JP2007013899A - 病院用緊急指示伝達システム及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 1人の看護師に医者等の指示者からの指示を確実に伝達することができる病院用緊急指示伝達システムを提供する。
【解決手段】 医師が緊急指示を行った場合に、未受信の指示状態及びオーダを記憶手段90に書き込み、記憶手段90の看護勤務管理情報から現在勤務中である看護師を特定する情報を読み出し、読み出した看護師を特定する情報に基づき記憶手段の利用者情報からPHS番号を読み出し、読み出したPHS番号で発呼し、発呼対象のPHS60と回線が接続した場合にオーダを音声化した情報を接続したPHS60に送信し、記憶手段90に書き込まれている指示状態を未受信から受信完に更新し、さらに、前記読み出したPHS番号で発呼する場合に所定時間経過しても発呼対象のPHS60と回線が接続しない場合に、読み出した看護師の中から次の看護師のPHS番号で発呼する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、病院で指示者から被指示者へ緊急の指示を伝達する病院用緊急指示伝達システムに関し、特に、指示者が端末から指示を行った場合に被指示者が携帯するPHS等の端末で音声により指示を伝達する病院用緊急指示伝達システムに関する。
従来、医者は回診等で得た情報を電子カルテシステム上のPC(Personal Computer)を用いて電子カルテに書き込み、患者の容態に合わせてオーダを書き込んでいた。看護師はかかる医者がオーダを書き込んだ電子カルテを無線通信機能を有した電子カルテシステム上のノートPC、PDA(Personal Digital Assistance)、ベッドサイド端末を用いて担当患者の電子カルテを見ながら指示された治療を処置していた。この他、看護師はナースステーションでも電子カルテシステム上のPCを用いて電子カルテを参照し、電子カルテに変更がないか否かを確認していた。電子カルテシステムのオーダ機能に関しては、特開2002−56087号公報、特開2003−196388号公報に開示され、周知となっている。
この他、本発明の病院用緊急指示伝達システムに関連する第1の背景技術として、特開平9−19467号公報に開示される患者情報システムがある。この第1の背景技術の患者情報システムは、患者識別情報および音声メッセージを入力することが可能な携帯型無線通信子機と、患者情報の蓄積および検索を行う患者情報管理部と、検索した患者情報の出力制御を行なう患者情報出力制御部およびディスプレイ、スピーカを具備する出力装置からなり、患者情報管理部に緊急情報管理手段を有し、緊急伝達を要する患者情報には緊急連絡設定を設定することができ、緊急連絡設定を行なうと患者担当者管理手段において緊急連絡設定のある患者に対応する患者担当者を取得し、次に子機使用者管理手段において前記患者担当者に対応する携帯型無線通信子機識別情報を取得し、緊急連絡の発生した患者担当者の携帯型無線通信子機へ緊急のアラームを発生することができ、受信側はアラームのトリガーにより伝達事項を受信することができるものである。
このように第1の背景技術の患者情報システムによれば、患者に緊急伝達情報が発生した場合、情報を伝達すべき担当者が取得し、さらに当該担当者の携帯型無線通信子機識別情報を取得し、当該担当者に対して緊急伝達情報発生の旨のアラームを送信することができると共に、参照指示操作を行なうことにより当該患者に関する患者情報を取得することを可能とする。
次に、第2の背景技術として、特開平11−143972号公報に開示される病院用管理システムがある。この背景技術の病院用管理システムは、患者と対応したナース呼出し信号を受けて、患者識別データを作成する患者識別データ作成手段と、呼出しに対応する処置データを入力する処置データ入力手段と、前記入力された処置データを前記患者識別データとを対応して記憶する記憶手段とを備え、前記処置データは処置内容データであるものである。
このように背景技術の病院用管理システムによれば、ナース呼出し信号を受けて、患者識別データを作成し、ナース呼出し信号に対応して必要な処置をとると、その処置データが入力され、処置データと患者識別データが対応して記憶されるものであるから、呼出しに対しての対応実施、処置内容、呼出し状況を後に確認することができる。
特開平9−19467号公報 特開平11−143972号公報
このように従来においては、看護師は医者がPCを用いて書き込んだ電子カルテのオーダに従って看護を行うために医療ミスの発生を防止することができるものの、看護師の担当患者への巡回時に少なくとも電子カルテにオーダの書き込みがない場合には看護師により看護が実行されないという課題を有する。ここで、巡回以外にも看護師はナースステーション等に配置されたPCから電子カルテを見ることはあるものの、出勤時以外を除いては必ず見るわけではなく、特に、緊急性の高い治療に限って突如電子カルテに書き込まれるため必ず電子カルテに途中で書き込まれたオーダを処置しなければいけないが現状では対応することができないという課題を有する。具体的には、図6に示すような次のようなケースがある。つまり、医者が1時間以内に患者♯0に対するオーダを電子カルテシステム上のPCを用いて入力した場合に、看護師は既に指示を受けて前もって入力されていたオーダに従って患者♯1、患者♯2、患者♯3にそれぞれ看護を実施した。そして、看護を実施した後に看護師が電子カルテシステム上のPCを用いて指示を受けた場合に、既に医者が指定した1時間を経過した後であって、患者の容態が悪化していたというケースである。
また、前記第1の背景技術の患者情報システムを利用した場合には、緊急の場合に患者担当者にアラームで知らせることができるものの、適切に患者担当者に伝達されたか否かが不明であり、さらには、患者担当者が勤務していない場合にはかかるアラームで患者担当者に知らせることができず、伝達されたか否かも不明であるため他の看護師に伝達することもできないという課題を有する。
