JP2007009789A - アキュムレータ一体型圧縮機および蒸気圧縮式冷凍サイクル - Google Patents

アキュムレータ一体型圧縮機および蒸気圧縮式冷凍サイクル Download PDF

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Abstract

【課題】 簡素な構造でアキュムレータ部Aを一体化する。
【解決手段】 天地方向の最上部に圧縮機構部C、その下方にモータ部M、更にモータ部Mの下方にアキュムレータ部Aを構成するとともに、アキュムレータ部Aよりも上方側に冷媒吸入口14を配設している。
これによれば、冷媒吸入口14より流入する冷媒ガスに混入している潤滑油と余剰な液冷媒とは、耐圧密閉容器10内で分離沈降して最下部に構成したアキュムレータ部Aに貯留される。また、潤滑油と液冷媒とを分離したガス冷媒Gは、耐圧密閉容器10内に構成した冷媒供給経路から最上部に構成した圧縮機構部Cへと供給されることより、圧縮機構部Cとアキュムレータ部Aとの間に気密性を持った隔壁部は不要となり、簡素な構造でアキュムレータ部Aを一体化することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、蒸気圧縮式冷凍サイクルに用いられるアキュムレータ一体型圧縮機に関するものである。
従来技術として、下記特許文献1〜3などにアキュムレータを一体とした圧縮機が示されている。また、発明者らも先に、特許文献4に示すアキュムレータ一体型圧縮機の構造を開示している。
特開昭61−272478号公報 特開平6−66258号公報 特開2000−337737号公報 特開2003−129960号公報
しかしながら、上記した従来技術は何れも、アキュムレータ単体での構造をそのまま圧縮機内に構成しているものであるため、圧縮機部とアキュムレータ部との間に気密性を持った隔壁部が必要となり、構造が複雑になるという問題点がある。また、軸受けなどの被潤滑部へは、アキュムレータが別体の場合と同様に、冷媒ガスにミスト状潤滑油を混入させて供給される。
被潤滑部へは液状の潤滑油が供給されるのが理想である。上記した従来技術は何れも、アキュムレータ部内には液状の潤滑油が分離して貯留されているにも係らず、この潤滑油を再度ガス冷媒に混入させて圧縮機部に送るという方法を取っているため、場合によっては圧縮機部の被潤滑部が潤滑不良を引き起すという問題点がある。
また、冷凍サイクルとしては、冷媒をアキュムレータから圧縮機へ単純に送るものだけではなく、減圧手段としてエジェクタを用いて(いわゆるエジェクタサイクル)アキュムレータから液冷媒を導出するものや、アキュムレータと圧縮機との間に熱回収手段としての内部熱交換器を介在させたものなどがあるが、このような冷凍サイクルに対してアキュムレータ一体型圧縮機を適用することが考慮されていないという問題点がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、簡素な構造でアキュムレータ部を一体化すると共に、そのアキュムレータ部で分離・貯留される液状の潤滑油を被潤滑部に直接供給することのできるアキュムレータ一体型圧縮機、およびこのようなアキュムレータ一体型圧縮機とエジェクタや内部熱交換器とを組み合わせた蒸気圧縮式冷凍サイクルを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項15に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒が流通する耐圧密閉容器(10)の内部に、冷媒を吸入圧縮する圧縮機構部(C)と、
圧縮機構部(C)を駆動するモータ部(M)と、
冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して気相冷媒のみを圧縮機構部(C)に供給し液相冷媒を貯留するアキュムレータ部(A)とを内蔵し、
アキュムレータ部(A)から圧縮機構部(C)への冷媒供給経路を全て耐圧密閉容器(10)の内部に構成して外部に露出しない構造としたアキュムレータ一体型圧縮機であり、
天地方向の最上部に圧縮機構部(C)、その下方にモータ部(M)、更にモータ部(M)の下方にアキュムレータ部(A)を構成するとともに、
アキュムレータ部(A)よりも上方側に冷媒吸入口(14)を配設したことを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、冷媒吸入口(14)より流入する冷媒ガスに混入している潤滑油と余剰な液冷媒とは、耐圧密閉容器(10)内で分離沈降して最下部に構成したアキュムレータ部(A)に貯留される。また、潤滑油と液冷媒とを分離したガス冷媒(G)は、耐圧密閉容器(10)内に構成した冷媒供給経路から最上部に構成した圧縮機構部(C)へと供給されることより、圧縮機構部(C)とアキュムレータ部(A)との間に気密性を持った隔壁部は不要となり、簡素な構造でアキュムレータ部(A)を一体化することができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、アキュムレータ部(A)内の下方部に、圧縮機構部(C)を駆動する駆動軸(23)で駆動されて圧縮機内の被潤滑部(24、26、27)に液状の潤滑油(J)を供給するオイルポンプ(40)を配設したことを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、圧縮機が駆動されればオイルポンプ(40)が連動して、アキュムレータ部(A)内の底側に溜まった液状の潤滑油(J)を直接被潤滑部(24、26、27)へ供給することができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、モータ部(M)とアキュムレータ部(A)との間に、複数の貫通孔(43a)を設けたバッフル板(43)を配設したことを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、モータ部(M)で発生する旋回流がバッフル板(43)により阻まれてアキュムレータ部(A)には至らないため、アキュムレータ部(A)のガス流動は小さく抑えられ、アキュムレータ部(A)に流入した冷媒ガス中の液冷媒と潤滑油とは効率良く分離沈降する。また、貯留した液冷媒(E)に旋回流を発生させることも無くなるため、液冷媒(E)と潤滑油(J)との混合を防ぐことができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、副軸受け(26)を支持するための副軸受け支持部材(25)をアキュムレータ部(A)の中程に設けたうえ、副軸受け支持部材(25)に複数の貫通孔(25a)を設けてバッフル板の機能を持たせたことを特徴としている。
