のフレームから本来の送信対象のデータ(「データ」ブロック102のデータ)とそれ以外の制御用のデータとを分離する受信フレーム分離回路31と、受信フレーム分離回路31から送られてくるフレームステータスの情報(「フレームステータス」ブロック101の情報)等から受信したフレームのデータを受入れるか否かを判別するフィルタ回路32と、上記の受信バッファメモリ21,22と、受信バッファメモリ21,22を管理するためのレジスタ群であるメモリセル制御レジスタ33と、受信バッファメモリ21,22から読出すデータを特定するためのリードオーダカウンタ34と、受信側において通信動作を制御する受信側通信プロトコル制御部37とが備えられている。
図2及び図3では、通信回路1のデータ受信部11に備えられる受信側通信プロトコル制御部37を「ch1受信側通信プロトコル制御部」と表記し、通信回路2のデータ受信部13に備えられる受信側通信プロトコル制御部37を「ch2受信側通信プロトコル制御部」と表記している。
受信バッファメモリ21,22は、図2及び図3において「メモリセル#1」〜「メモリセル#4」として示すように、4つのメモリセルから構成され、各メモリセルの夫々が1つのフレームに載せてひとまとまりで送られてくる一群のデータを記憶保持する。換言すると、受信バッファメモリ21,22は、前記一群のデータを複数群(具体的には、4群)について記憶保持可能に構成されている。
メモリセル制御レジスタ33は、受信バッファメモリ21,22が4つのメモリセルを備えているのに対応して、各メモリセルの夫々に対応したレジスタを備えている。
メモリセル制御レジスタ33の各レジスタは、1つのフレーム内の一群のデータを識別するための識別情報(具体的には、識別番号)と、その識別情報により特定される一群のデータの属性を示すステータス情報とを記憶保持し、メモリセル制御レジスタ33は受信側メモリ制御レジスタRRとして機能する。このステータス情報は、対応するメモリセルに有効な前記一群のデータが記憶保持されている状態を「データ有り」として、有効な前記一群のデータが記憶保持されていない状態を「データ無し」として記憶される。
更に、受信バッファメモリ21,22のデータ入力側には、入力されてきたデータを4つのメモリセルのうちの何れか1つへ出力するように切換える入力側切換え回路35が備えられ、受信バッファメモリ21,22の出力側には、4つのメモリセルのうちの何れか1つを選択してデータを出力するための出力側切換え回路36が備えられている。
〔データ送信部12,14の構成〕
データ送信部12,14には、データ処理部3から受け取った1フレーム分のデータに識別番号(これがフレームの識別番号となる)を付けるライトオーダカウンタ41と、上記の送信バッファメモリ23,24と、送信バッファメモリ23,24を管理するためのレジスタ群であるメモリセル制御レジスタ42と、送信バッファメモリ23,24から読出すデータを特定するためのリードオーダカウンタ43と、送信バッファメモリ23,24から受け取ったデータによって図4(a)の構成のフレームを編成して出力する送信フレーム生成回路44と、送信側において通信動作を制御する送信側通信プロトコル制御部49とが備えられている。
図2及び図3では、通信回路1のデータ送信部12に備えられる送信側通信プロトコル制御部49を「ch1送信側通信プロトコル制御部」と表記し、通信回路2のデータ送信部14に備えられる送信側通信プロトコル制御部49を「ch2送信側通信プロトコル制御部」と表記している。
送信バッファメモリ23,24は、図2及び図3において「メモリセル#1」〜「メモリセル#4」として示すように、受信バッファメモリ21,22と同様に、4つのメモリセルから構成され、各メモリセルの夫々が1つのフレームに載せてひとまとまりで送信する一群のデータを記憶保持する。換言すると、送信バッファメモリ23,24は、前記一群のデータを複数群(具体的には、4群)について記憶保持可能に構成されている。
メモリセル制御レジスタ42は、送信バッファメモリ23,24が4つのメモリセルを備えているのに対応して、各メモリセルの夫々に対応したレジスタを備えている。
