JP2007021356A - 遠心分離機用試験管立ておよびそれを用いた遠心分離機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の主目的は、試験管立てから遠心分離機本体のロータへの試験管の載せ換え作業時間を低減させた遠心分離機用試験管立ておよび遠心分離機を提供することにある。
【解決手段】試験管立て10は、複数のトレイ状アダプタ21を有し、各トレイ状アダプタ21は複数の試験管60を挿入するための開口部23を形成した開口形成部22および係合部24aを持つ外縁部24から成り、さらに、複数のアダプタ挿入孔14、15を備える上面部材11と、試験管の底部を支持する底面部材12と、上面部材11を底面部材12から所定の高さに離間して保持する支柱部材13とから成る。遠心分離の前準備において、複数のトレイ状アダプタの外縁部24は、複数のアダプタ挿入孔14、15にそれぞれ着脱可能に係合し、遠心分離するときは、その係合が外されて、遠心分離機のバケット39に搭載される試験管保持容器(アダプタ受け具)40に一括移動される。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠心分離機本体のロータに使用される遠心分離機用試験管を操作または保管するための試験管立ておよび該試験管立てに保持された試験管を使用する遠心分離機に関し、特に、種々の試験管を少ないスペースで保持し、作業するために好適な試験管立ておよびそれを用いる遠心分離機に関する。
遠心分離機によって試験管を遠心分離する作業は、最初に試験管立て等に多数の試験管をセットし、倒れない状態に保持して試料溶液を入れる。次に、試料溶液を入れた該試験管を、遠心分離機用ロータまたは多数本の試験管を架けられるアダプタ(試料収納容器)に1本づつ順次移動しセットした後、遠心分離機本体を回転させて遠心分離を行うのが一般的である。
遠心分離の後、逆に、分離された試験管を遠心分離機用ロータまたはアダプタから順次1本づつ抜き出して、当初遠心分離前に使用したものと同一形状の試験管立てなどに戻し、遠心分離された試料の必要な部分を取り出すことが行われている。この場合、分離後の作業は遠心分離機本体に用いられるロータやアダプタにセットもしくは保持された状態で行うこともあるが、作業場所を必要以上に多く必要とする問題があり、また作業性も低下する場合がある。
このため、作業場所を多く占有することなく、多数本の試験管を架けられる試験管立てにセットして作業を行ったり、保存することが一般的に実施されている。このような試験管立ての一例として、下記特許文献1には、同一寸法の試験管を保持する試験管立てが開示され、同時に、互いに異なる寸法を持つ試験管を保持できる試験管立ても開示されている。また、下記特許文献2には、多数の試験管立てのそれぞれに結合機構を設け、該結合機構を介して多数組の試験管立てを並列結合状態や雛壇結合状態等の必要な形状に結合可能にした多連式試験管立てが提案されている。さらに、下記特許文献3には、試験管を整列保持する試験管立て(沈殿管立て)を、遠心分離機のロータに架けるバッケット(沈殿管架)に結合可能な形状とした試験管立てが開示されている。
特開平6−99086号公報 特開平11−123335号公報 実開昭50−143173号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に開示された技術では、試験管立てから遠心分離機のロータまたはロータに搭載されるアダプタへの多数の試験管の載せ換え作業が、従来と同様に煩わしいものとなり、多数の試験管を遠心分離機本体に搭載または載せ換えするために多くの労力と時間を必要とするという問題がある。また、上記特許文献3に開示された試験管を整列保持する試験管立ては、遠心分離機のロータに架けるバッケットに搭載するために必要とされるものであり、遠心分離前の重量バランスの調整等の準備または分離結果の検査作業として使用する試験管立てとしては、試験管立ての側面側からの観測がしづらく、不適切な構造を有している。また、この試験管立てはバケットに搭載して使用するものであるので、異なる遠心仕様に基づく作業単位毎に用意する必要がある。その結果、複数種の異なる寸法の試験管または同一寸法の試験管を保持する場合、作業単位も考慮して、複数種の試験管立てまたは同一寸法の試験管立てを多数個準備する必要があり、試験管立ての費用が嵩み、また、それらの保存スペースを多く必要とするという問題も生ずる。
