JP2007011983A - 原料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原料の吐出量が安定した原料供給装置11を提供する。
【解決手段】原料吐出口部21内の上半分に縦リブ38を設ける。原料吐出時や原料吐出後に、縦リブ38で原料を保持し、原料吐出口部21内の上部側の原料が一度にまとまって原料吐出口部21から落ちるのを防止する。原料吐出口部21内に縦リブ38を設けただけであるため、原料が通過する抵抗が小さく、原料吐出口部21内から原料がスムーズに吐出し、原料の吐出量が安定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原料を供給する原料供給装置に関する。
従来、カップに飲料を注出して提供する給茶機やカップ式飲料自動販売機などでは、飲料の提供時において、原料供給装置から所定量の粉末状の原料と所定量の湯または冷水などの液体とをミキシングボールやカップに供給し、ミキシングボール内やカップ内で原料と液体とを攪拌混合して飲料を調合し、ミキシングボールからカップに抽出したり、飲料入りカップを提供している。
原料供給装置は、粉末状の原料を収容する原料容器を備え、この原料容器の底部一側に開口して原料を吐出する原料吐出口部が設けられ、原料容器の底部に原料を原料吐出口部に送り込んで吐出させるスクリューが回転可能に配置されている。
原料吐出口部は、単に開口されている場合や、網目状の篩が配置され、この篩を通過させて原料を吐出させる場合などがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−317145号公報(第2−3頁、図3、図5)
しかしながら、原料吐出口部が単に開口されている場合には、原料の吐出時や原料の吐出後に、原料吐出口部内の上半分の原料が斜めにカットされるような形で一度にまとまって落ちる場合と、原料同士の摩擦で保持されて落ちない場合とがあり、これらの場合で原料の吐出量が変化し、飲料の濃さにばらつきが生じる問題がある。
また、原料吐出口部に網目状の篩を設けた場合には、篩を原料が通過する抵抗が大きく、吸湿した原料が篩で詰まりやすくなどから、篩を通過する原料の量が変化しやすく、その結果、原料の吐出量が変化し、飲料の濃さにばらつきが生じる問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、原料の吐出量を安定させることができる原料供給装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の原料供給装置は、原料を収容する原料容器と、この原料容器の側部に開口する原料吐出口を有する原料吐出口部と、前記原料容器内の原料を前記原料吐出口部に送り込んで吐出させる原料送出体と、前記原料吐出口部内の少なくとも上部側に設けられた縦リブとを具備しているものである。
請求項2記載の原料供給装置は、請求項1記載の原料供給装置において、縦リブは、原料吐出口部内の下部から離反しているものである。
請求項1記載の原料供給装置によれば、原料吐出口部内の少なくとも上部側に設けた縦リブにより、原料吐出時や原料吐出後などに、原料吐出口部内の上部側の原料が一度にまとまって原料吐出口部から落ちるのを防止できるとともに、縦リブのみであることから原料が通過する抵抗が小さく、原料吐出口部内から原料をスムーズに吐出させることができ、原料の吐出量を安定させることができる。
請求項2記載の原料供給装置によれば、請求項1記載の原料供給装置の効果に加えて、縦リブが原料吐出口部内の下部から離反し、原料吐出口部内の下部側は障害物がないため、原料吐出口部内の下部側からは原料をよりスムーズに吐出させることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1および図2に、原料供給装置11を示し、この原料供給装置11は、例えば、粉末状の原料と湯または冷水とを攪拌混合して飲料を提供する給茶機やカップ式飲料自動販売機において、粉末状の原料の供給に用いられる。
原料供給装置11は、粉末状の原料を収容する原料容器12を有し、この原料容器12は給茶機やカップ式飲料自動販売機などの機体13に形成された原料容器装着部14に対して着脱可能に位置決め装着される。なお、以下、図2の左側を前、右側を後、これら前後方向に対し水平方向において交差する方向を左右として説明する。
原料容器12は、上面が開口された容器本体16、およびこの容器本体16の上面開口を開閉可能に閉塞する蓋体17を有し、内部に粉末状の原料を収容する原料収容部18が形成されている。容器本体16の底面部は左右方向の断面が略半円状に形成され、容器本体16の下部一側つまり下部前面には口部19が開口形成されている。
容器本体16の口部19には原料容器12内の原料を吐出する原料吐出口20を有する原料吐出口部21が取り付けられ、原料容器12内の底部には原料容器12内の原料を原料吐出口20に送り込む原料送出体としてのスクリュー22が軸方向を原料容器12の前後方向に向けて配置されている。
