JP2006528495A - 改良オクルーザルスプリント - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、スプリント(2)を装着した患者の口腔内における後方の歯(44)間の垂直方向の間隔を維持するための接触部(8)を備えたスプリント(2)の改良された様式に関する。
【解決手段】スプリント(2)は、スプリントが装着された前歯(40)に反対側の前歯(42)が接触するための接触部(8)を備えており、接触部(8)に対する反対側の前歯(40,42)の移動により、後方の歯(42)間の間隔が維持される。接触部(8)は、中央(10)又は中間区画を備えており、それに対し前方部分(20)は傾いている。スプリントは、中央又は中間の部分(10)に対し傾いていて、永続的又は長期的に顎の位置が変化するの防止するために顎又は歯の位置を安定させるための第三番目の部分(30)を任意に備えている。
【解決手段】スプリント(2)は、スプリントが装着された前歯(40)に反対側の前歯(42)が接触するための接触部(8)を備えており、接触部(8)に対する反対側の前歯(40,42)の移動により、後方の歯(42)間の間隔が維持される。接触部(8)は、中央(10)又は中間区画を備えており、それに対し前方部分(20)は傾いている。スプリントは、中央又は中間の部分(10)に対し傾いていて、永続的又は長期的に顎の位置が変化するの防止するために顎又は歯の位置を安定させるための第三番目の部分(30)を任意に備えている。
Description
本発明は概して口腔内装置、特に口腔内装置の改良又は口腔内装置の新しい様式に関する。特に本発明のいくつかの実施形態は、睡眠中に起こるある症状、例えば睡眠障害やブラキシズム等に関連する症状を有する患者が装着する形式の口腔内装置に関する。装置は、反対側の歯が接触する接触部を備えており、患者の後方に位置する歯が互いに接触するのを防ぐ。さらに、特に本発明のいくつかの実施形態は、ブラキシズムの力を抑制し、それにより通常睡眠中に起こる自発的又は非自発的な顎のクレンチング及びグラインディングの結果発生する、修復歯又は治療歯又はこれに類するものを含む歯の損傷の可能性を減らし、又は、取り除くための改変された接触部を有するオクルーザル装置、並びに、その使用方法に関する。このような状況は日中でも発生し得る。
本発明において、改変された接触部を有するオクルーザルスプリントとしての特別な応用及びそのようなオクルーザルスプリントの使用方法を見いだした。このオクルーザルスプリントにおいて、改変された接触部はスプリント、特にスプリントの接触部と反対側の前方に位置する歯(前側の歯)との接触改善を容易なものとし、反対側のより後方に位置する歯(後側の歯)が、使用時、特にグラインディング時に互いに接触するのを防ぐ。本発明のオクルーザル装置の特に好ましい形は改良又は改変された接触部を有し、この接触部は二つ以上の明確に区切られた接触面、領域又は部分を含み、これらは実質上互いに対して傾いていて、顎が動く際に歯の動きを制御して、使用時に後方の歯の間における間隔が開いたままにしておくことができ、また、ある場合においては、歯と歯の間の間隔を広げる、特に垂直方向に広げることができる。このように、奥歯が互いに接触するのを防ぐために、スプリントは前歯上の適所に位置するようデザインされる。
使用時に上下後方に位置する歯間の間隔を開いたままに保つため、少なくとも2つの傾いた部品又は表面を含む傾斜部又はこれに類する形状をした複合接触部を備えたオクルーザル装置の一態様に言及することによって、本発明について以下記載する。しかし特筆すべきは、本発明の範囲は記載の実施形態に限定されるものではなく、むしろ本発明の範囲はより広く、口腔内装置の他の形状及び配置、接触表面の各々の部品又は部分が様々に配置されかつ様々な方向を向いた接触部の他の形状及び配置を含み、また、口腔の型や構造等の異なる様々な患者の多種多様な状態及び障害を処置するための幅広い状況における様々な形状を有する装置の使用を含む。
顎及び顎筋肉をクレンチングして、上下顎歯を噛み合わせる習慣及び歯を互いに対して動かす、特に横方向に動かす習慣は、多くの人が抱える問題又は状況である。顎のそのような動きを一般的にブラキシズムと称する。通常ブラキシズムは、(i)歯が静止している状態で上下顎歯を噛みしめる顎のクレンチング及び(ii)上下顎歯の横方向への動きを含む歯のグラインディングの2種類の要素からなる。ブラキシズムはこれらの片方又は両方を含む結果、患者は様々な種類のブラキシズムに苦しむ可能性がある。
