JP2007026898A - 封止枠およびこの封止枠を用いた画像表示装置 - Google Patents

封止枠およびこの封止枠を用いた画像表示装置 Download PDF

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Osamu Shiono
修 塩野
Motoyuki Miyata
素之 宮田
Yuichi Sawai
裕一 沢井
Takashi Naito
内藤  孝
Keiichi Kanazawa
啓一 金澤
Noriyuki Dairoku
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Abstract

【課題】 封止枠にその成形工程で封着機能を付与することにより、組立て工程を削減し、あるいは封着機能と共に帯電防止機能を付与することで、接着ガラスの塗布区低や導電性皮膜を塗布作業を不要とした封止枠とこの封止枠を用いた画像表示装置を提供する。
【解決手段】 背面パネルPNL1と前面パネルPNL2は封止枠MFLを介して封着され、真空容器を構成する。封止枠MFLはガラス材を母材とした矩形枠であり、対向させた背面パネルPNL1と前面パネルPNL2の周縁において両パネル間を接着し固定される。封止枠MFLは、母材ガラス材由来の芯材MFMの全表面(4面)の全てに接着ガラス材由来の封着層FGMが形成されている。この封着層FGMの上記背面パネルPNL1と前面パネルPNL2と対向する面を除く面を覆って導電性被覆CCが施されている。この導電性被覆CCは、封止枠MFLへの帯電を防止するためのコート膜である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、真空中への電子放出を利用した自発光フラットパネル型の画像表示装置に係り、特に、電界放出で電子を放出する電子源を備えたる背面基板で構成された背面パネルと、背面パネルから取り出された電子の励起で発光する複数色の蛍光体層(単に蛍光体とも称する)と電子加速電極である陽極を備えた前面基板で構成された前面パネルとの間を所定間隔に保持する複数のスペーサ(間隔保持部材、隔壁とも称する)を配設して構成された表示パネルを具備した画像表示装置に関する。
高輝度、高精細に優れた画像表示装置(ディスプレイデバイス)として従来からカラー陰極線管が広く用いられている。しかし、近年の情報処理装置やテレビ放送の高画質化に伴い、高輝度,高精細の特性を有すると共に軽量、省スペース化の平面型(又はフラットパネル型、あるいは単にパネル型)の画像表示装置の要求が高まっている。
その典型例として液晶表示装置,プラズマ表示装置などが実用化されている。また、特に高輝度化が可能なものとして、電子源から真空中への電子放出を利用した電子放出型画像表示装置または電界放出型画像表示装置や、低消費電力を特徴とする有機ELディスプレイなど、種々の型式の平面型画像表示装置も実用化の段階にある。なお、補助的な照明光源を必要としないプラズマ画像表示装置、電子放出型画像表示装置または有機EL画像表示装置を自発光平面型画像表示装置と称するのが一般的である。
このような自発光平面型画像表示装置のうち、電界放出型の画像表示装置には、C.A.Spindtらにより発案されたコーン状の電子放出構造をもつもの、メタル−インシュレータ−メタル(MIM)型の電子放出構造をもつもの、量子論的トンネル効果による電子放出現象を利用する電子放出構造(表面伝導型電子源とも称する)をもつもの、さらにはダイアモンド膜やグラファイト膜、カーボンナノチューブに代表されるナノチューブなどが持つ電子放出現象を利用するものなどが知られている。
自発光平面型の画像表示装置の一例である電界放出型の画像表示装置を構成する表示パネルは、内面に電界放出型の電子源を有する電極線(通常はカソード線、信号線あるいはデータ線、以下信号線)と制御電極である電極線(通常はゲート線あるいは走査線、以下走査線)を形成した背面基板で構成された背面パネルと、この背面パネルと対向する内面に遮光膜(ブラックマトリクス)の開口に塗布された複数色の蛍光体層と加速電極(アノード電極、あるいは陽極とも称する)とを備えた前面基板で構成された前面パネルを有している。前面パネルを構成する前面基板は、ガラスを好適とする光透過性の材料で形成される。背面基板には、ガラスまたはアルミナ等を好適とする絶縁材が用いられる。
そして、両パネルの貼り合せ内周縁には封止枠(通常はガラス枠、枠ガラスとも称する)を介挿し、封着部材で封着して封止し、当該背面パネルと前面パネル及び封止枠とで真空容器を構成する。