特に、病院等の検査室では、検体者から採取した血液などの試料を迅速かつ多量に分離処理する必要があり、一度の遠心作業によって多数本の試験管を遠心分離する必要がある。また、その遠心作業を頻繁に行わなければならない場合がある。その結果、処理もしくは操作する試験管の本数が非常に多くなり、上述の遠心分離の作業内容では試験管の載せ換えに多大な労力と時間を費やすこととなる。同時に、それらの試験管立ての保存スペースも多く要求されることとなる。また、試験管の種類は多数あり、試験管の円筒径や長さに応じた試験管立てを準備しなければならず、試験管立ての製作費用はさらに多く必要となるという問題がある。
従って、本発明の主目的は、試験管立てから遠心分離機本体のロータへの試験管の載せ換え作業時間を低減させた遠心分離機用試験管立ておよび遠心分離機を提供することにある。
本発明の他の目的は、遠心分離の前準備または後検査作業がし易く、かつ安価に製作し得る遠心分離機用試験管立てを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、円筒径や長さ等の異なるサイズの試験管または同一サイズの試験管を比較的少ないスペースで保持することができる遠心分離機用試験管立てを提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の遠心分離機用試験管立ての一つの特徴によれば、互いに同一形状を有する複数のトレイ状アダプタであって、前記各トレイ状アダプタは複数の試験管を挿入するための複数の開口部を形成した開口形成部および該開口形成部の外周において係合部を持つ外縁部から成る複数のトレイ状アダプタと、前記複数のトレイ状アダプタの前記外縁部にそれぞれ係合する複数のアダプタ挿入孔を備える上面部材と、試験管の底部を支持する底面部材と、前記上面部材を前記底面部材から所定の高さに離間して保持する支柱部材とから成る試験管立てであって、前記複数のトレイ状アダプタの係合部は、前記複数のアダプタ挿入孔にそれぞれ着脱可能に係合し、前記各トレイ状アダプタの開口形成部に形成された前記複数の開口部のそれぞれは、試験管を該開口部を貫通して受け入れるような径に形成され、該開口部を貫通して挿入された試験管の底部は、前記底面部材によって支持されるように構成される。
本発明の遠心分離機用試験管立ての他の特徴によれば、前記トレイ状アダプタの開口形成部に形成された前記開口部を貫通して挿入される前記試験管の試料注入側上部は、前記開口部の周縁に吊止されるように、該開口部の前記径より大きい大外径部を持つように加工され、それによって、該開口部に挿入された試験管が該開口部より抜け落ちないように構成する。
本発明の遠心分離機用試験管立てのさらに他の特徴によれば、前記試験管の試料注入側上部の前記大外径部は、該試験管の該試料注入側上部に形成された肉厚部、または該試料注入側上部を密封する蓋部によって構成されたものである。
本発明の遠心分離機用試験管立てのさらに他の特徴によれば、前記複数のトレイ状アダプタの外縁部は、前記複数のアダプタ挿入孔に共通に係合するように、同一形状を有する。
本発明の遠心分離機用試験管立てのさらに他の特徴によれば、前記複数のトレイ状アダプタは、第1のトレイ状アダプタと第2のトレイ状アダプタとを含み、該第1のトレイ状アダプタの開口形成部に形成された前記開口部の径は、該第2のトレイ状アダプタの開口形成部に形成されたものと同一の径を有する。
本発明の遠心分離機用試験管立てのさらに他の特徴によれば、前記複数のトレイ状アダプタは、第1のトレイ状アダプタと第2のトレイ状アダプタとを含み、該第1のトレイ状アダプタの開口形成部に形成された前記開口部の径は、該第2のトレイ状アダプタの開口形成部に形成されたものと異なる径を有し、これによって、前記第1のトレイ状アダプタと前記第2のトレイ状アダプタに異なる円筒径を持つ試験管を挿入できるように構成する。
本発明の遠心分離機用試験管立てのさらに他の特徴によれば、前記複数のトレイ状アダプタの外縁部は、遠心分離機用ロータのバケットに支持される試験管保持容器(アダプタ受け具)に対しても着脱可能な形状を有する。
