JP2007022943A - スクアレン合成酵素阻害薬 - Google Patents

スクアレン合成酵素阻害薬 Download PDF

Info

Publication number
JP2007022943A
JP2007022943A JP2005204588A JP2005204588A JP2007022943A JP 2007022943 A JP2007022943 A JP 2007022943A JP 2005204588 A JP2005204588 A JP 2005204588A JP 2005204588 A JP2005204588 A JP 2005204588A JP 2007022943 A JP2007022943 A JP 2007022943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
methoxyphenyl
chloro
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005204588A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Sugita
和幸 杉田
Aki Yokomizo
亜紀 横溝
Masanori Suzuki
正則 鈴木
Masao Ito
雅夫 伊藤
Noriyasu Oginoya
憲康 萩野谷
Hiroyuki Usui
博幸 碓井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2005204588A priority Critical patent/JP2007022943A/ja
Publication of JP2007022943A publication Critical patent/JP2007022943A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】 スクアレン合成酵素阻害作用に基づく高コレステロール血症等の予防・治療薬として有用な化合物の提供。
【解決手段】 次の式(I)

で表される化合物。例えば、N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸等。
【選択図】 なし

Description

本発明は、スクアレン合成酵素阻害作用に基づく高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症及び動脈硬化症の予防及び/又は治療薬等の医薬として有用な化合物、並びに当該化合物を含有する医薬に関する。
動脈硬化症の最大の危険因子としては高コレステロール血症を挙げることができるが、これに対する治療としては血中のコレステロールを低下させる薬剤の投与が有効である。現在、コレステロール低下剤としてロバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン等のヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA(HMG−CoA )還元酵素阻害剤が主に用いられている。
HMG−CoA還元酵素はコレステロール生合成に関る律速酵素の一つであり、コレステロール生合成経路の比較的上流に位置する酵素である。それより下流で生成される主要な生成物としてはファルネシルピロリン酸を挙げることができるが、コレステロールはこのファルネシルピロリン酸より数段階を経て生合成される。ここで、同じくファルネシルピロリン酸を主要生成中間体として生合成されることが知られているものには、例えば、ユビキノン、ドリコール、ヘムA等の非ステロール性産物がある。ユビキノンはミトコンドリア呼吸鎖の成分として、またドリコールは糖タンパク質合成に関る長鎖アルコールとして生体内において非常に重要な役割を果たしている。
したがって、HMG−CoA還元酵素阻害剤の投与においてはコレステロールのみならず他の生体必須成分の生合成をも阻害してしまう可能性が大きく、このことによる副作用が懸念される。このことから、HMG−CoA還元酵素阻害剤は必ずしも最良のコレステロール低下剤であるとは言えない。
ユビキノン、ドリコール等の生体必須成分の生合成を損なうことなくコレステロールの生合成を抑えるためには、コレステロール生合成経路においてファルネシルピロリン酸より下流の酵素を標的とするのが望ましい。特に、ステロールの生合成に関る初発酵素であるスクアレン合成酵素を阻害することが望ましい。
スクアレン合成酵素を阻害する化合物としては、ザラゴジックアシッド(非特許文献1)やスクアレスタチン(非特許文献2)等の天然由来化合物の他、合成化合物として、下記の4,1−ベンゾオキサゼピン誘導体(A)(特許文献1)、置換アミド酸誘導体(B)(特許文献2)、ピロリジン誘導体(C)(特許文献3)等の化合物が知られている。
WO02−38180号 欧州特許611749号 WO01−23383号 テトラヘドロン(Tetrahedron), 48巻(47号),10221−10226頁,1992年 ジャーナル・オブ・アンチバイオチックス(Journal of Antibiotics), 45巻(5号),639−647頁,1992年
本発明の課題は、前述のスクアレン合成酵素阻害化合物とは異なる新たな骨格のスクアレン合成酵素阻害化合物を提供することにある。
上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、本発明者らは、下記式(I)で示される
新規な骨格を有し、高活性なスクアレン合成酵素阻害作用を有する化合物を見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、次の式(I)
[式中、Arは、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基を有していてもよいヘテロアリール基を示し、
1は、水素原子、低級アルキル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基を示し、
2は、置換基を有していてもよい低級アルキル基を示し、
3及びR4は、各々独立に水素原子又は低級アルキル基を示し、
5は、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は置換基を有していてもよい低級アルコキシ基を示し、
6及びR7は、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、又は置換基を有していてもよい低級アルコキシ基を示し、
1は、下記の部分構造(a)、(b)、(c)、(d)、又は(e)を示し、
(式中、R8は、水素原子又は低級アルキル基を示し、*は下記のQ2と結合する位置を示す。)
2は、下記の部分構造(f)、(g)、(h)、又は(i)を示す。
(式中、R9は、水素原子、水酸基、又は低級アルキル基を示し、R10は、水素原子又は低級アルキル基を示し、mは1〜3の整数を示し、*は上記のQ1と結合する位置を示す。)
但し、
1)Q2が部分構造(f)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基であり、
2)Q2が部分構造(g)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基であり、
3)Q2が部分構造(h)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基であり、
4)Q2が部分構造(i)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基である。]で表される化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物を提供するものである。
また本発明は上記化合物(I)、その塩又はそれらの溶媒和物を有効成分とする医薬を提供するものである。
また本発明は、上記化合物(I)、その塩又はそれらの溶媒和物及び薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物を提供するものである。
更に本発明は、上記化合物(I)、その塩又はそれらの溶媒和物の医薬製造のための使用を提供するものである。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、優れたスクアレン合成酵素阻害作用を有し、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症及び動脈硬化症の予防・治療薬として有用である。
以下に、一般式(I)における各種の置換基について説明する。
Arは、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基を有していてもよいヘテロアリール基である。ここでアリール基としては、炭素数6〜14のアリール基、例えばフェニル基、ナフチル基が挙げられる。また、ヘテロアリール基としては、5又は6員の単環性芳香族複素環基が挙げられる。
Arとしては、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基、又は置換基を有していてもよい5もしくは6員の単環性芳香族複素環基が好ましい。これらのアリール基又はヘテロアリール基に置換し得る基としては、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子から選ばれる1〜3個が挙げられる。ここで低級アルキル基としては、C1〜C6の直鎖状又は分枝状のアルキル基が挙げられ、その具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基等を挙げることができる。それらの中では、メチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基が好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基がより好ましい。低級アルコキシ基としては、C1〜C6の直鎖状又は分枝状のアルコキシ基が挙げられ、その具体例としてはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、1−メチルエトキシ基、1,1−ジメチルエトキシ基、1−メチルプロポキシ基、2−メチルプロポキシ基、1,1−ジメチルプロポキシ基等を挙げることができる。これらの中では、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、1−メチルエトキシ基がより好ましい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。低級アルコキシカルボニル基としては、C1〜C6アルコキシ−カルボニル基が挙げられ、具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。これらの置換基は同一でも異なってもよい1〜3個が挙げられる。
ナフチル基としては1−ナフチル基、2−ナフチル基のいずれでもよい。また5もしくは6員の単環性芳香族複素環基としては、ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1〜3個を有する単環性芳香族複素環基が挙げられる。具体的には、ピロリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、フラニル基、チエニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、トリアジニル基等が挙げられる。このうち、フラニル基、チエニル基、ピリジル基がより好ましい。
Arで示される基の具体例としては、フェニル基、メトキシフェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、メチルフェニル基、ジメトキシフェニル基、ジクロロフェニル基、ナフチル基、メトキシフラニル基、メトキシチエニル基、メトキシピリジル基等を挙げることができる。より具体的には、フェニル基、2−メトキシフェニル基、2−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、2−メチルフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、1−ナフチル基、3−メトキシ−2−フラニル基、3−メトキシ−2−チエニル基、2−メトキシ−3−ピリジル基等を好ましい例として挙げることができ、それらの中では2−メトキシフェニル基、2−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、2−メチルフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、1−ナフチル基、3−メトキシ−2−フラニル基、3−メトキシ−2−チエニル基、2−メトキシ−3−ピリジル基がより好ましい。
1は、水素原子、低級アルキル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基を示す。
低級アルキル基としては、C1〜C6の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が挙げられ、具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基等を挙げることができる。それらの中では、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基が好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基がより好ましい。
低級アルコキシカルボニル基とは、上記のC1〜C6アルキル基を有するアルコキシカルボニル基を意味し、具体例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ペントキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基、1,1−ジメチルエトキシカルボニル基、1−メチルプロポキシカルボニル基、2−メチルプロポキシカルボニル基、1,1−ジメチルプロポキシカルボニル基、1,2−ジメチルプロポキシカルボニル基、2,2−ジメチルプロポキシカルボニル基、1−メチルブトキシカルボニル基、2−メチルブトキシカルボニル基、3−メチルブトキシカルボニル基、1,1−ジメチルブトキシカルボニル基、1,2−ジメチルブトキシカルボニル基、1,3−ジメチルブトキシカルボニル基、2,2−ジメチルブトキシカルボニル基、2,3−ジメチルブトキシカルボニル基、3,3−ジメチルブトキシカルボニル基等を挙げることができる。それらの中では、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ペントキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基、1,1−ジメチルエトキシカルボニル基が好ましく、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、1−メチルエトキシカルボニル基、1,1−ジメチルエトキシカルボニル基がより好ましい。
カルボキシアルキル基とは、上記のC1〜C6アルキル基の末端にカルボキシ基を有するカルボキシアルキル基を意味し、具体的には、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基、カルボキシヘキシル基を代表例として挙げることができる。それらの中では、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基が好ましい。
低級アルコキシカルボニルアルキル基とは、上記のカルボキシアルキル基のカルボキシ部分がC1〜C6アルキルエステルとなったものを意味し、具体的には、メトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、メトキシカルボニルプロピル基、メトキシカルボニルブチル基、メトキシカルボニルペンチル基、メトキシカルボニルヘキシル基、エトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルエチル基、エトキシカルボニルプロピル基、エトキシカルボニルブチル基、エトキシカルボニルペンチル基、エトキシカルボニルヘキシル基、1,1−ジメチルエトキシカルボニルメチル基等を代表例として挙げることができる。それらの中では、メトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、メトキシカルボニルプロピル基、エトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルエチル基、エトキシカルボニルプロピル基、1,1−ジメチルエトキシカルボニルメチル基がより好ましい。
低級アルコキシカルボニルカルボニル基とは、カルボキシカルボニル基のカルボキシ部分がC1〜C6アルキルエステルとなったものを意味し、具体的には、メトキシカルボニルカルボニル基、エトキシカルボニルカルボニル基等を代表例として挙げることができる。
置換基を有していてもよいカルバモイル基とは、カルバモイル基の他に、1もしくは2個の上記のC1〜C6アルキル基で置換されたカルバモイル基を意味する。具体的には、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基等を挙げることができる。それらの中では、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基が好ましく、メチルカルバモイル基及びエチルカルバモイル基がより好ましい。
置換基を有していてもよいフェニル基とは、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲン原子、カルボキシ基、C1〜C6アルコキシ−カルボニル基から選ばれる1〜3個の置換基が置換してもよいフェニル基を意味し、具体的には、フェニル基、3−カルボキシフェニル基、3−メトキシカルボニルフェニル基、3−エトキシカルボニルフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−メトキシカルボニルフェニル基、4−エトキシカルボニルフェニル基、3−メチルフェニル基、3−メトキシフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−メチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−フルオロフェニル基等を代表例として挙げることができる。それらの中では、フェニル基、3−カルボキシフェニル基、3−エトキシカルボニルフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−エトキシカルボニルフェニル基が特に好ましい。
置換基を有していてもよいフェニルアルキル基とは、上記の“置換基を有していてもよいフェニル基”がC1〜C3の直鎖状のアルキル基の末端に置換した基を意味し、具体的には、フェニルメチル基、3−カルボキシフェニルメチル基、3−メトキシカルボニルフェニルメチル基、3−エトキシカルボニルフェニルメチル基、4−カルボキシフェニルメチル基、4−メトキシカルボニルフェニルメチル基、4−エトキシカルボニルフェニルメチル基、3−メトキシフェニルメチル基、4−メトキシフェニルメチル基等を代表例として挙げることができる。それらの中では、3−カルボキシフェニルメチル基、3−メトキシカルボニルフェニルメチル基、3−エトキシカルボニルフェニルメチル基、4−カルボキシフェニルメチル基、4−メトキシカルボニルフェニルメチル基、4−エトキシカルボニルフェニルメチル基が特に好ましい。
2で示される置換基を有していてもよい低級アルキル基とは、置換基を有していてもよいC1〜C8の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基を意味する。低級アルキル基に置換し得る基としては、水酸基、アルカノイルオキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキルスルホニルアミノ基等が挙げられる。ここでアルカノイルオキシ基としては、C1〜C6アルカノイルオキシ基、例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ基等が挙げられる。低級アルコキシカルボニル基としてはC1〜C6アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられる。アルキルスルホニルアミノ基としては、C1〜C6アルキルスルホニルアミノ基、例えばメタンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルアミノ基が挙げられる。このような置換基を有していてもよいアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチル基、4,4−ジメチルペンチル基、1,2,2−トリメチルペンチル基、2,2,3−トリメチルペンチル基、2,2,4−トリメチルペンチル基、2,3,3−トリメチルペンチル基、2,3,4−トリメチルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、3,3,4−トリメチルペンチル基等のアルキル基の他に、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル基、3−アセトキシ−2,2−ジメチルプロピル基、2−メトキシカルボニル−2−メチルプロピル基、2−カルボキシ−2−メチルプロピル基、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブチル基、4−メタンスルホニルアミノ−2,2−ジメチルブチル基等を挙げることができる。それらの中では、1−メチルエチル基、2−メチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル基、3−アセトキシ−2,2−ジメチルプロピル基、2−メトキシカルボニル−2−メチルプロピル基、2−カルボキシ−2−メチルプロピル基、4−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブチル基、4−メタンスルホニルアミノ−2,2−ジメチルブチル基が好ましく、2,2−ジメチルプロピル基が特に好ましい。
3及びR4は、各々独立に水素原子又は低級アルキル基を示す。この場合の低級アルキル基としては、C1〜C6アルキル基、特にC1〜C3の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が好ましく、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、及び1−メチルエチル基を挙げることができる。R3及びR4は、各々独立に水素原子又はメチル基が好ましい。
5は、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は置換基を有していてもよい低級アルコキシ基を示す。
ハロゲン原子としては、フルオロ基及びクロロ基が好ましい。
低級アルキル基としては、C1〜C6アルキル基、特にC1〜C3の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が好ましく、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、及び1−メチルエチル基を挙げることができる。
置換基を有していてもよい低級アルコキシ基とは、C1〜C6の直鎖状もしくは分枝状の低級アルコキシ基の他に、その低級アルコキシ基に水酸基、アルカノイルオキシ基、低級アルコキシ基等が置換した基を意味する。ここでアルカノイルオキシ基としてはC1〜C6アルカノイルオキシ基が好ましく、低級アルコキシ基としてはC1〜C6アルコキシ基が好ましい。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、1−メチルエトキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、2−アセトキシエトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、3−アセトキシプロポキシ基、3−ヒドロキシプロポキシ基、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ基、3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ基等を好ましい代表例として挙げることができる。
6及びR7は、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、又は置換基を有していてもよい低級アルコキシ基を示す。
ハロゲン原子としては、フルオロ基及びクロロ基が好ましい。
置換基を有していてもよい低級アルキル基としては、置換基を有していてもよいC1〜C6アルキル基、特にC1〜C3の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基及びトリフルオロメチル基を具体例として挙げることができる。
置換基を有していてもよい低級アルコキシ基としては、置換基を有していてもよいC1〜C6アルコキシ基、特にC1〜C3の直鎖状もしくは分枝状のアルコキシ基が挙げられ、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、1−メチルエトキシ基、トリフルオロメトキシ基等を具体例として挙げることができる。
8は、水素原子又は低級アルキル基を示す。低級アルキル基としては、C1〜C6アルキル基、特にC1〜C3の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、及び1−メチルエチル基を具体例として挙げることができる。
9は、水素原子、水酸基、又は低級アルキル基を示す。低級アルキル基としては、C1〜C6アルキル基、特にC1〜C3の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、及び1−メチルエチル基を具体例として挙げることができる。
10は、水素原子又は低級アルキル基を示す。低級アルキル基としては、C1〜C6アルキル基、特にC1〜C3の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、及び1−メチルエチル基を具体例として挙げることができる。
1は、部分構造式(a)が特に好ましい。従って、Q1とQ2の組み合せとしては、(a)と(f)、(a)と(g)、(a)と(h)又は(a)と(i)が特に好ましい。
1)Q2が部分構造(f)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基であり、
2)Q2が部分構造(g)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基であり、
3)Q2が部分構造(h)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基であり、
4)Q2が部分構造(i)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基である。
以下に、Q2とR1の好ましい関係について述べる。
1)Q2が部分構造(f)である場合、R1は、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、及び低級アルコキシカルボニルアルキル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基が好ましい。
2)Q2が部分構造(g)である場合、R1は、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、及び低級アルコキシカルボニルカルボニル基が好ましい。
3)Q2が部分構造(h)である場合、R1は、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、及び置換基を有していてもよいフェニルアルキル基が好ましい。
4)Q2が部分構造(i)である場合、R1は、水素原子、及び低級アルキル基が好ましい。
本発明の化合物(I)は、シス、トランス異性体などの立体異性体、ラセミ体の他、R体及びS体などの光学活性体、束縛回転のために軸不斉異性体(アトロプ異性体)を含む。
また、本発明の化合物(I)は、カルボキシル基を有する場合には、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアンモニウム塩、tert−ブチルアンモニウム塩、N−メチル−D−グルカミン塩等のアンモニウム塩を含み、またそれらの塩が例えば水、エタノール等の溶媒和物となったものも含む。塩や溶媒和物に関しては、薬学上許容可能なものが好ましい。
以下に、本発明の化合物の製造方法について述べる。
化合物(I)は下記の製法に示される工程により製造することができる。
[式中、X1はハロゲン原子を示し、Ar、Q1、Q2及びR1〜R7は前記と同じものを示す。]
化合物(I)は、化合物(1)と酸ハライド(2)との反応により製造可能である。通常、ジクロロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸エチル等の不活性溶媒中、化合物(1)に対して酸ハライド(2)を等モルないしは過剰モル、好ましくは1〜2倍モルを塩基の存在下に−50℃から100℃、好ましくは0℃から50℃の反応温度にて作用させる。塩基としては炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸水素塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩、酢酸ナトリウム等の酢酸塩、トリエチルアミン等の3級アミン類、ピリジン等の芳香族アミンなどが挙げられ、なかでも炭酸水素塩が好ましく、等モルないしは過剰モル、好ましくは1〜5倍モルを用いる。反応時間は15分から48時間、好ましくは30分から8時間である。
なお、上記の方法により製造した化合物(I)がエステルである場合には、更に加水分解してカルボン酸に導くことができる。
上記の化合物(I)において、−Q1−Q2−R1が−CH2CH2CO220(この場合、Q2とR1は、それぞれ−O−とR20に該当する)である場合には、更に変換することが可能である。例えば、下記の製法に示すように、上記の製法により製造した本発明中の化合物(Ia)を異なる化学構造を有する本発明中の化合物(Ib)や(Ic)に変換することが可能である。
[式中、X1はハロゲン原子を示し、Ar、Q2及びR1〜R7は前記と同じものを示す。]
化合物(1)と酸ハライド(2a)から化合物(Ia)を製造する方法は、前記の場合
