JP2006516464A - スキンコントロール手段を持つレーザーヘッド - Google Patents

Abstract

取り外し可能なレーザーカートリッジ（１０）はブレードシート（２０）と少なくとも一つの直線的な切刃（１４）を持つ。列となって整列した一体的な保護要素（２８）がブレードシートから片持ち梁の状態で突出し、ブレードの切刃を越えて延び、ブレードの切刃がその切刃全体にわたって遮られていない。ブレードの切刃に対して前方に、また間隔をおいて配置された保護要素の自由端部における拡大部分が種々の形状で設けられており、剃られるスキンのスキンフローを制御し、またブレードの切刃の露出を制限するようにスムースなスキンとの係合が可能となるようにされている。

Description

関連出願のクロスリファレンス
本出願は２００３年２月４日に出願された特許仮出願No.60/444,780 に開示された本質的主題を参照として組み込む利益を有するものである。

本発明は、一般的にレーザーヘッドに関し、特に、レーザーヘッドの改良に関し、ブレードエッジの露出の程度を制限し、これにより切り傷の可能性を減少するためのスキンフローを制御するための手段を含むものである。

このような制御を行う現在のシェービングシステム及びマルチブレードタイプのものは、通常、髭剃りの近接の程度を制限するためのワイヤー巻き付けカートリッジを採用している。このようなシステムはレーザーヘッド又はブレードカートリッジに部品を追加し、通常、所望のスキン制御の態様を得るには余分な製造ステップを必要とし、これらの全てはレーザー製造コストを実質的に増やすこととなる。

したがって、本発明は、安全性や髭剃りの快適性を損なうことなく、レーザーヘッドやブレードカートリッッジに更なる部品を追加することなく、また、製造過程に工程を増やすことなく、改良するスキンコントロールを与える改良されたレーザーヘッド又はブレードカートリッジを提供することを目的とする。

本発明によれば、レーザーヘッドはシート本体と、シート本体の固定位置に装着され、シート本体から離間して遮られていない切刃を持つシートブレードと、スキンフローを制御し、剃られるスキンへのブレードのカット切刃の露出の程度を制限すし、シート本体の下方に位置する片持ち梁に支持されその内部に突出し、シートブレードとは離れている、個別に分離した複数の保護要素を含む保護アセンブリと、を有する。この保護要素は、切刃の全体にわたって遮られていないブレードの切刃に向けてまた離間した位置に配置される自由端部を持つ。この自由端部はスキンに対してスムースに係合するような形状とされている。

本発明によるレーザーヘッドは種々の形態を取り得るもので、例えば、単一のブレードを持つ単一の使い捨てタイプのレーザーのヘッド部を持つものとすることができる。しかしながら、図１−３には、本発明は、全体として１０で示される取り外し可能な多数ブレードカートリジを参照して説明されている。ここに示されたブレードカートリッジ１０は、必須のものとして、第１の、即ち、略直線的に前側に面した切刃１４持つシートブレード１２と、１８で示される前側に面した切刃を含む第２ブレード１６を有している。シートブレード１２はブレード支持部材、即ちブレードシート２０上の固定位置に装着される。第２ブレード１６は他のブレード支持部材、即ちブレード間に挟まれたスペーサ部材２２によりシートブレード１２に対して離間した位置に保たれている。カートリッジ１０は、更に、第２ブレード、即ち、上側のブレード１６に図１及び図３に示されるように、実質的に重なるように設けられたブレードキャップ２４を含んでいる。

本発明にいれば、全体を２６で示され、複数の分離した保護要素２８、２８を含む保護アセンブリはスペース部材即ちスペーサ２２により支持されている。同様に、複数の保護要素２８’,２８’を含む保護アセンブリ２６’はスペース部材、即ちスペーサ２２により支持されている。保護要素２８’,２８’ はブレードシート１２により支持されている保護要素２８、２８と同じか実質に同じとすることができる。

