JP2006519983A - 16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620を使用する、疼痛および疼痛障害を処置する方法および組成物 - Google Patents

16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620を使用する、疼痛および疼痛障害を処置する方法および組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、疼痛または有痛性障害の診断および処置のための方法に関する。具体的には、本発明は、正常状態もしくは非有痛性疾患状態における発現と比較して、および/または疼痛に関する操作に応答して、疼痛感知に関する組織における16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子の差次的発現を同定する。

Description

(関連出願)
本願は、米国仮出願第60/444,781号(2003年2月4日出願)の利益、米国仮出願第60/452,291号(2003年3月5日出願)の利益、米国仮出願大60/454,540号(2003年3月13日出願)、米国仮出願第60/478,805号(2003年6月16日出願)の利益、および米国仮出願第60/491,048号(2003年7月30日出願)の利益を請求する。これらの仮特許出願の内容全体は、本明細書中に参考として援用される。
(発明の背景)
疼痛の感覚は、2つの型(末梢疼痛および中枢疼痛)へと分類され得る。末梢疼痛は、3つの広い領域(侵害受容疼痛、炎症疼痛および神経障害疼痛)へと分類され得る。侵害受容疼痛はまた、生理的疼痛とも呼ばれ、動物界全体を通して防御機構として作用する。炎症疼痛は、重篤な創傷から生じ、そして/または炎症浸潤に関連し、非ステロイド抗炎症薬物(NSAID)様薬物、ステロイドおよびアヘン剤により十分に制御され得る。しかし、神経障害疼痛の病因および管理は、十分には理解されていない。神経障害疼痛は、感覚ニューロンにおける固有の欠損から、結果として交感ニューロンにおいて生じると考えられ、外傷に続き得る。
末梢疼痛は、2つの型の主要感覚ニューロンの種類であるAd線維およびC線維により媒介され、その細胞体は、脊髄神経節内に存在する。神経障害疼痛の生成機構はほとんど理解されていないが、いくつかの要因(すなわち、化学的環境の変化、感覚ニューロンの発火の異所生成および交感神経発火)が、疼痛刺激の知覚および伝達に影響することが、明らかである。神経障害疼痛に関連する最も一般的な症候群のうちのいくつかは、小感覚線維の破壊(またはおそらく、小線維対大線維の比の変化)から生じる。なぜなら、これは、外傷後状況において一般的であるからである。疼痛の他の病因は、糖尿病性神経障害に起因する小線維損傷、薬物誘導損傷(化学療法薬物)、アルコール中毒、癌に起因する損傷、および種々の遺伝的小細胞神経障害および大細胞神経障害から生じる。本発明者らは、末梢神経系に由来する標的は、候補化合物が血液脳関門を通る必要がなく、中心的副作用を誘導することなく疼痛の開始に対して作用し得るという点で、戦略上有益であり得ると理論付ける。
中心的機構が、疼痛の受容および調節に関与していることが、長らく確立されている。中脳中心灰白質(periaqueductal gray)(PAG)領域の電気刺激が、他の感覚を失うことなく、痛覚脱失を生じる。PAGおよび縫線核から発する下行疼痛経路は、脊髄後部(dorsal spinal cord)領域に突き当たり、ここで、一次侵害受容求心性線維が終わる。また、傍延髄巨大細胞核(paragigantocellularis nucleus in hte medulla oblongata)のような領域の刺激は、痛覚脱失を生じる。最後に、アヘン剤レセプターは、オピオイドアルカロイドおよびオピオイドペプチドにより刺激された場合に、痛覚脱失を生じ、これらの部位は、PAG、視床核および皮質領域を含む、脳中の重要な「疼痛中心」に位置する。これらのCNS領域における遺伝子および動物疼痛モデル由来の脊髄視床路における遺伝子の同定は、疼痛調節のための重要な標的を解明し得る。
(発明の詳細な説明)
本発明は、疼痛を経験している被験体または有痛性障害に罹患している被験体の診断および処置のための方法および組成物を提供する。好ましくは、その被験体は、ヒト(例えば、疼痛を有する患者または本明細書中に開示される疼痛関連障害を有する患者)である。例えば、その被験体は、組織損傷(例えば、炎症、感染、虚血)から誘発される疼痛を有する患者;筋骨格障害に関連する疼痛(例えば、関節痛、歯痛、頭痛(例えば、片頭痛))を有する患者;手術に関連する疼痛を有する患者;炎症(例えば、過敏性腸症候群)に関連する疼痛を有する患者;または胸痛を有する患者であり得る。その被験体は、複合限局性疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)、カウザルギー、神経痛、中枢性疼痛(central pain)および知覚不全症候群、頸動脈圧痛、神経性疼痛、反射性頸腕痛症候群、筋筋膜痛症候群、頭蓋下顎疼痛機能不全症候群、慢性特発性疼痛症候群、コステン痛機能不全、急性胸部痛症候群、婦人科学的疼痛症候群、膝蓋大腿痛症候群、膝前部痛症候群、小児における再発性腹痛、仙痛、背部下部疼痛症候群、神経障害性疼痛、切断からの想像(phantom)疼痛、想像(phantom)歯痛、または疼痛象徴不能を有する患者であり得る。その被験体は、癌患者(例えば、脳癌、骨癌、または前立腺癌を有する患者)であり得る。他の実施形態において、その被験体は、非ヒト動物(例えば、実験動物(例えば、慢性疼痛関節炎ラットモデル、神経障害性疼痛の慢性狭窄損傷(CCI)ラットモデル、またはフロイント完全アジュバント(FCA)の足底内(intraplantar)注射による片側性炎症疼痛のラットモデル)であり得る。
「処置」とは、本明細書中で使用される場合、疾患もしくは障害、疾患もしくは障害の症状、または疾患もしくは障害への素因を、治療(cure)、治癒(heal)、緩和(alleviate)、軽減(relieve)、変化(alter)、矯正(remedy)、改善(ameliorate)、改善(improve)もしくは影響(affect)するための、その疾患もしくは障害を有する患者への治療剤の適用もしくは投与、またはその疾患もしくは障害を有する患者から単離した組織もしくは細胞株への治療剤の適用もしくは投与として、規定される。治療剤としては、本明細書中に記載される、低分子、ペプチド、抗体、リボザイム、およびアンチセンスオリゴヌクレオチドが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明は、核酸分子およびタンパク質分子(下記)が、疼痛動物モデルならびに疼痛に関連することが公知である末梢神経系組織および中枢神経系組織(例えば、脊髄神経節(DRG))において差次的に発現されるという発見に、少なくとも部分的には基づく。本発明の方法によって同定される、本発明の分子の調節因子(modulator)は、疼痛および有痛状態を調節(例えば、阻害、処置、または予防)するために使用され得る。
「差次的発現」とは、本明細書中で使用される場合、遺伝子の時間的発現パターンおよび/または組織発現パターンにおける、量的差異および質的差異の両方を包含する。従って、差次的に発現される遺伝子は、有痛性疾患状態(例えば、実験的疼痛モデル系(例えば、疼痛についての動物モデル))に対して正常状態において活性化または不活化している発現を有し得る。正常状態対処置状態またはコントロール状態対実験状態において発現が異なる程度は、標準的特徴付け技術(例えば、定量的PCR、ノーザン分析、差引きハイブリダイゼーション)を介して可視化されるに十分に大きいことだけしか必要としない。差次的に発現される遺伝子の発現パターンは、予後判定評価もしくは診断評価の一部として使用され得るか、または疼痛および有痛性障害の処置のために有用な化合物を同定するための方法において、使用され得る。さらに、疼痛または有痛性障害に関与する差次的に発現される遺伝子は、標的遺伝子を示し得、その結果、標的遺伝子発現のレベルの調節もしくは標的遺伝子産物活性レベルの調節が、疼痛もしくは有痛性状態の処置において使用され得る。標的遺伝子発現または標的遺伝子産物の活性を調節する化合物は、疼痛または有痛性状態の処置において使用され得る。本明細書中に記載される遺伝子が、疼痛に関して差次的に発現され得、そして/またはその産物は、疼痛にとって重要な遺伝子産物と相互作用しうるが、それらの遺伝子はまた、さらなる細胞プロセスにとって重要な機構に関与し得る。
(本発明の分子)
本発明の分子としては、イオンチャネル(例えば、カリウムチャネル)、トランスポーター(例えば、アミノ酸トランスポーター)、レセプター(例えば、Gタンパク質共役レセプター)および酵素(例えば、キナーゼ)が挙げられるが、これらに限定されない。
ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオンおよび塩素イオンの伝導を選択的に媒介する膜貫通イオンチャネルタンパク質は、感覚ニューロンの電気的活性を媒介し、従って、侵害受容において重要である。詳細には、カリウムチャネルは、ニューロン発火の頻度およびパターンを調節する際に重要な役割を果す。カリウムチャネルの発現およびピーク電流は、異なる炎症モデルおよび慢性疼痛モデル後に調節されることが示されている。さらに、カルシウムイオンは、重要な細胞内シグナル伝達の役割(他のイオンチャネルの調節ならびにプロテインキナーゼおよび他の酵素活性の調節を含む)を果す。確立された三次元構造および作用機構を有する細胞表面タンパク質として、イオンチャネルの孔形成αサブユニットは、理想的な薬物標的を生成する。αサブユニットに加えて、これらのチャネルは、βサブユニットと、チャネル活性を調節しかつそのチャネルの薬理学的操作のための良好な標的である他の相互作用タンパク質とからなり得る。従って、イオンチャネルは、疼痛および有痛性状態を処置する際に有用である。
内因性可溶性因子が、侵害受容ニューロンの末梢端においてか、またはこれらの侵害受容器からの入力を受容する中心ニューロンにおいてのいずれかで、特定の膜貫通レセプターへの結合によって、疼痛感覚を媒介する。これらの可溶性因子としては、セロトニン、ヒスタミン、ブラジキニン、タキキニン(サブスタンスPおよびニューロキニンA)、オピオイド、エイコサノイド(ロイコトリエン、プロスタグランジン、トロンボキサン)プリン、興奮性アミノ酸および異なるタンパク質が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、ヒトにおける臨床試験を含む増加中の証拠は、IL−1、TNF−α、およびニューロトロフィンファミリーメンバーが、有痛性刺激の伝達におけるいくつかの段階に関与することを示す。水素イオン(プロトン)は、バニロイドレセプターカルシウムチャネルまたはアミロリド感受性ナトリウムチャネルを活性化することによって、炎症に(および酸味とも)関連する疼痛を調節し得る。さらに、多数の外因性因子が、内因性可溶性因子を模倣することによって、疼痛を媒介する。例えば、濫用されるアヘン剤は、内因性オピオイドのレセプターに結合することによって痛覚脱失効果を発揮し、カプサイシンは、バニロイドレセプターに結合することによって、疼痛感覚を刺激する。これらの可溶性因子のレセプターは、いくつかのシグナル伝達機構(チロシンキナーゼ活性(例えば、ニューロトロフィンレセプター)、細胞質チロシンキナーゼ動員(例えば、TNFαおよびIL−1のサイトカインレセプター)、イオンチャネル開口、およびGタンパク質共役レセプターを含む)に関連する。これらの細胞表面レセプターは、その膜貫通位置に起因して、理想的な薬物標的であり、そしてその目標は、疼痛機構を調節する際に重要な役割を果し得る、既知のリガンドまたは代理リガンドを有するGタンパク質共役レセプターを発見することである。
細胞内キナーゼ(例えば、プロテインキナーゼAおよびプロテインキナーゼC)は、感覚ニューロンにおける疼痛に対する応答に関与する。同様に、酵素(例えば、シクロオキシゲナーゼおよびトロンボキサンシンセターゼ)は、プロスタグランジン、ロイコトリエン、およびトロンボキサンの生成において重要であることが公知である。これらの特定の標的は、炎症疼痛においてより重要であり得るが、長期疼痛または神経障害性疼痛におけるこの遺伝子ファミリーの役割は、重要である。
(遺伝子ID16386)
ヒト16386配列(配列番号1)(脳スルホトランスフェラーゼ様タンパク質(hBR−STL)としても公知)は、非翻訳領域を含む約2419ヌクレオチド長である。配列番号1の核酸およそ21〜875に位置するコード配列は、284アミノ酸のタンパク質(配列番号2)をコードする。
TaqMan分析によって評価した場合、16386 mRNAは、ラットおよびヒトの組織サンプルの中枢神経系(CNS)の組織において主に発現された。さらに、16386 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)サンプルにおいてアップレギュレートされることが示された。16386 mRNAはまた、神経根切断後の脊髄サンプルにおいてダウンレギュレートされることが示された。16386 mRNAは、軸索切断、完全フロイントアジュバント(DFA)、カプサイシン、移植(spared)神経損傷(SNI)、または脛骨神経損傷(TNI)の後のDRGにおいて、2倍のアップレギュレートを示した。さらに、16386 mRNAはまた、軸索切断、DFA、カプサイシン、SNI、TNIまたはCCIの後の脊髄において2倍のアップレギュレーションを示した。
16386は、チロシン誘導体化合物に作用するスルホトランスフェラーゼである。16386は、硫酸化によるドパミンの阻害および除去を担っている可能性が高い。ドパミンは、脊髄および中枢神経系における鎮痛効果を有する。従って、16386の阻害は、鎮痛効果を有する可能性が高く、従って、疼痛の新規のインヒビターである。脊髄神経節および脊髄における16386の発現とその機能的役割に起因して、16386活性の調節因子は、疼痛および疼痛障害の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の16386ポリペプチドは、16386活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID15402)
ヒト15402配列(配列番号3)(HNK1スルホトランスフェラーゼとしても公知)は、非翻訳領域を含む約2877ヌクレオチド長である。配列番号3の核酸およそ387〜1457に位置するコード配列は、356アミノ酸のタンパク質(配列番号4)をコードする。
TaqMan分析によって評価した場合、15402 mRNAは、ヒトパネルおよびラットパネルの両方の中枢神経系の組織において主に発現された。15402 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)および軸索切断後の脊髄神経節(DRG)において強力にアップレギュレートされた。15402 mRNAは、神経根切断後のDRGおよび脛骨神経損傷(TNI)後の脊髄においてダウンレギュレートされた。
15402トランスフェラーゼは、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)に存在するHNK−1糖認識部位に硫酸塩を輸送する。硫酸化されたMAGは、脱髄性ニューロパシーを有する患者におけるモノクローナルIgMの主要な標的である。従って、15402の阻害は、MAGとの抗体相互作用をブロックする可能性が高く、従って、脱髄性ニューロパシーによって生じる疼痛を阻害し得る。脊髄および脊髄神経節における15402の発現とその機能的役割に起因して、15402活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の15402ポリペプチドは、15402活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID21165)
ヒト21165配列(配列番号5)(ラクトシルセラミド(LacCer)シンターゼとしても公知)は、非翻訳領域を含む約3931ヌクレオチド長である。配列番号5の核酸およそ298〜1446に位置するコード配列は、382アミノ酸のタンパク質(配列番号6)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、21165 mRNAは、ヒトパネルおよびラットパネルの両方の中枢神経系の組織において主に発現された。21165 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)において強力にアップレギュレートされた。21165 mRNAは、脛骨神経損傷(TNI)および長期のカプサイシン処理の後のDRGおよび脊髄においてダウンレギュレートされた。21165 mRNAはまた、移植神経損傷(SNI)、完全フロイントアジュバント(DFA)および神経根切断の後のDRGにおいてダウンレギュレートされた。
21165またはラクトシルセラミド(LacCER)シンターゼの阻害は、NGF経路を阻害する。さらに、21165の阻害は、ニューロン機能を阻害する。21165のレベルは、種々の末梢ニューロパシーにおいて著しく増加し、そして外因性21165は、疼痛の媒介に関与することが知られているNF−κ−B経路を活性化する。外因性21165はまた、スーパーオキシドの生成およびERK−1を引き起こし、これらの両方は、種々の疼痛モデルにおいてアップレギュレートすることが証明されている。最後に、21165合成は、TNF−α(ニューロパシー性の疼痛の十分に確立されたメディエータ)によってアップレギュレートされ、そしてこのアップレギュレーションは、ICAM−1(これは、ヒトおよび動物の両方における種々の疼痛状態においてアップレギュレートされることが示されている)の増加を生じる。従って、種々の様式で、21165のインヒビターは、疼痛阻害のための新規のメカニズムである可能性が高い。脊髄および脊髄神経節における21165の発現とその機能的役割に起因して、21165活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の21165ポリペプチドは、21165活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID1423)
ヒト1423配列(配列番号7)(N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)レセプターとしても公知)は、非翻訳領域を含む約3924ヌクレオチド長である。配列番号7の核酸およそ1〜3168に位置するコード配列は、1055アミノ酸のタンパク質(配列番号8)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、1423 mRNAは、ヒトパネルおよびラットパネルの両方の中枢神経系の組織において主に発現された。1423 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)および軸策切断後の脊髄においてアップレギュレートされた。
NMDAレセプターの活性化は、疼痛応答を担う基本的な機構の1つである。エフリン(ephrin)B2(ephB2)の活性化を拮抗することによるNMDAレセプターの活性の調節は、疼痛応答をブロックするだけではなく、疼痛挙動の維持に関与するシナプス形成性をブロックし得る。脊髄および脊髄神経節における1423 mRNAの発現とその機能的役割に起因して、1423活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の1423ポリペプチドは、1423活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID636)
ヒト636配列(配列番号9)(カリウム電位型チャネルサブファミリーAメンバー(KCNA6);カリウムチャネルKv1.6;またはHBK2カリウムチャネルとしても公知)は、非翻訳領域を含む約4234ヌクレオチド長である。配列番号9の核酸およそ863〜2452に位置するコード配列は、529アミノ酸のタンパク質(配列番号10)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、636 mRNAは、ラットパネルおよびヒトパネルの中枢神経系の組織において主に発現された。636 mRNAは、脛骨神経損傷(TNI)後の脊髄神経節(DRG)および脊髄(SC)においてアップレギュレートされた。636 mRNAが、神経根切断後の脊髄(SC)およびカプサイシン処理後の脊髄神経節(DRG)においてダウンレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、636 mRNAは、サル組織およびラット組織の両方の脊髄、脳およびDRGニューロンのサブ集団において発現されたことを示した。
カリウムチャネルの活性化は、ニューロン発火の頻度およびパターンに影響を与える。いくつかの電位型カリウムチャネルが、痛覚に関与するニューロンを含む感覚ニューロンのサブ集団において発現される。一般に、いくつかの電位型カリウムチャネルの発現は、軸索切断後のDRGニューロンにおいて減少し、そしてカリウム電流のピークは、慢性炎症の間、感覚ニューロンにおいて減少することが示されている。さらに、カリウムチャネル開放因子(opener)の投与は、α−2−アデノレセプターのアゴニストまたはモルヒネにより生じる鎮痛を増強した。脊髄神経節および脊髄における636 mRNAの発現とその機能的役割に起因して、636活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の636ポリペプチドは、636活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID12303)
ヒト12303配列(配列番号11)(カリウムチャネルKCNK4;TRAAK;または2孔K+チャネルKT4.1としても公知)は、非翻訳領域を含む約2747ヌクレオチド長である。配列番号11の核酸およそ51〜1310に位置するコード配列は、419アミノ酸のタンパク質(配列番号12)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、12303 mRNAは、サルパネルおよびラットパネルの両方の中枢神経系(CNS)の組織において主に発現された。12303 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)において、およびカプサイシン処理後の脊髄においてアップレギュレートされた。12303 mRNAは、神経根切断後の脊髄においてダウンレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、12303 mRNAが、サルおよびラットのDRGのほとんどのニューロンおよび脊髄組織に存在したことを示した。
カリウムチャネルの活性化は、ニューロン発火の頻度およびパターンに影響を与える。いくつかの電位型カリウムチャネルが、痛覚に関与するニューロンを含む感覚ニューロンのサブ集団において発現される。一般に、いくつかの電位型カリウムチャネルの発現は、軸索切断後のDRGニューロンにおいて減少し、そしてカリウム電流のピークは、慢性炎症の間、感覚ニューロンにおいて減少することが示されている。さらに、カリウムチャネル開放因子の投与は、α−2−アデノレセプターのアゴニストまたはモルヒネにより生じる鎮痛を増強した。モルヒネのくも膜下内注射により生じる鎮痛は、グリベンクラミド(ATP感受性K+チャネルのブロッカー)によって、用量依存性の様式でブロックされ、そしてニコランジル(ATP感受性K+チャネルの開放因子)によって増強される。12303(カルシウムチャネルTRAAK)は、痛覚ニューロンの発火パターンの調節に重要である。12303を開く薬物は、おそらく、疼痛の阻害のための新規の機構である。脊髄および脊髄神経節における12303の発現とその機能的役割に起因して、12303活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の12303ポリペプチドは、12303活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID21425)
ヒト21425配列(配列番号13)(ELK2カリウムチャネルとしても公知)は、非翻訳領域を含む約3985ヌクレオチド長である。配列番号13の核酸およそ359〜3610に位置するコード配列は、1083アミノ酸のタンパク質(配列番号14)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、21425 mRNAは、ヒトパネルおよびラットパネルの両方の中枢神経系(CNS)の組織において排他的に発現された。21425 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)、脛骨神経損傷(TNI)および軸索切断の後の脊髄神経節(DRG)においてアップレギュレートされた。21425 mRNAはまた、カプサイシン、移植神経損傷(SNI)およびTNIの後の脊髄においてアップレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、21425 mRNAが、ニューロンの大部分において、サル脳で高度に発現されたことを示した。
ヒトELK2Kチャネルまたは21425は、異なる疼痛状態における過敏性に重要であり、従って、疼痛に対する固有の標的を示し得る。脊髄および脊髄神経節における21425の発現とその機能的役割に起因して、21425活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の21425ポリペプチドは、21425活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID27410)
ヒト24710配列(配列番号15)(カリウムチャネルサブファミリーKメンバー17(KCNK17);TWIK関連アルカリ性pH活性化K+チャネル2(TALK−2);またはTWIK関連酸感受性K+チャネル4(TASK−4)としても公知)は、非翻訳領域を含む約1764ヌクレオチド長である。配列番号15の核酸およそ268〜1266に位置するコード配列は、332アミノ酸のタンパク質(配列番号16)をコードする。
TaqMan分析によって評価した場合、27410 mRNAは、肺、脊髄、脊髄神経節(DRG)および肝臓において低レベルで発現された。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、27410 mRNAが、ヒトおよびラットの脳、脊髄およびDRG組織における広範な発現を示したことを示した。
カリウムチャネルの活性化は、ニューロン発火の頻度およびパターンに影響を与える。いくつかの電位型カリウムチャネルが、痛覚に関与するニューロンを含む感覚ニューロンのサブ集団において発現される。一般に、いくつかの電位型カリウムチャネルの発現は、軸索切断後のDRGニューロンにおいて減少し、そしてカリウム電流のピークは、慢性炎症の間、感覚ニューロンにおいて減少することが示されている。さらに、カリウムチャネル開放因子の投与は、α−2−アデノレセプターのアゴニストまたはモルヒネにより生じる鎮痛を増強した。モルヒネのくも膜下内注射により生じる鎮痛は、グリベンクラミド(ATP感受性K+チャネルブロッカー)によって、用量依存性の様式でブロックされ、そしてニコランジル(ATP感受性K+チャネルの開放因子)によって増強される。27410は、痛覚ニューロンの発火パターンの調節に重要である。27410を開く薬物は、疼痛の阻害のための新規の機構である。脊髄および脊髄神経節における27410の発現とその機能的役割に起因して、27410活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の27410ポリペプチドは、27410活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID38554)
ヒト38554配列(配列番号17)(溶質キャリアファミリー21メンバー14(SLC21A14);有機アニオントランスポーターF(OATP−F);有機アニオン輸送ポリペプチド14(OATP14);または有機アニオントランスポーターポリペプチド関連タンパク質5(OATPRP5)としても公知)は、非翻訳領域を含む約3227ヌクレオチド長である。配列番号17の核酸およそ345〜2483に位置するコード配列は、712アミノ酸のタンパク質(配列番号18)をコードする。
TaqMan分析によって評価した場合、38554 mRNAは、ラットパネルおよびヒトパネルの両方の中枢神経系(CNS)の組織において優勢に発現された。38554 mRNAは、軸索切断後の脊髄神経節(DRG)においてアップレギュレートされ、そして移植神経損傷(SNI)、脛骨神経損傷(TNI)および長期のカプサイシン処理の後のDRGにおいてダウンレギュレートされた。38554 mRNAはまた、SNI(8週間)後の脊髄においてダウンレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、38554 mRNAが、脳、脊髄、脈絡叢およびDRG組織において、特にグリア細胞全体にわたって発現されたことを示した。
38554は、OATP−F(有機アニオントランスポーターポリペプチド(OATP)ファミリーのメンバー)である。OATP−Fは、エストロン−3−スルフェートおよびジヒドロエピアンドロステロンスルフェートを輸送することが示されている。OATPファミリーの他のメンバー(例えば、ヒトOATP8、OATP−AおよびOATP−C)は、オピオイドレセプターアゴニスト[D−ペニシラミン(2,5)]エンケファリンを輸送する。OATP8およびOATP−Aはまた、オピオイドレセプターアゴニストデルトルフィンを輸送する(Gastroenterology 120:525;J Pharmacol Exp Ther 294(1):73)。
38554は、疼痛における重要な遺伝子である。なぜなら、38554は、疼痛伝達に関与することが知られているオピオイドレセプターアンタゴニストを輸送するトランスポーターのファミリーのメンバーであるからである。38554のブロッカーは、内在性オピオイドレセプター化合物を増加させ得、従って、疼痛阻害のための新規の機構であり得る。脊髄および脊髄神経節における38554の発現とその機能的役割に起因して、38554活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の38554ポリペプチドは、38554活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID38555)
ヒト38555配列(配列番号19)(溶質キャリアファミリー21メンバー11(SLC21A11);有機アニオン輸送ポリペプチドD(OATP−D);有機アニオントランスポーターポリペプチド関連タンパク質3(OATPRP3);またはPGE1トランスポーターOAPT−Dとしても公知)は、非翻訳領域を含む約2133ヌクレオチド長である。配列番号19の核酸およそ1〜2133に位置するコード配列は、710アミノ酸のタンパク質(配列番号20)をコードする。
TaqMan分析によって評価した場合、38555 mRNAは、ラットパネルおよびヒトパネルの両方の中枢神経系(CNS)の組織において高レベルで発現された。38554 mRNAは、軸索切断後の脊髄神経節(DRG)において、ならびに慢性狭窄損傷(CCI)および脛骨神経損傷(TNI)の後の脊髄においてアップレギュレートされた。38555 mRNAは、移植神経損傷(SNI)またはTNI後のDRGにおいてダウンレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、38555 mRNAが、脳、脊髄、心臓、DRGにおける小さいかまたは中程度のサイズのニューロン、ならびに交換ニューロンにおいて発現されたことを示した。
38555は、OATP−D(有機アニオントランスポーターポリペプチド(OATP)ファミリーのメンバー)である。OATP−Dは、エストロン−3−スルフェート、ベンジルペニシリンおよびプロスタグランジンE2を輸送することが示されている(Biochem Biophys Res Commun 273:251)。プロスタグランジンE2は、ラットの後脚のアデノシンの皮内注射によって生じるブラジキニン誘導性痛覚過敏を媒介することが示されている(Neuroscience 1990;38(3):757−62)。OATPファミリーの他のメンバー(例えば、ヒトOATP8、OATP−AおよびOATP−C)は、オピオイドレセプターアゴニスト[D−ペニシラミン(2,5)]エンケファリンを輸送する。OATP8およびOATP−Aはまた、オピオイドレセプターアゴニストデルトルフィンを輸送する(Gastroenterology 120:525;J Pharmacol Exp Ther 294(1):73)。
38555は、疼痛における重要な遺伝子である。なぜなら、38555は、プロスタグランジンE2を輸送し、かつ疼痛伝達に関与することが知られているいくつかの他の分子をさらに輸送し得るからである。さらに、38555は、DRGの痛覚ニューロンに存在する。従って、38555のブロッカーは、疼痛阻害のための新規の機構である。脊髄および脊髄神経節における38555の発現とその機能的役割に起因して、38555活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の38555ポリペプチドは、38555活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID55063)
ヒト55063配列(配列番号21)(NMDAレセプターサブユニット3A(NR3A)または(NMDAR−L)としても公知)は、非翻訳領域を含む約4197ヌクレオチド長である。配列番号21の核酸およそ1〜3348に位置するコード配列は、1115アミノ酸のタンパク質(配列番号22)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、55063 mRNAは、ヒトパネルおよびラットパネルの中枢神経系(CNS)の組織において優勢に発現された。55063 mRNAはまた、軸索切断、神経根切断、カプサイシン、移植神経損傷(SNI)、および脛骨神経損傷(TNI)疼痛モデルの後の脊髄神経節(DRG)においてダウンレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、55063 mRNAが、脊髄中のニューロンのサブ集団、薄膜および皮質中のニューロンのサブ集団に制限されたことを示す。
55063は、NR3A(a.k.a.NMDAR−L)である。このNMDAレセプターサブユニットは、それ自体では機能的ではなく、NR1サブユニットまたはNR2サブユニットのいずれかと共に同時発現された場合に、機能的サブユニットを形成する(J Neurosci 15(10):6498;J Neurosci 15(10):6509;J Neurosci 21(4):1128)。NMDAレセプターは、疼痛伝達の周知のメディエータである。さらに、NMDAレセプターの下流効果の多くが、NMDAレセプター媒介性の疼痛伝達を担っていると考えられている(最近の総説については、Ann N Y Acad Sci.933:142−56;Curr Pharm Des.8(10):887−912;Z Rheumatol.60(6):404−15;Trends Pharmacol Sci.22(12):636−41を参照のこと)。しかし、NMDAレセプターブロッカーは、中枢神経系におけるその主要な役割に起因する多数の負の副作用を有することが周知である。従って、NR3Aの機能を増大し得る薬物は、NMDA機能を低下させることによって、およびNMDAレセプターを介するカルシウム流入を減少させることによって、NMDAレセプター媒介性の疼痛伝達を減少させ得る。さらに、NR3AはNMDAレセプター活性を破壊しないので、副作用は、NMDAレセプターアンタゴニストによって生じる副作用よりも小さくあり得る。
55063は、疼痛において重要な役割を果たす。なぜなら、55063は、痛覚ニューロンが終結する脊髄の領域におけるニューロンのサブ集団に局在化し、かつ55063は、疼痛のいくつかのモデルのDEGにおいてダウンレギュレートされるからである。さらに、55063は、NMDAレセプター媒介電流およびカルシウム流入を減少させることが知られている。NMDAレセプター機能およびカルシウム流入は、明らかに、疼痛と関連しており、従って、55063発現の減少は、疼痛伝達を増加させる。従って、55063機能を増加させる薬物は、NMDAレセプター機能を完全に破壊するアンタゴニストを用いて一般に見られる副作用を伴うことなく、疼痛伝達を減少させる新規の機構である。脊髄および脊髄神経節における55063の発現とその機能的役割に起因して、5563活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の55063ポリペプチドは、55063活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID57145)
ヒト57145配列(配列番号23)(有機カチオントランスポーター5(OCT5)としても公知)は、非翻訳領域を含む約2561ヌクレオチド長である。配列番号23の核酸およそ184〜1830に位置するコード配列は、548アミノ酸のタンパク質(配列番号24)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、57145 mRNAは、ヒトパネルおよびラットパネルの中枢神経系の組織において主に発現された。57145 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)および完全フロイントアジュバント(CFA)の後の脊髄神経節(DRG)においてアップレギュレートされた。57145 mRNAはまた、神経根切断後のDRGおよび脊髄において、ならびにCCI、DFAおよび軸索切断の後の脊髄においてダウンレギュレートされた。57145 mRNAに対して実施されたインサイチュハイブリだぜーション実験は、サルの脳、脊髄およびDRGニューロンにおける広範な発現を示した。57145 mRNAはまた、TRG、SCGニューロンにおいて発現される。
57145は、有機カチオンファミリーの新規のメンバーである。有機トランスポーター活性は、PKC、カルモジュリン(CaM)、プロテインキナーゼAおよびCaMキナーゼIIによって増加され(J Am Soc Nephrol 11:1216;Am J Physiol Renal Physiol 284:f293)、これは、疼痛伝達の重要なメディエータであることが知られている(最近の総説については、Eur J Pharmacol 429:23−37;Ann N Y Acad Sci 933:142−56を参照のこと)。さらに、疼痛のCCIモデルおよびホルマリン注射モデルは、脊髄痛覚ニューロンにおけるサイトゾルから膜へのPKCの移動(PKC活性の増加と関連することが知られている効果)を引き起こす。このPKCの転移は、痛覚過敏の増加とよく相関している(J Neurophysiol 70:470;Neurosci Lett 198:75;Pain 94:17)。さらに、PKCの活性化は、疼痛のDFAモデルにおけるNMDAレセプター活性の増加を媒介する。なぜなら、PKCインヒビターは、このNMDAレセプターの増加をブロックするからである(J Physiol 537:115)。疼痛のCCIモデルおよびCFAモデルが、有機カチオン輸送活性を増加させるPKCレベルを増加させるので、57145の低分子インヒビターは、疼痛の阻害のための新規の機構であり得る。
57145は、疼痛伝達における重要な役割を果たす。なぜなら、57145は、疼痛のCCIおよびDFAモデルの後のDRGにおいてアップレギュレートされるからである。CCIおよびDFAはPKC(重要な疼痛メディエータとして公知)の活性を増加し、これにより次いで、有機カチオン輸送活性が増加するので、57145の低分子インヒビターは、疼痛の阻害のための新規の機構であり得る。脊髄および脊髄神経節における57145の発現とその機能的役割に起因して、57145活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の57145ポリペプチドは、57145活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID59914)
ヒト59914配列(配列番号25)(コリントランスポーター様3(CTL3)としても公知)は、非翻訳領域を含む約2500ヌクレオチド長である。配列番号25の核酸およそ105〜2258に位置するコード配列は、717アミノ酸のタンパク質(配列番号26)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、59914 mRNAは、ヒトの脳、筋肉および脊髄サンプルにおいて主に発現された。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、59914 mRNAが、ヒトおよびラットの両方の脳、脊髄および脊髄神経節(DRG)ニューロンの大部分において発現されたことを示した。
多くの研究は、コリン作用性レセプター(AchR)アゴニストが、疼痛を阻害する(ここで、アンタゴニストが疼痛を増加させる)ことを実証した(総説については、Annu Rev Physiol 39:457−82を参照のこと)。しかし、最近の研究は、非サブタイプ゜選択的nAChRアンタゴニストであるメカミラミンが、ホルマリン注射の後に、早期に疼痛の阻害を生じ得、かつ後期に疼痛の増加を生じことを証明し、このことは、nAChrが、持続性の疼痛に対して急性の疼痛に対する反対の効果を及ぼし得ることを示唆する(Brain Res 888(1):102−106)。59914は、新規のコリントランスポーターであり、これは、アセチルコリンエステラーゼによるアセチルコリンの放出および破壊の後に、コリン作用性神経末端にコリンを輸送し戻すように働き得る。従って、59914の阻害は、アセチルコリンのDRGニューロンを枯渇させ、従って、急性形態の疼痛伝達を阻害し得る。
59914は、DRGおよび脊髄ニューロンに局在化するため、疼痛において重要な役割を果たす。59914の阻害は、おそらく、コリン作用性ニューロンへのコリンの再取り込みを防止し、それにより、アセチルコリンのコリン作用性細胞を枯渇させる。疼痛伝達におけるアセチルコリンの重要性に起因して、このような59914インヒビターは、急性疼痛の阻害のための新規の機構であり得る。脊髄における59914の発現とその機能的役割に起因して、59914活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の59914ポリペプチドは、59914活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID94921)
ヒト94921配列(配列番号27)(平衡ヌクレオシドトランスポーター4(ENT4)としても公知)は、非翻訳領域を含む約2763ヌクレオチド長である。配列番号27の核酸およそ34〜1626に位置するコード配列は、530アミノ酸のタンパク質(配列番号28)をコードする。
TaqMan分析によって評価した場合、94921 mRNAは、ヒトの脳、膵臓、脊髄、およびラットの神経系組織サンプルにおいて主に発現された。94921 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)および軸索切断の後の脊髄神経節(DRG)においてアップレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、94921 mRNAが、マウスの脳、脊髄、およびDRGニューロンのサブ集団(小さいサイズおよび中程度のサイズ)において発現されたことを示した。
94921は、平衡ヌクレオシドトランスポーター(ENT)ファミリー(これは、プリンおよびピリミジンの両方を輸送する)の新規のメンバーである。このファミリーは、平衡状態であるので、これは濃度勾配に依存して、ヌクレオシドを取り込むかまたは放出し得る。細胞外プリンは、栄養因子(例えば、神経成長因子(NGF)、S100βタンパク質および星状細胞由来のトランスフォーミング増殖因子)の合成および放出を刺激する(総説については、Int J Dev Neurosci 19(4):395−414を参照のこと)。多くの研究は、増殖因子(例えば、NGF)が、ニューロパシー性疼痛(例えば、慢性狭窄損傷(CCI)モデルにおいて生じる疼痛)のメディエータであることを示す(総説については、Curr Opin Pharmacol1(1):66−72を参照のこと)。NGFおよび94921の両方のレベルは、CCI後のDRGにおいて増加し、このことは、94921が、NGFの増加の主な原因であり得ることを示唆する。従って、94921のブロックが、CCI後のNGFレベルにおける増加を防止し得、従って、ニューロパシーに関連する疼痛の阻害のための新規の機構であり得る。
94921は、疼痛性ニューロパシーの間の疼痛伝達において重要な役割を果たす。なぜなら、94921およびNGFのレベルは、CCI後のDRGにおいて増加するからである。94921は、アデノシン(疼痛伝達における公知のプレイヤー)を輸送するので、94921を阻害する薬剤は、ニューロパシー後のNGFレベルを阻害する新規の方法であり得、従って、疼痛の阻害のための新規の機構であり得る。脊髄および脊髄神経節における94921発現とその機能的役割に起因して、94921活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の94921ポリペプチドは、94921活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID16852)
