JP2006507792A - 反復オリゴヌクレオチド合成を使用する分子検出システム - Google Patents

反復オリゴヌクレオチド合成を使用する分子検出システム Download PDF

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Abstract

本発明は、画定されたポリヌクレオチド配列上での反復的かつ酵素的なオリゴヌクレオチド合成を介して、複数の検出可能なオリゴヌクレオチドを作製することによって、標的分子の存在を検出するための方法を提供する。該方法は、一般に、ヌクレオシド、モノヌクレオチド、およびオリゴヌクレオチド、またはポリヌクレオチド、またはその類似体を使用して、画定されたポリヌクレオチド配列上で標的部位に実質的に相補的であるオリゴヌクレオチド産物の合成を開始すること;場合により、オリゴヌクレオチド鎖エロンゲーターとしてヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体を使用すること;チェーンターミネーターを使用して、重合反応を終止すること;ならびにポリメラーゼによって合成された複数のオリゴヌクレオチド産物を検出することを含む。1つの態様では、本発明は、不稔転写により複数の検出可能なRNAオリゴリボヌクレオチドを作製することによって、標的タンパク質、DNAまたはRNAを検出するための方法を提供する。

Description

発明の背景
発明の分野
本発明は、概して、標的分子の検出および検出のためのキット、および、より詳細には、画定された核酸テンプレートでの反復合成、特に不稔転写を介して、検出可能なオリゴヌクレオチドを複数コピー作製することにより標的分子から複数のシグナルを生成する、核酸に基づく検出アッセイに関する。本発明の方法およびキットを使用して、変異、RNA分子、病原体、タンパク質、または前癌状態を検出することができる。
関連技術
核酸検出および核酸増幅産物の検出のための様々な方法が開発されたことによって、最近、核酸配列の検出、同定、および定量が進歩している。核酸検出は、画定された核酸配列の存在の検出などの定性分析、および画定された核酸配列の定量などの定量分析の両方に潜在的に有用である。例えば、核酸検出は、病原体を検出および同定すること;画定された表現型に関連する遺伝的およびエピジェネティック改変を検出すること;遺伝病または特定の疾患への遺伝的感受性を診断すること;発生、疾患、および/または薬物を含む規程された刺激に対する応答における遺伝子発現を評価すること;ならびに細胞活動を支持する分子および生化学的機構を研究するためのさらなる手段を研究者に提供することによって、当該分野の進歩を一般に促進することができる。
核酸検出技術は、一般に、プローブハイブリダイゼーション、即ち、安定な二本鎖ハイブリッドを形成するための1つの核酸配列と、相補的、またはほぼ相補的な核酸配列の第2の鎖との塩基対形成を介する画定された核酸配列の検出を可能にする。そのようなハイブリッドは、リボ核酸(RNA)セグメントおよびデオキシリボ核酸(DNA)セグメント、2つのRNAセグメント、または2つのDNAセグメントから形成されるが、但し、2つのセグメントは相補的またはほぼ相補的なヌクレオチド配列を有する。十分にストリンジェントな条件下では、核酸ハイブリダイゼーションは高度に特異的であり得、ハイブリダイズされた鎖間の正確な相補性が要求される。典型的に、核酸ハイブリッドは、塩基対形成した核酸鎖の結合安定性を確実にするために、約8もしくはそれ以上の塩基対のハイブリダイズされた領域を含む。ハイブリダイゼーション技術によって、検出を可能にするために適切に修飾された1つの核酸セグメントを使用して、感度かつ特異性の両方で第2の相補的な核酸セグメントを「プローブ」し、検出することができる。基本的な核酸ハイブリダイゼーションでは、一本鎖標的核酸(DNAまたはRNAのいずれか一方)が標識された核酸プローブに直接もしくは間接的にハイブリダイズされ、標識を含有する二重鎖が定量される。放射性および非放射性標識の両方が使用されている。
しかし、核酸プローブ技術について認識されている欠点は、試験サンプルにおいて標的配列が低コピー数または希薄濃度で存在する場合のそのようなアッセイの感度の欠如である。多くの場合、極微量の標的核酸の存在でも、サンプルに存在し得る他の無数の核酸の間から正確に検出しなければならない。検出アッセイの感度は、いくらかの要因:プローブが標的分子に結合する能力;各ハイブリダイズされたプローブによって発生するシグナルの大きさ;および検出可能な期間に依存する。
いくつかの方法が、試験サンプル中の低レベルの標的核酸の存在を検出するための適切な手段として進歩している。そのような方法の1つのカテゴリーは、一般に標的増幅と呼ばれ、これは、複数コピーの標的配列を作製し、次いで、これらのコピーは、例えば、ゲル電気泳動などのさらなる分析に供される。他の方法は、例えば、複数の産物を形成させるためにハイブリダイズされたプローブを切断するか、もしくは独特なハイブリダイゼーション依存生産物を形成するために隣接するプローブを連結することによって、ハイブリダイズされたプローブまたは複数のプローブから複数の産物を作製する。さらなる他の方法は、標的配列結合ドメインおよび標識されたれポーティング配列結合ドメインを有する分岐したDNAプローブのハイブリダイゼーションに基づく方法などのハイブリダイゼーション事象によって、発生するシグナルを増幅する。
例えば、指数増幅、連結に基づく増幅、および転写に基づく増幅を含む標的核酸増幅の多くのバリエーションが存在する。指数関数的核酸増幅方法の例は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)であり、多くの刊行物において開示されている。例えば、Mullisら、Cold Spring Harbor Symp.Quant.Biol.51:263−273(1986);Mullisら、米国特許第4,582,788号;およびSaiki R.ら、米国特許第4,683,194号を参照のこと。連結に基づく増幅の例は、連結増幅反応(LAR)であって、Wuら、Genomics 4:560(1989)により開示されている。転写に基づく増幅のための様々な方法が米国特許第5,766,849号および同第5,654,142号ならびにKwohら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.86:1173(1989)において開示されている。
最も一般的に使用される標的増幅はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)であり、DNAポリメラーゼにより作製されるプライマー伸長反応のサイクルの繰り返しよりなる。各反応サイクルには、標的核酸の熱変性;増幅すべき標的の対向鎖に対する標的配列を両側から挟む2つのオリゴヌクレオチドプライマーの標的核酸へのハイブリダイゼーション;複数の二本鎖コピーの標的配列を産生するためのヌクレオチドポリメラーゼによるオリゴヌクレオチドプライマーの伸長が含まれる。PCRのための多くのバリエーションが記載されており、この方法は、DNAまたはRNA配列の増幅、配列決定、変異分析などのために使用される。単一のプライマーを用いる熱循環に基づく方法についても記載されている。例えば、米国特許第5,508,178号;同第5,595,891号;同第5,683,879号;同第5,130,238号;および同第5,679,512号を参照のこと。プライマーは、米国特許第5,744,308号に記載されているようなDNA/RNAキメリックプライマーであることができる。熱循環に依存する他の方法には、リガーゼ連鎖反応(LCR)および関連の修復連鎖反応(PCR)がある。
標的核酸増幅は、様々な温度(即ち、熱循環)または一定温度(即ち、等温過程)での複数のサイクルのインキュベーションを介して行ってもよい。耐熱性核酸修飾酵素の発見は、核酸増幅技術の迅速な進歩に寄与している。Saikiら、Science 239:487(1988)を参照のこと。DNAおよびRNAポリメラーゼ、リガーゼ、ヌクレアーゼなどの耐熱性核酸修飾酵素は、熱循環に依存する方法ならびに等温増幅方法に使用される。
例えば、鎖置換増幅(SDA)などの等温方法については、Fraiserら、米国特許第5,648,211号;Cleuziatら、米国特許第5,824,517号;およびWalkerら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.89:392−396(1992)により開示されている。他の等温標的増幅方法には、RNAポリメラーゼプロモーター配列が、増幅の初期段階でプライマー伸長産物に組み入れられ(国際公開第89/01050号)、さらなる相補的標的配列が逆転者を介して増幅され、続いてDNA/RNAハイブリッド中間産物のRNA鎖の物理的分離または消化が行われる転写に基づく増幅方法が含まれる。例えば、米国特許第5,169,766号および同第4,786,600号を参照のこと。転写に基づく増幅方法のさらなる例としては、転写介在増幅(TMA)、自立型配列複製(3SR)、核酸配列に基づく増幅(NASBA)、およびそれらのバリエーションが挙げられる。例えば、Guatelliら、Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.87:1874−1878(1990)(3SR);米国特許第5,766,849号(TMA);および米国特許第5,654,142号(NASBA)を参照のこと。
最近、例えば、細菌、ウイルス、および真菌などの病原体の迅速かつ正確な検出、ならびに正常および異常な遺伝子の検出の需要を満たすためのこれらおよび他の技術が開発されている。これらの全ての技術は、サンプル中の微量の標的核酸の検出および同定のための強力な道具を提供する一方、それらは全て様々な問題を有する。
