JP2009104918A - 固体高分子型燃料電池のエージング装置及び運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エージング処理を短時間で良好に行うとともに、水素の消費を可及的に阻止し、経済的なエージング処理を遂行可能にする。
【解決手段】エージング装置12は、1以上の燃料電池10を有する複数の燃料電池スタック14a〜14cが配置されるスタック配置部16と、前記燃料電池10のアノード側にプラス極の電位を印加するとともに、前記燃料電池10のカソード側にマイナス極の電位を印加する電源部18と、前記電源部18が駆動される際、前記カソード側への酸化剤ガスの供給を行うことなく、前記アノード側に加湿された水素を供給して水素ポンプ運転を行うための水素供給部20とを備える。水素供給部20は、上流側の燃料電池スタック14aに供給された水素を、下流側の燃料電池スタック14bに供給するための直列供給路60aを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質膜の両側にアノード側電極とカソード側電極とが配設される電解質膜・電極構造体を有する固体高分子型燃料電池のエージング装置及び運転方法に関する。
燃料電池は、燃料ガス(主に水素を含有するガス)及び酸化剤ガス(主に酸素を含有するガス)をアノード側電極及びカソード側電極に供給して電気化学的に反応させることにより、直流の電気エネルギを得るシステムである。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を設けた電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の発電セルは、通常、電解質膜・電極構造体とセパレータとを所定数だけ積層することにより、燃料電池スタックとして、例えば、自動車等の車両に搭載して使用されている。
この種の固体高分子型燃料電池では、組み立て直後の電解質膜の含水量が十分でないため、初期発電性能が低くなっている。従って、通常、燃料電池の組み立て後に所望の発電性能を引き出すため、前記燃料電池のエージング運転が行われている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池の運転方法では、燃料電池の予備運転(エージング運転)時に、前記燃料電池のセル内にフラッディングが発生するように、消費されるガスの利用率を向上させることを特徴としている。
しかしながら、上記の運転方法では、急激なフラッディングを伴うために、電池性能の劣化を抑制させるための制御が煩雑化するとともに、特に、MEAを構成する電解質膜の性能に悪影響を与えるおそれがある。
さらに、MEAを構成する電解質膜として、フッ素系材料に代えて、例えば、炭化水素系材料が用いられる場合、前記フッ素系材料に比べて疎水性が高く、前記電解質膜内に十分に水を浸透させるまでに時間がかかるという問題がある。
そこで、特許文献2に開示されている固体高分子型燃料電池のエージング装置では、予備運転時に固体高分子型燃料電池からの負荷電流を消費させる負荷器と、前記固体高分子型燃料電池と前記負荷器との間に接続され、前記負荷電流の大きさを時間の経過と共に周期的に変動させる制御手段とを備えている。
これにより、負荷電流の大きさを、時間の経過と共に周期的に変動させるため、MEAへの水の浸透促進効果が増し、エージング運転に要する時間の短縮化を図ることができる、としている。
特開2003−217622号公報 特開2007−66666号公報
上記の特許文献2では、カソードにカソードガスを供給するとともに、アノードにアノードガスを供給し、燃料電池スタックから負荷器に時間の経過と共にその大きさが周期的に変動する負荷電流を流すことにより、エージング運転を開始している。
しかしながら、組立後に始めて使用されるMEAでは、高電流密度による発電を行うことができない。このため、低電流密度から徐々に電流印加量を増やしたり、負荷印加中の保持時間を短くしてOCV(開回路電圧)に戻す操作が必要となっている。
これにより、燃料電池の発電性能が飽和するまでに相当な時間を要してしまい、エージング運転に時間がかかるという問題がある。しかも、エージング運転中には、カソードガス及びアノードガスが消費されており、特に、水素使用量が過大となって極めて不経済であるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、エージング処理を短時間で良好に行うとともに、水素の消費を可及的に阻止し、経済的なエージングが遂行可能な固体高分子型燃料電池のエージング装置及び運転方法を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極が配設される電解質膜・電極構造体を有する固体高分子型燃料電池をエージングするためのエージング装置及び運転方法に関するものである。
