JP2006528925A - エアバッグ - Google Patents

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Abstract

上縁部(11)を備えたインフレート可能なカーテン(1)の形態のエアバッグが、開示され、上縁部(11)は、この上縁部を自動車に取り付ける取付けタブ(12)を備えている。エアバッグの上縁部(11)は、上縁部(11)の端部相互間の位置にガス入口喉部(10)を更に備えている。ガス入口喉部(10)は、細長いガス発生器の端部を受け入れるよう形作られ、エアバッグの上縁部(11)は、ガス発生器の一部に係合するループの形態をしたガス発生器リテーナ(16)を備えている。

Description

本発明は、エアバッグに関し、特に、インフレート(膨張)可能なカーテンの形態をしたエアバッグに関する。
インフレート可能なカーテンの形態をしたエアバッグを提供することが提案された。エアバッグは当初、ドアの上方の位置で自動車のルーフ内に取り付けられ、適当なセンサからの信号に応答して、インフレートされて、自動車の乗員と自動車の側面ガラスとの間に延びるカーテンを形成する。
インフレート可能なカーテンについて種々の設計が提案され、幾つかの設計においては、ガス発生器は、エアバッグの上縁部の端部相互間の中間の位置に設けられた入口に連結される。ガス入口は、実質的に中央に設けられ又はエアバッグの中心から僅かにずれた状態で位置決めされる場合がある。しかしながら、エアバッグの上縁部の中間領域に入口を設けることにより、上述の信号に応答してエアバッグの素早いインフレーションが容易になる。
幾つかの先行技術において提案された装置では、エアバッグのガス入口は、実質的に“L”字形スロート、すなわち、喉部の形態をしており、この喉部は、全体として円筒形のガス発生器の端部を受け入れることができる。ガス発生器は、その端部のところに設けられたデフレクタ(逸らせ板)を備えるのがよく、このデフレクタは、ガスがエアバッグのインフレート可能な部分内へ下方に流れるようにガスを逸らせる。
ガス発生器がこの種の入口喉部に取り付けられているとき、ガス入口の開口部とインフレート可能なカーテンの周囲との間にはギャップが存在する。エアバッグの展開中、大きな荷重がこのギャップを構成するインフレート可能なカーテンの部分に加えられることが判明した。この場合、インフレート可能なカーテンは理想的には、上述の信号の受信に続き非常に短い期間内にインフレートされるべきであり、インフレート可能なカーテンに用いられることが意図された典型的なガス発生器は、非常に強力なガスの流れを発生させることは理解されるべきである。
本発明は、改良型エアバッグを提供しようとするものである。
したがって、本発明は、インフレート可能なカーテンの形態をしたエアバッグであって、前記インフレート可能なカーテンは、取付けタブを備えた上縁部を有し、前記取付けタブは、前記上縁部を自動車に取り付け、前記上縁部は、その端部の中間の箇所に、細長いガス発生器の端部を受け入れるよう形作られたガス入口喉部を更に備え、前記エアバッグの前記上縁部は、前記ガス発生器の一部に係合するガス発生器リテーナを備えていることを特徴とするエアバッグを提供する。
好ましくは、前記ガス発生器リテーナは、ループの形態をしている。
好ましくは、前記ループは、前記インフレート可能なカーテンの前記上縁部を越えて延びるファブリックの突出タブであり、前記タブは、孔を備えている。
有利には、前記タブは、ファブリックの2つの重ね合わされた層のものである。
好都合には、前記ファブリック層の縁部は、互いに溶接されている。
有利には、エアバッグは、ガス発生器と組み合わされ、前記ループは、前記ガス発生器の周りに受け入れられるよう寸法決めされている。
好都合には、前記ガス発生器は、円筒形ハウジングを有し又は前記発生器は、円筒形ハウジングによって包囲され、前記ループは、前記円筒形ハウジングに係合するが、前記円筒形ハウジングに対しては軸方向に運動できる。
本発明を理解しやすくするため及びその別の特徴を理解できるようにするため、添付の図面を参照して例示として本発明の実施形態を以下に説明する。
最初に添付の図面の図1を参照すると、インフレート可能なカーテンの形態をしたエアバッグ1が、全体として矩形の形態のものである。エアバッグは、以下に説明する継目により相互に連結された2つの重なり合うファブリック層で作られている。継目は、ステッチドシームであるのがよいが、好ましくは、継目は、当該技術分野において知られているように一体形織成法でエアバッグと一体に形成される。
エアバッグ1は、継目4により複数のインフレート可能なセル3に分割された第1のインフレート可能な領域2を有している。インフレート可能領域2は、インフレート不能な領域5によって第2のインフレート可能な領域6から分離されている。第2のインフレート可能領域6は、シーム7によって細分されている。インフレート可能領域は、周囲継目8によって包囲され、この周囲継目は、2つのファブリック層を互いに接合してエアバッグを形成している。ファブリック層の僅かな部分が、シーム10を越えて延びている。
