JP2007011167A - ズームレンズ - Google Patents

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JP2007011167A JP2005194618A JP2005194618A JP2007011167A JP 2007011167 A JP2007011167 A JP 2007011167A JP 2005194618 A JP2005194618 A JP 2005194618A JP 2005194618 A JP2005194618 A JP 2005194618A JP 2007011167 A JP2007011167 A JP 2007011167A
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Kazuya Murakami
和弥 村上
Yasuhiko Abe
泰彦 阿部
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Abstract

【課題】携帯電話機等に搭載されるズームレンズの光学性能を高めつつ小型化を図る。
【解決手段】負の屈折力をもつ第1レンズ群I、正の屈折力をもつ第2レンズ群II、正の屈折力をもつ第3レンズ群IIIを備え、広角端から望遠端への移動に際して、第1レンズ群を固定し、第2レンズ群を物体側に向けて直線的に移動させ、第3レンズ群を一端像面側に移動した後に物体側に移動させるようにし、第1レンズ群を負の屈折力をもつ第1レンズ1、第2レンズ群を正の屈折力をもつ第2レンズ2及び負の屈折力をもつ第3レンズ3、第3レンズ群を正の屈折力をもつ第4レンズ4により形成し、第2レンズ2及び第3レンズ3のアッベ数ν2,ν3が、(1)ν3<25.0、(2)ν2−ν3>20.0を満足するように形成する。これにより、レンズ系全長を短くでき、2.5倍程度の変倍比を確保でき、広角端でのF値が3.0程度と明るいズームレンズが得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、CCD、CMOS等の固体撮像素子を用いたデジタルカメラ等に使用される小型のズームレンズに関し、特に、携帯電話機、携帯情報端末機(PDA)、PCカメラ(パーソナルコンピュータに付属の又は接続して使用されるカメラ)等のモバイル機器に適した小型のズームレンズに関する。
近年、携帯電話機等の市場においては、デジタルカメラを搭載したものが主流になり、高画素化に対応でき、小型かつ低コストであると同時に付加価値を要求されるレンズとしては、単焦点レンズよりも変倍撮影が可能なズームレンズが望まれている。
また、最近では低コスト化のためCMOS等の撮像素子が使用される傾向にあり、CCDに比べると一般に受光感度が低いため、F値の小さい明るいレンズが望まれている。
一般に、ズームレンズは複数のレンズを相対的に移動させて撮影範囲を変化させるものであるため、レンズを配置するスペースとは別にレンズが移動できるスペースを確保しなければならない。したがって、所望の変倍比を確保しつつ小型化を図るには、レンズの枚数を減らす必要があり、一方レンズの枚数を減らすと、F値が大きくなるという問題があった。
従来のズームレンズとしては、小型化を図るべく、第1レンズ群を負の屈折力を有する一つのレンズ、第2レンズ群を正の屈折力を有する一つのレンズ、第3レンズ群を正の屈折力を有する一つのレンズにより形成した3群3枚のレンズ構成を採用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このズームレンズでは、広角端〜望遠端の全域で収差、特に色収差の補正が困難であり、変倍比が2倍程度となり、F値の小さい明るいレンズを得るのは困難であった。
また、従来の他のズームレンズとしては、第1レンズ群を負の屈折力を有する一つのレンズ、第2レンズ群を正の屈折力と負の屈折力をそれぞれ有する二つのレンズ、第3レンズ群を正の屈折力を有する一つのレンズにより形成した3群4枚のレンズ構成を採用し、ズーミングに際して、第1レンズ群及び第2レンズ群を相対的に移動させ、第3レンズ群を固定したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、このズームレンズでは、前述のズームレンズに比べて光学性能は良いものの、最も物体側(外側)に位置する第1レンズ群が可動であるため、携帯電話機等に搭載されて落下等による衝撃を受けたとき、第1レンズ群が衝撃で移動して破損しあるいは傷等を受け易く、携帯型のモバイル機器に適用するのは好ましくない。
特開2003−177314号公報 特開2003−177315号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、3群4枚というシンプルなレンズ構成で、解像力等の光学性能を低下させることなく、2.5倍程度の変倍比を確保し、レンズ系全長が広角端での焦点距離の3〜4倍程度と短く、F値が広角端で3.0程度と明るく、携帯電話機、携帯情報端末機、携帯型パーソナルコンピュータ等のモバイル機器に適した、小型のズームレンズを提供することにある。
