JP2006520426A - ヒンダードアミン光安定剤塩の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(A)式:
nは2〜500である)
を有する化合物から選択された、本明細書に於いて「成分A」として参照される化合物を含有する、少なくとも1種の酸性リン含有化合物と、
(B)式:
R7は水素、−OR6、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、
R8は水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール、−Y1−R1又は式:
R9及びR10は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、R9及びR10は、一緒になって、それらが結合している窒素原子と共に環、例えばモルホリノ、ピペリジノ等を形成する二価の基を表すことができ、
L1はC2〜C22−アルキレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−、C3〜C8−シクロアルキレン、アリーレン又は−CO−L2−OC−から選択された二価の結合基であり、
L2はC1〜C22−アルキレン、アリーレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−及びC3〜C8−シクロアルキレンから選択され、
Y1は−OC(O)−、−NHC(O)−、−O−、−S−又は−N(R1)−から選択され、
Y2は−O−又は−N(R1)−から選択され、
Zは約20以下、好ましくは約6以下の正の整数であり、
m1は0〜約10から選択され、
n1は2〜約12から選択された正の整数であり、
R11及びR12は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール及び基A(但し、基Aは、下記の構造:
から選択される)から選択され、R11及びR12の少なくとも1個はA基である]
を有する化合物から選択された、本明細書に於いて「成分B」として参照される、少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤(HALS)とを結合させる工程(但し、酸性リン含有化合物中のリン原子の数の、HALS中の塩基性窒素原子の数に対する比は、約0.25〜約2、好ましくは約0.5〜約1.1である)からなる方法を提供する。
第一の好ましい方法は、(工程1)少なくとも1種の酸性リン含有化合物(成分A)を、極性溶媒(I)中に溶解させること、(工程2)少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤(成分B)を、芳香族炭化水素溶媒(II)中に溶解させること、並びに続いて(工程3)成分(A)及び成分(B)を混合して、付加塩の均一溶液を形成することである。工程4に於いて、工程3の均一溶液を、非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)と、この付加塩が沈殿するような速度で混合する。
第二の方法態様は、成分A及び成分Bを、適当なポリマーと共に、混合し、粉砕し及び/又は微粉砕し、そして続いて、溶融押し出しする工程を含む、成分A及び成分Bの付加塩の製造方法に関する。これらに限定されないが、ボールミルを使用することを含む、当前記技術分野で公知である任意の混合、粉砕及び/又は微粉砕手段を使用することができる。また、当前記技術分野で公知である任意の溶融押出方法を使用することができる。適当なポリマーには、これらに限定されないが、ポリエステル及びポリカーボネートが含まれ、ポリエステルが好ましい。
第三の方法態様は、少なくとも1種のHALSと、少なくとも1種の酸性リン含有化合物との付加塩の製造方法であって、(工程1)成分(A)を極性溶媒(IV)中に溶解させ、そして成分(B)を、極性溶媒(IV)と非混和性である非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)中に溶解させる、(工程2)成分(A)と成分(B)とを混合して、二相混合物を形成させる(ここで、付加塩は、極性溶媒相に移動する)並びに(工程3)工程2の極性相を、工程2の非極性相を含有する容器に供給し、そして工程2の極性相を工程3の容器に添加したとき、極性溶媒(IV)を蒸発させて、非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)中の塩のスラリーを製造する、ことを含み、ここで、成分(A)及び成分(B)は、方法Aについてと同じものであり、そして極性溶媒(IV)及び非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)は、全ての好ましい態様を含めて方法Aについてと同じものである方法に関する。方法Cに於いて、成分(A)、即ち極性溶媒(IV)中に溶解させた酸性リン含有化合物並びに成分(B)、即ち非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)中に溶解させたHALSを含む二つの溶液を混合することによって、不均一溶液が得られ、ここで、二つの別個の相が形成するとき、付加塩は極性溶媒(IV)の中に移動し、非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)を容器に移し、そして攪拌し、ここで、容器を減圧下で加熱して、極性溶媒(IV)を、付加塩が沈殿する近似添加速度で、蒸留又は他の蒸発技術によって除去することができる。
