JP2006521698A - 固体エネルギー変換器 - Google Patents

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Abstract

熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、又は電気エネルギーを冷却に変換するための半導体又は半導体−金属の実装を有する固体エネルギー変換デバイス及び方法が提供される。n型の熱から電気への実施形態においては、金属又は半導体材料からなる高濃度にドープされたnエミッタ領域は、キャリアをn型ギャップ領域に注入する。p型層は、エミッタ領域とギャップ領域との間に配置され、対応するフェルミ準位の不連続性を許容し、エネルギーにより電子をソートするために電位障壁を形成する。ギャップ領域のコレクタ側に付加的なp型層を任意に形成することができる。より高いキャリア濃度(p)を有するこれらの層の1つのタイプは、デバイスの低温側でブロッキング層として働き、ギャップのn型濃度に近いキャリア濃度を有する別の層(p**)は、熱電逆流成分を減少させる。デバイスの両側のオーミック接触は、熱を電気に変換するために外部負荷を通して電気回路を閉じる。冷却器の場合には、外部負荷は、外部電源装置によって置き換えられる。

Description

本発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換すること、および電気エネルギーを冷却に変換することに関し、より詳細には半導体ダイオードの実装を用いる固体熱イオン変換器に関する。
熱イオンエネルギー変換は、熱イオン放出によって熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換する方法である。この方法においては、金属を加熱し、金属の表面の電子の一部に、抑制力に打ち勝って脱出するのに十分なエネルギーを付与することによって、金属の表面から電子が熱イオンとして放出される。他のほとんどの従来の電気エネルギー発生方法とは異なり、熱イオン変換は、熱を電気に変換するために、電荷以外のエネルギーの中間形態又は作動流体のいずれも必要としない。
そのほとんどの基本形態においては、従来の熱イオンエネルギー変換器は、熱源に接続された1つの電極と、ヒートシンクに接続され、介在する空間によって第1電極から分離された第2電極と、電極を電気負荷に接続するリードと、筐体とを含む。筐体内の空間は、高度に脱気され又はセシウムのような適切な希薄蒸気で満たされる。
従来の熱イオン変換器における必須の工程は、以下の通りである。熱源が、1つの電極、すなわちエミッタに十分に高い温度の熱を供給し、そこから電子が熱イオンとして、脱気され又は希薄な蒸気で満たされた電極間の空間に蒸発される。電子は、この空間を通り抜けて、他の電極、すなわちヒートシンクに近い低い温度に保たれたコレクタの方に移動する。そこで電子が凝縮し、外部電気リード、及びエミッタとコレクタとの間に接続された電気負荷を通して高温電極に戻る。電気負荷を通した電子の流れは、電極間の温度差によって維持される。したがって、電気的仕事は負荷に引き渡される。
熱イオンエネルギー変換は、熱源と接触する電子仕事関数の低いカソードが電子を放出することになるという概念に基づくものである。これらの電子は、低温の仕事関数の高いアノードによって吸収され、それらは外部負荷を通してカソードに戻ることができ、そこでそれらは有用な仕事を行う。実用的な熱イオン発生器は、カソードに用いられる利用可能な金属又は他の材料の仕事関数によって制限される。別の重要な制限は、空間電荷効果である。カソードとアノードとの間の空間における帯電した電子の存在は、熱イオン電流を減少させる追加的な電位障壁をもたらす。これらの制限は、最大電流密度に悪影響を及ぼし、それにより大規模熱イオン変換器を開発する際に大きな問題を与える。
従来の熱イオン変換器は、典型的には、真空変換器又はガス充填変換器として分類される。真空変換器は、電極間に脱気媒体を有する。これらの変換器は、実際の用途に限りがある。
ガス充填変換器の第1のクラスの実施形態には、電極間の空間に陽イオンを発生させる気化物質が与えられる。この気化物質は、通常は、セシウム、カリウム及びルビジウムといった気化アルカリ金属である。これらの陽イオンが存在するので、解放された電子は、エミッタからコレクタにより容易に移動することができる。このタイプの従来のデバイスにおけるエミッタ温度は、陽イオン発生物質の気化温度によって或る程度決まる。一般に、エミッタ温度は、これらの従来のデバイスにおいてイオンの有効な生産が達成される場合、陽イオン発生物質の容器(reservoir)の温度の少なくとも3.5倍となる。
ガス充填変換器の第2のクラスの実施形態には、イオンを発生させるための第3の電極が与えられ、これらの従来のデバイスの電極間の空間におけるガスは、ネオン、アルゴン又はキセノンといった不活性ガスである。これらの変換器は、約1500Kといった、より低い温度で作動することもできるが、それらはより複雑である。
典型的な従来の熱イオンエミッタは、約1400Kから約2200Kの範囲の温度で作動し、熱イオンコレクタは、約500Kから約1200Kの範囲の温度で作動する。最適な作動条件の下で、全体的なエネルギー変換効率は、5%から40%の範囲であり、電力密度は、1から100ワット/cmのオーダーであり、電流密度は、5から100A/cmのオーダーである。一般に、放射損失を考慮に入れた設計においては、エミッタ温度がより高くなると、効率、電力、及び電流密度がより高くなる。典型的な変換器の1つのユニットから電力が引かれるときの電圧は、0.3から1.2ボルトである、すなわち、普通の電解セルとほぼ同じである。高い電力定格周波数を有する熱イオンシステムは、電気的に直列に接続された多くの熱イオン変換器ユニットを含む。各熱イオン変換器ユニットは、典型的には10から500ワットの定格である。
