JP2006523084A - リガンド - Google Patents

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Abstract

ウイルスのエンベロープタンパク質と結合するアプタマー、具体的にはHIVのエンベロープ糖タンパク質gp120と結合するアプタマーを開示する。潜在的な治療ターゲットのスクリーニング及びHIV感染症の治療へのこれらのアプタマーの使用についても記載する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ウイルスエンベロープタンパク質と結合するアプタマー、さらに具体的にはHIVのエンベロープ糖タンパク質gp120と結合するアプタマーに関する。
ウイルスは現在の抗ウイルス薬ならびに体液性及び細胞性適応免疫の選択圧に抵抗する戦略を展開することができる。例えば、侵入にCCR5補助受容体を使用しHIV−1の伝染とAIDSの病原性に優性のウイルス表現型であるHIV−1、R5株は、抗体による中和に比較的抵抗性である。
現在の抗ウイルス薬は、多くのHIV−1陽性患者の生活の質を延長したが、感染した患者からウイルスを除去しない(1、2)。組換えHIV−1表面エンベロープ糖タンパク質であるgp120に基づくワクチン抗原の候補が、HIV−1の初代単離物(Pls)を中和する抗体を誘発しないことと、薬剤耐性HIV−1株の迅速な出現は、現在使用されている抗ウイルス薬と異なる様式を有する新規な抗レトロウイルス薬を発見するための継続努力を促進した。一つの取り組みは、ウイルスが宿主細胞に感染する段階を標的とすることである。標的細胞へのHIV−1の侵入、その向細胞性及びAIDSの病原性はウイルス粒子の表面糖タンパク質gp120、具体的には超可変ループ(3〜5)の配列によりほとんど決定される。例えば、gp120の配列の10個の外部部分における変動が、CCR5及びCXCR4のようなケモカイン受容体との相互作用を左右することによりウイルスの向細胞性を決定している(6)。R5株として知られている、前者補助受容体に依存する株は宿主から宿主へと優先的に伝染し(7)、感染の無症候段階で優勢であり(8、9)、かつAIDSを引き起こすのに十分である(10)。
HIV−1には2つの主要な表現型クラス、すなわち不死化リンパ芽球細胞系に優先的に感染するもの(T向性)及び一次マクロファージに感染するもの(M向性)がある。M向性株は、in vivo感染の全段階で優勢であり、抗体で中和することが特に困難である。
アプタマーは、概して20から120個の核酸を有するリガンドであり、タンパク質の表面の機能的に保存された部位を規定するために使用することができる。アプタマーとウイルスとの結合の効果は、その結合部位が感染に必須であれば、細胞の感染を予防することができることである。HIVの場合、現在の市販されている薬剤は、その総てが、ウイルスの複製を防止するために、逆転写酵素やプロテアーゼなどの細胞内標的に作用する。従って、これらの薬剤はすでに感染を受けた細胞を処理するためにのみ使用できる。薬剤耐性ウイルスが現在出現しているため、抗ウイルス療法のための新薬を突き止めることがさらに重要になっている。細胞の感染を防止する治療が大いに望ましいであろう。これは、ウイルスのエンベロープ糖タンパク質を適当なアプタマーでターゲティングすることにより行うことができよう。
本発明の例示的なアプタマーは、一連のHIV−1株のgp120糖タンパク質と結合でき、何桁も大きい強度でそれらの感染性を中和できる。一次白血球にのみ感染する臨床的に関連のある株の場合、アプタマーでみられる中和度は、抗体及び他のどんな特異的リガンドと比べて前例がない。
HIVのgp−120分子と結合するアプタマーは以前に記載されている(Sayerら (2002) Biochem Biophys Res Commun 293 924−31)。しかし、これらのアプタマーはT向性株由来のgp120に対して作製されたもので、ウイルスを中和できなかった。従って、それらは臨床的に有用とは思われない。本発明のアプタマーはM向性gp120と結合し、ウイルスを中和できる。
従って、第一の態様において、本発明はエンベロープを有するウイルスのエンベロープ糖タンパク質と結合でき、前記ウイルスを中和できる核酸分子を提供する。
ウイルスは好ましくはHIV、さらに好ましくはHIV−1である。好ましい一実施形態では、糖タンパク質はgp120である。
特に好ましい一実施形態では、アプタマーは表1に示されるものの1つから選択される。
「エンベロープを有する」ウイルスという用語は、当業者に十分公知のウイルスであり、例えばレトロウイルスのように、エンベロープを保有するウイルスファミリーのことを呼ぶ。
本明細書において、「中和する」という用語は、前記のエンベロープを有するウイルスの感染性を中和/低下させること、好ましくは少なくとも強度1桁、さらに好ましくは強度数桁中和/低下させることを呼ぶ。
