JP2007019890A - 光信号伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 データ信号に基づいて変調した光信号を送信するとともにデータ信号に基づいて変調された光信号を受信して復調することによってデータ伝送を行う光信号伝送装置において、送信する光信号を偏向させるとともに受信する光信号が入射される偏向手段における偏向可能な角度範囲を十分に広くし、送受信が行える通信エリアを十分に広い範囲とする。
【解決手段】 発光素子1より出射された光信号が入射されこの光信号を偏向させて他の光信号伝送装置に向けて送出する第1の偏向手段4と、他の光信号伝送装置から送出された光信号を第1の偏向手段4を介して受光する受光素子6と、発光素子1、受光素子6及び第1の偏向手段4を位置関係を維持したまま回動操作する第2の偏向手段16A,16Bとを備えており、第1の偏向手段4は、第2の偏向手段16A,16Bよりも、応答性が高速である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、データ信号等により変調された光信号を送信・受信することによりデータ伝送を行う光信号伝送装置に関する。
近年、情報信号の伝送手段として、光を用いた光信号伝送技術が提案されている。このような光信号伝送技術としては、例えば、複数のコンピュータ間で通信を行ういわゆる「光信号LAN」や、映像情報や音声情報をAV(Audio-Visual)機器に伝送する技術などが提案されている。このような光信号伝送は、受発光装置により構成された機器間において、データ信号(デジタル情報)に応じて変調された光信号(光ビーム)を送受信することにより行われる。
このような光信号伝送装置において、光信号の伝送のためには、送信側の発光素子として、LD(レーザダイオード)やLED(発光ダイオード)が用いられている。
発光素子としてLEDを用いる場合には、LEDからの光ビームは指向性の広いため、特許文献1に記載されているように、この光ビームを集束レンズによって集光させなければならない。しかし、集束レンズによって集光させることには限界があるため、発光素子としてLEDを用いた装置では、長距離に亘って光信号を伝送するとビーム径が広がってしまい、受信されるパワーが減少してしまう。
これに対し、発光素子としてLDを用いた場合には、特許文献2に記載されているように、出射光ビームの指向性をより狭くすることができ、長距離に亘る光信号の伝送が可能となる。しかしながら、この場合には、狭指向性の光ビームを正確に伝送相手となる装置の受光部に当てなければならない。そのため、特許文献3に記載されているように、偏向手段となる反射光学系(可動ミラー)を用いて、送信側の装置と受信側の装置との間の光軸調整が行われている。
この光信号伝送装置においては、入射光を透過光及び反射光に分割するビームスプリッタを用いて、発光素子から出射される送信光信号と他の光信号伝送装置から送出される受信光信号とを、同軸として反射光学系に照射させ、この反射光学系を駆動することによって、送受信光の光軸を制御するようにしている。
すなわち、このような光信号伝送装置の送受信部は、図12に示すように、データ信号により変調された光、または、制御用信号(パイロット信号)により変調されたパイロット光を出射する発光素子103を備えている。この送受信部においては、外部インターフェイス101から供給されるデータ信号に基づいて、発光素子103の発光強度を変調し、または、制御用信号(パイロット信号)に基づいて、発光素子103の発光強度を変調する。発光素子103から出射された光ビームは、コリメータレンズ104によって平行光束となされて、ビームスプリッタ105,106を透過し、偏向手段となる反射光学系107に入射する。この反射光学系107は、偏向制御可能な反射ミラーを有して構成され、ビームスプリッタ105,106を透過した光ビームを反射する。この反射ミラーにより反射された光ビームは、光信号伝送装置より出射される。
一方、通信相手となる光信号伝送装置から送信された光ビームは、反射光学系107において反射され、ビームスプリッタ106,105においてそれぞれ一部が反射され、集光レンズ108,109によりそれぞれ集光され、受光素子110,111によって受光される。
データ受信用の受光素子110から出力される光検出信号は、受信信号処理部112によって波形整形及びデジタルデータ化され、外部インターフェイス113に供給される。また、制御用の受光素子111から出力される光検出信号は、偏向角制御信号供給部114において、反射光学系107を制御するための信号処理をなされる。この偏向角制御信号供給部114は、制御用の受光素子111から出力される光検出信号に基づいて、反射光学系107を制御し、送受信する光ビームの光軸を通信相手となる光信号伝送装置の光軸に一致させる。
また、特許文献4には、前述のような光信号伝送装置を子機として用いて、複数の子機が、複数の光信号伝送装置を備える親機との間で、狭指向性光ビームによって双方向通信を行う光信号伝送システムが記載されている。