本発明の遠心分離機用試験管立てのさらに他の特徴によれば、前記上面部材と前記底面部材との前記離間距離は、前記開口部に挿入される前記試験管の長さより短い。
本発明の遠心分離機用試験立てのさらに他の特徴によれば、前記試験管立ての前記上面部材、前記底面部材、および前記支柱部材は、金属材料または合成樹脂材料より形成されている。
本発明の遠心分離機の一つの特徴によれば、ロータと、該ロータを回転駆動させるモータと、前記ロータに揺動可能に取付けられたバケットと、該バケット内に搭載される試験管保持容器とを含む遠心分離機本体、および試験管立てを具備し、前記試験管立てに挿入された複数の試験管を、該試験管立てから前記遠心分離機本体の前記試験管保持容器に移動して遠心分離する遠心分離機において、前記試験管立ては、複数の試験管を挿入するための複数の開口部を形成した開口形成部および該開口形成部の外周において係合部を持つ外縁部から成るトレイ状アダプタと、前記トレイ状アダプタの前記係合部に着脱自在に係合するアダプタ挿入孔を備える上面部材と、複数の試験管の底部を支持する底面部材と、前記上面部材を前記底面部材から所定の高さに離間して保持する支柱部材とから成り、前記試験管保持容器は、前記トレイ状アダプタの前記係合部が着脱自在に係合できる容器開口部を有し、前記複数の試験管を前記試験管立てから前記遠心分離機本体に移動する場合、複数の試験管が挿入された前記試験管立ての前記トレイ状アダプタを外して、前記遠心分離機本体の前記試験管保持容器の容器開口部へ係合させる。
本発明の上記試験管立ておよび遠心分離機によれば、試験管立てのアダプタ挿入孔に着脱自在に係合する複数のトレイ状アダプタは、遠心分離機本体のロータに搭載される試験管保持容器の容器開口部に対しても着脱自在に係合する係合部を有するので、試験管立てから遠心分離機本体への搭載(移動)は、複数の試験管が挿入されたトレイ状アダプタ自体を試験管立てから遠心分離機本体の試験管保持容器の容器開口部へ移動することにより、一時に多数の試験管を遠心分離機本体に搭載することができる。これにより、遠心分離の度に、1本1本載せ換えていた従来の載せ換え作業を省略し、多大な労力と時間を低減できる。結果的に、遠心分離の作業効率を大幅に改善できる。
本発明の上記試験管立てによれば、複数のトレイ状アダプタの開口形成部に形成される開口部の径は、他のトレイ状アダプタの開口形成部に形成されたものと異なる径を持つことができるので、円筒径や長さ等の異なるサイズの試験管または同一サイズの試験管を、同一試験管立てに保持することができる。これにより、比較的少ないスペースで、異種または同種の多数の試験管を保持することができる。また、外形寸法が同一であるトレイ状アダプタの開口形成部の挿入孔の径を変えるだけで、試験管のサイズに対応した種々の試験管立てを製作できるので、安価な試験管立てを提供できる。
本発明の上記試験管立てによれば、試験管立ての上面部材と底面部材との離間距離は、試験管の長さより短く形成されるので、試験管の試料注入側上部を試験管立ての上面部材より上方部に位置させることができる。これにより、遠心分離前の重量バランスの調整等の準備または分離結果の検査作業において、試験管の内容観測がし易く、また試験管の取扱いがし易い試験管立てを提供できる。
本発明の上記および他の目的、ならびに上記および他の特徴は、以下の本明細書の記述および添付図面からさらに明らかとなるであろう。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の一実施例に係る、同種類の2組のトレイ状アダプタおよび同種類の2グループの試験管群を取り付けた状態の試験管立ての外観図(斜視図)、図2は、図1に示した試験管立てにおいて、2組のトレイ状アダプタおよび試験管群を取り除いた状態の外観図(斜視図)、図3は、図1に示した試験管立てに用いられたトレイ状アダプタの拡大外観図(斜視図)をそれぞれ示す。図4は、本発明に係る試験管立てに保持される試験管の一例を示す断面図、図5は、試験管が挿入されたトレイ状アダプタを、遠心分離機本体に搭載される試験管保持容器(アダプタ受け具)に係合した状態の外観図(斜視図)をそれぞれ示す。さらに、図6および図7は、本発明に係る試験管立てを用いる遠心分離機の断面図を示す。
