JP2007003010A - ワークサポート - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトなワークサポートを提供する。
【解決手段】ハウジング3内に上下移動自在に挿入されたサポートロッド8の外周に環状コレット11を外嵌めする。上記ハウジング3のシリンダ孔21と上記コレット11との間に環状ピストン22を設ける。そのピストン22内方に、同上ピストン22を上方へ付勢するバネ24を設ける。上記ピストン22の外側に形成された作動室23の圧力により、上記ピストン22の下部に形成された小面積の環状受圧面に上向きの力を作用させると共に、上記シリンダ孔21と上記ピストン22との間に形成した上下方向の隙間Gを介して、上記ピストン22の上部に形成された大面積の環状受圧面に下向きの力を作用させる。これらの上下の差力が前記バネ24に抗して上記ピストン22を下降させ、そのピストン22が上記コレット11を介して上記サポートロッド8をロックする。
【選択図】図4

Description

この発明は、工作機械などに用いられるワークサポートに関する。
この種のワークサポートには、従来では、下記の特許文献1に記載されたものがある。
特開平10−146733号公報
上記従来のワークサポートは、強力かつ確実なクランプ力が得られる点で優れるが、さらにコンパクトに造れるようにする点で改善が要望されていた。
本発明の目的は、さらにコンパクトなワークサポートを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、例えば、図1又は図4に示すように、ワークサポートを次のように構成した。
ワークパレット(1)の収容孔(1a)にネジ止め可能なハウジング(3)と、そのハウジング(3)内に上下移動自在に挿入されたサポートロッド(8)と、そのサポートロッド(8)の外周に外嵌めされた環状のコレット(11)とを備え、上記ハウジング(3)のシリンダ孔(21)と上記コレット(11)との間に環状のピストン(22)を設け、そのピストン(22)を下方へ駆動することによって上記コレット(11)を介して上記サポートロッド(8)をロックするように構成し、
上記ピストン(22)の上下方向の領域内で同上ピストン(22)の半径方向の内方に、そのピストン(22)を上方へ付勢するバネ(24)を設け、
上記ピストン(22)の上部に環状受圧面を形成するように同上ピストン上部を上記ハウジング(3)に上下移動自在に支持すると共に、その環状受圧面よりも小さい面積の環状受圧面を上記ピストン(22)の下部に形成するように同上ピストン下部を上記ハウジング(3)に上下移動自在に支持し、
上記ピストン(22)の外側に形成された作動室(23)であって前記の収容孔(1a)の底壁の給排口(42)へ連通される作動室(23)の圧力により、上記ピストン(22)の下部に形成された小面積の環状受圧面に上向きの力を作用させると共に、上記シリンダ孔(21)と上記ピストン(22)との間に形成した上下方向の隙間(G)を介して、上記ピストン(22)の上部に形成された大面積の環状受圧面に下向きの力を作用させ、これらの上下の差力が前記バネ(24)に抗して上記ピストン(22)を下降駆動させるものである。
本発明は、次の作用効果を奏する。
ワークパレットの収容孔の底壁に設けた給排口の圧力は、作動室と、シリンダ孔とピストンとの間に形成した上下方向の隙間を介して、上記ピストンの上部に形成された大面積の環状受圧面に作用し、そのピストンをバネに抗して下降駆動する。このため、上記ピストンにロック用の下降圧力を作用させるに際して、上記シリンダ孔の周壁内に上下方向の通路を形成する必要がなくなる。これにより、そのシリンダ孔の周壁の厚さを小さくしてハウジングの半径寸法を小さくできる。
しかも、上記ピストンを上方へ付勢するバネを、そのピストンの上下方向の領域内で同上ピストンの半径方向の内方に設けたので、上記ピストンの内方の余剰スペースをバネの装着スペースとして有効利用して、ハウジングの背丈および半径寸法を小さくできる。
以上により、従来品と比べて、さらにコンパクトなワークサポートを提供できた。