歯のクレンチング及び/又はグラインディングの任意の組み合わせを含むブラキシズムは、深刻な歯の健康上の問題を引き起こし得ると共に、一般的な健康上の問題も生み出し得る。「ブラキシズム」という語は、より正しくは「歯のパラファンクショナルなクレンチング及びグラインディング」と定義される。もし処置せずに放置すると、ブラキシズムは歯の表面の磨耗及び損傷、縦の咬合の喪失、筋肉の緊張又は伸張又は張りの増大、歯の割れ、歯のかけ及び側頭下顎骨関節(TMJ)の異変を引き起こす可能性がある。また、ブラキシズムは筋肉又は筋肉の疾病又は筋肉内の機能障害、例えば筋肉、特に咀嚼筋の異変を引き起こす可能性がある。咀嚼筋又は咀嚼構造の損傷は、パラファンクショナルな動作の間に受ける力の持続期間及びその大きさに関係する。力が大きければ、損傷も大きくなる。
そのような歯のグラインディング及びクレンチングはストレスに関係することが多く、ブラキシズムは日中又は患者が寝ている夜間に起こり得るが、ブラキシズムの力は夜間の方がより大きく、それ故に夜間の方がより損傷が発生する。患者は普通、損傷が明らかになる及び/又は観察できるまで、その状態及び引き起こされている弊害に気づかない。通常は弊害又は損傷が明らかになったときに初めてその状態が診断されるが、状態を改善するためには通常高価で広範な処置を要するため、通常遅すぎて完全な治療又はリハビリテーションを実施することができない。歯のグラインディングは、患者が自分の顎の筋肉を強くクレンチングし、時折相当な力で上下顎歯の咬合面で噛みしめることに起因する。上下顎歯を接触させる実際のクレンチング動作に加えて、顎の筋肉により上下顎歯が接触したまま互いに対して横方向へ同時に移動させられ、その結果歯のグラインディング動作が起こる。そのようなグラインディングは、もし検査しなければ、患者の歯に深刻な損傷を及ぼす可能性があり、また、クレンチング動作により弊害が組み合わさる可能性がある。そのような損傷には、例えば詰め物、クラウン等のような以前に修復及び/又は治療した歯に対するものも含む。例えば、絶えずグラインディングすることにより、歯の表面、特に歯冠又は歯の先端のエナメルが短期間ですり減る可能性がある。長期に及ぶと、グラインディングにより歯のエナメルは徐々にすり減り、歯の歯髄自体に達する可能性があり、かつ/又は、以前治療若しくは修復した歯もすり減る可能性があり、歯及び神経に対し治療出来ない程の損傷及び弊害、例えば、歯の割れ等に至り、さらなる高価な修復を要することとなる。さらに慢性的になると、筋肉のクレンチングによる機能障害は、例えば側頭下顎障害、緊張型頭痛、偏頭痛等に発展し、その結果、患者にとって永続的及び/又は一時的な害及び/又は損傷になる可能性がある。
以前から、オクルーザル装置、スプリント等として知られる装置を含むブラキシズム処置用の器具又は装置は数多くあったが、従来装置の全ては、ブラキシズム改善のために使用の際、一又は他の欠点又は短所を有していた。“フラットプレーンフルマウススプリント”と呼ばれる現在入手可能なスプリントの一つは、相対的にサイズが大きく、従って、特に長時間、例えば睡眠時における使用の際、装着が不快なものとなる。通常、このようなスプリントは不快なものであるため、多くの患者は継続して使用できず、装着しなくなる結果、使用により期待され得る効果を得ることができない。2本の前方の切歯のみと接する他の種類のスプリントについては、サイズが小さいため装着がより快適ではあるが、2本の歯、通常は上顎中央の2本の切歯のみと接触して保持されているため、歯から容易にずれる傾向がある。小さいサイズであるが故、スプリントと歯との接触部分が不十分となり、使用の際適所に確実に保持できない。そのうえ、その小さいサイズに起因して、装置と歯との接触がずれた場合、特に長期間の使用及び装着後に装置と歯との適合性が無くなった場合、そのような装置が飲み込まれる又は吸引される危険性がある。
他の装置としては、後側にある歯の間の間隔を開いたままに保つのを補助するための接触部を備えたものがあり、その接触部は半球状又は傾斜状又はこれに類する突出又は突起状の形状をしており、通常スプリントの表面又は正面の外に広がっている。しかしながら、接触部を有するスプリントのいくつかの実施形態においては、上下前歯の接触部が滑ってずれ、奥歯が離れた状態を保持する接触部が正しい位置から外れるため、奥歯が互いに接触する傾向にあるので、後側にある歯の間の離れた間隔を保つためには接触用突起物のサイズ又は範囲が不十分である。加えて、接触表面が平面状であると、上下顎歯をそれぞれ含む上下顎を相対的に互いに対して動かすことが可能であり、そのため前歯がスプリントと接触しているときでさえ、奥歯はまだ互いにグラインドする可能性がある。