JP2007022791A - 画像形成装置、その制御方法及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 新たに排紙部材を増設することなく記録紙を排出する場所を増やすことができる。
【解決手段】 プリンタ10は、記録紙Sをスイッチバック可能なスイッチバックローラ30と、スイッチバックされた記録紙Sを搬送する両面印刷経路32と、両面印刷経路32の外側近傍に開閉自在に設けられた手差しトレイ50とを備えている。この手差しトレイ50は、給紙位置ではトレイ軸51からトレイ面が斜め上方に傾斜し給紙可能となる。また、排紙位置ではトレイ軸51からトレイ面が斜め下方に傾斜し排出口35から排出された記録紙Sを載置可能となる。この排紙位置では、記録紙Sが紙送りローラ37に当接不能になる。また、印刷物がフェイスアップ又はフェイスダウンで手差しトレイ50に載置されるよう方向切替部材31により切り替え可能である。なお、所定ユーザの印刷物や所定種別の記録紙Sを自動的に手差しトレイ50に載置するようにしてもよい。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像形成装置、その制御方法及びそのプログラムに関する。
従来より、種々の画像形成装置が知られている。例えば、特許文献1には、記録紙に画像を印刷する電子写真方式のプリンタ機構と、このプリンタ機構に供給される記録紙を積層してストック可能な給紙トレイと、プリンタ機構に供給される記録紙を載置可能であり給紙トレイとは異なる位置に設けられた手差しトレイと、前記印刷手段により印刷されたあと排出された記録紙を載置可能な排紙トレイと、を備えた画像形成装置が開示されている。この種の画像形成装置では、給紙トレイに収納された用紙と異なる種別の用紙に印刷したいとき等にはその用紙を手差しトレイに載せて給紙することができるため、使い勝手がよい。
特開2001−146350号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された画像形成装置では、印刷後の記録紙を載置する場所については一つの排紙トレイを備えているものの、印刷後の記録紙をこの排紙トレイ以外に排出する技術思想については考慮されていない。このため、例えば印刷後の記録紙を載置する場所をユーザごとに変更したいという要望があったとしても、その要望を実現することができなかった。また、その要望を実現しようとすれば、新たに排紙トレイを設けることが考えられるが、部品点数やコストが嵩むという問題が生じる。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、新たに排紙部材を増設することなく記録紙を排出する場所を増やすことができる画像形成装置、その制御方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の画像形成装置は、
記録紙に画像を印刷する印刷手段と、
前記印刷手段に供給される記録紙を載置可能な第1の給紙部材と、
前記印刷手段に供給される記録紙を載置可能であり前記第1の給紙部材とは異なる位置に設けられた第2の給紙部材と、
前記印刷手段により印刷されたあと排出された記録紙を載置可能な排紙部材と、
前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材へ排出するか前記第2の給紙部材へ排出するかを切り替える経路切替手段と、
を備えたものである。
この画像形成装置では、第1又は第2の給紙部材から印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を排紙部材へ排出するか第2の給紙部材へ排出するかを切り替える。つまり、第2の給紙部材を給紙用と排紙用とに切り替えて利用する。したがって、新たに排紙部材を増設することなく、記録紙を排出する場所を増やすことができる。
ここで、本発明において「記録紙」とは、紙製の記録媒体のほか紙以外の材質で製造された記録媒体(例えばプラスチック製フィルムなど)も含む。
本発明の画像形成装置は、前記第2の給紙部材上の記録紙を前記印刷手段に供給可能な所定の給紙位置及び前記第2の給紙部材上の記録紙を前記印刷手段に供給不能な所定の排紙位置のいずれかに前記第2の給紙部材を位置決めする位置決め手段、を備えていてもよい。こうすれば、第2の給紙部材を排紙用として利用している場合に、第2の給紙部材に排出された記録紙が印刷手段へ誤って供給されるのを防止することができる。このとき、前記給紙位置は、前記第2の給紙部材上の記録紙と前記印刷手段に記録紙を送り込む紙送りローラとが当接する位置であり、前記排紙位置は、前記第2の給紙部材上の記録紙と前記紙送りローラとが当接しない位置としてもよい。こうすれば、第2の給紙部材に排出された記録紙が印刷手段へ誤って供給されるのを防止するという効果を比較的容易な構成により得ることができる。
本発明の画像形成装置において、前記第2の給紙部材は、装置本体に取り付けられた手差しトレイであり、前記所定の給紙位置に位置決めされているときには前記装置本体の取付位置からトレイ面が斜め上方に傾斜するように配置され、前記所定の排紙位置に位置決めされているときには前記装置本体の取付位置からトレイ面が斜め下方に傾斜するように配置されるようにしてもよい。こうすれば、手差しトレイから給紙する場合には、そのトレイ面が取付位置から斜め上方に傾斜するように配置されているため、記録紙を給紙しやすい。また、手差しトレイに排紙する場合には、そのトレイ面が取付位置から斜め下方に傾斜するように配置されているため、記録紙をスムーズに排出しやすい。更に、ユーザは、手差しトレイのトレイ面を見るだけでこの手差しトレイが給紙用なのか排紙用なのかを認識することができる。
本発明の画像形成装置において、前記経路切替手段は、前記第2の給紙部材に記録紙を排出するに際して、前記印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材に排出しかけた後再び装置内部に引き込んで印刷面を反転させその後該記録紙を前記第2の給紙部材に排出するか、前記印刷手段で印刷された後の記録紙を反転させることなくそのまま前記第2の給紙部材に排出するかを切り替える手段であってもよい。こうすれば、ユーザは、記録紙の印刷面を裏向きにして第2の給紙部材に排出するか、記録紙の印刷面を表向きにして第2の給紙部材に排出するかを選択することができる。
ここで、かかる経路切替手段は、前記印刷手段を通過してきた記録紙の進路を前記排紙部材か前記第2の給紙部材のいずれかに切り替える方向切替部材と、前記方向切替部材によって前記進路が前記排紙部材に切り替えられているときに該方向切替部材を通過してきた記録紙を前記排紙部材に排出しかけたあと再び装置内部に引き込んで前記方向切替部材を介さずに前記第2の給紙部材へ向かわせるスイッチバック部材と、を備え、前記第2の給紙部材に記録紙を排出するに際して、前記印刷手段で印刷された後の記録紙を前記方向切替部材によって前記排紙部材に向かって進行させ前記スイッチバック部材によって前記排紙部材に排出しかけた後再び装置内部に引き込んで印刷面を反転させその後該記録紙を前記第2の給紙部材に排出するか、前記印刷手段で印刷された後の記録紙を反転させることなく前記方向切替部材によってそのまま前記第2の給紙部材に排出するかを切り替える手段であってもよい。こうすれば、記録紙の印刷面を裏向きにして第2の給紙部材に排出するか、記録紙の印刷面を表向きにして第2の給紙部材に排出するかを比較的簡易な構成で具現化することができる。このとき、前記経路切替手段の前記スイッチバック部材は、両面印刷経路に設けられた部材であり、該両面印刷経路には、前記スイッチバック部材によって前記第2の給紙部材へ向かう記録紙をそのまま該第2の給紙部材へ排出するか再び前記印刷手段に向かわせるかを切り替える排出切替部材が配置されていてもよい。この場合、片面を印刷した後もう片方の面を印刷しようとするときには記録紙が再び印刷手段に向かうように排出切替部材を切り替え、記録紙を第2の給紙部材へ排出しようとするときには記録紙がそのまま第2の給紙部材に向かうように排出切替部材を切り替える。こうすれば、両面印刷経路を有効に利用して本発明を具現化することができる。
