JP2007027969A - 撮像装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ランダムノイズの低減された撮像画像を取得する。
【解決手段】被写体画像を撮像して、その画像情報を取得する撮像部1を備える撮像装置100であって、撮影制御部15は、ISO感度(画像信号増幅率、ゲイン)を通常撮像モードのそれよりも高い第一のISO感度に設定させ、当該第一のISO感度にて撮像部に第一の被写体画像G1を撮像させて第一の画像情報を取得させる第一の画像取得処理を行うとともに、通常撮像モードのISO感度よりも低い第二のISO感度に設定させ、当該第二のISO感度にて撮像部に第二の被写体画像G2を撮像させて第二の画像情報を取得させる第二の画像取得処理を行い、映像信号処理部13は、第一の画像情報と第二の画像情報とを合成する画像合成処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の撮像画像を合成する撮像装置及びプログラムに関する。
近年、被写体を撮像し、その光学像を撮像素子により画像データに変換して記録媒体に記憶するデジタルカメラが知られている。
このデジタルカメラでは、照度の低い環境下にて撮像を行うと、撮像された画像にランダムノイズ(粒状ノイズ)が生じてしまうため、適正な撮像を行うことができないといった問題がある。そこで、複数回の短時間露光撮影で取得した画像を重ね合わせる合成を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、速いシャッタースピードで撮像した画像からその輪郭を抽出し、遅いシャッタースピードで撮像した画像とを合成することで、手ぶれ、色、明るさの適正な画像を合成する技術も開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3408146号 特開2001−177760号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、全ての画像の撮像を等しい条件で行っているため、撮像回数が増加してしまい、撮像時間、画像合成時間、画像保存用のメモリ領域等の増加を招いてしまうといった問題がある。
また、特許文献2等のように、シャッタースピードを変えただけでは、ランダムノイズの低減の効果が小さいといった問題がある。
そこで、本発明の課題は、ランダムノイズの低減された撮像画像を取得することができる撮像装置及びプログラムを提供することである。
請求項1に記載の発明の撮像装置(例えば、図1の撮像装置100等)は、
被写体画像を撮像して、その画像情報を取得する撮像手段(図1の撮像部1等)と、
画像信号増幅率を設定する画像信号増幅率設定手段(例えば、図1の撮影制御部15等)と、
前記画像信号増幅率設定手段に前記画像信号増幅率を所定の第一の画像信号増幅率に設定させ、設定された前記第一の画像信号増幅率にて前記撮像手段に第一の被写体画像(例えば、図4の第一の被写体画像G1等)を撮像させて第一の画像情報を取得させる制御を行う第一の画像取得制御手段(例えば、図1の撮影制御部15等)と、
前記画像信号増幅率設定手段に前記画像信号増幅率を前記第一の画像信号増幅率よりも低い第二の画像信号増幅率に設定させ、設定された前記第二の画像信号増幅率にて前記撮像手段に第二の被写体画像(例えば、図6の第二の被写体画像G2等)を撮像させて第二の画像情報を取得させる制御を行う第二の画像取得制御手段(例えば、図1の撮影制御部15等)と、
前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報と、前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報とを合成する画像合成手段(例えば、図1の映像信号処理部13等)と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、画像信号増幅率が所定の第一の画像信号増幅率に設定されて撮像手段により第一の被写体画像が撮像されることで取得された第一の画像情報と、第一の画像信号増幅率よりも低い第二の画像信号増幅率に設定されて撮像手段により第二の被写体画像が撮像されることで取得された第二の画像情報とが合成されるので、ランダムノイズのより少ない第二の画像情報を合成することができることとなって、これにより、ランダムノイズの低減された合成画像を取得することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮像手段のシャッター速度を設定するシャッター速度設定手段(例えば、図1の撮影制御部15等)と、
前記第二の画像取得制御手段は、さらに、前記シャッター速度設定手段に前記シャッター速度を所定の第二のシャッター速度に設定させ、設定された前記第二のシャッター速度にて前記撮像手段に前記第二の被写体画像を撮像させて前記第二の画像情報を取得させ、
前記第一の画像取得制御手段は、さらに、前記シャッター速度設定手段に前記シャッター速度を前記第二のシャッター速度よりも速い第一のシャッター速度に設定させ、設定された前記第一のシャッター速度にて前記撮像手段に前記第一の被写体画像を撮像させて前記第一の画像情報を取得させることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、第一の画像情報は、第二のシャッター速度よりも速い第一のシャッター速度に設定されて撮像手段により第一の被写体画像が撮像されることで取得されるので、手ぶれがより軽減され、輪郭が明確な第一の被写体画像に係る第一の画像情報を第二の画像情報と合成することができることとなって、ランダムノイズが低減されるとともに、手ぶれがより軽減され、輪郭が明確な合成画像を取得することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、
前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報に基づいて、前記第一の被写体画像の輪郭を抽出して輪郭画像情報を取得する輪郭画像取得手段(例えば、図1の映像信号処理部13等)を備え、
前記画像合成手段は、前記輪郭画像取得手段により取得された前記輪郭画像情報と、前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報とを合成する輪郭画像合成手段(例えば、図1の映像信号処理部13等)を備えることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、第一の画像情報に基づいて第一の被写体画像の輪郭が抽出された輪郭画像情報と第二の画像情報とが合成されるので、第一の被写体画像のより明確な輪郭部分のみを第二の被写体画像に合成することができることとなって、輪郭がより明確な合成画像を取得することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、