エージング装置は、1以上の固体高分子型燃料電池を有する燃料電池スタックが、複数配置されるスタック配置部と、前記燃料電池スタックに電位を印加する電源部と、前記電源部が駆動される際、一方の電極側への酸化剤ガスの供給を行うことなく、他方の電極側に加湿された水素を供給して水素ポンプ運転を行うための水素供給部とを備えている。
そして、水素供給部は、上流側の燃料電池スタックの他方の電極側に供給された水素が、電解質膜を透過して一方の電極側に移送された後、前記水素を下流側の前記燃料電池スタックの前記他方の電極側に供給する直列供給路を設けている。
また、水素供給部は、最下流の燃料電池スタックの一方の電極側から排出される水素を、最上流の前記燃料電池スタックの他方の電極側に戻すための循環路を有することが好ましい。
さらに、循環路には、水素を貯留するための水素貯留タンクが配設されることが好ましい。
さらにまた、水素供給部は、最上流の燃料電池スタックの上流に配置され、水素を加湿するための加湿器を備えることが好ましい。
また、電源部は、上流側の燃料電池スタックと下流側の燃料電池スタックとを電気的に直列に接続することが好ましい。
さらに、電解質膜は、炭化水素系の電解質膜で構成されることが好ましい。
さらにまた、電源部は、一方の電極であるカソード側にマイナス極の電位を印加するとともに、他方の電極であるアノード側にプラス極の電位を印加することが好ましい。
また、運転方法は、1以上の固体高分子型燃料電池を有する燃料電池スタックを用意し、複数の前記燃料電池スタックを配置する配置工程と、前記燃料電池スタックに電位を印加した状態で、一方の電極側への酸化剤ガスの供給を行うことなく、他方の電極側に加湿された水素を供給する水素ポンプ運転を行うエージング工程とを有している。
そして、エージング工程では、上流側の燃料電池スタックの他方の電極側に供給された水素が、電解質膜を透過して一方の電極側に移送された後、前記水素が下流側の燃料電池スタックの他方の電極側に供給されている。
本発明では、外部から電圧を印加して電解質膜中を水素イオンを移動させる、所謂、水素ポンプ運転によるエージング工程が行われるため、過電圧の少ない水素のみが反応に関与しており、腐食電位以下で連続的に大電流(使用時の最大電流密度)を印加させることができる。従って、性能劣化の抑制及び時間の短縮が容易に図られる。しかも、水素ポンプ運転では、カソード側に移送された水素が、酸化剤ガスと反応することはない。このため、エージング工程中に水素が消費されることはなく、極めて経済的である。
さらに、上流側の燃料電池スタックの一方の電極側から排出された水素は、下流側の前記燃料電池スタックの他方の電極側に供給されている。これにより、水素が効率的に再利用されるため、外部から供給される水素量が良好に削減され、経済的である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体高分子型燃料電池10の運転方法が適用される水素ポンプ運転によるエージング工程を行うためのエージング装置12の概略構成図である。
エージング装置12は、1以上の燃料電池10を有する複数(図1では、3台)の燃料電池スタック14a〜14cが配置されるスタック配置部16と、前記燃料電池10のアノード側にプラス極の電位を印加するとともに、前記燃料電池10のカソード側にマイナス極の電位を印加する電源部18と、前記電源部18が駆動される際、前記カソード側への酸化剤ガスの供給を行うことなく、前記アノード側に加湿された水素を供給して水素ポンプ運転を行うための水素供給部20とを備える。
図2に示すように、燃料電池10は、例えば、炭化水素系の固体高分子電解質膜24をアノード側電極26とカソード側電極28とで挟持した電解質膜・電極構造体30を備え、前記電解質膜・電極構造体30がアノード側セパレータ32とカソード側セパレータ34とにより挟持される。アノード側セパレータ32及びカソード側セパレータ34は、カーボンプレート又は金属プレートにより構成され、図示しないシール部材を設けている。なお、固体高分子電解質膜24は、例えば、パーフルオロカーボン等のフッ素系の膜を使用してもよい。
電解質膜・電極構造体30とアノード側セパレータ32との間には、燃料ガス流路36が形成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体30とカソード側セパレータ34との間には、酸化剤ガス流路38が形成される。
