JP2007005075A - 組電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】素電池から電解液が漏れるときに、吸収材の電解液吸収量が減少するのを防止して、吸収材で漏れた電解液を有効に吸収し、漏れた電解液による弊害を防止して、安全性を向上する。素電池の内圧が上昇しても、外装缶の底面と凸部電極とが接触するのを確実に阻止して、組電池の安全性を向上する。
【解決手段】組電池は、安全弁11の開口部12を設けている第1端面1Aと、第1端面1Aの反対側の第2端面1Bを対向する姿勢で連結して、複数の素電池1を直列に直線状に連結している。組電池は、第1端面1Aと第2端面1Bとの間に、一端を第1端面1Aに、他端を第2端面1Bに当接している絶縁樹脂リング2を配設すると共に、この絶縁樹脂リング2の内側に、安全弁11の開口部12から排出される電解液の吸収材3を配設している。
【選択図】図3

Description

本発明は、主として自動車に搭載されて自動車を走行させるモーターを駆動する電源装置に使用される組電池に関し、特に素電池からの液漏れによる弊害を防止できる組電池に関する。
複数の素電池を直列に直線状に連結している組電池は、複数個を直列に接続して出力電圧を高くして、車両を走行させるモーターを駆動する電源に使用される。この組電池は、異常な状態で充放電されると、内圧が異常に高くなる。この状態で外装缶が破裂するのを防止するために、素電池は安全弁を備えている。安全弁は、内圧が異常に高くなると開弁して、内圧上昇による外装缶の破裂を防止する。安全弁が開弁すると、封口板に設けた開口部から電解液が排出される。排出される電解液は導電性があるので、電極をショートさせることがある。とくに、複数の素電池を直列に直線状に連結して、熱収縮チューブで被覆している組電池は、熱収縮チューブの内部に排出される電解液をスムーズに排出できない。熱収縮チューブの内部に排出される電解液は、素電池の連結部に溜って、素電池をショートさせる。たとえば円筒型電池は、封口板の外周縁を絶縁して外装缶の開口部にかしめ構造で絶縁して連結している。このため、互いに接近している封口板と外装缶とは、素電池ひとつの電位差があり、ここに電解液が溜ると、封口板と外装缶とをショートさせる。さらに、素電池から多量の電解液が排出されると、熱収縮チューブと素電池との間を流れて素電池の両端部をショートさせることもある。素電池が電解液でショートされると、大きなショート電流が流れるので、組電池の安全性を向上するためには、漏れた電解液によるショートを防止することが大切である。
電池の安全弁から漏れる電解液の弊害を防止する構造は開発されている。(特許文献1ないし4参照)
特開平10−241646号公報 特開平11−329385号公報 特開平07−105923号公報 特開2004−355997号公報
これ等の公報は、安全弁から漏れる電解液を吸収する吸収材を記載している。しかしながら、これ等の公報に記載される吸収材は、複数の素電池を直線状に直列に連結している組電池に使用しては、電解液による弊害を有効に防止できない。
図1は、素電池51の間に吸収材53を配設した組電池の断面図に示す。この図の組電池は、過大な電流で充放電されて内圧が上昇すると、外装缶54の底面54Aが鎖線で示すように膨れる。膨れた底面54Aは、吸収材53を押し潰して電解液の吸収量を少なくする。このため、素電池51から漏れる電解液を吸収材53で有効に吸収できなくなる。とくに、外装缶54の底面54Aが膨れるタイミングと、素電池51から電解液が漏れるタイミングは同じである。外装缶54の内圧上昇が底面54Aを膨らまし、また安全弁52を開弁して電解液を漏らすからである。このため、外装缶54の底面54Aが膨れて吸収材53を押し潰すときに、電解液が漏れることになって、吸収材53が効率よく電解液を吸収できなくなる。
本発明は従来のこのような欠点を解決することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、素電池から電解液が漏れるときに、吸収材の電解液吸収量が減少するのを防止して、吸収材が漏れた電解液を有効に吸収し、漏れた電解液による弊害を防止して、安全性を向上できる組電池を提供することにある。