そのような従来のスプリントは、ある程度効果的である一方、接触部のサイズ及び形状に起因して、装置の装着時でさえ奥歯が互いに接触する可能性が実際にある。そのような装置はブラキシズムの影響を軽減する一方で、多くの問題又は不利な点を抱える。既存の接触部における問題点の一つは、切歯のクレンチングにより顎が開くという条件反射を利用できるよう接触部が作用するためには、接触部を非常に大きくする必要がある点又は奥歯が互いに接触する前に切歯が接触部と確実に接触する程度にまで口腔内へ押し込む必要がある点、スプリントが装着するのに不快な点である。接触部が小さいと、奥歯間の間隔は非常に小さくなる。
結果として、オクルーザルスプリントは、装着時に快適である必要があり、しかもブラキシズムを抑制するため奥歯間に充分な間隔を付与することにより、ブラキシズムによって引き起こされる悪影響を無くす又は減らす必要があり、かつ、顎、特に下顎又は下顎骨の動きを充分に制御又は誘導し、後方に位置する歯の接触を防止し、又は、接触の度合いを減らす必要がある。
それ故に、本発明の少なくともいくつかの実施形態においては、サイズを小さくすること、特にフラットプレーンフルマウススプリントよりも小さくすることにより、快適に装着し得るオクルーザルスプリントを提供することを目的とする。
また、本発明の少なくともいくつかの他の実施形態においては、ブラキシズムの力を抑制するオクルーザルスプリントを提供することを他の目的としている。
さらに本発明の少なくともいくつかの他の実施形態においては、上下歯の間の垂直方向の間隔を開いたままで狭めるオクルーザルスプリントを提供することを目的とする。
さらに本発明においては、側頭下顎骨関節(TMJ)の張りを軽減するオクルーザルスプリントを提供することを目的とする。
さらに本発明においては、上下奥歯間において充分な間隔を与え、かつ、反対側の前歯の動きを制御し、奥歯間の間隔を保持するスプリントを提供することを目的とする。
さらに、2つの異なる面に位置する少なくとも2つの接触表面を有する複合接触部を備えたスプリントを提供することを目的とする。
本発明の一態様において、ブラキシズム患者の歯のグラインディング及び/又はクレンチングの結果生ずるブラキシズムの力の強さを抑制するオクルーザルスプリントを提供する。前記スプリントは、ブラキシズム患者の口腔内の予め定めた位置にスプリントを設置するため、患者の一方の顎側にある前歯少なくとも数本にスプリントを固定する保持手段を備えた本体部を含み、本体部は、患者の逆側の顎にある前歯の少なくとも1本と面するように配置された接触部を備えていて、口腔内の適所にスプリントが位置する際、第一の顎側にある前記前歯の反対側には第二の顎側にある前歯が位置しており、接触部は、スプリント使用の際、歯が通常の習慣的な咬合位にある場合に、第二の顎側にある反対側の前歯を支える第一番目の部分又は区画と、顎のクレンチング時、第二の顎側にある反対側の前歯の動きを誘導するための、第一番目の区画に隣接した第二番目の区画を少なくとも含み、その結果、歯が通常の習慣的な咬合位にある場合、第二の顎側にある反対側の前歯の少なくとも1本が接触部と接触し、第二の顎側にある後方に位置する歯の少なくとも1本と、第一の顎側にある後方に位置する歯の少なくとも数本との間隔を開いたままの状態で少なくとも保持し、顎のクレンチング時、第二の顎側にある反対側の前歯の少なくとも1本が、第二番目の区画に沿って、又は、この区画に対して動くことにより、通常の習慣的な咬合位から誘導され、両顎の奥歯間の間隔を少なくとも保持し、それにより、上下の奥歯が互いに接触するのを防ぎ、ブラキシズムの力の強さを抑制する。
典型的には、保持手段はオクルーザルスプリントの一端に位置し、若しくは、それに向かって位置する穴、空洞、ポケット、くぼみ、溝、開口部又はこれに類するものである。より典型的には、スプリントの使用時、保持手段は上表面に沿って位置する。さらに典型的には、保持手段は、1本以上の前歯を保持するための形状をしている。さらに典型的には、保持手段は、装着した人の上顎前歯を保持するための形状をしている。さらに典型的には、保持手段は少なくとも2本の上顎前歯、好ましくは2本又はそれ以上の上顎前歯、より好ましくは4本から6本の上顎前歯、最も好ましくは6本の上顎前歯を保持する。さらに典型的には、スプリントの保持手段は、6本の中央又は前側又は前方の上顎歯によって適所に保持及び収容されることができるように型取りされる。
典型的には、本発明のスプリントは、上下後方に位置する歯の間の間隔を最小限に保持する。より典型的には、上下前歯が一方に対して前に動くと、上下後方の歯間の間隔が広がる。