燃料電池10には、図3に示すように、水素含有ガス等の燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔40aと、空気(酸素含有ガス)等の酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔42aと、前記燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔40bと、前記酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔42bとが形成される。燃料ガス入口連通孔40a及び燃料ガス出口連通孔40bは、燃料ガス流路36に連通する一方、酸化剤ガス入口連通孔42a及び酸化剤ガス出口連通孔42bは、酸化剤ガス流路38に連通する。
燃料電池スタック14a〜14cは、それぞれ所定数の燃料電池10を有しており、例えば、1つの燃料電池10、数十の燃料電池10又は数百(実装される数)の燃料電池10により構成される。
図1及び図2に示すように、燃料電池10の積層方向両端には、エンドプレート44a、44bが配設される。エンドプレート44a、44bは、図示しないが、油圧による締結、ボルトによる締結又はボックス構造等により一体に保持される。エンドプレート44aから外方にアノード端子46aが突出する一方、エンドプレート44bから外方にカソード端子46bが突出する。
電源部18は、上流側の燃料電池スタック14aから下流側の燃料電池スタック14cまでを電気的に直列に接続する。具体的には、図1に示すように、電源部18は、直流電源48を備え、この直流電源48のプラス極が、ケーブル50aを介して最上流の燃料電池スタック14aのアノード端子46aに電気的に接続される。直流電源48のマイナス極は、ケーブル50bを介して最下流の燃料電池スタック14cのカソード端子46bに電気的に接続される。なお、燃料電池スタック14a〜燃料電池スタック14cは、直列接続される際に、電極の電流密度を同じにするため、同一のスタックで構成されることが好ましい。
燃料電池スタック14aのカソード端子46bと燃料電池スタック14bのアノード端子46aとは、接続ケーブル52aにより電気的に接続されるとともに、前記燃料電池スタック14bのカソード端子46bと燃料電池スタック14cのアノード端子46aとは、接続ケーブル52bにより電気的に接続される。直流電源48は、コントローラ54により制御されるとともに、このコントローラ54は、エージング装置12全体の制御を行う。
水素供給部20は、加湿器56が配設されるアノード供給配管58を有し、このアノード供給配管58は、燃料電池スタック14aの燃料ガス入口連通孔40aに連通する。燃料電池スタック14aの酸化剤ガス出口連通孔42bには、直列供給路60aの一端が接続されるとともに、前記直列供給路60aの他端は、燃料電池スタック14bの燃料ガス入口連通孔40aに接続される。同様に、燃料電池スタック14bの酸化剤ガス出口連通孔42bには、直列供給路60bの一端が接続されるとともに、前記直列供給路60bの他端は、燃料電池スタック14cの燃料ガス入口連通孔40aに接続される。燃料電池スタック14cの酸化剤ガス出口連通孔42bには、排出配管62が接続される。
このように構成されるエージング装置12による運転方法について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、スタック配置部16に燃料電池スタック14a〜14cが配置される。燃料電池スタック14a〜14cは、電源部18に対して電気的に直列に接続されるとともに、水素供給部20に対して互いに直列に接続される。
次いで、電源部18を介して燃料電池スタック14a〜14cのアノード端子46a(アノード側電極26)にプラス極の電位が印加されるとともに、カソード端子46b(カソード側電極28)にマイナス極の電位が印加されている。
この状態で、水素供給部20では、アノード供給配管58に水素ガスが供給され、この水素ガスは、加湿器56によって加湿された後、上流側の燃料電池スタック14aの燃料ガス入口連通孔40aに供給される。水素ガスは、各燃料電池10の燃料ガス流路36に供給される。
ここで、燃料電池10では、直流電源48を介してアノード側にプラス極の電位が印加されるとともに、カソード側にマイナス極の電位が印加されている。このため、図4に示すように、アノード側電極26では、H2→2H++2e-の反応が起こり、水素イオン(H+)は、固体高分子電解質膜24を透過してカソード側電極28に移動する。このカソード側電極28で、2H++2e-→H2の反応が惹起する。