さらに、前記第2の背景技術の病院用管理システムを利用した場合には、ナース呼出し信号を受けての対応を確認することができるものの、適切に看護師に伝達されたか否かが不明であり、さらには、特定の看護師だけでなく全ての看護師に伝達されてしまうという課題を有する。全ての看護師に緊急指示が伝達されることで伝達された看護師全てが電子カルテを参照したり、患者を確認したりすることで作業効率が悪くなる。
第1の背景技術及び第2の背景技術は緊急の場合でも特に緊急性の高い場合に対応するシステムであり、本発明はこれらの緊急性よりは若干の余裕がある場合に1人の看護師に患者を除く医者等の指示者からの指示を確実に伝達することができる病院用緊急指示伝達システムを提供することを目的とする。
緊急性の高い場合とは患者がナースコールを利用した場合等が該当する。本発明が想定する緊急の場合とは、途中で電子カルテに書き込んだとしても最悪担当看護師の次の出勤時には変更された指示内容を確認することができるので、それよりも前の段階で看護師に処置してもらいたい場合が該当する。具体的には、血糖値が少しずつ上昇してきている場合に、夕方に医者が電子カルテを確認して気付いて少なくとも患者の就寝前に点滴の投与量を増やす場合が該当する。言い換えれば、迅速に対応すべき必要があるが、現状では患者には症状がでていないものの、そのまま放置しておくと確実に発作がおきることが想定される場合等である。このような場合には医者は確実に看護師に指示する必要があるが、直近の緊急事項として伝達しない場合(緊急呼出を看護師にして指示内容がかような場合が続けば緊急性の高い場合に緊急呼出した場合に看護師が緊急性を感じて対応してくれなくなる)、伝達できない場合(ナースステーションに電話をした場合に看護師が出払っている場合)がある。電子カルテが採用されていない紙のカルテを使用していた時代であれば、医者はこのような場合にカルテキャビネット内のカルテに追加書き込みを行って追加書き込みがありオーダを実施して欲しいことを看護師に伝達するために色の付いた棒を差し込んでいた。看護師はフォルダ内の色棒に気付いてカルテを確認し、担当看護師であれば看護を実施し、担当看護師でない看護師が気付いた場合には担当看護師へ連絡し、担当看護師が勤務中でなければ気付いた看護師が実施していた。
(1)本発明に係る病院用緊急指示伝達システムは、医者等の指示者がオーダを緊急指示として入力した場合に、記憶手段にオーダ、未受信の状態の指示状態を書き込む手段と、看護師を特定する情報と勤務時間情報とからなる看護勤務管理情報を格納した記憶手段から現在勤務中である看護師を特定する情報を抽出する勤務看護師抽出手段と、看護師を特定する情報とPHS番号からなる利用者情報を格納した記憶手段から読み出した看護師を特定する情報に基づき看護師のPHS番号を読み出す手段と、読み出した看護師のPHS番号で発呼する発呼手段と、発呼対象となっている看護師のPHSと回線が接続した場合にオーダを音声化した情報を接続したPHSに対して送信する手段と、オーダを音声化した情報を送信した場合に未受信の状態の指示状態を受信完の状態に更新する手段を含み、前記発呼手段で所定時間経過しても回線が接続しない場合に、現在の発呼を止め、抽出された次の看護師のPHSに対して発呼するものである。このように本発明においては、医師が緊急指示を行った場合に、未受信の指示状態及びオーダを記憶手段に書き込み、記憶手段の看護勤務管理情報から現在勤務中である看護師を特定する情報を読み出し、読み出した看護師を特定する情報に基づき記憶手段の利用者情報からPHS番号を読み出し、読み出したPHS番号で発呼し、発呼対象のPHSと回線が接続した場合にオーダを音声化した情報を接続したPHSに送信し、記憶手段に書き込まれている指示状態を未受信から受信完に更新し、さらに、前記読み出したPHS番号で発呼する場合に所定時間経過しても発呼対象のPHSと回線が接続しない場合に、読み出した看護師の中から次の看護師のPHS番号で発呼するので、勤務中の看護師の誰か1人の携帯するPHSに発呼し、看護師が看護を実施中であるとか、看護師が着信に気付かない場合とかで回線が接続しない場合には勤務している次の看護師に発呼することになり回線が接続することで音声により緊急指示を伝達しており、緊急指示を確実に勤務中の看護師1人に伝達することができる。また、緊急指示の着信はあったが回線を接続していない看護師であっても、PHSの着信履歴機能があれば着信履歴が残るためかかる着信履歴を契機に電子カルテを確認して対処することができる。さらにまた、指示者は指示状態を参照することで緊急指示が伝達されたか否かを把握することができる。本発明のオーダを、電子カルテシステムの通常のオーダと区別して緊急指示のオーダとすることが望ましい場合もある。前記オーダを音声化した情報とは、オーダ全てを音声化した情報だけでなく、オーダの一部を音声化した情報、オーダの一部を音声化し定型句の合成した情報も含まれる。たとえば、「フジツウ タロウ サン キンキュウ シジ」、「302 ゴウシツ フジツウ サン キンキュウ シジ」、「フジツウ タロウ サン チュウシャ ノ キンキュウ シジ」、「フジツウ タロウ サン チュウシャ インスリン 12タンイ ノ キンキュウ シジ」である。
(2)本発明に係る病院用緊急指示伝達システムは必要に応じて、患者を特定する情報と担当看護師を特定する情報からなる入院患者情報を格納する記憶手段から入力されたオーダ内の患者を特定する情報に基づき対応する担当看護師を特定する情報を読み出す手段をさらに含み、前記勤務看護師抽出手段で担当看護師が勤務中であることを確認できた場合に、コンピュータが担当看護師のPHSに対してはじめに発呼するものである。このように本発明においては、指示者から入力されたオーダに含まれる患者を特定する情報に基づき入院患者情報から担当看護師を特定する情報を読み出し、担当看護師が勤務中である場合にこの担当看護師が所持するPHSにはじめに発呼するので、患者を原則として看護する担当の看護師に対してまず発呼され緊急指示が伝達され円滑且つ適切に看護が実施される。また、担当看護師が勤務していなかったり、電話に出ることができない場合にあっては他の勤務中の看護師に緊急指示が確実に伝達される。
