JP2006510491A - 鋳造機の中へ供給される溶融金属を電磁的に圧送し、遮断し、計量するための到達磁界を有している永久磁石の使用方法 - Google Patents

鋳造機の中へ供給される溶融金属を電磁的に圧送し、遮断し、計量するための到達磁界を有している永久磁石の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鋳造装置への溶融金属の流れを圧送、遮断または減速によって正確にかつ迅速に制御する方法を提供する。
【解決手段】単向性磁界における電流に関するファラデー−アンペールの原理が、用いられ、ネオジム又はこれに類似の高エネルギー希土類元素材料からなる永久磁石により到達磁気がもたらされる。新磁石は、通常立方体として示されるが経済的に適したものより何倍も大きい非磁性間隙にわたる極めて強い単向性磁界Bを発生させる様々な強力構成体に配置される。間隙には溶融金属の流れを加圧しかつ移動させるための導管が収容され、互いに同一である複数の鋳物を作るために制御された断続的な溶融金属の所定流が、互いに同一である一組の個々の鋳型へ供給される。冶金用バルブの操作の必要性又は冶金炉に関する高価な傾斜機構の必要性が除去される。重力による流入を可能にするには低すぎる既存の炉は本発明の実施形態により利用可能になる。

Description

本発明は、金属の鋳造の分野に関するものであり、とりわけ、鋳造によって、例えば連続鋳造機によって金属物品を製造する際における溶融金属の電磁的移送に関するものである。本発明は、また、例えば、測定され、計量され、制御され、かつ/または前もって定められた量の溶融金属を、実質的に同一である一連または一組の鋳物を作るための一連の同一鋳型が含まれている鋳造装置の中へ周期的に移送することによって、金属物品を製造する際における溶融金属の電磁的移送に関するものである。本発明を具体化するための新規な方法、システムおよび装置には、溶融金属の流れを電磁的に移送し、遮断し、測定しかつ制御するための到達磁界を有している永久磁石が使用される。
商用量の溶融金属の制御流に関する要望は、供給過剰かまたは供給不足かのいずれかを防止するために、さまざまな種類の鋳造装置における金属の鋳造において重要なものである。例えば、連続的な制御流は、溶融金属の流速をその溶融金属を連続状に供給する鋳造装置または鋳造機の速度に一致させるためには有利である。従来技術では、高価な傾注炉、樋、およびサーボ機構により制御されたストッパーロッドが使用されている。しかしながら、従来技術では制御信号への反応が比較的遅く、そのためにメンテナンスはコストが高い。さらにまた、連続鋳造操作のそれぞれの停止には、より多量の溶融金属の投棄および再溶融が伴うかもしれない。
米国特許第5,377,961号においてSmithらは、回路基板の上にはんだの小滴を噴出するための装置を開示した。彼らの装置は、19世紀の初期に遡るMichael FaradayとAndre−Marie Ampereの原理に基づいて、操作された。誘導起電力に関するファラデーの3次元3本指の法則は、発電機ローターの巻線においてもまた、よい例となっている。この原理は、また、アンペール−ローレンツ(Ampere−Lorentz)の法則としても知られている。
米国特許第5377961号
エル.アール.ブレーク(L.R.Blake)氏とディー.エー.ワット(D.A.Watt)氏とは、先に言及した彼らの別々の論文において、原子炉の炉心を通る冷却液としての溶融ナトリウムまたは溶融カリウムを圧送するために使用される同様な原理のポンプについて説明している。これらのポンプでは、電磁石は、きわめて大きく、高価で、また、おびただしい電流が必要であった。そのようなきわめて軽い液体金属を1分当り2,000ガロン圧送するために、およそ100,000アンペアが必要であった(ワット氏の前記論文の第98ページおよび第95ページ)。
米国特許第5,009,399号においてバイコブスキー(Bykhovsky)氏らは、ファラデーの法則を用いた。彼らの加圧帯域は、溶融金属が渦を巻きやすくする、円盤状で軸方向に薄い円筒空洞であった。可動部品のない電磁「ソレノイド」が、その円筒空洞の薄い範囲を通る単向性磁気の供給源であった。
電磁石および普通の永久磁石が、それらの磁気回路に配されたたとえ小さい非磁性間隙であってもその障害物によって、それらの磁束密度を激減させた。
本発明を具体化するための本発明者の方法、システムおよび装置は、加圧用導管を通して溶融金属の実質量の流れを電磁的に推進し、移送し、遮断し、測定しかつ/または制御するために適用することができる。このような溶融金属の流れは、適切な任意の鋳造装置へ向けるかまたはその中へ入れることができ、例えば、連続する制御流を図1および図1Aに例示的に示されたような連続鋳造機の中へ入れることができる。また、たとえば、このような流れは、測定され、計量され、制御されかつ/または前もって定められた溶融金属の量を、一連または一組の同一鋳物を製造するための一連の同一鋳型が含まれている適切な鋳造装置の中へ周期的に移送するものであってもよい。
ファラデー−アンペールの原理は、電気的エネルギーがポンプとして最も特徴的に使用するための機械的エネルギーに変換されるモーターモードにおいて用いられる。この操作モードは、ブレーキまたはスロットルとして作用するために、簡単に逆転させることができる。
磁気回路の中における大きい間隙を塞ぐために不可欠な磁気励起を獲得する電磁石の法外なコストおよび並外れた体積は、例えばネオジムのような希土類元素を含んでいる磁性材料からなる高エネルギー永久「新磁石」を使用することによって、回避される。本発明者が計算したところによると、希土類元素含有高エネルギー永久新磁石の最も有効な形態と等価の性能がある電磁石の最も有効な形態のコイル自体、つまりマグネットワイヤー巻線は、その新磁石によって占められた体積の約130倍を占めるであろう。さらにまた、この新磁石が廃熱を発生しないのに対し、電磁石は、その巻線の電気抵抗を通過する大電流のためにかなりの熱を発生するであろう。
示されかつ説明されたように特定形態の組立体の中に位置決めされ、方位付けられかつ配置されたこの新磁石の「到達」性能によって、溶融金属の商用量の流れを、初めて経済的に実現することができるよう正確に制御することができる。このような正確な制御によって、溶融金属流の始動、停止または調整がほとんど瞬時に可能になる。可動部品はまったく存在していない。溶融金属流の区域は、不活性雰囲気によって包囲されるかあるいは保護されており、したがって、この溶融金属流は、その雰囲気との乱流状接触および腐食性接触が回避される。
この方法、システムおよび装置には電磁流量計が含まれていてもよい。この流量計は、機械的エネルギーが電気的エネルギーに変換される発電モードにおいてファラデーの原理を用いる。したがって、電気的センサーの出力は、溶融金属の速度を示しており、また、圧送力を制御するために用いることができる。
図面において、符号Bの付された白抜き矢印は、単向性磁束の軸を有しているきわめて強い磁界を表している。符号の付けられた白抜き矢印は、いくつかの図において「+」から「−」へ流れていることが示された直流の軸を表している。符号Mの付された白抜き矢印は、圧送モードにおける溶融金属流の方向を表しており、また、白抜き矢印Pは、凍結製品の移動を表している。
対応している参照符号と参照文字とは、さまざまな図において対応している要素、部材および/または構成要素を表示している。
説明された電磁ポンプ32,32G(図2、図4)の目的は、鋳型または鋳造機へ向かうかまたはこれらの中へ移動する溶融金属の流れを促しあるいは抑制することである。
本発明の実施形態は、例えば、ベルト型連続鋳造機30(図1)または30’(図1A)とともに用いられるのが好都合である。このような機械は、連続鋳造の分野において知られており、1つ以上の可撓性エンドレスベルト22または22’,24または24’を可動鋳型空洞Cの壁面として利用している。このような鋳造用ベルトは、可動であり、終わりが無く、薄く、可撓性があり、熱伝導性があり、さらに、普通は水によって液体冷却される。2つのベルトを使用する機械では、上部鋳造ベルト22または22’が上部運び台UまたはU’の周りに回転し、下部鋳造ベルト24または24’が下部運び台LまたはL’の周りに回転する。これら2つのベルトは、矢印34で表されたように楕円経路の周りを同期して回転し、溶融金属は、新たに生じる鋳物製品Pを形成するために、これら2つの回転鋳造ベルト同士の間に形成された可動鋳型空洞Cにおいて、それら同士の間で凝固する。
連続鋳造機の分野で知られたように、横方向に間隔を置いて配置された一対の縁部囲い枠25(図1および図1Aでは一方だけが見える)もまた回転し、さらに自由回転ローラー23によって適切に案内される。これらの縁部囲い枠によって、間隔を置いて配置された一対の可動鋳型空洞Cの側面が画定されている。
例示的な1つの実施形態として、溶解炉ないし均熱炉28(図1、図1A)の中に供給された溶融金属Mは、自己加熱手段(図示略)が設けられていている又は設けられていない電磁ポンプ32(図1、図1A、図2、図3、図3A)の中へ流入する。この電磁ポンプ32は、ポンプを満たすことに留意することなく炉28から所望の高さまで排液することができるように、溶融金属の液面29よりも低い高さにある。内部断熱管36によって金属Mが鋳造機30へ向かって上方へ搬送される。図1では、金属Mは、連続鋳造機30の上流入口端部42の中へ流入する金属を分散させるためのタンディッシュすなわち分散器38の中に向かって、上方へ圧送される。
溶融金属Mを電磁ポンプ32によって鋳造機30’の中へ送り込むための、本発明における別の例示的実施形態が、図1Aに示されており、ここで、図1の内部断熱管36は、短く、またL字形の管36’を形成するために曲がっている。上方へ圧送された溶融金属Mは、1つ(またはそれ以上)の自由で無制限の放物線状経路の中において、適度に不活性な環境雰囲気31を通って移動する1つ以上の非拘束ジェット噴流27の形態で上方へ動かされる。この噴流(これらの噴流)27は、それらの放物線状経路の最高点Vをわずかに越える位置で、最終的に溶融金属の開放貯留槽40の中へ注入される。図1Aにおいて、開放貯留槽40は、上部運び台U’を下部運び台L’に対していくぶん下流側に位置決めすることによって設けられている。上方へ圧送しかつ開放貯留槽の中へ27(図1A)を注入するこのジェット噴流法には、高溶融温度の金属が注入されるときに耐火性導管36または36’がもろく砕けやすくなる場合において汚染されるのを防止する利点がある。それゆえ、可動鋳型空洞Cおよび製品Pの中における溶融金属Mの汚染源が排除される。ジェット噴流27によって上方へ動かされ始める耐熱性材料の砕けやすい粒子または薄片が、拘束されていない流れが前記最高点Vに到達する前に、自由落下するか、その流れから分かれる。