図1に示されるように、本発明の遠心分離機用試験管立て10は、互いに同一形状を有する2つのトレイ状アダプタ21を具備する。各トレイ状アダプタ21は、図3に示されるように、9本の試験管60(図1参照)を挿入するための9個の開口部23を形成した開口形成部22および該開口形成部22の外周において係合部24aを持つ外縁部24から成る。試験管60は、図4に示すように、試料溶液64が試験管底部60aより試験管上部60bまで満たされた後に、蓋61で密封されたものである。図4に示すように、試験管60の試料注入側上部60bは、上記開口部23の周縁に吊止されるように、該開口部23の径d1より大きい径d2(d2>d1)を持つ大外径部60cをもつように加工され、それによって、開口部23に挿入された試験管60が該開口部23より抜け落ちないように構成されている。大外径部60cは、本実施例の場合、蓋(栓)61によって形成されている。この大外径部60cは、後述するように、試験管の円筒開口部自体を肉厚部に形成しても良いし、他の栓のような部材を付加しても良い。
図2に示すように、遠心分離機用試験管立て10本体は、2つのアダプタ挿入孔14および15を備える上面部材11と、試験管60の底部60a(図1参照)を支持する底面部材12と、上面部材11を底面部材12から所定の高さh1に離間して保持する支柱部材13とから成る。上面部材11と底面部材12との離間距離h1は、試験管60の長さh2(図4参照)より短い距離に規定される。例えば、h1=h2×0.70の関係に設定される。これにより、図1に示すように、試験管60の試料注入側上部60bにおける試料溶液の状態が観測可能となり、また、上面部材11から試験管60の上部60bが突出することになるので、試験管60の取り出しや差し込みのための把持が容易となる。この試験管立て本体10は、ステンレス鋼板などの耐薬品性を有する金属板をプレス加工により折り曲げて製作することができ、またポリプロピレンなどの耐薬品性を有する合成樹脂材料を成形して製作することもできる。これにより、試験管立てを安価に得ることが可能である。
図1に示したトレイ状アダプタ21の外縁部24の係合部24a(図3参照)は、図2に示したアダプタ挿入孔14および15にそれぞれに着脱可能に係合する。各トレイ状アダプタ21の開口形成部22に形成された複数の開口部23のそれぞれは、上記したように、試験管60を該開口部23を貫通して受け入れるような径d1(図3参照)に形成される。該開口部23を貫通して挿入された試験管60の底部60aは、底面部材12によって支持されるように構成される。本実施例の場合、アダプタ挿入孔14および15が2つで、同一外縁形状を有する2つのトレイ状アダプタ21を係合させる場合について示したが、アダプタ挿入孔(14、15)は2つ以上の複数孔を形成しても良い。この場合、多数のアダプタ挿入孔は一列のみでなく、多列に配置しても良い。また、トレイ状アダプタ21の開口形成部22の開口部23の数は、6つの場合を例示したが、開口形成部22の平面四角形状を大きくして、開口部23の数を6つ以上の多数の孔を形成しても良い。
本発明に従う試験管保持容器(アダプタ受け具)40は、図5および図6に示されるように、遠心分離機本体30のロータ38の回転に対し揺動可能に保持されたバケット39に内接し、該バケット39の内周面に摺動可能な外周面42を有する。また、試験管保持容器40は、トレイ状アダプタ21の外縁部24(係合部24a)が係合する容器開口部41を有する。つまり、容器開口部41の内径寸法は、試験管立て10のアダプタ挿入孔14(または15)の内径寸法と同一寸法を持つ。さらに、試験管保持容器40は、バケット39への出し入れを容易にするために、把持部43がバケット39の開口部39aより突出するように設けられている。
本発明に従えば、図1に示す試験管立て10を用いて、試験管60について遠心分離前の重量バランスの調整等の前準備が完了したら、トレイ状アダプタ21の外縁部24の係合部24aが試験管立て10のアダプタ挿入孔14または15から取り外されて、該トレイ状アダプタ21は、試験管60が挿入されたまま、図5に示される試験管保持容器(アダプタ受け具)40へ移動され、その容器開口部41(図6参照)に係合される。この操作により、1本1本試験管60を試験管立て10より遠心分離機本体30のロータ38のバケット39に移動していた従来の作業を、試験管立て10のトレイ状アダプタ21を一時に試験管保持容器40に移すだけで試験管60をすべて移動できる。この時、上述したように、試験管60は大外径部60c(蓋61)を有するので、移動中に、試験管60はトレイ状アダプタ21の開口部23より抜け落ちることはない。このようにして、試験管立て10から遠心分離機本体30のロータ38への多数の試験管60の載せ換え作業時間を低減させることができる。しかる後、図6に示すように、遠心分離機本体30のロータ38のバケット39に多数の試験管60を搭載したら遠心分離機本体30を運転させて遠心分離を行う。