熱イオン変換器の高温特性は、特定の用途においては有利であるが、それらは他の用途においては、要求されるエミッタ温度が一般に多くの従来の熱源の実用上の性能を超えるため、限定的である。対照的に、典型的な熱電変換器は、約500Kから約1500Kの範囲の熱源温度で作動する。しかしながら、最適条件の下であっても、全体的な熱電エネルギー変換効率は、たったの3%から10%の範囲であり、電力密度は、普通は数ワット/cmより小さく、電流密度は、1から100A/cmのオーダーである。
物理学の観点から、熱電デバイスは、熱イオンデバイスと類似している。両方のケースにおいて、金属又は半導体に温度勾配が生じ、両方のケースは、電子の動きが電気であるという概念に基づいている。しかしながら、電子の動きはまた、エネルギーを伝える。熱イオンデバイスと熱電デバイスとの両方に関して強制電流がエネルギーを運ぶ。熱電デバイスと熱イオンデバイスとの主な違いは輸送機構にあり、熱イオン系については弾道及び拡散輸送であり、熱電子系についてはオーミック輸送である。オーミック性の流れは、巨視的には拡散であるが、微視的には拡散ではない。区別する特徴は、過剰キャリアが存在するかどうかである。熱電系においては、通常存在するキャリアが電流をもたらす。熱イオン系においては、電流は、過剰キャリアがギャップに入ることに起因する。熱イオンデバイスは、電子が弾道的にギャップを乗り越え及び横切る場合に比較的高い効率を有する。熱イオンデバイスについては、全ての運動エネルギーが、一方の電極から他方の電極に伝えられる。熱電デバイスにおける電子の動きは、準平衡及びオーミック性であり、平衡のパラメータであるゼーベック係数の観点で説明することができる。
狭い障壁を有する構造においては、電子は、それらが障壁を横切る際に衝突を経験するのに十分なだけ遠くに移動しない。こうした状況の下では、熱イオン放出理論の弾道バージョンが、電流輸送をより正確に表現する。
従来技術によれば、真空変換器又はガス充填変換器を用いることによる上記の問題への解決策が求められていた。真空変換器による空間電荷効果を減少させる試みは、電極間の分離をマイクロメートルのオーダーにまで減少させることに関係していた。ガス充填変換器による同効果を減少させる試みは、エミッタの前方の電子雲への陽イオンの導入をもたらした。それにもかかわらず、これらの従来のデバイスには、制限された最大電流密度及び温度体制などに関係する欠点が依然としてある。
したがって、高い効率及び高い電力密度を有する低温体制で熱エネルギーを電気エネルギーに変換するための、より満足な解決策を提供する必要性がある。
米国特許第6,396,191号B1明細書 P.Hagelstein及びY.Kucherov著、G.S.Nolas編、2001 Fall Materials Research Society Conference、マサチューセッツ州ボストン、第691巻、p319−324 G.Slack、CRC Handbook of Thermoelectrics、CRC press、1995、p420
本発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、又は電気エネルギーを冷却に変換するための半導体又は半導体−金属の実装を有する固体エネルギー変換デバイス及び方法に関する。本発明のn型の熱から電気への実施形態においては、金属又は半導体材料からなる高濃度にドープされたnエミッタ領域は、キャリアをn型ギャップ領域に注入する。p型層は、エミッタ領域とギャップ領域との間に配置され、対応するフェルミ準位の不連続性を許容し、エネルギーにより電子をソートするために電位障壁を形成する。
ギャップ領域のコレクタ側に付加的なp型層を任意に形成することができる。より高いキャリア濃度(p)を有するこれらの層の1つのタイプは、デバイスの低温側でブロッキング層として働き、ギャップのn型濃度に近いキャリア濃度を有する別の層(p**)は、熱電逆流成分を減少させる。これらのp型層は、コレクタ側で単独で又は組み合わせて用いることができる。デバイスの両側のオーミック接触は、外部負荷を通して電気回路を閉じる。冷却器の場合には、外部負荷は、外部電源装置によって置き換えられる。
本発明の付加的な実施形態においては、サーマル・ダイオード・スタックだけでなくp型変換器を形成することができる。本発明は、電子だけでなく正孔に関しても働く。本発明のデバイスにより熱力学的限界に近づく効率を達成することができる。
本発明のこれらの及び他の特徴は、以下の説明及び添付の請求項からより十分に明らかとなり、又は以下に記載される本発明の実施によって習得することができる。
本発明の上述の及び他の特徴が得られる方法を説明するために、上記に簡潔に説明された本発明のより詳細な説明が、添付の図面に図示されたその特定の実施形態を参照することによって与えられる。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示すものであり、したがって、それらは範囲を制限すると考えられるべきではないという理解の下、本発明は、付属の図面の使用を通じてさらに詳しく詳細に説明される。
本発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、又は電気エネルギーを冷却に変換するために半導体又は半導体−金属の実装を有する固体エネルギー変換デバイスに関する。本発明は、電子だけでなく正孔に関して実施することができる。本発明のデバイスにより、熱力学的限界に近づく効率を達成することができる。