圧縮機(1)はその作動に伴い、微少ではあるが圧縮機全体の振動を誘起する。場合によってはこの振動がアキュムレータ部(A)の液冷媒(E)と潤滑油(J)とを振盪させ、両者の混合を引き起すおそれがある。これに対し、この請求項4に記載の発明によれば、副軸受け支持部材(25)に複数の貫通孔(25a)を設けてバッフル板の機能を持たせることで振動による攪拌流動を抑え、液冷媒(E)と潤滑油(J)との混合を防ぐことができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、アキュムレータ部(A)内へ延設される駆動軸(23)の外周側に攪拌防止筒(44)を配設したことを特徴としている。
この攪拌防止筒(44)が無い場合、駆動軸(23)は液冷媒(E)と潤滑油(J)とに浸漬された状態となるため、その回転に伴い液冷媒(E)と潤滑油(J)とに旋回流を発生させ、液冷媒(E)と潤滑油(J)とを攪拌混合させてしまう結果となる。しかし、この請求項5に記載の発明によれば、攪拌防止筒(44)を設けることにより、駆動軸(23)は直接液冷媒(E)や潤滑油(J)と接することが無くなり、液冷媒(E)と潤滑油(J)との攪拌混合を防ぐことができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、モータ部(M)とアキュムレータ部(A)との間に、複数の貫通孔(25a)を設けた副軸受け支持板(25)を配設するとともに、オイルポンプ(40)のポンプハウジング(42)の一部を駆動軸(23)を包む形で副軸受け支持部まで延設させたことを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、ポンプハウジング(42)の一部で攪拌防止筒を兼ねることにより攪拌防止筒(44)を廃止することができる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、モータ部(M)の下部空間に、冷媒吸入口(14)と、ロータ(22)の下側端面およびロータバランサ部(22a)を包む形でロータエンドカバー(45、46)とを配設したことを特徴としている。
吸入ガスをモータ部(M)の下部空間に流入させて、この空間で冷媒ガス中の冷媒と潤滑油との液滴を沈降させる場合は、両液滴の巻上げなどが無いよう空間内はできる限りガス流動の無いことが好ましい。しかし、モータ部(M)の下部空間は、回転するロータ(22)と、ロータ(22)の端部に設置されているロータバランサ部(22a)とによって強い旋回流が発生してしまう。
また、ロータエンドに設置されたロータバランサ部(22a)が高速で回転することにより、冷媒吸入口(14)より流入する冷媒や潤滑油の液滴が、回転するロータバランサ部(22a)に衝突して微粒化されてしまうことで冷媒ガスからの分離沈降が少なくなってしまうという不具合がある。しかし、この請求項7に記載の発明によれば、ロータエンドカバー(45、46)を設けることにより、この不具合を回避することができる。なお、ロータエンドカバー(45、46)の材質は、金属でも樹脂でも良い。
また、請求項8に記載の発明では、請求項7に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、ロータエンドカバーをリング状のロータエンドカラー(46)として構成したことを特徴としている。この請求項8に記載の発明によれば、簡単に形成することができ、コストを抑えることができる。
また、請求項9に記載の発明では、請求項8に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、ステータ(21)のボビン(21b)にてロータエンドカラー(46)を支持したことを特徴としている。この請求項9に記載の発明によれば、機能を維持しつつ組み付け方法を簡単にすることができ、コストを抑えることができる。
また、請求項10に記載の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、アキュムレータ部(A)に、貯留された液冷媒(E)を圧縮機外に導出する液冷媒導出口(17)を配設したことを特徴としている。この請求項10に記載の発明によれば、液冷媒(E)の貯留部に液冷媒導出口(17)を設けるという簡単な対応で液冷媒(E)圧縮機外に導出することができ、低コストで液冷媒(E)の供給を必要とするエジェクタサイクルに簡単に対応することができる。
また、請求項11に記載の発明では、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、モータ部(M)に、内部のガス冷媒(G)を圧縮機外に導出するガス冷媒導出口(18)と、圧縮機構部(C)に、加熱冷媒ガスをモータ部(M)を介することなく冷媒吸入部(35、36)に導入する加熱冷媒ガス吸入口(19)とを設けたことを特徴としている。
この請求項11に記載の発明によれば、モータ部(M)に冷媒ガス導出口(18)と、圧縮機構部(C)に加熱冷媒ガス吸入口(19)とを設けるという簡単な対応で、ガス冷媒(G)を圧縮機外に導出して加熱冷媒ガスを冷媒吸入部(35、36)に導入することができるため、低コストで熱回収手段(6)を有する冷凍サイクルに簡単に対応することができる。
また、請求項12に記載の発明では、請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機において、吐出する冷媒圧力が臨界圧力以上となることを特徴としている。この請求項12に記載の発明によれば、モータ部(M)を低圧室とする低圧ドーム型密閉電動圧縮機において、その低圧側であるモータ部(M)の下方にアキュムレータ部(A)を一体としているため、高耐圧部分や気密部分を増やすことが無く、吐出圧力が臨界圧力以上の圧縮機においても適用が容易である。