特にPCRに関する1つの問題は、以後の検出および随意的な定量のための標的核酸を増幅するための条件がそれぞれの試験によってばらつき、即ち、試験標準化を支持する一定の条件が存在しない。さらに、熱循環過程を使用する増幅方法は、各サイクルについて熱循環ブロックが「標的温度」に到達するのに必要とされる遅延時間が延長されるというさらなる欠点を有する。従って、熱循環過程を使用して実施される増幅反応には、完了に達するのに十分な時間が必要である。多様な等温標的増幅方法にはサーマルサイクラーは必要ではなく、従って、一般的な手段プラットホームへの適応に容易である。しかし、先に記載の等温標的増幅方法もいくらかの欠点を有する。SDA方法に従う増幅には、制限酵素の画定された部位の存在が必要であり、このため適用性が制限される。NASBAおよびTMA方法などの転写に基づく増幅方法は、プライマーによってポリメラーゼプロモーター配列を増幅産物に取り込む必要があるため制限される。
従って、試験サンプル中の低レベルの標的核酸を検出することができる迅速、高感度、および標準化された核酸シグナル検出方法が必要とされる。これらの必要性、ならびに他の必要性は、本出願の発明によって満たされる。
個々の文書が具体的かつ個々にその全体が参考として援用されるように示唆されるがごとく、それと同程度に、本出願において引用または同定される全ての特許、特許文献、および科学文献は、その全体が本明細書において参考として援用される。
発明の概要
本発明は、標的分子の検出のために画定されたポリヌクレオチドに対する反復オリゴヌクレオチド合成反応を介して、複数の検出可能なシグナルを精製するための方法および組成物を提供する。本発明はまた、反復合成および検出方法のためのアプリケーションを提供する。本発明の方法およびキットの重要なアプリケーションは、変異および一塩基多型、RNA分子、病原体、並びに前癌性または癌性変異および状態の検出を含むが、これらに限定されない。
従って、1つの態様では、本発明は、標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから複数の相補的オリゴヌクレオチドを合成する方法を提供する。該方法は:(a)イニシエーター(ヌクレオシド、モノヌクレオチド、オリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチド)と一本鎖標的ポリヌクレオチド(RNAまたはDNA)とをハイブリダイズさせる工程;(b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ターミネーター、ならびに場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程;(c)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチドを合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチドを合成する工程、を含む。
別の態様では、本発明は、標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出する方法を提供する。該方法は:(a)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;(b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ターミネーター、ならびに場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程;(c)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチドを合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;ならびに(d)目的のポリヌクレオチドの前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む。
さらなる態様では、本発明は、標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出する方法を提供する。該方法は:(a)一本鎖標的ポリヌクレオチドに対してイニシエーターをハイブリダイズさせる工程;(b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、標的部位プローブ、RNAポリメラーゼ、ターミネーターならびに場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブが前記標的ポリヌクレオチドにハイブリダイズする工程;(c)前記標的ポリヌクレオチド由来の前記標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および(d)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含み、合成される前記オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである。
さらなる態様では、本発明は、標的ポリヌクレオチド中のCpG部位におけるメチル化シトシン残基を検出するための方法を提供する。該方法は:(a)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNA配列を脱アミノ化すること;(b)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせること;(c)前記脱アミノ化標的ポリヌクレオチドおよび前記イニシエーターを、ターミネーター、RNAポリメラーゼならびに場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程であって、前記イニシエーター、ターミネーター、または随意的なリボヌクレオチドのうちの少なくとも1つが、CG部位の検出を可能にするように修飾されること;(d)前記標的ポリヌクレオチドから前記CG部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成することであって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および(e)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む。
なおさらなる態様では、本発明は、標的遺伝子中のCpG部位におけるメチル化シトシン残基を検出するための方法を提供する。該方法は:(a)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNAポリヌクレオチドを脱アミノ化する工程;(b)標的部位プローブと前記一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;(c)前記標的ポリヌクレオチドおよび標的部位プローブを、イニシエーター、ターミネーター、RNAポリメラーゼならびに場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程であって、前記イニシエーター、前記ターミネーターまたは前記ヌクレオチドのうちの前記少なくとも1つがCpG部位に相補的である、工程、(d)前記標的ポリヌクレオチドから前記標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成することであって、ここで、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および(e)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量すること、を含む。
なお、さらなる態様では、本発明は、標的DNA配列における変異の有無を検出する方法を提供する。該方法は:(a)一本鎖DNAポリヌクレオチドに対して標的部位プローブをハイブリダイズさせる工程であって、前記DNAポリヌクレオチドは、正常または野生型遺伝子に対する変異を含有し得る工程;(b)前記標的ポリヌクレオチドおよび標的部位プローブを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、ターミネーターならびに場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程;(c)前記標的ポリヌクレオチドから、標的変異部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;および(d)前記標的DNAポリヌクレオチドから転写される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することによって、変異の有無を決定する工程、を含む。
別の態様では、本発明は、捕捉プローブを使用して、標的DNAポリヌクレオチドにおける変異を検出する方法を提供する。該方法は:(a)前記標的DNAポリヌクレオチドにハイブリダイズするように設計された捕捉プローブを固定化する工程;(b)前記標的DNAポリヌクレオチドに対して前記捕捉プローブをハイブリダイズさせる工程であって、前記DNAポリヌクレオチドが、正常または野生型遺伝子に対する変異を含有し得ること;(c)前記標的ポリヌクレオチドを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、ターミネーターおよび場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートすること;(d)前記標的ポリヌクレオチドから標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成することであって、ここで、前記イニシエーターは、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成すること;ならびに(e)前記標的DNAポリヌクレオチドから前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、変異の有無を決定すること、を含む。