ヒト16852配列(配列番号29)(大伝導性カルシウム活性化カリウムチャネル(スローポーク(slowpoke)βサブユニットKCNMB4)としても公知)は、非翻訳領域を含む約1107ヌクレオチド長である。配列番号29の核酸およそ56〜688に位置するコード配列は、210アミノ酸のタンパク質(配列番号30)をコードする。
TaqMan分析によって評価した場合、16852 mRNAは、ヒトパネルおよびラットパネルの中枢神経系の組織において主に発現された。16852 mRNAは、軸索切断、慢性狭窄損傷(CCI)および移植神経損傷(SNI)の後の脊髄神経節(DRG)において、ならびにCCIおよび軸索切断の後の脊髄においてアップレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、16852 mRNAが、ヒト、サルおよびラットの脳、ならびにサル脊髄の両方で発現され、かつDRGニュウーロンの小さいサイズおよび中程度のサイズにおいて発現されたことを示した。
カリウムチャネルの活性化は、ニューロン発火の頻度およびパターンに影響を与える。いくつかの電位型カリウムチャネルが、痛覚に関与するニューロンを含む感覚ニューロンのサブ集団において発現される。一般に、いくつかの電位型カリウムチャネルの発現は、軸索切断後のDRGニューロンにおいて減少し、そしてカリウム電流のピークは、慢性炎症の間、感覚ニューロンにおいて減少することが示されている。さらに、カリウムチャネル開放因子の投与は、α−2−アデノレセプターのアゴニストまたはモルヒネにより生じる鎮痛を増強した。モルヒネのくも膜下内注射により生じる鎮痛は、グリベンクラミド(ATP感受性K+チャネルのブロッカー)によって、用量依存性の様式でブロックされ、そしてニコランジル(ATP感受性K+チャネルの開放因子)によって増強される。
16852は、大伝導性のカルシウム依存性K+チャネルのbサブユニット(スローポーク)である。スローポークと同時発現された場合、16852は、その活性化範囲をより脱分極電圧にシフトし、そしてその活性化反応速度を遅くすることによって、スローポークチャネルの活性をダウンレギュレートする。16852は、疼痛伝達において重要な役割を果たし得る。なぜなら、16852は、いくつかの疼痛モデルにおいてアップレギュレートされるからである。16852のインヒビターは、大伝導性のカルシウム依存性カリウムチャネルの活性を増加し、従って、ニューロン発火を減少させる。従って、16852を阻害する薬物は、疼痛の阻害のための新規のモデルであり得る。脊髄および脊髄神経節における16852の発現とその機能的役割に起因して、16852活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の16852ポリペプチドは、16852活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID33260)
ヒト33260配列(配列番号31)(カリウム電位型チャネルサブファミリーHメンバー1(KCNH1);またはエーテル−a−go−goカリウムチャネル1(hEAG1)としても公知)は、非翻訳領域を含む約3083ヌクレオチド長である。配列番号31の核酸およそ37〜3006に位置するコード配列は、989アミノ酸のタンパク質(配列番号32)をコードする。
TaqMan分析によって評価した場合、33260 mRNAは、サルパネルおよびラットパネルの両方の中枢神経系(CNS)の組織において主に発現された。33260 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)において、およびカプサイシン処理後の脊髄においてアップレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、33260 mRNAが、サルおよびラットのDRGニューロンのサブ集団において、ならびに脊髄において発現され、サルおよびラットの両方において、後角の表在性薄膜におけるレベルが最高であったことを示した。33260はまた、サルおよびラットの両方の表層ニューロンのサブ集団において発現されたことが示されている。
カリウムチャネルの活性化は、ニューロン発火の頻度およびパターンに影響を与える。いくつかの電位型カリウムチャネルが、痛覚に関与するニューロンを含む感覚ニューロンのサブ集団において発現される。一般に、いくつかの電位型カリウムチャネルの発現は、軸索切断後のDRGニューロンにおいて減少し、そしてカリウム電流のピークは、慢性炎症の間、感覚ニューロンにおいて減少することが示されている。さらに、カリウムチャネル開放因子の投与は、α−2−アデノレセプターのアゴニストまたはモルヒネにより生じる鎮痛を増強した。モルヒネのくも膜下内注射により生じる鎮痛は、グリベンクラミド(ATP感受性K+チャネルのブロッカー)によって、用量依存性の様式でブロックされ、そしてニコランジル(ATP感受性K+チャネルの開放因子)によって増強される。
33260(カリウムチャネルEAG−1)は、痛覚ニューロンの発火パターンの調節に重要である。従って、33260を開く薬物は、疼痛の阻害のための新規の機構であり得る。脊髄および脊髄神経節における33260の発現とその機能的役割に起因して、33260活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の33260ポリペプチドは、33260活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID58573)
ヒト58573配列(配列番号33)(重炭酸ナトリウム共トランスポーターNBC4としても公知)は、非翻訳領域を含む約6313ヌクレオチド長である。配列番号33の核酸およそ348〜3713に位置するコード配列は、1121アミノ酸のタンパク質(配列番号34)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、58573 mRNAは、サルパネルおよびラットパネルの両方の中枢神経系(CNS)の組織および腎臓組織サンプルにおいて発現された。58573 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)、および神経根切断の4週間後のC5−T1 DRGにおいてアップレギュレートされた。58573 mRNAは、軸索切断後の脊髄においてアップレギュレートされた。58573 mRNAは、完全フロイントアジュバント(DFA)後のDRGおよび神経根切断の4週間後のC3 DRGにおいてダウンレギュレートされた。58573 mRNAは、移植神経損傷(SNI)、脛骨神経損傷(TNI)、および長期のカプサイシン処理の後のDRGおよび脊髄においてダウンレギュレートされた。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、58573 mRNAが、DRGの小ニューロンのサブ集団において、およびサルの視床ニューロンのサブ集団において発現されたことを示した。
58573は、疼痛の感覚における重要な遺伝子である。なぜなら、58573は、DRGの痛覚ニューロンおよび感覚視床ニューロンに存在し、そして疼痛のいくつかのモデルのDRGおよび脊髄においてアップレギュレートされるからである。58573は、重炭酸ナトリウム共トランスポーター(NBC)ファミリーのメンバーである。NBCは、重炭酸塩を細胞に輸送することが知られており、そしてニューロン活性後の細胞外酸性化を少なくとも部分的に担っていると考えられている。プロトンは、疼痛の公知のメディエータであるので、58573の阻害は、疼痛の阻害のための新規の機構である。脊髄および脊髄神経節における85873の発現とその機能的役割に起因して、58573活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の58573ポリペプチドは、58573活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID30911)
ヒト30911配列(配列番号35)(ナトリウム−プロトン交換体(NHE5)としても公知)は、非翻訳領域を含む約3761ヌクレオチド長である。配列番号35の核酸およそ70〜2760に位置するコード配列は、896アミノ酸のタンパク質(配列番号36)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、30911 mRNAは、ヒトモデルおよびラットモデルの中枢神経系(CNS)の組織において最も高いレベルで発現された。30911 mRNAは、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)において、複数の時点でアップレギュレートされた。30911 mRNAは、移植神経損傷(SNI)および長期のカプサイシン処理の後のDRGの早期の時点で、ダウンレギュレートされた。
30911は、疼痛の感覚において重要な遺伝子である。なぜなら、30911は、疼痛のニューロパシーモデルのDRGにおいてアップレギュレートされるからである。30911は、ナトリウム−プロトン交換体(NHE)ファミリーのメンバーである。NHEは、pH調節において重要な役割を果たす。なぜなら、これらは、細胞からプロトンをポンピングするからである。プロトンは、疼痛の公知のメディエータであるので、30911の阻害は、疼痛の阻害のための新規の機構である。脊髄神経節における30911 mRNAの発現とその機能的役割に起因して、30911活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の30911ポリペプチドは、30911活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID85913)
ヒト85913配列(配列番号37)(過分極活性化環状ヌクレオチドゲートカリウムチャネルファミリー(HCN1)のメンバー)は、非翻訳領域を含む約4069ヌクレオチド長である。配列番号37の核酸およそ43〜2691に位置するコード配列は、882アミノ酸のタンパク質(配列番号38)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、85913 mRNAは、ヒトモデルおよびラットモデルの中枢神経系(CNS)の組織において、最も高いレベルで発現された。85913はまた、ラット膀胱組織サンプルにおいて高度に発現された。さらに、85913は、軸索切断、脛骨神経損傷(TNI)および移植神経損傷(SNI)の後の脊髄神経節(DRG)サンプルにおいてアップレギュレートされることが示された。85913はまた、軸索切断、完全フロイントアジュバント(CFA)、SNIおよび神経根切断の後の脊髄サンプルにおいてダウンレギュレートされることが示された。85913はさらに、慢性狭窄損傷(CCI)、CFAおよび神経根切断の後のDRGにおいてダウンレギュレートされることが示された。カプサイシン処理後のDRGおよび脊髄サンプルにおいて、調節は観察されなかった。インサイチュハイブリダイゼーション実験は、85913がヒトおよびラットの両方の脳、後角または脊髄、およびDRGニューロンのサブ集団において発現されたことを示した。
85913(HCN1としても公知)は、過分極活性化環状ヌクレオチド電位型カリウムチャネルファミリーのメンバーである。HCNチャネルは、Na+およびK+の両方を透過させ、そして過分極の際に開く。これらは負の電位で細胞を脱分極するので、これらは「ペースメーカー」チャネルとして働き、活動電位発火速度を増加するための機構を提供する(総説については、News Physiol Sci 17:32−7を参照のこと)。85913は、脊髄の後角およびDRGニューロンのサブ集団に局在し、85913は痛覚ニューロンからの活動電位速度を増加するために重要であり得るので、85913は疼痛情報の伝達において重要な役割を果たし得る。従って、理論に束縛されることはないが、85913の阻害は、疼痛の阻害のための新規の機構であり得る。脊髄神経節における85913 mRNAの発現とその機能的役割に起因して、85913活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の85913ポリペプチドは、85913活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID14303)
ヒト14303配列(配列番号39)(ナトリウム−プロトン交換体(NHE6))は、非翻訳領域を含む約4452ヌクレオチド長である。配列番号39の核酸およそ36〜2045に位置するコード配列は、669アミノ酸のタンパク質(配列番号40)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、14303 mRNAは、ヒトモデルおよびラットモデルの中枢神経系(CNS)の組織において最も高いレベルで発現された。さらに、14303は、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)サンプルにおいてアップレギュレートされることが示された。14303はまた、脛骨神経損傷(TNI)後のDRGおよび脊髄サンプルにおいてダウンレギュレートされることが示され、そして14303は、移植神経損傷(SNI)後のDRGにおいてダウンレギュレートすることが示された。14303はさらに、神経根切断後のC3 DRGにおいてダインレギュレートされることが示され、そして14303は、長期のカプサイシン処理後のDRGにおいてダウンレギュレートされることが示された。
インサイチュハイブリダイゼーション実験は、14303が、DRGの全てのニューロン、脊髄および皮質において発現されたことを示した。14303はまた、サル前立腺筋肉細胞において発現されることが示された。
14303はまた、ナトリウム−プロトン交換体(NHE)としても公知であり、これは、ニューロン活性後の細胞からプロトンをポンピングすることによる、ニューロンにおいておよびニューロンの周りでの、pHの重要な調節因子であると考えられている(例えば、J Clin Invest 104(5)637−45;J Neurosci Res 56(4):358−70;J Neurosci Res 1998 Reb 15;51(14):431−41を参照のこと)。細胞外酸性化は、疼痛を媒介することが示されている。ヒトにおける低pH溶液の連続的な投与は、疼痛および痛覚過敏を引き起こす(Neurosci Lett 154:113−116.さらに、プロトン選択性は、永続的な興奮およびラット皮膚における痛覚の機械的刺激に対する感作をインビトロで引き起こす(J Neurosci 12(1):86−95)。最も重要なことに、プロトンは、DRGの痛覚ニューロンに存在するVR−1レセプターを直接活性化する(J Physiol 433:145−61;TIPS 20:(3):112−8)。VR−1レセプターは、疼痛に関与する経路における重要なプレイヤーである。従って、14303は、疼痛の感覚における重要な遺伝子であり得る。なぜなら、14303は、疼痛のニューロパシーモデルのDRGにおいてアップレギュレートされるからである。14303は、ナトリウム−プロトン交換体(NHE)ファミリーのメンバーである。NHEは、細胞からプロトンをポンピングするため、pH調節において重要な役割を果たすと考えられている。プロトンは、疼痛の公知のメディエータであるので、14303の阻害は、疼痛の阻害のための新規の機構であり得る。脊髄神経節における14303 mRNAの発現とその機能的役割に起因して、14303活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の14303ポリペプチドは、14303活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID16816)
ヒト16816配列(配列番号41)(ホスホリパーゼCδ4)は、非翻訳領域を含む約3116ヌクレオチド長である。配列番号41の核酸およそ205〜2493に位置するコード配列は、762アミノ酸のタンパク質(配列番号42)をコードする。
ヒト組織パネルを使用するTaqMan分析により評価した場合、16816 mRNAは、骨格筋組織で最も高レベルに発現され、次いで、膀胱組織サンプルおよび中枢神経系(CNS)の組織で発現された。ラット組織パネルに対するさらなるTaqMan実験は、骨格筋、膀胱およびCNS組織サンプルにおける発現を示した。さらに、16816は、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)においてアップレギュレートおよびダウンレギュレートされることが示された。16816は、DRGにおいてダウンレギュレートレギュレートされ、そして移植神経損傷(SNI)後の脊髄サンプルにおいてアップレギュレートされることが示された。
インサイチュハイブリダイゼーション実験は、16816がサルおよびラットの両方のDRGサンプルの痛覚ニューロンにおいて発現されることを示した。また、16816がサル脳(葉状体)および筋肉組織サンプルにおいて発現されることも示された。
16816はまた、ファチジルイノシトール特異的ホスホリパーゼC(PLC)としても公知であり、これは、ホスファチジルイノシトール4,5−ビスホスフェート(PIP2)から、2つの第2メッセンジャー分子であるイノシトール1,4,5−トリホスフェート(IP3)およびジアシルグリセロール)を生成することによって、レセプター媒介性シグナル伝達において重要な役割を果たす。PLCは、痛覚経路に関与することが周知である。例えば、2つの前疼痛性因子であるブラジキニンおよび神経成長因子(NGF)が、それぞれ、Gタンパク質結合(BK2)レセプターおよびチロシンキナーゼ(TrkA)レセプターを活性化して、原発性求心性ニューロンにおけるホスホリパーゼC(PLC)シグナル伝達経路を刺激することが十分に確立されている。インビボにおける感受性のブラジキニンまたはNGF媒介性増加は、疼痛に関与する十分に確立されたレセプターであるVR1の発現を必要とすることが示されている。抗体隔離およびPLC媒介性加水分解による原形質膜ホスファチジルイノシトール−4,5−ビスホスフェート(PtdIns(4,5)P2)レベルの低下は、細胞レベルでのブラジキニンまたはNGFの増加効果を模倣する。さらに、TrkAへのPLC−γのリクルートは、チャネル活性のNGF媒介性増加に不可欠であり、生化学研究は、VR1がこの複合体と関連することを示唆する(Nature.2001 411(6840):957−62)。疼痛経路におけるPLCの重要性を考えると、16816を調節する薬物は、疼痛の処置に重要であり得る。脊髄神経節における16816 mRNAの発現とその機能的役割に起因して、16816活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の16816ポリペプチドは、16816活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID17827)
ヒト17827配列(配列番号43)(カリウムチャネルKCNK12(THIK2))は、非翻訳領域を含む約1943ヌクレオチド長である。配列番号43の核酸およそ466〜1758に位置するコード配列は、430アミノ酸のタンパク質(配列番号44)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、17827 mRNAは、ヒトモデルおよびラットモデルの中枢神経系(CNS)の組織において最も高いレベルで発現された。17827の発現はさらに、ラットパネルの胚、前立腺および気管組織サンプルにおいて観察された。さらに、17827は、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)サンプルにおいてアップレギュレートされることが示された。17828はまた、移植神経損傷(SNI)後の脊髄サンプルにおいてアップレギュレートされることが示された。17827はさらに、84日後の移植神経損傷(SNL)後のL5、L6 DRGサンプルにおいてダウンレギュレートされることが示された。
インサイチュハイブリダイゼーション実験は、17827が、サルおよびラットの両方の全てのサイズのDRGニューロンであるTRGにおいて発現されたことを示す。17827はまた、サルおよびラットの脊髄および脳サンプルにおいて発現されることが示された。
17827は、DRGニューロンに存在するカリウムチャネルである。カリウムチャネルの活性化は、ニューロン発火の頻度およびパターンに影響を与える。カリウムチャネルの調節は、痛覚ニューロンの発火パターンに重要であり得る。従って、17827と相互作用する薬物は、疼痛の阻害のための新規の機構であり得る。脊髄神経節および脊髄における17827 mRNAの発現とその機能的役割に起因して、17827活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の17827ポリペプチドは、17827活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
(遺伝子ID32620)
ヒト32630配列(配列番号45)(ナトリウム−グルコースコトランスポータSMIT2)は、非翻訳領域を含む約2384ヌクレオチド長である。配列番号45の核酸およそ233〜2260に位置するコード配列は、675アミノ酸のタンパク質(配列番号46)をコードする。
TaqMan分析により評価した場合、32620 mRNAは、ヒトモデルおよびラットモデル中枢神経系(CNS)の組織において最も高いレベルで発現された。32620の発現はさらに、ヒトパネルの結腸および小腸組織サンプルにおいて、ならびにラットパネルの肝臓、前立腺および十二指腸サンプルにおいて観察された。さらに、32620は、慢性狭窄損傷(CCI)後の脊髄神経節(DRG)サンプルにおいてダウンレギュレートされることが示された。32620はまた、軸索切断後のDRGおよび脊髄においてアップレギュレートされることが示された。32620はさらに、移植神経損傷(SNI)後のDRGにおいてダウンレギュレートされることが示された。
インサイチュハイブリダイゼーション実験は、32620が小さい直径のDRGのニューロンにおいて主に発現されたことを示した。32620はまた、サル組織の脊髄および皮質のグリア細胞において発現されることが示された。
32620は、ナトリウム依存性様式で、ミオイノシトールを輸送する。ミオイノシトール(2.5mg)のくも膜下内注射は、リチウムのくも膜下内注射の抗痛覚過敏効果および抗異痛効果の両方を有意に退行させた(Pain 2000 85:59−64)。従って、32620と相互作用する薬物は、疼痛の処置に重要であり得る。脊髄神経節および脊髄における32620 mRNAの発現とその機能的役割に起因して、32620活性の調節因子は、疼痛および疼痛疾患の処置に関連する障害を処置する際に有用である。本発明の32620ポリペプチドは、32620活性の調節因子についてスクリーニングする際に有用である。
本発明の種々の局面は、以下の小節でより詳細に記載される。
(スクリーニングアッセイ:)
本発明は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質に結合するか、例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性に対して刺激効果または阻害効果を有するか、あるいは例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の基質の発現または活性に対して刺激効果または阻害効果を有する、調節因子(すなわち、候補化合物もしくは試験化合物または候補薬剤もしくは試験薬剤(例えば、ペプチド、ペプチドミメティック、低分子(有機または無機)または他の薬物))を同定するための方法(これは、本明細書中で「スクリーニングアッセイ」とも呼ばれる)を提供する。本明細書中に記載のアッセイを使用して同定される化合物は、疼痛および疼痛性状態を処置するのに有用であり得る。
これらのアッセイは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質に結合する化合物、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質と相互作用する他の細胞内タンパク質または細胞外タンパク質に結合する化合物、および他の細胞内タンパク質または細胞外タンパク質と16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質との相互作用を妨害する化合物を同定するように設計されている。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質(これは、膜貫通レセプター型タンパク質である)の場合、このような技術は、このようなレセプターのためのリガンドを同定し得る。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質のリガンドまたは基質は、例えば、疼痛および疼痛性状態を改善するために使用され得る。このような化合物としては、ペプチド、抗体、または有機低分子もしくは無機低分子が挙げられ得るがこれらに限定されない。このような化合物はまた、他の細胞性タンパク質を含み得る。
アッセイ(例えば、本明細書に記載のアッセイ)によって同定される化合物は、例えば、疼痛および疼痛性状態を処置するのに有用であり得る。疼痛状態が、細胞または組織における、全体的に低いレベルの16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子発現および/または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質により生じる場合、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質と相互作用する化合物は、結合した16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の活性を強調するかまたは増幅する化合物を含み得る。このような化合物は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質活性のレベルの効果的な増大を引き起し、したがって、症状を改善する。
他の例において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子における変異により、異常型または過剰量の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質が、疼痛にいたる有害な効果を有するようになる。同様に、生理学的状態は、疼痛にいたる、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子発現の過剰な増大を引き起こし得る。このような場合、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質に結合する化合物は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の活性を阻害するタンパク質として同定され得る。本節で記載されるような技術によって同定される化合物の有効性を試験するためのアッセイは、本明細書中に議論されている。
1つの実施形態において、本発明は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質またはポリペプチドあるいはそれらの生物学的に活性な部分の基質である候補化合物または試験化合物をスクリーニングするためのアッセイを提供する。別の実施形態において、本発明は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質またはポリペプチドあるいはその生物学的活性な部分に結合するかまたはその活性を調節する候補化合物または試験化合物をスクリーニングするためのアッセイを提供する。本発明の試験化合物は、以下に挙げられる当該分野で公知のコンビナトリアルライブラリー法における多くのアプローチのうちの任意のものを使用して得られ得る:生物学的ライブラリー;空間的に処理可能な並列固相ライブラリーまたは溶液相ライブラリー;デコンボルーション処理を必要とする合成ライブラリー法;「1ビーズ1化合物」ライブラリー法;およびアフィニティクロマトグラフィー選択法を使用する合成ライブラリー法。生物学的ライブラリーアプローチは、ペプチドライブラリーに限定されるが、他の4つのアプローチは、化合物の、ペプチドライブラリー、非ペプチドオリゴマーライブラリー、または低分子ライブラリーに利用可能である(Lam、K.S.(1997)Anticancer Drug Des.12:145)。
分子ライブラリーの合成のための方法の例は、例えば、以下において、当該分野で見出され得る:DeWittら(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:6909;Erbら(1994)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:11422;Zuckermannら(1994)、J.Med.Chem.37:2678;Choら(1993)Science 261:1303;Carrellら(1994)Angew.Chem.Int.Ed.Engl.33:2059;Carellら(1994)Angew.Chem.Int.Ed.Engl.33:2061;およびGallopら(1994)J.Med.Chem.37:1233。
化合物のライブラリーは、溶液中(例えば、Houghten(1992)Biotechniques 13:412〜421)、ビーズ上(Lam(1991)Nature 354:82〜84)、チップ上(Fodor(1993)Nature 364:555〜556)、細菌上(Ladner、米国特許第5,223,409号)、芽胞上(Ladner、USP’409号)、プラスミド上(Cullら(1992)ProcNatl Acad Sci USA 89:1865〜1869)またはファージ上(ScottおよびSmith(1990)Science 249:386〜390);(Devlin(1990)Science 249:404〜406);(Cwirlaら(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.87:6378〜6382);(Felici(1991)J.Mol.Biol.222:301〜310);(Ladner 前出)に存在し得る。
1つの実施形態において、アッセイは、細胞ベースのアッセイであり、ここで16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質またはその生物学的に活性な部分を発現する細胞を、試験化合物と接触させ、そして試験化合物が16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を調節する能力を決定する。試験化合物が16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を調節する能力の決定を、例えば、細胞内カルシウム、IP、cAMP、またはジアシルグリセロール濃度、細胞内タンパク質のリン酸化プロフィール、細胞増殖および/または移動、例えば、細胞表面接着分子もしくは鎮痛に関連する遺伝子の遺伝子発現、または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節転写因子の活性をモニタリングすることによって達成し得る。この細胞は、哺乳動物由来(例えば、神経細胞由来)であり得る。1つの実施形態において、レセプタードメインと相互作用する化合物が、リガンドとして(すなわち、レセプターに結合し、シグナル伝達経路を調節するよう)機能するそれらの能力についてスクリーニングされ得る。リガンドの同定、およびリガンド−レセプター複合体の活性の測定は、この相互作用の調節因子(例えば、アンタゴニスト)の同定に導く。このような調節因子は、疼痛および疼痛性状態の処置に有用であり得る。
試験化合物が、基質への16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の結合を調節する能力、または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620に結合する能力もまた、決定し得る。基質への16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の結合を調節する試験化合物の能力の決定は、例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の基質を、放射性同位体または酵素標識とカップリングさせることによって達成され得、その結果、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620への16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の基質の結合は、複合体中の標識された16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の基質を検出することによって、決定され得る。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620はまた、放射性同位体または酵素標識とカップリングされて、複合体中の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の基質への16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の結合を調節する試験化合物の能力をモニタリングし得る。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620と結合する試験化合物の能力の決定は、例えば、その化合物と、放射性同位体または酵素標識とをカップリングさせることによって達成され得、その結果、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620へのこの化合物の結合は、複合体中の標識された16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の化合物を検出することによって決定され得る。例えば、化合物(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のリガンドまたは基質)を、125I、35S、14C、またはHで、直接的または間接的のいずれかで標識し得、そしてこの放射性同位体が、放射線照射の直接的な計数によってか、またはシンチレーション計数によってかで検出され得る。化合物はさらに、例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、またはルシフェラーゼで酵素標識され得、そして適切な基質の産物への変換を測定することによって、この酵素標識を検出し得る。
化合物(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のリガンドまたは基質)が、いかなる相互作用物質(interactant)も標識化せずに16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620と相互作用する能力を、決定することもまた、本発明の範囲内である。例えば、マイクロフィジオメーター(microphysiometer)を使用して、化合物または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のいずれかの標識化を伴わずに16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620との化合物の相互作用を検出し得る(McConnell,H.M.ら(1992)Science 257:1906−1912)。本明細書中で使用される場合、「マイクロフィジオメーター」(例えば、Cytosensor)は、光アドレス可能な電位差測定センサー(LAPS)を使用して、細胞がその環境を酸性化する速度を測定する、分析装置である。この酸性化速度の変化は、化合物と16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620との間の相互作用の指標として使用され得る。
別の実施形態において、アッセイは、細胞ベースのアッセイであり、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の基質)を発現する細胞を、試験化合物と接触させる工程、および16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子の活性を調節する(例えば、刺激または阻害する)試験化合物の能力を決定する工程を包含する。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子の活性を調節する試験化合物の能力の決定は、例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子に結合するかまたは16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620と相互作用する、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の能力を決定することによって達成され得る。
16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子に結合するかまたはそれらと相互作用する16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質またはそれらの生物学的に活性なフラグメントの能力の決定は、直接結合の決定についての上記方法の1つにより達成され得る。好ましい実施形態において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子に結合するかまたはそれらと相互作用する16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の能力の決定は、その標的分子の活性を決定することによって達成され得る。例えば、標的分子の活性は、標的の細胞性セカンドメッセンジャー(すなわち、細胞内Ca2+、ジアシルグリセロール、IP、cAMP)の誘導を検出するか、適切な基質に対するその標的の触媒/酵素活性を検出するか、レポーター遺伝子(検出マーカー(例えば、ルシフェラーゼ)をコードする核酸に作動可能に連結された標的応答性調節エレメントを含む)の誘導を検出するか、または標的により調節される細胞応答(例えば、遺伝子発現)を検出することによって、決定され得る。
さらに別の実施形態において、本発明のアッセイは、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質またはその生物学的に活性な部分が、試験化合物と接触させられ、そして16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質またはその生物学的に活性な部分に結合する試験化合物の能力が決定される、無細胞アッセイである。本発明のアッセイにおいて使用される16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の好ましい生物学的に活性な部分としては、非16386分子、非15402分子、非21165分子、非1423分子、非636分子、非12303分子、非21425分子、非27410分子、非38554分子、非38555分子、非55063分子、非57145分子、非59914分子、非94921分子、非16852分子、非33260分子、非58573分子、非30911分子、非85913分子、非14303分子、非16816分子、非17827分子、または非32620分子との相互作用に関与するフラグメント(例えば、高い表面確率スコアを有するフラグメント)が挙げられる。16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質への試験化合物の結合は、上記のように直接的かまたは間接的かのいずれかで決定され得る。好ましい実施形態において、このアッセイは、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質またはその生物学的に活性な部分と、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620に結合する既知の化合物とを接触させて、アッセイ混合物を形成する工程、このアッセイ混合物と、試験化合物を接触させる工程、および16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定する工程(ここで、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定する工程は、既知の化合物と比較して16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620またはその生物学的に活性な部分と優先的に結合する試験化合物の能力を決定する工程を包含する)を包含する。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620と、既知の標的タンパク質との相互作用を調節する化合物は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質(特に、変異体16386タンパク質、変異体15402タンパク質、変異体21165タンパク質、変異体1423タンパク質、変異体636タンパク質、変異体12303タンパク質、変異体21425タンパク質、変異体27410タンパク質、変異体38554タンパク質、変異体38555タンパク質、変異体55063タンパク質、変異体57145タンパク質、変異体59914タンパク質、変異体94921タンパク質、変異体16852タンパク質、変異体33260タンパク質、変異体58573タンパク質、変異体30911タンパク質、変異体85913タンパク質、変異体14303タンパク質、変異体16816タンパク質、変異体17827タンパク質、または変異体32620タンパク質)の活性を調節するのに有用であり得る。
別の実施形態において、アッセイは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質またはその生物学的に活性な部分が試験化合物と接触され、そして16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質またはその生物学的に活性な部分の活性を調節(例えば、刺激または阻害)する試験化合物の能力が決定される、無細胞アッセイである。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の活性を調節する試験化合物の能力の決定は、例えば、直接結合の決定についての上記の方法の1つにより、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子に結合する16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の能力を決定することによって達成され得る。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子に結合する16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の能力の決定はまた、リアルタイムBiomolecular Interaction Analysis(BIA)(Sjolander,S.およびUrbaniczky,C.(1991)Anal.Chem.63:2338−2345ならびにSzaboら(1995)Curr.Opin.Struct.Biol.5:699−705)のような技術を用いて達成され得る。本明細書中で使用する場合、「BIA」は、いかなる相互作用物質も標識することなく、生物特異的相互作用をリアルタイムで研究するための技術である(例えば、BIAcore)。表面プラズモン共鳴(SPR)の光学的現象の変化は、生物学的分子間のリアルタイムの反応の指標として使用され得る。
別の実施形態において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の活性を調節する試験化合物の能力の決定は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子の下流エフェクターの活性をさらに調節する16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の能力を決定することにより達成され得る。例えば、適切な標的に対するエフェクター分子の活性が決定され得るか、または適切な標的へのエフェクターの結合が、以前に記載されたように決定され得る。
なお別の実施形態において、無細胞アッセイは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質またはその生物学的に活性な部分と、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質に結合する既知の化合物とを接触させてアッセイ混合物を形成する工程、そのアッセイ混合物と試験化合物を接触させる工程、および16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定する工程(ここで、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定する工程は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子に優先的に結合するかまたはその活性を調節する16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の能力を決定する工程を包含する)を包含する。