(3)本発明に係る病院用緊急指示伝達システムは必要に応じて、前記指示者がオーダを入力した場合に合わせて指定時間も入力した場合に、また、指定時間が予め設定されている場合に、指定時間が経過したか否かを判断する手段と、指定時間が経過していると判断した場合に記憶手段の指示状態を読み出して未受信か否かを判断する手段と、未受信であると判断した場合に該当指示者のPHSに対して発呼し、発呼対象のPHSと回線が接続した場合に緊急指示が看護師に伝達されていない旨の音声データを接続したPHSに対して送信する手段をさらに含むものである。このように本発明においては、指定時間がある場合には指定時間を経過しているか否かを判断し、指定時間を経過している場合に指示状態を読み出して値が未受信であるか否かを判断し、未受信である場合に該当指示者のPHSに発呼し、回線が接続した場合に緊急指示が看護師に伝達されていない旨の音声データを接続しているPHSに送信するので、指定時間内に緊急指示が看護師に伝達されない場合には緊急指示の操作を行った指示者にその旨が伝達され、指示者が緊急指示の未伝達に対処することができ、患者に看護を実施しないという事態を回避することができる。指示者の緊急指示の未伝達への対処しては、時間に余裕がある場合には再度の緊急指示伝達の他、自らの看護の実施、看護師への直接連絡等がある。
(4)本発明に係る病院用緊急指示伝達システムは必要に応じて、前記医者がオーダを入力した場合に合わせて指定時間も入力した場合に、または、指定時間が予め設定されている場合に、指定時間が経過したか否かを判断する手段と、指定時間が経過していると判断した場合に緊急指示情報を参照して実施完か否かを判断する手段と、実施完でないと判断した場合に患者を特定する情報、該当指示者のPHSに対して発呼し、発呼対象のPHSと回線が接続した場合に緊急指示のオーダが看護師により実施されていない旨の音声データを接続したPHSに対して送信する手段をさらに含むものである。このように本発明においては、指定時間がある場合には指定時間を経過しているか否かを判断し、指定時間を経過している場合に緊急指示情報の指示状態を読み出して値が実施完であるか否かを判断し、実施完でない場合に該当指示者のPHSに発呼し、回線が接続した場合に緊急指示が看護師により実施されていない旨の音声データを接続しているPHSに送信するので、指定時間内にオーダが看護師に実施されない場合には緊急指示の操作を行った指示者にその旨が伝達され、指示者がオーダの未実施に対処することができ、患者に看護を実施しないという事態を回避することができる。実施完とは指示状態の状態の一つであり、通常実施した看護師がPCを用いて更新する。指示状態は実施完の他、未受信、受信完、再指示がある。
(5)本発明に係る病院用緊急指示伝達プログラムは、コンピュータに、看護師を特定する情報と勤務時間情報とからなる看護勤務管理情報を格納した記憶手段から現在勤務中である看護師を特定する情報を抽出する勤務看護師抽出手順と、看護師を特定する情報とPHS番号からなる利用者情報を格納した記憶手段から読み出した看護師を特定する情報に基づき看護師のPHS番号を読み出す手順と、読み出した看護師のPHS番号で発呼する発呼手順と、発呼対象となっている看護師のPHSと回線が接続した場合に医者等の指示者が入力したオーダを音声化した情報を接続したPHSに対して送信する手順を実行させ、前記発呼手順は所定時間経過しても回線が接続しない場合に、現在の発呼を止め、抽出された次の看護師のPHSに対して発呼することにより行われるものである。
上記各手順、手段は一つのコンピュータでなすこともできるが、当業者であれば設計事項であるように分散させて複数のコンピュータを協働させてなすこともできる。また、各手順、手段で情報の書き込み、読み出しを行う記憶手段も一つの外部記憶装置、主記憶装置、データベースで構成することも、当業者であれば設計事項であるように分散させて複数の外部記憶装置、主記憶装置、データベースで構成することもできる。さらにまた、一連の手順、手段の順番は、当業者による設計変更の範囲で順番を変更することができることも明らかである。
これら前記の発明の概要は、本発明に必須となる特徴を列挙したものではなく、これら複数の特徴のサブコンビネーションも発明となり得る。
ここで、本発明は多くの異なる形態で実施可能である。したがって、下記の実施形態の記載内容のみで解釈すべきではない。
実施形態では、主にシステムについて説明するが、所謂当業者であれば明らかな通り、本発明はコンピュータで使用可能なプログラム及び方法としても実施できる。また、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、または、ソフトウェア及びハードウェアの実施形態で実施可能である。プログラムは、ハードディスク、CD-ROM、DVD-ROM、光記憶装置または磁気記憶装置等の任意のコンピュータ可読媒体に記録できる。さらに、プログラムはネットワークを介した他のコンピュータに記録することができる。
図1は本実施形態に係る緊急指示伝達のシステム構成図を示す。本実施形態では、病院用緊急指示伝達システムは、電子カルテシステムと協働する。ここでの電子カルテシステムを狭義の電子カルテシステムとして、病院用緊急指示伝達システムを含めて広義の電子カルテシステムと捉えることもできる。電子カルテシステムは、サービスを提供する電子カルテサーバ、サービスを要求する電子カルテクライアントからなる。電子カルテサーバは大型コンピュータ10に電子カルテサーバプログラムを格納して読み出し可能となって構築されている。電子カルテクライアントは医者が利用するPC20、看護師が利用するノートPC30、看護師が利用するタブレットPC40に電子カルテクライアントプログラムを格納して読み出し可能となって構築されている。病院用緊急指示伝達システムは、緊急指示伝達機能を提供する緊急指示伝達サーバからなる。緊急指示伝達サーバは大型コンピュータ50に緊急指示伝達サーバプログラムを格納して読み出し可能となって構築されている。