特許3059870号公報 特開平6−152541号公報 特開2004‐312417公報 特開2004‐349797公報
ところで、前述したような狭指向性の光ビームを用いて通信を行う光信号伝送装置においては、通信相手となる光信号伝送装置に対して、光ビームを正確に照射させ続けることが必要である。そのため、送信光信号及び受信光信号が同軸となるように制御する反射光学系の駆動手段としては、小型であって、高精度な制御が可能で、かつ、応答性が高速であることが要求される。
しかし、反射ミラーを駆動する実在する(既存の)小型アクチュエータの可動範囲は、十分な高速応答性を維持することを前提とすると、偏向角度として、数度(deg)から20度程度である。したがって、この反射ミラーによって反射される光ビームの偏向角度は40度程度以下となり、送受信が行える通信エリアは十分に広いものとはいえない。
また、前述したような、複数の子機を用いる光信号伝送システムにおいて、親機においては、通信エリア内のどの位置に子機となる光信号伝送装置があっても通信路を確立できるように、複数の光信号伝送装置を備えている必要がある。通信エリアを150度×150度の範囲とした場合、各光信号伝送装置における光信号の送受信の指向角が30度×30度であるとすると、親機は、25個以上の光信号伝送装置を備えることが必要となり、実現が困難なものとなってしまう。
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、データ信号に基づいて変調した光信号を送信するとともに、データ信号に基づいて変調された光信号を受信して復調することによって、データ伝送を行う光信号伝送装置において、送信する光信号を偏向させるとともに受信する光信号が入射される偏向手段における偏向可能な角度範囲が十分に広くなされ、送受信が行える通信エリアが十分に広い範囲となされた光信号伝送装置を提供することを目的とするものである。
上述の課題を解決するため、本発明に係る光信号伝送装置は、以下のいずれかの構成を有するものである。
〔構成1〕
データ信号に基づいて変調した光信号を送信するとともに、データ信号に基づいて変調された光信号を受信して復調することによって、データ伝送を行う光信号伝送装置において、データ信号に基づいて変調した光信号を出射する発光素子と、この発光素子より出射された光信号が入射されこの光信号を偏向させて他の光信号伝送装置に向けて送出する第1の偏向手段と、他の光信号伝送装置から送出された光信号を第1の偏向手段を介して受光する受光素子と、発光素子、受光素子及び第1の偏向手段間の位置関係を維持したままこれら発光素子、受光素子及び第1の偏向手段を回動操作する第2の偏向手段と、受光素子により受光される他の光信号伝送装置から送出された光信号に基づいて第1及び第2の偏向手段を制御し第1の偏向手段を経て送出される光信号の光軸を他の光信号伝送装置から送出された光信号の光軸に一致させる偏向制御手段とを備え、第1の偏向手段は、第2の偏向手段よりも、応答性が高速であることを特徴とするものである。
〔構成2〕
構成1を有する光信号伝送装置において、第1の偏向手段は、光信号の送出方向を二軸回りにそれぞれ所定角度範囲内において偏向させることが可能に構成されており、第2の偏向手段は、発光素子、受光素子及び第1の偏向手段を一軸回りに回動させることが可能に構成されており、第2の偏向手段による回動操作の回動軸は、第1の偏向手段により光信号がいずれかの方向に最も偏向されたときの該光信号の送出方向に略平行となっていることを特徴とするものである。
〔構成3〕
構成1、または、構成2を有する光信号伝送装置において、他の光信号伝送装置から送出された光信号を受光し当該他の光信号伝送装置の方向を検出するセンサを有し、偏向制御手段は、センサによる検出結果に基づいて、第1及び第2の偏向手段を制御し、他の光信号伝送装置から送出された光信号が第1の偏向手段を介して受光素子に入射する状態とすることを特徴とするものである。
本発明に係る光信号伝送装置は、発光素子より出射された光信号が入射されこの光信号を偏向させて他の光信号伝送装置に向けて送出する第1の偏向手段と、発光素子、受光素子及び第1の偏向手段間の位置関係を維持したままこれら発光素子、受光素子及び第1の偏向手段を回動操作する第2の偏向手段とを備えており、第1の偏向手段は、第2の偏向手段よりも、応答性が高速となっている。
そのため、この光信号伝送装置においては、第1の偏向手段により、高速、かつ、高精度に光信号を偏向させることができるとともに、第2の偏向手段により、広範囲に亘って光信号を偏向させることが可能である。したがって、この光信号伝送装置においては、広範囲の通信エリア内において、通信相手となる他の光信号伝送装置に対して、高速、かつ、高精度な光軸調整が可能となり、さらに、移動しながらの通信も可能となる。
また、第2の偏向手段による回動操作の回動軸を、第1の偏向手段により光信号がいずれかの方向に最も偏向されたときの該光信号の送出方向に略平行とすることにより、光信号の偏向可能な範囲を最も広くすることができる。
