JP2006516160A - 放射性廃棄物分解のためのシステム及び方法 - Google Patents

放射性廃棄物分解のためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

原子炉からの使用済み燃料を変換するための方法は、廃棄物を、駆動燃料成分及び変換燃料成分を含む各成分に分離する工程を含む。プルトニウム239などの核分裂物質を含む駆動燃料は、原子炉内での臨界的な核分裂反応を開始させるのに使用する。非核分裂性超ウラン元素同位体を含む変換燃料は、駆動燃料の核分裂中に発生する熱中性子によって変換される。このシステムは、駆動燃料の核分裂が促進するように、且つ駆動燃料による中性子捕獲が減じられるように設計する。反応した駆動燃料は、乾式浄化プロセスを使用して超ウラン元素及び核分裂生成物に分離され、得られた超ウラン元素を変換燃料と混合して、原子炉内に再導入する。原子炉からの変換燃料を第2の原子炉に導入し、陽子ビーム及び破砕標的を使用して発生させた中性子によってさらに変換を行う。

Description

本願は、その内容を参照により本明細書に援用する2000年2月24日に出願された係属中の米国特許出願第09/511,749号の、一部継続出願である。
本発明は、一般に、高レベル放射性廃棄物の分解のためのシステム及び方法に関する。より詳細には本発明は、原子炉からの使用済み燃料を、廃棄物処分場での長期貯蔵に適した形に変換する方法に関する。本発明は特に、使用済み核燃料中に見出されるプルトニウム239及びその他の超ウラン元素をより安定で放射性ポイズンの少ない物質に変換させるのに有用であるが、これに限定するものではない。
使用済み核燃料には放射性ポイズンが多く、核拡散、被曝、及び環境汚染を含めたいくつかの挑戦的な脅威を人類に与えていることはよく知られている。今日まで、約25,000トンの使用済み放射性燃料を含む約90,000の使用済み燃料集合体が、米国内に貯蔵されている。さらに、追加の使用済み燃料集合体が毎年発生しており、2015年までに使用済み燃料廃棄物は約70,000トンになると推定される。米国内の既存の原子炉によって廃棄物が生成される速度では、ユッカマウンテン(Yucca Mountain)でこれから開設される地層処分場の法定容量に等しい新たな貯蔵容量が、20〜30年ごとに必要になる可能性がある。現在、この放射性毒物の約95%は発生地点(すなわち発電所)で貯水場に一時的に貯蔵されており、少量は乾式貯蔵(キャスク)として貯蔵されている。
軽水炉など商用の原子力発電所から取り出された典型的な使用済み燃料集合体は、4つの主な成分を含んでおり、すなわちウラン(約95%)と、プルトニウム239を含む核分裂超ウラン元素(0.9%)と、アメリシウム、プルトニウム、キュリウム、及びネプツニウムのある特定の同位体を含む非核分裂性超ウラン元素(0.1%)と、核分裂生成物(残部)とを含んでいる。比較的短い時間で、ウラン及び核分裂生成物の一部は一般に、天然のウラン鉱よりも放射性毒物が少なくなる。その結果、使用済み燃料のこれらの成分は、変換又は特殊な処理を必要としない。残りの核分裂生成物は、商用の原子炉内で可燃性の毒物として使用され、その後、廃棄物処分場に廃棄される。
しかし核分裂性及び非核分裂性の超ウラン元素は、環境からの特殊な分離、又は非核分裂性の寿命の短い形に変換することが必要である。これら超ウラン元素の少なくとも95%を消滅させた後に最新式の容器(すなわち簡単な鋼製容器よりも良い容器)で処分することは、単に廃棄物を燃料棒の形で備蓄するよりもさらに良い解決策である。ある変換方式では、超ウラン元素を原子炉内で変換した後に分離工程にかけて、残りの超ウラン元素を濃縮し、その後さらに変換する。残念ながらこのサイクルは、95%という望ましい消滅レベルを実現するために10〜20回繰り返さなくてはならず、その結果、非常に時間も費用もかかる。
別の変換方式では、高速中性子を使用して非核分裂性超ウラン元素を変換する。例えば、破砕標的に陽子を衝突させることによって発生する高速中性子を使用する。これらの高速スペクトルシステムは多数の中性子を発生させるが、その中性子の多くは、特に臨界未満のシステムで浪費される。さらに、これらの高速中性子は、燃料及び構造体に深刻な損傷を引き起こす可能性があり、変換装置の耐用年数が限定される。
上記の内容に照らし、本発明の目的は、多数の再処理工程を必要とすることなく比較的高い分解レベルを実現するために、核分裂性及び非核分裂性の超ウラン元素を変換するのに適切な装置を提供することである。本発明の別の目的は、熱中性子で核分裂性及び非核分裂性の超ウラン元素を効率的に変換するシステム及び方法を提供することである。本発明のさらに別の目的は、非核分裂性超ウラン元素を変換するのに核分裂超ウラン元素の核分裂中に放出された中性子を使用する、核分裂性及び非核分裂性の超ウラン元素を効率的に変換するシステム及び方法を提供することである。
