JP2007027838A - スピーカ用筐体およびスピーカ装置 - Google Patents

スピーカ用筐体およびスピーカ装置 Download PDF

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Abstract


【課題】簡単な構成で良好な音質を提供するスピーカ装置を提供する。
【解決手段】振動板が拡開する状態に臨んで配設するキャビネット310の底面に所定の間隙を介して対向するベース320に、振動板の拡開する面に略平行な外面の略裁頭形状の吸音部材340を設ける。スピーカユニットからの音波が反射されることを防止し、振動板と吸音部材340との間から、キャビネット310およびベース320間の間隙を介して側方の略360°方向へ伝播させるので、高い周波数における周波数特性の乱れを防止でき、良好な音質を提供できる。高い周波数分を除去するために必要周波数帯域を通過させる電気的フィルタが不要で、フィルタによる音声データの電気信号に位相のズレが生じることも防止でき、忠実な音声出力を提供できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スピーカユニットに対向してベース部材が設けられたスピーカ用筐体およびスピーカ装置に関する。
従来、例えば、スピーカユニットを一面に臨んで配設した矩形状のキャビネットに、スピーカユニットが臨む面に所定の間隙を介して平板状の遮蔽板を脚部にて取り付け、スピーカユニットから出力される音を、遮蔽板により外周側へ向けて拡散させるスピーカ装置の構成が知られている。ところで、このような遮蔽板によりスピーカユニットから出力される音の方向を外周側へ導出させる構成では、スピーカユニットの特性である必要周波数帯域より高い周波数帯において、ピークやディップなどの周波数特性の乱れが生じるおそれがある。このため、このような音の方向を外周側へ拡散させる構成では、電気的フィルタを用いるなどにより、周波数特性の乱れが生じる部分を減少させている。
一方、スピーカユニットから出力される音の方向を所定の自由空間へ導出する音導部を規定する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のものは、車載スピーカ装置で、車両のリアトレイに埋設されたスピーカユニットと、リアトレイに取り付けられスピーカユニットから放射される音波を車内空間へ導出させるアダプターとを備えている。このアダプターは、スピーカユニットから放射する音波を車内空間へ導出する音導部を規定する箱体と、この箱体に設けられ、スピーカユニットから車内空間へ直接放射する場合に比べて極めて高い空気の圧縮および膨張を生じさせて低音再生領域の拡大に寄与させる音響負荷部とを備えている。この箱体のうち音導部を規定する部分は、例えば、発泡ウレタン、発泡ゴム、発泡ポリエチレンなどの圧力吸収材料にて構成され、極めて高い空気の圧縮および拡張を生じさせ、かつ、高い空気の圧縮および膨張を有効に車内空間に導出し得る形状を有し、低音再生領域の拡大に寄与させる。音導部に臨む音響負荷部としては、例えば椀状凸部や、スピーカユニットの振動板に対して均等な間隔を形成するような断面台形状凸部、リング状凸部などに形成される。
特開2002−78052号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような所定の方向に音導部を規定するための構成では、音波を極めて高い空気の圧縮および膨張をさせて車内空間に導出させる構成であることから、必要周波数帯より高い周波数における周波数特性の乱れを防止できない。このため、スピーカユニットから出力される音を外周側へ拡散させる構成では、電気的フィルタを用いる必要があり、良好な音質を提供できず、またスピーカ装置の構成も煩雑となるなどの問題が一例として挙げられる。
本発明は、このような実情などに鑑みて、簡単な構成で良好な音質を提供するスピーカ用筐体およびスピーカ装置を提供することを1つの目的とする。
請求項1に記載の発明は、スピーカキャビネットの一面に設けられた振動板の開口部に対向して、前記振動板の開口部から所定の間隙を介して取り付けられるベース部材と、前記振動板に対向する状態で前記ベース部材に設けられた吸音部材と、を具備したことを特徴としたスピーカ用筐体である。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスピーカ用筐体と、このスピーカ用筐体に配設されるスピーカユニットと、を具備したことを特徴としたスピーカ装置である。