第四の方法態様は、成分A及び成分Bの付加塩の製造方法であって、(工程1)成分Aと成分Bとを、均一な溶液が得られるまで、極性溶媒(IV)中で混合する工程及び(工程2)噴霧乾燥による酸付加塩の単離する工程を含む。
全てのポリエステル−ポリカーボネート組成物は、(1)約0.74のインヘレント粘度を有し、そして約100ppmwのチタンを含有する、74モル%のテレフタル酸残基、26モル%のエチレングリコール残基及び100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基からなるポリエステル、(2)バイエル(Bayer)によってマクロロン(Makrolon)2608ポリカーボネートとして供給されたビスフェノールAポリカーボネートの50/50重量ブレンド並びに(3)記載された添加剤を、中間混合スクリューを取り付けた18mm二軸スクリュー押出機(エイピーヴィ・ケミカル・マシナリー(APV Chemical Machinery Inc.)、ミシガン州サギノー(Saginaw)48601)を使用して押し出すことによって製造した。全てのゾーン温度は、250℃に設定したゾーン1以外は275℃に設定した。入口ポートを循環水によって冷却し、スクリュー速度を200回転/分(rpm)に設定した。アキュ−レイト(Accu-Rate)(アキュ−レイト(ACCU-RATE Inc.)、ウイスコンシン州ホワイトウォーター(Whitewater))乾燥材料供給機を使用して、ポリマー及び添加剤を、3.0の設定添加速度で押出機の中に供給した。押し出されたロッドを、1.37メートル(4.5フィート)長さの氷−水浴を通過させることによって冷却し、次いで5〜8の速度に設定したベルリン・ペレタイザー(ザ・ベルリン(The Berlyn Corp.)、マサチューセッツ州ウースター(Worcester))を使用して細断した。全ての添加剤は、他の方法で記載しない限り、「バッグブレンド」(袋の中で材料を一緒に振盪すること)によって、ポリエステル及びポリカーボネートと混合した。ポリエステルは、真空オーブン(モデル5851、ナショナル・アプライアンス(National Appliance Company)、オレゴン州ポートランド(Portland))内で、70℃で圧力120トルで乾燥窒素を僅かに入れて、約24時間乾燥させた。ポリカーボネートは、真空オーブン(モデル5840、ナショナル・アプライアンス、オレゴン州ポートランド)内で、100℃で120トルで乾燥窒素を僅かに入れて、約24時間乾燥させた。コンセントレートを、ポリマー及び添加剤のブレンドから製造し、次いでポリエステルを乾燥させたのと同じ条件下で乾燥させた。ポリマーの全部を、真空オーブン内で窒素下で、使用する約5分前まで貯蔵し、次いで「バッグブレンド」し、そして供給機に添加した。押出機が適切にパージされたことを確保するために、最初の5分間の押出物を集めなかった。添加剤の同じ混合物の複数の濃度のものを押し出すとき、添加剤のより低い濃度のものを、常に最初に押し出した。押出機を、少なくとも300gのポリエステル/ポリカーボネートブレンドの1:1混合物でパージした後、次の添加剤を評価した。添加剤として水を使用したとき、水は、押出の約3時間前に、全ての他の添加剤(群)と一緒に、乾燥したポリマーペレットに添加した。
10mgのサンプルを、10mLの定容フラスコに添加し、続いて20マイクロリットルのトルエン(フローマーカーとして)を添加し、次いで塩化メチレン及びヘキサフルオロイソプロパノールの共沸混合物によって、10mLの体積にまで希釈した。攪拌棒を添加し、この混合物を、攪拌プレート上で完全に溶解するまで攪拌した。このサンプルを、パーキン−エルマー(Perkin-Elmer)シリーズ200LCバイナリーポンプを使用して1.0mL/分の流量で、10マイクロリットル注入ループを使用するパーキン−エルマーISS200オートサンプラーによって分析した。検出器は、285nmで設定したパーキン−エルマーLC−95 UV/Vis検出器であった。カラムは、Plgel5ミクロンガード及びポリマー・ラボラトリーズ(Polymer Laboratories)からのMixed Cである。ポリスチレン較正は、162〜3,220,000の範囲内のポリマー・ラボラトリーズからの15狭分子量ポリスチレン標準物質からなる。万能較正パラメーターは、PS,K=0.1278、a=0.7089;PCT K=0.2357、a=0.8405であった。万能較正パラメーターは、光散乱によって予めキャラクタリゼーションされた一組5個のPCTサンプルについて正しい重量平均分子量を得るために線形回帰によって決定した。
