JP2007013656A - ネットワーク対応機器の無人監視復旧装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 IPスタックが実装されたあらゆるネットワーク対応機器に広く対応して、監視対象のネットワーク対応機器が正常に動作しているかを無人で監視し、非正常のときには無人で自動的に障害を復旧する。
【解決手段】 IPスタックを実装している複数のネットワーク対応機器がネットワーク接続されたシステムに適用する無人監視復旧装置1であって、監視対象のネットワーク対応機器であるIPルーター20又はこれを信号経由するその先方に接続されたネットワーク対応機器であるサーバー31とウェブカメラ22にICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときに、IPルーター20に非正常動作の可能性があると判定する監視手段と、前記判定を受けてIPルーター20の電源をオフ・オンする電源断続手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 IPスタックを実装している複数のネットワーク対応機器がネットワーク接続されたシステムに適用する無人監視復旧装置1であって、監視対象のネットワーク対応機器であるIPルーター20又はこれを信号経由するその先方に接続されたネットワーク対応機器であるサーバー31とウェブカメラ22にICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときに、IPルーター20に非正常動作の可能性があると判定する監視手段と、前記判定を受けてIPルーター20の電源をオフ・オンする電源断続手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ルーター、サーバー、ウェブカメラ等のネットワーク対応機器が正常に動作しているかを監視し、非正常のときには復旧させる装置及び方法に関するものである。
インターネットに接続しているIPルーター、パソコン、ウェブカメラ等のネットワーク対応機器は、誤作動、故障、事故等の各種原因により通信が途絶したり不安定になったりするなど、動作が非正常になることがある。このようなとき、従来は、作業者がネットワーク対応機器の設置現場に行って復旧作業をしていたため、次のような問題があった。
(1)作業者がネットワーク対応機器の設置現場に行かなければならず、時間と手間と費用がかかる。
(2)障害が何時発生したのか分からず、発見が遅れる。
(1)作業者がネットワーク対応機器の設置現場に行かなければならず、時間と手間と費用がかかる。
(2)障害が何時発生したのか分からず、発見が遅れる。
なお、特許文献1ではモデムなどの通信機器の復旧装置が提案されている。この復旧装置は、外部の電話回線と接続されたモデムとサーバを接続する通信回線であるRS―232Cに接続して、モデムに着信した着信信号線(CI)とキャリア信号線(CD)の変化を検出する着信検出回路と、検出した着信信号を監視して異常発生時に異常を検出するシステムコントーラと、異常を検出した場合にモデムの電源スイッチ部をオフ・オンする電源制御部とからなるものである。同装置によれば、通信機器の通信状態を検出することにより異常の発生を自動的にかつ迅速に検出して、モデムを電源スイッチ部のオフ・オンにより復旧させるため、復旧に要する時間および費用を大幅に減らすことができるとされている。
特開2000−13469号公報
しかし、特許文献1の復旧装置にも、次のような問題があった。
(1)特許文献1の復旧装置は主としてモデムを対象とした発明であり、モデム以外の通信機器については通信回線の種類ごとに着信検出回路とシステムコントーラを作成及び設定する必要があり、汎用性に欠けていた。すなわち、RS―232Cによるモデムの場合には前記CI、CDの着信検出回路でよいが、RS―232C以外の通信回線による通信機器の場合には、全く別の着信検出回路を作成する必要があった。
(1)特許文献1の復旧装置は主としてモデムを対象とした発明であり、モデム以外の通信機器については通信回線の種類ごとに着信検出回路とシステムコントーラを作成及び設定する必要があり、汎用性に欠けていた。すなわち、RS―232Cによるモデムの場合には前記CI、CDの着信検出回路でよいが、RS―232C以外の通信回線による通信機器の場合には、全く別の着信検出回路を作成する必要があった。
(2)特許文献1の復旧装置でモデムを復旧しても、モデムに接続された他の機器がモデムの障害とともにフリーズしたような場合には、やはり作業者が現場に行って他の機器を復旧する必要があった。さらに、複数の機器を復旧する場合、その復旧の順番(具体的には各機器の立ち上げの順番)に注意する必要があり、順番を間違えるとシステムが稼働しない場合があった。