請求項7に記載の発明は、一面側に拡開し略中央に位置して前記一面側に拡開する凹曲面状の逆ドームが一体的に設けられた振動板を備えたスピーカユニットと、このスピーカユニットが外方に向けて前記振動板が拡開する状態に一面に臨んで配設されたスピーカキャビネットと、このスピーカキャビネットに前記スピーカユニットが臨む一面に所定の間隙を介して取り付けられるベース部材と、このベース部材に取り付けられ少なくとも頂部が前記振動板が振幅限界における振幅より狭い間隙で前記逆ドームに対向する状態に凸曲面状に形成された吸音部材と、を具備したことを特徴としたスピーカ装置である。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、スピーカユニットを下向きに配設して下方に向けて出力される音を側方の略360°に拡散する状態に導出させる低音再生用のスピーカ装置を例示するが、この限りではなく、例えばスピーカユニットが横向きに配設した構成や、前面および両側方に音を拡散する状態に導出させる構成などとしてもよい。また、筐体の形状として、略矩形状に限らず、いずれの形状とすることができる。図1は、スピーカ装置を示す分解斜視図である。図2は、スピーカ装置を示す一部を切り欠いた正面図である。図3は、スピーカユニットを示す断面図である。図4は、スピーカ装置におけるスピーカユニットと吸音部材との位置関係を示す一部を切り欠いた側面図である。図5は、スピーカユニットへの入力電圧と振幅との関係を示すグラフである。図6は、振幅限界時におけるスピーカユニットの振動板のエッジ部が伸びきった状態を示す一部を切り欠いた断面図である。
〔スピーカ装置の構成〕
図1および図2において、100はスピーカ装置で、このスピーカ装置100は、電気的に接続される図示しない再生装置などから出力される電気信号である音声データを発音により出力する。このスピーカ装置100は、図2に示すスピーカユニット200と、図1および図2に示すスピーカケース300と、図1に示す制御装置400と、などを備えている。
スピーカユニット200は、図2ないし図4に示すように、例えば低音再生用のコーン形である。そして、スピーカユニット200は、本体部210と、磁石220と、振動板230と、ボイスコイルボビン240と、などを備えている。
本体部210は、例えば硬質の合成樹脂や金属材料などにて形成されている。そして、本体部210は、一面側に向けて拡開する略凹状のフレーム211と、このフレーム211に一体的に設けられた磁気回路部212と、を備えている。
フレーム211は、底面略中央に略円形の開口211Aが穿設され一面側に向けて開口する略円筒形の底部211Bを有している。この底部211Bの拡開する側の周縁部には、底面に略平行な第1取付面を有した第1取付段差部211Cが設けられている。この第1取付段差部211Cの外周縁には、略放射状に架橋部211Dが先端側で互いに拡開する状態に複数一連に設けられている。さらに、架橋部211Dの先端には、略リング状で、底部211Bの底面に略平行な第2取付段差部211Eが一連に設けられている。この第2取付段差部211Eの外周縁には、底部211Bと略同軸状の円筒状に形成され先端縁が外方に向けて鍔状に折曲された位置決め筒部211Fが一連に設けられている。また、フレーム211には、電気信号の音声データが入力される端子211G1を有するターミナル211Gが一体的に取り付けられている。
磁気回路部212は、プレート212Aと、ヨーク212Bと、を備えている。プレート212Aは、磁性材料にて略リング状に形成されている。このプレート212Aは、例えば接着剤などにてフレーム211の底面に、内周が底部211Bの開口211Aと同軸上となる状態に一体的に取り付けられる。ヨーク212Bは、例えばプレート212Aと同材質に形成されている。このヨーク212Bは、略円板上の板部212B1の略中央に一面側に略円筒状に突起部212B2を有した略凸状に形成されている。そして、ヨーク212Bは、板部212B1がプレート212Aとにより磁石220を挾持する状態に例えば接着剤にて磁石220を介してプレート212Aに一体的に取り付けられる。このヨーク212Bが取り付けられた状態は、突起部212B2の外周面がプレート212Aの内周面に所定の間隙で対向して磁気ギャップを形成する状態となっている。
磁石220は、例えばリング状に形成され、軸方向の両端面に磁極面が形成されている。そして、磁石220は、上述したように、プレート212Aとヨーク212Bの板部212B1との間に挾持される状態で、例えば接着剤にて取り付けられている。この取り付けられた状態は、磁石220の内周側にヨーク212Bの突起部212B2が略同軸上に貫通する状態となっている。この磁石220の取り付けにより、ヨーク212Bの突起部212B2の外周面とプレート212Aの内周面とが異なる磁極で対向する状態となり、磁石220および磁気回路部212にて磁気回路が構成される。
