JP2007022465A - タイヤ組み付けシステム、及びタイヤ組み付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴム脚付き中子体を塑性変形させずにタイヤと共にリムに装着する。
【解決手段】支持体16を内部に配置した空気入りタイヤ14の下側のビード部18と脚部28をリムホイール11にマウントした後、上側のビード部18と脚部28を落とし込むには、ビード押圧部で、支持体16の脚部28のみに力が加わるように上側のビード部18の円周方向の一部分を下方へ押圧する。次に、ビード部18をタイヤ幅方向内側へ押圧する押圧ローラー142、ビード部18と脚部28を拡径するビード拡張ローラー140を用い、上側のビード部18の落とし込まれた部分を始点として、リム回転軸周りに回転させ、上側のビード部18、脚部28の全体を落とし込むことが出来る。ここで、押圧ローラー142は、マウント途中で上昇させ、後半はビード拡張ローラー140でマウントを行う。これにより支持体16に大きな応力が発生せず、支持体16の塑性変形を防止できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、ゴム脚付き中子体をタイヤ内に配置してリムに組み付けるためのタイヤ組み付けシステム、及びタイヤ組み付け方法に関する。
空気入りタイヤをホイールに組み付ける現存する装置としては、従来、自動タイヤマウンター(以下マウンターと呼ぶ)と呼ばれる装置が存在している。
但し、この装置は、タイヤのみをホイールに組み付けるためだけに用いられている。
また、この装置は、大別して2通りの種類があり、1個の押圧ローラーを持ち、これで全周のビードの嵌め込みを行うタイプ(以下、ローラーマウンター)と、図10に示すように、2個の押圧ローラー100を持ち、それぞれ押圧ローラー100が、タイヤ102の1/2周ずつビード部の嵌め込みを行うタイプ(以下、2ローラーマウンター)がある(例えば、特許文献1等。)。
また、この装置は、主要部品として、ビード拡張ローラーと押圧ローラーの組み合わせから構成されている。
近年、タイヤ内圧が低下してもある程度の距離を安心して走行可能なタイヤ(所謂ランフラットタイヤ)として、タイヤの空気室内におけるリムの部分に、環状の中子(支持体)を取り付けた中子タイプが種々知られている。
この中子タイプで、従来の通常のリムに取り付け可能なものとして、金属板で断面を山形(一山や2山等)に成型した環状の中子本体の幅方向両端部に、タイヤのビード部内側に隣接するようにリムに装着されるゴム脚を設けた構造の中子が提案されている(特許文献2、3等)。
特開平5−58122号公報 特開2003−326925号公報 特開2003―341309号公報
しかしながら、従来、ゴム脚付き中子体入りのタイヤを従来の自動でマウントできるような機器は無かった。
従来の装置(自動タイヤマウンター)を用いてタイヤのマウントを行う場合、先ず、下側(車両に装着された場合の車両内側方向)のビード部のマウントを行い、次に上側(車両に装着された場合の車両外側方向)のビード部のマウントを行うのが一般的である。
なお、タイヤの剛性が低い場合には、上下を一度にマウントする場合があるが、中子体入りのタイヤのマウントでは、この方法は用いない。
その理由は、このような装置をそのまま用いて、中子が挿入されたタイヤをマウントしようとした場合、マウント途中の中子体がリム(フランジ)に引っかかってしまったり、タイヤのビード部分と中子体のゴム脚部分がリムのドロップ部に落ち込まないため、マウントすることが出来なかった。
また、無理にマウントを継続しようとするとタイヤあるいは中子体が破損してしまう問題があった。
通常、タイヤのみをマウントする過程のうち、上側のビード部のマウントを行う際には、1ローラーマウンターの場合には、マウント開始点周りにおいてタイヤビード部付近を含むサイドウォール部全体をリムの上側ハンプ部よりも深い位置(下方)に押し込んで、タイヤのビード部付近をリムのドロップ部に落ち込んだ状態にするのが一般的である。
また、2ローラーマウンターの場合には、このような機構がないのが一般的で、押圧ローラー自身がタイヤのビード部付近を含むサイドウォール部全体をリムの表側(上側)ハンプ部よりも深い位置に押し込んで、タイヤのビード部付近をリムのドロップ部に落ち込んだ状態にするのが一般的である。
しかし、中子体がタイヤ内部に挿入された状態で、このような方法でタイヤを押さえ込むと、タイヤサイド部を強く押圧するため(即ち、押圧量が多い)、タイヤ内の中子体がサイドウォール内面で押されて塑性変形(永久変形)するなどして、正しくマウントすることが不可能であった。
タイヤの周方向に押圧ローラーを回転させてタイヤのビード部を逐次押し込んでマウントを進めていく部分においても、サイドウォール部分を押さえ込んでいくと、中子体がサイドウォール内面で押されて塑性変形してしまったり、剛性の高い中子体を抑え込むために通常よりも大きい反力が押圧ローラーに作用して負荷が大きくなることでマウントが出来なかったり、既にマウントが完了した部分がリムのドロップ部に位置し続けることが出来ずに、リムのベース方向にビード部が戻ってしまったりしてマウントすることが不可能になる場合がある。
また、マウントを正常に完了するためには、リムに対してタイヤ及び中子体の位置が適切である必要があるが、中子体があると、この位置を維持することが困難になることがある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、ゴム脚付き中子体を塑性変形させずにタイヤと共にリムに正しくマウントすることである。
発明者が種々実験検討を重ねた結果、特許文献2,3に記載されているような金属板で断面を山形に成型した環状の中子本体の幅方向両端部に、タイヤのビード部内側に隣接するようにリムに装着されるゴム脚を設けた構造の中子をタイヤ内に配置してリム組みする場合、中子を押圧する部位を特定することで、中子を塑性変形させることなく、タイヤのみの場合と同様にマウントが可能になることを見出した。
即ち、中子の側面を押圧(軸方向に)する場合、第1に、山形の頂部付近を押圧するよりも山側の裾部分、即ち、ゴム脚付近を押圧する方がいわばバネ定数の低い部分を押圧することになり押圧力は少なくて済む。また、第2に、同じ押圧量で考えると、山形の頂部付近を押圧した場合は中子は塑性変形し易く、ゴム脚を押圧した場合は中子に作用する応力が低く抑えられるので(バネ定数の低い部分を押圧するため)塑性変形し難くなる。
請求項1に記載の発明は、上記事実に鑑みてなされたものであって、タイヤと、タイヤ内に配置され幅方向両端部にタイヤのビード部に隣接して配置されるゴム脚を設けたゴム脚付き中子体と、をホイールのリムにマウントするためのタイヤ組み付け方法であって、タイヤと、タイヤ内に配置され幅方向両端部にタイヤのビード部に隣接して配置されるゴム脚を設けたゴム脚付き中子体と、をホイールのリムにマウントするためのタイヤ組み付け方法であって、