本発明のズームレンズは、物体側から像面側に向けて順に配列された、負の屈折力を有し固定された第1レンズ群、正の屈折力を有し広角端から望遠端への移動に際し物体側に直線的に移動する第2レンズ群、正の屈折力を有し広角端から望遠端への移動に際し一端像面側に移動した後に物体側に移動する第3レンズ群を備え、上記第1レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズからなり、上記第2レンズ群は、正の屈折力を有する第2レンズ及び負の屈折力を有する第3レンズからなり、上記第3レンズ群は、正の屈折力を有する第4レンズからなり、第2レンズのアッベ数をν2、第3レンズのアッベ数をν3とするとき、下記条件式(1),(2)、
(1)ν3<25.0
(2)ν2−ν3>20.0
を満足することを特徴としている。
この構成によれば、ズーミングに際し、第1レンズ群が固定した状態で、第2レンズ群が直線的に移動(広角端から望遠端へ移動するとき、物体側に向けて直線的に移動)し、第3レンズ群が像面側に凸となる軌跡を描きつつ移動する(広角端から望遠端へ移動するとき、一端像面側に移動した後に物体側に移動する)。このように、第1レンズ群を固定しかつ第2レンズ群及び第3レンズ群を移動させることで、レンズ系全長を広角端での焦点距離の3〜4倍程度に短くでき、2.5〜3.0倍程度の変倍比を確保できると共に、広角端でのF値が3.0程度と明るく、携帯電話機等に搭載されても落下等の衝撃に耐え得ることができ、諸収差、特に軸上色収差等が良好に補正された光学性能の高い小型のズームレンズが得られる。
上記構成において、広角端における第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の間隔をD2w、広角端における第2レンズ群と第3レンズ群の光軸上の間隔をD7w、望遠端における第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の間隔をD2t、望遠端における第2レンズ群と第3レンズ群の光軸上の間隔をD7tとするとき、下記条件式(3),(4)、
(3)4.5<D2w/D7w<8.5
(4)D2t/D7t<0.2
を満足する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ系全長を短くしつつ、ズーミングに必要なレンズの移動スペースを確保でき、又、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差等の諸収差を良好に補正でき、光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
上記構成において、第2レンズの焦点距離をf2、広角端におけるレンズ系(第1レンズの前面〜像面)の焦点距離をfwとするとき、下記条件式(5)、
(5)f2/fw<2.0
を満足する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ系全長を短くしつつ、2.5〜3.0倍の変倍比を確保でき、特に球面収差及びコマ収差を良好に補正でき、全体として諸収差が良好に補正された光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
上記構成において、広角端におけるレンズ系全長(第1レンズの前面〜像面、但し第4レンズ〜像面は空気換算距離とする)をDw、広角端におけるレンズ系(第1レンズの前面〜像面)の焦点距離をfwとするとき、下記条件式(6)、
(6)2.5<Dw/fw<4.0
を満足する、構成を採用することができる。
この構成によれば、広角端におけるレンズ系全長とレンズ系の焦点距離の関係が条件式(6)を満たすように設定することにより、2.5〜3.0倍の適切な変倍比を確保しつつ、レンズ系全長を短く設定することができる。
上記構成において、広角端におけるレンズ系(第1レンズの前面〜像面)の焦点距離をfw、第1レンズ群の焦点距離をf1G、第2レンズ群の焦点距離をf2G、第3レンズ群の焦点距離をf3Gとするとき、下記条件式(7),(8)、
(7)2.0<│f1G│/│fw│<4.0
(8)0.5<f2G/f3G<1.2
を満足する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ系全長を短くしつつ、2.5〜3.0倍の変倍比を確保でき、諸収差、特に歪曲収差を良好に補正でき、光学性能の高い小型のズームレンズを得ることができる。
上記構成において、第2レンズ、第3レンズ、及び第4レンズは、物体側及び像面側の両面が非球面に形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、第2レンズ及び第3レンズの両面を非球面とすることにより、広角端〜望遠端の全域において球面収差、コマ収差を良好に補正でき、又、第4レンズの両面を非球面とすることにより、広角端〜望遠端における非点収差、特に中間焦点距離における非点収差を良好に補正でき、全体として光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
上記構成において、第1レンズのアッベ数をν1とするとき、下記条件式(9)、
(9)ν1>60