振動板230は、例えば表面が防触処理されたマグネシウム薄板や、チタン合金、紙パルプ、各種繊維の織布あるいは不織布のシート部材などにて略薄膜状に形成されている。この振動板230は、一面側に向けて拡開する略裁頭形状(コーン形状)の振動部231を有している。振動部231の外周縁には、振動部231が拡開する側と同方向に突出する状態に断面略U字状に屈曲するエッジ部232が一連に設けられている。なお、エッジ部232は、振動部231に一体の構成に限らず、振動部231に一体的に取り付けられた構成、さらには断面U字状に屈曲する形状に限らず、波形に屈曲する形状など、いずれの形態が適用できる。さらに、エッジ部232の外周縁は、外方に鍔状に突出し、フレーム211の第2取付段差部211Eの取付面に例えば接着剤にてリング状の取付部材233にて挾持される状態に取り付けられ、フレーム211に支持される。また、振動部231の内周縁には、略円筒状に一連に設けられた取付部234が設けられている。さらに、振動部231の拡開する側となる内面側の略中央には、振動部231の内周縁を覆う状態に、振動部231が拡開する側と同方向に向けて拡開する状態に凹曲面状である球面凹状のいわゆるキャップである逆ドーム235が一体的に設けられている。
また、振動板230には、ボイスコイルボビン240が一体的に設けられている。このボイスコイルボビン240は、略円筒状のコイルボビン241と、このコイルボビン241の外周面に巻装されるコイルであるボイスコイル242と、を備えている。コイルボビン241は、例えば振動板230と同様の部材にて、外径が振動板230の取付部234の内径と略同寸法に形成され、軸方向の一端側が例えば接着剤などを用いて取付部234に一体的に嵌合する状態に取り付けられている。ボイスコイル242は、コイルボビン241の軸方向の他端側の外周面に巻装されている。このボイスコイル242は、例えば耐熱処理された図示しない導線がコイルボビン241に巻回されて接着剤などにて固定されて構成されている。なお、ボイスコイル242の導線の両端部が引き出され、フレーム211に設けられたターミナル211Gの端子211G1に接続されて音声データの入力端となる。
また、ボイスコイルボビン240には、いわゆるダンパである略円板状の取付支持部250が一体的に設けられている。そして、取付支持部250は、略中央にコイルボビン241が嵌挿される略円筒状で、内周面がコイルボビン241の外周面に例えば接着剤などにて一体的に取り付けられる図示しない円筒部を有している。さらに、取付支持部250は、円筒部の軸方向の一端に径方向に鍔状で、径方向に波形状に形成された可動部251が一連に設けられている。また、この可動部251の外周縁には、鍔状に突出し、フレーム211の第1取付段差部211Cに例えば接着剤にて取り付けられる鍔部252が一連に設けられている。そして、取付支持部250の鍔部252がフレーム211の第1取付段差部211Cに取り付けられるとともに、振動板230のエッジ部232の外周縁がフレーム211の第2取付段差部211Eに取り付けられ、ボイスコイルボビン240が一体的に取り付けられた振動板230がフレーム211に配設される。この配設された状態で、ボイスコイル242が磁気ギャップに位置する。
スピーカケース300は、スピーカユニット200を配設し、例えばスピーカユニット200が下向き状態となるように図示しない床面などに載置可能に構成されている。このスピーカケース300は、図1および図2に示すように、スピーカキャビネットとしてのキャビネット310と、ベース部材としてのベース320と、脚部材330と、吸音部材340と、を備えている。そして、ベース320と吸音部材340とにて本発明のスピーカ用筐体が構成される。
キャビネット310は、例えば金属板や合成樹脂、木材などにて中空の矩形状に形成されている。このキャビネット310には、図2に示すように、一面である底面の略中央にスピーカユニット200が取り付けられる略円形の取付開口311が開口形成されている。この取付開口311は、スピーカユニット200のフレーム211の外径と略同寸法に開口形成され、フレーム211が嵌挿されてフレーム211の位置決め筒部211Fの先端縁に外方に向けて舌片状に突設された図示しない取付鍔部が取付開口311の開口縁近傍にねじなど取り付けられて、振動板230が下方に向けて拡開する状態にスピーカユニット200が下向きに配設される。また、キャビネット310は、一側面である背面側が図示しない蓋部材にて内部空間を開放可能に閉塞される形態に構成されている。なお、キャビネット310は、単に中空の形状に限らず、内部に音波を適宜反射させる仕切板や音波を吸音する部材などが配設された構成としてもよい。
