JP2007014295A - 育苗方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物体が本来有する植物体地上部および根部等への物理的損傷に対する恒常性維持機能に着目し、通常栽培条件下において生産性の高い苗を育成することができる実践的な育苗方法を提供する。
【解決手段】植物体地上部成長点および根部を完全に除去した植物体を挿し木する。挿し木に供する植物体は一葉一節体とする。成長点を摘心し、腋芽の発芽を誘導し、胚軸を子葉近傍で切断し、あらためて発根させる。胚軸を子葉上部にて切断し、成長点を摘心し、摘心した成長点部から複数の一葉一節体を調製し、各一葉一節体からあらためて発根させる。加えて、上記胚軸の下部および子葉等の残部から一対の腋芽の発芽を誘導し、株元の根全体を除去し、あらためて発根させる。成長点の摘心、根部の切断または一葉一節体への切断のほかに、葉にパンチ穴をあけることにより苗に更なる物理的ストレスを与える。
【選択図】図2

Description

本発明は、育苗技術に係る育苗方法に関するものである。
近年、輸入農産物に対する国内農産物の対抗手段として、化学肥料および化学農薬使用量の少ない特別栽培作物あるいはJAS有機に適合した圃場で化学肥料および化学農薬を使用せずに栽培を行なった有機栽培作物など、安全・安心をセールスポイントとする農産物が急増している。
しかしながら、これらの栽培において使用される苗については従来どおりであり、農業環境保全への取り組みは行なわれているものの、化学肥料および化学農薬の減量あるいは不使用に対応する育苗および栽培技術に関する対応策は、開発されていないのが現状である。
そのため、生産性や形質上の低下に関して課題を残しており、特に、育苗技術に関しては、農業従事者の減少と高齢化および農作業の分業化により、温度・湿度を管理した至適環境下の育苗室で栽培した苗を購入するケースが多くなり、購入苗においては、植物体の有する機能の低下が表面化しつつある。
農産物の増収を目的に、植物体の根量を増加させる技術については、高知大学名誉教授加藤徹らによる断根あるいは根一部除去技術で紹介され、現地実証も行なわれた。挿し木技術は果樹での育苗技術として広く使用されているが、加藤らは、果菜類に対して根一部除去技術として実用化を図った。これら技術の中でもイチゴの根一部除去苗については、根量の増加による増収技術として実証結果が報告されている。
また、特定の微生物を利用して根全体を除去する技術については、下記特許文献1に掲載された「挿し木苗及び挿し木苗への菌株の接種方法」が公知となっており、この公知技術は、その断面にシュードモナス フルオレッセンスを接種する方法により挿し木育苗法で成苗率を高める方法を公開している。
また、農業の分業化により、購入苗が増加してきており、例えばウリ科、ナス科作物の購入接木苗では、抵抗性台木との接木苗に挿し木法を使用する苗が増加している。これは、二次根の発根により、慣行接木苗と比較して、根量の増加を期待できる技術であるが、育苗に温度、湿度などの管理が可能な施設が必要であることから、農家が自家育苗するには課題が多い。
ここ数年における農作物の流通価格の低迷により、苗の購入代金は農家の初期投資において過大な負担となってきている。この対策として、購入苗の成長点をピンチすることにより多本仕立てにする技術や、主茎と腋芽との多本仕立てにより定植苗数を減らした栽培技術が行なわれており、これにより購入苗数の減少は可能となったが、根部については慣行苗であることから、収穫量については課題を残している。
これらの育苗技術は、慣行の農業において実践されている技術を基本として改良された技術であり、植物体が有する機能を十分に引き出した技術には至っていない。
