JP2006516454A - アイオノマーポリマースリーブを備えた体内器具 - Google Patents
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Abstract
体内器具、およびガイドワイヤ、カテーテル等の他の長尺状医療器具は、長尺状医療器具の少なくとも一部を被覆して親水性の表面を形成するアイオノマーポリマースリーブまたはジャケットを有するように形成することができる。アイオノマーポリマースリーブまたはジャケットは、親水性とすることができ、ハイドロゲル等の従来の親水性コーティングをこの後に施す必要がない。
Description
(技術分野)
本発明は医療器具に関し、より詳細には、体内医療器具に関する。
本発明は医療器具に関し、より詳細には、体内医療器具に関する。
(背景技術)
体内器具を含む種々の医療器具では、ハイドロゲルコーティング等の親水性コーティングを用いている。
体内器具を含む種々の医療器具では、ハイドロゲルコーティング等の親水性コーティングを用いている。
しかしながら、ハイドロゲルコーティングには、特定の基材に対しては接着力が弱い、摩擦力が大きすぎる、耐久性に乏しい、コーティング方法の難しさといった不都合な点が見られる場合がある。さらには、ハイドロゲルコーティングを加えるためには、追加の工程を必要とする。したがって、概して医療器具、より詳細には体内器具に対して親水性を付与するには、改良の余地がある。
(概要)
本発明は、アイオノマーポリマーからなるスリーブまたはジャケットカバーを少なくとも一部に有するように形成することが可能な体内医療器具、およびガイドワイヤ、カテーテル等の他の長尺状医療器具に関する。アイオノマーポリマーからなるスリーブまたはジャケットは、医療器具の一部に親水性を有する表面を形成すべく、荷電した官能基を含むポリマーで形成されるジャケットである。好ましい実施例においては、ハイドロゲル等の親水性コーティングを別に施す必要がない。好ましいアイオノマーポリマーは、スルホン化ポリウレタンアイオノマーである。このポリマーは、負に荷電したスルホン基を含んでおり、親水性の表面を提供する。
本発明は、アイオノマーポリマーからなるスリーブまたはジャケットカバーを少なくとも一部に有するように形成することが可能な体内医療器具、およびガイドワイヤ、カテーテル等の他の長尺状医療器具に関する。アイオノマーポリマーからなるスリーブまたはジャケットは、医療器具の一部に親水性を有する表面を形成すべく、荷電した官能基を含むポリマーで形成されるジャケットである。好ましい実施例においては、ハイドロゲル等の親水性コーティングを別に施す必要がない。好ましいアイオノマーポリマーは、スルホン化ポリウレタンアイオノマーである。このポリマーは、負に荷電したスルホン基を含んでおり、親水性の表面を提供する。
したがって、本発明の一実施例は、長尺状本体と、同長尺状本体の少なくとも一部と並んでこれを覆うように配置されるアイオノマーポリマーからなるスリーブとを備える体内器具に見ることができる。アイオノマーポリマーからなるスリーブは、好ましくは、押出成形により形成される。しかしながら、他の従来の方法も使用することができる。
本発明の別の実施例は、先端部と、中間部と、基端部とを有する長尺状シャフトを備えた長尺状医療器具に見ることができる。アイオノマーポリマーからなるジャケットは、好ましくは、親水性の表面を付与すべく、長尺状シャフトの先端部、基端部、または中間部のうち少なくとも一つの上方に同軸を有するように並んで配置される。
本発明の別の実施例は、先端部、中間部、基端部を有する長尺状コアワイヤと、同長尺状コアワイヤの先端部、基端部、中間部のうち少なくとも一つを被覆する押出成形された親水性ポリマージャケットとを備えたガイドワイヤに見ることができる。アイオノマーからなるポリマージャケットは、好ましくは押出成形され、ハイドロゲルコーティングを別途必要としないようにすることができる。
本発明の別の実施例は、先端部と、中間部と、基端部とを有する長尺状シャフトを備えた親水性医療器具の形成方法に見ることができる。アイオノマーからなるポリマージャケットは、長尺状シャフトと同軸上に配置され、同長尺状シャフトに対して固定される。アイオノマーポリマージャケットは、荷電した官能基を有するアイオノマーポリマーからなる。好ましい実施例においては、アイオノマージャケットは、シャフトの少なくとも一部上に押出成形され、親水性を有する表面を提供する。
(詳細な説明)
本発明は、アイオノマーポリマースリーブを備えた体内器具に関する。体内器具には、体内に一時的または永久的に配置することのできる任意の器具を含むことができる。アイオノマーポリマースリーブは、好ましくは、水分子を引き付け、または水分子と結合し、ヒトの体内で見られるような水性の環境をより容易に通過することができる。
本発明は、アイオノマーポリマースリーブを備えた体内器具に関する。体内器具には、体内に一時的または永久的に配置することのできる任意の器具を含むことができる。アイオノマーポリマースリーブは、好ましくは、水分子を引き付け、または水分子と結合し、ヒトの体内で見られるような水性の環境をより容易に通過することができる。
