JP2007027016A - カードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 カード5を収容可能な上面開放のボディ1に、カバー体2を、扁平な支軸16と、支軸16を嵌合する嵌合溝12であって、支軸16の回転を許容する円形溝13と、この円形溝13を一端に連設して前後方向に延び、支軸16の回転を規制して前後移動を許容する長溝14を有する嵌合溝12を介して、開閉可能且つ閉じた状態で前後方向に移動可能に取付けたカードコネクタにおいて、カバー体2の無理開閉による支軸16や嵌合溝12部の変形破損を防止する。
【解決手段】 嵌合溝12における長溝14の下側縁14aを、円形溝13に向かって下り傾斜に形成し、支軸16を長溝14から円形溝12へ移動勝手にすることにより、支軸16や嵌合溝12部に過負荷が掛かり難くした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、チップカードやICメモリカード等のカードを基板に接続するためのカードコネクタの中で、カードを収容可能な上面開放のボディに、カバー体を、開閉可能且つ閉じた状態で前後方向に移動可能に取付けたカードコネクタに関する。
従来、カードを収容可能な上面開放の合成樹脂材料からなるボディと、このボディに開閉可能且つ閉じた状態で前後方向に移動可能に取付けた金属板からなるカバー体とを備え、カバー体を閉じてカードをボディに収容した後、カバー体を開閉位置からその前方又は後方のロック位置にスライド移動させて、カバー体側の係合部をボディ側の係合部に係合させることにより、カバー体の自由開放を規制し、カードをボディに収容保持するカードコネクタが知られている。このカードコネクタからのカードの取出しは、カバー体をロック位置から開閉位置にスライド移動させて、カバー体側の係合部をボディ側の係合部から離脱させ、カバー体を開閉可能にすることにより行われる。
上記カードコネクタにおけるカバー体取付け構造を図10に示している。図10において、100はカバー体の後端側の両側に設けられる扁平な支軸である。101はボディの後端側の両側に設けられて支軸100を嵌合する嵌合溝であり、この嵌合溝101は、図10(A)に示すように、支軸100の回転を許容する円形溝102と、この円形溝102に一端を連設して前後方向に延び、図10(B)に示すように、支軸100の回転を規制して前後移動を許容する幅一定の長溝103を有し、カバー体の開閉と閉じた状態での前後移動を実現にしている。(例えば、「特許文献1」参照)
特開平11−185904号公報
本発明が解決しようとする課題は、例えば、カードコネクタからカードを取出すべく、カバー体をロック位置から開閉位置にスライド移動させる際、無理にカバー体を開こうとした場合、支軸100が嵌合溝101における長溝103内で回転して噛込んでしまい、支軸100やボディの嵌合溝部に過負荷が掛かり変形破損することにある。また、支軸100が嵌合溝101における円形溝102内に位置する場合でも、カバー体に比較的小さな外力が掛るだけで、こじりによりカバー体がボディから外れてしまうことにある。
本発明は上記課題を解決するために、カードを収容可能な上面開放のボディに、カバー体を、ボディとカバー体の何れか一方に設ける扁平な支軸と、他方に設けて支軸を嵌合する嵌合溝であって、支軸の回転を許容する円形溝と、この円形溝に一端を連設して前後方向に延び、支軸の回転を規制して前後移動を許容する長溝を有する嵌合溝を介して、開閉可能且つ閉じた状態で前後方向に移動可能に取付けたカードコネクタにおいて、嵌合溝における長溝の下側縁を、円形溝に向かって下り傾斜に形成し、支軸を長溝から円形溝へ移動勝手にする(逃がすようにする)ことにより、支軸や嵌合溝部に過負荷が掛かり難くした。