図面を参照すると、図1は、所与の半導体デバイスの熱電性能を改善するサーマル・ダイオード10の形態の、本発明の固体エネルギー変換器の一実施形態の概略図である。図1に示されるように、サーマル・ダイオード10は、n型導電性を有し、高温の熱交換表面14と熱的に連通しているエミッタ領域12を含む。エミッタ領域12は、電子放出のためのドナー濃度nを有するn型領域16を含む。ドナー・ドーピングnを有する半導体ギャップ領域18は、エミッタ領域12と電気的に及び熱的に連通している。アクセプタ濃度pを有するp型障壁層20は、エミッタ領域12とギャップ領域18との間に挟まれている。障壁層20は、エミッタ領域12とギャップ領域18との間に電位障壁とフェルミ準位の不連続性とを与える。
さらに図1に示すように、サーマル・ダイオード10は、低温の熱交換表面24と熱的に連通しているコレクタ領域22を任意で含むことができる。ギャップ領域18は、存在するときにはコレクタ領域22と電気的に及び熱的に連通している。第1オーミック接触26は、エミッタ領域12と電気的に連通し、第2オーミック接触28は、コレクタ領域22と電気的に連通している。第1及び第2オーミック接触26、28は、熱を電気に変換するために外部負荷(R)を通して電気回路30を閉じる。或いは、第1及び第2オーミック接触26、28は、電気を冷却に変換するために外部負荷の代わりに外部電源装置(PS)を通して電気回路30を閉じることができる。
コレクタ領域22は、熱電逆流成分を減少させるために、ギャップ領域18に隣接するキャリア濃度p**を有する付加的な注入障壁層(P)を含むことができる。コレクタ領域22はまた、付加的な補償層(p)を含むことができ、それはギャップ領域18のドナー濃度と同じアクセプタ濃度pを有し、変換器の低温側でブロッキング層として働く。
コレクタ領域22はまた、p型層と、付加的な注入層(p)及び付加的な補償層(p)との両方を含むことができ、このとき注入層は、ギャップ領域と補償層との間に配置される。
エミッタ領域12及びギャップ領域18は、サーマル・ダイオード10の熱電性能を大きく改善し、デバイスは、コレクタ領域22なしでも実現可能であることを理解されたい。
エミッタ領域12は、金属、金属合金、半導体又はドープされた半導体といった電気及び熱伝導性材料からなる。エミッタはまた、基板上に電気及び熱伝導性材料を含むことができる。エミッタ領域の好適な材料の例は、Hg1−xCdTe、CdAs、CdSnAs、SiGe合金、TAGS、InAs1−x、Sb、GaIn1−x、AsSb1−y、PbTe、PbSe、PbS、Ge1−xSnなどを含むがこれらには制限されない。エミッタ領域12は、約1μmより大きい厚さ又は約2キャリア散乱長を有することができる。
ギャップ領域18は、InSb、HgCdTe、CdAs、CdSnAs、Ge1−xSn、CdGeAs、InGaSbAs、PbTe、PbS、PbSeなどの半導体材料に形成することができる。ギャップ領域に用いられる半導体材料は、テルルのようなn型不純物がドープされたウェハーの形態とすることができる。ギャップ領域18は、半導体材料の第1層と、金属か又は高濃度にnドープされた異なる半導体材料からなるヒートフロー密度を減少させる第2層を含むようにセグメント化することができる。
ギャップ領域18の半導体ギャップ(第1層)は、電位障壁構造を保つために、1又はそれ以上のキャリア散乱長と同じ程度の薄さとすることができる。例えば、半導体ギャップは、少なくとも1キャリア散乱長幅、好ましくは少なくとも5キャリア散乱長幅とすることができる。ギャップ領域は、約1mmまでの全厚さを有することができる。ギャップ領域に用いることができる金属材料には、Mo、鋼などがある。
p型障壁層20は、約1μmまでの厚さを有することができ、p型不純物(例えば、Co、Zn、Ge、Mn、Mg、Fe、Cu、Ag、Crなど)がドープされたInSbのような半導体の付着によって形成することができる。以下により詳しく説明するように、p型層のpドーピング濃度は、p>n(m /m )のときのギャップ領域のnドーピング濃度に関係し、ここで、m は正孔の有効質量であり、m は電子の有効質量であり、下付き文字iは所与の温度におけるキャリアのイオン化したフラクションを示す。
本発明の固体エネルギー変換器の別の実施形態においては、図1のサーマル・ダイオード10は、p型導電率を有するように形成することができる。こうした実施形態は、高温の熱交換表面と熱的に連通しているエミッタ領域12を含み、このときエミッタ領域は、正孔放出のためのアクセプタ濃度pを有するp型領域を含む。ドナー・ドーピングpを有する半導体ギャップ領域18は、エミッタ領域12と電気的に及び熱的に連通している。ドナー濃度nを有するn型障壁層20は、エミッタ領域12とギャップ領域18との間に挟まれる。p型サーマル・ダイオードは、低温の熱交換表面と熱的に連通しているコレクタ領域22を任意で含むことができる。第1オーミック接触は、エミッタ領域12と電気的に連通し、第2オーミック接触28は、コレクタ領域22と電気的に連通している。
本発明の変換器デバイスは、当業者には周知の金属及び半導体層を形成するのに典型的に用いられる従来の付着技術によって形成することができる。
以下の実施例は、本発明を説明するために与えられるのであって、本発明の範囲を制限することを意図したものではない。
実施例1−エミッタ及び変換器の設計
