JP2007001433A - キャブの防露装置 - Google Patents

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淳 山川
Hiroyuki Nishino
裕之 西野
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雅文 井口
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Abstract

【課題】 作業機械のキャブに関し、簡素な構成で冷房負荷を抑えながら、結露の発生を効果的に抑制する。
【解決手段】 冷風を送出してキャブ内を冷房する冷房装置30と、キャブ内に設けられ、キャブ内へ冷風を供給する第1吹出口42,43と、第1吹出口と冷房装置30とを連通して、冷房装置30から送出される冷風を内部に流通させる第1冷風路52,53と、キャブの開口部の周縁部に沿って設けられ、冷風を吹き出して開口部においてキャブ内外を区画する冷風空気層を形成する第2吹出口と、第2吹出口と冷房装置30とを連通して、冷房装置30から送出される冷風を内部に流通させる第2冷風路と、第1冷風路52,53を流通する冷風の量を減少させるとともに、第1冷風路52,53において減少させた冷風を第2冷風路に流通させて、第2冷風路を流通する冷風の量を増加させる配分変更手段とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械のキャブ内に生じる結露を防止する装置に関するものである。
作業機械には、一般に、図10に示すように、オペレータの居住性を良好とするためにキャブ1内を冷房する冷房装置(以下、エアコンと記す)2を配設したものが増加している。エアコン2は、キャブ1内を閉めきって作動させると、効率良くキャブ1内を冷房することができる。
ところが、オペレータは、キャブ1外の作業者と会話等の連携を取るために、梅雨の時期等、高温多湿の環境下でも、キャブ1のドアやフロントウインド等を開放した状態で作業することが多い。
このような状況でエアコン2を作動させると、開放されたドアやウインドから侵入した湿気を含んだ空気が、内部を通過した冷風により冷えたエアコン本体(エアコンユニット)2aやエアコンダクト2b等の外面に接触して、図10に示すように結露が発生する。特に、オペレータシート3の背面にはオペレータが作業着等の物品を収納する収納ボックス4が設けられており、収納ボックス4にはエアコンユニット2aやエアコンダクト2bが近接していることから、図11に示すように、収納ボックス4内にも結露が発生しやすい。結露の発生は、見栄えを損なわせたり、キャブ1のフロアプレートに水を溜まらせたり、また、収納ボックス4内のオペレータの物品を濡らしてしまうおそれがある。
キャブ1内における結露の発生に関して、例えば、特許文献1には、建設機械に関し、エンジン又はエンジンラジエータ、又はオイルクーラ等を冷却した温風をオペレータキャブの窓ガラスに吹き当てて、窓ガラスの結露を防止する技術が開示されている。
また、特許文献2には、観光バスや路線バス等の車両において、フロント乗降口に吹出しノズルを設けてエアカーテンを形成し、フロント乗降口を開閉するフロントドアを開放しても、外気による影響を低減させるとともに、フロントドアに設けられたサイドウインドのデフロスタとしても機能させる技術が開示されている。
特開2004−306645号公報 実開平2−33722号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術は、窓ガラス外面の結露を防止するものであって、エアコンユニットやエアコンダクト等に生じる結露を防止するのに適したものではない。また、温風の利用は、梅雨の時期にはキャブ内を高温とするので好ましくない。
また、特許文献2記載の技術のように、外部に向かって開放する部分にエアカーテンを形成する技術では、外気による影響を低減させることは可能となるが、既存のエアコンを大容量に変更して利用する必要や、エアカーテン用の送風機を新たに設置する必要があるので、コストがかかってしまう。
