JP2006516532A - 乳癌の新補助的処置 - Google Patents

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Abstract

本発明は炎症性またはT3〜T4の乳癌の新規な補助化学療法処置を、このような患者に対して最初にDPPEを、次いでアントラサイクリンとの混合による化学療法剤処理のサイクル投与を施す。

Description

本発明は、乳癌の治療に関する。
主要な化学療法による治療の1つは、ヒトの悪性増殖(癌)の治療である。化学療法の目的は、患者へのダメージを最小限に抑えながら、クローン性腫瘍または悪性細胞を完全に壊滅させることである。しかしながら、ヒトの癌を管理するための化学療法アプローチの主たる限界の1つは、抗癌剤が一般的に正常細胞と腫瘍細胞とを識別できないことである。抗新生物薬は、ヒトに用いられる任意の種類の薬剤のなかでもっとも低い治療指数を有し、したがって著しく、潜在的に生命にかかわる毒性を生じる。一般的に用いられるある種の抗新生物薬は、特定の組織に対して特有かつ急性の毒性を有する。たとえば、ビンカアルカロイドは神経組織に著しい毒性を有し、アドリアマイシンは心臓組織に、ブレオマイシンは肺組織に特定の毒性を有する。一般に、抗新生物薬の主要な種類に属するほぼすべてのメンバーは、胃腸、表皮、および骨髄造血組織の正常細胞に対して相当な毒性を有する。
一般に、ヒトの癌の化学的管理における用量規制要因は、抗新生物薬が骨髄造血組織の多能性幹細胞に対して有する毒性である。この毒性は、ほとんどの抗癌剤が優先的に増殖細胞に対して機能するが、循環正常組織と循環腫瘍組織とを識別する顕著な能力を持たないという事実に起因する。
部分的に進行した乳癌のあるタイプにおいて、特に炎症性またはT3〜T4の乳癌において、手術による腫瘍の除去に先立って、腫瘍を小さくするために化学療法薬による処置が行なわれる。T3腫瘍は腫瘍の大きさが>3cm及び<4cmである。T3腫瘍は乳癌の位置がどこかによって手術可能または手術不可能になるであろう。例えば、乳癌が胸郭に近く、特に小さな乳の場合はしばしば手術が不可能である。T4腫瘍は腫瘍の大きさが>4cmであり、一般に手術不能である。炎症性乳癌は皮膚のリンパ線に浸入し、一般に拡散した腫瘍であり非常に高い程度の期間の悪性腫瘍である。
すべてマニトバ大学に譲渡され、その開示を参照により本明細書の一部とする米国特許第6288799号、米国特許第5859065号、米国特許第5708329号、米国特許第5747543号、および米国特許第5618846号には、正常細胞および悪性細胞において細胞内ヒスタミンの受容体への結合を阻害するのに充分な量の、正常細胞の増殖を阻害し、悪性細胞の増殖を促進する化合物、特に細胞内ヒスタミン受容体に選択的である有効なアンタゴニストを最初に投与する、癌のin vivo化学療法治療の改善された方法が記載されている。細胞内ヒスタミンの結合を阻害するのに充分な時間の後、化学療法剤を投与する。その化学療法剤から癌細胞に増強された毒性作用が得られ、正常細胞、特に骨髄および胃腸細胞に対する化学療法剤の任意の有害作用が著しく改善される。正常細胞の増殖を阻害し、悪性細胞の増殖を促進する有用な化合物の1つは、N,N−ジエチル−2−[4−(フェニルメチル)−フェノキシ]エタンアミンであり、本明細書ではDPPEと略記する。
発明の概要
驚くべきことに、第2相臨床試験において、アントラサイクリン化学治療剤とタキサアン治療剤の組み合わせを用いて上述の特許に記載の手順に従って処置された炎症性またはT3−T4乳癌の新補助処置が効果的であることがここに見出された。さらに、この手順は手術後の生存期間を長くできる。
したがって一態様において、本発明は炎症性またはT3−T4乳癌の患者において新補助化学療法を提供し、それは癌組織が手術可能な大きさまで小さくなるかそれを免れえるまで所定の間隔で、患者に複数のサイクルの化学療法のサイクルで投与することを含む、そのサイクルは
(a)少なくとも1種の次式のジフェニル化合物:
Figure 2006516532
(式中、XおよびYはそれぞれ、フッ素、塩素、または臭素であり、Zは、炭素原子1から3個のアルキレン基、または=C=Oであるか、あるいはフェニル基は結合して三環を形成し、oおよびpは、0または1であり、R1およびR2はそれぞれ、1から3個の炭素原子を含有するアルキル基であるか、あるいは共に結合して窒素原子を有する複素環を形成し、nは、1、2、または3である)、あるいは薬剤として許容されるその塩を前記患者に最初に投与すること、および