一般設計考慮事項 大量の溶融金属の流れを促しまたは制御するための本発明者の装置32(図2)および32G(図4)は、そのモーターモードではファラデー−アンペールの原理に従って稼働して、圧力導管48(図2)または48G(図4)の通路43における溶融金属の電気的エネルギーを機械的運動エネルギーに変換する。この装置32または32Gは、最も特徴的にはポンプであるが、それは、電気的に容易に可逆的なものであるので、ブレーキまたはスロットルとして、または反対方向圧送のために使用することができる。
間隙44または44Gは、磁性材料の経済性のためと磁気漏洩を最小限にするためとの両方の理由で、できるだけ小さくすべきである。現在までの本発明者の実験目的については、約38mm(約1.5インチ)の間隙44(図2A、図3および図3A)および間隙44G(図11)が、実現可能であり、功を奏している。これらの間隙44および44Gには、非磁性材料が含まれており、また、これらの間隙は、後で説明される一対の磁極同士の間に位置している。巨大な電磁石はたいてい、61(図2)で鎖線によって示された2ループ型磁気回路におけるような間隙44をまたぐために、または61G(図4)で鎖線によって示された1ループ型磁気回路におけるような間隙44Gをまたぐために必要とされるであろう。そのような巨大な電磁石は、示されたようなさまざまな特定の強力な形態の中に配置されかつ組み立てられた、本発明者が「新磁石」(図2、図7、図8、図9、図10、図11、図17)とも称する永久「到達」磁石56を使用することによって、回避される。これらの磁石56は、例えばネオジムまたはサマリウムのような「希土類」化学元素が含まれている永久磁性材料からなっている。「希土類」元素とは、57から71までの原子番号の付けられた化学元素のランタニド系元素の1ついう。このような永久新磁石材料の望ましい好適な諸特性は、以下でさらに詳しく説明する。
要約すると、このような「到達」永久磁石は、この明細書では「新磁石」とも称されるが、それらがもたらす磁気の強さに関して、また、それらの磁界Bを比較的広い空隙、空間間隙、または非磁性の間隙、すなわち、非強磁性材料の間隙にわたって到達させる独特のエネルギー性能に関して顕著であり、そのような間隙にわたって広がる強度の磁界Bをさらにもたらす。それらの到達性能は、非磁性材料の1つ以上の間隙が備わっている磁気回路における普通の磁石の作用に対してきわめて優れている。(この明細書では、常磁性材料が非磁性材料として扱われる。)
本発明者のこの好適な新磁石の別の説明および定義は以下で示す。
本発明の第1実施形態の構成 本発明の第1実施形態は、図2、図2A、図3および図3Aにおいて、電磁ポンプ32の形態で示されている。このポンプは、約38mm(約1.5インチ)の非磁性間隙44にわたって広がっている約26平方センチメートル(約4平方インチ)の区域を通して約7,000〜7,500ガウス(約0.7〜0.75テスラ)の磁束密度を及ぼすことができる。ポンプ32の中心部は、通路43が備わっている、まっすぐな薄壁状加圧用導管48である。この加圧用導管48は、例えば、その作用区域50を通じて細くてまっすぐな実質的に一定断面の通路43が備わっている、比較的薄壁状かつ平坦状であるのが好ましい。通路43は、約5.5mm(約0.22インチ)の高さ67(図3)と約51mm(約2インチ)の幅66(図3A)とがあるように示されている。したがって、通路43には、約2.8平方センチメートル(約0.44平方インチ)の断面積がある。加圧用導管48は、ここでは水平なものとして描かれているが、この装置32,50の任意の方位で作用することができる。導管48は、管36(図1)を通って移動する溶融金属Mの熱、腐食および浸食に堪える非磁性材料からなっている。より低い溶融点の金属を圧送するためには、ケイ酸カルシウムが適しており、また、導管48を形成するためには、オーステナイト系ステンレス鋼のような非磁性金属が適している。
加圧用導管48には、磁束密度Bを有している磁束54(図3A)の単向性磁界の通路に配された圧送用通路43が備わっている。この磁界54は、平坦な作用区域50の狭い(薄い)範囲を通って垂直に向いている。このポンプ32では、その磁界は2対の新磁石56によって供給されるが、これらの新磁石のそれぞれは、この実施形態では、例えば一辺が約51mm(約2インチ)の長さを示す立方体である。磁極部58が備わっている第1対の磁石56は、間隙44の上方に示されている(図2A、図3および図3A)。この間隙44は、単向性磁束54の軸Bに対して平行な方向において測定されるように示されている(図3A)。磁極部58が備わっている第2対の新磁石56は、間隙44の下方に示されている。これらの先細の磁極部58は、後でいっそう詳しく説明する例えば機械鋼のような鉄軟磁性(強磁性)材料から形成されている。それぞれの磁石対は、図2Aにおけるようなねじ52によってフレーム60に固定された、例えばアルミニウムのような適切な非磁性材料から形成された四方型のシェルまたはジャケット59によって、その磁極部58とともに保持されている。これら2つのシェル59は、第1対および第2対の新磁石56をそれらのそれぞれの先細磁極部58とともにそれぞれしっくりと抱持するように構成されている。磁極部58のそれぞれの側面における傾斜面は、より大きい収束角によって漏洩磁束の望ましくない増大が引き起こされるため、この磁極部の長手軸に対して約30°の角度よりも大きくならないように保たれている。磁極部58の2つだけの側面における約30°の収束角が図2に示されている。
通常は長方形である第1鉄軟磁性(強磁性)フレーム60は、これらの新磁石組立体を取り囲むとともに、2つのループが備わりこれらがともに間隙44にわたって広がっている磁気回路61を形成する。例えば約0.2重量パーセントの炭素を含有している機械鋼は、磁気的に「軟質の」もの、すなわち、強磁性のものであって、磁極部58およびフレーム60を作るために適している。機械鋼は例えば、2ループ型磁気回路61における1つのループに含まれているブリッジ片62の製造にもまた適している。ブリッジ片62は、このポンプ装置32の全体から加圧用導管48,50を取り外すことができるように、ボルト64によって取り外し可能に締め付け固定されている。
上部および下部の磁極部58にはそれぞれ、上部および下部の磁極面87が備わっている(図2A)。これらの磁極面は、間隔を置いた平行関係に配置されているとともに、非磁性間隙44を画定している。これら上部および下部の平行な平坦磁極面は、正方形であって、一辺の長さが約51mm(約2インチ)であり、それによって、それぞれに約27平方センチメートル(約4平方インチ)の磁極面面積が備わっている。これらの磁極面は、導管48の平坦な作用区域50(図3および図3A)の上部および下部の平行な平坦面にぴったり接するとともにしっくりと嵌合する。上部および下部の磁極面87の磁気極性はそれぞれ、北(N)および南(S)である。
上述したように、平行で平坦なこれらの磁極面同士の間における垂直方向の空間によって、2ループ型磁気回路61の中に非磁性間隙44(図2A、図3および図3A)が確立される。約38mm(約1.5インチ)の間隙は、作用区域50の上部平行平坦面と下部平行平坦面との間の垂直距離と実質的に同じである。
図2に示されたように、強磁性フレーム60には、ボルト63によって上部横軸部材60bおよび下部横軸部材60cにそれぞれ取り外し可能に締め付け固定された細長い直立部材60aが含まれている。これらの横軸部材は、他のボルト63によって、上部直立部材60’および下部直立部材60”に、これら同士の間隔にわたってボルト止めされたブリッジ片62とともに、それぞれ取り外し可能に締め付け固定されている。
図3Aでは、垂直磁界Bの磁束線が、複数の十字54によって、断面に表されている。これらの十字によって、磁束54のパターン(分布)が表されている。
これらの十字55によって、磁束パターン54の弱い余白部が表されている。直流電力は溶融金属を横断するように低電位で発生する。図3では、この電流は、大きい極性符号のプラス(+)とマイナス(−)とで方向が表されている。この直流は、加圧用導管48の電気的非伝導性平坦部50における溶融金属を通り、かつ、その流路43の約5.5mm(約0.22インチ)の狭い垂直寸法67の内部においてその流路43にわたって、かつ、約51mm(約2インチ)の広い寸法66にわたって、流れる。この電流は、それぞれに電気接続柱51(図3および図3A)がある2つの長形電極68(図3A)によって、溶融金属へ送られる。
この直流の大きさ(アンペア数)は、圧送用流量を制御するために適切に制御される。電流が増大すると流量が増大し、逆の場合も同じである。電流が逆流すると、圧送の方向が逆転するので、溶融金属の流れが逆転する。
この電流は加圧用導管48の内側で、金属Mの流れの方向と磁界Bの方向との両方に対して直角に溶融金属Mを横切る。電極68の溶融金属接触部分は、向かいあった導管48の狭い両側面にある長形孔57の中に挿入されている。電極68の外側部分は、向かいの導管48の狭い両側面壁に搭載されている取り外し可能な2つのH字状電極保持体47における長形ソケット69の中に取り込まれている。これらの保持体47は、非導電性で非磁性であり、また、保持体におけるねじ穴49’と導管48におけるねじ逃げ穴49”とにねじ合うねじ49によって、導管48に固定されている。
電極68は、例えば黒鉛のような炭素質材料から作られているのが好ましい。圧送される溶融金属とは化学的に異なっている金属の電極68は、電気分解作用によって速く溶解しがちであろう。圧送された金属と同じ金属からなる電極は、電気分解による溶解を受けない。内部冷却通路のある金属電極68は、鎖線輪郭で示された管類46(図2)とそのような内部通路に連通するニップル53とを通って流れる水のような循環冷却液によって、冷却することができる。この冷却によって、金属電極68の溶解が防止されるだけでなく、溶融金属からの凝固した保護キャップをそれぞれの電極の露出面上に凍結をもたらすこともできる。加圧用導管48が、例えばオーステナイト系ステンレス鋼のような適切な電気伝導性非磁性金属から形成されていると、直流横流をもたらすのと同じ電源を用いて電気抵抗加熱作用でその加圧用導管を予熱し、それによって、始動時点での凍結を防止することができる。加圧用導管48についてこのような金属を使用すると、金属電極68を前記導管の外側まで溶接しまたはロウ付けすることができるとともに、その壁面をまったく貫通しなくすることができる。