前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報に基づいて、前記第一の被写体画像の輪郭を抽出して輪郭画像情報を取得する輪郭画像取得手段(例えば、図1の映像信号処理部13等)と、
前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報及び前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報に基づいて、前記第一の被写体画像に対する前記第二の被写体画像のずれ量を手ぶれ量として取得する手ぶれ量取得手段(例えば、図1の映像信号処理部13等)と、
前記手ぶれ量取得手段により取得された前記手ぶれ量に基づいて、前記画像合成手段による前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報と前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報との合成割合を決定する合成割合決定手段(例えば、図1の撮影制御部15等)と、を備え、
前記画像合成手段は、
前記合成割合決定手段により決定された前記合成割合に従って前記第一の画像情報と前記第二の画像情報とを合成する割合画像合成手段(例えば、図1の映像信号処理部13等)と、
前記割合画像合成手段により合成された画像情報と、前記輪郭画像取得手段により取得された前記輪郭画像情報とを合成する輪郭割合画像合成手段(例えば、図1の映像信号処理部13等)とを備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、第一の被写体画像に対する第二の被写体画像のずれ量が手ぶれ量として取得され、取得された手ぶれ量に基づいて第一の画像情報と第二の画像情報との合成割合が決定され、決定された合成割合に従って第一の画像情報と第二の画像情報とが合成されるので、第二の被写体画像の手ぶれ量を考慮して、第一の画像情報と第二の画像情報とを合成することができる。さらに、合成された画像情報と輪郭画像情報とを合成することができるので、合成画像を輪郭がより明確なものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の撮像装置において、
前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報、及び前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報の各々に基づいて、前記第一の被写体画像及び前記第二の被写体画像の各々の輝度を取得する輝度取得手段(例えば、図1の映像信号処理部13等)を備え、
前記合成割合決定手段は、さらに、前記輝度取得手段により取得された前記第一の被写体画像の輝度及び前記第二の被写体画像の輝度、前記画像信号増幅率設定手段により設定された前記第一の画像信号増幅率及び前記第二の画像信号増幅率、前記シャッター速度設定手段に設定された前記第一のシャッター速度及び前記第二のシャッター速度のうち、少なくとも何れか一に基づいて、前記合成割合を決定することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、第二の被写体画像の手ぶれ量に加えて、第一の被写体画像の輝度及び第二の被写体画像の輝度、第一の画像信号増幅率及び第二の画像信号増幅率、第一のシャッター速度及び第二のシャッター速度のうち、少なくとも何れか一に基づいて、第一の画像情報と第二の画像情報との合成割合を決定することができるので、被写体画像を撮像する際の状況をより適正に考慮して合成割合を決定して画像の合成を行った合成画像を取得することができる。
請求項6に記載の発明のプログラムは、
被写体画像を撮像して、その画像情報を取得する撮像手段(例えば、図1の撮像部1等)と、画像信号増幅率を設定する画像信号増幅率設定手段(例えば、図1の映像信号処理部13等)と、を備える撮像装置(例えば、図1の撮像装置100等)に、
前記画像信号増幅率設定手段に前記画像信号増幅率を所定の第一の画像信号増幅率に設定させ、設定された前記第一の画像信号増幅率にて前記撮像手段に第一の被写体画像(例えば、図4の第一の被写体画像G1等)を撮像させて第一の画像情報を取得させる機能と、
前記画像信号増幅率設定手段に前記画像信号増幅率を前記第一の画像信号増幅率よりも低い第二の画像信号増幅率に設定させ、設定された前記第二の画像信号増幅率にて前記撮像手段に第二の被写体画像(例えば、図6の第二の被写体画像G2等)を撮像させて第二の画像情報を取得させる機能と、
前記第一の画像情報と前記第二の画像情報とを合成する機能と、
を実現させることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、画像信号増幅率が所定の第一の画像信号増幅率に設定されて撮像手段により第一の被写体画像が撮像されることで取得された第一の画像情報と、第一の画像信号増幅率よりも低い第二の画像信号増幅率に設定されて撮像手段により第二の被写体画像が撮像されることで取得された第二の画像情報とが合成されるので、ランダムノイズのより少ない第二の画像情報を合成することができることとなって、これにより、ランダムノイズの低減された合成画像を取得することができる。
本発明によれば、ランダムノイズを低減した画像を生成することができる。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[実施形態1]
以下に、実施形態1の撮像装置100について図1〜図8を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明を適用した実施形態1の撮像装置100の要部構成を示すブロック図である。
撮像装置100は、例えば、デジタルカメラ等が適用され、具体的には、図1に示すように、被写体を撮像する撮像部1と、この撮像部1による被写体の撮像の際に駆動する撮像補助部2と、撮像部1により撮像された被写体画像を表示する表示部3、当該撮像装置100の所定操作を行うための操作部4と、撮像された被写体画像に係る画像情報を記録する記録媒体5と、外部機器との接続用のUSB端子6と、これら各部を制御する制御部7等を備えて構成されている。