本発明によれば、軽水炉などの原子炉からの使用済み燃料(すなわち放射性廃棄物)を変換するためのシステム及び方法は、その廃棄物を各成分に分離する工程を含む。本発明では、従来のUREXプロセスを使用して、使用済み燃料を、ウラン成分と、核分裂生成物成分と、駆動燃料成分と、変換燃料成分とを含む各成分に分離することができる。分離後、駆動燃料成分及び変換燃料成分を、熱中性子スペクトルを示す原子炉内に入れ、毒性のより少ない物質に変換する。一方、ウラン成分は、比較的非放射性で、変換せずに廃棄することができる。また核分裂生成物は、商用の熱原子炉内で、短寿命の無毒性形態に変換することができる。
プルトニウム239などの核分裂物質を含む駆動燃料は、第1の原子炉内で臨界的な自立型の熱中性子核分裂反応を開始するのに使用する。アメリシウム、プルトニウム、ネプツニウム、及びキュリウムのある特定の同位体のような非核分裂性物質を含む変換燃料は、駆動燃料の核分裂中に放出される中性子によって変換される。変換燃料は、安定な反応度フィードバックももたらし、原子炉が静的に安全であることを確実にするために重要な役割を果たす。このシステムは、駆動燃料の核分裂を促進させ、且つ駆動燃料による過剰な中性子の捕獲が減じられるように設計される。より具体的には、このシステムは、あるエネルギーバンド内の熱中性子に対する駆動燃料の暴露を最小限に抑えるように設計され、すなわちこの駆動燃料は、比較的大きい中性子捕獲断面と比較的小さい核分裂断面とを有するものである。ある実施例では、駆動燃料は、いわゆる自己遮蔽効果により中性子捕獲が最小限に抑えられるよう、比較的大きい直径(例えば約300μm)を有する球状粒子に形成される。
変換燃料は、少量の変換燃料の熱外中性子(すなわち熱中性子エネルギースペクトルの高エネルギー端にある熱中性子)への暴露を最小限にするために、直径が約150μmの直径を有する比較的小さく実質的に球状の粒子(又は希釈した250μm粒子)に形成される。これらの中性子は、いわゆる共鳴熱外領域で変換燃料原子と相互に作用し、捕獲後に核分裂する順序でこれら原子を破壊する。さらに、これらの粒子を黒鉛ブロック内に入れ、核分裂反応からの中性子を減速させる。第1の原子炉内では、駆動燃料の質量に対する黒鉛の質量の比が比較的高いものを使用して、駆動燃料において捕獲よりも核分裂を促進させる所望のエネルギーレベルまで、中性子を減速させる。
駆動燃料及び変換燃料は、第1の原子炉内に約3年間残ったままであり、反応した駆動燃料と変換燃料の3分の1が毎年取り出され、新鮮な燃料と交換される。第1の原子炉から除去した後の、反応後の駆動燃料は、約3分の1の超ウラン元素と、約3分の2の核分裂生成物とからなる。次いで反応後の駆動燃料中の超ウラン元素を、揮発性元素を加熱して蒸発させるベーキングプロセスを使用して、核分裂生成物から分離する。得られた核分裂生成物は、廃棄物処分場に送ることができ、また残された超ウラン元素は、UREX分離からの変換燃料と混合し、第1の原子炉に再導入して、さらに変換することができる。
次いで3年の滞留時間を経た後に第1の原子炉から除去された変換燃料を、第2の原子炉に導入してさらに変換する。第2の原子炉は、窓を有する封止可能な円筒状ハウジングを含み、その窓を陽子ビームが通過してハウジング内に入ることができるようになされている。破砕標的は、ハウジング内に且つ陽子ビーム経路に沿って位置決めする。それによって、陽子ビームがハウジングに入り破砕標的に衝突したときに、高速中性子が放出される。
変換燃料を含む黒鉛ブロックは、破砕標的から離れたハウジング内に位置決めされる。第2の原子炉では、変換燃料の質量に対する黒鉛の質量の比が比較的低いものを使用して、熱外中性子が変換燃料に到達することができるようにする。しかし、十分な黒鉛は、所望の変換の減速を実現するのに使用され、それに伴って、原子炉の構造及び設備に対する高速中性子による損傷が限定されるという効果がある。約4年という第2の原子炉内での滞留時間を経た後、反応した変換燃料をこの第2の原子炉から取り出し、廃棄物処分場に直接送る。変換燃料の球状粒子は、不透過性のセラミック材料で被覆され、それによって、反応した変換燃料を廃棄物処分場に長期にわたり閉じ込める。
本発明の新規な特徴並びに本発明自体は、その構造とその動作の両方に関し、同様の参照符号が同様の部分を指すものである添付図面から、添付の記述と併せて読むことによって最も良く理解されよう。
