JP2007014515A - 野球グラブ用ウエットクリーナー - Google Patents

Abstract

【課題】 従来行っていた野球グラブの保革油の塗布、消臭剤のスプレー等による清掃、消臭作業を、一度の作業で指穴の奥部まで簡単に清掃、消臭できるようにする。
【解決手段】 不織布２を手袋形に形成し、不織布２に少なくとも清浄剤、消臭剤、除菌剤を含浸させた野球グラブ用ウエットクリーナー１を手に着用して、野球グラブ６から出し入れしたり、手に持った野球グラブ６を左右に動かして、各指穴を含む野球グラブ６の内部の汚れを拭き取るようにする。
【選択図】 図１

Description

本発明は、手袋形態の繊維性生地に清浄剤、消臭剤、除菌剤等を含浸させた野球グラブ用のクリーナーに関するものである。

従来の野球グラブ用のクリーナーは、野球グラブの手口からスプレーし、布片を各指穴に差し込んで汚れを落としたり、布片に保革油を染み込ませて、野球グラブの手口から布片を各指穴に差し込んで汚れを拭き取っていた。
また、汚れ落としの後、消臭剤や芳香剤をスプレーし手入れをすることが一般的であった。
ところが布片を各指穴に差し込んで汚れを落とすには、布片を折り畳むかロール状にして各指穴に差し込んで、布片を各指穴に出入りさせて汚れを落としていたので、順次各指穴に布片を差し込んで汚れを落とすという繰り返し動作が必要となり、また、指穴の奥部や溝部等は十分に汚れが落とせなかった。

そこで、布片を持って汚れ落としをしなくても、細部の清掃ができるものとして、手袋形ぞうきんや手袋形の化学ぞうきん、手袋形の楽器類磨き用クロスが提案されている。
特開平８−２８９８６６号公報 実用新案登録第３０２４８５６号公報 実用新案登録第３０３６８２５号公報

前記特開平８−２８９８６６号公報、実用新案登録第３０２４８５６号公報、実用新案登録第３０３６８２５号公報の手袋形の清掃具は、床や物品の表面の清掃に適する物として開示されている。

ところが、これらの手袋形の清掃具は、野球グラブの汚れ落とし、殊に指穴の清掃には適さないものであった。

そこで、本発明は従来行っていた保革油の塗布、消臭剤のスプレー等複数回の作業を、一度の作業で指穴の奥部まで簡単に清掃、消臭、除菌できるようにするものである。

前記課題を解決するため、請求項１に記載の発明は、繊維性生地を手袋形に形成し、繊維性生地に少なくとも清浄剤、消臭剤、除菌剤を含浸させたことを特徴とする野球グラブ用ウエットクリーナーである。

野球グラブの手入れに必要な薬液を手袋形の繊維性生地に含浸させることで、一度の作業で指穴の奥部まで簡単に清掃、消臭、除菌等ができる。

請求項２に記載の発明は、繊維性生地を不織布としたことを特徴とする請求項１に記載の野球グラブ用ウエットクリーナーである。

繊維性生地には布、紙、不織布等があるが、薬液の含浸性、軽量性、耐久性等の点から不織布を用いることが望ましい。

従来の布片を用いた汚れ落としでは十分に手入れができなかった指穴の奥部の汚れも簡単に取り除くことができる。また、汚れ落としと同時に一度の動作で消臭、除菌効果を得ることができる。

本発明の野球グラブ用ウエットクリーナーは、布、紙、不織布等の繊維性生地を２枚重ねて、５本の指が入る手袋形態になるように製袋し、手袋形態の繊維性生地に清掃、消臭、除菌等の効能を有する薬液を含浸させたものである。

従って、２枚の生地を製袋するには、縫製、接着、超音波シール、熱融着等の方法が有るが、不織布を用いる場合は超音波シールによることが望ましい。

５本の指の形態は、左右非対称の一般的な手袋の形態に形成しても良いが、中指を中心として左右対称に形成すると、表裏、右手、左手に関係なく使用できるので好ましい。

含浸させる薬液は、少なくとも清浄剤、消臭剤、除菌剤を含んで、他に芳香剤を含ませることもできる。なお、手のかぶれ等の発生率を小さくするため、薬液は安全性のあるものを用いる。

本発明の野球グラブ用ウエットクリーナーは、手に着用して野球グラブから出し入れさせて内部を清掃するだけでなく、手に着用したままキャッチボールをすることでも内部を清掃することができる。また、内部だけでなく野球グラブの外部もふき取るようにして清掃することができる。

なお、本発明の野球グラブ用ウエットクリーナーは、薬液の乾燥を防ぐために防水性の袋に入れて包装する。

以下、本発明の実施例を図１、図２を参照して説明する。図１は本発明の一実施例の平面図であり、図２は本発明の使用状態を示す説明図である。

図１に示す野球グラブ用ウエットクリーナー１は、レーヨン、ポリプロピレン、ポリエチレンを複合させた不織布２を２枚重ねて、中指を中心として左右対称形になるように超音波シール法で手口３を除く指部４の周囲をシール５し、抜き型で打ち抜いて形成する。

打ち抜いた手袋形の不織布２は、折り畳んで防水性の内袋に入れ、消臭剤としてカテキン、除菌剤として食品用防腐剤、清浄剤としてアルコールを混合した薬液を充填し、内袋をヒートシールにより封印する。

本発明の野球グラブ用ウエットクリーナー１による清掃は、図２に示すように野球グラブ用ウエットクリーナー１を着用した手を野球グラブ６に挿入し、他方の手で野球グラブ６を持って、野球グラブ用ウエットクリーナー１を着用した手を野球グラブ６から出し入れしたり、手に持った野球グラブ６を左右に動かして、各指穴を含む野球グラブ６の内部の汚れを拭き取るようにする。

なお、内部の汚れを拭き取った後、捕球面等の外部の汚れや余分な保革油の除去にも使用することができる。

本発明は、野球用グラブ、野球用ミットに限らず、その他の皮革製品の清浄、除菌にも用いることができる。

本発明の一実施例の平面図である。 本発明の使用状態を示す説明図である。

符号の説明

１ 野球グラブ用ウエットクリーナー
２ 不織布
３ 手口
４ 指部
５ シール
６ 野球グラブ

Claims (2)

1. 繊維性生地を手袋形に形成し、繊維性生地に少なくとも清浄剤、消臭剤、除菌剤を含浸させたことを特徴とする野球グラブ用ウエットクリーナー（１）。
2. 繊維性生地を不織布（２）としたことを特徴とする請求項１に記載の野球グラブ用ウエットクリーナー（１）。
   

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