と同様の方法又は条件で行うことができる。化合物(Ia)から化合物(Ib)への加水
分解は、エステルの種類によって異なるが、慣用の方法、例えば、化合物(Ia)を溶媒
(例えば、メタノール、エタノール等のアルコール、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、又は水、及びそれらの混合溶媒)中で水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等の水酸化金属塩や炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩(化合物(Ia)に対して等モルな
いし過剰モル)を用いて、0〜100℃、好ましくは0〜60℃の反応温度にて行う。
得られた化合物(Ib)は、HQ1−R1(3)と縮合剤の存在下に反応させて、化合物(Ic)を製造することができる。例えば、不活性溶媒中で−50℃ないし溶媒の沸点までの温度で、好ましくは0℃から30℃において、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、シアノリン酸ジエチル、ベンゾトリアゾリルオキシ−トリス[ピロリジノ]−ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート、又は2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート等の縮合剤の存在下に反応させることにより製造する。上記の縮合剤は、化合物(Ib)に対して等モルないし過剰モル、好ましくは1〜5倍モルを用いる。不活性溶媒としては、ジクロロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等の溶媒、又はそれらの混合物が挙げられる。また、必要によりトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンや4−ジメチルアミノピリジン等の塩基の存在下に行うことができる。更に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミド等のN−ヒドロキシ化合物もしくは4−ニトロフェノール、2,4−ジニトロフェノール、2,4,5−トリクロロフェノール、ペンタクロロフェノール等のフェノール化合物を反応促進剤として添加することができる。反応時間は10分から48時間、好ましくは30分から12時間である。
なお、上記の方法により製造した化合物(Ic)がエステルである場合には、更に加水分解してカルボン酸に導くことができる。
これらの製法において本発明の化合物(I)が遊離のカルボン酸として得られる場合、常法に従って、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩やアンモニウム塩、トリエチルアンモニウム塩、tert−ブチルアンモニウム塩、N−メチル−D−グルカミン塩等のアンモニウム塩を生成させることができる。また、逆に化合物(I)がカルボン酸の塩として得られる場合は、常法に従って、遊離のカルボン酸又は他の塩に変換することも可能である。
上記の製法における原料化合物(1)のうち、R3及びR4がともに水素原子である化合物(1a)、及びR3が低級アルキル基であり、R4が水素原子である化合物(1b)は、例えば、下記の製法により製造することができる。
[式中、R21CH2は一般式(I)中のR2に相当し、X2はハロゲン原子を示し、X3はハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示し、Ar及びR3〜R7は前記と同じものを示す。]
化合物(4)から化合物(6)の工程では、一般的なN−アシル化反応の条件が使用される。ここでは、酸ハライド(5)を用いているが、カルボン酸を用いて縮合剤の存在下に脱水縮合してもよい。化合物(6)から化合物(8)の製造は、例えばW.Fuhrer and H.W.Gschwend,Journal of Organic Chemistry,44巻,1133−1136頁(1979年)に記載の方法又はこれに準じた方法で製造することができる。すなわち、化合物(6)をリチオ化した後にアルデヒド(7)を作用させることにより製造することができる。化合物(6)のリチオ化は、通常、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の不活性溶媒中、−78℃から40℃にて、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム等のアルキルリチウムを作用させることにより行う。反応時間は15分から8時間である。リチオ化した後、アルデヒド(7)を−78℃から60℃、好ましくは−20℃から30℃で作用させることにより化合物(8)を製造する。反応時間は15分から8時間、好ましくは30分から4時間である。
化合物(8)は化合物(10)からも製造することが可能であり、化合物(8)は化合物(4)もしくは2−アミノベンゾフェノン(9)から製造することができる。化合物(4)から化合物(10)の製造は、例えば、T.Toyoda他,Tetrahedron Letters,21巻,173−176頁(1980年)に記載の方法又はこの文献に引用された方法、あるいはこれらに準ずる方法を用いることができる。2−アミノベンゾフェノン(9)はD.A.Walsh,Synthesis,677頁(1980年)に記載の方法又はこの文献に引用された方法によって製造することができる。2−アミノベンゾフェノン(9)から化合物(10)への還元反応は、通常、メタノールもしくはエタノール等のアルコール類、又はテトラヒドロフラン等の不活性溶媒中で、2−アミノベンゾフェノン(9)に対して水素化金属錯体等の還元剤を等モルないしは過剰モルを作用させて行う。水素化金属錯体としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化リチウムアルミニウム等が挙げられる。反応時間は10分から8時間である。化合物(10)を酸ハライド(5)でアシル化すれば、化合物(8)を製造することができる。
化合物(1a)は、化合物(8)又は化合物(10)から製造することができる。化合物(8)は還元することにより化合物(1a)に導くことができる。例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の不活性溶媒中、化合物(8)に対してナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム、水素化リチウムアルミニウム、ボラン−テトラヒドロフラン錯体、ボラン−硫化ジメチル錯体等の還元剤を作用させる。反応温度は−20℃から120℃、好ましくは0℃から60℃であり、反応時間は1時間から148時間、好ましくは2時間から24時間である。化合物(10)から化合物(1a)の製造は、化合物(10)に対してアルデヒド(11)を還元剤と共に作用させることにより行われる。酢酸等の酸の存在下もしくは非存在下に、化合物(10)にアルデヒド(11)と還元剤を同時に作用させるか、もしくは化合物(10)にアルデヒド(11)を作用させた後に還元剤を作用させることにより行われる。通常、化合物(10)対してアルデヒド(11)を等モルあるいは過剰モルをもちいる。また、還元剤としては水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の水素化金属錯体を用いる。反応溶媒としてはメタノールやエタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン等の不活性溶媒が挙げられる。反応温度は、−20℃から100℃、好ましくは0℃から50℃であり、15分から48時間、好ましくは30分から18時間である。
化合物(1a)から化合物(1b)への変換は、例えば、化合物(1a)にアルコール誘導体(12)を酸の存在下に反応させることにより行う。化合物(1a)に対してアルコール誘導体(12)を等モルないし過剰モルを用いる。用いるアルコール誘導体(12)の種類によっては溶媒として使用することもある。酸としてはp−トルエンスルホン酸、硫酸等が好ましく、触媒量から過剰モル、好ましくは0.03倍モルから2倍モル程度を用い、反応温度は室温から用いる溶媒の沸点までである。溶媒としては、ベンゼンやトルエン等の不活性溶媒を用いる。反応時間は、通常、1から72時間である。
また、化合物(1a)から化合物(1b)への変換は、例えば、化合物(1a)に脱離基を有する試薬(13)を塩基の存在下に作用させても行うことができる。試薬(13)は、化合物(1a)に対して等モルないし過剰モルを用いる。また、塩基も、等モルないし過剰モルを用いる。塩基としては、例えば、水素化ナトリウム等の水素化アルカリ金属、リチウムビストリメチルシリルアミド等のアルカリ金属アミド、カリウムtert−ブトキシドを用いる。溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド等の不活性溶媒を用いる。反応温度は、0℃ないし用いる溶媒の沸点まで、好ましくは0℃ないし室温である。反応時間は、1から48時間である。試薬(13)のX3がヨウ素原子の場合には、化合物(1a)に対して酸化銀(I)の存在下に試
薬(13)を作用させて化合物(1b)を製造する。この場合、アセトニトリル等の不活性溶媒中、化合物(1a)に対して試薬(13)及び酸化銀(I)をそれぞれ等モルない
し過剰モルを用いて行う。反応温度は、室温ないし用いる溶媒の沸点まで、反応時間は、通常、1から48時間である。
4が低級アルキル基である化合物(1c)は、例えば、下記の製法により製造することができる。
[式中、R21CH2は一般式(I)中のR2に相当し、X4はMgBr又はLiを示し、Ar及びR4〜R7は前記と同じものを示す。]
2−アミノベンゾフェノン誘導体(9)に、例えば、アルキルリチウム又はグリニヤール試薬(14)を反応させることにより、化合物(15)を製造することができる。通常、溶媒は、テトラヒドロフラン等の不活性溶媒を用いる。反応温度は、−20℃から100℃、好ましくは0℃から50℃である。また、反応時間は、10分から24時間である。得られた化合物(15)は、一般的に用いられるアシル化の条件で、化合物(16)に変換し、続いてアミドを還元して化合物(1c)とすることができる。アミドの還元においては、前述の化合物(8)から化合物(1a)への条件を用いればよい。
また、化合物(15)からも化合物(1c)を製造することができる。その場合には、還元剤の存在下にアルデヒドR21−CHO(11)を反応させる。その反応条件は、前述の化合物(10)から化合物(1a)を製造する条件と同様である。
本発明の化合物(I)、その塩又はそれらの溶媒和物は、後記試験例に示すように、強力なスクアレン合成酵素阻害活性を有する。従って、これらの化合物は、ヒトを含む動物における高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症及び動脈硬化症の予防・治療薬として有用である。
本発明の化合物(I)、その塩又はそれらの溶媒和物をヒトを含む動物に投与するには、これらの化合物及び薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物とするのが好ましい。投与手段は特に限定されず、経口注射、経腸、経皮等とすることができるが、経口投与が好ましい。本発明の化合物(I)を含有する経口用製剤としては、錠剤、細粒剤、散剤、顆粒剤、及びカプセル剤を挙げることができ、錠剤及びカプセル剤が好ましい。これらの経口用製剤は、製剤学上許容される添加物を含み、例えば充填剤類、増量剤類、結合剤類、崩壊剤類、溶解促進剤類、湿潤剤類、潤滑剤類等を必要に応じて選択して使用することができる。
また、投与量については、化合物(I)として一人当たり一日に0.1mg〜1500mgが好ましく、特に1mg〜500mgが好ましい。この投与量は、1日1回でもよく、2〜3回に分けてもよい。
次に参考例、実施例及び試験例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
[参考例1]
(1)N−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−2,2−ジメチルプロピオナミド
4−クロロ−2−メトキシアニリン塩酸塩(4.25g)をジクロロメタン(100mL)に懸濁し、氷冷下トリエチルアミン(6.70mL)を加えた。反応液に塩化ピバロイル(2.92g)と4−ジメチルアミノピリジン(0.267g)を加えて室温で16時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=75:25で溶出)で精製し、標題化合物(5.22g)を無色非結晶性固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.31(9H,s),3.89(3H,s),6.85(1H,d,J=2.2Hz),6.93(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),8.01(1H,br),8.34(1H,d,J=8.8Hz).
(2)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル−6−メトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例1−(1)で得た化合物(2.22g)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下−78℃に冷却攪拌した。sec−ブチルリチウム(0.99Mヘキサン−シクロヘキサン溶液、21.0mL)を加えた後、0℃で15分間、次いで室温で5分間撹拌した。反応液を−78℃に冷却し、2−メトキシベンズアルデヒド(1.22mL)を加え−50℃で1.5時間撹拌した。氷冷下で2.5時間撹拌後、反応液を氷水に加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=75:25〜50:50で溶出)で精製し、標題化合物(3.08g)を無色非結晶性固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.30(9H,s),3.68(3H,s),3.82(3H,s),4.37(1H,d,J=3.2Hz),5.97(1H,s,J=2.7Hz),6.79−6.83(3H,m),7.02(1H,t,J=7.6Hz),7.24−7.29(1H,m),7.56−7.58(1H,m).
(3)[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例1−(2)で得た化合物(15.5g)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、窒素雰囲気下氷水にて冷却してナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム(60%トルエン溶液、62mL)を加えた。50℃で1時間撹拌後、ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム(60%トルエン溶液、31mL)を加え50℃で更に3時間撹拌した。反応液を氷冷下にて(+)−酒石酸ナトリウムカリウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を併せて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をヘキサン−エーテル中で固体化して、標題化合物(13.3g)を無色非結晶性固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.965(9H,s),2.69(1H,d,J=11.2Hz),2.76(1H,d,J=11.2Hz),3.83(3H,s),3.84(3H,s),4.35(1H,br),6.31(1H,s),6.59(1H,d,J=2.0Hz),6.76(1H,d,J=2.2Hz),6.91−6.99(2H,m),7.28−7.31(2H,m).
[参考例2]
(1)(R)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例1−(3)で得た化合物(3.00g)をイソプロパノール−ヘキサン混合液(1:1、150mL)に溶解した。これをHPLCにて分離精製した[CHIRALCELOD(ダイセル化学工業)、溶出溶媒:ヘキサン:イソプロパノール=75:25、溶出速度:20mL/分]。保持時間4分の流分から標題化合物(1.50g)を得た。
(2)(S)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
上記(1)の分離精製において、保持時間8分の流分から標題化合物(1.37g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例1−(3)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例3]
(1)N−[4−クロロ−2−[1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシ−メチル]−6−メトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例1−(2)の方法に準じ、参考例1−(1)の化合物(1.0g)と2,3−ジメトキシベンズアルデヒド(0.73g)から標題化合物(1.26g)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.34(9H,s),3.46(3H,s),3.82(6H,s),4.69(1H,s),5.96(1H,s),6.76−6.78(2H,m),6.87(1H,d,J=8.1Hz),7.11−7.15(1H,m),7.32−7.35(2H,m).
(2)[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]−(2,3−ジメトキシフェニル)−メタノール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例3−(1)で得た化合物(0.41g)から標題化合物(0.10g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.00(9H,s),2.74(1H,d,J=11.3Hz),2.80(1H,d,J=11.3Hz),3.77(3H,s),3.83(3H,s),3.88(3H,s),6.31(1H,s),6.51(1H,d,J=2.2Hz),6.75(1H,d,J=2.2Hz),6.90(1H,dd,J=8.0,1.5Hz),6.98(1H,dd,J=7.9,1.2Hz),7.04−7.10(1H,m).
[参考例4]
(1)(R)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]−(2,3−ジメトキシフェニル)−メタノール
参考例3−(2)で得た化合物(0.42g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間6分の流分を分取して標題化合物(0.20g)を淡黄色油状物として得た。
(2)(S)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]−(2,3−ジメトキシフェニル)−メタノール
上記(1)の分離精製において、保持時間10分の流分から標題化合物(0.21g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例3−(2)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例5]
(1)N−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオナミド
4−クロロ−2−メトキシアニリン(5.68g)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオン酸(6.39g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(10.3g)と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(8.27g)を加えて室温で3日間攪拌した。反応液を水−ジクロロメタンに分配し、水層をジクロロメタンで抽出した。併せた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30)で精製し、標題化合物(8.20g)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.29(6H,s),2.81(1H,t,J=5.9Hz),3.49−3.70(2H,m),3.88(3H,s),6.86(1H,d,J=2.3Hz),6.93(1H,dd,J=8.7,2.3Hz),8.30(1H,d,J=8.7Hz),8.54(1H,brs).
(2)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例5−(1)で得た化合物(1.50g)をアルゴン雰囲気下テトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、反応液を−78℃に冷却した。sec−ブチルリチウム(0.97Mヘキサン−シクロヘキサン溶液、21.0mL)を加え0℃で15分間、次いで室温で5分間撹拌した。反応液を−78℃に冷却し2−メトキシベンズアルデヒド(0.847mL)を加え、−50℃で2時間撹拌した後、氷冷下で3時間撹拌した。反応液を氷水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を併せて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をヘキサン−エーテル混液中で固体化することにより標題化合物(1.26g)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.22(3H,s),1.28(3H,s),2.83(1H,t,J=6.4Hz),3.58(2H,d,J=6.4Hz),3.73(3H,s),3.83(3H,s),4.11(1H,m),6.01(1H,d,J=3.4Hz),6.83−6.86(3H,m),6.98−7.02(1H,m),7.28−7.30(1H,m),7.43−7.45(1H,m),7.66(1H,s).
(3)3−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニルアミノ]−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例5−(2)で得た化合物(0.39g)から標題化合物(0.22g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.87−0.90(6H,m),2.72−2.83(2H,m),3.45−3.52(2H,m),3.81−3.91(7H,m),6.24(1H,s),6.78−6.79(2H,m),6.91−6.98(2H,m),7.20−7.32(2H,m).
[参考例6]
(1)(R)−3−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニルアミノ]−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
参考例5−(3)で得た化合物(0.99g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間10分の流分を分取して標題化合物(0.36g)を淡黄色油状物として得た。
(2)(S)−3−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニルアミノ]−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
上記(2)の分離精製において、保持時間18分の流分から標題化合物(0.350g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例5−(3)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例7]
(1)N−(2,4−ジクロロフェニル)−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例1−(1)の方法に準じ、2,4−ジクロロアニリン(8.10g)と塩化ピバロイル(6.63g)から標題化合物(12.3g)を無色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.34(9H,s),7.23−7.26(1H,m),7.38(1H,d,J=2.4Hz),7.95(1H,brs),8.38(1H,d,J=9.0Hz).
(2)N−[4,6−ジクロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例1−(2)の方法に準じ、参考例7−(1)で得た化合物(2.00g)と2−メトキシベンズアルデヒド(1.08mL)から標題化合物(1.47g)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.28(9H,s),3.75(3H,s),5.97(1H,d,J=3.7Hz),6.86(1H,d,J=8.1Hz),6.98−7.02(1H,m),7.13(1H,d,J=2.4Hz),7.27−7.32(1H,m),7.37(1H,d,J=2.2Hz),7.38−7.41(1H,m),7.51(1H,brs).
(3)[3,5−ジクロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例7−(1)で得た化合物(1.46g)から標題化合物(0.90g)を淡黄色油状物として得た
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.979(9H,s),2.76(2H,s),3.84(3H,s),4.32(1H,brs),6.29(1H,s),6.29−7.00(3H,m),7.23−7.34(3H,m).
[参考例8]
(1)N−[4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例1−(1)の方法に準じ、4−クロロ−2,5−ジメトキシアニリン塩酸塩(10.0g)から標題化合物(12.3g)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.32(3H,s),1.33(3H,s),1.34(3H,s),3.86(3H,s),3.89(3H,m),6.89(1H,s),8.11(1H,s),8.32−8.34(1H,m).
(2)N−[4−クロロ−2−[ヒドロキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]−3,6−ジメトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例1−(2)の方法に準じ、参考例8−(1)で得た化合物(5.00g)と2−メトキシベンズアルデヒド(2.67mL)から標題化合物(5.75g)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.01(9H,s),3.69(3H,s),3.79(3H,s),3.81(3H,s),4.65−4.66(1H,d,J=4.4Hz),6.43(1H,d,J=4.6Hz),6.85(1H,d,J=8.1Hz),6.89(1H,t,J=7.4Hz),6.96(1H,s),7.16(1H,d,J=7.3Hz),7.20−7.25(1H,m),7.79(1H,s).
(3)[3−クロロ−6−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−2,5−ジメトキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例8−(2)で得た化合物(5.65g)から標題化合物(4.02g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.79(9H,s),2.51(1H,d,J=11Hz),2.95(1H,d,J=11Hz),3.59(3H,s),3.81(3H,s),3.92(3H,s),4.74(1H,brs),6.58(1H,s),6.82−6.93(4H,m),7.22−7.26(1H,m).
[参考例9]
(1)N−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチルプロピオナミド
2−アミノ−5−クロロフェノール(25.3g)と炭酸水素ナトリウム(44.5g)のジクロロメタン溶液(1500mL)に、氷冷下で塩化ピバロイル(24mL)を加え、室温まで昇温しながら1時間半撹拌した。反応液に1規定塩酸水溶液(360mL)を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた結晶性残さをヘキサン−ジエチルエーテルより再結晶し、標題化合物(29.3g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.35(9H,s),6.83(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),6.90(1H,d,J=8.5Hz),7.02(1H,d,J=2.4Hz),7.53(1H,br),9.07(1H,s).
(2)N−(4−クロロ−2−エトキシフェニル)−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例9−(1)で得た化合物(303mg)、炭酸水素カリウム(139mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(10mL)に、ヨードエタン(160μl)を加え、室温まで昇温しながら19時間半間撹拌した。反応液に1規定塩酸水溶液(2mL)を加え、減圧下で溶媒を留去した。残留物に水(15mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:1)に付し、標題化合物(325mg)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.31(9H,s),1.47(3H,t,J=7.1Hz),4.08(2H,q,J=7.1Hz),6.84(1H,d,J=2.2Hz),6.92(1H,dd,J=8.5,2.2Hz),8.10(1H,br),8.33(1H,d,J=8.5Hz).