本発明の上記アッセイ方法の1つより多くの実施形態において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620またはその標的分子のいずれかを固定化して、そのタンパク質の1つまたは両方の複合体化形態と非複合体化形態との分離を容易にすること、ならびにこのアッセイの自動化に適応させることが望ましくあり得る。候補化合物の存在下および非存在下での、試験化合物と、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質との結合、あるいは16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質と、標的分子との相互作用は、反応物を収容するのに適した任意の容器で達成され得る。このような容器の例としては、マイクロタイタープレート、試験管、およびマイクロ遠心分離管が挙げられる。1つの実施形態において、1つまたは両方のタンパク質がマトリクスに結合することを可能にするドメインを付加した融合タンパク質が、提供され得る。例えば、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ/16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の融合タンパク質またはグルタチオン−S−トランスフェラーゼ/標的融合タンパク質が、グルタチオンセファロースビーズ(Sigma Chemical、St.Louis、MO)またはグルタチオン誘導体化マイクロタイタープレート上に吸着され得、これらは、次いで、試験化合物、あるいは試験化合物および非吸着標的タンパク質または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質のいずれかと合わされ、そしてこの混合物は、複合体形成が生じる条件下(例えば、塩およびpHについての生理学的条件)でインキュベートされる。インキュベーション後、このビーズまたはマイクロタイタープレートウェルは、全ての非結合成分を除去するために洗浄され、ビーズの場合、マトリクスが固定化され、複合体が、例えば、上記のように、直接的にかまたは間接的にかのいずれかで決定される。あるいは、複合体は、マトリクスから解離され得、そして標準的な技術を用いて、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の結合または活性のレベルが決定される。
タンパク質をマトリクス上に固定化するための他の技術がまた、本発明のスクリーニングアッセイにおいて使用され得る。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的分子のいずれかは、ビオチンとストレプトアビジンとの結合体を使用して固定化され得る。ビオチン化された16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質または標的分子を、当該分野において公知の技術を使用して、ビオチン−NHS(N−ヒドロキシ−スクシンイミド)から調製し得(例えば、ビオチン化キット、Pierce Chemicals、Rockford、IL)、そしてストレプトアビジンでコーティングした96ウェルのプレート(Pierce Chemical)のウェル中に固定し得る。あるいは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質または標的分子と反応性であるが、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質のその標的への結合と干渉しない抗体を、プレートのウェルに誘導体化し得、そして非結合標的または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質が、抗体結合体化によってウェルに捕捉される。このような複合体を検出する方法としては、GST固定化複合体についての上記方法に加えて、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質または標的分子と反応性の抗体を用いる複合体の免疫検出、ならびに16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質または標的分子と関連する酵素活性の検出に基づく酵素連結アッセイが挙げられる。
別の実施形態において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現の調節因子は、細胞が候補化合物と接触され、そして細胞中での16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはタンパク質の発現が決定される方法が同定される。候補化合物の存在下での16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはタンパク質の発現のレベルは、候補化合物の非存在下での16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはタンパク質の発現のレベルと比較される。次いで、候補化合物は、この比較に基づき、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現の調節因子として同定され得る。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはタンパク質の発現が、候補化合物の非存在下よりも存在下で多い(統計的に有意に多い)場合、候補化合物は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはタンパク質発現の刺激物質として同定される。あるいは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはタンパク質の発現が、候補化合物の非存在下よりも存在下でより低い(統計学的に有意に低い)場合、候補化合物は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはタンパク質発現のインヒビターとして同定される。細胞中での16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはタンパク質のレベルは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはタンパク質の検出について本明細書中に記載される方法により決定され得る。
本発明のなお別の局面において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質は、ツーハイブリッドアッセイまたはスリーハイブリッドアッセイ(例えば、米国特許第5,283,317号;Zervosら、(1993)Cell 72:223〜232;Maduraら(1993)J.Biol.Chem.268:12046〜12054;Bartelら(1993)Biotechniques 14:920〜924;Iwabuchiら(1993)Oncogene 8:1693−1696;およびBrent WO94/10300を参照のこと)において「ベイト(bait)タンパク質」として使用されて、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620(「16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の結合タンパク質」あるいは「16386−bp、15402−bp、21165−bp、1423−bp、636−bp、12303−bp、21425−bp、27410−bp、38554−bp、38555−bp、55063−bp、57145−bp、59914−bp、94921−bp、16852−bp、33260−bp、58573−bp、30911−bp、85913−bp、14303−bp、16816−bp、17827−bp、または32620−bp」)と結合または相互作用し、そして16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性に関与する他のタンパク質を同定し得る。このような16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の結合タンパク質はまた、例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の媒介性シグナル伝達経路の下流エレメントのような、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の標的によるシグナル伝播に関与する可能性がある。あるいは、このような16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の結合タンパク質は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のインヒビターである可能性がある。
ツーハイブリッドシステムは、分離可能なDNA結合ドメインおよび活性化ドメインからなる大半の転写因子のモジュラー性質に基づく。手短には、このアッセイは、2つの異なるDNA構築物を利用する。1つの構築物において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質をコードする遺伝子は、公知の転写因子(例えば、GAL−4)のDNA結合ドメインをコードする遺伝子に融合される。もう一方の構築物において、同定されていないタンパク質(「プレイ(prey)」または「サンプル」)をコードするDNA配列のライブラリー由来のDNA配列は、公知の転写因子の活性化ドメインをコードする遺伝子に融合される。「ベイト」タンパク質および「プレイ」タンパク質がインビボで相互作用して16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620に依存性の複合体を形成し得る場合、転写因子のDNA結合ドメインおよび活性化ドメインは、近接する。このように近接することにより、転写因子に応答性の転写調節部位に作動可能に連結されたレポーター遺伝子(例えば、LacZ)の転写が可能になる。レポーター遺伝子の発現が、検出され得、そして機能的転写因子を含む細胞コロニーは、単離され得、そして16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質と相互作用するタンパク質をコードするクローン化遺伝子を得るために使用され得る。
別の局面において、本発明は、本明細書中に記載されるアッセイの2つ以上の組み合わせに関する。例えば、調節剤は、細胞ベースのアッセイまたは無細胞アッセイを用いて同定され得、そして16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の活性を調節する因子の能力は、例えば、動物(例えば、本明細書中に記載される、疼痛の動物モデル)においてインビボで確認され得る。
本発明はさらに、上記のスクリーニングアッセイによって同定される新規薬剤に関する。従って、適切な動物モデルにおいて、本明細書中で記載されるように同定された薬剤をさらに使用することは本発明の範囲内である。例えば、本明細書中に記載されるように同定された薬剤(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節剤、アンチセンスの16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の核酸分子、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620に特異的な抗体、または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の結合パートナー)は、このような薬剤を用いる処置の効果、毒性、または副作用を決定するために、動物モデルにおいて使用され得る。あるいは、本明細書中に記載されるように同定される薬剤は、このような薬剤の作用の機構を決定するために、動物モデルにおいて使用され得る。さらに、本発明は、本明細書中に記載されるような処置についての上記スクリーニングアッセイによって同定された新規薬剤の使用に関する。
任意の化合物(上記アッセイ系において同定されるような化合物が挙げられるがこれらに限定されない)が、疼痛を改善する能力について試験され得る。このような疼痛を改善する能力を示す化合物の同定のための細胞ベースのアッセイおよび動物モデルベースのアッセイは、本明細書中に記載される。
さらに、疼痛の動物ベースのモデル(例えば、本明細書中に記載されるようなモデル)は、疼痛および疼痛状態を処置し得る化合物を同定するために使用され得る。このような動物モデルは、疼痛を処置する上で有効であり得る薬物、医薬品、治療、および介入の同定のための試験基質として使用され得る。例えば、動物モデルは、疼痛を処置する能力を示すことが予測される化合物に対して、曝露された動物における疼痛のこのような改善を導くのに十分な濃度および十分な時間、曝露され得る。この曝露に対する動物の応答は、処置の前および後の疼痛の徴候の逆転を評価することによりモニタリングされ得る。
本発明に関して、疼痛の任意の局面を逆転する(すなわち鎮痛効果を有する)任意の処置が、ヒト疼痛治療介入の候補として考慮されるべきである。試験薬剤の投薬量は、用量応答曲線を得ることによって決定され得る。
さらに、遺伝子発現パターンは、疼痛を改善する化合物の能力を評価するために使用され得る。例えば、1つ以上の遺伝子の発現パターンは、「遺伝子発現プロフィール」または「転写プロフィール」の一部を形成し得、次いで、このような評価において使用され得る。本明細書中で使用される場合、「遺伝子発現プロフィール」または「転写プロフィール」は、所定のセットの条件下で、所定の組織または細胞型について獲得されるmRNA発現のパターンを含む。遺伝子発現プロフィールは、例えば、差次的表示手順、ノーザン分析、および/またはRT−PCRを使用することによって、生成され得る。1つの実施形態において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子配列は、このような遺伝子発現プロフィールの生成および確証のためのプローブおよび/またはPCRプライマーとして使用され得る。
遺伝子発現プロフィールは、細胞および/または動物ベースのモデル系における、既知の状態(疼痛障害または正常のいずれか)について特徴付けられ得る。その後、これらの既知の遺伝子発現プロフィールは、試験化合物が有する効果を確認するために比較されて、このような遺伝子発現プロフィールを改変し、そしてそのプロフィールをより望ましいプロフィールの化合物とより緊密に類似させ得る。
例えば、化合物の投与は、疼痛疾患モデル系の遺伝子発現プロフィールを、コントロール系とより緊密に類似させ得る。あるいは、化合物の投与は、コントロール系の遺伝子発現プロフィールに、疼痛または疼痛疾患状態を模倣させ始め得る。このような化合物は、例えば、目的の化合物のさらなる特徴付けにおいて使用され得るか、または、さらなる動物モデルの作製において使用され得る。
(細胞ベースおよび動物ベースのモデル系)
疼痛のためのモデルとしての役割を果たす、細胞ベースおよび動物ベースの系が、本明細書中に記載される。これらの系は、種々の適用において使用され得る。例えば、細胞ベースおよび動物ベースのモデル系を使用して、疼痛または疼痛障害に関連する、差次的に発現される遺伝子(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620)をさらに特徴付けし得る。さらに動物ベースおよび細胞ベースのアッセイは、以下に記載されるような疼痛を改善し得る化合物を同定するように設計された、スクリーニングストラテジーの一部として使用され得る。従って、動物ベースおよび細胞ベースのモデルを使用して、疼痛または疼痛障害を処置する際に有効であり得る薬物、医薬品、治療および介入を同定し得る。さらに、このような動物モデルを使用して、動物被験体におけるLD50およびED50を決定し得、そしてこのようなデータを使用して、潜在的な疼痛処置のインビボでの効力を決定し得る。
(動物ベースの系)
疼痛の動物ベースのモデル系としては、非組換え動物および操作されたトランスジェニック動物が挙げられ得るがこれらに限定されない。
疼痛についての非組換え動物モデルとしては、例えば、遺伝的モデルが挙げられ得る。
さらに、疼痛を示す動物モデルは、例えば、当業者に周知であるトランスジェニック動物を作製するための技術とともに、上記の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子配列を使用することによって、操作され得る。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子配列が、目的の動物のゲノムに導入され得、そしてこの目的の動物のゲノムにおいて過剰発現され得るか、あるいは内因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子配列が存在する場合、これらは、過剰発現され得るか、またはあるいは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子発現を過少発現させるかまたはこれらの遺伝子発現を不活化させるために破壊され得るかのいずれかであり得る。
本発明の宿主細胞をまた使用して、非ヒトトランスジェニック動物を作製し得る。例えば、1つの実施形態において、本発明の宿主細胞は、受精卵または胚性幹細胞であり、この細胞に、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のコード配列が導入されている。次いで、このような宿主細胞を使用して、非ヒトトランスジェニック動物を作製し得、ここにおいて、外因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の配列が、それらのゲノムまたは相同組換え動物に導入され、ここで、内因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の配列が、変更されている。このような動物は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の機能および/または活性を研究するため、ならびに16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性の調節因子を同定および/または評価するのに有用である。本明細書中で使用される場合、「トランスジェニック動物」は、非ヒト動物であり、好ましくは、哺乳動物であり、より好ましくは、ラットまたはマウスのようなげっ歯類であり、ここで、これらの動物の1つ以上の細胞が、導入遺伝子を含む。トランスジェニック動物の他の例としては、非ヒト霊長類、ヒツジ、イヌ、ウシ、ヤギ、ニワトリ、両生類などが挙げられる。導入遺伝子は、外因性DNAであり、この外因性DNAは、トランスジェニック動物が成長する細胞のゲノムに取り込まれ、かつ成熟動物のゲノムにおいて維持され、それによってこのトランスジェニック動物の1つ以上の細胞型または組織における、コードされた遺伝子産物の発現を指向する。本明細書中で使用される場合、「相同組換え動物」は、非ヒト動物であり、好ましくは、哺乳動物であり、より好ましくは、マウスであり、ここで、内因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子は、この内因性遺伝子と、その動物の成長前にこの動物の細胞(例えば、動物の胚細胞)に導入された外因性DNA分子との間の相同組換えによって変更されている。
本発明の方法において使用されるトランスジェニック動物は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のコード核酸を、受精卵の雄前核に、例えば、マイクロインジェクション、レトロウイルス感染によって導入し、そして卵母細胞を偽妊娠雌養母動物において成長させることによって作製され得る。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のcDNA配列は、導入遺伝子として、非ヒト動物のゲノムに導入され得る。あるいは、ヒトの16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子の非ヒトホモログ(例えば、マウスまたはラットの16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子)が、導入遺伝子として使用され得る。あるいは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子ホモログ(例えば、別の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のファミリーメンバー)は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のcDNA配列へのハイブリダイゼーションに基づいて単離され得、そして導入遺伝子として使用され得る。イントロン配列およびポリアデニル化シグナルもまた、導入遺伝子の発現の効力を増加させるように、この導入遺伝子に含まれ得る。組織特異的調節配列は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の導入遺伝子に作動可能に連結されて、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の発現を特定の細胞に指向し得る。胚操作およびマイクロインジェクションを介して、トランスジェニック動物(特に、マウスのような動物)を作製するための方法は、当該分野において慣習的であり、例えば、以下に記載されている:米国特許第4,736,866号および同第4,870,009号(両方が、Lederらによる)、米国特許第4,873,191号(Wagnerらによる)、ならびにHogan,B.,Manipulating the Mouse Embryo(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.,1986)。類似の方法が、他のトランスジェニック動物の作製のために使用される。トランスジェニック始原(founder)動物は、そのゲノムにおける16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の導入遺伝子の存在、および/あるいは動物の組織または細胞における16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAの発現に基づいて、同定され得る。次いで、トランスジェニック始原動物を使用して、導入遺伝子を保有するさらなる動物を育種し得る。さらに、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質をコードする導入遺伝子を有するトランスジェニック動物はさらに、他の導入遺伝子を有する他のトランスジェニック動物を産出し得る。
相同組換え動物を作製するために、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子の少なくとも一部を含むベクターが調製され、このベクターに、欠失、付加または置換が導入されて、それによって、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子が変更される(例えば、機能的に破壊される)。この16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子は、ヒト遺伝子であり得るが、より好ましくは、ヒトの16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子の非ヒトホモログである。例えば、ラットの16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子を使用して、マウスゲノムにおいて内因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子を変更するのに適切な、相同組換え核酸分子(例えば、ベクター)を構築し得る。好ましい実施形態において、相同組換え核酸分子は、相同組換えの際に、内因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子が機能的に破壊される(すなわち、もはや機能的タンパク質をコードしない;「ノックアウト」ベクターとも呼ばれる)ように、設計される。あるいは、相同組換え核酸分子は、相同組換えの際に、内因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子が変異されるか、さもなければ変更されるが依然として機能的タンパク質をコードする(例えば、上流の調節領域が変更され、それによって内因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の発現を変更し得る)ように、設計され得る。相同組換え核酸分子において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子の変更された部分は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子のさらなる核酸配列によって、その5’末端および3’末端に隣接され、相同組換え核酸分子によって保有される外因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子と、細胞(例えば、胚性幹細胞)における内因性16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子との間に、相同組換えが生じることを可能にする。隣接するさらなる16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の核酸配列は、内因性遺伝子との首尾よい相同組換えに十分な長さの核酸配列である。代表的には、隣接したDNA(5’末端と3’末端との両方)の数キロベースが、この相同組換え核酸分子に含まれる(例えば、相同組換えベクターの記載については、Thomas,K.R.およびCapecchi,M.R.(1987)Cell 51:503を参照のこと)。相同組換え核酸分子は、細胞(例えば、胚性幹細胞株)に(例えば、エレクトロポーションによって)導入され、そして導入された16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子が内因性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子と相同に組み換わる細胞が、選択される(例えば、Li,E.ら(1992)Cell 69:915を参照のこと)。次いで、これらの選択された細胞は、動物(例えば、マウス)の胚盤胞に注射され、凝集キメラを形成し得る。(例えば、Bradley,A.Teratocarcinomas and Embryonic Stem Cells:A Practical Approach,E.J.Robertson編(IRL,Oxford,1987)113−152頁)を参照のこと)。次いで、キメラ胚は、適切な偽妊娠雌養母動物に移植され得、そしてこの胚は、生殖(term)され得る。生殖細胞において相同組換えされたDNAを含む子孫を使用して、動物を繁殖させ得、ここで、この動物の全ての細胞は、導入遺伝子の生殖系列伝達によって相同組換えされたDNAを含む。相同組換え核酸分子(例えば、ベクター)または相同組換え動物を構築するための方法は、以下にさらに記載される:Bradley,A.(1991)Current Opinion in Biotechnology 2:823−829、およびLe Mouellecらによる、PCT国際公開番号WO 90/11354;Smithiesらによる、WO 91/01140;Zijlstraらによる、WO 92/0968;およびBernsらによる、WO 93/04169。
別の実施形態において、本発明の方法において使用するためのトランスジェニック非ヒト動物が作製され得、この動物は、導入遺伝子の調節された発現を可能にする、選択された系を含む。このような系の1つの例は、バクテリオファージP1のcre/loxPリコンビナーゼ系である。cre/loxPリコンビナーゼ系の記載については、例えば、Laksoら(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:6232−6236を参照のこと。リコンビナーゼ系の別の例は、Saccharomyces cerevisiaeのFLPリコンビナーゼ系である(O’Gormanら(1991)Science 251:1351−1355)。cre/loxPリコンビナーゼ系を使用して導入遺伝子の発現を調節する場合、Creリコンビナーゼおよび選択されたタンパク質の両方をコードする導入遺伝子を含む動物が、必要とされる。このような動物は、「二重」トランスジェニック動物の構築によって(例えば、2種のトランスジェニック動物(一方は、選択されたタンパク質をコードする導入遺伝子を含み、他方は、リコンビナーゼをコードする導入遺伝子を含む)を交配させることによって)提供され得る。
本明細書中に記載される非ヒトトランスジェニック動物のクローンはまた、以下に記載される方法に従って作製され得る:Wilmut,I.ら(1997)Nature 385:810−813およびPCT国際公開番号WO 97/07668およびWO 97/07669。簡潔には、トランスジェニック動物由来の細胞(例えば、体細胞)が単離され得、そして増殖周期を出てG期に入るように誘導され得る。次いで、休止細胞は、例えば、電気パルスの使用を介して、この休止細胞が単離される同じ種の動物由来の除核された卵母細胞に融合され得る。次いで、この再構築された卵母細胞は、桑実胚または未分化胚芽細胞が成長するように培養され、次いで、偽妊娠雌養母動物に移される。この雌養母動物の子孫は、細胞(例えば、体細胞)が単離される動物のクローンである。
次いで、容易に検出可能なレベルの16386mRNA、15402mRNA、21165mRNA、1423mRNA、636mRNA、12303mRNA、21425mRNA、27410mRNA、38554mRNA、38555mRNA、55063mRNA、57145mRNA、59914mRNA、94921mRNA、16852mRNA、33260mRNA、58573mRNA、30911mRNA、85913mRNA、14303mRNA、16816mRNA、17827mRNA、または32620mRNAあるいは16386ペプチド、15402ペプチド、21165ペプチド、1423ペプチド、636ペプチド、12303ペプチド、21425ペプチド、27410ペプチド、38554ペプチド、38555ペプチド、55063ペプチド、57145ペプチド、59914ペプチド、94921ペプチド、16852ペプチド、33260ペプチド、58573ペプチド、30911ペプチド、85913ペプチド、14303ペプチド、16816ペプチド、17827ペプチド、または32620ペプチド(16386エピトープ、15402エピトープ、21165エピトープ、1423エピトープ、636エピトープ、12303エピトープ、21425エピトープ、27410エピトープ、38554エピトープ、38555エピトープ、55063エピトープ、57145エピトープ、59914エピトープ、94921エピトープ、16852エピトープ、33260エピトープ、58573エピトープ、30911エピトープ、85913エピトープ、14303エピトープ、16816エピトープ、17827エピトープ、または32620エピトープに対する抗体を使用して、免疫細胞化学的に検出される)を発現する、16386トランスジェニック動物、15402トランスジェニック動物、21165トランスジェニック動物、1423トランスジェニック動物、636トランスジェニック動物、12303トランスジェニック動物、21425トランスジェニック動物、27410トランスジェニック動物、38554トランスジェニック動物、38555トランスジェニック動物、55063トランスジェニック動物、57145トランスジェニック動物、59914トランスジェニック動物、94921トランスジェニック動物、16852トランスジェニック動物、33260トランスジェニック動物、58573トランスジェニック動物、30911トランスジェニック動物、85913トランスジェニック動物、14303トランスジェニック動物、16816トランスジェニック動物、17827トランスジェニック動物、または32620トランスジェニック動物は、特徴的な疼痛を表示する動物を同定するために、さらに評価されるべきである。
(細胞ベースの系)
16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質をコードする、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子配列を含み、かつこれらを発現し、そしてさらに疼痛に関連する細胞表現型を示す細胞を使用して、鎮痛効果を示す化合物を同定し得る。このような細胞としては、以下が挙げられ得る:非組換え単球細胞株(例えば、U937(ATCC番号CRL−1593)、THP−1(ATCC番号TIB−202)、およびP388D1(ATCC番号TIB−63));内皮細胞(例えば、ヒト臍静脈内皮細胞(HUVEC)、ヒト微小血管内皮細胞(HMVEC)、およびウシ大動脈内皮細胞(BAEC));ならびに、一般的な哺乳動物細胞株(例えば、HeLa細胞およびCOS細胞(例えば、COS−7(ATCC番号CRL−1651)、および神経細胞株))。さらに、このような細胞としては、組換え細胞株、トランスジェニック細胞株が挙げられ得る。例えば、上で議論される、本発明の疼痛動物モデルを使用して、この障害に対する細胞培養モデルとして使用され得る細胞株(これは、痛覚に関与する1種以上の細胞型を含有する)を作製し得る。本発明の疼痛モデルのトランスジェニック動物由来の一次培養物が利用され得るが、連続した細胞株の作製が、好ましい。トランスジェニック動物から連続した細胞株を誘導するために使用され得る技術の例については、Smallら(1985)Mol.Cell Biol.5:642−648を参照のこと。
あるいは、痛覚に関与することが知られている細胞型の細胞は、細胞内での16386遺伝子発現、15402遺伝子発現、21165遺伝子発現、1423遺伝子発現、636遺伝子発現、12303遺伝子発現、21425遺伝子発現、27410遺伝子発現、38554遺伝子発現、38555遺伝子発現、55063遺伝子発現、57145遺伝子発現、59914遺伝子発現、94921遺伝子発現、16852遺伝子発現、33260遺伝子発現、58573遺伝子発現、30911遺伝子発現、85913遺伝子発現、14303遺伝子発現、16816遺伝子発現、17827遺伝子発現、または32620遺伝子発現の量を増加または低下させ得る配列でトランスフェクトされ得る。例えば、16386遺伝子配列、15402遺伝子配列、21165遺伝子配列、1423遺伝子配列、636遺伝子配列、12303遺伝子配列、21425遺伝子配列、27410遺伝子配列、38554遺伝子配列、38555遺伝子配列、55063遺伝子配列、57145遺伝子配列、59914遺伝子配列、94921遺伝子配列、16852遺伝子配列、33260遺伝子配列、58573遺伝子配列、30911遺伝子配列、85913遺伝子配列、14303遺伝子配列、16816遺伝子配列、17827遺伝子配列、または32620遺伝子配列は、目的の細胞のゲノムに導入され得、そしてこの目的の動物のゲノムにおいて過剰発現され得るか、あるいは内因性の16386遺伝子配列、15402遺伝子配列、21165遺伝子配列、1423遺伝子配列、636遺伝子配列、12303遺伝子配列、21425遺伝子配列、27410遺伝子配列、38554遺伝子配列、38555遺伝子配列、55063遺伝子配列、57145遺伝子配列、59914遺伝子配列、94921遺伝子配列、16852遺伝子配列、33260遺伝子配列、58573遺伝子配列、30911遺伝子配列、85913遺伝子配列、14303遺伝子配列、16816遺伝子配列、17827遺伝子配列、または32620遺伝子配列が存在する場合、これらは、過剰発現され得るか、またはあるいは、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子を過少発現させるかまたはこれらの遺伝子発現を不活化させるために破壊され得るかのいずれかであり得る。
16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子を過剰発現させるために、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子のコード部分は、目的の細胞型(例えば、内皮細胞)において遺伝子発現を駆動し得る調節配列に連結され得る。このような調節領域は、当業者に周知であり、そして過度な実験を行うことなく利用され得る。標的遺伝子を発現させるための組換え方法は、上に記載されている。
内因性の16386遺伝子配列、15402遺伝子配列、21165遺伝子配列、1423遺伝子配列、636遺伝子配列、12303遺伝子配列、21425遺伝子配列、27410遺伝子配列、38554遺伝子配列、38555遺伝子配列、55063遺伝子配列、57145遺伝子配列、59914遺伝子配列、94921遺伝子配列、16852遺伝子配列、33260遺伝子配列、58573遺伝子配列、30911遺伝子配列、85913遺伝子配列、14303遺伝子配列、16816遺伝子配列、17827遺伝子配列、または32620遺伝子配列の過少発現のために、このような配列は、単離され得、そして目的の細胞型のゲノムに再導入された場合、内因性の16386対立遺伝子、15402対立遺伝子、21165対立遺伝子、1423対立遺伝子、636対立遺伝子、12303対立遺伝子、21425対立遺伝子、27410対立遺伝子、38554対立遺伝子、38555対立遺伝子、55063対立遺伝子、57145対立遺伝子、59914対立遺伝子、94921対立遺伝子、16852対立遺伝子、33260対立遺伝子、58573対立遺伝子、30911対立遺伝子、85913対立遺伝子、14303対立遺伝子、16816対立遺伝子、17827対立遺伝子、または32620対立遺伝子が不活化されるように、操作され得る。好ましくは、この操作された16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列は、遺伝子ターゲティングを介して導入され、その結果、内因性の16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列は、操作された16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列を、細胞のゲノムに組み込む際に破壊される。16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子を用いた、宿主細胞のトランスフェクションは、上で考察されている。
化合物で処置されたかあるいは16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子を用いてトランスフェクトされた細胞は、痛覚に関連する表現型について試験され得る。
16386核酸、15402核酸、21165核酸、1423核酸、636核酸、12303核酸、21425核酸、27410核酸、38554核酸、38555核酸、55063核酸、57145核酸、59914核酸、94921核酸、16852核酸、33260核酸、58573核酸、30911核酸、85913核酸、14303核酸、16816核酸、17827核酸、または32620核酸のトランスフェクションは、標準的な技術(例えば、Ausubel(1989)前出、に記載される)を使用することによって、達成され得る。トランスフェクトされた細胞は、16386組換え遺伝子配列、15402組換え遺伝子配列、21165組換え遺伝子配列、1423組換え遺伝子配列、636組換え遺伝子配列、12303組換え遺伝子配列、21425組換え遺伝子配列、27410組換え遺伝子配列、38554組換え遺伝子配列、38555組換え遺伝子配列、55063組換え遺伝子配列、57145組換え遺伝子配列、59914組換え遺伝子配列、94921組換え遺伝子配列、16852組換え遺伝子配列、33260組換え遺伝子配列、58573組換え遺伝子配列、30911組換え遺伝子配列、85913組換え遺伝子配列、14303組換え遺伝子配列、16816組換え遺伝子配列、17827組換え遺伝子配列、または32620組換え遺伝子配列の存在について、16386mRNA、15402mRNA、21165mRNA、1423mRNA、636mRNA、12303mRNA、21425mRNA、27410mRNA、38554mRNA、38555mRNA、55063mRNA、57145mRNA、59914mRNA、94921mRNA、16852mRNA、33260mRNA、58573mRNA、30911mRNA、85913mRNA、14303mRNA、16816mRNA、17827mRNA、または32620mRNAの発現および蓄積について、ならびに16386組換えタンパク質、15402組換えタンパク質、21165組換えタンパク質、1423組換えタンパク質、636組換えタンパク質、12303組換えタンパク質、21425組換えタンパク質、27410組換えタンパク質、38554組換えタンパク質、38555組換えタンパク質、55063組換えタンパク質、57145組換えタンパク質、59914組換えタンパク質、94921組換えタンパク質、16852組換えタンパク質、33260組換えタンパク質、58573組換えタンパク質、30911組換えタンパク質、85913組換えタンパク質、14303組換えタンパク質、16816組換えタンパク質、17827組換えタンパク質、または32620組換えタンパク質の産生の存在について、評価されるべきである。16386遺伝子発現、15402遺伝子発現、21165遺伝子発現、1423遺伝子発現、636遺伝子発現、12303遺伝子発現、21425遺伝子発現、27410遺伝子発現、38554遺伝子発現、38555遺伝子発現、55063遺伝子発現、57145遺伝子発現、59914遺伝子発現、94921遺伝子発現、16852遺伝子発現、33260遺伝子発現、58573遺伝子発現、30911遺伝子発現、85913遺伝子発現、14303遺伝子発現、16816遺伝子発現、17827遺伝子発現、または32620遺伝子発現の減少が望ましい場合において、標準的な技術を使用して、内因性の16386遺伝子発現、15402遺伝子発現、21165遺伝子発現、1423遺伝子発現、636遺伝子発現、12303遺伝子発現、21425遺伝子発現、27410遺伝子発現、38554遺伝子発現、38555遺伝子発現、55063遺伝子発現、57145遺伝子発現、59914遺伝子発現、94921遺伝子発現、16852遺伝子発現、33260遺伝子発現、58573遺伝子発現、30911遺伝子発現、85913遺伝子発現、14303遺伝子発現、16816遺伝子発現、17827遺伝子発現、または32620遺伝子発現および/あるいは16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質産生の低下が達成されるか否かを、実証し得る。
内在性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620が、内在性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子の発現を通常では制御しない調節配列の制御下にある、細胞またはその精製調製物(例えば、ヒト細胞)もまた提供される。細胞(例えば、細胞株または微生物)内の内在性遺伝子の発現特性は、挿入された調節エレメントが内在性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子と作動可能に連結されるように、異種DNA調節エレメントをこの細胞のゲノムに挿入することによって、改変され得る。例えば、内在性の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子(例えば、「転写的にサイレントな」遺伝子、例えば、通常は発現されないか、もしくは非常に低レベルでしか発現されない遺伝子)は、この細胞で通常発現される遺伝子産物の発現を促進し得る調節エレメントを挿入することによって活性化され得る。標的化相同組換えのような技術が、例えば、Chappel,US5,272,071;WO91/06667(1991年5月16日公開)に記載されるように、異種DNAを挿入するために使用され得る。
(予測医学)
本発明はまた、予測医学の分野に関し、ここにおいて、診断アッセイ、予後アッセイ、臨床試験のモニタリングが、予後(予測)目的のために使用され、それによって個体を予防的に処置する。従って、本発明の1つの局面は、生物学的サンプル(例えば、血液、血清、細胞(例えば、内皮細胞)、または組織(例えば、血管組織))の状況において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質および/または核酸の発現、ならびに16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を決定し、それによって、個体が、素因に罹患しているかまたは疼痛を被っているか否かを決定するための診断アッセイに関する。本発明はまた、個体が疼痛性疾患を発病する危険性があるか否かを決定するための、予後(または予測)アッセイを提供する。例えば、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子における変異が、生物学的サンプルにおいてアッセイされ得る。このようなアッセイは、予後目的または予測目的のために使用され得、それによって個体を、疼痛性疾患の発症前に、予防的に(phophylactically)処置する。