サンプルを、それが白色に変わるまでプレスして、表面積を増加させ、次いでテトラヒドロフラン(THF)溶媒中に浸漬して、サンプルからポリカーボネートを浸出させた。10mgのサンプルを、10mLの定容フラスコに添加し、続いて20マイクロリットルのトルエン(フローマーカーとして)を添加し、次いで未安定化THFによって、10mLの体積にまで希釈した。攪拌棒を添加し、この混合物を、攪拌プレート上で一夜攪拌した。このサンプルを、パーキン−エルマーLC250バイナリーポンプを使用して1.0mL/分の流量で、20マイクロリットル注入ループを使用するパーキン−エルマーLC600オートサンプラーによって分析した。検出器は、265nmで設定したパーキン−エルマーLC−235フォトダイオードアレイ検出器であった。カラムは、Plgel5ミクロンガード、ポリマー・ラボラトリーズからのMixed C及びポリマー・ラボラトリーズからのオリゴポア(Oligopore)カラムである。ポリスチレン較正は、162〜3,220,000の範囲内のポリマー・ラボラトリーズからの15狭分子量ポリスチレン標準物質からなった。万能較正パラメーターは、PS,K=14.000、a=0.7000;PC K=39.900、a=0.7000であった。THF中のポリカーボネートについての万能較正パラメーターは、文献から得た。
表Iの実施例1〜12のチマソルブ(Chimassorb)944ヒンダードアミン光安定剤及び亜リン酸を、乳鉢及び乳棒を使用して、微細な粉末が得られるまで粉砕した。変化する量の得られたアミン−亜リン酸塩を、前記のような350gのポリエステル及び350gのポリカーボネートからなるポリマーとブレンドした。チマソルブ944は、前記のアミン式(6)(式中、R3=R4=R5=R6=メチル、R7は水素であり、L1はヘキサメチレンであり、R9は水素であり、そしてR10は分枝鎖オクチル基である)に一般的に一致するポリマー性ヒンダードアミンであると信じられる。表Iに、種々の濃度のチマソルブ944、亜リン酸及び水を含有する、ポリエステル及びポリカーボネートの50/50重量ブレンドから押し出されたペレット上で測定したときのb★値を示す。チマソルブ944及び亜リン酸から製造された塩は、触媒失活能力を改良し、そしてポリエステル−ポリカーボネート組成物の色を改良するために、亜リン酸対チマソルブ944の変化する比を有することができる。表Iに於いて、チマソルブ944及び亜リン酸の量はグラムで示し、そして水の量はミリグラムで示す。
機械式攪拌棒、サーモカップル及び加熱マントルを取り付けた、きれいな乾燥した5Lの丸底フラスコに、411.76gのサイアソーブUV−3529及び945gのトルエンを添加した。サイアソーブUV−3529は、前記のアミン式(6)(式中、R3=R4=R5=R6=R7=メチルであり、L1はヘキサメチレンであり、そして(R9)(R10)N−は、一緒になってモルホリノ基を表す)の化合物に一般的に一致すると信じられるポリマー性ヒンダードアミン光安定剤である。このスラリーを60℃に加熱し、そして均一な溶液が得られるまで攪拌した。イソプロピルアルコール(370g)を反応容器に添加した。370gのイソプロピルアルコール中に溶解させた115.46g(1.41モル)の亜リン酸の溶液を、約1時間かけてゆっくり添加した。均一な溶液が得られた。この反応混合物を、急速に攪拌したヘプタン(6840g)を含有する18Lの反応容器内に、約1時間かけて、ポンプで添加した。得られたスラリーを30分間攪拌した。沈殿を、吸引濾過によって集めた。フィルターケーキを、137gのヘプタンで2回洗浄し、次いで濾紙上で一夜吸引乾燥させた。この固体を、30.5cm×15.2cm×5.1cm(12インチ×6インチ×2インチ)の金属パンの中に入れ、真空オーブン内で、50〜60℃で乾燥窒素を僅かに入れながら、一定の質量が得られるまで乾燥させた。この乾燥生成物(塩1)は、約525g(理論値の100%)の重量であった。
攪拌機、温度計及び凝縮器を取り付けた500mLのRBフラスコに、200mLのヘプタンを装入した。サイアソーブUV−3529(82g、0.14モル)を添加し、そして40〜50℃に加温して、溶液を作った。サイアソーブUV−3529は、前記のアミン式(6)(式中、R3=R4=R5=R6=R7=メチルであり、L1はヘキサメチレンであり、そして(R9)(R10)N−は、一緒になってモルホリノ基を表す)の化合物に一般的に一致すると信じられるポリマー性ヒンダードアミン光安定剤である。メタノール50mLを添加し、そして温度を40℃に調節した。僅かに濁った溶液が得られた。
Claims (60)
- (A)式:
nは2〜500である)
を有する化合物から選択された、少なくとも1種の酸性リン含有化合物と、
(B)式:
R7は水素、−OR6、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、
R8は水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール、−Y1−R1又は式:
R9及びR10は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、R9及びR10は、一緒になって、それらが結合している窒素原子と共に環を形成する二価の基を表すことができ、
L1はC2〜C22−アルキレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−、C3〜C8−シクロアルキレン、アリーレン又は−CO−L2−OC−から選択された二価の結合基であり、
L2はC1〜C22−アルキレン、アリーレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−及びC3〜C8−シクロアルキレンから選択され、