ベース320は、例えば、キャビネット310と同部材にて、キャビネット310の底面と略同寸法の四角板状に形成されている。そして、ベース320の四隅近傍には、図1に示すように、ねじ孔321が貫通形成されている。
脚部材330は、図1および図2に示すように、例えばキャビネット310と同部材にて、断面形状が長手方向の端部に従って次第に幅狭となる流線型の柱状に形成され、キャビネット310とベース320とを例えば4つ利用されて連結する。具体的には、脚部材330は、ベース320の底面から、ねじ孔321を貫通させたねじ部材331にて、軸方向の一端である下端がベース320に一体的に取り付けられるとともに、キャビネット310の底面を構成する底板312の四隅近傍に貫通される図示しないねじ部材にて、軸方向の他端である上端がキャビネット310の底面に一体的に取り付けられ、キャビネット310の底面とベース320の平面となる上面とが所定の間隙を介して対向する状態にキャビネット310とベース320とを連結する。なお、脚部材330は、4つ利用する構成について例示するが、キャビネット310をベース320で支持可能に複数利用するいずれの形態が適用できる。
吸音部材340は、例えば発泡ウレタンや発泡エチレンなどの発泡樹脂材料や発泡ゴムなどの比較的に軟質の発泡材料にて略裁頭形状に形成されている。そして、吸音部材340は、ベース320のキャビネット310に対向する上面に、スピーカユニット200に対向して突出する状態に取り付けられている。この吸音部材340は、スピーカユニット200の振動板230の開口部となる拡開する側の内面に間隙Dを介して対向する略平行な側面である外面となる略錐形である略裁頭形状に形成されている。すなわち、吸音部材340は、図2および図4に示すように、振動板230の内面における母線と略同方向の母線となる外周面を有し、頂部が内面から逆ドーム235の内面の曲率と略同曲率で、略円錐形の頂部を略球面状に加工した略裁頭形状に形成されている。
そして、吸音部材340は、中心軸がスピーカユニット200の振動板230における中心軸に対して略同軸上に位置する状態でベース320に、例えば接着剤などにて取り付けられている。この取り付けられた状態では、吸音部材340と振動板230となっている。すなわち、振動板230は、図5に示すように、ボイスコイル242の入力端に入力される電気信号の入力電圧が高くなるに従って振幅が大きくなるが、振幅がある程度の大きさとなると、振動板230の屈曲するエッジ部232が図6に示すように伸びきる状態となる。このエッジ部232が伸びきることにより、いわゆる破裂音のような大きな異音が発生するが、この図6に示すようにエッジ部232が伸びきる状態における振動板230の振幅が振幅限界として設定され、この振幅より狭い間隙すなわちエッジ部232が伸びきる状態となる前に吸音部材340が振動板230に当接する状態の高さ寸法にベース320に設けられる。
なお、吸音部材340は、軟質の材料に限らず、例えば多孔質セラミックスなどの硬質部材でもよい。また、吸音部材340は、発泡体に限らず、例えばガラスウールを略裁頭形状に保形したもの、フェルトシートなどの吸音性シートを略裁頭形状に形成した土台の表面に被覆したものなど、吸音するいずれの材料が適用できる。
制御装置400は、キャビネット310に配設され、スピーカユニット200からの音声の出力状態を可変制御する。この制御装置400は、図1に示すように、操作部410および図示しない増幅部などを備えている。操作部410は、例えばキャビネット310の正面に利用者が入力操作可能に配設された操作つまみ411を有し、この操作つまみ411の入力操作に応じて所定の信号を増幅部へ出力する。増幅部は、例えばキャビネット310の背面に設けられた図示しない入力端子に接続されるとともにスピーカユニット200のターミナル211Gの端子211G1に接続され、操作部410からの信号に基づいて、入力端子に外部から入力された音声データを適宜増幅して端子211G1へ出力し、スピーカユニット200から所定の出力で音声出力させる。
〔スピーカ装置の動作〕
次に、上記したスピーカ装置100の動作について説明する。
(スピーカ装置の製造動作)
まず、スピーカ装置100の動作として吸音部材を取り付ける製造動作について、図7を参照して説明する。図7は、吸音部材をベースに取り付ける動作を説明する斜視図である。
