JP2007023733A - マンホール用ブロック、これを用いたマンホール、及び、マンホール用ブロックの製造方法 - Google Patents

マンホール用ブロック、これを用いたマンホール、及び、マンホール用ブロックの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 優れた耐腐食構造を有するとともに、安価、且、容易に製造することができるマンホール用ブロック、これを用いたマンホール、及び、マンホール用ブロックの製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係るマンホール用ブロックは、基体部11と、耐腐食部12と、複数の凸部13とを含む。基体部11は、コンクリート材料を主成分とし、貫通孔を有する。耐腐食部12は、合成樹脂材料を主成分とし、貫通孔120を有するとともに、その外周面121が基体部11の貫通孔の内周面112に密着して備えられている。複数の凸部13は、基体部11と耐腐食部12との接触面に点在して備えられている。
上述したマンホール用ブロック10は、複数が組み合わされてマンホールを構成する。複数のマンホール用ブロック10は、軸方向a1に積み重ねられている。
【選択図】 図19

Description

本発明は、マンホール用ブロック、これを用いたマンホール、及び、マンホール用ブロックの製造方法に関する。
近年の下水道設備には、糞尿等を含む家庭雑排水、工業設備等から排出される各種廃液などが下水として流されており、それら下水から硫化水素ガスが発生することが知られている。これまで下水道設備の用に供されてきたマンホールの多くはコンクリート成型物であり、上述した硫化水素ガスによりマンホール内壁面に腐食等の劣化が生じやすい。
これらマンホール内壁面の腐食部分を補修せずに放置した場合、マンホールの崩壊事故が発生する危険が極めて高いことから、腐食マンホールの再構築工事が大きな社会問題となっている。例えば、特許文献1乃至6は、このような腐食マンホールの再構築技術を開示するものである。
一方、上述したマンホールの腐食問題を踏まえ、少なくとも今後、新設されるマンホールを製造する場合には、予め腐食対策を施すことが求められている。例えば、この種の防腐対策として、マンホールの内壁面に、耐酸性を有するペンキ塗料や、エポキシ樹脂等の合成樹脂塗料を吹き付け、耐腐食層を形成する工法や、マンホール自体をレジンコンクリートや、耐酸モルタル等で成型し、耐腐食性能を備える工法が広く普及している。
しかし、マンホールの内壁面に合成樹脂塗料を吹き付ける工法によると、広い面積を有するマンホール内壁面に吹き付け作業を行うことになるから、製造効率が悪く、製造コスト高を招く。
また、一般にマンホールはコンクリート成型物であり、型材との接触面であるマンホール内壁面には微細な凹凸が形成されている。このような凹凸面に対して合成樹脂塗料を吹き付け、均一な耐腐食層を形成する作業には、高度の熟練性が必要となる。特に、合成樹脂材料は撥水性が高い傾向にあり、合成樹脂塗料をマンホール内壁面に吹き付けたとしても、液だれや、塗りむら等の不都合が生じ易く、耐腐食層を効率的に形成することができない。
次に、マンホール自体をレジンコンクリートや、耐酸モルタル等で成型し、耐腐食性能を備える工法によると、通常のコンクリート材料とは組成の異なる特殊な材料を用いることとなるから、原材料費の高額化や、新素材を成型材料として用いるための設備投資にかかる負担の増大など、製造コスト高を招くことになる。
なお、特許文献1乃至6に開示された技術は、本来的に既設マンホールの補修を目的とするものであるから、これを新設マンホールに適用した場合、同じく製造コスト高、施工コスト高を招く傾向にある。
特許第2641713号公報 特許第2932265号公報 特開2005−133429号公報 特開2002−106051号公報 特開2001−248177号公報 特開平9−268639号公報
本発明の課題は、優れた耐腐食構造を有するマンホール用ブロック、これを用いたマンホール、及び、マンホール用ブロックの製造方法を提供することである。
本発明のもう1つの課題は、安価、且、容易に製造することができるマンホール用ブロック、これを用いたマンホール、及び、マンホール用ブロックの製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係るマンホール用ブロックは、基体部と、耐腐食部と、複数の凸部とを含む。基体部は、コンクリート材料を主成分とし、貫通孔を有する。耐腐食部は、合成樹脂材料を主成分とし、貫通孔を有するとともに、その外周面が基体部の貫通孔の内周面に密着して備えられている。複数の凸部は、基体部と耐腐食部との接触面に点在して備えられている。