本発明の別の局面は、臨床試験における、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または活性に対する、16386調節因子、15402調節因子、21165調節因子、1423調節因子、636調節因子、12303調節因子、21425調節因子、27410調節因子、38554調節因子、38555調節因子、55063調節因子、57145調節因子、59914調節因子、94921調節因子、16852調節因子、33260調節因子、58573調節因子、30911調節因子、85913調節因子、14303調節因子、16816調節因子、17827調節因子、または32620調節因子(例えば、抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体、あるいは16386リボザイム、15402リボザイム、21165リボザイム、1423リボザイム、636リボザイム、12303リボザイム、21425リボザイム、27410リボザイム、38554リボザイム、38555リボザイム、55063リボザイム、57145リボザイム、59914リボザイム、94921リボザイム、16852リボザイム、33260リボザイム、58573リボザイム、30911リボザイム、85913リボザイム、14303リボザイム、16816リボザイム、17827リボザイム、または32620リボザイム)の影響のモニタリングに関する。
これらの因子および他の因子は、以下の節で、さらに詳細に記載される。
(診断アッセイ)
被験体が疾患に罹患しているか否かを決定するために、生物学的サンプルが被験体から得られ得、そしてこの生物学的サンプルは、この生物学的サンプル中で、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質、あるいは16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質をコードする核酸(例えば、mRNAまたはゲノムDNA)を検出することができる、化合物または因子と接触され得る。16386mRNA、15402mRNA、21165mRNA、1423mRNA、636mRNA、12303mRNA、21425mRNA、27410mRNA、38554mRNA、38555mRNA、55063mRNA、57145mRNA、59914mRNA、94921mRNA、16852mRNA、33260mRNA、58573mRNA、30911mRNA、85913mRNA、14303mRNA、16816mRNA、17827mRNA、または32620mRNAまたはゲノムDNAを検出するために好ましい因子は、標識核酸プローブであり、このプローブは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはゲノムDNAにハイブリダイズし得る。この核酸プローブは、例えば、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43に示される16386核酸、15402核酸、21165核酸、1423核酸、636核酸、12303核酸、21425核酸、27410核酸、38554核酸、38555核酸、55063核酸、57145核酸、59914核酸、94921核酸、16852核酸、33260核酸、58573核酸、30911核酸、85913核酸、14303核酸、16816核酸、17827核酸、もしくは32620核酸またはそれらの一部(例えば、少なくとも15ヌクレオチド長、20ヌクレオチド長、25ヌクレオチド長、30ヌクレオチド長、25ヌクレオチド長、40ヌクレオチド長、45ヌクレオチド長、50ヌクレオチド長、100ヌクレオチド長、250ヌクレオチド長または500ヌクレオチド長であり、かつストリンジェントな条件下で、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAまたはゲノムDNAに特異的にハイブリダイズするに十分であるオリゴヌクレオチド)であり得る。本発明の診断アッセイにおいて使用するのに適切な他のプローブが、本明細書中に記載されている。
サンプル中の、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質を検出するのに好ましい因子は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質に結合し得る抗体であり、好ましくは、検出可能な標識を有する抗体である。抗体は、ポリクローナル抗体であり得、より好ましくは、モノクローナル抗体であり得る。インタクトな抗体、またはそのフラグメント(例えば、FabまたはF(ab’)2)が、使用され得る。プローブまたは抗体に関して、用語「標識(された)」は、検出可能な物質をそのプローブまたは抗体にカップリング(すなわち、物理的に連結する)し、そして直接的に標識される別の試薬との反応性によってこのプローブまたは抗体を間接的に標識することによる、プローブまたは抗体の直接的な標識を含むことが意図される。間接的な標識の例は、蛍光標識された二次抗体を使用し、そして蛍光標識されたストレプトアビジンで検出され得るように、ビオチンでDNAプローブを末端標識する、一次抗体の検出を含む。
用語「生物学的サンプル」は、被験体から単離された組織、細胞、および生物学的流体、ならびに被験体内に存在する組織、細胞、および流体を含むことが意図される。すなわち、本発明の検出方法を使用して、インビトロおよびインビボで、生物学的サンプル中の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNA、タンパク質、またはゲノムDNAを検出し得る。例えば、16386mRNA、15402mRNA、21165mRNA、1423mRNA、636mRNA、12303mRNA、21425mRNA、27410mRNA、38554mRNA、38555mRNA、55063mRNA、57145mRNA、59914mRNA、94921mRNA、16852mRNA、33260mRNA、58573mRNA、30911mRNA、85913mRNA、14303mRNA、16816mRNA、17827mRNA、または32620mRNAを検出するためのインビトロ技術としては、ノーザンハイブリダイゼーションおよびインサイチュハイブリダイゼーションが挙げられる。16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質を検出するためのインビトロ技術としては、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)、ウエスタンブロット、免疫沈降および免疫蛍光検査法が挙げられる。16386ゲノムDNA、15402ゲノムDNA、21165ゲノムDNA、1423ゲノムDNA、636ゲノムDNA、12303ゲノムDNA、21425ゲノムDNA、27410ゲノムDNA、38554ゲノムDNA、38555ゲノムDNA、55063ゲノムDNA、57145ゲノムDNA、59914ゲノムDNA、94921ゲノムDNA、16852ゲノムDNA、33260ゲノムDNA、58573ゲノムDNA、30911ゲノムDNA、85913ゲノムDNA、14303ゲノムDNA、16816ゲノムDNA、17827ゲノムDNA、または32620ゲノムDNAを検出するためのインビトロ技術としては、サザンハイブリダイゼーションが挙げられる。さらに、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質を検出するためのインビボ技術は、被験体に、標識された抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体を導入することを含む。例えば、抗体は、被験体における存在および位置が、標準的な画像化技術によって検出され得る放射標識マーカーで、標識され得る。
別の実施形態において、本発明はさらに、以下の工程を包含する:コントロール被験体から、コントロールの生物学的サンプルを得る工程;このコントロールサンプルを、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質、mRNAまたはゲノムDNAを検出することができる化合物または因子と接触させる工程であって、その結果、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質、mRNAまたはゲノムDNAの存在が、生物学的サンプル中で検出される、工程;ならびに、コントロールサンプルにおける16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質、mRNAまたはゲノムDNAの存在を、試験サンプルにおける16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質、mRNAまたはゲノムDNAの存在と比較する工程。
(予後アッセイ)
本発明はさらに、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の異常な発現または活性に関連する疾患を有するかまたはそのような疾患を発症する危険性のある被験体を同定するための方法に関する。
本明細書中で使用される場合、用語「異常な」は、野生型の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または活性から逸脱した、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または活性を含む。異常な発現または活性は、増大または減少した、発現または活性ならびに野生型の発生的な発現パターンまたは細胞内発現パターンに従わない、発現または活性を含む。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の異常な発現または活性は、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子における変異により、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子が、過少発現または過剰発現される場合、ならびにこのような変異によって、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の非機能的なタンパク質または野生型様式では機能しないタンパク質(例えば、16386基質、15402基質、21165基質、1423基質、636基質、12303基質、21425基質、27410基質、38554基質、38555基質、55063基質、57145基質、59914基質、94921基質、16852基質、33260基質、58573基質、30911基質、85913基質、14303基質、16816基質、17827基質、または32620基質と相互作用しないタンパク質、または非16386基質、非15402基質、非21165基質、非1423基質、非636基質、非12303基質、非21425基質、非27410基質、非38554基質、非38555基質、非55063基質、非57145基質、非59914基質、非94921基質、非16852基質、非33260基質、非58573基質、非30911基質、非85913基質、非14303基質、非16816基質、非17827基質、または非32620基質と相互作用するタンパク質)が生じる状況、を含むことが意図される。
本明細書中に記載されるアッセイ(例えば、前述の診断アッセイまたは以下のアッセイ)を使用して、疾患を有する被験体または疾患を発症する危険性のある被験体を同定し得る。生物学的サンプルを、被験体より取得し得、そして遺伝的変更の存在または非存在について試験し得る。例えば、このような遺伝的変更は、以下の少なくとも1つの存在を確認することにより検出され得る:1)16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子からの1つ以上のヌクレオチドの欠失、2)16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子への1つ以上のヌクレオチドの付加、3)16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子の1つ以上のヌクレオチドの置換、4)16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子の染色体再構築、5)16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子のメッセンジャーRNA転写物のレベルにおける変更、6)ゲノムDNAのメチル化パターンのような、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子の異常な改変、7)16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子のメッセンジャーRNA転写物の非野生型スプライシングパターンの存在、8)16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の非野生型レベル、9)16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子の対立遺伝子喪失、ならびに10)16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の不適切な翻訳後修飾。
本明細書中で記載されるように、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子における遺伝的変更を検出するために使用され得る、当該分野において公知の多くのアッセイが、存在する。例えば、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子における遺伝的変更は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(例えば、米国特許第4,683,195号および同第4,683,202号を参照のこと)(例えば、アンカーPCRまたはRACE PCR)あるいは、ライゲーション連鎖反応(LCR)(例えば、Landegranら(1988)Science 241:1077−1080;およびNakazawaら(1994)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:360−364を参照のこと)においてプローブ/プライマーを使用して検出され得、これらのうちの後者は、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子における点変異を検出するために特に有用であり得る(Abravayaら(1995)Nucleic Acids Res.23:675−682を参照のこと)。この方法は、以下の工程を包含する:被験体から生物学的サンプルを収集する工程、このサンプルから核酸(例えば、ゲノムDNA、mRNAまたはこれらの両方)を単離する工程、(存在するならば)16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子のハイブリダイゼーションおよび増幅が生じるような条件下で、この核酸サンプルを、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子に特異的にハイブリダイズする1つ以上のプライマーと接触させる工程、ならびに増幅産物の存在または非存在を検出するかまたは増幅産物のサイズを検出しそしてコントロールサンプルと長さを比較する工程。PCRおよび/またはLCRが、本明細書中に記載される変異を検出するために使用される任意の技術と組合わせて予備的増幅工程として使用されることが所望され得ることは、明白である。
代替の増幅法としては以下が挙げられる:自己維持的配列複製(self sustained sequence replication)(Guatelli,J.C.ら(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:1874−1878)、転写増幅系(Kwoh,D.Y.ら(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:1173−1177)、Q−βレプリカーゼ(Lizardi,P.M.ら(1988)Bio−Technology 6:1197)、または他の核酸増幅法のいずれか、その後の当業者に周知の技術を使用する増幅分子の検出。これらの検出スキームは、このような分子が非常に少数で存在する場合に、核酸分子の検出に特に有用である。
代替の実施形態において、生物学的サンプル由来の16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子における変異は、制限酵素切断パターンにおける変更によって同定され得る。例えば、サンプルおよびコントロールDNAが、単離され、(必要に応じて)増幅され、1つ以上の制限エンドヌクレアーゼで消化され、そしてフラグメント長サイズが、ゲル電気泳動によって決定され、そして比較される。サンプルとコントロールDNAとの間のフラグメント長サイズの差異は、サンプルDNA中の変異を示す。さらに、配列特異的リボザイム(例えば、米国特許第5,498,531号を参照のこと)の使用は、リボザイム切断部位の発生または喪失によって、特異的変異の存在についてスコア付けするために使用され得る。
他の実施形態において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620における遺伝的変異は、生物学的サンプル由来の核酸およびコントロール核酸(例えば、DNAまたはRNA)を、何百個または何千個のオリゴヌクレオチドプローブを含む高密度アレイにハイブリダイズさせることによって同定され得る(Cronin,M.T.ら(1996)Human Mutation 7:244−255;Kozal,M.J.ら(1996)Nature Medicine 2:753−759)。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620における遺伝的変異は、Cronin,M.T.ら(1996)(上述)に記載されるような光生成DNAプローブを含む2次元アレイにおいて同定され得る。簡単には、プローブの第1のハイブリダイゼーションアレイを使用して、連続的で重複するプローブの線状アレイを作製することによって、サンプルおよびコントロールにおけるDNAの長鎖を通して走査して配列間の塩基変化を同定し得る。この工程は、点変異の同定を可能にする。この工程の後、検出される全ての改変体または変異体に相補的なより小さな特定化されたプローブアレイを使用することによって、特異的変異の特徴付けを可能にする第2のハイブリダイゼーションアレイが続く。各変異アレイは、パラレルプローブセット、野生型遺伝子に対するある相補体および変異遺伝子に対する他の相補体から構成される。
なお別の実施形態において、当該分野において公知の種々の配列決定反応のいずれかを使用して、生物学的サンプル中の16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子を直接的に配列決定し得、そして生物学的サンプル中の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の配列を、対応する野生型(コントロール)配列と比較することによって変異を検出し得る。配列決定反応の例としては、MaxamおよびGilbert(1977)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:560またはSanger(1977)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:5463によって開発された技術に基づく反応が挙げられる。種々の自動化配列決定手順のいずれかが、質量分析法による配列決定(例えば、PCT国際公開番号WO94/16101;Cohenら(1996)Adv.Chromatogr.36:127−162;およびGriffinら(1993)Appl.Biochem.Biotechnol.38:147−159を参照のこと)を含む診断アッセイ(Naeve,C.W.(1995)Biotechniques 19:448−53)を行う場合に利用され得ることもまた、企図される。
16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子における変異を検出するための他の方法としては、切断剤からの保護がRNA/RNAヘテロ二重鎖またはRNA/DNAヘテロ二重鎖中でミスマッチした塩基を検出するために使用される方法が挙げられる(Myersら(1985)Science 230:1242)。一般に、「ミスマッチ切断」の分野の技術は、野生型の16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列を含む(標識された)RNAまたはDNAを、組織サンプルより得られた潜在的変異RNAまたはDNAとハイブリダイズさせることによって形成されるヘテロ二重鎖を提供することによって開始する。二本鎖二重鎖は、コントロール鎖とサンプル鎖との間の塩基対ミスマッチに起因して存在するような二重鎖の一本鎖領域を切断する因子で処理される。例えば、ミスマッチ領域を酵素的に消化するために、RNA/DNA二重鎖はRNaseで処理され得、DNA/DNAハイブリッドはS1ヌクレアーゼで処理され得る。他の実施形態において、DNA/DNA二重鎖またはRNA/DNA二本鎖のいずれかが、ヒドロキシルアミンまたは四酸化オスミウムで処理され得、そして、ミスマッチ領域を消化するためにピペリジンで処理され得る。ミスマッチ領域の消化後、次いで生じた物質が、変異部位を決定するために変性ポリアクリルアミドゲル上でサイズで分けられる。例えば、Cottonら(1988)Proc.Natl Acad Sci USA 85:4397およびSaleebaら(1992)Methods Enzymol.217:286−295を参照のこと。好ましい実施形態において、コントロールDNAまたはRNAが、検出のために標識され得る。
さらに別の実施形態において、ミスマッチ切断反応は、細胞のサンプルより得られた16386cDNA、15402cDNA、21165cDNA、1423cDNA、636cDNA、12303cDNA、21425cDNA、27410cDNA、38554cDNA、38555cDNA、55063cDNA、57145cDNA、59914cDNA、94921cDNA、16852cDNA、33260cDNA、58573cDNA、30911cDNA、85913cDNA、14303cDNA、16816cDNA、17827cDNA、または32620cDNA中の点変異を検出およびマッピングするために規定された系において二本鎖DNA中のミスマッチ塩基対を認識する1つ以上のタンパク質(「DNAミスマッチ修復」酵素と呼ばれる)を使用する。例えば、E.coliのmutY酵素は、G/AミスマッチでAを切断し、そしてHeLa細胞由来のチミジンDNAグリコシラーゼは、G/TミスマッチでTを切断する(Hsuら(1994)Carcinogenesis 15:1657−1662)。例示的実施形態に従って、16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列(例えば、野生型の16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列)に基づくプローブは、試験細胞からのcDNA産物または他のDNA産物にハイブリダイズされる。二重鎖は、DNAミスマッチ修復酵素で処理され、そして存在する場合、切断産物は、電気泳動的プロトコルなどから検出され得る。例えば、米国特許第5,459,039号を参照のこと。
他の実施形態において、電気泳動移動度における変化を使用して、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子における変異を同定する。例えば、一本鎖コンフォメーション多型(SSCP)を使用して、変異体核酸と野生型核酸との間の電気泳動移動度における差異を検出し得る(Oritaら、(1989)Proc Natl.Acad.Sci USA 86:2766;Cotton(1993)Mutat.Res.285:125−144およびHayashi(1992)Genet.Anal.Tech.Appl.9:73−79のもまた、参照のこと)。サンプルおよびコントロールの16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の核酸の一本鎖DNAフラグメントは変性され、そして再生が可能である。一本鎖核酸の二次構造は、配列に従って変動し、そして電気泳動移動度において得られた変化は、単一の塩基変化さえ検出することを可能とする。DNAフラグメントは、標識され得るか、または標識したプローブを用いて検出され得る。アッセイの感度は、(DNAよりはむしろ)RNAを用いることによって増強され得、ここで二次構造は、配列における変化に対してより感受性である。好ましい実施形態において、本発明の方法は、ヘテロ二重鎖分析を利用して、電気泳動移動度における変化に基づいて二本鎖ヘテロ二重鎖分子を分離する(Keenら、(1991)Trends Genet 7:5)。
なお別の実施形態において、変性剤の勾配を含むポリアクリルアミドにおける変異体または野生型フラグメントの移動は、変性勾配ゲル電気泳動(DGGE)を使用してアッセイされる(Myersら(1985)Nature 313:495)。DGGEが分析の方法として使用される場合、DNAは、例えば、PCRによって約40bpの高融解GCリッチDNAのGCクランプを付加することによって、完全には変性しないことを保証するように改変される。さらなる実施形態において、温度勾配は、コントロールDNAおよびサンプルDNAの移動度における差異を同定するために、変性勾配の代わりに使用される(RosenbaumおよびReissner(1987)Biophys Chem 265:12753)。
点変異を検出するための他の技術の例としては、選択的オリゴヌクレオチドハイブリダイゼーション、選択的増幅、または選択的プライマー伸張が挙げられるがこれらに限定されない。例えば、オリゴヌクレオチドプライマーが調製され得、ここで、公知の変異が主としてなされ、次いで完全な一致が見出される場合のみハイブリダイゼーションが可能となる条件下で標的DNAにハイブリダイズされる(Saikiら(1986)Nature 324:163;Saikiら(1989)Proc.Natl Acad.Sci USA 86:6230)。このような対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドは、このオリゴヌクレオチドがハイブリダイズする膜に結合され、標識された標的DNAとハイブリダイズされる場合に、PCR増幅した標的DNAまたは多数の異なる変異にハイブリダイズされる。
あるいは、選択的PCR増幅に依存する対立遺伝子(allele)特異的増幅技術は、本発明と組み合わせて使用され得る。特異的増幅のためのプライマーとして使用されるオリゴヌクレオチドは、分子の中心において(Gibbsら、(1989)Nucleic Acids Res.17:2437−2448)、または適切な条件下でミスマッチがポリメラーゼ伸張を防ぐかまたは減少し得る1つのプライマーの最も3’末端にて(Prossner(1993)Tibtech 11:238)目的の変異をもたらし得る(その結果、増幅は差次的ハイブリダイゼーションに依存する)。さらに、変異の領域に新規な制限部位を導入して、切断に基づく検出をおこすことが望ましくあり得る(Gaspariniら、(1992)Mol.Cell.Probes 6:1)。特定の実施形態において、増幅はまた、増幅のためのTaqリガーゼを使用して行われ得ることが予期される(Barany(1991)Proc.Natl.Acad.Sci USA 88:189)。このような場合において、連結は、増幅の存在または非存在について探索することによって特定の部位での公知の変異の存在を検出し得る5’配列の3’末端にて、完全な一致が存在する場合にのみ生じる。
さらに、本明細書中に記載される予後アッセイは、被験体が疾患を有効に処置するために16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節因子(例えば、アゴニスト、アンタゴニスト、ペプチド模倣物、タンパク質、ペプチド、核酸、または低分子)を投与され得るか否かを決定するために使用され得る。
(臨床試験の間の効果のモニタリング)
本発明はさらに、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節因子(例えば、本明細書中において同定された16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節因子)の、疾患の処置に対する有効性を決定するための方法を提供する。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子の発現増加、タンパク質レベル増加、または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性のアップレギュレートにおける、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節因子の有効性は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子の発現減少、タンパク質レベル減少、または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性のダウンレギュレートを示す被験体の臨床試験においてモニタリングされ得る。あるいは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子の発現減少、タンパク質レベル減少、あるいは16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性のダウンレギュレートにおける16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節因子の有効性は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現増加、タンパク質レベル増加、あるいは16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性の増加を示す被験体の臨床試験においてモニタリングされ得る。このような臨床試験において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子、および好ましくは、痛覚に関与する他の遺伝子の発現または活性が、「読み出し」すなわち特定の細胞の表現型のマーカーとして使用され得る。
例えば(限定のためではなく)、(例えば、本明細書中に記載されるようなスクリーニングアッセイにおいて同定される)16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を調節する因子での処置によって細胞において調節される、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620を含む遺伝子が、同定され得る。従って、疼痛障害を罹患する被験体に対する16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を調節する因子の効果を(例えば、臨床試験において)研究するために、細胞が単離され得、そしてRNAが調製され得、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620、および疼痛障害に関連する他の遺伝子の発現レベルについて分析され得る。遺伝子発現レベル(例えば、遺伝子発現パターン)は、本明細書中に記載されるようなノザンブロット分析またはRT−PCRによって、あるいは生成されるタンパク質の量を測定することによって、本明細書中に記載される方法の1つによって、あるいは16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620、または他の遺伝子の活性レベルを測定することによって、定量され得る。この方法において、遺伝子発現パターンは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を調節する因子に対する細胞の生理学的応答を示すマーカーとして作用し得る。この応答状態は、個体を16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を調節する因子で処置する前、およびその間の種々の時点で決定され得る。
好ましい実施形態において、本発明は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を調節する因子(例えば、アゴニスト、アンタゴニスト、ペプチド模倣物、タンパク質、ペプチド、核酸、または本明細書中に記載されるスクリーニングアッセイによって同定される低分子)での被験体の処置の有効性をモニタリングするための方法を提供し、以下の工程を包含する:(i)この因子の投与前に予め投与するサンプルを被験体から得る工程;(ii)この投与前サンプル中の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質、mRNA、またはゲノムDNAの発現レベルを検出する工程;(iii)投与後の1つ以上のサンプルを被験体から得る工程;(iv)これらの投与後のサンプル中の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質、mRNA、またはゲノムDNAの発現レベルまたは活性レベルを検出する工程;(v)投与前サンプル中の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質、mRNA、またはゲノムDNAの発現レベルまたは活性レベルを、投与後サンプル中の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質、mRNA、またはゲノムDNAの発現レベルまたは活性レベルと比較する工程;ならびに(vi)被験体に対する因子の投与を適宜変更する工程。例えば、因子の投与増加は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または活性を、検出された(すなわち、因子の有効性を増加させる)レベルよりも高いレベルに増加することが、好ましくあり得る。あるいは、因子の投与減少は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または活性を、検出された(すなわち、因子の有効性を減少させる)レベルよりも低いレベルに減少することが、望ましくあり得る。このような実施形態に従って、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または活性は、観察可能な表現型応答の非存在下ですら、因子の有効性の指標として使用され得る。
(処置方法)
本発明は、被験体(例えば、疾患の危険性のある(または疾患に罹患している疑いのある)ヒト)を処置する予防法および治療法の両方を提供する。処置の予防法および治療法の両方の観点で、このような処置は、薬理ゲノム学(pharmacogenomics)の分野から得られる知識に基づいて、特異的に仕立てられ(tailore)得るかまたは改変され得る。「薬理ゲノム学」は、本明細書中で使用される場合、遺伝子配列決定、統計的遺伝学および遺伝子発現分析のようなゲノム技術の、臨床開発および市場での薬物に対する適用をいう。より詳細には、この用語は、患者の遺伝子がどのように薬物に対する患者の応答(例えば、患者の「薬物応答表現型」または「薬物応答遺伝子型」)を決定するのかについての研究をいう。
従って、本発明の別の局面は、個々の薬物応答遺伝子型に従って、本発明の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の分子、または、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節因子のいずれかを用いる被験体の予防処置または治療処置を仕立てるための方法を提供する。薬理ゲノム学によって、臨床医(clinician)または内科医(physician)は、この処置から最も利益を得る患者に対して予防処置または治療処置を標的化することが可能になり、そして毒性薬物関連副作用を被る患者の処置を避けることが可能になる。
(予防方法)
一局面において、本発明は、16386発現、15402発現、21165発現、1423発現、636発現、12303発現、21425発現、27410発現、38554発現、38555発現、55063発現、57145発現、59914発現、94921発現、16852発現、33260発現、58573発現、30911発現、85913発現、14303発現、16816発現、17827発現、または32620発現、あるいは16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を調節する因子を被験体に投与することによって、被験体における疾患を防ぐ方法を提供する。疼痛障害(例えば、神経痛または片頭痛)に対する危険性のある被験体は、例えば、本明細書中に記載の任意の診断的もしくは予後的なアッセイまたはそれらの組み合わせによって同定され得る。予防薬の投与は、異常な16386発現、15402発現、21165発現、1423発現、636発現、12303発現、21425発現、27410発現、38554発現、38555発現、55063発現、57145発現、59914発現、94921発現、16852発現、33260発現、58573発現、30911発現、85913発現、14303発現、16816発現、17827発現、または32620発現あるいは異常な16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性の特徴的症状の発生に先立って生じ得、これによって疾患が予防されるか、あるいは、その進行が遅延される。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の異常の型に依存して、例えば、16386アゴニスト薬剤、15402アゴニスト薬剤、21165アゴニスト薬剤、1423アゴニスト薬剤、636アゴニスト薬剤、12303アゴニスト薬剤、21425アゴニスト薬剤、27410アゴニスト薬剤、38554アゴニスト薬剤、38555アゴニスト薬剤、55063アゴニスト薬剤、57145アゴニスト薬剤、59914アゴニスト薬剤、94921アゴニスト薬剤、16852アゴニスト薬剤、33260アゴニスト薬剤、58573アゴニスト薬剤、30911アゴニスト薬剤、85913アゴニスト薬剤、14303アゴニスト薬剤、16816アゴニスト薬剤、17827アゴニスト薬剤、または32620アゴニスト薬剤、あるいは16386アンタゴニスト薬剤、15402アンタゴニスト薬剤、21165アンタゴニスト薬剤、1423アンタゴニスト薬剤、636アンタゴニスト薬剤、12303アンタゴニスト薬剤、21425アンタゴニスト薬剤、27410アンタゴニスト薬剤、38554アンタゴニスト薬剤、38555アンタゴニスト薬剤、55063アンタゴニスト薬剤、57145アンタゴニスト薬剤、59914アンタゴニスト薬剤、94921アンタゴニスト薬剤、16852アンタゴニスト薬剤、33260アンタゴニスト薬剤、58573アンタゴニスト薬剤、30911アンタゴニスト薬剤、85913アンタゴニスト薬剤、14303アンタゴニスト薬剤、16816アンタゴニスト薬剤、17827アンタゴニスト薬剤、または32620アンタゴニスト薬剤が、被験体の処置のために使用され得る。適切な薬剤は、本明細書中に記載のスクリーニングアッセイに基づいて決定され得る。
(治療的方法)
疼痛を改善し得る方法および組成物が、本明細書中に記載されている。特定の疼痛障害は、少なくとも部分的に遺伝子産物の過度のレベルによって、あるいは異常または過剰な活性を示す遺伝子産物の存在によってもたらされる。このように、このような遺伝子産物のレベルおよび/または活性の減少は、疼痛の改善をもたらす。遺伝子発現のレベルまたはタンパク質の活性の減少に関する技術は、以下に議論される。
あるいは、特定の他の疼痛障害は、少なくとも一部、遺伝子発現のレベルの欠損もしくは減少、またはタンパク質の活性のレベルの減少によってもたらされる。このように、遺伝子の発現および/またはこのようなタンパク質の活性のレベルの増加は、疼痛の改善をもたらす。
いくつかの場合において、疾患状態における遺伝子の上方調節は、疾患状態に対する応答において、その遺伝子産物に対する保護的な役割を反映する。このような遺伝子発現または遺伝子産物の活性の促進は、それが影響する保護的な効果を強固にする。いくつかの疼痛の状態は、このような保護的遺伝子の活性のレベルの異常に低い値に起因し得る。これらの場合において、また、遺伝発現のレベルおよび/またはこのような遺伝子産物の活性のレベルの増加は、疼痛の改善をもたらす。標的遺伝子発現レベルまたは標的遺伝子産物活性レベルを増加させるための技術は本明細書中に議論される。
従って、本発明の別の局面は、治療的目的での16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現あるいは16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性の調節方法に関する。従って、例示的な実施形態において、本発明の調節的な方法は、細胞に、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620あるいは細胞(例えば、内皮細胞または卵巣細胞)に関連し得る16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質活性の1つ以上の活性を調節する薬剤を接触させる工程を包含する。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質活性を調節する薬剤は、本明細書中に記載されるような薬剤であり得、例えば、核酸またはタンパク質、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の天然に存在する標的分子(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のリガンドまたは基質)、16386抗体、15402抗体、21165抗体、1423抗体、636抗体、12303抗体、21425抗体、27410抗体、38554抗体、38555抗体、55063抗体、57145抗体、59914抗体、94921抗体、16852抗体、33260抗体、58573抗体、30911抗体、85913抗体、14303抗体、16816抗体、17827抗体、または32620抗体、16386アゴニスト、15402アゴニスト、21165アゴニスト、1423アゴニスト、636アゴニスト、12303アゴニスト、21425アゴニスト、27410アゴニスト、38554アゴニスト、38555アゴニスト、55063アゴニスト、57145アゴニスト、59914アゴニスト、94921アゴニスト、16852アゴニスト、33260アゴニスト、58573アゴニスト、30911アゴニスト、85913アゴニスト、14303アゴニスト、16816アゴニスト、17827アゴニスト、または32620アゴニスト、あるいは16386アンタゴニスト、15402アンタゴニスト、21165アンタゴニスト、1423アンタゴニスト、636アンタゴニスト、12303アンタゴニスト、21425アンタゴニスト、27410アンタゴニスト、38554アンタゴニスト、38555アンタゴニスト、55063アンタゴニスト、57145アンタゴニスト、59914アンタゴニスト、94921アンタゴニスト、16852アンタゴニスト、33260アンタゴニスト、58573アンタゴニスト、30911アンタゴニスト、85913アンタゴニスト、14303アンタゴニスト、16816アンタゴニスト、17827アンタゴニスト、または32620アンタゴニスト、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のアゴニストまたはアンタゴニストのペプチド模倣物、または他の低分子である。一実施形態において、薬剤は1つ以上の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を刺激する。このような刺激薬剤の例として、活性な、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質および細胞内に導入されている16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620をコードする核酸分子が挙げられる。別の実施形態において、薬剤は、1つ以上の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を阻害する。このような阻害薬剤の例としては、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のアンチセンス核酸分子、抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体、および16386インヒビター、15402インヒビター、21165インヒビター、1423インヒビター、636インヒビター、12303インヒビター、21425インヒビター、27410インヒビター、38554インヒビター、38555インヒビター、55063インヒビター、57145インヒビター、59914インヒビター、94921インヒビター、16852インヒビター、33260インヒビター、58573インヒビター、30911インヒビター、85913インヒビター、14303インヒビター、16816インヒビター、17827インヒビター、または32620インヒビターが挙げられる。これらの調節方法は、インビトロで(例えば、細胞を薬剤と共に培養することによって)、あるいは、インビボで(例えば、被験体に薬剤を投与することによって)実行され得る。このように、本発明は、異常なまたは望まない16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質あるいは16386核酸分子、15402核酸分子、21165核酸分子、1423核酸分子、636核酸分子、12303核酸分子、21425核酸分子、27410核酸分子、38554核酸分子、38555核酸分子、55063核酸分子、57145核酸分子、59914核酸分子、94921核酸分子、16852核酸分子、33260核酸分子、58573核酸分子、30911核酸分子、85913核酸分子、14303核酸分子、16816核酸分子、17827核酸分子、または32620核酸分子の発現または活性によって特徴付けられる、疾患または障害を罹患する個体を処置する方法を提供する。一実施形態において、この方法は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または活性を調節(例えば、上方調節または下方調節)する薬剤(例えば、本明細書中に記載されるスクリーニングアッセイによって同定される薬剤)または薬剤の組み合わせの投与工程を包含する。別の実施形態において、この方法は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620が減少したか、異常であるかまたは望まない発現または活性の補償のための治療として、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質あるいは16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の核酸分子の投与工程を包含する。