さらに、他の光信号伝送装置から送出された光信号を受光し当該他の光信号伝送装置の方向を検出するセンサを備えることにより、迅速に、他の光信号伝送装置から送出された光信号が第1の偏向手段を介して受光素子に入射する状態とすることができる。
すなわち、本発明は、データ信号に基づいて変調した光信号を送信するとともに、データ信号に基づいて変調された光信号を受信して復調することによって、データ伝送を行う光信号伝送装置において、送信する光信号を偏向させるとともに受信する光信号が入射される偏向手段における偏向可能な角度範囲が十分に広くなされ、送受信が行える通信エリアが十分に広い範囲となされた光信号伝送装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
本発明に係る光信号伝送装置は、データ信号に基づいて変調した光信号を送信するとともに、データ信号に基づいて変調された光信号を受信して復調することによって、データ伝送を行う光信号伝送装置である。また、この光信号伝送装置は、通信の相手方となる光信号伝送装置の方向、換言するならば、光ビームの入射方向を検出し、また、発光素子の光軸を受光素子の光軸に常に追従させる機能を有する光信号伝送装置である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明に係る光信号伝送装置の第1の実施の形態における要部の構成を示す側面図である。
この光信号伝送装置の主要部となる受発光部7は、図1に示すように、データ信号に基づいて変調した光信号を出射する発光素子となるレーザダイオード(LD)1と、このレーザダイオード1より出射された光信号が入射されこの光信号を偏向させて他の光信号伝送装置に向けて送出する第1の偏向手段となる反射光学系4とを備えている。また、この受発光部7には、他の光信号伝送装置から送出された光信号を、反射光学系4を介して受光する受光素子6が設けられている。
この光信号伝送装置において、レーザダイオード1は、通信制御部12により、ドライバ11を介して、駆動される。すなわち、通信制御部12は、データ信号に応じて強度変調した光信号をレーザダイオード1から出射させる。レーザダイオード1から出射された光信号は、コリメータレンズ2によって平行光束となされ、ビームスプリッタ3を透過して、反射光学系4に入射する。反射光学系4は、偏向角が制御可変となされた反射ミラーを有しており、この反射ミラーにより、入射した光信号を反射して、他の光信号伝送装置に向けて送信光として送出する。
そして、この光信号伝送装置に対して他の光信号伝送装置から送出される光信号は、反射光学系4によって反射され、ビームスプリッタ3に入射し、このビームスプリッタ3において反射される。ビームスプリッタ3において反射された光信号は、集光レンズ5等の集光光学系によって集光され、フォトダイオード(PD)などの受光素子6により受光される。この受光素子6の受光面は、中心部より放射状に複数の受光部に分割されており、いずれの受光部が入射光を受光しているかによって、入射光が中心部に対していずれの方向にずれているかを検出できるようになっている。
受光素子6からの出力信号は、レシーバ8を介して、方向検出部9に送られる。方向検出部9は、受光素子6からの出力信号に基づいて入射光のずれの方向を検出し、検出結果を偏向制御手段となる駆動制御部10に送る。駆動制御部10は、反射光学系4に対し、この反射光学系4の偏向を制御する信号を供給する。反射光学系4においては、駆動制御部10から供給される制御信号に基づいて、反射ミラーの偏向角度が制御される。
この光信号伝送装置の受発光部7においては、送信光信号と受信光信号とは、ビームスプリッタ3を介して同軸に重ねられるので、他の光信号伝送装置から送信され受信された光信号の光軸を、この光信号伝送装置からの送信光信号の光軸に一致させることによって、この光信号伝送装置からの送信光信号は、他の光信号伝送装置に向けて送出されることになる。また、他の光信号伝送装置においても同様の光軸調整が行われ、他の光信号伝送装置からの送信光信号も、この光信号伝送装置に向けて送出されることになり、二つの光信号伝送装置の受発光部7の光軸が一致することとなる。
図2は、受発光部7の構成を示す斜視図である。この図2において、(a)は斜視図、(b)、(c)及び(d)は側面から見たY軸偏向を示し、(e)及び(f)は側面から見たX軸偏向を示す概念図である。
この光信号伝送装置において、反射光学系4は、受発光部底面(図2において受光素子6が配置される面)に対して45度(deg)の傾斜をもって配置され、X軸及びY軸の2軸について、独立的に反射ミラーを駆動することが可能となっている。この反射光学系4の反射ミラーの偏向角をY軸回りにθ度(deg)とした場合、受信光信号及び発信光信号のY軸回りの偏向は、図2中の(c)及び(d)に示すように、反射ミラーにおける反射により、2θ度、すなわち、反射ミラーの偏向角の2倍となる。
この反射光学系4において反射ミラーの偏向角をX軸回りにθ度(deg)とした場合には、受信光信号及び発信光信号のX軸回りの偏向は、図2中の(e)及び(f)に示すように、反射ミラーのY軸回りの偏向角により変化し、最大で2θ度となり、最小で約1.39θ度、すなわち、反射ミラーの偏向角の1.39倍となる。
