JP2006528511A - 個人用降下装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非常時に高層ビルから避難者を避難させる個人用降下装置を提供すること。
【解決手段】本発明は,所定の間隔を介して前後が互いに結合される一対の支持板11,13と,対向している円弧状の端部に形成されたテーパ状の両ガイド溝21a,23a間にロープが挿入される通路22が形成されており,一対の支持板11,13間に形成された所定の間隔に,回動自在に固定されているブレーキロッド21,23と,ブレーキロッド21,23の両端に連結されて,荷重によってブレーキロッド21,23を回動させる被荷重手段30,130とを備える個人用降下装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は,ロープを用いて高層ビルから地上に安全に降りる降下装置に関し,より詳しくは,コンパクトで,かつ,携帯可能な個人用降下装置に関する。また,該個人用降下装置は,各ブレーキロッドの円弧状の端部にテーパ状のガイド溝が形成されている。所定の荷重がブレーキロッドに連結された被荷重手段に印加されたとき,制動力を得るために,てこの原理に基づいて,回転ピンを中心としてブレーキロッドが回動しながら,ガイド溝間に形成された通路が狭くなることにより,通路にはめ込まれたロープがガイド溝によって加圧されるため,被荷重手段に連結されたベルトに縛られた避難者の下降速度は,減少するか,あるいはゼロとなる。
通常,アパート,ホテル,モーテルなどの高層ビルには,火災などの非常時にエレベータや階段が利用できない場合に備えて,緊急救助用の下降装置あるいは緩降機が配備されている。
従来のリールタイプの降下装置は,体積が大きく,高価であるほか,動作原理が極めて複雑であることから,非常の際に,初心者が容易に操作することが出来なかった。かかる従来の大型の降下装置は,そのほとんどが,装置そのものが建物の所定の場所に固定されているため,火災によって容易に焼失する恐れがあり,更に,大型の降下装置の制動力が粘性流体だけに依存するので,制動信頼性が相対的に低かった。
このような固定型降下装置の問題点を解消するために,大韓民国実用新案公開第1994−0011939号公報(1994.06.15.)「非常脱出用緩降機」,大韓民国実用新案登録第0217780号公報(2001.01.11.)「緩降機」,大韓民国実用新案登録第0297766号公報(2002.11.29.)「携帯用個人用降下装置」が提案されているが,降下装置の耐久性および制動信頼性が劣るという問題点を抱いている。
さらに,従来の降下装置のほとんどは,建物の所定の場所に固定設置されており,単一の装置のみを使用するように配備されているので,作動時に,一人の避難者が高層階から地上に着いた後,装置を回収するまでは,他の避難者を続けて救助できない。従って,従来の降下装置を用いた避難者救助には,多くの時間がかかる。特に,現在救助中の避難者が自由に下降速度を調節することができないという不具合があった。
本発明は,上記のような従来の問題点を解消するために提案されたものであり,その目的は,構造的にコンパクトであり,携帯が可能であるほか,十分な耐久性および制動信頼性を提供できるように,各ブレーキロッドの円弧状の端部にテーパ状のガイド溝が形成され,作動時に制動力を得るため,所定の荷重がブレーキロッドに連結された被荷重手段に印加されるとき,てこの原理に基づいて,回転ピンを中心としてブレーキロッドが回動しながら,ガイド溝間に形成された通路が狭くなることにより,通路にはめ込まれたロープがガイド溝によって加圧され,被荷重手段に連結されているベルトに縛られた避難者の下降速度を減少するか,あるいはゼロとするような個人用降下装置を提供することにある。
本発明の他の目的は,ブレーキロッドによる主制動力を補うために,ブレーキロッドの端部に形成された通路に嵌め込まれたロープにかかる把持力を調節可能な制動力調節手段を提供して,下降速度を調節可能な個人用降下装置を提供することにある。
本発明のまた他の目的は,火災などの非常時に,ロープに個人用降下装置を容易かつ迅速に取り付けることが可能な構造を提供することにある。
本発明のまた他の目的は,この構造の耐久性を保証するための手段を提供することにある。
本発明のまた他の目的は,避難者が所定の場所に設置された単一のロープを用い,一人の避難者が救助中であっても,他の避難者を避難させることが可能な個人用降下装置を提供することにある。