16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性の刺激は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620が異常に下方調節される状況、および/または増加した16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性が利益的な効果を有するようである状況において所望される。同様に、16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性の阻害は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620が異常に上方調節される状況および/あるいは減少した16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性が、利益的な効果を有するようである状況において所望される。
(標的遺伝子の発現、合成、または活性を阻害する方法)
上記のように、疼痛または痛みのある障害に関与する遺伝子は、遺伝子活性のレベルの上昇を介して、このような障害を引き起こし得る。いくつかの場合において、このような上方調節は、疾患の状態に対する原因となる効果または悪化効果を有し得る。種々の技術が、このような遺伝子および/またはタンパク質の発現、合成、または活性を阻害するために使用され得る。
例えば、上記のアッセイによって同定したもののような化合物は、阻害的活性を示し、本発明に従って使用され、疼痛を回復し得る。このような分子として、有機低分子、ペプチド、抗体など挙げられ得るが、これらに限定されない。
例えば、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質に対する内因性のリガンドと競合する化合物が、投与され得る。リガンド結合した、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の量の得られた減少は、内皮細胞の生理学を調節する。この目的に対して特に有用であり得る化合物としては、例えば、可溶性タンパク質またはペプチド(例えば、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の1つ以上の細胞外ドメインを含むペプチド、あるいはそれらの部分および/またはアナログ(例えば、Igテイル融合タンパク質のような可溶性融合タンパク質が挙げられる))が挙げられる。(Ig−テイル融合タンパク質の産生についての考察について、例えば、米国特許第5,116,964号を参照のこと)。あるいは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のレセプター部位に結合するが、タンパク質を活性化しない、リガンドアナログまたは抗体のような化合物(例えば、レセプター−リガンドアンタゴニスト)は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質活性を阻害するのに有効であり得る。
さらに、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子の発現を阻害するアンチセンス分子およびリボザイム分子もまた、本発明に従って、異常な、16386遺伝子活性、15402遺伝子活性、21165遺伝子活性、1423遺伝子活性、636遺伝子活性、12303遺伝子活性、21425遺伝子活性、27410遺伝子活性、38554遺伝子活性、38555遺伝子活性、55063遺伝子活性、57145遺伝子活性、59914遺伝子活性、94921遺伝子活性、16852遺伝子活性、33260遺伝子活性、58573遺伝子活性、30911遺伝子活性、85913遺伝子活性、14303遺伝子活性、16816遺伝子活性、17827遺伝子活性、または32620遺伝子活性を阻害するために使用され得る。なおさらに、3重らせん分子は、異常な、16386遺伝子活性、15402遺伝子活性、21165遺伝子活性、1423遺伝子活性、636遺伝子活性、12303遺伝子活性、21425遺伝子活性、27410遺伝子活性、38554遺伝子活性、38555遺伝子活性、55063遺伝子活性、57145遺伝子活性、59914遺伝子活性、94921遺伝子活性、16852遺伝子活性、33260遺伝子活性、58573遺伝子活性、30911遺伝子活性、85913遺伝子活性、14303遺伝子活性、16816遺伝子活性、17827遺伝子活性、または32620遺伝子活性を阻害する際に利用され得る。
本発明の方法において使用されるアンチセンス核酸分子は、典型的に被験体に投与されるか、またはインサイチュで生成され、その結果、それらは、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質をコードする細胞mRNAおよび/またはゲノムDNAにハイブリダイズまたは結合し、それによってこれらのタンパク質の発現を阻害する(例えば、転写および/または翻訳を阻害することによって)。このハイブリダイゼーションは、安定な二重鎖を形成する従来のヌクレオチド相補性により得るか、あるいは、例えばDNA二重鎖と結合するアンチセンス核酸分子の場合、二重らせんの主溝における特異的相互作用を介し得る。本発明のアンチセンス核酸分子の投与経路の例は、組織部位での直接的な注射を含む。あるいは、アンチセンス核酸分子は、選択された細胞を標的とするように改変され得、次いで、全身に投与され得る。例えば、全身の投与に関して、アンチセンス分子は、調節され得、その結果、アンチセンス分子は、選択された細胞表面上に発現するレセプターまたは抗原に特異的に結合するように(例えば、アンチセンス核酸分子を細胞表面レセプターまたは抗原に結合するペプチドまたは抗体に結合することによって)改変され得る。アンチセンス核酸分子は、また、本明細書中に記載のベクターを使用して細胞に送達され得る。アンチセンス分子の十分な細胞内濃度を達成するために、アンチセンス核酸分子が、強力なpolIIまたはpolIIIプロモーターのコントロールの制御下に配置される、ベクター構築物が好ましい。
さらに別の実施形態において、本発明の方法において使用されるアンチセンス核酸分子は、α−アノマー型核酸分子である。α−アノマー型核酸分子は、相補的なRNAと特異的な二本鎖ハイブリッドを形成し、ここで、通常のβユニットに反して、鎖は互いに平行になる(Gaultierら、(1987)Nucleic Acids.Res.15:6625−6641)。アンチセンス核酸分子はまた、2’−o−メチルリボヌクレオチド(Inoueら、(1987)Nucleic Acids Res.15:6131−6148)またはキメラRNA−DNAアナログ(Inoueら(1987)FEBS Lett.215:327−330)を含み得る。
なお別の実施形態において、本発明の方法に使用されるアンチセンス核酸は、リボザイムである。リボザイムは、これらのリボザイムが相補的領域を有する、一本鎖核酸(例えば、mRNA)を切断し得るリボヌクレアーゼ活性を有する触媒性RNA分子である。従って、リボザイム(例えば、ハンマーヘッドリボザイム(HaselhoffおよびGerlach(1988)Nature 334:585−591に記載される))は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNA転写物を触媒的に切断するために使用されて、それによって、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAの翻訳を阻害し得る。16386コード核酸、15402コード核酸、21165コード核酸、1423コード核酸、636コード核酸、12303コード核酸、21425コード核酸、27410コード核酸、38554コード核酸、38555コード核酸、55063コード核酸、57145コード核酸、59914コード核酸、94921コード核酸、16852コード核酸、33260コード核酸、58573コード核酸、30911コード核酸、85913コード核酸、14303コード核酸、16816コード核酸、17827コード核酸、または32620コード核酸に対して特異性を有するリボザイムは、本明細書中に開示される16386cDNA、15402cDNA、21165cDNA、1423cDNA、636cDNA、12303cDNA、21425cDNA、27410cDNA、38554cDNA、38555cDNA、55063cDNA、57145cDNA、59914cDNA、94921cDNA、16852cDNA、33260cDNA、58573cDNA、30911cDNA、85913cDNA、14303cDNA、16816cDNA、17827cDNA、または32620cDNA(すなわち、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43)のヌクレオチド配列に基づいて設計され得る。例えば、Tetrahymena L−19 IVS RNAの誘導体は、活性部位のヌクレオチド配列が、16386コードmRNA、15402コードmRNA、21165コードmRNA、1423コードmRNA、636コードmRNA、12303コードmRNA、21425コードmRNA、27410コードmRNA、38554コードmRNA、38555コードmRNA、55063コードmRNA、57145コードmRNA、59914コードmRNA、94921コードmRNA、16852コードmRNA、33260コードmRNA、58573コードmRNA、30911コードmRNA、85913コードmRNA、14303コードmRNA、16816コードmRNA、17827コードmRNA、または32620コードmRNA中の切断されるべきヌクレオチド配列に対して相補的であるように構築され得る(例えば、Cechら、米国特許第4,987,071号;およびCechら、米国特許第5,116,742号を参照のこと)。あるいは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAを使用して、RNA分子のプールから特異的なリボヌクレアーゼ活性を有する触媒性RNAを選択し得る(例えば、Bartel,D.およびSzostak,J.W.(1993)Science 261:1411−1418を参照のこと)。
16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子の発現はまた、標的細胞中で16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子の転写を阻害する三重ヘリックス構造を形成するように、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節領域(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のプロモーターおよび/またはエンハンサー)に相補的なヌクレオチド配列を標的化することによって阻害され得る(例えば、Helene,C.(1991)Anticancer Drug Des.6(6):569−84;Helene,C.ら(1992)Ann.N.Y.Acad.Sci.660:27−36;およびMaher,L.J.(1992)Bioassays 14(12):807−15を参照のこと)。
16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質に特異的であり、かつその活性を妨害する抗体もまた、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質機能を調節または阻害するために使用され得る。このような抗体は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質自体、あるいはこのタンパク質の部分に対応するペプチドに対して、本明細書中に記載される標準的技術を使用して作製され得る。このような抗体としては、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、Fabフラグメント、単鎖抗体、またはキメラ抗体が挙げられるが、これらに限定されない。
標的遺伝子タンパク質が細胞内に存在し、かつ全抗体が使用される例において、内部移行(internalizing)抗体が好ましくあり得る。リポフェクチンリポソームは、標的エピトープに結合する抗体またはFab領域のフラグメントを細胞内に送達するために使用され得る。抗体のフラグメントが使用される場合、標的タンパク質の結合ドメインに結合する最小の阻害性フラグメントが、好ましい。例えば、標的遺伝子タンパク質に結合する抗体の可変領域のドメインに対応するアミノ酸配列を有するペプチドが使用され得る。このようなペプチドは、当該分野で周知の方法を使用して、化学的に合成され得るかまたは組換えDNA技術を介して産生され得る(例えば、Creighton(1983)、前出;およびSambrookら、(1989)前出に記載される)。細胞内標的遺伝子エピトープに結合する単鎖中和抗体もまた、投与され得る。このような単鎖抗体は、例えば、Marascoら、(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:7889−7893に記載されるような技術を利用することにより、例えば、標的細胞集団内で単鎖抗体をコードするヌクレオチド配列を発現させることによって、投与され得る。
いくつかの例において、標的遺伝子タンパク質は、細胞外タンパク質であるか、または膜貫通タンパク質(例えば、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質)である。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の1つ以上の細胞外ドメインに特異的であり、かつその活性を妨害する抗体は、障害の処置に特に有用である。このような抗体は、特に効率的である。なぜなら、これらは、血流から直接的に標的ドメインにアクセスし得るからである。ペプチド投与に適切な、以下に記載される任意の投与技術が、阻害性標的遺伝子抗体をそれらの作用部位に効率的に投与するために利用され得る。
(標的遺伝子活性を回復または増強させる方法)
疼痛を生じる遺伝子は、疼痛または痛みのある障害の状況内で過小発現され得る。あるいは、このような遺伝子のタンパク質産物の活性は、低下され得、疼痛の発症を導く。このような遺伝子発現のダウンレギュレーションまたはタンパク質活性の低下は、疾患状態に対する原因となる効果または悪化効果を有し得る。
いくつかの場合、疾患状態においてアップレギュレートされる遺伝子は、保護効果を発揮し得る。種々の技術が、疼痛状態に応じて保護効果を発揮する、遺伝子および/またはタンパク質の発現、合成、または活性を増大させるために用いられ得る。
この節に記載されるものは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性のレベルを、疼痛が改善されるレベルまで、増大させ得る方法である。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性のレベルは、例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子発現のレベルを増加させるか、または存在する活性な16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のレベルを増加させることのいずれかによって、増加され得る。
例えば、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質は、疼痛を改善するのに十分なレベルで、このような症状を示す患者に投与され得る。以下で議論される技術のいずれかが、このような投与のために用いられ得る。当業者は、以下に記載されるような技術を利用して、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の有効な、非毒性用量の濃度を決定する方法を容易に知る。
さらに、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質をコードするRNA配列は、疼痛を示す患者に、疼痛が改善されるような16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のレベルを生じるのに十分な濃度で、直接投与され得る。化合物の細胞内投与を達成する以下に記載される技術(例えば、リポソーム投与)のいずれかは、このようなRNA分子の投与のために用いられ得る。RNA分子は、例えば、本明細書中に記載されるような組換え技術により作製され得る。
さらに、被験体は、遺伝子置換治療により処置され得る。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の機能を有する、正常な16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の産生を指向する、16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子、あるいはその一部の1以上のコピーは、DNAを細胞へと導入する他の粒子(例えば、リポソーム)に加えて、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、およびレトロウイルスベクターを含むが、これらに限定されないベクターを用いて、細胞へと挿入され得る。さらに、上記のような技術は、ヒト細胞への、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の遺伝子配列の導入のために用いられ得る。
次いで、細胞、好ましくは、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現遺伝子配列を含む自系の細胞は、疼痛の改善を可能にする位置で被験体へと導入または再導入され得る。このような細胞置換技術は、例えば、遺伝子産物が分泌された細胞外遺伝子産物である場合、好ましくあり得る。
(薬学的組成物)
本発明の別の局面は、疾患に罹患した被験体を処置するための方法に関する。これらの方法は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または活性を調節する因子(例えば、本明細書中に記載されるスクリーニングアッセイにより同定される因子)、またはこのような因子の組み合わせを、被験体に投与する工程を包含する。別の実施形態では、この方法は、低下した、異常な、または望ましくない、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現または活性を補償するための治療として、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質または核酸分子を、被験体に投与する工程を包含する。
16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性の刺激は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620が異常にダウンレギュレートされる状況、および/または増加した16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性が有益な効果を有する可能性のある状況において所望される。同様に、16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性の阻害は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620が異常にアップレギュレートされる状況、および/または減少した16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性が有益な効果を有する可能性のある状況において、所望される。
16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を調節する因子は、被験体への投与に適切な薬学的組成物を用いて被験体に投与され得る。このような組成物は、典型的には因子(例えば、核酸分子、タンパク質または抗体)および薬学的に受容可能なキャリアを含む。本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に受容可能なキャリア」は、薬剤投与に適合可能な溶媒、分散媒体、コーティング、抗菌剤および抗真菌剤、等張剤および吸収遅延剤などのいずれかおよび全てを含むことが意図される。このような媒体及び因子の、薬学的に活性な物質のための使用は、当該分野において周知である。任意の慣用的な媒体または因子が活性化合物に適合し得ない場合を除いて、組成物におけるこれらの使用が企図される。補充される活性化合物はまた、組成物中に組み込まれ得る。
本発明の治療法において使用される薬学的組成物は、その意図される投与経路に適合性であるように処方される。投与経路の例としては、非経口投与(例えば、静脈内投与、皮内投与、皮下投与)、経口投与(例えば、吸入投与)、経皮投与(局所投与)、経粘膜投与、および直腸投与が挙げられる。非経口適用、皮内適用または皮下適用に使用される溶液または懸濁液は、以下の成分を含み得る:滅菌希釈剤(例えば、注入水、生理食塩水溶液、不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の合成溶媒);抗菌剤(例えば、ベンジルアルコールまたはメチルパラベン);抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸または重亜硫酸ナトリウム);キレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸);緩衝液(例えば、酢酸、クエン酸またはリン酸)および張性の調整のための因子(例えば、塩化ナトリウムまたはデキストロース)。pHは、酸または塩基(例えば、塩酸または水酸化ナトリウム)で調整され得る。非経口調製物は、ガラス製またはプラスチック製のアンプル、ディスポーサブルシリンジまたは複数用量のバイアル中に封入され得る。
注入可能な用途に適切な薬学的組成物としては、滅菌水溶液(水溶性の場合)または滅菌水性分散物、および滅菌注入可能な溶液もしくは分散物の即時調製のための滅菌粉末が挙げられる。静脈内投与について、適切なキャリアとしては、生理学的生理食塩水、静菌水、Cremophor ELTM(BASF,Parsippany,NJ)またはリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)が挙げられる。全ての場合において、組成物は滅菌されていなければならず、そして容易な注射可能性が存在する程度に流体であるべきである。組成物は、製造および保存の条件下で安定でなければならず、そして、細菌および真菌のような微生物の夾雑作用に対して保護されなければならない。キャリアは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、および液体ポリエチレングリコールなど)、およびこれらの適切な混合物を含む、溶媒または分散媒体であり得る。適切な流動性が、例えば、コーティング(例えば、レシチン)の使用によって、分散物の場合に必要とされる粒子サイズの維持によって、および界面活性剤の使用によって、維持され得る。微生物の作用からの保護は、種々の抗菌剤および抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、チメロサールなど)によって達成され得る。多くの場合において、等張剤(例えば、糖)、ポリアルコール(例えば、マンニトール、ソルビトール)および塩化ナトリウムを組成物中に含むことが、好ましい。注入可能な組成物の延長された吸収は、吸収を遅延させる因子(例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン)を組成物中に含ませることによってもたらされ得る。
滅菌注入可能な溶液は、上記で列挙した成分の1つまたは組合わせとともに、16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を調節する因子(例えば、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のフラグメントまたは抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体)を適切な溶媒中に必要とされる量で組み込み、必要ならば、続いて濾過滅菌することによって調製され得る。一般に、分散物は、基本分散媒体および上記で列挙された成分から必要とされる他の成分を含む滅菌ビヒクル中に活性化合物を組み込むことによって調製される。滅菌注入可能な溶液の調製のための滅菌粉末の場合、好ましい調製方法は、真空乾燥および凍結乾燥であり、これにより、予め滅菌濾過したその溶液から活性成分および任意のさらなる所望の成分の粉末を得る。
経口組成物は、一般的に、不活性希釈剤または食用キャリアを含む。これらは、ゼラチンカプセルに封入され得るか、または錠剤へ圧縮され得る。経口治療投与の目的のために、この活性化合物は、賦形剤とともに組み込まれ得、そして錠剤、トローチ剤、またはカプセル剤の形態で使用され得る。経口組成物はまた、うがい薬(mouthwash)としての使用のために流体キャリアを使用して調製され得、ここで、この流体キャリア中のこの化合物は、経口的に適用され、そして素早く動かされ(swish)、そして吐き出されるか、または飲み込まれる。薬学的に適合性の結合剤、および/またはアジュバント材料が、この組成物の一部として含まれ得る。錠剤、丸剤、カプセル剤、トローチ剤などが、以下のいずれかの成分または同様の性質を有する化合物を含み得る:結合剤(例えば、微結晶セルロース、トラガカントガムまたはゼラチン);賦形剤(例えば、デンプンまたはラクトース)、崩壊剤(例えば、アルギン酸、Primogel、またはコーンスターチ);滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムまたはSterotes);潤滑剤(glidant)(例えば、コロイド状二酸化ケイ素);甘味剤(例えば、スクロースまたはサッカリン);あるいは香味剤(例えば、ペパーミント、サリチル酸メチル、またはオレンジフレーバー)。
吸入による投与について、この化合物は、適切な噴霧剤(例えば、二酸化炭素のような気体)を含む加圧容器またはディスペンサー、あるいは噴霧器から、エアロゾルスプレーの形態で送達される。
全身的投与はまた、経粘膜手段または経皮手段により得る。経粘膜投与または経皮投与について、浸透されるバリアに対して適切な浸透剤が、処方において使用される。このような浸透剤は、一般的に、当該分野で公知であり、そして、例えば、経粘膜投与としては、界面活性剤、胆汁酸塩、およびフシジン酸誘導体が挙げられる。経粘膜投与は、鼻スプレーまたは坐剤の使用を通じて達成され得る。経皮投与については、この活性化合物は、当該分野で一般的に公知である軟膏(ointment)、軟膏(salve)、ゲル、またはクリーム剤へ処方される。
16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を調節する因子はまた、直腸送達のための坐剤の形態(例えば、ココアバターおよび他のグリセリドのような従来の坐剤基剤と共に)または保持浣腸の形態で調製され得る。
1つの実施形態において、16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を調節する因子は、身体からの迅速な排出に対してこの化合物を保護するキャリアを用いて調製され(例えば、制御放出処方物)、これには、移植片およびマイクロカプセル化された送達系が挙げられる。エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、およびポリ乳酸のような、生分解性、生体適合性ポリマーが使用され得る。このような処方物の調製のための方法は、当業者には明らかである。これらの材料はまた、Alza CorporationおよびNova Pharmaceuticals,Inc.からの販売によって入手され得る。リポソーム懸濁液(ウイルス抗原に対するモノクローナル抗体を有する、感染細胞へ標的化されるリポソームを含む)がまた、薬学的に受容可能なキャリアとして使用され得る。これらは、例えば、米国特許第4,522,811号に記載されるような、当業者に公知の方法に従って調製され得る。
投与の容易さおよび投薬の均一性のために、投薬単位形態で、経口組成物または非経口組成物を処方することが、特に有益である。本明細書で使用される投薬単位形態は、処置される被験体のための単位投薬量として適切な、物理的に別の単位をいい;各単位は、必要とされる薬学的キャリアと共に、所望の治療的効果を生じるように計算された所定量の活性化合物を含む。本発明の投薬単位形態についての詳細は、16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を調節する因子の固有の特性、および達成される特定の治療効果、ならびに被験体の処置のためのこのような因子を調合する当該分野に固有の制限によって、そしてこれらに直接依存して、決定される。
このような因子の毒性および治療効力は、例えば、LD50(集団の50%に致死的な量)およびED50(集団の50%において治療的に有効な量)を決定するための、細胞培養または実験動物における標準的な薬学的手順によって決定され得る。毒性と治療効果との間での用量比は、治療指数であり、そしてこれは、LD50/ED50比として表され得る。大きな治療指数を示す因子が好ましい。毒性の副作用を示す因子が使用され得るが、治療は、感染していない細胞に対する可能性のある損傷を最少にし、それによって副作用が減少するように、患部組織の部位に対してそのような因子を標的化する送達システムを設計するように、行われるべきである。
細胞培養アッセイおよび動物実験から得られたデータは、ヒトでの使用のための投与量の範囲を処方する際に使用され得る。このような16386調節因子、15402調節因子、21165調節因子、1423調節因子、636調節因子、12303調節因子、21425調節因子、27410調節因子、38554調節因子、38555調節因子、55063調節因子、57145調節因子、59914調節因子、94921調節因子、16852調節因子、33260調節因子、58573調節因子、30911調節因子、85913調節因子、14303調節因子、16816調節因子、17827調節因子、または32620調節因子の投与量は、好ましくは、わずかな毒性を有するかまたは毒性を全く有さないでED50を含む、循環している濃度の範囲内である。投与量は、使用される投与量形態および利用される投与の経路に依存して、この範囲内で変化し得る。本発明の治療方法において使用される任意の因子については、治療有効用量は、細胞培養アッセイから最初に概算され得る。用量は、細胞培養物中で決定されるような、IC50(すなわち、症状の最大の半分の抑制を達成する試験化合物の濃度)を含む、循環している血漿濃度の範囲を達成するように、動物モデルにおいて処方し得る。このような情報は、ヒトにおける有用な用量をより正確に決定するために使用され得る。血漿中でのレベルは、例えば、高速液体クロマトグラフィーによって測定され得る。
本明細書中に規定されるように、タンパク質またはポリペプチドの治療有効量(すなわち、有効投薬量)は、約0.001〜30mg/kg体重まで、好ましくは約0.01〜25mg/kg体重まで、より好ましくは約0.1〜20mg/kg体重まで、およびさらにより好ましくは約1〜10mg/kgまで、2〜9mg/kgまで、3〜8mg/kgまで、4〜7mg/kgまで、または5〜6mg/kg体重の範囲である。疾患または障害の重篤度、事前の処置、被験体の一般的な健康状態および/もしくは年齢、ならびに他の疾患の存在を含むがこれらに限定されない特定の要因が、被験体を効果的に処置するために必要とされる投与量に影響を与え得ることが、当業者に明らかである。さらに、治療有効量のタンパク質、ポリペプチドまたは抗体での被験体の処置は、単回の処置を含み得るか、または好ましくは、一連の処置を含み得る。
好ましい例においては、被験体は、約0.1〜20mg/kg体重の範囲の抗体、タンパク質またはポリペプチドを用いて、約1〜10週間の間、好ましくは2〜8週間の間、より好ましくは約3〜7週間の間、およびさらにより好ましくは約4、5、または6週間の間、1週間に1回、処置される。処置のために使用される抗体、タンパク質またはポリペプチドの有効投与量が、特定の処置の経過にわたって増大し得るかまたは減少し得ることもまた、明らかである。投与量の変化が生じ得、そして本明細書中に記載されているような診断アッセイの結果から明白となる。
本発明は、発現または活性を調節する因子を含む。因子は、例えば、低分子であり得る。例えば、このような低分子としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:ペプチド、ペプチド模倣物、アミノ酸、アミノ酸アナログ、ポリヌクレオチド、ポリヌクレオチドアナログ、ヌクレオチド、ヌクレオチドアナログ、約10,000g/モル未満の分子量を有する有機化合物または無機化合物(すなわち、へテロ有機化合物および有機金属化合物を含む)、約5,000g/モル未満の分子量を有する有機化合物または無機化合物、約1,000g/モル未満の分子量を有する有機化合物または無機化合物、約500g/モル未満の分子量を有する有機化合物または無機化合物、ならびにこのような化合物の塩、エステル、および薬学的に受容可能な他の形態。低分子因子の適切な用量が当該分野の医師、獣医師または研究者の知識内の多くの要因に依存することが、理解される。低分子の用量は、例えば、処置される被験体またはサンプルの正体、サイズおよび状態に依存して、適用可能な場合、この組成物が投与される経路、およびこの低分子が有していることを実施者が所望する、本発明の核酸またはポリペプチドに対する効果にさらに依存して、変化する。
代表的な用量は、被験体またはサンプル重量1kgあたりmgまたはμgの量の低分子を含む(例えば、約1μg/kg〜約500mg/kg、約100μg/kg〜約5mg/kg、または約1μg/kg〜約50mg/kg)。低分子の適切な用量は、調節されるべき発現または活性に対するこの低分子の効力に依存することがさらに理解される。このような適切な用量は、本明細書中で記載されるアッセイを使用して、決定され得る。これらの低分子の1つ以上が、本発明のポリペプチドまたは核酸の発現または活性を調節するために、動物(例えば、ヒト)に投与される場合、医師、獣医または研究者は、例えば、初めに比較的低い用量を処方し、続いて、適切な応答が得られるまで、この用量を増加し得る。さらに、任意の特定の動物被験体についての特定の用量レベルは、用いられる特定の化合物の活性、被験体の年齢、体重、身体全体の健康状態、性別および食餌、投与時間、投与経路、排泄速度、任意の薬物の組合せ、ならびに調節されるべき発現または活性の程度を含む種々の因子に依存することが、理解される。
さらに、抗体(またはそのフラグメント)が、治療的部分(例えば、細胞毒、治療剤または放射性金属イオン)に結合体化され得る。細胞毒または細胞毒性剤としては、細胞に対して有害な任意の因子が挙げられる。例としては、タキソール、サイトカラシンB、グラミシジンD、臭化エチジウム、エメチン、マイトマイシン、エトポシド、テノポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ジヒドロキシアントラシンジオン、ミトキサントロン、ミトラマイシン、アクチノマイシンD、1−デヒドロテストステロン、グルココルチコイド、プロカイン、テトラカイン、リドカイン、プロプラノロールおよびプロマイシン、ならびにそれらのアナログまたはホモログが挙げられる。治療剤としては、代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、シタラビン、5−フルオロウラシルデカルバジン)、アルキル化剤(例えば、メクロレタミン、チオエパクロランブシル、メルファラン、カルムスチン(BSNU)およびロムスチン(CCNU)、シクロソスファミド(cyclothosphamide)、ブスルファン、ジブロモマンニトール、ストレプトゾトシン、マイトマイシンC、ならびにcis−ジクロロジアミン白金(II)(DDP)シスプラチン)、アントラサイクリン(例えば、ダウノルビシン(以前は、ダウノマイシン)およびドキソルビシン)、抗生物質(例えば、ダクチノマイシン(以前は、アクチノマイシン)、ブレオマイシン、ミトラマイシンおよびアントラマイシン(AMC))、ならびに抗有糸分裂剤(例えば、ビンクリスチンおよびビンブラスチン)が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の結合体は、所定の生物学的応答を調節するために使用され得、薬物部分は、古典的な化学療法剤に限定されると解釈されるべきではない。例えば、薬物部分は、所望の生物学的活性を有するタンパク質またはポリペプチドであり得る。このようなタンパク質としては、例えば、毒素(例えば、アブリン、リシンA、シュードモナス体外毒素またはジフテリア毒素);タンパク質(例えば、腫瘍壊死因子、αインターフェロン、βインターフェロン、神経成長因子、血小板由来増殖因子、組織プラスミノゲンアクチベータ;または生物学的応答調節因子(例えば、リンホカイン、インターロイキン−1(「IL−1」)、インターロイキン−2(「IL−2」)、インターロイキン−6(「IL−6」)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(「GM−CSF」)、顆粒球コロニー刺激因子(「G−CSF」)、または他の増殖因子))が挙げられ得る。
このような治療的部分を抗体に結合体化するための技術は、周知である。例えば、Arnonら.,「Monoclonal Antibodies For Immunotargeting Of Drugs In Cancer Therapy」,Monoclonal Antibodies And Cancer Therapy,Reisfeldら(編),pp.243−56(Alan R.Liss,Inc.1985);Hellstromら,「Antibodies For Drug Delivery」,Controlled Drug Delivery(第2版),Robinsonら(編),pp.623−53(Marcel Dekker,Inc.1987);Thorpe,「Antibody Carriers Of Cytotoxic Agents In Cancer Therapy:A Review」,Monoclonal Antibodies’84:Biological And Clinical Applications,Pincheraら(編),pp.475−506(1985);「Analysis,Results,And Future Prospective Of The Therapeutic Use Of Radiolabeled Antibody In Cancer Therapy」,Monoclonal Antibodies For Cancer Detection And Therapy,Baldwinら(編),pp.303−16(Academic Press 1985),およびThorpeら、「The Preparation And Cytotoxic Properties Of Antibody−Toxin Conjugates」,Immunol.Rev.,62:119−58(1982)を参照のこと。あるいは、抗体は、米国特許第4,676,980号(Segal)により記載されるように、第2の抗体と結合体化して、抗体ヘテロ結合体を形成し得る。
本発明の方法において使用される核酸分子は、ベクターに挿入され、遺伝子治療ベクターとして使用され得る。遺伝子治療ベクターは、例えば、静脈注射、局所投与(米国特許第5,328,470号を参照のこと)または定位注射(例えば、Chenら、(1994)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:3054−3057を参照のこと)によって、被験体に送達され得る。遺伝子治療ベクターの薬学的調製物は、受容可能な希釈剤中に遺伝子治療ベクターを含み得るか、または遺伝子送達ビヒクルが埋め込まれる徐放マトリクスを含み得る。あるいは、完全な遺伝子送達ベクター(例えば、レトロウイルスベクター)が組換え細胞からインタクトで産生され得る場合、薬学的調製物は、遺伝子送達系を産生する1つ以上の細胞を含み得る。
(薬理ゲノム学(pharmacogenomics))
本発明の治療方法と共に、薬理ゲノム学(すなわち、被験体の遺伝子型とこの被験体の外来化合物または薬物に対する応答との間の関係の研究)が、考慮され得る。治療剤の代謝における差異は、薬理学的に活性な薬物の用量と血液濃度との間の関係を変更することにより、重篤な毒性または治療の失敗をもたらし得る。従って、医師または臨床医は、16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を調節する薬剤を投与するか否かを決定する際、ならびに16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を調節する薬剤を用いる処置の投薬量および/または治療レジメンを変更する際に、関連の薬理ゲノム学研究において得られた知識を適用することを考慮し得る。
薬理ゲノム学は、変更された薬物の性質および罹患した個人における異常な作用に起因する、薬物に対する応答における臨床学的に有意な遺伝的変異を扱う。例えば、Eichelbaum,M.ら、(1996)Clin.Exp.Pharmacol.Physiol.23(10−11):983−985およびLinder,M.W.ら、(1997)Clin.Chem.43(2):254−266を参照のこと。一般に、2つの型の薬理遺伝子学状態が、区別され得る。薬物が身体に作用する様式を変更する単一因子(変更された薬物作用)として伝達される遺伝的状態、または身体が薬物に作用する様式を変更する単一因子(変更された薬物代謝)として伝達される遺伝的状態。これらの薬理遺伝子学状態は、稀な遺伝子欠損としてかまたは天然に存在する多型としてかの、いずれかとして生じ得る。例えば、グルコース−6−ホスフェートアミノペプチダーゼ欠損(G6PD)は、一般的な遺伝性酵素病であり、ここで、主な臨床学的合併症は、酸化薬剤(抗マラリア薬、スルホンアミド、鎮痛薬、ニトロフラン)の摂取およびソラマメの消費後の溶血である。
「ゲノムワイドアソシエーション(genome−wide association)」として知られている、薬物応答を予測する遺伝子を同定するための、1つの薬理ゲノム学アプローチは、すでに知られている遺伝子関連マーカー(例えば、「二座対立」遺伝子マーカーマップ(これは、ヒトゲノム上の60,000〜100,000の多型または可変性部位からなり、これらの各々が、2つの改変体を有する))からなるヒトゲノムの高解像度マップに、主に依存する。このような高解像度遺伝子マップは、特定の観察された薬物応答または副作用に関連したマーカーを同定するために、第II期/第III期の薬物試験に参加した統計学的に有意な数の患者の各々のゲノムのマップと比較され得る。あるいは、このような高解像度マップは、ヒトゲノムにおいて、数千万の公知の単一ヌクレオチド多型(SNP)の組み合わせから生じ得る。本明細書中で使用される場合、「SNP」は、DNAのストレッチにおいて、単一ヌクレオチド塩基において生じる一般的な変更である。例えば、SNPは、DNAの1000塩基毎に1回起き得る。SNPは、疾患プロセスに関与し得るが、大部分は、疾患に関連しないかもしれない。このようなSNPの存在に基づく遺伝子マップが与えられると、個体は、個々のゲノム中の、SNPの特定のパターンに依存して、遺伝子のカテゴリーに分類され得る。このような様式において、処置レジメンは、このような遺伝学的に類似の個体の間で共通であり得る形質を考慮して、遺伝学的に類似の個体の群に対して調整され得る。