反射光学系4の反射ミラーの駆動手段としては、電磁コイルを用いた小型アクチュエータを用いることにより、十分な高速応答性及び高精度制御が可能である。
図13は、この電磁コイルアクチュエータの概略構造を示す断面図である。
この電磁コイルアクチュエータは、図13に示すように、固定部、可動部、駆動手段の3つからなる。固定部は、ベース111と、このベース111の中心にベース111の上面に対して垂直になるように固定されているスピンドル112とにより構成されている。可動部は、反射ミラー113と、反射ミラー113を上面に保持するミラーステージ114と、ミラーステージ114の裏面の中心に裏面に対して垂直に固定されているベアリング115とから構成されている。ベアリング115は、スピンドル112の先端部と一点において接しており、固定部(ベース111及びスピンドル112)に対して自由に傾動可能なピボット軸受となる。そして、可動部の傾動を自在に行う駆動手段として、4個の直動アクチュエータが、スピンドル112を中心としてその周囲に90度(deg)間隔に配置されている。各直動アクチュエータは、可動側であるミラーステージ114の裏面に固定されたマグネット116と、固定側であるベース111に固定されマグネット116に対向するコイル117とによりそれぞれが構成されている。
この電磁コイルアクチュエータにおいては、各直動アクチュエータのコイル117に駆動電流を供給することにより、反射ミラー113を2軸方向に自在に傾動させることができる。
このような小型アクチュエータにおいて、反射ミラーの偏向角θは、20度程度である。したがって、受信光信号及び発信光信号の偏向角は、最大で、27.8度乃至40度程度となる。
図3は、本発明に係る光信号伝送装置の第1の実施の形態における構成を示す側面図である。
そして、この光信号伝送装置は、図3に示すように、受発光部7は、第2の偏向手段となる駆動機構16A,16Bによって、水平軸回り及び鉛直軸回りに回動操作が可能となっている。これら駆動機構16A,16Bは、レーザダイオード1、受光素子6及び反射光学系4間の位置関係を維持したまま、これらレーザダイオード1、受光素子6及び反射光学系4を水平軸回り及び鉛直軸回りに回動操作する。
前述の駆動制御部10は、これら駆動機構16A,16Bに対しても、これら駆動機構16A,16Bを制御する信号を供給する。すなわち、この駆動制御部10は、受光素子6により受光される他の光信号伝送装置から送出された光信号に基づいて、各駆動機構16A,16Bを制御し、反射光学系4を経て送出される光信号の光軸を、他の光信号伝送装置から送出された光信号の光軸に一致させる。
そして、反射光学系4は、これら駆動機構16A,16Bよりも、応答性が高速となっている。反射光学系4の反射ミラーを偏向させる小型アクチュエータが、高精度の制御が可能であって、かつ、高速応答性を有するものであることにより、この反射光学系4は、受光素子6において受光された他の光信号伝送装置からの受信光信号に基づいて高速に高精度制御され、常に、当該他の光信号伝送装置に対して光軸を一致させ続けることが可能となる。このとき、受発光部7は、反射ミラーを偏向させるアクチュエータの動作帯域において、この反射ミラーによる発信光信号の偏向角度範囲内にある他の光信号伝送装置に対して、追従可能となる。
また、各駆動機構16A,16Bは、受発光部7を、広い角度範囲に亘って回動操作することができる。すなわち、受発光部7を鉛直軸回りに回動させる駆動機構16Aは、この受発光部7を、略360度に亘って回動させることができる。また、受発光部7を水平軸回りに回動させる駆動機構16Bは、この受発光部7を、略180度に亘って回動させることができる。
この光信号伝送装置は、各駆動機構16A,16Bによる広範囲の偏向と、反射光学系4による高精度、かつ、高速の追従動作との両方の機能を有しており、広い角度範囲内における追従動作が可能となっている。
ここで、反射光学系4及び駆動機構16A,16Bの具体例として、反射光学系4の小型アクチュエータを電磁コイルを用いたアクチュエータとし、駆動機構16A,16Bをステッピングモータとした場合を考える。
反射光学系4に用いる電磁コイルアクチュエータは、動作帯域が数百Hz程度であり、10−4度乃至10−5度の高分解能を有する。しかし、電磁コイルアクチュエータによる反射ミラーの偏向角度範囲は、20度程度である。そのため、発信光信号の偏向角度範囲である27.8度乃至40度のエリア内に存在する光信号伝送装置に対しては、動作帯域内において、追従可能となる。
一方、各駆動機構16A,16Bに用いる一般的なステッピングモータは、駆動範囲は360度、応答速度は毎分数十回転程度であり、広範囲に亘る高速駆動が可能である。しかし、分解能は、1ステップが20度程度である。ギアを組合せることによって分解能を向上させることは可能であるが、この場合には、装置が大型化し、また、高速駆動はできなくなってしまう。