以下に定義する用語については、請求項または本明細書のいずれかの個所に異なる定義がある場合を除き、以下の定義が適用されるものとする。
本願に記載されるすべての数字は、明示的に記載されているか否かにかかわらず、「約」という語を含んでいるものとされる。「約」という語は、通常、記載された数値と同等であると当業者が判断するであろう数値の範囲(すなわち、同一の機能または結果を生ずる数値の範囲)を指す。多くの場合において、「約」という語は、最も近い有効数字の周囲の数字を含む。
本願に記載されるすべての数字は、明示的に記載されているか否かにかかわらず、「約」という語を含んでいるものとされる。「約」という語は、通常、記載された数値と同等であると当業者が判断するであろう数値の範囲(すなわち、同一の機能または結果を生ずる数値の範囲)を指す。多くの場合において、「約」という語は、最も近い有効数字の周囲の数字を含む。
重量%とは、物質の濃度を意味しており、物質の重量を組成物の重量で割ったものに100をかけて算出される。
指標となる数値による範囲指定を行う場合、当該範囲のすべての数値を含むものとする。(例えば、1〜5の場合、1,1.5,2,2.75,3,3.80,4,5を含む。)
指標となる数値による範囲指定を行う場合、当該範囲のすべての数値を含むものとする。(例えば、1〜5の場合、1,1.5,2,2.75,3,3.80,4,5を含む。)
親水性ポリマーとは、ポリマーが水性の環境に置かれたときに、水分子を引き付ける、または水分子と結合するポリマーである。親水性ポリマーと結合することのできる水分子を提供できる水性の環境の例としては、血液や他の体内流体が含まれる。親水性ポリマーをこのような環境下に置くと、水分子は、水分子とポリマーの置換基または官能基との間の水素結合等の構造を介してポリマーと結合することができる。
親水性であると認められるポリマーの一部類には、アイオノマーポリマーが含まれる。アイオノマーポリマーとは、鎖間のイオン結合を含む一方で、鎖内の要素間の共有結合を含むと考えられるポリマーである。アイオノマーポリマーは、ポリマー鎖に付加される荷電した官能基を有するポリマーである。荷電した官能基は正または負に荷電した状態とすることができ、正に荷電した状態においては、ポリマーはカチオノマーと呼ぶことができ、負に荷電した状態においては、ポリマーはアニオノマーと呼ぶことができる。
アイオノマーポリマーは、負に荷電した様々な官能基を用いて形成することができる。負に荷電した官能基は、事前に形成されたポリマーに加えてもよく、あるいは、アイオノマーポリマーの形成に用いられる一種以上のモノマーの一部であってもよい。
負に荷電した官能基の好適な例としては、スルホン酸塩およびカルボン酸塩が含まれる。アイオノマーポリマーは、具体的には、スルホン酸基を含むことができる。これらの官能基は、負に荷電した状態にあり、水性の環境等の水を得られる環境に置かれると、十分な量の水と容易に水素結合することができる。
図面に概要が示されるように、体内器具10は、カテーテル(バルーンカテーテル、ステントカテーテル、ガイドカテーテル、泌尿器用カテーテル、胆管用カテーテルを含む)、イントロデューサシース、ガイドワイヤ等の長尺状医療器具を含むことができる。体内器具10は、内視鏡等の胆管用の器具および先端側の保護具等の様々な血管内器具を備えることもできる。他の器具としては、針、創ドレーン、シャントが含まれる。体内器具10は、長尺状本体またはシャフトを備え、同シャフト上に親水性ポリマースリーブ等のポリマースリーブを設けることができるものと考えることができる。
本明細書に記載したような体内器具10は、その最終用途に応じ、様々な異なる基材から形成することができる。使用可能な基材には、金属材料および非金属材料の両方を含む。使用可能な金属材料の例としては、ステンレス鋼、タンタル、金、チタン、およびニッケル−チタン合金が含まれる。
また、使用可能な非金属材料の例としては、ポリ(L−乳酸)(PLLA)、ポリ(D,L−乳酸)(PLA)、ポリグリコリド(PGA)、ポリ(L−乳酸−コ−D,L−乳酸)(PLLA/PLA)、ポリ(L−乳酸−コ−グリコリド)(PLLA/PGA)、ポリ(D,L−乳酸−コ−グリコリド)(PLA/PGA)、ポリ(グリコリド−コ−トリメチレンカーボネート)(PGA/PTMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリヒドロキシルブチレート(PHBT)、ポリ(ホスファゼン)、ポリ(D,L−乳酸−コ−カプロラクトン)(PLA/PCL)、ポリ(グリコリド−コ−カプロラクトン)(PGA/PCL)、ポリ無水物(PAN)、ポリ(オルトエステル)、ポリ(リン酸エステル)、ポリ(アミノ酸)、ポリ(ヒドロキシブチレート)、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリウレタン、ポリシロキサン、およびこれらのコポリマーが含まれるが、非金属材料の例はこれらに限定されるものではない。