メモリセル制御レジスタ42の各レジスタは、1つのフレーム内の一群のデータを識別するための識別情報(具体的には、識別番号)と、その識別情報により特定される一群のデータの属性を示すステータス情報とを記憶保持し、メモリセル制御レジスタ42は送信側メモリ制御レジスタSRとして機能する。
更に、送信バッファメモリ23,24のデータ入力側には、入力されてきたデータを4つのメモリセルのうちの何れか1つへ出力するように切換える入力側切換え回路45が備えられ、送信バッファメモリ23,24の出力側には、4つのメモリセルのうちの何れか1つを選択してデータを出力するための出力側切換え回路46が備えられている。これらについても、受信側と同様の構成となっている。
この他に、データ送信部12,14には、上記のバイパス状態において、データ送信部12,14が受け取るデータをデータ処理部3からのデータとデータ受信部11,13からのデータとに切換えるための受取りデータ切換え回路47と、メモリセル制御レジスタ42が受け取るデータをライトオーダカウンタ41からのデータとフィルタ回路32からのデータとに切換えるための入力識別情報切換え回路48とが備えられている。
すなわち、データ受信部11,13が受信したデータを、受信バッファメモリ21,22を経ずに、送信バッファメモリ23,24へ入力させる信号経路BPが備えられている。
〔データ受信部11,13の基本動作〕
次に、上記パイプライン状態及び上記Uターン状態におけるデータ受信部11,13の基本動作を説明する。
受信フレーム分離回路31が、フレーム(図4(a)を参照)の先頭の「フレーム検出コード」ブロック100のデータによってフレームデータの受取り開始を検知することで、1つのフレームのデータを受け取ると、そのフレームの「フレームステータス」ブロック101のデータであるフレームステータスと本来の送信対象のデータである「データ」ブロック102のデータとを分離して、フレームステータスのデータをフィルタ回路32へ送り、「データ」ブロック102のデータ及び「フレームチェックコード」ブロック103のデータを入力側切換え回路35へ出力する。
フィルタ回路32は、受信フレーム分離回路31から受け取ったフレームステータスから上記の送信フレーム識別番号を抽出して、メモリセル制御レジスタ33へ送る。
送信フレーム識別番号を受け取ったメモリセル制御レジスタ33は、受信バッファメモリ21,22の4つのメモリセルに対応する4つのレジスタのうちの空きのもの(ステータス情報が「データ無し」となっているレジスタ)に受け取った送信フレーム識別番号を書込み、その送信フレーム識別番号を書込んだレジスタに対応するメモリセルに受信フレーム分離回路31から送られてくるデータを書込むように入力側切換え回路35の接続状態を設定する。但し、この時点では、送信フレーム識別番号を書込んだレジスタのステータス情報は「データ無し」の状態を維持させる。
この状態で、受信バッファメモリ21,22のメモリセルへの前記一群のデータ等の書込みが完了すると、フィルタ回路32は、書込んだメモリセルのデータを参照して、受信の完了した「データ」ブロック102のデータと「フレームチェックコード」ブロック103のデータとを対比することで、通信エラーを発生することなく受信できたか否かを解析し、通信エラーを発生することなく受信できた場合には、更に、送信フレーム識別番号が、受信バッファメモリ21,22から識別番号に従ってデータを読出す上で支障のない範囲内に存在しているか否かを確認して、支障のない範囲内に存在していれば、メモリセル制御レジスタ33の該当レジスタのステータス情報を「データ有り」に書き換えて、送信されてきたデータを正式に受け取ると共に、受け取ったフレームの送信フレーム識別番号及び受信確認識別番号を受信側通信プロトコル制御部37へ送る。尚、通信エラーが発生したと判断した場合には、その旨を示す信号を送信フレーム識別番号として受信側通信プロトコル制御部37へ送る。