あらかじめ形成されたベース320に吸音部材340を取り付ける動作として、図7に示すような治具500を用いて取り付ける。この治具500は、例えば金属板や硬質の樹脂板などにてベース320の平面形状と略同形状に形成された四角板状の基板部510を有している。この基板部510の例えば四隅近傍の周縁には、位置決め片部520が折曲形成されて、治具500はベース320の上面を覆う状態にベース320に位置決めされる。また、基板部510の所定の位置、すなわちベース320がキャビネット310に脚部材330にて連結された状態でスピーカユニット200が取り付けられる取付開口311に同軸上に対向する位置に、略円形の位置決め開口部530が開口形成されている。この位置決め開口部530は、吸音部材340の最も径大となる底面の径寸法と略同寸法に形成されている。
そして、あらかじめ形成されたベース320に、治具500を覆い被せるように位置決めさせ、位置決め開口部530から臨むベース320の上面に接着剤などを塗布する。この後、あらかじめ所定の形状に形成した吸音部材340を位置決め開口部530に嵌挿させてベース320に取り付け、治具500を取り外す。このようにして、ベース320に吸音部材340が取り付けられる。この吸音部材340が取り付けられたベース320に、このベース320の底面からねじ孔に貫通させたねじ部材にて脚部材330を取り付けるととにも、キャビネット310の底板312を貫通させたねじ部材を脚部材330に取り付け、スピーカケース300が組立形成される。
(スピーカ装置の発音動作)
次に、スピーカ装置100の動作として発音動作について説明する。
まず、スピーカ装置100をベース320が床面上に載置される状態に設置し、キャビネット310の背面の入力端子に、音声データを出力する図示しない再生装置などの出力装置の出力端子を接続する。ここで、出力装置としては、テレビジョン、ラジオ、音響機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体に記録された音データを読み取って出力するプレーヤなどが例示できる。また、記録媒体としては、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクあるいは光磁気ディスク、HD(Hard Disk)やFD(Flexible Disk)などの磁気ディスク、メモリカードなどが例示できる。
そして、出力装置からの音声データが入力端子に入力されると、操作部410の操作つまみ411で設定された出力の大きさに対応し、制御装置400の増幅部で適宜増幅させ、スピーカユニット200のターミナル211Gの端子211G1へ供給される。そして、端子211G1へ入力されると、その入力された音声データの大きさに対応してボイスコイルボビン240が軸方向に移動し、振動板230が振動する。この振動により、音声データは音声として出力される。
この音声出力された音波は、振動板230と吸音部材340との間から、キャビネット310およびベース320間の間隙を介して、側方の略360°方向へ伝播され、利用者に聴取される。この伝播の際、吸音部材340は音波を再びスピーカユニット200へ反射させることなく吸音するので、音波の反射による必要周波数帯より高い周波数におけるピークやディップなどの周波数特性の乱れを防止し、良好な低音域の音声が利用者にて聴取される。
また、仮に端子211G1に極めて大きな入力電圧の電気信号が入力されると、振動板230は瞬時に大きく移動してある振幅に達する、すなわち振幅限界となるエッジ部232が伸びきる直前の振幅の位置まで移動すると、振動板230は吸音部材340に当接し、エッジ部232が伸びきる状態まで移動することが規制される。このことにより、エッジ部232が伸びきることによる破裂音のような異音の発生が生じず、聴取している利用者に不快感を与えるなどが防止されるとともに、エッジ部232の部分が破れるなどの振動板230の損傷なども防止される。
(スピーカ装置の周波数特性)
次に、上述したスピーカ装置100の周波数特性についての実験について、図8を参照して説明する。この周波数特性の実験としては、上述したスピーカ装置100と、このスピーカ装置100に吸音部材340を設けない比較例としてのスピーカ装置とについて、音声出力させた音波の周波数と出力音圧レベルとの関係を比較評価した。図8は、周波数特性の実験状況を示す概略図である。図9は、周波数特性の実験結果における本実施の形態と比較例との周波数と出力音圧レベルとの関係を示すグラフである。