作動中は、加圧用導管48,50の流路に沿った安定した圧送用圧力が存在する。電流の突然の逆転によって、圧力の方向が直ちに逆転する。この逆転は、例えば、連続状に適切に配置され次いで溶融金属のそれぞれの同一充填を受けるために静止状に保持される一連の同一可動鋳型の中で互いに同一である一連の別物体を作るための溶融金属流の反復的な始動および停止の際に、金属の流れを減速したりあるいは急停止させたりするのに有用である。
本発明における別の実施形態は、例えば増強型電磁ポンプとして示されている。この増強型ポンプ32G(図4)は、図7〜図11に示されたような5個集中型磁石構造体80Nにおける永久新磁石56のx−y−z組立体を用いる点で、ポンプ32とは異なっている。類似しているが逆さになった別の5個集中型組立体80Sは後に説明される。これらの集中型組立体80Nおよび80Sによって、磁束密度B’は、ポンプ32の場合のそれを上回って、約100パーセントまで増大される。これらは、それによって、圧送用通路43Gが備わっている加圧用導体48Gに配置された非磁性間隙44G(図11)にわたって、約14,000〜約15,000ガウス(約1.4〜約1.5テスラ)の増大磁束密度B’を発揮する。
加圧用導管48G(図4、図5および図6)の中央部分には平坦な作用区域50Gが備わっている。この平坦な作用区域50Gは、前記の平坦な作用区域50(図3および図3A)に比べて長いものであり、それによって、それぞれの磁極部86に接している10個の協働新磁石56(5個ずつがそれらのそれぞれの集中型組立体80Nおよび80Sの中にある)を、平坦区域50Gに対して導管48Gに適切に隣接するように配置することができる。この導管には、比較的薄い壁厚であって平坦であるのが好ましい狭い通路43があり、この通路は例えば、高さ67G(図4)が約8mm(約0.315インチ)であって、幅66(図4)が約51mm(約2インチ)である、狭くて真っ直ぐな実質的に一定の断面形状をしている。したがって、通路43は4平方センチメートル(約0.63平方インチ)の断面積を有している。導管48Gは、ここでは水平なものとして描かれているが、装置32G,48Gの任意の方位を用いることができる。磁界B’の増強された磁束54Gは、平坦な作用区域50Gの薄い範囲を通って垂直に向けられている。図5では、磁界B’の磁束線54Gのパターン(分布)は、複数の小さい十字によって断面に表されている。これらの十字55によって、磁束54Gの弱い余白部が表されている。
先に、本発明を具体化するための装置は水平に対して任意の好都合な方向に向けられた溶融金属のための通路43で実現することができる、ということを説明した。いくつかの図においては、図示の便宜上、溶融金属通路43の水平な方位が示されている。
図7〜図10には、中心に置かれた強磁性磁極部86とともに集中的構造に配置された5個の立方体状の永久新磁石56の組立体80Nが示されている。図7は相互に直交するx−x軸、y−y軸およびz−z軸を示しており、z−z軸は図の明瞭さのために垂直に方位付けられている、という点に留意すべきである。中央の磁極部86は、ほとんど立方体であるが、この組立体80Nから下方へ突出する北磁極87を設けるために、z−z軸方向にいくらか細長い。したがって、この磁極部86の北磁極性正方形面87は、加圧用導管48Gの作用区域50Gに平らに接してかつしっくりと納まっている。技術的に言えば、磁極部86は、正方形上部端面と正方形下部端面と4つの長方形側面とを有している平行六面体の直方体である。その磁界がz−z軸に一致している上部の立方体新磁石56は、磁極部86の正方形上部端面に平らに接して納まっている。その正方形北磁極下面は、大きさと形状とが、接触している磁極部86の正方形上面と一致している。
x−x軸と磁気的に一致している2個の立方体状新磁石56にはそれぞれ、磁極部86の両側面に平らに接して納まっている北磁極面がある。これらの北磁極面はそれぞれ、磁極部86の側壁面と幅が一致しており、それらの上面はその磁極部の上面と面一にされている。他の2個の立方体状新磁石56は、y−y軸と磁気的に一致している。それらの北磁極面は、磁極部86における他の2つの対向面に平らに接して納まっている。これらの北磁極面はそれぞれ、磁極部86の側壁面と幅が一致しており、それらの上面はその磁極部の上面と面一にされている。
この構成体における起磁力の北磁極側半分は、5個の新磁石56(図7〜図11、さらに図4)が組み立てられた5個集中型配列体80Nによって供給される。この組立体80Nは、片持ち型強磁性C字形フレーム60Gの内部に配置されている(図4)。このフレーム60Gは、磁気的に軟質の、すなわち強磁性の機械鋼(約2重量パーセントの炭素含有量)から作られており、また、このフレームによって磁気回路61Gが確立されている。図4におけるC字形フレーム60Gの左側面は開放されていて、加圧用導管48Gをその関連構成要素とともに容易に取り外すことができるようになっている。
このC字形フレーム60Gには、長形の直立部材71が含まれており、この直立部材には、その上端に固定された調節用肩ブロック82が備わっている。この肩ブロックを貫通して、止めナット78を有する締め付け調節ねじ83がねじ止めされており、取り外し可能な上部締め付け部材82が後に説明される上部強磁性ポット88の上面に確実に押し付けられるようになっている。直立部材71の下端に固定された長形の足部材81が、後に説明される強磁性下部ポット88の下側に延びている。
図7には、先に説明したように、5個の新磁石56がそれらの磁極部86と組み立てられて示されている。不活性充填用ブロック84(図9および図10)は、図の明瞭さのために図7および図8では省略されている。これらの不活性充填用ブロックは、新磁石56と同じ大きさの立方体であり、例えばアルミニウム(Al)から構成されている。明確な図示のために、図9および図10における12個の充填用ブロック84は破線によって示されている。
図9から、この集中型磁石組立体80Nは事実上2つの層からなっていることがわかる。上側の層には、8個の不活性立方体84によって囲まれた1個の新磁石立方体56が含まれている。図10では、下側の層には4個の新磁石立方体56と4個の不活性立方体84とによって囲まれた中央磁極部86が含まれている、ということがわかる。前記新磁石は、上述のとおり、中央磁極部86の4側面に隣接している。これら4個の立方体は、その磁極部における4つの垂直稜に隣接している。したがって、18個の構成要素によって組立体80Nが構成されている。
この構成体における起磁力の南磁極側半分は、図11に示された集中型磁石組立体80Sによって供給される。この組立体80Sは北磁極側組立体80Nと実質的に同じであるが、組立体80Sは、図11に見られるものからひっくり返っているため、その磁極部86は、組立体80Sの上側層にあり、その南磁極面87のために上側層の上方へ突出して、導管48Gの下部作用面50G(図11)に平らに接してかつしっくりと納まっている。また、組立体80Sにおける5個の新磁石にはそれぞれ、南磁極部86に接触している南磁極面がある。
配列体80Nおよび80Sはそれぞれ、例えば機械鋼の板材から作られた、磁気的に軟質である鉄製の上部および下部のポットすなわち包囲体または保持体88(図4、図11)によって、拘束されている。これらのポット88は、フレーム60Gからの磁気回路61Gからこの集中型組立体における5個の新磁石56の外面まで続いている。これらのポット88は、それらの磁極部86に接する磁極面に対向している新磁石56の磁極面に接している。磁気回路61Gの部分を設けるのに加えて、これらのポット88は、それらの強い相互磁気反発力に抗して、拘束新磁石を物理的に保持している。これらのポット88は、磁束が適切に導かれるのであれば、どこでも閉じられている必要がない。
保持体47(図6)における長形ソケット69に取り込まれた長形電極68と、冷却液管類46(図4)の備わった冷却用接続体53とは、ポンプ32に関して先に説明されたそれらと類似している。溶融金属を貫くそれらの対向電極68(図6では1つだけが見える)によって、プラス符号およびマイナス符号で表された方向に直流が発生する。電流は、非磁性加圧用導管48Gの作用区域50Gの広い範囲66(図4および図6)にわたって、約8mm(約0.315インチ)の狭い垂直範囲67Gの中を流れる(図4および図11)。
例えばアルミニウムから作られた非磁性の熱伝導性冷却用パンケーキ状セル74(図11、図12および図13)が、磁石配列体80Nと加圧用導管48Gとの間に挿入されている。別のこのような冷却用セル74が、磁石配列体80Sに関して同じように挿入されている。積層されたそれぞれの冷却用セル74には、管類72およびニップル73(図12)を通って流れる液体冷却剤が供給されて、通路43Gにおける溶融金属の近傍の熱から新磁石56が保護される。水のような冷却剤が通路76を通ってそれぞれのプレート77へ流れ込み、希土類元素からなる新磁石56が充分に冷却されて、それらの磁気が失われないようにされる。例えばアルミニウムから作られた、通路76を被覆するための非磁性熱伝導の薄いプレート75が存在している。被覆プレート75のそれぞれは、その隣接プレート77に接着されかつ密封止されている。
新磁石材料 新磁石56についての現在最も好ましい本発明者の磁性材料は、総称的にネオジム−鉄−ホウ素、すなわちNd−Fe−Bとして知られ、普通はNdFeBで記載される、鉄(Fe)、ネオジム(Nd)およびホウ素(B)の3要素(3元)化合物に基づくものである。NdFeBが含有されている永久磁石は商業的に入手することができる。NdFeBを含有しているこれらの永久到達新磁石によって、約25〜約35MGOe(メガ−ガウス−エールステッド)の範囲にある最大エネルギー積が示される。
本発明者の想像するところでは、将来は、例えば、鉄−サマリウム−ニトリドのような3元化合物のような他の到達永久磁石材料および、前記範囲内と前期範囲外とにおける最大エネルギー積MGOeを有しているとともに図14に示されたものと同様なB−H特性を有しており、さらに本発明の実施形態に用いるのに適している未知の3元化合物永久磁石材料が、商業的に入手することができるようになるであろう。さらに、前記範囲内と前期範囲外とにおける最大エネルギー積MGOeを有しているとともに、本発明の実施形態に用いるのに適しているB−H特性を有している未知の4要素(4元)永久磁石材料もまた、商業的に入手することができるようになるであろう。