第二の態様において、本発明は本発明のアプタマーを利用する潜在的治療標的のスクリーニング法を提供する。アプタマーとウイルスとの結合の効果は、細胞の感染を予防することであるため、ウイルスへの結合をアプタマーと競合する低分子を同定することが可能である。これらの分子は、ウイルス上の機能的に保存された同じ部位に結合するため、ウイルスの感染を阻害し、従って抗ウイルス治療の開発に有用であると思われる。ハイスループットスクリーニングにアプタマーを使用することが記載されている(GreenとJanjic (2001) Biotechniques 30 1094−6, 1098, 1100随所)。
本発明のアプタマーは、それ自体治療用分子として使用できる。このように、第三の態様において、任意選択で1つ又は複数の薬学的に許容可能な担体、希釈剤又は賦形剤と共に、本発明の少なくとも1つの核酸分子を含む医薬組成物を提供する。
核酸はRNA又はDNAのどちらかとすることができ、一本鎖又は二本鎖のどちらかである。概して核酸分子は長さが20〜120ヌクレオチドである。核酸を形成するヌクレオチドは、化学的に修飾して分子の安定性を増加させることができ、そのバイオアベイラビリティを改善するか、又は追加の活性を付与することができる。例えば、ピリミジン塩基の6又は8位、及びプリン塩基の5位をCH又はI、Br、Clなどのハロゲンで修飾することもできる。ピリミジン塩基の修飾には、NH、O−CH、N−CH及びN−CHで2位を修飾することも含む。2′位の修飾は糖の修飾であり、概してNH、F又はOCH基を含む。修飾はキャッピングのような3′及び5′の修飾も含み得る。
アプタマーを当業者に十分公知の方法、例えば固相合成により調製できる。(Ogilvie, K.K.ら(1988)Proc、Natl、Acad.Sci.U.S.A 85(16)5764〜8頁;Scaringe、S.A(2000)Methods Enzymol 317 3〜18頁)又はin vitro転写(Heidenreich、0.、W.Peiken及びF.Eckstein(1993)Faseb J.7(1)90〜6頁)。
本発明の組成物は1用量あたり各有効成分の予め決められた量を含む単位量形態で提示され得る。そのような単位は、化合物を1日あたり5〜100mg、好ましくは5〜15mg、10〜30mg、25〜50mg、40〜80mg、又は60〜100mgのいずれかを提供するのに適する。式1の化合物について1日あたり100〜1000mgの範囲の用量が提供され、1日あたり100〜400mg、300〜600mg、又は500〜1000mgのいずれかを提供するのが好ましい。そのような用量を1回量又は多数の個々の用量として提供することもできる。極量はもちろん治療条件、投与経路、ならびに患者の年齢、体重及び状態に依存し、医師の判断である。
本発明の組成物は、任意の適当な経路、例えば、経口(口腔又は舌下を含む。)、直腸内、鼻腔内、局所(口腔、舌下又は経皮を含む。)、膣内又は非経口(皮下、筋肉内、静脈内、髄腔内、眼内、又は皮内)経路による投与に適する。そのような製剤は、薬学の技術分野で公知である任意の方法により調製でき、例えば有効成分を担体又は賦形剤と会合させることにより調製できる。
経口投与に適した医薬製剤は、カプセルもしくは錠剤、粉剤もしくは顆粒剤、水性の水溶液もしくは懸濁液又は非水性液体、食用の泡もしくはホイップ、又は水中油型乳液もしくは油中水型乳液のような個々の単位として提示することができる。
経皮投与に適した医薬製剤は、レシピエントの表皮と長時間密接な接触を保つことを意図した個々のパッチとして提示することができる。例えば、有効成分はPharmaceutical Research、3(6)、318(1986)に一般に記載されたようなイオン導入によりパッチから送達され得る。
局所投与に適した医薬製剤は、軟膏剤、クリーム剤、懸濁剤、ローション剤、粉剤、液剤、糊状剤、ゲル剤、噴霧剤、エアゾール剤又は油剤として製剤することができる。眼や他の外部組織、例えば口及び皮膚に適用するために、製剤は好ましくは局所用軟膏又はクリームとして適用される。軟膏に製剤された場合、有効成分をパラフィン軟膏基剤又は水混和性軟膏基剤と共に使用できる。代わりに、有効成分を水中油型クリームの基剤又は油中水型の基剤と共にクリームに製剤できる。
眼への局所投与に適した医薬製剤には、有効成分が適当な担体、特に水性溶媒に溶解又は懸濁した点眼剤がある。
口への経口投与に適した医薬製剤には、トローチ剤、錠剤及び洗口剤がある。
直腸内投与に適した医薬製剤は、坐剤又は浣腸剤として提示できる。
鼻腔内投与に適した医薬製剤であって、担体が固体であるものには、粒子径が例えば20から500ミクロンの範囲である粗粉末があり、それを鼻から吸い込む、すなわち鼻の近くに保持した粉末容器から鼻の穴を経由して迅速に吸入することで投与する。担体が液体である鼻用噴霧剤又は点鼻薬としての投与に適した製剤には、有効成分の水溶液又は油溶液がある。
