JP2007018735A - 燃料電池の活性化過電圧低減装置 - Google Patents

燃料電池の活性化過電圧低減装置 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池における活性化過電圧を低減し得る燃料電池の活性化過電圧低減装置を提供すること。
【解決手段】カチオン成分及びアニオン成分を含む電解質層と、触媒担持電気伝導体及びカチオン成分並びにアニオン成分を含むバインダーで構成された電極触媒層とを備え、バインダーが、触媒担持電気伝導体を結着させると共に、電解質層と触媒との水素イオン伝導パスを構成する燃料電池の活性化過電圧低減装置であって、触媒の近傍に水を供給可能とする水生成手段を備える燃料電池の活性化過電圧低減装置。
【選択図】なし

Description

本発明は、燃料電池の活性化過電圧低減装置に係り、更に詳細には、カチオン成分及びアニオン成分を含む電解質と、触媒担持電気伝導体及びカチオン成分並びにアニオン成分を含むバインダーで構成された電極触媒層とを備え、該バインダーが、該触媒担持電気伝導体を結着させると共に、該電界質層と該触媒との水素イオン伝導パスを構成し、該触媒の近傍に水を供給可能とする水生成手段を備えた燃料電池の活性化過電圧低減装置に関する。
従来の燃料電池の電解質としては、スルホン酸系の電解質が使用されており、加水状態では高いプロトン伝導度を示すが、使用温度の上限は80℃程度であった。
一方、イオン性液体を燃料電池に適用することが提案されている。イオン性液体は、200℃近い高温領域まで使用可能であり、100℃以上において高いプロトン伝導度を示す。
具体的には、イオン性液体を用いたプロトン伝導体を適用したものがあり、無加湿運転を前提としたものが提案されている(特許文献1参照。)。
また、疎水性アニオンと疎水性カチオンからなるイオン性液体を適用したものがあり、イオン性液体への水の混入を防ぐものが提案されている(特許文献2参照。)。
特開2003−123791号公報 特表2003−535450号公報
しかしながら、イオン性液体を適用した燃料電池は、燃料電池の活性化過電圧が高いという問題点があった。
また、上述の如くイオン性液体を適用した燃料電池においては、水を含ませないで使用することを前提としており、水の混入により燃料電池の性能が悪化するという報告がなされている。
一方、我々の実施した実験においては、親水性のイオン性液体を少なくともバインダーに適用し、該バインダーのイオン性液体に所定量の水を混入することなどにより、電極触媒層の触媒の近傍に水を供給することによって、活性化過電圧が低下し、燃料電池としての性能(例えばIV特性)が向上するという新たな技術知見を見出した。
本発明は、このような従来技術の有する課題及び上述した技術知見に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、燃料電池における活性化過電圧を低減し得る燃料電池の活性化過電圧低減装置を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねたところ、カチオン成分及びアニオン成分を含む電解質と、触媒担持電気伝導体及びカチオン成分並びにアニオン成分を含むバインダーで構成された電極触媒層とを備え、該バインダーが、該触媒担持電気伝導体を結着させると共に、該電界質層と該触媒との水素イオン伝導パスを構成する燃料電池において、該電極触媒層の触媒の近傍に水を供給可能とする水生成手段を設けることなどにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置は、カチオン成分及びアニオン成分を含む電解質層と、触媒担持電気伝導体及びカチオン成分並びにアニオン成分を含むバインダーで構成された電極触媒層とを備え、該バインダーが、該触媒担持電気伝導体を結着させると共に、該電解質層と該触媒との水素イオン伝導パスを構成する燃料電池の活性化過電圧低減装置であって、該触媒の近傍に水を供給可能とする水生成手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、カチオン成分及びアニオン成分を含む電解質と、触媒担持電気伝導体及びカチオン成分並びにアニオン成分を含むバインダーで構成された電極触媒層とを備え、該バインダーが、該触媒担持電気伝導体を結着させると共に、該電界質層と該触媒との水素イオン伝導パスを構成する燃料電池において、該電極触媒層の触媒の近傍に水を供給可能とする水生成手段を設けることなどとしたため、燃料電池における活性化過電圧を低減し得る燃料電池の活性化過電圧低減装置を提供することができる。
以下、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置について詳細に説明する。
上述の如く、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置は、カチオン成分及びアニオン成分を含む電解質層と、触媒担持電気伝導体及びカチオン成分並びにアニオン成分を含むバインダーで構成された電極触媒層とを備え、該バインダーが、該触媒担持電気伝導体を結着させると共に、該電解質層と該触媒との水素イオン伝導パスを構成する燃料電池の活性化過電圧低減装置であって、該触媒の近傍に水を供給可能とする水生成手段を備えるものである。
このような構成とすることにより、燃料電池における活性化過電圧を低減することができ、燃料電池の性能を向上させることができる。
また、イオン性液体を電界質層に適用することにより、従来の加湿を要する燃料電池において生じた拡散過電圧(フラッティング)による電圧低下を防止し、高い電流密度まで発電可能となる。
まず、本発明に用いるカチオン成分及びアニオン成分について説明する。