(b)細胞内ヒスタミンの結合を阻害するのに充分な時間の後、続いてアントラサイクリン化学療法剤およびタキサン治療剤を患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明の適用において、ジフェニル化合物および化学療法剤は、一般に静脈内注入によって投与される。好ましい一手順では、化学療法剤の投与前、ジフェニル化合物の溶液を所望の時間をかけて患者に投与し、次いで化学療法剤の投与の間、ジフェニル化合物と併用して化学療法剤の溶液を投与する。所望であれば、化学療法剤投与の副作用を改善するために、所望の時間、化学療法剤の投与完了後にジフェニル化合物の溶液を投与する。
発明の一般的な説明
本発明では、細胞内ヒスタミン受容体におけるヒスタミン結合の有効なアンタゴニストであるジフェニル化合物が用いられ、正常細胞の細胞内結合部位(HIC)で細胞内ヒスタミンの結合を阻害するのに充分な量で投与される。そのような化合物は、少なくとも約5、好ましくは少なくとも約5.5のpKiを示す。
本発明に有用である特定の有効な化合物は、次式のジフェニル化合物であり、
Figure 2006516532
式中、XおよびYはそれぞれ、フッ素、塩素、または臭素であり、Zは、炭素原子1から3個のアルキレン基、または=C=Oであり、oおよびpは、0または1であり、R1およびR2はそれぞれ、1から3個の炭素原子を含有するアルキル基であるか、あるいは共に結合して窒素原子を有する複素環を形成し、nは、1、2、または3である。このジフェニル化合物の薬剤として許容される塩を用いることもできる。
あるいは、ベンゼン環は、次式のように、結合して三環を形成することもできる。
Figure 2006516532
好ましい一実施形態において、次式の基は、
Figure 2006516532
ジエチルアミノ基であるが、ジメチルアミノなどの他のアルキルアミノ基を用いることもでき、他の好ましい実施形態では、モルホリノ基であるが、ピペラジノなどの他の複素環基を用いることもできる。Zがアルキレン基であるとき、oおよびpは通常0であり、nは2であることができる。特に好ましい一実施形態において、Zは−CH2−であり、nは2であり、oおよびpはそれぞれ0であり、次式は、
Figure 2006516532
ジエチルアミノ基である。この化合物、すなわちN,N−ジエチル−2−[4−(フェニルメチル)−フェノキシ]エタンアミンは、遊離塩基の形態、あるいはその塩酸塩または薬剤として許容される他の塩の形態であることができ、本明細書ではDPPEと略記する。ベンゼン環に結合しているメチレン基の他に、=C=Oなどの他の結合基を用いることができる。たとえばイミダゾール基など、ハロゲン原子の他に、ベンゼン環に他の置換基を提供することができる。
本発明に用いられるジフェニル化合物は、薬剤として許容される水性ビヒクルの溶液として静脈内注射するなど、通常の任意の様式で患者に投与される。ジフェニル化合物は、化学療法剤を投与する前に、ある時間をかけて患者に投与される。
本発明に用いられる化学療法剤は、アントラサイクリンであり、そのようなアントラサイクリンは、好ましくはドキソルビシンまたはエピルビシンであり、タキサンは、好ましくはタキソール(Bristol−Myers Squibbのパクリタキセルの商標)またはタキソテール(Aventis Pharmaのドセタキセルの商標)である。この化学療法剤の混合物は、従来の乳癌療法におけるそれらの薬剤の通常の投与様式に従って任意の様式、すなわち溶液の静脈内注入によって投与される。
正常細胞および悪性細胞において細胞内ヒスタミンの結合を阻害し、それによって実質的に正常細胞の増殖を停止し、悪性細胞の増殖を増進させるために、化学療法剤の投与に先立って患者にジフェニル化合物を投与することが必要とされる。
ジフェニル化合物の投与から化学療法剤の投与までの時間は、そのジフェニル化合物、投与方法、および患者の大きさによって決まる。一般に、ジフェニル化合物は、化学療法剤の投与前、約30から約90分間、好ましくは約60分間患者に投与される。
患者に投与されるジフェニル化合物の量は、改善される副作用によって決まるが、少なくとも正常細胞において細胞内ヒスタミンの結合を阻害するのに充分な量であるべきである。本発明の有益な効果を得るために必要とされる量は、用いられるジフェニル化合物、用いられる化学療法剤、および用いられるそのような薬剤の量によって決まる。
本発明は転移性乳癌を有する患者の正常細胞に対して増強された化学療法効果を得ることができ、同時に、従来の化学療法が疾病過程に関連しない正常細胞または組織の損傷をもたらすような多岐にわたる状況において、化学療法剤による損傷から正常細胞を保護する。