送信フレーム識別番号及び受信確認識別番号をフィルタ回路32から受け取った受信側通信プロトコル制御部37は、その受け取った送信フレーム識別番号及び受信確認識別番号を同じ通信回路1,2の送信側通信プロトコル制御部49へ、すなわち、データ受信部11の受信側通信プロトコル制御部37であればデータ送信部12の送信側通信プロトコル制御部49へ、データ受信部13の受信側通信プロトコル制御部37であればデータ送信部14の送信側通信プロトコル制御部49へ送信する。
送信側通信プロトコル制御部49へ送られた送信フレーム識別番号は、受信確認識別番号として、その送信フレーム識別番号を生成した通信の相手先の通信回路1,2へ送り返すのに利用され、又、送信側通信プロトコル制御部49へ送られた受信確認識別番号は、送信側通信プロトコル制御部49において、1つのフレームのデータが適正に受信されたことを確認するのに利用される。
受信フレーム分離回路31が受信する後続のフレームについても上記の処理が繰り返され、受信フレーム分離回路31が受け取ったフレームに含まれる送信対象のデータが受信バッファメモリ21,22に順次に書込まれていくと、それと並行して、受信バッファメモリ21,22のデータが読出されて、データ処理部3へ出力される。
受信バッファメモリ21,22からのデータの読出しは、リードオーダカウンタ34が管理する。
上述のようにフレームの識別番号が「1」〜「10」の範囲で付されるときは、リードオーダカウンタ34はその範囲でカウントを実行する。
リードオーダカウンタ34は、メモリセル制御レジスタ33を参照して、カウント値と一致する識別番号のデータがいずれかのメモリセルに存在していれば、そのメモリセルのデータを出力するように出力側切換え回路36の接続を切換え、メモリセルからのデータの送出が完了するとカウント値をインクリメント(+1)してカウントアップし、「10」の次は「1」に戻る。
一方、メモリセル制御レジスタ33にカウント値と一致する識別番号が記憶されていなければ、その識別番号のデータが入力されてくるまで、その時点のカウント値を保持したまま待機する。
このような処理を行うことによって、受信バッファメモリ21,22からは識別番号が連続する状態でデータが出力されて行き、送信時のデータの並び順が適正に維持された状態でデータ処理部3へ送られて行く。
従って、リードオーダカウンタ34は、受信バッファメモリ21,22に記憶保持されている複数群のデータの読出し順序を前記識別情報(具体的には、識別番号)によって管理する読出し順序管理部ROとして機能する。
〔データ送信部12,14の基本動作〕
次に、上記パイプライン状態及び上記Uターン状態におけるデータ送信部12,14の基本動作を説明する。
この基本動作においては、受取りデータ切換え回路47はデータ処理部3の出力データを送信バッファメモリ23,24に向けて送る状態に接続されており、又、入力識別情報切換え回路48はライトオーダカウンタ41の出力をメモリセル制御レジスタ42へ送る状態に接続されている。
データ処理部3は、上記フレームの「データ」ブロック102のデータ量を単位として繰り返しデータを出力し、ライトオーダカウンタ41は、データ処理部3が1フレーム分のデータを出力するたびにそれを検出してカウント値をインクリメント(+1)してカウントアップして行く。
ライトオーダカウンタ41のカウント値の範囲は、フレームの識別番号の範囲に一致させてあり、上述の場合では「1」〜「10」の範囲で、「10」の次は「1」に戻ってカウントアップする。
ライトオーダカウンタ41のカウント値はメモリセル制御レジスタ42へ入力され、そのカウント値を受け取ったメモリセル制御レジスタ42は、送信バッファメモリ23,24の4つのメモリセルに対応する4つのレジスタのうちの空きのものに受け取ったカウント値を書込み、そのカウント値を書込んだレジスタに対応するメモリセルにデータ処理部3から送られてくるデータを書込むように入力側切換え回路45の接続状態を設定する。
これによってデータ処理部3から送られてくるデータが、順次に送信バッファメモリ23,24のメモリセルへ書込まれて行き、メモリセル制御レジスタ42へ書込まれるライトオーダカウンタ41のカウント値は、1フレームとしてひとまとまりで送信される一群のデータの識別情報(具体的には、識別番号)となる。
送信バッファメモリ23,24からのデータの読出しは、リードオーダカウンタ43が管理する。