本発明の画像形成装置は、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材へ排出するか前記第2の給紙部材へ排出するかを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された内容に応じて前記経路切替手段を切り替える経路切替制御手段と、を備えていてもよい。こうすれば、設定手段によって設定された内容に応じて記録紙を排紙部材へ排出するか第2の給紙部材へ排出するかが自動的に切り替わる。
このとき、前記設定手段は、外部から印刷指示を受信したときには該印刷指示が予め定められた所定のユーザからのものか否かを判定し、該印刷指示が該所定のユーザからのものでないときには、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙が前記排紙部材及び前記第2の給紙部材のいずれか一方に排出されるように設定し、該印刷指示が該所定のユーザからのものであるときには、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙が前記排紙部材及び前記第2の給紙部材のいずれか他方に排出されるように設定してもよい。こうすれば、所定のユーザの印刷物と所定のユーザ以外のユーザの印刷物とが同じ場所に混在してしまうことを抑制することができる。
あるいは、前記設定手段は、前記記録紙の種別が予め定められたものか否かを判定し、該種別が予め定められたものでないときには、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙が前記排紙部材及び前記第2の給紙部材のいずれか一方に排出されるように設定し、該種別が予め定められたものであるときには、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙が前記排紙部材及び前記第2の給紙部材のいずれか他方に排出されるように設定してもよい。こうすれば、予め定めた種別の記録紙とそれ以外の記録紙とが同じ場所に混在してしまうことを抑制することができる。
ここで、本発明において「記録紙の種別」とは、例えば記録紙の材質(紙やプラスチック等)や記録紙のサイズ(A4サイズやB5サイズ等)などが含まれる。
なお、画像形成装置が、前記第2の給紙部材上の記録紙を前記印刷手段に供給可能な所定の給紙位置及び前記第2の給紙部材上の記録紙を前記印刷手段に供給不能な所定の排紙位置のいずれかに前記第2の給紙部材を位置決めする位置決め手段、を備えている場合には、前記経路切替制御手段は、前記設定手段によって設定された内容に応じて前記経路切替手段及び前記位置決め手段を切り替えるようにしてもよい。例えば、設定手段により第2の給紙部材へ排出されるよう設定されているときには、記録紙が第2の給紙部材へ排紙されるよう経路切替手段を切り替えると共に位置決め手段により第2の給紙部材を排紙位置に設定してもよい。
本発明の画像形成装置の制御方法は、
記録紙に画像を印刷する印刷手段と、前記印刷手段に供給される記録紙を載置可能な第1の給紙部材と、前記印刷手段に供給される記録紙を載置可能であり前記第1の給紙部材とは異なる位置に設けられた第2の給紙部材と、前記印刷手段により印刷されたあと排出された記録紙を載置可能な排紙部材と、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材へ排出するか前記第2の給紙部材へ排出するかを切り替える経路切替手段と、を備えた画像形成装置をコンピュータ・ソフトウェアにより制御する方法であって、
(a)前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材へ排出するか前記第2の給紙部材へ排出するかを設定するステップと、
(b)前記ステップ(a)で設定された内容に応じて前記経路切替手段を切り替えるステップと、
を含むものである。
この画像形成装置の制御方法では、第1又は第2の給紙部材から印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を排紙部材へ排出するか第2の給紙部材へ排出するかを切り替える。つまり、第2の給紙部材を給紙用と排紙用とに切り替えて利用する。したがって、新たに排紙部材を増設することなく、記録紙を排出する場所を増やすことができる。また、印刷後の記録紙を排紙部材へ排出するか第2の給紙部材へ排出するかを設定すれば、その設定内容に応じて設定された内容に応じて記録紙を排紙部材へ排出するか第2の給紙部材へ排出するかが自動的に切り替わる。なお、この画像形成装置の制御方法において、上述した画像形成装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した画像形成装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述した画像形成装置の制御方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した画像形成装置の制御方法の各ステップが実行されるため、該制御方法と同様の作用効果が得られる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるプリンタ10の構成の概略を示す構成図であり、図2は、プリンタ10の構成の概略を示すブロック図であり、図3は、給紙位置に配置された手差しトレイ50の説明図であり、図4は、排紙位置に配置された手差しトレイ50の説明図である。
プリンタ10は、図1に示すように、フルカラーの電子写真方式の印刷機構20と、この印刷機構20へ記録紙Sを供給可能な第1の給紙部材としての給紙カセット26と、同じく印刷機構20へ記録紙Sを供給可能であると共に印刷機構20で印刷された記録紙Sを受けることも可能な第2の給紙部材としての手差しトレイ50と、印刷機構20で印刷されプリンタ10の上面に排出された記録紙Sを溜めておく排紙部材としての排紙トレイ18と、給紙カセット26又は手差しトレイ50から供給された記録紙Sを印刷機構20を経て排紙トレイ18へ搬送する搬送経路19と、この搬送経路19の上流側と下流側に接続され両面印刷のときに利用する両面印刷経路32と、各種の入力操作を行う操作パネル40(図2参照)と、各部の制御を司るコントローラ11(図2参照)と、を備えている。
印刷機構20は、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の機構として構成され、感光体22の表面を帯電させる帯電器21と、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に色分解された各色ごとの画像の静電潜像を帯電された感光体22上に形成させる露光器23と、装着された各色のトナーカートリッジ24C,24M,24Y,24Kから供給される各色のトナーを用いて感光体22上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器24と、現像したトナー像を重ね合わせるよう1次転写する中間転写体としての転写ベルト25と、給紙カセット26から搬送ユニット27により搬送された記録紙Sに転写ベルト25上に形成された4色のトナー像を2次転写する2次転写ユニット28と、記録紙S上に転写された4色のトナー像を記録紙Sに溶融し定着させる定着ユニット29と、を備えたものである。現像器24は、装着された各トナーカートリッジ24K,24C,24M,24Yがそれぞれ感光体22に対向するように回転可能に構成されている。また、帯電器21は、ワイヤに高電圧を印加しコロナ放電によって発生したイオンを利用して感光体22を帯電させるものである。露光器23は、モータで回転駆動されるポリゴンミラーによってスキャニングされるレーザ光により感光体22を露光するものである。なお、記録紙Sには、例えば紙やフィルムなど印刷可能な媒体が含まれる。
給紙カセット26は、プリンタ10の下部に配設されており、通常印刷に用いる記録紙S(例えばA4用紙など)を収容する上段の標準カセット26aと、特別な印刷に用いる記録紙S(例えばA3用紙など)を収容する下段の増設カセット26bとを備えている。これらのカセット26a,26bはいずれもプリンタ10に対して着脱自在に取り付けられ、これらのカセットに収容されている記録紙Sはそれぞれ搬送ユニット27を構成する給紙ローラ27a及び給紙ローラ27bにより搬送経路19に送り出される。