上記のような目的を達成するために,本発明は,非常時に高層ビルから避難者を避難させる個人用降下装置において,所定の間隔を有して前後が互いに結合される一対の支持板と,対向する円弧状の端部に形成されたテーパ状の両ガイド溝間に,ロープが挿入される通路が形成されており,一対の支持板間に形成された所定の間隔に,回動自在に固定されているブレーキロッドと,ブレーキロッドの両端に連結されて,荷重によってブレーキロッドを回動させる被荷重手段と,を備えることを特徴とする個人用降下装置を提供する。
本発明による個人用降下装置は,ブレーキロッドの通路が次第に狭くなることによりロープが把持されて,制動力を得ることができる。さらに,比較的高い耐久性および制動信頼性を保証することができ,しかも,構造的にコンパクトで,携帯可能である。
また,本発明による個人用降下装置は,ブレーキロッドによる主制動力を補うために制動力調節手段を更に備えることにより,制動力調節手段によってロープにかかる制動力を容易に調節することができるので,避難者が自らの手で比較的容易に下降速度を調節できるようになる。
さらに,分体よりなる支持板の構造と,分体を連結している蝶番と,ロック手段とを介して,非常時に,ロープに個人用降下装置を容易かつ迅速に取り付けることができ,また,分体構造の耐久性を比較的高く保証することができる。
従来の降下装置を用いると,一人ずつ救助しなければならなかった。つまり,従来の降下装置を用いると,ロープを介して一人の避難者を避難させるとき,現在避難中である避難者が完全に地上に降りるまで,次の避難者はロープを使用できないという不具合があった。更に,従来の降下装置は,現在避難した避難者により使用された降下装置は,未だ危急状況にある残りの避難者に回収されなければならなかった。しかし,本発明の個人用降下装置は,避難者が,救助時に,自ら任意に速度調節をすることができ,構造的にコンパクトでかつ携帯可能で,単一のロープを用いて多数の避難者が連続的に避難可能になる。つまり,現在の避難者が地上に降りるとき,次の避難者も同じロープを用いて避難できる。
例えば,5階の高さから避難する場合,従来の装置を用いて一人の避難者が避難する間に,本発明の装置を用いれば,約10名の避難者を避難可能になる。さらに,10階の高さから避難する場合,従来の装置を用いて一人の避難者が避難する間に,本発明の装置を用いれば,約30の避難者を避難可能になる。
本発明による個人用降下装置は,比較的小型であるため,ユーザが容易に持ち運ぶことができ,ゆえに,同じ建物に設置された他のロープを用いて避難することもできる。
すなわち,従来の降下装置は,必要な場所ごとに1機ずつ設ける必要があったが,本発明の装置を用いると,建物に1本のロープのみを設置すればよい。つまり,たとえ,降下装置が,所要の場所に設置されていなくても,もし,ロープが現在必要な場所に設置されていれば,降下装置をロープに容易に連結することができるので,そのロープを通じて避難者を避難させることができる。
以下,添付した図面に基づき,本実施形態による個人用降下装置を詳述する。
まず,本実施形態の降下装置を説明するに当たり,方向について定義する。基本的に,方向は,図1に示すような座標系に基づいている。特に,支持板11に配置された制動力調節手段50が位置する側を前または前面,その反対側を後または背面とする。ブレーキロッド21,23のそれぞれに対する2つの回転ピンPの間を内側,その反対側を外側とする。下降時に避難者の体重が伝わる被荷重手段30が位置する方向を下側,その反対側を上側とする。
図中,同じ符号は同じ機能を有する部材を示す。
図1および図2は,本実施形態の個人用降下装置にかかる分解斜視図である。
図1および図2に示すように,本実施形態による個人用降下装置は,一対の上下の支持板11,13と,上下の支持板11,13間に回転ピンPによって固定されている2つのブレーキロッド21,23と,ブレーキロッド21,23と連結されており,荷重がかかる場合に,てこの原理に基づいて回転ピンPを中心にブレーキロッド21,23を回動させて高層階から地上に垂れ下がっているロープを加圧して,下降速度を落としたり,ゼロになって下降を止めたりする被荷重手段30と,を備える。
図1および図2を参照すると,上下の支持板11,13は,結合孔11a,13aに嵌め込まれる結合手段によって互いに結合されている。該結合手段は,ボルト17aと,ナット17bであることが好適である。