(3)N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[ヒドロキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例9−(2)で得た化合物(3.60g)のテトラヒドロフラン溶液(40mL)に、−55(Cでsec−ブチルリチウム(0.97Mヘキサン−シクロヘキサン溶液、32.9mL)を15分かけて滴下し、5℃まで昇温しながら3時間撹拌した。この反応液を−55℃に冷却し、2−メトキシベンズアルデヒド(1.93g)を加えた。室温まで昇温しながら5時間撹拌した。氷冷下、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物にジエチルエーテル−ノルマルヘキサンを加えて結晶することにより標題化合物(4.02g)を無色針状晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.31(9H,s),1.41(3H,t,J=7.1Hz),4.01(2H,q,J=7.1),4.44(1H,d,J=3.5Hz),5.98(1H,d,J=3.5Hz),6.77(1H,d,J=2.2Hz),6.79(1H,d,J=2.2Hz),6.80(1H,dd,J=8.4,1.0Hz),7.01(1H,td,J=7.5,1.0Hz),7.21−7.29(1H,m),7.57(1H,dd,J=7.5,1.0Hz).
(4)[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−エトキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例9−(3)で得た化合物(3.45g)から標題化合物(2.80g)を無色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.98(9H,s),1.44(3H,t,J=7.0Hz),2.67(1H,d,J=11.2Hz),2.78(1H,d,J=11.2Hz),3.84(3H,s),4.02(2H,q,J=7.0Hz),6.36(1H,s),6.55(1H,d,J=2.2Hz),6.74(1H,d,J=2.2Hz),6.92(1H,d,J=7.5Hz),6.98(1H,td,J=7.3,1.0Hz),7.30(1H,td,J=7.8,1.7Hz),7.32(1H,dd,J=7.3,1.7Hz).
[参考例10]
(1)(R)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−エトキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例9−(4)で得た化合物(2.21g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間の短い(4−6分)流分から標題化合物(1.05g)を淡黄色結晶として得た。
(2)(S)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−エトキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
上記(1)の分離精製において、保持時間の長い(8.5−11.5分)流分から標題化合物(1.05g)を淡黄色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例9−(4)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例11]
(1)N−[4−クロロ−2−[(2,3−ジメトキシフェニル)−ヒドロキシ−メチル]−6−エトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例9−(3)の方法に準じ、参考例9−(2)で得た化合物(4.78g)と2,3−ジメトキシベンズアルデヒド(3.26g)から標題化合物(4.84g)を無色非結晶性固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.28(9H,s),1.41(3H,t,J=8.3Hz),3.46(3H,s),3.82(3H,s),4.00(2H,q,J=7.1Hz),4.69(1H,d,J=3.2Hz),5.96(1H,d,J=2.9Hz),6.74(1H,d,J=2.2Hz),6.76(1H,d,J=2.2Hz),6.87(1H,d,J=8.1Hz),7.13(1H,t,J=8.1Hz),7.33(1H,t,J=8.6Hz).
(2)[5−クロロ−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−エトキシフェニル]−(2,3−ジメトキシフェニル)−メタノール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例11−(1)で得た化合物(4.70g)から標題化合物(3.39g)を無色非結晶性固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.01(9H,s),1.44(3H,t,J=7.0Hz),2.72(1H,d,J=11.0Hz),2.81(1H,d,J=11.2Hz),3.78(3H,s),3.89(3H,s),4.02(2H,q,J=7.0Hz),6.32(1H,s),6.49(1H,d,J=2.4Hz),6.73(1H,d,J=2.2Hz),6.90(1H,dd,J=8.1,1.5Hz),6.99(1H,dd,J=7.8,1.5Hz),7.08(1H,t,J=7.9Hz).
[参考例12]
(1)(R)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−エトキシフェニル]−(2,3−ジメトキシフェニル)−メタノール
参考例11−(2)で得た化合物(2.3g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間12分分の流分を分取して標題化合物(1.10g)を淡黄色結晶として得た。
(2)(S)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−エトキシフェニル]−(2,3−ジメトキシフェニル)−メタノール
上記(1)の分離精製において、保持時間の長い(18分)流分から標題化合物(1.10g)をそれぞれ淡黄色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例11−(2)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例13]
(1)N−(4−クロロ−2−イソプロポキシフェニル)−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例9−(1)で得た化合物(4.01g)のテトラヒドロフラン溶液(200mL)に、2−プロパノール(2.02mL)、トリフェニルホスフィン(6.92g)を加えた後、氷冷下でジエチルアゾジカルボン酸(40%トルエン溶液,11.5g)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルに吸着させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に付すことにより標題化合物(4.40g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.31(9H,s),1.39(6H,d,J=6.1Hz),4.52−4.59(1H,m),6.86(1H,d,J=2.2Hz),6.92(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),8.13(1H,s),8.36(1H,d,J=8.8Hz).
(2)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例9−(3)の方法に準じ、参考例13−(1)で得た化合物(772mg)から標題化合物(463mg)を無色非結晶性固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.31(9H,s),1.34(6H,dd,J=23.4,11.7Hz),4.49−4.52(2H,m),5.97(1H,d,J=3.4Hz),6.78(1H,s),6.81(1H,d,J=7.3Hz),7.01−7.04(1H,m),7.23−7.26(3H,m),7.60−7.62(1H,m).
(3)[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−イソプロポキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例13−(2)で得た化合物(452mg)から標題化合物(160mg)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.99(9H,s),1.35(6H,dd,J=5.5,2.7Hz),2.63(1H,d,J=11.0Hz),2.76(1H,d,J=11.0Hz),3.83(3H,s),4.48−4.57(1H,m),6.33(1H,s),6.48(1H,d,J=2.2Hz),6.75(1H,d,J=2.2Hz),6.92(1H,d,J=8.3Hz),6.98(1H,t,J=7.4Hz),7.27−7.34(1H,m),7.35(1H,dd,J=7.4,1.6Hz).
[参考例14]
(1)(R)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−イソプロポキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例13−(3)で得た化合物(2.52g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間の短い流分を分取して標題化合物(0.28g)を淡黄色結晶として得た。
(2)(S)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−イソプロポキシフェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
上記(1)の分離精製において、保持時間の長い流分から標題化合物(0.91g)を淡黄色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例13−(3)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例15]
(1)4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−1−ニトロベンゼン
参考例13−(1)の方法に準じ、5−クロロ−2−ニトロフェノール(13.63g)と2,2−ジメチルプロパノールより、標題化合物(15.94g)を褐色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.08(9H,s),3.72(2H,s),6.98(1H,dd,J=8.6,2.0Hz),7.04(1H,d,J=2.0Hz),7.84(1H,d,J=8.8Hz).
(2)4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニルアミン
参考例15−(1)で得た化合物(13.12g)のエタノール溶液(130mL)に、ラネーニッケル触媒(エタノール洗浄後の容積2.5mL)を加え、水素雰囲気下で2時間撹拌した。触媒をセライトによりろ過しエタノールで洗浄した。ろ液を減圧下留去し、標題化合物(11.22g)を淡黄色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.06(9H,d,J=1.2Hz),3.61(2H,d,J=1.0Hz),3.76(2H,br),6.62(1H,dd,J=8.8,1.2Hz),6.71−6.76(2H,m).
(3)N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例1−(1)の方法に準じ、参考例15−(2)で得た化合物(11.19g)より、標題化合物(10.25g)を褐色結晶性固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.09(9H,s),1.32(9H,s),3.66(2H,s),6.83(1H,d,J=2.5Hz),6.93(1H,dd,J=8.7,2.3Hz),8.12(1H,s),8.36(1H,d,J=8.6Hz).
(4)N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例9−(3)の方法に準じ、参考例15−(3)で得た化合物(4.93g)より、標題化合物(3.38g)を無色非結晶性固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.05(9H,s),1.30(9H,s),3.60(2H,dd,J=15.4,8.6Hz),3.71(3H,s),4.41(1H,d,J=3.2Hz),5.96−5.99(1H,m),6.79(1H,dd,J=4.2,2.0Hz),6.83(1H,d,J=7.6Hz),7.02(1H,td,J=7.6,0.7Hz),7.23−7.29(1H,m),7.32(1H,s),7.55(1H,dd,J=7.6,1.0Hz).
(5)[5−クロロ−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例15−(4)で得た化合物(1.75g)より、標題化合物(0.85g)を無色粉末として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.00(9H,s),1.07(9H,s),2.76(2H,s),3.55−3.73(2H,m),3.83(3H,s),5.35(1H,bs),6.35(1H,s),6.49(1H,d,J=2.2Hz),6.75(1H,d,J=2.2Hz),6.93(1H,d,J=8.1Hz),6.96−7.04(1H,m),7.23−7.36(2H,m).
[参考例16]
(1)(R)−[5−クロロ−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
参考例15−(5)で得た化合物(1.67g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間の短い流分を分取して標題化合物(0.82g)を淡黄色結晶として得た。
(2)(S)−[5−クロロ−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−(2−メトキシフェニル)−メタノール
上記(1)の分離精製において、保持時間の長い流分から標題化合物(0.73g)を淡黄色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例15−(5)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例17]
(1)N−[2−(3−ベンジルオキシプロポキシ)−4−クロロフェニル]−2,2−ジメチルプロピオンアミド
参考例13−(1)の方法に準じ、参考例9−(1)で得た化合物(2.40g)と3−ベンジルオキシプロパノール(4.18mL)から標題化合物(5.88g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.25(9H,s),2.10−2.17(2H,m),3.64(2H,t,J=6.0Hz),4.13−4.17(2H,m),4.53(2H,s),6.86(1H,d,J=2.2Hz),6.93(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),7.27−7.34(4H,m),7.99(1H,s),8.33(1H,d,J=8.8Hz).
(2)N−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例17−(1)で得た化合物(4.76g)の酢酸エチル溶液(120mL)に、10%パラジウム炭素触媒(650mg)を加えて水素雰囲気下にて室温で7時間撹拌した。触媒をセライトによりろ過し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル−ヘキサンより結晶化することにより、標題化合物(3.16g)を無色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.31(9H,s),2.07−2.14(2H,m),3.88(2H,q,J=5.6Hz),4.18(2H,t,J=6.1Hz),6.88(1H,d,J=2.2Hz),6.94(1H,dd,J=8.6,2.2Hz),8.05(1H,br),8.32(1H,d,J=8.6Hz).
(3)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例17−(2)で得た化合物(1.50g)のテトラヒドロフラン溶液(50mL)に、−70℃でsec−ブチルリチウム(0.97Mヘキサン−シクロヘキサン溶液、19.0mL)を滴下し、−40℃まで昇温しながら3時間撹拌した。この反応液を−70℃に冷却し、2−メトキシベンズアルデヒド(930mg)を加えた。室温まで昇温しながら4時間撹拌した。氷冷下、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)、を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をジエチルエーテルより結晶化し、標題化合物(1.52g)を無色針状晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.18(9H,s),1.97−2.04(2H,m),2.63(1H,t,J=6.2Hz),3.78−3.84(3H,m),4.07−4.09(1H,m),4.16(2H,t,J=5.9Hz),5.96−5.99(1H,m),6.81(1H,d,J=2.2Hz),6.89(1H,d,J=8.1Hz),6.93(1H,d,J=2.2Hz),6.96(1H,td,J=7.6,1.5Hz),7.21(1H,dd,J=7.6,1.5Hz),7.34−7.24(1H,m),7.77(1H,s).
(4)3−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェノキシ]プロパン−1−オール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例17−(3)で得た化合物(463mg)より標題化合物(448mg)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.97(9H,s),2.04−2.11(2H,m),2.67−2.87(2H,m),3.82−3.90(2H,m),3.84(3H,s),4.08−4.17(2H,m),6.29(1H,s),6.59(1H,d,J=2.2Hz),6.80(1H,d,J=2.5Hz),6.92(1H,dd,J=8.6,1.2Hz),6.98(1H,td,J=7.5,1.1Hz),7.29(1H,dd,J=7.4,1.5Hz).
[参考例18]
(1)(R)−3−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェノキシ]プロパン−1−オール
参考例17−(4)で得た化合物(1.36g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間の短い流分を分取して標題化合物(0.61g)を無色針状晶として得た。
(2)(S)−3−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェノキシ]プロパン−1−オール
上記(1)の分離精製において、保持時間の長い流分から標題化合物(0.59g)を無色針状晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例17−(4)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例19]
(1)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(3−メトキシチオフェン−2−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例9−(3)の方法に従って、参考例1−(1)で得た化合物(1.05g)と3−メトキシチオフェン−2−カルボアルデヒド(744mg)から、標題化合物(984mg)を黄色針状晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.33(9H,s),3.72(3H,s),3.82(3H,s),4.07(1H,d,J=2.9Hz),6.08(1H,d,J=2.9Hz),6.78(1H,d,J=5.4Hz),6.81(1H,d,J=2.2Hz),7.12(1H,d,J=2.2Hz),7.15(1H,d,J=5.4Hz).
(2)1−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]−1−(3−メトキシチオフェン−2−イル)メタノール
参考例1−(3)の方法に従って、参考例19−(1)で得た化合物(973mg)より、標題化合物(599mg)を黄色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.00(9H,s),2.66(1H,d,J=11.2Hz),2.74(1H,d,J=11.0Hz),3.83(3H,s),3.86(3H,s),5.78(1H,brs),6.34(1H,s),6.77(2H,s),6.84−6.87(1H,m),7.17−7.19(1H,m).
[参考例20]
(1)tert−ブチル−[3−(5−クロロ−2−ニトロフェノキシ)−2,2−ジメチルプロポキシ]ジメチルシラン
参考例13−(1)の方法に準じて、5−クロロ−2−ニトロフェノール(0.88g)と3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(1.43g)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(1.83g)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.02(6H,s),0.87(9H,s),1.02(6H,s),3.48(2H,s),3.85(2H,s),6.99(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),7.09(1H,d,J=2.0Hz),7.86(1H,d,J=8.6Hz).
(2)2−[3−(tert−ブチルジメチルシラノイルオキシ)−2,2−ジメチルプロポキシ]−4−クロロフェニルアミン
参考例15−(2)の方法に準じて、参考例20−(1)で得た化合物(1.79g)より標題化合物(1.64g)を淡黄色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.01(6H,s),0.88(9H,s),1.00(6H,s),3.45(2H,s),3.72(2H,s),3.75(2H,brs),6.61(1H,d,J=7.8Hz),6.74(1H,dd,J=7.8,2.2Hz),6.77(1H,d,J=2.2Hz).
(3)N−[2−[3−(tert−ブチルジメチルシラノイルオキシ)−2,2−ジメチルプロポキシ]−4−クロロフェニル]−2,2−ジメチルプロピンオアミド
参考例1−(1)の方法に準じ、参考例20−(2)で得た化合物(2.12g)より標題化合物(2.47g)を淡赤色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.01(6H,s),0.87(9H,s),1.02(6H,s),1.32(9H,s),3.46(2H,s),3.78(2H,s),6.85(1H,d,J=2.2Hz),6.92(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),8.07(1H,s),8.35(1H,d,J=8.5Hz).
(4)N−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−2,2−ジメチルプロピオンアミド
参考例20−(3)で得た化合物(2.30g)のテトラヒドロフラン溶液(45mL)に、氷冷下でテトラブチルアンモニウムフルオライド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液、6.5mL)を加え、室温まで昇温しながら2時間半撹拌した。溶媒を減圧下で留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=40:1)に付し、標題化合物(1.63g)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.08(6H,s),1.32(9H,s),3.52−3.58(2H,m),3.83(2H,s),6.88(1H,d,J=2.2Hz),6.94(1H,dd,J=8.6,2.2Hz),8.04(1H,s),8.32(1H,d,J=8.8Hz).
(5)N−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−2,2−ジメチルプロピオンアミド
参考例17−(3)の方法に準じて、参考例20−(4)で得た化合物(1.60g)より標題化合物(2.03g)を無色非晶質固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.97(3H,s),0.99(3H,s),1.15(9H,s),3.03(1H,t,J=6.9Hz),3.37(1H,dd,J=11.0,6.6Hz),3.46(1H,dd,J=11.0,6.6Hz),3.74(1H,d,J=8.3Hz),3.82(1H,d,J=8.3Hz),3.86(3H,s),4.05(1H,d,J=3.9Hz),5.97(1H,d,J=3.9Hz),6.79(1H,d,J=2.0Hz),6.90−6.97(3H,m),7.09(1H,d,J=7.6Hz),7.26−7.32(1H,m),7.95(1H,s).
(6)3−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例20−(5)で得た化合物(1.60g)より標題化合物(2.03g)を無色非晶質固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.99(9H,s),1.06(3H,s),1.06(3H,s),2.73−2.83(2H,m),3.53−3.58(2H,m),3.73(3H,s),3.84−3.84(2H,m),6.31(1H,s),6.55(1H,d,J=2.2Hz),6.81(1H,d,J=2.2Hz),6.93(1H,dd,J=8.6,1.0Hz),6.95−7.01(1H,m),7.26−7.38(2H,m).
[参考例21]
(S)−3−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
参考例20−(6)で得た化合物(1.50g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間の短い流分から(R)−3−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェノキシ]−2,2−ジメチルプロパン−1−オールを淡黄色結晶として得た。また、保持時間の長い流分から標題化合物(0.51g)を淡黄色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例20−(6)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例22]
(1)メタンスルホン酸3−ヒドロキシ−3−メチルブチルエステル
3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−1−オール(3.83g)のジクロロメタン溶液(150mL)に、氷冷下でトリエチルアミン(4.84g)と塩化メタンスルホニル(4.63g)を加え、そのまま4時間半撹拌した。水(100mL)を反応溶液に加え、分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。有機溶媒を減圧下で濃縮し、標題化合物(4.79g)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.30(6H,s),1.96(2H,t,J=6.8Hz),3.02(3H,s),4.42(2H,t,J=6.8Hz).
(2)3−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−(2,2−ジメチルプロピオンアミド
参考例22−(1)で得た化合物(4.79g)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(50mL)に、N−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチルプロピオンアミド(4.60g)と炭酸カリウム(8.38g)を加え、60℃で6時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、水(80mL)を加えて酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去した後、残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1−3:1)に付し、標題化合物(5.73g)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.30(9H,s),1.35(6H,s),2.03(2H,t,J=6.6Hz),4.21(2H,t,J=6.6Hz),6.89(1H,d,J=2.2Hz),6.94(1H,dd,J=8.7,2.2Hz),8.04(1H,s),8.34(1H,d,J=8.7Hz).
(3)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−2,2−ジメチルプロピオンアミド
参考例17−(3)の方法に準じ、参考例22−(2)で得た化合物(1.79g)より標題化合物(6.57g)を無色非晶質固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.23(9H,s),1.30(3H,s),1.31(3H,s),1.98(2H,td,J=6.3,1.9Hz),2.32(1H,s),3.76(3H,s),4.15−4.22(3H,m),5.97(1H,d,J=3.4Hz),6.81(1H,d,J=2.2Hz),6.86(1H,d,J=8.3Hz),6.88(1H,d,J=2.2Hz),6.98(1H,td,J=7.5,1.1Hz),7.25−7.30(1H,m),7.36(1H,dd,J=7.5,1.1Hz),7.55(1H,s).
(4)4−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェノキシ]−2−メチルブタン−2−オール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例22−(3)で得た化合物(6.53g)より標題化合物(5.84g)を無色非晶質固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.97(9H,s),1.33(6H,s),2.02(2H,t,J=6.6Hz),2.69(1H,d,J=11.3Hz),2.76(1H,d,J=11.3Hz),3.84(3H,s),4.11−4.20(2H,m),4.96(1H,brs),6.30(1H,s),6.58(1H,d,J=2.2Hz),6.81(1H,d,J=2.2Hz),6.92(1H,dd,J=8.6,1.0Hz),6.98(1H,td,J=7.6,1.0Hz),7.28−7.33(2H,m).
[参考例23]
(S)−4−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェノキシ]−2−メチルブタン−2−オール
参考例22−(4)で得た化合物(1.00g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間の長い方の流分を分取して標題化合物(0.45g)を無色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例22−(4)の化合物のスペクトルに同じ。
[参考例24]
(1)1−(2−アミノ−5−フェニル)−1−(2−クロロフェニル)エタノール
(2−アミノ−5−クロロフェニル)−(2−クロロフェニル)メタノン(3.00g)のテトラヒドロフラン溶液(30mL)に、−78℃でメチルマグネシウムブロマイド(0.93Mテトラヒドロフラン溶液、13.3mL)を加え、室温まで昇温しながら1時間撹拌した。再度反応溶液を−78℃に冷却し、メチルマグネシウムブロマド(0.93Mテトラヒドロフラン溶液16.6mL)を追加し、室温で更に19時間撹拌した。反応溶液に飽和アンモニウム水溶液と水を加え、分液操作を行った。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。有機溶媒を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に付し、標題化合物(820mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:2.00(3H,s),4.05(2H,br),6.55(1H,d,J=8.3Hz),7.03−7.09(2H,m),7.24−7.37(3H,m),7.73(1H,dd,J=7.8,1.7Hz).