手差しトレイ50は、樹脂製の平板からなり、プリンタ10の本体に設けられたトレイ軸51により一端が軸支され、他端が自由端となっている。この手差しトレイ50は、使用しないときにはトレイ面がプリンタ10の側面と略一致するように閉じられ、使用するときにはトレイ面がプリンタ10の側面と角度(例えば70〜110°)をなすように開かれる。また、手差しトレイ50は、記録紙Sのサイズに応じてユーザにより引き出し可能な延長トレイ56を内蔵している。この延長トレイ56の先端には記録紙Sが滑り落ちないように止める記録紙ストッパ57が設けられている(図4参照)。手差しトレイ50のトレイ軸51は、プリンタ10の本体に設けられたトレイ軸移動溝62内に嵌め込まれ、トレイ軸リフタ51a(図2参照)によりトレイ軸移動溝62に沿って移動可能であると共にトレイ軸移動溝62の上方位置又は下方位置に位置決めされる。なお、トレイ軸リフタ51aは、プリンタ10の側面に取り付けられたリフタ操作ボタン51b(図2参照)によって操作される。手差しトレイ50は、両側面にL字溝58が形成され、このL字溝58には支持軸55が溝の形状に沿って移動可能なように嵌め込まれている。この支持軸55は、一端が回動軸61によりプリンタ10の本体に軸支された支持部材52の他端側に形成された軸移動溝52aに、この軸移動溝52aの形状に沿って移動可能となるように嵌め込まれている。手差しトレイ50のトレイ軸51の近傍には揺動軸54aが設けられ、この揺動軸54aには樹脂製の平板からなる押上板54の一端が取り付けられている。この押上板54は、揺動軸54aを中心として揺動可能であるが、揺動したとしても押上板54の上面と手差しトレイ50の上面とがほぼ連続した面をなすように設計されている。また、押上板54の他端には、記録紙Sが押上板54を通過するのを妨げない位置にカム当接部53が突設されている。このカム当接部53は、紙送りローラ37の奥に配置された電動の偏心カムである給紙カム38と当接している。押上板54は、図示しないバネにより紙送りローラ37に向かって付勢されているが、カム当接部53との給紙カム38の当接面を変化させることにより、押上板54が紙送りローラ37に対して接近・離間するようになっている。なお、L字溝58のうち、延長トレイ56の引き出し方向と直交する部分を引っ掛け部58aと称する。
排紙トレイ18は、印刷機構20で印刷されたあと搬送経路19を経て排出された記録紙Sを溜めておくトレイであり、プリンタ10の上面に形成されている。この排紙トレイ18は、上面端部から上面中央に向かって下向きに傾斜している。これは、搬送経路19から排出された記録紙Sが勢い余って排紙トレイ18から床下へ落ちるのを防止するためである。
搬送経路19は、給紙カセット26から搬送ユニット27、2次転写ユニット28、定着ユニット29を介して排紙トレイ18へ記録紙Sを搬送する経路であり、プリンタ10の下方から上方に向かって形成されている。この搬送経路19には複数の搬送箇所が設けられ、各搬送箇所には一対の搬送ローラ19aにより記録紙Sを挟み込んで記録紙を搬送するようになっている。また、搬送経路19のうち定着ユニット29から排紙トレイ18に至る部分には、記録紙Sが排紙トレイ18へ向かうのを許容する第1姿勢(図1の実線参照)と記録紙Sが排紙トレイ18へ向かうのを禁止する第2姿勢(図1の2点鎖線参照)のいずれかの姿勢に設定される電動の方向切替部材31が設けられている。このため、定着ユニット29を下から上へと通過した記録紙Sは、方向切替部材31が第1姿勢のときには排紙トレイ18に向かって進み、方向切替部材31が第2姿勢のときには両面印刷経路32に繋がる短経路31aに向かって進む。また、搬送経路19のうち方向切替部材31から排紙トレイ18に至るまでの部分には、図示しないモータにより正回転・逆回転可能なスイッチバックローラ30が設けられている。このスイッチバックローラ30は、記録紙Sを排紙トレイ18へ送り出す役割を果たすほか、一旦排紙トレイ18に送り出されて該排紙トレイ18上に一部が露出した記録紙Sを内部へ引き戻す役割も果たす。そして、スイッチバックローラ30によって内部に引き戻された記録紙Sは、方向切替部材31を経由しない短経路32aから両面印刷経路32に向かう。
両面印刷経路32は、スイッチバックローラ30から内部に引き戻された記録紙Sを通過させる短経路32aと、この短経路32aから下方に向かって延びる上下経路32bと、この上下経路32bのうち給紙ローラ37の上方に接続され2次転写ユニット28に向かうように湾曲されたカーブ経路32cとを備えている。この両面印刷経路32の上下経路32bのうちカーブ経路32cとの接続位置の近傍には、上下経路32bを通過してきた記録紙Sをそのままカーブ経路32cへ向かわせるか、カーブ経路32cではなく手差しトレイ50へ向かわせるかを切り替える電動の排出切替部材34が設けられている。この排出切替部材34は、記録紙Sを手差しトレイ50へ導く排出口35を開閉する役割も兼ねており、排出口35を閉じた状態では上下経路32bに干渉しないようになっており、排出口35を開いた状態では上下経路32bの下方を塞ぐと共に排出口35に向かって下向きに傾斜して記録紙Sを排出口35へ導くようになっている。
なお、搬送経路19及び両面印刷経路32の随所に、記録紙Sを検出可能な紙検出センサ33(図2参照)が配置されており、この紙検出センサ33からの検出信号により、現在記録紙Sがどこを通過しているかがわかるようになっている。
操作パネル40は、図2に示すように、各種情報を文字などの画像で表示するディスプレイ42と、ボタン操作又はパネルタッチにより各種情報をコントローラ11に入力可能なスイッチ群44とを備えている。
コントローラ11は、周知のCPU12を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、各種の処理プログラムを記憶したROM13と、一時的にデータを記憶するRAM14と、データを書き込み消去可能なフラッシュメモリ15と、電気通信回線としてのLAN48に接続された外部機器との間で信号の送受信が可能なネットワークインターフェース(I/F)16とを備えている。このコントローラ11は、搬送経路19や両面印刷経路32の複数の箇所に設けられ記録紙Sの有無を検出する記録紙検出センサ33からの検出信号、トレイ軸51が上方位置に位置決めされているか下方位置に位置決めされているかを検出するトレイ軸位置検出センサ64からの検出信号、操作スイッチ40のスイッチ群44からの指令信号などが図示しない入力ポートを介して入力されるほか、ユーザPC80からの印刷データがI/F16を介して入力される。一方、コントローラ11からは、給紙カム38への駆動信号、方向切替部材31への駆動信号、排出切替部材34への駆動信号、スイッチバックローラ30への駆動信号、トレイ軸リフタ51aへの駆動信号、給紙ローラ27a,27bへの駆動信号、紙送りローラ37への駆動信号、各搬送ローラ19aへの駆動信号、印刷機構20を構成する帯電器21などの各種構成要素への駆動信号、操作パネル40のディスプレイ42への表示制御信号などが図示しない出力ポートを介して出力されるほか、印刷に関するステータス情報がユーザPC80へI/F16を介して出力される。
本実施形態のプリンタ10は、LAN48を介してユーザパソコン(ユーザPC)80に接続されている。ユーザPC80は、周知の汎用パソコンであり、インストールされたプログラムによりファイルの印刷指令をLAN48を介してプリンタ10に送信したりプリンタ10からの応答を受信したりする。このユーザPC80は、各種情報を画面表示するディスプレイ88や、ユーザが各種指令を入力するキーボード等の入力装置89などを備え、ディスプレイ88に表示されたカーソル等をユーザが入力装置89を介して入力操作するとその入力操作に応じた動作を実行する機能を有している。