撮像部(撮像手段)1は、例えば、フォーカス機能及びズーム機能を有する撮像レンズ群11と、この撮像レンズ群11を通過した被写体の光学像を二次元の画像信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等からなる電子撮像部12と、この電子撮像部12から出力される画像信号に対して所定の画像処理を施す映像信号処理部13と、画像処理後の画像信号を一時的に記憶する画像メモリ14と、制御回路71のCPUの制御下にて、電子撮像部12及び映像信号処理部13を制御するための撮影制御部15等を備えている。
電子撮像部12は、例えば、例えば撮影制御部15の制御下にて実行されるISO感度設定処理(後述)やシャッター速度設定処理(後述)にて設定された画像信号増幅率(ゲイン)やシャッター速度に従って、光学像を画像信号に変換して取得(蓄積)するようになっている。そして、蓄積された画像信号は、撮影制御部15の制御下にて所定のタイミングで読み出されて、映像信号処理部13に出力される。
ここで、画像信号増幅率(ゲイン)とは、デジタルカメラのフィルム感度(ISO感度)に相当し、画像信号を電気的に増幅するのに使われる値である。
一般的に、暗い場所で撮ると信号が小さく、明るい場所では大きくなるのだが、回路で信号を増幅することによって暗い場所でも明るく見えるようにすることができる。その調節を行う機能をゲインコントロールという。
撮影者には、ISO感度として報知することが一般的である為、ここではISO感度として説明している。
制御部7は、例えば、撮像装置100の各部を統括的に制御するCPUを備える制御回路71と、CPUの動作に必要な各種プログラムやデータを記憶するプログラムメモリ72と、画像データ記憶用の内蔵フラッシュメモリであるデータメモリ73等を備えている。
また、本実施形態に係る制御部7にあっては、例えば、操作部4のモード設定ボタン41b(後述)にて撮像モードが暗闇撮像モードに設定された際に、プログラムメモリ72に記憶されている各種プログラムの実行に基づいて暗闇モード撮像処理の実行を制御するようになっている。
プログラムメモリ72は、例えば、ISO感度設定プログラム72a、シャッター速度設定プログラム72b、第一の画像取得制御プログラム72c、輪郭画像取得プログラム72d、第二の画像取得制御プログラム72e、輪郭画像合成プログラム72f等を記憶している。
ISO感度設定プログラム72aは、CPUからの所定の制御信号に基づいて、撮影制御部15に、ISO感度設定手段として、当該撮像装置100による撮像の際のISO感度を設定させるISO感度設定処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。具体的には、CPUによるISO感度設定プログラム72aの実行に基づいて、撮影制御部15は、通常撮像状態におけるISO感度(例えば、ISO感度:100)と対応付けられた暗闇撮像モードにおける第一の被写体画像G1の撮像の際の第一のISO感度(例えば、ISO感度:α2)又は第二の被写体画像G2の撮像の際の第二のISO感度(例えば、ISO感度:β2)をISO感度設定テーブルt1(図2参照)から取得して設定するようになっている。
シャッター速度設定プログラム72bは、CPUからの所定の制御信号に基づいて、撮影制御部15に、シャッター速度設定手段として、撮像部1のシャッター速度、即ち、電子撮像部12による光電変換された画像信号の蓄積時間(秒)を設定させるシャッター速度設定処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。具体的には、CPUによるシャッター速度設定プログラム72bの実行に基づいて、撮影制御部15は、通常撮像状態におけるシャッター速度(例えば、シャッター速度:1/50)と対応付けられた暗闇撮像モードにおける第一の被写体画像G1の撮像の際の第一のシャッター速度(例えば、シャッター速度:γm)又は第二の被写体画像G2の撮像の際の第二のシャッター速度(例えば、シャッター速度:δm)をシャッター速度設定テーブルt2(図3参照)から取得して設定するようになっている。
第一の画像取得制御プログラム72cは、CPUからの所定の制御信号に基づいて、撮影制御部15に、第一の画像取得制御手段として、ISO感度設定処理にてISO感度を所定の第一のISO感度に設定させ、設定された第一のISO感度にて当該撮像部1に第一の被写体画像G1を撮像させて第一の画像情報を取得させる制御を行う第一の画像取得処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPUによる第一の画像取得制御プログラム72cの実行に基づいて、撮影制御部15は、ISO感度設定処理にて第一のISO感度を通常撮像モードのそれよりも高い値に設定させるとともに、シャッター速度設定処理にて第一のシャッター速度を通常撮像モードのそれよりも速い速度に設定させ、これら設定されたISO感度及びシャッター速度にて当該撮像部1に第一の被写体画像G1を撮像させて第一の画像情報を取得するようになっている。
これにより、撮像部1は、例えば、図4に示すように、暗闇の中でも輪郭が鮮明な第一の被写体画像G1を撮像することができることとなるが、当該画像は、高いISO感度によりランダムノイズR(図4中、ランダムノイズをドットで表す)が発生したものとなっている。
輪郭画像取得プログラム72dは、CPUからの所定の制御信号に従って駆動する撮影制御部15の制御下にて、映像信号処理部13に、輪郭画像取得手段として、第一の画像取得処理により取得された第一の画像情報に基づいて、第一の被写体画像G1の輪郭を抽出して輪郭画像情報を取得させる輪郭画像取得処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
従って、CPUによる輪郭画像取得プログラム72dの実行に基づいて、映像信号処理部13は、例えば、図4に示す第一の被写体画像G1の中で鮮明な輪郭を有する輪郭抽出画像O(図5参照)に係る輪郭画像情報を取得することができることとなる。
第二の画像取得制御プログラム72eは、CPUからの所定の制御信号に基づいて、撮影制御部15に、第二の画像取得制御手段として、ISO感度設定処理にてISO感度を第一のISO感度よりも低い第二のISO感度に設定させて、設定された第二のISO感度にて当該撮像部1に第二の被写体画像G2を撮像させて第二の画像情報を取得させる制御を行う第二の画像取得処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPUによる第二の画像取得制御プログラム72eの実行に基づいて、撮影制御部15は、ISO感度設定処理にてISO感度を通常撮像モードのそれよりも低い第二のISO感度に設定させるとともに、シャッター速度設定処理にてシャッター速度を通常撮像モードのそれよりも遅い第二のシャッター速度に設定させて、これら設定されたISO感度及びシャッター速度にて当該撮像部1に第二の被写体画像G2を撮像させて第二の画像情報を取得するようになっている。