ガスフローダクト9が、第2のインフレート可能領域6の上方部分からインフレート不能領域5の頂部を横切って延び、第1のインフレート可能領域2の上方部分内へ延びている。第1のインフレート可能領域2は、“L”字形ガス入口喉部10を備え、このガス入口喉部は、インフレート可能カーテンの最も上の縁部11の上方に上に延びている。
インフレート可能カーテンの最上縁部11は、複数の互いに間隔を置いた取付けタブ12を備えており、これら取付けタブは、インフレート可能カーテンが自動車内に設けられると、自動車内に設けられた適当なマウントに係合する。インフレート可能カーテンの一方の側縁部は、テザー又はストラップ14が取り付けられた突出ラグ13を備えている。
入口喉部10は、円筒形入口部分15を構成し、この円筒形入口部分は、インフレート可能カーテンの最上縁部11と平行に延びる軸線を持つ円筒形ガス発生器(分かりやすくするために図1には示さず)の終端部を受け入れるよう形作られている。インフレート可能カーテンの最上縁部11は、ガス発生器リテーナループ16と一体に設けられ、このループは、円筒形ガス発生器をその端部相互間の中間の箇所で包囲してインフレート可能カーテンをガス発生器に対して保持するようになったループである。ループ16は、周囲継目8を越えて延びるファブリック層の2つの突出部17で作られている。継目8は、突出部のベースのところで強度が増すよう拡大される(18)のがよい。突出部の自由端部は、別の継目19によって相互に連結されている。周囲継目8と別の継目19との間の2つのファブリック層を互いに分離してループ16を形成するのがよい。
変形実施形態では、ガス発生器リテーナループは、縫合又は任意適当な手段によりエアバッグの上縁部11に取り付けられた別個のループであってもよい。
ガス発生器それ自体は、自動車内に設けられたマウントに固定され、ガス発生器リテーナループ16を設けたことは、ガス発生器とインフレート可能カーテンの組合せの一体性を維持するのを助ける。追加のリテーナとしてループを設けることにより、追加のマウントを自動車内に設ける必要性がなくなるが、かかるループを設けたことは、エアバッグを再強化するのに役立つ。ループはエアバッグの展開中、ガス発生器に沿って僅かに動き、これは、生じるかもしれない力を吸収するのに役立つ場合のあることが考えられる。
図2は、本発明の改造型実施形態を示している。図2の実施形態はこの場合も又、インフレート可能なカーテンの形態をしたエアバッグであり、このインフレート可能カーテンは、継目により相互に連結された2つのファブリック層で作られている。図2では、エアバッグの上縁部20だけが示されているが、上縁部20に隣接して延びるガスダクト21の部分及びインフレート不能な領域22の部分並びにインフレート可能領域の一部をなす継目25により分離された2つのセル23,24を見ることができる。エアバッグは、周囲継目26を有している。
エアバッグの上縁部20は、2つの互いに間隔を置いた取付けタブ26,27を備え、これら取付けタブは、実質的に“L”字形のガス入口喉部28の互いに反対側の側部に設けられている。ガス入口喉部28は、円筒形の形態のものであるガス発生器の端部30を受け入れる円筒形終端部分29を有している。ガス発生器は、図示の実施形態では、喉部29内に設けられていて、ガスをインフレート可能領域内へ下方に且つガスフローダクト21に沿って逸らすガスデフレクタ31を備えている。
取付けラグ27と入口喉部28との間にはループ32の形態をしたガス発生器リテーナが設けられ、このループ32は、エアバッグのファブリックと一体に形成されている。このループは、エアバッグの上縁部20を越えて延びる突出部から成る。突出部においては、2つのファブリック層が互いに縫合され、又は、好ましい一体形織成法が用いられる場合又は互いに織成されてその縁部のところ、例えば縁部33のところに強固な突出タブを形成する場合、2つの別々のファブリック層を識別することができる。ファブリック層が互いに織成され又は縫合されてループ32を形成するタブの部分に穴34が切断して設けられ又は形成されている。
リテーナループ32は、円筒形ガス発生器30を包囲して、入口喉部の付近のところのインフレート可能カーテンとガス発生器の組合せの一体性を維持するのに役立っている。
原文明細書において、“comprises”(「〜を有する」と訳している場合がある)という用語は、“includes又はconsists of”(〜を含む/〜から成る)を意味し、“comprising”という用語は、“including又はconsisting of”を意味している。
図3の実施形態では、エアバッグ40が、取付けタブ、例えばタブ42及び図2の実施形態のものと同等のL字形喉部(図示せず)を備えた上縁部41を有している。周囲継目43が、上縁部41に平行に延びている。上縁部41を越えて延びる重なり合ったファブリック層の部分は、ループ44を形成するよう例えばレーザ切断により切断されている。ループは、同心状円形孔46を備えた円形の形の突出タブ45で効果的に形成される。ファブリックをレーザ切断すると、ファブリックの縁部を互いに熱溶接し、ガス発生器47を受け入れる強固なループを生じさせる。
本発明のインフレート可能なカーテンの一形態の略図である。 本発明の第2の実施形態の部分的に想像線で示した拡大部分図である。 本発明の第3の実施形態の部分的に想像線で示した拡大部分図である。