次に、こうして構成された本実施形態のプリンタ10の手差しトレイ50の位置決め動作について説明する。まず、手差しトレイ50を給紙位置で固定する際の動作について説明する。なお、手差しトレイ50が閉じられている状態(図1参照)では、トレイ軸51はトレイ軸リフタ51aによってトレイ軸移動溝62の上方位置に位置決めされているものとする。ユーザは、手差しトレイ50が閉じられている状態から、図1において本体の右下に向かって手差しトレイ50を開ける。すると、手差しトレイ50がトレイ軸51を中心に図1において時計回りに回動する。このとき、支持部材52が回動軸61を中心に図1において時計回りに回動しながら支持部材52の先端に向かって支持軸55が軸移動溝52aを移動する。そして、L字溝58に設けられた引っ掛け部58aに支持軸55を嵌めることにより支持軸55のL字溝58内での移動を規制し、該支持軸55が支持部材52に支持されることにより手差しトレイ50がトレイ軸51から上方に傾斜して、つまり、図3において右上がりの状態で給紙位置に位置決めされる。このとき、押上板54に設けられたカム当接部53が給紙カム38に当接し押し下げられた状態となる。続いて、ユーザは、必要なときには延長トレイ56を引き出し、手差しトレイ50に印刷用の記録紙Sを載置させる。
次に、手差しトレイ50を給紙位置から排紙位置に位置決めする際の動作について説明する。ユーザは、リフタ操作ボタン51bを操作し、トレイ軸リフタ51aによりトレイ軸51をトレイ軸移動溝62の上方位置から下方位置へ移動させる。続いて、支持軸55を引っ掛け部58aから外し、L字溝58内で移動可能とする。この状態で手差しトレイ50をトレイ軸51を中心として下向きに回動させると、支持軸55はL字溝58のトレイ軸51側に移動し、該支持軸55が支持部材52に支持されることにより手差しトレイ50がトレイ軸51から下方に傾斜して、つまり、図4において右下がりの状態で排紙位置に固定される。このとき、押上板54に設けられたカム当接部53が給紙カム38に接合し若干押し下げられた状態となる。続いて、ユーザは、記録紙ストッパ57を引き起こし、必要なときには手差しトレイ50上に載置された印刷用の記録紙Sを取り除く。このように手差しトレイ50が排紙位置に位置決めされ、手差しトレイ50のトレイ軸51がトレイ軸移動溝62の下方位置にある状態では、押上板54は図示しないバネにより紙送りローラ37に向かって付勢されているものの紙送りローラ37とは接触しないように設計されている。このため、手差しトレイ50が排紙位置に位置決めされているときに、何らかの原因で給紙動作が始まり給紙カム38が図4の位置から反時計方向に回転したとしても、紙送りローラ37は手差しトレイ50の上に載置された記録紙Sと接触することができないから、プリンタ10へ給紙することはできない。
次に、プリンタ10の印刷動作について説明する。ここでは、ユーザPC80から印刷指示を受けたプリンタ10の記録紙Sの搬送及び記録紙Sへの印刷の動作について説明する。まず、ユーザPC80のディスプレイ88に表示される印刷設定画面70について説明する。図5は、印刷設定画面70の説明図である。この印刷設定画面70には、用紙サイズの選択欄や縦横の印刷方向、給紙種類、印刷する記録紙の用紙種類などの選択欄のほか、両面印刷を実行するか否かを選択する両面印刷選択欄72や印刷後の記録紙Sの排出先を設定する排出先選択欄73、印刷後の記録紙Sを載置させる向きを設定する排出面選択欄74、選択を指示するカーソル71、設定内容をキャンセルするキャンセルボタン75、設定内容を確定する決定ボタン76などが配置されている。ここでは、排出先選択欄73で排紙先を手差しトレイ50に選択したときのみ排出面選択欄74でフェイスアップ状態で記録紙Sを載置させるかフェイスダウン状態で記録紙Sを載置させるかを選択できるように設定されている。以下、印刷設定画面70で設定された内容で印刷を行う際のプリンタ10の動きについて場合を分けて説明する。なお、CPU12は、紙検出センサ33からの検出信号により絶えず記録紙Sがどこを通過しているかを認識しながら印刷を行うものとする。
(1)標準カセット26aから給紙して片面印刷を行い排紙トレイ18に排紙する場合
ユーザPC80からの印刷データをプリンタ10が受信すると、CPU12は、方向切替部材31を第1姿勢に位置決めすると共に、印刷機構20を制御して印刷データの各色ごとに帯電・露光・現像し転写ベルト25に1次転写し4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態にする。次に、CPU12は、転写ベルト25上に形成された4色のトナー像と記録紙Sとが2次転写ユニット28で重なるよう同期したタイミングで給紙ローラ27aを回転させる。すると、標準カセット26aに収容された記録紙Sは、搬送経路19に供給され、2次転写ユニット28に向かって進む。そして、記録紙Sは、2次転写ユニット28により転写ベルト25上に形成された4色のトナー像が2次転写され、定着ユニット29により4色のトナー像が定着される。その後、記録紙Sは、第1姿勢に位置決めされた方向切替部材31を介してスイッチバックローラ30に向かって進み、スイッチバックローラ30の正回転によって排紙トレイ18へと排出される。
(2)標準カセット26aから給紙して片面印刷を行い手差しトレイ50にフェイスアップ状態で排紙する場合
図6は、手差しトレイ50に記録紙Sをフェイスアップ状態で載置するときの説明図である。この場合、手差しトレイ50は、予めユーザによって図4に示す排紙位置に位置決めされているものとする。ユーザPC80は、複数のページを含む印刷対象を片面印刷し該印刷した印刷物をフェイスアップ状態で手差しトレイ50に載置させる際には、印刷対象の最後のページから順番に印刷するよう印刷データを作成し、プリンタ10へ送信する。ユーザPC80からの印刷データをプリンタ10が受信すると、CPU12は、方向切替部材31を第2姿勢に位置決めする。これと共に、CPU12は、排出切替部材34を排出口35を開く位置に位置決めし、更に、トレイ軸位置検出センサ64からの検出信号によりトレイ軸51が下方位置に位置決めされているか否かを判定し、トレイ軸51が下方位置に位置決めされているときにはトレイ軸リフタ51aをそのままの状態とし、トレイ軸51が下方位置に位置決めされていないときにはトレイ軸リフタ51aによりトレイ軸51を下方位置に移動させる(以下、この処理をトレイ軸調整処理という)。この結果、万一トレイ軸51が上方位置に位置決めされていたとしても、自動的に下方位置に変更されるため、手差しトレイ50に載置された記録紙Sは給紙不能な状態となる。その後、CPU12は、上記(1)と同様に印刷機構20を制御して4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態にし、転写ベルト25上に形成された4色のトナー像と記録紙Sとが2次転写ユニット28で重なるよう同期したタイミングで給紙ローラ27aを回転させる。すると、標準カセット26aに収容された記録紙Sは、搬送経路19に供給され、2次転写ユニット28により転写ベルト25上に形成された4色のトナー像が2次転写され、定着ユニット29により4色のトナー像が定着される。その後、記録紙Sは、第2姿勢に位置決めされた方向切替部材31を介して短経路31aを経て両面印刷経路32に進む。そして、記録紙Sが排出口35近傍まで搬送されると、記録紙Sは排出口35を開けている排出切替部材34に導かれて排出口35に向かい、排出口35を介して手差しトレイ50へと排出される。このとき、記録紙Sは印刷面を上にした状態、つまり、フェイスアップ状態で手差しトレイ50上に排出される。なお、印刷対象の最後のページから順番に印刷され、印刷面を上にした状態で先に印刷したページの上に後のページが載置されていくため、印刷物はページ順で手差しトレイ50上に載置される。
(3)標準カセット26aから給紙して片面印刷を行い手差しトレイ50にフェイスダウン状態で排紙する場合
