JP2007024839A - 検体採取容器 - Google Patents

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Ryusuke Okamoto
隆介 岡本
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Abstract

【課題】 開口から栓体が不意に外れて、容器内の検体が飛散したり、検体に異物が混入することが防止された検体採取容器を提供する。
【解決手段】 上端に開口2aを有し、下端に底部2bを有する管状容器2と、管状容器2の開口2aに液密的に取付けられた栓体3と、栓体3を覆うように管状容器2の開口2aに取付けられたカバー4とを備え、管状容器2が、開口2a端に径方向外側に延びるフランジ5を有し、カバー4が、栓体3の上面3cを覆う天板部4aと、フランジ5の側面を覆う側面部4bと、フランジ5よりも管状容器2の底部2b側に位置しており、カバー4を管状容器2の底部2bと反対方向に移動させようとしたときにフランジ5を超えないようにフランジ5に係合される係合部4cとを有する、検体採取容器1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、開口に栓体が取付けられており、例えば血液などの検体が採取される検体採取容器に関し、より詳細には、開口から栓体が不意に外れて、容器内の検体が飛散したり、検体に異物が混入することが防止された検体採取容器に関する。
従来より、臨床検査の際に血液を採取する容器として、様々な採血管が用いられている。
図10は、採血管の一例を示す縦断面図である。図10に示す採血管101は、一端に開口102aを有する有底の管状容器102を備えている。管状容器102の開口102aには、例えばゴムなどの弾性体からなる栓体103が圧入されている。採血管101に血液を採取する際には、例え穿刺針などを栓体103に穿刺させることにより、採血管101内に血液が採取される。
採血管101では、栓体103の弾性力によって、栓体103が開口102aに圧入されている。よって、栓体103の大きさや弾性力によっては、開口102aから栓体103が容易に外れることがあった。血液が採取された後に開口102aから栓体103が外れると、採血管101内に採取されている血液が飛散したり、採血管101内の血液に異物が混入するおそれがあった。血液に異物が混入すると、血液を検査したときに正確な検査結果が得られないことがあった。
また、採血管101では、開口102aから栓体103を取外した後、血液が予め採取されたシリンジ等から、採血管101内に血液が採取されることもあった。この場合、シリンジの針先が採血者の手指に刺通され、血液中の感染源に採血者が感染されるおそれがあった。
他方、下記の特許文献1には、容器から栓体が容易に外れることを防止した採血管が開示されている。図11に、特許文献1に示されている採血管を縦断面図で示す。
図11に示す採血管111は、一端に開口112aを有する有底の管状容器112を備えている。管状容器112の開口112aには、内部の気密状態を維持する封止部材113が接着されている。
封止部材113は、接着性フィルム114と、接着性フィルム114の一方面に接合されたシール部材115と、シール部材115の一方面とは反対側の他方面に接合されたガスバリヤー部材116からなる。接着性フィルム114は、接着性を有する材料を用いて構成されている。一方、シール部材115は、ゴム材を用いて構成されており、ガスバリヤー部材116は、ガスバリヤー性を有する材料を用いて構成されている。
封止部材113は、接着性フィルム114側から接着性フィルム114の接着力により、開口112aに接着されている。
特開昭64−76831号公報
特許文献1に記載の採血管111では、例え穿刺針などを封止部材113に穿刺させることにより、採血管111内に血液が採取される。採血管111では、封止部材113が接着性フィルム114の接着力によって開口112aに接着されているため、血液が採取された後に、開口112aから封止部材113を手指で取外すことができる。開口112aから封止部材113が取外された後、採血管111内の血液を取出すことが可能とされている。
しかしながら、採血管111では、例え穿刺針などを封止部材113に穿刺させる際に、封止部材113が変形し、接着性フィルム114と開口112aとの接着面に隙間が生じたり、封止部材113が破れることがあった。この場合、採血管111から血液が漏れ出すことがあった。
また、封止部材113は、手指で取外し可能であるため、開口112aから封止部材113を取外した後、血液が予め採取されたシリンジ等から、封止部材113内に血液が採取されることもあった。この場合、採血者の手指に血液が付着し、血液中の感染源に採血者が感染されるおそれがあった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、開口から栓体が不意に外れて、容器内の検体が飛散したり、検体に異物が混入することが防止された検体採取容器を提供することにある。
