JP2007019158A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法 Download PDF

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達文 楠田
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Abstract

【課題】基板上のパーティクルを適切に除去することができるとともに、洗浄後の基板を十分に乾燥することができる技術を提供する。
【解決手段】基板処理装置1は、チャンバー10の内部に、半導体ウェハーWを支持する支持部21、支持部21を回転させる回転駆動部25、回転する半導体ウェハーWに純水を吐出する吐出ノズル31、回転する半導体ウェハーWから飛散した液を回収するカップ29、半導体ウェハーWに向けてフラッシュランプ49から閃光を照射する閃光照射部40、および、石英窓50を備える。支持部21に半導体ウェハーWを保持して水平面内にて回転させつつ吐出ノズル31からその主面に純水を吐出する。このときにフラッシュランプ49から1回目の閃光照射を行う。続いて、純水供給を停止し、半導体ウェハーWの回転は継続した状態にてフラッシュランプ49から2回目の閃光照射を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)を純水等の洗浄液によって洗浄した後に乾燥する基板処理技術に関する。
従来より、基板洗浄技術の一つとして、超音波振動子によって超音波振動が付与された洗浄液を基板に供給する超音波洗浄技術が知られている。例えば、特許文献1には、超音波振動子から超音波振動が付与された洗浄液を細長いスリット形状の供給口を有するノズルから基板に供給して洗浄処理を行うとともに、その後洗浄液の供給を停止して基板の回転を継続し、残留する洗浄液を遠心力によって振り切り乾燥する技術が開示されている。
特開平6−333900号公報
このような超音波を利用した超音波洗浄においては、数MHz程度のメガヘルツ帯の超音波振動が洗浄液に付与されることが多いが、基板上の微小なパーティクルをより効果的に除去するためには、さらに高い周波数の超音波を洗浄液に付与する必要がある。しかしながら、周波数の高い超音波を使用する場合には、相当に大きなエネルギーを超音波振動子に供給したとしても超音波の振幅が小さくなり、基板上の微小パーティクルを十分に除去できないという問題が生じる。
また、基板回転の遠心力によって洗浄液を振り切る従来の振り切り乾燥では、目視可能な程度の液滴は除去できるものの、近年の微細パターンに入り込んだ微量水分をも完全に除去することはできない。このような微細パターンに入り込んだ微量水分は、水分子間の力によってパターンを倒壊させるという問題を生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板上のパーティクルを適切に除去することができる技術を提供することを目的とする。
また、本発明は、洗浄後の基板を十分に乾燥することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板を洗浄した後に乾燥させる基板処理装置であって、基板を略水平姿勢にて支持する支持部と、前記支持部を略鉛直方向に沿った軸のまわりに回転させる回転駆動部と、前記支持部に支持された基板の主面に洗浄液を吐出する洗浄液吐出部と、フラッシュランプを備え、前記支持部に支持された基板の主面に向けて閃光を照射する閃光照射部と、を備える。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板処理装置において、前記閃光照射部から閃光を照射するタイミングを制御する照射制御部をさらに備え、前記照射制御部に、前記支持部に支持されて回転される基板の主面に前記洗浄液吐出部から洗浄液を吐出している間に閃光照射を行うとともに、前記洗浄液吐出部からの洗浄液吐出を停止した後にも閃光照射を行うように前記閃光照射部を制御させる。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る基板処理装置において、前記照射制御部に、前記洗浄液吐出部からの洗浄液吐出を停止した後に前記基板上の洗浄液の膜厚が所定範囲となった時点で閃光照射を行うように前記閃光照射部を制御させる。