吸入による投与に適した医薬製剤には、さまざまな種類の定量加圧エアゾール、ネブライザー又は注入器により発生できる微粒子ダスト又はミストがある。
膣投与に適した医薬製剤は、膣坐剤、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、糊状剤、泡剤又は噴霧製剤として提示できる。
非経口投与に適した医薬製剤には、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、及び製剤を予定されたレシピエント血液と等張にする溶質を含有し得る水性及び非水性の注射用滅菌液剤、ならびに懸濁化剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性の滅菌懸濁剤がある。製剤は単位量又は多回量容器、例えば密封されたアンプル及びバイアルに入れて提示でき、滅菌した液体担体、例えば注射用水を使用直前に加えることだけが必要である凍結乾燥状態で貯蔵できる。即時注射溶液及び懸濁液を滅菌した粉末剤、顆粒剤及び錠剤から調製できる。
好ましい単位量製剤は、本明細書において先に述べたような有効成分の1日量又は半日量を含有する製剤であるか、又はその適当な一部分である。
特に先に述べた成分に加えて、製剤は当技術分野で通常である、当該製剤の種類を考慮した他の薬剤も含む場合があり、例えば経口投与に適した製剤は着香剤も含み得る。
追加の態様において、本発明は、
(i)HIV感染症の治療に使用するための薬物の製造に本発明の少なくとも1つの核酸分子を使用すること、及び
(ii)本発明の少なくとも1つの核酸分子の有効量を対象に投与することを含むHIV感染症の治療法
を提供する。
本発明を以下の実施例を参照して以下にさらに詳細に記述するが、それらの実施例が本発明の範囲を限定するものとして解釈してはならない。
実施例は図を参照している。
材料と方法
保有ウイルス
本研究に使用した総てのHIV−1株は、米国のベセスダにあるNIH、NIAIDにおけるAIDS研究及び基準試薬プログラムを通じて入手した。HIV−1Ba−Lは、S. Gartner,M Popovic及びR. Gallo(19)から、HIV−IADAはH. Gendelman(20)から、HIV−1111BはR. Gallo(21)から寄贈された。
モノクローナル抗体
抗gp120モノクローナル抗体17b(22)、48d(23)、2G12(24)及びIgG1 b12(25)、ならびにポリクローナルヒトHIV−Ig(26)は、NIH AIDS試薬プログラム(www.aidsreagent.org)から入手した。mAb 19bは、米国のコネチカット州06030、ファーミントンにあるコネチカット大学小児科のJames Robinsonから親切に分与された。抗gp120−CD4複合体モノクローナル抗体CG10(27)及び組換えCD4−Igは、AIDS試薬のためのNIBSC中央施設から入手した。抗FLAG M2と抗マウスIgG HRPのモノクローナル抗体はSigmaから入手した。
細胞
Spodoptera frugiperda Sf9細胞は、Ian Jones(レディング大学、イギリス)から親切に分与された。
ヒト白血球は、オックスフォード国立血液サービスを介してブリストル病院サービスにより供給されたバフィーコート画分から得た。
オリゴヌクレオチド(5′から3′方向で記載)
「ライブラリー」オリゴヌクレオチドは、以下の組成を有した。AATTAACCCTCACTAAAGGGAACTGTTGTGAGTCTCATGTCGAA (N)49TTGAGCGTCTAGTCTTGTCT
「5′プライマー」は、AATTAACCCTCACTAAAGGGAACTGTTGTGAGTCTCATGTCGAAで、
「3′プライマー」は、TAATACGACTCACTATAGGGAGACAAGACTAGACGCTCAAであった。
「Env6309+」プライマーは、AGCAGAAGACAGTGGCであった。
「Env8023−」プライマーは、TAGTGCTTCCTGCTGCTCCであった。
HIV−1 Ba−L gp120の発現
Sf9細胞は、SF900II昆虫用無血清培地(GibcoBRL)中、28℃で、1×10細胞/ml未満のサスペンションカルチャーで培養した。標準法に従って組換えウイルスを発生させるために、HIV−1Ba−LのSU糖タンパク質(gp120)をコードするp2BaC−gp120(28)と線状化pAcBAK6(Invitrogen)の混合物500ngでSf9細胞をトランスフェクトした(29)。細胞を5m.o.i.で感染させ、28℃で4日間培養すると、その時に培地へのgp120の分泌が最適であった。gp120は、抗FLAG M2(Sigma)アフィニティクロマトグラフィーを用いて、清澄な培養上清から精製され、画分は、SDS−PAGE及びウエスタンブロットにより評価した。タンパク質は、高次凝集物を除くために、Superdex200 HR10/30(Pharmacia)を用いたFPLCゲルろ過によってさらに精製し、BCAタンパク質アッセイキット(Pierce、チェスター、イギリス)を用いて、製造業者の取扱説明書に従って定量した。