また、エアコンダクトのうち、特に結露を防止したい部分がある。例えば、図10に示すように、オペレータシート3の側方に配設された操作パネル5の内側にはエアコンダクト2bが延在しており、このダクト部分2bが結露すると操作パネル5内部には種々の配線(図示略)が配置されていることから、配線に水滴が付着する可能性もあり好ましくない。また、前述したように収納ボックス4に近接したエアコンダクト2bが結露すると、収納ボックス4内の物品が濡れてしまう。梅雨時期の湿度の多い環境下ではキャブ1内の空気の水蒸気量は飽和状態に近いため、エアカーテンの形成によってキャブ1外からの湿気の進入を防止したとしても、エアコン2の作動によりエアコンダクト2b内の温度がキャブ1内の空気の飽和温度よりも低下して、これらのエアコンダクト2b外面に結露が発生しやすい。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構成で冷房負荷を抑えながら結露の発生を効果的に抑制することができるようにした、キャブの防露装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明のキャブの防露装置は、冷風を送出してキャブ内を冷房する冷房装置と、前記キャブ内に設けられ、前記キャブ内へ冷風を供給する第1吹出口と、前記第1吹出口と前記冷房装置とを連通して、前記冷房装置から送出される冷風を内部に流通させる第1冷風路と、前記キャブの開口部の周縁部に沿って設けられ、冷風を吹き出して前記開口部において前記キャブ内外を区画する冷風空気層(エアカーテン)を形成する第2吹出口と、前記第2吹出口と前記冷房装置とを連通して、前記冷房装置から送出される冷風を内部に流通させる第2冷風路と、前記第1冷風路を流通する冷風の量を減少させるとともに、前記第1冷風路において減少させた冷風を前記第2冷風路に流通させて、前記第2冷風路を流通する冷風の量を増加させる配分変更手段とを備えたことを特徴としている。
請求項2記載の本発明のキャブの防露装置は、請求項1記載のキャブの防露装置において、前記第2冷風路は、前記キャブの骨組みをなす中空のフレーム内に形成されていることを特徴としている。
請求項3記載の本発明のキャブの防露装置は、請求項1又は2記載のキャブの防露装置において、前記開口部には、開閉自在な開閉手段が取り付けられ、前記開口部が開放されているか否かを検知する第1検知手段と、前記第1検知手段の検知結果に基づき前記配分変更手段を作動させる制御手段とを備えたことを特徴としている。なお、開閉自在な開閉手段は、ドアや窓であることが好ましい。
請求項4記載の本発明のキャブの防露装置は、請求項3記載のキャブの防露装置において、前記冷房装置に付設され、前記冷房装置が運転状態であるか否かを検知する第2検知手段を備え、前記制御手段は、前記第2検知手段の検知結果に基づき前記配分変更手段を作動させることを特徴としている。
請求項5記載の本発明のキャブの防露装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載のキャブの防露装置において、前記配分変更手段は、前記第1冷風路と前記第2冷風路との分岐点に設けられて、前記第1冷風路と前記第2冷風路とに流通する冷風の量を調整する送風制御弁として設けられることを特徴としている。
請求項1記載の本発明のキャブの防露装置によれば、結露しやすい冷風路である第1冷風路における冷却風量を減少させることによって結露の発生を抑制することができ、且つ、減少させた冷却風を第2冷風路に流通させて冷風空気層の形成に利用することによって外部からの湿気の進入を防止できて、より効果的に結露の発生を抑制することができる。
また、第1冷風路と第2冷風路を流通する冷風量の合計を変えずに済むために、冷房装置の負荷を大きくすることなく防露できる。そして、冷風空気層用の送風装置の必要もなく、構成が簡素であるため、製造コストを抑えることができる。
請求項2記載の本発明のキャブの防露装置によれば、第2冷風路の形成に既存の中空のフレームを利用するので、より製造コストを抑え、且つ、配管点数を抑えてキャブ内の構造を簡素化でき、室内デザインをすっきりさせることができる。
請求項3記載の本発明のキャブの防露装置によれば、第1検知手段により検知されたキャブの開口部の開閉状態に応じて配分変更手段を作動させるので、オペレータに負担をかけることなく、確実に第1冷風路の風量を減少させ冷風空気層を形成することができる。