また、請求項13に記載の発明では、蒸気圧縮式冷凍サイクルに、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機を用いたことを特徴としている。この請求項13に記載の発明によれば、冷凍サイクルの構成を極めて簡素なものとでき、この冷凍サイクルを収納してなる車両や冷凍サイクルユニットにおいて、省スペースや軽量化をなすことができる。
また、請求項14に記載の発明では、高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに冷媒を吸引するエジェクタ(5)を用いた冷凍サイクルに、請求項10に記載のアキュムレータ一体型圧縮機を用いたことを特徴としている。この請求項14に記載の発明によれば、簡素な配管取り回しでエジェクタサイクルを構成することができ、このエジェクタサイクルを収納してなる車両や冷凍サイクルユニットにおいて、省スペースや軽量化をなすことができる。
また、請求項15に記載の発明では、高圧側の冷媒と低圧側の冷媒とを熱交換させる熱回収手段(6)を用いた冷凍サイクルに、請求項11に記載のアキュムレータ一体型圧縮機を用いたことを特徴としている。この請求項15に記載の発明によれば、簡素な配管取り回しで熱回収手段(6)を有する冷凍サイクルを構成することができ、この冷凍サイクルを収納してなる車両や冷凍サイクルユニットにおいて、省スペースや軽量化をなすことができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を用いて詳細に説明する。図1の(a)は従来の冷凍サイクル、(b)は本発明のアキュムレータ一体型圧縮機1を用いた冷凍サイクルの構成を示す模式図であり、図2は本発明の第1実施形態(請求項1〜5、12、13に対応)におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の縦断面図である。
図1(b)において、1は本発明のアキュムレータ一体型圧縮機(以下、圧縮機と略す)で、2は圧縮機1の冷媒吐出口15から吐出する高温高圧の冷媒から放熱するための放熱器であり、3は放熱器2から流出した冷媒を減圧する減圧器であり、4は減圧器3にて減圧された冷媒を蒸発させて吸熱する吸熱器であり、給熱器4から流出した冷媒は冷媒吸入口14から圧縮機1に吸入されて循環する冷凍サイクルRが構成されている。
このような蒸気圧縮式の冷凍サイクルにおいて、冷凍サイクル中で必要とする冷媒の量は冷凍サイクルの運転条件によって異なってくる。このため、最も多量の冷媒量を必要とする運転条件においても不足をきたさないだけの冷媒量が冷凍サイクル中に充填される。一方、冷媒をそれほど必要としない運転条件においては冷媒が過剰となるため、アキュムレータはこの過剰となった冷媒を液化して貯留するためのものである。
このため、冷凍サイクルの低圧側、具体的には圧縮機の吸入側に必要な内容積を持つアキュムレータ部が設置され、本発明はこのアキュムレータ部を圧縮機内に内蔵するものである。次に、その圧縮機1の構造を、図2の縦断面図を用いて説明する。圧縮機1は、鉄管で作った円筒ケーシング11の両端に、同じく鉄など金属製の上部ケーシング12と下部ケーシング13とを溶接で接合して耐圧密閉容器10を形成している。
そして、上部ケーシング12にはモータ20へ電力を供給するための電気端子部16が設けられている。内部は大きく分けて、冷媒を圧縮する圧縮機構部Cと、圧縮機構部Cを駆動するモータ部Mと、アキュムレータ部Aとで構成され、圧縮機構部Cを天地方向の天側、アキュムレータ部Aを天地方向の地側、その間にモータ部Mを配置して、密閉型電動圧縮機を構成している。
密閉型電動圧縮機には大別して、モータ部Mが吐出ガスに満たされるいわゆる高圧ドーム型と、モータ部Mが吸入ガス雰囲気となるいわゆる低圧ドーム型に分けられるが、本圧縮機は低圧ドーム型を形成している。これは、本圧縮機が冷媒として自然冷媒の二酸化炭素(CO)を用いることを考慮しており、吐出する冷媒圧力を臨界圧力以上としているため、高圧ドーム型では耐圧密閉容器10に高耐圧を必要として厚肉、重量増、コスト高となるため、高圧冷媒にも対応できるよう低圧ドーム型としている。
各部の詳細は、後述で作動の説明と併せて行うとして、まず全体の概略構造を説明する。本実施形態の圧縮機構部Cは、旋回スクロール31と固定スクロール32などからなる周知のスクロール型圧縮機構であり、30は旋回スクロール31などの可動部を収納するメインハウジングである。これらも鉄などの金属製であり、組み合わされた後にメインハウジング30と固定スクロール32は、図示するようにボルトにて締結される。
モータ部M内には、DCブラシレスモータ(以下、モータと略す)20が収納されている。尚、モータ20は大きく分けて、固定子鉄心と巻線とからなるステータ21と、このステータ21内で回転するマグネットロータ(以下、ロータと略す)22とから構成されている。
ロータ22を支持する駆動軸23の長手方向上端側にはクランク部23aが形成され、メインハウジング30を貫通して旋回スクロール31と旋回スクロール軸受け27を介して連結されていると共に、メインハウジング30に固定された主軸受け24によって回転可能に保持されている。なお、図2中の28は、旋回スクロール31がクランク部23aによって偏心して回転することに対するバランサである。また、旋回スクロール軸受け27と主軸受け24とは、後述する本発明で言う被潤滑部である。
一方、駆動軸23の下端は、アキュムレータ部Aの中程に固定された副軸受け支持プレート(副軸受け支持部材)で支持される副軸受け26によって回転可能に保持されている。なお、この副軸受け26も、後述する本発明で言う被潤滑部の1つである。アキュムレータ部Aは、先の給熱器4から流入する冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離して、ガス冷媒のみを圧縮機構部Cの吸入側に供給すると共に、冷凍サイクル中の余剰冷媒を液冷媒(図2中のE)として蓄える部分である。
次に、概略の冷媒の流れを説明する。円筒ケーシング11のアキュムレータ部Aよりも上方側には、給熱器4から流出した冷媒を密閉容器10内に導入する冷媒吸入口14が形成されている。冷媒吸入口14からモータ部Mの下部空間に流入する冷媒ガスには、液滴冷媒、および液滴潤滑油が含まれている。この両液滴はモータ部Mの下部空間で分離沈降し、アキュムレータ部Aの下方から液状で貯留される。なお、液冷媒に比べて密度の高い潤滑油(図2中のJ)は液冷媒Eの下方底側に分離沈降して貯留される。