本発明に従う遠心分離機本体30の全体の構成は図7の断面図に示される。図7において、遠心分離機本体30は、上面から見た断面形状がほぼ四角形を有する筐体(フレーム)31を備える。該筐体31の内部にはロータ38と、ダンパ33を介して筐体に装着され、ロータ38に高速回転の駆動力を与えるモータ32と、ロータ38を収納するロータ室36bとを具備する。さらに、ロータ室36bは断熱材料等から成る仕切り部材36aによって区画され、ロータ室36bの上部開口部には、該ロータ室36bを密閉するためのドア37が設けられている。ロータ38は、ロータ接続部(動力伝達部)35によってモータ32の回転軸34と結合され、回転力が与えられる。モータ32は、例えば3相誘導モータから構成される。商用交流電源100Vを、インバータ(図示なし)の使用によって、300Vの3相交流電源に変換し、モータ32の駆動電源とする。このモータ32は、上記ロータ38に、回転軸34を介して、例えば5,000rpm〜4,000rpmの高速回転を与えることができる。ロータ38は、図示されないロータピンによって揺動可能に取り付けられ、遠心力によってスイングする4つのバケット39を保持する。これらの4つのバケット39は、90度間隔で均等にロータ38に配置されている。各バケット39には、図5および図6を参照して述べたように、トレイ状アダプタ21が係合する試験管保持容器(アダプタ受け具)40が搭載される。この状態で遠心分離機本体30を所定の回転速度で、所定の時間、運転させることによって、遠心分離を完了させる。遠心分離後、試験管保持容器40から試験管60を、1本1本、試験管立て10に戻す必要がなく、上記した遠心分離前の準備作業と同様に、試験管保持容器40からトレイ状アダプタ21の係合を外して、試験管立て10のアダプタ挿入孔14または15に一時に戻せば良い。このようにして一括して多数の試験管を試験管立てに戻すことができる。例えば、トレイ状アダプタ21に16本の試験管60を挿入していたとすると、16回の試験管立て10に戻していた作業が、トレイ状アダプタ21を試験管立て10に戻す作業1回だけで良くなり、作業効率を大幅に改善でき、かつ手間を低減することができる。
図1に示した上記実施例の試験管立て10では、第1のアダプタ挿入孔14および第2のアダプタ挿入孔15に同種類の2組のトレイ状アダプタ21を係合させ、図4に示したような蓋61を持つ同種類の試験管群60を保持させた場合であるが、図8に示す他の実施例のように、第2のアダプタ挿入孔15に係合させるトレイ状アダプタ21は、図11に示すようなつば62を持つ閉栓のない異種類の試験管60を挿入できるような構造としても良い。この構造により、少ない占有スペースにより複数種の試験管60を保持することができる。また、トレイ状アダプタ21の開口部23の配列は、行列状または千鳥形状(交互形状)の例としたが、螺旋状または環状配列でも良い。作業性または配列密度の観点より配列構造を決定できる。
また、図2に示した実施例による試験管立て本体10は、ステンレス鋼板を折り曲げて製作したものであるが、図9に示す他の実施例のように、試験管立て本体10は、棒状金属を折り曲げて製作しても良い。この場合、軽量化を図ることができる。
さらに、図10に示されるように、トレイ状アダプタ21には、その開口部23の内周面より中心方向に突き出した、弾性体材料から成る、試験管の抜止め防止部材(フィンガ部材)25を形成しても良い。これにより、試験管60に上述した大外径部60cがない場合でも、図10に示したようなトレイ状アダプタ21を使用することにより、試験管立て10において試験管60を適切な高さに保持できるとともに、トレイ状アダプタ21のみを移動する場合でも、開口部23より試験管60が抜け落ちることはない。