を満足する、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1レンズのアッベ数に関する条件式を満たすことにより、色収差、特に広角端〜望遠端における軸上色収差を良好に補正でき、光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
上記構成をなすズームレンズによれば、3群4枚というシンプルなレンズ構成で、解像力等の光学性能を低下させることなく、2.5倍程度の変倍比を確保し、レンズ系全長が広角端の焦点距離の3〜4倍程度に短くでき、F値が広角端で3.0程度と明るく、携帯電話機、携帯情報端末機、携帯型パーソナルコンピュータ等のモバイル機器に適した、光学性能の高い小型のズームレンズを提供することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2は、本発明に係るズームレンズの一実施形態を示すものであり、図1は概略構成図、図2は広角端、中間、望遠端における光路図である。
このズームレンズは、図1に示すように、物体側から像面側に向けて順に配列された、負の屈折力を有する第1レンズ群(I)、正の屈折力を有する第2レンズ群(II)、正の屈折力を有する第3レンズ群(III)を備えている。
そして、広角端から望遠端へのズーミングに際しては、図2(a),(b),(c)に示すように、第1レンズ群(I)が所定位置に停止した(固定された)状態で、第2レンズ群(II)が像面側から物体側に向けて直線的に移動し、第3レンズ群(III)が一端像面側に移動した後に物体側に移動するように(像面側に凸となる軌跡を描くように)移動する。
第1レンズ群(I)は、負の屈折力を有する第1レンズ1により形成され、第2レンズ群(II)は、所定の口径をなす開口絞りSD、正の屈折力を有する第2レンズ2、負の屈折力を有する第3レンズ3により形成され、第3レンズ群(III)は、正の屈折力を有する第4レンズ4により形成されている。そして、第4レンズ4の後方にガラスフィルタ5が配置され、その後方に撮像素子の像面Pが配置されている。
ここでは、第1レンズ1、開口絞りSD、第2レンズ2、第3レンズ3、第4レンズ4、ガラスフィルタ5及び像面Pが、光軸Lに沿って物体側から像面側に向けて順に配列される構成において、図1に示すように、それぞれの面をSi(i=1〜11)、それぞれの面Siの曲率半径をRi(i=1〜11)、d線に対する屈折率をNi(i=1〜5)及びアッベ数をνi(i=1〜5)、第1レンズ1〜像面Pまでのそれぞれの光軸L上における間隔(厚さ、空気間隔)をDi(i=1〜11)で表す。
また、レンズ系(第1レンズ1の前面S1〜像面P)の広角端、中間、望遠端における焦点距離をfw,fm,ft、第2レンズ2の焦点距離をf2、第1レンズ群(I)の焦点距離をf1G、第2レンズ群(II)の焦点距離をf2G、第3レンズ群(III)の焦点距離をf3G、第1レンズ群(I)と第2レンズ群(II)の光軸L上の広角端における間隔をD2w及び望遠端における間隔をD2t、第2レンズ群(II)と第3レンズ群(III)の光軸L上の広角端における間隔をD7w及び望遠端における間隔をD7t、広角端におけるレンズ系全長(第1レンズ1の前面S1〜像面P、但しガラスフィルタ5は空気換算距離とする)をDwで表す。
第1レンズ1は、ガラス材料又は樹脂材料により形成され、負の屈折力を有するように、物体側の面S1が凹状でかつ像面側の面S2が凹状をなす両凹形状のレンズである。
第2レンズ2は、ガラス材料又は樹脂材料により形成され、正の屈折力を有するように、物体側の面S4が凸状でかつ像面側の面S5が凸状をなす両凸形状のレンズである。そして、両面S4,S5は好ましくは非球面に形成されている。
第3レンズ3は、ガラス材料又は樹脂材料により形成され、負の屈折率を有するように、物体側の面S6が凸状でかつ像面側の面S7が凹状をなすメニスカス形状のレンズである。そして、両面S6,S7は好ましくは非球面に形成されている。
第4レンズ4は、ガラス材料又は樹脂材料により形成され、正の屈折力を有するように、物体側の面S8が凸状又は凹状でかつ像面側の面S9が凸状をなす両凸形状又はメニスカス形状のレンズである。そして、両面S8,S9は好ましくは非点収差に形成されている。
このように、第1レンズ1〜第4レンズ4からなる3群4枚構成を採用すると共に第1レンズ1を負の屈折力をもつ負レンズとし、ズーミングに際し、第1レンズ群を固定した状態で、第2レンズ群を直線的に移動(広角端から望遠端へ移動するとき、物体側に向けて直線的に移動)させ、第3レンズ群を一端像面側に移動させた後に物体側に移動させる(像面側に凸となる軌跡を描きつつ移動させる)ことにより、レンズ系全長を広角端での焦点距離fwの3〜4倍程度に短くでき、2.5〜3.0倍程度の変倍比を確保でき、広角端でのF値が3.0程度と明るく、携帯電話機等に搭載されても落下等の衝撃に耐え得るズームレンズが得られる。
ここで、第2レンズ2のアッベ数ν2、第3レンズ3のアッベ数ν3は、次の条件式(1),(2)、
(1)ν3<25.0
(2)ν2−ν3>20.0
を満足するように形成されている。
この条件式(1),(2)を満たすことにより、諸収差、特に軸上色収差が良好に補正された光学性能の高い小型のズームレンズが得られる。
上記構成において、第2レンズ2の両面S4,S5、第3レンズ3の両面S6,S7、第4レンズ4の両面S8,S9は、全て非球面として形成されるのが好ましい。