電子源は信号線と走査線との交差部の近傍に有し、信号線と走査線の間の電位差で電子源からの電子の放出量(放出のオン・オフを含む)を制御する。放出された電子は、前面パネルに有する陽極に印加される高電圧で加速され、同じく前面パネルに有するブラックマトリクスで区画された蛍光体層に射突し、これを励起することで当該蛍光体層の発光特性に応じた色光で発色する。
個々の電子源は、対応する蛍光体層と対になって単位画素を構成する、通常は、赤(R),緑(G),青(B)の三色の単位画素で一つの画素(カラー画素またはピクセルとも称する)が構成される、なお、カラー画素の場合、単位画素は副画素(サブピクセル)とも称される。
背面パネルと前面パネルとの内周縁部には、封止枠がフリットガラスなどの封着部材により固着されている。背面パネルと前面パネルと封止枠とで形成される気密容器(真空容器)の内部の真空度は、例えば10-5〜10-7Torrとされる。表示面のサイズが大きい表面パネルでは、背面パネルと前面パネルの間に複数のスペーサを介挿させて接合部材で接合固定し、両パネル間を所定の間隔に保持させている。このスペーサはガラスやセラミックスなどの絶縁部材の表面に若干の導電性を有する膜を塗布したもの、またはある程度の導電性を有する部材で形成した板状体からなり、通常、複数の画素毎に画素の動作を妨げない位置に設置される。
図10は、電界放出型の画像表示装置の単位画素の構成例を説明する模式図である。背面基板SUB1の主面(内側表面)にアルミニウム(Al)膜を好適とする電子源の下部電極を構成する信号線CL、下部電極のアルミニウムを陽極酸化した陽極酸化膜からなる第1の絶縁膜INS1、窒化シリコン膜SiNを好適とする第2の絶縁膜INS2、給電電極(接続電極)ELC、クロムCrを好適とする走査線GL、走査線GLに接続した画素の電子源を構成する上部電極AEDが形成されている。
電子源は、信号線CLを下部電極とし、下部電極の上に位置する第1の絶縁膜INS1の一部を形成する薄膜部分INS3、前記薄膜部分INS3の上層に積層する上部電極AEDの部分とで構成される。上部電極AEDは、走査線GLと給電電極ELCの一部とを覆って形成されている。薄膜部分INS3は、所謂トンネル膜である。この構成で、所謂ダイオード電子源が形成される。
一方、前面パネルPNL2は、透明なガラス基板を好適とする前面基板SUB2の主面にブラックマトリクスBMで隣接画素と区画された蛍光体PH、アルミニウム蒸着膜を好適とする陽極ADが形成されている。陽極ADは蛍光体の発光をガラス製の前面基板方向に指向させる反射膜としての機能も有する。ブラックマトリクスBMは、一般的には酸化クロム等をスパッタした薄膜、あるいは顔料分散スラリーの印刷、焼成で形成されている。そして、このこのブラックマトリクスBMに開けた開口に蛍光体PHが塗布されている。背面パネルPNL1と前面パネルPNL2の間の間隔は3ないし5mm前後であり、この間隔をスペーサSPCで維持し、両基パネルの周縁間に封止枠を介在させて真空容器を構成している。
この様な構成において、背面パネルPNL1の上部電極AEDと前面パネルPNL2の陽極ADの間に加速電圧(2、3kV乃至10kV程度、図10では約5kV)を印加すると、下部電極である信号線CLに供給される表示データの大きさに応じた電子e-が出射し、加速電圧によって蛍光体PHに射突し、これを励起して所定周波数の光Lを前面パネルPNL2の外部に出射する。なお、フルカラー表示の場合は、この単位画素はカラーの副画素(サブピクセル)であり、通常は赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの副画素で1カラー画素(カラーピクセル)を構成する。
このような画像表示装置を開示したものとしては、特許文献1を挙げることができる。
特開平10−153979号公報
背面パネルと前面パネルを対向させ、その周縁に封止枠を封着して真空容器を構成している。この封着には、封止枠又は背面パネルと前面パネル側に接着用のガラス(接着ガラス)を塗布し、焼成により固定していた。接着ガラスの塗布は、印刷やディスペンサを用いて行っている。また、封止枠にはスペーサと同様に真空容器内で発生する電子に起因して帯電する。この帯電は近傍の電子源からの電子軌道に影響して正常な画像再生を阻害し、あるいは電位がことなる近隣電極との間での放電を起こし、表示不良やパネルの破壊を招くことがある。そのため、封止枠にある程度の導電性を持たせるため、成形した封止枠の表面に導電性皮膜を塗布する作業が必要になり、組立て工程が増加して製造コストの低減を困難にしている。