最初に図1を参照すると、熱中性子による変換を介して使用済み燃料12中の超ウラン元素の高レベルの消滅を実現するために、軽水炉(LWR)からの使用済み燃料集合体のような使用済み燃料12を処理するための方法11が示されている。図示されるように、従来のUREXプロセス14を使用して、使用済み燃料12を、ウラン成分16と核分裂生成物成分18と駆動燃料成分20と変換燃料成分22とを含む各成分に分離することができる。さらに詳細には、使用済み燃料12の約95%を構成するウラン成分16は比較的非放射性であり、変換せずに処理することができる。
図1にさらに示されるように、使用済み燃料12の約4%を構成する核分裂生成物成分18は、テクニシウム(使用済み燃料12の約0.1%を構成する)などの有毒な核分裂生成物24を含むが、このテクニシウムは照射されて(ブロック26参照)ルテニウム28を生成し、次いで梱包されて(ブロック30)廃棄物処分場32に送られる。望むなら、照射工程(ブロック26)は、商用原子炉内で燃焼性の毒としてテクニシウムを使用することにより、実現することができる。さらに図示するように、ヨウ素34(使用済み燃料12の約3.9%を構成する)を含むその他の核分裂生成物を梱包して(ブロック30)、廃棄物処分場32に送ることができる。
引き続き図1では、UREXプロセス14の後、使用済み燃料12の約0.9%を構成し且つプルトニウム239やネプツニウム237などの核分裂性同位体を含む駆動燃料成分20を、被覆駆動粒子に製作し(ブロック36)、次いでこれを使用して、臨界的な自立型熱中性子核分裂反応を第1の原子炉38で開始することがわかる。典型的な場合、駆動燃料成分20は、プルトニウム約95%及びネプツニウム約5%である。同様に、使用済み燃料12の約0.1%を構成し且つアメリシウムやキュリウム並びに駆動燃料から生ずるPu及びネプツニウムのある特定の同位体などのような非核分裂物質を含む変換燃料成分は、被覆変換粒子に製作され(ブロック40)、第1の原子炉38に導入されて、駆動燃料成分20の核分裂中に発生した中性子によって変換される。典型的な場合、変換燃料成分22は、プルトニウム約42%、アメリシウム39%、キュリウム16%、及びネプツニウム3%である。変換燃料成分22は、原子炉を制御するために安定な反応度フィードバックももたらす。
図2を参照すると、被覆駆動粒子が示されており、これを一般に符号42で示す。図示されるように、被覆駆動粒子42は、駆動燃料成分20から製作された、核心部の直径がdである駆動燃料核心部44を有する。さらに図示されるように、駆動燃料核心部44は、多孔質炭素層でよい緩衝層46を有する被覆で被覆される。機能的には、この緩衝層46は、核分裂の反動を弱め、核心部の膨張に順応する。さらにこれらの細孔は、核分裂ガス用の空隙を提供する。被覆は、内部熱分解炭素層48と、炭化ケイ素(SiC)層50と、外部熱分解炭素層52も含む。内部熱分解炭素層48は、照射中に炭化ケイ素層50を支持し、製造中にClが駆動燃料核心部44に結合するのを防止し、SiCを核分裂生成物及びCOから保護し、ガス状の核分裂生成物を維持する。炭化ケイ素層50は、主な耐力部材を構成し、長期貯蔵中にガス及び金属の核分裂生成物を保持する。外部熱分解炭素層52は、炭化ケイ素層50の構造的に支持し、圧縮成形するための結合表面を提供し、粒子中に、欠陥を持つ炭化ケイ素層50を有する粒子に核分裂生成物障壁をもたらす。
図3に示すように、被覆変換粒子が示されており、これを一般に符号54で示す。図示されるように、被覆変換粒子54は、変換燃料成分22から製作された、核心部の直径がdである変換燃料核心部56を有する。さらに図示するように。変換燃料核心部56は、緩衝層58と、内部熱分解炭素層60と、炭化ケイ素層62と、外部熱分解炭素層64とを有する被覆で被覆される。これらの層は、組成及び機能において、上述の被覆駆動粒子42で対応する層(すなわち緩衝層46、内部熱分解炭素層48、炭化ケイ素層50、及び外部熱分解炭素層52)と同様である。
図4は、被覆駆動粒子42及び被覆変換粒子54を製作するための製造プロセスを示す。より詳細には、被覆駆動粒子42を製作する場合、最初に、遊離硝酸が中和されるようHO及びNHを添加することによりブロス(broth)として硝酸Puの高濃度溶液(例えば600〜1100g Pu/l)を調製する。尿素を添加し、その溶液を10℃に冷却して、その時点でヘキサメチレンテトラアミン(HMTA)を添加することにより、濃度が約240〜260g Pu/lのブロス66を形成する。滴下カラム68のニードルオリフィスを通してブロス66をパルス送出することによって、液滴を生成し、その液滴を80℃の浴中で加熱してHMTAの分解からNHを放出しゲル化を引き起こすことによって、液滴をゲル化する(ゲル化球体70を生成する)。