Y1は−OC(O)−、−NHC(O)−、−O−、−S−又は−N(R1)−から選択され、
Y2は−O−又は−N(R1)−から選択され、
Zは約20以下の正の整数であり、
m1は0〜約10から選択され、
n1は2〜約12から選択された正の整数であり、
R11及びR12は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール及び基A(但し、基Aは、下記の構造:
から選択される)から選択され、R11及びR12の少なくとも1個は、また、基Aである]
を有する化合物から選択された、少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤と
を組合せて成分(A)と成分(B)との付加塩を生成させる工程を含んでなり、そして前記酸性リン含有化合物中のリン原子の数の、HALS中の塩基性窒素原子の数に対する比が、約0.25〜約2である少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤と、少なくとも1種の酸性リン含有化合物との付加塩の製造方法。 - 酸性リン含有化合物中のリン原子の数の、ヒンダードアミン光安定剤中の塩基性窒素原子の数に対する比が、約0.25〜約2である請求項1に記載の方法。
- 酸性リン含有化合物中のリン原子の数の、ヒンダードアミン光安定剤中の塩基性窒素原子の数に対する比が、約0.50〜約1.1である請求項2に記載の方法。
- (1)少なくとも1種の酸性リン含有化合物(成分A)を極性溶媒(I)中に溶解させる工程、
(2)少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤(成分B)を、別個に、芳香族炭化水素溶媒(II)中に溶解させる工程並びに続いて
(3)成分(A)及び成分(B)を混合して、付加塩の均一溶液を形成せしめる工程の各工程を含んでなる請求項1に記載の方法。 - 工程3の均一溶液を、続いて、脂肪族非極性溶媒(III)と、付加塩が沈殿するように混合する工程4を追加的に含む請求項4に記載の方法。
- 極性溶媒(I)が、1種又はそれ以上の、298°Kで約3.0よりも大きい誘電定数を有する極性有機溶媒である請求項4に記載の方法。
- 前記極性溶媒(I)がメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、イソブタノール、2−ブタノール、n−ヘキサノール及びオクタノールからなる群の1種又はそれ以上から選択される請求項6に記載の方法。
- 前記極性溶媒(I)がメタノール及びイソプロパノールから選択される請求項7に記載の方法。
- 酸性リン含有化合物が極性溶媒(I)中に0.1〜50重量%の量で存在する請求項4に記載の方法。
- 酸性リン含有化合物が極性溶媒(I)中に25〜35重量%の量で存在する請求項9に記載の方法。
- 芳香族炭化水素溶媒(II)がトルエン、キシレン及びベンゼンからなる群から選択される請求項4に記載の方法。
- 脂肪族非極性溶媒(III)がペンタン、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、イソオクタン、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン及び1,3−ジメチルシクロヘキサンからなる群から選択される請求項5に記載の方法。
- 脂肪族非極性溶媒(III)がヘプタン、ヘキサン及びオクタンから選択される請求項12に記載の方法。
- 脂肪族非極性溶媒(III)がヘプタンである請求項13に記載の方法。
- ヒンダードアミン光安定剤が芳香族炭化水素溶媒(II)中に0.1〜45重量%の量で存在する請求項4に記載の方法。
- ヒンダードアミン光安定剤が芳香族炭化水素溶媒(II)中に10〜30重量%の量で存在する請求項15に記載の方法。
- 芳香族炭化水素溶媒(II)を、ヒンダードアミン光安定剤と、1:5〜1:20のヒンダードアミン光安定剤対芳香族炭化水素溶媒の重量比で組合せる請求項4に記載の方法。
- 芳香族炭化水素溶媒(群)(II)に対する極性溶媒(群)(I)の重量比が0.075〜1である請求項4に記載の方法。
- 生成する塩の全重量%が極性溶媒(群)(I)及び芳香族炭化水素溶媒(群)(II)の合計重量基準で、0.1〜30重量%である請求項4に記載の方法。
- 少なくとも1種の脂肪族非極性溶媒(III)を、溶媒混合物中の塩の全重量%が、組成物の全重量基準で15重量%よりも小さくなるまで添加する請求項5に記載の方法。
- 付加塩沈殿物を単離する工程を更に含む請求項5に記載の方法。
- 少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤と、少なくとも1種の酸性リン含有化合物との付加塩の製造方法であって、
(1)酸性リン含有化合物が、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、イソブタノール、2−ブタノール、n−ヘキサノール及びオクタノールから選択される少なくとも1種の極性溶媒(I)中に溶解されている亜リン酸であり、
(2)トルエン、キシレン及びベンゼンから選択される少なくとも1種の芳香族炭化水素溶媒(II)中に溶解されている、少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤が、式:
R3、R4、R5及びR6は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリールから選択され、
R7は水素、−OR6、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、
R8は水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール、−Y1−R1又は式:
R9及びR10は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、R9及びR10は、一緒になって、それらが結合している窒素原子と共に環を形成する二価の基を表すことができ、
L1はC2〜C22−アルキレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−、C3〜C8−シクロアルキレン、アリーレン又は−CO−L2−OC−から選択された二価の結合基であり、
L2はC1〜C22−アルキレン、アリーレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−及びC3〜C8−シクロアルキレンから選択され、
Y1は−OC(O)−、−NHC(O)−、−O−、−S−又は−N(R1)−から選択され、
Y2は−O−又は−N(R1)−から選択され、
Zは約20以下の正の整数であり、
m1は0〜約10から選択され、
n1は2〜約12から選択された正の整数であり、
R11及びR12は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール及び基A(但し、基Aは、下記の構造:
から選択される)から選択され、R11及びR12の少なくとも1個はA基である]
を有する化合物から選択され(成分(A)と成分(B)との付加塩が生成される)、
(3)続いて成分(A)及び成分(B)を混合して、付加塩の均一溶液を形成する工程、並びに
(4)続いて工程(3)の均一溶液を、非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)と混合して、成分(A)と成分(B)との付加塩が沈殿するようにする工程
を含んでなる方法。 - 亜リン酸中のリン原子の数の、ヒンダードアミン光安定剤中の塩基性窒素原子の数に対する比が、約0.25〜約2である請求項22に記載の方法。
- 亜リン酸中のリン原子の数の、ヒンダードアミン光安定剤中の塩基性窒素原子の数に対する比が、約0.50〜約1.1である請求項23に記載の方法。
- 前記極性溶媒(I)がメタノール及びイソプロパノールから選択される請求項22に記載の方法。
- 酸性リン含有化合物が極性溶媒(I)中に、0.1〜50重量%の量で存在する請求項22に記載の方法。
- 酸性リン含有化合物が極性溶媒(I)中に、25〜35重量%の量で存在する請求項26に記載の方法。
- 芳香族炭化水素溶媒(II)がトルエン、キシレン及びベンゼンからなる群から選択される請求項22に記載の方法。
- 非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)がペンタン、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、イソオクタン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン及び1,3−ジメチルシクロヘキサンからなる群から選択される請求項22に記載の方法。
- 脂肪族非極性溶媒(III)がヘプタン、ヘキサン及びオクタンから選択される請求項29に記載の方法。
- 脂肪族非極性溶媒(III)がヘプタンである請求項30に記載の方法。
- ヒンダードアミン光安定剤が芳香族炭化水素溶媒(II)中に5〜45重量%の量で存在する請求項22に記載の方法。
- ヒンダードアミン光安定剤が芳香族炭化水素溶媒(II)中に10〜30重量%の量で存在する請求項32に記載の方法。
- 芳香族炭化水素溶媒(II)を、ヒンダードアミン光安定剤と、1:20〜1:2.5のヒンダードアミン光安定剤対芳香族炭化水素溶媒の重量比で組合せる請求項22に記載の方法。
- 芳香族炭化水素溶媒(群)(II)に対する極性溶媒(群)(I)の重量比が、0.075〜1である請求項22に記載の方法。
- 生成される塩の全重量%が、極性溶媒(群)(I)、芳香族炭化水素溶媒(群)(II)及び非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)の合計重量基準で、5〜30重量%である請求項22に記載の方法。
- 1種又はそれ以上の脂肪族非極性溶媒(III)を、溶媒混合物中の塩の全重量%が15重量%よりも小さくなるまで添加する請求項22に記載の方法。
- 付加塩沈殿物を単離する工程を更に含む請求項22に記載の方法。
- 反応の温度が15℃〜65℃である請求項22に記載の方法。
- (1)メタノール及びイソプロパノールから選択された少なくとも1種の極性溶媒(I)中に亜リン酸を溶解させる工程、
(2)式:
を有する、トルエン、キシレン及びベンゼンから選択される、少なくとも1種の芳香族炭化水素溶媒(II)中に、少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤を、溶解させる工程、