そこで、本発明の目的は、IPスタックが実装されたあらゆるネットワーク対応機器に広く対応して、監視対象のネットワーク対応機器が正常に動作しているかを無人で監視し、非正常動作のときには無人で自動的に復旧することができる装置及び方法を提供することにある。
なお、本願で用いる略語について、次にまとめて説明しておく。
・IP(INTERNET PROTOCOL:インターネットプロトコル)
・ICMP(INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL:インターネット・コントロール・メッセージ・プロトコル:インターネットプロトコルの状態に関する情報を管理するプロトコル)
・ICMPエコー要求(ECHO REQUEST:エコーリクエスト:エコー応答を要求するICMP情報メッセージ)
・ICMPエコー応答(ECHO REPLY:エコーリプライ:エコー要求に対する応答(返答)のICMP情報メッセージ)
・LAN(LOCAL AREA NETWORK:ローカルエリアネットワーク)
・IP(INTERNET PROTOCOL:インターネットプロトコル)
・ICMP(INTERNET CONTROL MESSAGE PROTOCOL:インターネット・コントロール・メッセージ・プロトコル:インターネットプロトコルの状態に関する情報を管理するプロトコル)
・ICMPエコー要求(ECHO REQUEST:エコーリクエスト:エコー応答を要求するICMP情報メッセージ)
・ICMPエコー応答(ECHO REPLY:エコーリプライ:エコー要求に対する応答(返答)のICMP情報メッセージ)
・LAN(LOCAL AREA NETWORK:ローカルエリアネットワーク)
本発明は、次の手段を採ったものである。
[1]IPスタックを実装している複数のネットワーク対応機器がネットワーク接続されたシステムに適用する無人監視復旧方法であって、監視対象のネットワーク対応機器又は該ネットワーク対応機器を信号経由するその先方に接続されたネットワーク対応機器にICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときに、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があると判定するステップと、前記判定をうけて監視対象のネットワーク対応機器の電源をオフ・オンすることにより該ネットワーク対応機器を復旧するステップとを含むことを特徴とするネットワーク対応機器の無人監視復旧方法。
[1]IPスタックを実装している複数のネットワーク対応機器がネットワーク接続されたシステムに適用する無人監視復旧方法であって、監視対象のネットワーク対応機器又は該ネットワーク対応機器を信号経由するその先方に接続されたネットワーク対応機器にICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときに、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があると判定するステップと、前記判定をうけて監視対象のネットワーク対応機器の電源をオフ・オンすることにより該ネットワーク対応機器を復旧するステップとを含むことを特徴とするネットワーク対応機器の無人監視復旧方法。
[2]IPスタックを実装している複数のネットワーク対応機器がネットワーク接続されたシステムに適用する無人監視復旧装置であって、監視対象のネットワーク対応機器又は該ネットワーク対応機器を信号経由するその先方に接続されたネットワーク対応機器にICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときに、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があると判定する監視手段と、前記判定を受けて監視対象のネットワーク対応機器の電源をオフ・オンする電源断続手段とを備えたことを特徴とするネットワーク対応機器の無人監視復旧装置。
ここで、IPスタックを実装しているネットワーク対応機器としては、特に限定されないが、IPルーター、パソコン(サーバー、端末)、ウェブカメラ、プリントサーバー等を例示できる。
監視手段からICMPエコー要求パケットを送信するネットワーク対応機器は1台でもよいが、複数台(2台以上)とすることもできる。