前記タイヤの一方のビード部の周上一部分及び、前記ゴム脚付き中子体の一方のゴム脚の周上一部分を、前記リムの一対のリムフランジ間に落とし込んだ後、前記タイヤ、及び前記ゴム脚付き中子体の中央空間に挿入したビード拡張ローラーを、リムフランジ最外周部に沿わせた位置に制御しながら前記一方のビード部、及び前記一方のゴム脚を落とし込んだ側を始点として周方向に移動することで、前記リムに対して前記一方のビード部、及び前記一方のゴム脚を周方向に順次マウントする第1の工程と、他方の前記ゴム脚のみに押圧力が作用するように他方の前記ビード部の外面の円周方向の一部分をビード押さえでタイヤ幅方向内側へ押え込み、前記ビード拡張ローラーを、前記他方のビード部、及び前記他方のゴム脚をリムフランジ最外周部に沿わせた位置に制御しながら押え込み側を始点として周方向に移動すると共に、他方の前記ゴム脚のみに押圧力が加わるように、押圧ローラーで他方の前記ビード部をタイヤ幅方向内側へ押圧しながら押え込み側を始点として周方向に移動し、予め設定した範囲を移動した後に前記押圧ローラーを前記タイヤから離間する方向へ移動させ、前記ビード押さえによる押え込みを解除すると共に前記他方のビード部、及び他方のゴム脚が前記リムに完全にマウントされるまで前記ビード拡張ローラーの移動を継続する第2の工程と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載のタイヤ組み付け方法は、タイヤの一方のビード部、及びゴム脚付き中子体の一方のゴム脚をリムにマウントする第1の工程と、タイヤの他方のビード部、及びゴム脚付き中子体の他方のゴム脚をリムにマウントする第2の工程とからなる。
先ず、第1の工程では、タイヤの一方のビード部の周上一部分及び、タイヤの内部に挿入されたゴム脚付き中子体の一方のゴム脚の周上一部分が、リムの一対のリムフランジ間に落とし込まれる。その後、タイヤ、及びゴム脚付き中子体の中央空間に挿入されたビード拡張ローラーが、リムフランジ最外周部に沿わせた位置に制御されながら、落とし込み側を始点として周方向に移動することで、リムに対して一方のビード部、及び一方のゴム脚が周方向に順次マウントされる。なお、ビード拡張ローラーを2個用いて、周方向に沿って互いに反対方向に移動させることで一方のビード部、及び一方のゴム脚をリムにマウントしても良く、1個のビード拡張ローラーを周方向に沿って一方向に移動させることで一方のビード部、及び一方のゴム脚をリムにマウントしても良い。
次に、第2の工程では、先ず、他方のゴム脚のみに押圧力が作用するように他方のビード部の外面の円周方向の一部分がビード押さえでタイヤ幅方向内側へ押さえ込まれる。その後、その状態が維持されながら、ビード拡張ローラーがビード部及びゴム脚をリムフランジ最外周部に沿わせた位置に制御されながら押え込み側から離れる側へ移動すると共に、他方のゴム脚のみに押圧力が加わるように押圧ローラーが、他方のビード部を押圧しながら押え込み側から離れる側へ周方向に移動し、他方のビード部、及び他方のゴム脚を、順次マウントして行き、予め設定した範囲を移動した後に押圧ローラーがタイヤから離間する方向へ移動し、ビード押さえによる押え込みが解除されると共にビード拡張ローラーの移動が継続され、これによって他方のビード部、及び他方のゴム脚がリムに完全にマウントされる。
ここで、他方のビード部、及び他方のゴム脚がリムに完全にマウントされる前に押圧ローラーをタイヤから離間する方向へ移動させることで、マウント作業の後半において、押圧ローラーの押圧力によるゴム脚付き中子体の塑性変形を防止できる。また、ビード押さえによるビード部の押え込み(拘束)がマウント作業の途中で解除されるので、タイヤ及びゴム脚付き中子体は、ビード拡張ローラーの移動に伴いリムに対して相対移動容易になり、リムに対してタイヤ、及びゴム脚付き中子体をマウントし易くなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のタイヤ組み付け方法において、前記押圧ローラーを1個用いる場合には、前記第2の工程では、前記押圧ローラーをマウント開始点から周方向へ180°〜270°の範囲内移動した後に前記タイヤから離間させる、ことを特徴としている。
押圧ローラーを1個用いる場合には、第2の工程では、押圧ローラーをマウント開始点から周方向へ180°〜270°の範囲内移動した後にタイヤから離間させることで、ゴム脚付き中子体の塑性変形を防止できる。なお、押圧ローラーをマウント開始点から周方向へ190°〜240°の範囲内移動した後にタイヤから離間させることが更に好ましい。
なお、押圧ローラーを180°未満で離間させると、既にリム組みされた部分がリムのドロップ部に留まっていることが出来ず、途中でリム組み出来なくなる虞がある。一方、押圧ローラーを270°を越えてから離間させると、中子体に対する押し付け力が大きくなり過ぎて中子体を塑性変形させてしまう虞があり好ましくない。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のタイヤ組み付け方法において、前記押圧ローラーを2個用いる場合には、前記第2の工程では、前記2個の押圧ローラーを互いに反対方向に移動させると共に、各々の前記押圧ローラーをマウント開始点から周方向へ90°〜140°の範囲内移動した後に前記タイヤから離間させる、ことを特徴としている。
押圧ローラーを2個用いる場合には、第2の工程では、押圧ローラーをマウント開始点から周方向へ90°〜140°の範囲内移動した後にタイヤから離間させることで、ゴム脚付き中子体の塑性変形を防止できる。なお、押圧ローラーをマウント開始点から周方向へ100°〜120°の範囲内移動した後にタイヤから離間させることが更に好ましい。
なお、押圧ローラーを90°未満で離間させると、既にリム組みされた部分がリムのドロップ部に留まっていることが出来ず、途中でリム組み出来なくなる虞がある。一方、押圧ローラーを140°を越えてから離間させると、中子体に対する押し付け力が大きくなり過ぎて中子体を塑性変形させてしまう虞があり好ましくない。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のタイヤ組み付け方法において、前記ビード押さえによる前記ビード部の押え込み方向は、リム回転軸に接近する方向に前記リム回転軸に対して45°以下の角度で傾斜させるか、リム回転軸に対して平行とする、ことを特徴としている。
ビード押さえの押圧方向を、リム回転軸に対して角度を付けた方が良い理由は、ビード部を押さえ込んだ際に、ビード部をリムの径方向内側へ移動させてマウントし易くするためである。なお、ビード押さえの押圧方向がリム回転軸から離れる方向であると、リム組みの際に、ビード部がリムのドロップ部(ウエル部)に落ち込むのを妨げてしまうため好ましくない。また、ビード押さえの押圧方向が45°を超えると、ビード部を押え込み難くなり、ビード部を十分に押さえ込む前にビード押さえがリムに当たってしまう場合もあり、好ましくない。
請求項5に記載の発明は、タイヤと、タイヤ内に配置され幅方向両端部にタイヤのビード部に隣接して配置されるゴム脚を設けたゴム脚付き中子体と、をホイールのリムにマウントするためのタイヤ組み付けシステムであって、ホイールを保持するホイール保持手段と、ビード部外面を押圧するための押圧ローラーと、前記押圧ローラーを、前記ホイールの回転軸を中心にして旋回移動させると共に、前記回転軸に沿って移動させる押圧ローラー移動手段と、前記ホイールの回転軸を中心にして旋回移動し、前記ビード部の一部分と前記ゴム脚の一部分をホイールフランジよりも径方向外側に位置するように前記ビード部と前記ゴム脚を変形させるガイド役を行うビード拡張ローラーと、前記ビード部の一部分を押さえ込むために設けられ、前記ビード部の一部分を押さえ込む際に、全押え込み力の内の50%以上の押え込み力が前記ゴム脚に加わるように、ビード部外面の円周方向の一部分をタイヤ幅方向内側へ押圧する押え込み機構と、を有することを特徴としている。