従って、アノード側電極26からカソード側電極28には、プロトン(水素イオン)が移動するとともに、同伴水が固体高分子電解質膜24に供給され、この固体高分子電解質膜24の含水率が増加する。これにより、燃料電池スタック14aでは、水素ポンプ運転によるエージング処理が行われる。
燃料電池10の酸化剤ガス流路38の水素ガスは、この酸化剤ガス流路38から酸化剤ガス出口連通孔42bに排出される。このため、燃料電池スタック14aの下流に配置されている燃料電池スタック14bの燃料ガス入口連通孔40aには、燃料電池スタック14aの酸化剤ガス出口連通孔42bに接続されている直列供給路60aから水素ガスが供給される。
従って、燃料電池スタック14bでは、燃料電池10の燃料ガス流路36に水素ガスが供給され、水素イオンが固体高分子電解質膜24を透過することにより、カソード側電極28に水素ガスが得られる。これにより、燃料電池スタック14bにおいて、水素ポンプ運転によるエージング処理が行われる。
燃料電池スタック14bの酸化剤ガス出口連通孔42bから排出される水素ガスは、燃料電池スタック14cの燃料ガス入口連通孔40aに導入される。このため、燃料電池スタック14cでは、上記の燃料電池スタック14a、14bと同様に、水素ポンプ運転によるエージング処理が遂行される。
この場合、直流電源48による印加電流密度は、使用時の最大電流密度に設定されている。水素ポンプ運転では、過電圧の少ない水素のみが反応に関与するため、エージング初期の段階で大電流を引くことが可能となるからである。これにより、エージング時間が短縮される。
さらに、カソード側電極28側は、反応ガスの拡散抵抗による濃度過電圧の影響を受けないため、電極面の局所的な反応集中による劣化やエージング状態の分布を低減することが可能になる。従って、電極面を均一にエージングすることができる。
さらにまた、通常の発電によるエージングの場合には、エージング途上で一定電流を保持することができないため、負荷電流をサイクルさせてエージングを行っている。このため、高電位サイクルを繰り返すことになり、触媒単体の腐食を誘発するおそれがある。
これに対して、水素ポンプ運転によるエージングでは、腐食電位以下で、連続的に大電流を印加することができるため、性能劣化の抑制及びエージング時間の短縮が容易に可能になる。その際、水素ポンプ運転では、カソード側電極28に移送された水素は、酸化剤ガスと反応することがなく、水素ガスとしてアノード排出配管52に排出されている。これにより、水素が消費されることがなく、極めて経済的であるという効果がある。
さらに、水素ポンプ運転によるエージングでは、過電圧損失による発熱量も小さくなるため、固体高分子電解質膜24の温度劣化等を有効に抑制することができる。
さらにまた、水素供給部20では、アノード供給配管58が燃料電池スタック14aの燃料ガス入口連通孔40aに連通するとともに、前記燃料電池スタック14aの酸化剤ガス出口連通孔42bと燃料電池スタック14bの燃料ガス入口連通孔40aとが、直列供給路60aにより接続され、前記燃料電池スタック14bの酸化剤ガス出口連通孔42bと燃料電池スタック14cの燃料ガス入口連通孔40aとが、直列供給路60bにより接続されている。
従って、上流側の燃料電池スタック14aのカソード側から排出された水素は、下流側の燃料電池スタック14bのアノード側に供給され、さらに前記燃料電池スタック14bのカソード側から排出された水素は、下流側の燃料電池スタック14cのアノード側に供給されている。これにより、水素が効率的に使用されるため、外部から供給される水素量が良好に削減され、経済的であるという効果が得られる。
また、電源部18では、直流電源48のプラス極が、最上流の燃料電池スタック14aのアノード端子46aに電気的に接続されるとともに、前記直流電源48のマイナス極が、最下流の燃料電池スタック14cのカソード端子46bに電気的に接続されている。
さらに、燃料電池スタック14aのカソード端子46bと燃料電池スタック14bのアノード端子46aとが、接続ケーブル52aにより電気的に接続され、前記燃料電池スタック14bのカソード端子46bと燃料電池スタック14cのアノード端子46aとが、接続ケーブル52bにより電気的に接続されている。
このため、燃料電池スタック14a〜14cは、直流電源48に対して電気的に直列に接続されている。これにより、単一の直流電源48により同時に複数、例えば、3台の燃料電池スタック14a〜14cの水素ポンプ運転によるエージング処理が遂行可能になるという利点がある。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るエージング装置80の概略構成図である。なお、第1の実施形態に係るエージング装置12と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