上記の請求項1の発明においては、例えば、図1又は図4に示すように、前記の環状のピストン(22)の上部内周面と下部内周面とをそれぞれ前記ハウジング(3)に支持することが好ましい。
図1と図2Aから図2Fおよび図3Aから図3Fは、本発明の第1実施形態を示している。まず、図1の立面視の断面図によって上記ワークサポートの構造を説明する。
ワークパレット1の収容穴1aにワークサポート2のハウジング3が気密状にネジ止めされる。そのハウジング3は、上端壁4と、下端壁を構成する下ブロック5と、胴部分6とを備える。上記ハウジング3内にサポートロッド8が上下方向へ移動自在に挿入される。そのサポートロッド8の上部には、ワークピースWに接当される押ボルト9が設けられる。
上記サポートロッド8の外周面の下半部分に狭持固定領域Rが設けられ、その狭持固定領域Rに筒状のコレット11が外嵌される。そのコレット11は、上すぼまりのテーパ外周面12を備え、上下方向へ延びる1つのスリット13によって弾性的に縮径されるようになっている。上記コレット11の外周側に環状の伝動具15が配置され、その伝動具15のテーパ内周面16が上記のコレット11のテーパ外周面12に上側から対面される。
上記テーパ外周面12とテーパ内周面16との間に形成した環状テーパ隙間17には多数のボール18が挿入されている。
作業用の第1シリンダ20は、前記ハウジング3の前記の胴部分6の内周に形成した第1シリンダ孔21と、その第1シリンダ孔21と上記の伝動具15との間に挿入した環状の第1ピストン22と、その第1ピストン22を下降させる作動室23と、上記の第1ピストン22を上昇させる第1バネ24とを備える。その第1バネ24は、前記の伝動具15の下側のバネ室25に装着されている。
より詳しくいえば、上記の第1ピストン22の上部が封止具26によって前記の上端壁4に気密状にガイドされると共に、同上の第1ピストン22の下部が別の封止具27によって前記の下ブロック5に気密状にガイドされている。そして、前記の作動室23へ圧縮空気を供給することにより、上記の第1ピストン22の上端に形成した大面積の環状受圧面に下向きの力が作用すると共に、上記の第1ピストン22の下端に形成した小面積の環状受圧面に上向きの力が作用して、これらの上下の差力によって上記の第1ピストン22が下降する。
前記の第1バネ24は、ここでは圧縮コイルバネからなり、前記の伝動具15の下面に装着した上ばね受け29と前記コレット11の下端に装着した下バネ受け30との間に装着されている。なお、上記の上バネ受け29が前記の多数のボール18を受け止めている。また、上記の第1バネ24の付勢力が上記の下バネ受け30を介して上記コレット11の下端を前記の下ブロック5に接当させている。
上記の下ブロック5内に進退用の第2シリンダ32が設けられる。その第2シリンダ32は次のように構成されている。
上記の下ブロック5に大径の第2シリンダ孔33と小径のロッド孔34とが上向きに直列に連通される。上記の第2シリンダ孔33に第2ピストン35が嵌入されると共に、上記ロッド孔34にピストンロッド36が所定の環状隙間(絞り路)37をあけて挿入される。その環状隙間37が流動抵抗付与手段Kの少なくとも一部分を構成している。
なお、上記の環状隙間37は、ここでは、上記の第2シリンダ孔33と第2ピストン35との嵌合隙間よりも大きな隙間に形成してあるが、そのピストン嵌合隙間以下の小さい隙間であっても差し支えない。
また、ここでは、上記の第2ピストン35と上記ピストンロッド36との両者を一体に構成しているが、これら両者を別体に構成してもよい。
上記の第2シリンダ孔33の下端壁(第1端壁)40は、ここでは、前記の収容穴1aの底壁によって構成されており、その下端壁40と上記の第2ピストン35との間に入口室41が形成される。その入口室41に圧縮空気の給排口42が連通される。また、上記の第2シリンダ孔33の上端壁(第2端壁)44と上記の第2ピストン35との間に出口室45が形成される。その第2ピストン35を下向きに後退させる第2バネ(復帰手段)46が前記ロッド孔34の上端壁と上記ピストンロッド36との間に装着される。その第2バネ46は、ここでは、圧縮コイルバネによって構成してある。