本発明においては、燃料電池のバインダーに又はバインダー及び電界質層に用いられるカチオン成分の全部又は一部が分子性カチオンであり、且つアニオン成分の全部又は一部が分子性アニオンであることが望ましい。
このような構成とすることにより、電解質の設計を使用環境に合わせて適宜変更することができ、プロトン伝導性をより向上させることができる。
特に、カチオン成分の全部が分子性カチオンであり、且つアニオン成分の全部が分子性アニオンであることは、水と複合イオン等を形成し易くなるという観点からより望ましい。
なお、「分子性カチオン」及び「分子性アニオン」とは、それぞれ多原子カチオン及び多原子アニオンを意味する。
また、本発明においては、分子性カチオンが少なくとも1種のヘテロ原子を有することが望ましい。
このようなヘテロ原子を含有する分子性カチオンは、高イオン伝導性を有するものであり、プロトン伝導性をより向上させることができる。
なお、ヘテロ原子とは、炭素原子(C)及び水素原子(H)以外の原子であり、代表的には酸素原子(O)、窒素原子(N)、硫黄原子(S)、リン原子(P)、フッ素原子(F)、塩素原子(Cl)、臭素原子(Br)、ヨウ素原子(I)、ホウ素原子(B)、コバルト原子(Co)、アンチモン原子(Sb)、などを挙げることができる。
また、本発明においては、燃料電池のバインダー又はバインダー及び電界質層が上記分子性カチオン及び分子性アニオンが形成するイオン性液体(常温溶融塩)を含有することが望ましい。
このようなイオン性液体を含有することにより、イオン性液体としての性質を有することとなり、更に高イオン伝導性を有することで、プロトン伝導性を更に向上させることができる。
一方、イオン性液体であれば、形成するカチオン成分及びアニオン成分の双方がそれぞれ分子性カチオン及び分子性アニオンである必要はない。
また、イオン性液体を適用することにより、従来の加湿を必要とする燃料電池で発生した生成水に起因する拡散過電圧(フラッティング)による電圧低下を防止し、高い電流密度まで、発電が可能となり、燃料電池自体を小型化することが可能である。
更に、高温運転が可能なため、放熱系システムについても小型化を図ることができる。
更に、本発明においては、イオン性液体の全部又は一部が親水性イオン性液体であることが望ましい。
なお、本発明に用いられるカチオン成分とアニオン成分の具体例については後述する。
図1は、適用する燃料電池の発電要素の構成の一例を示す断面図である。
同図に示すように、電解質層10を挟んで対向する一対のガス拡散電極触媒20が設けられている。かかるガス拡散電極触媒20は電極触媒層22とガス拡散層24とから構成されている。
また、これらを挟んで対向する一対のセパレータ30が設けられている。
このように、各ガス拡散電極触媒20にはセパレータ30によりガス流路26が形成されており、水素(又は水素を含有する燃料ガス)と酸素(又は酸素を含有する酸化剤)が供給されるようになっている。
なお、ガス拡散電極触媒20は、通常運転時において燃料ガスが供給される側がアノード、酸化ガスが供給される側がカソードとなる。
この燃料電池で発電するときは、それぞれのガスがガス流路26からガス拡散層24を経て電極触媒層22に供給され、以下に示す電気化学反応が進行する。
→2H+2e…(式1)
2H+2e+(1/2)O→HO…(式2)
+(1/2)O→HO…(式3)
(式1)は、燃料電池の陰極側における反応を示している。
(式2)は、燃料電池の陽極側における反応を示している。
(式3)は、燃料電池全体で行われる反応となる。
図2は、カチオン成分及びアニオン成分を含む電解質層10とガス拡散電極触媒20とが接する接合部位を有する電極触媒層(カソード側)の概略を示す説明図である。
同図に示すように、カチオン成分及びアニオン成分を含みバインダーとなる電解質22aと、カーボン粒子22cに触媒22bを担持して成る触媒担持電気伝導体22dによって構成された電極触媒層22とガス拡散層24を有するガス拡散電極触媒20を燃料電池の発電要素内に構築し、触媒担持電気伝導体の触媒近傍に水を供給することにより、燃料電池の活性化過電圧を低減することができる。
なお、バインダーとなる電解質22aと電解質層10は同種の材料であっても異種の材料であってもよい。
図3は、図2に示すような燃料電池の電極触媒層22に水を供給した場合のIV特性を示すグラフ図である。
同図に示すように、活性化過電圧に相当する電圧の降下が低減されることが分かり、また、イオン性液体に水を添加することによって、IRロスに相当する傾きが緩やかになり、IV特性が向上していることも分かる。
また、本発明においては、水生成手段が燃料電池の燃料ガス供給流路に酸化剤を供給する酸化剤供給手段を備えることが望ましい。
このような構成とすることにより、燃料電池のアノード側に少なくとも酸素を含む酸化剤(例えば、空気など。)を供給することができる。その結果、例えば金属などの触媒表面での燃料ガスの酸化反応により水を生成・供給することができる。
更に、本発明においては、該酸化剤供給手段が、酸化剤の流量を制御する流量制御弁を備えることが望ましい。
このような構成とすることにより、燃料電池のアノード側への酸化剤の流量を適切に制御することができ、適正量の水生成・供給が可能となる。
また、本発明においては、該酸化剤供給手段は、基準の電流密度における燃料電池の出力電圧が基準値より低下した際に、酸化剤を供給することが望ましい。
上述したように、電極触媒層の触媒近傍において水が不足した場合には、活性化過電圧が増加し、燃料電池の性能が低下するおそれがある。
一方、酸化剤を燃料電池のアノード側に供給すると、一部の燃料ガスが発電に寄与せずに酸化されることになり、燃料利用率の低下に繋がる。
したがって、酸化剤の供給時期と期間を制御することにより、燃料利用率の低下を抑制し、かつ電極触媒層の触媒の近傍の水分量を適切に制御することができる。