試験管60は、図4に示した蓋61を有するものの他に、上述したように図11は閉栓がない試験管60も使用できる。この場合、多く使用されている材料としてはガラス材料であり、試料注入側上部60bにつば62が付加されて大外径部60cを構成するものが一般的である。さらに、図12に示すように、試験管60の開口部がゴム栓63によって密閉された真空採血管を使用することもできる。図4に示された試験管60を始め、図11および図12に示したような多くの試験管60は、その試料注入側上部60bに蓋61またはつば62などの大外径部(段差部)60cが試験管に付加または一体に形成されることになるので、試験管60の試料注入側上部60bは実質的に試験管60の外径d2がトレイ状アダプタ21の開口部23の内径d1より大きくなる。このため、トレイ状アダプタ21を、試験管立て10から外して、試験管立て10の上方に持ち上げても、トレイ状アダプタ21に挿入された試験管60群は、開口部23の内周面に引っ掛かり、開口部23より抜け落ちることがなく、一時に試験管保持容器40へ収納することができる。もし、トレイ状アダプタ21に挿入される試験管60の試料注入開側上部60bに大外径部(段差部)60cが無い試験管を使用する場合は、上述したように、図10に示した試験管抜止め防止部25が形成されたトレイ状アダプタ21を使用すれば良い。
また、トレイ状アダプタ21を、耐薬品性および耐熱性に優れた合成樹脂で製作すれば、試験管立て10にアダプタ21を取り付けた状態で蒸気滅菌することが可能となり、かつそのまま冷蔵庫などで保管することも可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明の一実施例に係る、同種類のアダプタ及び試験管を取り付けた状態の遠心分離機用試験管立てを示す外観図(斜視図)。 図1に示した遠心分離機用試験管立てにおいて、トレイ状アダプタおよび試験管群を取り除いた状態の外観図(斜視図)。 図1に示した遠心分離機用試験管立てに用いられるトレイ状アダプタの外観図(斜視図)。 図1に示した遠心分離機用試験管立てに使用される試験管の一例を示す断面図。 図1に示した遠心分離機用試験管立てに保持されたトレイ状アダプタを試験管保持容器(アダプタ受け具)へ移動した状態の外観図(斜視図)。 図5に示された試験管保持容器を本発明に係る遠心分離機のロータへ搭載した状態の要部断面図。 本発明に係る遠心分離機の全体を示す断面図。 本発明の他の実施例に係る、異種類のトレイ状アダプタ及び試験管を取り付けた状態の遠心分離機用試験管立てを示す外観図(斜視図)。 本発明の他の実施例に係る遠心分離機用試験管立ての外観図(斜視図)。 本発明の他の実施例に係るトレイ状アダプタの外観図(斜視図)。 本発明に係る遠心分離機用試験管立てに使用される試験管の他の例を示す断面図。 本発明に係る遠心分離機用試験管立てに使用される試験管のさらに他の例を示す断面図。
符号の説明
10:試験管立て 11:上面部材 12:底面部材 13:支柱部材
21:トレイ状アダプタ 22:開口形成部 23:開口部 24:外縁部
24a:係合部(段差部) 25:試験管抜止め防止部材(フィンガ部材)
30:遠心分離機 31:筐体(フレーム) 32:電動モータ
33:ダンパ 34:回転軸 35:ロータ接続部(動力伝達部)
36a:ロータ室仕切り部材 36b:ロータ室 37:ドア
38:ロータ 39:バケット 40:試験管保持容器(アダプタ受け具)
41:容器開口部(係合部) 42:外周面 43:取扱用把持部
60:試験管 60a:試験管の底部 60b:試験管の上部
60c:試験管の大外径部 61:蓋 62:つば 63:ゴム栓
64:試料溶液

Claims (10)

  1. 互いに同一形状を有する複数のトレイ状アダプタであって、前記各トレイ状アダプタは複数の試験管を挿入するための複数の開口部を形成した開口形成部および該開口形成部の外周において係合部を持つ外縁部から成る複数のトレイ状アダプタと、
    前記複数のトレイ状アダプタの前記外縁部にそれぞれ係合する複数のアダプタ挿入孔を備える上面部材と、
    試験管の底部を支持する底面部材と、
    前記上面部材を前記底面部材から所定の高さに離間して保持する支柱部材とから成る試験管立てであって、
