JP2007006140A - データ処理装置及びデータ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 データを記録するデータ領域と、データの検索情報を含むヘッダを記録するヘッダ領域とを有するファイル形式で記録を行うデータ処理装置であって、ファイル先頭に第1の固定長の第1のヘッダ領域を配置し、第1のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第1のデータ領域を配置して記録する基本記録手段と、第1のデータ領域に続き、第2の固定長の第2のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第2のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録手段と、所定の条件に応じて前記基本記録手段と前記拡張記録手段を選択的に動作させる制御手段とを有するデータ処理装置が提供される。
【選択図】 図7
Description
また、本発明のデータ処理方法は、データを記録するデータ領域と、前記データの検索情報を含むヘッダを記録するヘッダ領域とを有するファイル形式で記録を行うデータ処理方法であって、ファイル先頭に第1の固定長の第1のヘッダ領域を配置し、前記第1のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第1のデータ領域を配置して記録する基本記録ステップと、前記第1のデータ領域に続き、第2の固定長の第2のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第2のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録ステップと、所定の条件に応じて前記基本記録ステップと前記拡張記録ステップを選択的に動作させる制御ステップとを有することを特徴とする。
本実施形態の装置では、基本的には図8(b)のフォーマットで記録を行う(基本記録モード)。図8(b)のフォーマットを使用する事で、先に説明した通り、再生応答性を確保しつつ再生互換性の高いファイルを作成することができる。該フォーマットでは、ファイル先頭のMoov領域は、あらかじめある所定のサイズSvに決定され、ファイル上でのMdatの書き込みオフセットを固定化して記録を開始する必要がある。この場合、ユーザが長時間記録を実施する場合には、時間とともに増加するMoovのサイズが所定サイズSvを越えてしまう場合がある。その際には、本装置では図8(c)のフォーマットでの記録に移行する(拡張記録モード)。つまり、基本領域のMoov、Mdatにつづけて、Moof、Mdatの領域のペアを繰り返し付加することで、長時間の記録に対応する。以下、詳細に説明する。
図1において、符号101は撮像装置全体の制御を担う制御部であり、また後述するファイル生成機能を有する。符号102は焦点距離や絞りの状態を変更可能なレンズ、符号103は例えばCCD(Charge Coupled Device)のような撮像素子でレンズ102により結像した光を電気信号に変換する機能を有する。符号104は信号処理部であり、入力動画像信号に対しホワイトバランスやガンマ補正等の所定の信号処理を行う。符号105は動画像信号符号/復号化部であり、信号処理部104より入力された動画像信号を所定のフォーマットに符号化、又は所定の符号化データから動画像信号を復号する機能を有する。符号化フォーマットとしては、本実施形態ではMPEG4 Videoを用いる。符号107はマイクであり、音声を音声信号に変換する機能を有する。符号108は音声信号符号/復号化部であり、マイク107より入力された音声信号を所定の符号フォーマットに符号化、又は所定の符号化データから音声信号を復号する機能を有する。符号フォーマットとしては、本実施形態ではMPEG4 Audio AAC(Advanced Audio Codec)を用いる。符号109はスピーカであり、音声信号符号/復号化部108により復号された音声データを出力する機能を有する。符号110はフラッシュメモリであり、制御部101で動作させるプログラムの格納及び各種設定データの保存等に利用され、本デバイスに記録されたデータは、本装置の電源が切られた状態でも保持される。符号112は表示部であり、復号された映像データの表示デバイスとしての利用、また、撮影時のビューファインダーとしての機能も有する。また、表示部112は、利用者が本装置を操作する場合の、操作画面としての機能も兼ね備える。符号113、114はカードスロット及びメモリカードであり、所定のファイルフォーマットのファイルがメモリカードに格納される。本実施形態のメモリカード114には、MP4ファイルフォーマットが記録される。符号115はデータバスであり、制御部101から、各機能ブロックへのアクセス及び、メモリ111を介しての各機能ブロック間のデータ転送等に使用される。
図3に記録準備処理のフローチャートを示す。