上記の第2ピストン35の進出移動の終期に上記の出口室45と前記の環状隙間37との連通を遮断する閉止部47が設けられる。その閉止部47は、ここでは、前記の第2シリンダ孔33の前記の上端壁44に設けた弁座48と、上記の第2ピストン35の上端面に設けた弁面49とによって構成されている。
なお、上記の弁面49(または弁座48)を、上記の第2ピストン35(または上記の上端壁44)に装着したシール部材(図示せず)によって構成することが好ましい。この場合、上記シール部材によって上記の閉止部47の封止機能を向上できる。
前記のロッド孔34内に操作ボルト(操作具)51が挿入され、その操作ボルト51の脚部が上記ピストンロッド36にネジ止めされる。その操作ボルト51の頭部52が前記サポートロッド8の被操作部8aに上側から係合される。また、上記の操作ボルト51の頭部52と前記の押ボルト9との間に、上記サポートロッド8を上向きに付勢する進出バネ(進出手段)53が装着される。その進出バネ53は、ここでは、圧縮コイルバネによって構成してある。
なお、前記の環状隙間37は、前記ロッド孔34内と、前記の下ブロック5の上寄り部の連通溝55と、前記バネ室25内と、上記の下ブロック5内の縦孔56と前記ワークパレット1の排気孔57とを順に経て外気へ連通されている。
さらに、前記の作動室23を上記の入口室41と上記の出口室45との一方へ連通させる切換え手段61が設けられる。より詳しくいえば、上記の作動室23と前記の第2シリンダ孔33の上部との間に連通孔62が形成される。その連通孔62の開口部と前記の第2ピストン35の外周面とによって上記の切換え手段61が構成されている。
上記ワークサポート2をロック駆動するときには、上記の第1シリンダ20と第2シリンダ32とが、図2Aから図2Eおよび図2Fに示すように作動する。上記の図2Aから図2Eは作動説明用の模式図である。また、上記の図2Fは、前記の入口室41の圧力Mおよび前記の作動室23の圧力Nの変化を示すグラフであって、圧力Pと時間Tとの関係を模式的に示したものである。
図2Aのリリース状態では、前記の作動室23の圧縮空気が外部へ排出されると共に、前記の入口室41の圧縮空気も外部へ排出されている。このため、前記の第1ピストン22が前記の第1バネ24によって後退すると共に、前記の第2ピストン35が前記の第2バネ46によって下降しており、上記の作動室23が
前記の出口室45に連通している。
上記の図2Aのリリース状態から図2Eのロック状態へ切り換えるときには、前記の給排口42から上記の入口室41へ圧縮空気を供給して、その入口室41の圧力Mをロック用設定圧力(ここでは、約0.45Mpa)まで高める。
その入口室41への圧縮空気の供給により、まず、図2Bに示すように、上記の第2ピストン35が上昇し始める。この場合、前記の作動室23のロック開始用の圧力である第1設定圧力P1(ここでは約0.25Mpa)よりも上記の入口室41の圧力Mが低い状態で上記の第2ピストン35が上昇を開始するように、前記の第2バネ46の付勢力などを設定してある。また、この実施形態では、上記の入口室41の圧縮空気が上記の第2ピストン35の外周面と第2シリンダ孔33との嵌合隙間を通って前記の出口室45へ僅かに漏れるが、その漏れた圧縮空気は前記の環状隙間37と前記ロッド孔34とを通って外部へ円滑に排出される。
次いで、図2Cに示すように、上記の第2ピストン35が上死点の近傍に上昇すると、前記の作動室23が前記の連通孔62の開口部を経て上記の入口室41に連通し始めるので、上記の作動室23の圧力Nが上昇し始める。なお、この時点における上記の入口室41の圧力Mも上記の第1設定圧力P1(約0.25Mpa)よりも低くなるように、前記の第2バネ46の付勢力などを設定してある。
引き続いて、図2Dに示すように、上記の第2ピストン35が上死点に到達すると、前記の弁面49が前記の弁座48に接当して前記の環状隙間37を閉じ、これとほぼ同時に、前記の連通孔62の開度が最大となる。これにより、上記の作動室23の圧力Nが、急速に上昇して上記の第1設定圧力P1(約0.25Mpa)を越える。このため、図2Eに示すように、その作動室23の圧力によって前記の第1ピストン22が前記の第1バネ24に抗して進出し、その第1ピストン22が前記コレット11を介して前記のサポートロッド8をロックする。