図1および図3を参照すると,2つのブレーキロッド21,23が対向する内側の端部が円弧状であり,円弧状の端部には,ロープのためのテーパ状のガイド溝21a,23aが形成されている。また,これらのガイド溝21a,23a間には通路22が形成される。ブレーキロッド21,23は,回転ピンPがロッド21,23と支持板11,13の前面および背面に形成された結合孔21e,23e,11b,13bに嵌め込まれ,回転ピンPの両端部にナットP1が結合されることにより,支持板11,13の前面および背面との間に固定される。ブレーキロッド21,23が回転ピンPを中心に回動するのに伴い,円弧状の端部が突き合わせられて回転可能に接触する。通路22は,テーパ状である(図8の円内を参照)。
図1および図2を参照すると,被荷重手段30は,両ブレーキロッド21,23の外側端部に結合手段,例えば,ボルト31によって連結されている。被荷重手段30は,避難者のためのベルト(図示せず)が更に連結されている。避難者の体重が被荷重手段30に伝わると,ブレーキロッド21,23の外側端部に荷重がかかり,ブレーキロッド21,23は回転ピンPを軸として回動され,内側の円弧状の端部は上側に上がる。これに伴い,通路22の断面積は減少する。つまり,通路22の有効領域が狭くなり,ブレーキロッド21,23がロープを加圧する。このため,ロープに設置された個人用降下装置の下降速度は低下するか,あるいは,ゼロとなる。被荷重手段30は,荷重がかかってブレーキロッド21,23が回動する際に,変形し易い合成樹脂などの可撓性材質よりなることが好ましい。
図2および図3において,ブレーキロッド21,23の内側の円弧状の端部には,ブレーキロッド21,23を連動させる歯車が設けられても良い。歯車は,前面の突起21b,21cと,背面の突起23b,23cとが一体に形成されたものでも良いが,図1および図2から分かるように,簡便な製作のために分離型歯車部材を用いた。従って,別に製作してブレーキロッド21,23に組み立てられる。すなわち,歯車部材25は,ブレーキロッド21,23の内側の端部の下方突起21c,23cに隣接した後方凹部21d,23dに安置された後,歯車部材25とブレーキロッド21,23にそれぞれ形成されている結合孔25a,21i,23iに嵌め込まれるボルト25bによって固定される。
特に,歯車部材25がブレーキロッド21,23の背面に一つずつ設けられる理由は,非常時に,ロープを通路22に,より迅速に位置させるための支持板11,13の分体構造と関連するものであって,その詳細については後述する。
図1および図8を参照すると,ブレーキロッド21,23と支持板,特に背面支持板13は,弾性部材Sによって互いに連結されており,荷重がブレーキロッド21,23に働かない場合,通路22の断面積が比較的大きな状態でブレーキロッドを通路内に位置させる。図2および図3を参照すると,弾性部材Sは,背面支持板13およびブレーキロッド21,23の結合孔13c,21i,23iと,弾性部材Sの環に嵌め込まれる結合手段S2によって支持板とブレーキロッドに固定される。
図2〜図4を参照すると,各支持板11,13は,非常時に,支持板11,13によって通路22内にロープを容易にはめ込むことができるように,それぞれ2つの分体11A,11Bと13A,13Bとから構成されている。背面支持板13の分体13A,13Bは,蝶番15と結合手段,例えば,結合孔15bに嵌め込まれるボルト15Cによって互いに連結されている。
次に,図2〜図5を参照して,前面支持板11のためのロック手段50を説明する。
特に,図5は本実施形態による降下装置の平面図であり,特に拡大円内には,相異なる方向から眺めたロック装置の要部を示す断面図を示している。
円Aは,上下に切り取って前面から眺めた拡大図である。円Bは,前面から背面にかけて切り取って,背面から眺めた拡大図である。各図中,前面支持板11の分体11A,11Bは,ロック手段50によって掛錠および解錠される。ロック手段50は,分体11A,11Bに固定された固定体50A,50Bと,固定体50Aの内部空間に取り付けられた弾性部材55と,弾性部材Sによって弾性的に支持される弾持棒51と,を備える。弾持棒51の端部51aが固定体50Bの凹溝50B’に嵌め込まれると,ロック手段50は,掛錠状態であり,弾持棒51を連結している取っ手53を引っ張って,弾持棒51の端部51aを凹溝50B’から抜き取ると解錠状態となる。弾持棒51は,端部51aと抜け止め爪51bによって可変位置が限られる。