図14において、ループ100(象限iにおけるもの)の右端点102の高さが、本発明者の発明の実施形態で用いるための適切な新磁石材料の最大飽和磁化Bsを表している。この最大飽和磁化Bsは、新磁石56が製造業者によって初めて磁化されたときに確立される。新磁石56が製造業者の電磁石から取り外されると、先に加えられた高圧磁化力Hエールステッド(水平軸に沿って測定された)は、事実上ゼロになる。ゼロの磁化力というこの条件下では、残留する(すなわち、自己保持された)磁束密度Brガウスは、新磁石のヒステリシスループ100がB軸と交わる垂直なB軸に沿った点104によって表されている。このBr値は、新磁石の残留磁気誘導値として知られている。本発明者の発明の目的に関しては、残留磁気誘導値Brは、約8,000〜約10,000ガウス(約0.8〜約1.0テスラ)の範囲における残留磁束密度に等しいかまたはそれより大きいものであるのが好ましい。残留磁気誘導値Brのこの高い値およびこれよりも高い値は、本発明の構成用実施形態に用いられるのが好ましい新磁石材料で達成することができる。約10,000〜約12,000ガウス(約1.0〜約1.2テスラ)の範囲における残留磁気誘導値Brがある新磁石を用いるのがいっそう好ましく、約12,000ガウス(約1.2テスラ)を超えるBrがある新磁石を用いるのが最も好ましい。
ほとんど同一の高い残留磁気誘導値は、これまでの長い期間、安価に入手可能であってその近似ヒステリシスループ(B−H曲線)が図14における120で示されている永久磁石材料であるアルニコ5でも達成することができる。このほっそりしたアルニコ5ループは、モスコウィッツ(Moskowitz)氏による上掲の参考文献の図6−3に示されたアルニコ5ヒステリシスループから測定された約12,800ガウス(約1.28テスラ)の残留磁気誘導値BrでB軸と交わっている。アルニコ5磁石材料のこの残留磁気誘導値は、新磁石材料のそれとそれほどかけ離れていないが、しかしながら、アルニコ5磁石は、本発明の実施形態において用いるためには、後に説明するように、実際的なものでも、適切なものでもない。
新磁石、例えばNdFeB新磁石の適合性は、それらの高い残留磁気誘導値Br(図14)からだけ生じるのではなく、いっそう重要なことには、それらの消磁曲線106の部分112における小さい勾配ΔB/ΔHによって示されたような、それらの低い微分反透磁率からもまた生じる。消磁曲線106のこの部分112は、B−H座標の第2象限「ii」における円110の内側に位置している。この消磁曲線部分112は、消磁曲線106が+B軸目盛におけるその値で+B軸に交わる第1点104から、この消磁曲線106が−H軸目盛におけるその値で−H軸(マイナスH軸)に交わる第2点108まで延びている。小さい勾配ΔB/ΔHはこの明細書では、2つの点104および108の間におけるこの曲線に沿った測定中間値、すなわち、図14に約1.15であるとして示されているその「中間点微分反透磁率」として測定されたような、曲線部分112の勾配であるとして定義されている。
磁気回路(例えば、61(図2)で示され、また、61G(図4)で示されたようなもの)における非磁性間隙44(図3および図3A)または44G(図11)を通して、きわめて強い磁界Bを発生させる高エネルギー永久新磁石56におけるこの独特の到達性能は、このような磁石が、内部で―付随的にではあるが本質的に―それ自体の非磁性間隙として、すなわち、強磁性材料を含有しない間隙として機能するということを考慮するかまたは思案することによって、理解することができる。言い換えると、このような磁石は、まるで、それが、磁束密度の方向に測定された、新磁石56自体の累積長にほとんど対応している内部仮想間隙を有しているかのように、機能する。それゆえ、例えば間隙44または44Gのような、外部における実際の物理的非磁性間隙を追加しても、磁気回路61(図2)または61G(図4)における図3Aおよび図5の複数の小さい十字によって断面に示された磁束54の大幅な減少は起きることがなく、すなわち、そのような磁気回路における比較的長いそのような間隙にわたって発生する磁界Bの強度の大幅な減少は起きることがない。
本発明者の発明の目的に関しては、空気または真空の透磁率は定義によって1であるのに対し、消磁曲線106に沿った中間点112での勾配は、約4以下であるのが好ましく、約1.2未満であるのがいっそう好ましい。図14では、点112での勾配は、約1.1であるとして示されているが、この値は、本発明者の経験では、商業的に入手することのできるNdFeB新磁石によってもたらされる。この勾配の小ささは、磁気的な「硬質さ」、すなわち長続きする固有の残留磁気が反映されたものである。1にかなり近いこの好ましい勾配は、Δエールステッド当りのΔガウスで測定された微分反透磁率と称されている。
所望の到達特性に追従しがちである好ましい新磁石56パラメーターの実際に適したパラメーターは、最大エネルギー積と称されており、それは、中間点112での残留磁気誘導値Brに、新磁石56の残留磁気誘導値BrをB軸における点104から中間点112まで減少させるのに必要な消磁用エールステッドの量を掛けた積である。この積は、共通商用名称であるメガ−ガウス−エールステッド(MGOe)として表現されている。図14において一定の尺度で描かれたように、そのように描かれた新磁石には、少なくとも約25メガ−ガウス−エールステッドのエネルギー積があるであろう。かなり経済的に入手可能なMGOeの最大値、例えば少なくとも約30MGOeから約35MGOeまであるいはそれ以上の値が備わった新磁石を用いることは好ましい。これに対して、アルニコ5は適していない。
円110(図14)の内部に示されたアルニコ5に関する消磁曲線122は、約30ΔB/ΔHの勾配でほとんど垂直に下降し、また、この消磁曲線122は、約1,000エールステッド未満の値が備わっている点126でH軸と交わっている。これに対して、適切な新磁石には、その勾配ΔB/ΔHが1にかなり近く、点104と点108との間を延びていて、勾配がかなり小さく、普通は比較的まっすぐな線である消磁曲線106がある。
図16では、2つの曲線によって、アルニコ5で得られた磁束密度(y軸)と到達新磁石とが対比されている。独立変数(x軸)は、それらのそれぞれの磁気回路における非磁性間隙の幅または長さである。所定間隙の影響は、磁石組立体の相異なる大きさおよび構成について異なっており、ここで、その間隙はこの明細書で説明された装置に対応したプロットで示されている。
本発明の実施形態に用いることのできる入手可能な商用磁石56は、約20MGOeの最大エネルギー積と約9,000ガウス(0.9テスラ)の残留磁気誘導値Brとが備わっているとともにほとんど1に近い約1.08の中間点微分反透磁率が備わっているコバルトとサマリウムとの混合物(Co5Sm)からなっている。さらに、用いることのできる入手可能な商用磁石には、コバルト−サマリウム材料(Co17Sm2)が含まれており、かつ、約22〜約28MGOeの最大エネルギー積と約9,000ガウス(約0.9テスラ)〜約11,000ガウス(約1.1テスラ)の残留磁気誘導値Brとが備わっているとともにほとんど1に近い約1.15以下〜約1.0の範囲内における中間点微分反透磁率が備わっている。
非磁性間隙44Gに獲得することのできる磁束密度の限界は、それを担持するための磁極部86の性能である。機械鋼と同じようなほとんど純粋の鉄については、磁気飽和は約2.1テスラで生じると言われている。もしもこの鉄の約3分の1がコバルトの等価合金部によって置き換えられると、この限界は約2.4テスラまで生じると言われている(上掲のダグラス(Douglas)氏の論文における第761〜第763ページを参照)。しかしながら、本発明者の経験では、これらの限界は、およそ70パーセントよりもいっそう近い非磁性間隙44Gにおいては到達しないが、それは実質的な漏洩磁束が新磁石自体のまわりで生じるためである。この磁気漏洩は非磁性間隙44Gの磁気抵抗のためである。
直方体磁極部への入力は、例えば、このような磁極部のそれぞれの側面がそれぞれの新磁石56の関連磁極面に隠れてぴったりと隣接している1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つまたはそれ以上の側面からもまた、もたらすことができる。一般に、磁気入力を受ける磁極部の側面の数が多ければ多いほど好ましい。3つの対称側面に2つの端面が加えられた磁極部91の場合については、その磁極部は三角形状の断面のものであろう(図13A)。三角形エンドキャップ型新磁石561を追加することができ、また、磁極部91の他方端部はその北磁極面87である。6つの側面に2つの端面が加えられた場合については、磁極部92は六角形断面のものであろう(図13B)。六角形エンドキャップ型新磁石56”を追加することができる。磁極部92の他方端部87はその北磁極面である。
極端な場合として、図13Cに示されたように、その半径方向の厚み全体を通る方向に磁化された環状磁石リング94によって、円筒形磁極部93(断面ではその半分が示されている)が取り囲まれている。その円筒軸に沿った長手方向に磁化された円筒形キャップ97は、この磁石組立体からなっている。磁極部93の他方軸端87はその北磁極面である。図13A、図13Bおよび図13Cに示された非正方形断面形状のいずれも、通路43または43Gを通る正方形磁界を発生させることがなく、それゆえ、加えられたその磁界のいくつかの縁は通路43または43Gの幅寸法66の外側にあり、また、いくつかの縁は電極の上流側および下流側にある。しかしながら、このような非正方形磁界は、通路43または43Gにおける圧送動作の終わり頃に溶融金属の渦巻き状漏洩を引き起こさないが、これは、まっすぐで平行な対向電極同士の間を流れる電流によって、流路にわたる均一な圧送力の結果、通路43または43Gにわたって広がっているほとんど正方形または長方形の区域が覆われるからである。
図17には、2つの長形磁極部95からなり、その磁極部のそれぞれに4つの長形側面が備わっている組立体が示されている。それぞれの磁極部における3つの側面には、3本の長い新磁石96によって磁束が供給されており、4番目の側面は長形磁極面87である。このような長い磁極面87は、例えばきわめて広い寸法66の圧送用通路とともに用いるためには、金属流に対して横方向に方位付けすることができる。分解関係に示された小さい新磁石56は、所望であればそれぞれの長形磁極部95について5つの新磁石を形成するために、それぞれの磁極部95の端部に加えることができるが、このことは、それぞれの長い磁極部の2つの端部における磁束漏洩を無視することができる場合に限られる。
一般的に言えば、適切な経済的結果および実用的結果を得るためには、本発明を具体化するための電磁ポンプ設計は、新磁石の大きい磁気エネルギーと到達性能とによって、非磁性間隙44、44Gおよび44J(図19)にわたって広がるとともに、この間隙の内部に配置された加圧用導管を通過するきわめて強い磁界Bを供給し、磁気漏洩および遊離磁束を最小限にするように構成されるであろう。したがって、例えば、この非磁性間隙44、44Gおよび44Jは、適度に実際的である限り、最小限にされる。