典型的には、ブラキシズムは日中又は夜間に起こり得、本発明のスプリントの使用によるブラキシズムの抑制効果は、装置を装着する間、特に夜間に得られる。より典型的には、装置を装着時ブラキシズムの力の強さの上限約70%が抑制されることが調査により示唆されている。
典型的には、通常の習慣的な咬合位は、装置の非装着時における中心咬合位に対応する歯の接触位を含む。
典型的には、スプリント、好ましくはスプリントの接触部における前方に位置する歯の移動は、一般に前方及び任意に横方向又はその両方向である。
典型的には、スプリントは少なくとも4本又はそれ以上の前歯、より典型的には、少なくとも5本又はそれ以上の前歯、好ましくは少なくとも6本の前歯と協同してかみ合う。しかしながら、スプリントは8,10又は12本の上顎歯に取り付けることもできる。典型的には、スプリントは中央の上顎歯、例えば切歯上に保持される。
典型的には、前歯とは前側の歯である。より典型的には、前側の歯とは2組の切歯と切歯の両側に位置する第一の組の犬歯である。スプリントは上顎歯又は下顎歯に装着可能であるが、スプリントは上顎歯に装着するのが好ましく、その場合は下顎歯が反対側の歯である。上顎歯に装着された場合、接触表面は下顎前歯に面し、下顎前歯及び/又は下側の顎(下顎)の動きをある程度制御するのを補助して、上下奥歯間の間隔を保持する。
典型的には、後方の歯とは後側の歯、例えば、第一、第二、第三臼歯を含む臼歯及び/又は第一、第二小臼歯等の小臼歯等である。
典型的には、接触部は少なくとも2つの接触部品、区画、部分、表面等を有する。より典型的には、各々の接触表面は、平坦状、直線状、平面状、平滑状、連続状、先細り状等である。あるいは、一又は二以上の接触表面は凹面状、凸面状等の表面を含む曲面である。
さらにより典型的には、少なくとも一つの接触表面は斜平面、傾斜平面、先細った平面である。さらにより典型的には、2つの接触表面の一つは平坦状等である。さらにより典型的には、スプリントの2つの接触表面は互いに異なる平面上に位置し、より典型的には、2つの平面は互いに対して傾いており、さらにより典型的には、それらの平面は互いに対して相当な角度をもって傾いている。典型的には、傾斜角度は約90°より大きく約180°未満、好ましくは約110°から約160°、より好ましくは約115°から145°である。
さらにより典型的には、接触部を実質上湾曲させるために傾斜角度は接触部の長さに応じて異なる。それ故に傾斜部は平坦状であってもよく、湾曲していてもよい。
典型的には、湾曲部は凸状又は凹状であってよいが、上下後方の歯間の間隔を保持するのを補助するために凹状が好ましい。
典型的には、湾曲部の湾曲度はわずかである。より典型的には、曲面は放物線状、円形状、又は、他の幾何学上の曲面又はこれに類するものである。そのうえ、曲がった部分はどのような直径、曲率、サイズ等であってもよい。
典型的には、接触部の第二番目の部分は第一番目の部分の前方に位置する。あるいは、第二番目の部分は第一番目の部分の後方に位置する。
好ましくは、接触部は第三番目の区画、表面又は部分を含む。典型的には、第三番目の部分は、第一番目の区画中、第二番目の区画が位置する端に対して反対の側又は端に位置する。より典型的には、第三番目の部分は、他の2つの部分よりも後方に位置する。より典型的には、第一番目の区画は中央又は中間の部分であり、第二番目の区画は中央区画よりも前方に位置し、第三番目の区画は、後方又は直線状又は後側に位置していて装置の後方に伸びている。
典型的には、第三番目の部分は縁、棚、レッジ又はこれに類する形状である。より典型的には、縁は第一番目又は中間の部分に対して傾いている。さらにより典型的には、第三番目の区画は先細った形状であり、好ましくは第二番目の区画が先細になっている方向と反対方向に先細った形状である。
前部分は後方に位置する歯の間の間隔を広げるために前方に傾いた部分である。一方、縁部は下顎の後方への事実上の移動を妨げる。従って、二つの区画の組み合わせにより、歯の動きを制御し、後方に位置する歯の間の間隔を維持する。典型的には、第三番目の区画が歯を通常の習慣的に閉じた位置で安定させる、又は、安定させる傾向にある。
典型的には、第三番目の又は後方の部分は、少なくとも顎の間隔の保持、好ましくは顎の間隔の拡張を補助するのに適合している。より典型的には、後方の部分により、不正咬合につながる顎の後側の移動を阻止する。さらにより典型的には、第三番目の部分は後方への移動を妨げ、顎が元の通常の位置、特に通常の習慣的な咬合位に戻るように補助する。さらにより典型的には、スプリントは中央での咬合を促し、よって最も奥の下顎歯及び顎の上部が、事実上前方へ、好ましくはスプリントの中央へ移動することが可能となる。