ここで、ブレードカートリッジ１０の構造についてやや詳細に検討すると、ブレードシート２０は、好ましくは、耐久性のある樹脂材料を成形して製造され、シート本体３０とそこに一体に成形された保護要素２８，２８を含む単一構造とされる。シート本体３０は上向きのシート面３１を実質的な平面を持ち、その上に、図３に示されるように、シート本体３０の前側に離れた長手方向に延びる切刃１４を持つシートブレード１２が装着される。保護要素２８．２８はシート本体３０から前方に片持ち梁で互いに平行に離れてシートブレード１２に対して離間して下方に突出している。保護要素２８、２８は切刃１４の前側に沿って間隔をおいて配置され、剃られるスキンに対してスムースに係合するように形成された拡大された自由端部３２，３２を持っている。本発明の好ましい実施例によれば、この拡大された自由端部３２，３２は部分円筒体を持ち、これはシート本体上にこれらを支持する片持ち梁ビームに連結される部分を除いて実質的に円筒形をなすものである。部分円筒体の自由端部３２，３２は、ブレード１２に沿って間隔をおいて長手方向に、また、図１及び２に詳しく示されるように、ブレードの切刃１４と平行に互いに同軸的に配置される。

スペーサ２２はブレードシート２０と同様な構造をしている。ブレードシートのように、スペーサ２２は、好ましくは、耐久性樹脂材料を成形して製造され、全体として３４で示される略長方形をした本体を持つ。保護要素２８’，２８’はスペーサ２２上に一体的に形成され、本体部分３４から片持ち梁の状態で前方に突出している。各保護要素２８’は、好ましくは、ブレードシート上の保護要素２８，２８に関して述べたような、部分円筒体をなす拡大自由端部を持つ。この拡大された部分円筒端部部分３２’、３２’は第２ブレード１６の切刃１８に軸方向に整列させて同軸的に配置される。

図３を参照すると、端部部分３２’，３２’は切刃１８の前方に離れて、また、切刃１４の後方に位置していることがわかるであろう。更に、保護要素２８’，２８’は第２ブレード１６から下方に離れてシートブレード１２の上面に沿って配置されていることがわかるであろう。また、切刃１４と１８は図１及び２に示されるように、切刃の全体の長さに沿って遮られていない。

更に以下に明らかなように、ブレードの切刃に関連し、スキンフローを制御し、またブレード切刃のスキンへの露出を制限する保護要素は互いに、また、ブレード切刃に対して種々の方法で設けることができる。図１及び２に見られるように、ブレード保護要素２８，２８及び２８’，２８’は切刃に沿って互いに千鳥状に配置される。更に、保護要素２８，２８及び２８’，２８’はブレード切刃１４と１８に関して間に且つ平行に延びるように配置される仮想中心線に対向して交互に連続して配置される。しかしながら、他の保護要素の配置も可能であり、本発明の範囲において改変できる。

図４と５を参照すると、本発明を実施する他のブレードカートリッジが示され、全体として符号１０ａで示される。ブレードカートリッジ１０ａは既に述べたブレードカートリッジ１０と大部分において類似しているが、１枚のシートブレード１２ａと２枚の他のブレード１６ａ，１６ａを含む３枚のブレードを持っている。ブレードカートリッジ１０ａは更にブレードカートリッジ１０とはその保護要素の構成と配置で異なっている。特に、ブレードカートリッジ１０ａを有する保護要素は３２ａ，３２ａ，３２ａ’，３２ａで示される部分円筒体自由端部を持つ。更に、各部分円筒体要素３２ａは、図４に示されるように、シートブレード１２ａ上の長手方向に延びる切刃１４ａに関して、部分円筒体要素３２ａ’と他のそのような部分円筒体要素３２ａ’’の両方と横方向に整列している。
図６−８には他のレーザーヘッド即ちブレードカートリッジ１０ｂが示され、それは、スムースな形状に形成された複数の保護要素３２ｂ（図示せず）を支持するブレードシート上に支持された単一のシートブレード１２ｂを持っている。各保護要素３２ｂは略楔形状をしており、図６に示されるように、先端に向かって集束する側壁によって特徴付けられ、ここでは拡大自由端部３２ｂの側壁がシートブレード１２ｂの切刃１４ｂに向けて集束している。