本発明の開発にあたり、その市販上の入手のしやすさにより、モデル半導体材料としてアンチモン化インジウム(InSb)を用いた。InSbは、最も高い公知の電子移動度及び最も大きい散乱長(室温において0.8ミクロン)の1つを有する。一方、InSbの熱伝導度は比較的高く、結果として平均熱電性能指数(最適条件のときZT=0.2)を下回ることになる。InSbについて実験的に達成されたほとんどの結果は、特性について補正を有する他の種々の半導体にも当てはまることを理解されたい。しかしながら、この手法が機能しない2つの極端な例は、バンドギャップが小さすぎ(kTより小さい、ここでkはボルツマン定数であり、Tは絶対温度である)、又は大きすぎて、10kTより小さいといった妥当な障壁高さ内で熱電流により誘起されたフェルミ準位の不連続性をもたらすのが困難なときである。
本発明の設計においては、テルル(n型)がドープされたウェハー(ギャップ)が用いられた。ドーピング・レベルは、1立方センチメートルあたり約1018原子(原子/cm)であった。n型変換器の基本設計は、n/p/nであり、ここでnはエミッタ(金属又は半導体のいずれかとすることができる)であり、pは障壁層であり、nはギャップ材料である。対応するp型変換器の配置は、p/n/pであり、ここでpはエミッタであり、nは障壁層であり、pはギャップ材料である。p型変換器の実施形態は、それに関する物理系が同じであり、かつ設計の変更が明白であるという理解により、簡潔にするためにさらに説明しない。変換器のコレクタ側では、p型補償層の付加により、デバイス性能がさらに改善される。以下に説明される付加的な電流注入効果は、さらに高いデバイス性能を与えることができる。
本発明に係る変換器を形成するにあたり、テルルが高濃度にドープされたInSb層を付着させることによって、或いはIn、Mo、又はIn−Ga共晶の形態の金属層を付着させることによって、n領域を有するエミッタ層が形成された。ホットエレクトロン注入のための電位障壁をもたらし、フェルミ準位の不連続性を与えて、エミッタの電気的短絡を防止するために、p型層が形成された。n型ギャップ上に何らかのp型層を付加することにより、電位障壁がもたらされるが、十分に高い濃度のp型キャリアだけがフェルミ準位の不連続性を保証する。言い換えれば、p型層はセパレータとして機能する。ドナー及びアクセプタ濃度に対する伝導帯の底に対するフェルミ準位の位置付けは、Kaneの図によって説明される。図2は、InSbについてのKaneの図であり、イオン化したアクセプタ濃度(左)とイオン化したドナー濃度(右)に対するフェルミ準位(meV)のプロットを示す。図2は、300K、350K、400K、450K、500K、550K及び600Kの温度のときの結果を示す。
p型層は、InSbにおける空孔がTe(50meV)と同じイオン化エネルギーをもつp型不純物を形成するという事実に基づく方法を用いて形成された。これは、n型不純物とp型不純物との両方の相対濃度が、全ての温度変化範囲にわたって同じままであるという意味で便利である。不活性ガスの実装によって誘起された空孔濃度を、TRIM−91ソフトウェア(Ziegler and Biersack,IBM,1991)によってモデル化した。図3Aは、Teが1×1018cm−3までドープされたInSbに20−350keVHeを打ち込んだ後の算出されたキャリア濃度不純物プロフィールのプロットであり、図3Bは、室温での打ち込みに関する対応する計算された障壁形状である。
この特定の不純物プロフィールその他は、市販の打ち込み装置(カリフォルニア州サニーベール所在のCore Systems,Inc.)を用いて実現された。打ち込まれたInSbウェハーは、典型的には数ミリメートル四方の小断片に切断され、他で説明された(例えば、引用によりここに組み入れる、非特許文献1を参照されたい)試験装置において試験された。イオン打ち込み層をもたない同じウェハーの断片は熱電対照を与えた。厚さ0.5mmのウェハーについての累積試験結果が、異なるエミッタ障壁高さ及び温度のときの多数の熱電性能としての相対電気出力のプロットで図4に示される。
障壁幅は、図2に示されたのと同じであった。性能のピークは、約1kT幅(kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度である)であった。313Kにおいては、障壁高さが約4kTに到達するまで、熱電性能に関する変化は存在しない。最適な障壁高さは、温度が上昇するにつれて低下する。観測された熱電出力は6回までであった。
電子の有効質量は、m =m/m=0.0136(mは自由電子質量)であり、正孔の有効質量は、m =m/m=0.2である(非特許文献2を参照されたい)。比は14.7であり、実験ピーク性能は、正孔濃度が電子濃度より約14.5−15.5倍高いときに生じる。言い換えれば、フェルミ準位の不連続性、この特定のケースでは最大出力は、非局在化補償層が存在するときに生じる。ギャップの低いドーピング・レベルにおいては、最大性能は、より高い障壁を与えるために、補償レベルより高い障壁ドーピング・レベルにおいて達成されることに注目されたい。しかし、ほとんどのケースにおいては、補償条件は十分である。その開示内容を引用によりここに組み入れる特許文献1においては、p及びn型不純物の濃度が同じであるときの局在化補償点における最大コレクタ性能が説明される。
一般的なケースでは、局在化補償は、
=n (1)
として所与の半導体について書くことができ、pは、イオン化アクセプタ不純物濃度であり、nは、イオン化ドナー不純物濃度である。不純物のイオン化割合は、(例えばアクセプタにおいては)p=p/(1+g exp−{E−E/kT}として定められ、Eは所与の不純物についてのイオン化エネルギーであり、Eはフェルミ準位であり、gはInSbの場合は4である縮退係数であり、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度である。最大エミッタ性能に対応する非局在化補償については、
