JP2007004308A - Icタグユニット及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、金型を作成して台座となるシリコン系ゴムを融解・成形した後、別途、常温で成形できるシリコンによって膜を作り、ICタグを乗せ、更にその上にシリコンを適度に塗り成形することによりICタグユニット及びその製造方法を得ることを目的とする。
【解決手段】 本発明のICタグユニットは、常温で固まるシリコンにシールドされたICタグ1と、該ICタグ1を底部に埋め込むシリコン系ゴムによる直方体容器状の台座2と、該台座2の長側壁に埋め込まれる側枠3及び前記台座2の開口縁を被うフランジ4を一体に備えた金属枠5とから構成される。前記台座2は直方体容器形状をなし、長側壁の内側には金属枠5の側枠3が嵌合する溝7がICタグ1を越える深さまで形成され、前記ICタグ1は前記台座2の底部を形成するように埋め込まれて固定される。前記金属枠5は、前記台座2の四周囲の開口縁より幅広いフランジ4を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無線通信するICタグを金属に直接溶接、或いはコンクリート又はアスファルト内に埋め込むことができるICタグユニット及びその製造方法に関する。
従来、無線式ICタグはリーダライターにより電磁波を当てると、ICタグの送受信アンテナより受信され、データと電気力が取り出されてICチップが作動するし、また書き込まれたデータは随時リーダライターに送信されるので、在庫管理の記録などに利用される(特許文献1を参照)。
ICタグの取付けには、一般にICタグをフイルムにモールドし、樹脂などに貼り付けたものが多い。
これでは金属に直接溶接することも出来ないし、またコンクリートに埋め込むことも出来ないし、さらに重量に弱く、衝撃に弱いのが欠点であった。
ICタグは、フイルム内に貼り付けたものが殆どであるが、そのままでは実用的に使用ができないため、シールドする必要がある。
その場合、電磁波に影響を与える素材は使用が不可能なため、シリコン系がよいことは実験によって確認されている。
しかし、シリコン系は柔軟性があることが利点となるが、破損しやすいことが欠点でもある。
シリコン系ゴム類を金型に溶かして入れる場合、融点が150度から180度と高いためICタグを直接入れることは出来ない。
特開2002-225219号公報
そこで、本発明は、金型を作成して台座となるシリコン系ゴムを融解・成形した後、別途、常温で成形できるシリコンによって膜を作り、ICタグを乗せ、更にその上にシリコンを適度に塗り成形することによりICタグユニット及びその製造方法を得ることを目的とする。
本発明のICタグユニットは、常温で固まるシリコンにシールドされたICタグと、該ICタグを底部に埋め込むシリコン系ゴムによる直方体容器状の台座と、該台座の長側壁に埋め込まれる側枠及び前記台座の開口縁を被うフランジを一体に備えた金属枠とから構成され、前記台座の長側壁の内側には段部を形成して前記金属枠の側枠が嵌合する溝がICタグを越える深さまで形成され、前記ICタグは前記台座の底部を形成するように埋め込まれて固定され、前記金属枠は前記台座の四周囲の開口縁より幅広いフランジを有し、前記台座の長側壁の溝に嵌合する側枠が前記フランジの内側に一体に形成されるものである。
また、前記側枠には、適宜数の貫通穴を形成し、ICタグユニット製造時に前記貫通穴に台座のシリコン系ゴム樹脂材が入り込み前記金属枠の抜けを防止するものである。
本発明のICタグユニットの製造方法は、別途常温で成形できるシリコンによって膜を作り、ICタグを載せ、更に上にシリコンを適度に塗り、シリコンにシールドされたICタグを成形し、次に台座の金型に金属枠を入れ、台座となるシリコン系ゴムを融解・成形した後、前記シリコンにシールドされたICタグを前記台座の底部に挿入してICタグユニットを完成するものである。
本発明のICタグユニットによって、コンクリート内に埋め込むことも、金属に溶接貼り付けすることも、水中に埋没させることも可能となり、電波伝搬に劣化はないので産業界において活用の範囲が広くなった。
本発明のICタグユニットの製造方法では、シリコン系のゴムによる台座と常温で固まるシリコンにシールドされたICタグを一体化させることを特徴とし、貼り付ける物体に一定の距離「高さ」を有することで相互通信の確率を高めることに成功した。
本発明のICタグユニットの一実施例を図面に基づいて、以下に説明する。
図1の全体斜視図に示すように、本発明のICタグユニットは、常温で固まるシリコンにシールドされたICタグ1と、該ICタグ1を底部に埋め込むシリコン系ゴムによる直方体容器状の台座2と、該台座2の長側壁に埋め込まれる側枠3及び前記台座2の開口縁を被うフランジ4を一体に備えた金属枠5とから構成される。
図2に示すように、前記台座2は直方体容器形状をなし、長側壁の内側には段部6を形成して後述する金属枠5の側枠3が嵌合する溝7がICタグ1を越える深さまで形成され、前記ICタグ1は前記台座2の底部を形成するように埋め込まれて固定される。
前記金属枠5は、前記台座2の四周囲の開口縁より幅広いフランジ4を有し、前記台座2の長側壁の溝7に嵌合する側枠3が前記フランジ4の内側に一体に形成される。
前記側枠3には、適宜数の貫通穴8を形成し、ICタグユニット製造時に前記貫通穴8に台座2のシリコン系ゴム樹脂材が入り込み前記金属枠5の抜けを防止する効果を発揮する。
次に、本発明のICタグユニットの製造方法について、以下に説明する。
ICタグユニットの台座2となる金型を作成してシリコン系ゴム類を金型に溶かし入れる場合、融点が150度から180度と高いためICタグ1を直接入れることが出来ない。
そこで、別途常温で成形できるシリコンによって膜を作り、ICタグ1を載せ、更に上にシリコンを適度に塗り、シリコンにシールドされたICタグ1を成形する。
そして、前記台座2の金型に、前記台座2の四周囲の開口縁より幅広いフランジ4と前記台座2の長側壁の溝7に嵌合する側枠3とを有する金属枠5を入れ、台座2となるシリコン系ゴムを融解・成形した後、前記シリコンにシールドされたICタグ1を前記台座2の底部に挿入してICタグユニットを完成する。
別の方法として、シリコン系ゴムにより台座2を成形する場合、中心位置を空白として成形し、ICタグ1がシリコン系ゴム台座2に直接的に触ることがないようにしたものも有効である。
この方法は、ICタグ1が物に接近すると送受信の性能がきわめて劣化することが実験で確認されており、少なくとも5ミリ程度物体から離さなければ使用範囲にならないことが実験で確認されている。
このように、シリコンの台座2と金属枠5の一体化により、底辺での固さと上部での柔軟さにより、圧力と衝撃に対して有効である。
金属枠5での複数の貫通穴8は、シリコン樹脂材を流し込み貫通させることにより、金属枠5との接着性を高め、剥がれにくくしている。
金属枠5の側枠3の貫通穴8は、貼り付け側との金属間において、電波の異常反射による通信障害を避けるため、貫通穴8から異常反復する電波を外に放出する役目もある。
製品の金属への溶接時に受ける熱量に対し、ICタグ1と接着している金属間に間隙があり、熱量が伝わり難くなっているので、ICタグ1が破損しない。
台座2のシリコンゴムの厚さは、耐熱性や耐震性に対し、障害を受けない厚さにしてある。
本発明におけるシールド方法は、1種類のみのICタグ1の使用でなく、複数のICタグ1に対し有効である。
ICタグ1の多くは、摂氏75度以内で華氏−25度を保証範囲としているが、外気ではそれ以上の場合もあるので、このようにシールドすることによりICタグ1の熱破損を防いでいる。
道路内設置により車両との間で通信を行い、信号機からの信号を電波にてICタグに送信し、当該車両は少なくとも安全な停止距離を計算して自動停止することができる。
同様なことは遠隔地にある列車運航時において、コンクリート製枕木に埋め込むことによって、列車の自動停止についても可能である。
歩行者用道路において、道路内に埋め込んだICタグに前もって位置情報やその他の情報を入れておくことで、歩行者に対し避難誘導に役立てることができる。
尚、これらはICタグの性質として情報の書き込みや消去が遠隔操作で随時できることが特徴である。
歩行者用道路及び通路(屋内、屋外)において、各種情報は盲目や難聴者の場合に音声によるガイダンスを行うか、液晶デイスプレーによって画像で知らせることができる。
上記を行う場合、無線通信網を活用することが中心であるが、携帯電話網及び山岳地域においては、無線波による通信によって情報の伝達が可能である。
その場合は、GPS位置把握システムと組み合わせることによって、緯度経度の入力も可能であり、便利である。
ICタグを物に設置する場合、接着による方法と札などに下げる方法が一般的であるが、本発明によって、溶接することが可能となった。
例えば、ビール生樽における物流管理として、生樽は金属製及びシリコンゴムと同体な物もあり、接着が困難であるが、生樽にピンポイント溶接することは簡単で誰でも出来ることから便利かつ剥がれないという特徴がある。
海上における活用として、刺し網の位置、所有者の特定、違反操業の摘発などと、航海の安全情報として航路標識への情報書き込み、海洋設置物への情報書き込み、本発明のシールドは海水による塩害はなく、電池も要らないので期間に制限がなく便利である。
海洋生物の養殖事業などでは、ICタグの小型化は必須であるが、体内埋め込み型としてシリコンによるシールドは必要不可欠であり、一例としてアワビの稚貝に入れ込み自然放流した場合、所有者や放流地域などの各種情報を入れておける。
本発明のICタグユニットの全体斜視図である。 本発明のICタグユニットの一部省略した分解断面斜視図である。
符号の説明
1 ICタグ
2 台座
3 側枠
4 フランジ
5 金属枠
6 段部
7 溝
8 貫通穴