別の態様では、本発明は、試験サンプル中のDNAまたはRNAを検出するための方法を提供する。該方法は:(a)一本鎖標的ポリヌクレオチドと、一本鎖標的ポリヌクレオチドにハイブリダイズする配列、およびポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせる工程;(b)前記標的ポリヌクレオチドを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、ターミネーターおよび場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートすること;(c)APCの開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および(d)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量すること、を含む。
別の態様では、本発明は、試験サンプル中の病原体の存在を検出する方法を提供する。該方法は:(a)前記試験サンプル中の一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドと、ポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせる工程;(b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ターミネーターならびに場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程;(c)APCの開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;ならびに(d)前記試験サンプルから合成される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、病原体の存在を決定する工程、を含む。
なお、さらなる態様では、本発明は、捕捉プローブを使用して、試験サンプル中の病原体を検出するための方法を提供する。該方法は:(a)前記試験サンプル中の標的DNAポリヌクレオチドにハイブリダイズするように設計された捕捉プローブを固定化する工程;(b)前記捕捉プローブと前記標的DNAポリヌクレオチドを潜在的に含有する試験サンプルとをハイブリダイズさせる工程;(c)前記試験サンプル中の一本鎖標的DNAポリヌクレオチドと、一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドにハイブリダイズする領域、およびポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせる工程;(d)前記標的ポリヌクレオチドを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、ターミネーターおよび場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程;(e)APCの前記転写開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;ならびに(f)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、病原体の有無を決定すること、を含む。
なお、さらなる態様では、本発明は、試験サンプル中のmRNA発現を検出するための方法を提供する。該方法は:(a)標的mRNA配列と、ポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせること;(b)前記標的mRNA配列を、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、ターミネーターおよび場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートすること;(c)転写開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成することであって、ここで、前記イニシエーターは、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチドを合成すること;ならびに(d)前記試験サンプルから合成される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、mRNAの有無を決定すること、を含む。
なおさらなる態様では、本発明は、標的DNA配列から合成されるオリゴヌクレオチドを検出する方法を提供する。該方法は:(a)DNAプライマーと一本鎖標的DNA配列とをハイブリダイズさせること;(b)DNAポリメラーゼがヌクレオチド配列を反復的に合成するように、前記DNAポリメラーゼおよびヌクレオチドによって前記DNAプライマーを伸長させること;ならびに(c)前記DNAポリメラーゼによって合成される反復配列からなるオリゴヌクレオチドを検出すること、を含む。
なおさらなる態様では、本発明は、マイクロアレイを製造する方法を提供する。該方法は:(a)請求項1に記載の方法によって標的DNA配列から複数の不稔オリゴヌクレオチド複製を合成すること;および(b)前記複数の不稔オリゴヌクレオチド複製を固相担体に結合させて、前記複数の不稔オリゴヌクレオチド複製のマイクロアレイを製造すること、を含む。
なおさらなる態様では、本発明は、標的DNAまたはRNAポリヌクレオチド由来の複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出するための方法を提供する。該方法は:(a)イニシエーターを含む混合物中の一本鎖標的ポリヌクレオチド、RNAポリメラーゼおよび場合によりさらなるリボヌクレオチドをインキュベートすること;(b)前記標的ポリヌクレオチド由来の複数のオリゴヌクレオチド転写物を合成することであって、ここで、前記イニシエーターはヌクレオチド欠損により終止するまで伸長され、それによって、複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成すること;ならびに(c)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量すること、を含む。
なおさらなる態様では、本発明は、標的部位プローブによって、標的DNAまたはRNAポリヌクレオチド由来の複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出する方法を提供する。該方法は:(a)イニシエーターを含む混合物中の一本鎖標的ポリヌクレオチド、RNAポリメラーゼ、標的部位プローブおよび場合によりさらなるリボヌクレオチドをインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブおよび前記標的ポリヌクレオチドをハイブリダイズさせて、標的部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的部位を含む一本鎖領域と、前記標的部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する工程;(b)前記標的ポリヌクレオチド由来の複数のオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターはヌクレオチド欠損により終止するまで伸長され、それによって、複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;ならびに(c)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む。
なおさらなる態様では、本発明は、標的遺伝子付近のCG部位におけるメチル化シトシン残基を検出するための方法を提供する。該方法は:
(a)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNA配列を脱アミノ化する工程;(b)イニシエーター、ターミネーター、RNAポリメラーゼ、標的部位プローブおよび場合によりさらなるリボヌクレオチドを含む混合物において、一本鎖標的ポリヌクレオチドをインキュベートする工程;(c)前記標的ポリヌクレオチド由来の複数のオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターはヌクレオチド欠損により終止するまで伸長され、それによって、複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および(d)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む。