反射光学系4を経た発信光信号の偏向角度が27.8度以上であることから、各駆動機構16A,16Bの分解能は、20度以上であればよい。すなわち、各駆動機構16A,16Bが、通信相手となる他の光信号伝送装置が20度の範囲内に入るように、受発光部7を回動操作すれば、この受発光部7においては、反射光学系4によって、他の光信号伝送装置に追従することが可能となる。
なお、本実施の形態において、反射光学系4の駆動手段は、電磁コイルアクチュエータに限られることなく、高精度駆動が可能であり、かつ、高速応答性を有するものであればよい。また、駆動機構16A,16Bは、ステッピングモータに限られることなく、例えば、超音波モータなど、広い角度範囲に亘って高速に駆動可能な駆動機構であればよい。
受発光部7においては、図1及び図2に示したように、ビームスプリッタ3において送信光信号が透過し、受信光信号が反射される構成に限定されず、ビームスプリッタ3において送信光信号が反射され、受信光信号が透過する構成としてもよい。
また、受発光部7においては、受光素子6を多分割された受光部を有する素子として、この受光素子6がデータ受光部を兼ねるようにしてもよい。すなわち、受光素子6の一部の受光部において受光された受信光信号からの情報によって反射光学系4を制御するとともに、受光素子6の他の受光部において、他の光信号伝送装置においてデータ信号に基づいて強度変調された光信号を受光することにより、データ受信を行うことができる。このようにして、この光信号伝送装置と他の光信号伝送装置との間での双方向通信を行うことが可能となる。
図4は、受発光部7の構成の他の例を示す側面図である。
さらに、受発光部7は、図4に示すように、二つのビームスプリッタ3A,3Bを備え、データ受光部14を備えて構成されるものとしてもよい。
この受発光部7においては、レーザダイオード1から出射された送信光信号は、第1及び第2の二つのビームスプリッタ3A,3Bを透過して、反射光学系4を介して送出される。そして、この受発光部7において、他の光信号伝送装置からの受信光信号は、反射光学系4を経て、一部が第2のビームスプリッタ3Bにおいて反射され、集光光学系13を経て、受光素子14からなるデータ受光部によって受光される。また、他の光信号伝送装置からの受信光信号の残部は、第2のビームスプリッタ3Bを透過し、前述した受発光部7におけると同様に、第1のビームスプリッタ3Aにおいて反射され、集光光学系5を経て、受光素子6によって受光される。
この受発光部7においては、他の光信号伝送装置から送信されるデータ信号に基づいて強度変調された光信号を受光し、データ受光部から得られたデータ信号を通信制御部によって復調することにより、他の光信号伝送装置との間の双方向通信が可能となる。
〔第2の実施の形態〕
図5は、本発明に係る光信号伝送装置を用いて構成される光信号伝送システムを示す斜視図である。
この実施の形態においては、前述した第1の実施の形態における光信号伝送装置を用いて、図5に示すように、光信号伝送システムを構成したものである。
この光信号伝送システムは、デスク上などに設置された複数の端末(パーソナルコンピュータ等)に接続される複数の光信号伝送子機19−1,19−2と、天井などの上部位置に設置される光信号伝送親機20とで構成され、これら光信号伝送子機19−1、19−2及び光信号伝送親機20間で双方向ビーム伝送を行うものである。光信号伝送子機19−1,19−2は、光信号伝送親機20のサービスエリア内において、通常は、複数個が配置されるが、一個のみを配置してもよい。
図6は、光信号伝送子機19の構成を示す側面図である。
光信号伝送子機19は、図6に示すように、送受信モジュール19Aを有している。この送受信モジュール19Aは、前述した第1の実施の形態における光信号伝送装置と同様に構成されている。なお、この実施の形態においては、送受信モジュール19Aは、前記図4に示したように、二つのビームスプリッタ3A,3Bを有し、双方向でデータ受信を行う構成のものとしている。発光素子は、レーザダイオードであり、受光素子6は、4分割フォトダイオード(PD)であり、受光素子14は、フォトダイオード(PD)であるものとしている。
そして、この送受信モジュール19Aの上面部には、2次元撮像素子を備えた2次元撮像部19B及び第2の発光素子であるLED群19Cが設けられている。
2次元撮像部19Bは、光信号伝送親機20(他の光信号伝送装置)から送出された光信号を受光し、光信号伝送親機20の方向を検出することがてきるセンサである。駆動制御部10は、2次元撮像部19Bによる検出結果に基づいて、反射光学系4及び各駆動機構16A,16Bを制御して、光信号伝送親機20から送出された光信号が反射光学系4を介して受光素子6に入射する状態とすることができる。
図7は、2次元撮像部19Bの構成を示す側面図である。
この2次元撮像部19Bは、1秒間に数百フレームの画像を取り込むことのできる「CMOSセンサ」17及び150度(deg)(±75度(deg))方向の光を素子上に集光することが可能な撮像レンズ18から構成されている。「CMOSセンサ」17は、複数の画素に対応するセンサがマ卜リクス状に配置されて構成されている。なお、撮像レンズ18は、不要な光をカットするため、可視光カットフィルタを有している。この2次元撮像部19Bによって撮像された光信号伝送親機20からの光信号(ガイド光)を含むサービスエリア全体の映像は、撮像データとして出力される。