上記ワークサポート2をリリース駆動するときには、上記の第1シリンダ20と第2シリンダ32とが、図3Aから図3E及び図3Fに示すように作動する。これらの図3Aから図3Fは、前記の図2Aから図2Fに類似する図である。
上記の図3Aのロック状態から図3Eのリリース状態へ切り換えるときには、図3Aに示すように、前記の入口室41の圧縮空気を前記の給排口42を経て外部へ排出して、その入口室41の圧力Mを急速に低下させていく。すると、まず、図3Bに示すように、前記の第2バネ46によって前記の第2ピストン35が下降して前記の弁座48から弁面49が離間すると共に、前記の連通孔62の開口部が前記の出口室45に連通し始める。このため、前記の作動室23の圧縮空気が上記の連通孔62と上記の出口室45と前記の環状隙間37と前記ロッド孔34とを経て外部へ排出され始める。
引き続いて、図3Cに示すように、上記の第2バネ46によって上記の第2ピストン35が下降していく。この場合、上記の作動室23の圧縮空気の外部への排出を前記の環状隙間37の絞り作用によって制限しているため、前記の入口室41の圧力Mの低下よりも上記の作動室23の圧力Nの低下が遅くなる。なお、この実施形態では、上記の第2ピストン35の下降によって、前記の操作ボルト51の頭部52(図1参照)が前記ロック状態のサポートロッド8の被係合部8a(図1参照)に上側から接当する。このため、前記の進出バネ53(図1参照)の付勢力によって上記サポートロッド8が上昇するのを確実に阻止できる。
この時点では、上述のように上記サポートロッド8がロック状態であるため、上記の操作ボルト51および第2ピストン35の下降が阻止されている。このため、まず、図3Dに示すように、上記の第2ピストン35が前記の図3Cと同じ高さに保持された状態で前記の入口室41の圧力Mが低下し、その後、上記の作動室23の圧力Nがリリース開始用の圧力である第2設定圧力P2(ここでは、約0.15Mpa)よりも低下する。これより、図3Eに示すように、前記の第1バネ24によって前記の第1ピストン22が後退して、前記のコレット11による前記サポートロッド8のロック状態が解除され、このため、前記の第2ピストン35と前記の操作ボルト51とが前記の第2バネ46によってさらに下降する。
上記ワークサポート2の具体的な作動を前記の図1によって説明する。
図1に示すリリース状態では、前記の第1ピストン22及び伝動具15が第1バネ24によって上昇して前記コレット11の縮径を解除している。また、前記の第2ピストン35及び前記ピストンロッド36が前記の第2バネ46によって下降し、これにより、前記の操作ボルト51の頭部52が前記の進出バネ53に抗して前記サポートロッド8を下降させている。
上記リリース状態で、前記ワークピースWを前記の押ボルト9の上方位置へ水平方向へ搬入する。その後、圧縮空気を前記の給排口42から上記の入口室41へ供給する。すると、その供給された圧縮空気の圧力によって、まず、前記の第2ピストン35および前記の操作ボルト51が前記の第2バネ46に抗して上昇していき、その所定量以上の上昇が前記の第シリンダ孔33の前記の上端壁44によって阻止される。上記の操作ボルト51の上昇と同時に、前記の進出バネ53によって前記サポートロッド8が上昇し、一点鎖線図に示すように、前記の押ボルト9が上記ワークピースWに接当する。この状態では、上記の操作ボルト51の頭部52の下面と上記サポートロッド8の前記の被係合部8aとの間には、接当隙間が上下方向に形成されている。
次いで、上記の第2ピストン35の上死点への移動により、前述したように、上記の給排口42の圧縮空気が上記の入口室41と前記の連通孔62を順に通って前記の作動室23へ供給される。そして、その作動室23の圧力が前述の図2Fの第1設定圧力P1(ここでは、約0.25Mpa)を越えると、その作動室23から第1ピストン22へ作用する空圧力の上下方向の差力によって前記の伝動具15が下向きに移動し、その伝動具15のテーパ内周面16が前記ボール18を転動させながら前記コレット11のテーパ外周面12にスムーズに係合していき、そのコレット11を縮径させる。これにより、その縮径されたコレット11が前記サポートロッド8の前記の狭持固定領域Rを求心方向へ押圧し、そのサポートロッド8を一点鎖線図の高さ位置に狭持固定する。