なおさらなる態様では、本発明は、試験サンプル中の標的タンパク質を検出する方法を提供する。該方法は:(a)標的タンパク質を不稔プロモーターカセット(APC)に、反応性APCリンカーにより共有結合させる工程であって、前記APCが、ポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む、工程;(b)前記標的タンパク質を、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、ターミネーターおよび場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程;(c)APCの転写開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成すること;および(d)前記試験サンプルから合成される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、標的タンパク質の有無を決定すること、を含む。
なおさらなる態様では、本発明は、癌を検出するための方法を提供する。該方法は:(a)癌の検出が必要な患者から組織サンプルを入手する工程;(b)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基は改変しない条件下でDNAを脱アミノ化する工程;(c)標的ポリヌクレオチドに対してイニシエーターをハイブリダイズさせる工程であって、前記イニシエーターはモノヌクレオシド、モノヌクレオチド、ジヌクレオチド(binucleotide)、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチドまたはそれらの類似体である工程;(d)前記脱アミノ化標的ポリヌクレオチドおよび前記イニシエーターを、ターミネーター、RNAポリメラーゼならびに場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程であって、ここで、前記イニシエーター、ターミネーター、または随意的なリボヌクレオチドのいずれか1つは、CG部位の検出を可能にするように修飾される、工程;(e)前記標的ポリヌクレオチド由来の前記CG部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターは、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;(f)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程;ならびに(g)結果を、コントロールサンプルから同様に得られる結果と比較する、工程、を含む。
なおさらなる態様では、本発明は、病原体を検出する方法を提供する。該方法は:(a)病原体の検出が必要なサンプルを入手する工程;(b)前記サンプル中の一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドと、一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドに対してハイブリダイズするヌクレオチド配列、およびポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせる工程;(c)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ターミネーターならびに場合によりさらなるリボヌクレオチドと共にインキュベートする工程;(d)APCの開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成することであって、ここで、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成すること;ならびに(e)前記試験サンプルから合成される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、病原体の有無を決定すること、を含む。
別の態様では、CGメチル化を検出するための方法は、一本鎖標的DNA配列を、脱アミノ化の前に、標的部位プローブと共にインキュベートすることをさらに含み、ここで、前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列が、前記標的CpG部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的CpG部位を含む一本鎖領域と、前記標的CpG部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する。関連する態様では、そのように処置されるDNAは、重亜硫酸ナトリウムで処置され、一本鎖DNAの脱アミノ化を生じる。さらに関連する態様では、脱アミノ化の条件は、標的部位プローブの非存在下で使用される条件よりも穏やかであり得る。そのような条件は、約50℃未満、約45℃未満、約40℃未満、および35℃を含むより低い温度を含む。条件はまた、脱アミノ化剤とのより減少した期間でのインキュベーションを含み得、約12時間未満、約8時間未満、約6時間未満、および約4時間を含み得る。
関連する態様では、本発明は:
(a)一本鎖標的DNA配列を、標的部位プローブと共にインキュベートすることであって、ここで、前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列は、前記標的CpG部位の上流の第1の二本鎖領域を含むバブル複合体、前記標的CpG部位を含む一本鎖領域、および前記標的CpG部位の下流の第2の二本鎖領域を形成すること;
(b)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換する一方で、メチル化シトシン残基をウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNAポリヌクレオチドを脱アミノ化すること;
(c)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせること;
(d)前記脱アミノ化標的ポリヌクレオチドおよび前記イニシエーターを、ターミネーター、ならびにRNAポリメラーゼと共にインキュベートすることであって、ここで、前記イニシエーター、またはターミネーターのうちの少なくとも1つは、CG部位の検出を可能にするように修飾されること;
(e)前記標的ポリヌクレオチド由来の前記CG部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成することであって、ここで、前記イニシエーターは、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成すること;ならびに
(f)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量すること、
を含む、標的ポリヌクレオチド中のCG部位におけるメチル化シトシン残基を検出するための方法を提供する。
上記の方法を用いることができ、ここで、標的ポリヌクレオチドは遺伝子に関連し、遺伝子であり、および/または癌遺伝子である。
さらなる態様では、本発明は、目的のサンプル中のCGメチル化を決定するための方法を提供し、複数のCG部位におけるメチル化の程度を決定するために単一のサンプルに対する複数の標的特異的プローブを使用することを含む。関連する態様では、複数のCG部位におけるメチル化の程度の決定に続いて、特定のCG部位におけるメチル化の程度を決定するために個々の標的特異的プローブが使用される。関連する態様では、同じサンプルを先ず複数のプローブで;次いで、単一のプローブで分析してもよい。
本発明はまた、本明細書に記載のオリゴヌクレオチド合成および検出方法を行うためのキットを提供する。1つの態様では、例えば、本発明は、本明細書に記載の様々な組み合わせを含有する試薬容器を提供する。適切なパッケージ内にあり、一般に(しかし、必ずしも必要ではない)適切な取扱説明書を含有するこれらのキットは、オリゴヌクレオチド合成および検出方法において使用される1つもしくはそれ以上の成分を含有する。キットはまた、以下の項目:重合酵素、イニシエーター、プライマー、緩衝液、ヌクレオチド、コントロールDNA、抗体、ストレプトアビジン、およびビオチンのうちの1つもしくはそれ以上を含有してもよい。キットはまた、本発明の方法を実施するために適切な量で混合された試薬を含有してもよい。試薬容器は、主題方法を実施する場合、測定工程を回避する試薬を単位量で好適に含有する。
発明の詳細な説明
本発明は、画定された核酸に対する反復合成事象を介して複数の検出可能なオリゴヌクレオチドを作製することによって、(核酸配列またはタンパク質などの)標的分子の存在を検出するための方法およびキットを提供する。該方法は、一般に、標識されたヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド転写イニシエーターを使用して、標的核酸上の画定された部位に実質的に相補的である不稔オリゴヌクレオチド産物の合成を開始すること;チェーンターミネーターを使用して、重合反応を終止すること;および場合により、(1)いずれかの側の一本鎖標的部位に対して二本鎖セグメントを含む転写バブル複合体を形成するための標的部位プローブかまたは(2)標的部位を含む転写バブル領域を含む不稔プロモーターカセットかまたは(3)任意の標的分子に結合され、次いでシグナルを発生するために使用される不稔プロモーターカセットのいずれかを使用することを含む。