また、請求項4の発明は、基板を洗浄した後に乾燥させる基板処理方法であって、基板を略水平面内にて回転させる回転工程と、回転する基板の主面に洗浄液を吐出する吐出工程と、回転されつつ洗浄液が吐出されている基板の主面にフラッシュランプからの閃光を照射する第1閃光照射工程と、洗浄液の吐出を停止した状態にて基板を回転させて前記主面に残留する洗浄液を振り切る乾燥工程と、を備える。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る基板処理方法において、洗浄液の吐出を停止した後に、基板の主面にフラッシュランプからの閃光を照射する第2閃光照射工程をさらに備える。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明に係る基板処理方法において、前記第2閃光照射工程を、基板の主面への洗浄液吐出を停止した後に前記基板上の洗浄液の膜厚が所定範囲となった時点で実行する。
請求項1の発明によれば、基板を略水平姿勢にて支持する支持部と、該支持部を略鉛直方向に沿った軸のまわりに回転させる回転駆動部と、該支持部に支持された基板の主面に洗浄液を吐出する洗浄液吐出部と、フラッシュランプを備え、該支持部に支持された基板の主面に向けて閃光を照射する閃光照射部と、を備えるため、回転されつつ洗浄液が吐出されている基板の主面に閃光を照射することと、洗浄液に吐出を停止した後にも回転を続ける基板の主面に閃光を照射することとができ、基板上のパーティクルを適切に除去することができるとともに、洗浄後の基板を十分に乾燥することができる。
また、請求項2の発明によれば、支持部に支持されて回転される基板の主面に洗浄液吐出部から洗浄液を吐出している間に閃光照射を行うとともに、洗浄液吐出部からの洗浄液吐出を停止した後にも閃光照射を行うため、基板上のパーティクルを適切に除去することができるとともに、洗浄後の基板を十分に乾燥することができる。
また、請求項3の発明によれば、洗浄液吐出部からの洗浄液吐出を停止した後に基板上の洗浄液の膜厚が所定範囲となった時点で閃光照射を行うため、微細なパターン形成がなされた基板であっても確実に乾燥することができる。
また、請求項4の発明によれば、基板を略水平面内にて回転させる回転工程と、回転する基板の主面に洗浄液を吐出する吐出工程と、回転されつつ洗浄液が吐出されている基板の主面にフラッシュランプからの閃光を照射する第1閃光照射工程と、洗浄液の吐出を停止した状態にて基板を回転させて主面に残留する洗浄液を振り切る乾燥工程と、を備えるため、洗浄処理中に基板上のパーティクルを適切に除去することができる。
また、請求項5の発明によれば、洗浄液の吐出を停止した後に、基板の主面にフラッシュランプからの閃光を照射する第2閃光照射工程をさらに備えるため、請求項4の発明の効果に加えて洗浄後の基板を十分に乾燥することができる。
また、請求項6の発明によれば、第2閃光照射工程を、基板の主面への洗浄液吐出を停止した後に前記基板上の洗浄液の膜厚が所定範囲となった時点で実行するため、微細なパターン形成がなされた基板であっても確実に乾燥することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る基板処理装置1の構成を示す図である。基板処理装置1は、基板としての半導体ウェハーWを回転させつつ洗浄液として純水を供給して洗浄処理を実行した後、該基板の乾燥処理を実行する枚葉式の基板処理装置である。基板処理装置1は、チャンバー10の内部に、半導体ウェハーWを支持する支持部21、支持部21を回転させる回転駆動部25、回転する半導体ウェハーWに純水を吐出する吐出ノズル31、回転する半導体ウェハーWから飛散した液を回収するカップ29、半導体ウェハーWに向けて閃光を照射する閃光照射部40、および、石英窓50を備えて構成される。
チャンバー10は略円筒形状の筐体であって、閃光照射に対して優れた耐久性を有するアルミニウム(またはアルミニウム合金)等によって形成されている。なお、チャンバー10の材質としては、アルミニウムに代えてニッケル(またはニッケル合金)を使用するようにしても良い。
支持部21はいわゆる真空吸着チャックであり、例えばSiCのようなセラミックスによって略円盤形状に形成されている。支持部21は、例えば電動モータ等の回転駆動部25の駆動によって鉛直方向に沿った軸心まわりで回転する回転軸22の上端に一体回転可能に取り付けられている。また、支持部21は、中空の回転軸22を介して例えば真空ポンプ等の真空吸引手段と連通されている。