このため、例えば燃料電池の性能や運転条件などにより適宜設定することができる基準値となるIV特性より低下した場合に、又は基準となるIV特性より所定値以上低下した場合に酸化剤を供給することにより、燃料電池の性能を維持することができる。
更に、本発明においては、該酸化剤供給手段が燃料電池の燃料ガス供給流路に酸化剤を供給するに際し、当該燃料電池に設置された燃料ガス供給手段が燃料ガスの供給過剰率を増加させることが望ましい。
上述したように、酸化剤を燃料電池のアノード側に供給した際には、燃料利用率が低下するので、その燃料利用率の低下を補うように、望ましくは低下分だけを補うように燃料過剰率を増加させることが望ましい。
このような制御をすることにより、燃料利用率の低下に伴う燃料電池の性能低下を防止することができる。
更にまた、本発明においては、該酸化剤供給手段が燃料電池の燃料ガス供給流路に酸化剤を供給するに際し、該酸化剤の供給流量を燃料電池に供給される燃料ガス流量の10vol%以下とすることが好ましい。
上述したように、酸化剤を燃料電池のアノード側に供給する流量が過剰であると、燃料利用率が極端に減少するため、上述の如き、上限を設けて制御をすることにより、燃料利用率の低下に伴う、燃料電池の性能低下を効率良く抑制することができる。
図4は、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第1の実施例を示す構成図である。
同図に示すように、本発明の活性化過電圧低減装置101は、水素タンク120と、酸化剤タンク121と、燃料ガス供給流路122と、空気供給流路132と、燃料電池110とを備えている。
燃料電池110のアノード112側には、水素タンク120から燃料ガス供給流路122に設置された水素調圧弁123を介して水素が供給されている。また、酸化剤タンク121は、流量制御弁124を介して燃料ガス供給流路122に酸化剤を供給できるようになっている。
一方、燃料電池100のカソード114側には、空気供給流路132に設置されたコンプレッサ130を介して酸化ガス(空気)が供給されている。
そして、酸化剤タンクから酸素を含む酸化剤を供給することにより、例えばアノード側の電極触媒層の触媒表面での燃料ガスの酸化反応が進行し、触媒の近傍に水を生成・供給することできる。
なお、本例においては、水素タンクと酸化剤タンクと燃料ガス供給流路と水素調圧弁と流量制御弁とアノードとが協働して水生成手段として機能する。
また、図5は、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第2の実施例を示す構成図である。
同図に示すように、本発明の活性化過電圧低減装置102は、水素タンク120と、燃料ガス供給流路122と、空気供給流路132と、分岐流路125と、燃料電池110とを備えている。
燃料電池110のアノード112側には、水素タンク120から燃料ガス供給流路122に設置された水素調圧弁123を介して水素が供給されている。
一方、燃料電池110のカソード114側には、空気供給流路132に設置されたコンプレッサ130を介して酸化ガス(空気)が供給されている。また、酸化ガスの一部は流量制御弁124を設置した分岐流路125を介して燃料ガス供給流路122に酸化剤を供給できるようになっている。
そして、分岐流路から酸素を含む酸化剤(空気)を供給することにより、上述したように電極触媒層の触媒の近傍に水を生成・供給することができる。
なお、本例においては、水素タンクとコンプレッサと燃料ガス供給流路と空気供給流路と分岐流路と水素調圧弁と流量制御弁とアノードとが協働して水生成手段として機能する。
図6は、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置に予め組込むIV特性基準データの一例を示すグラフ図である。
また、図7は、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第1又は第2の実施例の制御の一例を示すフロー図である。
同図に示すように、例えば図6に示す基準値より所定値以上出力電圧が低下しているか否かの性能低下判断を実行し、YES(基準値より所定値以上出力電圧が低下している。)の場合には、酸化剤供給を実行することにより、電極触媒の近傍に水を生成・供給することができ、活性化過電圧が低下し、燃料電池の性能を向上させることができる。
なお、YESでない場合には特に制御を行う必要はない。
更に、図8は、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第3の実施例を示す構成図である。
同図に示すように、本発明の活性化過電圧低減装置103は、水素タンク120と、酸化剤タンク121と、燃料ガス供給流路122と、空気供給流路132と、燃料電池110と、水セパレータ140と、水素リサイクルポンプ150を備えている。
燃料電池110のアノード112側には、水素タンク120から燃料ガス供給流路122に設置された水素調圧弁123を介して水素が供給されている。また、酸化剤タンク121は、流量制御弁124を介して燃料ガス供給流路122に酸化剤を供給できるようになっている。
一方、燃料電池110のカソード114側には、空気供給流路132に設置されたコンプレッサ130を介して酸化ガス(空気)が供給されている。
更に、カソード112から排出された水素は水セパレータ140により回収され、水素リサイクルポンプ150を介して、再度、燃料供給流路122に戻される。
そして、酸化剤タンクから酸化剤を供給することにより、例えばアノード側の電極触媒層の触媒表面での燃料ガスの酸化反応が進行し、触媒の近傍に水を生成・供給することできる。