>n(m /m ) (2)
である。
式(2)は、InSb、好ましくはその他の半導体のエミッタ側を最適化できるようにする。熱電性能の6倍の増加は、InSbデバイスを比較的良好な熱電状態に上昇させる。1018cm−3Teドーピング及びp型障壁を有するInSbギャップのフェルミ準位及び伝導帯の底の理想算出位置が、図5のプロットに示されている。
散乱長より大きい厚さを有する真性材料層は、局在化された補償層と機能的に同じとなるように見え、製造のための代替物とみなすことができる。この場合には、n型変換器は、n/i/n/iとなるように見え、ここでnはエミッタであり、iはエミッタ真性層であり、nはギャップ材料であり、iはコレクタ真性層である。幾つかのケースでは、局在化障壁と非局在化障壁との両方の組み合わせが好ましいことを理解されたい。
より有効な材料が、例えば、Hg1−xCdTe、CdAs、CdSnAs、SiGe合金、TAGS、InAs1−x、Sb、GaIn1−x、AsSb1−yなどで始まる場合には、熱力学的限界に近づく効率を達成することができる。Inドープ・エミッタのHg0.86Cd0.14Teについて理想的なカルノーサイクルの40%が実験的に観測されたが、この数字はさらに改善することができる。より高い温度での作動のための実際のデバイスは、濃度プロフィールのウォッシュアウトを防止するために、エミッタ界面において障壁材料のキャリアのトンネル散乱長より薄い薄型拡散障壁層を要求する。公知の拡散障壁は、典型的には、TiN、ZrN、HfN、TaN、Wなどのような耐熱材料からなる。HgCdTeの場合には、公知の拡散障壁材料はYb(酸化イッテルビウム)である。
実施例2−コレクタ設計
変換器のコレクタ側の障壁高さの影響を研究するのに同じ打ち込み方法を用いた。コレクタ障壁高さに対する熱電性能に正規化された電気出力の形態の実験結果が図6のプロットに示されている。コレクタ温度(T)は室温に近かった。2つの別の影響を観測することができる。低い障壁高さにおいては、1つのピークは、局在化された補償の近辺であり、p型不純物の濃度はn型不純物の濃度に等しい。この場合には、ドナー及びアクセプタのイオン化エネルギーは同じである。より高い障壁高さにおいては、第2のピーク位置は、対応する温度のときの図4とほぼ同じであり、ギャップからコレクタ接合への電流注入が存在することを意味する。また、このピークは、非局在化補償層に対応する。エミッタ及びコレクタは、エミッタ及びコレクタ層の両方の厚さより数倍厚い半導体層によって分離される。したがって、エミッタ及びコレクタ側は、少なくとも変換器の両端の開放電圧が両方の障壁高さより小さいときの限度内で、ほとんど別々に作動するとみなすのが妥当である。これは、別の注入障壁、ブロッキング層又はその両方とエミッタ障壁とを組み合わせる機会を与える。
例えば、図7は、別の注入障壁と組み合わされたエミッタ障壁(1018cm−3Teドーピング及び0.5mmの厚さを有するInSbギャップ領域)を有する最適化された変換器の算出されたエネルギーレベルのプロットである。エミッタの高温側の温度はThot=300℃であり、コレクタの低温側の温度はTcold=10℃である。図8は、ブロッキング層と組み合わされたエミッタ障壁(1018cm−3Teドーピング及び0.5mmの厚さを有するInSbギャップ領域)を有する最適化された変換器の算出されたエネルギーレベルのプロットである。エミッタの高温側の温度はThot=300℃であり、コレクタの低温側の温度はTcold=10℃である。図9は、別の注入障壁及びブロッキング層と組み合わされたエミッタ障壁(1018cm−3Teドーピング及び0.5mmの厚さを有するInSbギャップ領域)を有する最適化された変換器の算出されたエネルギーレベルのプロットである。エミッタの高温側の温度はThot=300℃であり、コレクタの低温側の温度はTcold=10℃である。
障壁高さは、図4及び図6の実験グラフから得ることができる。同じ障壁高さはまた、コレクタ・ブロッキング層の式(1)と、エミッタ及びコレクタ注入層の式(2)とにより、Kaneの表(図1参照)を用いて得ることができる。熱電性能の対応する強化(開放電圧が対応する障壁高さを下回る限度内での)は、コレクタ注入層の場合には約9、ブロッキング層の場合には約8、又はこれらの全ての層が存在するときには約14程度の高さとすることができる。
薄いプレートにおいては、熱電性能の強化は、熱電開放電圧がより低く、コレクタ障壁に干渉しないことから、もっと劇的なものとすることができる。厚さ0.5mmのプレート(ギャップ)の全ての性能の強化は、ギャップ自体より300倍小さい、組み合わされた厚さを有する2つの薄層からもたらされる。ホットキャリアは、障壁を横切った後に、ギャップに伝わり、散乱する。およそ5−10の散乱の後に、ホットキャリアが完全に熱中性子化され、ギャップ内のキャリア分布は、乱れのないフェルミ分布に戻る。InSbにおいては、散乱長は、室温では約0.8ミクロンであり、4−8ミクロンの後にギャップはデバイス性能に大きく寄与しないことを意味する。
多数のデバイスのスタックが作成され、接触抵抗が付加的なデバイスからの利得を超えない場合には、効率は、5−10散乱長より大きい厚さを有するより多くのデバイスを付加することによって得られる。この手法は、別のデバイスについて少し詳しく特許文献1において説明される。理想的には、各デバイスの障壁又は少なくともデバイスのブロックは、式(2)に従う温度で作動するように調節されるべきである。多数の直列のデバイスには、エミッタ注入障壁のみ、エミッタ及びコレクタ注入障壁、エミッタ及びコレクタ・ブロッキング障壁、又は3つの全ての障壁を同時に形成することができる。