支持部21の上面に半導体ウェハーWを載置し、上記真空吸引手段からの負圧を支持部21の上面から半導体ウェハーWの裏面に作用させることによって、支持部21は該半導体ウェハーWを略水平姿勢にて真空吸着支持する。この状態にて、回転駆動部25が回転軸22を回転駆動させることにより、支持部21およびそれに支持された半導体ウェハーWが略鉛直方向に沿った軸のまわりで回転する。
支持部21の上方には吐出ノズル31が設置されている。吐出ノズル31は、閃光を透過する材料、例えば石英によって構成されている。吐出ノズル31はチャンバー10の側壁を貫通して設けられており、その基端部は開閉バルブ32を介して純水供給源33と連通接続されている。開閉バルブ32を開放することによって純水供給源33から送給された純水が吐出ノズル31から支持部21に支持された半導体ウェハーWの主面に吐出される。
カップ29は、支持部21によって吸着支持された半導体ウェハーWの周囲を囲むように囲繞する。カップ29も耐閃光特性に優れたアルミニウム合金等によって形成されている。カップ29は、回転する半導体ウェハーWから飛散した液体(ここでは洗浄後の水)を回収して下部の排液口29aへと導く。排液口29aから流出した排液はそのまま工場の廃液ラインに排出されたり、或いは回収して再利用するための回収ラインに導かれる。
閃光照射部40は、複数(本実施の形態においては17本)のキセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」という)49およびリフレクタ42を有する光源である。複数のフラッシュランプ49は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が支持部21に支持される半導体ウェハーWの主面に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。リフレクタ42は、複数のフラッシュランプ49の上方にそれら全体を覆うように設けられ、その表面はブラスト処理により粗面化加工が施されて梨地模様を呈する。石英窓50は、石英製の円盤状部材であって閃光照射部40から出射された閃光を支持部21に支持された半導体ウェハーWの主面に向けて透過する。なお、本実施形態においては、チャンバー10内部の上方位置に閃光照射部40を一体的に組み込んでいるが、石英窓50よりも上方の閃光照射部40を別ユニットとしてチャンバー10に対して相対的に移動可能に設けるようにしても良い。
各キセノンフラッシュランプ49は、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設されたガラス管と、該ガラス管の外周面上に巻回されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加熱されて光が放出される。このキセノンフラッシュランプ49においては、予め蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし10ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
また、基板処理装置1は装置各部の動作を制御するユニットコントローラとして制御部5を備える。制御部5のハードウェア構成は一般的なコンピュータと同じである。制御部5は、上述した開閉バルブ32、回転駆動部25およびフラッシュランプ49に電力供給を行うパワーユニット等の動作を制御する。制御部5が当該パワーユニットを制御することによって、閃光照射部40から閃光を照射するタイミングを制御することができる。
さらに、基板処理装置1は、上述した構成の他に、チャンバー10に対して半導体ウェハーWを搬出入するための開口部、当該開口部を開閉するシャッター機構、カップ29を昇降させる昇降駆動機構、チャンバー10に窒素ガス等のプロセスガスを供給するガス供給機構、チャンバー10内の雰囲気ガスを排気する排気機構、チャンバー10の過剰な温度上昇を抑制するための冷却機構(いずれも図示省略)等を備えている。
次に、基板処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順について説明する。図2は、基板処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順を示すフローチャートである。また、図3は、基板処理装置1における半導体ウェハーWの処理の進行と基板回転数、純水吐出流量および照射光量との相関を示す図である。なお、以下に示す処理手順は制御部5が基板処理装置1の各機構部を制御することによって進行するものである。