1つの態様に従えば、本発明は、標的DNAまたはRNA配列の部分に由来の複数の不稔オリゴヌクレオチド転写物を合成する方法を提供し、ここで,該方法は、次のもの:(a)少なくとも1つの標的部位を含む一本鎖標的核酸;(b)標的部位の上流にある標的核酸上の部位に相補的であるRNAイニシエーター;(c)RNAポリメラーゼ;(d)場合により、ヌクレオチドおよび/またはヌクレオチド類似体;(e)チェーンターミネーター;ならびに(f)場合により、(1)標的核酸上の標的領域に部分的にハイブリダイズし、一本鎖標的部位のいずれかの側に第1および第2の二本鎖領域を含む転写バブル複合体を形成する標的部位プローブかまたは(2)転写開始部位を含む転写バブル領域を含む不稔プロモーターカセットのいずれかを組み合わせて、反応させることを含む。組み合わせは、下記のような適切な条件に供される:(a)標的部位プローブが標的部位を含む標的領域内の標的核酸にハイブリダイズする;(b)RNAイニシエーターが標的部位の上流にハイブリダイズする;(c)RNAポリメラーゼがRNAイニシエーターを利用して、標的部位で転写を開始し、延長が生じ、オリゴヌクレオチド転写物が合成される;(d)延長中に、チェーンターミネーターが転写を終止する;(e)実質的に、ポリメラーゼ結合部位から転位することもテンプレートから解離することもなく、RNAポリメラーゼが短い不稔オリゴヌクレオチド転写物を放出する;および(f)十分なシグナルが発生するまで(c)〜(e)が反復され、反応が停止する。あるいは、(a)不稔プロモーターカセットが標的核酸の末端にハイブリダイズする;(b)RNAイニシエーターが転写開始部位の上流にハイブリダイズする;(c)RNAポリメラーゼがRNAイニシエーターを利用して、標的部位で転写を開始し、延長が生じ、オリゴヌクレオチド転写物が合成される;(d)延長中に、チェーンターミネーターが転写を終止する;(e)実質的に、ポリメラーゼ結合部位から転位することもテンプレートから解離することもなく、RNAポリメラーゼが短い不稔オリゴヌクレオチド転写物を放出する;および(f)十分なシグナルが発生するまで(c)〜(e)が反復され、反応が停止する。
一般的技術
本発明の実施では、他に示さない限り、当該分野の技術内にある(組換え技術を含む)分子生物学、微生物学、細胞生物学、生化学、および免疫学の従来の技術を用いる。そのような技術は、「Molecular Biology Techniques Manual」、第3版、(コイン(Coyne)ら、2001);「Short Protocols in Molecular Biology」、第4版、(アウスベル(Ausubel)ら、1999);「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」、第2版(サンブルック(Sambrook)ら、1989);「Oligonucleotide Synthesis」(M.J.ガイト(M.J.Gait)編、1984);「Animal Cell Culture」(R.I.フレッシュニー(R.I.Freshney)編、1987);「Methods in Enzymology」(アカデミックプレス社(Academic Press,Inc.));「Current Protocols in Molecular Biology」(F.M.アウスベル(F.M.Ausubel)ら編、1987、および定期更新);「PCR:The Polymerase Chain Reaction」(ムリス(Mullis)ら編、1994)などの文献に詳細に説明されている。
本発明において反応物として用いられるプライマー、イニシエーター、オリゴヌクレオチド、およびポリヌクレオチドは、当該分野において既知の標準的な技術を使用して作製することができ、シグマ(Sigma)/アルドリッヒ(Aldrich)、モレキュラー・プローブス(Molecular Probes)、トリリンク・テクノロジー(Trilink Technologies)を含むがこれらに限定されない商業的供給源から入手することができる。
用語
本発明の理解を容易にするために、以下の用語は、他に表現しない限り、以下のような意味を有する:
本明細書において使用される「約」は、「約」として言及される数字が、引用される数字プラスまたはマイナス該引用される数字の1〜10%を含むことを意味する。例えば、「約」50ヌクレオチドは、45〜55ヌクレオチドまたは状況に依存して僅か49〜51ヌクレオチドを意味することができる。
「転写」は、核酸テンプレート配列に対応する相補的RNA転写物を合成する酵素介在過程である。転写は、典型的に、3つの相、即ち、開始、延長、および終結を含む。テンプレートの転写は、テンプレートからの発生期の転写物もしくはポリメラーゼのいずれもの解離を伴わずに、ポリメラーゼがテンプレート上の終結配列またはテンプレート配列の末端に到達するかあるいはタンパク質−DNA転写障害などの他の手段によって停止されるまで、イニシエーター(モノヌクレオシド、モノヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、またはポリヌクレオチドであってもよい)とその後のNTPなどとの間のホスホジエステル結合の形成を介して、ポリメラーゼによって漸次に合成される。典型的なハイブリダイゼーションアッセイにおいて使用されるように、ポリメラーゼが延長相を完了し、テンプレート上の最初の酵素結合部位(プロモーター)からの転位後、テンプレート配列の末端または特定の転写終結シグナルに到達する場合、一般に転写の終結が達成される。ここでは、「転位」は、ポリメラーゼが、テンプレート上の最初の酵素結合部位から、酵素結合部位の少なくとも50ヌクレオチド下流にあるテンプレート上の別のポイントに向かって、テンプレート配列に沿って移動することを意味する。
「不稔転写」は、相補的核酸テンプレート配列の少なくとも1つの部分、または標的部位に対応するオリゴヌクレオチドの合成を反復的に開始および終止する酵素介在過程である。合成される不稔オリゴヌクレオチドの長さは変動し、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチドおよび約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドを含有することができる。
「不稔転写」はまた、3つの相、即ち、開始、延長、および終結を含む。開始相の間、ポリメラーゼはイニシエーターと第2のNTPとの間にホスホジエステル結合を形成し、次いで、その後のNTPなどを添加して、テンプレート配列を転写し、約2〜約50ヌクレオチドのオリゴヌクレオチド転写物を合成し、次いで、ポリメラーゼは実質的にポリメラーゼ結合部位から転位することもテンプレートから解離することもなく、発生期のオリゴヌクレオチド転写物を遊離することによって、転写事象を終止する。言い換えれば、RNAポリメラーゼは実質的にテンプレート上の開始結合部位に留まり、第1の発生期のオリゴヌクレオチド転写物を遊離し、次いで、別の転写開始事象に従事して、転写されて第1のオリゴヌクレオチド転写物を産生したものと実質的に同じ標的部位に実質的に相補的である第2のオリゴヌクレオチド転写物を産生することが可能である。この様式では、ポリメラーゼは、テンプレートの単一の部分(即ち、標的領域)を反復的に転写し、複数コピーの実質的に同一な発生期のオリゴヌクレオチド転写物を遊離する。
「逆転写」は、相補的DNA(cDNA)を合成するためのRNAテンプレートの転写を指す。
「反復的」は、複数コピーの同一または高度に類似する目的の配列を指す。
「複製」は、一本鎖核酸テンプレート配列から相補的核酸分子を合成する酵素介在過程である。テンプレートのDNA複製は、DNAポリメラーゼがテンプレート上の終結配列かもしくはテンプレート配列の末端のいずれかに到達するまで、テンプレートからDNA複製またはDNAポリメラーゼのいずれもの解離も伴わずに、プライマーと第1のデオキシリボヌクレオシド三リン酸(dNTP)との間のホスホジエステル結合の形成、続く第1のdNTPとその後のdNTPなどとの間の第2のホスホジエステルの形成を介して、DNAポリメラーゼにより、合成される。典型的なDNAプライマー伸長反応では、テンプレート上の最初の酵素結合部位からの転位後に、DNAポリメラーゼがテンプレート配列全体を合成する場合、テンプレートの複製が終止する。ここでは、「転位」は、DNAポリメラーゼが、テンプレート上の最初の酵素結合部位から、酵素結合部位の下流にあるテンプレート上の別のポイントに向かって、テンプレート配列に沿って移動することを意味する。
「オリゴヌクレオチド産物」は、本発明の反復合成反応によって合成されるオリゴヌクレオチドを指す。オリゴヌクレオチド産物は、重合反応がRNAポリメラーゼによって触媒される転写反応である場合「オリゴヌクレオチド転写物」、または重合反応がテロメラーゼまたはDNAポリメラーゼによって触媒されるDNA合成反応である場合「オリゴヌクレオチド反復」であり得る。
「終結」は、ポリメラーゼによって触媒される鎖延長またはプライマー伸長反応を完結するチェーンターミネーターの使用を指す。「チェーンターミネーター」または「ターミネーター」は、任意の化合物、組成物、複合体、反応物、反応条件、あるいは開始および/または延長相以後のポリメラーゼによる転写の継続を阻害する(化合物、反応物、もしくは反応条件を制止することを含む)過程を含むことができる。「鎖終結ヌクレオチド」は、コピーもしくは転写されるヌクレオチド類似体の構造または核酸の配列により、一旦取り込まれるとさらなる鎖延長を阻害するヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体を含むチェーンターミネーターである。
「標的配列」または「標的ヌクレオチド」は、検出、特徴付けまたは定量が所望される目的のポリヌクレオチド配列である。標的配列の実際のヌクレオチド配列は、既知であってもまたは既知でなくてもよい。
「標的部分」は、オリゴヌクレオチド産物を形成するためにポリメラーゼによって検出される標的配列の部分である。本発明に従えば、標的核酸には少なくとも1つの標的部位が存在する。標的部位の配列は、既知であってもよく、または特に公知でなくてもよい。即ち、標的核酸の実際の遺伝子配列は既知であってもよいが、ポリメラーゼによって転写または複製される特定の標的部位の遺伝子配列は既知である必要はない。