例えば、図10Aは、高温側(T)にn/p/nの設計構造を有する第1ダイオード110を有するエミッタ注入障壁のみのスタック100と、n層を有する低温側(T)において終端する第1ダイオード110と同じ構造の複数の繰り返しNダイオード120とを含む本発明のサーマル・ダイオード変換器の概略図である。図10Bは、エミッタ障壁と補償層(コレクタ・ブロッキング障壁)スタック200とを含む本発明のサーマル・ダイオード変換器の概略図である。スタック200は、高温側(T)にn/p/n/pの設計構造を有する第1ダイオード210と、n層を有する低温側(T)において終端する同じ構造の繰り返しNダイオード220とを有する。図10Cは、エミッタ障壁とコレクタ注入障壁スタック300とを含む本発明の別のサーマル・ダイオード変換器の概略図である。スタック300は、高温側(T)にn/p/n/pの設計構造を有する第1ダイオード310と、n層を有する低温側(T)において終端する同じ構造の繰り返しNダイオード320とを有する。
さらに、本発明のサーマル・ダイオード変換器はまた、エミッタ障壁プラス補償層と、コレクタ注入障壁スタックとを含むことができる。このスタックは、図1に示されたダイオードと同様のn/p/n/p/pの設計構造を有する第1ダイオードと、図10A−10Cに示されるようなn層で終端する第1ダイオードと同じ構造を有する繰り返しNダイオードとを有する。
注入障壁を表すいくつかの方法がある。1つは、障壁高さを下回るエネルギーを有する全てのキャリアを止める電位障壁である。障壁を乗り越えるキャリアは、順方向に移動するキャリアの多数を構成し、障壁からの散乱長距離において、有効なキャリア温度は、障壁高さより高い。100meVの障壁においてはおよそ1200Kであり、この層におけるフェルミ分布からの幾らかの希薄化がある。全ての態様において線形デバイス挙動であると仮定すると、障壁は、同じ材料の熱電層とみなすことができるが、室温のときより4倍高いゼーベック係数か、又は障壁なしの同じ層と比べて16倍高い性能指数を有する。
僅かな散乱長の後に、キャリアは再び熱平衡となり、障壁注入を繰り返すことができる。2つの熱電プレートのスタックとは異なるが、次の直列のデバイスは、界面温度より高い障壁のさらなる関数である平衡ゼーベック係数に寄与し、第1デバイスに近づけることができる。2つのデバイスのスタックは、ほぼ2倍のゼーベック係数と、2倍の熱及び電気抵抗を有するが、性能指数がゼーベック係数の二乗のように増加するため、平衡性能指数が増加する。
厚さ0.5mmのデバイスにおいては、約50−60の障壁構造に適応することができる。実際は、各界面の接触抵抗は、デバイスを通る熱の流れを減少させ、注入電流は、全ての熱の流れの一部であり、そのため熱電効果に対する効果の大きさが減少することになる。単純なモデリングは、温度に対する開放電圧の直線的依存があると仮定すると、フォノン不適合成分のみが接触熱抵抗に寄与する理想的な接触においては、最適な界面の数は約20であり、25倍の性能指数の増加(gain)を有する。100界面のあとには、増加は存在しない。より複雑なスタックは、温度調節された障壁などを含むことができる。
図10A−図10Cに示された設計は、平衡ペルチェ係数が別の障壁高さの和に比例するので、冷却用途に非常に有用である。性能の係数は、ペルチェ係数の二乗に比例し、小さい障壁であっても、非常に良好な冷却性能をもたらす。
既に説明したように、約5−10散乱長の後に、ギャップは、デバイス性能に大きく寄与しない。これは、半導体材料の厚さのほとんどが金属に置き換えられることを意味する。この場合の金属層は、特定の熱の流れを減少させるのに用いられる。デバイスは、金属プレート上に上述のようなエミッタ・コレクタ半導体構造を付着させることによって作成することができる。金属は、熱膨張係数の点で半導体に適合されるべきである。幾つかのケースでは、金属とエミッタ・コレクタ構造との間に、薄い半導体中間アモルファス層が必要とされることがある。p型変換器においては、信頼性のあるオーミック接触が要求されることから、金属ギャップはより問題となる。
本発明は、その精神又は本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化することができる。説明された実施形態は、全ての点で、単なる例示的なものであって限定的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明によってではなく特許請求の範囲の請求項によって示される。請求項の均等物の意味及び範囲内に含まれる全ての変更は、その範囲内に包含されるべきものである。
所与の半導体デバイスの熱電性能を改善する、本発明のサーマル・ダイオード実施形態の概略図である。 イオン化したアクセプタ濃度(左)とイオン化したドナー濃度(右)に対する、伝導体の底に対するInSbのフェルミ準位のプロットである。 He−4の打ち込みのときの算出されたキャリア濃度不純物プロフィールのプロットである。 図3Aに対応する障壁形状のプロットである。 エミッタ障壁高さに対する相対電気出力のプロットである。 1018cm−3Teドーピングとp型障壁とを有するInSbギャップ領域についてのフェルミ準位及び伝導帯の底の理想算出位置のプロットである。 コレクタ障壁高さに対する熱電性能に正規化された相対電気出力のプロットである。 別の注入障壁と組み合わされたエミッタ障壁を有する本発明の最適化された変換器の算出されたエネルギーレベルのプロットである。 ブロッキング層と組み合わされたエミッタ障壁を有する本発明の最適化された変換器の算出されたエネルギーレベルのプロットである。 別の注入障壁とブロッキング層との両方と組み合わされたエミッタ障壁を有する本発明の最適化された変換器の算出されたエネルギーレベルのプロットである。 エミッタ注入障壁のみのスタックを含む本発明のサーマル・ダイオード変換器の概略図である。 エミッタ注入障壁プラス補償層のスタックを含む本発明のさらに別のサーマル・ダイオード変換器の概略図である。 エミッタ注入障壁プラスコレクタ注入障壁スタックを含む本発明のさらに別のサーマル・ダイオード変換器の概略図である。