光信号伝送子機19の上部に設けられた、第2の発光素子であるLED群19Cは、サービスエリア全体に対して、自らの位置を知らせるためのガイド光を発光するためのものである。なお、送受信モジュール19A内のレーザダイオード1及びLED群19Cは、別々にドライブされる。このLED群19Cは、外乱光と区別するため、所定の周波数において点滅される。
そして、光信号伝送子機19−1、19−2の通信相手となる光信号伝送親機20は、光信号伝送子機19−1,19−2と双方向通信を行う複数の後述する受発光モジュール20A及び通信エリア全体を撮像できる2次元撮像素子20Bを備えている。光信号伝送親機20の各受発光モジュール20Aは、前述した光信号伝送装置と同様の構成を有したものとなっている。
この光信号伝送親機20の2次元撮像素子20Bは、光信号伝送子機19における2次元撮像部19Bと同様に、図7に示すように、1秒間に数百フレームの画像を取り込むことのできる「CMOSセンサ」17及び150度(deg)(±75度(deg))方向の光を素子上に集光することが可能な撮像レンズ18からなる。撮像レンズ18には、不要な光をカットするため、可視光カットフィルタを有している。
なお、この実施の形態においては、光信号伝送親機20のサービスエリアの範囲を頂角が150度(deg)の円錐形の範囲とし、受発光モジュール20Aにおける発信光信号の偏向角度と、2次元撮像素子20Bの撮像範囲はともに、いずれの方向についても150度(deg)としている。したがって、複数の受発光モジュール20Aのそれぞれの発光エリアは、互いに重なり合うことになり、サービスエリア内では、光信号伝送子機19−1,19−2がどのような位置に置かれても、光信号伝送親機20との光路(通信路)を確立することができるようになっている。
図8は、光信号伝送子機の構成を示すブロック図である。
この光信号伝送システムの光信号伝送子機19においては、図8に示すように、2次元撮像部19Bからの撮像信号は、第1の方向検出部21に送られる。この第1の方向検出部21は、撮像信号に基づいて、送受信モジュール19A全体の方向を水平(パン(pan))及び鉛直(ティルト(tilt))方向に回動させる駆動機構16A,16Bを駆動するための移動方向と移動量を示す「第1の方向情報」を取得し、方向情報格納部22に蓄積する。また、制御部23は、ドライバ25を介して、LED群19Cを駆動する。
「第1の方向情報」は、偏向制御手段となる駆動制御部24に送られる。この駆動制御部24は、受発光部7全体の方向を水平及び鉛直方向に駆動する駆動機構16A,16Bを、「第1の方向情報」に基づいて駆動する。
また、受光素子6からの出力信号は、レシーバ8を介して、第2の方向検出部9に送られる。この第2の方向検出部9は、受光素子6からの出力信号より、反射光学系4のアクチュエータを駆動するための移動方向と移動量を示す「第2の方向情報」を取得する。この「第2の方向情報」は、駆動制御部10に送られる。この駆動制御部10は、反射光学系4のアクチュエータを、「第2の方向情報」に基づいて駆動する。
通信制御部12は、ドライバ11を介して、レーザダイオード1を駆動する。そして、データ受信用の受光素子14からの出力信号は、レシーバ15を介して、通信制御部12に送られ、データの送受信が行われる。
この光信号伝送子機19においては、効率よくデータを伝送するため、送信に平行光に近いビームを使用している。そのため、ビームの方向を正確に通信相手となる光信号伝送親機20の受信部に向ける必要がある。この光信号伝送子機19においては、光軸調整のために、第1及び第2の2つの方向検出部21,9を有し、各方向検出部からの情報に基づいて、送受信モジュール19Aの方向制御を行う駆動機構16A,16B、反射光学系4のアクチュエータを駆動し、光軸を調整している。
第1の実施の形態に記載したように、送受信モジュール19Aは、27.8度乃至40度程度のエリア内にある光信号伝送親機20に対して、追従可能である。27.8度以内の範囲については、第2の方向検出部9によって反射光学系4を駆動し、光信号伝送親機20に追従することによって、広範囲のエリア内において、常に、送出する光信号の方向を光信号伝送親機20に向け続けることが可能となる。
そして、27.8度を超える範囲については、第1の方向検出部21によって駆動機構16A,16Bを駆動すれば、これら駆動機構16A,16Bは広範囲に亘る高速の駆動が可能であるため、光信号伝送親機20が送受信モジュール19Aにおける偏向角度内(27.8度以内)に入るように、迅速に送受信モジュール19Aを移動させることができる。
図9は、光信号伝送親機の構成を示すブロック図である。