なお、本例においては、水素タンクと酸化剤タンクと燃料ガス供給流路と水素調圧弁と流量制御弁と、水セパレータと水素リサイクルポンプとアノードとが協働して水生成手段として機能する。
しかしながら、燃料ガスの一部は酸化反応により発電に寄与しないものとなり、燃料利用率が低下するため、燃料利用率の低下を抑制するために燃料ガスの供給過剰率を増加させることが好ましい。
その際に例えば水セパレータと水素リサイクルポンプを利用して燃料循環率を上昇させることにより、燃料利用率の低下を抑制し、かつ触媒の近傍の水分量を制御することができ、このような制御により効率良く燃料電池の性能を維持・向上させることができる。
また、図9は、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第3の実施例の制御の一例を示すフロー図である。
同図に示すように、酸化剤供給を実行しているか否かの判断を実行し、酸化剤供給を行っている場合(YESの場合)には、水素リサイクルポンプ駆動を実行することにより、燃料循環率を上昇させて燃料ガスの供給過剰率を増加させることにより、燃料利用率の低下を抑制し、かつ触媒の近傍の水分量を制御することができ、効率良く燃料電池の性能を維持・向上させることができる。
なお、YESでない場合には特に制御を行う必要はない。
また、本発明においては、水生成手段が、燃料電池の空気供給流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段を備えることが望ましい。
このような構成とすることにより、燃料電池のカソード側に少なくとも燃料ガスを供給することができる。その結果、例えば電極触媒層の触媒表面での燃料ガスの酸化反応により水を生成・供給できる。
更に、本発明においては、燃料ガス供給手段が、燃料ガスの流量を制御する流量制御弁を備えることが望ましい。
このような構成とすることにより、燃料電池のカソード側への燃料ガスの流量を適切に制御することができ、適正量の水生成・供給が可能となる。
また、本発明において、燃料ガス供給手段は、基準の電流密度における燃料電池の出力電圧が基準値より低下した際に、燃料ガスを供給することが望ましい。
上述したように、電極触媒層の触媒の近傍において水が不足した場合には、活性化過電圧が増加し、燃料電池の性能が低下するおそれがある。
一方、燃料電池のカソード側では発電に伴い水が生成するが、特に低負荷側運転においては、発電に伴って生成する水分量では必要とする水を確保できない可能性があり、その場合に、燃料ガスを燃料電池のカソード側に供給することにより、燃料電池の性能を維持・向上させることができる。
したがって、燃料ガスの供給時期と期間を例えば低負荷運転時のときのみなどに制御することにより、燃料利用率の低下を抑制し、かつ電極触媒の近傍の水分量を制御することができる。なお、燃料ガスの供給時期や期間はこれに限定されるものではない。
このため、例えば燃料電池の性能や運転条件などにより適宜設定することができる基準値となるIV特性より低下した場合に、又は基準となるIV特性より所定値以上低下した場合に燃料ガスを供給することにより、燃料電池の性能を維持・向上させることができる。
更に、本発明において、燃料ガス供給手段が燃料電池の空気供給流路に燃料ガスを供給するに際し、当該燃料電池に設置された空気供給手段が空気の供給量を増加させることが望ましい。
燃料ガスを燃料電池のカソード側に供給した際には、一部の酸素が発電に寄与せずにカソード側における燃料ガスの酸化反応に費やされることになる。
したがって、上述のような燃料ガスを供給する際に空気量を増加することにより、発電に必要な酸素の供給量を維持することができ、燃料電池の性能低下を抑制することができる。
更にまた、本発明において、燃料ガス供給手段が、燃料電池の空気供給流路に燃料ガスを供給するに際し、該燃料ガスの供給流量を燃料電池に供給される空気流量の10vol%以下とすることが好ましい。
上述したように、燃料ガスを燃料電池のカソード側に供給する流量が過剰であると、発電に利用できる酸素量が極端に減少するため、上述の如き、上限を設けて制御をすることにより、酸素量の低下に伴う、燃料電池の性能低下を効率良く抑制することができる。
図10は、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第4の実施例を示す構成図である。
同図に示すように、本発明の燃料電池制御装置104は、水素タンク120と、燃料ガス供給流路122と、空気供給流路132と、燃料電池110とを備えている。
燃料電池110のアノード112側には、水素タンク120から燃料ガス供給流路122に設置された水素調圧弁123を介して水素が供給されている。
一方、燃料電池110のカソード114側には、空気供給流路132に設置されたコンプレッサ130を介して酸化ガス(空気)が供給されている。また、水素タンク120は、流量制御弁124を設置した分岐流路125を介して空気供給流路132に水素の一部を供給できるようになっている。
そして、分岐流路から水素を供給することにより、上述したように電極触媒層の触媒近傍に水を生成・供給することができる。
なお、本例においては、水素タンクとコンプレッサと燃料ガス供給流路と空気供給流路と分岐流路と水素調圧弁と流量制御弁とカソードとが協働して水生成手段として機能する。
また、図11は、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第4の実施例の制御の一例を示すフロー図である。
同図に示すように、例えば図6に示す基準値より所定値以上出力電圧が低下しているか否かの性能低下判断を実行し、YES(基準値より所定値以上出力電圧が低下している。)の場合には、燃料供給を実行することにより、電極触媒層の触媒近傍に水を生成・供給することができ、活性化過電圧が低下し、燃料電池の性能を向上させることができる。