気液分離されて液成分の少なくなったガス冷媒Gは、モータ部Mのステータ21と円筒ケーシング11の内壁との間に形成された冷媒通路21c、およびステータ21とロータ22との間の隙間を通りモータ20を冷却しつつ圧縮機構部Cへと入って行く。圧縮機構部Cでは、メインハウジング30に設けられた連通孔34を通り、冷媒吸入部としての旋回スクロール室35から吸入室36へと至る。
吸入室36に入ったガス冷媒は、両スクロール31・32間で圧縮されて高圧のガス冷媒となり、固定スクロール32とプレート33とで構成された吐出室37へ吐出され、吐出室37から外部へ連通させた冷媒吐出口(管)15から圧縮機外部の放熱器2へ向けて吐出される。
次に、本発明の要部の1つであるアキュムレータ部Aの詳細について説明する。冷媒量余剰の運転条件においては、冷媒吸入口14より流入する冷媒ガスの中には、余剰の液冷媒が混入している。冷媒吸入口14からアキュムレータ部Aよりも上方側の空間に流入した冷媒ガスおよび混入液冷媒は、冷媒ガスの流速が大きく低下するため、ガスに比べて高密度である液冷媒は重力によって下方へと沈降する。
最下部には余剰冷媒を貯留するに必要にして充分なアキュムレータ部Aとしての空間が設けてあるため、沈降する液冷媒は全てアキュムレータ部Aに貯留されることになる。また、吸入冷媒中にはミスト状になって冷凍サイクル中を流動してきた潤滑油も含まれているが、これも液冷媒と同様に吸入ガスから分離沈降して、アキュムレータ部Aの底側に分離貯油される。
次にアキュムレータ部Aの別の機能について説明する。モータ部Mを吸入圧力雰囲気とする低圧ドーム型圧縮機において、その潤滑は冷媒と共に冷凍サイクル中を循環する潤滑油によって行うが、本発明の圧縮機1においては、この潤滑油は駆動軸23の下端部に設けたオイルポンプ40によって被潤滑部24・26・27へ圧送するようになっている。
図2のオイルポンプ40は、ポンプハウジング41・42と内部のロータとで構成されている。なお、オイルポンプの形式は限るものではなく、トロコイド型・ロタスコ型・ローラータイプなど、種々ある衆知の型式のいずれであっても良い。なお、図2ではポンプハウジング42の一部で副軸受け26を保持し、そのポンプハウジング42を副軸受け支持プレート25で支持しているが、副軸受け支持プレート25で直接副軸受け26を支持する構造であっても良い。
そして、駆動軸23には潤滑油流路として、その下端の21aから上端に至る連通孔29が駆動軸23の中心部に設けてある。更に、その連通孔29からは各被潤滑部である副軸受け26・主軸受け24・旋回スクロール軸受け27に向けて送油するための送油孔29b〜29dが分枝して設けてあり、オイルポンプ40より送出された潤滑油はこれらの送油孔を経て各軸受け部に供給される。
更に、旋回スクロール軸受け27を潤滑した後この部分より流出する潤滑油は、一旦クランク室38に溜まった後、旋回スクロール31のスラスト軸受け39を通ってメインハウジング30の旋回スクロール室35に流出する。そしてこの潤滑油は、メインハウジング30の連通孔34より流入してくるガス冷媒に混入して吸入室36・圧縮室・吐出室37を経て圧縮機1より送出される。
ここで本発明の潤滑上の特徴は、圧縮機1に内蔵するアキュムレータ部Aの底側に溜まった液状の潤滑油Jを直接被潤滑部24・26・27に供給することができる。これは焼き付きなどの潤滑不良を防ぐのに極めて有効である。このように、低圧ドーム式電動圧縮機において、モータ部Mの下方に必要容積の空間を設けることで、アキュムレータの基本機能を持たせることができる。更にはオイルポンプ40を設けることにより液状潤滑油を直接被潤滑部24・26・27に給油できるため、信頼性の面で大きな効果を得ることができる。
アキュムレータ部Aを有効に機能させるためには、吸入ガス中の液冷媒を高効率で分離沈降させ、一且分離した液冷媒を冷媒ガスに最混入させないうえ、分離した液冷媒と潤滑油とも混合させないようにする必要がある。以下は、このために本実施形態の圧縮機1に盛り込んだ本発明の構成要素、およびその機能について説明する。
まずはバッフルプレート(バッフル板)43である。図2においてバッフルプレート43は、モータ部Mの下部空間とアキュムレータ部Aとの間に設置した円盤状フ゜レートであり、複数の貫通孔43aを設けている。モータ部Mの下部空間は、ロータ22や駆動軸23の回転によって少なからぬ旋回流が発生する。
この旋回流によって貯留した液冷媒Eが渦流を発生し、液冷媒Eと分離沈降している潤滑油Jを巻き上げて液冷媒Eと再混合してしまう場合がる。しかし、本バッフルプレート43の設置によりモータ部Mの下部空間とアキュムレータ部Aとはバッフルプレート43に設けた貫通孔43aによってのみ連通するため、モータ部(M)で発生する旋回流の影響を無くすことができる。
次に、副軸受け支持板25である。副軸受け26を保持するための略円盤状の副軸受け支持板25をアキュムレータ部Aの中程に設けたうえ、複数の貫通孔25aを設けている。このようには副軸受け支持板25に複数の貫通孔25aを設けることでバッフル板の機能を持たせることができる。これにより圧縮機の振動で誘起される液冷媒と潤滑油の振蕩攪拌混合の危険を防止することができる。
次に、攪拌防止筒としてのシャフトカバー44である。上述したように、本実施形態においてはアキュムレータ部Aに貯留される潤滑油を、駆動軸23によって駆動されるオイルポンプ40で必要被潤滑部24・26・27に送油する構造としている。このため駆動軸23はアキュムレータ部Aの下方部に設けたオイルポンプ40までアキュムレータ部Aを通って伸びている。
シャフトカバー44は、この駆動軸23によって発生する旋回流を防ぐものである。シャフトカバー44は、オイルポンプ40からロータ22の下端部に至る筒状部材で、駆動軸23を覆う形で設置され、副軸受け26の近傍でポンプハウジング42に支持して設置されている。
最後に、上述した構造の結果による冷凍サイクルの構成を説明する。図1(a)に示す従来の冷凍サイクルでは電動圧縮機100の吸入側にアキュムレータA1が設置されている。アキュムレータA1内には、上部のガス冷媒Gを導出するための内筒A2が有り、その内筒A2の下方部に、液冷媒Eの下側に溜まった潤滑油Jを導出するガス冷媒Gに混入させるための小孔A3を設けており、小孔A3より流入する潤滑油Jが冷媒ガスと共に電動圧縮機100に流入する。