これにより、撮像部1は、例えば、図6に示すように、ランダムノイズが少なく、色の綺麗な第二の被写体画像G2を撮像することができることとなるが、当該画像は、遅いシャッター速度により手ぶれが生じて画像の輪郭がぶれたものとなっている。
輪郭画像合成プログラム72fは、CPUからの所定の制御信号に従って駆動する撮影制御部15の制御下にて、映像信号処理部13に、輪郭画像合成手段として、輪郭画像取得処理により取得された輪郭画像情報と、第二の画像取得処理により取得された第二の画像情報とを合成させる画像合成処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
従って、CPUによる輪郭画像合成プログラム72fの実行に基づいて、映像信号処理部13は、鮮明な輪郭を有する輪郭抽出画像O(図5参照)とランダムノイズの少ない第二の被写体画像G2(図6参照)とが重ね合わされた合成画像Cを作成することができることとなる(図7参照)。
このように、映像信号処理部13は、第一の画像取得処理にて取得された第一の被写体画像G1に係る第一の画像情報と、第二の画像取得処理にて取得された第二の被写体画像G2に係る第二の画像情報とを合成する画像合成手段を構成している。
また、プログラムメモリ72には、ISO感度設定テーブルt1、シャッター速度設定テーブルt2等が記憶されている。
ISO感度設定テーブルt1は、例えば、図2に示すように、通常撮像モードにおける所定のISO感度と、暗闇撮像モードにおける第一の被写体画像G1の撮像の際の第一のISO感度及び第二の被写体画像G2の撮像の際の第二のISO感度とが対応付けられている。また、暗闇撮像モードにおける第一のISO感度α1〜αn(nは、任意の数)と第二のISO感度β1〜βnとは、それぞれ第一のISO感度α>第二のISO感度βとなるように規定されている。
なお、第二のISO感度は、少なくとも第一のISO感度よりも低い値であれば、例えば通常撮像モードにおけるISO感度と略等しい値であっても良い。
また、シャッター速度設定テーブルt2は、例えば、図3に示すように、通常撮像モードにおける所定のシャッター速度と、暗闇撮像モードにおける第一の被写体画像G1の撮像の際の第一のシャッター速度及び第二の被写体画像G2の撮像の際の第二のシャッター速度とが対応付けられている。また、暗闇撮像モードにおける第一のシャッター速度γ1〜γx〜γm(x、mは、x<mである任意の数)と第二のシャッター速度δ1〜δx〜δmとは、それぞれ第一のシャッター速度γ>第二のシャッター速度δとなるように規定されている。
なお、第一のシャッター速度は、少なくとも第二のシャッター速度よりも高速であれば、例えば通常撮像モードにおけるシャッター速度と略等しい速度であっても良い。
撮像補助部2は、例えば、撮像レンズ群11に接続されたフォーカス機構部(図示略)を駆動させるためのフォーカス駆動部21と、撮像レンズ群11に接続されたズーム機構部(図示略)を駆動させるためのズーム駆動部22と、ストロボ発光部23を発光させるためのストロボ駆動部24等を備えている。
これらフォーカス駆動部21、ズーム駆動部22及びストロボ駆動部24は、例えば、撮影制御部15に接続され、撮影制御部15の制御下にて駆動するようになっている。
表示部3は、例えば、CPUから適宜出力される表示データを一時的に保存するビデオメモリ(VRAM)を備える表示制御部31と、この表示制御部31からの出力信号に基づいて所定の画像を表示する液晶モニタ等の画像表示部32等を備えている。
操作部4は、例えば、当該撮像装置100の各部に設けられ、撮像部1による被写体の撮像を指示するシャッターボタン41a、撮像モードを通常撮像モードや暗闇撮像モード等に切り替えて設定するためのモード設定ボタン41b等の各種操作スイッチ等を備える操作入力部41と、この操作入力部41から入力された操作信号をCPUに入力するための入力回路42等を備えている。
記録媒体5としては、例えば、カード型の不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)やハードディスク等を適用することができる。
次に、暗闇モード撮像処理について、図8を参照して説明する。
ここで、図8は、撮像装置100による暗闇モード撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、先ず、撮像装置100の電源が投入されると(ステップS1)、制御部の制御下にて、画像の撮像条件設定処理を実行する(ステップS2)。
この撮像条件設定処理にあっては、具体的には、例えば、ユーザによるモード設定ボタン41b等の操作部4の所定操作に従って当該操作部4から出力された操作信号が制御部7に入力されることに基づいて、制御部7は、撮像モードを通常撮像モードに設定するとともに、当該通常撮像モードにおけるISO感度やシャッター速度等の各種撮像条件を設定する処理を実行する。
その後、暗闇撮像モードでの撮像処理を行う場合には、例えば、ユーザによるモード設定ボタン41bの所定操作に基づいて、制御部7は、撮像モードを暗闇撮像モードに設定する処理を行う(ステップS3)。
そして、ユーザによりシャッターボタン41aが押下されると(ステップS4;YES)、撮影制御部15は、ISO感度設定処理にて第一のISO感度を設定するとともに、シャッター速度設定処理にて第一のシャッター速度を設定する(ステップS5)。具体的には、撮影制御部15は、CPUによるISO感度設定プログラム72aの実行に基づいて、暗闇撮像モードにおける第一の被写体画像G1の撮像の際の第一のISO感度を通常撮像モードのそれよりも高い値に設定するとともに、CPUによるシャッター速度設定プログラム72bの実行に基づいて、暗闇撮像モードにおける第一の被写体画像G1の撮像の際の第一のシャッター速度を通常撮像モードのそれよりも高速に設定する。
次に、撮影制御部15は、ISO感度設定処理及びシャッター速度設定処理にて設定された第一のISO感度及び第一のシャッター速度にて当該撮像部1に第一の被写体画像G1を撮像させて第一の画像情報を取得する(ステップS6;図4参照)。