なお、YESでない場合には特に制御を行う必要はない。
更に、図12は、本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第4の実施例の制御の一例を示すフロー図である。
同図に示すように、燃料供給を実行しているか否かの判断を実行し、燃料供給を実行している場合(YESの場合)には、空気供給量を所定量増加させることにより、発電に利用される酸素量を確保して発電性能の低下を抑制し、かつ触媒近傍の水分量を制御することができ、効率良く燃料電池の性能を維持・向上させることができる。
なお、YESでない場合には特に制御を行う必要はない。
本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置は、上記に挙げたものに限られず、通常の燃料電池にアノード側に少なくとも酸素を含む酸化剤を供給できる又はカソード側に少なくとも水素を含む燃料ガスを供給できる手段を付加した水生成手段を備えていれば、その構成については限定されず、例えば第2の実施例と第4の実施例とを組合わせることにより、装置の小型化を図ることができる。
ここで、本発明に用いられるカチオン成分とアニオン成分について具体例を挙げて詳細に説明する。
なお、本発明においては、以下に示すカチオン成分とアニオン成分を適宜組合わせて用いることができる。
上述したカチオン成分の一種である分子性カチオンとしては、例えばイミダゾリウム誘導体カチオン、より具体的には次の化学式(1)で表される一置換イミダゾリウム誘導体カチオン(Monosubstituted Imidazolium Derivatives Cation);
Figure 2007018735
(式中のR11は、1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示す。)を挙げることができる。
そして、炭化水素基の具体例としては、メチル基やブチル基などを挙げることができる。
また、次の化学式(2)で表される二置換イミダゾリウム誘導体カチオン(Disubstituted Imidazolium Derivatives Cation);
Figure 2007018735
(式中のR21及びR22は同一でも異なっていてもよく、1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示す。)を挙げることができる。
そして、R21及びR22としては、上述したR11と同様のものを任意に組合わせたものを挙げることができ、その他にエチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、ベンジル基、γ−フェニルプロピル基などを挙げることができる。
また、これらの基の代表的な組合せの具体例としては、R21がメチル基であり、R22がメチル基、エチル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、ベンジル基、γ−フェニルプロピル基であるものや、R21がエチル基であり、R22がブチル基であるものなどを挙げることができる。
更に、次の化学式(3)で表される三置換イミダゾリウム誘導体カチオン(Trisubstituted Imidazolium Derivatives Cation);
Figure 2007018735
(式中のR31〜R33は同一でも異なっていてもよく、1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示す。)を挙げることができる。
そして、R31〜R33としては、上述したR11と同様のものを任意に組合わせたものを挙げることができ、その他にエチル基、プロピル基、ヘキシル基、ヘキサデシル基などを挙げることができる。
また、これらの基の代表的な組合せの具体例としては、R31がエチル基であり、R32及びR33がメチル基であるもの、R31がプロピル基であり、R32及びR33がメチル基であるもの、R31がブチル基であり、R32及びR33がメチル基であるもの、R31がヘキシル基であり、R32及びR33がメチル基であるもの、R31がヘキサデシル基であり、R32及びR33がメチル基であるものなどを挙げることができる。
また、次の化学式(4)で表されるピリジニウム誘導体カチオン(Pyridinium Derivatives Cation);
Figure 2007018735
(式中のR41〜R44は同一でも異なっていてもよく、水素又は1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示す。)を挙げることができる。
そして、R41〜R44としては、上述したR11と同様のものを任意に組合わせたものを挙げることができ、その他に水素、エチル基、ヘキシル基、オクチル基などを挙げることができる。
また、これらの基の代表的な組合せの具体例としては、R41がエチル基であり、R42〜R44が水素であるもの、R41がブチル基であり、R42〜R44が水素であるものやR42及びR43が水素でありR44がメチル基であるもの、R42及びR44が水素でありR43がメチル基であるもの、R42及びR43がメチル基でありR44が水素であるもの、R42及びR44がメチル基でありR43が水素であるもの、R42及びR43が水素でありR44がエチル基であるもの、R41がヘキシル基であり、R42〜R44が水素であるものやR42及びR43が水素でありR44がメチル基であるもの、R42及びR44が水素でありR43がメチル基であるもの、R41がオクチル基であり、R42〜R44が水素であるものやR42及びR43が水素でありR44がメチル基であるもの、R42およびR44が水素でありR43がメチル基であるものなどを挙げることができる。
