JP2007027934A - デジタル放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の番組またはチャンネルに跨る録画を行う場合に、その変化点情報を、実際に番組を再生する前にユーザが確認できるようにすること。
【解決手段】 デジタル放送受信装置10では、記録部20に対し録画を開始すると、変更情報設定部6は、コントローラ8より録画開始の指示を受けて、最初の録画番組の開始時刻を記憶すると共に、録画番組を構成するTSパケットのEIT、PMTの更新および録画停止の監視を行う。コントローラ8から録画停止の通知があったり、TSパケットのEIT内の番組名や、PMT内の番組構成が変更された場合には、現在の番組の開始/終了時刻を記録部20の番組情報記憶領域に書き込むためデジタルインタフェース信号変換回路7を介して記録部20に対して送信して書き込む。
【選択図】 図1
【解決手段】 デジタル放送受信装置10では、記録部20に対し録画を開始すると、変更情報設定部6は、コントローラ8より録画開始の指示を受けて、最初の録画番組の開始時刻を記憶すると共に、録画番組を構成するTSパケットのEIT、PMTの更新および録画停止の監視を行う。コントローラ8から録画停止の通知があったり、TSパケットのEIT内の番組名や、PMT内の番組構成が変更された場合には、現在の番組の開始/終了時刻を記録部20の番組情報記憶領域に書き込むためデジタルインタフェース信号変換回路7を介して記録部20に対して送信して書き込む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数のチャンネルからなるデジタル放送の放送番組を受信して復号し、復号した放送番組を、例えば、IEEE1394ハイ・パフォーマンス・シリアルバス等のデジタルバスインタフェースに準拠したデジタルインタフェース信号に変換して、デジタルバスインタフェースを介して記録部に供給するデジタル放送受信装置に関する。
デジタル放送では、MPEG2方式で圧縮された複数プログラムの映像音声デジタルデータを、番組情報、限定受信情報などとともにトランスポートストリーム(TS)という形態で多重化して伝送している。
デジタル放送受信装置では、その多重化されたトランスポートストリームから、ユーザが所望する特定のチャンネルの映像音声データを選択してMPEGデコードすることにより、アナログ映像/音声としてユーザに提示する。
映像音声データと共に伝送されている番組情報には、そのチャンネルで現在放送されている番組の情報だけでなく、将来放送される予定の番組の情報が含まれているため、それらの情報を電子番組ガイド(EPG)としてOSDで表示しユーザに提示することができる。また、ユーザが特定の番組を録画したい場合、電子番組ガイドからその番組を選択することによって行うことも可能となる。
圧縮された映像音声デジタルデータを、デジタルVCRなどデジタルストリームをそのまま記録できる記録部を用いて録画すれば、復号後の信号をアナログVCRで記録するよりも、効率よくかつ画質劣化することなく録画することができる。またデジタル放送の特徴である番組情報などの付加情報も同時に記録可能なため、再生時にもその情報が利用可能となる。
更に、AVHDDなどのランダムアクセス可能なディスクメディアを使用する記録部では、上記デジタルストリームだけでなく、録画した番組の番組名などの情報を別の記憶領域に録画した番組と関連付けて記録することができる。
デジタルVCRとデジタル放送受信装置などのデジタルAV機器を相互接続して、デジタルストリーム、および、機器間の制御コマンドを送受信するインタフェースとして、「IEEE1394ハイ・パフォーマンス・シリアルバス」(以下、IEEE1394と略記する)がある。
IEEE1394は、2種類のデータ転送モードを備えている。通常のデータ転送に使用するアシンクロナス(Asynchronous)転送モードと、所定の時間(例えば125マイクロ秒)内にデータ転送されることが保証されているアイソクロナス(Isochronous)転送モードがある。マルチメディアシステムでは、アシンクロナス転送モードは転送の時間遅れがあまり問題にならないコマンドなどの転送に、アイソクロナス転送モードは時間遅れが問題となる動画や音声データなどの転送に用いられる。