医者が利用するPC20に格納されている電子カルテクライアントプログラムと、看護師が利用するノートPC30及びタブレットPC40に格納されている電子カルテクライアントプログラムとでは相違点がある。前者医者が利用するPC20に格納されている電子カルテクライアントプログラムはオーダを行うことができるオーダ機能と緊急指示を行うことができる緊急指示機能を提供するようにコンピュータを動作させる。後者看護師が利用するノートPC30及びタブレットPC40に格納されている電子カルテクライアントプログラムは前記機能をどちらも有しない。これは原則として医者が処方、注射、処置、検査といったオーダを出し、かかるオーダに対して看護師が処置するためである。
前記構成の他、各看護師が所持するPHS60、各医者が所持するPHS80が必要であり、また、大型コンピュータ90にデータベースが構築されている。
本実施形態では、PC20を構成するプロセッサがメインメモリに読み出された電子カルテクライアントプログラムを実行して電子カルテがディスプレイに表示されている状態で、緊急指示機能を実行するように割り当てられているスイッチを医者が押下することでプロセッサが前記機能を実行する構成となっている。本実施形態では、前記したように医者が看護師に緊急の指示を伝達するために病院用緊急指示伝達システムが構築されているとして、看護師が利用するノートPC30、タブレットPC40は緊急指示機能を提供することができず、電子カルテのみの参照のみの機能を提供している。各看護師が所持するPHS60及び各医師が所持するPHS80には本システムに係るプログラムは格納されていない。
電子カルテサーバプログラム及び電子カルテクライアントプログラム(緊急指示機能を除く)は、既に周知技術であって、当業者であれば適宜実装することができるので、ここでの詳細な説明は省略する。なお、病院用緊急指示伝達システムと関連する部分については、電子カルテシステムについて適宜説明を以下で行う。
緊急指示伝達サーバプログラムが格納されている大型コンピュータ50はディジタルデータ網と接続するTA70と有線ケーブル(例えばUSBケーブル)で接続している。この大型コンピュータのハードディスクにはPHS等の電話に発呼するためのダイヤラープログラムが格納され、緊急指示伝達サーバプログラムから呼び出せるになっている。このダイヤラープログラムを呼び出す場合に発呼先番号を指定する。さらに、着呼した場合に音声データをダイヤラープログラムに渡すことでディジタルデータ網を介して着呼側で音声が出力可能となる。また、緊急指示伝達サーバプログラムが格納されている大型コンピュータ50には、単にデータベース90や大型コンピュータ50に格納されている音声データをダイヤラープログラムに渡す以外に、音声データを組み合せて一つの音声データにしたり、テキストデータを音声データに変換するための音声合成プログラムが格納されている。この大型コンピュータ50には各種データベースが構築されている。前記ダイヤラープログラム及び音声合成プログラムは、既に周知技術であって、当業者であれば適宜実装することができるので、ここでの詳細な説明は省略する。なお、病院用緊急指示伝達システムと関連する部分については、ダイヤラープログラム及び音声合成プログラムについて適宜説明を以下で行う。
緊急指示伝達サーバプログラムは、大型コンピュータ50に、患者識別番号(患者ID)と担当看護師識別番号(担当看護師ID)からなる入院患者情報から入力された患者IDに基づき対応する担当看護師IDを読み出す第1の手順と、看護師名、看護師ID及び勤務時間情報からなる看護勤務管理情報から現在勤務中である看護師IDを読み出す第2の手順と、読み出した看護師IDに基づき看護師IDとPHS番号からなる利用者情報から抽出した看護師のPHS番号を読み出した第3の手順と、読み出した看護師のPHS番号で発呼し、所定時間経過しても着呼しない場合には現在の発呼を止め、読み出した次の看護師IDのPHS番号で発呼する第4の手順と、呼び出し対象となっている看護師のPHSと回線が接続した場合に病室位置、病室番号、ベッド番号及びオーダ内容(注射、点滴等)を音声化した情報を着呼したPHSに対して送信する第5の手順と、病室位置、病室番号、ベッド番号及びオーダ内容を音声化した情報を送信した場合に前記緊急指示情報に該当患者の指示状態を未受信から受信完に更新する第6の手順を実行させるためのプログラムであって、前記第4の手順ははじめて発呼する場合に担当看護師が勤務中であることを確認できた場合に担当看護師のPHS番号で発呼することにより行われるプログラムである。
また、前記緊急指示伝達サーバプログラムは、大型コンピュータ50に、前記医者が入力した指定時間が経過している場合で、大型コンピュータ50が緊急指示情報を参照して未受信と判断した場合に、その入力した医者の所持するPHS番号で発呼し、発呼対象のPHSと回線が接続したときに緊急指示が看護師に伝達されていない旨の音声データを送信する第7の手順をさらに実行させるためのプログラムである。さらに、前記緊急指示伝達サーバプログラムは、大型コンピュータ50に、前記医者が入力した指定時間が経過している場合で、且つ、大型コンピュータ50が緊急指示情報を参照して未受信及び処置完以外と判断した場合に、その入力した医者の所持するPHS番号で発呼し、発呼対象のPHSと回線が接続した場合に緊急指示のオーダが看護師に実施されていない旨の音声データを送信する第8の手順をさらに実行するためのプログラムである。ここで、第7の手順の指定時間と第8の手順の指定時間を別々に設定することができる。たとえば、連絡は1時間以内、看護は3時間以内の指定をそれぞれ行う。