引き続き図4では、ゲル化後に、洗浄カラム72a、bを使用して、希釈したNHOH中でゲル化球体70を洗浄することにより、構造を安定化し、残留する反応生成物及び有機物を除去する。洗浄カラム72bから、回転式乾燥機74を使用して、球体を200℃の飽和空気中で乾燥する。次に、この球体を、750℃の乾燥空気を使用してか焼炉76内でか焼する。か焼炉76から、焼結炉78内で、球体を1500〜1600℃の純粋なH中で焼結する。テーブル80及びスクリーン82を使用して、許容できない球体を廃棄する。ある実施例では、非球面度(すなわち最大直径と最小直径との比)が1.05未満になるよう制御する。許容可能な球体は駆動燃料核心部44を構成し、次いでこれを、流動床塗工機84、86、88を使用して被覆する。
図2及び図4を相互参照すると、炭化水素ガスを使用する流動床塗工機84を使用して、内部熱分解炭素層48を堆積できることがわかる。同様に、メチルトリクロロシランを使用する流動床塗工機86を使用して、炭化ケイ素層50を堆積することができ、炭化水素ガスを使用する流動床塗工機88を使用して、外部熱分解炭素層52を堆積することができる。被覆は、1つの塗工機のみ使用する連続プロセスで付着させてもよい。テーブル90、スクリーン92、及び浄化カラム94を使用して、許容可能なサイズ、密度、及び形状の被覆駆動粒子42を分離する。次いで許容可能な被覆駆動粒子42を使用して、円筒状の駆動燃料圧縮成形体96を調製する。より詳細には、被覆駆動粒子42を、熱可塑性又は熱硬化性マトリックスと共に圧縮成形プレス機98に配置し、その組合せを円筒状にプレスする。次いでこれらの円筒を浸炭炉100に入れ、その後、熱処理炉102に入れて、駆動燃料圧縮成形体96を生成する。圧縮成形体は、浸炭炉100と熱処理炉102の間で乾燥塩酸ガスで処理し、それによって圧縮成形体から超ウラン元素及びその他の不純物を除去してもよい。
引き続き図4を参照すると、次に駆動燃料圧縮成形体96を黒鉛ブロック104内に配置して、燃料要素106を調製することがわかる。図4及び5を相互参照すると、円筒形の穴108が六角形状の黒鉛ブロック104内に機械加工されて、そこに円筒形状の燃料圧縮成形体96が入っていることがわかる。図5に最も良く見られるように、例示的な燃料要素106は、この燃料要素106全体に均一に分布された、駆動燃料圧縮成形体96を入れる144個の穴を有するものが示されている。さらに、例示的な燃料要素106は、この燃料要素106全体に均一に分布された変換燃料圧縮成形体110を入れるための72個の穴と、この燃料要素106内にヘリウムなどの冷却剤を通すための108の冷却チャネル112とを含む。その他同様の穴の構成を、燃料要素106に使用できることを理解されたい。当業者なら、変換燃料圧縮成形体110は、上述の駆動燃料圧縮成形体96を調製する製造プロセスと同様に調製できることを理解されたい。
次いで駆動燃料圧縮成形体96及び変換燃料圧縮成形体110を入れた複数の燃料要素106を、変換のため図1に示す第1の原子炉38に入れる。本明細書で使用するように、本明細書における変換という用語及びその派生語は、生成物の核が、反応する物質の核とは異なる質量数又は異なる原子番号を有するように原子の核を変化させる任意のプロセスを意味するものとし、核分裂、捕獲、及び崩壊のプロセスであるがこれらに限定されないプロセスを含む。例えば、変換燃料成分中の非核分裂性同位体は、一般に、熱中性子を用い、最初に1回又は複数回の捕獲及び/又は崩壊プロセスを介して核分裂性同位体に変換し、その後、核分裂させることによって、分解することができる。
次に図6を参照すると、例示的な第1の原子炉38が示されている。方法11では、モジュラヘリウム反応炉(MHR)を第1の原子炉38として使用することができる。MHRでは、ヘリウムを反応容器内に循環させて、温度を調節し、その容器から熱を取り出す。次いで取り出した熱を使用して、例えば電気を生成することができる。ヘリウムを冷却剤として使用することは、中性子に対するヘリウムの透過性により有利である。さらに、ヘリウムは化学的に不活性であり、その結果、核及び化学冷却剤−燃料の相互作用が最小限に抑えられる。さらに、ヘリウムは気体状態であり続け、容易に計算され予測される信頼性ある冷却をもたらす。
次に図7を参照すると、燃料要素106を、中央の反射材114を取り囲んで実質的に環状の配置になるように、第1の原子炉38内に並べた状態がわかる。より詳細には、図示されるように、燃料要素106は、3つの実質的に環状のリング116、118、120になるよう並んでおり、各リング116、118、120は、36カラムの燃料要素106を含んでおり、各カラムは10個の燃料要素106のスタックを有する。
十分な量の核分裂物質が原子炉38には含まれており、それによって、自立型の臨界的な核分裂反応が開始される。方法11では、第1の原子炉38内の物質は、駆動燃料成分20(図1参照)の核分裂が促進するように、且つこの駆動燃料圧縮成分20によって捕獲された中性子が減少するように、構成される。より具体的には、第1の原子炉38は、あるエネルギーバンド内の熱中性子に対する駆動燃料成分20のいかなる暴露も最小限に抑えるように構成され、すなわち駆動燃料成分20中のPu239が比較的大きい中性子捕獲断面と比較的小さい核分裂断面とを有するようになされている。図8に最も良く見られるように、このエネルギーバンドは約0.2eVから約1.0eVに至る。