図1乃至図4は、上述したように様々な長尺状医療器具とすることができる体内器具の一部を示したものである。典型的な長尺状医療器具には、ガイドワイヤおよびカテーテルが含まれるため、体内器具10は、円筒形状を有するものとして図示されている。図1は、体内器具10の先端部を示したものである。アイオノマーポリマースリーブは、体内器具10の先端と同軸上に並ぶように配置された状態で図示されている。
図1乃至図4に示されるように、体内器具10は、中実型長尺状シャフト18を有する。しかしながら体内器具10がガイドカテーテルやバルーンカテーテル等のカテーテル、またはイントロデューサシース(特に図示されていはいない)である場合には、長尺状シャフト18は、中空体であってもよく、長尺状シャフト18内を延びる1本以上のルーメンを備えていてもよい。長尺状シャフト18の形状は、長尺状シャフト内を延びる任意のルーメンのタイプまたは構成に応じ、円筒状であってもよく、そうでなくてもよい。特定のガイドワイヤも、中空体とすることができる。
図2および図3は、アイオノマーポリマースリーブ22,24を示す。アイオノマーポリマースリーブ22,24は、それぞれ長尺状シャフト18の中間部16および基端部14と同軸を有するように配置される。アイオノマーポリマースリーブは、長尺状シャフト18の任意の部分と同軸を有するように配置することができる。アイオノマーポリマースリーブは、また、長尺状シャフト18全体と同軸を有するように配置することもできる。これは、図1の先端側ポリマースリーブ20、図2の中間ポリマースリーブ22、図3の基端側ポリマースリーブ24とを組み合わせることにより説明される。
具体的には、アイオノマーポリマースリーブは、長尺状シャフト18の先端部12と同軸を有するように構成される先端側スリーブ20と、長尺状シャフト18の中間部16と同軸を有するように構成される中間スリーブ22と、長尺状シャフト18の基端部14と同軸を有するように構成される基端側スリーブ24のうち、一つ以上を形成することができる。
例えば図4に示されるように、長尺状シャフト18は、長尺状シャフト18および中間ポリマースリーブ26と同軸を有するように配置されるアイオノマーポリマースリーブ20を備えることができる。中間ポリマースリーブ26は親水性とすることができ、あるいは、中間ポリマースリーブ26は、スルホン化されていないポリウレタン等、非親水性ポリマースリーブとすることができる。好ましい実施例においては、長尺状医療器具10は、先端部12および基端部14と、これらの間に配置される中間部16とを有する長尺状シャフト18を有する。押出成形された親水性ポリマージャケットは、長尺状シャフト18と同軸を有するように配置される。アイオノマーポリマージャケットは、好ましくは、押出成形され、長尺状シャフト18に対して固定される。ポリマースリーブは、体内器具10上または体内器具10の長尺状シャフト18上に直接に共押出成形されていてもよい。ポリマースリーブは、後に体内器具10上に配置されるチューブとして押出成形されていてもよい。ポリマースリーブは、体内器具10の長尺状シャフト18および中間ポリマージャケット26とともに共押出成形することができる。なお、中間ポリマージャケットは、親水性、非親水性のいずれであってもよい。中間ポリマージャケット26は、従来のポリウレタンスリーブのように、非イオン性ポリマーからなるスリーブであってもよい。
ポリマースリーブは、その内径が体内器具10の外径よりも大きくなるように押出成形することができる。この場合、体内器具10は、ポリマースリーブ内に配置することができ、ポリマースリーブは、加熱することにより、または適切な寸法のダイ内に配置することにより、径を小さくすることができる。
ポリマースリーブは、体内器具10の外径と同じか、またはそれよりも小さな内径を有するように押出成形することもできる。この場合、ポリマースリーブは、体内器具10の挿入前に、加圧するか、またはその他の方法により膨張させてもよい。この後、ポリマースリーブを最初の内径に戻るように収縮させることにより、ポリマースリーブを体内器具10上の所定の位置に固定することができる。
図面に示されるように、ポリマースリーブは、複数の部分20,22,24となるように押出成形することができる。例えば、部分20が体内器具10の先端部12上に配置され、第2の部分22または24が体内器具10の基端部14または中間部16上に配置されるように構成することができる。
例えば、ポリマースリーブは、長尺状シャフト18の先端部12と同軸を有するように構成される先端側スリーブ20と、長尺状シャフト18の中間部16と同軸を有するように構成される中間スリーブ22と、長尺状シャフト18の基端部14と同軸を有するように構成される基端側スリーブ24のうち、一つ以上を形成することができる。