ライトオーダカウンタ41により「1」〜「10」のカウント値が出力されるときは、リードオーダカウンタ43はその範囲でカウントを実行する。
リードオーダカウンタ43は、メモリセル制御レジスタ42を参照して、カウント値と一致する識別番号のデータがいずれかのメモリセルに存在していれば、そのメモリセルのデータを出力するように出力側切換え回路46の接続を切換え、メモリセルからのデータの出力が完了するとカウント値をインクリメント(+1)してカウントアップし、「10」の次は「1」に戻る。
一方、メモリセル制御レジスタ42にカウント値と一致する識別番号が記憶されていなければ、その識別番号のデータが入力されてくるまで、その時点のカウント値を保持したまま待機する。
このような処理を行うことによって、送信バッファメモリ23,24からは識別番号が連続する状態で送信フレーム生成回路44へデータが出力されて行く。
リードオーダカウンタ43からは、この送信バッファメモリ23,24からのデータの送出とタイミングを合わせて、送出される1フレーム分のデータに対応する識別番号が送信フレーム生成回路44へ出力される。
送信フレーム生成回路44は、送信バッファメモリ23,24から受け取ったデータによって「フレームチェックコード」ブロック103に記述するデータを生成して、その生成したデータと、送信バッファメモリ23,24やリードオーダカウンタ43から受け取ったデータとを合わせて、図4(a)に示す構成のフレームを生成する。
このフレームの生成においては、リードオーダカウンタ43から受け取った識別番号を送信フレーム識別番号とし、同じ通信回路1,2の受信側通信プロトコル制御部37から受け取った送信フレーム識別番号を受信確認識別番号として両者を合体させて、「フレームステータス」ブロック101に記述するデータを生成する。
このようにフレームを生成すると、通信の相手先の通信回路1,2へ生成したフレームを送出する。
上述のデータ受信部11,13及びデータ送信部12,14の基本動作におけるフレームステータスの取扱いをまとめると、データ処理ユニットAとデータ処理ユニットBとの間の通信を例示して示す図4(c)のように、受信したフレームのフレームステータスから送信フレーム識別番号を抜き出して、その送信フレーム識別番号をそのまま受信確認識別番号として利用してフレームを構成し、そのフレームによるデータ送信に便乗して受信確認識別番号を通信の相手側に送り返している。
この操作を通信当事者間で相互に行うことで、適正にデータが送信されたか否かを相互に確認できる。
データ送信部12,14の送信側通信プロトコル制御部49は、この受信確認識別番号を受け取って、適正に送信できたことを確認したときは、その受信確認識別番号と同一の識別番号を保持しているメモリセル制御レジスタ42のデータを消去し、その消去した識別番号に対応している送信バッファメモリ23,24のメモリセルに後続のデータを書込み可能な状態とする。
一方、受信確認識別番号を受け取ることができず、適正にデータが送信されなかったフレームについては再送信を実行する。
このため、メモリセル制御レジスタ42は、データの送信先から送られてきた受信確認情報(具体的には、上記の受信確認識別番号)を送信側通信プロトコル制御部49が受け取って、適正にデータが送信されたことを確認できるまで、送信済みのデータの識別番号をレジスタに保持すると共に、その識別番号に対応するメモリセルには新たなデータを書込まずに送信済みのデータを保持する。
受信確認識別番号は、データの送信後、2フレーム以内に戻って来る関係になっており、その期間内に同じ通信回路1,2の受信側通信プロトコル制御部37から受信確認識別番号を受け取らなかったとき、送信側通信プロトコル制御部49は、受信確認識別番号を受け取れなかったフレームの識別番号をリードオーダカウンタ43に備えられているレジスタ(リトライオーダレジスタ43a)に書込む。
リードオーダカウンタ43は、上記の基本動作において、カウント値をインクリメントするときに、リトライオーダレジスタ43aに識別番号が書込まれていれば、その識別番号に対応するメモリセルのデータ送信を優先して実行し、再送信が完了するとリトライオーダレジスタ43aをクリアする。