従って電動圧縮機100の摺動部は冷媒ガスに混合した潤滑油によって潤滑されることになる。これに対して図1(b)は本実施形態のアキュムレータ一体型圧縮機1を用いた冷凍サイクルであり、別体のアキュムレータは無く、吸熱器4を出た冷媒ガスは直接圧縮機1に流入する構成となっている。アキュムレータ機能は前述の如く圧縮機1に内蔵されており、潤滑油は前述の如く直接摺動部に給油されるようになっている。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、冷媒が流通する耐圧密閉容器10の内部に、冷媒を吸入圧縮する圧縮機構部Cと、圧縮機構部Cを駆動するモータ部Mと、冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して気相冷媒のみを圧縮機構部Cに供給し液相冷媒を貯留するアキュムレータ部Aとを内蔵し、アキュムレータ部Aから圧縮機構部Cへの冷媒供給経路を全て耐圧密閉容器10の内部に構成して外部に露出しない構造としたアキュムレータ一体型圧縮機であり、
天地方向の最上部に圧縮機構部C、その下方にモータ部M、更にモータ部Mの下方にアキュムレータ部Aを構成するとともに、アキュムレータ部Aよりも上方側に冷媒吸入口14を配設している。
これによれば、冷媒吸入口14より流入する冷媒ガスに混入している潤滑油と余剰な液冷媒とは、耐圧密閉容器10内で分離沈降して最下部に構成したアキュムレータ部Aに貯留される。また、潤滑油と液冷媒とを分離したガス冷媒Gは、耐圧密閉容器10内に構成した冷媒供給経路から最上部に構成した圧縮機構部Cへと供給されることより、圧縮機構部Cとアキュムレータ部Aとの間に気密性を持った隔壁部は不要となり、簡素な構造でアキュムレータ部Aを一体化することができる。
また、アキュムレータ部A内の下方部に、圧縮機構部Cを駆動する駆動軸23で駆動されて圧縮機内の被潤滑部24・26・27に液状の潤滑油Jを供給するオイルポンプ40を配設したことを特徴としている。これによれば、圧縮機が駆動されればオイルポンプ40が連動して、アキュムレータ部A内の底側に溜まった液状の潤滑油Jを直接被潤滑部24・26・27へ供給することができる。
また、モータ部Mとアキュムレータ部Aとの間に、複数の貫通孔43aを設けたバッフルプレート43を配設している。これによれば、モータ部Mで発生する旋回流がバッフルプレート43により阻まれてアキュムレータ部Aには至らないため、アキュムレータ部Aのガス流動は小さく抑えられ、アキュムレータ部Aに流入した冷媒ガス中の液冷媒と潤滑油とは効率良く分離沈降する。また、貯留した液冷媒Eに旋回流を発生させることも無くなるため、液冷媒Eと潤滑油Jとの混合を防ぐことができる。
また、副軸受け26を支持するための副軸受け支持プレート25をアキュムレータ部Aの中程に設けたうえ、副軸受け支持プレート25に複数の貫通孔25aを設けてバッフル板の機能を持たせている。圧縮機1はその作動に伴い、微少ではあるが圧縮機全体の振動を誘起する。場合によってはこの振動がアキュムレータ部Aの液冷媒Eと潤滑油Jとを振盪させ、両者の混合を引き起すおそれがある。これに対し、本発明によれば、副軸受け支持プレート25に複数の貫通孔25aを設けてバッフル板の機能を持たせることで振動による攪拌流動を抑え、液冷媒Eと潤滑油Jとの混合を防ぐことができる。
また、アキュムレータ部A内へ延設される駆動軸23の外周側にシャフトカバー44を配設している。このシャフトカバー44が無い場合、駆動軸23は液冷媒Eと潤滑油Jとに浸漬された状態となるため、その回転に伴い液冷媒Eと潤滑油Jとに旋回流を発生させ、液冷媒Eと潤滑油Jとを攪拌混合させてしまう結果となる。しかし、これによれば、シャフトカバー44を設けることにより、駆動軸23は直接液冷媒Eや潤滑油Jと接することが無くなり、液冷媒Eと潤滑油Jとの攪拌混合を防ぐことができる。
また、吐出する冷媒圧力が臨界圧力以上となっている。これによれば、モータ部Mを低圧室とする低圧ドーム型密閉電動圧縮機において、その低圧側であるモータ部Mの下方にアキュムレータ部Aを一体としているため、高耐圧部分や気密部分を増やすことが無く、吐出圧力が臨界圧力以上の圧縮機においても適用が容易である。
また、蒸気圧縮式冷凍サイクルに、上述のアキュムレータ一体型圧縮機を用いている。これによれば、冷凍サイクルの構成を極めて簡素なものとでき、この冷凍サイクルを収納してなる車両や冷凍サイクルユニットにおいて、省スペースや軽量化をなすことができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態(請求項6に対応)におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の縦断面図である。上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、モータ部Mとアキュムレータ部Aとの間に、複数の貫通孔25aを設けた副軸受け支持プレート25を配設するとともに、オイルポンプ40のポンプハウジング42の一部を、駆動軸23を包む形で副軸受け支持部まで延設させている。
これによれば、ポンプハウジング42の一部でシャフトカバーを兼ねることによりシャフトカバー44を廃止することができる。なお、第1実施形態で示したバッフルプレート43をアキュムレータ部Aの中程に設けることにより、圧縮機1の振動による貯留液の振蕩混合を防止することができる。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態(請求項7に対応)におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の部分縦断面図である。ステータ21下端の円周上に複数個存在するコイルエンド21aの内側に、その底面をバッフルプレート43に接するように設置した略カップ状の部材がロータエンドカバー45である。
また、図5は図4中のA−A断面図である。ステータ21は、ロータ22の径より僅かに大きな内径を有して放射状に配置された複数のポール(磁極)が有る。ポールには巻線のためのボビン21bが装着されており、そのボビン21bの端部内径と同一か、僅かに小さな外径を有するロータエンドカバー45が駆動軸23と同心状に設置してある。