方法11のある実施例では、原子炉38内の物質は、約0.1eVから約0.2eVに至るエネルギーバンド内の熱中性子に対する駆動燃料成分20の暴露が最大限になるよう構成される。これを実現するため、駆動燃料成分20は、中性子捕獲が最小限に抑えられるように、約270μmから約320μmの間の比較的大きい駆動燃料核心部の直径d(図2参照)を有する球状粒子に形成される。問題のあるエネルギーバンド内の中性子(すなわち約0.2eVから約1.0eVの間の中性子)は、比較的大きい駆動燃料核心部44の表面に限定され、比較的大きい駆動燃料核心部44の残りは、約0.1eVから約0.2eVの範囲内のエネルギーを持つ中性子による核分裂が可能な状態である。
引き続き図7を参照すると、燃料要素106(図5に示す黒鉛ブロック104を含む)は、中央反射材114と外部反射材122との間に介在させた環状配列として配置されていることがわかる。黒鉛は、核分裂反応からの高速中性子を減速させる。機能的には黒鉛は、燃料、原子炉の構造、及び設備に対する高速中性子の損傷を減少させる。第1の原子炉38では、黒鉛の質量と燃料の質量との比が比較的高いもの(すなわち100:1より大きい)を使用して、これらの中性子が駆動燃料成分20に到達する前に、問題のあるエネルギーバンド内の中性子(すなわち約0.2eVから約1.0eVの間の中性子)を減速させる。さらに、Np237、Am241、及びPu240を含むがこれらに限定されない駆動燃料成分20及び変換燃料成分22(図1参照)中の非核分裂性超ウラン元素を使用して、第1の原子炉38における負の反応度フィードバックを保証し、Er167又はその他同様の寄生ポイズン(parasitic poison)に代わって可燃ポイズン/親物質として働いて燃焼を延ばすことができる。
次に図1及び7を相互参照すると、駆動燃料成分20及び変換燃料成分22は、第1の原子炉38内に約3年間、在り続ける。毎年、36カラムで高さ10ブロックの新鮮な(未反応の)燃料要素106がリング118に加えられ、リング118内に1年間存在していた一部反応済みの燃料要素106を、リング120に移す。また、リング120内に1年間存在していた一部反応済みの燃料要素106をリング116に移し、リング116内に1年間存在していた反応済みの燃料要素106を第1の原子炉38から取り出す。リング118からリング120に移す間、またリング120からリング116に移す間、燃料要素は軸方向に組み替えられる。より具体的には、各カラム0−1−2−3−4−5−6−7−8−9の燃料要素106は軸方向に組み替えられて、新たなカラム4−3−2−1−0−9−8−7−6−5となる。
次いで引き続き図1及び7を相互参照すると、第1の原子炉38のリング116から取り出された反応済みの燃料要素106からの反応済み駆動燃料124は、加熱して揮発性要素を蒸発させるベーキングプロセスを使用して、超ウラン元素128と核分裂生成物130に分離されることがわかる(ブロック126)。反応済み駆動燃料124は、一般に、約3分の1の超ウラン元素128と3分の2の核分裂生成物130からなると計算される。さらに図示するように、次いで核分裂生成物130を梱包して(ブロック30)、廃棄物処分場32に送ることができる。次いで超ウラン元素128を変換燃料成分22と混合して(ブロック40参照)、被覆変換粒子54(図3参照)を作製することができ、次いでこれを第1の原子炉38に導入して3年間滞留させる。
引き続き図1を参照すると、次いで3年間の滞留時間を経た後に第1の原子炉38から取り出した反応済み変換燃料132を、第2の原子炉134に導入して、さらに変換させる。反応済み変換燃料132の約5/8が超ウラン元素であり、残りは核分裂生成物になると計算される。
図9に示すように、第2の原子炉134は、窓138を有する封止可能な円筒状のハウジング136を含み、陽子ビーム140がこの窓138を通過してハウジング136に入ることが可能なものである。ある実施例で、ハウジング136は、適度な熱除去が可能となるように、長さと直径の比が大きくなるよう形成される。陽子ビーム140を発生させるため、粒子加速機などの陽子源142を設ける。約800MeVのエネルギー及び約10mAの電流を有する陽子ビーム140を放出することが可能な10MW陽子源142を使用することができる。陽子ビーム140の典型的なビーム形状は円錐形であり、陽子の動きに垂直な窓138での直径は約50cmである。ハウジング136は、封止可能で気密であり、主に高温鋼合金で構成されることが好ましい。破砕標的144は、陽子ビーム140と相互に作用することを目的として、ハウジング136の内部に位置決めされている。破砕標的144は、陽子ビーム140と破砕標的144との衝突に応答して高速中性子を放出する、タングステンなどの関連技術分野で知られている任意の物質で作製することができる。