次に、請求項5に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
リム組みをするには、先ず、従来と同様に、ゴム脚付き中子体を内部に配置したタイヤをホイール保持手段に保持したホイールに対して斜めに引っ掛け、これによりタイヤの一方のビード部の周上一部分及び、タイヤの内部に挿入されたゴム脚付き中子体の一方のゴム脚の周上一部分を、リムの一対のリムフランジ間に落とし込む。
その後、ビード拡張ローラーをタイヤ、及びゴム脚付き中子体の中央空間に挿入し、ビード拡張ローラーをリムフランジ最外周部に沿わせた位置に制御しながら落とし込み側を始点として周方向に移動することで、リムに対して一方のビード部、及び一方のゴム脚が周方向に順次マウントする。
一方のビード部、及びゴム脚次のマウントが終了したら、次に、他方のビード部、及びゴム脚次のマウントを行う。
先ず、他方のゴム脚のみに押圧力が作用するように他方のビード部の外面の円周方向の一部分を押え込み機構を用いてタイヤ幅方向内側へ押さえ込む。その後、その状態を維持しながら、ビード拡張ローラーでビード部及びゴム脚付き中子体をリムフランジ最外周部に沿わせた位置に制御しながら押え込み側から離れる側へ周方向に移動すると共に、他方のゴム脚に全押え込み力の内の50%以上の押え込み力が加わるように押圧ローラーで他方のビード部を押圧しながら押え込み側から離れる側へ周方向に移動し、他方のビード部、及び他方のゴム脚を、順次マウントして行く。
予め設定した範囲を移動した後に押圧ローラーをタイヤから離間する方向へ移動させ、ビード押さえをタイヤから離間させてビード押さえによる押え込みを解除すると共にビード拡張ローラーの移動を継続することで、他方のビード部、及び他方のゴム脚をリムに完全にマウントすることができる。
ここで、押え込み機構は、ビード部を介して主として(全押え込み力の内の50%以上の押え込み力)ゴム脚に力が加わるように、ビード部外面の円周方向の一部分を押圧するため、中子体本体に無理な力を作用させて塑性変形させることが無い。
さらに、他方のビード部、及び他方のゴム脚がリムに完全にマウントされる前に押圧ローラーをタイヤから離間する方向へ移動させることで、マウント作業の後半において、押圧ローラーの押圧力によるゴム脚付き中子体の塑性変形を防止できる。
また、ビード押さえによるビード部の押え込み(拘束)がマウントの途中で解除されるので、タイヤ及びゴム脚付き中子体は、ビード拡張ローラーの移動に伴いリムに対して相対移動容易になり、リムに対してタイヤをマウントし易くなる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、前記押え込み機構は、ビード部と接触するビード押圧部の形状が円弧形状である、ことを特徴としている。
次に、請求項6に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
ビード部は円形であるため、ビード部の円周方向の一部分を押圧するには、押え込み機構のビード部と接触するビード押圧部の形状は円弧形状とすることが好ましい。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、前記ビード押圧部は、タイヤ半径方向に対応する幅が10〜40mm、タイヤ周方向に対応する長さが50〜200mmに設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項7に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
ビード部と接触するビード押圧部は、タイヤ半径方向の幅を10〜40mm、周方向長さを50〜200mmに設定することが好ましい。
ビード押圧部のタイヤ半径方向の幅が10mm未満では、タイヤに局所的な力が加わる為に、ビードワイヤーや中子体が部分的に塑性変形を生じ易くなるので好ましくなく、40mmを越えると、押え込みの範囲が広がることから、この押え込み部に加えなければならない力が増し、押え込み機構の軸部の負担も大きくなることから好ましくない。
一方、押え込み機構のビード部と接触する部分の周方向長さが50mm未満では、タイヤに局所的な力が加わるために、タイヤのビードワイヤーや中子体が部分的に塑性変形を生じ易くなるので好ましくなく、200mmを越えると、押え込みの範囲が広がることから、この押え込み部に加えなければならない力が増し、押え込み機構の軸部の負担も大きくなることから好ましくない。
請求項8に記載の発明は、請求項6または請求項7に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、前記押え込み機構は、前記ビード押圧部を前記ビード部と接離する方向に移動するビード押圧部移動手段を備え、前記ビード部の一部分を押圧する際には、前記ビード押圧部をホイールのフランジからの半径方向外側へ1〜10mmの距離に配置し、リム回転軸に接近する方向にリム回転軸に対して45°以下の方向で前記ビード部を押圧するか、リム回転軸に対して平行に前記ビード部を押圧する、ことを特徴としている。
次に、請求項8に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
ビード押圧部が、押え込み時にホイールのフランジからの半径方向外側へ1mm未満の距離であると、ホイールとビード押圧部とのクリアランスが充分でなく、ホイールのセット位置や機械のガタなどでビード押圧部がホイールのフランジとぶつかる虞があり好ましくなく、10mmを越えると、ビード押圧部が中子体のサイド部を押す状態となり、中子体の塑性変形を生じ易くなり好ましくない。
また、ビード押圧部によるビード押さえの押圧方向を、リム回転軸に対して角度を付けた方が良い理由は、ビード部を押さえ込んだ際に、ビード部をリムの径方向内側へ移動させてマウントし易くするためである。なお、ビード押さえの押圧方向がリム回転軸から離れる方向であると、リム組みの際に、ビード部がリムのドロップ部(ウエル部)に落ち込むのを妨げてしまうため好ましくない。また、ビード押さえの押圧方向が45°を超えると、ビード部を押え込み難くなり、ビード部を十分に押さえ込む前にビード押さえがリムに当たってしまう場合もあり、好ましくない。
請求項9に記載の発明は、請求項5乃至請求項8の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、前記押え込み機構は、タイヤとの接触時に、タイヤ径方向にはタイヤを拘束させない非拘束機構を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項9に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
押え込み機構でタイヤのビード部を押圧すると、タイヤは軸方向に移動すると共に、径方向(偏心方向)にも移動する。したがって、非拘束機構によってタイヤの径方向の移動を拘束しないようにすることが好ましい。