ロータエンドは、このカップ状のロータエンドカバー45があたかも蓋をするように位置するため、ロータエンドカバー45の内側空間は、ガス流動の面からその外部とほぼ遮断された状態となる。そのため、ロータエンドカバー45の内側空間ではロータエンドおよびロータバランサ21aが高速で回転し、強い旋回流が発生するが、その流れが外部に影響することは無くなる。このためモータ部Mの下部空間のガス流動を極めて小さく抑えることができる。
図6はロータエンドカバー45の単体斜視図である。全体はカップ状を成し、例えば板金をプレス加工などで成型して作られる。設置方法としては、例えばその底板部をバッフルプレート43に溶接して固定するなどの方法が採られる。次に、上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、モータ部Mの下部空間に、冷媒吸入口14と、ロータ22の下側端面およびロータバランサ部22aを包む形でロータエンドカバー45とを配設している。
吸入ガスをモータ部Mの下部空間に流入させて、この空間で冷媒ガス中の冷媒と潤滑油との液滴を沈降させる場合は、両液滴の巻上げなどが無いよう空間内はできる限りガス流動の無いことが好ましい。しかし、モータ部Mの下部空間は、回転するロータ22と、ロータ22の端部に設置されているロータバランサ部22aとによって強い旋回流が発生してしまう。
また、ロータエンドに設置されたロータバランサ部22aが高速で回転することにより、冷媒吸入口14より流入する冷媒や潤滑油の液滴が、回転するロータバランサ部22aに衝突して微粒化されてしまうことで冷媒ガスからの分離沈降が少なくなってしまうという不具合がある。しかし、これによれば、ロータエンドカバー45を設けることにより、この不具合を回避することができる。なお、ロータエンドカバー45の材質は、金属でも樹脂でも良い。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態(請求項8、9に対応)におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の部分縦断面図である。本実施形態は、第3実施形態で示したロータエンドカバーを、リング状のロータエンドカラー46としたものである。図8は、ロータエンドカラー46の単体斜視図である。ロータエンドカラー46は、略円筒状の部材で、その高さはロータエンドからバッフルプレート43との間の寸法より僅かに小さく、その径はコイルエンド部のボビン21b内径と略同一の寸法としている。
ロータエンドカラー46をボビン21bの内径部に嵌合装着することにより、ロータエンドカラー46の内部空間を、冷媒ガスの流れにおいて、ほぼその外部と遮断された状態とすることができる。なお、円筒部46aの下端には、ボビン21bの内径より僅かに大径のフランジ部46bを有し、このフランジ部46bがボビン21b端面とバッフルプレート43上面との間に狭持されることにより、その軸方向位置を規制されるように構成している。
次に、上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、ロータエンドカバーをリング状のロータエンドカラー46として構成している。これによれば、簡単に形成することができ、コストを抑えることができる。また、ステータ21のボビン21bにてロータエンドカラー46を支持したことを特徴としている。これによれば、機能を維持しつつ組み付け方法を簡単にすることができ、コストを抑えることができる。なお、コイルボビンの外周部をバッフルプレート上面近傍まで延長してロータエンドカバーとしても良い。
(第5実施形態)
図9の(a)は従来の圧縮機によるエジェクタ5を用いた冷凍サイクルの一例、(b)は(a)に本発明のアキュムレータ一体型圧縮機1を用いた場合の構成を示す模式図である。また図10は、本発明の第5実施形態(請求項10、14に対応)におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の縦断面図である。本構造の目的は、いわゆるエジェクタサイクルにおいてもアキュムレータ内蔵の本圧縮機1を適用可能にするためのものであり、本実施形態は、アキュムレータ部Aに貯留された液冷媒Eを圧縮機外部に導出するための液冷媒導出管17を設けたものである。
図9(a)において従来圧縮機100を用いたエジェクタサイクルの説明を行う。エジェクタサイクルとは、減圧手段として通常用いられる膨張弁の代りに、いわゆるエジェクタ5を用い、エジェクタ5の吸引作用を利用したサイクル構成とすることでサイクルの効率向上を行うものである。
エジエクタ5は、図9(a)に示す流路構成では、放熱器2から流出した高圧冷媒の圧力エネルギー(圧力ヘッド)を速度エネルギー(速度ヘッド)に変換して冷媒を減圧膨張させるノズル部5a、吸熱器4にて蒸発した気相冷媒を吸引する吸引部5b、ノズル部5aから噴射する高い速度の冷媒流(ジェット流)により吸引部5bから冷媒を吸引しながら、ノズル部5aから噴射する冷媒と吸熱器4から吸引した冷媒とを混合させる混合部、および混合部から流出する冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ部5cなどからなるものである。
また、吸引部5bの先端側は、混合部に近づくほど通路断面積が縮小するように円錐テーパ状に形成され、ディフィーザ部5cは、冷媒出口側に向かうほど通路断面積が拡大するように円錐テーパ状に形成されている。図において吸熱器4にはアキュムレータAに貯留された液冷媒Eが絞り3を介して導かれ、エジェクタ5の低圧部がこの吸熱器4より流出する吸熱気化したガス冷媒を吸引する。
このような構成とすることにより、吸熱器4の温度、すなわち吸熱器圧力を同一とした場合、エジェクタサイクルにおいては、膨張弁サイクルに比べ圧縮機吸入ガス圧力を高くすることができる。これは圧縮機1の作動圧縮比を低下させるため、圧縮に係る消費動力が低減し、結果としてサイクルの効率を高めることができる。なお、圧縮機への潤滑油の供給は前述と同様に、アキュムレータA下部のA3で示す小孔から冷媒ガスに潤滑油を混入させることで行われる。