Claims (36)

  1. n型導電性を有する固体エネルギー変換器であって、
    高温の熱交換表面と熱的に連通しているエミッタ領域であって、電子放出のためのドナー濃度nを有するn型領域を含むエミッタ領域と、
    ドナー・ドーピングnを有する半導体ギャップ領域であって、前記エミッタ領域と電気的に及び熱的に連通しているギャップ領域と、
    アクセプタ濃度pを有し、前記エミッタ領域と前記ギャップ領域との間に挟まれているp型障壁層であって、前記エミッタ領域と前記ギャップ領域との間に電位障壁とフェルミ準位の不連続性とを与えるように構成されたp型障壁層と
    を含むことを特徴とする固体エネルギー変換器。
  2. 低温の熱交換表面と熱的に連通しているコレクタ領域をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の固体エネルギー変換器。
  3. 前記ギャップ領域は、前記コレクタ領域と電気的に及び熱的に連通していることを特徴とする請求項2に記載の固体エネルギー変換器。
  4. 前記エミッタ領域と電気的に連通している第1オーミック接触をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の固体エネルギー変換器。
  5. 前記コレクタ領域と電気的に連通している第2オーミック接触をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の固体エネルギー変換器。
  6. 前記第1及び第2オーミック接触は、熱を電気に変換するために外部負荷を通して電気回路を閉じることを特徴とする請求項5に記載の固体エネルギー変換器。
  7. 前記第1及び第2オーミック接触は、電気を冷却に変換するために外部電源装置を通して電気回路を閉じることを特徴とする請求項5に記載の固体エネルギー変換器。
  8. 前記エミッタ領域は、金属か又は高濃度にnドープされた異なる半導体材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の固体エネルギー変換器。
  9. 前記ギャップ領域は、少なくとも1キャリア散乱長幅を有することを特徴とする請求項1に記載の固体エネルギー変換器。
  10. 前記ギャップ領域は、少なくとも5キャリア散乱長幅を有することを特徴とする請求項1に記載の固体エネルギー変換器。
  11. 前記ギャップ領域は、セグメント化され、半導体材料の第1層と、金属か又は異なる半導体材料の第2層を含むことを特徴とする請求項1に記載の固体エネルギー変換器。
  12. 前記p型障壁層のpドーピング濃度は、p>n(m /m )であるときのギャップ領域のnドーピング濃度に関係し、ここで、m は正孔の有効質量であり、m は電子の有効質量であり、下付き文字iは所与の温度におけるキャリアのイオン化したフラクションを示すことを特徴とする請求項1に記載の固体エネルギー変換器。
  13. 前記コレクタ領域は、熱電逆流成分を減少させるために、前記ギャップ領域に隣接するキャリア濃度p**を有する付加的な注入障壁層を含むことを特徴とする請求項2に記載の固体エネルギー変換器。
  14. 前記コレクタ領域は、前記変換器の低温側でブロッキング層として働くアクセプタ濃度pを有する付加的な補償層を含み、前記アクセプタ濃度は、前記ギャップ領域のドナー濃度と同じであることを特徴とする請求項2に記載の固体エネルギー変換器。
  15. 前記コレクタ領域は2つのp型層を含み、一方の層は、前記変換器の低温側でブロッキング層として働くキャリア濃度pを有し、他方の層は、付加的な注入障壁層として働くキャリア濃度p**を有し、熱電逆流成分を減少させるために前記ギャップ領域に隣接していることを特徴とする請求項2に記載の固体エネルギー変換器。
  16. 前記付加的な注入障壁層のp**ドーピング濃度は、p>n(m /m )であるときのギャップ領域のnドーピング濃度に関係し、ここで、m は正孔の有効質量であり、m は電子の有効質量であり、下付き文字iは所与の温度におけるキャリアのイオン化したフラクションを示すことを特徴とする請求項13に記載の固体エネルギー変換器。
  17. n型導電性を有する固体エネルギー変換器であって、
    高温の熱交換表面と熱的に連通しているエミッタ領域であって、電子放出のためのドナー濃度nを有するn型領域を含むエミッタ領域と、
    前記エミッタ領域に隣接するアクセプタ濃度pを有するp型障壁層であって、電位障壁とフェルミ準位の不連続性とを与えるように構成されたp型障壁層と、
    セグメント化され、半導体材料の第1層と、ヒートフロー密度を減少させる金属か又は異なる半導体材料の第2層を含むギャップ領域と
    を含むことを特徴とする固体エネルギー変換器。
  18. 前記エミッタ領域と電気的に連通している第1オーミック接触をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の固体エネルギー変換器。