従って、再送信の対象として登録されたデータは優先して送信出力されることになる。
再送信したフレームについての受信確認識別番号を受け取ることができたときは、上記と同様に、メモリセル制御レジスタ42の該当データを消去して送信バッファメモリ23,24に後続のデータを受入れ可能な状態とする。
従って、リードオーダカウンタ43は、送信バッファメモリ23,24に記憶保持されている複数群のデータの送出順序とデータの再送信がの対象となった一群のデータとを前記識別情報(具体的には、識別番号)によって管理する送出順序管理部SOとして機能する。
〔バイパス状態での動作〕
次に、バイパス状態での動作について説明する。
上記のパイプライン状態あるいはUターン状態からバイパス状態への移行は、通信制御部TCが受取りデータ切換え回路47及び入力識別情報切換え回路48に対して、バイパス切換え信号を送信して、それらの接続状態を切換えることにより実行される。
すなわち、受取りデータ切換え回路47については、データ処理部3の出力データを送信バッファメモリ23,24に向けて送る接続状態から、受信フレーム分離回路31の出力データを送信バッファメモリ23,24に向けて送る接続状態に切換え、入力識別情報切換え回路48については、ライトオーダカウンタ41の出力をメモリセル制御レジスタ42へ送る接続状態から、フィルタ回路32の出力をメモリセル制御レジスタ42へ送る状態に切換えることによってバイパス状態に移行する。
更に、バイパス状態においては、メモリセル制御レジスタ33の機能が停止される。
このバイパス状態への移行は、データ処理ユニットAからデータ処理ユニットCに向かう順方向とデータ処理ユニットCからデータ処理ユニットAに向かう逆方向とで独立に行うことができる。
バイパス状態においても、受信フレーム分離回路31,フィルタ回路32及び受信側通信プロトコル制御部37自体の動作は、上述の基本動作の場合と変わるところがなく、受信フレーム分離回路31が、フレームステータスのデータをフィルタ回路32へ送る。「データ」ブロック102等のデータについても上記の基本動作と同様にして出力される。
フィルタ回路32は、受信フレーム分離回路31から受け取ったフレームステータスから上記の送信フレーム識別番号を抽出して、メモリセル制御レジスタ33へ接続される信号線に出力する。
このバイパス状態では、受取りデータ切換え回路47の接続状態が上述のように設定されていることにより、フィルタ回路32から出力される送信フレーム識別番号は、機能を停止しているメモリセル制御レジスタ33ではなく、メモリセル制御レジスタ42へ入力される。
メモリセル制御レジスタ33とメモリセル制御レジスタ42とは、何れも図5に示す構成としてあり、各レジスタが対応するメモリセルの識別番号(#1〜#4)を記録してある「メモリID」部201と、メモリセルに記憶保持されているデータの属性を示すステータス情報を記憶保持するメモリセルステータスレジスタ202と、メモリセルに記憶保持されているデータの識別番号を記憶保持する識別番号レジスタ203とから構成されている。
更に具体的には、メモリセルステータスレジスタ202に記憶保持されるステータス情報は、受信側メモリ制御レジスタRRであるメモリセル制御レジスタ33では、上述のように、対応するメモリセルに有効な前記一群のデータが記憶されているか否か(「データ有り」か「データ無し」か)を示す情報であり、送信側メモリ制御レジスタSRであるメモリセル制御レジスタ42では、対応するメモリセルに有効な前記一群のデータが記憶されているか否かを示す情報に加えて、対応するメモリセルに記憶されているデータが、「送信待ち」の状態、「送信完了後で受信確認待ち」の状態、あるいは、適正にデータ送信を行えなかったことに伴う「再送信待ち」の3状態のうちの何れの状態であるかを示す情報を記憶保持する。尚、この3状態のうちの何れの状態であるかを示す情報は、データの送信状況と前記受信確認情報の受取り状況との関係を示す情報になっている。