(2)1−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−1−(2−クロロフェニル)エタノール
参考例24−(1)で得た化合物(760mg)の酢酸溶液(30mL)に、氷冷下でピバルアルデヒド(255mg)を加えて5分間撹拌し、水素化ホウ素ナトリウム(132mg)を加え、10分間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、残留物に水(10mL)を加え酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。有機溶媒を減圧下で濃縮し、標題化合物(290mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.84(9H,s),1.97(3H,s),3.37(1H,d,J=14.6Hz),3.42(1H,d,J=14.6Hz),6.57(1H,s),6.97(1H,d,J=8.8Hz),7.09(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.21−7.34(2H,m),7.37−7.44(2H,m).
[参考例25]
(1)(2−メトキシピリジン−3−イル)メタノール
2−メトキシニコチン酸(25.0g)をテトラヒドロフラン(400mL)に溶解し、氷冷下、水素化リチウムアルミニウム(10.0g)を少量ずつ加えた。室温に戻しながら3時間攪拌した後に、氷冷下、エーテル(400mL)を加え、続いて水(10mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(10mL)、水(10mL)を加えて室温で3時間攪拌した。無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥させた後、セライトを通してろ過し、減圧下溶媒を留去して、標題化合物(23.3g)を白色非晶質固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:2.49(1H,br),3.99(3H,s),4.65(2H,d,J=5.62Hz),6.86−6.90(1H,m),7.57−7.59(1H,m),8.08−8.10(1H,m).
(2)2−メトキシピリジン−3−アルデヒド
参考例25−(1)で得た化合物(5.04g)をジメチルスルフォキシド(75mL)に溶解し、トリエチルアミン(25mL)、三酸化硫黄−ピリジン錯体(11.8g)を加え、室温で14時間攪拌した。反応液に冷水を加え、ジエチルエーテルにて抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)にて精製して、標題化合物(4.42g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:4.08(3H,s),7.00−7.04(1H,m),8.10−8.14(1H,m),8.38−8.41(1H,m),10.38(1H,s).
(3)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例1−(1)で得た化合物(30.9g)をテトラヒドロフラン(500mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却攪拌した。sec−ブチルリチウム(0.96Mヘキサン−シクロヘキサン溶液、280mL)を加えた後、0℃で1時間撹拌した。反応液を−78℃に冷却し、参考例25−(2)で得た化合物(21.0g)を加え−78℃で1時間撹拌した後、氷冷下で2.5時間撹拌した。氷冷下、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物にイソプロピルエーテルを加え、固形物をろ取して、標題化合物(31.5g)を白色非晶質固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.33(9H,s),3.79(3H,s),3.84(3H,s),4.67(1H,d,J=0.73Hz),5.84(1H,s),6.71(1H,s),6.81(1H,s),6.98(1H,q,J=5.13,7.32Hz),7.94−7.96(1H,m),8.08−8.10(1H,m).
(4)N−[4−クロロ−2−[(S)−ヒドロキシ(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例25−(3)で得た化合物(1.25g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間12分の流分からN−[4−クロロ−2−[(R)−ヒドロキシ(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミドを無色透明油状物として得た。また保持時間18分の流分からは標題化合物(0.63g)を無色透明油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例25−(3)の化合物のスペクトルに同じ
(5)(S)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]−(2−メトキシピリジン−3−イル)−メタノール
参考例1−(3)の方法に準じて、参考例25−(4)で得た化合物(2.83g)から標題化合物(2.20g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.99(9H,s),2.70(2H,dd,J=11.23,34.67Hz),3.84(3H,s),4.00(3H,s),6.22(1H,s),6.51(1H,s),6.78(1H,s),6.92−6.95(1H,m),7.64(1H,dd,J=1.95,7.32Hz),8.14(1H,dd,J=1.95,5.13Hz).
[参考例26]
(1)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例25−(3)の方法に準じ、参考例13−(1)で得た化合物(7.25g)と参考例25−(2)で得た化合物(4.42g)から標題化合物(4.85g)を白色非晶質固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.32−1.38(15H,m),3.79(3H,s),4.47−4.56(1H,m),4.77(1H,d,J=3.17Hz),5.84(1H,d,J=2.93Hz),6.68(1H,d,J=2.20Hz),6.80(1H,d,J=2.20Hz),6.98(1H,dd,J=7.32,5.13Hz),7.97(1H,dq,J=7.32,0.90Hz),8.09(1H,dd,J=4.88,1.95Hz).
(2)N−[4−クロロ−2−[(S)−ヒドロキシ(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例26−(1)で得た化合物(1.32g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間16分の流分からN−[4−クロロ−2−[(R)−ヒドロキシ(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド(0.64g)を、また保持時間24分の流分から標題化合物(0.67g)をそれぞれ無色透明油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例26−(1)の化合物のスペクトルに同じ。
(3)(S)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−イソプロポキシフェニル]−(2−メトキシピリジン−3−イル)−メタノール
参考例26−(2)で得た化合物(673mg)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷冷攪拌しながらボラン−テトラヒドロフラン錯体(1.08Mテトラヒドロフラン溶液、7.6mL)を加え、室温で18時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後に90%エタノール水溶液(15mL)、トリエチルアミン(1.5mL)を加え、4.5時間加熱還流した。放冷後、減圧濃縮し、酢酸エチルを加えた後、水、飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)にて精製を行い、標題化合物(412mg)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.01(9H,s),1.31(8H,dt,J=41.02,6.47Hz),2.67(2H,dd,J=55.18,10.99Hz),3.97(3H,s),4.12(1H,q,J=7.16Hz),4.51−4.57(1H,m),6.22(1H,s),6.42(1H,d,J=2.44Hz),6.77(1H,d,J=2.20Hz),6.94(1H,dd,J=7.32,4.88Hz),7.69(1H,dd,J=7.45,1.83Hz),8.15(1H,dd,J=4.88,1.95Hz).
[参考例27]
(1)N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[ヒドロキシ−(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例25−(3)の方法に準じ、参考例15−(3)で得た化合物(9.77g)と参考例25−(2)で得た化合物(5.4g)から標題化合物(8.72g)を白色非晶質固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.06(9H,s),1.33(9H,s),3.61(2H,dd,J=11.47,8.30Hz),3.82(3H,s),4.67(1H,d,J=2.93Hz),5.84(1H,d,J=2.69Hz),6.70(1H,d,J=2.20Hz),6.80(1H,d,J=2.20Hz),6.97(1H,dd,J=7.32,4.88Hz),7.34(1H,s),7.92(1H,t,J=3.66Hz),8.09(1H,dd,J=5.13,1.95Hz).
(2)N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−ヒドロキシ(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド
参考例27−(1)で得た化合物(1.13g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間の短い流分からN−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(R)−ヒドロキシ(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル]−2,2−ジメチルプロピオナミド(0.56g)を無色透明油状物として得た。また、保持時間の長い流分から標題化合物(0.56g)を無色透明油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例27−(1)の化合物のスペクトルに同じ。
(3)(S)−[5−クロロ−3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−(2−メトキシピリジン−3−イル)−メタノール
参考例26−(3)の方法に準じ、参考例27−(2)で得た化合物(565mg)から標題化合物(302mg)を無色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.02(9H,s),1.07(9H,s),2.05(2H,s),2.74(2H,s),3.60(2H,dd,J=22.22,8.30Hz),3.97(3H,s),6.25(1H,s),6.43(1H,d,J=2.20Hz),6.77(1H,d,J=2.44Hz),6.95(1H,dd,J=7.32,4.88Hz),7.68(1H,d,J=5.62Hz),8.15(1H,dd,J=4.88,1.95Hz).
[参考例28]
(1)1−(2−メトキシカルボニルエタンスルホニル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル
ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル(370mg)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.28mL)、塩化2−メトキシカルボニルエタンスルホニル(373mg)を加え室温で30分攪拌した。反応液に水を加え分液操作を行なったのち、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、標題化合物(570mg)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.45(9H,s),1.70−1.80(2H,m),1.91−2.00(2H,m),2.30−2.39(1H,m),2.81(2H,t,J=7.3Hz),2.87−2.95(2H,m),3.24(2H,t,J=7.3Hz),3.64−3.71(2H,m),3.73(3H,s).
(2)1−(2−メトキシカルボニルエタンスルホニル)ピペリジン−4−カルボン酸
参考例28−(1)で得た化合物(565mg)をメタノール(15mL)に溶解し、水(5mL)、無水炭酸カリウム(700mg)を加え室温で5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残留物に10%クエン酸水溶液を加えクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去して標題化合物(390mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.45(9H,s),1.70−1.81(2H,m),1.92−2.00(2H,m),2.85(2H,t,J=7.3Hz),2.88−2.97(2H,m),3.25(2H,t,J=7.3Hz),3.65−3.74(2H,m).
[参考例29]
(1)1−(2−メトキシカルボニルエタンスルホニル)ピペリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
参考例28−(1)の方法に従って、ピペリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO2000059880A1に記載)(373mg)と2−メトキシカルボニルエタンスルホニル(370mg)から標題化合物(531mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.45(9H,s),1.54−1.65(2H,m),1.77−1.84(1H,m),1.98−2.05(1H,m),2.45−2.55(1H,m),2.79−2.89(3H,m),2.95−3.03(1H,m),3.25(2H,t,J=7.3Hz),3.57−3.64(1H,m),3.73(3H,s),3.75−3.80(1H,m).
(2)1−(2−メトキシカルボニルエタンスルホニル)ピペリジン−3−カルボン酸
参考例28−(2)の方法に準じて、参考例29−(1)で得た化合物(525mg)から標題化合物(324mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.45(9H,s),1.55−1.70(2H,m),1.76−1.85(1H,m),1.98−2.05(1H,m),2.46−2.55(1H,m),2.82−2.90(3H,m),2.99−3.06(1H,m),3.26(2H,t,J=7.3Hz),3.56−3.64(1H,m),3.74−3.80(1H,m).
[参考例30]
1−(カルボキシメチルカルバモイル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
グリシンベンジルエステルp−トルエンスルホン酸塩(1.07g)をテトラヒドロフラン(30mL)に懸濁し、トリエチルアミン(0.88mL)、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール(516mg)を加え70℃で2時間加熱攪拌した。反応液にピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(0.49mL)とトリエチルアミン(0.44mL)を加え70℃で更に3時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチルで希釈し10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、無色固体を得た。このものをテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し5%パラジウム−炭素(50%水性,300mg)を加え水素雰囲気下11時間攪拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物(438mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7.1Hz),1.62−1.76(2H,m),1.84−1.97(2H,m),2.42−2.55(1H,m),2.89−3.01(2H,m),3.80−4.02(4H,m),4.14(2H,q,J=7.1Hz),5.44(1H,brs).
[参考例31]
1−(カルボキシメチルカルバモイル)ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
参考例30の方法に準じ、グリシンベンジルエステルp−トルエンスルホン酸塩(1.07g)とピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル(0.49mL)から標題化合物(963mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.1Hz),1.48−1.71(2H,m),1.73−1.89(1H,m),1.91−2.05(1H,m),2.46−2.59(1H,m),3.17−3.36(2H,m),3.45−3.60(1H,m),3.79−3.88(1H,m),3.91−4.01(2H,m),4.16(2H,q,J=7.1Hz),5.53(1H,brs).
[参考例32]
[4−クロロ−2−メトキシ−6−[メトキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)アミン
参考例1−(3)で得た化合物(2.22g)のメタノール溶液(50mL)に、トルエンスルホン酸一水和物(0.23g)を加え、60℃で3時間撹拌した。トルエンスルホン酸一水和物(0.46g)を追加し、更に60−70℃で23時間半撹拌した。減圧下溶媒を留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:1)に付し、標題化合物(2.22g)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.93(9H,s),2.68(2H,d,J=11.8Hz),2.77(2H,d,J=11.8Hz),3.37(3H,s),3.75(1H,s),3.80(3H,s),3.82(3H,s),5.84(1H,s),6.73(1H,d,J=2.2Hz),6.87(1H,d,J=8.1Hz),6.92−6.98(2H,m),7.22−7.28(1H,m),7.33(1H,dd,J=8.1,1.6Hz).
[参考例33]
[4−クロロ−2−イソプロポキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)アミン
参考例32の方法に準じ、参考例14−(1)で得た化合物(5.55g)から標題化合物(4.34g)を淡黄色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.92(9H,s),1.34(6H,d,J=5.9Hz),2.66(1H,d,J=12.0Hz),2.73(1H,d,J=11.5Hz),3.36(3H,s),3.71(1H,br),3.81(3H,s),4.45−4.55(1H,m),5.87(1H,s),6.73(1H,d,J=2.5Hz),6.87(1H,d,J=8.1Hz),6.93(1H,d,J=2.5Hz),6.94−6.97(1H,m),7.23−7.28(1H,m),7.32(1H,dd,J=7.6,1.7Hz).
[参考例34]
(1)(S)−[4−クロロ−2−イソプロポキシ−6−[メトキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)アミン
参考例33で得た化合物(2.50g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間の短い流分を分取して標題化合物(1.27g)を淡黄色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例33の化合物のスペクトルと同じ。
(2)(R)−[4−クロロ−2−イソプロポキシ−6−[メトキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)アミン
上記(1)において、保持時間の長い流分(17.5−22.4分)から標題化合物(1.07g)を淡黄色結晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例33の化合物のスペクトルと同じ。
[参考例35]
(1)N−[4−クロロ−2−(ヒドロキシナフタレン−1−イル−メチル)−6−メトキシフェニル]−2,2−ジメチルプロピオンアミド
参考例1−(2)の方法に準じ、参考例1−(1)で得た化合物(1.0g)と1−ナフタルデヒドより標題化合物(1.47g)を無色針状晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.37(9H,s),3.84(3H,),5.00(1H,d,J=2.8Hz),6.39(1H,d,J=2.8Hz),6.74(1H,d,J=2.2Hz),6.76(1H,J=2.2Hz),7.30−7.35(1H,m),7.37(1H,s),7.36−7.42(1H,m),7.43−7.47(1H,m),7.56−7.61(1H,m),7.78−7.85(1H,m),8.02−8.05(1H,m).
(2)[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]ナフタレン−1−イルメタノール
参考例1−(3)の方法に準じ、参考例35−(1)で得た化合物(1.47g)より標題化合物(0.85g)を微黄褐色針状晶として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.01(9H,s),2.82(1H,d,J=11.0Hz),2.85(1H,d,J=11.0Hz),3.75(1H,d,J=2.2Hz),3.86(3H,s),5.22(1H,brs),6.36(1H,d,J=2.2Hz),6.73(1H,s),6.76(1H,J=2.2Hz),7.40−7.53(3H,m),7.66−7.70(1H,m),7.83−7.86(1H,m),7.86−7.89(1H,m),7.96−7.98(1H,m).
[参考例36]
(1)(R)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]ナフタレン−1−イルメタノール
参考例35−(2)で得た化合物(0.85g)を参考例2と同様にして分離し、保持時間10.7分の流分を分取して標題化合物(0.40g)を得た。
(2)(S)−[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)−3−メトキシフェニル]ナフタレン−1−イルメタノール
上記(1)の分離精製において、保持時間17.7分の流分から標題化合物(0.40g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:参考例35−(2)のスペクトルに同じ。
[参考例37]
(1)(2−アミノフェニル)フェニルメタノール
(アミノフェニル)フェニルメタノン(10.0g)のメタノール溶液(200mL)に、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム(2.88g)を加えた後、室温で45分間撹拌した。アセトン(50mL)を加え、反応溶液を減圧下で濃縮した。得られた残留物に酢酸エチル(200mL)、飽和塩化アンモニウム(100mL)を加え、分液操作を行った。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去し、標題化合物(10.1g)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:2.53(1H,bs),3.96(2H,bs),5.87(1H,s),6.68(1H,d,J=8.1Hz),6.74(1H,t,J=7.5Hz),7.04(1H,d,J=7.6Hz),7.12(1H,td,J=7.7,1.4Hz),7.27−7.32(1H,m),7.33−7.42(4H,m).
(2)[2−(2,2−ジメチルピルアミノ)フェニル]フェニルメタノール
参考例37−(1)で得た化合物(4.17g)の1,2−ジクロロエタン溶液(100mL)に、ピバルアルデヒド(1.89g)を加えた後、室温で5分間撹拌した。反応溶液を氷冷し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.66g)を加え、室温で2時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加え、分液操作を行った。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン:酢酸エチル=15:1)に付し、標題化合物(3.20g)を無色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.83(9H,s),2.53(1H,bs),2.76(2H,s),4.40(1H,bs),5.85(1H,s),6.64−6.70(2H,m),7.07(1H,d,J=7.1Hz),7.21(1H,t,J=7.7Hz),7.24−7.29(1H,m),7.31−7.37(2H,m),7.38−7.43(2H,m).
[参考例38]
(1)(1S,2R)−2−メトキシカルボニルシクロプロパン−1−カルボン酸
3−オキサ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン(500mg)を、メタノール(542μl)、トルエン(45mL)、四塩化炭素(45mL)に溶解し、−65℃でキニン(1.59g)を10回に分けて加えた。1時間かけて−55℃まで昇温し、15日間同温度で攪拌した。攪拌下、反応液に1規定塩酸を加え3分間激しく攪拌し、次いで酢酸エチルを加えて抽出した。有機層を併せて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、減圧下溶媒を留去して、標題化合物(685mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.31−1.38(1H,m),1.67−1.73(1H,m),2.04−2.18(2H,m),3.72(3H,s).
(2)(1R,2S)−2−クロロカルボニルシクロプロパンカルボン酸メチルエステル
参考例38−(1)で得た化合物(288mg)に塩化チオニル(6mL)を加え、室温下3時間攪拌した。減圧下過剰の塩化チオニルを留去し、標題化合物を得、そのまま次の反応に使用した。
[実施例1]
(1)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
参考例1−(3)で得た化合物(0.276g)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、3−クロロカルボニルプロピオン酸メチルエステル(0.187mL)と炭酸水素ナトリウム(0.128g)を加え室温で16時間撹拌した。反応液に水とジクロロメタンを加え、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を併せて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をジエチルエーテル−ヘキサン中で結晶化することにより標題化合物(0.30g)を無色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.890(9H,s),2.23−2.34(2H,m),2.52−3.00(2H,m),3.09(1H,d,J=13.7Hz),3.67(3H,s),3.73(3H,s),3.86(3H,s),4.45(1H,d,J=13.7Hz),4.78(1H,d,J=5.4Hz),6.11(1H,d,J=4.9Hz),6.71(1H,d,J=2.2Hz),6.82(1H,d,J=2.2Hz),6.87(1H,d,J=8.1Hz),7.06−7.09(1H,m),7.30−7.34(1H,m),7.71(1H,d,J=7.6Hz).
なお、以下に記載する1H−NMRは、全て400MHzである。
(2)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(1)で得た化合物(0.378g)をメタノール(10mL)に溶解し、炭酸カリウム(0.273g)と水(5.0mL)を加えて、室温で16時間撹拌した。更に60℃で3時間撹拌後、室温で72時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物を1規定塩酸水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を併せて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、標題化合物を無色固体(320mg)として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:0.80(9H,s),2.16−2.42(4H,m),2.83(1H,d,J=13.4Hz),3.68(3H,s),3.86(3H,s),4.26(1H,d,J=13.4Hz),5.82(1H,s),6.49(1H,d,J=2.4Hz),6.99−7.06(3H,m),7.13(1H,d,J=2.4Hz),7.30−7.35(1H,m),7.50(1H,dd,J=7.4,1.6Hz).