この光信号伝送システムの光信号伝送親機20においては、図9に示すように、2次元撮像部20Bからの撮像信号は、第1の方向検出部21に送られる。この第1の方向検出部21は、撮像信号より、複数の受発光モジュール20A−1、20A−2、・・・、20A−nからの一つの受発光モジュールの割り当てを行い、割り当てた受発光モジュール内の受発光部全体の方向を水平及び鉛直方向に転回させるアクチュエータを駆動するための移動方向と移動量を示すための、「第1の方向情報」を取得し、方向情報格納部22に蓄積する。また、「第1の方向情報」は、制御部23に送られる。この制御部23は、「第1の方向情報」に基づいて、複数の受発光モジュール20A−1、20A−2、・・・、20A−nからの一つの受発光モジュールの割り当てを行う。さらに、制御部23は、「第1の方向情報」を、割り当てた受発光モジュール内の駆動制御部に送り、この駆動制御部は、受発光モジュール内の受発光部全体の方向を水平及び鉛直方向に駆動するアクチュエータを、「第1の方向情報」に基づいて駆動する。
図10は、光信号伝送親機内の受発光モジュールの構成を示すブロック図である。
この光信号伝送親機20における各受発光モジュール20A−1、20A−2、・・・、20A−nにおいては、図10に示すように、光信号伝送子機19における受発光モジュール19Aと同様に、受光素子6からの出力信号は、レシーバ8を介して、第2の方向検出部9に送られる。この第2の方向検出部9は、受光素子6からの出力信号より、反射光学系4のアクチュエータを駆動するための移動方向と移動量を示す「第2の方向情報」を取得する。「第2の方向情報」は、駆動制御部10に送られる。この駆動制御部10は、反射光学系4のアクチュエータを、「第2の方向情報」に基づいて駆動する。
そして、通信制御部12は、ドライバ11を介して、レーザダイオード1を駆動する。そして、データ受信用の受光素子14からの出力信号は、レシーバ15を介して、通信制御部12に送られ、データの送受信が行われる。
この光信号伝送親機においては、効率よくデータを伝送するため、送信に平行光に近いビームを使用している。そのため、ビームの方向を正確に通信相手となる光信号伝送子機19の受信部に向ける必要がある。この光信号伝送親機20においては、受発光モジュール20A−1、20A−2、・・・、20A−nの割り当て及び割り当てられた受発光モジュールにおける光軸調整のために、第1及び第2の2つの方向検出部21,9を有し、各方向検出部21,9からの情報に基づいて、受発光モジュールの割り当て及び反射光学系4のアクチュエータの駆動を行い、光軸を調整している。
この光信号伝送親機20の各受発光モジュール20A−1、20A−2、・・・、20A−nは、光信号伝送子機19と同様に、27.8度乃至40度程度のエリア内にある光信号伝送子機19に対して、追従可能である。27.8度以内の範囲については、第2の方向検出部9によって反射光学系4を駆動し、光信号伝送子機19に追従することによって、広範囲のエリア内において、常に、送出する光信号の方向を光信号伝送子機19に向け続けることが可能となる。
そして、27.8度を超える範囲については、第1の方向検出部21によって駆動機構16A,16Bを駆動すれば、これら駆動機構16A,16Bは広範囲に亘る高速の駆動が可能であるため、光信号伝送子機19が送受信モジュール20Aにおける偏向角度内(27.8度以内)に入るように、迅速に送受信モジュール20Aを移動させることができる。
〔第3の実施の形態〕
図11は、本発明に係る光信号伝送装置の構成の他の例を示す側面図である。
この実施の形態における光信号伝送装置は、図11中の(a)に示すように、前述した第1の実施の形態における光信号伝送装置と同様に、第1の偏向手段として、光信号の送出方向を二軸回りにそれぞれ所定角度範囲内において偏向させることが可能な反射光学系4を備えている。
そして、この光信号伝送装置においては、図11中の(b)に示すように、第2の偏向手段となる駆動機構16は、発光素子、受光素子及び反射光学系4を保持する受発光部7を一軸回りのみに回動させることが可能に構成されている。
そして、駆動機構16による回動操作の回動軸は、反射光学系4により光信号がいずれかの方向に最も偏向されたときの光信号の送出方向に略平行となっている。
この実施の形態における光信号伝送装置の受発光部7は、前述した第1の実施の形態と同様に構成されており、図2に示したように、反射光学系4の反射ミラーの偏向角をθ度とすると、一方向(図11中のY方向)については、受信光信号及び発信光信号の偏向角度は、ミラーにおける反射によって、2θ度(偏向角の2倍)となる。そして、他の方向(図11中のX方向)については、受信光信号及び発信光信号の偏向角度は、最大で2θ度(反射ミラーの偏向角の2倍)、最小で約1.39θ度(反射ミラーの偏向角の1.39倍)となる。
この実施の形態においては、前述したように、駆動機構16による回動操作の回動軸が、反射光学系4により光信号がいずれかの方向に最も偏向されたときの光信号の送出方向に略平行となっている。すなわち、駆動機構16は、反射光学系4がY方向に最も偏向したときの送信光信号の送出方向を回転軸として、水平(パン(pan))方向に、受発光部7全体を回動操作するようになっている。