ユーザの操作により、記録モードに入ると、制御部101は、まず設定されている記録パラメータによりメモリマップを決定する(符号S302)。ここでいう記録パラメータとは、例えばフレームの画素数や、フレームレート、平均ビットレートなどであり、これらのパラメータをもとに、図2のような各バッファやワークメモリの配置やサイズを決定する。制御部101は、MP4ワークメモリサイズにより、ワークメモリ上に確保できる最大のMoovサイズSvを決定し、さらにはMoovのサイズから基本記録時間Taを算出する(符号S303)。また、制御部101は、メモリカード(ファイル記録媒体)残容量と特性パラメータにより、メモリカード残容量0までの記録可能時間Tbを算出する(符号S304)。特性パラメータとしては、映像データの特性パラメータは、フレーム画素数、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量であり、音声データの特性パラメータは、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量である。制御部101は、上記TaとTbを比較し(符号S305)、Tbの方が小さい場合には、Tb時間をこえて記録する事は不可能であり(メモリカード容量不足)、ファイル上にあらかじめ確保するMoovのサイズSvをTbから決定しなおす(符号S306)。この場合、制御部101は、基本記録Aモードへと移行し、ユーザから記録指示待ちとなる(符号S307)。逆にTaの方が小さい場合には、制御部101は、メモリマップにより決定されたサイズSvをそのまま用い、基本記録Bモード(符号S309)へと移行し、ユーザからの記録指示待ちとなる。
ユーザにより記録開始指示があると(符号S402)、制御部101は、記録するMP4ファイルをオープン(Open)し、既に決定しているMoovサイズSvだけファイルポインタを進め、ファイル上でのMoov領域を確保し、Mdat記録開始位置までシーク(Seek)する(符号S403)。
基本的な処理は、基本記録Aモードと同じであり、符号S502からS507までのMdat記録処理は、前述の符号S402からS407までの処理と同じである。基本記録モードBでは、記録終了する前に、MP4ワークメモリ上のMoovが最大サイズに達してしまう可能性がある。これは、Ta時間満了の割り込みにより判別する事が可能であり、その場合には、制御部101は、Mdat記録処理を中断する(符号S508)。制御部101は、ファイルポインタをファイル先頭まで戻し(符号S509)、MP4ワークメモリ上のMoovをファイルにライト(Write)し(符号S510)、再度ファイル終端までファイルポインタを移動し(符号S511)、拡張記録モードに移行する(符号S512)。Ta時間満了する前にユーザからの記録停止指示があった場合には、制御部101は、ファイルポインタをファイル先頭まで戻し(符号S509)、MP4ワークメモリ上のMoovをファイルにライト(Write)し(符号S510)、ファイルをクローズ(Close)して(符号S513)、記録処理を終了する(符号S514)。
拡張記録モードに移行すると、制御部101は、まず最初に再度メモリカードの残容量を確認し、メモリカード容量0までの記録可能時間Tcを算出する(符号S602)。制御部101は、前述のTaとTcを比較し(符号S603)、Tcの方が小さい場合には、TcよりMoofのサイズSfを算出し、Tc時間でタイムアウトするタイマを設定する(符号S604)。逆にTaの方が小さい場合には、制御部101は、TaよりMoofのサイズSfを算出し、Ta時間でタイムアウトするタイマを設定する(符号S605)。サイズSfが決定すると、制御部101は、現在のファイルポインタ位置(=現時点でのファイル終端)をFpとして値を保持し、サイズSf分だけファイルポインタを進めることでファイル上でのMoof領域を確保する(符号S606)。これ以降は、基本記録モード時と同じように、制御部101は、Mdatの記録処理を行い、フレーム記録周期毎にAudioデータのライト(Write)、Videoデータのライト(Wirte)処理を実行し、MP4ワークメモリ上のMoofを更新する(符号S607からS610)。ユーザから記録停止指示又はタイムアウトTc(メモリカード残容量0)があった時点で、制御部101は、ファイルポインタをFpまで戻し(符号S612)、MP4ワークメモリ上のMoofを書き込み(符号S613)、ファイルをクローズ(Close)し(符号S615)、記録処理を終了する(符号S616)。ユーザからの記録停止指示がある前に、タイムアウトTaが発生した場合、MP4ワークメモリ上のMoofを一旦ファイルにライト(Write)する必要があるため、制御部101は、Mdat記録処理を中断し、ファイルポインタをFpまで戻し(符号S612)、MP4ワークメモリ上のMoofを書き込む(符号S613)。その後、Mdat記録処理を再開するために、制御部101は、ファイルポインタをファイル終端に戻し(符号S614)、S606のステップから再開する。ここで再度MoofサイズSfを算出しないのは、MP4ファイルフォーマットの仕様によるもので、既に決定しているサイズSfを繰り返し使用する事になる。上記拡張記録処理を行うことで、ユーザが記録停止指示をするか、メモリカードの残容量が0になるまで、記録を続けることが可能となる。