まず、ステップS1にて、外部の搬送ロボットが半導体ウェハーWをチャンバー10内に搬入し、支持部21上に載置する。そして、支持部21は半導体ウェハーWを略水平姿勢にて吸着支持する。なお、半導体ウェハーWをチャンバー10内に搬入するときには、図示を省略するチャンバー10の開口が開放されるとともに、カップ29が下降されてその上端が支持部21よりも下方に位置する。
次に、上記チャンバー10の開口が閉鎖されるとともに、カップ29が支持部21に支持された半導体ウェハーWの周囲を囲繞する位置にまで上昇した後、時刻t1に回転駆動部25によって半導体ウェハーWの回転が開始される(ステップS2)。半導体ウェハーWは略水平面内にて回転され、回転数R1となるまで回転速度が上昇する。
やがて、半導体ウェハーWの回転数がR1に到達した後、時刻t2に吐出ノズル31から純水吐出が開始される(ステップS3)。吐出ノズル31からは、支持部21に支持されて回転する半導体ウェハーWの主面上の回転中心近傍に吐出流量F1にて純水が吐出される。吐出ノズル31から供給された純水は回転に伴う遠心力によって半導体ウェハーWの中心近傍から周縁部へと向かうように流れ、半導体ウェハーWの端縁部から飛散する。飛散した使用済みの水はカップ29によって受け止められ、排液口29aから排出される。吐出流量F1は、着液した純水が半導体ウェハーWの主面上に薄い水膜を形成しつつ、回転中心から周縁部に向けて渦状に流れる程度の流量である。
半導体ウェハーWを回転数R1にて回転させつつ、その主面に吐出流量F1にて純水を吐出している工程中の時刻t3に閃光照射部40から閃光照射を行う(ステップS4)。このとき、閃光照射部40のフラッシュランプ49から出射される閃光の一部は直接に石英窓50を透過して下方へと向かい、他の一部は一旦リフレクタ42により反射されてから石英窓50を透過して下方へと向かう。そして、フラッシュランプ49から出射されて石英窓50を透過した閃光は、回転されつつ純水が吐出されている半導体ウェハーWの主面に照射される。なお、吐出ノズル31は石英製であるため、フラッシュランプ49からの閃光は吐出ノズル31を透過する。よって、吐出ノズル31が閃光を吸収して昇温することは無く、また、閃光照射時に吐出ノズル31が半導体ウェハーWの主面上に影を形成することも無い。
閃光照射部40のフラッシュランプ49から照射される光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリ秒ないし10ミリ秒程度の極めて短く強い閃光である。ステップS4において閃光照射部40から照射される閃光の光量L1は、黒体カロリーメータ換算(黒体にて閃光を受光したときに該黒体が吸収するエネルギー)で1J/cm2〜30J/cm2に相当するものであり、上記ステップS3にて半導体ウェハーW上に形成される水膜の膜厚に応じて設定される。
吐出された純水が水膜を形成しつつ回転中心から周縁部に向けて渦状に流れている状態の半導体ウェハーWに、このような強い閃光を照射すると、以下のような3つの現象が生じる。まず、高エネルギーの閃光は透過する気体を急激に膨張させて衝撃波を生じせしめる。基板処理装置1においては、チャンバー10内の石英窓50よりも下方の空間に衝撃波が発生することとなる。この衝撃波が半導体ウェハーWの主面上に形成されていた水膜に衝突してこれを瞬間的に急激に飛散させることにより、該主面に付着していたパーティクルが除去される。
また、半導体ウェハーWの主面上を純水が渦状に流れると水膜に凹凸が生じる。このような凹凸を有する水膜にフラッシュランプ49からの閃光が入射すると、凹凸のレンズ効果によって閃光が水膜中の特定点に集光し、その特定点近傍において純水が急激に沸騰して一気に蒸発しようとして水膜中に衝撃波が発生することとなる。この衝撃波によっても半導体ウェハーWの主面に付着していたパーティクルが剥離除去される。
さらに、半導体ウェハーWの方が純水よりも閃光の吸収率が大きいため、閃光照射時には半導体ウェハーWの主面の方が水膜よりも急激に昇温することとなる。その結果、半導体ウェハーWと水膜との界面において純水が沸騰してキャビテーションが発生し、微小気泡が消滅するときに超音波が生じる。この超音波によっても半導体ウェハーWの主面に付着していたパーティクルが剥離除去されることとなる。