第一の画像情報の取得後、続けて、撮影制御部15は、ISO感度設定処理にて第二のISO感度を設定するとともに、シャッター速度設定処理にて第二のシャッター速度を設定する(ステップS7)。具体的には、撮影制御部15は、CPUによるISO感度設定プログラム72aの実行に基づいて、暗闇撮像モードにおける第二の被写体画像G2の撮像の際の第二のISO感度を通常撮像モードのそれよりも低い値に設定するとともに、CPUによるシャッター速度設定プログラム72bの実行に基づいて、暗闇撮像モードにおける第二の被写体画像G2の撮像の際の第二のシャッター速度を通常撮像モードのそれよりも低速に設定する。
次に、撮影制御部15は、ISO感度設定処理及びシャッター速度設定処理にて設定された第二のISO感度及び第二のシャッター速度にて当該撮像部1に第二の被写体画像G2を撮像させて第二の画像情報を取得する(ステップS8;図6参照)。
次に、CPUによる輪郭画像取得プログラム72dの実行に基づいて、映像信号処理部13は、第一の画像情報に係る第一の被写体画像G1の輪郭抽出画像Oを抽出して輪郭画像情報を取得させる輪郭画像取得処理を実行する(ステップS9;図5参照)。
続けて、CPUによる輪郭画像合成プログラム72fの実行に基づいて、映像信号処理部13は、輪郭画像取得処理により取得された輪郭画像情報と、第二の画像取得処理により取得された第二の画像情報とを合成して合成画像Cを作成する画像合成処理を実行する(ステップS10;図7参照)。
なお、作成された合成画像Cは、映像信号処理部13から出力され画像メモリ14に入力されて、当該画像メモリ14に一時的に記憶され、その後、データメモリ73に記憶されることとなる。
このようにして、暗闇モード撮像処理を終了する。
以上のように、実施形態1の撮像装置100によれば、暗闇撮像モードに設定することにより、ISO感度が通常撮像モードよりも高い所定の第一のISO感度に設定されるとともにシャッター速度が通常撮像モードよりも高速の第一のシャッター速度に設定されて、撮像部1により第一の被写体画像G1が撮像されることで第一の画像情報が取得され、ISO感度が通常撮像モードより低い第二のISO感度に設定されるとともにシャッター速度が通常撮像モードよりも低速の第二のシャッター速度に設定されて、撮像部1により第二の被写体画像G2が撮像されることで第二の画像情報が取得される。そして、第一の画像情報に基づいて第一の被写体画像G1の輪郭抽出画像Oに係る輪郭画像情報が取得された後、輪郭画像情報と第二の画像情報とが合成されて合成画像Cが作成されるようになっている。即ち、被写体画像の撮像を2回行うだけで、手ぶれがより軽減され、輪郭が明確な第一の被写体画像G1に係る第一の画像情報から取得された輪郭画像情報と、ランダムノイズのより少ない第二の被写体画像G2に係る第二の画像情報とを合成することができることとなって、ランダムノイズが低減されるとともに、手ぶれがより軽減され、輪郭がより明確な合成画像Cを取得することができる。
なお、上記実施形態1では、第一の被写体画像G1及び第二の被写体画像G2の各々の撮像の際のISO感度及びシャッター速度を変更するようにしたが、これに限られるものではなく、少なくともISO感度が第一の被写体画像G1よりも第二の被写体画像G2の方が低くなるように設定しさえすれば、第一の被写体画像G1よりも、ランダムノイズを低減した合成画像を得ることが出来る。
[実施形態2]
以下に、実施形態2の撮像装置200について、図8〜図10を参照して説明する。
ここで、図8は、本発明を適用した実施形態2の撮像装置200の要部構成を示すブロック図である。また、図9は、撮像装置200による画像合成処理に係る画像合成割合設定テーブルt3を模式的に示した図である。
なお、実施形態2の撮像装置200は、上記実施形態1と同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略することとする。
実施形態2の撮像装置200は、第二の被写体画像G2の撮像の際の手ぶれ量を算出して、算出された手ぶれ量に基づいて、第一の画像取得処理にて取得された第一の画像情報と第二の画像取得処理にて取得された第二の画像情報との合成割合を決定するようになっている。そして、撮像装置200は、決定された合成割合に従って第一の画像情報と第二の画像情報とを合成した後、合成された画像情報と輪郭画像取得処理にて取得された輪郭画像情報とを合成して合成画像Cを作成するようになっている。
具体的には、撮像装置200のプログラムメモリ272には、ISO感度設定プログラム72a、シャッター速度設定プログラム72b、第一の画像取得制御プログラム72c、輪郭画像取得プログラム72d、第二の画像取得制御プログラム72eの他に、手ぶれ量取得プログラム72g、合成割合決定プログラム72h、割合画像合成プログラム72i、輪郭割合画像合成プログラム72j等が記憶されている。
手ぶれ量取得プログラム72gは、CPUからの所定の制御信号に従って駆動する撮影制御部15の制御下にて、映像信号処理部13に、手ぶれ量取得手段として、第一の画像取得処理にて取得された第一の画像情報及び第二の画像取得処理にて取得された第二の画像情報に基づいて、第一の被写体画像G1に対する第二の被写体画像G2のずれ量を当該第二の被写体画像G2の撮像の際の手ぶれ量として取得させる手ぶれ量取得処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPUによる手ぶれ量取得プログラム72gの実行に基づいて、映像信号処理部13は、第一の被写体画像G1を基準画像として第二の被写体画像G2がどの程度ずれているか否かを第一の画像情報と第二の画像情報とのコントラストの変動により検出するようになっている。より具体的には、映像信号処理部13は、第一の画像情報と第二の画像情報の中で所定の箇所を所定数特定することで動体対象物及び非動体対象物を特定し、動体対象物は被写体ぶれによる物であり、非動体対象物は手ぶれによる物であると判断できるので、非動体対象物に対するコントラスト変動を検出することにより手ぶれ量を検出するようになっている。
合成割合決定プログラム72hは、CPUからの所定の制御信号に基づいて、撮影制御部15に、合成割合決定手段として、手ぶれ量取得処理にて取得された第二の被写体画像G2の撮像の際の手ぶれ量に基づいて、画像合成処理における第一の被写体画像G1に係る第一の画像情報と第二の被写体画像G2に係る第二の画像情報との合成割合を決定させる合成割合決定処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPUによる合成割合決定プログラム72hの実行に基づいて、撮影制御部15は、手ぶれ量取得処理にて取得された第二の被写体画像G2の撮像の際の手ぶれ量と対応付けられた第一の被写体画像G1に係る第一の画像情報と第二の被写体画像G2に係る第二の画像情報の合成割合を画像合成割合設定テーブルt3から取得して設定するようになっている。