第1の原子炉38のように(図6参照)、第2の原子炉134(図9に示す)は、ヘリウムを反応容器内に循環させて温度を調節し且つその容器から熱を抽出する、モジュラヘリウム反応炉(MHR)でよい。次いで抽出された熱を使用して、例えば電気を生成する。上述の利点の他、期待されるエネルギーを持つ陽子は、本質的にエネルギー損失なしでヘリウムガス中を数キロメートルにわたり移動することができるので、ヘリウムは、第2の原子炉134内で使用するのに特に適している。
次に図9及び10を相互参照すると、反応済み変換燃料132(図1参照)を含む六角形の燃料要素146は、破砕標的144を取り囲む環状配列として位置決めされることがわかる。第2の原子炉134で使用される燃料要素146は、第1の原子炉38で使用される上述の燃料要素106と同様である。さらに詳細には、燃料要素146は、反応済み変換燃料132を入れるために機械加工された穴と、ヘリウム冷却剤をブロック内に循環させるためのチャネルとを有する六角形の黒鉛ブロックからなる。
次に図10を参照すると、燃料要素146は、破砕標的144を取り囲む実質的に環状の配列として、第2の原子炉134内に並んでいることがわかる。中央反射材148が、破砕標的144と燃料要素146との間に介在し、外部反射材150が、この燃料要素146を取り囲む。さらに図示されるように、燃料要素146は、3つの環状リング152、154、156として並んでおり、各リング152、154、156は36カラムの燃料要素146を含み、各カラムは10個の燃料要素146のスタックを有する。
第2の原子炉134における核分裂物質の存在は、反応が臨界未満のままであることが確実になるよう制限される。方法11では、第2の原子炉134内の物質は、約1.0eVから約10.0eVのエネルギーバンド内(図8参照)の中性子による変換燃料成分22(図1参照)の変換を促進するように構成される。このエネルギーバンド内(すなわち約1.0eVから約10.0eV)の熱中性子を、本明細書では熱外中性子と呼ぶ。
これを実現するため、変換燃料成分22は、その変換燃料核心部の直径d(図2参照)が約130μmから約170μmの間にある比較的小さく実質的に球状の粒子になるよう形成して、変換燃料成分22の表面積を最大限にし、それによって熱外中性子を使用する変換を増大させる。あるいは、希釈した250μmの変換燃料核心部56(1つの核心部当たり、未希釈の150μmの核心部と同量の変換燃料成分22を有する)を使用して、粒子の製造可能性を高めつつ150μmの核心部と同じ効果を実現することができる。第1の原子炉38と第2の原子炉134とでは、いずれも同じ被覆変換粒子54(図3参照)を使用する。
引き続き図10を参照すると、燃料要素146(黒鉛ブロックを含む)は、中央反射材148と外部反射材150との間に介在する実質的に環状の配列として配置されることがわかる。第2の反射材134中の黒鉛は、破砕標的144からの高速中性子を減速させる。黒鉛の付随するある利益とは、原子炉の構造及び設備に対する高速中性子の損傷を防止することである。第2の原子炉134では黒鉛の質量と燃料の質量との比が比較的低いもの(すなわち10:1未満)を使用して、熱外中性子による変換燃料成分22の変換を増大させる。
引き続き図10を参照すると、第1の原子炉38からの反応済み変換燃料132は、約4年間、第2の原子炉134内に存在し続ける。1・(1/3)年ごとに、1つ又は複数の第1の原子炉38から得た反応済み変換燃料132を含む、10個の燃料要素146のスタックをそれぞれ有する36カラムの燃料要素146を、第2の原子炉134に追加する。方法11のある実施例で、第2の原子炉134は、4つの第1の原子炉38からの反応済み変換燃料132を受け取るように寸法決めされ、これら第1の原子炉38は、5つの大型軽水炉からの使用済み燃料全てを受け取るように寸法決めされる(すなわち第1の原子炉38のそれぞれは、1.25個の大型LWRからのほぼ全ての使用済み燃料を受け取るように寸法決めされる)。360の燃料要素146を、最初に第2の原子炉134のリング158に導入する。約1・(1/3)年間、リング156内に存在していた燃料要素146を、上述のように軸方向に組み替えてリング154に移す。約1・(1/3)年間、リング154内に存在していた燃料要素146を、軸方向に組み替えながらリング152に移し、約1・(1/3)年間、リング152内に存在していた燃料要素146を、第2の原子炉134から取り出す。第2の原子炉134から取り出した燃料要素146は、超ウラン元素を約1/8と、核分裂生成物を7/8含むと計算される。次いでこの物質を廃棄物処分場32に直接送る。変換燃料の球状粒子を、不透過性のセラミック物質で被覆し、それによって処理済みの変換燃料を廃棄物処分場32に閉じ込める。計算によれば、上述の方法11は、Pu239などの核分裂超ウラン元素の全て、及びLWR使用済み燃料中に存在する残留超ウラン元素の95%以上を消滅できることが示される。