すなわち、第2レンズ2及び第3レンズ3の両面S4,S5,S6,S7を非球面とすることにより、広角端〜望遠端の全域において球面収差、コマ収差を良好に補正することができる。また、第4レンズ4の両面S8,S9を非球面とすることにより、広角端〜望遠端における非点収差、特に中間焦点距離における非点収差を良好に補正することができる。これにより、全体として光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
ここで、第2レンズ2〜第4レンズ4の非球面を表す式は、次式で規定される。
Z=Cy/[1+(1−εC1/2]+Dy+Ey+Fy+Gy10
ただし、Z:非球面の頂点における接平面から,光軸Lからの高さがyの非球面上の点までの距離、y:光軸からの高さ、C:非球面の頂点における曲率(1/R)、ε:円錐定数、D,E,F,G:非球面係数である。
上記構成においては、広角端における第1レンズ群(I)と第2レンズ群(II)の光軸L上の間隔D2w、広角端における第2レンズ群(II)と第3レンズ群(III)の光軸L上の間隔D7w、望遠端における第1レンズ群(I)と第2レンズ群(I)の光軸L上の間隔D2t、望遠端における第2レンズ群(II)と第3レンズ群(III)の光軸L上の間隔D7tが、好ましくは、次の条件式(3),(4)、
(3)4.5<D2w/D7w<8.5
(4)D2t/D7t<0.2
を満足するように形成される。
D2w/D7wの値が条件式(3)の下限を下回り又D2t/D7tの値が条件式(4)の上限を上回った場合、レンズ系全長を短くしつつレンズを移動させるために必要なスペースを確保しようとすると、各レンズのパワーを大きく設定する必要があり、諸収差の補正が困難になる。また、D2w/D7wの値が条件式(3)の上限を上回った場合、レンズを移動させるスペースが必要以上に広くなりレンズ系全長の短縮化が困難になる。
したがって、条件式(3),(4)を満たすことにより、レンズ系全長を短くしつつ、ズーミングに必要なレンズの移動スペースを確保でき、又、球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差等の諸収差を良好に補正でき、光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
また、上記構成においては、第2レンズ2の焦点距離f2、広角端におけるレンズ系(第1レンズ1の前面S1〜像面P)の焦点距離fwが、好ましくは、次の条件式(5)、
(5)f2/fw<2.0
を満足するように形成される。
f2/fwの値が条件式(5)の上限を上回る仕様で、レンズ系全長を短縮したまま2.5〜3.0倍の変倍比を確保しようとすると、第2レンズ2のパワーが弱くなった分を、第3レンズ3のパワーを強くして、第2レンズ群(II)全体としてのパワーを補う必要があり、諸収差、特に球面収差及びコマ収差の補正が困難になる。
したがって、f2/fwの値が条件式(5)を満たすことにより、レンズ系全長を短くしつつ、2.5〜3.0倍の変倍比を確保でき、特に球面収差及びコマ収差を良好に補正でき、全体として諸収差が良好に補正された光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
また、上記構成においては、広角端におけるレンズ系全長(第1レンズ1の前面S1〜像面P、但し第4レンズ4〜像面Pは空気換算距離とする)Dw、広角端におけるレンズ系(第1レンズ1の前面S1〜像面P)の焦点距離fwが、好ましくは、次の条件式(6)、
(6)2.5<Dw/fw<4.0
を満足するように形成される。
Dw/fwの値が、この範囲から逸脱すると、適切な変倍比を確保した上で、レンズ系全長の短縮化を図るのが困難になる。
したがって、Dw/fwの値が条件式(6)を満たすことにより、2.5〜3.0倍の適切な変倍比を確保しつつ、レンズ系全長を短く設定することができる。
また、上記構成においては、広角端におけるレンズ系(第1レンズ1の前面S1〜像面P)の焦点距離fw、第1レンズ群(I)の焦点距離f1G、第2レンズ群(II)の焦点距離f2G、第3レンズ群(III)の焦点距離f3Gが、好ましくは、次の条件式(7),(8)、
(7)2.0<│f1G│/│fw│<4.0
(8)0.5<f2G/f3G<1.2
を満足するように形成される。
│f1G│/│fw│の値が条件式(7)の上限を上回ると、第1レンズ群(I)のパワーが弱くなり過ぎ、レンズ系全長を短縮したまま2.5〜3.0倍の変倍比を確保するのが困難になり、一方、│f1G│/│fw│の値が条件式(7)の下限を下回ると、第1レンズ群(I)のパワーが強くなり過ぎ、諸収差を補正するのが困難になり、特に広角端〜望遠端の全域で歪曲収差の補正が困難になる。
f2G/f3Gの値が条件式(8)の上限を上回ると、第2レンズ群(II)のパワーに対して第3レンズ群(III)のパワーが強くなり過ぎるため、諸収差を補正するのが困難になり、一方、f2G/f3Gの値が条件式(8)の下限を下回ると、第2レンズ群(II)のパワーに対して第3レンズ群(III)のパワーが弱くなり過ぎるため、レンズ系全長を短縮したまま2.5倍程度の変倍比を確保するのが困難になる。