電源断続手段による電源のオフ・オン制御を複数系統とし、複数台のネットワーク対応機器の電源のオフ・オンにおける少なくともオンのタイミング(さらにはオフのタイミング)をずらして投入順序を持たせることもできる。この場合の複数台のネットワーク対応機器は、その全部が監視対象の複数台のネットワーク対応機器であってもよいし、一部が監視対象のネットワーク対応機器であり他が監視対象ではないネットワーク対応機器であってもよい。すなわち、監視対象の複数台のネットワーク対応機器のオン(さらにはオフ)のタイミングをずらして投入順序を持たせてよいし、あるいは監視対象のネットワーク対応機器と監視対象ではないネットワーク対応機器のオン(さらにはオフ)のタイミングをずらして投入順序を持たせてもよい。
監視手段は、ICMPエコー要求パケットの送信を複数回繰り返し行い、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを一定回数以上連続して受信しない場合にのみ、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があると判定することが好ましい。
また、電源断続手段は、監視対象のネットワーク対応機器の電源をオフ・オンする際には、ネットワーク対応機器を初期化するために必要な期間(例えば10秒以上)オフした後にオンすることが好ましい。本動作により、監視対象のネットワーク対応機器は、通常の内部初期化処理を経由し、完全な復旧が行える。
さらに、監視対象のネットワーク対応機器が一般的な相互ネットワーク接続機器(IP対応ルーター)等である場合には、該ネットワーク対応機器の電源がオフ・オンされた後のネットワーク全体が確立されるまでに必要な非正常運用保持期間(例えば30分以上)内は、監視手段は前記ICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときでも、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があるとは判定しない−−従って、電源断続手段は電源のオフ・オンをしない−−ことが好ましい。本動作により、ネットワーク対応機器によるネットワーク確立作業等を本無人監視復旧装置が妨げないようにする。
また、無人監視復旧装置にバッテリーを追加し、瞬時停電時に該バッテリーから監視対象のネットワーク対応機器に給電することもできる。
本発明に係るネットワーク対応機器の無人監視復旧装置及び方法によれば、IPスタックが実装されたあらゆるネットワーク対応機器に広く対応して、監視対象のネットワーク対応機器が正常に動作しているかを無人で監視し、非正常動作のときには無人で自動的に復旧することができる。
IPスタックを実装している複数のネットワーク対応機器がネットワーク接続されたシステムに適用する無人監視復旧装置であって、監視対象のネットワーク対応機器又は該ネットワーク対応機器を信号経由するその先方に接続されたネットワーク対応機器にICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときに、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があると判定する監視手段と、前記判定を受けて監視対象のネットワーク対応機器の電源をオフ・オンする電源断続手段とを備える。
監視手段は、ICMPエコー要求パケットの送信を複数回繰り返し行い、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを一定回数以上連続して受信しない場合にのみ、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があると判定する。また、電源断続手段は、監視対象のネットワーク対応機器の電源をオフ・オンする際には、ネットワーク対応機器を初期化するために必要な期間オフした後にオンする。さらに、監視対象のネットワーク対応機器が一般的な相互ネットワーク接続機器(IP対応ルーター)等である場合には、該ネットワーク対応機器の電源がオフ・オンされた後のネットワーク全体が確立されるまでに必要な非正常運用保持期間内は、監視手段は前記ICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときでも、該ネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があるとは判定しない。
電源断続手段を複数系統とし、監視対象の複数台のネットワーク対応機器の電源のオフ・オン、あるいは監視対象のネットワーク対応機器とその他のネットワーク対応機器の電源のオフ・オンにおける、オンのタイミングをずらして投入順序を持たせる。