請求項4記載の本発明のキャブの防露装置によれば、さらに、第2検知手段により検知された冷房装置の運転状態に応じて配分変更手段を作動させるので、よりオペレータに負担をかけることなく、確実に第1冷風路の風量を減少させ冷風空気層を形成することができる。
請求項5記載の本発明のキャブの防露装置によれば、第1冷風路と第2冷風路との分岐点に送風制御弁を設けて、第1冷風路と第2冷風路の冷風量を調整するので、第1冷風路を流通する冷風の第2冷風路への転用を容易に行なうことができる。また、送風制御弁の制御により、冷風の分配量を容易にコントロールすることができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図9は本発明の第1実施形態に係るキャブの防露装置を示し、図1(a),(b)はキャブの外観を示す斜視図、図2(a),(b)はキャブ内部を示す斜視図、図3はキャブの要部背面図、図4(a),(b)は図3の矢視断面図、図5はエアコンの要部前面図、図6はキャブフロアを下方から見上げた底面図、図7はエアコンダクトへの送風の制御を説明するブロック構成図、図8はエアコンダクトへの送風の制御の手順を示すフローチャート、図9はエアカーテン形成の様子を示す斜視図である。
図1(a),(b)に示すように、作業機械に備えられるオペレータ室としてのキャブ10は、周囲を覆うキャブボックス10aと、下部を塞ぐキャブフロア10bとによって略直方体状に形成されている。
キャブボックス10aは、機体前方に配置される左右一対のフロントピラー11a,11bと、後方に配置される左右一対のリアピラー12a,12bと、左側フロントピラー11bと左側リアピラー12bとの間に配置されるセンターピラー13とを備えている。これらのピラー11,12,13は全て上下方向に延在している。また、前後方向に延在し、前記のピラー11,12,13の上端をそれぞれ左右別々に連結する、左右一対のルーフメンバ14a,14bと、左右方向に延在し、フロントピラー11a,11bの上端,下端をそれぞれ連結する上下一対のフロントメンバ15a,15bと、フロントメンバの中間よりやや下にずれた位置に左右方向に延在して配設される中部フロントメンバ15cと、リアピラー12a,12bの上端を連結するリアメンバ16とを備えている。そして、キャブボックス10aの左側には、オペレータが乗降するためのドア17が左側フロントピラー11bとセンターピラー13との間に配設され、前面には、スライド式に開閉可能なフロントウインド18が一対のフロントピラー11a,11bの間に配設されている。
前記の全てのピラー11,12,13とメンバ14,15,16は、キャブ10の骨組み(フレーム)をなし、特に、フロントピラー11a,11bとルーフメンバ14a,14bは、キャブを軽量としながらも強度を高めるために、それぞれ薄鋼板で中空に形成されている。
キャブ10の内部には、図2(a),(b)に示すように、キャブフロア10bの中央部に位置し箱体状に形成された台座21と、台座21により支持されるオペレータシート22と、オペレータシート22の後方下部に位置して幅方向に延在するエアコンユニット30と、エアコンユニット30の上部に位置して、オペレータが作業着等の物品を収納できる収納ボックス23と、オペレータシート22の右側方に配置され、各種のスイッチを備える操作パネル24と、右側前方のコーナーに配置され、インスツルメントパネルを上部に備えるコーナーボックス25とが配設されている。
そして、台座21の前面にはフット吹出口41が設けられ、オペレータシート22の後方には、収納ボックス23の上部に隣接してバック吹出口42が設けられ、コーナーボックス25には、フェイス吹出口43とデフ吹出口44とが設けられている。さらに、図3及び図4(a),(b)に示すように、右側フロントピラー11aには、キャブ10左向きに開口するエアカーテン用吹出口45が、フロンドウインド18の配置位置に対応して複数個並んで設けられ、左側フロントピラー11bには、キャブ10後方に向かって開口するエアカーテン用吹き出し口46が、ドア17の配置位置に対応して複数個並んで設けられている。