エージング装置80は、水素供給部82を備え、この水素供給部82を構成するアノード供給配管58の上流には、水素貯留タンク84が配設される。水素貯留タンク84には、図示しない水素供給源に連通する水素導入管路86と、水素ガスを他のエージング装置に分配するための分配管路88と、最下流の燃料電池スタック14cの酸化剤ガス出口連通孔42bから排出される水素ガスを前記水素貯留タンク84に戻すための循環路90とが設けられる。
このように構成される第2の実施形態では、最下流の燃料電池スタック14cから排出される水素ガスは、循環路90を介して水素貯留タンク84に一旦戻された後、アノード供給配管58に送られて再利用することができる。これにより、水素の使用量が一層削減され、より少ない水素量で水素ポンプ運転によるエージング処理が遂行可能になるという効果が得られる。
その際、燃料電池スタック14a〜14cは、実装される燃料電池スタック(フルスタック)を3分割した少数ブロック単位に構成することができる。このため、フルスタック積層前の燃料電池スタック14a〜14cのエージング処理をバッジ処理で行うことが可能になる。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るエージング装置100の概略構成図である。
エージング装置100を構成する水素供給部102は、最下流の燃料電池スタック14cの酸化剤ガス出口連通孔42bに一端が接続されるとともに、他端がアノード供給配管58に接続される循環路104を備える。この循環路104には、水素循環用ポンプ106が配設される。
このように構成される第3の実施形態では、最下流の燃料電池スタック14cの酸化剤ガス出口連通孔42bから排出される水素ガスは、ポンプ106の駆動作用下に、循環路104からアノード供給配管58に戻されて、再利用される。
これにより、水素ガスの使用量が有効に削減され、経済的な水素ポンプ運転によるエージング処理が行われる等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第1〜第3の実施形態では、アノード側にプラス極の電位を印加するとともに、カソード側にマイナス極の電位を印加し、前記カソード側への酸化剤ガスの供給を行うことなく、前記アノード側に加湿された水素を供給して水素ポンプ運転を行っている。これに対して、カソード側にプラス極の電位を印加するとともに、アノード側にマイナス極の電位を印加し、前記アノード側への酸化剤ガスの供給を行うことなく、前記カソード側に加湿された水素を供給して水素ポンプ運転を行うこともできる。
本発明の第1の実施形態に係る固体高分子型燃料電池の運転方法が適用される水素ポンプ運転によるエージング工程を行うためのエージング装置の概略構成図である。 前記燃料電池の断面説明図である。 前記燃料電池の内部を説明する斜視図である。 水素ポンプ運転によるエージングの説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るエージング装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るエージング装置の概略構成図である。
符号の説明
10…燃料電池 12、80、100…エージング装置
14a〜14c…燃料電池スタック 16…スタック配置部
18…電源部 20、82、102…水素供給部
24…固体高分子電解質膜 26…アノード側電極
28…カソード側電極 30…電解質膜・電極構造体
36…燃料ガス流路 38…酸化剤ガス流路
40a…燃料ガス入口連通孔 40b…燃料ガス出口連通孔
42a…酸化剤ガス入口連通孔 42b…酸化剤ガス出口連通孔
46a…アノード端子 46b…カソード端子
48…直流電源 50a、50b…ケーブル
52a、52b…接続ケーブル 54…コントローラ
56…加湿器 58…アノード供給配管
60a、60b…直列供給路 62…排出配管
84…水素貯留タンク 86…水素導入管
88…分配管路 90、104…循環路
106…水素循環用ポンプ

Claims (14)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極が配設される電解質膜・電極構造体を有する固体高分子型燃料電池をエージングするためのエージング装置であって、
    1以上の前記固体高分子型燃料電池を有する燃料電池スタックが、複数配置されるスタック配置部と、
    前記燃料電池スタックに電位を印加する電源部と、
    前記電源部が駆動される際、一方の電極側への酸化剤ガスの供給を行うことなく、他方の電極側に加湿された水素を供給して水素ポンプ運転を行うための水素供給部と、
    を備え、