例えば、デジタル放送受信装置で受信したデジタル放送を、デジタル放送受信装置で制御しながらデジタルVCRなどのデジタル記録部に録画する場合には、映像音声などを含むデジタルストリームはアイソクロナス転送でデジタル放送受信装置からデジタル記録部に送り、録画モードの切り換え、録画開始、停止などの制御パケットはアシンクロナス転送で送信することになる。また、ディスク機器への録画番組情報の書き込み制御パケットもアシンクロナス転送で送信する。
ところで、従来より、例えば、ある放送局の番組を一定時間記録したときに、その時間中に複数の番組が放送された場合でも、記録されているコンテンツの記述をコンテンツに合わせた番組名称又は放送局名称で記述するようにして、ユーザの意図に従った番組表示をするようにしたデジタル放送受信装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−27380号公報
電子番組ガイドなどからユーザが特定の1番組を選択して録画を実行する場合には、ディスクメディアに書き込む番組情報記憶領域には、ユーザが指定した番組の番組情報を書き込めば良いことになる。
一方、ユーザがチャンネルと時間を指定して録画予約を行うアプリケーションや、現在視聴しているチャンネルをすぐに録画開始し、一定の時間後にユーザの指示によりその録画を停止するようなアプリケーションを提供するデジタル放送受信装置も存在する。その場合、録画実行中の時間帯には、複数の番組が含まれることがある。
従来、このような場合、2番目以降の番組を含めて1つの番組(AVオブジェクト)として記録し、番組情報記憶領域には番組の切り替わり目情報を記録していなかったので、実際に録画した番組情報を再生して、番組の切り替わり目まで到達しないと、番組の切り替わり目を確認できないことになる。
また、イベントリレーの番組をユーザが選択して録画を実行する場合には、リレーを含めて1つの番組として記録するので、チャンネルを跨いでリレーする可能性があるが、その変化点も確認することができない。
また、前記特許文献1の従来技術では、例えば、ユーザがチャンネルと時間を指定して録画する場合、放送局名は記録できるが、番組の切れ目等の変化点情報を番組情報領域に記録しないので、ランダムアクセス可能な番組情報領域の情報を用いて、番組の切り替わり目を再生前に確認することができない、という問題がある。
本考案は、かかる点を解決するためのもので、複数の番組またはチャンネルに跨るイベントリレー番組の録画を行う場合に、それらの番組の変更を、実際に番組を再生する前にユーザが確認することができるデジタル放送受信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のデジタル放送受信装置では、複数のチャンネルからなるデジタル放送の番組を受信して復号し、復号した番組をデジタルインタフェース信号に変換して記録部に供給するデジタル放送受信装置であって、前記デジタル放送を受信する受信手段と、受信された前記デジタル放送を番組毎に分離すると共に、前記番組の変更を検出する番組分離手段と、前記番組分離手段により分離された前記番組を復号する復号手段と、前記番組分離手段により検出された前記番組の変更に基づいて変更情報を設定する変更情報設定手段と、前記復号された番組と前記変更情報とをデジタルインタフェース信号に変換して前記記録部に供給するデジタルインタフェース信号変換手段と、を有する。
また、上記デジタル放送受信装置において、前記番組分離手段は、前記番組の変更として、前記番組を構成するTSパケットに含まれるPMT内の番組構成の変化点、または現在番組と次番組の情報を含むEIT内の番組の変化点を検出し、前記変更情報設定手段は、前記番組の変更に基づいて前記番組間の切り替わり目を示す前記変更情報を設定する。
また、上記デジタル放送受信装置において、前記番組分離手段は、前記番組の変更として、前記番組の途中でチャンネルが切り替わるイベントリレー番組におけるイベントリレーが発生した時点を検出し、前記変更情報設定手段は、前記番組の変更に基づいて前記番組の途中におけるチャンネルの切り替わり目を示す前記変更情報を設定する。
また、上記デジタル放送受信装置において、前記記録部を内蔵したものである。
以上のように、本発明によれば、番組を指定しない録画またはイベントリレー録画を行う場合でも、録画の開始時点から録画の終了時点までの間における番組の変更、例えば、番組の切り替わり目、あるいは、イベントリレーの発生を検出し、その検出に基づいて変更情報を記録部に記録するようにしたので、記録部に録画した番組情報を再生しなくても、録画番組の切り替わり目を取り出すことが可能となり、所望の番組変化点から直接再生開始できるなど、再生時のユーザの利便性が向上するという効果が得られる。
実施の形態1.