実験方法としては、図8に示すように、無響室内の所定の位置にスピーカ装置100あるいは比較例のスピーカ装置を設置するとともに、スピーカ装置100あるいは比較例のスピーカ装置の前面からの距離Lが1000mm、スピーカ装置100あるいは比較例のスピーカ装置の天面の水平面上となる高さ寸法Hが490mmの位置に、集音マイク600を設置する。そして、スピーカ装置100あるいは比較例のスピーカ装置の入力端子に、発振器610から20Hz〜20kHzの正弦波を入力し、この正弦波の電気信号を増幅部420にて1W相当の入力で2.45V、6Ωの入力電圧としてスピーカユニット200の端子211G1に印加させ、集音マイク600にて出力音圧レベルを測定する。その結果を、図9に示す。
この図9に示す結果から、100Hz〜500Hz程度における出力音圧レベルにおいて、吸音部材340を有しない比較例のスピーカ装置に比して、吸音部材340を有する本発明のスピーカ装置100では、ピークの対象が小さく、安定した出力が得られていることがわかる。また、本発明のスピーカ装置100では、比較例のものより、約600Hzより高い周波数となると、出力音圧レベルが大きく低下し、特に約1kHzより高い周波数では出力音圧レベルが急激に減少している。そして、比較例のものでは2kHzより高い周波数でも聴取できる音圧レベルが検出されるが、本発明のスピーカ装置100では、2kHz以上の高周波では出力音圧レベルとして検出されず、確実に高い周波数における周波数特性の乱れを防止できていることが認められた。
〔実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、スピーカ装置100のスピーカケース300として、コーン形のスピーカユニット200が下方に向けて振動板230が拡開する状態に臨んで配設されるキャビネット310の底面に所定の間隙を介して一体的に取り付けられるベース320に、振動板230の拡開する面に略平行な外面の略裁頭形状の吸音部材340を設けている。このため、スピーカユニット200の振動板230に対向する面にて音波が再びスピーカユニット200へ反射されることを防止でき、振動板230の振動による音波は振動板230と吸音部材340との間から、キャビネット310およびベース320間の間隙を介して側方の略360°方向へ伝播させるので、高い周波数における周波数特性の乱れを防止でき、良好な音質を提供できる。さらに、高い周波数分を除去するために制御装置400に必要周波数帯域を通過させる電気的フィルタを設けるなどが不要となり、構成の簡略化や製造性の向上、コストの低減などが得られるとともに、電気的フィルタによる音声データの電気信号に位相のズレが生じることも防止でき、忠実な音声出力が得られるスピーカ装置100を提供できる。
そして、このスピーカケース300に配設されるスピーカユニット200として、振動板230の略中央に振動板230の拡開する方向に向けて拡開する球面凹状の逆ドーム235を一体的に設けた構成としている。このため、振動部231の内面および逆ドーム235にて形成される面は一連の凹面となるので、例えば振動板230が拡開する方向に向けて突出するドーム形状の場合に比して、吸音部材340の外面が一連の凸面とすればよく、頂部をドーム形状に対応して凹状に形成する必要がなく、吸音部材340を容易に形成できる。
さらに、吸音部材340の頂部を、逆ドーム235の内面の曲率と略同曲率としている。このため、吸音部材340の外面と、振動部231の内面および逆ドーム235にて形成される振動板230の内面とが略全域で略同寸法の間隙となり、側方へ良好に音波を伝播できるとともに、振動板230が振幅限界の直前まで移動した際に振動板230の内面の略全域で吸音部材340に当接することとなり、吸音部材340との当接による振動板230の損傷を防止できる。
そして、振動板230の振幅限界の振幅より狭い間隔で振動板230の内面に外面が対向する状態に吸音部材340を設けている。このため、大きな入力電圧の電気信号が入力されても、振動板230が振幅限界まで移動するまでに吸音部材340に当接することとなり、上述したように、振幅限界の振幅で移動することにより振動板230のエッジ部232が伸びきる際に発生する破裂音などの異音の発生を防止でき、良好な聴取を提供できるとともに、振動板230の損傷なども防止できる。
さらに、吸音部材340として発泡材料にて形成している。このため、周面が振動板230の振動部231の拡開する面に略平行で頂部が球面状となる略裁頭形状の形成が容易にできるとともに、良好な吸音が容易に得られ、周波数特性の乱れを良好に防止できる。特に、発泡エチレンの場合には、例えば外面を切り落としたり削り落としたりするなどの加工も容易にでき、製造性の向上をより容易に向上できる。