本発明の目的は、封止枠にその成形工程で封着機能を付与することにより、組立て工程を削減し、あるいは封着機能と共に帯電防止機能を付与することで、接着ガラスの塗布区低や導電性皮膜を塗布作業を不要とした封止枠とこの封止枠を用いた画像表示装置を提供することにある。
本発明の封止枠は、母材ガラス材の表面に接着ガラス材を貼り合わせたプリフォーム部材のリドロー処理により成形される。そして、母材ガラス材由来の芯材の少なくとも前面パネルおよび背面パネルとの対向面に前記接着ガラス材由来の封着層を有する。この封着層は上記対向面を含む芯材の全面に設けてもよい。
封着層の主成分としては、V25、SnO2、Bi23、Ag2Oの何れか、又はそれらの2以上の混合物とする。この封着層を含む芯材の上層に導電性被覆を設ける。この導電性被覆を有する面は、少なくとも真空容器の内側に向く面とする。
本発明の画像表示装置は、前面基板、該前面基板の内面に多数の開口がマトリクス状に形成されたブラックマトリクス、該ブラックマトリクスの開口に充填された蛍光体、前記ブラックマトリクスおよび前記蛍光体を覆って成膜された陽極とを有する前面パネルと、背面基板、該背面基板の内面に配線された信号線、該信号線と絶縁されて交差配線された走査線、前記信号線と前記走査線の交差部近傍に形成された電子源とを有する背面パネルと、前面パネルと背面パネルとを貼り合わせた間に植立されて、両パネルの内面間距離を所定値に保持するスペーサと、前面パネルと背面パネルとの貼り合わせ周縁間に介在されて、両パネルと共に真空容器を形成する封止枠とからなる。
そして、封止枠として母材ガラス材の表面に接着ガラス材を貼り合わせたプリフォーム部材のリドロー処理により成形したものを用いる。成形された封止枠は、このリドロー処理による母材ガラス材由来の芯材の少なくとも前面パネルおよび背面パネルとの対向面に接着ガラス材由来の封着層を有する。この封着層は上記対向面を含む芯材の全面に有することもできる。
封着層の主成分としては、V25、SnO2、Bi23、Ag2Oの何れか、又はそれらの2以上の混合物とすることができる。そして、封着層を含む芯材の上層に導電性被覆を有せしめ、導電性被覆を有する面を少なくとも真空容器の内側に有するように配置することができる。
なお、本発明は、前述した各構成及び後述する実施の形態に記載される構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。例えばスペーサに適用することも可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明による画像表示装置の実施例1を説明する図で、図1(a)は画像表示装置を構成する表示パネルの概略斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A’線に沿った封止枠の断面図である。画像表示装置は、表示パネルに駆動回路等の周辺構造部材を組み合わせて構成されるが、ここでは表示パネルを画像表示装置として説明する。図1(a)において、この画像表示装置は、大略、背面パネルPNL1と、前面パネルPNL2、および封止枠MFLとで構成される。背面パネルPNL1を構成する背面基板SUB1の内面には、一方向に延在し、この一方向に交叉する他方向に併設された多数の信号線CLと、信号線CLとは絶縁されて、他方向に延在し、一方向に併設された多数の走査線GLを有する。信号線CLと走査線GLの各交叉付近には電子源ELSが形成されており、この電子源ELSで表示領域(画素領域)ARを構成している。
一方、前面パネルPNL2を構成する前面基板SUB2の内面には、ブラックマトリクスBMで区画された複数種(通常は、赤、緑、青)の蛍光体と、これら蛍光体およびブラックマトリクスBMを覆って成膜された陽極ADが形成されている。
背面パネルPNL1と前面パネルPNL2は封止枠MFLを介して封着され、真空容器を構成する。封止枠MFLはガラス材を母材とした矩形枠であり、対向させた背面パネルPNL1と前面パネルPNL2の周縁において両パネル間を接着し固定される。図1では、封止枠の構造を示すために、一部を破断してある。なお、後述するが、真空容器内で背面パネルPNL1と前面パネルPNL2の間には、両パネルの間隔を所定値に保持するためのスペーサが植立されるが、図1では省略してある。