本発明に係る検体採取容器は、上端に開口を有し、下端に底部を有する管状容器と、管状容器の開口に液密的に取付けられた栓体と、栓体を覆うように管状容器の開口に取付けられたカバーとを備え、管状容器が、開口端に径方向外側に延びるフランジを有し、カバーが、栓体の上面を覆う天板部と、フランジの側面を覆う側面部と、フランジよりも管状容器の底部側に位置しており、カバーを管状容器の底部と反対方向に移動させようとしたときにフランジを超えないようにフランジに係合される係合部とを有することを特徴とする。
本発明の検体採取容器のある特定の局面では、係合部の管状容器の径方向内縁は、フランジの外周縁よりも径方向内側に位置している。
本発明の検体採取容器の他の特定の局面では、係合部は管状容器の径方向内側に膨出された形状を有し、係合部の下端は、管状容器の外壁面と間隔を隔てられている。
本発明の検体採取容器のさらに他の特定の局面では、カバーは、開栓装置と係合され得る第2の係合部を有している。
本発明の検体採取容器のさらに他の特定の局面では、栓体とカバーとが一体的に構成されている。
本発明の検体採取容器のさらに他の特定の局面では、カバーは天板部に開口部を有している。
本発明の検体採取容器のさらに他の特定の局面では、カバーは切欠部を有している。
本発明に係る検体採取容器は、上端に開口を有し、下端に底部を有する管状容器と、管状容器の開口に液密的に取付けられた栓体と、栓体を覆うように管状容器の開口に取付けられたカバーとを備えている。
本発明では、管状容器が、開口端に径方向外側に延びるフランジを有し、カバーが、栓体の上面を覆う天板部と、フランジの側面を覆う側面部と、フランジよりも管状容器の底部側に位置しており、カバーを管状容器の底部と反対方向に移動させようとしたときにフランジを超えないようにフランジに係合される係合部とを有している。従って、本発明では、カバーの係合部と管状容器のフランジとが係合されているため、例えば採血操作中の摩擦、輸送時の振動により管状容器の開口から栓体が容易に外れることがない。また、管状容器の開口から、手指で栓体とカバーとを取外そうとしても、容易に取外すことができない。よって、管状容器の開口から栓体が外れて、容器内の検体が飛散したり、検体に異物が混入することが防止されている。検体への異物の混入が防止されるので、信頼性の高い検査結果を得ることができる。
本発明では、開栓装置を用いて、栓体及びカバーを取外すことができるため、血液が付着した栓体を手指で触れることなく開栓することができる。よって、採血者などの手や腕に血液が付着し、血液中の感染源に採血者が感染されるのを防ぐことができる。
係合部の管状容器の径方向内縁が、フランジの外周縁よりも径方向内側に位置している場合には、カバーを取外そうと上方に移動させると、係合部がフランジの下面に当接するので、管状容器の開口からカバーが外れ難い。
係合部が管状容器の径方向内側に膨出された形状を有し、係合部の下端が、管状容器の外壁面と間隔を隔てられている場合には、係合部の下端から、係合部と管状容器の外壁面との間に開栓装置を挿入することにより、栓体及びカバーを取外すことができる。
カバーが、開栓装置と係合され得る第2の係合部を有する場合には、第2の係合部に開栓装置を係合させ、開栓装置を管状容器の底部側とは反対方向に移動させることで、栓体及びカバーを取外すことができる。
栓体とカバーとが一体的に構成されている場合には、栓体ごとカバーを確実に取外すことができる。
カバーが天板部に開口部を有する場合には、採血針若しくはシリンジを開口部から栓体に刺通させることができるため、例えば血液などの検体を検体採取容器内に容易に採取することができる。
カバーが切欠部を有する場合には、カバーが容易に変形するため、開栓装置を用いて管状容器の開口からカバーを容易に取外すことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る検体採取容器を示す斜視図及び縦断面図である。図2(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る検体採取容器を分解して示す分解斜視図及び分解縦断面図である。
図1(a)、(b)及び図2(a)、(b)に示すように、検体採取容器1は、管状容器2と、栓体3と、カバー4とを備えている。
管状容器2は、上端に開口2aを有し、下端に底部2bを有する。管状容器2は、略円筒状の形状を有する。管状容器2の形状は、円筒状の形状に限られず、例えば角筒状の形状であってもよい。管状容器2は、開口2a端に径方向外側に延びるフランジ5を有する。フランジ5は、後述するカバー4の係合部と係合されるように構成されている。