上述したマンホール用ブロックは、複数が組み合わされてマンホールを構成する。複数のマンホール用ブロックは、軸方向に積み重ねられている。
上述のように、基体部はコンクリート材料を主成分とし、貫通孔を有する筒状体であるから、従来のコンクリート成型技術、及び、既存のコンクリート成型設備を用いて製造することができる。従って、新たな設備投資をすることなく効率的にマンホール用ブロックを製造することができる。
耐腐食部は、合成樹脂材料を主成分とし、貫通孔を有するとともに、その外周面が基体部の貫通孔の内周面に密着して備えられているから、マンホール用ブロックは、筒状の基体部の内周面が、同じく筒状の耐腐食部により被覆されている。従って、優れた耐腐食構造を有するマンホール用ブロックを提供することができる。
しかも、基体部と耐腐食部との接触面には、複数の凸部が点在して備えられているから、コンクリート材料を主成分とする基体部と、撥水性の高い合成樹脂材料を主成分とする耐腐食部とを、複数の凸部を介して凹凸嵌合することにより、容易に、且、確実に両者を結合することができる。
本発明に係るマンホールはマンホール用ブロックを複数含み、複数のマンホール用ブロックは、軸方向に積み重ねられている。従って、マンホールは、上述したマンホール用ブロックの利点を全て有することができる。例えば、本発明に係るマンホールは、複数のマンホール用ブロックが軸方向に積み重ねられることにより一体的な内部空間を有する。この内部空間は、内周面に耐腐食部を有する基体部により区画されているから、優れた耐腐食構造を有するマンホールを提供することができる。
本発明に係るマンホール用ブロックの製造方法は、内型部材に、一面に複数の凸部を有する合成樹脂材料板を巻装し、外周面に複数の凸部を有する耐腐食部を形成し、耐腐食部の外周から間隔を隔てて外型部材を配置し、外型部材の内周面と、耐腐食部の外周面との間の空間に、コンクリートを打設して、基体部を形成し、内型部材と、外型部材とを脱型する工程を含む。
上述した製造方法によると内型部材には、一面側に複数の凸部を有する合成樹脂材料板を巻装し、外周面に複数の凸部を有する筒状の耐腐食部が形成されるから、均一な厚みを有する耐腐食部を効率的に形成することができる。
また、合成樹脂材料板を巻装して耐腐食部が形成されるから、さまざまな寸法の基体部に追従して、効率的にマンホール用ブロックを提供することができる。
さらに、耐腐食部の外周面に間隔を隔てて外型部材を配置し、外型部材の内周面と、耐腐食部の外周面との間の空間に、コンクリートを打設し、基体部を形成するから、複数の凸部は耐腐食部の外周面と、基体部の内周面との接触部分において、基体部の内部に埋没することとなる。この構成によると、コンクリートでなる基体部と、撥水性の高い合成樹脂材料でなる耐腐食部とを、複数の凸部を介して凹凸嵌合することにより、容易に、且、確実に両者を結合することができる。
しかも、合成樹脂材料板を巻装して形成された筒状の耐腐食部には外径方向に応力が生じるから、耐腐食部が基体部の内周面に備えられた場合に、耐腐食部に働く外径方向への応力と、基体部に働く内径方向への応力とを利用して、耐腐食部と、基体部との密着姿勢を維持し続けることができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)優れた耐腐食構造を有するマンホール用ブロックの製造方法、及び、これにより得られたマンホール構造ブロックを用いたマンホールを提供することができる。
(2)安価、且、容易に製造することができるマンホール用ブロックの製造方法、及び、これにより得られたマンホール構造ブロックを用いたマンホールを提供することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るマンホール用ブロックの一部を破断して示す平面図、図2は図1に示したマンホール用ブロックの一部を破断して示す側面図である。図1及び図2に示すマンホール用ブロックは、マンホールの中間部に用いられる直壁ブロック、又は、マンホールの最下部に用いられる底塊ブロックであって、基体部11と、耐腐食部12と、複数の凸部13とを含む。
基体部11は、コンクリート材料を主成分とし、貫通孔を有する筒状体であって、外周面111と、内周面112とを有する。好ましくは、基体部11の壁厚内部には、機械的強度を確保するための芯材として、筒状の鉄筋113が内蔵されている。鉄筋113は、直径5.0〜6.0mm程度の鉄線を用い、且、一辺が15.0cm程度の井桁状に組み合わされている。