さらに、組電池は、図1の一点鎖線で示すように、膨れた外装缶54の底面54Aが凸部電極55に直接に接触することがある。外装缶54と凸部電極55は、接続体56を介して接続されるので、ほぼ同電位となる。ただ、極めて大きな電流が流れるとき、接続体56に電圧降下が発生する。接続体56の電圧降下は、接続体56及び接続部の電気抵抗と、電流の積に比例する。したがって、電流が大きくなると電圧降下も大きくなる。とくに、電池の内圧を異常に上昇させる程度の大電流は、接続体56に電圧降下を発生させる。接続体56の電圧降下は、外装缶54と封口板57の電位差となる。電位差のある封口板56と外装缶54が接触したり離れたりすると、スイッチをオンオフするのと同じように接触抵抗によるジュール熱が発生する。とくに、車両を駆動するモーター等の誘導性負荷をオンオフするので、接触抵抗によるジュール熱が発生しやくなると共に、大電流で通電するので発熱量が大きくなる。安全弁が開弁されると、素電池からは水素等の可燃性ガスが漏れることがあるので、外装缶の底面と凸部電極との接触によるジュール熱の発生は、組電池の安全性を低下させる。このため、素電池の内圧が上昇しても、外装缶の底面と凸部電極との接触を確実に阻止することが大切である。
さらに、本発明は、このことを実現することを目的に開発されたものである。本発明の他の大切な目的は、素電池の内圧が上昇しても、外装缶の底面と凸部電極とが接触するのを確実に阻止して、接触抵抗による発熱を防止して組電池の安全性を向上できる組電池を提供することにある。
本発明の組電池は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
組電池は、安全弁11の開口部12を設けている第1端面1Aと、第1端面1Aの反対側の第2端面1Bを対向する姿勢で連結して、複数の素電池1を直列に直線状に連結している。組電池は、第1端面1Aと第2端面1Bとの間に、一端を第1端面1Aに、他端を第2端面1Bに当接している絶縁樹脂リング2を配設すると共に、この絶縁樹脂リング2の内側に、安全弁11の開口部12から排出される電解液の吸収材3を配設している。
本発明の請求項2の組電池は、素電池1を、外装缶14の開口部12を封口板13で閉塞してなる円筒型電池として、第1端面1Aに封口板13を配設して、第2端面1Bを外装缶14の底面14Aとしている。樹脂リング2は、第2端面1Bである外装缶14の底面14Aとの接触面8に、蓋材8を一体的に成形して設けている。
本発明の請求項3の組電池は、素電池1を、外装缶14の開口部12を封口板13で閉塞してなる円筒型電池として、第1端面1Aに封口板13を配設して、第2端面1Bを外装缶14の底面14Aとしている。さらに、組電池は、封口板13の中央部に凸部電極15を備え、外装缶14の開口縁を封口板13の外周縁に沿ってかしめ加工し、封口板13の外周縁を外装缶14の開口部に気密に連結して、封口板13の外周に沿ってカシメ凸条17を設けており、凸部電極15とカシメ凸条17との間に絶縁樹脂リング2を配設している。
本発明の請求項4の組電池は、素電池1を、外装缶14の開口部12を封口板13で閉塞してなる円筒型電池として、第1端面1Aに封口板13を配設して、第2端面1Bを外装缶14の底面14Aとしている。さらに、組電池は、素電池1の封口板13と外装缶14とを金属製の接続体4を介して連結している。この接続体4は、絶縁樹脂リング2の両端を封口板13と外装缶14の底面14Aに当接させる状態で、カシメ凸条17と外装缶14の底面14Aとの間に隙間を設けて、隣接する素電池1を連結している。
本発明の請求項5の組電池は、直線状に連結された素電池1と、その境界を、電解液を透過させない絶縁カバー6で被覆している。