露地に直接、作物の種子を播種した場合には、虫害あるいは物理的な損傷により、幼苗期に根部や地上部に損傷を受けることは珍しくない。しかも、このような苗が生育を回復して高収量をあげることも珍しくない。このような植物体が有する物理的損傷に対する恒常性維持機能については、部分的に学術的研究が行なわれているものの、実践面での応用例は極めて少なく、学術領域での課題の一つとして位置付けられている。類似の物理的損傷を与えた植物断片からウイルスフリー苗などに再生する技術は植物ホルモンを含む培地を使用する組織培養技術により可能である。しかしながら、本圃での栽培においては自然抵抗性が低く罹病率が高くなる場合が多く、自然界で植物体が物理的損傷により獲得する恒常性維持機能とは大きく異なる。組織培養により作出された苗は種々の化学物質による処理を受けており、有機栽培に使用できる苗にはならない。
以上のように、農業現場における育苗技術の現状は、本圃での栽培において収益性の高い苗を目指すのではなく、外見上、健全な苗を育成することを目的とした育苗管理技術に力が注がれ、植物体が有する本来の機能を引き出す方向とは逆の育苗技術が実践されているのが現状である。
特開2003−125651号公報
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、植物体が本来有する植物体地上部および根部双方への物理的損傷に対する恒常性維持機能に着目し、通常栽培条件下において生産性の高い苗を育成することができる実践的な育苗方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による育苗方法は、植物体地上部成長点および根部を完全に除去した植物体を挿し木することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2による育苗方法は、上記した請求項1の育苗方法において、挿し木に供する植物体は一葉一節体であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3による育苗方法は、幼苗における地上部成長点を摘心し、その結果として腋芽の発芽を誘導し、胚軸を子葉近傍で切断し、あらためて発根させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4による育苗方法は、幼苗における胚軸を子葉上部にて切断し、成長点を摘心し、摘心した成長点部から複数の一葉一節体を調製し、各一葉一節体からあらためて発根させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5による育苗方法は、上記した記請求項4における胚軸下部および子葉等の残部から一対の腋芽の発芽を誘導し、株元の根全体を除去し、あらためて発根させることを特徴とするものである。
更にまた、本発明の請求項6による育苗方法は、成長点の摘心、根部の切断または一葉一節体への切断のほかに、葉にパンチ穴をあけることにより苗に更なる物理的ストレスを与えることを特徴とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究の結果として本発明をなすに至ったもので、普通栽培圃場、特別栽培圃場または有機栽培圃場において、植物体地上部の成長点を摘心し、さらに摘芽あるいは根部の完全除去により、通常の育苗では与えられない物理的なストレスを与える。これにより、処理苗は主根となる二次根を多段に発根する特性を有し、これに多本仕立ての技術を付加することにより、節間長の短い、多収性苗の育成が可能となる。この苗を本圃に定植した場合には、吸肥力が大きく、収量、品質において有意の向上が認められ、かつ成分においても糖、ポリフェノール含量の高い収穫物が得られる。更に、植物体または幼苗の葉にパンチ穴加工を施して、さらにストレスを付与すると、苗の発育を一層促進することが可能となる。
そして、本発明の請求項1による育苗方法においては、植物体地上部成長点および根部の除去により少なくとも2回、請求項2による育苗方法においては、一葉一節体の調製により加えて1回(合わせて少なくとも3回)、請求項3による育苗方法においては、地上部成長点の摘心および胚軸の切断により少なくとも2回、請求項4による育苗方法においては、胚軸の切断、成長点を摘心および一葉一節体の調製により少なくとも3回、請求項5による育苗方法においては、株元の根全体の除去により加えて1回(合わせて少なくとも4回)、植物体または苗に対して物理的ストレスを与える機会が設定され、また請求項6による育苗方法においては、パンチ穴の形成により更に物理的ストレスを与える機会が設定されることから、苗などに対してその恒常性維持機能の促進、増大を期待することができる。したがって、本発明各請求項による育苗方法によれば、苗の発育を促進し、生産性の高い苗を育成することができる。