実施例1の封止枠MFLは、図1(b)に示したように、母材ガラス材由来の芯材MFMの全表面(4面)の全てに接着ガラス材由来の封着層FGMが形成されている。そして、この封着層FGMの上記背面パネルPNL1と前面パネルPNL2と対向する面を除く面を覆って導電性被覆CCが施されている。この導電性被覆CCは、封止枠MFLへの帯電を防止するためのコート膜である。封止枠MFLと画素領域AR間の距離が比較的大きい表示パネルの場合は、この導電性被覆CCは必ずしも必要ではない。また、導電性被覆CCは真空容器の内側の面のみに形成してもよい。
図2は、本発明の画像表示装置における封止枠の他の実施例を説明する図1(b)と同様の断面図である。図2(a)は、本発明の封止枠の実施例2を説明する図で、画素表示装置の全体構造は図1と同様で、その封止枠MFLの構造が実施例1と異なる。すなわち、実施例2における封止枠MFLは、母材ガラス材由来の芯材MFMの、上記背面パネルPNL1と前面パネルPNL2と接する面(2面)のみに接着ガラス材由来の封着層FGMを形成したものである。そして、この封着層FGMが形成された面を除く他の2面に実施例1と同様の機能を持つ導電性被覆CCがコートされている。実施例1と同様に、封止枠MFLと画素領域AR間の距離が比較的大きい表示パネルの場合は、この導電性被覆CCは必ずしも必要ではない。また、同様に、導電性被覆CCは真空容器の内側の面のみに形成してもよい。
図2(b)は、本発明の封止枠の実施例3を説明する図2(a)と同様の断面図である。実施例3では、画素表示装置の全体構造は図1と同様で、その封止枠MFLの構造が実施例1、2と異なる。すなわち、実施例3における封止枠MFLは、母材ガラス材由来の芯材MFMの、上記背面パネルPNL1と前面パネルPNL2と接する面および両パネルとは対向しない1面の計3面に接着ガラス材由来の封着層FGMを形成したものである。そして、上記背面パネルPNL1と前面パネルPNL2と接する面を除く2面に導電性被覆CCをコートしたものである。実施例1、2と同様に、封止枠MFLと画素領域AR間の距離が比較的大きい表示パネルの場合は、この導電性被覆CCは必ずしも必要ではない。また、同様に、導電性被覆CCは真空容器の内側の面のみに形成してもよい。
上記の実施例1、2、3における封着層FGMの主成分は、V25、SnO2、Bi23、Ag2Oの何れか、又はそれらの2以上の混合物を用いることができる。また、導電性被覆CCには、所謂、導電性ガラスを用いることができる。
図3は、本発明の封止枠を成形する方法の一例を説明する図である。また、図4は、図3の封止枠成形方法のプロセス図である。図3の方法を図4を参照して説明する。本発明ではプリフォームドガラス板PFGを用意する。プリフォームドガラス板PFGは、母材ガラスmfmに封着ガラスfgmを貼り合せた、所謂クラッド材である。このプリフォームドガラス板PFGを電気炉を好適とする加熱炉FNMに通して軟化させて(リドロー)、引き伸ばすことで、封止枠を構成するための所定の形状を有する棒材を得る。棒材については後述する。
図3において、加熱炉FNMで軟化される直前のプリフォームドガラス板PFGの断面構造は、例えば同図の左側に示したB−B’線での形状に示すようなものとする。このプリフォームドガラス板PFGが加熱炉FNMを通過中に引き伸ばされることで、C−C’のようになり、加熱炉FNMの出口に設置した整形器を通すことでD−D’に示した封止枠用の長尺棒の形状となる。この長尺棒に対し、ロールコーターRCで導電性ガラスを塗布して導電性皮膜CCを被覆する。
導電性皮膜CCを被覆した後、第2の加熱炉FNSを通して焼成し、母材ガラス材由来の芯材MFMに接着ガラス材由来の封着層FGMが形成され、さらに導電性被覆CCを被覆した長尺棒が得られる。これをE−E’断面で示す。この長尺棒は、加熱炉FNSの下流に設置されたカッターSEPで所定の長さにカッティングされ、封止枠を構成するための棒材となる。
図5は、所定の長さにカッティングされた封止枠を構成するための棒材の例とその組立ての説明図である。図5(a)は、長辺用の2本の棒材MFLLと、短辺用の2本の棒材MFLSを接着して封止枠を形成する場合を示す。そして、図5(b)は、長尺棒材をコの字形に屈曲した部材MFLEを2つ突合せて接着することで封止枠を形成する場合を示す。なお、これらの他にも様々な棒材の組み合わせや、屈曲したものとの組み合わせが考えられるが、ここでは省略する。
上記実施例では、封止枠の構造として芯材に封着層を予め有するものとして説明したが、本発明はこのような封止枠に限らず、背面パネルと前面パネルの間隔を保持するスペーサに適用できる。この場合、芯材の厚みは封止枠に比べてかなり薄いものとなるが、製造方法としては図3で説明したものと基本的には同じである。