「標的領域」は、以下に詳述するように、バブル複合体を形成するために標的部位プローブが部分的にハイブリダイズする標的配列の部分である。本発明に従えば、標的核酸上に少なくとも1つの標的領域が存在し、各標的領域は標的部位を含む。標的領域の配列は、標的部位プローブが標的領域と共にバブル複合体を形成するように、相補的な標的部位プローブの十分なストリンジェントなハイブリダイゼーションを可能にすることが特に公知である。
一般に、「テンプレート」は、標的ヌクレオチド配列を含有するポリヌクレオチドである。場合によって、用語「標的配列」、「テンプレートポリヌクレオチド」、「標的核酸」、「標的ポリヌクレオチド」、「核酸テンプレート」、「テンプレート配列」、およびそれらのバリエーションは、交換可能に使用される。具体的には、用語「テンプレート」は、テンプレート依存性核酸ポリメラーゼの活性を介して、ヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体から相補的コピーが合成される核酸の鎖を指す。二重鎖内では、テンプレート鎖は、慣例により、「底部の」鎖として表示または記載される。同様に、非テンプレート鎖は、しばしば、「頂部の」鎖として表示または記載される。「テンプレート」鎖はまた「センス」鎖と呼称し、非テンプレート鎖を「アンチセンス」鎖と呼称してもよい。
「合成」は、一般に、標的配列の標的部分または他の部分の少なくとも1つの相補的コピーを産生する過程を指す。「複数コピー」は、少なくとも2コピーを意味する。「コピー」は、必ずしも、テンプレート配列との完全な配列相補性または同一性を意味する必要はない。例えば、コピーは、ヌクレオチド類似体、(テンプレートに対してハイブリダイズ可能であるが相補的ではない配列を含むプライマーを介して誘導される配列改変などの)意図する配列改変、および/または合成中に生じる配列エラーを含むことができる。「合成」は、標的核酸の転写および標的核酸の複製の両方を包含する。
本明細書において交換可能に使用される「ポリヌクレオチド」または「核酸鎖」は、2もしくはそれ以上のような任意の長さのヌクレオチドポリマーを指し、DNAおよびRNAの両方を含む。ヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、ヌクレオチド核酸、(修飾されたリン酸部分、塩基、もしくは糖を含む)ヌクレオチド類似体、またはDNAポリメラーゼもしくはRNAポリメラーゼなどの適切な酵素によってポリマーに取り込むことができる任意の基質であることができる。従って、ポリヌクレオチドは、メチル化ヌクレオチド、およびそれらの類似体などの修飾されたヌクレオチドを含むことができる。存在するならば、ヌクレオチド構造への修飾は、ポリマーの合成の前後に付与してもよい。ヌクレオチドの配列には、非ヌクレオチド成分を介入させることができる。重合後に、標識成分との結合などによって、ポリヌクレオチドをさらに修飾してもよい。他のタイプの修飾としては、例えば、「キャップ」、1つもしくはそれ以上の天然に存在するヌクレオチドの類似体による置換、例えば、非荷電結合(例えば、メチルホスホネート、ホスホトリエステル、カルバメート(cabamate)など)および荷電結合(例えば、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートなど)によるものなどのヌクレオチド内修飾、例えば、タンパク質(例えば、グルタチオン−s−トランスフェラーゼ、メチラーゼ、デメチラーゼ、DNA修復酵素、ヌクレアーゼ、毒素、抗体、シグナルペプチド、ポリ−L−リジンなど)などのペンダントを含有するもの、インターカレーター(例えば、エチジウム、アクリジン、プソラレンなど)によるもの、抗体特異的ハプテン(ジニトロフェニル(DNP)、ビオチンなど)によるもの、アフィニティータグ(ヘキサヒスタジン、グルタチオンなど)によるもの、キレーター(例えば、金属、放射性金属、ホウ素、酸化金属など)を含有するもの、アルキレーターを含有するもの、修飾された結合(例えば、αアノマー核酸など)によるもの、化学または光化学活性(DNAまたはRNA切断剤、架橋剤、蛍光化合物など)によるものならびに非修飾形態のポリヌクレオチドが挙げられる。さらに、ヌクレオチドのペントース(例えば、リボースまたはデオキシリボース)環上に通常存在する任意の水酸基を、例えば、ホスホン酸またはリン酸基によって置き換え、標準的な保護基で保護し、活性化して、さらなるヌクレオチドに対するさらなる結合を調製するか、または固体支持体に結合する。ヌクレオチドのペントース環上の5’および3’末端OH基をリン酸化するか、またはアミンもしくは約1〜約50炭素原子の有機キャッピング基部分で置換することができる。また、リボースまたはデオキシリボース環上の他の水酸基には、標準的な保護基を誘導してもよい。ポリヌクレオチドは、例えば、2’−O−メチル−2’−O−アリル、2’−フルオロ−または2’−アジド−リボース、炭素環式等類似体、アノマー糖、エピマー糖、例えば、アラビノース、キシロース、ピラノース糖、フラノース糖、セドペプツロース、非環式類似体、ならびにメチルリボシドなどの非塩基性ヌクレオシド類似体を含む一般に当該分野において公知である類似形態のリボースまたはデオキシリボース等を含有することができる。1つもしくはそれ以上のホスホジエステル結合を、代替的結合基で置き換えてもよい。これらの代替的結合基としては、ホスフェートがP(O)S(「チオエート」)、P(S)S(「ジチオエート」)、(O)NR(「アミダート」)、P(O)R、P(O)OR’、COまたはCH(「ホルムアセタール」)(各RあるいはR’は独立してHまたは置換されたもしくは置換されていないアルキル(1〜20C)であり、場合によりエーテル(−O−)結合、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、またはアラルジルを含有する)によって置き換えられる実施形態が挙げれるが、これらに限定されない。ポリヌクレオチドにおける必ずしも全ての結合が同一である必要はない。今述べた説明は、本明細書において言及されるRNAおよびDNAを含む全てのポリヌクレオチドに当てはまる。
「ヌクレオチド」または「NTP」は、塩基−糖−リン酸化号物を指す。「塩基」は、ペントース糖およびリン酸基と組み合わせた場合にヌクレオチドを形成する窒素含有環分子を指す。塩基は、シトシン(C)、チミン(T)、およびウラシル(U)などの一員環ピリミジン、ならびにアデニン(A)およびグアニン(G)などの二員環プリンを含む。「糖」または「ペントース糖」は、一般に、リボース環またはデオキシリボース環などのペントース環を指す。ヌクレオチドは、両タイプの核酸ポリマー、即ち、RNAおよびDNAのモノマーサブユニットである。「ヌクレオチド」または「NTP」は、任意のヌクレオシド5’リン酸、即ち、リボヌクレオシド5’リン酸(即ち、一リン酸、二リン酸、および三リン酸)ならびにデオキシリボヌクレオチド5’リン酸(即ち、一リン酸、二リン酸、および三リン酸)を指し、「ヌクレオシドリン酸類似体」、「ヌクレオチド類似体」、および「NTP類似体」を含む。「ヌクレオシドリン酸類似体」、「ヌクレオチド類似体」、および「NTP類似体」は、生来のヌクレオチドに類似するが、対応する生来のヌクレオチドと比較した場合、1つもしくはそれ以上の化学修飾を含有する任意のヌクレオシド5’リン酸(即ち、一リン酸、二リン酸、および三リン酸)を指す。ヌクレオチド類似体は、塩基修飾類似体(例えば、5−メルカプトピリミジン、8−メルカプトプリン)、リン酸修飾類似体(例えば、α−チオ−三リン酸)、および糖修飾類似体(3’OMe、3’デオキシ)を含み、修飾された形態のデオキシリボヌクレオチドならびにリボヌクレオチドを含むことができる。
「ヌクレオシド」は、リン酸基を有さない塩基−糖の組み合わせを指す。ヌクレオシドとしては、アデノシン(A)、シチジン(C)、グアノシン(G)、チミジン(T)、およびウリジン(U)が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「オリゴヌクレオチド」は、一般に、短い、典型的に一本鎖の合成ポリヌクレオチドを指し、これは、一般に(しかし必ずしもそうとは限らない)、約200未満ヌクレオチド長である。より詳細には、オリゴヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチドおよび/またはリボヌクレオチドを含む2つもしくはそれ以上のヌクレオチドからなる分子として規定される。正確なサイズは、多くの因子に依存し、これらの因子は、順次、究極的機能またはオリゴヌクレオチドの使用に依存する。オリゴヌクレオチドは、化学合成、DNA複製、より長いDNAまたはRNAの分解、転写、逆転者、不稔転写または反復合成(本明細書においてさらに説明する)およびそれらの組み合わせを含む任意の様式で作製することができる。
モノヌクレオチドは、第1のモノヌクレオチドペントース環の3’酸素を、ホスホジエステル結合を介して第2のモノヌクレオチドの5’リン酸に共有結合させることによってオリゴヌクレオチドを合成する反応を経験するため、末端ヌクレオチドの5’リン酸がヌクレオチドペントース環の3’酸素に結合していない場合、オリゴヌクレオチドの第1の末端は「5’末端」と呼称され、末端ヌクレオチドの3’酸素が次のヌクレオチドペントース環の5’リン酸に結合していない場合、ヌクレオチドの第2の末端は「3’末端」と呼称される。本明細書において使用する核酸配列はまた、たとえ配列がより長いオリゴヌクレオチドと同一であるとしても、5’および3’末端を有するということができる。一本鎖DNAまたはRNAでは、5’→3’方向で核酸の鎖に沿って移動するとき、第1の領域の3’末端が第2の領域の5’末端の前にある場合、核酸鎖に沿った第1の領域は、第2の領域の「上流」であるという。対照的に、5’→3’方向で核酸の鎖に沿って移動するとき、第1の領域の5’末端が第2の領域の3’末端の後にある場合、核酸鎖に沿った第1の領域は、第2の領域の「下流」であるという。