    前記水素供給部は、上流側の前記燃料電池スタックの前記他方の電極側に供給された前記水素が、前記電解質膜を透過して前記一方の電極側に移送された後、前記水素を下流側の前記燃料電池スタックの前記他方の電極側に供給する直列供給路を設けることを特徴とする固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  2. 請求項1記載のエージング装置において、前記水素供給部は、最下流の前記燃料電池スタックの前記一方の電極側から排出される前記水素を、最上流の前記燃料電池スタックの前記他方の電極側に戻すための循環路を有することを特徴とする固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  3. 請求項2記載のエージング装置において、前記循環路には、前記水素を貯留するための水素貯留タンクが配設されることを特徴とする固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエージング装置において、前記水素供給部は、最上流の前記燃料電池スタックの上流に配置され、前記水素を加湿するための加湿器を備えることを特徴とする固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエージング装置において、前記電源部は、上流側の前記燃料電池スタックと下流側の前記燃料電池スタックとを電気的に直列に接続することを特徴とする固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエージング装置において、前記電解質膜は、炭化水素系の電解質膜で構成されることを特徴とする固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のエージング装置において、前記電源部は、前記一方の電極であるカソード側にマイナス極の電位を印加するとともに、前記他方の電極であるアノード側にプラス極の電位を印加することを特徴とする固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  8. 電解質膜の両側に一対の電極が配設される電解質膜・電極構造体を有する固体高分子型燃料電池をエージングするための運転方法であって、
    1以上の前記固体高分子型燃料電池を有する燃料電池スタックを用意し、複数の前記燃料電池スタックを配置する配置工程と、
    前記燃料電池スタックに電位を印加した状態で、一方の電極側への酸化剤ガスの供給を行うことなく、他方の電極側に加湿された水素を供給する水素ポンプ運転を行うエージング工程と、
    を有し、
    前記エージング工程では、上流側の前記燃料電池スタックの前記他方の電極側に供給された前記水素が、前記電解質膜を透過して前記一方の電極側に移送された後、前記水素が下流側の前記燃料電池スタックの前記他方の電極側に供給されることを特徴とする固体高分子型燃料電池の運転方法。
  9. 請求項8記載の運転方法において、最下流の前記燃料電池スタックの前記一方の電極側から排出される前記水素を、循環路を介して最上流の前記燃料電池スタックの前記他方の電極側に戻すことを特徴とする固体高分子型燃料電池の運転方法。
  10. 請求項9記載の運転方法において、前記循環路には、前記水素を貯留するための貯留タンクが配設されることを特徴とする固体高分子型燃料電池の運転方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の運転方法において、前記水素は、加湿器により加湿された後、最上流の前記燃料電池スタックに供給されることを特徴とする固体高分子型燃料電池の運転方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の運転方法において、上流側の前記燃料電池スタックと下流側の前記燃料電池スタックとを電気的に直列に接続することを特徴とする固体高分子型燃料電池の運転方法。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項に記載の運転方法において、前記電解質膜は、炭化水素系の電解質膜で構成されることを特徴とする固体高分子型燃料電池の運転方法。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の運転方法において、前記一方の電極であるカソード側にマイナス極の電位を印加するとともに、前記他方の電極であるアノード側にプラス極の電位を印加することを特徴とする固体高分子型燃料電池の運転方法。
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