102 レンズ
103 CCD
104 信号処理部
105 動画像信号符号/復号化部
107 マイク
108 音声信号符号/復号化部
109 スピーカ
110 フラッシュメモリ
111 メモリ
112 表示部
113 カードスロット
114 メモリカード
115 データバス
201 MPEG4−Videoデータバッファ
202 MPEG4−Audioデータバッファ
203 MP4ワークメモリ
Claims (11)
- データを記録するデータ領域と、前記データの検索情報を含むヘッダを記録するヘッダ領域とを有するファイル形式で記録を行うデータ処理装置であって、
ファイル先頭に第1の固定長の第1のヘッダ領域を配置し、前記第1のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第1のデータ領域を配置して記録する基本記録手段と、
前記第1のデータ領域に続き、第2の固定長の第2のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第2のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録手段と、
所定の条件に応じて前記基本記録手段と前記拡張記録手段を選択的に動作させる制御手段と
を有することを特徴とするデータ処理装置。 - 前記拡張記録手段は、前記基本記録手段により記録される前記第1のヘッダ領域が前記第1の固定長を超えると判断したときに記録を行うことを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
- 前記拡張記録手段は、前記ファイルを記録する記録媒体の残容量に応じて記録を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。
- さらに、前記拡張記録手段の有効又は無効を設定するための設定手段を有し、
前記拡張記録手段は、前記拡張記録手段が有効に設定されているときにのみ記録可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ処理装置。 - 前記拡張記録手段は、前記拡張記録手段が有効に設定されているときには、前記基本記録手段により記録される前記第1のヘッダ領域が前記第1の固定長を超えると判断したときに記録を行うことを特徴とする請求項4記載のデータ処理装置。
- 前記基本記録手段は、前記拡張記録手段が無効に設定されているときには、前記第1のヘッダ領域が前記第1の固定長を超えると判断したときには記録を終了することを特徴とする請求項4又は5記載のデータ処理装置。
- 前記第1の固定長は、前記基本記録手段による記録開始時のファイル記録媒体の残容量、及び/又は前記データの特性パラメータを基に決定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
- 前記第2の固定長は、前記拡張記録手段による記録開始時のファイル記録媒体の残容量、及び/又は前記データの特性パラメータを基に決定されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
- 前記データは、映像データ及び音声データを含むことを特徴とする請求項7又は8記載のデータ処理装置。
- 前記映像データの特性パラメータは、フレーム画素数、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量であり、
前記音声データの特性パラメータは、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量であることを特徴とする請求項9記載のデータ処理装置。 - データを記録するデータ領域と、前記データの検索情報を含むヘッダを記録するヘッダ領域とを有するファイル形式で記録を行うデータ処理方法であって、
ファイル先頭に第1の固定長の第1のヘッダ領域を配置し、前記第1のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第1のデータ領域を配置して記録する基本記録ステップと、
前記第1のデータ領域に続き、第2の固定長の第2のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第2のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録ステップと、
所定の条件に応じて前記基本記録ステップと前記拡張記録ステップを選択的に動作させる制御ステップと
を有することを特徴とするデータ処理方法。
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