図1に、本発明のデジタル放送受信装置10の実施の形態の構成の一例を示す。
図1に、本発明のデジタル放送受信装置10の実施の形態の構成の一例を示す。
図1において、本発明のデジタル放送受信装置10の実施の形態は、NIM(ネットワーク・インタフェース・モジュール)1、デスクランブラ2、MPEG TSデマルチプレクサ3、MPEGデコーダ4、OSD重畳回路5、変更情報設定部6、デジタルインタフェース信号変換回路7、およびコントローラ8を有しており、デジタルバスインタフェース9を介して記録部20に接続されている。
NIM1は、チューナー、デジタル復調、誤り訂正など伝送系の信号処理の機能を有するもので、その出力は、トランスポートストリーム(TS)となる。
デスクランブラ2は、特定のトランスポートストリームパケットにスクランブルが施されている場合には、コントローラ8の指示により、デスクランブルするものである。デスクランブラ2の出力である放送信号のトランスポートストリームには、複数の番組の圧縮された映像音声信号と番組名などの付加情報が、188バイトのトランスポートストリームパケット(TSパケット)という単位で多重化されている。
TSパケットは、ある番組の映像、音声のエレメンタリーストリーム(ES)を含むパケットと、デジタル放送に含まれる番組(プログラム)の一覧等を示すPAT(Program Association Table:プログラムアソシエーションテーブル)や、ある番組(プログラム)を構成する画像パケットや音声パケットなどのPIDを格納したPMT(Program Map Table:プログラムマップテーブル)などのPSI(Program Specific Information:番組特定情報)、現在番組情報(Present)や次番組情報(following)等の番組名や放送日時、放送内容など、番組に関連する番組詳細情報を含むEIT(Event Information Table)などの番組配列情報(SI:Service Information)等のパケットとが時分割多重されている。
MPEG TSデマルチプレクサ3は、そのTSパケットに含まれるPAT、PMTなどを抽出し、その情報に基づき、コントローラ8からの指示により、ある1番組に関連する映像音声ストリームのTSパケットを特定し、MPEGデコーダ4に渡すものである。また、デジタルバスインタフェース9を有するデジタル放送受信装置10のMPEG TSデマルチプレクサ3では、上記機能に加えて、特定のチャンネルに関連する情報を選択しデジタルインタフェース信号変換回路7を介して出力する機能を有する。
MPEGデコーダ4は、その映像音声のストリームをデコードし出力するものである。
OSD重畳回路5は、現在視聴している番組の番組名や、電子番組ガイドなどを映像信号に重畳して図示しない表示部等に表示するものである。OSD重畳回路5で表示する情報は、コントローラ8からの指示によりMPEG TSデマルチプレクサ3から上記番組配列情報を抽出して得られるもの等である。
変更情報設定部6は、特定のチャンネルを指定する録画中、MPEG TSデマルチプレクサ3からTSパケットに含まれるEITまたはPMTの更新情報を受け取り、EITから番組情報、PMTから番組構成情報を抽出し、その変化点によって、記録部20に対してその録画番組の番組分割情報を書き込むためのIEEE1394インタフェースパケットを生成するものである。また、イベントリレー録画中に、EITの更新情報を受け取り、そのイベント情報を解析し、イベントリレーが発生した時にも同様に番組分割情報を書き込むためのIEEE1394インタフェースパケットを生成する。なお、ここでは、番組の切り替わり目として、例えば、番組を構成するTSパケットに含まれるPMT内の番組構成の変化点、または現在番組(Present)と次番組(following)の情報を含むEIT内の番組の変化点を検出する。
デジタルインタフェース信号変換回路7は、MPEG TSデマルチプレクサ3からの特定のチャンネルに関連する情報のみになったトランスポートストリームをIEEE1394インタフェースのアイソクロナスパケットに変換して1394バス上に出力するものである。また、変更情報設定部6からの番組分割情報書き込みパケットをIEEE1394インタフェースのアシンクロナスパケットに変換して出力するものである。