エアコンユニット30は、図2(b)及び図5に示すように、細長い箱形状に形成されたケーシング36と、ケーシング36内に取り付けられた図示しない送風ファンやエバポレータやヒータコアと、ケーシング36内に配設された送風チャンバ37と、送風チャンバ37から筒状に突出しケーシング36を貫通して設けられた複数の送風口31〜35と、送風チャンバ37内に設けられ、複数の送風口31〜35に通風される空調風の量を調整する送風制御弁(配分変更手段)38とを備えている。なお、図5は、送風チャンバ37をキャブ10前方から見た前面図である。
エバポレータは、機体本体(上部旋回体)に配設されたコンデンサやコンプレッサ等からなる室外機(図示略)と共に冷却装置をなし、送風ファンから送風される空気を冷却するものである。ヒータコアは、例えばエンジン冷却水等の温水を流通させて、送風ファンから送風される空気を暖めるものである。そして、エバポレータやヒータコアで冷却又は暖気された空調風は一旦送風チャンバ37に導入され、その後、送風制御弁38により風量を制御されて、各送風口31〜35に分配されるようになっている。
送風制御弁38は、各送風口31〜35の基端部(送風チャンバに接する部分)にそれぞれ軸を中心に回動可能に構成された弁であって、各送風口31〜35の開度(開口面積)を適宜調整して、送風口31〜35を開閉するようになっている。また、送風制御弁38には、図示しない連動手段が設けられて、全ての送風制御弁38は、後述するコントローラ60(図7参照)により一体的に動作可能となっている。
各送風口31〜35について、送風チャンバ37の前面に設けられたフット送風口31にはフットダクトが接続され、フットダクトは台座21に向かって延設されてフット吹出口41に連通し、空調風がオペレータの足元から吹き出されるようになっている。
また、送風チャンバ37の上面に設けられたバック送風口32にはバックダクト52が接続され、バックダクト52は、収納ボックス23の背面に沿って上方に延びてバック吹出口42に連通し、空調風がオペレータシート22の後方から前方に向かって吹き出されるようになっている。
送風チャンバ37の右側面に設けられたフェイス送風口33とデフ送風口34とには、それぞれフェイスダクト53及びデフダクト54が接続される。フェイスダクト53及びデフダクト54は、キャブ10右側内壁のフロア10bに沿ってコーナーボックス25まで延び、その内部で立ち上がってフェイス吹出口43及びデフ吹出口44に各々連通している。そして、空調風がオペレータの上半身に向けて吹き出されたり、また、フロントウインド18の曇り除去のためにフロントウインド18に向けて温風が吹き出されたりするようになっている。
さらに、図6に示すように、送風チャンバ37の下面にはエアカーテン用送風口35が設けられている。エアカーテン用送風口35は、エアコンユニット30のケーシング36とともに、キャブフロア10bをも貫通しており、先端部にはエアカーテン用ダクト55が接続されている。そして、エアカーテン用ダクト55は、キャブフロア10b下方において前方に向かって延び、下側フロントメンバ15bの近くで二股に分岐し、右に分岐した第1エアカーテン用ダクト55aは右側フロントピラー11aに向かって延び、右側フロントピラー11aに開口されたダクト用開口部に連結される。そして、そこからは、右側フロントピラー11aの内部がエアカーテン用ダクトとして利用される。また、左に分岐した第2エアカーテン用ダクト55bは左側フロントピラー11bに向かって延び、左側フロントピラー11bに開口されたダクト用開口部に連結される。そして、そこからは、左側フロントピラー11bの内部がエアカーテン用ダクトとして利用される。
そして、フロントピラー11a,11b内部に導かれた空調風が、各フロントピラー11a,11bに形成されたエアカーテン用吹出口45,46から吹き出されるようになっている。なお、ダクト用開口部とは、エアカーテン用ダクト55a,55bとフロントピラー11a,11bとの接合部であり、この接合部から冷風が漏れないように、ダクト用開口部には適宜シール部材が介装されている。