磁極の方位が同じである、隣接するいくつかの新磁石要素は、一緒に組み立てて、事実上1つの磁石として扱うことができる。例えば、それぞれの稜に沿った長さが1インチである8個の立方体状新磁石を、それぞれの稜に沿った長さが2インチである1個の立方体状構成体に組み立てることができる。一般的に言えば、これらの新磁石は、そのように組み立てられると互いに反発するので、それらの相互反発力に抗するように拘束しなければならない。
流れ感知 当業界において知られている鋳造機におけるさまざまな型の金属液面感知装置のうちいずれか1つによって、鋳造装置の中における溶融金属の液面すなわち上限を表すための信号が送られる。そのような信号は、電流をもたらすための直流電源についての制御部へ送ることができるものであるのが好ましく、この電源は、その鋳造金属の中に生じる空隙すなわちまくれ込みを溢れさせることなくまたは許容することなく、その鋳造機または鋳型の液面すなわち上限に合致する圧送速度を制御するために、この電流の大きさ(アンペア数)を制御するものである。連続鋳造機の中における溶融金属液面に関する信号を発生するための1つの好適な近接コイル装置は、ステン−ブイ.−リンダー(Sten V.Linder)氏に付与された米国特許第4,138,888号公報に記載されている。
それぞれにコネクター136および138(図3Aおよび図5)のある、1対以上の小さい追加組込型受動感知用電極132および134(図3A)が、溶融金属流M(図5、図3A、図3、図2、図4)と接触するために、流体加圧用導管の壁を貫いて突出している。
磁束が導管を貫通する箇所では、その導管の中を移動する溶融金属により、その磁束およびその流れの両方に対して直角にe.m.f.が発生するが、これは、その発生モードにおいてファラデーの原理に従うものであり、それによって、機械的エネルギーが電気的エネルギーに変換される。信号は、2つの電極132同士の間と他の2つの電極134同士の間とを通過する流れの流量に比例している。これらの受動感知用電極132および134(図5および図3A)によって、溶融金属を動かす磁界54または54Gの比較的弱い縁55または55Gを横切る通路が画定されている。作用区域50および50Gの上流および下流に配置された2対の電極センサー132および134が示されている。これら2対の電極からの電気的出力値は組み合わされて平均化される。これらのセンサーからの平均電気的出力値は、直流の手動制御を可能にするのに適している計器(図示略)へ送られるか、または直流制御部(図示略)の中へ送られて、ポンプ32または32Gが安定的にかつ正確に制御されるか、さもなければ、その装置32または32Gがブレーキまたはスロットルとして作動される。それゆえ、溶融金属の入力値を連続鋳造機の速度に一致させるための本発明における実施形態の有利な性能が実現される。
いずれかの電極対132または134は、制御の目的のためには充分なものであろうが、必然的に変動する直流発生電流であって、電極68の近傍とこの変動する電流の関連変動磁界との間における直流発生電流により、感知用電極対132または134の間に望ましくないe.m.f.が発生する、ということに留意すべきである。しかしながら、この直流発生用電極68に対する感知用電極の対称的な上流−下流配置によって、互いに打ち消し合うには望ましくないe.m.f.が生じ、その結果、発生しかつ組み合わされた制御e.m.f.を計器または直流電流制御部の中へ送るのが妨害されることはない。
e.m.f.の発生のために縁領域55または55Gを、ファラデーの原理にしたがってその発生モードにおいて用いる代わりに、磁界Bに対して平行な方向に溶融金属流を通過する磁界をもたらすためにその縁領域よりも上流または下流に適切に配置された分離した磁石を用いることができる。この場合には、先に特定されたそれらと同様の1対の感知用電極だけで充分である。
図18および図19には、本発明を具体化するための電磁ポンプ32Jが示されている。第1および第2の強力型立方体状磁石組立体180Nおよび180Sのそれぞれには、それぞれの稜に沿った長さが約51mm(約2インチ)である8個の新磁石56が含まれている。したがって、それぞれの強力型立方体状磁石組立体180Nおよび180Sは、それぞれの稜に沿った長さが約102mm(約4インチ)であり、全磁極面87の面積が約104平方センチメートル(約16インチ)である。これらの磁極面87は、パンケーキ状冷却層74に平らに接して納まっており、これらのパンケーキ状冷却体は、導管48Jの作用区域の対向面50Jに平らに接して納まっている。
大きい強磁性フレーム160が、これら2つの磁石組立体を取り囲んでいる。このフレームには、上部横部材160b、下部横部材160cおよび2つの直立部材160aおよび160dが含まれている。これらのフレーム部材は、例えば図2における機械ねじ63の構成に類似している取り外し可能な機械ねじ(図示略)によって、互いに適切に固定されているので、フレーム160を容易に分解することができる。
これらの直立部材160aおよび160dは、磁束の漏洩が最小になるように、これら2つの磁石組立体から比較的離れて配置されている。さらに、示されたように、対向磁極面87同士の間における非磁性間隙44Jは、約38mm(約1.5インチ)である。
これら2つの磁石組立体180Nおよび180Sをそれらの新磁石56同士の間における相互反発力に抗するように互いに保持するために、これらは、例えばアルミニウムから作られ、破線輪郭で示されたそれぞれの非磁性保持体ケーシングの内部に拘束されている。
通路43は、約8mmの高さ67と約102mm(約4インチ)の幅66とを備えている。
溶融金属流Mを横切って直流電流を供給するための対向電極対(図示略)は、先に説明したように適切に取り付けられており、また、これらのそれぞれには、約102mm(約4インチ)の長さがある。
試験装置のプロトタイプ
都合のよい試験装置のプロトタイプには、ウッド合金(Wood’s metal)として伝統的に知られたものに類似しているビスマス合金が用いられる。この金属は、都合のよいことに、70℃(159°F)という比較的低い温度で溶融する。この合金には、10.5g/cm3(0.38lbs/in3)の比重がある。
再現可能な実験が、図15における立面図に示された試験装置150で行われた。ポンプ32によって、溶解用容器152から、管154を介して、また、溶融金属を推進するための一定断面積の通路43を備えたまっすぐな薄壁型加圧用導管48を介して、水頭測定用コラム156へ金属が圧送された。バルブ158が開かれると、その金属は、容器152から管154および160を介して同容器へ戻るように自由に循環される。
ポンプ32によって圧送された溶融ウッド合金の温度は約93℃(200°F)であった。加圧用導管48は、ケイ酸カルシウムのブロックから機械加工されたものであり、図3における導管48と同様の形状であった。導管48の中の通路43は、約5.6mm(約0.22インチ)の高さと約51mm(約2インチ)の幅66を備え、したがって、約2.8平方センチメートル(約0.44平方インチ)の断面積があった。
図15および図2における2つの先細の磁極部58を通る矢印Bによって示された方向に、約26平方センチメートル(約4平方インチ)の区域にわたる約38mm(約1.5インチ)の間隙を通して、約7,000ガウス(約0.7テスラ)の単向性磁束密度が及ぼされた。この磁界は、図2および図2Aにおいて大部分が破線で示されたように配置された、商業的に入手することのできる高エネルギー新磁石である4個のNdFeB―2個が一方の磁極部58の上方に配置され、2個が他方の磁極部58の下方に配置された―によってもたらされた。これら4個の到達新磁石56のそれぞれは、それぞれの稜において約51mm(約2インチ)の長さがある立方体であった。このポンプの内部における溶融金属に、それぞれが約2.4平方センチメートルの表面積を有し、間隔を置いて配置された平行な銅電極68同士の間に、0〜500アンペアの制御可能な直流電流が、図2、図2A、図3および図3Aにおける矢印で示された方向に印加された。この500アンペアの直流電流は、10ボルトの電圧を及ぼすことのできる溶接機によって印加されたが、これらの電極同士の間には4ボルト未満の電圧が印加された。以下に示す試験の間において、電極68同士と溶融金属にわたる電圧降下は、500アンペアで約0.5ボルトであった。
流れおよび水頭が測定される前に、外部から断熱された導管48に加えて外部から断熱された管154および160を暖めるために、溶融金属が、矢印161および159に示すように、2〜3分循環された。器具測定用ゲージ圧によって測定されたようなゼロ圧力水頭、すなわち、大気圧に対する圧力に対応している溶融金属の高さは、溶解用容器152における溶融金属165の自由液面の高さ164「PrHd0」であった。この溶融金属の表面164における定常大気圧は、遊び嵌め用カバー166によって確保された。ポンプがオフになると、この液面164は、オープントップ型の圧力水頭測定用コラム156(その断熱材は、図の明瞭さのために示されていない)における液体金属の表面の高さでもあった。ポンプがオンになり、かつ、バルブ158が開かれると、コラム156における液体金属の液面はあまり上昇しなかったが、そのわずかな上昇(簡略化のために、この明細書ではさらに区別されていない)は、管160における摩擦の背圧および乱流に主として起因するものであった。したがって、循環流(矢印161および159)の流量は、1秒当たり約0.3リットル、または1時間当たり約11メートルトンとして、測定された。
その後、バルブ158が閉じられて、流れのないときすなわち遮断時における有効圧力水頭Htが測定された。このポンプによって及ぼすことのできるこの最高圧力水頭Htを測定するために、コラム156の中におけるウッド合金の表面にアルミニウムのブロック168が浮かべられた。それに取り付けられた細いワイヤ172が、オープントップ型コラム156の頂部に取り付けられた滑車174に巻かれたが、このワイヤは、釣り合い錘170へつなぎ止めるために、下方へ延びている。この釣り合い錘の垂直位置から、簡単な計算で、そのコラムの中におけるウッド合金の高さが明らかにされた。
バルブ158が閉じられたとき、すなわち流れがない際に得られる液体金属の垂直な柱状面の揚程は、ゼロ圧力水頭PrHd0でのその高さ、すなわち、溶解用容器152の液体表面164での溶融金属液面164(PrHd0)に対して370g/cm2つまり0.36バールのいわゆる圧力水頭である垂直距離「Ht」を上回る350mmであった。この圧力水頭は、35.0センチメートルの揚程高さHtに溶融金属165の比重10.5g/cm3を掛けることで算出された。
この溶融金属の流量は、先に説明したように電磁的に感知され、また、そのように生じ た信号によって、その圧送流量を先に説明したように1秒当たり約0.3リットルで実 質的に一定に維持するために、その圧送流量が制御された。