また、ベース320と略同形状の基板部510に、ベース320に位置決めするための位置決め片部520と、スピーカユニット200に対応する所定の位置に吸音部材340を取り付けるための吸音部材340の底面の径寸法と略同寸法となる略円形の位置決め開口部530とを設けた治具500を用いて、ベース320に発泡材料にて形成した吸音部材340を接着材などにて取り付けている。このため、例えば発泡エチレンなどの比較的に軟質の吸音部材340でも、確実にベース320の所定の位置に取り付けできる。すなわち、例えばベース320に係合凹部を設け吸音部材340に係止凸部を設けるなどの場合でも係止凸部が係合凹部内に係合させる際に変形して位置決めしにくいような軟質の吸音部材340でも、所定の位置に確実に所定の位置に取り付けでき、ベース320や吸音部材340に位置決めのための構成も不要で、製造性の向上も図れる。
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は、上述した実施の一形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、振動板230の内面に略平行な外面の吸音部材340を、振動板230の振幅限界における振幅より狭い間隙で対向する状態にベース320に配設して説明したが、振動板230が振幅しても吸音部材340に当接しないように配設してもよい。また、吸音部材340として、図10に示すように、振動板230が振幅限界に振幅する直前に吸音部材340の頂部が逆ドーム235に当接する状態に、頂部が逆ドーム235の内面の曲率と略一致しない、すなわち小さい曲率に設定してよい。
また、振動板230として振動部231が拡開する方向に向けて曲面状に突出する状態にドームを設けてもよい。この場合には、ドームの外面に対応して吸音部材340の頂部を凹面状に形成し、吸音部材340を振動板230の内面に略平行となる外面形状に形成すればよい。
さらに、吸音部材340を取り付けるベース部材としては、板状のベース320に限らず、例えば、スピーカユニット200に対向する面をあらかじめ振動板230の内面に対応する略裁頭形状とし、このベース部材の略裁頭形状の面に吸音シートなどの吸音部材を貼り付けるなどして構成してもよい。
そして、スピーカユニット200としては、略円形に一面側に拡開する振動板230を有する構成について説明したが、例えば楕円形状に拡開する振動板を有するスピーカユニット200を利用する構成としてもよい。このような場合でも、楕円形状に拡開する振動板の内面に略平行な外面形状の吸音部材を用いればよい。
また、スピーカ装置に1つのスピーカユニット200を取り付けて説明したが、複数のスピーカユニット200を取り付け、それぞれに対応して吸音部材340を配設したり、特に低音再生用のスピーカユニット200のみに対応して吸音部材340を配設したりしてもよい。
そして、吸音部材340のベース320への取付方法としては、上述した治具500を用いて取り付ける構成に限らず、例えばロボットを利用するなど、いずれの取付方法を適用できる。さらには、例えば多孔質セラミックスを用いてベース320と吸音部材340とを一体形成した構成とするなどしてもよい。
なお、本発明では、制御装置400に電気的フィルタを設けることを除外するものではない。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施の形態の効果〕
上述したように、コーン形のスピーカユニット200が下方に向けて振動板230が拡開する状態に臨んで配設されるキャビネット310の底面に所定の間隙を介して一体的に取り付けられるベース320に、振動板230の拡開する面に略平行な外面の略裁頭形状の吸音部材340を設けている。このため、スピーカユニット200の振動板230に対向する面にて音波が再びスピーカユニット200へ反射されることを防止して、振動板230と吸音部材340との間から、キャビネット310およびベース320間の間隙を介して側方の略360°方向へ伝播させるので、高い周波数における周波数特性の乱れを防止でき、良好な音質を提供できる。さらに、高い周波数分を除去するために制御装置400に必要周波数帯域を通過させる電気的フィルタを設けるなどが不要となり、構成の簡略化や製造性の向上、コストの低減などが得られるとともに、電気的フィルタによる音声データの電気信号に位相のズレが生じることも防止でき、忠実な音声出力が得られるスピーカ装置100を提供できる。