したがって、条件式(7),(8)を満たすことにより、レンズ系全長を短くしつつ、2.5〜3.0倍の変倍比を確保でき、諸収差、特に歪曲収差を良好に補正でき、光学性能の高い小型のズームレンズを得ることができる。
また、上記構成においては、第1レンズ1のアッベ数ν1が、好ましくは、次の条件式(9)、
(9)ν1>60
を満足するように形成される。
アッベ数ν1がこの条件式(9)を満たすことにより、色収差、特に広角端〜望遠端における軸上色収差を良好に補正でき、光学性能の高いズームレンズを得ることができる。
次に、上記ズームレンズの具体的な数値による実施例を、実施例1、実施例2、実施例3として以下に示す。
実施例1における条件式(1)〜(9)の数値データ、第1レンズ1〜第4レンズ4、ガラスフィルタ5の主な仕様諸元、種々の数値データ(設定値)は以下の通りである。
<条件式の値>
(1)ν3=20.5
(2)ν2−ν3=45.3−20.5=24.8
(3)D2w/D7w=6.610/1.160=5.698
(4)D2t/D7t=1.000/8.040=0.124
(5)f2/fw=3.51/4.82=0.73
(6)Dw/fw=16.48/4.82=3.42
(7)│f1G│/│fw│=13.60/4.82=2.82
(8)f2G/f3G=6.84/8.96=0.76
(9)ν1=81.5
<仕様諸元>
物体距離=∞(広角端)〜∞(中間)〜∞(望遠端)、レンズ系の焦点距離(f)=4.82mm(広角端)〜8.26mm(中間)〜11.76mm(望遠端)、変倍比=2.44、F値=3.06(広角端)〜4.43(中間)〜5.42(望遠端)、画角(2ω)=65.2°(広角端)〜37.2°(中間)〜26.3°(望遠端)、射出瞳位置=−8.75mm(広角端)〜−59.18mm(中間)〜74.33mm(望遠端)、レンズ全長=13.16mm(広角端)〜14.45mm(中間)〜14.43mm(望遠端)、レンズ系全長(空気換算距離)=16.48mm、バックフォーカス(空気換算距離)=3.32mm(広角端)〜2.03mm(中間)〜2.05mm(望遠端)
<非球面>
第2レンズ2の両面S4,S5、第3レンズ3の両面S6,S7、第4レンズ4の両面S8,S9
<曲率半径>
R1=−23.303mm、R2=9.607mm、R3= ∞(開口絞り)、R4=6.832mm(非球面)、R5=−3.796mm(非球面)、R6=3.039mm(非球面)、R7=1.509mm(非球面)、R8=23.517mm(非球面)、R9=−5.716mm(非球面)、R10=∞、R11=∞
<光軸上の間隔>
D1=0.650mm、D2=可変、D3=0.000mm、D4=1.800mm、D5=0.200mm、D6=0.745mm、D7=可変、D8=2.000mm、D9=可変、D10=0.500mm、D11=0.500mm
<屈折率(Nd)>
N1=1.49700、N2=1.74993、N3=1.99699、N4=1.52512、N5=1.51680
<アッベ数(νd)>
ν1=81.6、ν2=45.3、ν3=20.5、ν4=56.3、ν5=64.2
<ズーム間隔(D2,D7,D9)>
D2w=6.610mm(広角端)〜D2m=3.430mm(中間)〜D2t=1.000mm(望遠端)
D7w=1.160mm(広角端)〜D7m=5.630mm(中間)〜D7t=8.040mm(望遠端)
D9w=2.490mm(広角端)〜D9m=1.200mm(中間)〜D9t=1.220mm(望遠端)
<非球面係数の数値データ>
<S4面>
ε=1.00000000、D=−0.6356849×10−2、E=−0.15139045×10−2、F=−0.23467591×10−3、G=0.00000000
<S5面>
ε=1.55214000、D=0.54223293×10−2、E=−0.23026924×10−2、F=0.17260706×10−3、G=0.00000000
<S6面>
ε=−2.50246800、D=−0.12789641×10−1、E=0.22045988×10−2、F=0.00000000、G=0.00000000
<S7面>
ε=0.65058930、D=−0.71028473×10−1、E=0.11452152×10−1、F=−0.32348611×10−2、G=0.00000000
<S8面>
ε=1.00000000、D=0.45505655×10−3、E=−0.21156752×10−3、F=0.42074507×10−5、G=0.00000000
<S9面>
ε=1.00000000、D=0.43570290×10−2、E=−0.62399075×10−3、F=0.38394330×10−4、G=−0.11079400×10−5
この実施例1における広角端、中間位置、望遠端でのそれぞれの球面収差、非点収差、歪曲収差(ディストーション)、倍率色収差に関する収差線図は図3、図4、図5に示すような結果となる。尚、図3、図4、図5において、Sはサジタル平面での収差、Mはメリジオナル平面での収差を示す。
この実施例1によるレンズ仕様によれば、レンズ系全長が広角端の焦点距離の3.4倍、変倍比が2.44、広角端でのF値が3.03程度と明るく、携帯電話機、携帯情報端末機、携帯型パーソナルコンピュータに適した小型で光学性能の高いズームレンズが得られる。
実施例2における条件式(1)〜(9)の数値データ、第1レンズ1〜第4レンズ4、ガラスフィルタ5の主な仕様諸元、種々の数値データ(設定値)は以下の通りである。