本発明の組電池は、素電池から電解液が漏れるときに、吸収材が変形して、吸収できる電解液吸収量が減少するのを防止できる特長がある。それは、本発明の組電池が、素電池の第1端面と第2端面を対向する姿勢で連結して、複数の素電池を直列に直線状に連結しており、第1端面と第2端面との間に、一端を第1端面に、他端を第2端面に当接している絶縁樹脂リングを配設すると共に、この絶縁樹脂リングの内側に吸収材を配設しているからである。この構造の組電池は、第1端面と第2端面の間に直接に吸収材を配設するのではなく、第1端面と第2端面の間に絶縁樹脂リングを配設して、この絶縁樹脂リングの内側に吸収材を配設するので、内圧が上昇して外装缶が膨れる状態となっても、吸収材が押しつぶされるのを絶縁樹脂リングで防止できる。したがって、安全弁が開弁されるタイミングにおいて、吸収材が押し潰されるのを確実に防止して、素電池から漏れる電解液やガスを吸収材で有効に吸収できる。このように、素電池から漏れる電解液を吸収材で有効に吸収できる本発明の組電池は、漏れた電解液による弊害を防止して、安全性を向上できる。
さらに、本発明の組電池は、第1端面と第2端面との間に絶縁樹脂リングを配設しているので、素電池の内圧が上昇して外装缶の底面が膨らむ状態となっても、外装缶の底面が凸部電極に直接に接触するのを確実に阻止できる。すなわち、この組電池は、第1端面と第2端面の間に介在される絶縁樹脂リングが絶縁部材となって、外装缶の底面と凸部電極とが接触するのを確実に阻止し、接触抵抗による発熱を防止して、組電池の安全性を向上できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための組電池を例示するものであって、本発明は組電池を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2と図3に示す組電池は、複数の素電池1を直列に接続して直線状に連結している。この組電池は、安全弁11の開口部12を設けている第1端面1Aと、第1端面1Aの反対側の第2端面1Bを対向する姿勢として素電池1を連結している。この構造の組電池は、複数個を直列に接続して、主としてハイブリッドカー等の電動車両に使用される。ただ、本発明の組電池は、電動車両以外の用途であって、大出力が要求される用途にも使用できる。図の組電池は、円筒型電池である素電池1を直線状に連結して直列に接続している。ただし、組電池は、角型電池である素電池を直線状に連結して直列に接続することもできる。
組電池は、図4に示すように、同一平面に平行に並べてケース9に収納されて、車両等の電源に使用される。ケース9に収納される電源の組電池は、互いに直列に接続されて出力電圧を高くしている。素電池1は、ニッケル−水素電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル−カドミウム電池等の二次電池である。
図3の断面図に示す素電池1は、外装缶14の開口部を封口板13で閉塞している円筒型電池である。この素電池1は、第1端面1Aに封口板13を配設して、第2端面1Bを外装缶14の底面14Aとしている。ニッケル−水素電池は、第1端面1Aを正極として第2端面1Bを負極としている。素電池は、第1端面を負極として第2端面を正極とすることもできる。外装缶14と封口板13は金属板である。外装缶14は、金属板を底のある筒状にプレス加工して製作される。封口板13は、中央に凸部電極15を設け、さらに安全弁11を内蔵している。外装缶14の内部には、電極(図示せず)を内蔵している。さらに、電解液も充填される。図の素電池1は、外装缶14の開口縁を封口板13の外周縁に沿ってかしめ加工して、封口板13の外周縁を外装缶14の開口部に絶縁して気密に連結している。封口板13と外装缶14の絶縁と気密性を向上するために、封口板13と外装缶14との間にはガスケット16を挟着している。ガスケット16は、絶縁材からなるゴム状弾性体である。この構造の素電池1は、外装缶14の開口縁をかしめて封口板13を挟着するので、封口板13の外周縁に沿ってカシメ凸条17ができる。
図1の組電池は、複数の素電池1を接続体4で直線状に連結して、直列に接続している。接続体4は、直線状に連結される素電池1の間に配設されて、隣接する素電池1を電気的に接続しながら物理的に連結する。さらに、図の組電池は、接続体4と素電池1の第1端面1Aとの間に絶縁キャップ5を配設している。図2の組電池は、一方の素電池1の封口板13と、他方の素電池1の外装缶14の底部とを接続体4で接続している。素電池1は、封口板13を第1端面1Aに配設するが、封口板13の外周縁を外装缶14でカシメ加工しているので、第1端面1Aには封口板13の外周に沿ってカシメ凸条17がある。第2端面1Bは、外装缶14の底面14Aである。