一般に、ヒトに用いられるジフェニル化合物の量は、そのジフェニル化合物が投与されるヒト1m2当たり約8から約320mgであり、胃腸および骨髄を保護するための最適用量はそれぞれ、約8mg/m2および240mg/m2である。この用量範囲にわたって、本発明は乳癌細胞に対して増強された化学療法効果を得ることができ、同時に、従来の化学療法が疾病過程に関連しない正常細胞または組織の損傷をもたらすような多岐にわたる状況において、化学療法剤による損傷から正常細胞を保護する。
本発明による炎症性またはT3−T4の癌の新補助処置において、ジフェニル化合物は、好ましくは化学療法剤の投与前、約30から約90分間かけて、および化学療法剤の投与時間中継続して、静脈内に投与される患者1kg当たり約3から約10mgの量で用いられる。本明細書に記載の特定の第2相臨床試験では、6mg/kgの塩酸塩形態のDPPEを用い、80分かけてその水溶液として静脈内に投与し、最後の20分はタキソールまたはタキソテールと併用して化学療法剤ドキソルビシンまたはエピルビシンの注入を伴い、その後、タキソールの注入を伴い180分間、またはタキソテールの注入を伴い60分間、DPPE2.5mg/kgの用量で水溶液を静脈内投与した。
DPPE/タキソテール処置の他の処方計画は、80分間のDPPE水溶液の静脈内投与であり、最後の20分はタキソテールの注入を伴い、その後、タキソテールのみを40分間注入する。
本発明で用いられる化学療法剤は、好ましくは、その化学療法剤の性質に従って患者1m2当たり約75から約225mg/m2の量で用いられる。化学療法剤は、ドキソルビシンまたはエピルビシンに関しては患者1m2当たり約50から約60mg、タキソールは約175から約225mg/m2、タキソテールは約75から約100mg/m2の量で投与することができる。本明細書に記載の特定の第2相臨床試験では、50mg/m2のドキソルビシンまたはエピルビシンと、175mg/m2のタキソールまたは75mg/m2のタキソテールとを用い、DPPE溶液注入の最後の20分をかけて投与し、さらにDPPE溶液2.5mg/kgの注入を伴い、タキソールを180分間、またはタキソテールを60分間かけて投与した。
上記したように、炎症性乳癌またはT3〜T4乳癌の患者は手術可能な癌の大きさまで小さくなるように、所定の間隔で数サイクルの化学療法を受ける。それぞれの患者のサイクル数は、一般に約5から約8サイクルであり、各サイクルの間は約21から約28日である。第2相臨床試験では、患者は21日間隔で6サイクルで受けた。
本明細書に記載のとおり、第2相臨床試験は、炎症性乳癌またはT3〜T4の乳癌を有する患者に対して実施し、患者は、DPPE、その後、ドキソルビシンまたはエピルビシン及びタキソールまたはタキソテールを投与された。この臨床試験から種々のデータを収集し、分析した。この結果は、ドキソルビシン/エピルビシンとタキソールまたはタキソテールと共のDPPEは手術後の生存期間を延長できる効果的な新規な補助的処置であった。
実施例
実施例1
本実施例は、炎症性またはT3〜T4乳癌の新しい補助処置の例を示す。
炎症性またはT3〜T4乳癌を有する8例の患者、炎症性癌(N=7)及びT3〜T4乳癌(N=1)の第2相臨床試験を、DPPEとエピルビシン(EPI)/タキソール(N=5)、DPPEとドキソルビシン(DOX)/タキソール(N=2)、またはDPPEとエピルビシン/タキソテール(N=1)の組み合わせで処置した。DPPEは80分かけて6mg/m2の用量で投与し、最後の20分をかけて50mg/m2の用量で投与されるエピルビシンまたはドキソルビシン、および175mg/m2の用量のタキソール、または75mg/m2の用量のタキソテールと併用して投与し、さらにタキソールの場合は180分間、またはタキソテールの場合は60分間、2.5mg/kgの用量で投与した。この処置を21日の間隔で6サイクル繰り返した。
炎症性またはT3〜T4乳癌を有する8例の患者は、以前に化学療法または放射線療法を受けていなかった。化学療法のサイクルが終わったときに、癌組織は除かれ、患者は観察された。
得られた結果を表Iに示されえる。この表にはTPP略号は進行までの期間、OS略号は全生存を示す。二人の長期生存者は混合されたハイグレード(high grade)の腫瘍の処置を受けたが手術後はハイグレードの癌成分はなかった。ハイグレードのセルまたはサイトロジー(cytorogy)の第3の患者は臨床的/病理学的に完全に解放された。