管状容器2は、空気非透過性を有する材料を用いて構成される。管状容器2を構成する材料としては、特に限定されないが、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、アクリル、ガラス等が挙げられる。管状容器2が合成樹脂からなる場合には、表面に金属や珪素などが蒸着されて、空気非透過性能が向上されていてもよい。
管状容器2の開口2aには、栓体3が液密的に取付けられている。栓体3は、フランジ5の外周縁5aの径とほぼ等しい径を有する大径部3aと、大径部3aよりも小さな径を有する小径部3bとを有する。小径部3bが開口2aに圧入されており、小径部3bと大径部3bとの段差面が管状容器2のフランジ5の上面に接している。開口2aに栓体3が圧入されていることによって、検体採取容器1内の減圧が維持されている。
栓体3は弾性体からなり、採血針若しくはシリンジにより刺通され得る材料により構成されている。栓体3は、検体採取容器1内の減圧を維持するために、空気非透過性を有する材料により構成されていることが好ましい。栓体3を構成する材料としては、特に限定されないが、天然ゴム、イソプレンゴム、または熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
栓体3を覆うように、管状容器2の開口2aにはカバー4が取付けられている。カバー4は、栓体3の上面3cを覆う天板部4aと、天板部4aの周縁に連ねられており、かつフランジ5の側面を覆う側面部4bと、側面部4bの下端に連ねられており、かつフランジ5に係合される係合部4cとを有する。側面部4bは、天板部4aの外周縁から下方に延ばされており、フランジ5の外周縁5aの外側に至っている。係合部4cは、側面部4bの下端から下方、すなわちフランジ5よりも管状容器2の底部2b側に位置している。係合部4cは、カバー4を管状容器2の底部2bと反対方向に移動させようとしたときにフランジ5を超えないようにフランジ5に係合されるように構成されている。
カバー4の係合部4cとフランジ5との係合により、天板部4aが栓体3の上面3cに押圧されている。よって、管状容器2のフランジ5に栓体3が押圧されており、管状容器2と栓体3との気密性が高められている。検体採取容器1では、栓体3とカバー4とが一体的に構成されており、栓体3の上面3cとカバー4の天板部4aとが接合されている。栓体3とカバー4とは、2材成型またはインサート成形により一体的に構成されていてもよい。
本実施形態では、係合部4cは、管状容器2の径方向内側に膨出された形状を有し、その縦断面形状が円弧状とされている。係合部4cの管状容器2の径方向内縁4dは、フランジ5の外周縁5aよりも管状容器2の径方向内側に位置している。係合部4cの下端は、管状容器2の外壁面と間隔を隔てられている。
カバー4は、係合部4cの下端から上方に向かって延ばされており、かつ側面部4b中央に至る複数の切欠部4eを有する。本実施形態では、切欠部4eは等間隔に四箇所設けられている。カバー4に切欠部4eが設けられている場合には、カバー4が容易に変形するため、後述する開栓装置を用いて開口2aからカバー4を容易に取外すことができる。
カバー4の天板部4aの中央には、開口部4fが設けられている。この開口部4fが設けられていることによって、栓体3の上面3cから採血針若しくはシリンジを栓体3に刺通させることが可能とされている。
カバー4を構成する材料としては、特に限定されないが、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、アクリル等が挙げられる。
検体採取容器1には、管状容器2内に採取された血液を凝固させる血液凝固促進剤が収容されていてもよい。血液凝固促進剤は、例えば吸着性無機物または加水分解酵素から選ばれる少なくとも1つを成分とする。
血液凝固促進剤により凝固された血液が、管状容器2の内壁面や、栓体3に固着するのを防止するために、管状容器2の内壁面や栓体3に剥離剤が添加されていてもよい。剥離剤としては、例えばポリオキシアルキレン誘導体、ポリビニルピロリドン、部分ケン化型ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体、ポリビニルアルコール、シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
剥離剤を管状容器2内に添加する方法としては、剥離剤を水懸濁液とし、この水懸濁液を管状容器2の内壁面に均一に噴射した後に乾燥させる方法が挙げられる。この方法により、管状容器2の内壁面に剥離剤からなる皮膜を形成することができる。