以上説明したように、本発明の封止枠を用いることにより、背面パネルと前面パネルとで真空容器を構成する際の接着剤の塗布作業が不要となり、またこの封止枠を用いたことにより低コストで画像表示装置を提供できる。
図6は、本発明による画像表示装置の全体構造の一例を説明する図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は図6(a)のA−A’線に沿って切断した概略断面図である。図6において、前記したように、背面パネルPNL1を構成する背面基板SUB1の内面には信号線CLと走査線GLを有し、信号線CLと走査線GLの交差部分に電子源ELSが形成されている。走査線GLの端部には図示しない走査線引出線が形成され、信号線CLの端部には図示しない信号線引出線が形成されている。
また、前面パネルPNL2を構成する前面基板SUB2の内面には、前記したブラックマトリクスBM、陽極AD及び蛍光体層PH等が形成されている。背面パネルPNL1を構成する背面基板SUB1と、前面パネルPNL2を構成する前面基板SUB2とは、その周縁部に前記した本発明の構造を有する封止枠MFLを介在させ、封止枠MFLに一体化されている封着部材FGMにより貼り合わされる。この貼り合わせた間隙を所定値に保持するため、背面基板SUB1と前面基板PNL2の間にスペーサSPCが植立されている。
なお、背面パネルPNL1と前面パネルPNL2および封止枠MFLで密封された内部空間は、背面パネルPNL1の一部に設けた図示しない排気管から排気して所定の真空状態に保持される。
図7は、本発明の画像表示装置の全体構造の一例をより具体的に説明する一部破断して示す斜視図である。また、図8は、図7のA−A’線に沿って切断した断面図である。繰り返しの説明になるが、背面パネルPNL1を構成する背面基板SUB1の内面には信号線CLと走査線GLを有し、信号線CLと走査線GLの交差部近傍に電子源が形成されている。信号線CLの端部には信号線引出線CLTが形成され、走査線GLの端部には走査線引出線GLTが形成されている。
また、前記したように、前面パネルPNL2を構成する前面基板SUB2の内面にはブラックマトリクスBM、陽極AD、蛍光体層PHが形成されている。背面パネルPNL1を構成する背面基板SUB1と前面パネルPNL2を構成する前面基板SUB2とは、その周縁に封止枠MFLを介在させて貼り合わされる。この貼り合わせた間隙を所定値に保持するため、背面パネルSUB1と前面パネルPNL2の間にガラス板あるいはセラミックス板を好適とするスペーサSPCを植立させている。図6はこのスペーサSPCに沿った断面を示す。図8には、走査線GLの上に当該走査線GLに沿って3枚のスペーサを示してあるが、これはあくまで一例である。
なお、背面パネルPNL1と前面パネルPNL2および枠ガラスMFLで密封された内部空間は、背面パネルPNL1の一部に設けた排気管EXCから排気して所定の真空状態に維持されることは前記したとおりである。
図9は、本発明の画像表示装置の等価回路例を説明する図である。図9中に破線で示した領域は表示領域ARであり、この表示領域ARにy方向に延在し、x方向に併設されたn本の信号線CLと、x方向に延在し、y方向に併設されたm本の走査線GLが互いに交差して配置されてn×mのマトリクスが形成されている。マトリクスの各交差部近傍にはカラー副画素が構成され、図中の3つの副画素"R","G","B"の1グループでカラー1画素(カラーピクセル)を構成する。信号線CLは、信号線引出端子CLTで画像信号駆動回路DDRに接続され、走査線GLは走査線引出端子GLTで走査信号駆動回路SDRに接続されている。画像信号駆動回路DDRには外部信号源から画像信号NSが入力され、走査信号駆動回路SDRには同様に走査信号SSが入力される。
これにより、順次選択される走査線GLに交差する信号線CLに画像信号を供給することで、二次元のフルカラー画像を表示することができる。本構成例の表示パネルを用いることにより、比較的低電圧で高効率の自発光平面型の画像表示装置が実現される。
なお、上記では、電子源にMIM型を用いた構造を例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述した各種の電子源を用いた自発光型の画像表示装置に適用できることは言うまでもない。