図９には符号１０ｃにより全体を示す本発明の他の実施例が示されている。レーザーヘッド１０ｃは図１−３に示されたレーザーヘッド１０と実質的に同じであるが、４枚のブレードを持っている点でレーザーヘッド１０とは異なっている。実質的レーザーヘッド１０の部品と実質的に同じであるレーザーヘッド１０ｃの部品はレーザーヘッド１０の部品と同じ符号が付されている。したがって、これらの同一の部分については説明していない。

本発明による他のブレードカートリジは図１０において１０ｄで示されている。ブレードカートリッジ１０ｄは図１−３に示されたレーザーヘッド１０と多くの点で共通している。図１−３に示されたレーザーヘッド１０の部品と実質的に同一のブレードカートリッジ１０ｄの部品は既に説明した符号と同じ符号が付されている。しかしながら、レーザーカートリジ１０ｄは、全体を３５で示され、シールブレード１２に関連した、３６で示される部分円筒体自由端部を含む個別に分離した保護要素の第１のインライン列を持つ点で既に述べたカートリッジ１０と異なっている。第１の列３５を有する保護要素は、隣接する保護要素の中心線からの距離である、Ｐ_１からＰ_４で示される変化するピッチを持つ。

全体を３８で示される個別に分離した保護要素の第２のインライン列は自由端部４０を含む。各端部４０は略涙滴形状をなしている。したがって、第１のインライン列３５を持つ保護要素は第２のインライン列３８を形成している保護要素とは異なる形状の自由端部を持つ。

本発明による更なる他のレーザーヘッド、即ち取り外し可能なカートリッジが図１１に示されており、全体を符号１１ｅで示されている。図１−３に示される既に述べたレーザーヘッド即ち、ブレードカートリジ１０のように、カートリッジ１０ｅは第１の、即ちブレードシート２０に支持されたシートブレード１２と第１と第２のブレードに挟まれたスペース部材２２上に支持された第２ブレード１６を含む。使い捨てカートリッジ１０のように、ブレードキャップ２４は上部ブレード１６に重なってブレードカートリッジの端壁を形成する。

ブレードカートリッジ１０ｅは既に述べたレーザーヘッド即ちカートリッジ１０とは保護要素の構造と配置において異なっている。特に、ブレードシート２０は自由端部を持つ保護要素のインライン列を支持し、その自由端部はブレードカートリジの一端から他端にかけて異なった形状とされている。図１１に示されたブレードカートリジ１０ｅの部分図は、ブレードシート２０によって支持されている４２，４４，４６，４８，５０で示される自由端部を示している。自由端部４２は概略、ディスクの円滑部分のような形状をなし、隣の自由端部４４は球状の形状をしている。要素４６は略涙滴形状をしている。続いての連続する要素は４８で示されるノブのような形状の自由端部を含んでいる。一連の保護要素は部分円筒形の自由端部５０によって特徴づけられている。更に、シートブレード１２に関連する保護要素（図示せず）は、それぞれ形状が異なっており、連続する保護要素はブレードカートリッジの一方の端部から他方の端部に向けて連続して変化している。保護要素の他の配列は間隔部材２２によって支持され、全部でない場合は、いくつかはブレードシート２０によって支持されているような保護要素を含み、所望により、配列される各保護要素はレーザーヘッド、即ちブレードカートリッジ１０ｅの保護要素端部以外の形状とすることができる。このように、スキンと係合し、快適なスキン感覚を与える種々の保護要素採用することにより効果的なスキンコントロールが達成される。