更に、次の化学式(5)で表されるピロリジニウム誘導体カチオン(Pyrrolidinium Derivatives Cation);
Figure 2007018735
(式中のR51及びR52は同一でも異なっていてもよく、1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示す。)を挙げることができる。
そして、R51及びR52としては、上述したR11と同様のものを任意に組合わせたものを挙げることができ、その他にエチル基、プロピル基、ヘキシル基、オクチル基などを挙げることができる。
また、これらの基の代表的な組合せの具体例としては、R51がメチル基であり、R52がメチル基であるものやエチル基であるもの、ブチル基であるもの、ヘキシル基であるもの、オクチル基であるもの、R51がエチル基であり、R52がブチル基であるもの、R51及びR52がプロピル基、ブチル基、ヘキシル基であるものなどを挙げることができる。
また、次の化学式(6)で表されるアンモニウム誘導体カチオン(Ammonium Derivatives Cation);
Figure 2007018735
(式中のR61〜R64は同一でも異なっていてもよく、1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示す。)を挙げることができる。
そして、R61〜R64としては、上述したR11と同様のものを任意に組合わせたものを挙げることができ、その他にエチル基、オクチル基などを挙げることができる。
また、これらの基の代表的な組合せの具体例としては、R61〜R64がメチル基であるものやエチル基であるもの、ブチル基であるもの、R61がメチル基であり、R62〜R64がオクチル基であるものなどを挙げることができる。
更に、次の化学式(7)で表されるホスフォニウム誘導体カチオン(Phosphonium Derivatives Cation);
Figure 2007018735
(式中のR71〜R74は同一でも異なっていてもよく、1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示す。)を挙げることができる。
そして、R71〜R74としては、上述したR11と同様のものを任意に組合わせたものを挙げることができ、その他にエチル基、イソブチル基、ヘキシル基、オクチル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、フェニル基、ベンジル基などを挙げることができる。
また、これらの基の代表的な組合せの具体例としては、R71がメチル基であり、R72〜R74がブチル基であるものやイソブチル基であるもの、R71がエチル基であり、R72〜R74がブチル基であるもの、R71〜R74がブチル基であるものやオクチル基であるもの、R71がテトラデシル基であり、R72〜R74がブチル基であるものやヘキシル基であるもの、R71がヘキサデシル基であり、R72〜R74がブチル基であるもの、R71がベンジル基であり、R72〜R74がフェニル基であるものなどを挙げることができる。
また、次の化学式(8)で表されるグアニジウム誘導体カチオン(Guanidinium Derivatives Cation);
Figure 2007018735
(式中のR81〜R86は同一でも異なっていてもよく、水素又は1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示す。)を挙げることができる。
そして、R81〜R86としては、上述したR11と同様のものを任意に組合わせたものを挙げることができ、その他に水素、エチル基、プロピル基、イソプロピル基などを挙げることができる。
また、これらの基の代表的な組合せの具体例としては、R81〜R86の全てが水素であるものやメチル基であるもの、R81がエチル基、R82〜R85がメチル基、R86が水素であるもの、R81がイソプロピル基、R82〜R85がメチル基、R86が水素であるもの、R81がプロピル基、R82〜R86がメチル基であるものなどを挙げることができる。
更に、次の化学式(9)で表されるイソウロニウム誘導体カチオン(Isouronium Derivatives Cation);
Figure 2007018735
(式中のR91〜R95は同一でも異なっていてもよく、水素又は1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示し、Aは酸素原子又は硫黄原子を示す。)を挙げることができる。
そして、R91〜R95としては、上述したR11と同様のものを任意に組合わせたものを挙げることができ、その他に水素、エチル基などを挙げることができる。
また、これらの基の代表的な組合せの具体例としては、Aが酸素原子(O)であって、R91〜R95の全てがメチル基であるものやR91がエチル基、R92〜R95がメチル基であるもの、Aが硫黄原子(S)であって、R91がエチル基、R92〜R95がメチル基であるものなどを挙げることができる。
一方、上記分子性アニオンとしては、例えば硫酸アニオン[SO 2−]、硫酸一水素アニオン[HSO ]又は次の化学式(10)で表される硫酸エステルアニオン(Sulfates anion);
Figure 2007018735
(式中のR101は1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基を示す。)を挙げることができる。
そして、R101としては、上述したR11と同様のものを挙げることができ、その他にエチル基、ヘキシル基、オクチル基などを挙げることができる。