したがって、受発光部7における鉛直(ティルト(tilt))方向は、常に反射光学系4のY方向となり、鉛直方向の偏向角度は2θ度となる。この受発光部7は、駆動機構16によって、水平方向に±180度回転させることができるので、この光信号伝送装置における出射光信号の偏向角度は、水平方向に360度、鉛直方向に4θ度となる。反射光学系4の駆動手段を、電磁コイルを用いたアクチュエータ(偏向角θは20度程度)とした場合の鉛直方向の偏向角度は、約80度となる。この実施の形態においては、受発光部7を単体で用いる場合に比較して、2倍の偏向角度の通信エリア内で、他の光信号伝送装置に対して追従可能となる。
なお、この実施の形態における光信号伝送装置は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態に記載した光信号伝送装置に比較すると、送信光信号の偏向角度は狭い。しかし、頂角が80度の円錐形の通信エリアが確保できれば、図5に示したような光信号伝送システムにおいて、光信号伝送親機20の送受信モジュール20Aとして使用した場合、数個で全エリアをカバーすことができる。また、光信号伝送システムにおいて、光信号伝送子機19として使用した場合でも、使用開始時において概ね光信号伝送親機の方向に向けて設置することによって、送信光信号の偏向角度内に光信号伝送親機を捉えることができるので、ビーム方向を瞬時に光信号伝送親機に向けることが可能となる。
さらに、この光信号伝送装置においては、広範囲の駆動を行う駆動機構16が一つであることから、低消費電力化及び装置構成の小型化が可能となる。
本発明に係る光信号伝送装置の第1の実施の形態における要部の構成を示す側面図である。 前記光信号伝送装置における受発光部の構成を示す斜視図である。 前記光信号伝送装置の第1の実施の形態における構成を示す側面図である。 前記光信号伝送装置の受発光部の構成の他の例を示す側面図である。 本発明に係る光信号伝送装置を用いて構成される光信号伝送システム(第2の実施の形態)を示す斜視図である。 前記光信号伝送システムにおける光信号伝送子機の構成を示す側面図である。 前記光信号伝送システムの光信号伝送子機における2次元撮像部の構成を示す側面図である。 前記光信号伝送システムの光信号伝送子機の構成を示すブロック図である。 前記光信号伝送システムの光信号伝送親機の構成を示すブロック図である。 前記光信号伝送システムの光信号伝送親機内の受発光モジュールの構成を示すブロック図である。 本発明に係る光信号伝送装置の構成の他の例を示す側面図である。 従来の光信号伝送装置の構成を示す側面図である。 電磁コイルアクチュエータの概略構造を示す断面図である。
符号の説明
1 発光素子
3A、3B ビームスプリッタ
4 反射光学系
6 受光素子
10 駆動制御部
16A,16B 駆動手段
17 CMOSセンサ
18 撮像レンズ

Claims (3)

  1. データ信号に基づいて変調した光信号を送信するとともに、データ信号に基づいて変調された光信号を受信して復調することによって、データ伝送を行う光信号伝送装置において、
    データ信号に基づいて変調した光信号を出射する発光素子と、
    前記発光素子より出射された光信号が入射され、この光信号を偏向させて他の光信号伝送装置に向けて送出する第1の偏向手段と、
    前記他の光信号伝送装置から送出された光信号を、前記第1の偏向手段を介して受光する受光素子と、
    前記発光素子、前記受光素子及び前記第1の偏向手段間の位置関係を維持したまま、これら発光素子、受光素子及び第1の偏向手段を回動操作する第2の偏向手段と、
    前記受光素子により受光される前記他の光信号伝送装置から送出された光信号に基づいて前記第1及び第2の偏向手段を制御し、前記第1の偏向手段を経て送出される光信号の光軸を、前記他の光信号伝送装置から送出された光信号の光軸に一致させる偏向制御手段と
    を備え、
    前記第1の偏向手段は、前記第2の偏向手段よりも、応答性が高速である
    ことを特徴とする光信号伝送装置。
  2. 前記第1の偏向手段は、前記光信号の送出方向を二軸回りにそれぞれ所定角度範囲内において偏向させることが可能に構成されており、
    前記第2の偏向手段は、前記発光素子、前記受光素子及び前記第1の偏向手段を一軸回りに回動させることが可能に構成されており、
    前記第2の偏向手段による回動操作の回動軸は、前記第1の偏向手段により前記光信号がいずれかの方向に最も偏向されたときの該光信号の送出方向に略平行となっている
    ことを特徴とする請求項1記載の光信号伝送装置。
  3. 前記他の光信号伝送装置から送出された光信号を受光し、当該他の光信号伝送装置の方向を検出するセンサを有し、
    前記偏向制御手段は、前記センサによる検出結果に基づいて、前記第1及び第2の偏向手段を制御し、前記他の光信号伝送装置から送出された光信号が前記第1の偏向手段を介して前記受光素子に入射する状態とする
    ことを特徴とする請求項1、または、請求項2記載の光信号伝送装置。
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