In vitroでの転写
1mMの2′F UTP、1mMの2′F CTP(TriLink、米国)、1mMのGTP、1mMのATP(Amersham−Pharmacia)、40mMのTris−Cl(pH7.5)、6mMのMgCl、5mMのDTT、1mMのスペルミジン及び1500ユニットのT7 RNA15ポリメラーゼ(New England BioLabs)を含む転写反応液に225pmolのDNAテンプレートを加えて終体積500μlとし、37℃で16時間インキュベートした。RNアーゼを含まないDNアーゼI(Sigma)を、用いたDNAテンプレート1ngあたり1ユニット添加することにより転写を終了させ、反応液を37℃で15〜30分間インキュベートし、引き続きフェノール/クロロホルム抽出を行った。RNAをエタノールで沈殿させ、水に再溶解させ、Sephadex−G50ニックスピンカラム(Pharmacia−Amersham)を用いて低分子量の混入物と分離し、A260の測定により定量した。RNAは、95℃で3分間、水中で加熱し、10分間室温まで冷却することにより再フォールディングさせ、その温度で1/5体積の5×HBS緩衝液を添加し(最終濃度:10mM HEPES(pH7.4)、150mM NaCl、1mM CaCl、1mM MgCl、2.7mM KCl)、室温での放置を5分間続けた。
アプタマーのin vitroでの選択
BIAcore(Stevenage、イギリス)2000バイオセンサー装置を使用した。20000RUのHIV−1Ba−Lのgp120は、標準プロトコル(30)に従って、リシン残基を介したアミン結合を用いてCM5バイオセンサーチップ(研究用等級、BIAcore)のカルボキシメチル化デキストラン表面に直接結合させた。RNAは、上記のようにHBSに溶かして調製した。1回目の選択では、20μgのRNAプール(理論的な多様性は1014分子)が、gp120を固定化したフローセルに、37℃で1μl/minの流速で注入された。非特異的に結合したRNAは、100μlのHBS緩衝液を5μl/minの速度で注入することにより除いた。結合したRNAは、5μl/minの速度で、100μlの7Mの尿素を用いて溶離させ、フェノール/クロロホルム抽出により除タンパクした後、エタノールで沈殿させた。回収したRNAは、逆転写してcDNAにし、わずかな変異誘発条件下で、すでに記載した3′及び5′プライマーを用いてPCR増幅させた。RNA:タンパク質の比は、選択のストリンジェンシーを上げるために各回で約4まで上昇させた。総ての選択回で、RNAは対照としての機能する2つの未結合のセンサーチップフローセルを先に通過させ、これは、チップマトリックスに結合することによるアプタマーの偶発的な選択を避けるためでもあった。
SPRバイオセンサーによるアプタマー−gp120相互作用の分析
親和性の測定は、37℃で行った。5000〜7500RUのHIV−1gp120は、上記のようにチップ上に共有結合的に固定化された。アプタマー又は対照核酸は、一連の濃度(5nMから3200nM)で調製され、5μl/minの速度で注入し(KININJECT法)、60分経過後に解離させた。可溶性CD4と結合するgp120の能力に影響を与えることなく、まだ結合している総てのRNAを解離させるために、新鮮調製した100mMのNaOH1〜5μlを注入してリガンドを再生させた。データは、BIAevaluation3.0(BIAcore)及びGraphPad Prism3.00(GraphPad software Inc.、米国)を用いて解析し、Kはkoff及びkonの比から計算した。
ヒト末梢血単核細胞(PBMC)の培養
正常なHIV陰性ドナーのヘパリン処理バフィーコートからFicoll−Hypaque(Pharmacia−Amersham、イギリス)密度勾配遠心分離によりこれらの細胞を単離した。希釈した自己血漿は、貯蔵し、熱不活性化し、清澄化して、白血球培養用の自己血清(AS)の補充に供した。PBMCは、4℃のPBS(Sigma)で6回洗浄し、血小板及び顆粒球を本質的に含まないようにした。PBMCの培養は、マイトジェンによる活性化をすることなく、IL−2のような特異的増殖因子の添加をすることなく行い、2%のASを含有するX−VIVO−10(Bio−Whittaker)で維持した。この方法は、ゆっくりと増殖するリンパ球とマクロファージの混合培養を生成し、マイトジェンで処理されサイトカインを補充された培養よりも初代単離物の高レベルの複製を我々の手で補助するものである。