コントローラ8は、前記の処理部、すなわち、NIM1、デスクランブラ2、MPEG TSデマルチプレクサ3、MPEGデコーダ4、OSD重畳回路5、変更情報設定部6、デジタルインタフェース信号変換回路7を統合管理して、デジタル放送受信装置10の機能を実現するものである。
次に動作を説明する。
まず、本実施の形態1のデジタル放送受信装置10により通常の視聴が行われる場合には、デジタル放送受信装置10において、コントローラ8からの視聴指示により、NIM1がデジタル放送を受信し、デスクランブラ2にて必要あればデスクランブルして、MPEG TSデマルチプレクサ3にてデマルチプレクスを行い、MPEGデコーダ4にて映像データや音声データ等に復号され、映像データはOSD重畳回路5を介して図示しない表示部にて表示されたり、図示しないスピーカより出力される
次に、本実施の形態1のデジタル放送受信装置10により番組録画が行われる場合について説明する。
図2は、本実施の形態1の変更情報設定部6による番組分割情報記憶処理を示すフローチャートである。
この場合、デジタル放送受信装置10では、コントローラ8からの録画指示により、MPEG TSデマルチプレクサ3がデマルプレクスしたデータデジタルインタフェース信号変換回路7へ出力して、記録部20に対し録画を開始すると(ステップ110)、変更情報設定部6は、コントローラ8からの録画開始の指示を受けて、最初の録画番組の開始時刻を記憶する(ステップ120)。具体的には、録画開始時の番組のTSパケットのEITから番組名を取得し、PMTから番組構成情報、すなわちその番組を構成するビデオデータや、オーディオデータ、テキストデータ等のコンポーネントの数や構成を取得して記憶する。
次に、ステップ130により、変更情報設定部6は、録画番組を構成するTSパケットのEIT、PMTの更新および録画停止の監視を行う処理を開始する。ここで、EIT、PMTの更新は、本実施の形態1のMPEG TSデマルチプレクサ3には、番組を構成するTSパケットのEIT、PMTの更新(変更)を監視するように設定することにより、EIT、PMTが更新された時に変更情報設定部6にその通知が行われるので、これによりEIT、PMTの更新を監視して、番組が切り替わったことを知るようにしている。また、録画の停止は、ユーザがデジタル放送受信装置10に録画停止を指示した時、もしくは、時間指定の予約録画の場合にはその録画時間が過ぎた時に、コントローラ8から通知されるものとする。
そして、変更情報設定部6は、番組を構成するTSパケットのEIT、PMTの更新や、録画停止の通知を受け取った時に、ステップ140からステップ190の処理を行う。
つまり、変更情報設定部6は、ステップ140でコントローラ8から録画停止の通知かどうかを判断し、録画停止の通知であった場合には(ステップ140“Yes”)、次のステップ150により、現在の番組の開始/終了時刻を記録部20の番組情報記憶領域に書き込む。これは、番組の開始/終了時刻情報を記録部20の番組情報記憶領域に書き込むため、デジタルインタフェース信号変換回路7にてデジタルインタフェース信号に変換してIEEE1394アシンクロナスパケットを生成し、デジタルバスインタフェース9を介して記録部20に対して送信することにより実現される。なお、この場合、番組開始時刻は、ステップ120により記憶しておいた番組の開始時刻であり、番組終了時刻は、録画停止時刻となる。
一方、録画停止の通知ではない場合には(ステップ140“No”)、続いてステップ160に進み、MPEG TSデマルチプレクサ3より送信されるTSパケットのEIT内の番組名が変更されたか否かを判断する。
つまり、変更情報設定部6は、MPEG TSデマルチプレクサ3より送信されるTSパケットのEITが更新されているか否かを、そのEITから番組名を抽出して、直前の番組名と比較する(ステップ160)。EITの番組名が変わっていない、すなわち番組名が同じであった場合には(ステップ160“No”)、ステップ190に進む。