請求項10に記載の発明は、請求項5乃至請求項9の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、前記押圧ローラーは、半径がタイヤ外径の6〜20%に相当する寸法に設定され、タイヤとの接触部分の幅がタイヤ外径の0.6〜8%に相当する寸法に設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項10に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
押圧ローラーの半径がタイヤ外径の6%未満に相当する寸法では、リムとタイヤのマウント時に押圧ローラーが回転する際、タイヤサイド部のちょっとした凹凸や変形部をスムースに転がり乗り越え難く、リム組性が劣ることとなり好ましくない。一方、押圧ローラーの半径がタイヤ外径の20%に相当する寸法を越えると、押圧ローラーそのものが大きくなりすぎ、この部分が重くなりすぎることに加え、タイヤと中子体の押え込み範囲が広すぎ、ビード部だけでなく、中子体のサイド部までその変形範囲の効果が及ぶこととなり好ましくない。
次に、押圧ローラーのタイヤとの接触部分の幅がタイヤ外径の0.6%未満に相当する寸法では、押圧範囲が狭く、この部分の圧力が高まり、この結果、リム組時、タイヤビード部の破損を招くこととなり好ましくない。一方、押圧ローラーのタイヤとの接触部分の幅がタイヤ外径の8%に相当する寸法を越えると、押圧範囲が中子体サイド部まで及ぶこととなり好ましくない。
請求項11に記載の発明は、請求項5乃至請求項10の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、押圧ローラー、及び押圧ローラー移動手段を夫々1個有する、ことを特徴としている。
次に、請求項11に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
押圧ローラー、及び押圧ローラー移動手段を夫々1個用いることで、ビード部、及びゴム脚をリムに対して一方向に順次マウントすることができる。
請求項12に記載の発明は、請求項5乃至請求項10の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、押圧ローラー、及び押圧ローラー移動手段を夫々2個有する、ことを特徴としている。
次に、請求項12に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
押圧ローラーを2個用いて、周方向に沿って互いに反対方向に移動させることでビード部、及びゴム脚を、押圧ローラーを1個用いた場合の約半分の移動距離(時間)でマウントすることが可能となる。
請求項13に記載の発明は、請求項5乃至請求項11の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、ビード拡張ローラーは、半径がタイヤ外径の2.5〜16%に相当する寸法に設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項13に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
ビード拡張ローラーの半径がタイヤ外径の2.5%未満に相当する寸法では、押圧範囲が狭く、この部分の圧力が高まり、この結果、リム組時、タイヤビード部の破損を招くこととなり好ましくない。一方、ビード拡張ローラーの半径がタイヤ外径の16%に相当する寸法を越えると、ビード拡張ローラーが大きくなり過ぎ、例えば、ビード拡張ローラーが2個の場合、組み付けの最終部付近において、互いのビード拡張ローラーが干渉しあってしまい、タイヤ及びゴム脚付き中子体を十分にマウントすることが出来ず、組み付け不十分な部分(所謂、組残し)が出来てしまう虞がある。
請求項14に記載の発明は、請求項5乃至請求項13の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、前記ビード部を拡張変形する際に、ビード拡張ローラーは、リム回転中心から最も遠い最外部分が、ホイールのフランジから径方向内側へ3mmの位置から径方向外側へ5mmの位置までの範囲内にある、ことを特徴としている。
次に、請求項14に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
ビード部を拡張変形する際に、ビード拡張ローラーのリム回転中心から最も遠い最外部分の位置が、フランジの径方向内側へ3mmの位置よりもさらに径方向内側にあると、ビード部を拡張する量が不足し、マウントすることができなくなる虞がある。一方、ビード拡張ローラーのリム回転中心から最も遠い最外部分の位置が、フランジの径方向外側へ5mmの位置よりもさらに径方向外側にあると、ビード部を径方向外側へ押圧し過ぎることになり、ビード部を破損する虞がある。
請求項15に記載の発明は、請求項5乃至請求項14の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステムにおいて、最後にマウントされるビード部を前記ビード拡張ローラーで拡張変形する際に、マウント開始からマウント終了するまでの途中において、前記押圧ローラーと前記ホイールフランジとのリム軸方向の距離を、タイヤの最大幅の70%以上に相当する寸法に設定する、ことを特徴としている。
次に、請求項15に記載のタイヤ組み付けシステムの作用を説明する。
最後にマウントされるビード部、及びゴム脚がリムに完全にマウントされる前に押圧ローラーをタイヤから離間する方向へ移動させることで、マウント作業の後半において、押圧ローラーの押圧力によるゴム脚付き中子体の塑性変形を防止できる。このとき、押圧ローラーとホイールフランジとのリム軸方向に離す最も好ましい距離が、タイヤの最大幅の70%以上に相当する寸法である。
以上説明したように本発明のタイヤ組み付け方法、及びタイヤ組み付けシステムによれば、中子体を塑性変形させずに、ビード部及びゴム脚をリムの所定位置に配置することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(安全タイヤリム組立体)
先ず、図1、及び図2にしたがって安全タイヤリム組立体10を説明する。
ここで、本実施形態の安全タイヤリム組立体10は、図1に示すように、リムホイール11に空気入りタイヤ14と支持体(中子)16を組み付けたものである。
なお、リムホイール11は、空気入りタイヤ14のビード部18が装着保持されるリム12と、このリム12を保持するディスク15とを備えた通常の構造のものである。なお、リム12には空気バルブ34が取り付けられている。
空気入りタイヤ14は、一対のビード部18と、両ビード部18に跨がって延びるトロイド状のカーカス20と、カーカス20のクラウン部に位置する複数(本実施形態では2枚)のベルト層22と、ベルト層22の上部に形成されたトレッド部24とを備えた通常のラジアルタイヤである。
図1、及び図2に示すように、空気入りタイヤ14の内部に配設される支持体16は、リング状の支持部26と、支持部26の両端に加硫成形されたゴム製の脚部28とを備える。
脚部28は、支持体16をリム組み付け時に空気入りタイヤ14の内側でリム12に組み付けられるものである。
支持部26は、1枚のプレートを成形することによって図に示す断面形状としたものであり、径方向外側に凸となる凸部30A、30Bと、その間に形成された径方向内側に凸となる凹部30C、さらには凸部30A、30Bのタイヤ幅方向外側で荷重を支持するサイド部30D、30Eが形成されている。