割合画像合成プログラム72iは、CPUからの所定の制御信号に従って駆動する撮影制御部15の制御下にて、映像信号処理部13に、割合画像合成手段として、合成割合決定処理にて決定された合成割合に従って第一の画像情報と第二の画像情報とを合成させる割合画像合成処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
輪郭割合画像合成プログラム72jは、CPUからの所定の制御信号に従って駆動する撮影制御部15の制御下にて、映像信号処理部13に、輪郭割合画像合成手段として、割合画像合成処理にて合成された画像情報と、輪郭画像取得処理にて取得された輪郭画像情報とを合成させる輪郭割合画像合成処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
また、プログラムメモリ272には、例えば、図10に示すように、第二の被写体画像G2の撮像の際の手ぶれ量と、第一の被写体画像G1と第二の被写体画像G2の合成割合が対応づけられた画像合成割合設定テーブルt3が記憶されている。
この画像合成割合設定テーブルt3にあっては、例えば、手ぶれ量が少ない程、第二の被写体画像G2の合成割合が多くなるように、また、手ぶれ量が多い程、第一の被写体画像G1の合成割合が多くなるように、第一の被写体画像G1と第二の被写体画像G2の合成割合が規定されている。
次に、実施形態2の撮像装置200による暗闇モード撮像処理について、図11を参照して説明する。ここで、図11は、撮像装置200による暗闇モード撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、実施形態2の撮像装置200による暗闇モード撮像処理は、以下に説明する工程以外の工程は、実施形態1の撮像装置100による暗闇モード撮像処理とほぼ同様となっている。
実施形態2の撮像装置200による暗闇モード撮像処理にあっては、ステップS9における輪郭画像取得処理の後、CPUによる手ぶれ量取得プログラム72gの実行に基づいて、映像信号処理部13は、第二の画像情報に係る第二の被写体画像G2の撮像の際の手ぶれ量を取得する手ぶれ量取得処理を実行する(ステップS210)。
次に、CPUによる合成割合決定プログラム72hの実行に基づいて、撮影制御部15は、手ぶれ量取得処理にて取得された第二の被写体画像G2の手ぶれ量に従って画像合成割合設定テーブルt3から第一の被写体画像G1に係る第一の画像情報と第二の被写体画像G2に係る第二の画像情報との合成割合を取得して決定する合成割合決定処理を実行する(ステップS211)。
続けて、CPUによる割合画像合成プログラム72iの実行に基づいて、映像信号処理部13は、合成割合決定処理にて決定された合成割合に従って第一の画像情報と第二の画像情報とを合成させる割合画像合成処理を実行する(ステップS212)。
ここで、割合画像合成処理にあっては、第一の被写体画像G1と第二の被写体画像G2とで色合いが全く異なる部分(動体対象物)や輪郭線の直近部分は、合成を行わないで、輪郭抽出画像Oの色を用いるようにしても良い。
次に、CPUによる輪郭割合画像合成プログラム72jの実行に基づいて、映像信号処理部13は、割合画像合成処理にて合成された画像情報と、輪郭画像取得処理にて取得された輪郭画像情報とを合成させる輪郭割合画像合成処理を実行する(ステップS213)。
このようにして、暗闇モード撮像処理を終了する。
以上のように、実施形態2の撮像装置200によれば、第二の被写体画像G2の手ぶれ量に基づいて第一の画像情報と第二の画像情報との合成割合が決定され、決定された合成割合に従って第一の画像情報と第二の画像情報とが合成されるので、第二の被写体画像G2の手ぶれ量を考慮して、第一の画像情報と第二の画像情報とを合成することができる。さらに、合成された画像情報と輪郭画像情報とを合成することができるので、合成画像Cを輪郭がより明確なものとすることができる。
[実施形態3]
以下に、実施形態3の撮像装置300について、図12〜図14を参照して説明する。
ここで、図12は、本発明を適用した実施形態3の撮像装置300の要部構成を示すブロック図である。また、図13は、撮像装置300による画像合成処理に係る画像合成割合算出テーブルt4を模式的に示した図である。
なお、実施形態3の撮像装置300は、上記実施形態1及び実施形態2と同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略することとする。
実施形態3の撮像装置300は、第一の画像情報と第二の画像情報2の合成割合の決定を、第二の被写体画像G2の撮像の際の手ぶれ量に加えて、第一の被写体画像G1及び第二の被写体画像G2の各々の撮像の際のISO感度、シャッター速度及び明るさ(輝度)に基づいて行うようになっている。
即ち、撮像装置300のプログラムメモリ372には、CPUからの所定の制御信号に従って駆動する撮影制御部15の制御下にて、映像信号処理部13に、輝度取得手段として、第一の被写体画像G1に係る第一の画像情報及び第二の被写体画像G2に係る第二の画像情報の各々に基づいて、第一の被写体画像G1及び第二の被写体画像G2の各々の輝度情報(明るさ)を取得させる輝度取得処理に係る機能を実現させるための輝度取得プログラム72kが記憶されている。
また、CPUによる合成割合決定プログラム372hの実行に基づいて、撮影制御部15は、第二の被写体画像G2の撮像の際の手ぶれ量に加えて、輝度取得処理にて取得された第一の被写体画像G1の輝度及び第二の被写体画像G2の輝度、ISO感度設定処理にて設定された第一のISO感度及び第二のISO感度、シャッター速度設定処理にて設定された第一のシャッター速度及び第二のシャッター速度に基づいて、画像合成割合算出テーブルt4を用いて合成割合を決定するようになっている。
画像合成割合算出テーブルt4には、合成割合の算出に係り、第一の被写体画像G1に対応するISO感度、シャッター速度及び明るさ、並びに第二の被写体画像G2に対応するISO感度、シャッター速度、明るさ及び手ぶれ量が所定のパラメータ(例えば、A、B、C、D、E、F、G等)と対応付けられて規定されている。
そして、各パラメータは、右側の枠に存するものほど値が大きくなるように規定されており、これらの合計値X(=A+B+C+D+E+F+G)が大きいほど、第一の被写体画像G1の割合が多くなるように合成割合が決定されるようになっている。