図1は、本実施例の無人監視復旧装置を適用したネットワークシステムの一例を示しており、端末局と基地局とがインターネットにより接続されている。端末局は、いずれもIPスタックを実装しているネットワーク対応機器であるIPルーター20とパソコン21とウェブカメラ22が、ハブ23にLANケーブルで接続されて構成され、IPルーター20からインターネット25に接続されている。基地局は、いずれもIPスタックを実装しているネットワーク対応機器であるIPルーター30とサーバー31とがLANケーブルで接続されて構成され、IPルーター30からインターネット25に接続されている。
本無人監視復旧装置1は端末局に設置されており、図2に示すように、ネットワークに接続可能なネットワークインターフェイス2(例えばイーサネットMAC(MEDIA ACCESS CONTROL:メディアアクセスコントローラ)(イーサネットは富士ゼロックス株式会社の登録商標)と、商用電源(例えば交流100V)の電源入力口3と、電源入力口3に別々に接続された2つの電源出力口4a,4bと、電源入力口3と各電源出力口4a,4bとの間をオフ・オンする2つの電源断続器5a,5b(例えばリレー又は半導体リレー)と、各電源出力口4a,4bを手動でオフ・オンする2つの手動スイッチ6a,6bと、これらを連動制御させるための制御部7(例えば、MPU、CPU等)と、制御部7を設定する機器を接続するための設定用ポート8とによって構成される。ネットワークインターフェイス2と制御部7が本発明における監視手段を構成し、電源断続器5a,5bと制御部7が本発明における電源断続手段を構成する。
本実施例の無人監視復旧装置1による監視対象のネットワーク対応機器は端末局のIPルーター20である。また、監視手段はICMPエコー要求パケットを送信するネットワーク対応機器を2台指定でき、図示例では(IPルーター20を信号経由してその先方にインターネット及びIPルーター30を介して接続された)基地局のサーバー31と、(IPルーター20を信号経由してその先方にハブ23を介して接続された)ウェブカメラ22とが指定されている。また、電源断続手段による電源のオフ・オン制御を2系統としており、図示例ではIPルーター20とパソコン21の各電源をオフ・オン制御するようにしている。具体的な接続は、ネットワークインターフェイス2がIPルーター20にLANケーブルで接続されている。電源入力口3は商用電源に接続され、第1の電源出力口4aにはパソコン21の電源プラグが接続され、第2の電源出力口4bにはIPルーター20の電源プラグが接続されている。
また、設定用ポート8には、事前に設定装置として例えば前記パソコン21を接続し、制御部7に少なくとも次の事項を設定できるようになっている。
(ア)ICMPエコー要求パケットを送信するネットワーク対応機器の指定:本実施例では2台をそのアドレスにより指定できる。
(イ)電源断続手段による2系統のオフ・オン制御における少なくともオン(さらにはオフ)をずらす時間と投入順序
(ウ)ICMPエコー要求パケットの送信回数と、非正常動作の可能性があると判定するためのICMPエコー応答パケットの不受信回数の指定
(エ)電源断続手段によるオフ・オン制御におけるオフの期間
(オ)後述する非正常運用保持期間
(ア)ICMPエコー要求パケットを送信するネットワーク対応機器の指定:本実施例では2台をそのアドレスにより指定できる。
(イ)電源断続手段による2系統のオフ・オン制御における少なくともオン(さらにはオフ)をずらす時間と投入順序
(ウ)ICMPエコー要求パケットの送信回数と、非正常動作の可能性があると判定するためのICMPエコー応答パケットの不受信回数の指定
(エ)電源断続手段によるオフ・オン制御におけるオフの期間
(オ)後述する非正常運用保持期間
[動作説明]
本無人監視復旧装置1の具体的な動作例を、図3に基づいて以下に説明する。
1.ICMPエコー要求パケットの送信
監視手段は、通常時において定期的に、指定したネットワーク対応機器(サーバー31、ウェブカメラ22)に対し一定間隔でICMPエコー要求パケットを送信する。これらのネットワーク対応機器が正常動作していれば、該機器側よりICMPエコー応答パケットが監視対象であるIPルーター20を信号経由して監視手段に対して返信される。
本無人監視復旧装置1の具体的な動作例を、図3に基づいて以下に説明する。
1.ICMPエコー要求パケットの送信
監視手段は、通常時において定期的に、指定したネットワーク対応機器(サーバー31、ウェブカメラ22)に対し一定間隔でICMPエコー要求パケットを送信する。これらのネットワーク対応機器が正常動作していれば、該機器側よりICMPエコー応答パケットが監視対象であるIPルーター20を信号経由して監視手段に対して返信される。