電子カルテクライアントプログラムの緊急指示機能は、医者が患者を選択することができるプルダウンメニュー、オーダ内容を選択するプルダウンメニュー及び指定時間を入力するテキストボックスからなるインタフェースをディスプレイに表示し、また、医者が入力した患者識別番号、オーダ内容及び指定時間を電子カルテサーバプログラムが格納されている大型コンピュータ10に送信する機能である。
図2は本実施形態に係る緊急指示伝達のデータベースの構成の一例を中心とした説明図である。前記データベースが構築されている大型コンピュータ90には、看護勤務管理情報、入院患者情報、緊急指示情報、オーダ情報、利用者情報、音声情報のデータベースが構築されている。看護勤務管理情報は、看護日、勤務区分、リーダ看護師ID、複数の看護師IDの属性を有するテーブルに格納される(正規化してもよい)。入院患者情報は、患者ID、担当医師ID、担当看護師IDの属性を有するテーブルに格納される。緊急指示情報は、指示年月日時、指定時間、患者ID、オーダ番号、指示状態の属性を有するテーブルに格納される。オーダ情報は指示をした医者ID、指示受看護師ID、実施看護師ID、オーダ内容、オーダ番号、実施フラグ(オーダを実施したか否かのフラグ)の属性を有するテーブルに格納される(この他、指示をした時間、指示を受けた時間、実施をした時間等の時間を属性に含めることもできる)。利用者情報は、看護師ID又は医師ID、PHS番号の属性を有するテーブルに格納される。音声情報は、音声ID、音声データの属性を有するテーブルに格納される。このデータベースが構築されている大型コンピュータ90へは、電子カルテサーバ10及び緊急指示伝達サーバ50が適宜アクセスを行うことができる。
データベースに格納される音声情報の音声データは定型部分のみであり、変更部分に関しては医者になす緊急指示の内容に応じて動的に変更され、音声合成により一つの音声データとなって回線が接続されているPHSに送信される。完成した音声データが「3カイ キタ ビョウトウ 305ヘヤ 2ベッド ノ カンジャサマ チュウシャ ノ キンキュウ シジ」であるとすれば、「 ノ カンジャサマ 」「 ノ キンキュウ シジ」が定型部分であり、その他は変更部分である。変更部分は例えば緊急指示の内容から患者を特定して予めデータベースに記録されている患者情報から階数、病棟、部屋、ベッド番号を読み出し、さらに、緊急指示のオーダからオーダ内容を抜き出し、これらを音声化し、前記定型部分と合成することができる。この音声データの構成も一例であり(たとえば医者が入力した内容をそのまま音声化する構成でもよい)、他の周知技術を適用できることは明らかである。
図3ないし図5は本実施形態に係る病院用緊急指示伝達システムのフローチャートである。予め、大型コンピュータ10に構築された電子カルテサーバ、大型コンピュータ50に構築された緊急指示伝達サーバは起動しているとする。また、医者が利用するPC20の電子カルテクライアントプログラム、看護師が利用するノートPC30の電子カルテクライアントプログラム、看護師が利用するタブレットPC40の電子カルテクライアントプログラムがそれぞれのコンピュータのプロセッサに実行されており、各患者の電子カルテを参照することが可能となっている状態であるとする。
まず、医者がPC20のマウスで操作し電子カルテクライアントプログラムがプロセッサに実効されて必要であれば電子カルテサーバが構築されている大型コンピュータ10にアクセスをして緊急の指示を出すために該当する患者の電子カルテをディスプレイに表示させる。医者が現在表示されているインタフェースに配置される緊急指示機能を実行するためのスイッチをマウスで操作して押下することで、先ほどディスプレイに表示させていた該当する患者の患者識別番号がプルダウンメニューで自動的に選択された状態となる。さらに、医者がマウスでオーダ内容を選択するプルダウンメニューを選択し、指定時間を入力するテキストボックスに指定時間を入力して、決定ボタンを押下することで、医者が利用するPC20から電子カルテサーバが構築されている大型コンピュータ10に医者ID、患者ID、オーダ内容及び指定時間が送信される。電子カルテサーバ10はPC20から医者ID、患者ID、オーダ内容及び指定時間を受信し、緊急指示情報のテーブル内に受信した患者ID、指定時間で新たにタプルを生成する(ステップ101)。該当タプルの指示年月日時には医者が指示した年月日時の値を挿入する。また、新たに生成されたタプルの指示状態はデフォルト値で未受信とする。電子カルテサーバ10はオーダ情報のテーブル内に受信した医者ID、オーダ内容で新たにタプルを生成する(ステップ102)。該当タプルのオーダ番号には電子カルテサーバが自動生成したシステム内で一意にオーダを特定することができる番号を挿入する。この挿入した番号は前記緊急指示情報のオーダ番号にも挿入される。この時点で医者が利用するPC20、看護師が利用するノートPC30及びタブレットPC40から更新された電子カルテを参照することができる。該当する患者の電子カルテを見ることでオーダ機能を利用してオーダを登録したのと同様に緊急指示により追加されたオーダを参照することができる。ここで、他のオーダと区別するために、緊急の文字を付加したり、他のオーダと異なる配色でディスプレイに表示させることが好ましい。後記するように、本実施形態ではPHS60に緊急指示が音声により看護師に伝達されるだけであって、看護師がかかる緊急指示に対して処置を行う場合にはノートPC30又はタブレットPC40を用いて該当患者の電子カルテを参照して処置するため、前記強調表示により円滑にオーダ内容を把握することができる。
緊急指示伝達サーバ50は緊急指示情報を常時監視しており新たなタプルが生成されたことをトリガとして次のステップを実施する。ここで生成されたタプルの情報は緊急指示伝達サーバ50が読み出すことにする。