ウイルスの感染性と中和アッセイ
第7日目のPBMCに、100nMの抗gp120モノクローナルアプタマー又は対照アプタマーSA19(17)とインキュベートしたウイルスを段階希釈して感染させた。8個のレプリケートが、各10倍希釈して使われた。感染の16時間後、接種したウイルス及びアプタマーを含有する培地は、新鮮培地と交換した。培養を14日間維持してから、以前に記載された(31)ようにLTR−PCR用のDNAを調製した。
アプタマーからのエスケープ突然変異体の選択
アプタマーB4ブレークスルー変異株を発生させるために、第7日目のヒトPBMC(107)に、アプタマーB4(1nM)と予めインキュベートしたHIV−1Ba−L(105IU)を感染させた。細胞変性作用が現れるまで、細胞上清試料を2日毎に集めた。最高の感染力価を有する試料が、アプタマーの非存在下で新たに分化したPBMCに感染するために使用され、これによりウイルスを約105IU/mlまで増幅させることができる。同じプロトコルに従って、選択と増幅をさらに4回繰り返し、各選択では使用するアプタマーB4の濃度を上げていった(すなわち 5、15、50及び100nM)。最終回の選択を行った後に、新鮮PBMC中で限界希釈することでウイルスをクローニングした。Env6309+及びEnv8023−プライマー対及び高フィデリティーPCRシステムキット(ロシュ、ドイツ)を用いて、ウイルス陽性のウェルからenv遺伝子をPCR増幅させた。起源となるHIV−1Ba−Lの種ウイルスのenv遺伝子についても同様に得た。
抗体での阻害による結合部位のマッピング
以前に記載された(32)ものを以下のように修正して、主として競合ELISAによりこれを行った。簡潔には、D7324抗gp120 COOHペプチド抗血清(Aalto Bioreagents Plc.)を用いて、Immulon II ELISAプレート(Dynatech Ltd)にgp120を捕捉した。洗浄後、結合したgp120は、HBS緩衝液又はHBS緩衝液で溶解した10μMの可溶性ヒトCD4溶液50μlと共に室温で1時間インキュベートした。プレートを洗浄し、HBS結合緩衝液で溶解したアプタマーB4溶液50μlを、一連の濃度で3回の反復として加え、1時間放置した。抗gp120mAbを、予め直線範囲であると決定した濃度で添加した。洗浄後、結合した抗体をABC Elite増幅キット(Vector)を用いて検出した。
結果
HIV−1 Ba−L のgp120に対するアプタマーの選択
我々はR5株であるHIV−1Ba−Lのgp120に対する2′−フルオロピリミジン含有RNA(2′−F−RNA)アプタマーを選択した。標的タンパク質は、以前に記載されたように産生させ(28)、アプタマーの選択は、BIAcoreバイオセンサーチップ上に標的を固定化し、濃縮が標的からのアプタマーの解離速度が遅いことに基づいたSELEXプロトコルの変法(33,34)を使用して行った(図1A)。2′F−RNAアプタマーは、ヌクレアーゼに耐性であるばかりでなく、潜在的な四次コンホメーションのスペクトルを広げ(16)、未修飾RNA又はNH置換RNAアプタマーと比べて高い親和性を有する、よりコンパクトで頑健なリガンドを生じることから、我々は2′F−RNAアプタマーを使用した(35)。
固定化gp120は、1回目では、アプライされたRNAの0.1%未満と結合したが、2回目では1.5%に、3回目では16%に、4回目では60%に、5回目では75%に増加した。5回目の選択物をPCRで増幅したDNAプールは、TAクローニングした。各クローンは、BIAcore分析によりをスクリーニングし、BIAcore分析で決定したようにgp120と高親和性(Kd5〜100nM)で結合したクローンは少なくとも異なる25個の配列ファミリーに属することが分かった(表1)。モノクローナルアプタマーのほとんどがHIV−1Ba−Lのgp120と選択的に結合したが、B19のようないくつかはX4ウイルスであるHIV−1IIIB由来gp120と顕著な結合を示した(図1C)。まとめると、これらのデータは多数の異なる配列がフォールドしてgp120結合性アプタマーを生じさせることができ、これらのアプタマーのいくつかはこれら2つのR5株とX4株との間で構造的に保存されたgp120上の部位を認識できるであろうことを意味している。
アプタマーによるHIV−1の中和