本発明における実施の一形態に係るスピーカ装置を示す分解斜視図である。 前記実施の一形態におけるスピーカ装置を示す一部を切り欠いた正面図である。 前記実施の一形態におけるスピーカユニットを示す断面図である。 前記実施の一形態におけるスピーカユニットと吸音部材との位置関係を示す一部を切り欠いた側面図である。 前記実施の一形態におけるスピーカユニットへの入力電圧と振幅との関係を示すグラフである。 前記実施の一形態における振幅限界時でスピーカユニットの振動板のエッジ部が伸びきった状態を示す一部を切り欠いた断面図である。 前記実施の一形態における吸音部材をベースに取り付ける動作を説明する斜視図である。 前記実施の一形態におけるスピーカ装置と比較例との周波数特性の実験状況を示す概略図である。 前記実施の一形態における周波数特性の実験結果として周波数と出力音圧レベルとの関係を示すグラフである。 本発明における他の実施の形態に係るスピーカユニットと吸音部材との位置関係を示す一部を切り欠いた断面図である。
符号の説明
100……スピーカ装置
200……スピーカユニット
230……振動板
232……エッジ部
235……逆ドーム
300……スピーカケース
310……スピーカ用キャビネットとしてのキャビネット
320……ベース部材としてのベース
330……脚部材
340……吸音部材

Claims (11)

  1. スピーカキャビネットの一面に設けられた振動板の開口部に対向して、前記振動板の開口部から所定の間隙を介して取り付けられるベース部材と、
    前記振動板に対向する状態で前記ベース部材に設けられた吸音部材と、
    を具備したことを特徴としたスピーカ用筐体。
  2. 請求項1に記載のスピーカ用筐体であって、
    前記吸音部材は、前記振動板と略平行な側面を有する略錐形部材である
    ことを特徴としたスピーカ用筐体。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスピーカ用筐体であって、
    前記吸音部材は、略半球状である
    ことを特徴としたスピーカ用筐体。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスピーカ用筐体と、
    このスピーカ用筐体に配設されるスピーカユニットと、
    を具備したことを特徴としたスピーカ装置。
  5. 請求項4に記載のスピーカ装置であって、
    前記スピーカユニットは、前記振動板の略中央に位置して一体的に設けられ前記振動板の拡開する方向に向けて拡開する凹曲面状の逆ドームを有し、
    前記吸音部材は、頂部が前記逆ドームの曲率と略同等の曲率に形成された
    ことを特徴としたスピーカ装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のスピーカ装置であって、
    前記吸音部材は、前記スピーカユニットの振動板の振幅限界における振幅より狭い間隙で外面が前記振動板に対向する状態に取り付けられた
    ことを特徴としたスピーカ装置。
  7. 一面側に拡開し略中央に位置して前記一面側に拡開する凹曲面状の逆ドームが一体的に設けられた振動板を備えたスピーカユニットと、
    このスピーカユニットが外方に向けて前記振動板が拡開する状態に一面に臨んで配設されたスピーカキャビネットと、
    このスピーカキャビネットに前記スピーカユニットが臨む一面に所定の間隙を介して取り付けられるベース部材と、
    このベース部材に取り付けられ少なくとも頂部が前記振動板が振幅限界における振幅より狭い間隙で前記逆ドームに対向する状態に凸曲面状に形成された吸音部材と、
    を具備したことを特徴としたスピーカ装置。
  8. 請求項7に記載のスピーカ装置であって、
    前記吸音部材は、前記振動板の拡開する面に略平行な側面を有する略錐形部材である
    ことを特徴としたスピーカ装置。
  9. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のスピーカ装置であって、
    前記スピーカユニットの振動板は、拡開する周縁部にエッジ部を有し、
    前記吸音部材は、前記エッジ部が伸びきる状態となる振幅限界に基づいて前記ベース部材に設けられた
    ことを特徴としたスピーカ装置。
  10. 請求項4ないし請求項9のいずれかに記載のスピーカ装置であって、
    前記吸音部材は、発泡材料にて形成された
    ことを特徴としたスピーカ装置。
  11. 請求項4ないし請求項10のいずれかに記載のスピーカ装置であって、
    前記ベース部材は、前記スピーカキャビネットの前記スピーカユニットが配設される一面と略同形状の平面を有する板状に形成され、前記平面の周縁が外周方向に臨んでほぼ全域で開口する状態に前記平面の周縁近傍が略柱状の脚部材にて前記筐体の一面に連結された
    ことを特徴としたスピーカ装置。
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