この実験およびその材料ならびにパラメーターは、本発明を説明する目的のためだけに説明されており、また、本発明の範囲を限定するものではなく、さまざまな方法、材料およびパラメーターとともにさまざまな装置に具体化される。
本発明を具体化するための電磁ポンプは、溶融銅を、既存の低置型固定炉から、従来の傾注炉の高さ、すなわち、揚程3メートル以上の高さ、つまり、例えば図1および図1Aに示されたような連続鋳造機へ供給するのに適した高さまで汲み上げるために用いることができる。このような方法では、傾注炉は、そのような鋳造機の中への溶融金属の注入量を維持すること及び計量することは、もはや必要でない。
補遺
溶融金属の流れの制御方法は、
もろい材料である黒鉛から形成された作用区域のある加圧用導管を用意し、
熱耐性と機械的な衝撃や応力に耐える性質とが備わっている適切な堅牢材料から形成されたジャケットの中に前記黒鉛を囲み込むことによってその黒鉛を保護し、さらに
前記黒鉛の周りに配置された前記ジャケットの中に、前記黒鉛を損傷および望ましくない配管応力からかつ前記ジャケットの内部に起きる機械的および電気的な衝撃および応力から絶縁するための電気的非伝導性材料を挿入する
諸ステップを備えている。
いくらかもろい材料であるセラミックから形成された加圧用導管を設けることによる溶融金属の流れの制御方法。
熱耐性と機械的な衝撃や応力に耐える性質とが備わっている適切な堅牢材料から形成されたジャケットの中に前記セラミックを囲み込むことによってそのセラミックを保護することと、前記セラミックの周りに配置された前記ジャケットの中に、前記セラミックを損傷および望ましくない配管応力からかつ前記ジャケットの内部に起きる機械的および電気的な衝撃および応力から絶縁するための電気的非伝導性材料を介在させること。
本発明の現在好ましい特定の実施形態がこの明細書において詳しく説明されてきたが、新磁石要素の組立体に関する多くの形状およびパターンは、この明細書において説明されたそれらに加えて有用な結果をもたらすために用いることができる、ということを理解すべきである。さらに一般的には、本発明の実施形態におけるいくつかの例はこの明細書では例示の目的のために説明されてきた、ということを理解すべきである。これらの開示は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されることを意図するものではないが、それは、これらの方法および装置を、特定の連続鋳造設備に関連して、または実質的に同じ一組の鋳型の中へ連続的に注入するために、有用なものに適合するために、説明された方法および装置を、連続鋳造の分野および溶融金属の輸送の分野における当業者によって、特許請求の範囲の権利範囲から逸脱することなく、細部において変化させることができるからである。
本発明を具体化するための電磁ポンプであって、溶融金属を、炉から、このような電磁ポンプと相まって利点をもたらすために使用することのできる鋳造装置の1例としての連続ベルト鋳造機まで上方へ圧送するように構成された電磁ポンプを示している立面図である。 図1と同様であるが、同ポンプから同連続鋳造機への導管は大部分、省略して示す図である。図1Aにおいて、溶融金属は、保護用不活性雰囲気の中を移動する、自由で制約されない放物線アーチ状のジェット噴流の形態で上方へ推進されるように示されている。 本発明を具体化するための溶融金属ポンプの斜視図である。このポンプ装置は、上方かつ上流から下方へ斜めに見ている視点から見たものである。主として破線の輪郭で示されたものは、4個の高エネルギー永久新磁石であり、図2Aにいっそうはっきりと示されるように、そのうちの2個は溶融金属流Mの上方で一対の構成をなし、他の2個は溶融金属流Mの下方で一対の構成をなしている。各対の磁石は、図2および図2Aにおいて、磁極面が溶融金属流Mを向くようにされたそれぞれの先細磁極部とともに組み立てられて示されている。 図2に示されたポンプの正面立面図である。図の明瞭さのために、図2Aには、非磁性のシェルまたはジャケットの中に保持された磁極部と軟質の強磁性フレームとが備わった新磁石組立体だけが示されている。 上方かつ上流から下方へ斜めに見ている視点から見たような図2の溶融金属ポンプ装置の中における加圧用導管と関連諸構成要素との斜視図である。 図2におけるポンプの加圧用導管と、上方かつ上流から下方へ斜めに見たような関連諸構成要素との分解斜視図である。この図は、ポンプ電極と速度感知用電極とに関連した諸要素を示している。単向性磁束Bの垂直線は小さい十字によって表されている。 上方から下流へ斜めに見た、本発明を具体化するための集中型高磁束密度溶融金属ポンプの斜視図である。部分的な切り取りによって、上部冷却室と圧送用導管の薄壁部とが現れている。図の明瞭さのために、高エネルギー新磁石の上部組立体および下部組立体とこれらのそれぞれの磁極部とは、この図では描かれていない。 図4に示された溶融金属ポンプの加圧用導管の平面図である。単向性磁束の垂直線は、一般に断面に認められ、また、小さい十字によって表されている。 図4におけるのと同じ視点から見た、図4に示された集中型高磁束密度溶融金属ポンプの加圧用導管の分解断面斜視図である。さらに、4つの速度感知用電極が示されている。 図4、図5および図6に示された溶融金属ポンプに使用されている5個集中型高磁束密度新磁石組立体の斜視図である。図7は、図4および図6におけるのと同じ視点から見たものである。図の明瞭さのために、図9および図10に示された不活性充填剤ブロックは、図7および図8から省略されている。 図7に示された新磁石組立体の分解斜視図である。 図7の新磁石組立体の斜視図であり、破線の輪郭で磁性的に不活性な支持型充填剤ブロックを示しており、このブロックは、図7に示された組立体に含まれているが、図の明瞭さのために、図7からは省略されているものである。 図9に示された組立体における諸要素の分解斜視図である。 図4、図6および図12の装置における平面11−11に沿う立面断面図である。 図11および図13における平面12−12に沿う平面断面図であり、新磁石を熱から保護するラミネート型冷却ユニットを示すためのものである。 図12における位置13−13から見た、図12に示された諸要素の部分側面図である。 周囲に3個の磁石が備わった三角形磁極部の斜視図である。 周囲に6個の磁石が備わった六角形磁極部の斜視図である。その端の磁石は分解関係に示されている。 単一のリング状磁石における円形磁極部と分解状に示されたその端の磁石との斜視図である。 アルニコ5パーセント永久磁石材料と比較した、希土類元素含有の高エネルギー永久新磁石材料における磁化および脱磁のヒステリシスループを示している。 都合のよい試験設備の立面図である。 比較的大きい非磁性間隙を通して及ぼされた「到達」新磁石の、同じ非磁性間隙を通してアルニコ磁石によって及ぼされた吸引力の望ましくない急激な減少と比較した到達吸引力性能を示している。 長い3入力磁気構成体図における上方からの斜視図である。その端面磁石は分解関係に示されている。 それぞれが8個の新磁石からなる2つの立方体状組立体が含まれている、本発明における別の実施形態を示している斜視図である。これら2つの立方体状組立体同士の間にその加圧用導管と2つのパンケーキ状冷却器とが配置されて示されている。 図18の実施形態の正面立面図である。図19は、新磁石の前記2つの立方体状組立体に関連した直方体の強磁性体フレームを示している。このフレームは、図の明瞭さのために、図18からは省略されている。
符号の説明
C 空洞
B 単向性磁束の軸を有する磁界
M 溶融金属
P 製品
U、U' 上部運び台
L、L' 下部運び台
I 電流
22、22’、24,24’ 鋳造ベルト
23 自動回転ローラー
25 縁部囲い枠
27 ジェット噴流
28 均熱炉
29 液面
30 ベルト型連続鋳造機
30’ベルト型連続鋳造機
31 環境雰囲気
32、32G、32J 電磁ポンプ
34 矢印
36、36’導管
38 分散器
42 上流入口端部
43 通路
44、44G 間隙
47 電極保持体
48、48G、48J 圧力導管
49 ねじ
50、50G 作用区域
51 電気接続柱
52 ねじ
53 ニップル
54、54G 磁束
55 磁束
56 磁石
58 磁極部
59 ジャケット
60、160 フレーム
60a、160a 直立部材
60b、160b 上部横部材
60c、160c 下部横部材
160d 直立部材
60G フレーム
61、61G 磁気回路
62 ブリッジ片
63 ボルト
64 ボルト
66 幅寸法
67G 高さ
68 電極
69 ソケット
74 熱伝導性冷却用パンケーキ状セル
80N、80S、180N、180S 組立体
81 足部材
82 調整用肩ブロック
84 不活性立方体
86 磁極部
87 磁極面
88 強磁性ポット
91 磁極部
92 磁極部
93 磁極部
95 磁極部
96 磁石
132、134 感知用電極
136、138 コネクター
152 溶解用容器
154 管


Claims (25)

  1. 鋳物物品の製造装置の中への溶融金属の流れを制御する装置であって、
    入口、出口、および作用区域を有しており、耐熱性があり、かつ、溶融金属の腐食作用が抑制される加圧用導管と、
    溶融金属の前記流れを実質的に垂直に貫きかつ横切って直流電流をそれらの間に流すように配置されている少なくとも1対の電極と、
    希土類元素からなる少なくとも1個の永久新磁石とを備えてなり、
    前記新磁石が、前記加圧用導管の前記作用区域に対して実質的に垂直な北−南単向性磁束を印加する磁気的に軟質の強磁性材料からなる回路の中に配置されており、
    前記磁束が、溶融金属の前記流れと直流の前記流れとの両方に対して実質的に垂直な方向にある鋳物物品の製造装置の中への溶融金属の流れを制御する装置。
  2. 溶融金属の流れを制御する装置であって、
    非磁性材料から形成され、その中における溶融金属の流れを制御するのに適した通路を有している導管と、
    前記導管の反対両側面に配置された新磁石からなり、前記通路の中における溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に前記通路を通って広がるきわめて強い磁界Bをもたらすための第1および第2の組立体と、
    前記導管の反対両側面に取り付けられた第1および第2の電極とを備えてなり、
    前記両電極が、前記通路の内部における溶融金属との電気伝導性連絡のために配置されており、
    前記第1および第2の電極が、電気回路の中において、前記第1および第2の電極にそれぞれ正および負の電圧をもたらすための直流の電源と接続するのに適したものであり、前記電気回路の中において、直流電流Iを、前記のきわめて強い磁界Bに対してほぼ垂直な方向に、かつ、溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に、溶融金属を通して流すのに適したものであり、