本発明では、植物体地上部成長点を摘心した苗を使用することが基本であり、幼苗を使用する場合、植物体地上部成長点の摘心により新たに腋芽を誘導させ挿し木に使用する。腋芽の場合には、一葉一節体に植物体を切断し、これを挿し木に使用する。
播種法で育苗し、植物体地上部成長点を摘心することにより植物体に強い物理的ストレスを与え、これにより物理的な損傷に対する恒常性維持機能を誘起させる。植物体は、成長点に代わる部位として、腋芽を複数誘導する。この幼苗の根部を完全に除去して、根部に慣行苗では与えられない強い物理的ストレスを与える。
この点で本発明は、通常の挿し木あるいは接木挿し木の技術とはその内容を異にしている。この方法により、植物体は茎部から二次根、双方向に主根となる二次根を多段に発根し、地上部の腋芽に対応して複数の主根としての機能を有する苗となり、葉長よりも葉柄長の短い苗姿の小型苗となる。ナス科作物の場合には定植後にさらに摘心して4本、6本に仕立てることにより、さらに二次根を主根として機能させることが可能となる。主茎を摘心したことから、いずれの枝も腋芽としての性質であり、それぞれが安定した樹勢となる。処理苗は、株元からの分枝位置が低くなり、吸肥力も大きくなる。栽植苗数は、慣行の1/4から1/6で栽培が可能となり、株間での根の干渉作用が緩和されるため、作土層内での株あたりの根域が広くなる。これらの苗の特長は、着花量の増加による増収効果である。
腋芽(あるいは特定の作物種の場合)では、一葉一節に切断し、この植物体を挿し木に用いる。キュウリ、トマト、ピーマン、ジャガイモ、サツマイモ、オオバなどでは、一葉一節に調製した植物体を挿し木育苗することにより、茎部断片より二次根を発根させることが可能である。この植物体を移植することにより定植苗に育苗することができる。
本発明で使用する挿し木方法については、根部形成までの吸水が可能な保水性が維持できれば特段の限定はない。養液栽培用液、焼土、市販育苗資材、水道水または井戸水など、固体であっても液体であっても差し支えない。簡便な方法としては、水道水を一定の水位レベルで補給しながら緩やかな流水下で発根させることが、空気中などからの微生物汚染を回避するのに有効である。育苗土の場合には、熱処理培土か肥料分の低い培土が望ましい。
本発明が適用できる植物について、特段の限定はないが、果菜類ではナス、トマト、ピーマン、キュウリ、メロン、スイカ、葉菜類ではオオバ、シュンギク、ミズナ、イモ類ではサツマイモ、ジャガイモ、花卉類ではキク、山野草などに適用すると、収量、品質面において顕著な効果が期待できる。
比較例・・・
先ずは、本発明との比較例として、従来技術における慣行的育苗法を説明すると、図1に示すように、適宜大きさに育った幼苗11は、その胚軸12を子葉13の下部にて切断C1し(ステップS101)、苗床14等に挿し木し(S102)、あらためて発根させ(二次根15の発根)(S103)、ついで、本圃への定植あるいは移植等により苗を生育させる(S104)。地上部成長点16は摘心しない。S101において、図は対照標準苗を示し、これには、主根が1本であることから収益性に課題がある。この方法は、果樹・果菜類で挿し木技術として公知であるが、葉菜類では挿し木技術は知られていない。S102において、苗床14は、通常は挿し木用土を使用するが、高温期には腐生菌等による軟化によって成苗率が低下する。S104において、図は対照挿し木苗を示し、接木苗では、挿し木により二次根を形成させる場合があるが、実生では挿し木はしない。
実施の形態1・・・
図2に示すように、適宜大きさに育った幼苗11は、その地上部成長点16を摘心C2し(S201)、その結果として腋芽17の発芽(萌芽)を誘導し(S202)、胚軸12を子葉13の下部にて切断C3し(S203)、苗床14等に挿し木し(S204)、あらためて発根させ(二次根15の発根)(S205)、ついで、本圃への定植あるいは移植等により苗を生育させる(S206)。これにより、上記比較例のような成長点16がある場合よりも発根能が高くなり、対照挿し木苗よりも根量、発根部位の広がりで優ることになる。この方法は、果菜類、イモ類、葉菜類に適用され、果菜類ではナス科、ウリ科、バラ科、イモ類ではジャガイモ、サツマイモ、葉菜類ではシソに特に適している。