<条件式の値>
(1)ν3=20.5
(2)ν2−ν3=45.4−20.5=24.9
(3)D2w/D7w=6.400/1.140=5.614
(4)D2t/D7t=0.700/8.200=0.085
(5)f2/fw=3.37/4.82=0.70
(6)Dw/fw=16.55/4.82=3.43
(7)│f1G│/│fw│=13.98/4.82=2.90
(8)f2G/f3G=6.98/9.07=0.77
(9)ν1=81.5
<仕様諸元>
物体距離=∞(広角端)〜∞(中間)〜∞(望遠端)、レンズ系の焦点距離(fw,fm,ft)=4.82mm(広角端)〜8.10mm(中間)〜11.86mm(望遠端)、変倍比=2.46、F値=3.07(広角端)〜4.36(中間)〜5.44(望遠端)、画角(2ω)=65.0°(広角端)〜37.6°(中間)〜25.9°(望遠端)、射出瞳位置=−9.20mm(広角端)〜−60.03mm(中間)〜61.86mm(望遠端)、レンズ全長=13.04mm(広角端)〜14.30mm(中間)〜14.47mm(望遠端)、レンズ系全長(空気換算距離)=16.55mm、バックフォーカス(空気換算距離)=3.51mm(広角端)〜2.25mm(中間)〜2.15mm(望遠端)
<非球面>
第2レンズ2の両面S4,S5、第3レンズ3の両面S6,S7、第4レンズ4の両面S8,S9
<曲率半径>
R1=−37.180mm、R2=8.597mm、R3= ∞(開口絞り)、R4=10.964mm(非球面)、R5=−3.059mm(非球面)、R6=2.954mm(非球面)、R7=1.460mm(非球面)、R8=36.301mm(非球面)、R9=−5.375mm(非球面)、R10=∞、R11=∞
<光軸上の間隔>
D1=0.650mm、D2=可変、D3=0.050mm、D4=1.800mm、D5=0.150mm、D6=0.750mm、D7=可変、D8=2.100mm、D9=可変、D10=0.500mm、D11=0.500mm
<屈折率(Nd)>
N1=1.49700、N2=1.74993、N3=1.99699、N4=1.52512、N5=1.51680
<アッベ数(νd)>
ν1=81.5、ν2=45.4、ν3=20.5、ν4=56.29、ν5=64.20
<ズーム間隔(D2,D7,D9)>
D2w=6.400mm(広角端)〜D2m=3.250mm(中間)〜D2t=0.700mm(望遠端)
D7w=1.140mm(広角端)〜D7m=5.550mm(中間)〜D7t=8.200mm(望遠端)
D9w=2.680mm(広角端)〜D9m=1.420mm(中間)〜D9t=1.240mm(望遠端)
<非球面係数の数値データ>
<S4面>
ε=1.00000000、D=−0.10024380×10−1、E=−0.17165961×10−2、F=−0.92317807×10−3、G=0.00000000
<S5面>
ε=2.04775600、D=0.12045130×10−1、E=−0.37995375×10−2、F=0.68476911×10−3、G=0.00000000
<S6面>
ε=1.77229210、D=−0.33433455×10−1、E=0.65001929×10−3、F=0.00000000、G=0.00000000
<S7面>
ε=0.74758270、D=−0.86653501×10−1、E=0.11016157×10−1、F=−0.51618358×10−2、G=0.00000000
<S8面>
ε=1.00000000、D=−0.11943415×10−2、E=0.52523873×10−4、F=0.00000000、G=0.00000000
<S9面>
ε=1.00000000、D=0.23689338×10−2、E=−0.28921447×10−3、F=0.30956553×10−4、G=−0.10387563×10−5
この実施例2における広角端、中間位置、望遠端でのそれぞれの球面収差、非点収差、歪曲収差(ディストーション)、倍率色収差に関する収差線図は図6、図7、図8に示すような結果となる。尚、図6、図7、図8において、Sはサジタル平面での収差、Mはメリジオナル平面での収差を示す。
この実施例2によるレンズ仕様によれば、レンズ系全長が広角端の焦点距離の3.4倍、変倍比が2.46、広角端でのF値が3.07程度と明るく、携帯電話機、携帯情報端末機、携帯型パーソナルコンピュータに適した小型で光学性能の高いズームレンズが得られる。
実施例3における条件式(1)〜(9)の数値データ、第1レンズ1〜第4レンズ4、ガラスフィルタ5の主な仕様諸元、種々の数値データ(設定値)は以下の通りである。
<条件式の値>
(1)ν3=20.5
(2)ν2−ν3=48.6−20.5=28.1
(3)D2w/D7w=6.720/1.190=5.647
(4)D2t/D7t=1.220/7.790=0.157
(5)f2/fw=3.38/4.88=0.69
(6)Dw/fw=16.09/4.88=3.30
(7)│f1G│/│fw│=13.04/4.88=2.67
(8)f2G/f3G=6.63/8.95=0.74
(9)ν1=81.5
<仕様諸元>