さらに、基体部11は、矢印a1で示す軸方向の両端縁に、それぞれ嵌合部114を有する。嵌合部114は、凹凸の段差形状を有し、マンホール用ブロックの複数を軸方向a1に積み重ねてマンホールを構成する場合に、隣接するマンホール用ブロックを凹凸嵌合して固定するために備えられている。
耐腐食部12は、合成樹脂材料を主成分とし、貫通孔120を有する。より詳細に説明すると、耐腐食部12は、厚み寸法が0.6〜2.0mm程度の筒状体であって、外周面121と、内周面122とを有する。用いられる合成樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニル樹脂(PVC)、さらには繊維強化プラスチック(FRP=Fiber Reinforced Pa1astics)などが好ましい。
複数の凸部13は、耐腐食部12の外周面121に点在して備えられている。より詳細に説明すると、図1及び図2に示す複数の凸部13は、好ましくは粒径5.0〜6.0mm程度の砕石であって、耐腐食部12の外周面121に接着剤を用いて固着されている。用いられる接着剤としては、エポキシ樹脂糊や、塩化ビニル糊が好ましい。
耐腐食部12は、その外周面121が、基体部11の内周面112に対して全周に渡って密着して備えられており、外周面121に点在する凸部13が、基体部11の内周面112との接触部分において、基体部11の内部に埋没している。
さらに図1及び図2を参照すると、基体部11及び耐腐食部12は、貫通孔120の内周面122に、作業員が昇降するための足掛け金具60が軸方向a1に連続して備えられている。足掛け金具60は、予め、基体部11、及び、耐腐食部12に備えられた設置孔61に挿入して配置することができる。
上述のように、基体部11は、コンクリート材料を主成分とし、貫通孔を有する筒状体であるから、従来のコンクリート成形技術、及び、既存のコンクリート成型設備を用いて製造することができる。従って、新たな設備投資をすることなく、既存のコンクリート成型設備を使用して効率的にマンホール用ブロックを製造することができる。
耐腐食部12は筒状であって、好ましくは繊維強化プラスチック(FRP=Fiber Reinforced Pa1astics)などの合成樹脂材料を主成分とし、貫通孔120を有するとともに、耐腐食部12の外周面121が、基体部11の内周面112に密着して備えられているから、マンホール用ブロックは、コンクリートでなる基体部11の内周面112が、耐腐食部12により被覆されている。従って、例えば硫化水素ガスに対して優れた耐腐食構造を有するマンホール用ブロックを提供することができる。
複数の凸部13は粒状であって、耐腐食部12の外周面121に点在して備えられている。この構成によると、耐腐食部12の外周面121と、基体部11の内周面112との接触部分において、外周面121に点在する凸部13が、基体部11の内部に埋没しているから、コンクリートでなる基体部11と、撥水性の高い合成樹脂材料でなる耐腐食部12とを、複数の凸部13を介して凹凸嵌合することにより容易に、且、確実に結合することができる。
また、凸部13が、基体部11の内周面112との接触部分において、基体部11の内部に埋没しているから、耐腐食部12が軸方向a1、及び、中心軸a1の周方向Rにズレ移動することを抑制することができる。従って、基体部11と、耐腐食部12とを確実に結合することができる。
図3乃至図9は、本発明の一実施形態に係るマンホール用ブロックの製造方法を示す図である。図3乃至図9において、図1及び図2に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
まず、図3及び図4を参照すると、内型部材81に、一面に複数の凸部13を有する合成樹脂材料板12を筒状に巻装し、外周面121に複数の凸部13を有する筒状の耐腐食部12を形成する。より詳細に説明すると、合成樹脂材料板12は、好ましくは繊維強化プラスチック(FRP)など耐腐食性を有するものであって、厚み寸法が0.6〜2.0mm程度の平板状体を用いる。凸部13は、粒径5.0〜6.0mm程度の砕石であって、予め、合成樹脂材料板12の一面121に接着剤を用いて固着されている。