[実施例2]
(1)1−[3−[N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例1−(2)で得た化合物(0.125g)をジメチルホルムアミド(5.0mL)に溶解し、ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(0.052mL)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(65mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(52mg)を加えて室温で16時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物を水−酢酸エチルに分配後、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1−1:2)で精製し、標題化合物(129mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.927(9H,s),1.24(3H,t,J=7.3Hz),1.48−1.96(4H,m),2.04−2.21(2H,m),2.46−2.51(1H,m),2.54−2.62(1H,m),2.73−2.88(1H,m),3.06−3.17(2H,m),3.30(1H,d,J=13.5Hz),3.70(3H,s),3.85(3H,s),3.81−3.85(1H,m),4.12(2H,q,J=7.3Hz),4.24−4.40(1H,m),4.51(1H,d,J=13.5Hz),6.14−6.16(1H,m),6.34−6.42(1H,m),6.63(1H,d,J=2.3Hz),6.78−6.79(1H,m),6.85(1H,d,J=8.3Hz),7.08−7.11(1H,m),7.29−7.32(1H,m),7.87−7.90(1H,m).
(2)1−[3−[N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例2−(1)で得た化合物(70mg)をメタノール(1.7mL)に溶解し、1規定炭酸カリウム水溶液(0.29mL)を加えて、60℃で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物を1規定塩酸水溶液で中和後、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をエーテル−ヘキサンで固体化することにより標題化合物(57mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.926(9H,s),1.48−1.99(4H,m),2.12−2.22(2H,m),2.49−2.61(2H,m),2.74−2.81(1H,m),3.04−3.22(2H,m),3.31(1H,t,J=14.2Hz),3.70(3H,s),3.85(3H,s),3.80−3.85(1H,m),4.32−4.41(1H,m),4.51(1H,d,J=14.2Hz),6.16(1H,d,J=3.2Hz),6.61−6.62(1H,m),6.78(1H,d,J=2.3Hz),6.84−6.86(1H,m),7.08−7.11(1H,m),7.29−7.32(1H,m),7.84−7.88(1H,m).
[実施例3]
(1)1−[3−[N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例1−(2)で得た化合物(0.125g)とピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル(0.052mL)を用いて反応及び処理後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1−1:2)で精製し、標題化合物(86mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.931(0.925)(9H,s),1.25(1.22)(3H,t,J=7.3Hz),1.62−2.20(5H,m),2.29−2.85(4.42−4.75)(2H,m),2.99−3.22(3.46−3.50,3.74−3.81,3.89−4.04)(2H,m),3.30(3.28)(1H,d,J=13.5Hz),3.70(3H,s),3.85(3H,s),4.14(4.09)(2H,q,J=7.3Hz),4.51(4.50)(1H,d,J=13.5Hz),6.14−6.17(1H,m),6.34−6.42(1H,m),6.62−6.64(1H,m),6.78−6.79(1H,m),6.85(1H,d,J=8.2Hz),7.08−7.11(1H,m),7.30(1H,d,J=7.8Hz),7.87−7.89(1H,m).
なお、ピークの位置を表す()内の数字は異性体のピークの位置を示す。
(2)1−[3−[N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例3−(1)で得た化合物(70mg)から標題化合物(51mg)を無色非結晶性固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.91(0.92)(9H,s),1.25−3.57(13H,m),3.70(3.69)(3H,s),3.71−3.83(1H,m),3.85(3H,s),4.45−4.52(1H,m),6.12−6.15(1H,m),6.62−6.67(1H,m),6.78−6.79(1H,m),6.84(1H,d,J=8.1Hz),7.07−7.10(1H,m),7.28−7.33(1H,m),7.83−7.88(1H,m).
なお、ピークの位置を表す()内の数字は異性体のピークの位置を示す。
[実施例4]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例1−(1)の方法に準じ、参考例2−(2)で得た化合物(0.50g)を反応及び処理後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1−1:2)で精製し、標題化合物(0.611g)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色油状物)として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.89(9H,s),2.22−2.34(2H,m),2.52−2.65(1H,m),2.90−3.00(1H,m),3.09(1H,d,J=13.6Hz),3.67(3H,s),3.73(3H,s),3.86(3H,s),4.45(1H,d,J=13.6Hz),4.79(1H,d,J=5.4Hz),6.11(1H,d,J=5.1Hz),6.70(1H,d,J=2.1Hz),6.82(1H,d,J=2.1Hz),6.87(1H,d,J=7.8Hz),7.05−7.09(1H,m),7.29−7.34(1H,m),7.70(1H,d,J=7.6Hz).
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例4−(1)で得た化合物(0.50g)から標題化合物(486mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色泡状物)として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.84(0.88)(9H,s),2.28−2.86(4H,m),2.89(1H,d,J=13.6Hz),3.75(3.82)(3H,s),3.87(3.83)(3H,s),4.39(1H,d,J=13.6Hz),6.06(6.31)(1H,s),6.77(1H,d,J=2.2Hz),6.85−6.89(2H,m),7.02(1H,t,J=7.4Hz),7.30−7.34(1H,m),7.45−7.47(1H,m).
なお、ピークの位置を示す()内の数値はアトロプ異性体のピークの位置を表す。
[実施例5]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(0.10g)をジクロロメタン(5mL)とテトラヒドロフラン(1mL)の混合液に溶解し、ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(42mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(72mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.928(9H,s),1.24(3H,t,J=7.1Hz),1.53−1.92(4H,m),2.05−2.20(2H,m),2.46−2.85(3H,m),3.07−3.14(2H,m),3.30(1H,d,J=13.4Hz),3.70(3H,s),3.85(3H,s),3.81−3.85(1H,m),4.12(2H,q,J=7.1Hz),4.38−4.41(1H,m),4.50(1H,d,J=13.4Hz),6.14−6.16(1H,m),6.35−6.42(1H,m),6.63(1H,d,J=2.1Hz),6.78(1H,d,J=2.1Hz),6.85(1H,d,J=8.5Hz),7.08−7.11(1H,m),7.28−7.33(1H,m),7.87−7.90(1H,m).
(2)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例5−(1)で得た化合物(62mg)から標題化合物(40mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CD3OD)δ:0.87(9H,m),1.28−1.97(6H,m),2.31−3.26(5H,m),3.03(1H,d,J=13.6Hz),3.74(3H,s),3.89(3H,s),3.89−3.93(1H,m),4.26−4.27(1H,m),4.34(1H,d,J=13.6Hz),6.02(1H,s),6.62(1H,d,J=2.2Hz),6.98(1H,d,J=8.3Hz),7.03−7.07(2H,m),7.32−7.36(1H,m),7.56−7.59(1H,m).
[実施例6]
(1)(aR,3R)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(0.10g)とピペリジン−3(R)−カルボン酸エチルエステル(42mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(99mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.93(9H,s),1.21−1.27(3H,m),1.76−2.33(8H,m),2.54−2.67(1H,m),3.01−3.19(2H,m),3.22−3.32(1H,m),3.46−3.51(1H,m),3.70(3H,s),3.70−3.82(1H,m),3.85(3H,s),4.07−4.15(2H,m),4.48−4.53(1H,m),6.15(1H,d,J=5.4Hz),6.43(6.39)(1H,d,J=5.2Hz),6.62−6.64(1H,m),6.78−6.79(1H,m),6.85(1H,d,J=8.5Hz),7.07−7.12(1H,m),7.28−7.32(1H,m),7.89(1H,d,J=7.6Hz).
(2)(aR,3R)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例6−(1)で得た化合物(79mg)から標題化合物(43mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CD3OD)δ:0.87(9H,s),1.28(1H,m),1.49−1.52(1H,m),1.63(1H,m),1.77−1.80(1H,m),1.98(2H,m),2.33−2.59(3H,m),2.71−2.83(2H,m),2.99−3.05(1H,m),3.47(1H,m),3.74(3H,s),3.89(3H,s),3.77−3.85(1H,m),4.34(1H,d,J=13.7Hz),6.02(1H,s),6.63(1H,d,J=6.3,2.2Hz),6.98−7.06(3H,m),7.31−7.36(1H,m),7.55−7.58(1H,m).
[実施例7]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(0.10g)とピペリジン−3(S)−カルボン酸エチルエステル(42mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(96mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.93(9H,s),1.20−1.28(3H,m),1.61−1.69(4H,m),2.11−3.32(10H,m),3.70(3H,s),3.84(3H,s),4.08−4.16(2H,m),4.48−4.56(1H,m),6.15(1H,t,J=5.2Hz),6.35(1H,d,J=5.1Hz),6.63(1H,t,J=2.5Hz),6.78(1H,t,J=2.5Hz),6.85(1H,d,J=8.1Hz),7.09(1H,t,J=7.6Hz),7.28−7.33(1H,m),7.88(1H,t,J=5.6Hz).
(2)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例7−(1)で得た化合物(76mg)から標題化合物(46mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ:0.81(9H,s),1.26−1.42(1H,m),1.48−1.69(2H,m),1.88−1.98(1H,m),2.11−2.48(4H,m),2.51−2.70(1H,m),2.81−3.00(1H,s),2.93(1H,d,J=13.3Hz),3.23−3.31(2H,m),3.67(3H,s),3.70−3.83(1H,m),3.85(3H,s),4.28(1H,d,J=13.3Hz),5.83−5.84(1H,m),5.92(1H,m),6.44(1H,s),6.99(1H,d,J=8.3Hz),7.05(1H,t,J=7.3Hz),7.11(1H,d,J=2.2Hz),7.29−7.34(1H,m),7.57(1H,d,J=7.3Hz),12.38(1H,s).
[実施例8]
(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)−N’,N’−ジメチルスクシンアミド
実施例4−(2)で得た化合物(50mg)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、ジメチルアミン塩酸塩(13mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(31mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(25mg)とN−メチルモルホリン(16mg)を加えて室温で44時間攪拌した。反応液を水−ジクロロメタンに分配し、水層をジクロロメタンで抽出した。併せた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1−1:4)で精製し、標題化合物(45mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.93(9H,s),2.06−2.20(2H,m),2.57−2.64(1H,m),2.90(3H,s),3.02(3H,s),3.04−3.13(1H,m),3.29(1H,d,J=13.5Hz),3.70(3H,s),3.84(3H,s),4.49(1H,d,J=13.5Hz),6.14(1H,brs),6.53(1H,brs),6.63(1H,d,J=2.2Hz),6.78(1H,d,J=2.2Hz),6.85(1H,d,J=8.3Hz),7.09(1H,t,J=7.4Hz),7.26−7.32(1H,m),7.90(1H,d,J=7.6Hz).
[実施例9]
(1)[(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(0.10g)とピペリジン−4−酢酸エチルエステル(55mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(130mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.93(9H,s),1.22−1.34(5H,m),1.57−1.80(2H,m),1.98−2.23(4H,m),2.50−2.61(2H,m),2.93−3.31(2H,m),3.29(1H,d,J=13.7Hz),3.69(3H,s),3.84(3H,s),3.84−3.88(1H,m),4.09−4.15(3H,m),4.48−4.58(2H,m),6.15(1H,brs),6.38−6.49(1H,m),6.62−6.63(1H,m),6.78(1H,d,J=1.7Hz),6.84(1H,d,J=8.1Hz),7.09(1H,t,J=7.6Hz),7.30(1H,t,J=7.7Hz),7.88(1H,d,J=7.6Hz).
(2)[(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例9−(1)で得た化合物(92mg)から標題化合物(60mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,s),1.27−1.96(5H,m),2.10−2.26(4H,m),2.48−2.61(2H,m),2.96−3.12(2H,m),3.28(1H,dd,J=13.7,5.6Hz),3.70(3H,s),3.84(3H,s),3.82−3.88(1H,m),4.47−4.57(2H,m),6.14(1H,s),6.63(1H,t,J=2.0Hz),6.78(1H,d,J=2.2Hz),6.85(1H,d,J=8.3Hz),7.09(1H,t,J=7.4Hz),7.30(1H,t,J=7.8Hz),7.87(1H,d,J=7.8Hz).
[実施例10]
(1)[(aR)−N−[3−[N’−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N’−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−N−メチルアミノ]酢酸エチルエステル
実施例8の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(0.10g)とN−メチルアミノ酢酸エチルエステル塩酸塩(42mg)を同様に反応及び処理することにより標題化合物(88mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,s),1.18−1.28(3H,m)2.16−2.23(2H,m),2.58−2.65(1H,m),3.08(3H,s),3.26(1H,d,J=13.7Hz),3.58(1H,d,J=17.4Hz),3.70(3H,s),3.85(3H,s),3.81−3.87(1H,m),4.09−4.20(2H,m),4.47(1H,d,J=13.7Hz),4.63(1H,d,J=17.4Hz),6.08−6.22(2H,m),6.63−6.65(1H,m),6.79(1H,s),6.85(1H,d,J=8.1Hz),7.07−7.10(1H,m),7.30(1H,t,J=7.7Hz),7.84−7.86(1H,m).
(2)[(aR)−N−[3−[N’−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N’−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−N−メチルアミノ]酢酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例10−(1)で得た化合物(80mg)から標題化合物(56mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,s),2.14−2.26(2H,m),2.57−2.65(1H,m),3.08(3H,s),3.20(1H,d,J=13.7Hz),3.70(3H,s),3.85(3H,s),3.78−4.12(2H,m),4.33(1H,d,J=17.3Hz),4.43(1H,d,J=13.7Hz),5.80(1H,brs),6.09−6.10(1H,m),6.64−6.66(1H,m),6.79−6.80(1H,m),6.85(1H,d,J=8.3Hz),7.05−7.10(1H,m),7.27−7.33(1H,m),7.76−7.83(1H,m).
[実施例11]
(1)(aS)−N−[4−クロロ−2−[(R)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例2−(1)で得た化合物(0.45g)を反応及び処理することにより標題化合物(0.58g)を少量のアトロプ異性体[(aR)−異性体]を含む混合物(無色油状物)として得た。
(2)(aS)−N−[4−クロロ−2−[(R)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例11−(1)で得た化合物(0.56g)から標題化合物(0.54g)を少量のアトロプ異性体[(aR)−異性体]を含む混合物(無色泡状物)として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:実施例4−(2)の化合物のスペクトルに同じ。
[実施例12]
(1)(aS)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(R)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例11−(2)で得た化合物(0.136g)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(69mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(99mg)を無色泡状物として得た。
(2)(aS)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(R)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例12−(1)で得た化合物(99mg)から標題化合物(93mg)を無色泡状物として得た。
元素分析値C3039ClN27として
計算値:C,62.65;H,6.84;N,4.87.
実測値:C,62.37;H,7.13;N,4.57.
[実施例13]
(1)(aS,3R)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(R)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例11−(2)で得た化合物(0.136g)とピペリジン−3(R)−カルボン酸エチルエステル(69mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(55mg)を無色泡状物として得た。
(2)(aS,3R)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(R)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例13−(1)で得た化合物(46mg)から標題化合物(39mg)を無色泡状物として得た。
元素分析値C3039ClN27・1/3H2Oとして
計算値:C,62.01;H,6.88;N,4.82.
実測値:C,62.15;H,7.03;N,4.57.
[実施例14]
(1)(aS,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(R)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例11−(2)で得た化合物(0.136g)とピペリジン−3(S)−カルボン酸エチルエステル(69mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(33mg)を無色泡状物として得た。
(2)(aS,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(R)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例14−(1)で得た化合物(33mg)から標題化合物(30mg)を無色泡状物として得た。
MS(ESI)m/z:575(M+H)+
[実施例15]
(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
参考例6−(2)で得た化合物(0.35g)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、3−クロロカルボニルプロピオン酸メチルエステル(0.17mL)と炭酸水素ナトリウム(0.16g)を加え室温で1時間撹拌した。反応液に3−クロロカルボニルプロピオン酸メチルエステル(0.11mL)と炭酸水素ナトリウム(0.16g)を加え室温で更に3時間撹拌後、水とジクロロメタンを加え、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を併せて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=66:34−60:40)で精製し、コハク酸3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−ヒドロキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(3−メトキシカルボニルプロピオニル)アミノ]−2,2−ジメチルプロピルエステルメチルエステル(0.48g)を無色油状物として得た。これをメタノール(10mL)に溶解し、炭酸カリウム(0.55g)と水(5.0mL)を加えて60℃で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残留物を1規定クエン酸水溶液で中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を併せて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、標題化合物(381mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色泡状物)として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.587(0.615)(3H,s),0.874(0.961)(3H,s),2.09−2.58(3H,m),2.85−3.07(3H,m),3.69(3.56)(1H,d,J=13Hz),3.76(3.81)(3H,s),3.85(3.81)(3H,s),4.32(4.33)(1H,d,J=13Hz),6.09(6.30)(1H,s),6.78(1H,d,J=2.2Hz),6.85−6.90(2H,m),7.03−7.10(1H,m),7.32−7.35(1H,m),7.51−7.53(1H,m).
なお、ピーク位置を示す()内の数値はアトロプ異性体のピーク位置を表す
[実施例16]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例15−(2)で得た化合物(0.17g)とピペリジン−3(S)−カルボン酸エチルエステル(84mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(66mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.632(3H,s),1.01(1.00)(3H,s),1.23(1.28)(3H,t,J=7.2Hz),1.60−1.79(4H,m),2.02−2.90(6H,m),3.00−3.46(4H,m),3.71(3H,s),3.74−3.92(1H,m),3.83(3.84)(3H,s),4.09(4.17)(2H,q,J=7.2Hz),4.43−4.90(2H,m),6.16−6.18(1H,m),6.31−6.32(1H,m),6.62−6.63(1H,m),6.78(1H,d,J=2.2Hz),6.86(1H,d,J=8.3Hz),7.11(1H,t,J=7.4Hz),7.28−7.34(1H,m),7.87−7.89(1H,m).
なお、ピークの位置を表す()内の数字は異性体のピークの位置を示す。
(2)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例16−(1)で得た化合物(60mg)から標題化合物(55mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.63(0.62)(3H,s),0.98(0.99)(3H,s),1.19−1.43(4H,m),1.63−2.69(6H,m),3.03−3.27(3H,m),3.36(1H,d,J=14Hz),3.57−3.77(1H,m),3.70(3.71)(3H,s),3.84(3H,s),4.36−4.46(2H,m),6.15−6.20(1H,m),6.62−6.67(1H,m),6.79(1H,d,J=2.2Hz),6.86(1H,d,J=8.1Hz),7.10(1H,t,J=7.6Hz),7.30−7.34(1H,m),7.83−7.87(1H,m).
なお、ピーク位置を示す()内の数値はアトロプ異性体のピーク位置を表す。
[実施例17]
(1)[(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例15−(2)で得た化合物(0.18g)とピペリジン−4−イル−酢酸エチルエステル(0.13g)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(91mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.63(3H,s),1.01(3H,s),1.23−1.28(3H,m),1.63−2.02(5H,m),2.14−2.26(4H,m),2.52−2.60(2H,m),2.95−3.11(3H,m),3.41(3.40)(1H,d,J=14Hz),3.71(3H,s),3.70−3.86(1H,m),3.84(3H,s),4.12(2H,q,J=7.1Hz),4.46(1H,d,J=14Hz),4.53−4.59(1H,m),4.81−4.92(1H,m),6.17−6.18(1H,m),6.39−6.45(1H,m),6.62−6.63(1H,m),6.78−6.79(1H,m),6.86(1H,d,J=8.1Hz),7.10−7.13(1H,m),7.30−7.34(1H,m),7.88(1H,d,J=7.8Hz).
なお、ピーク位置を示す()内の数値はアトロプ異性体のピーク位置を表す。
(2)[(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例17−(1)で得た化合物(81mg)から標題化合物(59mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.62(3H,s),0.99(3H,s),1.02−1.98(6H,m),2.14−2.29(4H,m),2.50−2.59(2H,m),2.94−3.08(3H,m),3.39(3.38)(1H,d,J=14Hz),3.70(3H,s),3.68−3.80(1H,m),3.83(3H,s),4.43(1H,d,J=14Hz),4.48−4.56(1H,m),6.15(1H,d,J=5.4Hz),6.61−6.62(1H,m),6.77(1H,d,J=1.5Hz),6.85(1H,d,J=7.8Hz),7.09(1H,t,J=7.2Hz),7.31(1H,t,J=7.3Hz),7.86(1H,d,J=7.3Hz).