HIV−1による自然感染時に誘発された抗体は、一般に中和作用に乏しく、感染後期に発生する(36)。さらに、単離されたgp120の形で提示されるエピトープを認識するモノクローナル抗体(mAb)は、集合したビリオンとの関係では、通常同じエピトープと結合しない(37)。mAbによる中和に対するHIV−1の相対的な抵抗性はこれによるものであって、初代単離物では特にはっきりしている。従って、本研究では、HIV−1Ba−Lのgp120に対して単離されたアプタマーが標的細胞のHIV−1感染性を防止又は制限できるかどうかについて我々は尋ねた。終点希釈及びPCRに基づくTCID50アッセイ(31、38)を用いて、我々はアッセイされたアプタマークローン27個のうち25個がPBMC中のHIV−1Ba−Lホモログを中和することを示した(図2A及びB)。これらのアプタマーのほとんどが1000倍を超えてHIV−1Ba−Lを中和し、1つのアプタマー(B4)は5log10でウイルスを中和した。B4はヒトPBMC中で1nM未満の50%阻害濃度(IC50)の値でHIV−1Ba−Lの侵入を阻害した(図2C)。B4を含めてこれまでに試験されたHIV−1Ba−Lを中和するアプタマーは総て、別のR5株であるHIV−1ADAも交差中和した(図2D)。これらの2つの株のgp120は84%しか同一でなく、マクロファージ向性の程度が異なる(38)。従って、少なくとも2つのHIV−1株を中和するための少なくとも5つのアプタマーの能力は、それらが少なくともこのクレードBサブタイプのR5メンバーの間で保存されているgp120の機能的に重要な部位を認識する可能性があることを示唆している。
HIV−1 Ba−L は、アプタマーB4による中和をエスケープするために突然変異しない。
HIV−1は、淘汰圧に応じて、in vivoでの感染時に容易に突然変異し、これにより、免疫による認識をエスケープでき抗ウイルス薬に耐性になることができる変異体を増殖させる(39)。HIV−1の突然変異体は、代替補助受容体の使用に頼ることなく、CCR5拮抗薬の阻害作用に抵抗することができ(40)、類似のエスケープ変異体が病原性を増加させたかもしれないという可能性がそのような薬物の使用への関心を起こす(41)ことが最近示された。従って、我々はHIV−1Ba−Lが、突然変異してアプタマーB4による中和をエスケープできるかどうかを、方法の項に記載したように、アプタマーでチャレンジした後にヒトPBMC中で増殖できる変異体を選択することにより試験した。アプタマー濃度を段階的に上げた5回の選択を行った後で、ウイルスの4つのブレークスルークローンを単離した。env遺伝子のうちgp120をコードする部分を各クローンについて決定し、親ウイルスのその部分と比較した(図3A)。データベース上の他のいかなるHIV−1株の配列に比べて公式のBa−L配列とより密接に関係していたが、親配列がデータベースにおける配列と1.9%異なっていることを我々は観察した(分析を示さず)。4つのブレークスルークローンの総てが、V3ループの先端の推定上の中和エピトープ内を含めて、gp120にいくつかの追加のアミノ酸置換を有していた。次に、我々は、これらの突然変異がHIV−1Ba−L由来クローンを増殖させることによりアプタマーB4による中和抵抗性を付与したかどうかについて試験し、増殖したウイルスにアプタマーB4を再チャレンジさせ、ヒトPBMCに感染させた。アプタマーB4は総てのブレークスルークローンを10倍まで中和した(図3B及び3C)。このことは、突然変異がHIV−1Ba−Lに選択的な利点を何ら付与しなかったことを示している。これらの結果は、アプタマーB4がHIV−1Ba−Lの機能に重大なgp120の領域と結合し、従ってウイルスに対する有害作用を及ぼすことなしに突然変異できないことを示唆している。
gp120へのアプタマーB4の結合は、保存されたCCR5結合表面に影響を与える
アプタマーによる中和のメカニズムと思われるものは、ウイルス受容体の相互作用の阻害によるものである。しかしながら、SPRバイオセンサー分析を用いて、単量体の固定化したgp120に対するsCD4の結合を、B4が妨害しないことを発見した。我々は次に、gp120上のエピトープを以前にマッピングしたモノクローナル抗体の結合をB4が妨害するかどうかについて試験した。我々は、非中和エピトープよりもむしろ保存された中和エピトープ近くでB4が結合するようであると仮定したように、我々が選んだmAbは総て中和した。試験した10個のmAbのうちの1つ、17bだけがCD4の非存在下でアプタマーにより説得力をもって阻害された(図4A参照)。阻害レベルは有意であったが、最高濃度のアプタマーでも50%だけであり、このことは2つの分子の一方が空間的に関係しているが異なる面に結合したか、又はB4の結合が17bのエピトープにおけるわずかなアロステリック変化を引き起こし、抗体の結合を打ち消すことなくその結合レベルを減少させたことを示唆している。17bエピトープは、gp120のV1及びV2超可変ループによって、CD4結合の非存在下で抗体から部分的に隠され(23、42)、ウイルスの主要補助受容体CCR5及びCXCR4の結合部位と重複している(43)。17bのように「CD4i」エピトープに位置する2番目の抗体48dの結合は、CD4の非存在下で高濃度のアプタマーにより阻害されたが、CD4の存在下ではナノモル濃度で阻害された(図4b参照)。3番目のCD4i結合抗体であるCG10はアプタマーB4により全く阻害されなかった。