合成樹脂材料板12は、予め重なり合う端縁123の一面に凸部13を有しない結合シロが備えられている。重なり合う端縁123は、前記結合シロにおいてエポキシ樹脂糊や、塩化ビニル糊などの接着剤15を用いて接着されており、内型部材81に対する合成樹脂材料板12の巻装状態が維持される。内型部材81は、好ましくは既存のコンクリート成型設備において用いられている成型設備であって、後の脱型作業を実施しやすくするために、複数に分割しうる構造を有するとともに、巻装面811に離型材が塗布されている。
次に、図5を参照すると、合成樹脂材料板12を巻装して形成された耐腐食部12には外径方向に応力が生じるから、好ましくは耐腐食部12の周囲にさらに鉄線14などを用いて巻装状態を維持する。
次に、図6を参照すると、巻装された耐腐食部12の外周面121において、間隔d1を隔てて、筒状の鉄筋113を配置する。鉄筋113は、芯材として用いられるものであって、好ましくは、直径5.0〜6.0mm程度の鉄線を用いて、一辺が15cm程度の井桁状に組み合わされている。間隔d1は、最終成型物の厚みに応じて調節する。
次に、図7を参照すると、筒状の鉄筋113の外面から、さらに間隔d2を隔てて外型部材82を配置する。間隔d2は、最終成型物の厚みに応じて適宜調節する。外型部材82は、既存のコンクリート成型設備において用いられているものを用いることができる。外型部材82は、後の脱型作業を実施しやすくするために、複数に分割しうる構造を有するとともに、内周面822に離型材が塗布されている。
次に、図8を参照すると、外型部材82の内周面822と、耐腐食部12の外周面121との間の空間に、コンクリートを打設し、基体部11を形成する。
次に、図9を参照すると、コンクリートの養生期間を待って、内型部材81を矢印m1で示す方向に脱型し、外型部材82を矢印m2で示す方向に分離し、脱型する。
上述した本発明の一実施形態に係るマンホール用ブロック10の製造方法によると、内型部材81に合成樹脂材料板12が巻装され、貫通孔120を有する筒状の耐腐食部12が形成されるから、耐腐食部12を効率的に形成することができる。例えば、マンホール用ブロックの内周面112に耐酸性塗料などを吹き付け耐腐食層を形成する工法とは異なり、内周面112に均一な厚みを有する耐腐食部12を形成する作業に熟練性を要せず、効率的な製造が可能となる。
また、耐酸性塗料などを吹き付け耐腐食層を形成する工法とは異なり、合成樹脂材料板12の幅寸法、及び、長さ寸法を予め設定することにより、マンホール用ブロック10、及び、その内周面112の規模に容易に追従した耐腐食部12を形成することができる。
コンクリート材料でなる基体部11は、周知のコンクリート成型技術を用いて製造することができる構成要素である。例えば、内型部材81と、外型部材82とは、従来のマンホール用ブロックの製造に用いられているものを流用することができる。従って、設備投資を最小限に抑えることができるとともに、効率的な製造が可能なマンホール用構成ブロックを提供することができる。
さらに、合成樹脂材料板12を巻装して形成された耐腐食部12には外径方向に応力が生じる。一方、コンクリートの筒状成型物たる基体部11には、内径方向へ応力が生じている。従って、マンホール用ブロックは、耐腐食部12が基体部11の内周面112に備えられた状態において、耐腐食部12に働く外径方向への応力と、基体部11に働く内径方向への応力との競合関係を利用して、両者の密着関係を強化し、もって優れた機械的強度を備えることができる。
しかも、耐腐食部12の外周面121には、予め複数の凸部13が備えられているから、コンクリート打設時に、耐腐食部12の外周面121と、基体部11の内周面112との接触部分において、凸部13が基体部11の内部に埋没した状態で基体部11が成形される。従って、コンクリートでなる基体部11と、撥水性の高い合成樹脂材料でなる耐腐食部12とを、複数の凸部13により容易に、且、確実に結合することができる。
合成樹脂材料板12を筒状に形成して得られた耐腐食部12は、重なり合う端縁123が、接着剤15により接着されているから、コンクリート打設工程において、重なり合う端縁123からコンクリート材料が内型部材81の巻装面811に漏出する不都合、及び、マンホールとして使用した場合に、汚水や硫化水素ガスが、重なり合う端縁123から基体部11の内周面112に漏出する不都合を回避し、優れた耐腐食性能を有することができる。
なお、耐腐食部12には、重なり端縁123のない筒状一体成型物を用いることができる。この構成によると、図5に示す工程を省略することができるとともに、耐腐食部12を内型部材81としても用いることができるから、マンホール用ブロックの製造効率を向上することができる。