本発明による画像表示装置の実施例1を説明する図である。 本発明の画像表示装置における封止枠の他の実施例を説明する図1(b)と同様の断面図である。 本発明の封止枠を成形する方法の一例を説明する図である。 図3の封止枠成形方法のプロセス図である。 所定の長さにカッティングされた封止枠を構成するための棒材の例とその組立ての説明図である。 本発明による画像表示装置の全体構造の一例を説明する図である。 本発明の画像表示装置の全体構造の一例をより具体的に説明する一部破断して示す斜視図である。 図7のA−A’線に沿って切断した断面図である。 本発明の画像表示装置の等価回路例を説明する図である。 電界放出型の画像表示装置の単位画素の構成例を説明する模式図である。
符号の説明
PNL1・・・背面パネル、PNL2・・・前面パネル、SUB1・・・背面基板、SUB2・・・前面基板、CL・・・信号線、CLT・・・信号線引出端子、GL・・・走査線、GLT・・・走査線引出端子、SPC・・・スペーサ、PH・・・蛍光体層、BM・・・ブラックマトリクス、AD・・・陽極、MFL・・・封止枠、ELS・・・電子源。

Claims (12)

  1. 前面パネルと前記背面パネルとの貼り合わせた周縁間に介在して接着され、両パネルと共に画像表示装置の真空容器を形成する封止枠であって、
    前記封止枠は、母材ガラス材の表面に接着ガラス材を貼り合わせたプリフォーム部材のリドロー処理により成形されたものであり、前記母材ガラス材由来の芯材の少なくとも前記前面パネルおよび前記背面パネルとの対向面に前記接着ガラス材由来の封着層を有することを特徴とする封止枠。
  2. 前記封着層を、前記対向面を含む芯材の全面に有することを特徴とする請求項1に記載の封止枠。
  3. 前記封着層の主成分が、V25、SnO2、Bi23、Ag2Oの何れか、又はそれらの2以上の混合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の封止枠。
  4. 前記封着層を含む前記芯材の上層に導電性被覆を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の封止枠。
  5. 前記封着層の上層に導電性被覆を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の封止枠。
  6. 前記芯材の前記導電性被覆を有する面が、少なくとも前記真空容器の内側に有することを特徴とする請求項5に記載の封止枠。
  7. 前面基板と、該前面基板の内面に多数の開口がマトリクス状に形成されたブラックマトリクスと、該ブラックマトリクスの開口に充填された蛍光体と、前記ブラックマトリクスおよび前記蛍光体を覆って成膜された陽極とを有する前面パネルと、
    背面基板と、該背面基板の内面に配線された信号線と、該信号線と絶縁されて交差配線された走査線と、前記信号線と前記走査線の交差部近傍に形成された電子源とを有する背面パネルと、
    前記前面パネルと前記背面パネルとを貼り合わせた間に植立されて、両パネルの内面間距離を所定値に保持するスペーサと、
    前記前面パネルと前記背面パネルとの貼り合わせ周縁間に介在されて、両パネルと共に真空容器を形成する封止枠とを具備し、
    前記封止枠は、母材ガラス材の表面に接着ガラス材を貼り合わせたプリフォーム部材のリドロー処理により成形されたものであり、前記母材ガラス材由来の芯材の少なくとも前記前面パネルおよび前記背面パネルとの対向面に前記接着ガラス材由来の封着層を有することを特徴とする画像表示装置。
  8. 前記封着層を、前記対向面前記対向面を含む芯材の全面に有することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記封着層の主成分が、V25、SnO2、Bi23、Ag2Oの何れか、又はそれらの2以上の混合物であることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像表示装置。
  10. 前記封着層を含む前記芯材の上層に導電性被覆を有することを特徴とする請求項7乃至9の何れかに記載の画像表示装置。
  11. 前記封着層の上層に導電性被覆を有することを特徴とする請求項7乃至9の何れかに記載の画像表示装置。
  12. 前記芯材の前記導電性被覆を有する面が、少なくとも前記真空容器の内側に有することを特徴とする請求項11に記載の画像表示装置。


JP2005207618A 2005-07-15 2005-07-15 封止枠およびこの封止枠を用いた画像表示装置 Abandoned JP2007026898A (ja)

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