Claims (7)

  1. 膨張可能なカーテンの形態のエアバッグであって、
    前記膨張可能なカーテンは、取付けタブを備えた上縁部を有し、前記取付けタブは、前記上縁部を自動車に取り付け、
    前記上縁部は、その両端の中間の箇所に、細長いガス発生器の端部を受け入れるように形作られたガス入口スロートを備え、
    前記エアバッグの前記上縁部には、前記ガス発生器の一部に係合するガス発生器リテーナが設けられている、
    エアバッグ。
  2. 前記ガス発生器リテーナがループの形態をしている、請求項1記載のエアバッグ。
  3. 前記ループは、前記膨張可能なカーテンの前記上縁部を越えて延びるファブリックの突出タブであり、前記タブが孔を備えている、請求項2記載のエアバッグ。
  4. 前記タブはファブリックの2つの重ね合わされた層のものである、請求項3記載のエアバッグ。
  5. 前記ファブリック層の縁部が互いに溶接されている、請求項4記載のエアバッグ。
  6. ガス発生器と組み合わされ、前記ループは、前記ガス発生器の周りに受け入れられるよう寸法形状決めされている、請求項2〜5のいずれか一項に記載のエアバッグ。
  7. 前記ガス発生器が円筒形ハウジングを有し、または、前記発生器が円筒形ハウジングによって包囲され、
    前記ループは、前記円筒形ハウジングに係合するが、前記円筒形ハウジングに対して軸方向に運動できる、
    請求項6記載の組合せ。
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