以下、本発明を付随の図に沿って例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない:
図1は上顎前歯に装着する前段階における装置を正面から見た等角図を示す;
図2は使用時における上顎前歯に接触した装置を正面から見た等角図を示す;
図3は使用時における、装置を装着した人が通常習慣的に口を閉じた状態で睡眠時の装置を正面から見た透視図を示す;
図4は本発明における歯科装置の一形態を単独で正面上側から見た等角図を示す;
図5は図4中における装置の形態を正面下側から見た図であり、接触部を形成する傾斜表面を示す;
図6は図4中における装置の形態を上側より見た図を示す;
図7は図4中の実施形態を下側より見た図であり、接触部の接触表面を示す;
図8は図4中の実施形態を一方の横側正面より見た図を示す;
図9は図8に示した装置の断面図を示す;
図10は使用時における、装置を装着した人が通常習慣的に口を閉じた状態で睡眠時の装置を一方の横側正面より見た図を示す;
図11は図10の11−11線上での断面図を示す;
図12は使用時における装置を横側正面より見た図を示し、顎を動かすことによって下顎が相対的に前の位置にあり、その奥歯の間隔が広がった状態を示す;
図13は図12の13−13線上での断面図を示す。
図1は上顎前歯に装着する前段階における装置を正面から見た等角図を示す;
図2は使用時における上顎前歯に接触した装置を正面から見た等角図を示す;
図3は使用時における、装置を装着した人が通常習慣的に口を閉じた状態で睡眠時の装置を正面から見た透視図を示す;
図4は本発明における歯科装置の一形態を単独で正面上側から見た等角図を示す;
図5は図4中における装置の形態を正面下側から見た図であり、接触部を形成する傾斜表面を示す;
図6は図4中における装置の形態を上側より見た図を示す;
図7は図4中の実施形態を下側より見た図であり、接触部の接触表面を示す;
図8は図4中の実施形態を一方の横側正面より見た図を示す;
図9は図8に示した装置の断面図を示す;
図10は使用時における、装置を装着した人が通常習慣的に口を閉じた状態で睡眠時の装置を一方の横側正面より見た図を示す;
図11は図10の11−11線上での断面図を示す;
図12は使用時における装置を横側正面より見た図を示し、顎を動かすことによって下顎が相対的に前の位置にあり、その奥歯の間隔が広がった状態を示す;
図13は図12の13−13線上での断面図を示す。
特に図4から図9において、本発明のオクルーザルスプリントの一形態を示す。総じて符号2で示すこの形状のオクルーザルスプリントは、プラスチック材料により製造され、患者の前歯の形状を型取られており、例えば2対の上顎切歯と1対の上顎犬歯のような、患者の上顎中央に位置する前歯6本40を保持するのに適している。スプリントは、総じて符号4で示す上部部品を備えており、複数の、通常は6個のポケット、くぼみ、凹所等6を有し、その場所に上顎中央の前歯6本40を収容する。各々のポケットはそれぞれ1本の歯を収容するため、6本の歯が全体として6個のポケットに収容される。ポケット6等はスプリントを口腔内の適所に保持するための本発明における保持手段の一形態であり、口腔内にスプリントを正確に配置すると同時に歯に固定して口腔内に保持する。使用の際、前記6本の上顎前歯40の各々は、型取られたポケット6のそれぞれの中にぴったりと収まる。これにより、スプリントが歯の上に安定的に確実に装着されるため、スプリントが歯の上の適正な位置で保持され、それにより使用時、例えば患者の睡眠時に、口腔内への予期せぬずれを防ぎ、スプリントが飲み込まれる又は吸い込まれるのを防ぐ。
スプリントは従来の方法によって作ることが可能であり、従来のスプリント作製用材料、例えば適当なプラスチック材料又は適当なプラスチック材料の組み合わせにより作製される。一実施形態においては、トレー又はこれに類する形状をした比較的堅い外層を有し、その比較的堅い外層よりも一般的に成型、型取等が容易な熱軟化性材料を内層に有する。スプリントを形作ることを目的として、及び、スプリント調整が必要な場合、外層と内層を温水につけると、内層が軟化し、型取り可能となる結果、上顎中央の歯6本40がスプリントと接触した際、スプリントの内層が上顎中央の歯6本40の形状及び外形と正確に適合し、よってくぼみ6が形成される。スプリントが冷えると、上顎中央の歯6本の形状に型取られた柔らかい内層は硬化し、この形状及び正確な歯のくぼみ形状6を維持する。この方式によれば、例えば患者が睡眠時又はこれに類する状態で使用の際、スプリントが歯からずれる傾向をほぼ又は完全に除去するため、かつ、好ましくない動きに対してスプリントを安定させるために、スプリント2は上顎前歯に対して適所に固定される。歯のくぼみはスプリントの上部部品4を形成する。