考察
我々は、潜在的な治療剤によりターゲティングできるHIV−1の一次単離物のエンベロープの保存領域を同定するための新規な戦略を提示する。アプタマーのサイズが小さいこと及び生物物理学的性質により、我々はHIV−1のgp120の保存された部位をターゲティングすることができ、その部位への結合は感染性に対して高度に有効な中和をもたらした。補助受容体の利用が異なるHIV株由来のgp120複合体の構造についての研究は、gp120の表面ループが可変配列で可変トポロジーであるが、主要な受容体相互作用を行う表面を含むタンパク質のコアは、三次構造において顕著に保存されていることを示している(12)。gp120単量体の可変表面ループ間の四次相互作用は、ウイルスが抗体による中和をエスケープするように進化したものと思われるが、批判的に言えば、アプタマーのような比較的小さなリガンドによる妨害に対してgp120の保存されたコアを露出している。
アプタマーによる中和の2つの性質、すなわち効力とエスケープに対する抵抗性は、詳細な解説に値する。B4のようなアプタマーがR5ウイルスの感染性を低下させる能力は、IgG1−b12や2G12などの最も効力の高い抗体と比較した場合に顕著である。これらの抗体は、概して、約300nMの濃度でR5株の感染性を1オーダの強度まで減少させる(44)。一方、アプタマーB4は、100nMで4オーダを超える強度まで感染性を減少させる。実施可能な最高濃度でさえ、抗体によるPI HIV−1の特異的中和は滅多に2オーダの強度を超えない。第二に、抗体を介した中和はin vitro(45)及びin vivo(46)の両方でのウイルスの進化によって迅速に克服される。
HIVの侵入を妨害するために設計された他の治療戦略には、gp41分断ペプチドアナログ(47〜49)及びCCR5の低分子リガンド(40)が含まれる。C34(50)及びT−20(51)のような最も有望なものは、本明細書で記載されたアプタマーとほとんど匹敵するIC50値(〜2nM)を有する。しかし、T−20ペプチドによる阻害に耐性のウイルス変異体が、今や臨床試験で同定された(52)。
我々の結果は、アプタマーによる中和メカニズムの手がかりをいくつかもたらしている。アプタマーB4は、CD4とgp120との相互作用及びgp120上のエピトープがV3ループ、V1V2ループ及び「静止」面上の糖質を有する抗体の結合を阻害しなかった。強力な中和作用を示すアプタマーB4が有するmAb17b及び48dの結合を部分的に阻害する能力は、その中和のメカニズムがgp120とその補助受容体CCR5との相互作用を妨害することによるものであることを示唆している。CD4がgp120に結合しない場合には、17b/48dエピトープは単量体のgp120上で部分的に閉塞され、機能的な三量体のgp120上で完全に閉塞されるが、仮にそうなったとしても、感染時にごく一時的に体液性免疫応答による抗ウイルス作用に対してさらされるだけであることを保証している。対照的に、その小さなサイズ又は生物物理学的性質がおそらく原因で、アプタマーB4はCD4の結合がない状態で中和部位に結合する。抗体48dのCD4依存的なgp120への結合は、CD4の存在下でアプタマーB4によってより強力に阻害され、このことは、アプタマーB4の48dエピトープへの接近が、複合体を形成していないgp120では部分的に遮断されているかもしれないことを示している。興味深いことに、「CD4i」領域に位置する第三の抗体であるCG10は、アプタマーB4により全く阻害されないことを我々は発見した。このことは、そのエピトープの位置がV1V2ループの基部に最も近いことと矛盾せず、従って、これらの3つのエピトープのうちで最も閉塞しているものである(15、53)。B4結合部位が高度に保存されているという事実と合わせると、我々が期待したように、アプタマーを用いたアプローチは、以前に抗体を用いて可能とされたものよりも、より限局性があって機能的に重要なgp120上の中和標的を同定したことを示唆している。
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Figure 2006523084