スクリュー22は、中心に回転軸24を有し、この回転軸24の周囲に原料を移送するための螺旋状のスクリュー部25が形成されている。回転軸24の前端は原料吐出口部21によって回転自在に支持され、回転軸24の後端は容器本体16の後面を貫通して回転自在に支持されている。
原料容器12の後面から突出するスクリュー22の回転軸24の後端には、原料容器装着部14に配置される駆動軸27に着脱可能に連結される連結継手28が取り付けられている。駆動軸27は、スクリュー22と略同軸となるように配置され、連結継手28が着脱可能に連結されるピン29が駆動軸27の軸方向と交差する方向に貫通固定されている。そして、駆動軸27に減速機30を介して連結されたモータ31の駆動により、原料を原料吐出口20へ送り込む方向に対応してスクリュー22を回転させる。
また、原料吐出口部21は、容器本体16の口部19の周縁に接合される円筒状の筒部33を有し、この筒部33の内側に原料吐出口20が形成され、筒部33の基端に容器本体16の口部19に連通する原料吐出口20の原料受入開口20aが形成され、筒部33の先端に原料吐出口20の原料吐出開口20bが形成されている。筒部33の両側には容器本体16の前面外部に設けられた取付孔34に差し込み係止される係止爪35が突設され、筒部33の下側には原料容器装着部14に係合する係合片36が突設されている。
筒部33の原料吐出開口20bの下部側には上昇傾斜する傾斜部37が形成され、筒部33の原料吐出開口20bの上部側には左右の幅方向に間隔をあけて複数の縦リブ38が突出形成されている。これら縦リブ38は、筒部33の下部側から離反し、原料吐出口20内の上半分の領域に対応して形成され、原料吐出開口20bに臨む縁部は原料吐出開口20bに平行に形成されているとともに、原料受入開口20a側に臨む縁部すなわち縦リブ38の原料送込方向に対向する縁部は円弧状または傾斜状に形成されている。
次に、原料供給装置11の動作について説明する。
原料容器12内に粉末状の原料が収容される。
原料供給時に、モータ31が所定時間または所定量だけ回転駆動する。このモータ31の駆動により、スクリュー22が回転し、このスクリュー22の回転により原料容器12の底部に導かれている原料を原料容器12の口部19から原料吐出口部21の原料吐出口20に送り込む。
原料吐出口20に原料を送り込むことにより、原料吐出口20内の原料を原料吐出開口20bへ向けて押し出し、原料吐出口20の原料吐出開口20bの開口縁から原料が順次落下し、所定量の原料を吐出する。
この原料の吐出時や原料の吐出後には、従来は原料吐出口20内の上半分の原料が斜めにカットされるような形で一度にまとまって落ちる場合があったが、その原料吐出口20内の上半分に配置されている縦リブ38と原料との摩擦により、原料を保持し、原料吐出口20内の上部側の原料が一度にまとまって原料吐出口20から落ちるのを防止できる。そのため、原料の吐出量が安定し、飲料の濃さを安定させることができる。
また、原料吐出口20には縦リブ38を設けているだけであることから、原料が通過する抵抗が小さく、縦リブ38同士の間や縦リブ38と原料吐出口部21との間も原料がスムーズに移動し、そのため、原料吐出口20内から原料をスムーズに吐出させることができ、原料の吐出量を安定させることができる。
特に、縦リブ38の原料送込方向に対向する縁部が円弧状または傾斜状に設けられているため、原料の移動をスムーズにできる。
また、縦リブ38は原料吐出口部21内の下部から離反し、原料吐出口部21内の下部側は障害物がないため、原料吐出口部21内の下部側からは原料をよりスムーズに吐出させることができる。
なお、縦リブ38は、複数に限らず、単数でもよく、また、原料吐出口20の上下方向の全域にわたって設けてもよく、この場合、縦リブ38を上半分に設ける場合に比べて、原料の移動のスムーズさは低減するが、原料を保持する効果は向上できる。
本発明の一実施の形態を示す原料供給装置の斜視図である。 同上原料供給装置の断面図である。
符号の説明
11 原料供給装置
12 原料容器
20 原料吐出口
21 原料吐出口部
22 原料送出体としてのスクリュー
38 縦リブ

Claims (2)

  1. 原料を収容する原料容器と、
    この原料容器の側部に開口する原料吐出口を有する原料吐出口部と、
    前記原料容器内の原料を前記原料吐出口部に送り込んで吐出させる原料送出体と、
    前記原料吐出口部内の少なくとも上部側に設けられた縦リブと
    を具備していることを特徴とする原料供給装置。
  2. 縦リブは、原料吐出口部内の下部から離反している
    ことを特徴とする請求項1記載の原料供給装置。
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