これに対し、EIT内の番組名が変わっていた場合には(ステップ160“Yes”)、録画している番組の切り替わり目であると認識して、ステップ170により、現在の番組の開始/終了時刻を記録部20の番組情報記憶領域に書き込み、ステップ180により新しい番組の開始時刻を記憶する。なお、この場合、番組開始時刻は、ステップ120により記憶しておいた番組の開始時刻であり、番組終了時刻とは、EIT内の番組名が変わった時刻となる。
ステップ190では、変更情報設定部6は、PMTが更新された場合にそのPMTから番組構成情報(コンポーネントの数、構成)を抽出し、直前の番組構成情報と比較して、PMT内の番組構成が変わったか否かを判断する。PMT内の番組構成に変更が無い場合には(ステップ190“No”)、ステップ140に戻る一方、番組構成情報が変わっていた場合には(ステップ190“Yes”)、録画している番組の切り替わり目であると認識し、ステップ170へ進み、現在の番組の開始/終了時刻を記録部20の番組情報記憶領域に書き込み、ステップ180により新しい番組の開始時刻を記憶する。なお、この場合、番組開始時刻は、ステップ120により記憶しておいた番組の開始時刻であり、番組終了時刻とは、PMT内の番組構成等が変わった時刻となる。
図3は、本実施の形態1において変更情報設定部6によって記録部20の番組情報領域に書き込まれる変更情報の一例を示している。
ここで、記録部20の録画番組情報領域は、記録部20のディスク等に記録される番組データの記録領域とは別の記録領域である。
図3において、記録部20の番組情報記録領域に記録される番組のリストは、root contents list 300と呼ばれ、デジタルインタフェース信号変換回路7によるデジタルインタフェース信号変換後のIEEE1394アシンクロナス転送で、このリストを読み出し/書き込みできる。root contents list 300の中にはobject entry310が複数含まれ、これが再生可能な一単位となり、通常一つの番組が1つのオブジェクトとなる。
object entry310の中には、複数のinfo block320が含まれ、そのオブジェクトに関連する様々な情報が記録されている。例えば、番組名、チャンネル名などの情報がそれぞれinfo block320という構造で記録される。そのinfo block 320の一つとして、segment marker info block330があり、このsegment marker info block330に変更情報を記録する。
segment marker info block330の中には、複数のSegment marker entry340が含まれ、それぞれが分割された番組の情報を持つ。ここに、変更情報設定部6が変更情報として番組の開始または終了時刻を記述することにより、各番組の開始位置および終了位置を特定できる。
このroot contents list300は、実際にディスク上の録画番組のデータを再生しなくても読み出し可能な番組のリスト情報であり、番組の切り替わり目として記録された番組開始または終了時刻の分割情報を再生前に予め読み出すことが可能となり、特定の番組から再生を開始することが可能となる。
このように、本実施の形態1によれば、番組を指定しない録画等を行う場合でも、録画の開始時点から録画の終了時点まで、番組の切り替わりを番組の変更として検出し、その切り替わり目である開始時刻や終了時刻を示す変更情報をディスクメディアの番組情報記憶領域に記録するようにしたので、ディスク上に録画した番組情報を再生しなくても、録画番組の切り替わり目を予め取り出すことが可能となり、所望の番組変化点から直接再生開始できるなど、再生時のユーザの利便性が向上するという極めて重要な効果が得られる。
なお、本実施の形態1では、変更情報設定部6は、番組を指定しない録画だけでなく通常の録画の場合でもコントローラ8からの指示により動作するように説明したが、これに限らず、番組を指定しない録画、例えば、時間とチャンネルのみを指定した録画や、ユーザの好みの番組ジャンルやキーワードを入力しておきユーザの好みに応じた番組の録画等の場合のみ動作するようにしても勿論良い。
実施の形態2.