各部分20,22,24は、例えば、同一レベルの官能基置換を有するポリウレタンから形成されていてもよい。各部分20,22,24が化学的に同一の組成であったとしても、ポリマースリーブを体内器具10の部分20,22,24に設けることの工程上の利点もある。
あるいは、ポリマースリーブの各部分20,22,24は、異なるレベルの官能基置換を有するポリウレタンから形成されていてもよい。例えば、体内器具10の基端部14および/または中間部16が先端部よりも親水性の低いポリマースリーブ部分22,24を有する一方で、体内器具10の先端部12を親水性の高いポリマースリーブで包み込むことが望ましい場合もある。
具体的には、第1の度合いで荷電された官能基置換を有するアイオノマーポリマーを用いて押出成形された先端側ジャケット20と、第2の度合いで荷電された官能基置換を有するアイオノマーポリマーを用いて押出成形された中間ジャケット22と、第3の度合いで荷電された官能基置換を有するアイオノマーポリマーを用いて押出成形された基端側ジャケット24とを有することが好都合な場合がある。第1の度合いで荷電された官能基置換は、第2の度合いで荷電された官能基置換よりも荷電の度合いが大きくてもよく、また、第2の度合いで荷電された官能基置換は、第3の度合いで荷電された官能基置換よりも荷電の度合いが大きくてもよい。
親水性のスリーブが体内器具10の長尺状シャフト18上に配置されて、同シャフト上に固定された後に、様々な後加工工程を体内器具10に対して行うことが好都合な場合がある。例えば、長尺状シャフト18と親水性ポリマースリーブの一部または全部が、所望されるよりも大きな全体の径を有している場合、体内器具10は、上述したように、体内器具10の全体の径を調節することのできる加熱されたダイに送り込むことができる。
いくつかの用途においては、体内器具10の先端部12が特定の摩擦係数を有し、中間部16または基端部14がそれよりも高い摩擦係数を有することが有用な場合がある。これは、器具10の中間部16または基端部14が使用時に医師または他の専門家により手で取扱われる場合に、より摩擦係数が高いことにより器具10を把持しやすくなるためである。異なる摩擦係数を持たせるために、体内器具10の一部を研削または研磨することができる。
特定の用途においては、体内器具10の異なる部分が異なる形状を有することが好都合な場合がある。例えば、体内器具10の一部が円形断面を有し、その他の部分が非円形断面を有していてもよい。異なる断面形状を持たせるには、研削等により材料を除去したり、または加熱もしくは加圧することにより行うことができる。
ガイドワイヤは、本発明の典型的な用途として示されており、一例として説明されているが、本発明の範囲を限定する例として取扱われるべきものではない。図5は、ガイドワイヤ先端部30を示している。ガイドワイヤ先端部30は、その断面が中実であってもよく、中空であってもよい。また、ガイドワイヤ先端部30は、ガイドワイヤに所望される特性に応じて、使用に好適な任意の材料で形成することができる。好適な材料の例としては、金属、合金、ポリマーが含まれる。ガイドワイヤ先端部30は、直線記憶処理された(straightened)超弾性合金又は線形弾性合金(linear elestic alloy)(例えばニッケル−チタン)ワイヤ等の比較的可撓性の高い材料で形成されていてもよく、あるいは、高性能ポリマー等のポリマー材料で形成されていてもよい。あるいは、金属や、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金、ニッケル−クロム−鉄合金、コバルト合金等の合金や、その他の好適な材料を使用してもよい。
ガイドワイヤ先端部30は、コアワイヤ32を備える。図示されるように、コアワイヤ32は、その先端40に向かって断面積が小さくなるような形状を有するように、二つのテーパ領域と、径が一定である二つの領域とを備える。実施例によっては、これらのテーパ領域および径が一定の領域は、剛性が変化するように、また、所望の可撓性を得られるように構成されていてもよい。
ワイヤまたはリボン42は、コアワイヤ32の先端40近傍において連結される。ワイヤまたはリボン42は、加工された、または賦形されたワイヤ構造とすることができる。図示されるように、リボン42は、コアワイヤ32と連結点41において重なり合い、コアワイヤ32に対して連結されるほぼ直線状のワイヤである。
リボン42は、強度や可撓性等の所望の特性を付与すべく、任意の好適な材料で、適切な寸法を有するように形成することができる。好適な材料の例としては、金属、合金、ポリマー等が含まれる。リボン42は、金属や、ステンレス鋼、ニッケル−クロム合金、ニッケル−クロム−鉄合金、コバルト合金、直線記憶処理された超弾性合金又は線形弾性合金(例えばニッケル−チタン)ワイヤ等のニッケル−チタン合金といった合金で形成することができる。リボンまたはワイヤ42は、賦形構造または安全構造として機能していてもよい。