用語「3’」は、一般に、5’→3’方向でポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドに沿って移動するとき、同じポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドの別の領域もしくは位置から3’(下流)側にあるポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドの領域もしくは位置を指す。
用語「5’」は、一般に、5’→3’方向でポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドに沿って移動するとき、同じポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドの別の領域もしくは位置から5’(上流)側にあるポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドの領域もしくは位置を指す。
「核酸配列」は、オリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチド、およびフラグメント、セグメント、もしくはその部分、ならびにゲノムまたは合成由来のDNAもしくはRNAを指し、これらは、一本鎖であっても、または二本鎖であってもよく、センスまたはアンチセンス鎖のいずれかを表す。
核酸基質を参考にして使用される場合の用語「実質的に一本鎖」は、鎖間もしくは鎖内塩基対形成相互作用によって共に保持される核酸の2つの実質的に相補的なセグメントまたは領域として存在する二本鎖基質とは対照的に、基質分子が主に一本鎖の核酸として存在することを意味する。
本明細書において使用される用語「相補的な」または「相補性」は、第1のポリヌクレオチド(オリゴヌクレオチドであってもよい)を参考に使用され、第2のポリヌクレオチド(これもまたオリゴヌクレオチドであってもよい)と「逆平行会合」の状態にある。本明細書において使用される用語「逆平行会合」は、2つの会合したポリヌクレオチドの個々のヌクレオチドまたは塩基が、実質的にワトソン(Watson)−クリック(Crick)の塩基対形成規則に従って対形成されるような2つのポリヌクレオチドのアラインメントを指す。例えば、配列「A−G−T」は、配列「T−C−A」に相補的である。相補性は「部分的」であってもよく、この場合、ポリヌクレオチド塩基のいくつかのみが対形成規則に従って一致する。または、ポリヌクレオチド間で「完全」もしくは「全体的」相補性が存在してもよい。ポリヌクレオチド間の相補性の程度は、2つのポリヌクレオチド間のハイブリダイゼーションの効率および強度に対して有意な効果を有する。これは、合成反応、ならびにポリヌクレオチド間の結合に依存する検出方法に特に重要である。核酸技術に係わる当業者であれば、例えば、第1のポリヌクレオチド(オリゴヌクレオチドであってもよい)の長さ、第1のポリヌクレオチドの塩基組成および配列、ならびにイオン強度およびミスマッチした塩基対の発生率を含む多くの変数を考慮することによって、経験的に二重鎖の安定性を決定することができる。オリゴヌクレオチドの融解温度を算出するのに使用することができる一般式は:1%ホルムアミドごとにTm=(2(UA)+4(GC))−0.5Cである。DNA−DNAハイブリッドでは、Tmは次の式によって近似される:Tm=81.5+16.6(log M)+0.41(%G+C)−500/L;Mは、1価のカチオンのモル濃度であり;Lは、ハイブリッド塩基対の長さである(Anal Biochem.138:267−284,1984)。
ポリヌクレオチド(例えば、オリゴヌクレオチド)を参考にして使用される場合の用語「自己相補的な」および「自己相補性」は、ポリヌクレオチドの個別の領域が相互に対形成できることを意味する。この用語は、分子内塩基対形成のみを指すため、自己相補性の領域を有するといわれる任意の鎖は、相互に塩基対形成することが可能な少なくとも2つの領域を有さなければならない。上記で規定したように、相補性は、「完全」または「部分的」のいずれであってもよい。本発明のオリゴヌクレオチドを参考にして使用されるように、オリゴヌクレオチドの領域は、これらの領域が少なくとも3つの連続対形成(即ち、完全な相補性の3塩基対)の二重鎖を形成することが可能である場合、またはそれらが部分的に相補的であるより長い二重鎖を形成し得る場合、有意な自己相補性を有すると思われる。
用語「プライマー」は、一般に、遊離の3’−OH基を有し、目的のサンプルに潜在的に存在する標的配列に結合およびハイブリダイズすることができる短い、一本鎖オリゴヌクレオチドを指す。標的配列にハイブリダイズした後、プライマーは、標的配列に相補的であるポリヌクレオチドもしくはオリゴヌクレオチド伸長産物または標的配列の一部の重合あるいは合成を促進または開始することが可能である。プライマーは、標的核酸配列の特定の部分に「実質的に」相補的であるように選択される。プライマーは、標的配列にハイブリダイズし、標的核酸の一部の転写または複製のいずれかを容易にするのに十分相補的である。プライマー配列は、テンプレートの正確な配列を反映する必要はない。例えば、プライマー配列の残りの部分がテンプレート鎖に実質的に相補的であれば、非相補的ヌクレオチドフラグメントがプライマーの5’末端に結合してもよい。非相補的塩基はプライマー内で散在することができるが、但し、プライマー配列はテンプレート配列に十分な相補性を有して、テンプレートにハイブリダイズし、従って、ポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド産物の合成を開始するためのテンプレート−プライマー複合体を形成する。
用語「イニシエーター」は、発生期のRNA分子の5’末端に取り込まれるモノヌクレオシド、モノヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチドまたはそれらの類似体を指し、RNA合成のための「プライマー」(「イニシエータープライマー」)と考えることができる。
1つの実施形態では、当該分野において公知であるように、RNAイニシエーターは、テンプレートプロモーター配列の非存在下で一本鎖標的核酸上の標的部位で転写の開始を容易にする。(米国特許第5,571,669号;ダウベ(Daube)およびフォン・ヒッペル(von Hippel),Science,258:1320−1324(1992)を参照のこと)。別の実施形態では、イニシエーターを使用して、核酸テンプレート上の複数の標的部位で無作為に不稔転写を開始する(図16)。イニシエーターおよび/またはイニシエーターを伸長するために使用される個々のヌクレオチドもしくはヌクレオチド類似体を適切に使用して、シグナル発生、オリゴヌクレオチド産物の検出、および標的核酸の有無の決定を可能にしてもよい。
例えば、不稔オリゴヌクレオチド産物の検出を含む様々な目的のための標識部分を有するイニシエーターを提供するために、イニシエーターを修飾することを所望してもよい。そのような修飾の例として、蛍光分子およびエネルギー移動色素(例えば、フルオレセイン、アエダンス(aedans)、クマリン、ボディピー(bodipy)色素、およびローダミンを基剤とする色素)、蛍光消光分子(例えば、ダブシル(Dabcyl))、タンパク質、ペプチド、アミノリンカー、またはアミノ酸に基づく分子(例えば、ポリヒスチジン)、修飾された塩基ならびに修飾されたおよび修飾されていない塩基類似体、ペプチド核酸(PNA)、メチルホスホネート、放射性標識、末端リン酸、3’グリセリル、他の炭水化物に基づく分子、脂肪酸誘導性分子、炭素スペーサー分子、電気化学発光標識、ランタニド標識、アビジンおよびその誘導体(例えば、ストレプトアビジン、ニュートラアビジン(Neutravidin)など)、ビオチン、ステロイド分子(例えば、ジゴキシゲニン)、チオール結合、フェリチン標識などが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において使用される用語「ハイブリダイゼーション」は、相補的核酸の対形成を参考にして使用され、ポリヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチドを含む。ハイブリダイゼーションおよびハイブリダイゼーションの強度(即ち、核酸間の会合の強度)は、核酸間の相補性の強度、関与する反応条件のストリンジェンシー、形成されるハイブリッドの融解温度(T)、および二重鎖核酸内のG:C比などの因子の影響を受ける。一般に「ハイブリダイゼーション」方法は、標的核酸(即ち、直接的または間接的手段のいずれかによって検出しようとする配列)に対して相補的なポリヌクレオチドをアニールさせることに関与する。相補的配列を含有する2つのポリヌクレオチドおよび/またはオリゴヌクレオチドが相互に配置し、塩基対形成相互作用を介して相互にアニールする能力は、よく認識されている現象である。
相補性に関して、いくつかの診断アプリケーションが、2つのポリヌクレオチドおよび/またはオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションが完全または部分的相補性を表すかどうかを決定することは重要であり得る。例えば、(例えば、ウイルス、細菌、真菌、マイコプラズマ、または原生動物由来などの)病原体DNAの有無を単純に検出することが所望される場合、ハイブリダイゼーション方法は、関連配列が存在する場合にハイブリダイゼーションが生じることを確実にすることのみを必要とし;部分的相補プローブおよび完全相補プローブの両方がハイブリダイズする条件を選択することができる。しかし、他の診断アプリケーションは、ハイブリダイゼーション方法が、遺伝子多型、即ち、特定の遺伝子または遺伝子マーカーに対して存在することができる複数の対立遺伝子(バリエーション)間の一塩基対の差異を検出することを目的とし得る場合において、部分相補性と完全相補性とを区別することが可能であることを必要とする。