図10は本発明のもう一つの実施形態に係るマンホール用ブロックの一部を破断して示す平面図、図11は図10に示したマンホール用ブロックの一部を破断して示す側面図である。図10及び図11において、図1乃至図9に示した構成部分と同一の構成部分に は、同一の参照符号を付す。
図10及び図11に示すマンホール用ブロックの実施形態は、マンホールの最上部に用いられる斜壁ブロックであって、基体部11、及び、その内周面112に備えられている耐腐食部12が、貫通孔120を有する斜円錐台形状である構成を示すほか、図1乃至図9に示したマンホール用ブロックと同一基本的構成を有している。
図12乃至図18は、本発明のもう一つの実施形態に係るマンホール用ブロックの製造方法を示す斜視図である。図12乃至図18において、図1乃至図11に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
図10及び図11で説明したように、図12乃至図18に示すマンホール用ブロックの製造方法は、及び、この製造方法により得られるマンホール用ブロックは、基体部11、及び、耐腐食部12が、貫通孔120を有する斜円錐台形状である構成ほか、図1及び図2に示したマンホール用ブロックと同一基本的構成を有しているから、図3乃至図9に示した製造方法を用いて製造することができる。
一方、耐腐食部12が斜円錐台形状である場合、マンホール用ブロックの製造工程において、好ましくは耐腐食部12に筒状一体成型物を用いることができる。この構成によると、合成樹脂材料板12の巻装方式では斜円錐台形状の成形が困難である場合にも、容易に所望の形状の耐腐食部12を成型し、これを内型部材81に組み合わせることにより、図3乃至図9に示した製造方法を用いて容易にマンホール用ブロックを製造することができる。
図1乃至図18を参照して説明したマンホール用ブロックは、複数が軸方向a1に積み重ねられてマンホールを構成する。図19は、本発明の一実施形態に係るマンホールの一部を破断して示す側面図である。図19において、図1乃至図18に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
図19を参照すると、本発明の一実施形態に係るマンホール1において、図1乃至図18に示したマンホール用ブロックは、マンホール1の構成部位に応じて、斜壁ブロック10a、直壁ブロック10b、及び、底塊ブロック10cとして表されている。
さらに、マンホール1は、蓋部20と、調整リング30と、底板40とを含む。蓋部20は、鉄蓋21と、蓋受け22と、蓋受けボルト23とを含み、蓋受け22は、蓋受けボルト23により調整リング30に固定されている。
マンホール1は、蓋部20が地表面Gから露出して備えられるとともに、調整リング30と、斜壁ブロック10aと、直壁ブロック10bと、底塊ブロック10cと、底板40とのそれぞれが、上述した順序で中心軸a1に沿った軸方向a1に積み重ねられ、地表面Gの下に一体的な内部空間100を構成している。
この種のマンホール1は、周知の下水道施設に用いられるものであるから、軸方向a1に隣接するマンホール用ブロック10a〜cの接続部分には、好ましくは、エポキシ樹脂材料等を含むシール材50が備えられ、水漏れが防止されている。
また、斜壁ブロック10a、直壁ブロック10b、及び、底塊ブロック10cの基体部11a〜c及び耐腐食部12a〜cには、作業員が昇降するための足掛け金具60が、軸方向a1に連続して備えられている。
さらに、この種のマンホール用ブロック10は、周知の下水道施設に用いられるものであるから、底塊ブロック10cの適当な場所に外部配管(図示しない)との管接続孔70を有する。
本発明に係るマンホール1は、筒状のマンホール用ブロック10a〜cを複数含み、複数のマンホール用ブロック10a〜cは、軸方向a1に積み重ねられている。従って、マンホール1は、図1乃至図18に示したマンホール用ブロック10の利点を全て有することができる。例えば、図19に示したマンホール1は、複数のマンホール用ブロック10a〜cを、軸方向a1に積み重ねることにより一体的な内部空間100を有する。この内部空間100は基体部11a〜cによって区画されており、その内壁面には、基体部11a〜cに備えられている耐腐食部12a〜c、特に耐腐食部12a〜cを構成する耐腐食部12a〜cの内周面122a〜cがあらわれているから、優れた耐腐食構造を有するマンホール1を提供することができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