接続体4は、金属板をプレス加工して製作される。接続体4は、鉄板等の下地金属板の両面に金属メッキ層を設けている。金属メッキ層は、導電性に優れた電気抵抗の小さい導電メッキ層と、この導電メッキ層の表面に積層している溶接に適した抵抗メッキ層とからなる。導電メッキ層は、銅や銀、あるいはこれ等の合金であって、下地金属板と抵抗メッキ層よりも電気抵抗の小さいメッキ層である。抵抗メッキ層は、ニッケルやクローム、あるいはこれらの合金であって、導電メッキ層よりも電気抵抗が大きいメッキ層である。この接続体4は、抵抗メッキ層で発熱しやすく、電池端面に速やかに溶接される。また、導電メッキ層によって電気抵抗を小さくできる。
接続体4は、対向して配設される素電池1に溶接して接続されて、素電池1を直列に電気接続する。図3の接続体4は、下の素電池1の封口板13を上の素電池1の外装缶14に接続する。この接続体4は、素電池1の外形にほぼ等しい外形としている。さらに、組電池は、接続体4が下の素電池1のカシメ凸条17に接触してショートするのを阻止するために、接続体4とカシメ凸条17との間に絶縁キャップ5を配設している。絶縁キャップ5は、ゴム状弾性体やプラスチック等の絶縁材をリング状に成形したものである。図の絶縁キャップ5は、外形を素電池1の外形にほぼ等しくしている。内周縁にはカシメ凸条17の内面を被覆するリング凸条5Aを一体成形して設けている。リング凸条5Aは、カシメ凸条17の内側に嵌入される形状である。この絶縁キャップ5は、リング凸条5Aをカシメ凸条17の内側に嵌入して定位置に配設される。
図3の接続体4は、図5に示すように、内周部41と外周部42とに段差のある形状に、金属板をプレス成形している。内周部41は封口板13の表面に接触して溶接される位置に配設され、外周部42には、上の素電池1の外装缶14を挿入できる筒部43を設けている。接続体4は、内周部41と筒部43に、各々溶接するために複数の溶接凸部40を設けている。内周部41の溶接凸部40は、封口板13の方向に突出しており、封口板13に溶接される。筒部24の溶接凸部40は、外装缶14の表面に向かって突出しており、外装缶14の表面に溶接される。内周部41と筒部43の溶接凸部40が、上下の素電池1に溶接されて、接続体4が上下の素電池1を直列に接続する。
さらに、接続体4は、図6と図7に示す形状とすることもできる。この図に示す接続体4は、内周部41と外周部42とに段差のある形状に、金属板をプレス成形している。内周部41は封口板13の表面に接触して溶接される位置に配設され、外周部42は、上の素電池1の外装缶14の底面14Aに接触して溶接される位置に配設される。接続体4は、内周部41と外周部42に、各々溶接するために複数の溶接凸部40を設けている。内周部41の溶接凸部40は、封口板13の方向に突出しており、封口板13に溶接される。外周部42の溶接凸部40は、外装缶14の底面14Aに向かって突出しており、外装缶14の底面14Aに溶接される。内周部41と外周部42の溶接凸部40が、上下の素電池1に溶接されて、接続体4が上下の素電池1を直列に接続する。
図3と図6の素電池1は、封口板13を第1端面1A、外装缶14の底面を第2端面1Bとしているので、封口板13に接続している接続体4がカシメ凸条17に接触するとショートする。図3と図6の組電池は、接続体4とカシメ凸条17とを絶縁キャップ5で絶縁している。
素電池1は、安全弁11を内蔵している。安全弁11は、内圧が異常に高くなると開弁する。安全弁11が開弁するとき、電池内部から電解液やガスが排出される。電解液やガスを排出する開口部12は、封口板13に開口している。図3と図6の素電池1は、封口板13の凸部電極15内に安全弁11を内蔵している。安全弁11は、弁体18と、この弁体18を弾性的に押圧するスプリングからなる弾性体19と、弁体18で閉塞される弁穴21のある弁座プレート20とを備える。弁座プレート20は、封口板13の下面に気密に固定される。弁座プレート20と凸部電極15との間には空隙を設けており、この空隙に弁体18と弾性体19を配設している。弁体18は弁座プレート20側に、弾性体19は凸部電極15側に配置される。この安全弁11は、通常の状態、いいかえると電池の内圧が設定圧力よりも低いとき、弾性体19で弁体18を弁座プレート20の弁穴21に弾性的に押圧して弁穴21を気密に閉塞して閉弁状態にある。電池の圧力が設定圧力よりも高くなると、電池の内圧で弁体18が押し上げられて、弁穴21が開口されて、安全弁11が開弁される。この状態になると、電池内の電解液やガスが封口板13に設けた開口部12から外部に排出される。封口板13は、凸部電極15の下部の周囲に複数の開口部12を設けている。
