JP2007003313A - 検査用シミュレーション信号生成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受信信号を分配する信号分配手段と、上記信号分配手段により分配された一方の受信信号を変調信号によって変調するとともに該変調信号によってキャリアーに両サイドバンドを発生する第1の反射型変調手段と、上記信号分配手段により分配された他方の受信信号の位相を回転する第1の位相回転手段と、上記変調信号の位相を回転する第2の位相回転手段と、上記第1の位相回転手段により位相を回転された受信信号を上記第2の位相回転手段により位相を回転された変調信号によって変調するとともに該変調信号によってキャリアーに両サイドバンドを発生する第2の反射型変調手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ドップラーレーダー装置の性能検査に用いる検査用シミュレーション信号を発生する検査用シミュレーション信号生成装置において、受信信号を分配する信号分配手段と、上記信号分配手段により分配された一方の受信信号を変調信号によって変調するとともに該変調信号によってキャリアーに両サイドバンドを発生する第1の反射型変調手段と、上記信号分配手段により分配された他方の受信信号の位相を回転する第1の位相回転手段と、上記変調信号の位相を回転する第2の位相回転手段と、上記第1の位相回転手段により位相を回転された受信信号を上記第2の位相回転手段により位相を回転された変調信号によって変調するとともに該変調信号によってキャリアーに両サイドバンドを発生する第2の反射型変調手段とを有し、上記第1の反射型変調手段により変調された信号と上記第2の反射型変調手段により変調された信号とを合成した信号を検査用シミュレーション信号として生成するようにしたものである。
図1には、本発明の実施の形態の一例による検査用シミュレーション信号生成装置10の回路ブロック構成説明図が示されている。
以上の構成において、この検査用シミュレーション信号生成装置10においては、上記したように第1反射型変調器16と第2反射型変調器20との2個の反射型変調器が配設されており、ホーンアンテナ12がドップラーレーダー装置(図示せず。)から送信された信号を受信すると、当該受信信号は電力分配器14により2つの信号経路を通る信号にそれぞれ分配されて、第1反射型変調器16と第2反射型変調器20とにそれぞれ供給されることになる。
従って、この検査用シミュレーション信号生成装置10によれば、検査用シミュレーション信号として上側サイドバンドまたは下側サイドバンドのみの変調信号を持った信号を送り返すことが可能になる。また、必要によりキャリアー信号をも除いた信号、即ち、受信信号から変調信号周波数だけ変化した信号のみを返すことも可能になる。
また、この検査用シミュレーション信号生成装置10において、キャリアーを抑圧した信号を生成するには、第1反射型変調器16と第2反射型変調器20との平均反射ベクトルと、第1反射型変調器16と第2反射型変調器20とから負荷の方へ通過する信号が負荷から反射して第1反射型変調器16と第2反射型変調器20とを逆に通過したベクトルとが、それぞれ相殺されるように設定すればよい。
ここで、上記した第1反射型変調器16や第2反射型変調器20としては、例えば、図2乃至図5に示すように、伝送線路にシャントまたはシリーズ(直列)に可変容量素子やPINダイオードを挿入し、その値を変調信号で変化させるようにした反射型変調器を用いることができる。
次に、第1反射型変調器16ならびに第2反射型変調器20として用いることのできる反射型変調器について詳細に説明する。
−j(0.5±0.1)
と変化するものとする。
Z=1−j(0.5±0.1)
であり、このとき、反射係数ベクトルΓは、
Γ=(Z−1)/(Z+1)
=(−j(0.5±0.1))/(2−j(0.5±0.1))
=0.0826−j0.275or0.0385−j0.192
=(0.0605−j0.234)±(0.0221−j0.041)
となる。
ところで、図2乃至図5に示す反射型変調器を含むいずれの反射型変調器においても、反射信号は3つの信号の合成と見なすことができる。
次に、図1に示す検査用シミュレーション信号生成装置10の各部の信号のベクトル図を表す図7(a)(b)(c)(d)を参照しながら、検査用シミュレーション信号生成装置10の各部の信号について説明する。
なお、上記した説明においては、上側サイドバンドを相殺する例を示したが、第1移相器18、第2移相器22の位相廻り次第で、下側サイドバンドを相殺することも可能である。また、上記した説明においては、第1移相器18では信号全体を45度ずつ2度回し、第2移相器22では変調信号を90度回したが、例えば、第1移相器18では信号全体を40度ずつ2度回し、第2移相器22で変調信号を100度回しても、上側サイドバンドは相殺される。
上記においては、一般的な反射型変調器の反射信号を示したが、このような信号を発生する装置の構成としては、上記において図2乃至図5を参照しながら説明したように種々の構成が挙げられる。
ここで、図8ならび図9には、第1反射型変調器16あるいは第2反射型変調器20として用いることが可能な反射型変調器を、導波管線路を用いて構成する例が示されている。
なお、上記においては、反射型変調器の負荷はどのようなものでもよく限定されるものではない旨を説明したが、反射型変調器の反射率と負荷の適当な反射率の組み合せによれば、トータルの反射信号のキャリアー信号を除くこともことも可能である。
i+jωL, L=1/(ω2C) ここでCはCvの平均容量を示す
とすればよい。ここでωは、ドップラーレーダーの角周波数である。
よって、負荷のインピーダンスZLは、次式のように決められる。
この計算式の結果の実数部が負にならないならば、ZLを実現することができる。
なお、上記において説明した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に示すように変形することができるものである。