また、エアカーテン用ダクト55a,55bの分岐点には、図示しない弁が設けられて、各エアカーテン用ダクト55a,55bへの冷風の送出が制御されるようになっている。つまり、この弁は、第1エアカーテン用ダクト55aと第2エアカーテン用ダクト55bとの間に回動自在に配設され、例えば第1エアカーテン用ダクト55aの入口を完全に閉じて、第2エアカーテン用ダクト55bの方のみへ冷風が送出されるようにしたり、または、第2エアカーテン用ダクト55bの入口を完全に閉じて、第1エアカーテン用ダクト55aの方のみへ冷風が送出されるようにしたり、もしくは、第1エアカーテン用ダクト55aと第2エアカーテン用ダクト55bとの中間に位置して、両エアカーテン用ダクト55a,55bに冷風が送出されたりするように回動する。そして、この回動は、送風制御弁38と同様に、後述するようにコントローラ60により制御されるようになっている。
また、エアコンユニット30には、冷房のスイッチが入ったか否かを検知するエアコンセンサ39(図7参照)が設けられている。そして、エアコンセンサ39による検知信号は、コントローラ60に入力されるようになっている。
また、ドア17及びフロントウインド18にはそれぞれ、図9に示すように、リミットスイッチ17a,18aが設けられ、ドア17及びフロントウインド18が開放された状態か否かが検知できるようになっている。そして、この検知信号はコントローラ60に入力されるようになっている。
コントローラ60は、エアコンユニット30制御用の電子制御装置であり、図7に示すように、入力側にはエアコンセンサ39とリミットスイッチ17a,18aが接続され、出力側にはエアコンユニット30の送風制御弁38が接続されている。そして、入力される検知信号に応じて、送風制御弁38を制御して、各ダクト52〜55に通風させる空調風量を調整するようになっている。
つまり、通常の作業時には、エアカーテン用ダクト55の送風制御弁38を完全に閉じる一方、その他のダクト52〜54の送風制御弁38を適宜開放して、キャブ10内に空調風を送出する。また、エアコン30の冷房機能が作動し、ドア17とフロントウインド18のどちらか一方でも開放されている場合には、エアカーテン用送風口35の開度が半分程度の比較的大きな開度となるように、エアカーテン用ダクト55の送風制御弁38を制御し、一方、その他のダクト52〜54の各送風制御弁38の開度を適宜若干開放する程度の小さなものにして、各ダクト52〜55に空調風を送出するようになっている。つまり、その他のダクト52〜54を流通する冷風の量を減少させるとともに、減少させた冷風をエアカーテン用ダクト55へ流通させて、エアカーテン用ダクト55を流通する冷風の量を増加させるようになっている。さらに、ドア17とフロントウインド18との開放されている一方もしくは両方にエアカーテンが形成されるように、エアカーテン用ダクト55a,55bの分岐点に設けられた弁の位置を制御するようになっている。
本発明の第1実施形態にかかるキャブの防露装置は上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
図8のフローチャートに基づいてその作用を説明する。このフローチャートは、コントローラ60の内部において所定周期で繰り返し実行される制御内容を示すものである。
まず、ステップ1で、エアコン30の冷房スイッチが入っているか否かをエアコンセンサ39の検知信号により判定する。冷房スイッチが入っていれば、ステップ2に進み、入っていなければ、フローを終了する。
ステップ2では、ドア17もしくはフロントウインド18が開放状態であるか否かをリミットスイッチ17a,18aの検知信号により判定する。ドア17とフロントウインド18の両方とも閉じられていればフローを終了し、どちらか一方でも開放されていればステップ3に進む。
ステップ3では、コントローラ60が、各ダクト52〜55へ流れる風量を制御する。つまり、フットダクト,バックダクト52及びフェイスダクト53用の送風制御弁38の開度を小さくしてこれらの結露しやすいダクトの風量を落とし、一方、エアカーテン用ダクト55の送風制御弁38も適宜開放して、エアカーテン用ダクト55に冷風が導入されるようにする。また、ドア17とフロントウインド18との開放されている一方もしくは両方にエアカーテンを形成すべく、エアカーテン用ダクト55a,55bの分岐点に設けられた弁の位置を制御して、図9に示すように、ドア17とフロントウインド18とにエアカーテンを形成する。なお、図9は、ドア17とフロントウインド18とどちらも開放されている場合を示している。