本発明では、合成樹脂材料からなるボディに嵌合溝を設け、金属板からなるカバー体に支軸を設ける場合、ボディには、カバー体を閉じた状態のコネクタ高さ内で、嵌合溝の上部に部分的に肉盛りを施すことが望ましい。また、支軸はバーリング加工又は絞り加工によりカバー体に形成することが望ましい。
上記構成を採用し、ボディの嵌合溝上部の肉厚を、最大でカバー体を閉じた状態のカードコネクタ高さまで厚くすると共に、支軸のストレート部分を増やすことにより、ボディ自体の強度アップを図ることができると共に、嵌合溝と支軸によるボディとカバーの接触面積を増やすことができる。そのため、支軸が嵌合溝における円形溝に位置する場合、カバー体を上方へ引っ張る垂直荷重に対して強度アップを図ることができる。また、左右方向の側方荷重に対しても、カバー体とボディとの接触面積が増えることになるため、曲げモーメントに対しても強度アップを図ることができる。よって、カードコネクタ自体の高さ及び横幅を大きくすることなく、カバー体に掛かる外力(垂直荷重や側方荷重)に対する強度アップを図ることができる。つまり、カバー体のこじりに対する強度アップを図ることができる。
本発明によれば、カードを収容可能な上面開放のボディに、カバー体を、開閉可能且つ閉じた状態で前後方向に移動可能に取付けたカードコネクタにおいて、カバー体の無理開閉による支軸や嵌合溝部の変形破損を防止でき、且つ、カバー体をこじりに対して確実にボディに保持できる高い嵌合力を有するカバー体取付け構造を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係るカードコネクタの外観斜視図、図2は図1のカードコネクタの右側面図、図3は図1のカードコネクタのカバー体を開いた状態の外観斜視図、図4は図2のカードコネクタの背面図である。
このカードコネクタは、合成樹脂材料からなる絶縁性のボディ1と、金属板からなる導電性のカバー体2とを備えている。ボディ1は、矩形板状の底板3と、底板3の左右側縁から垂直に立上げた左右側壁4とを有し、前後側面と上面とが開放され、この開放された上面から左右側壁4の間に、図3に示したカード5(「トランスフラッシュ:TransFlash(登録商標)」)を、位置決めした状態で収容可能に形成されている。また複数(8本)の電極6が並設されているカード5の一表面に対向するボディ1の底板3には、略「へ」の字形に形成された細長い薄板金属からなるコンタクト7が、前記電極6に対応して複数本(8本)並設され、各コンタクト7の山形の一端部(自由端部)が、カード5の電極6に弾性的に接触するようになっている。コンタクト7の他端部は、図示しない基板の導体に半田接続可能に、底板3の下面(カードコネクタ底面)に面一に露出されている。なお、コンタクト7は、ボディ1の成形後にアウトサートで底板3に一体に取付けたものを図示しているが、インサート成形により底板3に一体に取付けてもよい。一方、カバー体2は、矩形板状の天板8と、天板8の左右側縁から垂下した左右側板9と、左右側板9の後端から連続して後方に向かって延ばした左右アーム部10とを有し、前後側面と下面とが開放され、左右側板9と左右アーム部10とを前記ボディ1の左右側壁4の外側面に重ね合わせ、天板8により前記ボディ1の開放上面を覆い、図1に示した扁平な直方体状のコネクタケース11を構成するように、前記ボディ1に上方から嵌合可能に形成されている。
また、前記ボディ1には、左右側壁4の後端部外側面に左右嵌合溝12が設けられている。左右嵌合溝12は、この後端部に設ける円形溝13と、円形溝13を後端に連設して前方に向かって延びる前後方向に長い長溝14と、円形溝13から真下に向かって延び、下端を底板3の下面に開放する幅一定の導入溝15とを有している。長溝14の幅寸法(最大幅寸法)及び導入溝15の幅寸法は、円形溝13の直径より小さい寸法になっている。一方、カバー体2には、左右アーム部10の先端側中心部に、カバー体2をボディ1に嵌合したときに、軸方向視で水平姿勢になる断面外形が長円形の扁平な左右支軸12が一体に設けられている。左右支軸16は、幅寸法が円形溝13の直径よりやや小さく、厚さ寸法が長溝14の幅寸法(最小幅寸法)及び導入溝15の幅寸法よりやや小さい寸法になっている。