(3)続いて成分(A)及び成分(B)を混合して、付加塩の均一溶液を形成せしめる工程、並びに
(4)続いて工程(3)の均一溶液をヘプタンと混合して、成分(A)と成分(B)との付加塩を沈殿せしめる工程
を含んでなる少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤と亜リン酸との付加塩の製造方法。 - 少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤と、少なくとも1種の酸性リン含有化合物との付加塩の製造方法であって、
(A)式:
nは2〜500である)
を有する化合物から選択された、少なくとも1種の酸性リン含有化合物、
(B)式:
R7は水素、−OR6、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、
R8は水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール、−Y1−R1又は式:
R9及びR10は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、R9及びR10は、一緒になって、それらが結合している窒素原子と共に環を形成する二価の基を表すことができ、
L1はC2〜C22−アルキレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−、C3〜C8−シクロアルキレン、アリーレン又は−CO−L2−OC−から選択された二価の結合基であり、
L2はC1〜C22−アルキレン、アリーレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−及びC3〜C8−シクロアルキレンから選択され、
Y1は−OC(O)−、−NHC(O)−、−O−、−S−又は−N(R1)−から選択され、
Y2は−O−又は−N(R1)−から選択され、
Zは約20以下の正の整数であり、
m1は0〜約10から選択され、
n1は2〜約12から選択された正の整数であり、
R11及びR12は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール及び基A(但し、基Aは、下記の構造:
から選択される)から選択され、R11及びR12の少なくとも1個は、また、基Aである]
を有する化合物から選択された、少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤(但し、酸性リン含有化合物中のリン原子の数の、HALS中の塩基性窒素原子の数に対する比は、0.5〜約1.1である)並びに
(C)ポリエステル及びポリカーボネートから選択されたポリマー
を、混合し、粉砕し及び/又は微粉砕し、そして続いて溶融押出して、成分(A)と成分(B)との付加塩が生成させる各工程とを含んでなる方法。 - 亜リン酸中のリン原子の数の、ヒンダードアミン光安定剤中の塩基性窒素原子の数に対する比が約0.25〜約2である請求項41に記載の方法。
- 亜リン酸中のリン原子の数の、ヒンダードアミン光安定剤中の塩基性窒素原子の数に対する比が約0.5〜約1.1である請求項41に記載の方法。
- 少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤と、少なくとも1種の酸性リン含有化合物との付加塩の製造方法であって、
(1)成分(A)を極性溶媒(I)中に溶解させ、そして成分(B)を、極性溶媒(I)と非混和性である非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)中に溶解させる工程、
(2)成分(A)と成分(B)とを混合して、二相混合物を形成せしめる(ここで、付加塩は極性溶媒相に移動する)工程
(3)前記二相混合物を工程2の2個の溶液に分離する工程、
(4)工程3の極性溶液を、工程(3)の非極性溶媒を含有する容器に供給し、そして工程3の極性溶媒を容器に添加したとき、極性溶媒(I)を蒸発させて、非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)中の塩のスラリーを製造する工程を含んでなり、
ここで、成分(A)は、式:
nは2〜500である)
を有する化合物から選択され、そして
成分(B)は、式:
R3、R4、R5及びR6は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリールから選択され、
R7は水素、−OR6、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、
R8は水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール、−Y1−R1又は式:
R9及びR10は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、R9及びR10は、一緒になって、それらが結合している窒素原子と共に環を形成する二価の基を表すことができ、
L1はC2〜C22−アルキレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−、C3〜C8−シクロアルキレン、アリーレン又は−CO−L2−OC−から選択された二価の結合基であり、