2.非正常動作判定
監視手段は、1項の手順においてICMPエコー応答パケットが監視対象であるIPルーター20を介して受信できない場合、該IPルーター20には非正常動作の可能性があると認識する。但し、イーサネット等の物理媒体における特性及び、IPルーティングの経路選択ミス等により少なからず、正常な受信が行えない状態が発生するため首記手順を繰り返し実施させ、一定回数以上連続してICMPエコー応答パケットを監視対象のネットワーク対応機器から受信できない場合に限り、非正常動作の可能性があると判定させる。
監視手段は、1項の手順においてICMPエコー応答パケットが監視対象であるIPルーター20を介して受信できない場合、該IPルーター20には非正常動作の可能性があると認識する。但し、イーサネット等の物理媒体における特性及び、IPルーティングの経路選択ミス等により少なからず、正常な受信が行えない状態が発生するため首記手順を繰り返し実施させ、一定回数以上連続してICMPエコー応答パケットを監視対象のネットワーク対応機器から受信できない場合に限り、非正常動作の可能性があると判定させる。
3.対象のネットワーク対応機器に対する電源制御動作
2項により、非正常動作の可能性があると判定された監視対象のネットワーク対応機器(IPルーター20)を初期化するために、電源断続手段の制御部7は電源断続器5a,5bを制御し、IPルーター20とパソコン21の電源を適度な期間オフした後オンする。本動作により、IPルーター20とパソコン21は通常の内部初期化処理を経由して復旧することができる。またこのとき、IPルーター20のオンとパソコン21のオンのタイミングをずらして投入順序を持たせている。
2項により、非正常動作の可能性があると判定された監視対象のネットワーク対応機器(IPルーター20)を初期化するために、電源断続手段の制御部7は電源断続器5a,5bを制御し、IPルーター20とパソコン21の電源を適度な期間オフした後オンする。本動作により、IPルーター20とパソコン21は通常の内部初期化処理を経由して復旧することができる。またこのとき、IPルーター20のオンとパソコン21のオンのタイミングをずらして投入順序を持たせている。
4.非正常運用保持期間
3項により、監視対象のネットワーク対応機器の復旧作業自体は終了するが、一般的な相互ネットワーク接続機器であるIPルーター20の場合は、機器が復旧した後、更にネットワーク全体が確立されるまでの時間を必要とする。そのため本無人監視復旧装置1は、3項動作後の一定の期間、非正常運用保持期間を持つ。この期間内では、1項に示した手順と同様の動作を常に行うが、ネットワーク対応機器側よりICMPエコー応答パケットが本無人監視復旧装置1に対して返信されない場合に、電源断続器5a,5bを制御しないことを保証する。本動作により、ネットワーク対応機器によるネットワーク確立作業等を本無人監視復旧装置1が妨げないようにする。またもし、この期間中にICMPエコー応答パケットが本無人監視復旧装置1に対して返信された場合は、完全なネットワークを含むシステム全体復旧が完了したものとして通常の動作(1項)に戻る。
3項により、監視対象のネットワーク対応機器の復旧作業自体は終了するが、一般的な相互ネットワーク接続機器であるIPルーター20の場合は、機器が復旧した後、更にネットワーク全体が確立されるまでの時間を必要とする。そのため本無人監視復旧装置1は、3項動作後の一定の期間、非正常運用保持期間を持つ。この期間内では、1項に示した手順と同様の動作を常に行うが、ネットワーク対応機器側よりICMPエコー応答パケットが本無人監視復旧装置1に対して返信されない場合に、電源断続器5a,5bを制御しないことを保証する。本動作により、ネットワーク対応機器によるネットワーク確立作業等を本無人監視復旧装置1が妨げないようにする。またもし、この期間中にICMPエコー応答パケットが本無人監視復旧装置1に対して返信された場合は、完全なネットワークを含むシステム全体復旧が完了したものとして通常の動作(1項)に戻る。
[拡張性]
本無人監視復旧装置1は小規模な装置であり、次に例示するような拡張性を持つ。
(a)時差電源投入制御(上記実施例で導入済み)
本無人監視復旧装置1は、複数系統の電源制御を行うことが可能な制御装置としての側面も持つ。一般的なネットワーク対応機器を複数種類相互に連動させる場合は、意外な程に電源の投入順序が重要となるケースが多い。こういったケースのために、本無人監視復旧装置1上に実装されている電源断続器5a,5bを制御し、電源の投入順序を設定することが可能となる。