    新磁石からなる前記第1および第2の組立体が、前記導管の反対両側面にそれぞれ配置された、磁気的に軟質の強磁性材料からなる第1および第2の磁極部を含んでおり、
    前記第1磁極部が、前記磁界Bに対してほぼ垂直に方位付けられた磁極面を有し、さらに、前記導管の第1側面に近接しかつ対向して配置されており、
    前記第1組立体が、前記第1磁極部における前記磁極面の北磁極分極をもたらすために、前記第1磁極部に隣接して北磁極で配置された複数の第1新磁石を含んでおり、
    前記第2磁極部が、前記磁界Bに対してほぼ垂直に方位付けられた磁極面を有し、さらに、前記第1側面の反対側にある前記導管の第2側面に近接しかつ対向して配置されており、
    前記第2組立体が、前記第2磁極部における前記磁極面の南磁極分極をもたらすために、前記第2磁極部に隣接して南磁極で配置された複数の第2新磁石を含んでおり、
    前記第1組立体の周りに配置され、磁気的に軟質の強磁性材料からなる第1包囲体と、
    前記第2組立体の周りに配置され、磁気的に軟質の強磁性材料からなる第2包囲体とをさらに備えている溶融金属の流れを制御する装置。
  3. 溶融金属の流れを制御する装置であって、
    非磁性材料から形成され、その中における溶融金属の流れを制御するのに適した通路を有している導管と、
    前記導管の反対両側面に配置された新磁石からなり、前記通路の中における溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に前記通路を通って広がるきわめて強い磁界Bをもたらすための第1および第2の組立体と、
    前記導管の反対両側面に取り付けられた第1および第2の電極とを備えてなり、
    前記両電極が、前記通路の内部における溶融金属との電気伝導性連絡のために配置されており、
    前記第1および第2の電極が、電気回路の中において、前記第1および第2の電極にそれぞれ正および負の電圧をもたらすための直流の電源と接続するのに適したものであり、前記電気回路の中において、直流電流Iを、前記のきわめて強い磁界Bに対してほぼ垂直な方向に、かつ、溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に、溶融金属を通して流すのに適したものであり、
    新磁石からなる前記第1および第2の組立体が、前記導管の反対両側面にそれぞれ配置された、磁気的に軟質の強磁性材料からなる第1および第2の磁極部を含んでおり、
    前記第1磁極部が、長形のものであり、かつ、直流電流Iの流れの前記方向に対してほぼ平行に方位付けられており、
    前記長形第1磁極部が、溶融金属の流れMの前記方向に対してほぼ横断する方向にも方位付けられており、
    前記長形第1磁極部が、前記導管の第1側面に近接しかつ対向して配置された長形磁極面を有し、さらに、直流電流Iの流れの前記方向に対してほぼ平行に方位付けられているとともに、溶融金属の流れMの前記方向に対してほぼ横断する方向にも方位付けられており、
    前記第1組立体が、前記長形第1磁極部における前記長形磁極面の北磁極分極をもたらすために、前記長形第1磁極部に隣接してそれらの北磁極で配置された複数の第1新磁石を含んでおり、
    前記第2磁極部が、長形のものであり、かつ、直流電流Iの流れの前記方向に対してほぼ平行に方位付けられており、
    前記長形第2磁極部が、溶融金属の流れMの前記方向に対してほぼ横断する方向にも方位付けられており、
    前記長形第2磁極部が、前記導管の第2側面に近接しかつ対向して配置された長形磁極面を有し、さらに、直流電流Iの流れの前記方向に対してほぼ平行に方位付けられているとともに、溶融金属の流れMの前記方向に対してほぼ横断する方向にも方位付けられており、
    前記第2組立体が、前記長形第2磁極部における前記長形磁極面の南磁極分極をもたらすために、前記長形第2磁極部に隣接してそれらの南磁極で配置された複数の第2新磁石を含んでいる溶融金属の流れを制御する装置。
  4. 前記第1組立体が、前記長形第1磁極部に対して平行に延びている長形新磁石を含んでおり、
    前記第2組立体が、前記長形第2磁極部に対して平行に延びている長形新磁石を含んでいる請求項3記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  5. 前記第1組立体が、前記長形第1磁極部の端部に隣接する北磁極を有している新磁石もまた含んでおり、
    前記第2組立体が、前記長形第2磁極部の端部に隣接する南磁極を有している新磁石もまた含んでいる請求項3記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  6. 溶融金属の流れを制御する装置であって、
    非磁性材料から形成され、その中における溶融金属の流れを制御するのに適した通路を有している前記導管と、
    前記導管の反対両側面に配置された新磁石からなり、前記通路の中における溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に前記通路を通って広がるきわめて強い磁界Bをもたらすための第1および第2の組立体と、
    前記導管の反対両側面に取り付けられた第1および第2の電極とを備えてなり、
    前記両電極が、前記通路の内部における溶融金属との電気伝導性連絡のために配置されており、
    前記第1および第2の電極が、電気回路の中において、前記第1および第2の電極にそれぞれ正および負の電圧をもたらすための直流の電源と接続するのに適したものであり、前記電気回路の中において、直流電流Iを、前記のきわめて強い磁界Bに対してほぼ垂直な方向に、かつ、溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に、溶融金属を通して流すのに適したものであり、
    第1および第2の新磁石組立体がそれぞれ、8個の新磁石を含んでおり、
    前記第1および第2の組立体が、前記導管の反対両側面にそれぞれ配置されており、
    前記第1新磁石組立体が、前記導管の第1側面に近接しかつ対向して配置されたそれらの北磁極を有している4個の新磁石の内側層を含んでおり、
    前記第1新磁石組立体が、前記内側層における4個の新磁石におけるそれぞれの南磁極に隣接して配置されたそれらの北磁極を有している4個の新磁石の外側層を含んでおり、
    前記第2新磁石組立体が、前記導管の第2側面に近接しかつ対向して配置されたそれらの南磁極を有している4個の新磁石の内側層を含んでおり、
    前記第2新磁石組立体が、前記内側層における4個の新磁石におけるそれぞれの北磁極に隣接して配置されたそれらの南磁極を有している4個の新磁石の外側層を含んでおり、
    前記第1および第2の新磁石組立体の周りに配置され、前記第1および第2の新磁石組立体をまとめて保持するための非磁性保持体と、
    前記第1および第2の新磁石組立体を取り囲み、かつ、前記導管もまた取り囲む、磁気的に軟質の強磁性材料からなるフレームとをさらに備えている溶融金属の流れを制御する装置。
  7. 前記第1および第2の新磁石組立体のそれぞれにおける8個の新磁石が、立方体状の構成であり、
    前記第1および第2の新磁石組立体が、立方体状の全体構成である請求項6記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  8. 溶融金属の流れを制御する装置であって、
    非磁性材料から形成され、その中における溶融金属の流れを制御するのに適した通路を有している前記導管と、
    前記導管の反対両側面に配置された新磁石からなり、前記通路の中における溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に前記通路を通って広がるきわめて強い磁界Bをもたらすための第1および第2の組立体と、
    前記導管の反対両側面に取り付けられた第1および第2の電極とを備えてなり、
    前記両電極が、前記通路の内部における溶融金属との電気伝導性連絡のために配置されており、
    前記第1および第2の電極が、電気回路の中において、前記第1および第2の電極にそれぞれ正および負の電圧をもたらすための直流の電源と接続するのに適したものであり、前記電気回路の中において、直流電流Iを、前記のきわめて強い磁界Bに対してほぼ垂直な方向に、かつ、溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に、溶融金属を通して流すのに適したものであり、
    新磁石からなる前記第1および第2の組立体が、前記導管の反対両側面にそれぞれ配置された、磁気的に軟質の強磁性材料からなる第1および第2の磁極部を含んでおり、
    前記第1磁極部が、前記導管の第1側面に近接しかつ対向して配置された磁極面を有しており、
    前記第2磁極部が、前記第1側面の反対側にある前記導管の第2側面に近接しかつ対向して配置された磁極面を有しており、
    前記第1磁極部が、その磁極面から延伸している複数の表面を有しており、
    前記第1磁極部の前記表面が、前記第1磁極部の前記磁極面に対してほぼ垂直に方位付けられており、
    前記第1組立体が、前記第1磁極部における前記磁極面について北磁極性をもたらすために、前記第1磁極部のそれぞれの表面に隣接する北磁極を有している複数の新磁石を含んでおり、
    前記第2磁極部が、その磁極面から延伸している複数の表面を有しており、
    前記第2磁極部の前記表面が、前記第2磁極部の前記磁極面に対してほぼ垂直に方位付けられており、
    前記第2組立体が、前記第2磁極部における前記磁極面について南磁極性をもたらすために、前記第2磁極部のそれぞれの表面に隣接する南磁極を有している複数の新磁石を含んでいる溶融金属の流れを制御する装置。
  9. 前記第1および第2の磁極部が、正三角柱であり、
    前記第1および第2の組立体がそれぞれ、3個の新磁石を含んでいる請求項8記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  10. 前記第1および第2の磁極部が、正三角形として構成された外縁を有し、
    前記第1組立体が、前記第1磁極部の前記外縁に隣接して配置された北磁極のある正三角形状構成を有している新磁石を含んでおり、