上記のロック状態でワークピースWの上面を機械加工し、その加工時の押し下げ力を上記サポートロッド8のサポート力によって軸心方向に強力に受け止めるのである。
上記の機械加工が終了した後、前記の入口室41の圧縮空気を排出する。すると、まず、前記の第2ピストン35および操作ボルト51が下降して、その操作ボルト51の頭部52が上記のロック状態のサポートロッド8の前記の被係合部8aに上側から接当する。このため、前記の進出バネ53によって上記サポートロッド8が上昇するのを上記の操作ボルト51が確実に阻止し、その後、上記のサポートロッド8の上記ロック状態が解除される。より詳しくいえば、次の通りである。
上記の圧縮空気の排出により、まず、前記の第2バネ46によって前記の第2ピストン35と前記の操作ボルト51とが下降していく。次いで、前述したように、前記の作動室23の圧縮空気が前記の連通孔62と前記の出口室45と前記の環状隙間37とを経て外部へ排出される。そして、上記の作動室23の圧力が前記の図3Fの第2設定圧力P2(ここでは、約0.15Mpa)よりも低下すると、前記の第1ピストン22及び伝動具15が第1バネ24によって上側へ押圧され、その伝動具15のテーパ内周面16が前記ボール18を転動させながらスムーズに上向き移動し、前記コレット11のテーパ外周面12の前記の押圧状態を解除する。これにより、上記のコレット11が自己の弾性復元力によって拡径して、上記サポートロッド8のロック状態が解除される。このため、前記の第2ピストン35および前記の操作ボルト51がさらに下降して、上記サポートロッド8を図1の下降位置に復帰させる。
前記の第1実施形態は次の長所を奏する。
上記ワークサポート2のリリース作動時には、まず、前記の操作ボルト51が下降して、前記の進出バネ(進出手段)53の付勢力によって前記サポートロッド8が上昇するのを阻止し、その後、前記コレット11による上記サポートロッド8の挟持固定状態を解除する。このため、その挟持固定状態を解除した時に、上記の進出バネ53の付勢力が上記サポートロッド8を介して前記ワークピースWを突き上げるのを防止できる。
また、前述したように前記の閉止部47に前記シール部材(図示せず)を設けた場合には、前記の第2ピストン35の上死点位置における上向きの受圧面積を小さくできるので、前記の入口室41(及び前記の出口室45)の圧力が高い段階で上記の第2ピストン35が下降し始める。これにより、前記の操作ボルト51が下降した後で前記サポートロッド8をロック解除させることが確実となる。
なお、上記の閉止部47は、上記の第2ピストン35の上端面と前記の第2シリンダ孔33の上端壁44との組み合わせに代えて、その第2ピストン35の外周面と上記の第2シリンダ孔33の周面との組み合わせ等にすることも可能である。
図4から図6は、本発明の第2実施形態を示している。図4は、前記のワークサポート1の立面視の断面図であって、前記の図1に類似する図面である。図5は、前記の第2ピストン35の上昇状態を示し、上記の図4中の部分図に類似する図面である。図6は、上記の第2ピストン35の下降途中の状態を示し、上記の図5に類似する図面である。
なお、この第2実施形態では、上記の第1実施形態と同じ構成の部材には原則として同一の参照符号を付けてあり、その第1実施形態と異なる構成について説明する。
上記の第2ピストン35の外周面に封止具65が装着され、前記の連通孔62が前記の第2シリンダ孔33の途中高さ部に開口される。その連通孔62の開口部と上記の封止具65とによって前記の切換え手段61が構成されている。