以上のような3つの作用によって半導体ウェハーWの主面に付着していたパーティクルが適切に除去される。なお、時間的順序としては、まずレンズ効果による閃光の集光に起因した衝撃波およびキャビテーションに起因した超音波が半導体ウェハーWの主面からパーティクルを剥離させるように作用した後、チャンバー10内の気体膨張による衝撃波が半導体ウェハーWの主面に到達して遊離したパーティクルを水膜ごと吹き飛ばすこととなる。
閃光照射部40からの一回目の閃光照射が完了した後、時刻t4に吐出ノズル31からの純水吐出が停止される(ステップS5)。これにより、基板処理装置1における半導体ウェハーWの洗浄処理は終了する。なお、一回目の閃光照射終了後、純水吐出を停止するまでの間に、半導体ウェハーWの主面には再び上記と同様の水膜が形成される。
純水吐出を停止した後も半導体ウェハーWは暫時回転数R1にて回転を続けるため、主面上に形成されていた水膜は半導体ウェハーWの端縁部から遠心力により純水が飛散することによって次第に薄くなる。すなわち、純水吐出を停止した状態にて半導体ウェハーWを回転させることによってその主面に残留する純水を遠心力によって振り切って除去するいわゆる振り切り乾燥処理に移行することとなる。そのまま振り切り乾燥処理を継続すると、やがて上記水膜が消滅して目視可能な程度の水分はほぼ完全に除去されるものの、微視的に見れば主面上に形成された微細パターンに入り込んだ微量水分までは完全に除去されない。このような微量水分がパターン倒壊の原因となることは既述した通りである。
そこで、吐出ノズル31からの純水吐出を停止した後、半導体ウェハーWの回転を続けて振り切り乾燥処理を行い、半導体ウェハーWの主面上に形成された水膜の膜厚が所定範囲となった時点(時刻t5)で閃光照射を行うように制御部5が閃光照射部40のパワーユニットを制御する(ステップS6)。ステップS6において閃光照射部40から照射される閃光の光量L2は、黒体カロリーメータ換算で1J/cm2〜20J/cm2に相当するものであり、ステップS4に照射される閃光の光量L2よりは少ない。なお、光量L1よりも光量L2の方が少ないのは、洗浄処理時の閃光照射(ステップS4)は半導体ウェハーWの主面上に比較的厚い水膜が形成された状態にて実行されるのに対して、乾燥処理時の閃光照射(ステップS6)は該水膜がある程度薄くなった後に実行されるものだからである。
振り切り乾燥処理中に主面上の水膜がある程度薄くなった時点で半導体ウェハーWに強い閃光を照射すると、半導体ウェハーWの主面が急激に昇温して当該主面と水膜との界面において純水が瞬間的に沸騰する。通常、半導体ウェハーWの主面と水膜との界面では水分子間の力がパターンに作用していてそれが微細パターン中に微量水分が残留する原因となるのであるが、このような瞬間的な沸騰現象が生じると水分子間の力が主面に作用しなくなり、半導体ウェハーWの回転に伴う遠心力によって一気に水膜が飛散消滅することとなる。このようにすれば主面上の微細パターン中にも微量水分が残留することなく完全な乾燥が行われることとなり、その結果微細パターンに入り込んだ微量水分の水分子間の力に起因したパターン倒壊を防止することができる。
半導体ウェハーWの主面上に形成された水膜の膜厚が所定範囲となった時点で確実に閃光照射を行うために、例えば予め純水吐出停止後の水膜膜厚変化パターンを実験やシミュレーションによって求めておいてそれをテーブルとして制御部5に持たせ、該テーブルに基づいて閃光照射のタイミングを決定するようにすれば良い。また、基板処理装置1に公知の光学手法を用いた膜厚測定器を備え、その測定結果に基づいて閃光照射のタイミングを決定するようにしても良い。なお、膜厚測定器を設けるときには、測定器が閃光を直接受光したり半導体ウェハーW上に影をつくらないように、例えば投光器をチャンバー10の側壁の一方側に設け、該側壁の他方側であって前記投光器からの光の反射光を受光できる位置に受光器を設けるようにする。
閃光照射部40からの二回目の閃光照射が完了した後、時刻t6に半導体ウェハーWの回転が停止する(ステップS7)。これにより、基板処理装置1における半導体ウェハーWの乾燥処理は終了する。
その後、処理済みの半導体ウェハーWが搬送ロボットによってチャンバー10から搬出されることにより、一連の洗浄処理および乾燥処理が完了する。