以上,本発明の実施形態は図面に基づいて説明したが,本実施形態はこれに限定されるわけではなく,ロック手段50の固定体50A,50Bの位置および数,これによる弾持棒51の位置および数を変形および修正することで,また取っ手53の有無,固定体50Bの有無,弾持棒51の端部51aの形状,抜け止め爪51bの有無によって,多様な変形および修正が可能である。
図6および図7において,取っ手53を引っ張ってロック手段50を解錠状態に置き,支持板11,13を背面に反らすと,背面支持板13の分体13A,13Bは蝶番15のヒンジピン15aを軸として回転し,前面支持板11の両分体11A,11Bは互いに分離される。
以上のように,支持板が分体形に製作されないと,ロープに降下装置を取り付けるためには,降下装置はロープ先を開放しなければならない。つまり,ロープが既に建物の上層に固定されて下部まで垂れ下がっていると,避難者は開放されているロープの先を高層ビルの降下装置がある自分の位置まで引き上げるか,あるいは,固定されたロープ先を高層ビルの自分の位置で解かざるを得なかった。従って,支持板11,13が分離製作されていない場合には,容易な設置が不可能であった。
しかしながら,本実施形態の支持板11,13は,図6および図7に示すように,協同して動作するため,個人用降下装置をロープに容易に取り付けることが可能になる。
特に,上述したように,ロープを前面から背面に向かって通路22に挿入するとき,歯車部材がブレーキロッド21,23の前面および背面突起21b,21c,23b,23cの全てに設けられている場合よりも,ブレーキロッド21,23の背面突起21c,23cにのみ設けられている場合の方が,ロープが歯車部材によって妨害されなくなる。通路22に挿入されるロープは,背面支持板13に設けられる位置決め手段Fによって,支持板の中央に容易に位置することができる。位置決め手段Fは,個人用降下装置が高層階から地上に下降している途中でも,ロープに連結された個人用降下装置を停止させることができる。
さらに,ブレーキロッド21,23と背面支持板13とを連結している弾性部材Sによって,ブレーキロッド21,23の位置が,通路22の断面積が最大となる部分に位置しているため,ロープを通路22に嵌め込む作業が一層容易に行われる。また,弾性部材Sによってロープを通路22に嵌め込んだ後,支持板11,13が外観が平らな正常状態に再びなり,ロック手段50が掛錠状態にあると,ブレーキロッド21,23は,互いに対称的な滞留状態になる。ブレーキロッド21,23が作動するときは,対称的に回転するようになる。
次いで,本実施形態の個人用降下装置において,主な制動力を提供するブレーキロッド21,23の制動力を補うために,下降速度を任意に調節可能にする制動力調節手段40を更に備えている。
図1,図2,および,図5に示すように,制動力調節手段40は,2つのブレーキロッド11,13のそれぞれの回転ピンPの内側に突設されており,前面支持板11に形成されたガイド孔41a,41bに露出される突起43a,43bと,ガイド孔41a,41bが形成された前面支持板11に固定されたブラケット45と,ブラケット45の孔45aに挿入されるねじ調節棒47と,ねじ調節棒47に嵌め込まれて,ねじ調節棒47の回転に伴い上下に移動しながら,突起43a,43bを加圧して,ブレーキロッド21,23を回動させる加圧板49と,を備える。
特に,ブラケット45は,安定的な移動のために,ねじ調節棒47の両端に2つ設けられている。ねじ調節棒47は,取っ手47aの反対側の端部にボルト47bが結合され,両ブラケット45間において失速状態になっている。また,加圧板49は,支持板11によって回転が制限されており,調節棒47の取っ手47aを取って回転させると,加圧板49の孔49aに形成されている雌ネジ山と,調節棒47の外周面に形成されている雄ネジ山とが噛み合いながら,加圧板49は直線運動をする。
図5に示すように,加圧板49は,突起43a,43bの上部に位置している。
このため,調節棒47の回転方向によって加圧板49が上下部に動くと,これに伴い突起43a,43bも上下部に動くため,ブレーキロッド21,23の通路22に位置したロープにかかる把持力を増減させることが可能になる。
もし,被荷重手段30は,荷重がかかると,図8および図9に示すように,ブレーキロッド21,23が上方に回転し,これにより,通路22が次第に狭くなりながらロープを加圧するため,被荷重手段にかかる荷重により,ロープにかかる把持力が次第に強くなって,個人用降下装置の下降速度が減少するか,あるいは,下降が止まるのである。