図7は、手差しトレイ50に記録紙Sをフェイスダウン状態で載置するときの説明図である。この場合、手差しトレイ50は、予めユーザによって図4に示す排紙位置に位置決めされているものとする。ユーザPC80は、複数のページを含む印刷対象を片面印刷し該印刷した印刷物をフェイスダウン状態で手差しトレイ50に載置させる際には、印刷対象の最初のページから順番に印刷するよう印刷データを作成し、プリンタ10へ送信する。ユーザPC80からの印刷指示をプリンタ10が受信すると、CPU12は、方向切替部材31を第1姿勢に位置決めすると共に、排出切替部材34を排出口35を開く位置に位置決めし、更に、前出のトレイ軸調整処理を行う。その後、CPU12は、上記(1)と同様に印刷機構20を制御して4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態にし、転写ベルト25上に形成された4色のトナー像と記録紙Sとが2次転写ユニット28で重なるよう同期したタイミングで給紙ローラ27aを回転させる。すると、標準カセット26aに収容された記録紙Sは、搬送経路19に供給され、2次転写ユニット28により転写ベルト25上に形成された4色のトナー像が2次転写され、定着ユニット29により4色の像が定着される。その後、記録紙Sは、第1姿勢に位置決めされた方向切替部材31を介してスイッチバックローラ30に向かって進む。そして、記録紙Sは、スイッチバックローラ30が正回転することによって排紙トレイ18へと排出しかけたあと、記録紙Sの下流側の端部をスイッチバックローラ30が把持した状態で逆回転することによって再びプリンタ10の内部に引き込まれる。この結果、記録紙Sは、印刷面(印刷済みの面)と非印刷面(印刷されていない面)とが定着ユニット29を通過したときとは反転した状態となる。内部に引き込まれた記録紙Sは、短経路32aを経て両面印刷経路32に搬送される。そして、記録紙Sが排出口35近傍まで搬送されると、記録紙Sは排出口35を開けている排出切替部材34に導かれて排出口35に向かい、排出口35を介して手差しトレイ50へと排出される。このとき、記録紙Sは印刷面を下にした状態、つまり、フェイスダウン状態で排出される。なお、印刷対象の最初のページから順番に印刷され、印刷面を下にした状態で先に印刷したページの上に後のページが載置されていくため、印刷物はページ順で手差しトレイ50上に載置される。
(4)標準カセット26aから給紙して両面印刷を行い排紙トレイ18に排紙する場合
ユーザPC80からの印刷データをプリンタ10が受信すると、CPU12は、方向切替部材31を第1姿勢に位置決めすると共に、排出切替部材34を排出口35を閉じる位置に位置決めする。その後、CPU12は、上記(1)と同様に印刷機構20を制御して4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態にし、転写ベルト25上に形成された4色のトナー像と記録紙Sとが2次転写ユニット28で重なるよう同期したタイミングで給紙ローラ27aを回転させる。すると、標準カセット26aに収容された記録紙Sは、搬送経路19に供給され、2次転写ユニット28により転写ベルト25上に形成された4色のトナー像が2次転写され、定着ユニット29により4色の像が定着される。その後、記録紙Sは、第1姿勢に位置決めされた方向切替部材31を介してスイッチバックローラ30に向かって進み、上記(3)と同様にスイッチバックローラ30の正回転・逆回転によって印刷面と非印刷面との反転操作がなされたあと両面印刷経路32に搬送される。その後、記録紙Sは、両面印刷経路32から搬送経路19に向かって進み、2次転写ユニット28に向かう。このとき、転写ベルト25には記録紙Sの非印刷面が対向する。ここで、CPU12は、反転操作の期間中、次ページの印刷データについて4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態としているものとする。さて、記録紙Sは、2次転写ユニット28に達すると、この2次転写ユニット28により転写ベルト25上に形成された4色のトナー像が非印刷面に2次転写される。その後、記録紙Sは、定着ユニット29により4色のトナー像が定着されたあと、第1姿勢に位置決めされた方向切替部材31を介してスイッチバックローラ30に向かって進み、スイッチバックローラ30の正回転によって排紙トレイ18へと排出される。
(5)標準カセット26aから給紙して両面印刷を行い手差しトレイ50に排紙する場合
この場合、手差しトレイ50は、予めユーザによって図4に示す排紙位置に位置決めされているものとする。ユーザPC80からの印刷データをプリンタ10が受信すると、CPU12は、方向切替部材31を第1姿勢に位置決めすると共に、排出切替部材34を排出口35を閉じる位置に位置決めし、更に、前出のトレイ軸調整処理を行う。その後、CPU12は、上記(1)と同様に印刷機構20を制御して4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態にし、上記同期したタイミングで給紙ローラ27aを回転させる。すると、標準カセット26aに収容された記録紙Sは、搬送経路19に供給され、2次転写ユニット28により転写ベルト25上に形成された4色のトナー像が2次転写され、定着ユニット29により4色の像が定着される。その後、記録紙Sは、第1姿勢に位置決めされた方向切替部材31を介してスイッチバックローラ30に向かって進み、上記(3)と同様にスイッチバックローラ30の正回転・逆回転によって印刷面と非印刷面との反転操作がなされたあと両面印刷経路32に搬送される。その後、記録紙Sは、両面印刷経路32から搬送経路19に向かって進み、2次転写ユニット28に向かう。このとき、転写ベルト25には記録紙Sの非印刷面が対向する。ここで、CPU12は、反転操作の期間中、次ページの印刷データについて4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態としているものとする。また、CPU12は、排出口35を閉じる位置に位置決めされた排出切替部材34を記録紙Sが通過した後、排出口35を開ける位置にこの排出切替部材34を位置決めするものとする。さて、記録紙Sは、2次転写ユニット28に達すると、この2次転写ユニット28により転写ベルト25上に形成された4色のトナー像が非印刷面に2次転写される。その後、記録紙Sは、第2姿勢に位置決めされた方向切替部材31を介して短経路32aを経て両面印刷経路32に進む。そして、記録紙Sが排出口35近傍まで搬送されると、記録紙Sは排出口35を開けている排出切替部材34に導かれて排出口35に向かい、排出口35を介して手差しトレイ50へと排出される。
なお、ユーザPC80が印刷対象の最初のページから順番に印刷するよう印刷データを作成したときには、最初のページが一番下になる状態で手差しトレイ50上に記録紙Sが載置される。一方、ユーザPC80が印刷対象の最後のページから順番に印刷するよう印刷データを作成したときには、最後のページが一番下になる状態で手差しトレイ50上に記録紙Sが載置される。
(6)手差しトレイ50から給紙して片面印刷を行い排紙トレイ18に排紙する場合
手差しトレイ50は、ユーザによって図3に示す給紙位置に位置決めされ、この手差しトレイ50上に印刷用の記録紙Sが載置してあるものとする。この状態では、給紙カム38はCPU12によって図3の一点鎖線で示す規制位置に位置決めされる。この結果、バネによって紙送りローラ37に向かって付勢されている押上板54は、給紙カム38によって規制されるため紙送りローラ37と当接していない。ユーザPC80は、複数のページを含む印刷対象を片面印刷し該印刷した印刷物を排紙トレイ18に載置させる際には、印刷対象の最初のページから順番に印刷するよう印刷データを作成し、プリンタ10へ送信する。ユーザPC80からの印刷指示をプリンタ10が受信すると、CPU12は、方向切替部材31を第1姿勢に位置決めすると共に、排出切替部材34を排出口35を閉じる位置に位置決めし、更に、前出のトレイ軸調整処理を行う。その後、CPU12は、上記(1)と同様に印刷機構20を制御して4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態にし、転写ベルト25上に形成された4色のトナー像と記録紙Sとが2次転写ユニット28で重なるよう同期したタイミングで給紙カム38を図3の実線で示す解除位置に回転させると共に紙送りローラ37を回転させる。すると、押上板54は給紙カム38による規制が解除されるため紙送りローラ37と当接した状態となり、その状態で紙送りローラ37が回転する。このため、手差しトレイ50上の記録紙Sは、紙送りローラ37によりプリンタ10の内部に吸い込まれ、搬送経路19を通って印刷機構20の2次転写ユニット28に向かって進む。そして、上述した(1)と同様に、記録紙Sは、2次転写ユニット28により2次転写され、定着ユニット29により定着され、スイッチバックローラ30の正回転により排紙トレイ18へと排出される。
(7)手差しトレイ50から給紙して両面印刷を行い排紙トレイ18に排紙する場合