本発明の一実施形態に係るマンホール用ブロックの一部を破断して示す平面図である。 図1に示したマンホール用ブロックの一部を破断して示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るマンホール用ブロックの製造方法を示す斜視図である。 図3の一部を破断して示す側面図である。 図3及び図4に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 図5に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 図6に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 図7に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 図8に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 本発明のもう一つの実施形態に係るマンホール用ブロックの一部を破断して示す平面図である。 図10に示したマンホール用ブロックの一部を破断して示す側面図である。 本発明のもう一つの実施形態に係るマンホール用ブロックの製造方法を示す斜視図である。 図12の一部を破断して示す側面図である。 図12及び図13に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 図14に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 図15に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 図16に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 図17に示した工程のあとの工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るマンホールの一部を破断して示す側面図である。
符号の説明
1 マンホール
10(a〜c) マンホール用ブロック
11(a〜c) 基体部
112(a〜c) 内周面
12(a〜c) 耐腐食部
120(a〜c) 貫通孔
121(a〜c) 外周面
13(a〜c) 凸部
81 内型部材
82 外型部材
a1 軸方向

Claims (6)

  1. 基体部と、耐腐食部と、複数の凸部とを含むマンホール用ブロックであって、
    前記基体部は、コンクリート材料を主成分とし、貫通孔を有しており、
    前記耐腐食部は、合成樹脂材料を主成分とし、貫通孔を有するとともに、その外周面が前記基体部の前記貫通孔の内周面に密着して備えられており、
    前記複数の凸部は、前記基体部と前記耐腐食部との接触面に点在して備えられている、
    マンホール用ブロック。
  2. 請求項1に記載されたマンホール用ブロックであって、
    マンホールの最上部に配置される斜壁ブロック、マンホールの中間部に配置される直壁ブロック、又は、マンホールの最下部に配置される底塊ブロックのいずれかである、
    マンホール用ブロック。
  3. 請求項1又は2に記載されたマンホール用ブロックであって、
    前記合成樹脂材料は、繊維強化プラスチックであるマンホール用ブロック。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載されたマンホール用ブロックであって、
    前記複数の凸部は、砕石を含み、前記耐腐食部の外周面に点在して接着されている
    マンホール用ブロック。
  5. 複数のマンホール用ブロックを含むマンホールであって、
    前記マンホール用ブロックのそれぞれは、請求項1乃至4のいずれかに記載されたものでなり、
    前記複数のマンホール用ブロックは、軸方向に積み重ねられている、
    マンホール。
  6. 内型部材に、一面に複数の凸部を有する合成樹脂材料板を巻装し、外周面に複数の凸部を有する筒状の耐腐食部を形成し、
    前記耐腐食部の外周面から間隔を隔てて外型部材を配置し、
    前記外型部材の内周面と、前記耐腐食部の外周面との間の空間に、コンクリートを打設して、基体部を形成し、
    前記内型部材と、前記外型部材とを脱型する、
    工程を含むマンホール用ブロックの製造方法。

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