即ち、例えば、ISO感度が高い程、ランダムノイズが発生し易くなるので、その被写体画像の割合を少なくして他方の被写体画像の割合が多くなるようにするのが好ましく、また、シャッター速度が遅いほど、画像が鮮明となるので、その被写体画像の割合を多くなるようにするのが好ましく、さらに、明るさ(輝度)が暗い程、ランダムノイズが発生し易くなるので、その被写体画像の割合を少なくして他方の被写体画像の割合が多くなるようにするのが好ましい。また、第一の被写体画像G1と第二の被写体画像G2の差から算出した第二の被写体画像G2の手ぶれ量が大きいほど、色がぼけやすくなるので、第一の被写体画像G1の割合が多くなるようにするのが好ましい。
なお、パラメータA〜Gの値は、適宜任意に設定可能である。また、第一の被写体画像G1と第二の被写体画像G2とにおいて、ISO感度、シャッター速度及び明るさの各々に係るパラメータの合計値Xに対する重みを異ならせても良い。
次に、実施形態3の撮像装置300による暗闇モード撮像処理について、図14を参照して説明する。ここで、図14は、撮像装置300による暗闇モード撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、実施形態3の撮像装置300による暗闇モード撮像処理は、以下に説明する工程以外の工程は、実施形態2の撮像装置200による暗闇モード撮像処理とほぼ同様となっている。
実施形態3の撮像装置300による暗闇モード撮像処理にあっては、ステップS210における手ぶれ量取得処理の後、CPUによる輝度取得プログラム72kの実行に基づいて、映像信号処理部13は、第一の被写体画像G1及び第二の被写体画像G2の各々の輝度を取得する輝度取得処理を実行する(ステップS311)。
続けて、CPUによる合成割合決定プログラム372hの実行に基づいて、撮影制御部15は、輝度取得処理にて取得された第一の被写体画像G1の輝度及び第二の被写体画像G2の輝度、ISO感度設定処理にて設定された第一のISO感度及び第二のISO感度、シャッター速度設定処理にて設定された第一のシャッター速度及び第二のシャッター速度、及び第二の被写体画像G2の撮像の際の手ぶれ量に基づいて、画像合成割合算出テーブルt4を用いて合成割合を決定する合成割合決定処理を実行する(ステップS312)。
そして、実施形態2と同様に、映像信号処理部13により割合画像合成処理を実行した後(ステップS212)、映像信号処理部13により輪郭割合画像合成処理を実行する(ステップS213)。
このようにして、暗闇モード撮像処理を終了する。
以上のように、実施形態3の撮像装置300によれば、第二の被写体画像G2の手ぶれ量に加えて、第一の被写体画像G1の輝度及び第二の被写体画像G2の輝度、第一のISO感度及び第二のISO感度、第一のシャッター速度及び第二のシャッター速度に基づいて、第一の画像情報と第二の画像情報との合成割合を決定することができるので、被写体画像を撮像する際の状況をより適正に考慮して合成割合を決定して画像の合成を行うことができることとなって、ランダムノイズや手ぶれがより少なく、輪郭がより明確な撮像画像を取得することができる。
なお、実施形態3では、第一の画像情報と第二の画像情報との合成割合を決定する際に、第二の被写体画像の手ぶれ量、第一の被写体画像の輝度及び第二の被写体画像の輝度、第一のISO感度及び第二のISO感度、第一のシャッター速度及び第二のシャッター速度の全てを考慮するようにしたが、これに限られるものではなく、第二の被写体画像の手ぶれ量に加えて、手ぶれ量以外のうちの少なくとも何れか一を用いるようにすれば良い。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態2及び実施形態3では、第一の被写体画像G1に係る第一の画像情報及び第二の被写体画像G2に係る第二の画像情報に基づいて第二の被写体画像G2の手ぶれ量を演算して取得するようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、手ぶれ量を検出する所定のセンサ等を撮像装置300に設けても良い。これにより、各被写体画像の撮像の際の手ぶれ量をそれぞれ検出することができることとなって、これらの値を考慮することで第一の画像情報と第二の画像情報との合成割合の決定をより適正に行うことができる。
また、実施形態2及び実施形態3にあっては、第一の画像情報及び第二の画像情報に所定の画像処理を施したものを合成するようにしても良い。即ち、第一の画像情報に彩度とコントラストの変換処理を施すことにより当該第一の被写体画像G1の色合いを向上させるとともに、第二の画像情報にシャープネスの変換処理を施すことにより当該第二の被写体画像G2の輪郭をはっきりさせるようにしても良い。これにより、第一の被写体画像G1と第二の被写体画像G2との差を小さくして、画像どうしの比較をより容易に行うことができるようになる。また、上記の画像処理の対象を第一の画像情報と第二の画像情報とを逆にすることにより、第一の被写体画像G1の輪郭をよりはっきりさせることができるとともに、第二の被写体画像G2の色合いを向上させることができるので、これらの画像のより良い所を生かした画像合成を行うことができる。
なお、暗闇モード撮像処理におけるステップS2にて、ユーザによる操作部4の所定操作に基づいて撮像条件を設定するようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、電源投入に基づいて、制御部は、撮像モードを通常撮像モードに設定するとともに、ISO感度やシャッター速度等の撮像条件を自動的に設定するようにしても良い。
本発明を適用した実施形態1の撮像装置の要部構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置による撮像処理に係るISO感度設定テーブルを模式的に示した図である。 図1の撮像装置による撮像処理に係るシャッター速度設定テーブルを模式的に示した図である。 図1の撮像装置による第一の画像取得処理により取得された第一の画像情報に係る第一の被写体画像を模式的に示した図である。 図1の撮像装置による輪郭画像取得処理により取得された輪郭画像情報に係る輪郭抽出画像を模式的に示した図である。 図1の撮像装置による第二の画像取得処理により取得された第二の画像情報に係る第二の被写体画像を模式的に示した図である。 図1の撮像装置による画像合成処理により合成された合成画像を模式的に示した図である。 図1の撮像装置による暗闇モード撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 本発明を適用した実施形態2の撮像装置の要部構成を示すブロック図である。 図9の撮像装置による画像合成処理に係る画像合成割合設定テーブルを模式的に示した図である。 図9の撮像装置による暗闇モード撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 本発明を適用した実施形態3の撮像装置の要部構成を示すブロック図である。 図12の撮像装置による画像合成処理に係る画像合成割合算出テーブルを模式的に示した図である。 図12の撮像装置による暗闇モード撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