上述した(6)と同様に、ユーザPC80からの印刷データをプリンタ10が受信すると、CPU12は、方向切替部材31を第1姿勢に位置決めすると共に、排出切替部材34を排出口35を閉じる位置に位置決めする。その後、CPU12は、上記(6)と同様に印刷機構20を制御して4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態にし、転写ベルト25上に形成された4色のトナー像と記録紙Sとが2次転写ユニット28で重なるよう同期したタイミングで給紙カム38を図3の実線で示す解除位置に回転させると共に紙送りローラ37を回転させる。すると、手差しトレイ50に載置された記録紙Sは、搬送経路19に供給され、2次転写ユニット28により転写ベルト25上に形成された4色のトナー像が2次転写され、定着ユニット29により4色の像が定着される。その後、記録紙Sは、第1姿勢に位置決めされた方向切替部材31を介してスイッチバックローラ30に向かって進み、上記(3)と同様にスイッチバックローラ30の正回転・逆回転によって印刷面と非印刷面との反転操作がなされたあと両面印刷経路32に搬送される。その後、記録紙Sは、両面印刷経路32から搬送経路19に向かって進み、2次転写ユニット28に向かう。このとき、転写ベルト25には記録紙Sの非印刷面が対向する。ここで、CPU12は、反転操作の期間中、次ページの印刷データについて4色のトナー像を転写ベルト25上に重ね合わせた状態としているものとする。さて、記録紙Sは、2次転写ユニット28に達すると、この2次転写ユニット28により転写ベルト25上に形成された4色のトナー像が非印刷面に2次転写される。その後、記録紙Sは、定着ユニット29により4色のトナー像が定着されたあと、第1姿勢に位置決めされた方向切替部材31を介してスイッチバックローラ30に向かって進み、スイッチバックローラ30の正回転によって排紙トレイ18へと排出される。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のスイッチバックローラ30、方向切替部材31及び排出切替部材34が本発明の経路切替手段に相当し、印刷機構20が印刷手段に相当し、支持部材52及びトレイ軸リフタ51aが位置決め手段に相当し、CPU12が設定手段及び経路切替制御手段に相当する。また、本実施形態の給紙カセット26が第1の給紙部材に相当し、手差しトレイ50が第2の給紙部材に相当し、排紙トレイ18が排紙部材に相当する。なお、本実施形態では、プリンタ10の動作を説明することにより本発明の画像形成方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のプリンタ10によれば、給紙カセット26から印刷機構20に供給され印刷された後の記録紙Sを排紙トレイ18へ排出するか手差しトレイ50へ排出するかを切り替える。つまり、手差しトレイ50を給紙用と排紙用とに切り替えて利用する。したがって、新たに排紙トレイを増設することなく、記録紙Sを排出する場所を増やすことができる。また、新たな排紙トレイを増設する場合に比べ、スペース効率がよい。また、手差しトレイ50を給紙用に使用することがない場合であっても、排紙トレイとして利用可能であるため、手差しトレイ50を有効利用することができる。
また、手差しトレイ50は、印刷機構20に記録紙Sを供給するのに用いられるときには手差しトレイ50上の記録紙Sを供給可能な給紙位置に位置決めされ、印刷された後の記録紙Sを載置するのに用いられるときには手差しトレイ50上の記録紙Sを印刷機構20に供給不能な排紙位置に位置決めされるため手差しトレイ50を排紙用として利用している場合に、手差しトレイ50に排出された記録紙Sが印刷機構20へ誤って供給されるのを防止することができる。また、給紙位置は、手差しトレイ50上の記録紙Sと紙送りローラ37とが当接する位置であり、排紙位置は、手差しトレイ50上の記録紙Sと紙送りローラ37とが当接しない位置であるため、手差しトレイ50に排出された記録紙Sが印刷機構20へ誤って供給されるのを防止するという効果を比較的容易な構成により得ることができる。
更に、手差しトレイ50は、手差しトレイ50から給紙する場合にはそのトレイ面が取付位置から斜め上方に傾斜するように配置されているため、記録紙を給紙しやすいし、手差しトレイ50に排紙する場合にはそのトレイ面が取付位置から斜め下方に傾斜するように配置されているため、記録紙Sをスムーズに排出しやすい。更に、手差しトレイ50は、給紙位置に位置決めされているときには装置本体の取付位置からトレイ面が斜め上方に傾斜するように配置され、排紙位置に位置決めされているときには装置本体の取付位置からトレイ面が斜め下方に傾斜するように配置されるため、手差しトレイ50のトレイ面を見るだけでこの手差しトレイ50が給紙用なのか排紙用なのかをユーザが認識することができる。
更にまた、印刷機構20で印刷された後の記録紙Sを排紙トレイ18に排出しかけた後再び装置内部に引き込んで印刷面を反転させその後この記録紙Sを手差しトレイ50に排出するか、印刷機構20で印刷された後の記録紙Sを反転させることなくそのまま手差しトレイ50に排出するかを切り替えるため、記録紙Sの印刷面を裏向きにして手差しトレイ50に排出するか、記録紙Sの印刷面を表向きにして手差しトレイ50に排出するかを選択することができる。また、この記録紙Sの排出の動作をスイッチバックローラ30及び方向切替部材31により実現するため、記録紙Sの印刷面を裏向きにして手差しトレイ50に排出するか、記録紙Sの印刷面を表向きにして手差しトレイ50に排出するかを比較的簡易な構成で具現化することができる。また、スイッチバックローラ30は、両面印刷経路32の一部に設けられており、両面印刷経路32には、排出切替部材34が配置されており、片面を印刷した後もう片方の面を印刷しようとするときには記録紙Sが再び印刷機構20に向かうように排出切替部材34を切り替え、記録紙Sを手差しトレイ50へ排出しようとするときには記録紙Sがそのまま手差しトレイ50に向かうように排出切替部材34を切り替えるため、両面印刷経路32を有効に利用して本発明を具現化することができる。
そして、給紙カセット26から印刷機構20に供給され印刷された後の記録紙Sを排紙トレイ18へ排出するか手差しトレイ50へ排出するかをCPU12が設定し、該設定した内容に応じてスイッチバックローラ30、方向切替部材31及び排出切替部材34を制御するため、設定した内容に応じて記録紙Sを排紙トレイ18へ排出するか手差しトレイ50へ排出するかが自動的に切り替わる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、トレイ軸移動溝62内部を手差しトレイ50のトレイ軸51が移動することにより手差しトレイ50を給紙位置と排紙位置とに切り替えるとしたが、トレイ軸移動溝62を移動させなくてもよい。つまり、トレイ軸移動溝62やトレイ軸リフタ51aを省略してもよい。また、トレイ軸51を上下に移動させずにトレイ軸51から上向きに配置したときを給紙位置としトレイ軸51から下向きに手差しトレイ50を配置したときを排紙位置としてもよい。このようにしても、新たに排紙トレイを増設することなく、記録紙Sを排出する場所を増やすことができる。
また、上述した実施例では、手差しトレイ50が排紙位置に位置決めされているときにはトレイ上に載置された記録紙Sと紙送りローラ37とが当接不能になるとしたが、手差しトレイ50が排紙位置に位置決めされてもトレイ上に載置された記録紙Sと紙送りローラ37とが当接可能となるように構成してもよい。例えば、図3に示す手差しトレイ50の位置決め状態を給紙位置及び排紙位置とする。このとき、手差しトレイ50から供給された記録紙Sが印刷機構20で印刷された後に手差しトレイ50に載置されるようにしてもよい。こうしても、新たに排紙トレイを増設することなく、記録紙Sを排出する場所を増やすことはできる。
更に、上述した実施形態では、給紙位置のときには手差しトレイ50をトレイ軸51から上向きに配置し排紙位置のときには手差しトレイ50を手差しトレイ50から下向きに配置するとしたが、給紙位置であっても排紙位置であってもトレイ軸51から上向きに配置してもよいし、給紙位置であっても排紙位置であってもトレイ軸51から下向きに配置してもよい。こうしても、新たに排紙トレイを増設することなく、記録紙Sを排出する場所を増やすことができる。