このとき,調節棒47の回転によって,加圧板49が下部に移動すると,突起43a,43bも下部に移動し,ブレーキロッド21,23も同様に下部に回転するようになり,これによりロープにかかる圧力を減らすことが可能になるため,個人用降下装置は停止状態から下降を再開することが可能になる。
ここで,調節棒47の回転量に応じて,ブレーキロッド21,23からロープへかかる把持力を調節可能になるため,下降速度が調節自在になる。
さらに,ブレーキロッド21,23のガイド溝21a,23aは,制動力を高めるための凹凸部材を更に形成することができる。
図8および図9には,本実施形態の降下装置によって,ロープRが加圧される状態が模式的に示されており,上部支持板11は除去されている。すなわち,図8は,図7の状態から,ロック手段50を解錠し,支持板11,13を反らして,ブレーキロッド21,23の通路22にロープを嵌め込むように変形したものである。
図8の円内には,ブレーキロッド21,23が回転ピンPを中心として回転することにより,ガイド溝21a,23aによって形成される通路22の軌跡が概略的に示されており,被荷重手段30に荷重がかかっていない状態では,ロープRは,通路22の断面積が最大となる部分に位置している。
次いで,図9に示すように,非常時に,避難者が被荷重手段30と連結されたベルトに身体を縛られて地上に降りると,避難者の自重によってブレーキロッド21,23が回転ピンPを中心として,回転してブレーキロッド21,23の内側の円弧状の端部が上昇し,これにより,通路22は狭くなりながらロープRは加圧され,図9に示すように,避難者の下降速度が低下するか,あるいは停止することになる。
図10および図11は,本発明の他の実施形態による作動状態を示す断面図であって,前面支持板が除去された状態で概略的に示されている。
図1に示すように,ブレーキロッド21,23に結合される被荷重手段30の結合位置が,回転ピンPの外側にある。図10の被荷重手段130は,回転ピンPの内側に結合されている。
さらに,通路の形状と関連して,図1に示すように,通路22が上側が広く,下側が狭い形状を呈している。図10の通路122は上側が狭く,下側が広い形状を呈する。
図1の被荷重手段30が可撓性材質よりなり,一体形に形成されている。図10の被荷重手段130は,硬質材質よりなり,ブレーキロッド121,123の回転により形状を適宜に変形できるように,2つの部材131,133よりなる。両部材131,133は,結合手段,好ましくはリベット131aによって,互いに連結されている。部材133とブレーキロッド121,123も同様にリベット133aによって連結されている。
てこの原理を考慮すると,より強い制動力を得るために,図1のブレーキロッド21,23だけが,回転ピンPの外側に延出されている。しかし,図10に示す他の実施形態では,ブレーキロッド121,123が内側に拡大し,支持板までも拡大している。
図10から図11への降下装置の動作は,被荷重手段130に荷重がかかると,被荷重手段130と連結されたブレーキロッド121,123の端部が下部に移動し,これにより,通路122が狭くなってロープが加圧される。これにより,下降速度が減少するか,あるいは,下降が止まる。
この実施形態の構成は,ブレーキロッド21,23が支持板11,13の外側に突出し,単に,加圧板49の位置を突起43a,43bの下部に位置させることにより,更なる変形が可能である。
以上説明した本実施形態は,主に高層ビルにおける危難退避の場合について説明したが,高層ビルの外壁作業,救助システム,断崖探査,そして各種のレジャー装備(例えば,岩釣り用,登山用など)などに幅広く活用可能であるというメリットがある。
尚,前述したように,本発明による降下装置の実施形態は,当業者によって多様に変形,修正,および,組み合わせが可能であるが,これらの多様な変形,修正および組み合わせは,てこの原理に基づいて動作するブレーキロッドの円弧状の端部のテーパ状のガイド溝と,ブレーキロッドの回転によってガイド溝間に形成される断面積可変型通路とによるロープ加圧と関連があれば,本実施形態のカテゴリ内に属するものとしてみなされるべきある。