上記のようにして、管状容器2の内壁面に剥離剤からなる皮膜が形成された後に、さらに吸着性無機物や加水分解酵素などを含む血液凝固促進剤の水懸濁液が、管状容器2の内壁面にさらに噴射されてもよい。また、比重が1.08以上であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどの担持体に、血液凝固促進剤の水懸濁液を噴射し、このPETフィルムを管状容器2内に配置してもよい。
血液凝固促進剤は、ヘパリン中和剤として、アミン塩および/または第4級窒素を有する有機化合物を含んでいてもよい。血液凝固促進剤には、血液の凝固状態を安定化させるため、或いは血清中のフィブリン分解物を測定するために、抗線溶剤および/または抗プラスミン剤が添加されていてもよい。
検体採取容器1には、管状容器2内に採取された血液の凝固を抑制する血液抗凝固剤が収容されていてもよい。血液抗凝固剤としては、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)の塩化合物、クエン酸水溶液、ヘパリンの塩化合物、シュウ酸等が挙げられる。
血液抗凝固剤は、水溶液とされて管状容器2内に添加されたり、水溶液とされて管状容器2の内壁面に均一に噴射された後に乾燥されたり、または顆粒状とされて管状容器2内に添加されることが好ましい。血液抗凝固剤には、フッ化ナトリウム(NaF)等の解糖阻止剤が添加されていてもよい。
管状容器2の底部2bには、血漿または血清分離剤が収容されていてもよい。血漿または血清分離剤は、例えばチクソトロピー性を有するゲル状の組成物とされて、底部2bに収容されていてもよい。
ゲル状の組成物を構成する成分としては、例えばシクロペンタジエンのオリゴマー、可塑剤、チクソトロピー性付与剤、比重調整剤などが挙げられる。これらの構成成分を好適な配合比率で配合した後、混練することによりゲル状の組成物を得ることができる。組成物の比重は、1.03〜1.08の範囲にあることが好ましい。
次に、上述した検体採取容器1内に血液が採取された後、検体採取容器1の栓体を取外す工程を説明する。
図3、4は、本発明の一実施形態に係る検体採取容器1において、管状容器2の開口2aからカバー4を取外す工程を段階的に示す縦断面図である。図3、4では、栓体3に採血針若しくはシリンジ等が刺通されて、検体採取容器1内に、例えば血液などの検体Xが採取されている。
検体採取容器1では、管状容器2のフランジ5とカバー4の係合部4cとの係合により、管状容器2の開口2aからカバー4を手指で容易に取外すことができないようにされている。よって、管状容器2の開口2aから栓体3が外れて、容器1内の検体Xが飛散したり、検体Xに異物が混入することが防止されている。検体採取容器1では、開口2aからカバー4を取外すのに、開栓装置11が用いられる。
検体採取容器1では、上述したように係合部4cの下端が、管状容器2の外壁面と間隔を隔てられている。図3に示すように、開口2aからカバー4を取外す際には、係合部4cの下端から、係合部4cと管状容器2の外壁面との間に開栓装置11の先端11aを挿入する。
開栓装置11は、一対の対向したアーム状の形状を有し、先端11aが係合部4cと管状容器2の外壁面との間に挿入可能に先細りした形状とされている。開栓装置は、先端が管状容器2を径方向に取り囲む略管状の形状を有していてもよい。開栓装置11を構成する材料としては、特に限定されないが、強度と耐磨耗性が求められることから、金属が好ましい。開栓装置11は、例えばモーター駆動、圧縮空気または油圧等の移動手段により移動される。開栓装置は、手動で移動されるように構成されていてもよい。
係合部4cと管状容器2の外壁面との間に開栓装置11の先端11aを挿入した後、開栓装置11をさらに上方、すなわち管状容器2の底部2bと反対方向である、図3、4に矢印Aを付して示す方向に移動させる。開栓装置11をさらに上方に移動させると、図4に示すように、係合部4cが、管状容器2の径方向外側に開くように変形する。検体採取容器1では、カバー4が複数の切欠部4eを有するため、開栓装置11によってカバー4を容易に変形させることができる。
係合部4cの内縁4dがフランジ5の外周縁5aよりも径方向外側に位置すると、カバー4が管状容器2の開口2aから取外される。検体採取容器1では、栓体3とカバー4とが一体的に構成されており、栓体3の上面3cとカバー4の天板部4aとが接合されているため、栓体3ごとカバー4を取外すことができる。
図5(a)、(b)は、本発明の他の実施形態に係る検体採取容器を示す部分切欠斜視図及び部分切欠縦断面図である。
図5に示す検体採取容器21では、栓体3にカバー22の一部が挿入されて、栓体3とカバー22とが分離不可能とされている。その他の構造は、検体採取容器1と同様に構成されている。
カバー22は、栓体3の上面3cを覆う天板部22aと、フランジ5の側面を覆う側面部22bと、フランジ5に係合される係合部22cとを有する。カバー22は、複数の切欠部22eを有する。カバー22の側面部22b、係合部22c及び切欠部22eは、上述したカバー4と同様に構成されている。