接続体4で複数の素電池1を直線状に連結している組電池は、図2に示すように、直線状に連結している複数の素電池1とその境界、すなわち組電池の一端から他端までの表面を、電解液を透過させない絶縁カバー6で被覆している。組電池は、両端に出力端子7を固定しているので、両端面は外周部を除く部分を絶縁カバー6で被覆しない。絶縁カバー6は、加熱すると収縮する熱収縮チューブである。熱収縮チューブからなる絶縁カバー6は、素電池1の表面にぴったりと密着する。この絶縁カバー6は、いずれかの素電池1の安全弁11が開弁して、内部に電解液が噴出されると、圧力で膨張する伸縮性を有する。したがって、電解液が噴出されて絶縁カバー6の内側の圧力が高くなると、膨張して絶縁カバー6と素電池1との間に隙間ができる。電解液はこの隙間に溜り、あるいは多量の電解液はこの隙間を通過して外部に排出される。ただ、素電池1と絶縁カバー6との隙間に溜る電解液は、素電池1の両端をショートさせる原因となり、また素電池1の間に溜る電解液は、素電池1の封口板13と外装缶14とをショートさせる。
図3と図6の組電池は、中間の素電池1の安全弁11から排出される電解液等の弊害を防止するために、素電池1の間に絶縁樹脂リング2を配設し、この絶縁樹脂リング2の内側に吸収材3を配置する。図3と図6の組電池は、絶縁樹脂リング2を、下の素電池1の第1端面1Aと、上の素電池1の第2端面1Bとの間に配設する。この絶縁樹脂リング2は、一端を第1端面1Aに、他端を第2端面1Bに当接して、素電池1の間に配設される。絶縁樹脂リング2は、絶縁材であるプラスチックを円筒状、あるいは多角筒状に成形したものである。絶縁樹脂リング2は、はたとえばポリプロピレンやポリエチレン等のプラスチックで成形される。
図の絶縁樹脂リング2は、外形を接続体4の段差部44の内形にほぼ等しくしている。この絶縁樹脂リング2は、接続体4の内側に嵌着して正確に定位置に配置できる。また、内容積を大きくして、吸収材3の充填量を多くでき、これによって電解液の吸収量を多くできる。
図3と図6の接続体4は、絶縁樹脂リング2の上下の両端を封口板13と外装缶14の底面14Aに当接させる状態で、外装缶14の底面14Aとカシメ凸条17との間に隙間を設けるように、上下に隣接する素電池1を連結する。図の組電池は、カシメ凸条17の上に絶縁キャップ5を介して接続体4を配設するので、隙間は接続体4と外装缶14の底面14Aとの間に設けている。接続体4は外装缶14に接続されるので、接続体4と外装缶14とは同電位となる。したがって、ここに隙間を設ける構造は、仮に隙間が少なくなって、接続体4と外装缶14とが接触しても問題はない。
カシメ凸条17と外装缶14の底面14Aとの間に隙間を設けて素電池1を連結する組電池は、この隙間を調整して、素電池1の長さの寸法誤差を吸収して、組電池の全長を正確な長さにできる。また、この組電池は、絶縁樹脂リング2を押し潰すように変形させて、カシメ凸条17と外装缶14の底面14Aとの隙間がなくなるまで素電池1を接近できる。このため、この隙間で衝撃を吸収することができ、隙間を衝撃を吸収する緩衝作用の隙間として利用することもできる。
さらに、図3と図6に示す絶縁樹脂リング2は、素電池1の第2端面1Bとの接触面、図において外装缶14の底面14Aとの接触面に、蓋材8を一体的に成形して設けている。蓋材8は、図8の平面図に示すように、絶縁樹脂リング2の上端の対向部分を連結するリブである。このリブは、絶縁樹脂リング2の内部から吸収材3が出るのを阻止すると共に、外装缶14の底面14Aと封口板13との間にあって、外装缶14の底面14Aが封口板13に直接に接触するのを防止する。この蓋体8は、電解液を自由に通過できる。このため、吸収材3に吸収されない余分の電解液は、蓋体8を透過させて、素電池1の間から外部に排出する。ただし、蓋体は、絶縁樹脂リングの上端を完全に閉塞するように設けることもできる。この蓋体は、外装缶の底面と封口板との接触をより効果的に防止する。ただ、電解液を透過させないので、吸収材に吸収されない余分の電解液は、絶縁樹脂リングと封口板との間から外部に排出される。