従って、メモリセル制御レジスタ42はメモリセル制御レジスタ33の機能をそのまま代行することが可能であり、フィルタ回路32から送られてきた送信フレーム識別番号が、メモリセル制御レジスタ42の空きの(ステータス情報が「データ無し」となっているレジスタの)レジスタの識別番号レジスタ203に書込まれる。
これに伴って、メモリセル制御レジスタ42は、データ処理部3からデータを受け取るのと同様にして、入力側切換え回路45の接続状態を設定する。但し、この時点では、送信フレーム識別番号を書込んだレジスタのステータス情報は「データ無し」の状態を維持させる。
この後のフィルタ回路32の処理は上記基本動作と同様であり、送信バッファメモリ23,24のメモリセルへの前記一群のデータ等の書込みが完了すると、書込んだメモリセルのデータを参照して、受信の完了した「データ」ブロック102のデータと「フレームチェックコード」ブロック103のデータとを対比することで、通信エラーを発生することなく受信できたか否かを解析し、通信エラーを発生することなく受信できた場合には、更に、送信フレーム識別番号が、送信バッファメモリ23,24から識別番号に従ってデータを読出す上で支障のない範囲内に存在しているか否かを確認して、支障のない範囲内に存在していれば、メモリセル制御レジスタ42の該当レジスタのステータス情報を「データ有り」に書き換えて、送信されてきたデータを正式に受け取ると共に、受け取ったフレームの送信フレーム識別番号及び受信確認識別番号を受信側通信プロトコル制御部37へ送る。尚、通信エラーが発生したと判断した場合には、その旨を示す信号を送信フレーム識別番号として受信側通信プロトコル制御部37へ送る。
送信フレーム識別番号及び受信確認識別番号をフィルタ回路32から受け取った受信側通信プロトコル制御部37の動作も上記基本動作と同様で、その受け取った送信フレーム識別番号及び受信確認識別番号を同じ通信回路1,2の送信側通信プロトコル制御部49へ送信する。送信フレーム識別番号及び受信確認識別番号を受け取った送信側通信プロトコル制御部49の動作も上記基本動作と同様である。
メモリセル制御レジスタ42のステータス情報が「データ有り」に書き換えられた後は、上記の基本動作において、データ処理部3からデータを受取り、ライトオーダカウンタ41にて識別番号が設定されたのと同様の扱いで、メモリセルからデータが読出されて送信出力されて行く。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、前記バイパス処理(前記バイパス状態での処理)において、データ受信部11,13が受信したデータを受信バッファメモリ21,22ではなく、送信バッファメモリ23,24へ書込む場合を例示しているが、データ受信部11,13が受信したデータを受信バッファメモリ21,22へ書込み、その受信バッファメモリ21,22からデータ処理部3及び送信バッファメモリ23,24を通過することなく他のデータ処理ユニットA,Cへ送信するように構成しても良い。
このような構成とするには、上記実施の形態において、メモリセル制御レジスタ33をメモリセル制御レジスタ42と同一構成とすると共に、リードオーダカウンタ34をリードオーダカウンタ43と同一構成とし、出力側切換え回路36の出力を送信フレーム生成回路44へ入力させる信号経路、すなわち、受信バッファメモリ21,22から出力されたデータを他のデータ処理ユニットA,Cへ送信出力させるための信号経路を備えさせ、更に、メモリセル制御レジスタ33に送信側通信プロトコル制御部49と同等の機能を併せ持たせる構成とすれば良い。
(2)上記実施の形態では、各データ処理ユニットA,B,Cが互いに異なる処理を実行する場合を例示しているが、各データ処理ユニットA,B,Cが同じ処理を実行して負荷を分散させるような場合にも本発明を適用できる。
(3)上記実施の形態では、送信バッファメモリ23,24及び受信バッファメモリ21,22は何れも4群のデータを記憶できるように4つのメモリセルを備える場合を例示しているが、このメモリセルの数は適宜に変更可能であり、又、必ずしも送信バッファメモリ23,24と受信バッファメモリ21,22とでメモリセルの数を一致させなくても良い。