100、200、300 撮像装置
1 撮像部(撮像手段)
12 電子撮像部
13 映像信号処理部(輪郭画像取得手段、画像合成手段、輪郭画像合成手段、手ぶれ量取得手段、割合画像合成手段、輪郭割合画像合成手段、輝度取得手段)
15 撮影制御部(ISO感度設定手段、シャッター速度設定手段、第一の画像取得制御手段、第二の画像取得制御手段、合成割合決定手段)
7 制御部
72、272、372 プログラムメモリ
t1 ISO感度設定テーブル
t2 シャッター速度設定テーブル
t3 画像合成割合設定テーブル
t4 画像合成割合算出テーブル
G1 第一の被写体画像
G2 第二の被写体画像

Claims (6)

  1. 被写体画像を撮像して、その画像情報を取得する撮像手段と、
    画像信号増幅率を設定する画像信号増幅率設定手段と、
    前記画像信号増幅率設定手段に前記画像信号増幅率を所定の第一の画像信号増幅率に設定させ、設定された前記第一の画像信号増幅率にて前記撮像手段に第一の被写体画像を撮像させて第一の画像情報を取得させる制御を行う第一の画像取得制御手段と、
    前記画像信号増幅率設定手段に前記画像信号増幅率を前記第一の画像信号増幅率よりも低い第二の画像信号増幅率に設定させ、設定された前記第二の画像信号増幅率にて前記撮像手段に第二の被写体画像を撮像させて第二の画像情報を取得させる制御を行う第二の画像取得制御手段と、
    前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報と、前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報とを合成する画像合成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像手段のシャッター速度を設定するシャッター速度設定手段と、
    前記第二の画像取得制御手段は、さらに、前記シャッター速度設定手段に前記シャッター速度を所定の第二のシャッター速度に設定させ、設定された前記第二のシャッター速度にて前記撮像手段に前記第二の被写体画像を撮像させて前記第二の画像情報を取得させ、
    前記第一の画像取得制御手段は、さらに、前記シャッター速度設定手段に前記シャッター速度を前記第二のシャッター速度よりも速い第一のシャッター速度に設定させ、設定された前記第一のシャッター速度にて前記撮像手段に前記第一の被写体画像を撮像させて前記第一の画像情報を取得させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報に基づいて、前記第一の被写体画像の輪郭を抽出して輪郭画像情報を取得する輪郭画像取得手段を備え、
    前記画像合成手段は、前記輪郭画像取得手段により取得された前記輪郭画像情報と、前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報とを合成する輪郭画像合成手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報に基づいて、前記第一の被写体画像の輪郭を抽出して輪郭画像情報を取得する輪郭画像取得手段と、
    前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報及び前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報に基づいて、前記第一の被写体画像に対する前記第二の被写体画像のずれ量を手ぶれ量として取得する手ぶれ量取得手段と、
    前記手ぶれ量取得手段により取得された前記手ぶれ量に基づいて、前記画像合成手段による前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報と前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報との合成割合を決定する合成割合決定手段と、を備え、
    前記画像合成手段は、
    前記合成割合決定手段により決定された前記合成割合に従って前記第一の画像情報と前記第二の画像情報とを合成する割合画像合成手段と、
    前記割合画像合成手段により合成された画像情報と、前記輪郭画像取得手段により取得された前記輪郭画像情報とを合成する輪郭割合画像合成手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記第一の画像取得制御手段により取得された前記第一の画像情報、及び前記第二の画像取得制御手段により取得された前記第二の画像情報の各々に基づいて、前記第一の被写体画像及び前記第二の被写体画像の各々の輝度を取得する輝度取得手段を備え、
    前記合成割合決定手段は、さらに、前記輝度取得手段により取得された前記第一の被写体画像の輝度及び前記第二の被写体画像の輝度、前記画像信号増幅率設定手段により設定された前記第一の画像信号増幅率及び前記第二の画像信号増幅率、前記シャッター速度設定手段に設定された前記第一のシャッター速度及び前記第二のシャッター速度のうち、少なくとも何れか一に基づいて、前記合成割合を決定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 被写体画像を撮像して、その画像情報を取得する撮像手段と、画像信号増幅率を設定する画像信号増幅率設定手段と、を備える撮像装置に、
    前記画像信号増幅率設定手段に前記画像信号増幅率を所定の第一の画像信号増幅率に設定させ、設定された前記第一の画像信号増幅率にて前記撮像手段に第一の被写体画像を撮像させて第一の画像情報を取得させる機能と、
    前記画像信号増幅率設定手段に前記画像信号増幅率を前記第一の画像信号増幅率よりも低い第二の画像信号増幅率に設定させ、設定された前記第二の画像信号増幅率にて前記撮像手段に第二の被写体画像を撮像させて第二の画像情報を取得させる機能と、
    前記第一の画像情報と前記第二の画像情報とを合成する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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