次に、上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、アキュムレータ部Aに、貯留された液冷媒Eを圧縮機外に導出する液冷媒導出口17を配設している。これによれば、液冷媒Eの貯留部に液冷媒導出口17を設けるという簡単な対応で液冷媒E圧縮機外に導出することができ、低コストで液冷媒Eの供給を必要とするエジェクタサイクルに簡単に対応することができる。
また、高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに冷媒を吸引するエジェクタ5を用いた冷凍サイクルに、このアキュムレータ一体型圧縮機を用いている。これによれば、図9(b)に示すように、簡素な配管取り回しでエジェクタサイクルを構成することができ、このエジェクタサイクルを収納してなる車両や冷凍サイクルユニットにおいて、省スペースや軽量化をなすことができる。
(第6実施形態)
図11の(a)は従来の内部熱交換器(熱回収手段)6を用いた冷凍サイクルの一例、(b)は(a)に本発明のアキュムレータ一体型圧縮機1を用いた場合の構成を示す模式図である。また図12は、本発明の第6実施形態(請求項11、15に対応)におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の縦断面図である。本実施形態は本圧縮機1を、内部熱交換器6を用いた冷凍サイクルに適用可能なように構成できることを示すものである。
内部熱交換器6を用いた冷凍サイクルとは、圧縮機1の吸入冷媒ガスを、冷凍サイクル内で余剰となった熱を与えて加熱吸引することで、冷凍サイクルの効率を向上させるものである。このための熱交換器が内部熱交換器6である。本実施形態においては、モータ部Mに、内部のガス冷媒Gを圧縮機外に導出するガス冷媒導出口18と、圧縮機構部Cに、加熱冷媒ガスをモータ部Mを介することなく冷媒吸入部35・36に導入する加熱冷媒ガス吸入口19とを設けている。
冷媒吸入口14より流入した冷媒ガスは、モータ部Mの下部空間で液冷媒、潤滑油液滴を沈降分離された後、モータ部Mを冷却しつつ上方に流れ、モータ部M上部に設けた冷媒ガス導出口18より圧縮機外部に導き出される。この冷媒ガスは、内部熱交換器6を通って加熱された後、メインハウジング30に設けた過熱冷媒ガス吸入口19から再び圧縮機1内に吸引流入する。
加熱冷媒ガス吸入口19からの流れは、モータ部Mには流入すること無く、メインハウジング30に設けた流路によって旋回スクロール室35から吸入室36に導かれる構成となっている。本構成の様に、冷媒ガス導出口18と加熱冷媒ガス吸入口19とを設けるという簡単な構成変更により、本発明によるアキュムレータ一体型圧縮機1においても内部熱交換器を用いた冷凍サイクルに対応可能な圧縮機とすることができる。
図11(a)において、内部熱交換器6の放熱側6bは、放熱器2とエジェクタ5との間に設けられ、この放熱側6bで放熱後の冷媒の熱でもって吸入ガスを加熱する役を担う。原理面からの詳細説明は割愛するが、衆知の如く、この熱交換で冷凍サイクルの効率を高めることができる。
図11(b)では、圧縮機1に設けた冷媒ガス導出口18、および加熱冷媒ガス吸入口19を内部熱交換器6に接続することで従来の内部熱交換器を用いた冷凍サイクルと同一の作動を持たせることができる。この場合も図で明らかな如く、独立したアキュムレータを必要としないため、低コスト且つ小型且軽量の冷凍サイクルを構成することができる。
次に、上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、モータ部Mに、内部のガス冷媒Gを圧縮機外に導出するガス冷媒導出口18と、圧縮機構部Cに加熱冷媒ガスを、モータ部Mを介することなく冷媒吸入部35・36に導入する加熱冷媒ガス吸入口19とを設けている。
これによれば、モータ部Mに冷媒ガス導出口18と、圧縮機構部Cに加熱冷媒ガス吸入口19とを設けるという簡単な対応で、ガス冷媒Gを圧縮機外に導出して加熱冷媒ガスを冷媒吸入部35・36に導入することができるため、低コストで内部熱交換器6を有する冷凍サイクルに簡単に対応することができる。
また、高圧側の冷媒と低圧側の冷媒とを熱交換させる内部熱交換器6を用いた冷凍サイクルに、上述のアキュムレータ一体型圧縮機1を用いている。これによれば、簡素な配管取り回しで内部熱交換器6を有する冷凍サイクルを構成することができ、この冷凍サイクルを収納してなる車両や冷凍サイクルユニットにおいて、省スペースや軽量化をなすことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。上述の実施形態では、圧縮機構Cとしてスクロール型圧縮機構を採用したが、本発明に係るアキュームレータ一体型圧縮機は、ベーン型およびロタスコ(ローリングピストン)型などのその他の圧縮機構であっても良い。また、モータ30はDCブラシレスモータであったが、インダクションモータなど、その他の電動モータであっても良い。
(a)は従来の冷凍サイクル、(b)は本発明のアキュムレータ一体型圧縮機1を用いた冷凍サイクルの構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の縦断面図である。 本発明の第2実施形態におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の縦断面図である。 本発明の第3実施形態におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の部分縦断面図である。 図4中のA−A断面図である。 ロータエンドカバー45の単体斜視図である。 本発明の第4実施形態におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の部分縦断面図である。 ロータエンドカラー46の単体斜視図である。 (a)は従来の圧縮機によるエジェクタ5を用いた冷凍サイクルの一例、(b)は(a)に本発明のアキュムレータ一体型圧縮機1を用いた場合の構成を示す模式図である。 本発明の第5実施形態におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の縦断面図である。 (a)は従来の内部熱交換器6を用いた冷凍サイクルの一例、(b)は(a)に本発明のアキュムレータ一体型圧縮機1を用いた場合の構成を示す模式図である。 本発明の第6実施形態におけるアキュムレータ一体型圧縮機1の縦断面図である。