本発明の実施の形態にかかるデータ処理ユニットの概略ブロック構成図 本発明の実施の形態にかかる要部詳細ブロック図 本発明の実施の形態にかかる要部詳細ブロック図 本発明の実施の形態にかかるフレームの構成及びそれの授受を説明する図 本発明の実施の形態にかかるメモリセル制御レジスタの概略構成図
符号の説明
3 データ処理部
21,22 受信バッファメモリ
23,24 送信バッファメモリ
RO 読出し順序管理部
RR 受信側メモリ制御レジスタ
SO 送出順序管理部
SR 送信側メモリ制御レジスタ
TC 通信制御部

Claims (4)

  1. 受信したデータを一時的に記憶保持する受信バッファメモリと、その受信バッファメモリに記憶保持されているデータを読出して処理するデータ処理部と、そのデータ処理部にて処理されたデータを他のデータ処理ユニットへ送信出力するために一時的に記憶保持する送信バッファメモリと、通信制御部とが備えられたデータ処理ユニットであって、
    前記受信したデータを前記送信バッファメモリへ入力させる信号経路、又は、前記受信バッファメモリから出力されたデータを他のデータ処理ユニットへ送信出力するための信号経路が備えられ、
    前記通信制御部は、
    前記データ処理部が前記受信バッファメモリに記憶保持されているデータを読出して処理した後に前記送信バッファメモリへ書込む標準処理と、
    前記受信したデータを前記送信バッファメモリ又は前記受信バッファメモリの何れか一方に記憶保持し、その受信したデータを記憶保持した前記送信バッファメモリ又は前記受信バッファメモリから、前記データ処理部を通過することなく他のデータ処理ユニットへ送信出力するバイパス処理とに切換え操作可能に構成されているデータ処理ユニット。
  2. 前記送信バッファメモリに記憶保持されているデータのうちのひとまとまりで送信される一群のデータを識別するための識別情報とその識別情報により特定される一群のデータの属性を示すステータス情報とを記憶保持する送信側メモリ制御レジスタが備えられ、
    前記受信バッファメモリに記憶保持されているデータのうちのひとまとまりで受信した一群のデータを識別するための識別情報とその識別情報により特定される一群のデータの属性を示すステータス情報とを記憶保持する受信側メモリ制御レジスタが備えられ、
    前記一群のデータとその一群のデータの前記識別情報とをまとめて受信及び送信するように構成されている請求項1記載のデータ処理ユニット。
  3. データの送信出力先からの受信確認情報を受け取るまで前記送信バッファメモリに送信済みのデータを記憶保持させ、且つ、前記受信確認情報の受取り状況に基づいて前記データの送信出力先がデータを適正に受信していないと判断したときに前記送信バッファメモリのデータを再送信するように構成され、
    前記送信側メモリ制御レジスタは、前記ステータス情報として、前記一群のデータの存否の情報と、データの送信状況と前記受信確認情報の受取り状況との関係を示す情報とを記憶保持するように構成され、
    前記受信側メモリ制御レジスタは、前記ステータス情報として、前記一群のデータの存否の情報を記憶保持するように構成され、
    前記バイパス処理において、前記受信したデータを前記送信バッファメモリに記憶保持し、且つ、その送信バッファメモリに記憶保持されている前記一群のデータのステータス情報を前記送信側メモリ制御レジスタに記憶保持させるように構成されている請求項2記載のデータ処理ユニット。
  4. 前記送信バッファメモリは、前記一群のデータを複数群について記憶保持可能に構成され、
    前記送信バッファメモリに記憶保持されている複数群のデータの送出順序と前記データの再送信の対象となった前記一群のデータとを前記識別情報によって管理する送出順序管理部が備えられ、
    前記受信バッファメモリは、前記一群のデータを複数群について記憶保持可能に構成され、
    前記受信バッファメモリに記憶保持されている複数群のデータの読出し順序を前記識別情報によって管理する読出し順序管理部が備えられて構成されている請求項3記載のデータ処理ユニット。
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