別の実施形態では、スプリントは、歯40の正確な形状に型取り可能な上部分4と共に、単一材料によって製造される。
スプリントの一部分であり、下顎歯又は下顎の動きを制御するスプリントの下部分は、穴、溝、切り込み、凹部分又はこれに類するくぼみ等を有する。その穴は総じて符号8で示す接触部の少なくとも一部を構成する。一実施形態においては、接触部8は3つの区画又は部分10,20,30を含み、これらは全て互いに異なる平面上に位置する。第一の区画10として示す、これらの区画の一つは、平坦状又は実質平坦状であり、スプリントの側面12間の中央に位置する。区画10は一般に平坦状の接触表面であり、使用時に患者が歯をブラキシング又はクレンチングする際、中心咬合位又は通常の習慣的な咬合位において、下顎前歯42と接触することを目的とする。下顎歯42が、一般的に平坦状の表面10に支えられると、スプリントは一般に心地よく装着でき、しかも上下の後方に位置する歯44間の充分な間隔“s”を保持する。図10及び図11により詳細に示す。これらは通常の習慣的な咬合位での装着されたスプリントを示すが、患者がブラキシズムの力を阻止する目的で装着する従来の入手可能なスプリントに比べて間隔“s”が狭いため快適である。
接触部8の第2番目の区画20は、中央の区画10の前方に位置し、一般に前方に傾斜、先細り又は傾いたスカート22の形をとり、一般に下顎中央の歯42の上端との接触部分である先細り又は傾いた内側表面である。接触表面20は、中央又は中間に位置する平面10を含む平面に対し相当傾斜した面である。前又は前方接触表面20の形状は先細っていて、下顎が前方に動く際に下顎前歯42の上端が接触表面20と接触し、下顎前歯がこの前方向に先細った表面20の傾斜面に沿って動き、上下後方に位置する歯44の間隔を“t”に広げることができるようになっている。間隔“t”は、特に図12及び図13に示すように、間隔“S”より広い。従って、どのような非自発的又は自発的な下顎の前方への動きによっても、上下奥歯の間隔“s”が少なくとも実質上保たれる、又は、より一般的には間隔“t”にまで実質上広がることとなり、それによりブラキシズムが生じる可能性は無くなる。
より後方に位置する接触表面30も、傾斜、先細り又は斜めの接触表面であり、縁、レッジ又はこれに類する形状をしている。ここで特筆すべきは、後方の接触表面30の傾斜角度は接触区画20の傾斜角度より大きいが、接触区画30の長さは接触区画20の長さより短い。従って、後ろの接触区画30は接触部20より傾きが急である。縁30は中央に位置する平坦状の接触表面10に対して傾いており、前方の接触部20の先細りとは反対方向に先細っている。縁の意図又は目的は、結果として咬合の異変につながる、顎の後方への恒常的な移動又は位置のずれを防ぐこと、言い換えれば、顎の位置の恒常的な安定性を保つことである。
特筆すべきは、接触部8全体の範囲は一般にスプリントの外郭内であり、その結果、前方のスカート22、より詳細には、前方の接触表面20はスプリントの前面を越えず、後方の接触表面30はスプリントの後面を越えない。接触部8全体がスプリントの外郭範囲内にあり、スプリントの外側に広がった構造ではないため、スプリントをより小さくすることができ、装着が快適に、特に夜間の装着が快適なものとなる。さらにスプリント2は、全体的に口腔に対しアーチ形に作製されているので、患者の口腔内の上又は下顎、好ましくは上顎の湾曲に沿う。これにより、使用が容易となり、かつ、使用時快適なものとなり、使用中、例えば患者が睡眠中にスプリントを適所に保持するのを補助する。さらに、スプリント2の側面12は先細った形状をしており、クレンチング時、顎の好ましくない横方向の動きを防止する。
本発明における装置2の使用の際、スプリントにより、後方に位置する上下歯44が例えば中央の習慣的な咬合位、間隔“s”、つまり使用者が使用時、特に長時間睡眠時により快適な位置まで互いにより近づくことができる。しかしながら、どのような顎の前又は横方向の動き(即時の臼歯離開咬合(immediate disclusion))も、傾斜表面20,30並びに側面12と穴の外形及び/又は形状によれば、限られ、抑えられる。そのうえ、スプリントは下顎の後方への動きを防ぐ。それ故、顎及び噛み合わせが最適な位置で安定する傾向にある。顎が前方又は後方に動く際、下顎歯は前方の接触部20又は後方の接触部30各々の先細った接触表面それぞれに沿って動き、後方の歯の間隔が、例えば間隔“s”から間隔“t”に広がり、それにより上下後方の歯間の間隔が広がるために奥歯が互いに接触するのを防ぎ、歯が互いに接触してグラインディングされるのを防ぐと共に長期的な歯と顎の咬合安定性が維持される。