また、前記ボディ1には、左右側壁4の中間部外側面に左右ロック溝17が設けられている。左右ロック溝17は、上端を左右側壁4の上面に開放し、下端を底板3の下面に開放する上下方向に延びる導入溝18と、導入溝18を後端に連設して前方に向かって延び、下側面を底板3の下面に開放する前後方向の係合溝19とを有している。一方、前記カバー体2には、左右側板9の前後中間部下端縁から内側に向かって水平に延びる左右係合片20が一体に設けられている。左右係合片20は、幅寸法が導入溝18の幅寸法より小さく、厚さ寸法が係合溝19の幅寸法より小さい寸法になっている。
さらに、前記ボディ1には、左右側壁4の、前端と左右ロック溝17の間の前部外側面と、左右ロック溝17と左右嵌合溝12の間の後部外側面の合計4箇所に、薄板金属からなるL形の固定端子21が、その一片を固着して取付けられている。固定端子21の他片は、基板の導体に半田接続可能に、底板3の下面と面一に左右側壁4の下端部から外側に向かって突出されている。固定端子21の上端は、左右側壁4の上面に略面一に露出されている。なお、固定端子21は、ボディ1の成形後にアウトサートで左右側壁4に一体に取付けたものを図示しているが、前記コンタクト7と同様にインサート成形により左右側壁4に一体に取付けてもよい。一方、前記カバー体2には、天板8の前部左右両側部を部分的に切起して略上下逆「へ」の字形に形成された細長い左右板バネ22が設けられている。左右板バネ22は、この山形の一端部(自由端部)が、カバー体2をボディ1に嵌合したときに、前側の左右固定端子21の上端に上方から弾性的に接触するようになっている。
そして、前記カバー体2を前記ボディ1の後端側に略垂直姿勢に保持し、左右支軸16を縦長(垂直姿勢)にして、導入溝15の下端開口の略真下に位置させた状態で、カバー体2を略真上に引上げることにより、左右支軸16を導入溝15を介して左右嵌合溝12後端部の円形溝13内に嵌合することができ、これにより、前記カバー体2を前記ボディ1に取付けることができる。つまりカードコネクタを組立てることができる。左右支軸16を左右嵌合溝12内に嵌合する場合、導入溝15を介して、左右支軸16やボディ1の左右嵌合溝12部に負荷を掛けることなく簡単に行うことができるため、左右支軸16やボディ1の左右嵌合溝12部をカードコネクタ組立て時に変形破損するのを防止でき、カバー体2の動作不良等の不良品の発生を防止しながら、カードコネクタの高い生産性を得ることができる。
上記のように組立てられたカードコネクタは、例えば携帯電話等の電子機器の基板に表面実装することにより、各コンタクト7の他端部か基板の対応する導体に半田接続されて固着され、電気的に接続されると共に、各固定端子21の下端部が基板に半田接続されて固着される。前側の左右固定端子21は、これらを静電対策用のアース端子として兼用するために、基板の対応する導体に半田接続されて固着され、電気的に接続されて接地される。またこの実装により導入溝15の下端開口が基板により閉鎖されて、左右嵌合溝12からの左右支軸16の抜止めが行われ、カードコネクタを組立て状態で保持することができる。
また、上記のように組立てられたカードコネクタは、左右支軸16を左右嵌合溝12後端部の円形溝13内に位置させると、左右支軸16の移動を規制して回転を許容した状態で、左右支軸16を支点にして、カバー体2をボディ1に対して開閉することができる。これにより、カバー体2は、ボディ1に嵌合してボディ1の上面を閉鎖している閉状態から、ボディ1の後端側で略垂直姿勢に起立する開状態に開くことができ、このとき、ボディ1の上面が開放される。逆に開状態から閉状態に閉じることができ、このとき、ボディ1の上面が閉鎖される。またカバー体2を閉じた状態では、左右支軸16を水平姿勢で左右嵌合溝12の長溝14に嵌込むことができるようになり、この長溝14は左右支軸16の回転を規制して前後方向の移動を許容するため、カバー体2は、左右支軸16が左右嵌合溝12後端部の円形溝13内に位置する前記開閉位置(アンロック位置)から、左右支軸16が左右嵌合溝12前端部の長溝14内に位置するロック位置に前方に向かってスライド移動させることができる。逆にロック位置から開閉位置に後方に向かってスライド移動させることができる。