また、代表的な具体例としては、R101がメチル基やエチル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基であるものなどを挙げることができる。
また、次の化学式(11)で表されるスルホン酸エステルアニオン(Sulfonates anion);
Figure 2007018735
(式中のR111は1価の有機基、好ましくは1価の炭化水素基、更に好ましくは炭素数1〜20のアルキル基又はアリールアルキル基、更にはそのフッ素置換体を示す。)を挙げることができる。
そして、代表的な具体例としては、R111がフッ素置換されたメチル基(トリフルオロメタンサルフォネートアニオンに相当)であるもの、更にはp−トリル基(p−トルエンスルホン酸アニオンに相当)であるものを挙げることができる。
更に、次の化学式(12)〜(14)で表されるアミドアニオン(Amides Anion)又はイミドアニオン(Imides Anion);
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
を挙げることができる。
なお、アミドアニオンやイミドアニオンについては必ずしもこれらに限定されるものではない。
また、次の化学式(15)又は(16)で表されるメタンアニオン(Methanes Anion);
Figure 2007018735
Figure 2007018735
を挙げることができる。
なお、メタンアニオンについても必ずしもこれらに限定されるものではない。
また、次の化学式(17)〜(23)で表されるホウ素含有化合物アニオン;
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
を挙げることができる。
なお、ホウ素含有化合物アニオンについても必ずしもこれらに限定されるものではない。
更に、次の化学式(24)〜(32)で表されるリン含有化合物アニオン;
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
Figure 2007018735
を挙げることができる。
なお、リン含有化合物アニオンについても必ずしもこれらに限定されるものではない。
更に、次の化学式(33)又は(34)で表されるカルボン酸アニオン;
Figure 2007018735
Figure 2007018735
を挙げることができる。
なお、カルボン酸アニオンについても必ずしもこれらに限定されるものではない。
更に、次の化学式(35)又は(36)で表される金属元素含有アニオン;
Figure 2007018735
Figure 2007018735
を挙げることができる。
なお、金属元素含有アニオンについても必ずしもこれらに限定されるものではない。
他方、分子性アニオンではないが、他のアニオン成分としてハロゲン化物アニオン(Halogenides Anion)であるフッ素アニオン[F]や塩素アニオン[Cl]、臭素アニオン[Br]、ヨウ素アニオン[I]を挙げることもできる。
更に、本発明においては、イミダゾリウム誘導体カチオン、ピリジニウム誘導体カチオン、ピロリジニウム誘導体カチオン又はアンモニウム誘導体カチオン、及びこれらの任意の組合わせに係る分子性カチオンの混合物と、四フッ化ホウ素アニオン、トリフルオロメタンサルフォネートアニオン、フッ化水素アニオン[(HF)F(nは実数で1〜3が望ましい。)]、硫酸一水素アニオン又はリン酸二水素アニオン、及びこれらの任意の組合わせに係る分子性アニオンの混合物とから成ることが望ましい。
これらの分子性カチオンと分子性アニオンを組合わせたものはイオン性液体(常温溶融塩)であって、良好な親水性を示すからである。
適用する燃料電池の発電要素の構成の一例を示す断面図である。 電極触媒層(カソード側)の概略を示す説明図である。 燃料電池の電極触媒層に水を供給した場合のIV特性を示すグラフ図である。 本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第1の実施例を示す構成図である。 本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第2の実施例を示す構成図である。 本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置に予め組込むIV特性基準データの一例を示すグラフ図である。 本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第1又は第2の実施例の制御の一例を示すフロー図である。 本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第3の実施例を示す構成図である。 本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第3の実施例の制御の一例を示すフロー図である。 本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第4の実施例を示す構成図である。 本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第4の実施例の制御の一例を示すフロー図である。 本発明の燃料電池の活性化過電圧低減装置の第4の実施例の制御の一例を示すフロー図である。
符号の説明
10 電解質層
20 ガス拡散電極触媒
22 電極触媒層
22a 電解質(バインダー)
22b 触媒
22c カーボン粒子
22d 触媒担持電気伝導体
24 ガス拡散層(カーボンペーパ)
26 ガス流路
30 セパレータ
101,102,103,104 燃料電池の活性化過電圧低減装置
110 燃料電池
112 アノード
114 カソード