そして、図4のリリース状態で前記の入口室41に圧縮空気を供給すると、上記の第2ピストン35が上昇し始める。その第2ピストン35の上昇の初期から後期までは、上記の封止具65により、上記の入口室41の圧縮空気が前記の作動室23へは流出しない。そして、上記の第2ピストン35が図5の上昇位置に到達したときに(又は、その上昇位置の直前の位置に到達したときに)、上記の入口室41の圧縮空気が上記の連通孔62を通って前記の作動室23へ流出し始める。このため、その作動室23の圧力は、前記の図2F中の一点鎖線図N´に示すように上昇する。
また、前記の連通孔62に絞り路66を設けて、その絞り路66によって前記の流動抵抗付与手段Kの少なくとも一部分を構成する。さらに、前記の第2シリンダ孔33の周面と上記の第2ピストン35の上半部の外周面との間の嵌合隙間67によって上記の流動抵抗付与手段Kの少なくとも一部分を構成する。
そして、上記の図5の状態で前記の入口室41の圧縮空気を前記の給排口42を経て外部へ排出すると、上記の第2ピストン35が下降していく。その第2ピストン35が図6に示す位置に下降したときには、前記の作動室23の圧縮空気が前記の絞り路66と前記の嵌合隙間67とを順に通って前記の出口室45へ微小量だけ排出され始め、その微小量の圧縮空気が前記ロッド孔34を経て外部へ排出される。
このとき、前記の絞り路66と上記の嵌合隙間67とが付与する流動抵抗により、上記の作動室23の圧力の降下が遅くなって、前記の第1ピストン22の上昇開始が遅くなる。従って、上記の第1ピストン22による前記サポートロッド8のロック解除の開始を遅らせることができ、前記の第2ピストン35および前記の操作ボルト51が下降した後に上記サポートロッド8をロック解除させることが可能となる。
上記の第2実施形態は、前記の第1実施形態の前述した長所を奏すると共に、さらに次の長所を奏する。
前記の入口室41へ供給した圧縮空気が前記の出口室45へ漏れるのを前記の封止具65によって確実に防止できる。このため、上記の圧縮空気の供給時に、その圧縮空気が上記の出口室45から外部へ漏れるのを防止でき、圧縮空気の消費量が少なくなる。そのうえ、上記の漏出した圧縮空気によって前記のサポートロッド8が必要以上に急激に上昇するのを防止できる。
なお、この第2実施形態では、前記の第1実施形態と同様に、前記の第2シリンダ孔33の上端壁44に弁座(ここでは図示せず)を設けると共に前記の第2ピストン35の上部に弁面(ここでは図示せず)を設けてもよい。この場合、上記の第2ピストン35に装着した前記の封止具65が損傷したときであっても、図5の状態で前記の作動室23の圧縮空気が前記のロッド孔34を通って外部へ漏れるのを、上記の弁座と弁面からなる閉止部によって確実に防止できる。
また、上記の封止具65は、上記の第2ピストン35に装着することに代えて、上記の第2シリンダ孔33に装着してもよい。
上記の第1と第2の各実施形態は、前記の第1ピストン22の下降開始および上昇開始を遅らせるために、下記のように構成することが好ましい。
前記の図1または図4に示すように第1ピストン22が上死点に位置する状態では、その第1ピストン22の前記の封止具26を前記の上端壁4にも封止接当させる。この場合、上記の第1ピストン22の下降開始前には、その第1ピストン22の上端の環状受圧面の面積が小さいので、前記の作動室23の圧力が十分に高まった後に上記の第1ピストン22が下降し始める。そして、その第1ピストン22の下降によって上記の封止具26が前記の上端壁4から離間すると、上記の第1ピストン22の上端の環状受圧面の面積が大きくなるので、その第1ピストン22が強力に押し下げられるのである。
また、前記の図4から図6に示すように、前記の連通孔62に前記の絞り路66を設けたが、これに代えて、又は、これに加えて、前記の第1シリンダ孔21と前記の第1ピストン22との間の環状隙間Gを小さい値に設定することが好ましい。この場合、上記の環状隙間Gや上記の連通孔62の流動抵抗が大きくなるので、前記の作動室23の昇圧時間および降圧時間が長くなる。これにより、上記の第1ピストン22の下降開始および上昇開始が遅くなる。
以上により、上記の第1ピストン22による前記サポートロッド8のロック開始およびロック解除の開始を遅らせることができるので、前記の操作ボルト51が上昇および下降した後に上記サポートロッド8をロックおよびロック解除させることが確実となる。