カバー22の天板部22の中央には、開口部22fが設けられている。天板部22aの管状容器2の径方向内側端から下方に、カバー22に栓体3を固定するための突起22gが設けられている。突起22gが、栓体3の上面3cから挿入されており、栓体3とカバー22とが分離不可能とされている。カバーの突起は、栓体3の上面3c以外に挿入されていてもよい。
検体採取容器21では、栓体3とカバー22とが分離不可能とされているため、開栓装置11を用いて開口2aから、栓体3ごとカバー22をより一層確実に取外すことができる。
図6(a)、(b)は、本発明の別の実施形態に係る検体採取容器を示す部分切欠斜視図及び部分切欠縦断面図である。
図6に示す検体採取容器31では、カバー32において係合部32cに形成された切欠部32eの形状及び大きさが異なることを除いては、上述した検体採取容器1と同様に構成されている。
カバー32は、栓体3の上面3cを覆う天板部32aと、フランジ5の側面を覆う側面部32bと、フランジ5に係合される係合部32cとを有する。係合部32cは、管状容器2の径方向内側に膨出された形状を有し、フランジ5よりも管状容器2の底部側に位置している。係合部32cは、カバー23を管状容器2の底部32bと反対方向に移動させようとしたときにフランジ5を超えないようにフランジ5に係合されるように構成されている。
カバー32では、切欠部32eが等間隔に四箇所設けられているが、その大きさや形状がカバー4の切欠部4eと異なっている。切欠部32eは、係合部32cの下端から上方に向かって延ばされており、かつ側面部32bを経由して、天板部32aに至っている。カバー32の切欠部32eの幅は、上述したカバー4の切欠部4eの幅よりもその寸法が大きくされている。
カバー32の天板部32aには、切欠部32eが設けられている部分よりも管状容器2の径方向内側において、開口部32fが設けられている。カバー32の開口部32fの径は、上述したカバー4の開口部4fの径よりも小さくされている。
本実施形態のように、カバー23を管状容器2の底部2bと反対方向に移動させようとしたときにフランジ5を超えないようにフランジ5に係合されるように構成されていれば、カバーの形状及び大きさは特に限定されない。検体採取容器31では、管状容器2のフランジ5とカバー32の係合部32cとの係合により、管状容器2の開口2aからカバー32を手指で容易に取外すことができないようにされている。検体採取容器31では、切欠部32eの幅が広くされているため、開栓装置11を用いて開口2aからカバー32を容易に取外すことができる。
図7(a)、(b)は、本発明のさらに別の実施形態に係る検体採取容器を示す部分切欠斜視図及び部分切欠縦断面図である。
図7に示す検体採取容器41では、カバー42に第2の係合部43が設けられていることを除いては、上述した検体採取容器21と同様に構成されている。
カバー42は、栓体3の上面3cを覆う天板部42aと、フランジ5の側面を覆う側面部42bと、フランジ5に係合される係合部42cとを有する。カバー23は、複数の切欠部42eを有する。カバー42の側面部42b、係合部42c及び切欠部42eは、上述したカバー4と同様に構成されている。
カバー42の天板部42の中央には、開口部42fが設けられている。天板部42aの管状容器2の径方向内側端から下方に、カバー42に栓体22を固定するための突起42gが設けられている。突起42gが、栓体3の上面3cから挿入されており、栓体3とカバー42とが分離不可能とされている。
カバー42には、天板部42aの外周縁よりもわずかに内側において、天板部42aの上面から上方に突出されており、かつその上端から管状容器2の径方向外側に突出された形状を有する第2の係合部43が設けられている。第2の係合部43は、管状容器2の径方向外側から見たときに、凹部43aを有する。第2の係合部43は、後述する開栓装置の先端に、凹部43aが係合され得るように構成されている。
図8、図9は、本発明のさらに別の実施形態に係る検体採取容器41において、管状容器2の開口2aからカバー42を取外す工程を段階的に示す縦断面図である。
図8に示すように、管状容器2の開口2aからカバー42を取外す際には、第2の係合部43の凹部43aに、開栓装置51の先端51aを、管状容器2の径方向外側から挿入する。開栓装置51は先端51aが管状容器2の径方向内側に突出しており、第2の係合部43の凹部43aに係合し得る形状とされている。図8に示す検体採取容器41では、管状容器2の径方向外側から開栓装置51の先端51aが凹部43aに挿入されている。
次に、図9に示すように、開栓装置51を上方に、すなわち管状容器2の底部2bと反対方向である、図8、9に矢印Aを付して示す方向に移動させる。開栓装置51を上方に移動させると、係合部42cが、管状容器2の径方向外側に開くように変形する。係合部42cの内縁42dがフランジ5の外周縁5aよりも径方向外側に位置すると、カバー42が管状容器2の開口2aから取外される。検体採取容器41では、栓体3とカバー42とが分離不可能とされているため、開栓装置41を用いて開口2aから、栓体3ごとカバー42を確実に取外すことができる。