実施の形態2・・・
図3に示すように、適宜大きさに育った幼苗11は、その胚軸12を子葉13の上部にて切断C4し(S301)、成長点16を摘心C5し(S302)、摘心した成長点部から複数、例えば3個体の一葉一節体18を調製(切断)C6する(S303)。
ついで、図4に示すように、各一葉一節体18を苗床14等に挿し木し(S304)、あらためて発根させ(二次根15の発根)(S305)、ついで、本圃への定植あるいは移植により苗を生育させる(S306)。この方法は、組織培養においては可能な技術であるが、農家育苗および一般栽培では育苗されたとの報告はない。また、この方法は、定植時の根量および定植後の展葉速度で比較例および実施の形態1を上回る。
一方、上記図3における胚軸12下部および子葉13等の残部は別途、摘心・挿し木育苗の対象とする。すなわち、図5に示すように、上記胚軸12下部および子葉13等の残部は、一対の腋芽17が誘導されてから株元の根全体を除去C7し(S307)、苗床14等に挿し木し(S308)、あらためて発根させ(二次根15の発根)(S309)、ついで、本圃への定植あるいは移植により苗を生育させる(S310)。また、腋芽16の成長点をさらに摘心することにより、4本仕立てまたは6本仕立て等の多本仕立て栽培を行なう。
実施の形態3・・・
イモツル等における腋芽の一葉一節・挿し木育苗においては、図6に示すように、一葉一節体18に調整(切断)C8(S401)後、葉19にパンチ穴20を開け(S402)、これにより物理的ストレスをさらに与えることにより、発根を一層促進させる(S403)。
つぎに本発明の実施例を説明する。
実施例1・・・
ミニトマト(品種:アイコ)、ピーマン(品種:京みどり)を各100粒、セル育苗用培土を充填した200穴セルトレイに播種し、十分に灌水後、25〜28℃で発芽させた。発芽後、育苗ハウスに移し、通常の育苗を行なった。灌水は播種時のセルトレイの重量を目安に底面からの給水により行なった。本葉が1.5〜2葉の段階で、本発明例区では30苗を用い、子葉上部の胚軸を5mm程度残して成長点部を摘心(本葉は全て摘葉)した。次に、根上部の胚軸基部で切断した。この成長点部と根を除去した胚軸を深さ3cm程度の水槽内(水道水を使用)に挿し木した。水温を25〜28℃に制御しながら水道水を3cmの水位でオーバーフローさせた。この作業は、直接光を避け、間接光下で1週間継続し、発根を促した。比較例として、同30苗を使用して根上部の胚軸基部でのみ切断した植物体を調製した。この植物体を本発明例と同様に挿し木処理を行ない、発根させた。育苗用培土を充填した72穴セルトレイに、200穴セルトレイで育苗した未処理苗(比較例1)、根を除去した胚軸を使用した発根苗(比較例2)および成長点部と根を除去した胚軸を使用した発根苗(本発明例)を各々移植した。10日間、ハウス内で育苗し、根鉢を形成させた。各区の10苗を使用して、二次根の形成程度と草丈を測定し、圃場に定植し、2箇月間の生育を調査した。結果を第1表に示す。
Figure 2007014295
実施例2・・・
キュウリ(品種:北進)の本葉4.5葉苗、トマト(品種:ろくさんまる)の本葉4.5葉苗、サツマイモ(品種:ベニアズマ)8葉7節の成長点部を各5苗準備し、成長点のみを摘心した。摘心後、一葉一節の植物体を調製した。これらを実施例1と同様に胚軸部を水道水中に浸漬し、挿し木処理を行なった。間接光下で胚軸部から発根させた。一葉一節体から発根した植物体を9cmポットに移植した。ハウス内で育苗し、根鉢を形成させた。比較例として、一葉一節体の調製に使用した苗を9cmポットに移植して、ハウス内で育苗した。これら比較苗と一葉一節苗を本圃に定植し、キュウリについては一段果の有無、トマトでは一段の着花数と一段果の有無、サツマイモは収量を調査した。結果を第2表に示す。
Figure 2007014295