R5向性HIV−1Ba−Lのgp120と結合するアプタマーの単離を示す図である。(A)選別を4回繰り返した後に、2′F−RNAのポリクローナルなプールはHIV−1Ba−Lのgp120と強い特異的な結合を示し、その結合はさらなる選別サイクルにより強化された。(B)アプタマーB19はHIV−1Ba−L及びHIV−1IIIBの両者のgp120と結合した。全ての実験でアプタマーの濃度は100nMとした。 モノクローナルアプタマーによるHIV−1のR5株の中和を示す図である。ウイルス力価は、表示したアプタマー100nMの存在下で、PBMCで限外希釈することにより検定した。白抜きカラムでは感染性の減少が示されず、シェーディッドカラムでは感染性が10分の1から100分の1への減少、ハッチドカラムでは感染性の10〜10分の1への減少、黒べたカラムは感染性の>10分の減少が示された。A及びBは、アプタマーを作製したHIV−1Ba−L株について、その中和を示す。17種類のアプタマーは、3〜4log10IU/mlでウイルスを中和し、2種類のアプタマーB4及びB84はHIV−1Ba−Lの侵入を4log10IU/mlを超える濃度で阻害した。(C)アプタマーB4は、濃度依存的にHIV−1Ba−Lの侵入を阻害し、IC50値は1nM未満であった。(D)これまでに試験した5つのアプタマーは、別のR5株であるHIV−1ADAについても交差して中和した。 HIV−1Ba−LがアプタマーB4による中和をエスケープできないことを示す図である。(A)アプタマーB4の存在下、PBMC中でHIV−1Ba−Lの選別と継代を5回繰り返すことにより得た4つのブレークスルークローンから増幅したenvの配列決定より推定されたgp120の予測配列。その配列は、接種したウイルス(NIH510*)及びHIV−1Ba−L(M68893)のデータベース配列に対して配置される。点線は配列決定を行っていない部分を示す。「X」は不確実な残基を示す。点はデータベース配列と同一であることを示す。(B)TCID50でアッセイした場合における、ヒトPBMC中での100nMのアプタマーB4によるクローン性HIV−1Ba−L由来ブレークスルーストックの完全な中和。(C)対照アプタマーと比較して、4log10IU/mlを超えるとHIV−1Ba−Lのブレークスルークローンの中和を示す、ID50ソフトウェアで統計的に解析されたTCID50の図による描写。結果は、総てのクローンを代表するものであり、4つのブレークスルークローンの総てが等しく中和される。 gp120に対するmAbの結合に及ぼすアプタマーB4の効果を示す図である。組換えBa−Lのgp120は、ポリクローナル抗体によってマイクロタイタープレートの表面上に捕捉された。指示のある場合には、結合したgp120は、引き続いて可溶性CD4と相互作用した。結合したgp120又はgp120/CD4複合体は、その後、3回の反復として、様々な濃度のアプタマーB4と共にインキュベートした。gp120/アプタマー又はgp120/CD4/アプタマー複合体は、その後、それぞれの直線検出範囲にあることが以前に決定された濃度で、指示された抗gp120 mAbと共にインキュベートした。結合したmAbは、その後、抗Ig−HRPシステムを用いて検出した。その結果は、アプタマーを含まない対照値±標準誤差からの減少%として示す。

Claims (12)

  1. エンベロープを有するウイルスのエンベロープ糖タンパク質に結合でき、前記ウイルスを中和できる核酸分子。
  2. 前記ウイルスがHIVである、請求項1に記載の核酸分子。
  3. 前記ウイルスがHIV−1である、請求項1又は2に記載の核酸分子。
  4. 前記エンベロープ糖タンパク質がgp120である、請求項1から3のいずれか一項に記載の核酸分子。
  5. 前記核酸分子が表1に示されるものから選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の核酸分子。
  6. 前記核酸分子が修飾ヌクレオチドを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の核酸分子。
  7. 前記修飾された塩基が以下の手段
    (i)I、Br、Cl、CHによるピリミジンの6もしくは8位、又はプリンの5位の修飾、
    (ii)NHによるピリミジンの2位の修飾、
    (iii)ピリミジンの修飾O−CH、N−CH及びN−CH
    (iv)糖部2′位の修飾、
    (v)3′位及び/又は5′位のキャッピング
    の任意の1つ又は複数により修飾された、請求項6に記載の核酸分子。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の核酸分子を利用した潜在的な治療ターゲットのスクリーニング法。
  9. 前記方法が競合阻害を伴う、請求項8に記載の方法。
  10. 請求項1から7のいずれか一項に記載の少なくとも1つの核酸分子と、任意選択で1つ又は複数の薬学的に許容可能な担体、希釈剤又は賦形剤とを含む医薬組成物。
  11. HIV感染症の治療に使用するための薬の製造における、請求項1から7のいずれか一項で記載された核酸分子の使用。
  12. HIV感染症の治療法であって、それを必要とする対象に請求項1から7のいずれか一項で記載された少なくとも1つの核酸分子の有効量を投与することを含む治療法。
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