    前記複数のトレイ状アダプタの係合部は、前記複数のアダプタ挿入孔にそれぞれ着脱可能に係合し、前記各トレイ状アダプタの開口形成部に形成された前記複数の開口部のそれぞれは、試験管を該開口部を貫通して受け入れるような径に形成され、該開口部を貫通して挿入された試験管の底部は、前記底面部材によって支持されるように構成したことを特徴とする遠心分離機用試験管立て。
  2. 前記トレイ状アダプタの開口形成部に形成された前記開口部を貫通して挿入される前記試験管の試料注入側上部は、前記開口部の周縁に吊止されるように、該開口部の前記径より大きい大外径部を持つように加工され、それによって、該開口部に挿入された試験管が該開口部より抜け落ちないようにしたことを特徴とする請求項1に記載された遠心分離機用試験管立て。
  3. 前記試験管の試料注入側上部の前記大外径部は、該試験管の該試料注入側上部に形成された肉厚部、または該試料注入側上部を密封する蓋部によって構成されたものであることを特徴とする請求項2に記載された遠心分離機用試験管立て。
  4. 前記複数のトレイ状アダプタの外縁部は、前記複数のアダプタ挿入孔に共通に係合するように、同一形状を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載された遠心分離機用試験管立て。
  5. 前記複数のトレイ状アダプタは、第1のトレイ状アダプタと第2のトレイ状アダプタとを含み、該第1のトレイ状アダプタの開口形成部に形成された前記開口部の径は、該第2のトレイ状アダプタの開口形成部に形成されたものと同一の径を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載された遠心分離機用試験管立て。
  6. 前記複数のトレイ状アダプタは、第1のトレイ状アダプタと第2のトレイ状アダプタとを含み、該第1のトレイ状アダプタの開口形成部に形成された前記開口部の径は、該第2のトレイ状アダプタの開口形成部に形成されたものと異なる径を有し、これによって、前記第1のトレイ状アダプタと前記第2のトレイ状アダプタに異なる円筒径を持つ試験管を挿入できるように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載された遠心分離機用試験管立て。
  7. 前記複数のトレイ状アダプタの外縁部は、遠心分離機用ロータのバケットに支持される試験管保持容器に対しても着脱可能な形状を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載された遠心分離機用試験管立て。
  8. 前記上面部材と前記底面部材との前記離間距離は、前記開口部に挿入される前記試験管の長さより短いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載された遠心分離機用試験管立て。
  9. 前記試験管立ての前記上面部材、前記底面部材、および前記支柱部材は、金属材料または合成樹脂材料より形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載された遠心分離機用試験管立て。
  10. ロータと、該ロータを回転駆動させるモータと、前記ロータに揺動可能に取付けられたバケットと、該バケット内に搭載される試験管保持容器とを含む遠心分離機本体、および試験管立てを具備し、前記試験管立てに挿入された複数の試験管を、該試験管立てから前記遠心分離機本体の前記試験管保持容器に移動して遠心分離する遠心分離機において、
    前記試験管立ては、複数の試験管を挿入するための複数の開口部を形成した開口形成部および該開口形成部の外周において係合部を持つ外縁部から成るトレイ状アダプタと、前記トレイ状アダプタの前記係合部に着脱自在に係合するアダプタ挿入孔を備える上面部材と、複数の試験管の底部を支持する底面部材と、前記上面部材を前記底面部材から所定の高さに離間して保持する支柱部材とから成り、
    前記試験管保持容器は、前記トレイ状アダプタの前記係合部が着脱自在に係合できる容器開口部を有し、
    前記複数の試験管を前記試験管立てから前記遠心分離機本体に移動する場合、複数の試験管が挿入された前記試験管立ての前記トレイ状アダプタを外して、前記遠心分離機本体の前記試験管保持容器の容器開口部へ係合させることを特徴とする遠心分離機。
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