これらの発見は、Lorne BrandesおよびMark Vincentの名で継続中の米国特許出願番号60/331,242(出願2001.11.9、...出願)の進歩した仮説と互換性があり、この開示は引例(WO...)としてここに併合され、これはハイグレードで悪性腫瘍のセルの人のDPPEベースの化学的療法が優先の対象と言える。
発明の概要
この開示の概要において、本発明は本発明は炎症性またはT3〜T4の乳癌の新規な補助化学療法処置を提供する。本発明のスコープの範囲内での変性は可能である。
Figure 2006516532

Claims (19)

  1. 炎症性(inflammatory)乳癌またはT3〜T4乳癌を有するヒトの患者における新補助的化学治療の方法であって、癌組織が手術可能な大きさまで小さくなるか免除されるまで該患者に所定の間隔で複数のサイクル化学療法を施すことを含み、各該サイクルが:
    (a)少なくとも1種の次式のジフェニル化合物:
    Figure 2006516532
    (式中、XおよびYはそれぞれ、フッ素、塩素、または臭素であり、Zは、炭素原子1から3個のアルキレン基、または=C=Oであるか、あるいはフェニル基は結合して三環を形成し、oおよびpは、0または1であり、R1およびR2はそれぞれ、1から3個の炭素原子を含有するアルキル基であるか、あるいは共に結合して窒素原子を有する複素環を形成し、nは、1、2、または3である)、あるいは薬剤として許容されるその塩を前記患者に最初に投与すること、および
    (b)細胞内ヒスタミンの結合を阻害するのに充分な時間の後、続いてアントラサイクリン化学療法剤およびタキサン化学療法剤を患者に投与することを含む方法。
  2. 次式の基が、
    Figure 2006516532
    ジエチルアミノ基、ジメチルアミノ基、モルホリノ基、またはピペラジノ基である請求項1に記載の方法。
  3. 次式の基が、
    Figure 2006516532
    ジエチルアミノ基であり、Zは−CH2−であり、nは2であり、oおよびpはそれぞれ0である請求項1に記載の方法。
  4. ジフェニル化合物が、塩酸塩の形態である請求項3に記載の方法。
  5. 前記アントラサイクリン化学療法剤が、ドキソルビシンまたはエピルビシンである請求項1に記載の方法。
  6. アントラサイクリン化学療法剤が、ドキソルビシンまたはエピルビシンである請求項4に記載の方法。
  7. 前記タキサン化学療法剤が、タキソールまたはタキソテールである請求項1、4、5、または6の何れか一つに記載の方法。
  8. 前記ジフェニル化合物を、前記化学療法剤の前記投与の約30から約90分前に患者に投与する請求項1に記載の方法。
  9. 前記時間が、約60分である請求項8に記載の方法。
  10. 前記ジフェニル化合物を、その溶液の静脈内注入によって、前記化学療法剤の投与前、最大約90分の時間をかけて投与し、前記化学療法剤の投与中維持する請求項7に記載の方法。
  11. 前記ジフェニル化合物を、前記化学療法剤の投与前、約60分間投与し、前記化学療法剤の静脈内注入中維持する請求項10に記載の方法。
  12. タキサン化学療法剤、必要によりアントラサイクリン化学療法剤と組み合わせての投与を約20分間でジフェニル化合物の注入を維持して行い、ついでジフェニル化合物の注入タキサン化学療法剤の残りの投与中ジフェニルエーテルの注入を続ける請求項11記載の方法。
  13. 前記ジフェニル化合物を、前記患者に約8から約240mg/m2の量で投与する請求項8に記載の方法。
  14. 前記量が、患者1kg当たり約3から約10mgである請求項13に記載の方法。
  15. 前記ジフェニル化合物を、患者1kg当たり約3から約10mgの量で投与する請求項10に記載の方法。
  16. 前記ジフェニル化合物を、約6mg/kgの量で投与する請求項11に記載の方法。
  17. アントラサイクリン化学療法剤がドキソルビシンまたはエピルビシンで患者に約50〜約60mg/m2の量で投与し、タキサン化学療法剤を、タキソール約175〜約225mg/m2およびタキソテール約75〜やく100mg/m2の量で投与する請求項16に記載の方法。
  18. アントラサイクリン化学療法剤がドキソルビシンまたはエピルビシンで患者に50mg/m2の量で投与し、タキサン化学療法剤を、タキソール175mg/m2またはタキソテール75mg/m2の量で投与する請求項16に記載の方法。
  19. 化学療法処理のサイクルが約5〜約10で投与間隔が約21日〜約28日である請求項1記載の方法。
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