緊急指示伝達サーバ50が読み出した患者IDに基づいて入院患者情報から担当看護師IDを検索し(ステップ111)、該当する担当看護師IDを読み出す(ステップ112)。緊急指示伝達サーバ50が現在の時刻から現在勤務をしている区分を判別し(ステップ121)、該当する勤務区分を検索し(ステップ122)て看護師IDを読み出す(ステップ123)。ここでは、勤務区分を準夜勤、日勤、深夜勤とした。緊急指示伝達サーバ50が前記ステップ112の担当看護師IDが前記ステップ122で読み出した看護師ID内にあるか否かを判断する(ステップ124)。担当看護師がいると判断した場合には、前記ステップ122で読み出した看護師IDを並び替えて先頭を担当看護師IDとする(ステップ125)。前記ステップ124で担当看護師がいないと判断した場合には、並び替えを行わず読み出した順になっている(ステップ126)。読み出した先頭がリーダ看護師IDとなるようにデータベース90の属性順を他の看護師と比べてリーダ看護師を先になるように構成することが望ましい。先頭の看護師IDを伝達する看護師に決定する(ステップ127)。緊急指示伝達サーバ50が決定した看護師IDに基づいてデータベース90の利用者情報からPHS番号を読み出す(ステップ131)。緊急指示伝達サーバ50が読み出したPHS番号で発呼する(ステップ141)。緊急指示伝達サーバ50が呼び出し音が10回を超えたか否かを判断する(ステップ142)。着呼しているPHS60を所持している看護師が電話に出て回線を接続した場合には、緊急指示伝達サーバ50が呼び出し音が10回以内と判断したことになって、該当オーダを音声化した音声データ(例えば、前記した『3カイ キタ ビョウトウ 305ヘヤ 2ベッド ノ カンジャサマ チュウシャ ノ キンキュウ シジ』)をPHS60に送信する(ステップ151)。緊急指示伝達サーバ50が緊急指示情報の該当タプルの指示状態を受信完に更新する(ステップ152)。緊急指示伝達サーバ50がオーダ情報の該当タプルの指示受看護師に電話に出た看護師IDを挿入する(ステップ153)。
前記ステップ142で緊急指示伝達サーバ50が呼び出し音が10回を超えたと判断した場合には、緊急指示伝達サーバ50が指定時間内か否かを判断する(ステップ161)。緊急指示伝達サーバ50が指定時間内であると判断した場合には、読み出した次の順番の看護師を対象とし(ステップ162)、ステップ127に戻る。前記ステップ161で緊急指示伝達サーバ50が指定時間外であると判断した場合には、緊急指示をした医師IDに基づいてデータベース90の利用者情報からPHS番号を読み出し、読み出したPHS番号で発呼する(ステップ171)。ここでは、10回の呼び出し音を3セットまで呼び出しを行う。医師が着呼に対して電話に出て回線を接続した場合には、該当音声データ(例えば、『キンキュウ シジ ガ デンタツ サレテイマセン』)をPHSに送信する(ステップ172)。緊急指示伝達サーバ50がデータベース90の緊急指示情報の該当タプルの指示状態を再指示に更新する(ステップ173)。さらに、緊急指示伝達サーバ50がデータベース90のオーダ情報の属性備考に「緊急指示伝わらず」というテキストデータを挿入する(ステップ174)。前記ステップ173の伝達に対して、医者はPC20を用いて再度緊急指示の操作を行ったりすることができる他、緊急連絡をナースステーションに対して電話にて行うことができる。
前記ステップ151で、音声データをPHS60で聞いた看護師はノートPC30、タブレットPC40を用いて該当患者の電子カルテを参照し、該当患者の病室に行って処置を行う。処置が完了した後には、看護師が処理を完了したことを入力することで電子カルテサーバ10へ患者ID、オーダ番号、指示状態を送信する。電子カルテサーバ10がデータベース90の緊急指示情報のオーダ番号が合致するタプルの指示状態を実施完に更新する(ステップ201)。また、緊急指示伝達サーバ50がオーダ情報のオーダ番号が合致するタプルの実施看護師IDに入力した看護師の看護師IDを挿入し、さらに、実施フラグを立て備考を「処置済」のテキストデータに更新する(ステップ202)。
指示状態が受信完に移行した場合には、緊急指示伝達サーバ50が次の処理を行う。緊急指示伝達サーバ50が指示状態が実施完になっていないか否かを判断する(ステップ211)。このステップ211で緊急指示伝達サーバ50が指示状態が実施完であると判断した場合には、監視を終了する(ステップ212)。前記ステップ211で緊急指示伝達サーバ50が指示状態が実施完でないと判断した場合には、指定時間内か否かを判断する(ステップ213)。このステップ213で緊急指示伝達サーバ50が指定時間内と判断した場合には、ステップ211に戻る。前記ステップ213で緊急指示伝達サーバ50が指定時間外であると判断した場合には、緊急指示をした医師IDに基づいてデータベース90の利用者情報からPHS番号を読み出し、読み出したPHS番号で発呼する(ステップ221)。ここでは、10回の呼び出し音を3セットまで呼び出しを行う。医師が着呼に対して電話に出て回線を接続した場合には、該当音声データ(例えば、『キンキュウ シジ ガ ジッシ サレテイマセン』)をPHSに送信する(ステップ222)。緊急指示伝達サーバ50がデータベース90のオーダ情報のオーダ番号が合致するタプルの備考を「未対応」のテキストデータに更新する(ステップ223)。前記ステップ222の伝達に対して、医者はPC20を用いて再度緊急指示の操作を行ったりすることができる他、緊急連絡をナースステーションに対して電話にて行うことができる。
医者がPC20を用いて緊急指示の操作を行って緊急指示伝達サーバ50がデータベース90に緊急指示情報にタプルを生成した後は、医者はPC20を用いて緊急指示情報の該当オーダ番号のタプルを参照して進捗を確認することができる。