本無人監視復旧装置1は小規模な装置であり、次に例示するような拡張性を持つ。
(a)時差電源投入制御(上記実施例で導入済み)
本無人監視復旧装置1は、複数系統の電源制御を行うことが可能な制御装置としての側面も持つ。一般的なネットワーク対応機器を複数種類相互に連動させる場合は、意外な程に電源の投入順序が重要となるケースが多い。こういったケースのために、本無人監視復旧装置1上に実装されている電源断続器5a,5bを制御し、電源の投入順序を設定することが可能となる。
(b)無停電電源装置機能
本無人監視復旧装置1は、監視対象ネットワーク対応機器にとって一次電源装置として動作する。本無人監視復旧装置の内部にバッテリー等を追加することで、監視対象ネットワーク対応機器を瞬時停電等から保護することが可能となる。
本無人監視復旧装置1は、監視対象ネットワーク対応機器にとって一次電源装置として動作する。本無人監視復旧装置の内部にバッテリー等を追加することで、監視対象ネットワーク対応機器を瞬時停電等から保護することが可能となる。
(c)外部通信機能によるリモート電源制御
本無人監視復旧装置1に、例えば、一般的なアナログ回線用モデムやISDN用ターミナルアダプター機能を追加することで、別系統回線による動作ログの収集やリモート電源制御装置として利用することが考えられる。(但し、単独による無人ネットワーク対応機器監視・復旧機能が主であり、本項に上げた機能は従である。)
本無人監視復旧装置1に、例えば、一般的なアナログ回線用モデムやISDN用ターミナルアダプター機能を追加することで、別系統回線による動作ログの収集やリモート電源制御装置として利用することが考えられる。(但し、単独による無人ネットワーク対応機器監視・復旧機能が主であり、本項に上げた機能は従である。)
(5)その他
監視者は、正常時に、指定のサーバーに一定時間ごとに簡易的な安否情報を送信できる。また、保守センター等に自動報告することもできる。
監視者は、正常時に、指定のサーバーに一定時間ごとに簡易的な安否情報を送信できる。また、保守センター等に自動報告することもできる。
[特徴]
本無人監視復旧装置は、以下の特徴を持つ。
(1)ネットワーク対応機器の正常動作を監視するために、ICMPエコー要求パケットを用いる。
ネットワーク対応機器のシステム実装がどのように行われている場合でも、基本的にIPスタックを実装していることが重要となっている。つまり、IPスタックの実装段階でICMP(特に、エコー要求及びエコー応答)は実装を義務付けられている点に注目した。一般的に販売されているIP対応と銘打たれた機器は全てこの条件をクリアしているため、本無人監視復旧装置が自ずとこれら全ての機器に対応していると表現できることになる。また、基本的にICMPよりも上位に当たるプロトコルスタックを実装する必要が無いため安価なシステムコントローラーを用いることができ、必然的に本無人監視復旧装置のコストを大幅に削減することが可能となる。
本無人監視復旧装置は、以下の特徴を持つ。
(1)ネットワーク対応機器の正常動作を監視するために、ICMPエコー要求パケットを用いる。
ネットワーク対応機器のシステム実装がどのように行われている場合でも、基本的にIPスタックを実装していることが重要となっている。つまり、IPスタックの実装段階でICMP(特に、エコー要求及びエコー応答)は実装を義務付けられている点に注目した。一般的に販売されているIP対応と銘打たれた機器は全てこの条件をクリアしているため、本無人監視復旧装置が自ずとこれら全ての機器に対応していると表現できることになる。また、基本的にICMPよりも上位に当たるプロトコルスタックを実装する必要が無いため安価なシステムコントローラーを用いることができ、必然的に本無人監視復旧装置のコストを大幅に削減することが可能となる。
(2)ネットワーク対応機器を完全に初期化させるために、ネットワーク対応機器本体の電源を本無人監視復旧装置から制御する。
一般的に販売されている大抵のネットワーク対応機器は、自身の初期化を目的としたインターフェイスを提供していることが多いのも現実である。(例えば、機器本体に搭載されている初期化スイッチや通信経由での初期化コマンドの搭載等)。しかしながら、この種の初期化インターフェイスが確実に動作すると言った保証がなされていないことも事実である。例えばソフトウエアにバグが存在することが多いからである。上記を踏まえた上で、本無人監視復旧装置はネットワーク対応機器に対する機器初期化手段として、ネットワーク対応機器本体の主電源を制御する方式をとる。電子機器である以上必ず主電源は存在し、主電源のオフ・オンにより復旧する機器がほとんどであるからである。