なお、検体採取容器41では、第2の係合部43が天板部42aの上面に設けられているが、上記のように開栓装置の先端と係合され、管状容器の開口からカバーを取外すように構成されていれば、第2の係合部の形状およびその形成位置は特に限定されない。例えば、カバーの側面部の厚みが厚くされて、この側面部に凹部が設けられて第2の係合部が構成されていてもよい。この場合も同様に、開栓装置の先端を第2の係合部に係合させ、開栓装置51を管状容器2の底部2bと反対方向に移動させることで、管状容器の開口からカバーを取外すことができる。
(a)及び(b)は、本発明の一実施形態の検体採取容器を示す斜視図及び縦断面図。 (a)及び(b)は、本発明の一実施形態の検体採取容器を分解して示す分解斜視図及び分解縦断面図。 本発明の一実施形態に係る検体採取容器において、管状容器の開口からカバーを取外す工程を説明するための縦断面図。 本発明の一実施形態に係る検体採取容器において、管状容器の開口からカバーを取外す工程を説明するための縦断面図。 (a)及び(b)は、本発明の他の実施形態の検体採取容器を示す部分切欠斜視図及び部分切欠縦断面図。 (a)及び(b)は、本発明の別の実施形態の検体採取容器を示す部分切欠斜視図及び部分切欠縦断面図。 (a)及び(b)は、本発明のさらに別の実施形態の検体採取容器を示す部分切欠斜視図及び部分切欠縦断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る検体採取容器において、管状容器の開口からカバーを取外す工程を説明するための縦断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る検体採取容器において、管状容器の開口からカバーを取外す工程を説明するための縦断面図。 従来の採血管の構造の一例を示す縦断面図。 従来の採血管の構造の一例を示す縦断面図。
符号の説明
1…検体採取容器
2…管状容器
2a…開口
2b…底部
3…栓体
3a…大径部
3b…小径部
3c…上面
4…カバー
4a…天板部
4b…側面部
4c…係合部
4d…内縁
4e…切欠部
4f…開口部
5…フランジ
5a…外周縁
11…開栓装置
11a…先端
21…検体採取容器
22…カバー
22a…天板部
22b…側面部
22c…係合部
22e…切欠部
22f…開口部
22g…突起
31…検体採取容器
32…カバー
32a…天板部
32b…側面部
32c…係合部
32e…切欠部
32f…開口部
41…検体採取容器
42…カバー
42a…天板部
42b…側面部
42c…係合部
42d…内縁
42e…切欠部
42f…開口部
42g…突起
43…第2の係合部
43a…凹部
51…開栓装置
51a…先端
X…検体

Claims (7)

  1. 上端に開口を有し、下端に底部を有する管状容器と、前記管状容器の開口に液密的に取付けられた栓体と、前記栓体を覆うように前記管状容器の開口に取付けられたカバーとを備え、
    前記管状容器が、開口端に径方向外側に延びるフランジを有し、
    前記カバーが、前記栓体の上面を覆う天板部と、前記フランジの側面を覆う側面部と、前記フランジよりも前記管状容器の底部側に位置しており、前記カバーを前記管状容器の底部と反対方向に移動させようとしたときに前記フランジを超えないように前記フランジに係合される係合部とを有することを特徴とする、検体採取容器。
  2. 前記係合部の前記管状容器の径方向内縁が、前記フランジの外周縁よりも径方向内側に位置している、請求項1に記載の検体採取容器。
  3. 前記係合部が前記管状容器の径方向内側に膨出された形状を有し、前記係合部の下端が、前記管状容器の外壁面と間隔を隔てられている、請求項1または2に記載の検体採取容器。
  4. 前記カバーが、開栓装置と係合され得る第2の係合部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の検体採取容器。
  5. 前記栓体と前記カバーとが一体的に構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の検体採取容器。
  6. 前記カバーが天板部に開口部を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の検体採取容器。
  7. 前記カバーが切欠部を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の検体採取容器。
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