本発明の有利な点は、オクルーザルスプリントが装着時により快適である点、及び、各々の接触表面が傾きを有するため、顎が快適な位置に維持される傾向にある点である。顎、特に下顎のどのような方向への移動によっても上下奥歯間の間隔は広がり、顎は通常の位置に戻る傾向にあり、咬合に関しては、スプリント非装着時においても長期的に安定に維持される傾向にある。
本発明の装置は、最初のうち上下奥歯44間に明確な間隔“S”を付与する。口腔の縦空間が減少し、かつ、口腔の縦方向の広がりが最小限となるため、患者にとってより快適となり、筋肉やTMJへの損傷が減る。顎、筋肉等の張りが減り、関節の筋肉に生じる可能性のある問題も抑える。本装置は、口腔内の乾燥及びこれにより引き起こされる他の状態が原因となる歯肉炎、歯肉病、歯周病を防ぎ、唇を固く閉じることが出来ない大きなサイズの類似品では通常起こる、唇、口腔等の乾燥及び/又はひび割れを防ぐので、睡眠中に望ましい唇を固く閉じることを可能とする。接触部は装置の前方を超えてその先には広がらない。特に好ましくは、本装置は、下顎の永続的又は長期的な後方への位置の移動及び筋肉の調整解除(deprogramming)の結果として起こる咬合の変化を減らし、抑制し、防ぐ等する。
例示により説明してきたが、本明細書中に開示した全ての新規な特徴及び新規な特徴の組み合わせを含む、本発明の要旨及び範囲を超えない限りの多くの修正が施されても良い。
当業者であれば、本明細書中で述べた発明は、特に述べた以外の変更及び修正が可能であることを理解し得る。本発明は、本発明の要旨及び範囲に入るそのような全ての変更及び修正を含むことが理解される。
2.オクルーザルスプリント
4.スプリントの上部分
6.ポケット
8.接触部
10.接触部の中央部分
12.スプリントの側面
20.接触部の前方部分
22.スカート
30.接触部の後方部分
40.患者の上顎前歯6本
42.下前歯
44.後方に位置する歯
4.スプリントの上部分
6.ポケット
8.接触部
10.接触部の中央部分
12.スプリントの側面
20.接触部の前方部分
22.スカート
30.接触部の後方部分
40.患者の上顎前歯6本
42.下前歯
44.後方に位置する歯
Claims (18)
- ブラキシズム患者の歯のグラインディング及び/又はクレンチングの結果生ずるブラキシズムの力の強さを抑制するオクルーザルスプリントであって、
前記スプリントは、ブラキシズム患者の口腔内の予め定めた位置にスプリントを設置するため、患者の一方の顎側にある前歯少なくとも数本にスプリントを固定する保持手段を備えた本体部を含み、
本体部は、患者の逆側の顎にある前歯の少なくとも1本と面するように配置された接触部を備えていて、第一の顎側にある前記前歯の反対側には第二の顎側にある前歯が位置しており、
接触部は、スプリント使用の際、歯が通常の習慣的な咬合位にある場合に、第二の顎側にある反対側の前歯を支える第一番目の部分又は区画と、顎のクレンチング時、第二の顎側にある反対側の前歯の動きを誘導するための、第一番目の区画に隣接した第二番目の区画を少なくとも含み、その結果、歯が通常の習慣的な咬合位にある場合、第二の顎側にある反対側の前歯の少なくとも1本が接触部と接触し、第二の顎側にある後方に位置する歯の少なくとも1本と、第一の顎側にある後方に位置する歯の少なくとも数本との間隔を開いたままの状態で少なくとも保持し、顎のクレンチング時、第二の顎側にある反対側の前歯の少なくとも1本が、接触部の第二番目の区画に沿って、又は、この区画に対して動くことにより、通常の習慣的な咬合位から誘導され、両顎の奥歯間の間隔を少なくとも保持し、それにより、上下の奥歯が互いに接触するのを防ぎ、ブラキシズムの力の強さを抑制することを特徴とするオクルーザルスプリント。 - 保持手段が少なくとも数本の前歯を保持し、口腔内の適所にスプリントを保持するためにスプリントの一方の側又は端に位置する、若しくは、それに向かって位置する穴、空洞、ポケット、くぼみ、くぼみ溝、開口部等であることを特徴とする請求項1に記載のスプリント。