本発明の実施形態による個人用降下装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態による個人用降下装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態による個人用降下装置の部分分解断面図である。 本発明の実施形態による個人用降下装置の背面図である。 本発明の実施形態による降下装置の平面図である。 本発明の実施形態による個人用降下装置のブレーキロッドのガイド溝間に形成される通路にロープがはめ込まれる動作状態を示す断面図である。 本発明の実施形態による個人用降下装置のブレーキロッドのガイド溝間に形成される通路にロープがはめ込まれる動作状態を示す断面図である。 本発明の実施形態による個人用降下装置の動作状態を示す概略図である。 本発明の実施形態による個人用降下装置の動作状態を示す概略図である。 本発明の他の実施形態による個人用降下装置の動作状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態による個人用降下装置の動作状態を示す断面図である。
符号の説明
11,13 支持板
11A,11B,13A,13B 分体
15 蝶番
21a,23a ガイド溝
21,23 ブレーキロッド
21b,21c 突起
22 通路
25 歯車部材
30,130 被荷重手段
45 ブラケット
47 ねじ調節棒
49 加圧板
50 ロック手段
P 回転ピン

Claims (8)

  1. 非常時に,高層ビルの高層階から避難者を避難させる個人用降下装置において,
    所定の間隔を有して,前部および後部が互いに接続された一対の支持板と,
    前記一対の支持板の間の前記所定の間隔において,互いに対向して配置され,各々がテーパ状をした2つのガイド溝によってロープが挿入される通路が形成され,端部が円弧状であり,前記一対の支持板に固定された回転自在なブレーキロッドと,
    荷重を受け止めるために前記ブレーキロッドの両端部に接続され,荷重によって前記ブレーキロッドが回転される被荷重手段と,
    を備えることを特徴とする個人用降下装置。
  2. 前記ブレーキロッドのガイド溝間に形成された通路は,上部から下部へと進むにつれて,断面積が漸増するように形成されており,前記被荷重手段は,前記ブレーキロッドの回転中心の内側に連結されていることを特徴とする,請求項1に記載の個人用降下装置。
  3. 前記ブレーキロッドのガイド溝間に形成された通路は,上部から下部へと進むにつれて,断面積が漸減するように形成されており,前記被荷重手段は,前記ブレーキロッドの回転中心の外側に連結されていることを特徴とする,請求項1に記載の個人用降下装置。
  4. 前記個人用降下装置は,
    前記ブレーキロッドのそれぞれの回転ピンの内側に突設されており,前記支持板のうち,どちらか一方に形成されたガイド孔に露出されている突起と,
    前記ガイド孔が形成された支持板に固定されたブラケットと,
    前記ブラケットの孔に挿入されるねじ調節棒と,
    前記ねじ調節棒に嵌め込まれ,ねじ調節棒の回転に伴って,上下に移動しながら前記突起を加圧することにより,ブレーキロッドを回動させる加圧板と,
    を備える制動調節手段をさらに含むことを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の個人用降下装置。
  5. 前記支持板は,それぞれ2つの分体よりなり,一方の支持板を形成する2つの分体は,蝶番によって回動自在に連結されており,他方の支持板を形成する2つの分体のうち,どちらか一方の分体には,固定手段に取り付けられた弾性手段に弾持されて,他方の分体の前後移動を阻止する弾持棒を有するロック手段を備えることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の個人用降下装置。
  6. 前記ブレーキロッドのガイド溝側の突起には,歯車が形成されており,前記ブレーキロッドの歯車が噛み合って回動するときに,前記ブレーキロッドが連動することを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の個人用降下装置。
  7. 前記被荷重手段は可撓性材質からなることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の個人用降下装置。
  8. 前記被荷重手段に荷重がかかっていない状態で,前記ブレーキロッドは,前記ブレーキロッドと前記支持板とを連結している弾性部材によって,前記ガイド溝間の通路断面積が最大となる位置に配置されることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の個人用降下装置。



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