これまでに述べてきた、異なったスムースな形状とされた保護要素の自由端部の各々は髭剃り圧力に対して幾分異なったスキンフローを生じることは明らかであろう。したがって、これまで述べた、自由端部の形状、間隔又は隣接する保護要素間のピッチ、スペーサの厚み、互いの保護要素の配置関係及び／又は保護要素の拡大自由端部とスキンフローにおける種々のブレードの遮蔽されない切刃との間隔、を含むレーザーヘッドの一又は複数の特性を変えることにより、剃られるスキンに対するブレードの露出度が得られ、これにより、ユーザーのスキンの状態に特に適したレーザーを造ることができる。これらの結果は製品の設計と製造プロセスに大きな変化を伴わないで得ることができる。

本発明による取り外し可能なブレードカートリッジの部分的斜視図である。 図１に示されたブレード、ブレードシート、及びブレードカートリッジのスペーサの部分的斜視図である。 図１の３−３線の部分的断面図である。 本発明による３枚のブレードを持つ他のブレードカートリジの部分的平面図である。 図４に示されたブレードカートリッジの部分的斜視図の一部拡大図である。 他の型の保護要素を持つ単一のブレードとブレードシートを持つ本発明による他のブレードカートリッジの部分的斜視図である。 図６に示された保護要素の部分的平面図である。 図７の線８−８の断面図である。 図３と同様の、本発明による４枚のブレードを持つ他のブレードカートリジを示す図である。 本発明による他のブレードカートリッジの部分的平面図である。 本発明による他の取り外し可能なブレードカートリッジの部分的斜視図である。

Claims (25)