なお、ピーク位置を示す()内の数値はアトロプ異性体のピーク位置を表す。
[実施例18]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例15−(2)で得た化合物(0.13g)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(83mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(57mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.64(3H,s),1.01(3H,s),1.26(3H,t,J=7.1Hz),1.49−1.98(4H,m),2.15−2.21(2H,m),2.47−2.62(2H,m),2.75−2.92(1H,m),3.01−3.21(3H,m),3.42(3.40)(1H,d,J=14Hz),3.71(3H,s),3.75−3.81(1H,m),3.84(3H,s),4.13(4.12)(2H,q,J=7.1Hz),4.20−4.40(1H,m),4.46(1H,d,J=14Hz),4.80−4.85(1H,m),6.17(1H,d,J=5.1Hz),6.32−6.38(1H,m),6.63(1H,d,J=2.4Hz),6.78−6.79(1H,m),6.86(1H,d,J=7.6Hz),7.09−7.13(1H,m),7.30−7.34(1H,m),7.86−7.90(1H,m).
なお、ピーク位置を示す()内の数値はアトロプ異性体のピーク位置を表す。
(2)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例17−(1)で得た化合物(50mg)から標題化合物(27mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.63(3H,s),1.01(3H,s),1.55−1.91(5H,m),2.05−2.20(3H,m),2.55−2.62(2H,m),2.80−3.16(3H,m),3.41(1H,d,J=14Hz),3.71(3H,s),3.75−3.83(1H,m),3.84(3H,s),4.22−4.40(1H,m),4.46(1H,d,J=14Hz),6.18(1H,d,J=5.9Hz),6.63(1H,s),6.79(1H,s),6.87(1H,d,J=7.8Hz),7.11(1H,t,J=7.0Hz),7.30−7.34(1H,m),7.87−7.88(1H,m).
[実施例19]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例4−(2)で得た化合物(0.21g)と3−クロロカルボニルプロピオン酸メチルエステル(0.098mL)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(0.26g)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色油状物)として得た。
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例19−(1)で得た化合物(0.26g)から標題化合物(0.24g)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色油状物)として得た。
[実施例20]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例19−(2)で得た化合物(0.10g)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(80mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(0.12g)を無色泡状物として得た。
(2)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例20−(1)で得た化合物(0.11g)から標題化合物(97mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CD3OD)δ:0.85(9H,s),1.28−1.98(4H,m),2.31−2.90(6H,m),3.64(3H,s),3.33−3.93(3H,m),3.86(3H,s),3.90(3H,s),4.28−4.36(2H,m),6.04(1H,s),6.73(1H,t,J=2.8Hz),6.98−7.07(2H,m),7.13−7.16(2H,m).
[実施例21]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例19−(2)で得た化合物(0.16g)とピペリジン−3(S)−カルボン酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(89mg)を無色泡状物として得た。
(2)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例21−(1)で得た化合物(85mg)から標題化合物(79mg)を無色泡状物として得た。
1H−NMR(CD3OD)δ:0.84(9H,s),1.28−2.06(4H,m),2.34−3.12(7H,m),3.40−3.99(3H,m),4.32(1H,d,J=13.4Hz),6.04−6.05(1H,m),6.74(1H,s),7.03−7.06(2H,m),7.12(2H,brs).
[実施例22]
(1)N−[4,6−ジクロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例7−(3)で得た化合物(0.90g)と3−クロロカルボニルプロピオン酸メチルエステル(0.45mL)を用いて反応及び処理することにより標題化合物(0.58g)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.958(9H,s),2.32−2.61(3H,m),2.96−3.04(1H,m),3.19(1H,d,J=13.7Hz),3.68(3H,s),3.74(3H,s),4.43(1H,d,J=13.7Hz),4.99(1H,d,J=5.6Hz),6.10(1H,d,J=5.4Hz),6.89(1H,d,J=8.3Hz),7.05−7.10(2H,m),7.32−7.36(1H,m),7.40(1H,d,J=2.4Hz),7.70(1H,dd,J=8.0,1.3Hz).
(2)N−[4,6−ジクロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例22−(1)で得た化合物(0.56g)から標題化合物(0.52g)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.915(9H,s),2.43−2.55(3H,m),2.95−2.99(1H,m),2.99(1H,d,J=13.6Hz),3.76(3H,s),4.37(1H,d,J=13.6Hz),6.06(1H,s),6.90(1H,d,J=8.5Hz),7.02−7.06(1H,m),7.11(1H,d,J=2.2Hz),7.33−7.37(1H,m),7.43(1H,d,J=2.4Hz),7.49(1H,d,J=7.3Hz).
[実施例23]
(1)1−[3−[N−[4,6−ジクロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例22−(2)で得た化合物(0.25g)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(0.21g)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(0.21g)を無色泡状物として得た。
(2)(aS)−1−[3−[N−[4,6−ジクロロ−2−[(R)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例23−(1)で得た化合物(0.213g)をイソプロパノール−ヘキサン混合液(1:2,6mL)に溶解し、HPLCで分離精製した[CHIRALCELLOD(ダイセル化学工業)、溶出溶媒:ヘキサン:イソプロパノール=90:10、溶出速度:10mL/分]。保持時間18分の流分から標題化合物(55mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.995(9H,s),1.19−1.26(3H,m),1.50−1.98(4H,m),2.16−2.21(1H,m),2.38−2.62(3H,m),2.74−2.92(1H,m),3.08−3.21(2H,m),3.35−3.40(1H,m),3.71(3H,s),3.81−3.88(1H,m),4.13(2H,q,J=7.3Hz),4.17−4.41(1H,m),4.45−4.50(1H,m),6.11−6.14(1H,m),6.64(6.58)(1H,d,J=5.6Hz),6.87(1H,d,J=8.1Hz),6.98−6.99(1H,m),7.08−7.12(1H,m),7.31−7.36(2H,m),7.85−7.89(1H,m).
(3)(aR)−1−[3−[N−[4,6−ジクロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
上記(2)の分離精製において、保持時間26分の流分から標題化合物(54mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.994(9H,s),1.15−1.40(3H,m),1.50−1.97(4H,m),2.15−2.20(1H,m),2.39−2.62(3H,m),2.74−2.91(1H,m),3.09−3.20(2H,m),3.33−3.39(1H,m),3.71(3H,s),3.81−3.88(1H,m),4.07−4.15(2H,m),4.22−4.38(1H,m),4.41−4.50(1H,m),6.11−6.13(1H,m),6.57−6.65(1H,m),6.85−6.88(1H,m),6.96−6.99(1H,m),7.08−7.12(1H,m),7.31−7.36(2H,m),7.86−7.89(1H,m).
[実施例24]
(aR)−1−[3−[N−[4,6−ジクロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例23−(3)で得た化合物(50mg)を同様に反応及び処理した後、薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製(ヘキサン:酢酸エチル=20:80で2度展開)して、標題化合物(19mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.949(0.964)(9H,s),1.23−1.80(4H,m),2.05−2.56(5H,m),2.94−2.97(2H,m),3.26−3.36(1H,m),3.67(3.69)(2H,s),3.51−3.74(1H,m),4.19−4.43(2H,m),6.06(1H,d,J=12.0Hz),6.85(1H,d,J=8.3Hz),6.91(6.94)(1H,d,J=2.4Hz),7.02−7.10(1H,m),7.30−7.32(2H,m),7.83(7.75)(1H,d,J=7.6Hz).
なお、ピーク位置を示す()内の数値はアトロプ異性体のピーク位置を表す。
[実施例25]
(1)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−3,6−ジメトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例8−(3)で得た化合物(2.0g)を同様に反応及び処理することにより標題化合物(2.58g)を無色泡状物として得た。
(2)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−3,6−ジメトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例25−(1)で得た化合物(2.58g)から標題化合物(2.51g)を無色泡状物として得た。
MS(ESI)m/z:476(M−OH)+
[実施例26]
(1)1−[3−[N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−3,6−ジメトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例5−(1)の方法に準じ、実施例25−(2)で得た化合物(0.91g)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル(0.43g)から標題化合物(187mg)を無色泡状物として得た。
(2)1−[3−[N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−3,6−ジメトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例2−(2)の方法に準じ、実施例26−(1)で得た化合物(0.15g)から標題化合物(0.13g)を無色固体として得た。
元素分析値C3141ClN28として
計算値:C,61.53;H,6.83;N,4.63.
実測値:C,61.88;H,7.00;N,4.30.
[実施例27]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例10−(2)で得た化合物(1.01g)から標題化合物(1.34g)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色油状物)として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:(0.89)0.91(9H,s),1.48(3H,t,J=7.0Hz),(1.16−1.29,1.72−1.83and2.12−2.25)2.24−2.36,2.53−2.64and2.87−3.02(4H,m),(2.90)3.09(1H,d,J=13.5Hz),(3.56)3.67(3H,s),3.73(3.82)(3H,s),3.94−4.14(2H,m),(4.39)4.44(1H,d,J=13.5Hz),4.78(1H,d,J=5.4Hz),6.10(6.26)(1H,d,J=5.4Hz),6.70(1H,d,J=2.2Hz),6.81(1H,d,J=2.2Hz),6.82−7.18(2H,m),7.19−7.29(1H,m),(7.45−7.54)7.70(1H,d,J=7.6Hz).
なお、ピーク位置を示す()内の数値は異性体のピーク位置を表す。
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例27−(1)で得た化合物(614mg)から標題化合物(593mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.88(0.90)(9H,s),(1.41)1.47(3H,t,J=7.0),(1.10−1.17and1.92−2.11)2.30−2.65and2.77−2.96(4H,m),2.89(1H,d,J=13.7Hz),3.76(3.83)(3H,s),3.98−4.17(2H,m),4.38(1H,d,J=13.7Hz),5.30(1H,s),6.05(6.31)(1H,s),6.76(1H,d,J=2.2Hz),6.84(1H,d,J=2.2Hz),7.70−7.87(1H,m),6.99−7.08(1H,m),7.20−7.38(1H,m),7.43−7.50(7.55−7.60)(1H,m).
なお、ピーク位置を示す()内の数値は異性体のピーク位置を表す。
[実施例28]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例27−(2)で得た化合物(103mg)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、ピペリジン−3(S)−カルボン酸エチルエステル(44μl)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(62mg)と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(29mg)を加え、室温で2時間半撹拌した。水(3mL)を加えて分液後、有機層を分取した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣を薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=15:1で展開)に付し、標題化合物(99mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aS,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
上記(1)の薄層クロマトグラフィーにおいて、標題化合物(9.3mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3345ClN27として
計算値:C,64.22;H,7.35;N,4.54.
実測値:C,64.11;H,7.42;N,4.44.
[実施例29]
(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例28−(1)で得た化合物(90.4mg)をメタノール(5mL)に溶解し、水(2.5mL)と炭酸カリウム(101mg)を加えて、60℃にて2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残留物に15%クエン酸水溶液(10mL)を加え、ジクロロメタンで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をジエチルエーテル−ヘキサンより固化することにより標題化合物(75.3mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3141ClN27として
計算値:C,63.20;H,7.01;N,4.76.
実測値:C,62.91;H,7.20;N,4.58.
[実施例30]
(aS,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例28−(2)で得た化合物(913mg)から標題化合物(811mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3141ClN27として
計算値:C,63.20;H,7.01;N,4.76.
実測値:C,63.09;H,7.16;N,4.63.
[実施例31]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例27−(2)で得た化合物(103mg)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(117mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aS)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
上記(1)の分離精製において、標題化合物(12mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3345ClN27として
計算値:C,64.22;H,7.35;N,4.54.
実測値:C,64.16;H,7.47;N,4.38.
[実施例32]
(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−エトキシ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例31−(1)で得た化合物(104mg)から標題化合物(80mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3141ClN27・0.25H2Oとして
計算値:C,62.72;H,7.05;N,4.72.
実測値:C,62.61;H,7.08;N,4.55.
[実施例33]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−エトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例12−(2)で得た化合物(1.08g)から標題化合物(1.45g)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,s),1.48(3H,t,J=7.0Hz),2.26−2.31(2H,m),2.61−2.66(1H,m),3.01−3.02(1H,m),3.07(1H,d,J=13.7Hz),3.63(3H,s),3.67(3H,s),3.88(3H,s),4.04−4.08(2H,m),4.47(1H,d,J=13.5Hz),4.76(1H,d,J=5.1Hz),6.11(1H,d,J=5.4Hz),6.71(1H,d,J=2.2Hz),6.82(1H,d,J=2.2Hz),6.93(1H,dd,J=8.2,1.6Hz),7.14(1H,t,J=8.0Hz),7.32(1H,m).
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−エトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例33−(1)で得た化合物(1.43g)から標題化合物(1.41g)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
MS(ESI)m/z:490(M−OH)+,508(M+H)+
[実施例34]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−エトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例33−(2)で得た化合物(153mg)とピペリジン−3(S)−カルボン酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(127mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aS,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−エトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
上記(1)の分離精製において、標題化合物(18mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3447ClN28として
計算値:C,63.10;H,7.32;N,4.33.
実測値:C,63.00;H,7.46;N,4.25.
[実施例35]
(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−ヒドロキシメチル]−6−エトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例34−(1)で得た化合物(119mg)から標題化合物(107mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3243ClN28として
計算値:C,62.08;H,7.00;N,4.52.
実測値:C,61.77;H,7.21;N,4.36.
[実施例36]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例14−(2)で得た化合物(880mg)から標題化合物(1.13g)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例36−(1)で得た化合物(1.23g)から標題化合物(1.11g)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
MS(ESI)m/z:492(M+H)+
[実施例37]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例28の方法に準じて、実施例36−(2)で得た化合物(150mg)から標題化合物(131mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例37−(1)で得た化合物(119mg)のメタノール溶媒(5mL)に炭酸カリウム(78mg)と水(2.5mL)を加えた。この反応溶液を50℃で4時間撹拌した。反応溶媒を減圧下で留去した後、10%シュウ酸水溶液(15mL)を加えジクロロメタン(25mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をジエチルエーテル、ジクロロメタン、ヘキサンの混合溶液より固化した。これをろ取してヘキサンで洗浄し、標題化合物(113mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3243ClN27として
計算値:C,63.72;H,7.19;N,4.64.
実測値:C,63.79;H,7.51;N,4.43.
[実施例38]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例28の方法に準じて、実施例36−(2)で得た化合物(150mg)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(152mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例29の方法に準じて、実施例38−(1)で得た化合物(135mg)から標題化合物(124mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3243ClN27・1/2H2Oとして
計算値:C,62.79;H,7.24;N,4.58.
実測値:C,62.88;H,7.19;N,4.49.
[実施例39]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸エチルエステル
実施例28の方法に準じ、実施例36−(2)で得た化合物(150mg)とピペリジン−4−酢酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(160mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル)酢酸
実施例29の方法に準じ、実施例39−(1)で得た化合物(135mg)から標題化合物(121mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3345ClN27として
計算値:C,64.22;H,7.35;N,4.54.
実測値:C,62.24;H,7.67;N,4.34.
[実施例40]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例16−(2)で得た化合物(720mg)より、標題化合物(917mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,s),1.08(9H,s),2.21−2.37(2H,m),2.55−2.65(1H,m),2.87−2.97(1H,m),3.10(1H,d,J=13.5Hz),3.57(1H,d,J=8.6Hz),3.67(3H,d,J=1.0Hz),3.75−3.75(1H,m),3.75(3H,d,J=0.7Hz),4.36(1H,d,J=13.7Hz),4.64(1H,d,J=5.1Hz),5.30(1H,d,J=1.2Hz),6.09(1H,d,J=5.1Hz),6.75−6.77(1H,m),6.86−6.94(2H,m),7.06(1H,t,J=7.5Hz),7.32(1H,t,J=7.6Hz),7.65(1H,d,J=7.4Hz).
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例40−(1)で得た化合物(550mg)より、標題化合物(465mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
MS(ESI)m/z:502(M−OH)+,520(M+H)+
[実施例41]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル](2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例28の方法に準じて、実施例40−(2)で得た化合物(462mg)より、標題化合物(540mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル](2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例41−(1)で得た化合物(540mg)より、標題化合物(471mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
元素分析値C3447ClN27・1/2H2Oとして
計算値:C,63.79;H,7.56;N,4.38.
実測値:C,63.97;H,7.23;N,4.29.
[実施例42]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例18−(2)で得た化合物(590mg)より、標題化合物(776mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]との混合物(無色非晶質固体)として得た。
MS(ESI)m/z:504(M−OH)+,522(M+H)+
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例42−(1)で得た化合物(768mg)より、標題化合物(738mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]との混合物(無色非晶質固体)として得た。
MS(ESI)m/z:490(M−OH)+,508(M+H)+
[実施例43]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例28の方法に準じて、実施例42−(2)で得た化合物(150mg)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(181mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]との混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例43−(1)で得た化合物(170mg)より、標題化合物(146mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]との混合物(無色非晶質固体)として得た。
元素分析値C3243ClN28・0.5H2Oとして
計算値:C,61.19;H,7.06;N,4.46.
実測値:C,61.37;H,6.91;N,4.40.
[実施例44]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル](2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル
実施例28の方法に準じ、実施例42−(2)で得た化合物(150mg)とピペリジン−4−酢酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(167mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]との混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR)−[1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル](2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸
実施例29の方法に準じて、実施例44−(1)で得た化合物(156mg)より標題化合物(141mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]との混合物(無色非晶質固体)として得た。
元素分析値C3345ClN28・0.5H2Oとして
計算値:C,61.72;H,7.22;N,4.36.
実測値:C,61.64;H,7.14;N,4.28.
[実施例45]
(1)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(3−メトキシチオフェン−2−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例19−(2)で得た化合物(687mg)から標題化合物(613mg)を黄色非晶質固体として得た。
(2)N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(3−メトキシチオフェン−2−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例45−(1)で得た化合物(612mg)から標題化合物(608mg)を黄色非晶質固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.80(0.89)(9H,s),(1.34−1.50)2.07−2.18,(2.20−2.29)2.37−2.51(3H,m),2.85−2.95(1H,m),2.69(2.91)(1H,d,J=13.7Hz),3.78(3.85)(3H,s),(3.86),3.86(3H,s),4.34(4.36)(1H,d,J=13.5Hz),6.05(6.26)(1H,s),(6.77)6.84(1H,d,J=5.4Hz),6.87(6.89)(1H,d,J=2.2Hz),(7.16),7.19(1H,d,J=5.6Hz),7.28(7.59)(1H,d,J=2.2Hz).
[実施例46]
(1)(3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(3−メトキシチオフェン−2−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例28の方法に準じ、実施例45−(2)で得た化合物(150mg)から標題化合物(80mg)を黄色非晶質固体として得た。
(2)(3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[1−ヒドロキシ−1−(3−メトキシチオフェン−2−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例46−(1)で得た化合物(69mg)より標題化合物(71mg)を黄色非晶質固体として得た。
元素分析値C2837ClN27Sとして
計算値:C,57.87;H,6.42;N,4.82.
実測値:C,57.76;H,6.67;N,4.69.
[実施例47]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例21の標題化合物(500mg)より標題化合物(628mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
MS(ESI)m/z:550(M+H)+
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例47−(1)で得た化合物(628mg)より標題化合物(626mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
MS(ESI)m/z:518(M−OH)+
[実施例48]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例47−(2)で得た化合物(150mg)より標題化合物(157mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例48−(1)で得た化合物(152mg)より標題化合物(127mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
元素分析値C3447ClN28・0.5H2Oとして
計算値:C,62.23;H,7.37;N,4.27.
実測値:C,62.00;H,6.94;N,4.22.
[実施例49]
(1)(aR)−[1−[3−[N−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例47−(2)で得た化合物(150mg)と4−ピペリジン酢酸エチルエステルより標題化合物(166mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR)−[1−[3−[N−[4−クロロ−2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸
実施例29の方法に準じ、実施例49−(1)で得た化合物(154mg)より標題化合物(141mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
元素分析値C3549ClN28・0.5H2Oとして
計算値:C,62.72;H,7.52;N,4.18.