Claims (3)

  1. 常温で固まるシリコンにシールドされたICタグと、該ICタグを底部に埋め込むシリコン系ゴムによる直方体容器状の台座と、該台座の長側壁に埋め込まれる側枠及び前記台座の開口縁を被うフランジを一体に備えた金属枠とから構成され、前記台座の長側壁の内側には段部を形成して前記金属枠の側枠が嵌合する溝がICタグを越える深さまで形成され、前記ICタグは前記台座の底部を形成するように埋め込まれて固定され、前記金属枠は前記台座の四周囲の開口縁より幅広いフランジを有し、前記台座の長側壁の溝に嵌合する側枠が前記フランジの内側に一体に形成されることを特徴とするICタグユニット。
  2. 前記側枠には、適宜数の貫通穴を形成し、ICタグユニット製造時に前記貫通穴に台座のシリコン系ゴム樹脂材が入り込み前記金属枠の抜けを防止することを特徴とする請求項1記載のICタグユニット。
  3. 別途常温で成形できるシリコンによって膜を作り、ICタグを載せ、更に上にシリコンを適度に塗り、シリコンにシールドされたICタグを成形し、次に台座の金型に金属枠を入れ、台座となるシリコン系ゴムを融解・成形した後、前記シリコンにシールドされたICタグを前記台座の底部に挿入してICタグユニットを完成することを特徴とするICタグユニットの製造方法。


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JP2008250673A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Dainippon Printing Co Ltd Icタグの取り付け構造

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