このように、本実施形態の基板処理装置1においては、回転する半導体ウェハーWの主面に純水を吐出して洗浄する装置にフラッシュランプ49を有する閃光照射部40を備えることにより、半導体ウェハーWの主面に付着したパーティクルを適切に除去することができるとともに、その洗浄処理後の半導体ウェハーWを十分に乾燥することもできる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、閃光照射部40に17本のフラッシュランプ49を備えるようにしていたが、これに限定されるものではなく、フラッシュランプ49の本数は任意の数とすることができる。
また、フラッシュランプ49はキセノンフラッシュランプに限定されるものではなく、クリプトンフラッシュランプであっても良い。
また、洗浄処理および乾燥処理を行う工程において、チャンバー10内に窒素ガス等の不活性ガスを供給するようにしても良い。
また、洗浄液としては純水に限定されるものではなく、例えば、オゾン水、水素水、炭酸水等の公知の洗浄液を使用することができる。
また、上記実施形態においては、共通のチャンバー10内において洗浄処理および乾燥処理を行っていたが、これを異なるチャンバーにて行うようにしても良い。すなわち、洗浄用チャンバーと乾燥用チャンバーのそれぞれに専用の閃光照射部を設け、洗浄用チャンバーにて閃光照射を利用した洗浄処理の終了した半導体ウェハーWを乾燥用チャンバーに搬送して閃光照射を使用した乾燥処理を行うようにする。なお、乾燥用チャンバーには必ずしも石英製の吐出ノズル31や回転駆動部25を設ける必要な無い。
また、基板処理装置1によって洗浄および乾燥処理される基板は半導体ウェハーWに限定されるものではなく、液晶表示装置やプラズマ表示装置等に使用されるガラス基板であっても良い。
本発明に係る基板処理装置の構成を示す図である。 図1の基板処理装置における基板処理手順を示すフローチャートである。 図1の基板処理装置における半導体ウェハーの処理の進行と基板回転数、純水吐出流量および照射光量との相関を示す図である。
符号の説明
1 基板処理装置
5 制御部
10 チャンバー
21 支持部
25 回転駆動部
31 吐出ノズル
40 閃光照射部
49 フラッシュランプ
50 石英窓
W 半導体ウェハー

Claims (6)

  1. 基板を洗浄した後に乾燥させる基板処理装置であって、
    基板を略水平姿勢にて支持する支持部と、
    前記支持部を略鉛直方向に沿った軸のまわりに回転させる回転駆動部と、
    前記支持部に支持された基板の主面に洗浄液を吐出する洗浄液吐出部と、
    フラッシュランプを備え、前記支持部に支持された基板の主面に向けて閃光を照射する閃光照射部と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1記載の基板処理装置において、
    前記閃光照射部から閃光を照射するタイミングを制御する照射制御部をさらに備え、
    前記照射制御部は、前記支持部に支持されて回転される基板の主面に前記洗浄液吐出部から洗浄液を吐出している間に閃光照射を行うとともに、前記洗浄液吐出部からの洗浄液吐出を停止した後にも閃光照射を行うように前記閃光照射部を制御することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2記載の基板処理装置において、
    前記照射制御部は、前記洗浄液吐出部からの洗浄液吐出を停止した後に前記基板上の洗浄液の膜厚が所定範囲となった時点で閃光照射を行うように前記閃光照射部を制御することを特徴とする基板処理装置。
  4. 基板を洗浄した後に乾燥させる基板処理方法であって、
    基板を略水平面内にて回転させる回転工程と、
    回転する基板の主面に洗浄液を吐出する吐出工程と、
    回転されつつ洗浄液が吐出されている基板の主面にフラッシュランプからの閃光を照射する第1閃光照射工程と、
    洗浄液の吐出を停止した状態にて基板を回転させて前記主面に残留する洗浄液を振り切る乾燥工程と、
    を備えることを特徴とする基板処理方法。
  5. 請求項4記載の基板処理方法において、
    洗浄液の吐出を停止した後に、基板の主面にフラッシュランプからの閃光を照射する第2閃光照射工程をさらに備えることを特徴とする基板処理方法。
  6. 請求項5記載の基板処理方法において、
    前記第2閃光照射工程は、基板の主面への洗浄液吐出を停止した後に前記基板上の洗浄液の膜厚が所定範囲となった時点で実行されることを特徴とする基板処理方法。
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