次に、本発明のデジタル放送受信装置10の実施の形態2について説明する。実施の形態1では、番組を指定しない場合の録画等について説明したが、実施の形態2では、イベントリレー番組について録画を行うイベントリレー録画の場合について説明する。なお、構成自体は、図1に示す実施の形態1のものと同じであるので、図1の構成を参照して、イベントリレー録画中の番組分割情報記憶処理について説明する。
次に、本発明のデジタル放送受信装置10の実施の形態2について説明する。実施の形態1では、番組を指定しない場合の録画等について説明したが、実施の形態2では、イベントリレー番組について録画を行うイベントリレー録画の場合について説明する。なお、構成自体は、図1に示す実施の形態1のものと同じであるので、図1の構成を参照して、イベントリレー録画中の番組分割情報記憶処理について説明する。
ここで、イベントリレー番組について説明すると、例えば、高校野球中継が延伸した時のように、番組(イベント)を異なるチャンネル(サービスID)で継続して放送する場合、あるいは、生放送が定時に終了できない場合にサービスIDの異なる臨時サービスで元の放送の延伸サービスとして継続させる番組形態をイベントリレーといい、このような番組をイベントリレー番組という。イベントリレー録画では、同一サービスの異なるイベント、異なるサービスのイベントなどに切り換わる運用が可能である。つまり、イベントリレー番組を予約録画する場合、自動的にイベントに追従して、必要ならチャンネルを切り換えて、録画しなければならない。
図4は、実施の形態2の変更情報設定部6の番組分割情報記憶処理を示すフローチャートである。
図4のイベントリレー録画中の番組分割情報記憶処理では、ステップ210により録画を開始し、ステップ220により最初の番組の開始時刻を記憶し、ステップ230によりEITの更新、録画の停止を監視する処理を開始し、ステップ240により録画を停止したか否かを判断する。なお、ここでは、イベントリレー録画の場合、チャンネル自体は変更しても、番組自体は変更しないので、実施の形態1の場合とは異なり、PMTの更新等は検出しないが、図2に示す実施の形態1のフローチャートのように、受信番組を構成するTSパケットのEITの更新だけでなく。PMTの更新等も検出するようにしても勿論よい。
ここで、録画停止の通知がない場合は(ステップ240“No”)、本実施の形態2ではTSパケットのEITからevent group descriptorを抽出して、イベントリレーが発生したか否かを判断する(ステップ260)。
そして、EITから抽出したevent group descriptorのgroup typeがイベントリレータイプであれば、イベントリレーが発生したと考え(ステップ260“Yes”)、コントローラ8は、現在視聴している番組のチャンネル等が切り替わったと判断して同番組を継続視聴するために適切なチャンネルを選局すると共に、番組分割情報設定部6は、録画している番組の切り替わり目であると認識して、ステップ270へ進み、図2に示す実施の形態1の番組分割情報記憶処理と同様に、ステップ270により、現在の番組の開始/終了時刻をデジタルインタフェース信号変換回路7を介して記録部20の番組情報記憶領域に書き込み、ステップ280により新しい番組の開始時刻を記憶する。
なお、録画停止の通知がなく(ステップ240“No”)、また、イベントリレーが発生していない場合には(ステップ260“No”)、ステップ240の処理に戻る。
このように、本実施の形態2によれば、イベントリレー番組の録画を行う場合でも、イベントリレー番組の録画の開始時点から録画の終了時点までの間におけるイベントリレーの発生を検出し、その発生時刻を示す変更情報を記録部20のディスク等における録画番組データの記憶領域とは別の番組情報記憶領域に記録するようにしたので、ディスク上に録画した番組情報を再生しなくても、録画番組の切り替わり目を予め取り出すことが可能となり、所望の番組の切り替わり目から直接再生開始できるなど、再生時のユーザの利便性が向上するという極めて重要な効果が得られる。
なお、本実施の形態2では、イベントリレー番組の録画だけでなく通常の録画の場合でも気温とローラ8からの指示により動作するように説明したが、これに限らず、イベントリレー番組の録画の場合のみ動作するようにしても勿論良い。
また、以上の実施の形態1,2の説明では、デジタル放送受信装置10は、記録部20とはデジタルバスインタフェース9を介して接続した別の装置で説明したが、本発明では、これに限らず、デジタル放送受信装置10が記録部20を内蔵するようにしても勿論よい。