L2はC1〜C22−アルキレン、アリーレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−及びC3〜C8−シクロアルキレンから選択され、
Y1は−OC(O)−、−NHC(O)−、−O−、−S−又は−N(R1)−から選択され、
Y2は−O−又は−N(R1)−から選択され、
Zは約20以下の正の整数であり、
m1は0〜約10から選択され、
n1は2〜約12から選択された正の整数であり、
R11及びR12は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール及び基Aから選択され、但し、R11及びR12の少なくとも1個は、また、下記の構造:
から選択された基Aである]
を有する化合物から選択され、成分(A)と成分(B)との付加塩を生成させる方法。 - 酸性リン含有化合物が亜リン酸であり、そして亜リン酸中のリン原子の数の、ヒンダードアミン光安定剤中の塩基性窒素原子の数に対する比が、約0.25〜約2である請求項45に記載の方法。
- 酸性リン含有化合物中のリン原子の数の、ヒンダードアミン光安定剤中の塩基性窒素原子の数に対する比が、約0.50〜約1.1である請求項46に記載の方法。
- 極性溶媒(I)がメタノールである請求項48に記載の方法。
- 酸性リン含有化合物が、極性溶媒(I)中に、10〜50重量%の量で存在する請求項45に記載の方法。
- 酸性リン含有化合物が、極性溶媒(I)中に、25〜35重量%の量で存在する請求項50に記載の方法。
- 非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)がペンタン、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、イソオクタン、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン及び1,3−ジメチルシクロヘキサンからなる群から選択される請求項45に記載の方法。
- 脂肪族非極性溶媒(III)がヘプタン、オクタン及びヘキサンから選択される請求項52に記載の方法。
- 非極性脂肪族炭化水素溶媒(III)がヘプタンである請求項53に記載の方法。
- 工程(3)の全溶媒混合物中の塩の全重量%が5〜30重量%である請求項53に記載の方法。
- 少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤と、少なくとも1種の酸性リン含有化合物との付加塩の製造方法であって、
(1)少なくとも1種の酸性リン含有化合物(成分A)と少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤(成分B)とを、均一な溶液が得られるまで、極性溶媒中で混合する工程、
(2)酸付加塩を噴霧乾燥の方法によって単離する工程を含んでなり、
ここで、成分(A)は、式:
nは2〜500である)
を有する化合物から選択され、そして
成分(B)は、式:
R3、R4、R5及びR6は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリールから選択され、
R7は水素、−OR6、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、
R8は水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール、−Y1−R1又は式:
R9及びR10は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル及び置換されたC3〜C8−シクロアルキルから選択され、R9及びR10は、一緒になって、それらが結合している窒素原子と共に環を形成する二価の基を表すことができ、
L1はC2〜C22−アルキレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−、C3〜C8−シクロアルキレン、アリーレン又は−CO−L2−OC−から選択された二価の結合基であり、
L2はC1〜C22−アルキレン、アリーレン、−(CH2CH2−Y1)1-3−CH2CH2−及びC3〜C8−シクロアルキレンから選択され、
Y1は−OC(O)−、−NHC(O)−、−O−、−S−又は−N(R1)−から選択され、
Y2は−O−又は−N(R1)−から選択され、
Zは約20以下の正の整数であり、
m1は0〜約10から選択され、
n1は2〜約12から選択された正の整数であり、
R11及びR12は、独立に、水素、C1〜C22−アルキル、置換されたC1〜C22−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、置換されたC3〜C8−シクロアルキル、ヘテロアリール、アリール及び基Aから選択され、但し、R11及びR12の少なくとも1個は、また、下記の構造:
から選択された基Aである]
を有する化合物から選択され、ここで、成分(A)と成分(B)との付加塩が生成される方法。 - 酸性リン含有化合物が亜リン酸である請求項56に記載の方法。
- 極性溶媒がメタノール又は水である請求項58に記載の方法。
- ヒンダードアミン光安定剤及び亜リン酸が、重量で、溶液の1〜30%を含む請求項59に記載の方法。
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