1. シート本体を持つブレードシート部材と、
   前記ブレードシート部材の所定位置に設けられ、前記シート本体から離れた位置で遮られない状態の切刃を持つシートブレードと、
   前記ブレードシートから片持ち梁の状態で突出して支持され、互いに個別に分離した複数のガード要素であって、前記ガード要素は、前記切刃に対して前方に離れた状態で互いに間隔をおいて配置され、スキンとスムースに係合するような形状とされた自由端部を持つガード要素を含み、スキンフローを制御し、剃られるスキンへのブレードの切刃の露出の程度を制限するガードアセンブリと、
   を有するレーザーヘッド。
2. 前記ガード要素は前記シートボディ上に形成され、前記シートボディに一体的部分を持つ請求項１に記載のレーザーヘッド。
3. 前記自由端部は拡大端部とされることを更に特徴とする請求項１に記載のレーザーヘッド。
4. 前記拡大端部は前記切刃に対して軸方向に平行に配置された部分的円筒体端部とされることを更に特徴とする請求項３に記載のレーザーヘッド。
5. 前記部分的円筒体端部は互いに同軸的に配置されている請求項４に記載のレーザーヘッド。
6. 前記拡大端部は部分的球形の端部であることを更に特徴とする請求項３に記載のレーザーヘッド。
7. 前記拡大端部は後方に且つ前記切刃に向かって側壁が集束する楔形をなしていることを更に特徴とする請求項３に記載のレーザーヘッド。
8. 前記レーザーヘッドは取り外し可能なブレードカートリッジであることを更に特徴とする請求項１に記載のレーザーヘッド
9. 上方に向いたシート面を持つサポート本体を含むブレードサポートと、
   前記シート面に支持され、前記サポート本体の前方に離れ、直線状に軸方向に延びる第１切刃を持つシートブレードと、
   前記シートブレード上に支持され、前記第１切刃の後方の離れた位置に設けられるスペーサ本体を含むスペーサと、
   前記シートブレード上方のスペーサ上に支持され、前記第１切刃に平行の直線状に軸方向に延び、前記スペーサ本体の前方に離れ前記第１切刃の後方に位置する第２切刃を持つ第２ブレードと、
   前記ブレードサポートに支持され、前記ブレードサポートから片持ち梁の状態で前方に突出し、且つ前記シートブレードに対して下方に離れ、前記第１切刃とは前方に離れた部分で終端となり、剃られるスキンに対してスムースな係合となるような形状とされた、下方にライン状に整列する長手方向に延びる第１の分離したガード要素の配列と、前記スペーサに支持され、前記スペーサ本体から片持ち梁の状態で前方に突出し、前記第２ブレードに対して下方に離れ、前記第２切刃より前方に離れ、前記第１切刃の後方に離れた終端を持ち、剃られるスキンに対してスムースに係合するような形状とされた個別に分離したガード要素の第２の配列と、切刃全体にわったって遮られていない前記第１部ブレードの切刃と前記第２ブレードの切刃とを含む、ブレードの切刃の剃られるスキンへの露出の程度を制限するためのガードアセンブリと、
   を有するレーザーヘッド。
10. 前記ガード要素は前記ブレードサポートと前記スペーサに、夫々、一体に連結され、一体的な部分を有することを特徴とする請求項９に記載のレーザーヘッド。
11. 前記端部は拡大部分有することを特徴とする請求項９に記載のレーザーヘッド。
12. 前記拡大部は部分的円筒体で互いに同軸的に配列されていることを特徴とする請求項１１に記載のレーザーヘッド。
13. 前記部分的円筒体端部は前記第１切刃と第２切刃に軸方向に平行とされことを特徴とする請求項１２に記載のレーザーヘッド。
14. 前記拡大端部は部分的球形であることを特徴とする請求項１１に記載のレーザーヘッド。
15. 前記拡大部分は後方に向けて集束する側壁を含む楔形の形状とされることを特徴とする請求項１１に記載のレーザーヘッド。
16. 前記ブレードサポートに支持された前記ガード要素は前記スペーサに支持されたガード要素と交互に配置されている請求項９に記載のレーザーヘッド。
17. 前記スペーサに支持された各ガード要素は前記ブレードサポートに支持されたガード要素の一つに対して横方向に離れて整列されていることを特徴とする請求項９に記載のレーザーヘッド。
18. 前記レーザーヘッドは取り外し可能なカートリジを有することを特徴とする請求項９に記載のレーザーヘッド。
19. 前記第１及び第２の配列のガード要素は異なる形状の端部を持つ請求項９に記載のレーザーヘッド。
20. 前記第１及び第２の配列のガード要素は異なるピッチを持つ請求項９に記載のレーザーヘッド。
21. 前記第１及び第２の配列を含む前記少なくとも一つの配列のガード要素は、前記カートリッジの一端から他端にかけて形状が異なる請求項９に記載のレーザーヘッド。
22. 前記第１及び第２の配列の双方のガード要素は、前記カートリッジの一端から他端にかけて形状が異なる請求項２１に記載のレーザーヘッド。
23. ブレードシート部材と少なくとも一つのスペーサ部材を含む複数の部材と、
    少なくとも二つのブレードであって、各ブレードは、前記対応して関連する部材の一つに支持され、且つ前記関連する一つの部材から離れた妨げられない切刃を持ち、前記各ブレードは他のブレードと対応する前記スペーサ部材によって隔離されるブレードと、
    スキンフローを制御し、切刃の剃られる皮膚に対する露出を制御し、且つ前記各部材から片持ち梁式に突出し、支持された互いに離れたガード要素アセンブリであって、前記ガード要素は前記各切刃に対して前方に離れ、前方に間隔を置いて配置された自由端部を持ち、皮膚に対してスムースな係合を行うような形状とされたガード要素アセンブと、を有するレーザーヘッド。
24. 前記レーザーヘッドは少なくとも３つのブレードを含む請求項２３に記載のレーザーヘッド。
25. 前記レーザーヘッドは４つのブレードを持つ請求項２４に記載のレーザーヘッド。

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