サイド部30D、30Eの径方向内側端部(リム側端部)には略タイヤ回転軸方向に延在するフランジ部30F、30Gが形成されている。
この支持部26は、金属部材で形成されており、軽量化のためにSUS、高張力鋼、アルミニウム等の金属部材で形成されるのが好ましい。
以上説明したような支持体16が空気入りタイヤ14の内部でリム12に組みつけられると、この支持体16の脚部28はリム12に装着される。
すなわち、支持体16によって、空気入りタイヤ14とリム12で囲まれた空間が、支持体16とタイヤで囲まれた空間(支持部26及び脚部28に対して空気入りタイヤ14側の遮蔽された空間。以下、第1空間という。)Xと、支持体16とリム12で囲まれた空間(支持部26及び脚部28に対してリム12側の遮蔽された空間。以下、第2空間という。)Yとの2つの空間に分割される。
また、支持体16の支持部26には、第1空間Xと第2空間Yとを互いに通気する孔27が周方向に複数形成されている。
(タイヤ組み付け機)
次に、図3乃至図6にしたがってリム12に支持体16、及び空気入りタイヤ14を組み付けるためのタイヤ組み付け機150を説明する。
図3乃至図5に示すように、本実施形態のタイヤ組み付け機150は、往復動可能な流体圧シリンダー152によりガイド154に沿って昇降自在なテーブル156を具える。
このテーブル156には、リムホイール11の片面を支持する筒部材114が支持されている。
タイヤ組み付け機150は、筒部材114に対向して、それらの軸線にほぼ共軸に配設されたシャフト160を備えている。
シャフト160は筒部材114の上昇に対応して、その支持面に載置されたリムホイール11のアクスル収容孔に嵌まり込み、当該リムホイール11を所定位置に位置決めする心だしピン136を備えている。
また、タイヤ組み付け機150のフレーム116には、第1の流体圧シリンダー138、及び第2の流体圧シリンダー143がそれぞれ固着されている。
第1の流体圧シリンダー138は水平に配置され、空気入りタイヤ14側に向けられた出力軸には空気入りタイヤ14のトレッドを径方向内側に向けて押圧するためのトレッド押圧部材139が設けられている。
第2の流体圧シリンダー143は鉛直方向に配置され、上側に配置された出力軸の上端には空気入りタイヤ14の下側のサイド部を搭載するサイド押圧部材144が設けられている。
更に、フレーム116には、押え込み機構180が設けられている。押え込み機構180は、フレーム116に対して揺動可能に取り付けられるベース板181を備えており、ベース板181の下面に第3の流体シリンダー182が取り付けられている。なお、ベース板181を揺動(図の矢印A方向)させることで、第3の流体シリンダー182の軸線方向を、シャフト160の軸線に対して傾斜させることができる。また、ベース板181は、図示しないロック機構により固定可能となっている。
図4及び図6(A)に示すように、第3の流体シリンダー182の下側に配置された出力軸の下端には、リニアガイドのレール184が取り付けられている。
レール184には、スライド可能にリニアガイド186が支持されており、リニアガイド186にはベース188が取り付けられている。このベース188は、ホイール径方向に所定寸法移動自在となっている。
ベース188の下面には、下方に延びるシャフト190が固定されており、シャフト190の下端に、ビード押圧部192が取り付けられている。
図8(B)に示すように、ビード押圧部192は、上方から見て円弧形状に形成されており、空気入りタイヤ14が乗用車用の場合、タイヤ半径方向の幅は10〜40mmの範囲内、周方向長さは50〜200mmの範囲内が好ましい。なお、ビード押圧部192の幅、及び周方向長さは上記の寸法に限るものでは無く、空気入りタイヤ14が乗用車用以外の場合等では、そのタイヤ外径に比例して適宜変更されるものである。
このビード押圧部192は、空気入りタイヤ14をリム12にマウントする際にビード部18に当接させ、ビード部18をリムフランジから外側へ移動しないように押さえ付けるものである。即ち、第3の流体シリンダー182の出力軸を突出させることでビード部18を押圧するものであるが、押圧する方向としては、リム回転軸に接近する方向に傾斜させるか、リム回転軸に対して平行とする。ここで、ビード押圧部192の押圧方向は、リム回転軸に対して0°〜45°の範囲内とし、中でも10°〜30°の範囲内が好ましい。
ビード押圧部192の押圧方向を、リム回転軸に対して角度を付けた方が良い理由は、ビード部18を押さえ込んだ時に、ビード部18をリム12の径方向内側へ移動させてマウントし易くするためである。
なお、ビード押圧部192の押圧方向がリム回転軸から離れる方向(上記角度がマイナス角度の場合)であると、リム組みの際に、ビード部18がリム12のドロップ部(ウエル部)に落ち込むのを妨げてしまうため好ましくない。また、ビード押圧部192の押圧方向が45°を超えると、ビード部18を押え込み難くなり、ビード部18を十分に押さえ込む前にビード押圧部192がリム12に当たってしまう場合もあり、好ましくない。
また、ビード押圧部192は、シャフト190に対して着脱可能であり、リム12の径に応じて円弧の曲率の異なる他のビード押圧部192と交換可能となっている。
図5に示すように、シャフト160は、心だしピン136に離間する側でシャフト160に一体的に固着された第1のかさ歯車162と、シャフト160に相対回転可能に取付けられた回動可能なスリーブ164に一体的に取付けられた第2のかさ歯車166とを備えている。
それら第1のかさ歯車162及び第2のかさ歯車166は、駆動モータ168の出力軸に固着された第3のかさ歯車171に噛合し、シャフト160及びスリーブ164を互いに逆方向に回転させる。
なお、シャフト160及びスリーブ164は、適当な軸受手段を介して装置のハウジングに相対回転可能に支持される。
シャフト160及びスリーブ164に、それらの回動軸線にほぼ直交させてアーム部材170、172を固着する。
それらアーム部材170及び172は互いに対をなし、駆動モータ168の動作に対応して互いに逆方向に回動する。
各アーム部材にはその延在方向に、即ちシャフト160の回転軸線に直交する方向に偏移可能に支持プレート174が取付けられており、それら支持プレート174には、シャフト160の回転軸線に対して平行に一対のビード拡張ローラー140が該回転軸線を中心とする周方向に並ぶように取り付けられている。
ここで、ビード拡張ローラー140の半径は、タイヤ外径の2.5〜16%に相当する径、例えば、空気入りタイヤ14が乗用車用の場合、20〜80mmの範囲内に設定することが好ましい。
更に、各アーム部材に、流体圧シリンダー176を、その出力軸が当該回転軸線に平行に往復動可能に取付け、当該出力軸に押圧ローラー142が取り付けられている。なお、押圧ローラー142は、その回転軸線をシャフト160の回転軸線に対して直角方向に向けており、図9(B)に示すように、一対のビード拡張ローラー140の間に配置されている。
押圧ローラー142は、シャフト160の延在方向(上下方向)に突出し、また後退することができ、その突出状態において空気入りタイヤ14のビード部18をリムホイール11に対して押し下げることができる。