[緊急指示をした時刻が勤務シフトの変更時刻に近い場合の処理] 前記本実施形態において、緊急指示をした時刻が勤務シフトの変更時刻に近いと判断した場合には、指定時間まで十分時間がある場合には次のシフトを適用して前記ステップ121(現在の時刻から現在勤務をしている区分を判別するステップ)以下を処理し、指定時間まで十分時間がない場合には現在のシフトを適用して前記ステップ121以下を処理することもでき、円滑に看護師が勤務を交代することができる。また、ステップ161(指定時間内か否かを判断するステップ)、ステップ213(指定時間内か否かを判断するステップ)の判断時に勤務シフトの変更時刻が経過した場合には、再度ステップ121へ戻って処理する構成にすることもでき、勤務シフトの変更による緊急指示の伝達もれが生じることを防止することができる。
[看護師の利用するノートPC、タブレットPCからの指示状態の変更] 前記本実施形態において、看護師の利用するノートPC30、タブレットPC40からも電子カルテを参照して未受信から受信完に変更できるように構成することもでき、手が空いている看護師であれば受信完として看護を実施することで、他の勤務している看護師への発呼をなくすことができ、看護師の看護作業負担の平滑化を促進することができる。また、実施完の操作を行った看護師IDはオーダ情報の指示受看護師IDに格納することもでき、責任を明確化することもできる。
[緊急指示伝達の範囲指定] 前記本実施形態では小さい病院であれば全ての勤務中の看護師を対象として緊急指示伝達を実施することもできるが、大きい病院であればナースステーションの管轄毎、分科毎(外科、内科等)、フロアー毎、病棟も緊急指示の入力時点で指定可能にすることが好ましい。デフォルトではナースステーションの管轄毎にしておき、緊急の程度が高ければより広い範囲で指定をすることで、自分が管轄していないエリアからの緊急指示を看護師が受けることでかかる緊急指示の緊急性の高さを把握することができ、適切に対処することができる。また、指定時間を複数選択でき、選択した指定時間毎に範囲を指定することもでき、デッドラインに近づく程範囲を広げて設定することで最悪の事態を確実に回避することができる。
[電子カルテクライアントプログラム実行時のユーザの特定] 医者がコンピュータ20を用いて電子カルテクライアントプログラムを実行している場合には、医者がログインすることで医者を特定することができ、看護師も同様である。また、予め、コンピュータ20を特定のユーザしか使用しない場合には、特定のユーザを予め設定しておく構成にすることもできる。そうすることで、システムはどの医者又は看護婦から操作であるのかを判別することができる。
以上の前記各実施形態により本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は実施形態に記載の範囲には限定されず、これら各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能である。そして、かような変更又は改良を加えた実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。このことは、特許請求の範囲及び課題を解決する手段からも明らかなことである。
上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 医者等の指示者がオーダを緊急指示として入力した場合に、記憶手段にオーダ、未受信の状態の指示状態を書き込む手段と、看護師を特定する情報と勤務時間情報とからなる看護勤務管理情報を格納した記憶手段から現在勤務中である看護師を特定する情報を抽出する勤務看護師抽出手段と、看護師を特定する情報とPHS番号からなる利用者情報を格納した記憶手段から読み出した看護師を特定する情報に基づき看護師のPHS番号を読み出す手段と、読み出した看護師のPHS番号で発呼する発呼手段と、発呼対象となっている看護師のPHSと回線が接続した場合にオーダを音声化した情報を接続したPHSに対して送信する手段と、オーダを音声化した情報を送信した場合に未受信の状態の指示状態を受信完の状態に更新する手段を含み、
前記発呼手段で所定時間経過しても回線が接続しない場合に、現在の発呼を止め、抽出された次の看護師のPHSに対して発呼する病院用緊急指示伝達システム。
(付記2) 患者を特定する情報と担当看護師を特定する情報からなる入院患者情報を格納する記憶手段から入力されたオーダ内の患者を特定する情報に基づき対応する担当看護師を特定する情報を読み出す手段をさらに含み、
前記勤務看護師抽出手段で担当看護師が勤務中であることを確認できた場合に、コンピュータが担当看護師のPHSに対してはじめに発呼する
前記付記1に記載の病院用緊急指示伝達システム。
(付記3) 前記指示者がオーダを入力した場合に合わせて指定時間も入力した場合に、また、指定時間が予め設定されている場合に、指定時間が経過したか否かを判断する手段と、指定時間が経過していると判断した場合に記憶手段の指示状態を読み出して未受信か否かを判断する手段と、未受信であると判断した場合に該当指示者のPHSに対して発呼し、発呼対象のPHSと回線が接続した場合に緊急指示が看護師に伝達されていない旨の音声データを接続したPHSに対して送信する手段をさらに含む
前記付記1に記載の病院用緊急指示伝達システム。
(付記4) 前記医者がオーダを入力した場合に合わせて指定時間も入力した場合に、または、指定時間が予め設定されている場合に、指定時間が経過したか否かを判断する手段と、指定時間が経過していると判断した場合に緊急指示情報を参照して実施完か否かを判断する手段と、実施完でないと判断した場合に患者を特定する情報、該当指示者のPHSに対して発呼し、発呼対象のPHSと回線が接続した場合に緊急指示のオーダが看護師により実施されていない旨の音声データを接続したPHSに対して送信する手段をさらに含む
前記付記1に記載の病院用緊急指示伝達システム。