本発明は、番組を指定しない録画またはイベントリレー録画を行う場合に、番組の切り替わり目、あるいは、イベントリレーの発生等の番組の変更を検出し、その変更に基づいて番組の切り替わり目やイベントリレーの発生等を示す変更情報を記録部の番組情報記憶領域に記録するようにしたので、例えば、IEEE1394ハイ・パフォーマンス・シリアルバス等のデジタルバスインタフェースを介して記録部に録画番組を記録するデジタル放送受信装置、例えば、大容量のHDD記録部やメモリ記録部を備え、番組を指定しない録画、例えば、時間とチャンネルのみを指定した録画や、ユーザの好みの番組ジャンルやキーワードを入力しておきユーザの好みに応じた番組をHDD記録部やメモリ記録部に録画等したり、デジタル放送の受信機能を有するセットトップボックス等のデジタル放送受信装置や、ディスプレイも併せて有するデジタルTV等のデジタル放送受信装置、さらにはHDD記録部などの記録部を内蔵したデジタル放送受信装置に有用である。
1 NIM(受信手段)
2 デスクランブラ
3 MPEG TSデマルチプレクサ(番組分離手段)
4 MPEGデコーダ(復号手段)
5 OSD重畳回路
6 変更情報設定部(変更情報設定手段)
7 デジタルインタフェース信号変換回路(デジタルインタフェース信号変換手段)
8 コントローラ
9 デジタルバスインタフェース
2 デスクランブラ
3 MPEG TSデマルチプレクサ(番組分離手段)
4 MPEGデコーダ(復号手段)
5 OSD重畳回路
6 変更情報設定部(変更情報設定手段)
7 デジタルインタフェース信号変換回路(デジタルインタフェース信号変換手段)
8 コントローラ
9 デジタルバスインタフェース
Claims (4)
- 複数のチャンネルからなるデジタル放送の番組を受信して復号し、復号した番組をデジタルインタフェース信号に変換して記録部に供給するデジタル放送受信装置であって、
前記デジタル放送を受信する受信手段と、
受信された前記デジタル放送を番組毎に分離すると共に、前記番組の変更を検出する番組分離手段と、
前記番組分離手段により分離された前記番組を復号する復号手段と、
前記番組分離手段により検出された前記番組の変更に基づいて変更情報を設定する変更情報設定手段と、
前記復号された番組と前記変更情報とをデジタルインタフェース信号に変換して前記記録部に供給するデジタルインタフェース信号変換手段と、
を有することを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 請求項1記載のデジタル放送受信装置において、
前記番組分離手段は、前記番組の変更として、前記番組を構成するTSパケットに含まれるPMT内の番組構成の変化点、または現在番組と次番組の情報を含むEIT内の番組の変化点を検出し、
前記変更情報設定手段は、前記番組の変更に基づいて前記番組間の切り替わり目を示す前記変更情報を設定する、ことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 請求項1記載のデジタル放送受信装置において、
前記番組分離手段は、前記番組の変更として、前記番組の途中でチャンネルが切り替わるイベントリレー番組におけるイベントリレーが発生した時点を検出し、
前記変更情報設定手段は、前記番組の変更に基づいて前記番組の途中におけるチャンネルの切り替わり目を示す前記変更情報を設定する、ことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 請求項1〜3のいずれかの請求項に記載のデジタル放送受信装置において、
前記記録部を内蔵したことを特徴とするデジタル放送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005204032A JP2007027934A (ja) | 2005-07-13 | 2005-07-13 | デジタル放送受信装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009017365A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Canon Inc | 番組記録装置及びその制御方法 |
-
2005
- 2005-07-13 JP JP2005204032A patent/JP2007027934A/ja active Pending
Cited By (1)
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JP2009017365A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Canon Inc | 番組記録装置及びその制御方法 |
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