ここで、押圧ローラー142の半径は、タイヤ外径の6〜20%に相当する寸法、例えば、空気入りタイヤ14が乗用車用の場合、50〜100mmの範囲内に設定することが好ましい。
また、押圧ローラー142の空気入りタイヤ14との接触部分の幅は、タイヤ外径の0.6〜8%に相当する寸法、例えば、空気入りタイヤ14が乗用車用の場合、5〜40mmの範囲内に設定することが好ましい。
(作用)
次に、このタイヤ組み付け機150を用いた組み付け作業手順を説明する。
先ず、図7に示すように、空気入りタイヤ14が組付けられるリムホイール11を、軸線を鉛直にして筒部材114により支持する。
次に、下側のビード部18、及び脚部28の落とし込みを以下の様に行う。
先ず、筒部材114にリムホイール11を搭載する。次に、筒部材114に支持されたリムホイール11に対し、支持体16を挿入した空気入りタイヤ14を斜めに載置し、下側のビード部18の一部、及び脚部28をリムホイール11のウェル11aに落とし込む。次に、筒部材114、及びサイド押圧部材144を上昇させ、心だしピン136をリムホイール11の中央のアクスル収容孔に嵌め込み、図7に示すように、リムホイール11を固定する(なお、図7において、心だしピン136は図示省略。)。
その後、サイド押圧部材144で下側のサイド部の傾斜して下がっている側を支持したまま、トレッド押圧部材139をトレッドの傾斜して下がっている側に当接させてリム12の径方向内側(図面左側)に押圧し、下側のビード部18、及び脚部28をリム12の下側のハンプ部よりも上側に位置させた状態でウェル11aに落とし込む。
これにより、空気入りタイヤ14の下側のビード部18、及び支持体16の下側の脚部28と、リム12の上側のフランジ13との干渉を極小にできる。
即ち、ウェル11aの直径が下側のビード部18、及び脚部28の直径より小さいので、下側のビード部18、及び脚部28をリムホイール11のウェル11aに落とし込むことにより、落とし込まれたビード部分、及びゴム脚部分(図7の右側部分)の直径方向に対向するビード部分、及びゴム脚部分(図7の左側部分)と、リムホイール11の回転軸線との間の距離を、リムホイール11のフランジ13の半径に近い値とすることができ、下側のビード部18、及び脚部28の装着作業を容易なものにできる。
なお、筒部材114の上昇により、空気入りタイヤ14、及び支持体16の中央空間部分に一対のビード拡張ローラー140が挿入されることになる。
そして、一対のビード拡張ローラー140を、傾斜して下がっているビード部分側(図7右側)から、ほぼ直径的に対向する位置(図7左側)までリム軸周りに相互に逆方向に回動させ、下側のビード部18、及び脚部28を順次押し広げることにより、下側のビード部18、及び脚部28が全て落下してリムホイール11に嵌まり込む。
なお、ビード部18を拡張変形する際に、ビード拡張ローラー140は、リム回転中心から最も遠い最外部分が、フランジ11から径方向内側へ3mmの位置から径方向外側へ5mmの位置までの範囲内にあることが好ましい。
以上で、下側のビード部18、及び脚部28全体の落とし込み(マウント)が完了する。
なお、ビード拡張ローラー140をリム周方向に沿って回動させる際、押圧ローラー142を上方に移動し(フランジ上端からの距離をとる)、押圧ローラー142によって上側のビード部18を押圧し過ぎないようにする。これにより、下側のビード部18、及び脚部28をマウントする際に、タイヤ内の支持部26の塑性変形と防止することができる。このように、押圧ローラー142は、タイヤ内の支持部26の塑性変形させない程度の力でビード部18を押圧していても良く、必要なければ(ビード拡張ローラー140のみでマウントができる場合)押圧ローラー142はビード部18から完全に離しても良い。
次に、上側のビード部18、及び脚部28の落とし込みを以下の様に行う。
下側のビード部18の落とし込みが完了した時点では、上側のビード部18、及び脚部28は、上側のフランジ13の上に沿って位置している。
次に、図8(A)に示すように、押え込み機構180のビード押圧部192を降下させて上側のビード部18の一部分を押し下げる。このとき、サイド押圧部材144、及びトレッド押圧部材139を空気入りタイヤ14から離間させる。また、上側のビード部18を押圧する方向としては、リム回転軸に接近する方向に傾斜させるか、リム回転軸に対して平行とする(なお、本実施形態では平行に押圧)。これにより、押し下げられたビード部分、及びその内側のゴム脚部分は、フランジ13の周縁を滑ってリムホイール11の好ましい位置に落とし込まれることとなる(なお、図8(A)において、ビード拡張ローラー140、及び押圧ローラー142は図示省略。)。
ここで、ビード押圧部192は、ビード部18を介して脚部28のみに力が加わるように、ビード部外面の円周方向の一部分を押圧する。これを実現するには、空気入りタイヤ14が乗用車用の場合、押え込み時のビード押圧部192は、リムホイール11のフランジ13からの半径方向外側へ1〜10mmの距離に配置することが好ましい。
これにより、支持体16を少ない力で弾性変形させることができ、また、支持体16に無理な応力を作用させることが無いので支持体16を塑性変形させることが無い。
次いで、図9(B)に示すように、ビード押圧部192側を始点として、ビード拡張ローラー140(ビード部18の内周に接触している。図9(B)参照。)と押圧ローラー142を、ほぼ直径的に対向する位置(図9(B)右側)に向けてリム軸周りに相互に逆方向(図9(B)矢印方向)に回動させるが、各々の押圧ローラー142はマウント開始点から周方向へ90°〜140°(好ましくは100°〜120°の範囲内)の範囲内移動した後に上昇させて、その後はビード拡張ローラー140のみでマウントを行う。
ここで、最後にマウントされる上側のビード部18、及び脚部28がリム12に完全にマウントされる前に押圧ローラー142をタイヤから離間する方向へ移動させることで、マウント作業の後半において、押圧ローラー142の押圧力による支持体16の塑性変形を防止できる。このとき、押圧ローラー142とフランジ13とのリム軸方向に離す最も好ましい距離が、空気入りタイヤ14の最大幅の70%以上に相当する寸法である。
なお、ここでいうマウント開始点とは、リム周方向において、図9の最も左側の点(
ビード押圧部192の中央部分と対向する位置)のことを意味する。また、回動角度は、リム回転軸を中心として、上記マウント開始点と、2つある押圧ローラー142の内の移動方向先側の押圧ローラーの回転軸とが成す角度(図9(B)のθ)のことを意味する。
これにより、上側のビード部18、及び脚部28は順次落とし込まれ、一対のビード拡張ローラー140が始点と反対側に到達する近くになると、上側のビード部18、及び脚部28は全てリムホイール11に落とし込まれる。
以上により、空気入りタイヤ14と支持体16のリムホイール11へのマウントが完了する。その後、タイヤ内部に加圧空気を供給し、車両に装着して使用に供する。
なお、筒部材114にリムホイール11を搭載し、筒部材114に支持されたリムホイール11に対して、支持体16を挿入した空気入りタイヤ14を斜めに載置するまでは作業員が行うが、その後は、タイヤ組み付け機150に備えられている図示しない制御装置のスタートボタンを押すと、制御装置が各駆動部分を制御し、全自動でマウントを行うことができるようになっている。