更にまた、上述した実施形態では、印刷設定画面70で排出先や排出面をユーザが設定しこの設定に基づいてCPU12が搬送経路を制御するとしたが、所定のユーザからの印刷指示を受信したときには印刷した記録紙Sを手差しトレイ50に排出し、所定のユーザ以外からの印刷指令を受信したときには印刷した記録紙Sを排紙トレイ18に排出するよう自動的に排出先を振り分けるようCPU12がスイッチバックローラ30、方向切替部材31及び排出切替部材34などを制御するとしてもよい。具体的には、プリンタ10のフラッシュメモリ15に図8に示すような登録情報15aを登録しておく。この登録情報15aには、ユーザ名と、該ユーザのIPアドレスと、該ユーザ名に対応する印刷後の記録紙Sの排出先と、印刷面を上向きに載置するフェイスアップや印刷面を下向きに載置するフェイスダウンなどの排出面とが含まれている。なお、この場合、印刷設定画面70では、排出先選択欄73や排出面選択欄74は表示されない。そして、プリンタ10が印刷データを受信したときには、CPU12は、印刷データに含まれる印刷元の情報であるIPアドレスが登録情報15aに登録されているか否かを判定する。受信したIPアドレスが登録情報15aに登録されていないときには、受信した印刷データを印刷し、該印刷した記録紙Sが排紙トレイ18に排出されるようスイッチバックローラ30、方向切替部材31及び排出切替部材34などを制御する。一方、受信したIPアドレスが登録情報15aに登録されているときには、受信した印刷データを印刷し、上述したように該印刷した記録紙Sが登録された排出面になるよう手差しトレイ50に排出されるようスイッチバックローラ30、方向切替部材31及び排出切替部材34などを制御する。こうすれば、所定のユーザの印刷物と所定のユーザ以外のユーザの印刷物とが同じ場所に混在してしまうことを抑制することができる。また、印刷した記録紙Sを排紙トレイ18に載置したいユーザを登録情報15aに登録し、該登録したユーザからの印刷指示を受信したときには、印刷した記録紙Sを排紙トレイ18に排出し、登録していないユーザからの印刷指示を受信したときには、印刷した記録紙Sを手差しトレイ50に排出させてもよい。こうしても、所定のユーザの印刷物と所定のユーザ以外のユーザの印刷物とが同じ場所に混在してしまうことを抑制することができる。また、登録情報15aにユーザ名に対応するIPアドレスと排出先(排紙トレイ18又は手差しトレイ50)とを個別に対応づけて登録し、印刷データを受信したときには、印刷データに含まれるIPアドレスを取得し、登録情報15aに登録されている内容を読み出し、取得したIPアドレスに対応する排出先と排出面とになるようにスイッチバックローラ30、方向切替部材31及び排出切替部材34などを制御してもよい。こうしても、所定のユーザの印刷物と所定のユーザ以外のユーザの印刷物とが同じ場所に混在してしまうことを抑制することができる。
あるいは、印刷された記録紙Sの種別が予め定められたものであるときには印刷された記録紙Sを排紙トレイ18に搬送し、印刷された記録紙Sの種別が予め定められたものでないときには印刷された記録紙Sを手差しトレイ50に搬送してもよい。具体的には、通常用いるA4サイズの記録紙Sを標準カセット26aに収容し、必要なときだけ用いるA3サイズの記録紙Sを増設カセット26bに収容しておき、登録情報15aには、A4サイズの記録紙Sは排紙トレイ18に載置するよう登録しておく。そして、印刷データを受信したときには、登録情報15aを読み出し、印刷する記録紙SがA4サイズであるときには、印刷後の記録紙Sを排紙トレイ18に載置するようスイッチバックローラ30、方向切替部材31及び排出切替部材34などを制御し、印刷する記録紙SがA4サイズ以外であるときには、該A4サイズ以外の記録紙Sを手差しトレイ50に載置するようスイッチバックローラ30、方向切替部材31及び排出切替部材34などを制御する。こうすれば、予め定めた種別の記録紙Sとそれ以外の記録紙Sとが同じ場所に混在してしまうことを抑制することができる。また、ここでは、記録紙Sのサイズに基づいて排出先を振り分けるとしたが、例えば、記録紙Sの材質(紙やフィルムなど)に基づいて排出先を振り分けてもよい。また、排紙トレイ18に載置させたい記録紙S(A4サイズ)を登録情報15aに登録するとしたが、手差しトレイ50に載置させたい記録紙S(A3サイズなど)を登録情報15aに登録してもよい。また、記録紙Sの種別と排出先(排紙トレイ18又は手差しトレイ50)を個別に対応付けて登録情報15aに登録し、記録紙Sの種別に応じた排出先に印刷後の記録紙Sを排出するようにしてもよい。
そして、上述した実施形態では、経路切替部30や両面印刷経路32を備え両面印刷可能なプリンタ10としたが、両面印刷経路32を備えておらず両面印刷できないプリンタに適用してもよい。このとき、印刷した記録紙Sが手差しトレイ50に搬送可能な搬送経路を備えたものとする。つまり、プリンタ10において、カーブ経路32cを備えていないプリンタとしてもよい。あるいは、印刷した記録紙Sを増設カセット26bへ搬送可能な搬送経路を備えたものとし、増設カセット26bを給紙トレイ及び排紙トレイとして用いるようにしてもよい。こうしても、新たに排紙トレイを増設することなく、記録紙Sを排出する場所を増やすことができる。また、上述した実施形態では、搬送経路19と両面印刷経路32とがプリンタの側端部に縦に配置されているもので説明したが、特にこれに限定されず、搬送経路19と両面印刷経路32とを横に配置したものに適用してもよい。また、上述した実施例では、スイッチバックローラ30が定着ユニット29の下流且つ両面印刷経路32及び手差しトレイ50の上流に配置されているとしたが、特にこれに限定されず、スイッチバックローラ30が両面印刷経路32及び手差しトレイ50の下流且つ2次転写ユニット28の上流に配置されていてもよい。つまり、印刷後の記録紙Sを手差しトレイ50に載置する際にフェイスアップ状態又はフェイスダウン状態を選択できないように構成しても構わない。こうしても、給紙用の手差しトレイを排紙トレイとして利用するため、新たに排紙トレイを増設することなく、記録紙Sを排出する場所を増やすことができる。
そしてまた、上述した実施例では、方向切替部材31や排出切替部材34をCPU12からの指令でモータにより回動させるとしたが、本体外部に取り付けられたレバーにより方向切替部材31及び排出切替部材34を手動で回動させてもよい。こうしても、新たに排紙トレイを増設することなく、記録紙Sを排出する場所を増やすことはできる。
そして更に、上述した実施例では、手差しトレイ50の給紙位置、排紙位置への配置をトレイ軸リフタ51aを用いて電動で行うとしたが、トレイ軸リフタ51aの代わりにトレイ軸移動溝62の上部又は下部でトレイ軸51を位置決め可能且つ本体外部に配設されたレバーと連動して動くストッパを設け、このストッパを操作することによりユーザが手動で手差しトレイ50を給紙位置、排紙位置に移動可能に構成してもよい。
そして更にまた、上述した実施例では、電子写真方式を採用したカラーレーザプリンタとしたが、インクジェット方式を採用したフルカラープリンタや、熱転写式のカラープリンタや、ドットインパクト方式のカラープリンタとしてもよいし、これらのモノクロプリンタとしてもよい。また、プリンタ10は、プリンタ機構のみを有するものとしたが、スキャナを搭載したマルチファンクションプリンタとしてもよいし、FAX機やコピー機などの複合印刷装置としてもよい。
本実施形態のプリンタ10の構成の概略を示す構成図である。 本実施形態のプリンタ10の構成の概略を示すブロック図である。 本実施形態の給紙位置に配置された手差しトレイ50の説明図である。 本実施形態の排紙位置に配置された手差しトレイ50の説明図である。 本実施形態の印刷設定画面70の説明図である。 手差しトレイ50にフェイスアップ状態で載置するときの説明図である。 手差しトレイ50にフェイスダウン状態で載置するときの説明図である。 フラッシュメモリ15に保存された登録情報15aの説明図である。
符号の説明