吸収材3は、繊維を方向性なく集合させた不織布である。ただ、この吸収材には、電解液を吸収できる全てのもの、たとえば連続気泡を有する合成樹脂発泡体等も使用できる。不織布からなる吸収材3は、開口部12から排出されるガスをスムーズに透過させる。このため、ガスを外部にスムーズに排出できる特徴がある。
従来の組電池を示す断面図である。 本発明の一実施例にかかる組電池の側面図である。 図2に示す組電池の拡大断面図である。 図2に示す組電池をケースに配置する状態を示す平面図である。 図3に示す組電池の接続体の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる組電池の拡大断面図である。 図6に示す組電池の接続体の斜視図である。 図3に示す組電池の絶縁樹脂リングの平面図である。
符号の説明
1…素電池 1A…第1端面
1B…第2端面
2…絶縁樹脂リング
3…吸収材
4…接続体
5…絶縁キャップ 5A…リング凸条
6…絶縁カバー
7…出力端子
8…蓋材
9…ケース
11…安全弁
12…開口部
13…封口板
14…外装缶 14A…底面
15…凸部電極
16…ガスケット
17…カシメ凸条
18…弁体
19…弾性体
20…弁座プレート
21…弁穴
40…溶接凸部
41…内周部
42…外周部
43…筒部
44…段差部
51…素電池
52…安全弁
53…吸収材
54…外装缶 54A…底面
55…凸部電極
56…接続体
57…封口板

Claims (5)

  1. 安全弁(11)の開口部(12)を設けている第1端面(1A)と、第1端面(1A)の反対側の第2端面(1B)を対向する姿勢で連結して、複数の素電池(1)を直列に直線状に連結してなる組電池であって、
    第1端面(1A)と第2端面(1B)との間に、一端を第1端面(1A)に、他端を第2端面(1B)に当接している絶縁樹脂リング(2)を配設すると共に、この絶縁樹脂リング(2)の内側に、安全弁(11)の開口部(12)から排出される電解液の吸収材(3)を配設している組電池。
  2. 素電池(1)が、外装缶(14)の開口部を封口板(13)で閉塞してなる円筒型電池で、第1端面(1A)に封口板(13)を配設して、第2端面(1B)を外装缶(14)の底面(14A)としており、
    絶縁樹脂リング(2)は第2端面(1B)である外装缶(14)の底面(14A)との接触面に、蓋材(8)を一体的に成形して設けている請求項1に記載される組電池。
  3. 素電池(1)が、外装缶(14)の開口部を封口板(13)で閉塞してなる円筒型電池で、第1端面(1A)に封口板(13)を配設して、第2端面(1B)を外装缶(14)の底面(14A)としており、
    封口板(13)の中央部に凸部電極(15)を備え、外装缶(14)の開口縁を封口板(13)の外周縁に沿ってかしめ加工し、封口板(13)の外周縁を外装缶(14)の開口部(12)に気密に連結して、封口板(13)の外周に沿ってカシメ凸条(17)を設けており、凸部電極(15)とカシメ凸条(17)との間に絶縁樹脂リング(2)を配設している請求項1に記載される組電池。
  4. 素電池(1)が、外装缶(14)の開口部を封口板(13)で閉塞してなる円筒型電池で、第1端面(1A)に封口板(13)を配設して、第2端面(1B)を外装缶(14)の底面(14A)としており、
    素電池(1)の封口板(13)と外装缶(14)とを金属製の接続体(4)を介して連結しており、この接続体(4)は、絶縁樹脂リング(2)の両端を封口板(13)と外装缶(14)の底面(14A)に当接させる状態で、カシメ凸条(17)と外装缶(14)の底面(14A)との間に隙間を設けて、隣接する素電池(1)を連結している請求項1に記載される組電池。
  5. 直線状に連結された素電池(1)とその境界を、電解液を透過させない絶縁カバー(6)で被覆している請求項1に記載される組電池。
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