なお、上側のビード部18、及び脚部28を落とし込む際、押圧ローラー142は、上側のビード部18を介して上側の脚部28のみに力が加わるように、上側のビード部外面の円周方向の一部分を押圧している。これを実現するに、空気入りタイヤ14が乗用車用の場合、押圧ローラー142(空気入りタイヤ14との当接部分)を、押え込み時にリムホイール11のフランジ13からの半径方向外側へ1〜10mmの距離に配置することが好ましい。これにより、支持体16を少ない力で弾性変形させることができ、支持体16に無理な応力を作用させることが無いので支持体16を塑性変形させることが無い。
また、上側のビード部18、及び脚部28を落とし込む際、ビード拡張ローラー140、及び押圧ローラー142の移動により空気入りタイヤ14は径方向に動くが、サイド押圧部材144、及びトレッド押圧部材139が空気入りタイヤ14から離間しているので、空気入りタイヤ14の径方向の偏心の動きが妨げられることは無く、マウントに対して有利になる。
さらに、上側のビード部18、及び脚部28を落とし込む際、空気入りタイヤ14がリム12に対して径方向に偏心する動きをした場合、ビード押圧部192を取り付けているベース188が径方向にスライドするので、これによっても空気入りタイヤ14の径方向の偏心の動きが妨げられなくなり、マウントに対して有利になる。
ここで、ビード押圧部192のタイヤ半径方向の幅が10mm未満では、空気入りタイヤ14に局所的な力が加わる為に、ビードワイヤーや支持体16が部分的に塑性変形を生じ易くなるので好ましくなく、40mmを越えると、押え込みの範囲が広がることから、このビード押圧部192に加えなければならない力が増し、ビード押圧部192を移動するための押え込み機構180の軸部等の負担も大きくなることから好ましくない。
また、ビード押圧部192の周方向長さが50mm未満では、空気入りタイヤ14に局所的な力が加わるために、ビードワイヤーや支持体16が部分的に塑性変形を生じ易くなるので好ましくなく、200mmを越えると、押え込みの範囲が広がることから、このビード押圧部192に加えなければならない力が増し、ビード押圧部192を移動するための押え込み機構180の軸部等の負担も大きくなることから好ましくない。
さらに、ビード押圧部192が、押え込み時にリムホイール11のフランジ13からの半径方向外側へ1mm未満の距離であると、リムホイール11とビード押圧部192のクリアランスが充分でなく、リムホイール11のセット位置や機械のガタなどでビード押圧部192がリムホイール11のフランジ13とぶつかる虞があり好ましくなく、10mmを越えると、ビード押圧部192が支持体16のサイド部を押す状態となり、支持体16の塑性変形を生じ易くなり好ましくない。
また、押圧ローラー142の半径が、タイヤ外径の6%未満(例えば、乗用車用タイヤでは50mm未満)では、リム12と空気入りタイヤ14のマウント時に押圧ローラー142が回転する際、タイヤサイド部のちょっとした凹凸や変形部をスムースに転がり乗り越え難く、リム組性が劣ることとなり好ましくなく、タイヤ外径の8%(例えば、乗用車用タイヤでは100mm)を越えると、押圧ローラー142そのものが大きくなりすぎ、この部分が重くなりすぎることに加え、空気入りタイヤ14と支持体16の押え込み範囲が広すぎ、ビード部18だけでなく、支持体16のサイド部までその変形範囲の効果が及ぶこととなり好ましくない。
押圧ローラー142の空気入りタイヤ14と接触する部分の幅が10mm未満では、押圧範囲が狭く、この部分の圧力が高まり、この結果、リム組時、タイヤビード部の破損を招くこととなり好ましくなく、40mmを越えると、押圧範囲が支持体16のサイド部まで及ぶこととなり好ましくない。
さらに、押圧ローラー142が、押圧時にリムホイール11のフランジ13からの半径方向外側へ1mm未満の距離であると、押圧ローラー142とリムホイール11のフランジ13の間のクリアランスが充分でなく、リム組時、これらがぶつかるなどのトラブルを生じ易くなり好ましくなく、10mmを越えると、押圧ローラー142によって押されたビード部18が元に戻る力を発生する為、リム組がうまくいかないことに加え、支持体16のサイド部を変形させることになり好ましくない。
また、ビード拡張ローラーの半径がタイヤ外径の2.5%未満に相当する寸法になると、押圧範囲が狭く、この部分の圧力が高まり、この結果、リム組時、ビード部18の破損を招くこととなり好ましくない。一方、ビード拡張ローラー140の半径がタイヤ外径の16%に相当する寸法を越えると、ビード拡張ローラー140が大きくなり過ぎ、組み付けの最終部付近において、互いのビード拡張ローラー140が干渉しあってしまい、空気入りタイヤ14及び支持体16を十分にマウントすることが出来ず、組み付け不十分な部分(所謂、組残し)が出来てしまう虞がある。
さらに、ビード部18を拡張変形する際に、ビード拡張ローラー140のリム回転中心から最も遠い最外部分の位置が、フランジ11の径方向内側へ3mmの位置よりもさらに径方向内側にあると、ビード部18を拡張する量が不足し、マウントすることができなくなる虞がある。一方、ビード拡張ローラー140のリム回転中心から最も遠い最外部分の位置が、フランジ11の径方向外側へ5mmの位置よりもさらに径方向外側にあると、ビード部18を径方向外側へ押圧し過ぎることになり、ビード部18を破損する虞がある。
[その他の実施形態]
なお、上記実施形態のタイヤ組み付け機150では、空気入りタイヤ14の径方向の動きを妨げないようにビード押圧部192を取り付けているベース188を径方向にスライド可能としていたが、図6(B)に示すように、更に、ビード押圧部192にタイヤ側面に当接して回転するローラー193を設けても良い。
また、上記実施形態のタイヤ組み付け機150では、ビード拡張ローラー140が2個設けられていたが、ビード拡張ローラー140は1個のみでも良い。
また、上記実施形態のタイヤ組み付け機150では、押圧ローラー142が2個設けられていたが、押圧ローラー142は1個でも良い(所謂1ローラーマウンター)。
押圧ローラー142を1個用いてマウントする場合には、押圧ローラー142をマウント開始点から周方向へ180°〜270°の範囲内移動した後に空気入りタイヤ14から離間させることが好ましい。
また、上記実施形態のタイヤ組み付け機150では、ビード拡張ローラー140が一つの押圧ローラー142の両側にそれぞれ1個ずつ設けられていたが、押圧ローラー142は片方のみでも良い。
安全タイヤリム組立体の断面図である。 支持体の斜視図である。 タイヤ組み付け機の正面図である。 タイヤ組み付け機の側面図である。 図3に示すタイヤ組み付け機の要部の一部断面図である。 (A)は押え込み機構の側面図であり、(B)は他の実施形態に係る押え込み機構の側面図である。 下側のビード部を落とし込む様子を示す説明図である。 (A)は上側のビード部の一部分を落とし込む様子を示す断面図であり、(B)は上側のビード部の一部分を落とし込む様子を示す平面図である。 (A)は上側のビード部を更に落とし込む様子を示す断面図であり、(B)は上側のビード部を更に落とし込む様子を示す平面図である。 従来の2ローラーマウンターの要部を示す図である。
符号の説明
10 安全タイヤリム組立体
11 リムホイール
12 リム
14 空気入りタイヤ
16 支持体
114 筒部材(ホイール保持手段)