符号の説明
5…エジェクタ
6…内部熱交換器(熱回収手段)
10…耐圧密閉容器
14…冷媒吸入口
17…液冷媒導出口
18…冷媒ガス導出口
19…加熱冷媒ガス吸入口
21…ステータ
21b…ボビン
22…ロータ
22a…ロータバランサ部
23…駆動軸
24…主軸受け(被潤滑部)
25…副軸受け支持プレート(副軸受け支持部材)
25a…貫通孔
26…副軸受け(被潤滑部)
27…旋回スクロール軸受け(被潤滑部)
35…旋回スクロール室(冷媒吸入部)
36…吸入室(冷媒吸入部)
40…オイルポンプ
42…ポンプハウジング
43…バッフルプレート(バッフル板)
43a…貫通孔
44…シャフトカバー(攪拌防止筒)
45…ロータエンドカバー
46…ロータエンドカラー(ロータエンドカバー)
A…アキュムレータ部
C…圧縮機構部
G…ガス冷媒
E…液冷媒
J…潤滑油
M…モータ部

Claims (15)

  1. 冷媒が流通する耐圧密閉容器(10)の内部に、前記冷媒を吸入圧縮する圧縮機構部(C)と、
    前記圧縮機構部(C)を駆動するモータ部(M)と、
    前記冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して気相冷媒のみを前記圧縮機構部(C)に供給し液相冷媒を貯留するアキュムレータ部(A)とを内蔵し、
    前記アキュムレータ部(A)から前記圧縮機構部(C)への冷媒供給経路を全て前記耐圧密閉容器(10)の内部に構成して外部に露出しない構造としたアキュムレータ一体型圧縮機であり、
    天地方向の最上部に前記圧縮機構部(C)、その下方に前記モータ部(M)、更に前記モータ部(M)の下方に前記アキュムレータ部(A)を構成するとともに、
    前記アキュムレータ部(A)よりも上方側に冷媒吸入口(14)を配設したことを特徴とするアキュムレータ一体型圧縮機。
  2. 前記アキュムレータ部(A)内の下方部に、前記圧縮機構部(C)を駆動する駆動軸(23)で駆動されて圧縮機内の被潤滑部(24、26、27)に液状の潤滑油(J)を供給するオイルポンプ(40)を配設したことを特徴とする請求項1に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  3. 前記モータ部(M)と前記アキュムレータ部(A)との間に、複数の貫通孔(43a)を設けたバッフル板(43)を配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  4. 副軸受け(26)を支持するための副軸受け支持部材(25)をアキュムレータ部(A)の中程に設けたうえ、前記副軸受け支持部材(25)に複数の貫通孔(25a)を設けてバッフル板の機能を持たせたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  5. 前記アキュムレータ部(A)内へ延設される前記駆動軸(23)の外周側に攪拌防止筒(44)を配設したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  6. 前記モータ部(M)と前記アキュムレータ部(A)との間に、前記複数の貫通孔(25a)を設けた前記副軸受け支持板(25)を配設するとともに、前記オイルポンプ(40)のポンプハウジング(42)の一部を前記駆動軸(23)を包む形で副軸受け支持部まで延設させたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  7. 前記モータ部(M)の下部空間に、前記冷媒吸入口(14)と、ロータ(22)の下側端面およびロータバランサ部(22a)を包む形でロータエンドカバー(45、46)とを配設したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  8. 前記ロータエンドカバーをリング状のロータエンドカラー(46)として構成したことを特徴とする請求項7に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  9. ステータ(21)のボビン(21b)にて前記ロータエンドカラー(46)を支持したことを特徴とする請求項8に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  10. 前記アキュムレータ部(A)に、貯留された液冷媒(E)を圧縮機外に導出する液冷媒導出口(17)を配設したことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  11. 前記モータ部(M)に、内部のガス冷媒(G)を圧縮機外に導出するガス冷媒導出口(18)と、前記圧縮機構部(C)に、加熱冷媒ガスを前記モータ部(M)を介することなく冷媒吸入部(35、36)に導入する加熱冷媒ガス吸入口(19)とを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  12. 吐出する冷媒圧力が臨界圧力以上となることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機。
  13. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のアキュムレータ一体型圧縮機を用いたことを特徴とする蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  14. 高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに冷媒を吸引するエジェクタ(5)を用いた冷凍サイクルに、請求項10に記載のアキュムレータ一体型圧縮機を用いたことを特徴とする蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  15. 高圧側の冷媒と低圧側の冷媒とを熱交換させる熱回収手段(6)を用いた冷凍サイクルに、請求項11に記載のアキュムレータ一体型圧縮機を用いたことを特徴とする蒸気圧縮式冷凍サイクル。
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