したがって、結露しやすいエアコンダクト52,53の風量が落とされるため、ダクト52,53表面の温度低下が抑えられて結露を抑制でき、且つ、余った風量をエアカーテンの形成に用いるので、高温多湿の外気の侵入を防止して、さらに効果的に結露を防止することができる。なお、通常時は、フットダクト,バックダクト52及びフェイスダクト53用の送風制御弁38の開度を適宜開放し、一方、エアカーテン用ダクト55の送風制御弁38を完全に閉じて、適宜冷風及び温風をキャブ10内へ供給するものである。
また、エアカーテン用ダクトとして、既存の中空のフロントピラー11a,11bを利用し、フロントピラー11a,11bに吹出口45,46を設けて、内部の中空に冷風を通風させて、エアカーテンを形成するので、製造コストを抑え、また、新たにキャブ内部に配管を増設しないので、キャブ内の構造を簡素化でき、デザインをすっきりさせることができる。
また、コントローラ60が、エアコンセンサ39やリミットスイッチ17a,18aにより検知された信号に応じて送風制御弁38を作動させるので、エアカーテン用の制御スイッチを設けたり、操作したりすることが不要となり、オペレータに負担をかけることなく、結露を抑制することができる。
また、送風制御弁38を分岐点に設けて各エアコンダクト52〜55に分配する風量を調整するので、容易に風量をコントロールすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、本実施形態では、エアカーテン用ダクト55は、キャブフロア10b下方を通るように配設したが、キャブ10内部を通るように配設して、最後にフロントピラー11a,11bの中空部分に通じるようにしても良い。例えば、エアコンユニット30から右上方及び左上方にそれぞれエアカーテン用ダクトを延設し、エアカーテン用ダクトは、それぞれルーフメンバ14a,14b後方に連結されて、ルーフメンバ14a,14b内部を前方に向かって延び、フロントピラー11a,11b内部に連結されるようにしても良い。
また、本実施形態では、エアカーテン用ダクトとして既存のフロントピラー11a,11bの中空部分を利用したが、新たに吹出口を有するダクトを増設して、このダクトをフロントピラー11a,11bの外面に沿わせるように延在させても良い。
また、ドア17及びフロントウインド18の開放を検知する検知手段として、本実施形態ではリミットスイッチ17a,18aを用いたが、開放状態を検知できれば他の検知手段であっても良い。例えば、キャブ内に新たなスイッチを増設して、ドア17及びフロントウインド18が開放されている場合には、オペレータがそのスイッチを押し、開放状態を手作業で入力するような手段であっても良い。
また、図8に示すコントローラのエアコンダクトへの送風制御のフローチャートは一例であって、その手順は特に問わない。
また、本実施形態では、配分変更手段としての送風制御弁38は、送風チャンバ37内の各送風口31〜35の基端部、つまり、各ダクト52〜55の分岐点に設けられていたが、配置位置はこれに限らない。また、エアカーテンを形成するための風量を調整する手段も送風制御弁38のような構成に限らない。
また、本実施形態では、ドア17及びフロントウインド18の開放時にエアカーテンを形成するようにしたが、他に開放される場所があればそこにも適宜対応し、開放状態を検知するセンサを設ける等してエアカーテンを形成するように構成することも可能である。
本発明の一実施形態に係るキャブの防露装置を適用したキャブの概観を示し、(a)はキャブの左斜め前から見た斜視図、(b)は右斜め後ろから見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る、図1のキャブ内部を示し、(a)はキャブの左斜め前から見た斜視図、(b)は右斜め後ろから見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る、図1のキャブのフロンドウインドの部分を後方から見た、背面図である。 本発明の一実施形態に係る、図3の断面図を示し、(a)はA−A矢視断面図,(b)はB−B矢視断面図である。 本発明の一実施形態に係る、エアコンの送風チャンバの前面図である。 本発明の一実施形態に係る、キャブフロアを下方から見上げた底面図である。 本発明の一実施形態に係る、エアコンダクトへの送風の制御を説明するブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係る、エアコンダクトへの送風の制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る、エアカーテン形成の様子を示す模式的な斜視図である。 本発明の背景技術に係る、キャブ内部を示す斜視図である。 本発明の背景技術に係る、キャブ内部の結露状態を説明する要部斜視図である。