実施例3・・・
大玉トマト(品種:ろくさんまる)を100粒、128穴のセルトレイを用いて、実施例1と同操作で発芽させた。ハウス内で2.5葉期まで育苗した。本発明例では、子葉上部の胚軸を5mm程度残して成長点部を摘心した。未摘心苗も含め、葉面散布を行ない、1週間育苗を継続した。本発明例での腋芽の萌芽を確認して、未摘心苗も含め根上部の胚軸基部で切断した。これらの胚軸部を深さ3cm程度の水槽内(水道水を使用)に挿し木した。水温を25〜28℃に制御しながら水道水を3cmの水位でオーバーフローさせた。この作業は、直接光を避け、間接光下で1週間、発根するまで浸漬を継続した。発根苗は、育苗用培土を充填した50穴のセルトレイに移植し、根鉢が形成するまでハウス内で育苗した。未摘心の挿し木苗(比較例)と摘心・挿し木苗(本発明例)を本圃に定植した。株間を90cmとし、比較例は一段花下の腋芽と主茎との2本仕立て(二条植え)に、本発明例では腋芽の2本仕立て(二条植え)と4本仕立て(一条植え)を、さらに本発明例では株間を120cmとした6本仕立て(一条植え)での栽培を行なった。一段果の各区の収量および最上段花の花数を調査した。結果を第3表に示す。
Figure 2007014295
実施例4・・・
トマト(品種:ハウス桃太郎)を200粒、セル育苗用培土を充填した200穴セルトレイに播種し、十分に灌水後、25〜28℃で発芽させた。発芽後、育苗ハウスに移し、通常の育苗を行なった。灌水は播種時のセルトレイの重量を目安に底面からの給水により行なった。本葉が1.5葉、2.5葉、3.5葉の各段階で、(1)成長点の摘心、一葉一節体の挿し木処理(実施例2)および根上部の胚軸基部で切断後の挿し木処理(実施例1)、(2)成長点の摘心、一葉一節体の挿し木処理および萌芽(腋芽)後根上部の胚軸基部で切断後の挿し木処理(実施例3)の各処理を行ない、慣行の播種法(30粒)および挿し木法(30苗)での成苗数と比較した。本発明例では90苗(15苗×3期×2区)を使用した。結果を第4表に示す。
Figure 2007014295
実施例5・・・
サツマイモ(品種:ベニサツマ、タネガシマムラサキ)の7節8葉の成長点を使用して、成長点を含む1葉を除き、同位の同程度の葉面積の葉を用いて、各品種30の本発明例の一葉一節体を調製した。さらに、各品種、15枚の一葉一節体に直径5mmのパンチ穴を葉面の片側に開けた。これらを、実施例1と同操作を行ない、発根までに要する日数を比較した。結果を第5表に示す。比較例として、7節8葉の成長点をそのまま用い、発根処理を行なった。
Figure 2007014295
比較例に係る育苗方法の工程説明図 本発明の第1実施形態に係る育苗方法の工程説明図 本発明の第2実施形態に係る育苗方法の工程説明図 本発明の第2実施形態に係る育苗方法の工程説明図 本発明の第2実施形態に係る育苗方法の工程説明図 本発明の第3実施形態に係る育苗方法の工程説明図
符号の説明
11 幼苗
12 胚軸
13 子葉
14 苗床
15 二次根
16 成長点
17 腋芽
18 一葉一節体
19 葉
20 パンチ穴

Claims (6)

  1. 植物体地上部成長点および根部を完全に除去した植物体を挿し木することを特徴とする育苗方法。
  2. 挿し木に供する植物体は一葉一節体であることを特徴とする請求項1記載の育苗方法。
  3. 幼苗における地上部成長点を摘心し、その結果として腋芽の発芽を誘導し、胚軸を子葉近傍で切断し、あらためて発根させることを特徴とする育苗方法。
  4. 幼苗における胚軸を子葉上部にて切断し、成長点を摘心し、摘心した成長点部から複数の一葉一節体を調製し、各一葉一節体からあらためて発根させることを特徴とする育苗方法。
  5. 上記請求項4における胚軸下部および子葉等の残部から一対の腋芽の発芽を誘導し、株元の根全体を除去し、あらためて発根させることを特徴とする育苗方法。
  6. 成長点の摘心、根部の切断または一葉一節体への切断のほかに、葉にパンチ穴をあけることにより苗に更なる物理的ストレスを与えることを特徴とする育苗方法。
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