あるいは、「候補遺伝子アプローチ」と称される方法は、薬物応答を予見する遺伝子を同定するために利用され得る。この方法によれば、薬物標的をコードする遺伝子が既知である場合(例えば、本発明の方法において使用される16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質)、その遺伝子のすべての共通の改変体は、集団中で完全に容易に同定され得、そして別のバージョンに対して遺伝子の1つのバージョンを有することが、特定の薬物応答に関連するか否かが決定され得る。
例示の実施形態として、薬物代謝酵素の活性は、薬物作用の強度および持続時間の両方の主要な決定要因である。薬物代謝酵素(例えば、N−アセチルトランスフェラーゼ2(NAT2)およびシトクロームP450酵素(CYP2D6およびCYP2C19))の遺伝子多型の発見は、薬物の標準的および安全用量を摂取した後、なぜ特定の患者が期待された薬物効果を得ないか、または過大な薬物応答および重篤な毒性を示すかに関する説明を提供した。これらの多型は、集団において、2つの表現型(拡張代謝型(EM)および低減代謝型(PM))で発現される。PMの罹患率は、異なる集団の間で異なる。例えば、CYP2D6をコードする遺伝子は高度に多型であり、そしてPM中にいくつかの変異が同定され、これらはすべて機能的CYP2D6の不在に至る。CYP2D6およびCYP2C19の低減代謝型は、極めて頻繁に、それらが標準的用量を受けるとき、過大な薬物応答および副作用を経験する。代謝産物が活性な治療部分である場合、PMは、そのCYP2D6形成代謝産物モルヒネによって媒介されるコデインの鎮痛効果について示されるように、治療応答を示さない。他の極端なもの(extreme)は、標準的な用量に応答しない、いわゆる超迅速代謝者(ultra−rapid metabolizer)である。近年、超迅速代謝の分子的な基礎がCYP2D6遺伝子増幅に起因することが同定されている。
あるいは、「遺伝子発現プロファイリング」と呼ばれる方法を利用して、薬物応答を予測する遺伝子を同定し得る。例えば、薬物(例えば、本発明の方法において使用される、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の分子、または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の調節因子)が投与された動物の遺伝子発現は、毒性に関連する遺伝子経路がオンになっているか否かの指標を与え得る。
上記の薬理ゲノミクスアプローチの1より多くから作成された情報を用いて、被験体の予防処置または治療処置に適切な投薬量および処置レジメンを決定し得る。この知識は、投与または薬物の選択に適用される場合、有害な反応または治療の失敗を回避し得、従って、疼痛または有通性障害(例えば、片頭痛)に罹患した被験体を、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を調節する薬剤を用いて処置する場合に、治療効率または予防効率を高め得る。
(本発明の方法において用いられる、組換え発現ベクターおよび宿主細胞)
本発明の方法(例えば、本明細書中に記載されるスクリーニングアッセイ)は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質(またはその一部分)をコードする核酸を含むベクター(好ましくは、発現ベクター)の使用を含む。本明細書中で使用される場合、用語「ベクター」とは、連結された別の核酸を輸送し得る核酸分子をいう。1つの型のベクターは、「プラスミド」であり、プラスミドとは、さらなるDNAセグメントが連結され得る、環状2本鎖DNAループをいう。別の型のベクターは、ウイルスベクターであり、ここで、さらなるDNAセグメントは、ウイルスゲノムに連結され得る。特定のベクターは、導入される宿主細胞中で自律複製し得る(例えば、細菌ベクターは、細菌の複製起点およびエピソーム性哺乳動物ベクターを有する)。他のベクター(例えば、非エピソーム性哺乳動物ベクター)は、宿主細胞への導入の際に宿主細胞のゲノム中に組み込まれ、それにより、宿主ゲノムと共に複製される。さらに、特定のベクターは、作動可能に連結された遺伝子の発現を指向し得る。このようなベクターは、本明細書中で、「発現ベクター」と呼ばれる。一般に、組換えDNA技術において有用な発現ベクターは、しばしば、プラスミドの形態である。本明細書中では、「プラスミド」および「ベクター」は、交換可能に使用され得る。なぜなら、プラスミドは、最も一般に用いられる形態のベクターであるからである。しかし、本発明は、同等の機能を果たす、このような他の形態の発現ベクター(例えば、ウイルスベクター(例えば、複製欠損レトロウイルス、アデノウイルスおよびアデノ随伴ウイルス))を包含することを意図する。
本発明の方法において使用されるべき組換え発現ベクターは、宿主細胞中での核酸の発現に適切な形態の本発明の核酸を含む。このことは、この組換え発現ベクターが、発現に使用されるべき宿主細胞に基づいて選択され、発現されるべき核酸配列に作動可能に連結される、1以上の調節配列を含むことを意味する。組換え発現ベクターにおいては、「作動可能に連結される」は、目的のヌクレオチド配列が、このヌクレオチド配列の発現を可能にする様式で(例えば、インビトロ転写/翻訳系において、またはこのベクターが宿主細胞に導入される場合は宿主細胞において)、調節配列に連結されることを意味することを意図する。用語「調節配列」は、プロモーター、エンハンサーおよび他の発現制御エレメント(例えば、ポリアデニル化シグナル)を包含することを意図する。このような調節配列は、例えば、Goeddel(1990)Methods Enzymol.185:3−7に記載される。調節配列としては、多くの種類の宿主細胞におけるヌクレオチド配列の構成的発現を指向する調節配列、および特定の宿主細胞のみにおけるヌクレオチド配列の発現を指向する調節配列(例えば、組織特異的調節配列)が挙げられる。発現ベクターの設計が、形質転換されるべき宿主細胞、所望のタンパク質発現レベルなどのような因子に依存し得ることは、当業者によって認識される。本発明の発現ベクターは、宿主細胞へと導入されて、それにより、本明細書中に記載されるような核酸によってコードされる、タンパク質またはペプチド(融合タンパク質または融合ペプチドが挙げられる)(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の変異形態、融合タンパク質など)を生成し得る。
本発明の方法において使用されるべき組換え発現ベクターは、原核生物細胞または真核生物細胞における、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の発現のために設計され得る。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質は、細菌細胞(例えば、E.coli)、昆虫細胞(バキュロウイルス発現ベクターを用いて)、酵母細胞、または哺乳動物細胞において発現され得る。適切な宿主細胞は、Goeddel(1990)前出にさらに考察される。あるいは、組換え発現ベクターは、例えば、T7プロモーター調節配列およびT7ポリメラーゼを用いて、インビトロで転写および翻訳され得る。
原核生物におけるタンパク質の発現は、最も頻繁には、E.coliにおいて、融合タンパク質または非融合タンパク質のいずれかの発現を指向する、構成的プロモーターまたは誘導性プロモーターを含むベクターを用いて実施される。融合ベクターは、多数のアミノ酸を、そこでコードされるタンパク質に、通常は組換えタンパク質のアミノ末端側にて付加する。このような融合ベクターは代表的に、以下の3つの目的を果たす:1)組換えタンパク質の発現を増加させること;2)組換えタンパク質の溶解度を増加させること;および3)アフィニティー精製におけるリガンドとして作用することにより、組換えタンパク質の精製を補助すること。しばしば、融合発現ベクターでは、タンパク質分解切断部位は、融合部分の連結部に導入され、そしてこの組換えタンパク質は、融合タンパク質の精製後の融合部分からの組換えタンパク質の分離を可能にする。このような酵素およびそれらの同族の認識配列としては、第Xa因子、トロンビンおよびエンテロキナーゼが挙げられる。代表的融合体発現ベクターとしては、pGEX(Pharmacia Biotech Inc;Smith,D.B.およびJohnson,K.S.(1988)Gene 67:31−40)、pMAL(New England Biolabs,Beverly,MA)ならびにpRIT5(Pharmacia,Piscataway,NJ)(これらは、それぞれ、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)、マルトースE結合部位、またはプロテインAを、標的組換えタンパク質に融合する)が挙げられる。
精製された融合タンパク質は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性のアッセイ(例えば、以下に詳細に記載される、直接的アッセイもしくは競合アッセイ)において、または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質に特異的な抗体を生成するために、利用され得る。好ましい実施形態では、本発明のレトロウイルス発現ベクターにおいて発現される、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の融合タンパク質は、骨髄細胞を感染させるために利用され得、その後、この骨髄細胞は、照射されたレシピエントに移植される。次いで、被験体レシピエントの病理が、充分な時間(例えば、6週間)の経過後に調べられる。
別の実施形態では、本発明の核酸は、哺乳動物発現ベクターを用いて、哺乳動物細胞において発現される。哺乳動物発現ベクターの例としては、pCDM8(Seed,B.(1987)Nature 329:840)およびpMT2PC(Kaufmanら(1987)EMBO J.6:187−195)が挙げられる。哺乳動物細胞において用いられる場合、発現ベクターの制御機能にはしばしば、ウイルス調節エレメントが提供される。例えば、通常用いられるプロモーターは、ポリオーマ、アデノウイルス2、サイトメガロウイルスおよびシミアンウイルス40から誘導される。原核生物細胞および真核生物細胞の両方に関して、他の適切な発現系については、Sambrook,J.ら,Molecular Cloning:A Laboratory Manual.第2版,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989の第16章および第17章を参照のこと。
別の実施形態では、組換え哺乳動物発現ベクターは、特定の細胞型において優先的に、核酸の発現を指向し得る(例えば、組織特異的調節エレメントを用いて、この核酸は発現される)。
本発明の方法は、発現ベクター中にアンチセンス方向でクローニングされた本発明のDNA分子を含む組換え発現ベクターをさらに使用し得る。すなわち、このDNA分子は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNAに対してアンチセンスであるRNA分子の発現を(DNA分子の転写によって)可能にする様式で、調節配列に作動可能に連結される。種々の細胞型におけるアンチセンスRNA分子の連続発現を指向する、アンチセンス方向でクローニングされた核酸に作動可能に連結された調節配列(例えば、ウイルスプロモーターおよび/またはエンハンサー)が選択され得るか、またはアンチセンスRNAの構成的発現、組織特異的発現、もしくは細胞型特異的発現を指向する調節配列が選択され得る。アンチセンス発現ベクターは、アンチセンス核酸が、高効率の調節領域の制御下で産生される、組換えプラスミド、ファージミド、または弱毒ウイルスの形態であり得、その活性は、そのベクターが導入される細胞型によって決定され得る。アンチセンス遺伝子を用いた遺伝子発現の調節の考察に関しては、Weintraub,H.ら,Antisense RNA as a molecular tool for genetic analysis,Reviews−Trends in Genetics,Vol.1(1)1986を参照のこと。
本発明の別の局面は、本発明の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の核酸分子(例えば、組換え発現ベクター内の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の核酸分子、または宿主細胞のゲノムの特定の部位に相同組換えするのを可能にする配列を含む、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の核酸分子)が導入された宿主細胞の使用に関する。用語「宿主細胞」および「組換え宿主細胞」は、本明細書中で交換可能に用いられる。このような用語が、特定の被験体細胞だけでなく、このような細胞の子孫または潜在的子孫をもいうことが理解される。変異または環境の影響のいずれかに起因して、その後の世代において特定の改変が生じ得るので、このような子孫は、実際は、親細胞と同一でなくてもよいが、これらは依然として、本明細書中で使用される場合、この用語の範囲に含まれる。
宿主細胞は、任意の原核生物細胞または真核生物細胞であり得る。例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質は、細菌細胞(例えば、E.coli)、昆虫細胞、酵母細胞または哺乳動物細胞(例えば、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)もしくはCOS細胞)中で発現され得る。他の適切な宿主細胞は、当業者に公知である。
ベクターDNAは、従来の形質転換技術またはトランスフェクション技術を介して、原核生物細胞または真核生物細胞に導入され得る。本明細書中で用いられる場合、用語「形質転換」および「トランスフェクション」は、外来核酸(例えば、DNA)を宿主細胞へと導入するための、当該分野で認識される種々の技術(リン酸カルシウム共沈または塩化カルシウム共沈、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクション、リポフェクション、またはエレクトロポレーションが挙げられるがこれらに限定されない)をいうことが意図される。宿主細胞を形質転換またはトランスフェクトするために適切な方法は、Sambrookら(Molecular Cloning:A Laboratory Manual.第2版,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989)および他の実験マニュアルに見出され得る。
本発明の方法において用いられる宿主細胞(例えば、培養中の原核生物宿主細胞または真核生物宿主細胞)は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質を生成する(すなわち、発現する)ために用いられ得る。従って、本発明は、本発明の宿主細胞を用いて、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質を生成するための方法をさらに提供する。1つの実施形態では、この方法は、本発明の宿主細胞(16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質をコードする組換え発現ベクターが導入されている)を、適切な培地中で培養し、その結果、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質が生成される工程を包含する。別の実施形態では、この方法は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質を、この培地または宿主細胞から単離する工程をさらに包含する。
(本発明の方法において用いられる、単離された核酸分子)
本発明の方法は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質またはそれらの生物学的に活性な部分をコードする単離された核酸分子、ならびに16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620をコードする核酸分子(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のmRNA)を同定するためのハイブリダイゼーションプローブとしての使用に充分な核酸フラグメント、および16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の核酸分子の増幅もしくへ変異のためのPCRプライマーとして使用するためのフラグメントの使用を含む。本明細書中で使用される場合、用語「核酸分子」は、DNA分子(例えば、cDNAまたはゲノムDNA)およびRNA分子(例えば、mRNA)、ならびにヌクレオチドアナログを用いて生成される、DNAまたはRNAのアナログを包含することが意図される。この核酸分子は、1本鎖または2本鎖であり得るが、好ましくは2本鎖DNAである。
本発明の方法において用いられる核酸分子(例えば、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43のヌクレオチド配列またはその一部分を有する核酸分子)は、標準的分子生物学的技術および本明細書中に提供される配列情報を用いて単離され得る。配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43の核酸配列の全てまたは一部をハイブリダイゼーションプローブとして用いて、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の核酸分子は、標準的ハイブリダイゼーション技術およびクローニング技術(例えば、Sambrook、J.、Fritsh、E.F.、およびManiatis、T.Molecular Cloning:A Laboratory Manual.第2版、Cold Spring Harbor Laboratory、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、NY、1989に記載される通り)を用いて単離され得る。
さらに、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43の全てまたは一部を含む核酸分子は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43の配列に基づいて設計される合成オリゴヌクレオチドプライマーを用いたポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって単離され得る。
本発明の方法において用いられる核酸は、cDNA、mRNA、あるいは、ゲノムDNAをテンプレートとして用いて、そして適切なオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、標準的なPCR増幅技術に従って増幅され得る。さらに、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のヌクレオチド配列に対応するオリゴヌクレオチドは、標準的合成技術によって、例えば、自動DNA合成機を用いて調製され得る。
好ましい実施形態では、本発明の方法において用いられる単離された核酸分子は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43に示されるヌクレオチド配列、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43に示されるヌクレオチド配列の相補体、またはこれらのヌクレオチド配列のいずれかの一部分を含む。配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43に示されるヌクレオチド配列に相補的である核酸分子は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43に示されるヌクレオチド配列に充分に相補的であり、その結果、これが、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43に示されるヌクレオチド配列にハイブリダイズし、それによって安定な二重鎖を形成し得る、核酸分子である。
なお別の好ましい実施形態では、本発明の方法において用いられる、単離された核酸分子は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43、またはこのヌクレオチド配列のいずれかの一部分に示されるヌクレオチド配列の全長に対して少なくとも約55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれより高く同一であるヌクレオチド配列を含む。
さらに、本発明の方法において用いられる核酸分子は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43の核酸配列のほんの一部分(例えば、プローブもしくはプライマーとして用いられ得るフラグメント)、または16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の一部をコードするフラグメント(例えば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質の生物学的に活性な部分)を含み得る。プローブ/プライマーは代表的に、実質的に精製されたオリゴヌクレオチドを含む。オリゴヌクレオチドは代表的に、ストリンジェントな条件下で、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43のうちの、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43のアンチセンス配列のうちの、または配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43の天然に存在する対立遺伝子改変体もしくは変異体のうちの、少なくとも約12もしくは15、好ましくは約20もしくは25、より好ましくは約30、35、40、45、50、55、60、65、もしくは75ヌクレオチド連続したセンス配列にハイブリダイズする、ヌクレオチド配列の1領域を含む。1つの実施形態では、本発明の方法において用いられる核酸分子は、100、100〜200、200〜300、300〜400、400〜500、500〜600、600〜700、700〜800、800〜900、900〜1000、1000〜1100、1100〜1200、1200〜1300、またはより多くのヌクレオチド長であって、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43の核酸分子にハイブリダイズする、ヌクレオチド配列を含む。
本明細書中で使用される場合、用語「ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする」は、互いに有意に同一であるかまたは相同であるヌクレオチド配列が、互いにハイブリダイズしたままである、ハイブリダイゼーションおよび洗浄についての条件を記載することを意図する。好ましくは、この条件は、互いに少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約80%、さらにより好ましくは少なくとも約85%または90%同一な配列が、互いにハイブリダイズしたままである条件である。このようなストリンジェントな条件は、当業者に公知であり、そしてCurrent Protocols in Molecular Biology,Ausubelら編,John Wiley & Sons,Inc.(1995),第2節、第4節および第6節に見出され得る。さらなるストリンジェントな条件は、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Sambrookら,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,NY(1989)、第7章、第9章および第11章に見出され得る。ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の好ましい非限定的な例としては、4×塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム(SSC)中での、約65〜70℃におけるハイブリダイゼーション(または4×SSC+50%ホルムアミド中での、約42〜50℃におけるハイブリダイゼーション)、続いて1×SSC中での、約65〜70℃における1回以上の洗浄が挙げられる。高度にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の、好ましい、非限定的な例としては、1×SSC中での、約65〜70℃におけるハイブリダイゼーション(または1×SSC+50%ホルムアミド中での、約42〜50℃におけるハイブリダイゼーション)、続いて0.3×SSC中での、約65〜70℃における1回以上の洗浄が挙げられる。好ましい、低下したストリンジェンシーのハイブリダイゼーション条件の非限定的な例としては、4×SSC中での、約50〜60℃におけるハイブリダイゼーション(あるいは、6×SSC+50%ホルムアミド中での、約40〜45℃におけるハイブリダイゼーション)、続いて2×SSC中での、約50〜60℃における1回以上の洗浄が挙げられる。上記に記載した値に対して中間の範囲(例えば、65〜70℃または42〜50℃)もまた、本発明によって包含されることが意図される。SSPE(1×SSPEは、0.15M NaCl、10mM NaHPO、および1.25mM EDTA、pH7.4である)は、ハイブリダイゼーション緩衝液および洗浄緩衝液中でSSC(1×SSCは、0.15M NaClおよび15mMクエン酸ナトリウムである)の代用をし得る;洗浄は、ハイブリダイゼーションが完了した後、各々15分間行われる。50塩基対長未満であることが予想されるハイブリッドについてのハイブリダイゼーション温度は、このハイブリッドの融解温度(T)よりも5〜10℃低いべきであり、ここで、Tは、以下の式に従って決定される。18塩基対長未満のハイブリッドについては、T(℃)=2(A塩基+T塩基の数)+4(G塩基+C塩基の数)。18塩基対長と49塩基対長との間のハイブリッドについては、T(℃)=81.5+16.6(log10[Na])+0.41(%G+C)−(600/N)、ここで、Nは、ハイブリッド中の塩基の数であり、そして[Na]は、ハイブリダイゼーション緩衝液中のナトリウムイオンの濃度(1×SSCについての[Na]=0.165M)である。ハイブリダイゼーション緩衝液および/または洗浄緩衝液にさらなる試薬(ブロッキング剤(例えば、BSAまたはサケ精子キャリアDNAもしくはニシン精子キャリアDNA)、界面活性剤(例えば、SDS)、キレート剤(例えば、EDTA)、Ficoll、PVPなどが挙げられるがこれらに限定されない)を添加して、メンブレン(例えば、ニトロセルロースメンブレンまたはナイロンメンブレン)に対する核酸分子の非特異的ハイブリダイゼーションを減少させ得ることもまた、当業者によって認識される。ナイロンメンブレンを用いる場合、特に、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件のさらに好ましい非限定的な例は、0.25〜0.5M NaHPO、7% SDS中での、約65℃におけるハイブリダイゼーション、続いて0.02M NaHPO、1% SDSにて65℃における1回以上の洗浄である。例えば、ChurchおよびGilbert(1984)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:1991−1995(あるいは、0.2×SSC、1% SDS)を参照のこと。
好ましい実施形態において、プローブは、プローブに結合した標識基をさらに含む(例えば、標識基は、放射性同位元素、蛍光化合物、酵素または酵素補因子であり得る)。このようなプローブは、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質を誤発現する(misexpress)細胞または組織を同定するための診断的試験キットの一部として使用され得る(例えば、被験体由来の細胞サンプル中の16386コード核酸、15402コード核酸、21165コード核酸、1423コード核酸、636コード核酸、12303コード核酸、21425コード核酸、27410コード核酸、38554コード核酸、38555コード核酸、55063コード核酸、57145コード核酸、59914コード核酸、94921コード核酸、16852コード核酸、33260コード核酸、58573コード核酸、30911コード核酸、85913コード核酸、14303コード核酸、16816コード核酸、17827コード核酸、または32620コード核酸のレベルを測定すること、例えば、16386mRNA、15402mRNA、21165mRNA、1423mRNA、636mRNA、12303mRNA、21425mRNA、27410mRNA、38554mRNA、38555mRNA、55063mRNA、57145mRNA、59914mRNA、94921mRNA、16852mRNA、33260mRNA、58573mRNA、30911mRNA、85913mRNA、14303mRNA、16816mRNA、17827mRNA、または32620mRNAレベルを検出するか、またはゲノムの16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子が変異されているか除去されているかを決定することによって)。
本発明の方法は、遺伝暗号の縮重に起因して、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43に示されるヌクレオチド配列とは異なり、従って、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43に示されるヌクレオチド配列によってコードされるタンパク質と同じ16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質をコードする核酸分子の使用をさらに含む。別の実施形態において、本発明の方法に含まれる単離された核酸分子は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44に示されたアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするヌクレオチド配列を有する。
本発明の方法は、ヒト16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の対立遺伝子改変体(例えば、機能的対立遺伝子改変体および非機能的対立遺伝子改変体)の使用をさらに含む。機能的対立遺伝子改変体は、ヒト16386タンパク質、ヒト15402タンパク質、ヒト21165タンパク質、ヒト1423タンパク質、ヒト636タンパク質、ヒト12303タンパク質、ヒト21425タンパク質、ヒト27410タンパク質、ヒト38554タンパク質、ヒト38555タンパク質、ヒト55063タンパク質、ヒト57145タンパク質、ヒト59914タンパク質、ヒト94921タンパク質、ヒト16852タンパク質、ヒト33260タンパク質、ヒト58573タンパク質、ヒト30911タンパク質、ヒト85913タンパク質、ヒト14303タンパク質、ヒト16816タンパク質、ヒト17827タンパク質、またはヒト32620タンパク質の天然に存在するアミノ酸配列改変体であって、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を維持するアミノ酸配列改変体である。機能的対立遺伝子改変体は、代表的に、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44の1つ以上のアミノ酸の保存的置換、またはそのタンパク質の非必須領域における非必須残基の置換、欠失、もしくは挿入のみを含む。
非機能的対立遺伝子改変体は、ヒト16386タンパク質、ヒト15402タンパク質、ヒト21165タンパク質、ヒト1423タンパク質、ヒト636タンパク質、ヒト12303タンパク質、ヒト21425タンパク質、ヒト27410タンパク質、ヒト38554タンパク質、ヒト38555タンパク質、ヒト55063タンパク質、ヒト57145タンパク質、ヒト59914タンパク質、ヒト94921タンパク質、ヒト16852タンパク質、ヒト33260タンパク質、ヒト58573タンパク質、ヒト30911タンパク質、ヒト85913タンパク質、ヒト14303タンパク質、ヒト16816タンパク質、ヒト17827タンパク質、またはヒト32620タンパク質の天然に存在するアミノ酸配列改変体であって、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を有さないアミノ酸配列改変体である。非機能的対立遺伝子改変体は、代表的には、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44のアミノ酸配列の非保存的な置換、欠失、もしくは挿入または未成熟短縮化(premature truncation)、あるいはこのタンパク質の必須残基または必須領域の置換、挿入、または欠失を含む。
本発明の方法は、ヒト16386タンパク質、ヒト15402タンパク質、ヒト21165タンパク質、ヒト1423タンパク質、ヒト636タンパク質、ヒト12303タンパク質、ヒト21425タンパク質、ヒト27410タンパク質、ヒト38554タンパク質、ヒト38555タンパク質、ヒト55063タンパク質、ヒト57145タンパク質、ヒト59914タンパク質、ヒト94921タンパク質、ヒト16852タンパク質、ヒト33260タンパク質、ヒト58573タンパク質、ヒト30911タンパク質、ヒト85913タンパク質、ヒト14303タンパク質、ヒト16816タンパク質、ヒト17827タンパク質、またはヒト32620タンパク質の非ヒトオルソログをさらに使用し得る。ヒト16386タンパク質、ヒト15402タンパク質、ヒト21165タンパク質、ヒト1423タンパク質、ヒト636タンパク質、ヒト12303タンパク質、ヒト21425タンパク質、ヒト27410タンパク質、ヒト38554タンパク質、ヒト38555タンパク質、ヒト55063タンパク質、ヒト57145タンパク質、ヒト59914タンパク質、ヒト94921タンパク質、ヒト16852タンパク質、ヒト33260タンパク質、ヒト58573タンパク質、ヒト30911タンパク質、ヒト85913タンパク質、ヒト14303タンパク質、ヒト16816タンパク質、ヒト17827タンパク質、またはヒト32620タンパク質のオルソログは、非ヒト生物から単離され、そして同じ16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の活性を有するタンパク質である。
本発明の方法は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43のヌクレオチド配列あるいはそれらの一部を含む核酸分子であって、変異が導入されている核酸分子の使用をさらに包含する。変異は、「非必須」アミノ酸残基または「必須」アミノ酸残基でのアミノ酸置換を導き得る。「非必須」アミノ酸残基とは、その生物学的活性を変化することなく16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の野生型配列(例えば、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44の配列)から変化され得る残基であり、一方、「必須」アミノ酸残基は、生物学的活性のために必要とされる。例えば、本発明の16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の間で保存されたアミノ酸残基は、変化を受容する可能性は低い。
変異は、標準技術(例えば、部位特異的変異誘発およびPCR媒介変異誘発)により配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43に導入され得る。好ましくは、保存的アミノ酸置換が、1つ以上の予想される非必須アミノ酸残基でなされる。「保存的アミノ酸置換」とは、アミノ酸残基が類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置換されるアミノ酸置換である。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーが、当該分野において規定されている。これらのファミリーとしては、塩基性側鎖を有するアミノ酸(例えば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、無荷電の極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β−分枝鎖を有するアミノ酸(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)および芳香族側鎖を有するアミノ酸(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が挙げられる。従って、好ましくは、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質において予想される非必須アミノ酸残基は、同じ側鎖のファミリーからの別のアミノ酸残基で置換される。あるいは、別の実施形態において、変異は、例えば、飽和変異誘発(saturation mutagenesis)によって、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のコード配列の全てまたは一部に沿って、ランダムに導入され得、そして得られた変異体は、活性を保持する変異体を同定するために、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の生物学的活性についてスクリーニングされ得る。配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43の変異誘発の後、コードされたタンパク質が、組換え発現され得、そしてそのタンパク質の活性が、本明細書中に規定されたアッセイを用いて決定され得る。
本発明の別の局面は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、または43のヌクレオチド配列に対するアンチセンスである単離された核酸分子の使用に関する。「アンチセンス」核酸は、タンパク質をコードする「センス」核酸に相補的である(例えば、二本鎖cDNA分子のコード鎖に相補的であるかまたはmRNA配列に相補的である)ヌクレオチド配列を含む。従って、アンチセンス核酸は、センス核酸に水素結合し得る。アンチセンス核酸は、全長16386コード鎖、15402コード鎖、21165コード鎖、1423コード鎖、636コード鎖、12303コード鎖、21425コード鎖、27410コード鎖、38554コード鎖、38555コード鎖、55063コード鎖、57145コード鎖、59914コード鎖、94921コード鎖、16852コード鎖、33260コード鎖、58573コード鎖、30911コード鎖、85913コード鎖、14303コード鎖、16816コード鎖、17827コード鎖、または32620コード鎖または、それらの一部のみに相補的であり得る。1実施形態において、アンチセンス核酸分子は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620をコードするヌクレオチド配列のコード鎖の「コード領域」に対するアンチセンスである。用語「コード領域」とは、アミノ酸残基に翻訳されるコドンを含むヌクレオチド配列の領域をいう。別の実施形態において、このアンチセンス核酸分子は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620をコードするヌクレオチド配列のコード鎖の「非コード領域」に対するアンチセンスである。用語「非コード領域」とは、コード領域に隣接する5’配列および3’配列であって、アミノ酸に翻訳されない配列をいう(5’および3’の非翻訳領域ともいう)。
本明細書中に開示される16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620をコードするコード鎖配列を考慮して、本発明のアンチセンス核酸は、WatsonおよびCrickの塩基対形成の法則に従って、設計され得る。アンチセンス核酸分子は、16386mRNA、15402mRNA、21165mRNA、1423mRNA、636mRNA、12303mRNA、21425mRNA、27410mRNA、38554mRNA、38555mRNA、55063mRNA、57145mRNA、59914mRNA、94921mRNA、16852mRNA、33260mRNA、58573mRNA、30911mRNA、85913mRNA、14303mRNA、16816mRNA、17827mRNA、または32620mRNAの全コード領域に相補的であり得るが、より好ましくは、16386mRNA、15402mRNA、21165mRNA、1423mRNA、636mRNA、12303mRNA、21425mRNA、27410mRNA、38554mRNA、38555mRNA、55063mRNA、57145mRNA、59914mRNA、94921mRNA、16852mRNA、33260mRNA、58573mRNA、30911mRNA、85913mRNA、14303mRNA、16816mRNA、17827mRNA、または32620mRNAのコード領域または非コード領域の一部のみに対してアンチセンスであるオリゴヌクレオチドである。例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、16386mRNA、15402mRNA、21165mRNA、1423mRNA、636mRNA、12303mRNA、21425mRNA、27410mRNA、38554mRNA、38555mRNA、55063mRNA、57145mRNA、59914mRNA、94921mRNA、16852mRNA、33260mRNA、58573mRNA、30911mRNA、85913mRNA、14303mRNA、16816mRNA、17827mRNA、または32620mRNAの翻訳開始部位の周辺領域に相補的であり得る。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、例えば、約5ヌクレオチド長、10ヌクレオチド長、15ヌクレオチド長、20ヌクレオチド長、25ヌクレオチド長、30ヌクレオチド長、35ヌクレオチド長、40ヌクレオチド長、45ヌクレオチド長または50ヌクレオチド長であり得る。本発明のアンチセンス核酸は、当該分野で公知の手順を使用して、化学的合成および酵素的連結反応を使用して構築され得る。例えば、アンチセンス核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド)は、天然に存在するヌクレオチド、あるいは分子の生物学的安定性を増大するように、またはアンチセンス核酸とセンス核酸との間に形成される二重鎖の物理的安定性を増大するように設計された、種々に改変されたヌクレオチドを使用して、化学的に合成され得る。例えば、ホスホロチオエート誘導体およびアクリジン置換ヌクレオチドが使用され得る。アンチセンス核酸を生成するために使用され得る改変ヌクレオチドの例としては、以下が挙げられる:5−フルオロウラシル、5−ブロモウラシル、5−クロロウラシル、5−ヨードウラシル、ヒポキサンチン、キサンチン、4−アセチルシトシン、5−(カルボキシヒドロキシルメチル)ウラシル、5−カルボキシメチルアミノメチル−2−チオウリジン、5−カルボキシメチルアミノメチルウラシル、ジヒドロウラシル、β−D−ガラクトシルキューオシン、イノシン、N6−イソペンテニルアデニン、1−メチルグアニン、1−メチルイノシン、2,2−ジメチルグアニン、2−メチルアデニン、2−メチルグアニン、3−メチルシトシン、5−メチルシトシン、N6−アデニン、7−メチルグアニン、5−メチルアミノメチルウラシル、5−メトキシアミノメチル−2−チオウラシル、β−D−マンノシルキューオシン、5’−メトキシカルボキシメチルウラシル、5−メトキシウラシル、2−メチルチオ−N6−イソペンテニルアデニン、ウラシル−5−オキシ酢酸(v)、ワイブトキソシン(wybutoxosine)、プソイドウラシル、キューオシン、2−チオシトシン、5−メチル−2−チオウラシル、2−チオウラシル、4−チオウラシル、5−メチルウラシル、ウラシル−5−オキシ酢酸メチルエステル、ウラシル−5−オキシ酢酸(v)、5−メチル−2−チオウラシル、3−(3−アミノ−3−N−2−カルボキシプロピル)ウラシル、(acp3)wおよび2,6−ジアミノプリン。あるいは、アンチセンス核酸は、核酸がアンチセンス方向でサブクローニングされた発現ベクターを使用して、生物学的に生成され得る(すなわち、挿入された核酸から転写されるRNAは、目的の標的核酸に対してアンチセンス方向のRNAである)。本発明の方法において使用されるアンチセンス核酸分子は、さらに、上記の第IV節において記載される。