また、カバー体2の開閉動作に伴い、ボディ1の左右側壁4の、左右係合片20が干渉する部分に左右ロック溝17の導入溝18が位置し、左右係合片20をボディ1の左右側壁4に干渉させることなく、カバー体2を開閉できるようになっている。この左右係合片20は、カバー体2の開閉位置での閉動に伴い、導入溝18の開放上端から下端部に挿入されると共に、カバー体2の開閉位置からロック位置へのスライド移動に伴い、左右ロック溝17の係合溝19内に挿入される。これにより、カバー体2は、ロック位置にてその開動が規制されて、ボディ1に対して閉じた状態で固定されてロックされる。ロックの解除(アンロック)は、カバー体2をロック位置から開閉位置にスライド移動させ、左右係合片20を係合溝19内から導入溝18内に戻すことにより行うことができる。
さらに、カバー体2を閉じた状態では、左右板バネ22の山形の一端部が、この左右板バネ22の弾性変位を伴って前側の左右固定端子21の上端に上方から弾性的に接触し、カバー体2は、前側の左右固定端子(アース端子)21に電気的に導通接続されて、接地された状態になる。これにより、外部からの静電気による電子部品の破壊(静電破壊)が防止される。またカバー体2を閉じた状態では、前側の左右固定端子21に対する左右板バネ22の接触反力として、カバー体2にこれを開く方向の付勢力が掛かり、この付勢力により、左右ロック溝17の係合溝19内に挿入された左右係合片20が、ボディ1の左右側壁4における係合溝19の上側面に下方から圧接し、カバー体2をロック状態で保持している。
そして、図1、図2の実線に示すように、カバー体2がボディ1に対して閉じた状態でロックされている不使用状態のカードコネクタにカード5を装着するには、ロック位置のカバー体2を後方にスライドさせて開閉位置に移動させ、左右支軸16を左右嵌合溝12後端部の円形溝13内に位置させると共に、左右係合片20を左右ロック溝17の導入溝18内に位置させて、ロックを解除した状態で、カバー体2を、左右支軸16を支点にして開動させ、図2の仮想線、図3、図4に示すように、開状態に開き、ボディ1の上面を開放し、この開放上面からボディ1の左右側壁4の間にカード5を収容する。この後、上記とは逆に開閉位置のカバー体2を、左右支軸16を支点にして閉動させ、カバー体2によりカード5を押下げながら、閉状態に閉じ、ボディ1の上面を閉鎖した状態で、開閉位置のカバー体2を前方にスライドさせてロック位置に移動させ、左右支軸16を左右嵌合溝12前端部の長溝14内に位置させると共に、左右係合片20を左右ロック溝17の係合溝19内に位置させて、カバー体2をボディ1に対して閉じた状態でロックすることにより行うことができる。このように、カードコネクタ5に装着されたカード5は、ボディ1の底板3とカバー体2の天板8の間に挟まれた状態で、ボディ1の左右側壁4の間に収容保持されて、カード5の電極6をこれに対応するコンタクト7の山形の一端部に接触保持させている。これにより、カード5と基板とがコンタクト7を通じて電気的に接続されて、これらの間で信号やデータの入出力が行えるようになっている。なお、このカードコネクタからのカード5の取出しも、上記の不使用状態のカードコネクタにカード5を装着するときと同じ操作で行うことができる。ここで、カード5が装着されたカードコネクタの閉じた状態のカバー体2には、これを開く方向に、前側の左右固定端子21と左右板バネ22との接触圧に加え、カード5の電極6とコンタクト7との接触圧がカード5を介して掛けられている。