実測値:C,62.74;H,7.28;N,4.07.
[実施例50]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例23で得た化合物(448mg)より標題化合物(556mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例50−(1)で得た化合物(547mg)より標題化合物(556mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
MS(ESI)m/z:536(M+H)+
[実施例51]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例50−(2)で得た化合物(150mg)より標題化合物(149mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例51−(1)で得た化合物(130mg)より標題化合物(112mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
元素分析値C3447ClN28・0.25H2Oとして
計算値:C,62.66;H,7.35;N,4.30.
実測値:C,62.49;H,7.37;N,4.14.
[実施例52]
(1)(aR)−[1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例50−(2)で得た化合物(176mg)と4−ピペリジン酢酸エチルエステルより標題化合物(160mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR)−[1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−イル]酢酸
実施例29の方法に準じ、実施例52−(1)で得た化合物(148mg)より標題化合物(128mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
元素分析値C3549ClN28・1/2H2O・1/4C614として
計算値:C,63.01;H,7.75;N,4.03.
実測値:C,63.19;H,7.68;N,3.68.
[実施例53]
(1)N−[4−クロロ−2−[1−(2−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例24−(2)で得た化合物(210mg)より標題化合物(210mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)N−[4−クロロ−2−[1−(2−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例53−(1)で得た化合物(196mg)より標題化合物(148mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C2327Cl2NO4・0.1H2Oとして
計算値:C,60.82;H,6.04;N,3.08.
実測値:C,60.84;H,6.06;N,3.02.
[実施例54]
1−[3−[N−[4−クロロ−2−[1−(2−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例54−(2)で得た化合物(94mg)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物のうち、より低極性なアトロプ異性体(22mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3140Cl225として
計算値:C,62.94;H,6.82;N,4.74.
実測値:C,63.17;H,6.88;N,4.51.
また、より高極性なアトロプ異性体(73mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3140Cl225として
計算値:C,62.94;H,6.82;Cl,11.99;N,4.74.
実測値:C,63.05;H,6.91;Cl,11.74;N,4.63.
[実施例55]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例25−(5)で得た化合物(4.55g)から標題化合物(4.50g)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例55−(1)で得た化合物(4.50g)をテトラヒドロフラン−メタノール−水の混合溶液(1:1:2,100mL)に溶解し、炭酸カリウム(5.20g)を加えて55℃で14時間攪拌した。反応液を氷冷後、1規定塩酸水溶液を加えて液性を酸性とした。酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、標題化合物(4.20g)を白色非晶質固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,s),2.05(1H,s),2.26−2.40(2H,m),2.50−2.58(1H,m),2.91−2.99(1H,m),3.11(1H,d,J=13.67Hz),3.86(3H,s),3.88(3H,s),4.47(1H,d,J=13.67Hz),5.95(1H,s),6.58(1H,d,J=2.44Hz),6.86(1H,d,J=2.20Hz),6.99−7.02(1H,m),7.93(1H,m),8.15(1H,m).
[実施例56]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシ−3−ピリジル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例28の方法に準じ、実施例55−(2)で得た化合物(150mg)から標題化合物(161mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシ−3−ピリジル)メチル]−6−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例56−(1)で得た化合物(160mg)から標題化合物(144mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C2938ClN37として
計算値:C,60.46;H,6.65;N,7.29.
実測値:C,60.50;H,6.76;N,6.87.
[実施例57]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例26−(3)で得た化合物(412mg)から標題化合物(449mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例55−(2)の方法に準じ、実施例57−(1)で得た化合物(449mg)から標題化合物(435mg)を白色非晶質固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,s),1.41(6H,dd,J=10.86,5.98Hz),2.29−2.41(2H,m),2.54(1H,dd,J=11.23,3.17Hz),2.88−2.93(1H,m),3.07(1H,d,J=13.43Hz),3.87(3H,s),4.44(1H,d,J=13.43Hz),4.61(1H,t,J=6.10Hz),5.93(1H,s),6.54(1H,d,J=2.20Hz),6.81(1H,d,J=2.44Hz),7.00(1H,dd,J=7.32,5.13Hz),7.90(1H,dd,J=7.32,1.22Hz),8.14(1H,dd,J=5.00,1.83Hz).
[実施例58]
(1)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシ−3−ピリジル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例57−(2)で得た化合物(130mg)から標題化合物(153mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR,3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシ−3−ピリジル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例58−(1)で得た化合物(143mg)から標題化合物(126mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3142ClN37・0.5H2Oとして
計算値:C,60.73;H,7.07;N,6.85.
実測値:C,60.69;H,6.82;N,6.84.
[実施例59]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシ−3−ピリジル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例57−(2)で得た化合物(130mg)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルから標題化合物(159mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシ−3−ピリジル)メチル]−6−イソプロポキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例59−(1)で得た化合物(144mg)から標題化合物(115mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3142ClN37・1/2H2Oとして
計算値:C,60.73;H,7.07;N,6.85.
実測値:C,60.88;H,6.90;N,6.78.
[実施例60]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例27−(3)で得た化合物(302mg)から標題化合物(298mg)を無色非晶質固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.96(9H,s),1.08(9H,s),2.25(2H,dt,J=17.74,4.39Hz),2.54−2.62(1H,m),2.99(1H,m),3.25(1H,d,J=13.43Hz),3.57(1H,d,J=8.54Hz),3.68(3H,s),3.76(1H,d,J=8.79Hz),3.87(3H,s),4.43(1H,d,J=13.43Hz),5.10(1H,d,J=5.37Hz),5.98(1H,d,J=5.37Hz),6.60(1H,d,J=2.20Hz),6.89(1H,d,J=2.20Hz),7.03(1H,dd,J=7.45,5.00Hz),8.07(1H,d,J=6.35Hz),8.16(1H,dd,J=4.88,1.95Hz).
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例55−(2)の方法に準じ、実施例60−(1)で得た化合物(298mg)から標題化合物(279mg)を無色非晶質固体として得た。
[実施例61]
(1)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシ−3−ピリジル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例60−(2)で得た化合物(69mg)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルから標題化合物(77mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロポキシ)−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシ−3−ピリジル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例61−(1)で得た化合物(67mg)から標題化合物(54mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3346ClN37・1/2H2Oとして
計算値:C,61.82;H,7.39;N,6.55.
実測値:C,61.74;H,7.48;N,6.20.
[実施例62]
(1)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]アミノ酢酸エチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(55mg)とグリシンエチルエステル塩酸塩を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(55mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]アミノ酢酸
実施例29の方法に準じ、実施例62−(1)で得た化合物(45mg)から標題化合物(34mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C2633ClN27・1/4H2Oとして
計算値:C,59.42;H,6.43;N,5.33.
実測値:C,59.57;H,6.39;N,5.23.
[実施例63]
(1)(aR)−[1−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペラジン−4−イル]酢酸エチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(50mg)と1−ピペラジン酢酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(46mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−[1−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペラジン−4−イル]酢酸
実施例29の方法に準じ、実施例63−(1)で得た化合物(36mg)から標題化合物(20mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3040ClN37・1.5H2O・0.5HClとして
計算値:C,56.71;H,6.90;N,6.61.
実測値:C,56.80;H,6.62;N,6.32.
[実施例64]
(1)(aR)−[1−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペラジン−4−イル]オキソ酢酸エチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(122mg)とオキソ−ピペラジン−1−イル酢酸エチル塩酸塩を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(101mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−[1−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペラジン−4−イル]オキソ酢酸
実施例29の方法に準じ、実施例64−(1)で得た化合物(90mg)から標題化合物(72mg)を無色非晶質固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.95(9H,s),2.22(2H,dd,J=37.11,17.09Hz),2.64(1H,t,J=13.06Hz),3.07−3.30(3H,m),3.48−4.04(15H,m),4.48(1H,dd,J=13.55,2.81Hz),6.13(1H,d,J=2.44Hz),6.64(1H,d,J=2.20Hz),6.81(1H,d,J=2.20Hz),6.86(1H,d,J=8.06Hz),7.10(1H,m),7.30−7.34(1H,m),7.84(1H,d,J=6.84Hz).
[実施例65]
(1)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−4−(N−メチル)アミノ安息香酸エチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(108mg)と4−メチルアミノ安息香酸エチルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(65mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−4−(N−メチル)アミノ安息香酸
実施例29の方法に準じ、実施例65−(1)で得た化合物(53mg)から標題化合物(3.1mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3441ClN27・0.75H2Oとして
計算値:C,62.94;H,6.36;N,4.59.
実測値:C,62.95;H,6.05;N,4.46.
[実施例66]
(1)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−N−メチルアミノメチル安息香酸メチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(127mg)と4−メチルアミノメチル安息香酸メチルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(140mg)を無色非晶質固体として得た。
MS(ESI)m/z:626(M+H)+
(2)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−N−メチルアミノメチル安息香酸
実施例29の方法に準じ、実施例66−(1)で得た化合物(130mg)から標題化合物(99mg)を無色非晶質固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.95(9H,s),2.24(2H,dt,J=26.53,8.61Hz),2.68(1H,d,J=12.70Hz),2.93(3H,d,J=8.30Hz),3.29(2H,t,J=20.14Hz),3.71(3H,d,J=3.91Hz),3.85(3H,t,J=6.96Hz),4.55(1H,dd,J=13.55,10.13Hz),4.62(2H,d,J=1.95Hz),6.18(1H,d,J=13.18Hz),6.65(1H,t,J=2.81Hz),6.78−6.87(2H,m),7.09(1H,t,J=7.57Hz),7.28(3H,m),7.88(1H,t,J=5.25Hz),7.98(1H,d,J=8.30Hz),8.04(1H,d,J=8.30Hz).
[実施例67]
(1)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−3−(N−メチル)アミノ安息香酸エチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(215mg)と3−メチルアミノ安息香酸エチルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(80mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−3−(N−メチル)アミノ安息香酸
実施例29の方法に準じ、実施例67−(1)で得た化合物(75mg)から標題化合物(72mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3237ClN27・0.5H2Oとして
計算値:C,63.41;H,6.32;N,4.62.
実測値:C,63.16;H,6.13;N,4.74.
[実施例68]
(1)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−N−メチルプロピオン酸エチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(194mg)と3−アミノプロピオン酸エチルエステルトリフルオロ酢酸塩を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(56mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−N−メチルアミノプロピオン酸
実施例29の方法に準じ、実施例68−(1)で得た化合物(50mg)から標題化合物(53mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C2837ClN27・0.75H2O・0.5HClとして
計算値:C,57.90;H,6.77;N,4.82.
実測値:C,57.96;H,6.54;N,4.43.
[実施例69]
(1)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−N−メチルアミノメチル安息香酸メチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(178mg)と3−(メチルアミノメチル)安息香酸メチルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(200mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]−N−メチルアミノメチル安息香酸
実施例29の方法に準じ、実施例69−(1)で得た化合物(174mg)から標題化合物(104mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3339ClN27として
計算値:C,64.86;H,6.43;N,4.58.
実測値:C,64.82;H,6.55;N,4.23.
[実施例70]
(1)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]アゼチジニル酢酸エチルエステル
実施例2−(1)の方法に準じ、実施例4−(2)で得た化合物(255mg)とアゼチジン−3−イル酢酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(125mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)(aR)−N−[3−[N−[4−クロロ−6−[(S)−1−ヒドロキシ−1―(2−メトキシフェニル)メチル]−2−メトキシフェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]アゼチジニル酢酸
実施例29の方法に準じ、実施例70−(1)で得た化合物(118mg)から標題化合物(101mg)を無色非晶質固体として得た。
MS(ESI)m/z:562(M+H)+
元素分析値C2937ClN27として
計算値:C,62.08;H,6.65;N,4.99.
実測値:C,61.80;H,6.56;N,4.90.
[実施例71]
1−[2−[N’−[4−クロロ−2−[ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N’−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]エタンスルホニル]ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル
参考例28−(2)で得た化合物(168mg)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、氷冷下で塩化ジクロロメチレンジメチルイミニウム(170mg)を加え、氷冷下窒素気流下で2時間攪拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム(292mg)を加え室温で20分攪拌したのち[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−(2−メトキシフェニル)メタノール(Bioorganic&MedicinalChemistry,10巻(2002年)、401−414頁)(116mg)を加え室温で1時間攪拌した。反応液に水を加えジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、標題化合物(140mg)を無色泡状物質として得た。
元素分析値C3245ClN27S・0.5H2Oとして
計算値:C,59.47;H,7.17;N,4.33.
実測値:C,59.34;H,7.12;N,4.09.
[実施例72]
1−[2−[N’−[4−クロロ−2−[ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N’−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]エタンスルホニル]ピペリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例71の方法に準じ、参考例29−(2)で得た化合物(145mg)と[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−(2−メトキシフェニル)メタノール(100mg)から標題化合物(141mg)を無色泡状物質として得た。
元素分析値C3245ClN27S・2/3H2Oとして
計算値:C,59.06;H,7.20;N,4.30.
実測値:C,59.10;H,7.00;N,4.20.
[実施例73]
(1)1−[[[N−[4−クロロ−2−[ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]メチル]カルバモイル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例71の方法に準じ、参考例30で得た化合物(194mg)と[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−(2−メトキシフェニル)メタノール(167mg)から標題化合物(89mg)を無色泡状物質として得た。
(2)1−[[[N−[4−クロロ−2−[ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]メチル]カルバモイル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例73−(1)で得た化合物(78mg)をメタノール(5mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(1mL)、水(1mL)、無水炭酸カリウム(56mg)を加え65℃で2時間加熱攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残留物に10%クエン酸水溶液を加えクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して標題化合物(70mg)を無色泡状物質として得た。
元素分析値C2836ClN36・1.5H2Oとして
計算値:C,58.68;H,6.86;N,7.33.
実測値:C,58.87;H,6.52;N,7.02.
[実施例74]
(1)1−[[[N−[4−クロロ−2−[ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]メチル]カルバモイル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例71の方法に準じ、参考例31で得た化合物(194mg)と[5−クロロ−2−(2,2−ジメチルプロピルアミノ)フェニル]−(2−メトキシフェニル)メタノール(167mg)から標題化合物(88mg)を無色泡状物質として得た。
(2)1−[[[N’−[4−クロロ−2−[ヒドロキシ(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N’−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]メチル]カルバモイル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例73−(2)の方法に準じ、実施例74−(1)で得た化合物(76mg)から標題化合物(56mg)を無色泡状物質として得た。
元素分析値C2836ClN36・0.75H2O・0.1CHCl3として
計算値:C,59.14;H,6.62;N,7.34.
実測値:C,59.28;H,6.59;N,6.98.
[実施例75]
(1)N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例32で得た化合物(0.89g)より標題化合物(1.1g)を無色非晶質固体として得た。
(2)N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例75−(1)で得た化合物(1.08g)より標題化合物(0.87g)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C2532ClNO6・0.5H2Oとして
計算値:C,61.66;H,6.83;N,2.88.
実測値:C,61.74;H,6.71;N,2.52.
[実施例76]
(1)(3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例75−(2)で得た化合物(150mg)より標題化合物(175mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3345ClN27・0.25H2Oとして
計算値:C,63.76;H,7.38;N,4.51.
実測値:C,63.80;H,7.42;N,4.27.
(2)(3S)−1−[3−[N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例76−(1)で得た化合物(165mg)より標題化合物(134mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3141ClN27として
計算値:C,63.20;H,7.01;N,4.76.
実測値:C,62.97;H,6.87;N,4.61.
[実施例77]
(1)1−[3−[N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例75−(2)で得た化合物(150mg)とピペリジン−4−カルボン酸エチルエステルを用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(175mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)1−[3−[N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例29の方法に準じ、実施例77−(1)で得た化合物(160mg)より標題化合物(131mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3141ClN27として
計算値:C,63.20;H,7.01;N,4.76.
実測値:C,63.05;H,6.93;N,4.59.
[実施例78]
(1)N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)マロンアミド酸エチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例32で得た化合物(430mg)とクロロカルボニル酢酸メチルエステル(200mg)を用いて同様に反応及び処理することにより標題化合物(499mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)マロンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例78−(1)で得た化合物(279mg)より標題化合物(238mg)を無色非晶質固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.92(9H,s),3.06(1H,d,J=13.5Hz),3.08(1H,d,J=19.9Hz),3.08(1H,d,J=19.9Hz),3.27(3H,s),3.74(3H,s),3.88(3H,s),4.52(1H,d,J=13.5Hz),5.51(1H,s),6.55(1H,d,J=2.2Hz),6.88−6.92(2H,m),7.10(1H,td,J=7.5,0.9Hz),7.36(1H,td,J=7.8,1.5Hz),7.44(1H,dd,J=7.6,1.5Hz).
[実施例79]
(1)[1−[2−[N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]アセチル]ピペリジン−4−イル]酢酸エチルエステル
実施例28−(1)の方法に準じ、実施例78−(2)で得た化合物(74mg)とピペリジン−4−酢酸エチルエステルから標題化合物(77mg)を無色非晶質固体として得た。
(2)[1−[2−[N−[4−クロロ−2−メトキシ−6−[1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]アセチル]ピペリジン−4−イル]酢酸
実施例29の方法に準じ、実施例79−(1)で得た化合物(57mg)より標題化合物(43mg)を無色非晶質固体として得た。
元素分析値C3141ClN27・0.5H2Oとして
計算値:C,62.25;H,7.08;N,4.68.
実測値:C,62.22;H,7.19;N,4.36.
[実施例80]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−イソプロポキシ−6−[(S)−1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸メチルエステル
実施例4−(1)の方法に準じ、参考例34−(1)で得た化合物(95mg)より標題化合物(97mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−イソプロポキシ−6−[(S)−1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)スクシンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例80−(1)で得た化合物(89mg)より標題化合物(88mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
元素分析値C2736ClNO6として
計算値:C,64.08;H,7.17;N,2.77.
実測値:C,63.78;H,6.87;N,2.73.
[実施例81]
(1)(aR)−N−[4−クロロ−2−イソプロポキシ−6−[(S)−1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)マロンアミド酸メチルエステル
実施例78−(1)の方法に準じ、参考例34−(1)で得た化合物(253mg)より標題化合物(155mg)を少量のアトロプ異性体[(aS)−異性体]を含む混合物(無色非晶質固体)として得た。
(2)(aR)−N−[4−クロロ−2−イソプロポキシ−6−[(S)−1−メトキシ−1−(2−メトキシフェニル)メチル]フェニル]−N−(2,2−ジメチルプロピル)マロンアミド酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例81−(1)で得た化合物(151mg)より標題化合物(73mg)を無色非晶質固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.95(9H,s),1.27(1H,s),1.41(6H,t,J=6.1Hz),3.07(1H,d,J=13.5Hz),3.08(1H,d,J=19.9Hz),3.26(1H,d,J=19.9Hz),3.26(3H,s),3.74(3H,s),4.52(1H,d,J=13.5Hz),4.58−4.65(1H,m),5.50(1H,s),6.48(1H,d,J=2.2Hz),6.86(1H,d,J=2.2Hz),6.90(1H,d,J=8.1Hz),7.09(1H,t,J=7.6Hz),7.36(1H,td,J=7.8,1.7Hz),7.43(1H,dd,J=7.6,1.7Hz).
[実施例88]
(1)1−[3−[[4−クロロ−2−[(2,3−ジメトキシフェニル)ヒドロキシメチル]フェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸 エチル エステル
実施例87−(1)の方法に準じ、実施例86−(2)で得た化合物(0.50g)とピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル(187mg)より、標題化合物(0.40g)を無色固体として得た。
(2)1−[3−[[4−クロロ−2−[(2,3−ジメトキシフェニル)ヒドロキシメチル]フェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸
実施例88−(1)で得た化合物(0.30g)をメタノール(5mL)と水(2mL)の混合液に懸濁し、炭酸カリウム(345mg)を加えて、60℃にて2時間攪拌した。冷後、減圧下濃縮し、残渣を水に溶解した。攪拌下に1規定塩酸水溶液を加えて酸性(pH〜2)とし、析出した固体をろ取、水洗して、標題化合物(259mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.90,0.97(計9H,各s),1.3−3.3(13H,m),3.562,3.567,3.756,3.764(計3H,各s),3.83,3.87(計3H,各s),4.25−4.6(2H,m),6.06,6.12(計1H,各s),6.7−7.7(6H,m).