図6は、コイル状安全および/または賦形構造54を備えたガイドワイヤ先端部44を示している。コイル状安全および/または賦形構造54は、コアワイヤ46の一部の周囲に配置される。図示されるように、コイル状構造54は、コアワイヤ46の最も先端側のテーパ部の一部と重なり合うかこれを包囲するコイル状をなすリボンである。
ガイドワイヤ先端部30,44も、コアワイヤ32,46の少なくとも一部をそれぞれ被覆するポリマースリーブ37を備えていてもよい。まず、図5において、ポリマースリーブ37は、基端側ポリマースリーブ36と先端側ポリマースリーブ38とを有するものとして図示されている。体内器具10について説明されたように、第1ポリマースリーブ36および第2ポリマースリーブ38は各々、荷電した官能基を有するアイオノマーポリマーで形成することができる。
スルホン化ポリウレタンは、基端側ポリマースリーブ36および/または先端側ポリマースリーブ38の形成に使用することができる材料の一例である。各スリーブ36,38は、同一のスルホン化レベルを有するポリウレタンを含むことができる。あるいは、基端側ポリマースリーブ36は、例えば、先端側ポリマースリーブ38と比較して、スルホン化によるより高いレベルまたはより低いレベルの置換を有することができる。
図示されるように、基端側ポリマースリーブ36および先端側ポリマースリーブ38は、一定かつ同一の外径を有する。別の実施例においては、基端側ポリマースリーブ36および先端側ポリマースリーブ38の一部または全部に対して、ガイドワイヤに異なる外側形状を付与するために、研削等の後賦形加工工程を行うことができる。図5においては、基端側ポリマースリーブ36は、コアワイヤ32の地点34における外径と等しい外径を有する。
しかしながら、図6は、図5の地点34のような幅が狭くなる地点が設けられていないコアワイヤ46を示す。この実施例においては、ポリマースリーブ49は、基端側ポリマースリーブ48と、中間ポリマースリーブ50と、先端側ポリマースリーブ52とを備える。各スリーブ48,50,52は、スルホン化レベルが同一であるポリウレタンを含むことができる。あるいは、各ポリマースリーブは、例えば、他のポリマースリーブと比較して、スルホン化による、より高いレベルまたはより低いレベルの置換を有することができる。
図示されるように、基端側ポリマースリーブ48、中間ポリマースリーブ50、および先端側ポリマースリーブ52は、一定かつ同一の外径を有する。別の実施例においては、ポリマースリーブ49の一部または全部に対して、ガイドワイヤに異なる外側形状を付与するために、研削等の後賦形加工工程を行うことができる。
ポリマースリーブ37,49は、使用される特定の材料に応じて任意の好適な技術を用いることにより、ガイドワイヤ先端部32,46の周囲に配置して、これらに対して連結することができる。実施例によっては、ポリマースリーブ37,49は、ガイドワイヤ先端部30,44の周囲で再賦形されるまでポリマー材料からなるスリーブをある温度にまで加熱することにより、連結することができる。ポリマースリーブ37,49は、熱収縮技術を用いて連結することができる。ポリマースリーブ37,49は、所望の径や平滑な外面を得るために、例えばセンタレス研削や他の方法を用いて仕上げ加工を行ってもよい。
いくつかの実施例においては、ポリマースリーブ37,49またはこれらの一部は、放射線不透過性材料を含むか、放射線不透過性材料でドープすることにより、例えば透視技術等の特定の画像化技術を用いたときに、スリーブ37,49またはこれらの一部の視認性がより高められるようにしてもよい。従来技術において公知の任意の好適な放射線不透過性材料を使用することができる。例としては、貴金属、タングステン、次炭酸バリウム(barium subcarbonate) 粉末等や、これらの混合物を含む。
カテーテルは、本発明の典型的な別の用途であり、一例として示すが、本発明の範囲を限定するものではない。図7は、基端60および先端58を有するカテーテル56の部分側面図である。マニホールド62は、基端60に配置され、カテーテルシャフト64に対して連結され、張力緩和部材66を備える。マニホールド62は、通常、流体密封連結が可能なポート70を備える。ルール型ロック(luer-lock) による嵌合は、マニホールドポート70に対して連結される流体密封嵌合の例である。
カテーテル56の先端58は、カテーテル56に意図される用途に応じて構成することができる。例えば、カテーテル56についてガイドカテーテルとしての用途が意図されている場合、先端58は、軟質の材料で形成される軟質のチップ(図示しない)を備える。軟質の材料を用いることにより、カテーテル56が進行させられ、また、最終的にはその血管系内の最終目的部位に係合したときに、周囲の組織に与えうる傷が最小限となる。あるいは、カテーテル56がバルーンカテーテルである場合には、先端58は、適切な構造を備えていることが好ましい。
図8は、好ましいカテーテルシャフト64の少なくとも一部を形成する特定の構造的特徴を示すカテーテル56の部分縦断面図である。カテーテルシャフト64は、支持部材層76により包囲される内側ポリマー層部材72を備える。これに続き、外側管状部材74が支持部材層76を包囲する。