140 ビード拡張ローラー
142 押圧ローラー
150 タイヤ組み付け機
180 押え込み機構
184 レール(非拘束機構)
186 リニアガイド(非拘束機構)
192 ビード押圧部(ビード押さえ)

Claims (15)

  1. タイヤと、タイヤ内に配置され幅方向両端部にタイヤのビード部に隣接して配置されるゴム脚を設けたゴム脚付き中子体と、をホイールのリムにマウントするためのタイヤ組み付け方法であって、
    前記タイヤの一方のビード部の周上一部分及び、前記ゴム脚付き中子体の一方のゴム脚の周上一部分を、前記リムの一対のリムフランジ間に落とし込んだ後、前記タイヤ、及び前記ゴム脚付き中子体の中央空間に挿入したビード拡張ローラーを、リムフランジ最外周部に沿わせた位置に制御しながら前記一方のビード部、及び前記一方のゴム脚を落とし込んだ側を始点として周方向に移動することで、前記リムに対して前記一方のビード部、及び前記一方のゴム脚を周方向に順次マウントする第1の工程と、
    他方の前記ゴム脚のみに押圧力が作用するように他方の前記ビード部の外面の円周方向の一部分をビード押さえでタイヤ幅方向内側へ押え込み、前記ビード拡張ローラーを、前記他方のビード部、及び前記他方のゴム脚をリムフランジ最外周部に沿わせた位置に制御しながら押え込み側を始点として周方向に移動すると共に、他方の前記ゴム脚のみに押圧力が加わるように、押圧ローラーで他方の前記ビード部をタイヤ幅方向内側へ押圧しながら押え込み側を始点として周方向に移動し、予め設定した範囲を移動した後に前記押圧ローラーを前記タイヤから離間する方向へ移動させ、前記ビード押さえによる押え込みを解除すると共に前記他方のビード部、及び他方のゴム脚が前記リムに完全にマウントされるまで前記ビード拡張ローラーの移動を継続する第2の工程と、
    を有することを特徴とするタイヤ組み付け方法。
  2. 前記押圧ローラーを1個用いる場合には、前記第2の工程では、前記押圧ローラーをマウント開始点から周方向へ180°〜270°の範囲内移動した後に前記タイヤから離間させる、ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ組み付け方法。
  3. 前記押圧ローラーを2個用いる場合には、前記第2の工程では、前記2個の押圧ローラーを互いに反対方向に移動させると共に、各々の前記押圧ローラーをマウント開始点から周方向へ90°〜140°の範囲内移動した後に前記タイヤから離間させる、ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ組み付け方法。
  4. 前記ビード押さえによる前記ビード部の押え込み方向は、リム回転軸に接近する方向に前記リム回転軸に対して45°以下の角度で傾斜させるか、リム回転軸に対して平行とする、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のタイヤ組み付け方法。
  5. タイヤと、タイヤ内に配置され幅方向両端部にタイヤのビード部に隣接して配置されるゴム脚を設けたゴム脚付き中子体と、をホイールのリムにマウントするためのタイヤ組み付けシステムであって、
    ホイールを保持するホイール保持手段と、
    ビード部外面を押圧するための押圧ローラーと、
    前記押圧ローラーを、前記ホイールの回転軸を中心にして旋回移動させると共に、前記回転軸に沿って移動させる押圧ローラー移動手段と、
    前記ホイールの回転軸を中心にして旋回移動し、前記ビード部の一部分と前記ゴム脚の一部分をホイールフランジよりも径方向外側に位置するように前記ビード部と前記ゴム脚を変形させるガイド役を行うビード拡張ローラーと、
    前記ビード部の一部分を押さえ込むために設けられ、前記ビード部の一部分を押さえ込む際に、全押え込み力の内の50%以上の押え込み力が前記ゴム脚に加わるように、ビード部外面の円周方向の一部分をタイヤ幅方向内側へ押圧する押え込み機構と、
    を有することを特徴とするタイヤ組み付けシステム。
  6. 前記押え込み機構は、ビード部と接触するビード押圧部の形状が円弧形状である、ことを特徴とする請求項5に記載のタイヤ組み付けシステム。
  7. 前記ビード押圧部は、タイヤ半径方向に対応する幅が10〜40mm、タイヤ周方向に対応する長さが50〜200mmに設定されている、ことを特徴とする請求項6に記載のタイヤ組み付けシステム。
  8. 前記押え込み機構は、前記ビード押圧部を前記ビード部と接離する方向に移動するビード押圧部移動手段を備え、前記ビード部の一部分を押圧する際には、前記ビード押圧部をホイールのフランジからの半径方向外側へ1〜10mmの距離に配置し、リム回転軸に接近する方向にリム回転軸に対して45°以下の方向で前記ビード部を押圧するか、リム回転軸に対して平行に前記ビード部を押圧する、ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のタイヤ組み付けシステム。
  9. 前記押え込み機構は、タイヤとの接触時に、タイヤ径方向にはタイヤを拘束させない非拘束機構を有する、ことを特徴とする請求項5乃至請求項8の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステム。
  10. 前記押圧ローラーは、半径がタイヤ外径の6〜20%に相当する寸法に設定され、タイヤとの接触部分の幅がタイヤ外径の0.6〜8%に相当する寸法に設定されている、ことを特徴とする請求項5乃至請求項9の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステム。
  11. 押圧ローラー、及び押圧ローラー移動手段を夫々1個有する、ことを特徴とする請求項5乃至請求項10の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステム。
  12. 押圧ローラー、及び押圧ローラー移動手段を夫々2個有する、ことを特徴とする請求項5乃至請求項10の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステム。
  13. ビード拡張ローラーは、半径がタイヤ外径の2.5〜16%に相当する寸法に設定されている、ことを特徴とする請求項5乃至請求項11の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステム。
  14. 前記ビード部を拡張変形する際に、ビード拡張ローラーは、リム回転中心から最も遠い最外部分が、ホイールのフランジから径方向内側へ3mmの位置から径方向外側へ5mmの位置までの範囲内にある、ことを特徴とする請求項5乃至請求項13の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステム。
  15. 最後にマウントされるビード部を前記ビード拡張ローラーで拡張変形する際に、マウント開始からマウント終了するまでの途中において、前記押圧ローラーと前記ホイールフランジとのリム軸方向の距離を、タイヤの最大幅の70%以上に相当する寸法に設定する、ことを特徴とする請求項5乃至請求項14の何れか1項に記載のタイヤ組み付けシステム。
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