10 プリンタ、11 コントローラ、12 CPU、13 ROM、14 RAM、15 フラッシュメモリ、15a 登録情報、16 ネットワークインタフェース(I/F)、18 排紙トレイ、19 搬送経路、19a 搬送ローラ、20 印刷機構、21 帯電器、22 感光体、23 露光器、24 現像器、24C,24M,24Y,24K トナーカートリッジ、25 転写ベルト、26 給紙カセット、26a 標準カセット、26b 増設カセット、27 搬送ユニット、27a,27b 給紙ローラ、28 2次転写ユニット、29 定着ユニット、30 スイッチバックローラ、31 方向切替部材、31a 短経路、32 両面印刷経路、32a 短経路、32b 上下経路、32c カーブ経路、34 排出切替部材、35 排出口、37 紙送りローラ、38 給紙カム、40 操作パネル、42 ディスプレイ、44 スイッチ群、48 LAN、50 手差しトレイ、51 トレイ軸、51a トレイ軸リフタ、52 支持部材、52a 軸移動溝、53 カム当接部、54 押上板、54a 揺動軸、55 支持軸、56 延長トレイ、57 記録紙ストッパ、58 L字溝、61 回動軸、62 トレイ軸移動溝、63 軸ストッパ、64 トレイ軸位置検出センサ、70 印刷設定画面、 71 カーソル、72 両面印刷選択欄、73 排出先選択欄、74 排出面選択欄、75 キャンセルボタン、76 決定ボタン、80 ユーザPC、88 ディスプレイ、89 入力装置、S 記録紙。

Claims (12)

  1. 記録紙に画像を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段に供給される記録紙を載置可能な第1の給紙部材と、
    前記印刷手段に供給される記録紙を載置可能であり前記第1の給紙部材とは異なる位置に設けられた第2の給紙部材と、
    前記印刷手段により印刷されたあと排出された記録紙を載置可能な排紙部材と、
    前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材へ排出するか前記第2の給紙部材へ排出するかを切り替える経路切替手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記第2の給紙部材上の記録紙を前記印刷手段に供給可能な所定の給紙位置及び前記第2の給紙部材上の記録紙を前記印刷手段に供給不能な所定の排紙位置のいずれかに前記第2の給紙部材を位置決めする位置決め手段、
    を備えた画像形成装置。
  3. 前記給紙位置は、前記第2の給紙部材上の記録紙と前記印刷手段に記録紙を送り込む紙送りローラとが当接する位置であり、前記排紙位置は、前記第2の給紙部材上の記録紙と前記紙送りローラとが当接しない位置である、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2の給紙部材は、装置本体に取り付けられた手差しトレイであり、前記所定の給紙位置に位置決めされているときには前記装置本体の取付位置からトレイ面が斜め上方に傾斜するように配置され、前記所定の排紙位置に位置決めされているときには前記装置本体の取付位置からトレイ面が斜め下方に傾斜するように配置される、
    請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記経路切替手段は、前記第2の給紙部材に記録紙を排出するに際して、前記印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材に排出しかけた後再び装置内部に引き込んで印刷面を反転させその後該記録紙を前記第2の給紙部材に排出するか、前記印刷手段で印刷された後の記録紙を反転させることなくそのまま前記第2の給紙部材に排出するかを切り替える手段である、
    請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記経路切替手段は、前記印刷手段を通過してきた記録紙の進路を前記排紙部材か前記第2の給紙部材のいずれかに切り替える方向切替部材と、前記方向切替部材によって前記進路が前記排紙部材に切り替えられているときに該方向切替部材を通過してきた記録紙を前記排紙部材に排出しかけたあと再び装置内部に引き込んで前記方向切替部材を介さずに前記第2の給紙部材へ向かわせるスイッチバック部材と、を備え、前記第2の給紙部材に記録紙を排出するに際して、前記印刷手段で印刷された後の記録紙を前記方向切替部材によって前記排紙部材に向かって進行させ前記スイッチバック部材によって前記排紙部材に排出しかけた後再び装置内部に引き込んで印刷面を反転させその後該記録紙を前記第2の給紙部材に排出するか、前記印刷手段で印刷された後の記録紙を反転させることなく前記方向切替部材によってそのまま前記第2の給紙部材に排出するかを切り替える手段である、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記経路切替手段の前記スイッチバック部材は、両面印刷経路に設けられた部材であり、該両面印刷経路には、前記スイッチバック部材によって前記第2の給紙部材へ向かう記録紙をそのまま該第2の給紙部材へ排出するか再び前記印刷手段に向かわせるかを切り替える排出切替部材が配置されている、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材へ排出するか前記第2の給紙部材へ排出するかを設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定された内容に応じて前記経路切替手段を切り替える経路切替制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  9. 前記設定手段は、外部から印刷指示を受信したときには該印刷指示が予め定められた所定のユーザからのものか否かを判定し、該印刷指示が該所定のユーザからのものでないときには、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙が前記排紙部材及び前記第2の給紙部材のいずれか一方に排出されるように設定し、該印刷指示が該所定のユーザからのものであるときには、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙が前記排紙部材及び前記第2の給紙部材のいずれか他方に排出されるように設定する、
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記設定手段は、前記記録紙の種別が予め定められたものか否かを判定し、該種別が予め定められたものでないときには、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙が前記排紙部材及び前記第2の給紙部材のいずれか一方に排出されるように設定し、該種別が予め定められたものであるときには、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙が前記排紙部材及び前記第2の給紙部材のいずれか他方に排出されるように設定する、
    請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 記録紙に画像を印刷する印刷手段と、前記印刷手段に供給される記録紙を載置可能な第1の給紙部材と、前記印刷手段に供給される記録紙を載置可能であり前記第1の給紙部材とは異なる位置に設けられた第2の給紙部材と、前記印刷手段により印刷されたあと排出された記録紙を載置可能な排紙部材と、前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材へ排出するか前記第2の給紙部材へ排出するかを切り替える経路切替手段と、を備えた画像形成装置をコンピュータ・ソフトウェアにより制御する方法であって、
    (a)前記第1又は第2の給紙部材から前記印刷手段に供給され該印刷手段で印刷された後の記録紙を前記排紙部材へ排出するか前記第2の給紙部材へ排出するかを設定するステップと、
    (b)前記ステップ(a)で設定された内容に応じて前記経路切替手段を切り替えるステップと、
    を含む画像形成装置の制御方法。
  12. 請求項11に記載の画像形成装置の制御方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのプログラム。
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