内側ポリマー層部材72は、適切な方法を用いてポリマーで形成される。例えば、内側ポリマー層部材72は、ポリマー(例えばポリテトラフルオロエチレン)を含むことができる。このポリマーをマンドレル上にコーティングし、適切に硬化させることにより、潤滑性を有するルーメン壁が得られる。
図8は、内側ポリマー層部材72上方に設けられた支持部材層76を示す。一般的に知られている適切な支持材料を用いることができる。実施例によっては、支持部材層76は、カテーテルシャフト64の長さの少なくとも一部にわたって延びる単一の網状フィラメントまたは2個以上の織り交ぜられた網状フィラメントを備えることができる。
支持部材層76は、予め製造しておき、その後内側ポリマー層部材72上方に配置されてもよく、あるいは、内側ポリマー層部材72上に直接形成されてもよい。支持部材層76が内側ポリマー層部材72上方に形成される実施例においては、フィラメントは、フィラメントが僅かに内側ポリマー層部材72に埋設されるように、一定の張力を以って内側ポリマー層部材72の周囲を包囲することができる。支持部材層76を部分的に内側ポリマー層部材72内に埋設するためのさらなる方法としては、熱加工がある。この加工においては、新たに編まれたカテーテルに加熱されたダイ内を通過させることにより、内側ポリマー層部材72のポリマー構造を大きく変化させることなく、フィラメントを部分的に内側ポリマー層部材72に埋め込むことが可能になる。
続いて外側管状部材74を、支持部材層76上に配置するか、または同層上方に形成する。外側管状部材74は、通常、支持部材層76および内側ポリマー層部材72の周囲に配置されるポリマー材料で形成される。外側管状部材を設けるには、任意の適切な方法を用いることができる。例えば、実施例によっては、カテーテルシャフト64(支持部材層76および内側ポリマー層部材72を含む)は、押出機を通過させられる。押出機は、支持部材層76の間隙にポリマーを流し込み、管状外側層74を形成する。
外側管状部材74は、好ましい実施例においては、置換された荷電状態の官能基を有するアイオノマーポリマーから形成される。スルホン化ポリウレタンは、荷電した官能基で置換されたポリマーの一例である。外側管状部材74は、スルホン化による特定のレベルの置換を有するスルホン化ポリウレタンを用いて単一片として押出成形することができる。
図9は、カテーテルシャフト64の特定の特徴を示す、カテーテル56の別の設計を示す部分断面図である。図示されるように、外側管状部材74は、内層72の端部および支持部材層76を越えて先端側へ延びる。より重要なことに、外側管状部材74は、複数の部分78,80,82,84,86から形成されるものとして図示されている。各部分78,80,82,84,86は、スルホン化ポリウレタン等のアイオノマーポリマーから形成することができる。各部分78,80,82,84,86は、スルホン化による同一レベルの置換を有するスルホン化ポリウレタンから形成することができる。各部分78,80,82,84,86は、他の部分78,80,82,84,86のいずれかと比較して、スルホン化による置換レベルがより高いまたは低いスルホン化ポリウレタンから形成することができる。意図される用途に応じて、いくつかの部分を従来技術において知られている非イオン性のポリマーで形成してもよい。
図9は、5個の異なる部分を有する外側管状部材74を備えたカテーテルシャフト64の一部を示している。カテーテル56の意図された用途に応じて、外側管状部材74は、6個以上の部分から形成されていてもよく、4個以下の部分から形成されていてもよい。外側管状部材74は、単一の部分から形成されていてもよく、あるいは、2個、3個、または4個の部分から形成されていてもよい。
本発明において使用されるポリマーには、荷電した官能基を有し、アイオノマーポリマーを形成する任意の公知のポリマーを含むことができる。実施例によっては、正または負に荷電した官能基を有するポリウレタンを使用することができる。特定の実施例においては、ポリマーは、負に荷電した官能基で置換されたポリウレタンである。具体的には、アイオノマーポリマーは、スルホン化ポリウレタンまたはカルボキシル化ポリウレタンであってもよい。スルホン化ポリウレタンは、アルキルスルホネート基で置換したポリウレタン、より詳細には、プロピルスルホネート基で置換されたポリウレタンとすることができる。アイオノマーポリマーは、スルホン化ポリウレタンおよび非スルホン化ポリウレタンのコポリマーであってもよい。
ポリウレタンは、ポリマーに所望のアニオノマー特性を付与することのできる所望の官能基を含むモノマー、鎖延長剤、またはオリゴマーから生成することができる。いくつかの実施例においては、ジアミンジスルホン酸をスルホン化ポリウレタンを合成する際の鎖延長剤として使用することができる。具体的には、スルホン化ポリウレタンは、4,4' −ジアミノ−2,2' −ビフェニルジスルホン酸を鎖延長剤として用いて生成することができる。あるいは、ポリウレタンを生成した後に、グラフト反応を用いてスルホネート基等の所望の官能基を添加してもよい。