物体距離=∞(広角端)〜∞(中間)〜∞(望遠端)、レンズ系の焦点距離(f)=4.88mm(広角端)〜7.41mm(中間)〜11.91mm(望遠端)、変倍比=2.44、F値=3.06(広角端)〜4.10(中間)〜5.42(望遠端)、画角(2ω)=64.2°(広角端)〜41.2°(中間)〜25.9°(望遠端)、射出瞳位置=−8.87mm(広角端)〜−30.78mm(中間)〜83.31mm(望遠端)、レンズ全長=12.62mm(広角端)〜13.67mm(中間)〜13.72mm(望遠端)、レンズ系全長(空気換算距離)=16.09mm、バックフォーカス(空気換算距離)=3.47mm(広角端)〜2.42mm(中間)〜2.37mm(望遠端)
<非球面>
第2レンズ2の両面S4,S5、第3レンズ3の両面S6,S7、第4レンズ4の両面S8,S9
<曲率半径>
R1=−20.182mm、R2=9.652mm、R3= ∞(開口絞り)、R4=4.519mm(非球面)、R5=−4.900mm(非球面)、R6=3.810mm(非球面)、R7=1.729mm(非球面)、R8=−73.373mm(非球面)、R9=−4.458mm(非球面)、R10=∞、R11=∞
<光軸上の間隔>
D1=0.650mm、D2=可変、D3=0.000mm、D4=1.048mm、D5=0.412mm、D6=0.700mm、D7=可変、D8=1.900mm、D9=可変、D10=0.500mm、D11=0.500mm
<屈折率(Nd)>
N1=1.49700、N2=1.72910、N3=1.99699、N4=1.52512、N5=1.51680
<アッベ数(νd)>
ν1=81.5、ν2=48.6、ν3=20.5、ν4=56.29、ν5=64.20
<ズーム間隔(D2,D7,D9)>
D2w=6.720mm(広角端)〜D2m=4.360mm(中間)〜D2t=1.220mm(望遠端)
D7w=1.190mm(広角端)〜D7m=4.600mm(中間)〜D7t=7.790mm(望遠端)
D9w=2.640mm(広角端)〜D9m=1.590mm(中間)〜D9t=1.540mm(望遠端)
<非球面係数の数値データ>
<S4面>
ε=1.00000000、D=−0.67888308×10−2、E=0.12286092×10−2、F=−0.13881718×10−2、G=0.00000000
<S5面>
ε=1.00000000、D=0.21165811×10−1、E=−0.94400231×10−2、F=0.58785875×10−3、G=0.00000000
<S6面>
ε=1.00000000、D=0.17361674×10−1、E=−0.12037223×10−1、F=0.19561119×10−2、G=0.00000000
<S7面>
ε=0.66767709、D=−0.77710791×10−2、E=−0.88401098×10−2、F=0.10740204×10−2、G=0.00000000
<S8面>
ε=1.00000000、D=−0.15890011×10−2、E=−0.68096083×10−3、F=0.50002834×10−4、G=0.00000000
<S9面>
ε=1.00000000、D=0.20345077×10−2、E=−0.63480898×10−3、F=0.34486891×10−4、G=0.27580980×10−6
この実施例3における広角端、中間位置、望遠端でのそれぞれの球面収差、非点収差、歪曲収差(ディストーション)、倍率色収差に関する収差線図は図9、図10、図11に示すような結果となる。尚、図9、図10、図11において、Sはサジタル平面での収差、Mはメリジオナル平面での収差を示す。
この実施例3によるレンズ仕様によれば、レンズ系全長が広角端の焦点距離の3.3倍、変倍比が2.44、広角端でのF値が3.06程度と明るく、携帯電話機、携帯情報端末機、携帯型パーソナルコンピュータに適した小型で光学性能の高いズームレンズが得られる。
以上述べたように、本発明のズームレンズは、3群4枚というシンプルなレンズ構成で、解像力等の光学性能を低下させることなく、2.5倍程度の変倍比を確保し、レンズ系全長が広角端の焦点距離の3〜4倍程度に短くでき、F値が広角端で3.0程度と明るく高い光学性能を確保できるため、携帯電話機、携帯情報端末機、携帯型パーソナルコンピュータ等のモバイル機器に使用できるのは勿論のこと、その他の用途に用いられるカメラのズームレンズとしても有用である。
本発明に係るズームレンズの一実施形態を示す概略構成図である。 図1に示すズームレンズの広角端、中間、望遠端における光路図である。 実施例1における、広角端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す収差図である。 実施例1における、中間位置での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す収差図である。 実施例1における、望遠端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す収差図である。 実施例2における、広角端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す収差図である。 実施例2における、中間位置での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す収差図である。 実施例2における、望遠端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す収差図である。 実施例3における、広角端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す収差図である。 実施例3における、中間位置での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す収差図である。 実施例3における、望遠端での球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す収差図である。