次に、上記のようにカード5を収容可能な上面開放のボディ1に、カバー体2を、カバー体2の後端側の左右両側に設ける扁平な左右支軸16と、ボディ1の後端側の左右両側に設けて左右支軸16を嵌合する左右嵌合溝12であって、左右支軸16の回転を許容する円形溝13と、この円形溝13を後端に連設して前後方向に延び、左右支軸16の回転を規制して前後移動を許容する長溝14を有する左右嵌合溝12を介して、開閉可能且つ閉じた状態で前後方向に移動可能に取付けたカードコネクタにおいて、カバー体2の取付け構造、つまりボディ1の左右嵌合溝12とカバー体2の左右支軸16の特徴的構成を図5乃至図9を参照して説明する。なお、嵌合溝12と支軸16は左右同じ構造であるため、図5乃至図9では右側の嵌合溝12と支軸16のみを図示している。
第1に、図5、図6、図7(A)に示すように、嵌合溝12における長溝14の上側縁14aは水平に形成する一方、下側縁14aは、円形溝13に向かって上側縁14bとの間隔(幅寸法)を拡大するような下り傾斜に形成している。この構成に対する比較例として、図7(B)に、下側縁14a’を下り傾斜に形成していない幅一定の長溝14’を示している。そして、例えば、カードコネクタからカード5を取出すべく、カバー体2をロック位置から開閉位置にスライド移動させる際、無理にカバー体2を開こうとした場合、図7(B)に示した下側縁14a’を下り傾斜に形成していない幅一定の長溝14’では、支軸16が、嵌合溝12における長溝14’内で回転して噛込んでしまい、支軸16やボディ1の嵌合溝12部に過負荷が掛かり変形破損するが、図5、図6、図7(A)に示した下側縁14aを下り傾斜に形成している長溝14では、支軸16に掛かる回転力を逆に利用して、支軸16が、長溝14の下側縁14aの傾斜に沿って円形溝13へ必ず移動されるため(逃がされるため)、長溝14内に噛込んでしまうことはなく、支軸16やボディ1の嵌合溝12部に過負荷が掛からないようになる。よって、カバー体2の無理開閉による支軸16やボディ1の嵌合溝12部の変形破損を防止することができる。
第2に、図5、図6、図7(A)、図9(A)に示すように、ボディ1の嵌合溝12の上部となるボディ1の側壁4の後端部上面に、カバー体2を閉じた状態のカードコネクタ高さ内で、部分的に肉盛りを施している。第3に、図8(A)、図9(A)に示すように、支軸16は、平板状のアーム部10に下穴24をあけて長円筒状に垂直に立上げるバーリング加工により形成している。この構成に対する比較例として、図7(B)、図9(B)に、嵌合溝12の上部に肉盛りを施していないボディ1’を示し、図8(B)、図9(B)に、張出し加工により形成した支軸16’を示している。
そして、図7(B)、図9(B)に示した嵌合溝12の上部に肉盛りを施していないボディ1’では、ボディ1’の嵌合溝12上部の肉厚T2は、肉盛りが施されていない側壁4の上面までが薄く、図5、図6、図7(A)、図9(A)に示した、嵌合溝12の上部に肉盛りを施したボディ1では、ボディ1の嵌合溝12上部の肉厚T1は、前記肉厚T2に肉盛り部23の厚みが加わるためにその分厚くなり、ボディ1自体の強度アップを図ることができる。また、図8(B)、図9(B)に示した張出し加工により形成した支軸16’では、この支軸16’の、先端肩部の丸みR1’が板厚寸法より大きくなり、この先端肩部の丸みR1’とアーム部10からの立上り部の丸みR2’の間のストレート部の長さS’の軸全長に対する割合が小さく、図8(A)、図9(A)に示したバーリング加工により形成した支軸16では、この支軸16の、先端肩部の丸みR1は板厚寸法より小さくすることができ、この先端肩部の丸みR1とアーム部10からの立上り部の丸みR2の間のストレート部の長さSの軸全長に対する割合を増やし大きくすることができ、嵌合溝12と支軸16によるボディ1とカバー体2の接触面積(嵌合力)を、同じ溝深及び同じ軸長で増やすことができる。