スルホン化ポリウレタンの生成方法の例を本明細書において説明するが、この例は、本発明の範囲を限定するものではない。ポリウレタンは、まずジイソシアネートを活性水素源と反応させてポリウレタンの基本構造を作り、これに続いて所望の官能基を置換することにより生成することができる。例えば、所望の官能基にはスルホン基が含まれる。スルホン基は、ポリウレタンを所望の置換基を有する分子と反応させることにより、ポリウレタンの基本構造に対して添加することができる。所望の置換基の例としては、ペンダントプロピルスルホン基が挙げられる。
この官能基を添加する方法の一つは、ポリウレタンの基本構造をプロパンスルホンと反応させる方法である。プロパンスルホンは、1,2−オキサチオレン−2,2−ジオンとしても知られており、[化1]の構造を有する。
カルボキシル化ポリウレタンは、様々な方法で生成することができる。本願に記載される方法は、例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものではない。ペンダントのカルボキシル基を有するポリウレタンは、脂肪族ジイソシアネート、ジオール成分、およびカルボン酸を反応させることにより生成することができる。具体的には、カルボキシル化ポリウレタンポリマーは、ジオール成分、脂肪族ジイソシアネート、水、および2,2−ジ−(ヒドロキシメチル)アルカン酸の反応生成物として生成することができる。あるいは、一定量のジグリコールアミン等のアミンを用いて、水の少なくとも一部と反応させ、反応生成物を生成してもよい。
ジオール成分は、分子量約400〜20000のポリオキシエチレンジオール、数平均分子量約200〜2500のポリオキシプロピレンジオール、分子量約1000〜9000のエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのブロックコポリマー、および数平均分子量約200〜4000のポリオキシテトラメチレンジオール等のポリオキシアルキレンジオールを含むことができる。
ポリウレタンは、エチレングリコール、プロピレングリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、トリプロピレングリコール、トリエチレングリコール、2,4−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、およびこれらの混合物等の低分子量アルキレングリコールを含むことができる。
反応混合物に少なくとも一部に水を含む反応において、アミンを使用することができる。アミンは、ジグリコールアミンとすることができるが、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、モノエタノールアミン、ジグリコールアミン、およびプロピレンジアミン等の他のアミンも使用することができる。
使用されるジイソシアネートは、脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、およびこれらの混合物のいずれを含んでいてもよい。好適なイソシアネートの例は、メチレンビス(シクロヘキシル−4−イソシアネート)である。ジイソシアネートの他の例としては、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートおよびイソフォロンジイソシアネートが挙げられる。代表的な脂肪族ジイソシアネートの例としては、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、トリメチレンヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキシル−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、ならびに2,4−トルエンジイソシアネートおよび2,6−トルエンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートが含まれる。
Claims (24)
- 長尺状本体と、
前記長尺状本体の少なくとも一部を覆い、前記長尺状本体の親水性の表面を形成するアイオノマーポリマースリーブと
を備える体内器具。 - 前記体内器具が、カテーテル、ガイドワイヤ、イントロデューサシース、または先端側保護具から選択される請求項1に記載の体内器具。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが、荷電した官能基で置換されたポリマー材料からなる請求項1に記載の体内器具。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが押出成形されたアイオノマーポリマーからなる請求項1に記載の体内器具。
- 前記アイオノマーポリマースリーブがスルホン化ポリウレタンからなる請求項1に記載の体内器具。