一般的に販売されている大抵のネットワーク対応機器は、自身の初期化を目的としたインターフェイスを提供していることが多いのも現実である。(例えば、機器本体に搭載されている初期化スイッチや通信経由での初期化コマンドの搭載等)。しかしながら、この種の初期化インターフェイスが確実に動作すると言った保証がなされていないことも事実である。例えばソフトウエアにバグが存在することが多いからである。上記を踏まえた上で、本無人監視復旧装置はネットワーク対応機器に対する機器初期化手段として、ネットワーク対応機器本体の主電源を制御する方式をとる。電子機器である以上必ず主電源は存在し、主電源のオフ・オンにより復旧する機器がほとんどであるからである。
(3)上記1・2項に記した機能を必要に応じて複数系統準備することが可能。
首記本無人監視復旧装置における動作は1系統である必要がそもそも無い。複数系統を準備することで、より市場のニーズに合わせた機器を製造・販売することが可能となる。
首記本無人監視復旧装置における動作は1系統である必要がそもそも無い。複数系統を準備することで、より市場のニーズに合わせた機器を製造・販売することが可能となる。
(4)ネットワーク対応機器を経由したグローバルネットワークへの接続に対する信頼性を向上させることが可能。
例えばIPルーター等によるグローバルネットワークへの接続を行っている場合に、通信回線事業者の故障やメンテナンス作業、またIPルーター本体の不具合や一時的な故障等によりグローバルネットワーク間の接続が不通に陥るケースが考えられる。このようなケースの場合、IPルーターの内側に本無人監視復旧装置を用い、グローバルネットワークに存在しているネットワーク対応機器間で非正常動作に陥っていないかを監視させる。
このような措置によりIPルーターの異常を監視させることが可能となり、必然的にグローバルネットワークへの接続に対する信頼性が向上する。
例えばIPルーター等によるグローバルネットワークへの接続を行っている場合に、通信回線事業者の故障やメンテナンス作業、またIPルーター本体の不具合や一時的な故障等によりグローバルネットワーク間の接続が不通に陥るケースが考えられる。このようなケースの場合、IPルーターの内側に本無人監視復旧装置を用い、グローバルネットワークに存在しているネットワーク対応機器間で非正常動作に陥っていないかを監視させる。
このような措置によりIPルーターの異常を監視させることが可能となり、必然的にグローバルネットワークへの接続に対する信頼性が向上する。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)本無人監視復旧装置は、IPスタックが実装されたあらゆるネットワーク対応機器に広く対応する。よって、任意のネットワーク対応機器に接続して適用することができ、例えばインターネットに接続しない(IPルーターの無い)LAN内において適用することもできる。
(2)監視手段による監視対象のネットワーク対応機器を3台以上とすることもできる。
(3)電源断続手段による電源のオフ・オン制御を3系統以上とすることもできる。
(1)本無人監視復旧装置は、IPスタックが実装されたあらゆるネットワーク対応機器に広く対応する。よって、任意のネットワーク対応機器に接続して適用することができ、例えばインターネットに接続しない(IPルーターの無い)LAN内において適用することもできる。
(2)監視手段による監視対象のネットワーク対応機器を3台以上とすることもできる。
(3)電源断続手段による電源のオフ・オン制御を3系統以上とすることもできる。
1 本無人監視復旧装置
2 ネットワークインターフェイス
3 電源入力口
4a,4b 電源出力口
5a,5b 電源断続器
6a,6b 手動スイッチ
7 制御部
8 設定用ポート
20 IPルーター
21 パソコン
22 ウェブカメラ
23 ハブ
25 インターネット
30 IPルーター
31 サーバー
2 ネットワークインターフェイス
3 電源入力口
4a,4b 電源出力口
5a,5b 電源断続器
6a,6b 手動スイッチ
7 制御部
8 設定用ポート
20 IPルーター
21 パソコン
22 ウェブカメラ
23 ハブ
25 インターネット
30 IPルーター
31 サーバー
Claims (8)
- IPスタックを実装している複数のネットワーク対応機器がネットワーク接続されたシステムに適用する無人監視復旧方法であって、監視対象のネットワーク対応機器又は該ネットワーク対応機器を信号経由するその先方に接続されたネットワーク対応機器にICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときに、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があると判定するステップと、前記判定をうけて監視対象のネットワーク対応機器の電源をオフ・オンすることにより該ネットワーク対応機器を復旧するステップとを含むことを特徴とするネットワーク対応機器の無人監視復旧方法。