    前記第2組立体が、前記第2磁極部の前記外縁に隣接して配置された南磁極のある正三角形状構成を有している新磁石を含んでいる請求項9記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  11. 前記第1および第2の磁極部が、直方体であり、
    前記第1および第2の組立体がそれぞれ、4個の新磁石を含んでいる請求項8記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  12. 前記第1および第2の磁極部が、正四角柱であり、
    前記第1および第2の組立体がそれぞれ、4個の新磁石を含んでいる請求項8記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  13. 前記第1および第2の磁極部が、正方形の外縁を有し、
    前記第1組立体が、前記第1磁極部の前記正方形外縁に隣接して配置された北磁極のある新磁石を含んでおり、
    前記第2組立体が、前記第2磁極部の前記正方形外縁に隣接して配置された南磁極のある新磁石を含んでいる請求項12記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  14. 前記第1および第2の磁極部が、断面六角形の形状であり、
    前記第1および第2の組立体がそれぞれ、6個の新磁石を含んでいる請求項8記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  15. 前記第1および第2の磁極部が、六角形の外縁を有し、
    前記第1組立体が、前記第1磁極部の前記六角形外縁に隣接して配置された六角形の北磁極のある新磁石を含んでおり、
    前記第2組立体が、前記第2磁極部の前記六角形外縁に隣接して配置された六角形の南磁極のある新磁石を含んでいる請求項14記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  16. 溶融金属の流れを制御する装置であって、
    非磁性材料から形成され、その中における溶融金属の流れを制御するのに適した通路を有している前記導管と、
    前記導管の反対両側面に配置され、前記通路の中における溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に前記通路を通って広がるきわめて強い磁界Bをもたらすための第1および第2の新磁石と、
    前記導管の反対両側面に取り付けられた第1および第2の電極とを備えてなり、
    前記両電極が、前記通路の内部における溶融金属との電気伝導性連絡のために配置されており、
    前記第1および第2の電極が、電気回路の中において、前記第1および第2の電極にそれぞれ正および負の電圧をもたらすための直流の電源と接続するのに適したものであり、前記電気回路の中において、直流電流Iを、前記のきわめて強い磁界Bに対してほぼ垂直な方向に、かつ、溶融金属の流れMに対してほぼ垂直な方向に、溶融金属を通して流すのに適したものであり、
    新磁石からなる前記第1および第2の組立体が、前記導管の反対両側面にそれぞれ配置された、磁気的に軟質の強磁性材料からなる第1および第2の磁極部を含んでおり、
    前記第1および第2の磁極部が、円筒形であり、
    前記第1および第2の新磁石が、前記第1および第2の円筒形磁極部をそれぞれ取り囲んでいる環状リングであり、
    前記第1新磁石が、その半径方向の厚みを通る方向に磁化されており、かつ、前記第1円筒形磁極部に隣接する内部北磁極を有しており、さらに、前記第2新磁石が、その半径方向の厚みを通る方向に磁化されており、かつ、前記第2円筒形磁極部に隣接する内部南磁極を有している溶融金属の流れを制御する装置。
  17. 前記第1および第2の磁極部が、円形の外縁を有し、
    円形の新磁石が、前記第1磁極部の前記円形外縁に隣接する北磁極を有し、
    別の円形の新磁石が、前記第2磁極部の前記円形外縁に隣接する南磁極を有している請求項16記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  18. 非磁性材料から形成された加圧用導管を用意し、
    前記加圧用導管を、その前記加圧用導管の作用区域にわたって、ほぼ一定の高さとほぼ一定の幅とが備わるように設け、
    前記幅は前記高さよりも大きく、
    前記作用区域の上方に少なくとも1個の新磁石を配置し、
    前記作用区域の下方に少なくとも1個の新磁石を配置し、
    前記作用区域の上方に配置された前記新磁石が、前記作用区域を通る方向にその磁束を向けるために磁気回路Bの中に方位付けられた北磁極面を有しており、
    前記作用区域の下方に配置された前記新磁石が、前記加圧用導管の前記作用区域の上方に配置された前記新磁石の磁束に対して加算関係に、前記作用区域を通る方向にその磁束を向けるために前記磁気回路Bの中に方位付けられた南磁極面を有しており、
    前記加圧用導管の前記作用区域における1側面に、正の電位を有している直流電極を配置し、正の電位を有している前記直流電極から前記加圧用導管の前記作用区域における反対側面に、負の電位を有している直流電極を配置し、前記両電極が、前記加圧用導管の前記作用区域の内部における溶融金属Mとの電気伝導性連絡のために配置されているステップを備えている溶融金属の流れを制御する方法。
  19. 前記両電極が、前記溶融金属Mを通過する磁束の方向での溶融金属Mとの電気伝導性連絡におけるそれらの高さよりも長い、前記溶融金属Mの流れの方向での溶融金属Mとの電気伝導性連絡における長さを有している請求項18記載の溶融金属の流れを制御する装置。
  20. 前記両電極を、前記加圧用導管の前記作用区域における溶融金属に電気伝導性連絡をするために露出されている電極の部分を有する、前記加圧用導管の前記作用区域における対向両壁面の内部に納まった非電気伝導性電極保持体に取り付ける溶融金属の流れを制御する方法。
  21. 前記電極保持体が、前記加圧用導管の壁面における外側部分の内部に納まっており、
    前記電極のそれぞれが、前記加圧用導管の前記作用区域の内部における溶融金属Mとの電気伝導性連絡のために、その電極保持体から内方へ突出する部分を有している請求項20記載の溶融金属の流れを制御する方法。
  22. 長さが等しい一対の長形新磁石であって、それぞれがその新磁石の全長にわたって広がっている磁極分極された長形磁極面を有している一対の長形新磁石を用意し、
    前記長形新磁石を、加圧用導管の作用区域の上方に配置される前記長形新磁石の一方と前記加圧用導管の作用区域の下方に配置される前記長形新磁石の他方とが垂直に間隔配置される平行関係に配置し、
    前記加圧用導管の前記作用区域を通過する磁束回路Bにおいてそれらの磁束を磁気加算関係に向けるために、前記長形新磁石の磁極分極された磁極面を方位付けし、さらに
    前記長形新磁石を、前記加圧用導管の前記作用区域の内部における溶融金属の流れに対してほぼ垂直に延伸しているそれらの長手方向に配置し、それによって、その高さよりも10倍以上大きい流れ幅がある加圧用通路を有している溶融金属ポンプをもたらすステップを備えている溶融金属の流れを制御する方法。
  23. 非磁性材料から形成された加圧用導管を用意し、
    前記加圧用導管を、その加圧用導管の作用区域にわたって、ほぼ一定の高さとこの高さよりも大きいほぼ一定の幅とが備わるように設け、
    前記幅は前記高さよりも大きく、
    前記作用区域の上方に少なくとも1個の新磁石を配置し、
    前記作用区域の下方に少なくとも1個の新磁石を配置し、
    前記作用区域の上方に配置された前記新磁石が、前記作用区域を通る方向にその磁束を向けるために磁気回路Bの中に方位付けられた北磁極面を有しており、
    前記作用区域の下方に配置された前記新磁石が、前記加圧用導管の前記作用区域の上方に配置された前記新磁石の磁束に対して加算関係に、前記作用区域を通る方向にその磁束を向けるために前記磁気回路Bの中に方位付けられた南磁極面を有しており、
    前記加圧用導管の前記作用区域における1側面に、正の電位を有している直流電極を配置し、
    正の電位を有している前記直流電極から前記加圧用導管の前記作用区域における反対側面に、負の電位を有している直流電極を配置し、
    前記両電極が、前記加圧用導管の前記作用区域の内部における溶融金属Mとの電気伝導性連絡のために配置されており、
    4個の流れ感知用電極を、前記加圧用導管の前記作用区域の内部における溶融金属Mとの電気伝導性連絡のために配置し、
    前記流れ感知用電極のうちの2個が、前記作用区域の内部における溶融金属Mの流れに対して上流に配置されており、
    前記流れ感知用電極のうちの2個が、前記作用区域の内部における溶融金属Mの流れに対して下流に配置されており、
    前記流れ感知用電極が、前記作用区域の内部における溶融金属Mの流れに対して上流および下流に対称的に配置されているとともに、前記作用区域の内部における溶融金属Mの流れに対して左右に対称的に配置されており、さらに
    前記感知用電極からの電気出力値を組み合わせるとともに平均化し、好ましくないe.m.f.を無効にすることで、発生しかつ組み合わされた制御e.m.f.を、前記加圧用導管の前記作用区域の内部における溶融金属Mを通して供給される直流電流Iについての計器または制御部の中へゆがんで供給されないようにするステップを備えている溶融金属の流れを制御する方法。
  24. もろい材料である黒鉛から形成された加圧用導管を用意し、
    熱耐性と機械的および電気的な衝撃や応力に耐える性質とが備わっている適切な堅牢材料から形成されたジャケットの中に前記黒鉛を囲み込むことによってその黒鉛を保護し、さらに
    前記ジャケットの中に、前記黒鉛を損傷および望ましくない配管応力から、かつ、前記ジャケットの内部に起きる機械的および電気的な衝撃および応力から絶縁するための電気的非伝導性材料を介在させるステップを備えている溶融金属の流れを制御する方法。
  25. セラミックから形成された加圧用導管を用意し、
    熱耐性と機械的および電気的な衝撃や応力に耐える性質とが備わっている適切な堅牢材料から形成されたジャケットの中に前記セラミックを囲み込むことによってそのセラミックを保護し、さらに
    前記ジャケットの中に、前記セラミックを損傷および望ましくない配管応力から、かつ、前記ジャケットの内部に起きる機械的および電気的な衝撃および応力から絶縁するための電気的非伝導性材料を介在させるステップを備えている溶融金属の流れを制御する方法。



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