- 保持手段が、その中に収容する歯の形状に型取られた少なくとも2つ、好ましくは少なくとも4つ、より好ましくは少なくとも6つ又はそれ以上のくぼみであることを特徴とする請求項1又は2に記載のスプリント。
- 一方の前歯が他方の前歯に対して前方に動くと、接触部により、上下後方の歯間の間隔が少なくとも実質上保持され得る、又は、好ましくは実質上広がり得ることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のスプリント。
- 歯の第一の組が上顎又は上顎歯であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスプリント。
- 上顎歯が少なくとも上顎中央の前歯2本、好ましくは上顎中央の歯4本、より好ましくは上顎中央の歯6本であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のスプリント。
- 接触部が少なくとも第一番目及び第二番目の部分を含み、第一番目の部分は中央又は中間部分であり、第二番目の部分は中央部分に隣接又は接触して位置し、好ましくは中央又は中間部分よりも前方に位置することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のスプリント。
- 第一番目及び/又は第二番目の接触部は、平坦状、曲面状又は様々な形状の組み合わせであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のスプリント。
- 第二番目の接触表面は、中央又は中間部分に対して傾いていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のスプリント。
- 第一番目の接触部と第二番目の接触部間の傾斜角度は、約90°より大きく約180°未満、好ましくは約110°から約160°、より好ましくは約115°から145°であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のスプリント。
- 接触部を形成する少なくとも一つ又は両方の接触表面が、曲面状、放物線状、円形状又は他の幾何学上の曲面であり、接触部はさらに第三番目の区画、表面又は部分を含み、第三番目の部分は第一番目の区画中、第二番目の区画が位置する側又は端に対して、反対の側又は端に又はこれに向かって位置することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のスプリント。
- 第三番目の区画は第一番目及び第二番目の部分よりも後方に位置し、第一番目の部分は中央又は中間部分であり、第二番目の部分は前方部分であり、第三番目の部分は後方又は後側部分であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のスプリント。
- 第三番目の部分は、中央又は中間部分に対して傾いた、縁、棚、レッジ又はこれに類する形状であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のスプリント。
- 第二番目の部分又は前方部分は、後方に位置する歯の間の間隔を広げるために前方に傾いており、一方、後部分又は第三番目の部分は、事実上永続的な位置に留まるように顎の後方への事実上の移動を妨げることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のスプリント。
- 第三番目の区画が顎を通常の習慣的に閉じた位置で安定させる、又は、安定させる傾向にあることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のスプリント。
- 第三番目又は後側の部分は、後方への移動を妨げる又は最小限とし、顎が通常位に戻るように、かつ、スプリントの不使用時においてもこの通常位に留まるように補助することを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のスプリント。
- 口腔に関する障害を有する患者の処置方法であって、患者の口腔内の前方に位置する歯の少なくとも数本を厳密に形造ることに適合したスプリントの形成、並びに、反対側の前歯との接触により、後方の歯間の間隔を維持し、ブラキシズムを改善する接触部を備えたスプリントの口腔内への配置を含む処置方法。
- スプリントが請求項1から16のいずれか1項に記載のスプリントであることを特徴とする請求項17に記載の方法。
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