上記の第1と第2の各実施形態は次のように変更可能である。
前記の流動抵抗付与手段Kは、図1中の前記の環状隙間37と図4中の前記の絞り路66と図6中の前記の嵌合隙間67との少なくとも一つを利用すればよく、さらには、図1または図4中の前述した連通溝55などの排気通路の一部を利用してもよい。また、その流動抵抗付与手段Kは、環状隙間や絞り路に代えて、細長い孔やオリフィスやニードル弁などであってもよい。
前記の切換え手段61は、前記の作動室23を前記の入口室41と前記の出口室45とへ切り換えて連通させるものであればよい。従って、前記の第2ピストン35の外周面が前記の連通孔62の開口部を全閉する瞬間があっても差し支えなく、又は、上記の連通孔62が上記の入口室41と出口室45との両方へ連通する瞬間があっても差し支えない。さらには、その切換え手段61は、上記の連通孔62の開口部と上記の第2ピストン35の外周面との組み合わせに限定されるものでないことは勿論である。
前記サポートロッド8を上向きに進出させる手段は、例示の進出バネ53に代えて、ゴム等の弾性体であってもよく、さらには、圧縮空気等であってもよい。
また、前記の第2ピストン35を下向きに後退させる手段は、例示の第2バネ46に代えて、ゴム等の弾性体であってもよく、さらには、圧縮空気等であってもよい。
本発明の第1実施形態を示し、ワークサポートの立面視の断面図である。 図2Aから図2Fは、上記ワークサポートをロック駆動するときの作動説明図である。 図3Aから図3Fは、上記ワークサポートをリリース駆動するときの作動説明図である。 本発明の第2実施形態を示し、前記ワークサポートの立面視の断面図であって、前記の図1に類似する図面である。 上記ワークサポートに設けた第2ピストンの上昇状態を示し、上記の図4中の部分図に類似する図面である。 上記の第2ピストンの下降途中の状態を示し、上記の図5に類似する図面である。
符号の説明
1:ワークパレット,1a:収容孔,3:ハウジング,8:サポートロッド,11:コレット,21:シリンダ孔(第1シリンダ孔),22:ピストン(第1ピストン),23:作動室,24:バネ(第1バネ),42:給排口,G:隙間.

Claims (2)

  1. ワークパレット(1)の収容孔(1a)にネジ止め可能なハウジング(3)と、そのハウジング(3)内に上下移動自在に挿入されたサポートロッド(8)と、そのサポートロッド(8)の外周に外嵌めされた環状のコレット(11)とを備え、上記ハウジング(3)のシリンダ孔(21)と上記コレット(11)との間に環状のピストン(22)を設け、そのピストン(22)を下方へ駆動することによって上記コレット(11)を介して上記サポートロッド(8)をロックするように構成し、
    上記ピストン(22)の上下方向の領域内で同上ピストン(22)の半径方向の内方に、そのピストン(22)を上方へ付勢するバネ(24)を設け、
    上記ピストン(22)の上部に環状受圧面を形成するように同上ピストン上部を上記ハウジング(3)に上下移動自在に支持すると共に、その環状受圧面よりも小さい面積の環状受圧面を上記ピストン(22)の下部に形成するように同上ピストン下部を上記ハウジング(3)に上下移動自在に支持し、
    上記ピストン(22)の外側に形成された作動室(23)であって前記の収容孔(1a)の底壁の給排口(42)へ連通される作動室(23)の圧力により、上記ピストン(22)の下部に形成された小面積の環状受圧面に上向きの力を作用させると共に、上記シリンダ孔(21)と上記ピストン(22)との間に形成した上下方向の隙間(G)を介して、上記ピストン(22)の上部に形成された大面積の環状受圧面に下向きの力を作用させ、これらの上下の差力が前記バネ(24)に抗して上記ピストン(22)を下降駆動させる、ことを特徴とするワークサポート。
  2. 請求項1のワークサポートにおいて、前記の環状のピストン(22)の上部内周面と下部内周面とをそれぞれ前記ハウジング(3)に支持した、ことを特徴とするワークサポート。





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