符号の説明
1 キャブ
2 エアコン
2a エアコンユニット
2b エアコンダクト
3 オペレータシート
4 収納ボックス
5 操作パネル
10 キャブ
10a キャブボックス
10b キャブフロア
11a,11b フロントピラー(中空のフレーム,第2冷風路)
12a,12b リアピラー
13 センターピラー
14a,14b ルーフメンバ
15a,15b,15c フロントメンバ
16 リアメンバ
17 ドア(開口部)
17a リミットスイッチ(第1検知手段)
18 フロントウインド(開口部)
18a リミットスイッチ(第1検知手段)
21 台座
22 オペレータシート
23 収納ボックス
24 操作パネル
25 コーナーボックス
30 エアコンユニット(エアコン,冷房装置)
31 フット送風口
32 バック送風口
33 フェイス送風口
34 デフ送風口
35 エアカーテン用送風口
36 ケーシング
37 送風チャンバ
38 送風制御弁(配分変更手段)
39 エアコンセンサ(第2検知手段)
41 フット吹出口
42 バック吹出口(第1吹出口)
43 フェイス吹出口(第1吹出口)
44 デフ吹出口
45,46 エアカーテン用吹出口(第2吹出口)
52 バックダクト(第1冷風路)
53 フェイスダクト(第1冷風路)
54 デフダクト
55 エアカーテン用ダクト(第2冷風路)
55a 第1エアカーテン用ダクト(第2冷風路)
55b 第2エアカーテン用ダクト(第2冷風路)
60 コントローラ(制御手段)

Claims (5)

  1. 冷風を送出してキャブ内を冷房する冷房装置と、
    前記キャブ内に設けられ、前記キャブ内へ冷風を供給する第1吹出口と、
    前記第1吹出口と前記冷房装置とを連通して、前記冷房装置から送出される冷風を内部に流通させる第1冷風路と、
    前記キャブの開口部の周縁部に沿って設けられ、冷風を吹き出して前記開口部において前記キャブ内外を区画する冷風空気層を形成する第2吹出口と、
    前記第2吹出口と前記冷房装置とを連通して、前記冷房装置から送出される冷風を内部に流通させる第2冷風路と、
    前記第1冷風路を流通する冷風の量を減少させるとともに、前記第1冷風路において減少させた冷風を前記第2冷風路に流通させて、前記第2冷風路を流通する冷風の量を増加させる配分変更手段とを備えた
    ことを特徴とする、キャブの防露装置。
  2. 前記第2冷風路は、前記キャブの骨組みをなす中空のフレーム内に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のキャブの防露装置。
  3. 前記開口部には、開閉自在な開閉手段が取り付けられ、
    前記開口部が開放されているか否かを検知する第1検知手段と、
    前記第1検知手段の検知結果に基づき前記配分変更手段を作動させる制御手段とを備えた
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のキャブの防露装置。
  4. 前記冷房装置に付設され、前記冷房装置が運転状態であるか否かを検知する第2検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記第2検知手段の検知結果に基づき前記配分変更手段を作動させる
    ことを特徴とする、請求項3記載のキャブの防露装置。
  5. 前記配分変更手段は、前記第1冷風路と前記第2冷風路との分岐点に設けられて、前記第1冷風路と前記第2冷風路とに流通する冷風の量を調整する送風制御弁として設けられる
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のキャブの防露装置。
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