なお別の実施形態において、本発明の方法において使用される16386核酸分子、15402核酸分子、21165核酸分子、1423核酸分子、636核酸分子、12303核酸分子、21425核酸分子、27410核酸分子、38554核酸分子、38555核酸分子、55063核酸分子、57145核酸分子、59914核酸分子、94921核酸分子、16852核酸分子、33260核酸分子、58573核酸分子、30911核酸分子、85913核酸分子、14303核酸分子、16816核酸分子、17827核酸分子、または32620核酸分子は、塩基部分、糖部分またはリン酸骨格において改変されて、例えば、分子の安定性、ハイブリダイゼーションまたは可溶性を改善し得る。例えば、核酸分子のデオキシリボースリン酸骨格は、ペプチド核酸を生成するために改変され得る(Hyrup B.ら、(1996)Bioorganic&Medicinal Chemistry 4(1):5−23を参照のこと)。本明細書中で使用される場合、用語「ペプチド核酸」すなわち「PNA」は、核酸模倣物(例えば、DNA模倣物)をいい、ここで、デオキシリボースリン酸骨格は、偽ペプチド骨格によって置換され、そして4種の天然の核酸塩基だけが維持される。PNAの中性の骨格は、低イオン強度の条件下で、DNAおよびRNAへの特異的ハイブリダイゼーションを可能にすることが示されている。PNAオリゴマーの合成は、標準的な固相ペプチド合成プロトコルを使用して、Hyrup B.ら、(1996)前出;Perry−O’Keefeら、(1996)Proc.Natl.Acad.Sci.93:14670−675に記載されるように実施され得る。
16386核酸分子、15402核酸分子、21165核酸分子、1423核酸分子、636核酸分子、12303核酸分子、21425核酸分子、27410核酸分子、38554核酸分子、38555核酸分子、55063核酸分子、57145核酸分子、59914核酸分子、94921核酸分子、16852核酸分子、33260核酸分子、58573核酸分子、30911核酸分子、85913核酸分子、14303核酸分子、16816核酸分子、17827核酸分子、または32620核酸分子のPNAは、本明細書中に記載される治療適用および診断適用において使用され得る。例えば、PNAは、例えば、転写もしくは翻訳の停止を誘導するか、または複製を阻害することによって、遺伝子発現の配列特異的調節のためのアンチセンス因子またはアンチ遺伝子(antigene)因子として使用され得る。16386核酸分子、15402核酸分子、21165核酸分子、1423核酸分子、636核酸分子、12303核酸分子、21425核酸分子、27410核酸分子、38554核酸分子、38555核酸分子、55063核酸分子、57145核酸分子、59914核酸分子、94921核酸分子、16852核酸分子、33260核酸分子、58573核酸分子、30911核酸分子、85913核酸分子、14303核酸分子、16816核酸分子、17827核酸分子、または32620核酸分子のPNAはまた、遺伝子中の単一塩基対の変異の分析において(例えば、PNA指向性のPCRクランピングによって);他の酵素と組み合わせて使用する場合には、「人工制限酵素」として(例えば、S1ヌクレアーゼ(Hyrup B.ら、(1996)前出));またはDNA配列決定もしくはハイブリダイゼーションのためのプローブもしくはプライマーとして(Hyrup B.ら、(1996)前出;Perry−O’Keefeら、(1996)前出)、使用され得る。
別の実施形態において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のPNAは、(例えば、PNAの安定性または細胞取り込みを増強するために)、PNAに親油性もしくは他のヘルパー基を結合させることによってか、PNA−DNAキメラの形成によってか、またはリポソームもしくは当該分野で公知の他の薬物送達技術の使用によって、改変され得る。例えば、PNAおよびDNAの有利な特性を組み合わせ得る16386核酸分子、15402核酸分子、21165核酸分子、1423核酸分子、636核酸分子、12303核酸分子、21425核酸分子、27410核酸分子、38554核酸分子、38555核酸分子、55063核酸分子、57145核酸分子、59914核酸分子、94921核酸分子、16852核酸分子、33260核酸分子、58573核酸分子、30911核酸分子、85913核酸分子、14303核酸分子、16816核酸分子、17827核酸分子、または32620核酸分子のPNA−DNAキメラが、生成され得る。このようなキメラは、DNA認識酵素(例えば、RNAse HおよびDNAポリメラーゼ)に、DNA部分と相互作用させ、一方、PNA部分は、高い結合親和性および結合特異性を提供する。PNA−DNAキメラは、塩基スタッキング、核酸塩基間の結合の数および方向に関して選択される、適切な長さのリンカーを使用して、連結され得る(Hyrup B.ら、(1996)前出)。PNA−DNAキメラの合成は、Hyrup B.ら、(1996)前出およびFinn P.J.ら、(1996)Nucleic Acids Res.24(17):3357−63に記載されるように実施され得る。例えば、DNA鎖は、標準的なホスホロアミダイトカップリング化学および改変ヌクレオシドアナログを使用して、固体支持体上で合成され得る。例えば、5’−(4−メトキシトリチル)アミノ−5’−デオキシ−チミジンホスホラミダイトが、PNAとDNAの5’末端との間として使用され得る(Mag、M.ら、(1989)Nucleic Acid Res.17:5973−88)。次いで、PNAモノマーは、段階的な様式でカップリングされて、5’PNAセグメントおよび3’DNAセグメントを有するキメラ分子を生成する(Finn P.J.ら、(1996)前出)。あるいは、キメラ分子は、5’DNAセグメントおよび3’PNAセグメントを用いて合成され得る(Peterser、K.H.ら、(1975)Bioorganic Med.Chem.Lett.5:1119−11124)。
他の実施形態において、本発明の方法において使用されるオリゴヌクレオチドは、他の付随的な基(例えば、(例えば、インビボで宿主細胞レセプターを標的化するための)ペプチド)、または細胞膜(例えば、Letsingerら、(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:6553−6556;Lemaitreら、(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:648−652;PCT公開番号W088/09810を参照のこと)もしくは血液脳関門(例えば、PCT公開番号W089/10134を参照のこと)を横切る輸送を促進するための因子を含み得る。さらに、オリゴヌクレオチドは、ハイブリダイゼーション誘発性切断因子(例えば、Krolら、(1988)Bio−Techniques 6:958−976を参照のこと)またはインターカレート剤を用いて改変され得る(例えば、Zon(1988)Pharm.Res.5:539−549を参照のこと)。このために、オリゴヌクレオチドは、別の分子(例えば、ペプチド、ハイブリダイゼーション誘発性架橋剤、輸送因子またはハイブリダイゼーション誘発性切断因子)に結合体化され得る。
(本発明の方法において使用される単離された16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質、ならびに抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体)
本発明の方法は、単離された16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質およびこれらの生物学的に活性な部分、ならびに抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体を惹起するための免疫原として使用されるのに適切なポリペプチドフラグメントの使用を包含する。1つの実施形態において、ネイティブの16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質は、標準的なタンパク質精製技術を使用する、適切な精製スキームによって、細胞供給源または組織供給源から単離され得る。別の実施形態において、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質は、組換えDNA技術によって生成される。組換え発現に代えて、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質またはポリペプチドは、標準的なペプチド合成技術を使用して、化学的に合成され得る。
本明細書中で使用する場合、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の「生物学的に活性な部分」は、16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を有する、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のフラグメントを含む。16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の生物学的に活性な部分は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のアミノ酸配列に十分に同一であるか、あるいはこれらに由来するアミノ酸配列(例えば、全長の16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質より少ないアミノ酸を含み、かつ16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の少なくとも1つの活性を示す、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44に示されるアミノ酸配列)を含むペプチドを含む。代表的には、生物学的に活性な部分は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の少なくとも1つの活性を有するドメインまたはモチーフ(例えば、アポトーシス活性の調節に関与すると考えられている、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のN末端領域)を含む。16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の生物学的に活性な部分は、例えば、25、50、75、100、125、150、175、200、250、300以上のアミノ酸長である、ポリペプチドであり得る。16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の生物学的に活性な部分は、16386活性、15402活性、21165活性、1423活性、636活性、12303活性、21425活性、27410活性、38554活性、38555活性、55063活性、57145活性、59914活性、94921活性、16852活性、33260活性、58573活性、30911活性、85913活性、14303活性、16816活性、17827活性、または32620活性を調節する薬剤を開発するための標的として使用され得る。
好ましい実施形態において、本発明の方法において使用される16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44に示されるアミノ酸配列を有する。他の実施形態において、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44に対して実質的に同一であり、そして配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44のタンパク質の機能的活性を保持するが、上記第V節において詳細に記載されるように、天然の対立遺伝子改変体または変異誘発に起因して、アミノ酸配列が異なる。従って、別の実施形態において、本発明の方法において使用される16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44に対して少なくとも約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれ以上同一なアミノ酸配列を含むタンパク質である。
2つのアミノ酸配列、または2つの核酸配列のパーセント同一性を決定するために、これらの配列は、最適な比較目的で整列される(例えば、ギャップは、最適な整列のために、第1および第2のアミノ酸配列または核酸配列の一方または両方に導入され得、そして非同一配列は、比較目的で無視され得る)。好ましい実施形態において、比較目的で整列される参照配列の長さは、参照配列の少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なくとも50%、なおより好ましくは少なくとも60%、およびさらにより好ましくは、少なくとも70%、80%または90%の長さである(例えば、500アミノ酸残基を有する、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44の、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のアミノ酸配列に対しての第二の配列を整列させる場合、少なくとも75、好ましくは少なくとも150、より好ましくは少なくとも225、なおより好ましくは少なくとも300およびなおより好ましくは少なくとも400またはそれ以上のアミノ酸残基が整列される)。次いで、対応するアミノ酸位置またはヌクレオチド位置のアミノ酸残基またはヌクレオチドが、比較される。第1の配列における位置が、第2の配列の対応する位置と同じアミノ酸残基またはヌクレオチドで占められる場合、これらの分子は、その位置で同一である(本明細書中で使用される場合、アミノ酸または核酸の「同一性」は、アミノ酸または核酸の「相同性」と等しい)。2つの配列間のパーセント同一性は、それらの配列により共有される同一の位置の数の関数である(ギャップの数、および、2つの配列の最適なアラインメントのために導入される必要のある各ギャップの長さが考慮される)。
配列の比較および2つの配列間のパーセント同一性の決定は、数学的アルゴリズムを用いて達成され得る。好ましい実施形態において、2つのアミノ酸配列間のパーセント同一性は、GCGソフトウェアパッケージ中のGAPプログラムに組み込まれたNeedlemanおよびWunsch(J.Mol.Biol.48:444−453(1970))のアルゴリズムを用い、Blosum 62マトリクスまたはPAM250マトリクスのいずれか、ならびにギャップウェイト16、14、12、10、8、6、または4およびレングスウェイト(length weight)1、2、3、4、5、または6を用いて決定される。さらに別の好ましい実施形態において、2つのヌクレオチド配列間のパーセント同一性は、GCGソフトウェアパッケージ中のGAPプログラムを用い、NWSgapdna.CMPマトリクスならびにギャップウェイト40、50、60、70、または80およびレングスウェイト1、2、3、4、5、または6を用いて決定される。別の実施形態において、2つのアミノ酸配列間または2つのヌクレオチド配列間のパーセント同一性は、ALIGNプログラム(バージョン2.0または2.0U)に組みこまれたE.MeyersおよびW.Miller(Comput.Appl.Biosci.4:11−17(1988))のアルゴリズムを使用し、PAM120ウェイトレジデューテーブル(weight redidue table)、ギャップレングスペナルティー12、およびギャップペナルティー4を用いて決定され得る。
本発明の方法はまた、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のキメラタンパク質または融合タンパク質を使用し得る。本明細書中で使用される場合、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の「キメラタンパク質」または「融合タンパク質」は、非16386ポリペプチド、非15402ポリペプチド、非21165ポリペプチド、非1423ポリペプチド、非636ポリペプチド、非12303ポリペプチド、非21425ポリペプチド、非27410ポリペプチド、非38554ポリペプチド、非38555ポリペプチド、非55063ポリペプチド、非57145ポリペプチド、非59914ポリペプチド、非94921ポリペプチド、非16852ポリペプチド、非33260ポリペプチド、非58573ポリペプチド、非30911ポリペプチド、非85913ポリペプチド、非14303ポリペプチド、非16816ポリペプチド、非17827ポリペプチド、または非32620ポリペプチドに作動可能に連結された、16386ポリペプチド、15402ポリペプチド、21165ポリペプチド、1423ポリペプチド、636ポリペプチド、12303ポリペプチド、21425ポリペプチド、27410ポリペプチド、38554ポリペプチド、38555ポリペプチド、55063ポリペプチド、57145ポリペプチド、59914ポリペプチド、94921ポリペプチド、16852ポリペプチド、33260ポリペプチド、58573ポリペプチド、30911ポリペプチド、85913ポリペプチド、14303ポリペプチド、16816ポリペプチド、17827ポリペプチド、または32620ポリペプチドを含む。「16386ポリペプチド、15402ポリペプチド、21165ポリペプチド、1423ポリペプチド、636ポリペプチド、12303ポリペプチド、21425ポリペプチド、27410ポリペプチド、38554ポリペプチド、38555ポリペプチド、55063ポリペプチド、57145ポリペプチド、59914ポリペプチド、94921ポリペプチド、16852ポリペプチド、33260ポリペプチド、58573ポリペプチド、30911ポリペプチド、85913ポリペプチド、14303ポリペプチド、16816ポリペプチド、17827ポリペプチド、または32620ポリペプチド」は、16386分子、15402分子、21165分子、1423分子、636分子、12303分子、21425分子、27410分子、38554分子、38555分子、55063分子、57145分子、59914分子、94921分子、16852分子、33260分子、58573分子、30911分子、85913分子、14303分子、16816分子、17827分子、または32620分子に対応するアミノ酸配列を有するポリペプチドをいうが、一方、「非16386ポリペプチド、非15402ポリペプチド、非21165ポリペプチド、非1423ポリペプチド、非636ポリペプチド、非12303ポリペプチド、非21425ポリペプチド、非27410ポリペプチド、非38554ポリペプチド、非38555ポリペプチド、非55063ポリペプチド、非57145ポリペプチド、非59914ポリペプチド、非94921ポリペプチド、非16852ポリペプチド、非33260ポリペプチド、非58573ポリペプチド、非30911ポリペプチド、非85913ポリペプチド、非14303ポリペプチド、非16816ポリペプチド、非17827ポリペプチド、または非32620ポリペプチド」は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質に実質的に相同でないタンパク質に対応するアミノ酸配列を有するポリペプチド(例えば、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質とは異なり、かつ同じ生物または異なる生物由来のタンパク質)をいう。16386融合タンパク質、15402融合タンパク質、21165融合タンパク質、1423融合タンパク質、636融合タンパク質、12303融合タンパク質、21425融合タンパク質、27410融合タンパク質、38554融合タンパク質、38555融合タンパク質、55063融合タンパク質、57145融合タンパク質、59914融合タンパク質、94921融合タンパク質、16852融合タンパク質、33260融合タンパク質、58573融合タンパク質、30911融合タンパク質、85913融合タンパク質、14303融合タンパク質、16816融合タンパク質、17827融合タンパク質、または32620融合タンパク質において、16386ポリペプチド、15402ポリペプチド、21165ポリペプチド、1423ポリペプチド、636ポリペプチド、12303ポリペプチド、21425ポリペプチド、27410ポリペプチド、38554ポリペプチド、38555ポリペプチド、55063ポリペプチド、57145ポリペプチド、59914ポリペプチド、94921ポリペプチド、16852ポリペプチド、33260ポリペプチド、58573ポリペプチド、30911ポリペプチド、85913ポリペプチド、14303ポリペプチド、16816ポリペプチド、17827ポリペプチド、または32620ポリペプチドは、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の全てまたは一部に対応し得る。好ましい実施形態において、16386融合タンパク質、15402融合タンパク質、21165融合タンパク質、1423融合タンパク質、636融合タンパク質、12303融合タンパク質、21425融合タンパク質、27410融合タンパク質、38554融合タンパク質、38555融合タンパク質、55063融合タンパク質、57145融合タンパク質、59914融合タンパク質、94921融合タンパク質、16852融合タンパク質、33260融合タンパク質、58573融合タンパク質、30911融合タンパク質、85913融合タンパク質、14303融合タンパク質、16816融合タンパク質、17827融合タンパク質、または32620融合タンパク質は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の生物学的に活性な部分のうち少なくとも1つを含む。別の好ましい実施形態において、16386融合タンパク質、15402融合タンパク質、21165融合タンパク質、1423融合タンパク質、636融合タンパク質、12303融合タンパク質、21425融合タンパク質、27410融合タンパク質、38554融合タンパク質、38555融合タンパク質、55063融合タンパク質、57145融合タンパク質、59914融合タンパク質、94921融合タンパク質、16852融合タンパク質、33260融合タンパク質、58573融合タンパク質、30911融合タンパク質、85913融合タンパク質、14303融合タンパク質、16816融合タンパク質、17827融合タンパク質、または32620融合タンパク質は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の生物学的に活性な部分のうち少なくとも2つを含む。融合タンパク質において、用語「作動可能に連結した」は、16386ポリペプチド、15402ポリペプチド、21165ポリペプチド、1423ポリペプチド、636ポリペプチド、12303ポリペプチド、21425ポリペプチド、27410ポリペプチド、38554ポリペプチド、38555ポリペプチド、55063ポリペプチド、57145ポリペプチド、59914ポリペプチド、94921ポリペプチド、16852ポリペプチド、33260ポリペプチド、58573ポリペプチド、30911ポリペプチド、85913ポリペプチド、14303ポリペプチド、16816ポリペプチド、17827ポリペプチド、または32620ポリペプチドおよび非16386ポリペプチド、非15402ポリペプチド、非21165ポリペプチド、非1423ポリペプチド、非636ポリペプチド、非12303ポリペプチド、非21425ポリペプチド、非27410ポリペプチド、非38554ポリペプチド、非38555ポリペプチド、非55063ポリペプチド、非57145ポリペプチド、非59914ポリペプチド、非94921ポリペプチド、非16852ポリペプチド、非33260ポリペプチド、非58573ポリペプチド、非30911ポリペプチド、非85913ポリペプチド、非14303ポリペプチド、非16816ポリペプチド、非17827ポリペプチド、または非32620ポリペプチドは、互いにインフレームで融合される。非16386ポリペプチド、非15402ポリペプチド、非21165ポリペプチド、非1423ポリペプチド、非636ポリペプチド、非12303ポリペプチド、非21425ポリペプチド、非27410ポリペプチド、非38554ポリペプチド、非38555ポリペプチド、非55063ポリペプチド、非57145ポリペプチド、非59914ポリ



ペプチド、非94921ポリペプチド、非16852ポリペプチド、非33260ポリペプチド、非58573ポリペプチド、非30911ポリペプチド、非85913ポリペプチド、非14303ポリペプチド、非16816ポリペプチド、非17827ポリペプチド、または非32620ポリペプチドは、16386ポリペプチド、15402ポリペプチド、21165ポリペプチド、1423ポリペプチド、636ポリペプチド、12303ポリペプチド、21425ポリペプチド、27410ポリペプチド、38554ポリペプチド、38555ポリペプチド、55063ポリペプチド、57145ポリペプチド、59914ポリペプチド、94921ポリペプチド、16852ポリペプチド、33260ポリペプチド、58573ポリペプチド、30911ポリペプチド、85913ポリペプチド、14303ポリペプチド、16816ポリペプチド、17827ポリペプチド、または32620ポリペプチドのN末端またはC末端に融合され得る。
例えば、1つの実施形態において、融合タンパク質は、GST−16386融合タンパク質、GST−15402融合タンパク質、GST−21165融合タンパク質、GST−1423融合タンパク質、GST−636融合タンパク質、GST−12303融合タンパク質、GST−21425融合タンパク質、GST−27410融合タンパク質、GST−38554融合タンパク質、GST−38555融合タンパク質、GST−55063融合タンパク質、GST−57145融合タンパク質、GST−59914融合タンパク質、GST−94921融合タンパク質、GST−16852融合タンパク質、GST−33260融合タンパク質、GST−58573融合タンパク質、GST−30911融合タンパク質、GST−85913融合タンパク質、GST−14303融合タンパク質、GST−16816融合タンパク質、GST−17827融合タンパク質、またはGST−32620融合タンパク質であり、ここで、16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列は、GST配列のC末端に融合されている。このような融合タンパク質は、組換え16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の精製を容易にし得る。
別の実施形態において、この融合タンパク質は、そのN末端において異種シグナル配列を含む16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質である。特定の宿主細胞(例えば、哺乳動物宿主細胞)において、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の発現および/または分泌は、異種シグナル配列の使用によって増大され得る。
本発明の方法において使用される16386融合タンパク質、15402融合タンパク質、21165融合タンパク質、1423融合タンパク質、636融合タンパク質、12303融合タンパク質、21425融合タンパク質、27410融合タンパク質、38554融合タンパク質、38555融合タンパク質、55063融合タンパク質、57145融合タンパク質、59914融合タンパク質、94921融合タンパク質、16852融合タンパク質、33260融合タンパク質、58573融合タンパク質、30911融合タンパク質、85913融合タンパク質、14303融合タンパク質、16816融合タンパク質、17827融合タンパク質、または32620融合タンパク質は、薬学的組成物中に組み込まれ得、そして被験体にインビボで投与され得る。16386融合タンパク質、15402融合タンパク質、21165融合タンパク質、1423融合タンパク質、636融合タンパク質、12303融合タンパク質、21425融合タンパク質、27410融合タンパク質、38554融合タンパク質、38555融合タンパク質、55063融合タンパク質、57145融合タンパク質、59914融合タンパク質、94921融合タンパク質、16852融合タンパク質、33260融合タンパク質、58573融合タンパク質、30911融合タンパク質、85913融合タンパク質、14303融合タンパク質、16816融合タンパク質、17827融合タンパク質、または32620融合タンパク質は、16386基質、15402基質、21165基質、1423基質、636基質、12303基質、21425基質、27410基質、38554基質、38555基質、55063基質、57145基質、59914基質、94921基質、16852基質、33260基質、58573基質、30911基質、85913基質、14303基質、16816基質、17827基質、または32620基質のバイオアベイラビリティーに影響を与えるために使用され得る。16386融合タンパク質、15402融合タンパク質、21165融合タンパク質、1423融合タンパク質、636融合タンパク質、12303融合タンパク質、21425融合タンパク質、27410融合タンパク質、38554融合タンパク質、38555融合タンパク質、55063融合タンパク質、57145融合タンパク質、59914融合タンパク質、94921融合タンパク質、16852融合タンパク質、33260融合タンパク質、58573融合タンパク質、30911融合タンパク質、85913融合タンパク質、14303融合タンパク質、16816融合タンパク質、17827融合タンパク質、または32620融合タンパク質の使用は、例えば、以下によって引き起こされる障害の処置のために治療的に有用であり得る:(i)16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質をコードする遺伝子の異常な改変または変異;(ii)16386遺伝子、15402遺伝子、21165遺伝子、1423遺伝子、636遺伝子、12303遺伝子、21425遺伝子、27410遺伝子、38554遺伝子、38555遺伝子、55063遺伝子、57145遺伝子、59914遺伝子、94921遺伝子、16852遺伝子、33260遺伝子、58573遺伝子、30911遺伝子、85913遺伝子、14303遺伝子、16816遺伝子、17827遺伝子、または32620遺伝子の誤調節;ならびに(iii)16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の異常な翻訳後修飾。
さらに、本発明の方法において使用される16386融合タンパク質、15402融合タンパク質、21165融合タンパク質、1423融合タンパク質、636融合タンパク質、12303融合タンパク質、21425融合タンパク質、27410融合タンパク質、38554融合タンパク質、38555融合タンパク質、55063融合タンパク質、57145融合タンパク質、59914融合タンパク質、94921融合タンパク質、16852融合タンパク質、33260融合タンパク質、58573融合タンパク質、30911融合タンパク質、85913融合タンパク質、14303融合タンパク質、16816融合タンパク質、17827融合タンパク質、または32620融合タンパク質は、被験体において抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体を産生するための免疫原として、16386リガンド、15402リガンド、21165リガンド、1423リガンド、636リガンド、12303リガンド、21425リガンド、27410リガンド、38554リガンド、38555リガンド、55063リガンド、57145リガンド、59914リガンド、94921リガンド、16852リガンド、33260リガンド、58573リガンド、30911リガンド、85913リガンド、14303リガンド、16816リガンド、17827リガンド、または32620リガンドを精製するために、そして16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の、16386基質、15402基質、21165基質、1423基質、636基質、12303基質、21425基質、27410基質、38554基質、38555基質、55063基質、57145基質、59914基質、94921基質、16852基質、33260基質、58573基質、30911基質、85913基質、14303基質、16816基質、17827基質、または32620基質との相互作用を阻害する分子を同定するためのスクリーニングアッセイにおいて、使用され得る。
好ましくは、本発明の方法において使用される16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のキメラタンパク質または融合タンパク質は、標準的な組換えDNA技術によって産生される。例えば、異なるポリペプチド配列をコードするDNAフラグメントは、従来技術に従って、例えば、連結のために平滑末端または付着末端を使用し、適切な末端を提供するための制限酵素消化を使用し、適切な場合粘着末端をフィルインし、所望でない連結を回避するためのアルカリホスファターゼ処理を使用し、そして酵素的連結を使用することによって一緒にインフレームで連結される。別の実施形態において、融合遺伝子は、自動化DNA合成機を含む従来技術によって合成され得る。あるいは、遺伝子フラグメントのPCR増幅は、引き続いてアニーリングおよび再増幅されてキメラ遺伝子配列を生成し得る2つの連続遺伝子フラグメント間の相補的オーバーハングを生じるアンカープライマーを使用して実施され得る(例えば、Current Protocols in Molecular Biology、Ausubelら、編、John Wiley&Sons:1992を参照のこと)。さらに、すでに融合部分(例えば、GSTポリペプチド)をコードしている多くの発現ベクターが市販されている。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620をコードする核酸は、この融合部分が、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質にインフレームで連結されるように、このような発現ベクター中にクローニングされ得る。
本発明はまた、16386アゴニスト、15402アゴニスト、21165アゴニスト、1423アゴニスト、636アゴニスト、12303アゴニスト、21425アゴニスト、27410アゴニスト、38554アゴニスト、38555アゴニスト、55063アゴニスト、57145アゴニスト、59914アゴニスト、94921アゴニスト、16852アゴニスト、33260アゴニスト、58573アゴニスト、30911アゴニスト、85913アゴニスト、14303アゴニスト、16816アゴニスト、17827アゴニスト、または32620アゴニスト(模倣物)、あるいは16386アンタゴニスト、15402アンタゴニスト、21165アンタゴニスト、1423アンタゴニスト、636アンタゴニスト、12303アンタゴニスト、21425アンタゴニスト、27410アンタゴニスト、38554アンタゴニスト、38555アンタゴニスト、55063アンタゴニスト、57145アンタゴニスト、59914アンタゴニスト、94921アンタゴニスト、16852アンタゴニスト、33260アンタゴニスト、58573アンタゴニスト、30911アンタゴニスト、85913アンタゴニスト、14303アンタゴニスト、16816アンタゴニスト、17827アンタゴニスト、または32620アンタゴニストのいずれかとして機能する、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の改変体の使用に関する。16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の改変体は、変異誘発(例えば、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の別個の点変異または短縮)によって生成され得る。16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のアゴニストは、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の天然に存在する形態の生物学的活性と実質的に同じ生物学的活性またはそのサブセットを保持し得る。16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のアンタゴニストは、例えば、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の、16386媒介性、15402媒介性、21165媒介性、1423媒介性、636媒介性、12303媒介性、21425媒介性、27410媒介性、38554媒介性、38555媒介性、55063媒介性、57145媒介性、59914媒介性、94921媒介性、16852媒介性、33260媒介性、58573媒介性、30911媒介性、85913媒介性、14303媒介性、16816媒介性、17827媒介性、または32620媒介性の活性を拮抗的に調節することによって、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の天然に存在する形態の活性の1以上を阻害し得る。従って、特定の生物学的効果は、機能が限定された改変体を用いる処置によって誘発され得る。1つの実施形態において、タンパク質の天然に存在する形態の生物学的活性のサブセットを有する改変体を用いる被験体の処置は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の天然に存在する形態を用いた処置と比較して、被験体における副作用がより小さい。
1つの実施形態において、16386アゴニスト、15402アゴニスト、21165アゴニスト、1423アゴニスト、636アゴニスト、12303アゴニスト、21425アゴニスト、27410アゴニスト、38554アゴニスト、38555アゴニスト、55063アゴニスト、57145アゴニスト、59914アゴニスト、94921アゴニスト、16852アゴニスト、33260アゴニスト、58573アゴニスト、30911アゴニスト、85913アゴニスト、14303アゴニスト、16816アゴニスト、17827アゴニスト、または32620アゴニスト(模倣物)、あるいは16386アンタゴニスト、15402アンタゴニスト、21165アンタゴニスト、1423アンタゴニスト、636アンタゴニスト、12303アンタゴニスト、21425アンタゴニスト、27410アンタゴニスト、38554アンタゴニスト、38555アンタゴニスト、55063アンタゴニスト、57145アンタゴニスト、59914アンタゴニスト、94921アンタゴニスト、16852アンタゴニスト、33260アンタゴニスト、58573アンタゴニスト、30911アンタゴニスト、85913アンタゴニスト、14303アンタゴニスト、16816アンタゴニスト、17827アンタゴニスト、または32620アンタゴニストのいずれかとして機能する、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の改変体は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のアゴニスト活性またはアンタゴニスト活性について、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の変異体(例えば、短縮変異体)のコンビナトリアルライブラリーをスクリーニングすることによって、同定され得る。1つの実施形態において、16386改変体、15402改変体、21165改変体、1423改変体、636改変体、12303改変体、21425改変体、27410改変体、38554改変体、38555改変体、55063改変体、57145改変体、59914改変体、94921改変体、16852改変体、33260改変体、58573改変体、30911改変体、85913改変体、14303改変体、16816改変体、17827改変体、または32620改変体の多様なライブラリーは、核酸レベルでのコンビナトリアル変異誘発によって生成され、そして多様な遺伝子ライブラリーによってコードされる。16386改変体、15402改変体、21165改変体、1423改変体、636改変体、12303改変体、21425改変体、27410改変体、38554改変体、38555改変体、55063改変体、57145改変体、59914改変体、94921改変体、16852改変体、33260改変体、58573改変体、30911改変体、85913改変体、14303改変体、16816改変体、17827改変体、または32620改変体の多様なライブラリーは、例えば、合成オリゴヌクレオチドの混合物を遺伝子配列に酵素的に連結することによって生成され得、その結果、潜在的な16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列の縮重セットは、個々のポリペプチドとしてか、あるいはその中に16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列のセットを含むより大きい融合タンパク質のセットとして(例えば、ファージディスプレイについて)発現可能である。縮重オリゴヌクレオチド配列から潜在的な16386改変体、15402改変体、21165改変体、1423改変体、636改変体、12303改変体、21425改変体、27410改変体、38554改変体、38555改変体、55063改変体、57145改変体、59914改変体、94921改変体、16852改変体、33260改変体、58573改変体、30911改変体、85913改変体、14303改変体、16816改変体、17827改変体、または32620改変体のライブラリーを生成するために、種々の方法が使用され得る。縮重遺伝子配列の化学的合成は、自動化DNA合成機において実施され得、次いで、この合成遺伝子は、適切な発現ベクター中に連結され得る。遺伝子の縮重セットの使用は、潜在的な16386配列、15402配列、21165配列、1423配列、636配列、12303配列、21425配列、27410配列、38554配列、38555配列、55063配列、57145配列、59914配列、94921配列、16852配列、33260配列、58573配列、30911配列、85913配列、14303配列、16816配列、17827配列、または32620配列の所望のセットをコードする全ての配列を1つの混合物中で準備することを可能にする。縮重オリゴヌクレオチドを合成するための方法は、当該分野で公知である(例えば、Narang、S.A.(1983)Tetrahedron 39:3;Itakuraら、(1984)Annu.Rev.Biochem.53:323;Itakuraら、(1984)Science 198:1056;Ikeら、(1983)Nucleic Acid Res.11:477を参照のこと)。
さらに、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質コード配列のフラグメントのライブラリーは、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質の改変体のスクリーニングおよび引き続く選択のために、16386フラグメント、15402フラグメント、21165フラグメント、1423フラグメント、636フラグメント、12303フラグメント、21425フラグメント、27410フラグメント、38554フラグメント、38555フラグメント、55063フラグメント、57145フラグメント、59914フラグメント、94921フラグメント、16852フラグメント、33260フラグメント、58573フラグメント、30911フラグメント、85913フラグメント、14303フラグメント、16816フラグメント、17827フラグメント、または32620フラグメントの多様な集団を生成するために使用され得る。1つの実施形態において、コード配列フラグメントのライブラリーは、16386コード配列、15402コード配列、21165コード配列、1423コード配列、636コード配列、12303コード配列、21425コード配列、27410コード配列、38554コード配列、38555コード配列、55063コード配列、57145コード配列、59914コード配列、94921コード配列、16852コード配列、33260コード配列、58573コード配列、30911コード配列、85913コード配列、14303コード配列、16816コード配列、17827コード配列、または32620コード配列の二本鎖PCRフラグメントを、ニック形成が1分子当たりほぼ1回だけ生じるような条件下でヌクレアーゼで処理し、二本鎖DNAを変性し、異なるニック形成産物由来のセンス/アンチセンス対を含み得る二本鎖DNAを形成するためにDNAを再生し、S1ヌクレアーゼでの処理によって、再形成された二重鎖から一本鎖部分を除去し、そして得られたフラグメントライブラリーを発現ベクター中に連結することによって、生成され得る。この方法によって、種々のサイズの16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のN末端フラグメント、C末端フラグメントおよび内部フラグメントをコードする、発現ライブラリーが誘導され得る。