- 前記長尺状本体が、先端部、基端部、および中間部を有する長尺状シャフトを備え、前記アイオノマーポリマースリーブが、長尺状シャフトの先端部、基端部、中間部のうち少なくとも一つを同軸上において覆う、請求項1に記載の体内器具。
- 前記長尺状本体が、先端部、基端部、および中間部を有する長尺状ガイドワイヤコアを備え、前記アイオノマーポリマースリーブが、長尺状ガイドワイヤコアの先端部、基端部、中間部のうち少なくとも一つを同軸上において覆う、請求項1に記載の体内器具。
- 前記長尺状ガイドワイヤコアがステンレス鋼コアワイヤまたはNiTiコアワイヤからなる請求項7に記載の体内器具。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが、前記長尺状本体の先端部と同軸を有するように重なり合う先端側スリーブと、前記長尺状本体の中間部と同軸を有するように重なり合う中間スリーブと、前記長尺状本体の基端部と同軸を有するように重なり合う基端側スリーブのうち、一つ以上を備える請求項6または7に記載の体内器具。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが、先端側スリーブ、中間スリーブ、および基端側スリーブの組み合わせを含み、先端側スリーブ、中間スリーブ、および基端側スリーブのそれぞれが、荷電した官能基を有するアイオノマーポリマーからなる、請求項9に記載の体内器具。
- 前記先端側スリーブが、第1の度合いで荷電した官能基で置換されたアイオノマーポリマーから押出成形され、前記中間側スリーブが、第2の度合いで荷電した官能基で置換されたアイオノマーポリマーから押出成形され、前記基端側スリーブが、第3の度合いで荷電した官能基で置換されたアイオノマーポリマーから押出成形された、請求項10に記載の体内器具。
- 前記第1の度合いで荷電した官能基の置換と、前記第2の度合いで荷電した官能基の置換と、前記第3の度合いで荷電した官能基の置換とがほぼ同じである、請求項11に記載の体内器具。
- 前記第1の度合いで荷電した官能基の置換が、前記第2の度合いで荷電した官能基の置換よりも大きく、前記第2の度合いで荷電した官能基の置換が、前記第3の度合いで荷電した官能基の置換よりも大きい、請求項11に記載の体内器具。
- 前記アイオノマーポリマーが、負に荷電した官能基で置換されたポリウレタンからなる請求項10に記載の体内器具。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが、スルホン化ポリウレタンまたはカルボキシル化ポリウレタンからなる請求項10に記載の体内器具。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが、アルキルスルホネート基で置換されたポリウレタンからなる請求項15に記載の体内器具。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが、スルホン化ウレタンとウレタンのコポリマーからなる請求項10に記載の体内器具。
- 押出成形された中間ポリマースリーブが、前記長尺状本体と前記アイオノマーポリマースリーブの間に配置される請求項6または請求項7に記載の体内器具。
- 親水性医療器具の製造方法であって、
先端部および基端部と、これらの間に配置される中間部とを有する長尺状シャフトを供給する工程と、
荷電した官能基を有するアイオノマーポリマーを含むアイオノマーポリマースリーブを供給する工程と、
前記アイオノマーポリマースリーブを、前記長尺状シャフトと同軸を有するように配置する工程と
前記アイオノマーポリマースリーブを前記長尺状シャフトに対して固定する工程と
を含む方法。 - 前記アイオノマーポリマースリーブが、前記長尺状シャフト上に直接に押出成形される請求項19に記載の方法。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが、前記長尺状シャフトと、前記アイオノマーポリマースリーブおよび長尺状シャフトの間に配置される中間ポリマースリーブとともに共押出成形される請求項19に記載の方法。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが最初に押出成形された後に、同アイオノマーポリマースリーブが前記長尺状シャフト上に配置される請求項19に記載の方法。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが前記長尺状シャフト上方に配置されてアセンブリを形成し、同アセンブリはその後に加熱されたダイに接触させられてアイオノマーポリマースリーブが長尺状シャフトに固定される、請求項22に記載の方法。
- 前記アイオノマーポリマースリーブが、アルキルスルホネート基を有するポリウレタンからなる請求項19に記載の方法。
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