12 ホーンアンテナ
14 電力分配器
16 第1反射型変調器
18 第1移相器
20 第2反射型変調器
22 第2移相器
24 変調信号発振器
Claims (9)
- ドップラーレーダー装置の性能検査に用いる検査用シミュレーション信号を発生する検査用シミュレーション信号生成装置において、
受信信号を分配する信号分配手段と、
前記信号分配手段により分配された一方の受信信号を変調信号によって変調するとともに該変調信号によってキャリアーに両サイドバンドを発生する第1の反射型変調手段と、
前記信号分配手段により分配された他方の受信信号の位相を回転する第1の位相回転手段と、
前記変調信号の位相を回転する第2の位相回転手段と、
前記第1の位相回転手段により位相を回転された受信信号を前記第2の位相回転手段により位相を回転された変調信号によって変調するとともに該変調信号によってキャリアーに両サイドバンドを発生する第2の反射型変調手段と
を有し、前記第1の反射型変調手段により変調された信号と前記第2の反射型変調手段により変調された信号とを合成した信号を検査用シミュレーション信号として生成する
ことを特徴とする検査用シミュレーション信号生成装置。 - 請求項1に記載の検査用シミュレーション信号生成装置において、
前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とは、
伝送線路にシャントにバリアブルキャパシタを接続し、前記バリアブルキャパシタに変調信号をかけることにより前記伝送線路の反射信号の位相または振幅を変えるものである
ことを特徴とする検査用シミュレーション信号生成装置。 - 請求項1に記載の検査用シミュレーション信号生成装置において、
前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とは、
伝送線路にシャントにPINダイオードを接続し、前記PINダイオードに変調信号をかけることにより前記伝送線路の反射信号の位相または振幅を変えるものである
ことを特徴とする検査用シミュレーション信号生成装置。 - 請求項1に記載の検査用シミュレーション信号生成装置において、
前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とは、
伝送線路にシリーズにバリアブルキャパシタを接続し、前記バリアブルキャパシタに変調信号をかけることにより前記伝送線路の反射信号の位相または振幅を変えるものである
ことを特徴とする検査用シミュレーション信号生成装置。 - 請求項1に記載の検査用シミュレーション信号生成装置において、
前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とは、
伝送線路にシリーズにPINダイオードを接続し、前記PINダイオードに変調信号をかけることにより前記伝送線路の反射信号の位相または振幅を変えるものである
ことを特徴とする検査用シミュレーション信号生成装置。 - 請求項1に記載の検査用シミュレーション信号生成装置において、
前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とは、
導波管線路のE面またはH面に、前記導波管線路内における挿入量を可変自在にチューニングポストを配置してなり、変調信号に従って前記チューニングポストの挿入量を可変して前記導波管線路の反射信号の位相または振幅を変えるものである
ことを特徴とする検査用シミュレーション信号生成装置。 - 請求項1に記載の検査用シミュレーション信号生成装置において、
前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とは、
導波管線路のE面またはH面に、前記導波管線路内における挿入量を可変自在にチューニングポストを配置してなり、変調信号に従って前記チューニングポストの挿入量を可変して前記導波管線路の反射信号の位相または振幅を変えるものであり、
前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とは、それぞれの前記チューニングポストを単一の駆動機構により制御された
ことを特徴とする検査用シミュレーション信号生成装置。 - 請求項1に記載の検査用シミュレーション信号生成装置において、
前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とは、
前記導波管線路のE面の間をバリアブルキャパシタまたはPINダイオードにより短絡し、前記バリアブルキャブシタまたは前記PINダイオードに変調信号をかけることにより、前記導波管線路の反射信号の位相または振幅を変えるものである
ことを特徴とする検査用シミュレーション信号生成装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7または8のいずれか1項に記載の検査用シミュレーション信号生成装置において、
前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とへ入力される信号が、前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とを通過して、前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段との後段に繋ぐ負荷で反射し、
前記負荷は、前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段とを逆に通過した信号ベクトルが、前記第1の反射型変調手段と前記第2の反射型変調手段との平均反射率ベクトルと相殺するようにインピーダンスを設定された
ことを特徴とする検査用シミュレーション信号生成装置。
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