120 水素タンク
121 酸化剤タンク
122 燃料ガス供給流路
123 水素調圧弁
124 流量制御弁
125 分岐流路
130 コンプレッサ
132 空気供給流路
140 水セパレータ
150 水素リサイクルポンプ

Claims (15)

  1. カチオン成分及びアニオン成分を含む電解質層と、触媒担持電気伝導体及びカチオン成分並びにアニオン成分を含むバインダーで構成された電極触媒層と、を備え、
    上記バインダーが、上記触媒担持電気伝導体を結着させると共に、上記電解質層と上記触媒との水素イオン伝導パスを構成する燃料電池の活性化過電圧低減装置であって、
    上記触媒の近傍に水を供給可能とする水生成手段を備えることを特徴とする燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  2. 上記水生成手段が、燃料電池の燃料ガス供給流路に酸化剤を供給する酸化剤供給手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  3. 上記酸化剤供給手段が、酸化剤の流量を制御する流量制御弁を備えることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  4. 上記酸化剤供給手段は、基準の電流密度における燃料電池の出力電圧が基準値より低下した際に、酸化剤を供給することを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  5. 上記酸化剤供給手段が燃料電池の燃料ガス供給流路に酸化剤を供給するに際し、当該燃料電池に設置された燃料ガス供給手段が燃料ガスの供給過剰率を増加させることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つの項に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  6. 上記酸化剤供給手段が、燃料電池の燃料ガス供給流路に酸化剤を供給するに際し、該酸化剤の供給流量を燃料電池に供給される燃料ガス流量の10vol%以下とすることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つの項に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  7. 上記水生成手段が、燃料電池の空気供給流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  8. 上記燃料ガス供給手段が、燃料ガスの流量を制御する流量制御弁を備えることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  9. 上記燃料ガス供給手段は、基準の電流密度における燃料電池の出力電圧が基準値より低下した際に、燃料ガスを供給することを特徴とする請求項7又は8に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  10. 上記燃料ガス供給手段が燃料電池の空気供給流路に燃料ガスを供給するに際し、当該燃料電池に設置された空気供給手段が空気の供給量を増加させることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1つの項に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  11. 上記燃料ガス供給手段が、燃料電池の空気供給流路に燃料ガスを供給するに際し、該燃料ガスの供給流量を燃料電池に供給される空気流量の10vol%以下とすることを特徴とする7〜10のいずれか1つの項に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  12. 上記燃料電池の少なくともバインダーに含まれるカチオン成分の全部又は一部が分子性カチオンであり、且つ少なくともバインダーに含まれるアニオン成分の全部又は一部が分子性アニオンであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つの項に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  13. 上記燃料電池の少なくともバインダーが、上記分子性カチオン及び分子性アニオンが形成するイオン性液体を含有することを特徴とする請求項12に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  14. 上記イオン性液体の全部又は一部が親水性イオン性液体であることを特徴とする請求項13に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
  15. 上記親水性イオン性液体の全部又は一部が、イミダゾリウム誘導体カチオン、ピリジニウム誘導体カチオン、ピロリジニウム誘導体カチオン及びアンモニウム誘導体カチオンから成る群より選ばれた少なくとも1種の分子性カチオンと、四フッ化ホウ素アニオン、トリフルオロメタンサルフォネートアニオン、フッ化水素アニオン、硫酸一水素アニオン及びリン酸二水素アニオンから成る群より選ばれた少なくとも1種の分子性アニオンと、から成ることを特徴とする請求項14に記載の燃料電池の活性化過電圧低減装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012046566A1 (ja) * 2010-10-04 2012-04-12 日産自動車株式会社 燃料電池用電極及び膜電極接合体
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