[実施例89]
1−[3−[[4−クロロ−2−[(2,3−ジメトキシフェニル)ヒドロキシメチル]フェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]プロピオニル]ピペリジン−4−カルボン酸 メチルアミド
実施例88−(2)で得た化合物(100mg)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、メチルアミン 塩酸塩(14mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(5mg)、トリエチルアミン(29μl)を加えた。氷水冷却下に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(43mg)を加えて室温で17時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%メタノール−クロロホルム)で精製し、標題化合物(54mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.97(9H,s),1.50−1.65(1H,m),1.75−1.93(3H,m),2.10−2.49(4H,m),2.60−2.69(1H,m),2.79,2.80,2.81(計3H,各s),2.99−3.13(2H,m),3.26,3.29(計1H,各d,J=13.7,13.7Hz),3.55,3.57(計3H,各s),3.86(3H,s),3.91−3.96(1H,m),4.47−4.61(2H,m),5.42,5.58(計1H,各br s),6.10− 6.12(1H,m),6.27,6.39(計1H,各d,J=5.1,5.1Hz),6.92(1H,d,J=7.3Hz),7.09(1H,d,J=1.7Hz),7.15−7.24(3H,m),7.47,7.51(計1H,各d,J=8.0,8.0Hz).
[実施例90]
(1)(aR,1R,2S)−2−[[4−クロロ−2−[(S)−ヒドロキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]シクロプロパンカルボン酸 メチルエステル
参考例38−(2)で得られた化合物をジクロロメタン(10mL)に溶解し、氷冷攪拌下、参考例2−(2)で得た化合物(440mg)と炭酸水素ナトリウム(0.84g)を加え室温下3時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え分液し、次いで有機層を飽和食塩水で洗浄後、全ての水層を順次酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:0−0:1)により精製して、標題化合物(460mg)を無色油状物として得た。
(2)(aR,1R,2S)−2−[[4−クロロ−2−[(S)−ヒドロキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]シクロプロパンカルボン酸
実施例1−(2)の方法に準じ、実施例90−(1)で得た化合物(440mg)より標題化合物(423mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.82(9H,s),1.36−1.44(1H,m),1.65−1.71(1H,m),1.79−1.95(2H,m),2.84(1H,d,J=13.7Hz),3.81(3H,s),3.89(3H,s),4.30(1H,d,J=13.7Hz),6.07(1H,s),6.88−6.93(3H,m),6.98−7.04(1H,m),7.31−7.36(2H,m).
[実施例91]
(1)(aR,S)−1−[(1R,2S)−2−[[4−クロロ−2−[(S)−ヒドロキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]シクロプロパンカルボニル]ピペリジン−3−カルボン酸 エチルエステル
実施例90−(2)で得た化合物(50.0mg)をジクロロメタン(5.0mL)に溶解し、次いで氷水冷却攪拌下(S)−ピペリジン−3−カルボン酸 エチルエステル(33.9μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(18.4mg)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(31.4mg)、トリエチルアミン(16.7μl)を順に加えて、13時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと1規定塩酸を加え分液し、次いで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、全ての水層を順次酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=0:1−1:2)により精製して、標題化合物(68.6mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.93(9H,s),1.12−1.28(4H,m),1.37−1.51(1H,m),1.61−1.78(3H,m),1.82−1.90(1H,m),2.05−2.17(1H,m),2.30−2.40(0.5H,m),2.51−2.62(1H,m),2.87−2.87(0.5H,m),3.05−3.15(0.5H,m),3.17−3.25(0.5H,m),3.26−3.33(1H,m),3.68(3H,s),3.86(3H,s),4.03−4.24(2.5H,m),4.47−4.61(2.5H,m),6.14−6.19(1H,m),6.52−6.54(1H,m),6.78−6.81(1H,m),6.82−6.86(1H,m),7.05−7.33(2H,m),7.84−7.90(1H,m).
(2)(aR,S)−1−[(1R,2S)−2−[[4−クロロ−2−[(S)−ヒドロキシ−(2−メトキシフェニル)メチル]−6−メトキシフェニル]−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]シクロプロパンカルボニル]ピペリジン−3−カルボン酸
実施例91−(1)で得た化合物(60.0mg)をテトラヒドロフラン:メタノール:水=1:1:2の混合液(4.0mLに溶解し、氷水冷却攪拌下に炭酸カリウム(100mg)を加えた。60(Cで17時間攪拌後、氷水冷却攪拌下に1規定塩酸を加え、次いで酢酸エチルを加えて分液し、飽和食塩水で洗浄後全ての水層を順次酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して、標題化合物(53.8mg)を無色固体として得た。
1H−NMR(CDCl3)δ:0.93(9H,s),1.09−1.81(7H,m),1.82−1.89(1H,m),2.06−2.18(1H,m),2.31−3.42(4H,m),3.68(3H,s),3.86(3H,s),4.17−4.64(3H,m),6.13−6.17(1H,m),6.52−6.55(1H,m),6.77−6.86(2H,m),7.04−7.11(1H,m),7.27−7.33(1H,m),7.80−7.86(1H,m).
[試験例1]ラットスクアレン合成酵素阻害活性
(1)酵素源の調製
スクアレン合成酵素阻害作用測定のための酵素源として、ラット肝臓から調製したミクロソーム画分を用いた。まず、8週令のSD系雄性ラットを、ペントバルビタールナトリウム麻酔下、開腹し、下大動脈より放血後、肝臓を摘出した。摘出した肝臓を、0.3M−スクロース、1mM−ジチオスレイトール(DTT)、1mM−エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(EDTA)、及び各種プロテアーゼ阻害剤を加え、pHを7.4に調整した10mM−リン酸緩衝液存在下でホモジナイズし、2,000×gで5分間、10,000×gで15分間遠心分離した。プロテアーゼ阻害剤としてフェニルメタンスルホニルフルオリド(PMSF)、ロイペプチン、及びアプロチニンをそれぞれ終濃度が1mM、10μM、及び5μg/mLになるように加えた。次に、遠心後の上清を、更に105,000×gで60分間遠心分離し、得られた沈渣を、1mM−DTT,1mM−EDTA、及び上記プロテアーゼ阻害剤を含む10mM−リン酸緩衝液(pH7.4)に懸濁して105,000×gで30分間遠心する操作を2回繰り返して洗浄後、得られた沈渣をミクロソーム画分として酵素活性測定に用いた。
(2)スクアレン合成酵素阻害活性の測定
スクアレン合成酵素活性の測定はジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biological Chemistry)、267巻、8628−8635頁、1992年に記載されているSchechterらの方法に準じておこなった。即ち、まず、水又はジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解した被験薬剤を、5mM−還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)、5mM−3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]プロパンスルホン酸(CHAPS)、10mM−フッ化カリウム、10mM−塩化マグネシウム、10mM−DTT、1μM/mL−NB−598(スクアレンエポキシダーゼ阻害剤;ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、265巻、18075−180788頁、1990年)、50mM−HEPES緩衝液(pH7.4))、30μg/mLのラット肝臓ミクロソーム画分、及び5μM−[3H]ファルネシルピロリン酸を含む酵素反応液(全量50μl)に加え、37℃にて20分間反応させた(あらかじめ37℃に10分間インキュベートしておいた酵素反応液に[3H]ファルネシルピロリン酸を加えて酵素反応を開始させた)。この酵素反応液に1M−EDTA(pH9.2)を5μl加えて酵素反応を停止させ、更に0.5%−スクアレン−エタノール溶液を5μl加えた。ここから40μlを取って薄層クロマトグラフィー用プラスチックシートにスポットし、5%トルエン−95%ヘキサンで展開し、乾燥させた後、ヨウ素蒸気中に置いて発色させ、スクアレンのバンドを同定した。これをハサミで切り出してバイアル瓶に入れ、アクアゾル−2(ニューイングランド・ヌクレアー・リサーチプロダクト社、米国)を10mL加え、液体シンチレーションカウンターで放射活性を測定した。スクアレン合成酵素阻害活性は、スクアレンに取り込まれる放射活性を50%阻害する濃度(IC50、モル濃度)で表わした。
(3)実験結果
上記方法により測定した実施例化合物の活性を下表に示す。
以上のように、本発明の化合物は、高活性なスクアレン合成酵素阻害作用を示した。

Claims (11)

  1. 次の式(I)
    [式中、Arは、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基を有していてもよいヘテロアリール基を示し、
    1は、水素原子、低級アルキル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基を示し、
    2は、置換基を有していてもよい低級アルキル基を示し、
    3及びR4は、各々独立に水素原子又は低級アルキル基を示し、
    5は、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は置換基を有していてもよい低級アルコキシ基を示し、
    6及びR7は、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、又は置換基を有していてもよい低級アルコキシ基を示し、
    1は、下記の部分構造(a)、(b)、(c)、(d)、又は(e)を示し、
    (式中、R8は、水素原子又は低級アルキル基を示し、*は下記のQ2と結合する位置を示す。)
    2は、下記の部分構造(f)、(g)、(h)、又は(i)を示す。
    (式中、R9は、水素原子、水酸基、又は低級アルキル基を示し、R10は、水素原子又は低級アルキル基を示し、mは1〜3の整数を示し、*は上記のQ1と結合する位置を示す。)
    但し、
    1)Q2が部分構造(f)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基であり、
    2)Q2が部分構造(g)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、カルボキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニルカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基であり、
    3)Q2が部分構造(h)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、カルボキシアルキル基、低級アルコキシカルボニルアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基であり、
    4)Q2が部分構造(i)である場合、R1は、水素原子、低級アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は置換基を有していてもよいフェニルアルキル基である。]で表される化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  2. 1が部分構造(a)である請求項1に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  3. 2が部分構造(f)である請求項1又は2に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  4. mが3である請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  5. 1がカルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシアルキル基、又は低級アルコキシカルボニルアルキル基である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  6. 1がカルボキシ基又は低級アルコキシカルボニル基である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  7. 1がカルボキシアルキル基又は低級アルコキシカルボニルアルキル基である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  8. 1が水素原子又は低級アルキル基である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  9. 一般式(I)で表される化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物を有効成分とする医薬。
  10. 一般式(I)で表される化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物及び薬学的に許容し得る担体を含有する医薬組成物。
  11. 一般式(I)で表される化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物の医薬製造のための使用。
JP2005204588A 2005-07-13 2005-07-13 スクアレン合成酵素阻害薬 Pending JP2007022943A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204588A JP2007022943A (ja) 2005-07-13 2005-07-13 スクアレン合成酵素阻害薬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204588A JP2007022943A (ja) 2005-07-13 2005-07-13 スクアレン合成酵素阻害薬

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007022943A true JP2007022943A (ja) 2007-02-01

Family

ID=37784186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005204588A Pending JP2007022943A (ja) 2005-07-13 2005-07-13 スクアレン合成酵素阻害薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007022943A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008017381A1 (de) 2006-08-08 2008-02-14 Sanofi-Aventis Arylaminoaryl-alkyl-substituierte imidazolidin-2,4-dione, verfahren zu ihrer herstellung, diese verbindungen enthaltende arzneimittel und ihre verwendung
WO2009021740A2 (de) 2007-08-15 2009-02-19 Sanofis-Aventis Substituierte tetrahydronaphthaline, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als arzneimittel
DE102007063671A1 (de) 2007-11-13 2009-06-25 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Neue kristalline Diphenylazetidinonhydrate, diese Verbindungen enthaltende Arzneimittel und deren Verwendung
WO2009123241A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 株式会社レナサイエンス プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター-1阻害剤
WO2010003624A2 (en) 2008-07-09 2010-01-14 Sanofi-Aventis Heterocyclic compounds, processes for their preparation, medicaments comprising these compounds, and the use thereof
WO2010068601A1 (en) 2008-12-08 2010-06-17 Sanofi-Aventis A crystalline heteroaromatic fluoroglycoside hydrate, processes for making, methods of use and pharmaceutical compositions thereof
WO2011023754A1 (en) 2009-08-26 2011-03-03 Sanofi-Aventis Novel crystalline heteroaromatic fluoroglycoside hydrates, pharmaceuticals comprising these compounds and their use
WO2011157827A1 (de) 2010-06-18 2011-12-22 Sanofi Azolopyridin-3-on-derivate als inhibitoren von lipasen und phospholipasen
WO2012120053A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Verzweigte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, ihre verwendung als medikament sowie sie enthaltendes arzneimittel und deren verwendung
WO2012120055A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Di- und trisubstituierte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, ihre verwendung als medikament sowie sie enthaltendes arzneimittel und deren verwendung
WO2012120054A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Di- und trisubstituierte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, ihre verwendung als medikament sowie sie enthaltendes arzneimittel und deren verwendung
WO2012120052A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Mit carbozyklen oder heterozyklen substituierte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, diese verbindungen enthaltende arzneimittel und deren verwendung
WO2012120056A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Tetrasubstituierte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, ihre verwendung als medikament sowie sie enthaltendes arzneimittel und deren verwendung
KR101203169B1 (ko) 2012-03-13 2012-11-21 대한민국(농촌진흥청장) 신규한 항생활성 화합물 및 그 화합물을 포함하는 항생 조성물
EP2567959A1 (en) 2011-09-12 2013-03-13 Sanofi 6-(4-Hydroxy-phenyl)-3-styryl-1H-pyrazolo[3,4-b]pyridine-4-carboxylic acid amide derivatives as kinase inhibitors
US8785473B2 (en) 2009-03-31 2014-07-22 Renascience Co., Ltd. Plasminogen activator inhibitor-1 inhibitor
WO2016111277A1 (ja) * 2015-01-05 2016-07-14 綜研化学株式会社 ヘテロ環含有化合物、その化合物を用いた重合体、およびその用途
US10092537B2 (en) 2013-04-15 2018-10-09 Renascience Co., Ltd. Use for PAI-1 inhibitor

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008017381A1 (de) 2006-08-08 2008-02-14 Sanofi-Aventis Arylaminoaryl-alkyl-substituierte imidazolidin-2,4-dione, verfahren zu ihrer herstellung, diese verbindungen enthaltende arzneimittel und ihre verwendung
WO2009021740A2 (de) 2007-08-15 2009-02-19 Sanofis-Aventis Substituierte tetrahydronaphthaline, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als arzneimittel
DE102007063671A1 (de) 2007-11-13 2009-06-25 Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh Neue kristalline Diphenylazetidinonhydrate, diese Verbindungen enthaltende Arzneimittel und deren Verwendung
US8415479B2 (en) 2008-03-31 2013-04-09 Renascience Co., Ltd. Inhibitor of plasminogen activator inhibitor-1
WO2009123241A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 株式会社レナサイエンス プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター-1阻害剤
WO2010003624A2 (en) 2008-07-09 2010-01-14 Sanofi-Aventis Heterocyclic compounds, processes for their preparation, medicaments comprising these compounds, and the use thereof
WO2010068601A1 (en) 2008-12-08 2010-06-17 Sanofi-Aventis A crystalline heteroaromatic fluoroglycoside hydrate, processes for making, methods of use and pharmaceutical compositions thereof
US8785473B2 (en) 2009-03-31 2014-07-22 Renascience Co., Ltd. Plasminogen activator inhibitor-1 inhibitor
WO2011023754A1 (en) 2009-08-26 2011-03-03 Sanofi-Aventis Novel crystalline heteroaromatic fluoroglycoside hydrates, pharmaceuticals comprising these compounds and their use
WO2011157827A1 (de) 2010-06-18 2011-12-22 Sanofi Azolopyridin-3-on-derivate als inhibitoren von lipasen und phospholipasen
WO2012120054A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Di- und trisubstituierte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, ihre verwendung als medikament sowie sie enthaltendes arzneimittel und deren verwendung
WO2012120052A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Mit carbozyklen oder heterozyklen substituierte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, diese verbindungen enthaltende arzneimittel und deren verwendung
WO2012120056A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Tetrasubstituierte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, ihre verwendung als medikament sowie sie enthaltendes arzneimittel und deren verwendung
WO2012120055A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Di- und trisubstituierte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, ihre verwendung als medikament sowie sie enthaltendes arzneimittel und deren verwendung
WO2012120053A1 (de) 2011-03-08 2012-09-13 Sanofi Verzweigte oxathiazinderivate, verfahren zu deren herstellung, ihre verwendung als medikament sowie sie enthaltendes arzneimittel und deren verwendung
EP2567959A1 (en) 2011-09-12 2013-03-13 Sanofi 6-(4-Hydroxy-phenyl)-3-styryl-1H-pyrazolo[3,4-b]pyridine-4-carboxylic acid amide derivatives as kinase inhibitors
KR101203169B1 (ko) 2012-03-13 2012-11-21 대한민국(농촌진흥청장) 신규한 항생활성 화합물 및 그 화합물을 포함하는 항생 조성물
US10092537B2 (en) 2013-04-15 2018-10-09 Renascience Co., Ltd. Use for PAI-1 inhibitor
WO2016111277A1 (ja) * 2015-01-05 2016-07-14 綜研化学株式会社 ヘテロ環含有化合物、その化合物を用いた重合体、およびその用途
JPWO2016111277A1 (ja) * 2015-01-05 2017-09-21 綜研化学株式会社 ヘテロ環含有化合物、その化合物を用いた重合体、およびその用途
TWI675033B (zh) * 2015-01-05 2019-10-21 日商綜研化學股份有限公司 含有雜環的化合物、使用該化合物的聚合物及其用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007022943A (ja) スクアレン合成酵素阻害薬
RU2695133C1 (ru) Производные оксадиазоламина в качестве ингибитора гистондеацетилазы 6 и содержащая их фармацевтическая композиция
DK2038268T3 (en) Carbonylated (aza) cyclohexanes as dopamine D3 receptor ligands
RU2392269C2 (ru) Производные арилоксиалкилкарбаматов, их получение и их применение в терапии
CN101268046B (zh) 作为毒蕈碱性受体拮抗剂的碳酰胺衍生物
CN101296914B (zh) 具有ppar激动活性的衍生物
AU2015219920B2 (en) Triazine compound and use thereof for medical purposes
JP2003523998A (ja) 新規化合物
SE447477B (sv) Merkaptoacylderivat av en substituerad prolin, forfarande for framstellning av denna och en farmaceutiskt aktiv komposition innehallande foreningen
AU2426201A (en) Pyrrolidine derivatives as cyclic amp-specific phosphodiesterase inhibitors
JPWO2015079692A1 (ja) ウレア誘導体、またはその薬理学的に許容される塩
TW200521108A (en) Compounds having lysophosphatidic acid receptor(LPA)-antagonizing effect and their use
EA009052B1 (ru) Производные диарилсульфидов, способ их получения и промежуточные соединения
EP0403185A2 (en) Compounds having one or more aminosulfonyloxy radicals useful as pharmaceuticals
TWI250152B (en) N,N-substituted cyclic amine compounds used as calcium antagonizer
AU2012317457B2 (en) Phenyl derivative
EP0221572A2 (en) N-substituted 3-piperidine-or 3-pyridine-carboxylic acids and derivatives thereof
JPWO2003066040A1 (ja) ガバペンチン若しくはプレガバリンおよびn型カルシウムチャンネル拮抗剤を含有する医薬組成物
CN113166182A (zh) 氨肽酶a抑制剂和包含氨肽酶a抑制剂的药物组合物
CA2922716C (en) Aromatic compound and use thereof in the treatment of disorders associated with bone metabolism
EP0170121B1 (en) 2-hydroxy-3-aryloxypropyl or 2-hydroxy-2-benzofuranyl ethyl tertiary amine having an anti-hyperglycaemic and/or anti-obesity activity
JP2009179562A (ja) グリシントランスポーター阻害剤
EA017306B1 (ru) Селективный агонист tr-бета 1
JPWO2006101108A1 (ja) 新規環状アミノフェニルアルカン酸誘導体
JPWO2004103971A1 (ja) 環状アミノフェニルスルファメート誘導体