符号の説明
I 第1レンズ群
II 第2レンズ群
III 第3レンズ群
1 第1レンズ
2 第2レンズ
3 第3レンズ
4 第4レンズ
SD 開口絞り
P 像面
ν1 第1レンズのアッベ数
ν2 第2レンズのアッベ数
ν3 第3レンズのアッベ数
Dw レンズ系全長
D2w 広角端における第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の間隔
D2t 望遠端における第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の間隔
D7w 広角端における第2レンズ群と第3レンズ群の光軸上の間隔
D7t 望遠端における第2レンズ群と第3レンズ群の光軸上の間隔
fw 広角端におけるレンズ系の焦点距離
f2 第2レンズの焦点距離
f1G 第1レンズ群の焦点距離
f2G 第2レンズ群の焦点距離
f3G 第3レンズ群の焦点距離

Claims (7)

  1. 物体側から像面側に向けて順に配列された、負の屈折力を有し固定された第1レンズ群、正の屈折力を有し広角端から望遠端への移動に際し物体側に直線的に移動する第2レンズ群、正の屈折力を有し広角端から望遠端への移動に際し一端像面側に移動した後に物体側に移動する第3レンズ群を備え、
    前記第1レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズからなり、
    前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する第2レンズ及び負の屈折力を有する第3レンズからなり、
    前記第3レンズ群は、正の屈折力を有する第4レンズからなり、
    前記第2レンズのアッベ数をν2、前記第3レンズのアッベ数をν3とするとき、下記条件式(1),(2)を満足することを特徴とするズームレンズ。
    (1)ν3<25.0
    (2)ν2−ν3>20.0
  2. 広角端における前記第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の間隔をD2w、広角端における前記第2レンズ群と第3レンズ群の光軸上の間隔をD7w、望遠端における前記第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の間隔をD2t、望遠端における前記第2レンズ群と第3レンズ群の光軸上の間隔をD7tとするとき、下記条件式(3),(4)を満足することを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
    (3)4.5<D2w/D7w<8.5
    (4)D2t/D7t<0.2
  3. 前記第2レンズの焦点距離をf2、広角端におけるレンズ系(前記第1レンズの前面〜像面)の焦点距離をfwとするとき、下記条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
    (5)f2/fw<2.0
  4. 広角端におけるレンズ系全長(前記第1レンズの前面〜像面、但し前記第4レンズ〜像面は空気換算距離とする)をDw、広角端におけるレンズ系(前記第1レンズの前面〜像面)の焦点距離をfwとするとき、下記条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のズームレンズ。
    (6)2.5<Dw/fw<4.0
  5. 広角端におけるレンズ系(前記第1レンズの前面〜像面)の焦点距離をfw、前記第1レンズ群の焦点距離をf1G、前記第2レンズ群の焦点距離をf2G、前記第3レンズ群の焦点距離をf3Gとするとき、下記条件式(7),(8)を満足することを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のズームレンズ。
    (7)2.0<│f1G│/│fw│<4.0
    (8)0.5<f2G/f3G<1.2
  6. 前記第2レンズ、第3レンズ、及び第4レンズは、物体側及び像面側の両面が非球面に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載のズームレンズ。
  7. 前記第1レンズのアッベ数をν1とするとき、下記条件式(9)を満足することを特徴とする請求項1ないし6いずれかに記載のズームレンズ。
    (9)ν1>60

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