(付記5) コンピュータに、看護師を特定する情報と勤務時間情報とからなる看護勤務管理情報を格納した記憶手段から現在勤務中である看護師を特定する情報を抽出する勤務看護師抽出手順と、看護師を特定する情報とPHS番号からなる利用者情報を格納した記憶手段から読み出した看護師を特定する情報に基づき看護師のPHS番号を読み出す手順と、読み出した看護師のPHS番号で発呼する発呼手順と、発呼対象となっている看護師のPHSと回線が接続した場合に医者等の指示者が入力したオーダを音声化した情報を接続したPHSに対して送信する手順を実行させ、
前記発呼手順は所定時間経過しても回線が接続しない場合に、現在の発呼を止め、抽出された次の看護師のPHSに対して発呼することにより行われる病院用緊急指示伝達プログラム。
(付記6) コンピュータが看護師を特定する情報と勤務時間情報とからなる看護勤務管理情報を格納した記憶手段から現在勤務中である看護師を特定する情報を抽出する勤務看護師抽出工程と、コンピュータが看護師を特定する情報とPHS番号からなる利用者情報を格納した記憶手段から読み出した看護師を特定する情報に基づき看護師のPHS番号を読み出す工程と、コンピュータが読み出した看護師のPHS番号で発呼する発呼工程と、コンピュータが発呼対象となっている看護師のPHSと回線が接続した場合に医者等の指示者が入力したオーダを音声化した情報を接続したPHSに対して送信する工程とを含み
前記発呼工程は所定時間経過しても回線が接続しない場合に、現在の発呼を止め、抽出された次の看護師のPHSに対して発呼することにより行われる病院用緊急指示伝達方法。
本発明の実施形態に係る緊急指示伝達のシステム構成図である。 本発明の実施形態に係る緊急指示伝達のDBの構成の一例を中心とした説明図である。 本発明の実施形態に係る緊急指示伝達のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る緊急指示伝達のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る緊急指示伝達のフローチャートである。 従来の電子カルテシステムのオーダ機能の問題点説明図である
符号の説明
10 電子カルテサーバが構築されている大型コンピュータ
20 医者が利用するPC
30 看護師が利用するノートPC
40 看護師が利用するタブレットPC
50 緊急指示伝達サーバが構築されている大型コンピュータ
60 PHS
70 TA
80 PHS
90 DBが構築されている大型コンピュータ

Claims (5)

  1. 医者等の指示者がオーダを緊急指示として入力した場合に、記憶手段にオーダ、未受信の状態の指示状態を書き込む手段と、看護師を特定する情報と勤務時間情報とからなる看護勤務管理情報を格納した記憶手段から現在勤務中である看護師を特定する情報を抽出する勤務看護師抽出手段と、看護師を特定する情報とPHS番号からなる利用者情報を格納した記憶手段から読み出した看護師を特定する情報に基づき看護師のPHS番号を読み出す手段と、読み出した看護師のPHS番号で発呼する発呼手段と、発呼対象となっている看護師のPHSと回線が接続した場合にオーダを音声化した情報を接続したPHSに対して送信する手段と、オーダを音声化した情報を送信した場合に未受信の状態の指示状態を受信完の状態に更新する手段を含み、
    前記発呼手段で所定時間経過しても回線が接続しない場合に、現在の発呼を止め、抽出された次の看護師のPHSに対して発呼する病院用緊急指示伝達システム。
  2. 患者を特定する情報と担当看護師を特定する情報からなる入院患者情報を格納する記憶手段から入力されたオーダ内の患者を特定する情報に基づき対応する担当看護師を特定する情報を読み出す手段をさらに含み、
    前記勤務看護師抽出手段で担当看護師が勤務中であることを確認できた場合に、コンピュータが担当看護師のPHSに対してはじめに発呼する
    前記請求項1に記載の病院用緊急指示伝達システム。
  3. 前記指示者がオーダを入力した場合に合わせて指定時間も入力した場合に、また、指定時間が予め設定されている場合に、指定時間が経過したか否かを判断する手段と、指定時間が経過していると判断した場合に記憶手段の指示状態を読み出して未受信か否かを判断する手段と、未受信であると判断した場合に該当指示者のPHSに対して発呼し、発呼対象のPHSと回線が接続した場合に緊急指示が看護師に伝達されていない旨の音声データを接続したPHSに対して送信する手段をさらに含む
    前記請求項1に記載の病院用緊急指示伝達システム。
  4. 前記医者がオーダを入力した場合に合わせて指定時間も入力した場合に、または、指定時間が予め設定されている場合に、指定時間が経過したか否かを判断する手段と、指定時間が経過していると判断した場合に緊急指示情報を参照して実施完か否かを判断する手段と、実施完でないと判断した場合に患者を特定する情報、該当指示者のPHSに対して発呼し、発呼対象のPHSと回線が接続した場合に緊急指示のオーダが看護師により実施されていない旨の音声データを接続したPHSに対して送信する手段をさらに含む
    前記請求項1に記載の病院用緊急指示伝達システム。
  5. コンピュータに、看護師を特定する情報と勤務時間情報とからなる看護勤務管理情報を格納した記憶手段から現在勤務中である看護師を特定する情報を抽出する勤務看護師抽出手順と、看護師を特定する情報とPHS番号からなる利用者情報を格納した記憶手段から読み出した看護師を特定する情報に基づき看護師のPHS番号を読み出す手順と、読み出した看護師のPHS番号で発呼する発呼手順と、発呼対象となっている看護師のPHSと回線が接続した場合に医者等の指示者が入力したオーダを音声化した情報を接続したPHSに対して送信する手順を実行させ、
    前記発呼手順は所定時間経過しても回線が接続しない場合に、現在の発呼を止め、抽出された次の看護師のPHSに対して発呼することにより行われる病院用緊急指示伝達プログラム。

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