第2及び第3の構成により、支軸16が嵌合溝12における円形溝13に位置する場合、カバー体2を上方へ引っ張る垂直荷重Y(図2参照)に対して強度アップを図ることができる。また、左右方向の側方荷重X(図4参照)に対しても、第2の構成により、カバー体2とボディ1との接触面積が増えることになるため、曲げモーメントM(図4参照)に対しても強度アップを図ることができる。よって、カードコネクタ自体の高さ及び横幅を大きくすることなく、カバー体2に掛かる外力(垂直荷重Yや側方荷重X)に対する強度アップを図ることができる。つまり、カバー体2のこじりに対する強度アップを図ることができる。よって、カバー体2をこじりに対して確実にボディ1に保持できる高い嵌合力を有するカバー体取付け構造を得ることができる。なお、支軸16は、バーリング加工に代えて絞り加工により形成しても同様の作用を得ることができる。
以上、本実施の形態は本発明の好適な実施の形態の一例を示したが、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施することができる。
例えば、本実施の形態では、ボディ1に嵌合溝12を設け、カバー体2に支軸16を設けたが、逆にボディ1に支軸16を設け、カバー体2に嵌合溝12を設けてもよく、この場合は、カバー体2の無理開閉によるボディ1側の支軸16やカバー体2側の嵌合溝12部の変形破損を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るカードコネクタの外観斜視図である。 図1のカードコネクタの右側面図である。 図1のカードコネクタのカバー体を開いた状態の外観斜視図である。 図2のカードコネクタの背面図である。 ボディ側のカバー体取付け構造を示す外観斜視図である。 カバー体取付け構造を示す外観斜視図である。 (A)はカバー体取付け構造を示す側面説明図、(B)は(A)の比較例としてのカバー体取付け構造を示す側面説明図である。 (A)はカバー体側のカバー体取付け構造を示す斜視断面説明図、(B)は(A)の比較例としてのカバー体側のカバー体取付け構造を示す斜視断面説明図である。 (A)はカバー体取付け構造を示す断面説明図、(B)は(A)の比較例としてのカバー体取付け構造を示す断面説明図である。 (A)は従来のカードコネクタにおけるカバー体開閉時のカバー体取付け構造を示す説明図、(B)は従来のカードコネクタにおけるカバー体スライド時のカバー体取付構造を示す説明図である。
符号の説明
1 ボディ
2 カバー体
12 嵌合溝
13 円形溝
14 長溝
14a 長溝の下側縁
16 支軸
23 肉盛り部

Claims (3)

  1. カードを収容可能な上面開放のボディに、カバー体を、ボディとカバー体の何れか一方に設ける扁平な支軸と、他方に設けて支軸を嵌合する嵌合溝であって、支軸の回転を許容する円形溝と、この円形溝を一端に連設して前後方向に延び、支軸の回転を規制して前後移動を許容する長溝を有する嵌合溝を介して、開閉可能且つ閉じた状態で前後方向に移動可能に取付けたカードコネクタにおいて、嵌合溝における長溝の下側縁を、円形溝に向かって下り傾斜に形成したことを特徴とするカードコネクタ。
  2. 合成樹脂材料からなるボディに嵌合溝を設け、金属板からなるカバー体に支軸を設け、ボディには、カバー体を閉じた状態のコネクタ高さ内で、嵌合溝の上部に部分的に肉盛りを施す請求項1記載のカードコネクタ。
  3. 合成樹脂材料からなるボディに嵌合溝を設け、金属板からなるカバー体に支軸を設け、支軸はバーリング加工又は絞り加工によりカバー体に一体形成する請求項1又は請求項2記載のカードコネクタ。
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