本明細書において図示され且つ詳細に開示される、放射性廃棄物を分解するための特定のシステム及び方法は、本明細書で前に述べた目的を実現し且つ利点を得ることが十分可能であるが、それらは現時点で好ましい本発明の実施形態の単なる例示であり、添付の特許請求の範囲に記載される事項以外に本明細書に示す構成又は設計の詳細に限定するものではないことを理解すべきである。
軽水炉からの使用済み燃料を処理するための方法を示す、機能的ブロック図である。 被覆された駆動粒子の中心に沿った断面図である。 被覆された変換粒子の中心に沿った断面図である。 燃料要素を製作するためのプロセス図である。 図4の線5−5に沿って見られる燃料要素の断面図である。 臨界的な自立型核分裂反応を主導するためのモジュラヘリウム反応炉(MHR)を示す図である。 図6の線7−7に沿って見られる断面図である。 中性子エネルギーに対する、超ウラン元素廃棄物100原子の95%消滅による正味の中性子生成を示すグラフである。 臨界未満の加速機により推進される変換反応を進めるための、モジュラヘリウム反応炉(MHR)を示す図である。 図9の線10−10に沿って見られる断面図である。

Claims (21)

  1. 使用済み燃料を、少なくとも1種の核分裂性同位体を含む第1の成分と、少なくとも1種の非核分裂性超ウラン元素同位体を含む第2の成分とを含む、各成分に分離する工程と、
    前記分離した第1及び第2の成分を原子炉に配置する工程と、
    前記原子炉内で、臨界的な自立型核分裂反応を開始させて、前記第1の成分の少なくとも一部を変換し、反応した第1の成分及び反応した第2の成分を生成する工程と、
    前記反応した第1の成分を、少なくとも1種の非核分裂性超ウラン元素同位体を含む超ウラン元素画分を含む各画分に分離する工程と、
    前記超ウラン元素画分を前記原子炉に再導入して、さらに変換する工程と、
    前記反応した第2の成分を、破砕標的からある間隔を空けて位置決めする工程と、
    前記反応した第2の成分を、前記破砕標的からの中性子により変換する工程と
    を含む、原子炉からの使用済み燃料を変換するための方法。
  2. 前記第1の成分がプルトニウム239を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 約0.2eVから約1eVの間のエネルギー領域において前記プルトニウム239による中性子捕獲が最小限に抑えられるように、前記第1の成分を、約270μmから330μmの間の直径を有する実質的に球状の核心部に形成する工程をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記核心部をセラミックコーティングで被覆する工程をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 少なくとも1つの穴が形成された黒鉛ブロックを用意する工程と、
    前記被覆核心部を前記穴内に配置する工程と、
    前記ブロック及び前記被覆核心部を前記原子炉内に配置する工程と
    をさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 黒鉛中央反射材を前記原子炉内に配置する工程と、
    各ブロックに少なくとも1つの穴が形成されている複数の黒鉛ブロックを用意する工程と、
    前記被覆核心部を、前記ブロックのそれぞれの少なくとも1つの前記穴内に配置する工程と、
    前記ブロックを、前記黒鉛中央反射材を取り囲むように、実質的に環状の配置構成で前記原子炉内に位置決めする工程と
    をさらに含む、請求項4に記載の方法。
  7. 前記第2の成分が、核反応の安全な制御のために、反応度の安定な負の温度係数が提供されるように、超ウラン元素の非核分裂性同位体を含み、前記元素はプルトニウム、アメリシウム、キュリウム、及びネプツニウムからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  8. 約1.50μmの直径を有する、前記第2の成分の未希釈の核心部を調製するのに適量の前記第2の成分を用意する工程と、
    前記量の前記第2の成分を希釈して、約220μmから350μmの間の直径を有する実質的に球形の核心部を調製する工程と
    をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  9. 前記原子炉内の温度を調節するために、前記原子炉内にヘリウムを循環させる工程をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  10. 前記反応した第2の成分を前記破砕標的からの中性子により変換する当該工程が、
    粒子加速機を使用して陽子ビームを発生させる工程と、
    前記破砕標的に前記陽子が衝突して高速中性子が発生するように、前記陽子ビームの方向を定める工程と
    を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 臨界的な自立型核分裂反応を開始させて、第1の複数の高速中性子を生成する工程と、
    前記第1の複数の高速中性子を減速させて、第1の複数の熱中性子を生成する工程と、
    非核分裂性超ウラン元素の第1の部分を、前記第1の複数の熱中性子により変換する工程と、
    破砕標的に陽子ビームを衝突させて、第2の複数の高速中性子を発生させる工程と、
    前記第2の複数の高速中性子を減速させて、第2の複数の熱中性子を生成する工程と、
    非核分裂性超ウラン元素の第2の部分を、前記第2の複数の熱中性子により変換する工程と
    を含む、非核分裂性超ウラン元素を変換するための方法。
  12. 前記非核分裂性超ウラン元素の第2の部分を前記第2の複数の熱中性子により変換する当該工程が、前記非核分裂性超ウラン元素の第1の部分を前記第1の複数の熱中性子により変換する当該工程の後に実施される、請求項11に記載の方法。
  13. 臨界的な自立型核分裂反応を開始する工程が、使用済み核燃料から分離された核分裂性同位体を使用して実現される、請求項11に記載の方法。
  14. 前記非核分裂性超ウラン元素の第1の部分を変換する前記工程の前に、非核分裂性超ウラン元素をセラミックコーティングで被覆する工程と、
    前記被覆された非核分裂性超ウラン元素を、前記非核分裂性超ウラン元素の第2の部分を変換する前記工程の後に、永久廃棄物処分場に配置する工程と
    をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  15. 使用済み燃料を、少なくとも1種の核分裂性同位体を含む第1の成分と、少なくとも1種の非核分裂性超ウラン元素同位体を含む第2の成分とを含む、各成分に分離するための手段と、
    臨界的な自立型核分裂反応中、前記分離した第1及び第2の成分を収容するための第1の原子炉であって、前記反応が、前記第1の成分の少なくとも一部を変換し、反応した第1の成分及び反応した第2の成分を生成する第1の原子炉と、
    前記反応した第1の成分を、少なくとも1種の非核分裂性超ウラン元素同位体を含む超ウラン元素画分を含めた各画分に分離して、前記第1の原子炉内でさらに変換させるための手段と、
    前記反応した第2の成分を収容するための第2の原子炉と、
    前記第2の原子炉内に配置された破砕標的と、
    前記破砕標的と相互に作用する陽子ビームを発生させて、前記反応した第2の成分を、前記破砕標的からの中性子により変換するための手段と
    を含む、原子炉からの使用済み燃料を変換するためのシステム。
  16. 前記第1の原子炉が、前記核分裂反応からの中性子を減速させるある質量の黒鉛を含み、前記原子炉内の前記黒鉛の質量と前記第1の成分の質量との比が100:1よりも大きい、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記第2の原子炉が、前記破砕標的からの中性子を減速させるある質量の黒鉛を含み、前記原子炉内の前記黒鉛の質量と前記反応した第2の成分の質量との比が10:1未満である、請求項15に記載のシステム。
  18. 前記第1の成分がプルトニウム239を含む、請求項15に記載のシステム。
  19. 0.2eVから1eVのエネルギー範囲内での前記プルトニウム239による中性子捕獲が最小限に抑えられるように、前記第1の成分を、約270μmから330μmの間の直径を有する実質的に球状の核心部として形成する、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記核心部が炭化ケイ素のコーティングで被覆される、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記第2の成分が、プルトニウム、アメリシウム、キュリウム、及びネプツニウムからなる群から選択された超ウラン元素の非核分裂性同位体を含む、請求項15に記載のシステム。
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