  19. 前記ギャップ領域と電気的に連通している第2オーミック接触をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の固体エネルギー変換器。
  20. 前記第1層は、少なくとも1電子散乱長幅を有することを特徴とする請求項17に記載の固体エネルギー変換器。
  21. 前記第1層は、少なくとも5電子散乱長幅を有することを特徴とする請求項17に記載の固体エネルギー変換器。
  22. n型導電性を有する固体エネルギー変換器であって、
    高温の熱交換表面と熱的に連通しているエミッタ領域であって、正孔放出のためのアクセプタ濃度pを有するp型領域を含むエミッタ領域と、
    ドナー・ドーピングpを有する半導体ギャップ領域であって、前記エミッタ領域と電気的に及び熱的に連通しているギャップ領域と、
    ドナー濃度nを有し、前記エミッタ領域と前記ギャップ領域との間に挟まれているn型障壁層であって、前記エミッタ領域と前記ギャップ領域との間に電位障壁とフェルミ準位の不連続性とを与えるように構成されたn型障壁層と
    を含むことを特徴とする固体エネルギー変換器。
  23. 低温の熱交換表面と熱的に連通しているコレクタ領域をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の固体エネルギー変換器。
  24. 前記ギャップ領域は、前記コレクタ領域と電気的に及び熱的に連通していることを特徴とする請求項23に記載の固体エネルギー変換器。
  25. 前記エミッタ領域と電気的に連通している第1オーミック接触をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の固体エネルギー変換器。
  26. 前記コレクタ領域と電気的に連通している第2オーミック接触をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の固体エネルギー変換器。
  27. 前記第1及び第2オーミック接触は、熱を電気に変換するために外部負荷を通して電気回路を閉じることを特徴とする請求項26に記載の固体エネルギー変換器。
  28. 前記第1及び第2オーミック接触は、電気を冷却に変換するために外部電源装置を通して電気回路を閉じることを特徴とする請求項26に記載の固体エネルギー変換器。
  29. 前記ギャップ領域は、少なくとも1キャリア散乱長幅を有することを特徴とする請求項22に記載の固体エネルギー変換器。
  30. 前記ギャップ領域は、少なくとも5キャリア散乱長幅を有することを特徴とする請求項22に記載の固体エネルギー変換器。
  31. サーマル・ダイオード・スタックを含む固体エネルギー変換器であって、
    前記サーマル・ダイオード・スタックは、
    前記変換器の高温側にn/p/nの設計構造を有する第1ダイオードと、
    層を有する前記変換器の低温側において終端する、前記第1ダイオードと同じ構造を有する複数のダイオードと
    を含むことを特徴とする固体エネルギー変換器。
  32. サーマル・ダイオード・スタックを含む固体エネルギー変換器であって、
    前記サーマル・ダイオード・スタックは、
    前記変換器の高温側にn/p/n/pの設計構造を有する第1ダイオードと、
    層を有する前記変換器の低温側において終端する、前記第1ダイオードと同じ構造を有する複数のダイオードと
    を含むことを特徴とする固体エネルギー変換器。
  33. サーマル・ダイオード・スタックを含む固体エネルギー変換器であって、
    前記サーマル・ダイオード・スタックは、
    前記変換器の高温側にn/p/n/pの設計構造を有する第1ダイオードと、
    層を有する前記変換器の低温側において終端する、前記第1ダイオードと同じ構造を有する複数のダイオードと
    を含むことを特徴とする固体エネルギー変換器。
  34. サーマル・ダイオード・スタックを含む固体エネルギー変換器であって、
    前記サーマル・ダイオード・スタックは、
    前記変換器の高温側にn/p/n/p/pの設計構造を有する第1ダイオードと、
    層を有する前記変換器の低温側において終端する、前記第1ダイオードと同じ構造を有する複数のダイオードと
    を含むことを特徴とする固体エネルギー変換器。
  35. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、又は電気エネルギーを冷却に変換するための方法であって、
    エミッタ領域とギャップ領域との間に配置されたp型障壁層を通して、高濃度にドープされたnエミッタ領域からn型ギャップ領域にキャリアを注入するステップと、
    対応するフェルミ準位の不連続性を許容するステップと、
    エネルギーにより電子をソートするために電位障壁を形成するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  36. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、又は電気エネルギーを冷却に変換するための方法であって、
    エミッタ領域とギャップ領域との間に配置されたn型障壁層を通して、高濃度にドープされたpエミッタ領域からp型ギャップ領域にキャリアを注入するステップと、
    対応するフェルミ準位の不連続性を許容するステップと、
    エネルギーにより電子をソートするために電位障壁を形成するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
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