点変異または短縮によって作成されたコンビナトリアルライブラリーの遺伝子産物をスクリーニングするためのいくつかの技術、および選択された特性を有する遺伝子産物についてのcDNAライブラリーをスクリーニングするためのいくつかの技術が、当該分野で公知である。このような技術は、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質のコンビナトリアル変異誘発によって生成された遺伝子ライブラリーの迅速なスクリーニングのために適合可能である。大きい遺伝子ライブラリーをスクリーニングするための高スループットの分析に使用されやすい、最も広く使用される技術は、代表的に、遺伝子ライブラリーを複製可能な発現ベクター中にクローニングする工程、ベクターの得られたライブラリーで適切な細胞を形質転換する工程、および所望の活性の検出が、産物が検出された遺伝子をコードするベクターの単離を容易にするような条件下でコンビナトリアル遺伝子を発現する工程を包含する。再帰的アンサンブル変異誘発(recursive ensemble mutagenesis (REM))(これは、ライブラリー中の機能的変異体の頻度を増強する新たな技術である)は、16386改変体、15402改変体、21165改変体、1423改変体、636改変体、12303改変体、21425改変体、27410改変体、38554改変体、38555改変体、55063改変体、57145改変体、59914改変体、94921改変体、16852改変体、33260改変体、58573改変体、30911改変体、85913改変体、14303改変体、16816改変体、17827改変体、または32620改変体を同定するためのスクリーニングアッセイと組み合わせて使用され得る(ArkinおよびYourvan(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:7811−7815;Delgraveら、(1993)Protein Engineering 6(3):327−331)。
本発明の方法はさらに、抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体の使用を包含する。単離された16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質、あるいはそれらの一部分またはフラグメントは、ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体の調製のための標準的な技術を用いて、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620に結合する抗体を生成するための抗原として使用され得る。全長の16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のタンパク質が使用され得るか、あるいは16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の抗原性ペプチドフラグメントが免疫原として使用され得る。16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の抗原性ペプチドは、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、および44に示されるアミノ酸配列の少なくとも8アミノ酸残基を含み、そしてこのペプチドに対して惹起された抗体が、16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質と特異的に免疫複合体を形成するように、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のエピトープを含む。好ましくは、抗原性ペプチドは、少なくとも10アミノ酸残基、より好ましくは、少なくとも15アミノ酸残基、さらにより好ましくは、少なくとも20アミノ酸残基、そして最も好ましくは、少なくとも30アミノ酸残基を含む。
抗原性ペプチドにより含まれる、好ましいエピトープは、タンパク質の表面に局在される16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の領域(例えば、親水性領域)、および高抗原性を有する領域である。
16386免疫原、15402免疫原、21165免疫原、1423免疫原、636免疫原、12303免疫原、21425免疫原、27410免疫原、38554免疫原、38555免疫原、55063免疫原、57145免疫原、59914免疫原、94921免疫原、16852免疫原、33260免疫原、58573免疫原、30911免疫原、85913免疫原、14303免疫原、16816免疫原、17827免疫原、または32620免疫原は、代表的には、適切な被験体(例えば、ウサギ、ヤギ、マウス、または他の哺乳動物)をその免疫原で免疫することによって抗体を調製するために使用される。適切な免疫原性製調製物は、例えば、組み換え法で発現される16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質あるいは化学合成16386ポリペプチド、化学合成15402ポリペプチド、化学合成21165ポリペプチド、化学合成1423ポリペプチド、化学合成636ポリペプチド、化学合成12303ポリペプチド、化学合成21425ポリペプチド、化学合成27410ポリペプチド、化学合成38554ポリペプチド、化学合成38555ポリペプチド、化学合成55063ポリペプチド、化学合成57145ポリペプチド、化学合成59914ポリペプチド、化学合成94921ポリペプチド、化学合成16852ポリペプチド、化学合成33260ポリペプチド、化学合成58573ポリペプチド、化学合成30911ポリペプチド、化学合成85913ポリペプチド、化学合成14303ポリペプチド、化学合成16816ポリペプチド、化学合成17827ポリペプチド、または化学合成32620ポリペプチドを包含し得る。調製物はさらに、フロインドの完全アジュバントまたは不完全アジュバント、または同様な免疫刺激性薬剤のようなアジュバントを含み得る。適切な被験体を、免疫原性の16386調製物、15402調製物、21165調製物、1423調製物、636調製物、12303調製物、21425調製物、27410調製物、38554調製物、38555調製物、55063調製物、57145調製物、59914調製物、94921調製物、16852調製物、33260調製物、58573調製物、30911調製物、85913調製物、14303調製物、16816調製物、17827調製物、または32620調製物で免疫することによって、ポリクローナル抗16386抗体反応、ポリクローナル抗15402抗体反応、ポリクローナル抗21165抗体反応、ポリクローナル抗1423抗体反応、ポリクローナル抗636抗体反応、ポリクローナル抗12303抗体反応、ポリクローナル抗21425抗体反応、ポリクローナル抗27410抗体反応、ポリクローナル抗38554抗体反応、ポリクローナル抗38555抗体反応、ポリクローナル抗55063抗体反応、ポリクローナル抗57145抗体反応、ポリクローナル抗59914抗体反応、ポリクローナル抗94921抗体反応、ポリクローナル抗16852抗体反応、ポリクローナル抗33260抗体反応、ポリクローナル抗58573抗体反応、ポリクローナル抗30911抗体反応、ポリクローナル抗85913抗体反応、ポリクローナル抗14303抗体反応、ポリクローナル抗16816抗体反応、ポリクローナル抗17827抗体反応、またはポリクローナル抗32620抗体反応が誘導される。
本明細書中で使用される用語「抗体」は、免疫グロブリン分子および免疫グロブリン分子の免疫的に活性な部位(すなわち、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620のような抗原と特異的に結合する(免疫反応する)抗原結合部位を含む分子)をいう。免疫グロブリン分子の免疫学的に活性な部位の例は、酵素(例えば、ペプシン)で、抗体を処理することによって生成され得るF(ab)フラグメントおよびF(ab’)フラグメントを含む。本発明は、16386分子、15402分子、21165分子、1423分子、636分子、12303分子、21425分子、27410分子、38554分子、38555分子、55063分子、57145分子、59914分子、94921分子、16852分子、33260分子、58573分子、30911分子、85913分子、14303分子、16816分子、17827分子、または32620分子と結合するポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を提供する。本明細書中で使用される場合、用語「モノクローナル抗体」または「モノクローナル抗体組成物」は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620の特定のエピトープと免疫反応することができる抗原結合部位の1つの種のみを含む抗体分子の集団をいう。従って、モノクローナル抗体組成物は、代表的には、それが免疫反応する特定の16386タンパク質、15402タンパク質、21165タンパク質、1423タンパク質、636タンパク質、12303タンパク質、21425タンパク質、27410タンパク質、38554タンパク質、38555タンパク質、55063タンパク質、57145タンパク質、59914タンパク質、94921タンパク質、16852タンパク質、33260タンパク質、58573タンパク質、30911タンパク質、85913タンパク質、14303タンパク質、16816タンパク質、17827タンパク質、または32620タンパク質に対して単一結合親和性を示す。
ポリクローナル抗16386抗体、ポリクローナル抗15402抗体、ポリクローナル抗21165抗体、ポリクローナル抗1423抗体、ポリクローナル抗636抗体、ポリクローナル抗12303抗体、ポリクローナル抗21425抗体、ポリクローナル抗27410抗体、ポリクローナル抗38554抗体、ポリクローナル抗38555抗体、ポリクローナル抗55063抗体、ポリクローナル抗57145抗体、ポリクローナル抗59914抗体、ポリクローナル抗94921抗体、ポリクローナル抗16852抗体、ポリクローナル抗33260抗体、ポリクローナル抗58573抗体、ポリクローナル抗30911抗体、ポリクローナル抗85913抗体、ポリクローナル抗14303抗体、ポリクローナル抗16816抗体、ポリクローナル抗17827抗体、またはポリクローナル抗32620抗体は、上記のように、適切な被験体を、16386免疫原、15402免疫原、21165免疫原、1423免疫原、636免疫原、12303免疫原、21425免疫原、27410免疫原、38554免疫原、38555免疫原、55063免疫原、57145免疫原、59914免疫原、94921免疫原、16852免疫原、33260免疫原、58573免疫原、30911免疫原、85913免疫原、14303免疫原、16816免疫原、17827免疫原、または32620免疫原で免疫することによって、調製され得る。免疫される被験体中における抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体の力価は、標準的技術(例えば、免疫化16386、免疫化15402、免疫化21165、免疫化1423、免疫化636、免疫化12303、免疫化21425、免疫化27410、免疫化38554、免疫化38555、免疫化55063、免疫化57145、免疫化59914、免疫化94921、免疫化16852、免疫化33260、免疫化58573、免疫化30911、免疫化85913、免疫化14303、免疫化16816、免疫化17827、または免疫化32620を用いる、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)のような)によって経時的にモニターされ得る。所望であれば、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620に対して指向された抗体分子は、哺乳動物から(例えば、血液から)単離され得、さらに、IgG画分を得るための、タンパク質A クロマトグラフィーのような、周知の技術によって精製され得る。免疫後の適切な時間で、例えば、抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体の力価が最高のときに、抗体産生細胞は、被験体から得られ得、そして例えば、KohlerおよびMilstein(1975)Nature256;495−497に初めに記載されるハイブリドーマ技術(Brownら(1981)J.Immunol.127;539−46;Brownら(1980)J.Biol.Chem.255:4980−83;Yehら(1976)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 76:2927−31;およびYehら(1982)Int.J.Cancer 29:269−75もまた参照のこと)、より最近のヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kozborら(1983)Immunol Today 4:72)、EBVハイブリドーマ技術(Coleら(1985)Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy、Alan R.Liss,Inc.,77−96頁)またはトリオーマ技術のような標準的技術によって、モノクローナル抗体を調製するために使用され得る。モノクローナル抗体ハイブリドーマを産生するための技術は、周知である(一般的に、Kenneth,R.H.Monoclonal Antibodies:A New Dimension In Biological Analyses,Plenum Publishing Corp.,New York,New York(1980);Lerner,E.A.(1981)Yale J.Biol.Med.54:387−402;Gefter,M.L.ら(1977)Somatic Cell Genet.3:231−36を参照のこと)。簡単に言えば、不死化細胞株(代表的には骨髄腫)が、上記のように、16386免疫原、15402免疫原、21165免疫原、1423免疫原、636免疫原、12303免疫原、21425免疫原、27410免疫原、38554免疫原、38555免疫原、55063免疫原、57145免疫原、59914免疫原、94921免疫原、16852免疫原、33260免疫原、58573免疫原、30911免疫原、85913免疫原、14303免疫原、16816免疫原、17827免疫原、または32620免疫原で免疫される哺乳動物からのリンパ球(代表的には脾臓細胞)と融合され、そして得られるハイブリドーマ細胞の培養上清は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620と結合するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを同定するために、スクリーニングされる。
リンパ球と不死化細胞株とを融合するために使用される任意の多くの周知のプロトコルが、抗16386モノクローナル抗体、抗15402モノクローナル抗体、抗21165モノクローナル抗体、抗1423モノクローナル抗体、抗636モノクローナル抗体、抗12303モノクローナル抗体、抗21425モノクローナル抗体、抗27410モノクローナル抗体、抗38554モノクローナル抗体、抗38555モノクローナル抗体、抗55063モノクローナル抗体、抗57145モノクローナル抗体、抗59914モノクローナル抗体、抗94921モノクローナル抗体、抗16852モノクローナル抗体、抗33260モノクローナル抗体、抗58573モノクローナル抗体、抗30911モノクローナル抗体、抗85913モノクローナル抗体、抗14303モノクローナル抗体、抗16816モノクローナル抗体、抗17827モノクローナル抗体、または抗32620モノクローナル抗体を生成する目的で使用され得る(例えば、G.Galfreら(1977)Nature 266:55052;Gefterら(1977)前述;Lerner(1981)前述;およびKenneth(1980)前述を参照のこと)。さらに、当業者は、これもまた有用であるような方法の多くのバリエーションがあることを認識する。代表的には、不死化細胞株(例えば、骨髄腫細胞株)は、リンパ球と同じ哺乳動物種に由来する。例えば、マウスハイブリドーマは、本発明の免疫原性調製物で免疫されたマウスからのリンパ球と、不死化マウス細胞株とを融合することによって作製され得る。好ましい不死化細胞株は、ヒポキサンチン、アミノプテリンおよびチミジンを含む培養培地(「HAT培地])に感受性であるマウス骨髄細胞株である。任意の多くの骨髄細胞株(例えば、P3−NS1/1−Ag4−1,P3−x63−Ag8.653またはSp2/O−Ag14骨髄細胞株)は、標準的技術に従って、融合パートナーとして使用され得る。このような骨髄細部株は、ATCCから入手可能である。代表的に、HAT感受性マウス骨髄細胞は、ポリエチレングリコール(「PEG」)を用いて、マウス脾臓細胞と融合される。その融合から生じるハイブリドーマ細胞は、次にHAT培地を用いて選択され、その培地は、融合されない骨髄腫細胞および非増殖的に融合した骨髄腫細胞を殺す(融合しなかった脾臓細胞は、形質転換されていないので、数日後に死ぬ)。本発明のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞は、(例えば、標準的なELISAアッセイを用いて)16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620と結合する抗体についてハイブリドーマ培養上清をスクリーニングすることによって、検出される。
モノクローナル抗体分泌ハイブリドーマを調製する代わりに、抗9949モノクローナル抗体、抗14230モノクローナル抗体、抗760モノクローナル抗体、抗62553モノクローナル抗体、抗12216モノクローナル抗体、抗17719モノクローナル抗体、抗41897モノクローナル抗体、抗47174モノクローナル抗体、抗33408モノクローナル抗体、抗10002モノクローナル抗体、抗16209モノクローナル抗体、抗314モノクローナル抗体、抗636モノクローナル抗体、抗27410モノクローナル抗体、抗33260モノクローナル抗体、抗619モノクローナル抗体、抗15985モノクローナル抗体、抗69112モノクローナル抗体、抗2158モノクローナル抗体、抗224モノクローナル抗体、抗615モノクローナル抗体、抗44373モノクローナル抗体、抗95431モノクローナル抗体、抗22245モノクローナル抗体、抗2387モノクローナル抗体、抗16658モノクローナル抗体、抗55054モノクローナル抗体、抗16314モノクローナル抗体、抗1613モノクローナル抗体、抗1675モノクローナル抗体、抗9569モノクローナル抗体または抗13424モノクローナル抗体は、16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620を用いて組み換えコンビナトリアル免疫グロブリンライブラリー(例えば、抗体ファージディスプレイライブラリー)をスクリーニングすることによって、同定および単離され得、それによって16386、15402、21165、1423、636、12303、21425、27410、38554、38555、55063、57145、59914、94921、16852、33260、58573、30911、85913、14303、16816、17827、または32620と結合する免疫グロブリンライブラリーメンバーを単離する。ファージディスプレイライブラリーを生成およびスクリーニングするためのキットは、市販されている(例えば、Pharmacia Recombinant Phage Antibody System,カタログ番号27−9400−01;およびStratagene SurfZAPTM Phage Display Kit,カタログ番号240612)。さらに、抗体ディスプレイライブラリーを生成およびスクリーニングする使用のために特に受け入れやすい方法および試薬の例は、例えば、Ladnerら、米国特許第5,223,409号;Kangら、PCT国際公開番号WO92/18619;Dowerら、PCT国際公開番号WO91/17271;Winterら、PCT国際公開番号WO92/20791;Marklandら、PCT国際公開番号WO92/15679;Breitlingら、PCT国際公開番号WO93/01288;McCaffertyら、PCT国際公開番号WO92/01047;Garrardら、PCT国際公開番号WO92/09690;Ladnerら、PCT国際公開番号WO90/02809;Fuchsら、(1991)Bio/Technology 9:1370−1372;Hayら、(1992)Hum.Antibod.Hybridomas 3:81−85;Huseら、(1989)Science 246:1275−1281;Griffithsら、(1993)EMBO J 12:725−734;Hawkinsら、(1992)J.Mol.Biol.226:889−896;Clarksonら、(1991)Nature 352:624−628;Gramら、(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:3576−3580;Garradら、(1991)Bio/Technology 9:1373−1377;Hoogenboomら、(1991)Nuc.Acid Res.19:4133−4137;Barbasら、(1991)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:7978−7982;およびMcCaffertyら(1990)Nature 348:552−554)において見出され得る。
さらに、キメラ抗体およびヒト化モノクローナル抗体のような、ヒト部分および非ヒト部分の両方を含み、標準的な組み換えDNA技術を用いて作製され得る、組み換え抗9949抗体、抗14230抗体、抗760抗体、抗62553抗体、抗12216抗体、抗17719抗体、抗41897抗体、抗47174抗体、抗33408抗体、抗10002抗体、抗16209抗体、抗314抗体、抗636抗体、抗27410抗体、抗33260抗体、抗619抗体、抗15985抗体、抗69112抗体、抗2158抗体、抗224抗体、抗615抗体、抗44373抗体、抗95431抗体、抗22245抗体、抗2387抗体、抗16658抗体、抗55054抗体、抗16314抗体、抗1613抗体、抗1675抗体、抗9569抗体または抗13424抗体は、本発明の方法の範囲内である。そのようなキメラ抗体およびヒト化モノクローナル抗体は、当該分野で公知の組み換えDNA技術、例えば、Robinsonら、国際出願番号PCT/US86/02269;Akiraら、欧州特許出願第184,187号;Taniguchi,M.,欧州特許出願第171,496号;Morrisonら、欧州特許出願第173,494号;Neubergerら、PCT国際公開番号WO86/01533;Cabillyら、米国特許第4,816,567号;Cabillyら、欧州特許出願第125,023号;Betterら、(1988)Science 240:1041−1043;Liuら(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:3439−3443;Liuら、(1987)J.Immunol.139:3521−3526;Sunら、(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:214−218;Nishimuraら(1987)Canc.Res.47:999−1005;Woodら、(1985)Nature 314:446−449;Shawら、(1988)J.Natl.Cancer Inst.80:1553−1559;Morrison,S.L.(1985)Science 229:1202−1207;Oiら、(1986)BioTechniques 4:214;Winter米国特許第5,225,539号;Jonesら、(1986)Nature 321:552−525;Verhoeyanら、(1988)Science 239:1534;およびBeidlerら、(1988)J.Immunol.141:4053−4060に記載される方法を用いて産生され得る。
抗9949抗体、抗14230抗体、抗760抗体、抗62553抗体、抗12216抗体、抗17719抗体、抗41897抗体、抗47174抗体、抗33408抗体、抗10002抗体、抗16209抗体、抗314抗体、抗636抗体、抗27410抗体、抗33260抗体、抗619抗体、抗15985抗体、抗69112抗体、抗2158抗体、抗224抗体、抗615抗体、抗44373抗体、抗95431抗体、抗22245抗体、抗2387抗体、抗16658抗体、抗55054抗体、抗16314抗体、抗1613抗体、抗1675抗体、抗9569抗体または抗13424抗体は、9949タンパク質、14230タンパク質、760タンパク質、62553タンパク質、12216タンパク質、17719タンパク質、41897タンパク質、47174タンパク質、33408タンパク質、10002タンパク質、16209タンパク質、314タンパク質、636タンパク質、27410タンパク質、33260タンパク質、619タンパク質、15985タンパク質、69112タンパク質、2158タンパク質、224タンパク質、615タンパク質、44373タンパク質、95431タンパク質、22245タンパク質、2387タンパク質、16658タンパク質、55054タンパク質、16314タンパク質、1613タンパク質、1675タンパク質、9569タンパク質または13424タンパク質の存在量および発現パターンを評価するために、9949タンパク質、14230タンパク質、760タンパク質、62553タンパク質、12216タンパク質、17719タンパク質、41897タンパク質、47174タンパク質、33408タンパク質、10002タンパク質、16209タンパク質、314タンパク質、636タンパク質、27410タンパク質、33260タンパク質、619タンパク質、15985タンパク質、69112タンパク質、2158タンパク質、224タンパク質、615タンパク質、44373タンパク質、95431タンパク質、22245タンパク質、2387タンパク質、16658タンパク質、55054タンパク質、16314タンパク質、1613タンパク質、1675タンパク質、9569タンパク質または13424タンパク質(例えば、細胞溶解物または細胞上清中の)を検出するために使用され得る。抗9949抗体、抗14230抗体、抗760抗体、抗62553抗体、抗12216抗体、抗17719抗体、抗41897抗体、抗47174抗体、抗33408抗体、抗10002抗体、抗16209抗体、抗314抗体、抗636抗体、抗27410抗体、抗33260抗体、抗619抗体、抗15985抗体、抗69112抗体、抗2158抗体、抗224抗体、抗615抗体、抗44373抗体、抗95431抗体、抗22245抗体、抗2387抗体、抗16658抗体、抗55054抗体、抗16314抗体、抗1613抗体、抗1675抗体、抗9569抗体または抗13424抗体は、診断的に使用されて、臨床試験手順(例えば、所定の処置レジメンの効力を決定するために)の一部として、組織におけるタンパク質のレベルをモニタリングし得る。検出は、検出可能な物質に抗体を結合させる(すなわち、物理的連結)ことによって促進され得る。検出可能な物質の例としては、種々の酵素、補欠分子族、蛍光物質、発光物質、生物発光物質、および放射性物質が挙げられる。適切な酵素の例としては、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼまたはアセチルコリンエステラーゼが挙げられ;適切な補欠分子族複合体の例としては、ストレプトアビジン/ビオチンおよびアビジン/ビオチンが挙げられ;適切な蛍光物質の例としては、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリドまたはフィコエリトリンが挙げられ;発光物質の例としては、ルミノールが挙げられ;生物発光物質の例としては、ルシフェラーゼ、ルシフェリンおよびエクオリンが挙げられ;そして適切な放射活性物質の例としては、125I、131I、35SまたはHが挙げられる。
本発明はさらに、限定と解釈されるべきではない以下の実施例によって例示される。本願、ならびに図面および配列表を通して引用される全ての参考文献、特許および公開された特許出願の内容は、本明細書中に参考として援用される。
(実施例1 TaqManTM分析を用いる組織の分布)
本実施例は、TaqManTM手順を記載する。TaqManTM手順は、mRNAを検出するための、定量的な逆転写PCRベースのアプローチである。このRT−PCR反応は、PCRの間に、TaqManTMプローブを切断するために、AmpliTaq GoldTM DNAポリメラーゼの5’ヌクレアーゼ活性を活用する。簡単に言えば、cDNAを目的のサンプル(例えば、心臓、腎臓、肝臓、骨格筋、および種々の脈管)から生成し、そしてPCR増幅のための出発物質として使用した。5’遺伝子特異的プライマーおよび3’遺伝子特異的プライマーに加えて、遺伝子特異的オリゴヌクレオチドプローブ(増幅されている領域に相補的である)を、この反応(すなわち、TaqManTMプローブ)に含めた。TaqManTMプローブは、プローブの5’末端に共有結合した蛍光レポーター色素(例えば、FAM(6−カルボキシフルオレセイン)、TET(6−カルボキシ−4,7,2’,7’−テトラクロロフルオレセイン)、JOE(6−カルボキシ−4,5−ジクロロ−2,7−ジメトキシフルオレセイン)、もしくはVIC)、およびこのプローブの3’末端にクエンチャー色素(TAMRA(6−カルボキシ−N,N,N’,N’−テトラメチルローダミン)を有するオリゴヌクレオチドを含む。
PCR反応の間、プローブの切断は、レポーター色素とクエンチャー色素とを分離し、結果としてレポーターの蛍光を増強する。PCR産物の蓄積を、レポーター色素の蛍光増強をモニタリングすることによって直接検出する。プローブがインタクトな場合、クエンチャー色素に対してレポーター色素の近位にレポーター蛍光の抑制が生じる。PCRの間、目的の標的が存在する場合、このプローブは順方向プライマー部位と逆方向プライマー部位との間に特異的にアニーリングする。AmpliTaqTMGold DNAポリメラーゼの5’−3’ヌクレオチド分解性(nucleolytic)活性は、プローブが標的にハイブリダイズする場合のみ、レポーターとクエンチャーとの間でプローブを切断する。次いで、プローブフラグメントを、標的と置換し、そして鎖の重合を続ける。PCRの間、プローブの伸長を防ぐように、このプローブの3’末端をブロックする。このプロセスは全てのサイクルで生じ、そして産物の指数関数的な蓄積を妨害しない。RNAを、トリゾール方法を使用して調製し、そして汚染したゲノムDNAを除去するためにDNaseで処理した。標準的な技術を使用してcDNAを合成した。逆転写酵素の非存在下において、コントロール遺伝子の検出可能なPCR増幅を有さないサンプルに生じるMock cDNA合成により、ゲノムDNA汚染の効率的な除去が確証される。
(実施例2:インサイチュ分析を用いる組織分布)
インサイチュ分析について、種々の組織(例えば、正常な結腸、乳房、肺および卵巣正常組織、ならびに結腸腫瘍、乳房腫瘍、肺腫瘍および卵巣腫瘍、結腸から肺への転移、および血管形成性組織から得られた組織)を、初めにドライアイスで凍結させた。10マイクロメートル厚の組織切片を、DEPC処理した1×リン酸緩衝化生理食塩水中4%のホルムアルデヒドで、室温で10分間後固定し、その後,DEPC 1×リン酸緩衝化生理食塩水で2回、そして0.1Mトリエタノールアミン−HCl(pH8.0)で一回リンスした。0.25%無水酢酸−0.1Mトリエタノールアミン−HCl中で10分間インキュベートした後、切片をDEPC 2×SSC(1×SSCは、0.15M NaCl+0.015Mクエン酸ナトリウムである)でリンスした。次いで、組織を、一連のエタノール洗浄によって脱水し、100%クロロホルム中で5分間インキュベートし、その後100%エタノールで1分間、および95%エタノールで1分間リンスして、風乾させた。
35S−放射性標識した(5×107cpm/ml)cRNAプローブを用いてハイブリダイゼーションを行った。600mM NaCl、10mM Tris(pH7.5)、1mM EDTA、0.01% 剪断サケ精子DNA、0.01% 酵母tRNA、0.05% 酵母総RNAX1型、1×デンハート溶液、50% ホルムアミド、10% デキストランスルフェート、100mM ジチオトレイトール、0.1% ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)および0.1% チオ硫酸ナトリウムを含む溶液の存在下で、プローブを55度で18時間インキュベートした。
ハイブリダイゼーション後、スライドを2×SSCで洗浄した。次いで、切片を、TNE(10mM Tris−HCl(pH7.6)、500mM NaClおよび1mMEDTAを含む溶液)中で37℃で10分間、1mlあたり10μg/mlのRNase Aを含むTNE中で30分間、最後にTNE中で10分間、連続的にインキュベートした。次いで、スライドを、室温で、2×SSCを用いてリンスし、2×SSCを用いて、50℃で1時間洗浄し、0.2×SSCを用いて、55度で1時間洗浄し、そして0.2×SSCを用いて60℃で1時間洗浄した。次いで、切片を、一連のエタノール−0.3M酢酸ナトリウム濃縮物により迅速に脱水し、その後風乾させ、そしてKodak Biomax MR科学画像化フィルムに24時間曝露し、その後NB−2フォトエマルジョンに浸け、そして4℃で7日間露光し、その後現像し、そしてカウンター染色した。
(等価物)
当業者は、本明細書中に記載される本発明の特定の実施形態の多くの等価物を、慣用的にすぎない実験法を使用して認識するか、または確認し得る。このような等価物は、添付の特許請求の範囲に含まれるべきであることが意図される。

Claims (23)

  1. 疼痛または疼痛障害を処置し得る化合物を同定するための方法であって、該方法は、以下:
    a)試験されるべき化合物を、16386ポリペプチド、15402ポリペプチド、21165ポリペプチド、1423ポリペプチド、636ポリペプチド、12303ポリペプチド、21425ポリペプチド、27410ポリペプチド、38554ポリペプチド、38555ポリペプチド、55063ポリペプチド、57145ポリペプチド、59914ポリペプチド、94921ポリペプチド、16852ポリペプチド、33260ポリペプチド、58573ポリペプチド、30911ポリペプチド、85913ポリペプチド、14303ポリペプチド、16816ポリペプチド、17827ポリペプチド、または32620ポリペプチドと、該試験化合物が該ポリペプチドに結合するのに適した条件下で合わせる工程;および
    b)該ポリペプチドへの該試験化合物の結合を検出し、それにより該ポリペプチドに結合する化合物を同定する工程、
    を包含する、方法。
  2. 前記化合物が、低分子、ペプチドまたは抗体からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ポリペプチドが、異種配列をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ポリペプチドが、単離されたポリペプチド、単離されたポリペプチドの膜結合形態、または該ポリペプチドを含む細胞である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記障害が、異常な侵害受容に関連する障害である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記障害が疼痛である、請求項1に記載の方法。
  7. 請求項1に記載の方法であって、前記試験化合物の前記ポリペプチドへの結合が、以下:
    a)競合結合アッセイ;
    b)イムノアッセイ;および
    c)酵母ツーハイブリッドアッセイ、
    からなる群から選択される方法によって検出される、方法。
  8. 疼痛または疼痛障害を処置し得る化合物を同定する方法であって、該方法は、以下:
    a)試験されるべき化合物を、16386ポリペプチド、15402ポリペプチド、21165ポリペプチド、1423ポリペプチド、636ポリペプチド、12303ポリペプチド、21425ポリペプチド、27410ポリペプチド、38554ポリペプチド、38555ポリペプチド、55063ポリペプチド、57145ポリペプチド、59914ポリペプチド、94921ポリペプチド、16852ポリペプチド、33260ポリペプチド、58573ポリペプチド、30911ポリペプチド、85913ポリペプチド、14303ポリペプチド、16816ポリペプチド、17827ポリペプチド、または32620ポリペプチドを発現する宿主と、該試験化合物が該ポリペプチドに結合するのに適した条件下で合わせる工程;および
    b)該ポリペプチドへの該試験化合物の結合を検出し、それにより該ポリペプチドに結合する化合物を同定する工程、
    を包含する、方法。
  9. 前記化合物が、低分子、ペプチド、抗体またはアンチセンス核酸からなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記ポリペプチドが、異種配列をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  11. 前記障害が、異常な侵害受容に関連する障害である、請求項8に記載の方法。
  12. 前記障害が、疼痛である、請求項8に記載の方法。
  13. 請求項8に記載の方法であって、前記試験化合物の前記ポリペプチドへの結合が、以下:
    a)競合結合アッセイ;
    b)イムノアッセイ;および
    c)酵母ツーハイブリッドアッセイ、
    からなる群から選択される方法によって検出される、方法。
  14. 疼痛もしくは疼痛障害を有する被験体、または疼痛もしくは疼痛障害を発症する危険性のある被験体を同定する方法であって、該方法は、以下:
    a)ポリペプチドを含む被験体から得られたサンプルと、16386結合物質、15402結合物質、21165結合物質、1423結合物質、636結合物質、12303結合物質、21425結合物質、27410結合物質、38554結合物質、38555結合物質、55063結合物質、57145結合物質、59914結合物質、94921結合物質、16852結合物質、33260結合物質、58573結合物質、30911結合物質、85913結合物質、14303結合物質、16816結合物質、17827結合物質、または32620結合物質とを接触させる工程;および
    b)該16386結合物質、15402結合物質、21165結合物質、1423結合物質、636結合物質、12303結合物質、21425結合物質、27410結合物質、38554結合物質、38555結合物質、55063結合物質、57145結合物質、59914結合物質、94921結合物質、16852結合物質、33260結合物質、58573結合物質、30911結合物質、85913結合物質、14303結合物質、16816結合物質、17827結合物質、または32620結合物質に結合する、該サンプル中のポリペプチドの存在を検出し、それにより疼痛もしくは疼痛障害を有する被験体、または疼痛もしくは疼痛障害を発症する危険性のある被験体を同定する工程、
    を包含する、方法。
  15. 前記結合物質が、抗体である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記結合物質が、検出可能に標識されている、請求項14に記載の方法。
  17. 異常な16386ポリペプチド活性、15402ポリペプチド活性、21165ポリペプチド活性、1423ポリペプチド活性、636ポリペプチド活性、12303ポリペプチド活性、21425ポリペプチド活性、27410ポリペプチド活性、38554ポリペプチド活性、38555ポリペプチド活性、55063ポリペプチド活性、57145ポリペプチド活性、59914ポリペプチド活性、94921ポリペプチド活性、16852ポリペプチド活性、33260ポリペプチド活性、58573ポリペプチド活性、30911ポリペプチド活性、85913ポリペプチド活性、14303ポリペプチド活性、16816ポリペプチド活性、17827もしくは32620ポリペプチド活性、または異常な16386核酸発現、15402核酸発現、21165核酸発現、1423核酸発現、636核酸発現、12303核酸発現、21425核酸発現、27410核酸発現、38554核酸発現、38555核酸発現、55063核酸発現、57145核酸発現、59914核酸発現、94921核酸発現、16852核酸発現、33260核酸発現、58573核酸発現、30911核酸発現、85913核酸発現、14303核酸発現、16816核酸発現、17827もしくは32620核酸発現によって特徴付けられる疼痛または疼痛障害を有する被験体を処置する方法であって、16386モジュレータ、15402モジュレータ、21165モジュレータ、1423モジュレータ、636モジュレータ、12303モジュレータ、21425モジュレータ、27410モジュレータ、38554モジュレータ、38555モジュレータ、55063モジュレータ、57145モジュレータ、59914モジュレータ、94921モジュレータ、16852モジュレータ、33260モジュレータ、58573モジュレータ、30911モジュレータ、85913モジュレータ、14303モジュレータ、16816モジュレータ、17827モジュレータ、または32620モジュレータを、該被験体に投与し、それにより疼痛または疼痛障害を有する被験体を処置する工程を包含する、方法。
  18. 前記障害が、異常な侵害受容に関連する障害である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記障害が、疼痛である、請求項17に記載の方法。
  20. 前記16386モジュレータ、15402モジュレータ、21165モジュレータ、1423モジュレータ、636モジュレータ、12303モジュレータ、21425モジュレータ、27410モジュレータ、38554モジュレータ、38555モジュレータ、55063モジュレータ、57145モジュレータ、59914モジュレータ、94921モジュレータ、16852モジュレータ、33260モジュレータ、58573モジュレータ、30911モジュレータ、85913モジュレータ、14303モジュレータ、16816モジュレータ、17827モジュレータ、または32620モジュレータが、薬学的に受容可能な処方物の形態で投与される、請求項17に記載の方法。
  21. 前記16386モジュレータ、15402モジュレータ、21165モジュレータ、1423モジュレータ、636モジュレータ、12303モジュレータ、21425モジュレータ、27410モジュレータ、38554モジュレータ、38555モジュレータ、55063モジュレータ、57145モジュレータ、59914モジュレータ、94921モジュレータ、16852モジュレータ、33260モジュレータ、58573モジュレータ、30911モジュレータ、85913モジュレータ、14303モジュレータ、16816モジュレータ、17827モジュレータ、または32620モジュレータが、16386ポリペプチド、15402ポリペプチド、21165ポリペプチド、1423ポリペプチド、636ポリペプチド、12303ポリペプチド、21425ポリペプチド、27410ポリペプチド、38554ポリペプチド、38555ポリペプチド、55063ポリペプチド、57145ポリペプチド、59914ポリペプチド、94921ポリペプチド、16852ポリペプチド、33260ポリペプチド、58573ポリペプチド、30911ポリペプチド、85913ポリペプチド、14303ポリペプチド、16816ポリペプチド、17827ポリペプチド、または32620ポリペプチド活性を調節し得る、請求項17に記載の方法。
  22. 前記16386モジュレータ、15402モジュレータ、21165モジュレータ、1423モジュレータ、636モジュレータ、12303モジュレータ、21425モジュレータ、27410モジュレータ、38554モジュレータ、38555モジュレータ、55063モジュレータ、57145モジュレータ、59914モジュレータ、94921モジュレータ、16852モジュレータ、33260モジュレータ、58573モジュレータ、30911モジュレータ、85913モジュレータ、14303モジュレータ、16816モジュレータ、17827モジュレータ、または32620モジュレータが、抗16386抗体、抗15402抗体、抗21165抗体、抗1423抗体、抗636抗体、抗12303抗体、抗21425抗体、抗27410抗体、抗38554抗体、抗38555抗体、抗55063抗体、抗57145抗体、抗59914抗体、抗94921抗体、抗16852抗体、抗33260抗体、抗58573抗体、抗30911抗体、抗85913抗体、抗14303抗体、抗16816抗体、抗17827抗体、または抗32620抗体である、請求項21に記載の方法。
  23. 前記16386モジュレータ、15402モジュレータ、21165モジュレータ、1423モジュレータ、636モジュレータ、12303モジュレータ、21425モジュレータ、27410モジュレータ、38554モジュレータ、38555モジュレータ、55063モジュレータ、57145モジュレータ、59914モジュレータ、94921モジュレータ、16852モジュレータ、33260モジュレータ、58573モジュレータ、30911モジュレータ、85913モジュレータ、14303モジュレータ、16816モジュレータ、17827モジュレータ、または32620モジュレータが、16386核酸発現、15402核酸発現、21165核酸発現、1423核酸発現、636核酸発現、12303核酸発現、21425核酸発現、27410核酸発現、38554核酸発現、38555核酸発現、55063核酸発現、57145核酸発現、59914核酸発現、94921核酸発現、16852核酸発現、33260核酸発現、58573核酸発現、30911核酸発現、85913核酸発現、14303核酸発現、16816核酸発現、17827核酸発現、または32620核酸発現を調節し得る、請求項17に記載の方法。
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JP2005514013A (ja) 1465、1587、2146、2207、32838、336、および52908を使用して疼痛および有痛性障害を処置する際の方法および組成物
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