- IPスタックを実装している複数のネットワーク対応機器がネットワーク接続されたシステムに適用する無人監視復旧装置であって、監視対象のネットワーク対応機器又は該ネットワーク対応機器を信号経由するその先方に接続されたネットワーク対応機器にICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときに、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があると判定する監視手段と、前記判定を受けて監視対象のネットワーク対応機器の電源をオフ・オンする電源断続手段とを備えたことを特徴とするネットワーク対応機器の無人監視復旧装置。
- 監視手段からICMPエコー要求パケットを送信するネットワーク対応機器を複数台とする請求項2記載のネットワーク対応機器の無人監視復旧装置。
- 電源断続手段による電源のオフ・オン制御を複数系統とし、複数台のネットワーク対応機器の電源のオフ・オンにおける少なくともオンのタイミングをずらして投入順序を持たせる請求項2又は3記載のネットワーク対応機器の無人監視復旧装置。
- 監視手段は、ICMPエコー要求パケットの送信を複数回繰り返し行い、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを一定回数以上連続して受信しない場合にのみ、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があると判定する請求項2、3又は4記載のネットワーク対応機器の無人監視復旧装置。
- 電源断続手段は、監視対象のネットワーク対応機器の電源をオフ・オンする際には、ネットワーク対応機器を初期化するために必要な期間オフした後にオンする請求項2、3、4又は5記載のネットワーク対応機器の無人監視復旧装置。
- 監視対象のネットワーク対応機器が相互ネットワーク接続機器であり、該ネットワーク対応機器の電源がオフ・オンされた後のネットワーク全体が確立されるまでに必要な非正常運用保持期間内は、監視手段は前記ICMPエコー要求パケットを送信し、該ICMPエコー要求パケットに対するICMPエコー応答パケットを受信しないときでも、監視対象のネットワーク対応機器に非正常動作の可能性があるとは判定しない請求項2、3、4、5又は6記載のネットワーク対応機器の無人監視復旧装置。
- 無人監視復旧装置にバッテリーを追加し、瞬時停電時に該バッテリーから監視対象のネットワーク対応機器に給電する請求項2、3、4、5、6又は7記載のネットワーク対応機器の無人監視復旧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005192492A JP2007013656A (ja) | 2005-06-30 | 2005-06-30 | ネットワーク対応機器の無人監視復旧装置及び方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005192492A JP2007013656A (ja) | 2005-06-30 | 2005-06-30 | ネットワーク対応機器の無人監視復旧装置及び方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011188072A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Nec Corp | 障害検知復旧システム、障害検知復旧方法、及びその復旧用プログラム |
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2005
- 2005-06-30 JP JP2005192492A patent/JP2007013656A/ja active Pending
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JP2011188072A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Nec Corp | 障害検知復旧システム、障害検知復旧方法、及びその復旧用プログラム |
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