「ストリンジェンシー」は、一般に、核酸ハイブリダイゼーションが行われる条件を指し、温度、イオン強度、および他の化合物の存在を含む。「高ストリンジェンシー」条件は、一般に、高い頻度の相補塩基配列を有するポリヌクレオチドおよび/またはオリゴヌクレオチド領域間のみで核酸塩基対形成が生じる条件を指す。従って、相互に完全には相補的でない2つのポリヌクレオチドおよび/またはオリゴヌクレオチドをハイブリダイズもしくはアニールさせることを所望する場合、「弱い」または「低い」ストリンジェンシー条件が好適であり得る。
用語「反応物」は最も広い意味で使用される。反応物は、酵素反応物、化学反応物、または紫外光(紫外光、特に短い波長の紫外光は、ポリヌクレオチドポリマーを切断することが公知である)を含むことができる。オリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドと反応してオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドを修飾することが可能ないずれの因子も用語「反応物」に包含され、ポリメラーゼによるオリゴヌクレオチド産物への組み入れのために、反応混合物に添加される「反応物ヌクレオチド」を含む。
「複合体」は、成分の週生体である。複合体は、安定であっても、または安定でなくてもよく、直接的または間接的に検出することができる。例えば、本明細書に記載されるように、反応の所定の成分および反応の産物のタイプが与えられれば、複合体が存在しているとみなすことができる。本発明の目的のために、複合体は、一般に、例えば、最終不稔転写または複製産物などの最終反復合成産物の中間体である。
「反応混合物」は、成分の集合物であり、安定な条件下で反応して、複合体(中間体であってもよい)および/または産物を形成する。
「酵素結合部位」は、ポリメラーゼなどの特定の酵素もしくは酵素のクラスに結合することが可能である配列または構造によって特徴付けられるポリヌクレオチド領域を指す。
「ポリメラーゼ」は、ヌクレオチドおよび/またはヌクレオチド類似体の重合(接続)を容易にするかあるいは触媒することが可能な任意の因子を指す。適切な因子は、天然に存在するRNAポリメラーゼ(RNA依存性およびDNA依存性RNAポリメラーゼを含む)、DNAポリメラーゼ(DNA依存性およびRNA依存性DNAポリメラーゼを含む)などの天然に存在する酵素、ならびに現存し得る修飾されたもしくは変異酵素(例えば、ソーサ(Sousa)ら、米国特許第6,107,037号において開示された変異RNAポリメラーゼなど)を含むか、あるいは今後作製または設計することができ、特定のアプリケーションに所望される特徴を示すように、修飾されたもしくは変異酵素を設計することもできる。修飾されたもしくは変異酵素の例示的特徴として、温度特異性の緩和、基質特異性の緩和、耐熱性の増加、および/またはその他が挙げられるが、これらに限定されない。用語「ポリメラーゼ」は、耐熱性および不耐熱性酵素の両方を包含することが意図される。
例えば、RNAまたはDNAポリメラーゼなどの酵素を参考にして使用する場合の用語「耐熱性」は、酵素が、高い温度、即ち、約55℃もしくはそれ以上で機能的または活性である(即ち、触媒を実施することができる)ことを示す。従って、耐熱性ポリメラーゼは、約55℃の高低両方の温度を含む広範な温度にわたって、触媒を実施することができる。
用語「温度依存性ポリメラーゼ」は、上記のように、テンプレート核酸をコピーもしくは転写することによって、ポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド産物を合成し、テンプレートの非存在下ではポリヌクレオチドを合成しない核酸ポリメラーゼを指す。これは、例えば、テンプレートの非存在下でも核酸を合成または伸長することができるターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼまたはポリAポリメラーゼなどのテンプレート非依存性核酸ポリメラーゼの活性とは対照的である。
「DNA依存性RNAポリメラーゼ」は、相補的DNAテンプレート由来のRNAの重合を容易にするかまたは触媒する酵素である。
「DNA依存性DNAポリメラーゼ」は、DNA複製または合成、即ち、相補的DNAテンプレート由来のDNAの重合を容易にするかまたは触媒する酵素である。
「RNA依存性RNAポリメラーゼ」は、相補的RNAテンプレート由来のRNAの重合を容易にするかまたは触媒する酵素である。
「RNA依存性DNAポリメラーゼ」または「逆転写酵素」は、相補的RNAテンプレート由来のDNAの重合を容易にするかまたは触媒する酵素である。
「プライマー伸長」、「伸長」、「延長」、および「伸長反応」は、より長い、テンプレートポリヌクレオチドにアニールまたはハイブリダイズしているモノヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、またはポリヌクレオチドイニシエーターもしくはプライマーの3’末端へのヌクレオチドの連続付加であり、ここで、付加は、テンプレートの核酸配列および/またはポリメラーゼの結合部位によって指令される。伸長は、一般に、プライマーまたはイニシエーター、ヌクレオチドおよびテンプレートからポリヌクレオチドもしくはオリゴヌクレオチド産物を合成することが可能な酵素によって容易にされる。これらの目的に適切な酵素には、上記のポリメラーゼのいずれもが含まれるが、これらに限定されない。
「組み入れ」は、核酸ポリマーの一部となることを指す。核酸前駆体の組み入れに関する述語については、自由度があることが公知である。例えば、ヌクレオチドdGTPは、デオキシリボヌクレオシド三リン酸である。DNAへの組み入れ時に、dGTPはdGMP、即ち、デオキシグアノシン一リン酸部分となる。DNAは、dGTP分子を含まないが、dGTPをDNAに取り込むと表現してもよい。
用語「サンプル」および「試験サンプル」は、最も広範な意味で使用される。例えば、「サンプル」または「試験サンプル」は標本または培養物(例えば、微生物学的培養物)ならびに生物学的および環境サンプルの両方を含むことを意味する。本発明の方法において使用される核酸のサンプルは、生物学的または環境サンプルから誘導される核酸の水溶液であり、サンプル中に存在し得、かつ本発明の方法を妨害し得るかまたは該方法を行うときに「バックグランド」シグナルを有意に増大し得るタンパク質、脂質などの他の材料から、当該分野において公知の方法によって分離することができる。
生物学的サンプルは、動物(ヒトを含む)組織、動物液体(例えば、血液、唾液、粘膜分泌物、精液、尿、血清、脳脊髄液または髄液、胸膜液、リンパ、痰、乳管洗浄など)、動物固体(例えば、糞)、微生物の培養物、液体および固体の食物ならびに食品、廃棄物、化粧品、または微生物が混入し得る水などの核酸を含み得るいずれの物質を含む。環境サンプルは、表面質、土壌、水、および産業サンプルなどの環境材料、ならびに食物および酪農処理器具、装置、設備、用具、ならびに使い捨ておよび非使い捨て品目から入手されるサンプルを含むことができる。これらの例は単なる例示であって、本発明に適用可能なサンプルのタイプを制限することを意図していない。
「精製された」または「実質的に精製された」は、天然の環境から取り出され、単離または分離された核酸を指し、核酸と天然に会合する他の成分から少なくとも60%純粋(free)、好ましくは75%純粋、最も好ましくは90%純粋である。従って、「単離されたポリヌクレオチド」または「単離されたオリゴヌクレオチド」は、実質的に精製されたポリヌクレオチドである。
用語「遺伝子」は、ポリペプチドまたは前駆体の産生に必要な制御およびコーディング配列を含むDNA配列を指す。ポリペプチドは、所望される機能的活性が保持される限り、全長コーディング配列またはコーディング配列の任意の部分によってコードすることができる。
「欠失」は、標準的な核酸配列と比較して、1つもしくはそれ以上のヌクレオチドが存在しない核酸配列の変化として規定される。
「挿入」または「付加」は、標準的な核酸配列と比較して、1つもしくはそれ以上のヌクレオチドの付加が生じている核酸配列の変化である。
「置換」は、異なるヌクレオチドによって、核酸における1つもしくはそれ以上のヌクレオチドの置き換えから生じる。
核酸配列の「改変」は、欠失、付加、付加−欠失、置換、挿入、復帰、トランスバージョン、点変異、もしくはマイクロサテライト改変、またはメチル化を含むが、これらに限定されない核酸配列あるいは構造の任意の変化を指す。
「メチル化」は、DNAまたはRNAにおけるヌクレオチド塩基へのメチル基(−CH)の付加を指す。
配列「変異」は、参照配列との比較において、目的の配列における任意の配列改変を指す。参照配列は、野生型配列または目的の配列を比較することを所望する対照の配列であり得る。配列変異は、置換、欠失、または挿入などの機構による単一ヌクレオチド変化、または配列における1ヌクレオチドを超える改変を含む。一塩基多型(SNP)もまた、本明細書において使用される配列変異である。
本明細書において交換可能に使用される「マイクロアレイ」および「アレイ」は、集中した位置におけるポリヌクレオチド配列の収集の配置構成を指す。アレイは、スライドガラスなどの固相担体支持体上、またはニトロセルロースメンブランなどの半固相担体上にあることができる。ポリヌクレオチド配列は、DNA、RNA、またはその任意の組み合わせであることができる。
用語「標識」は、検出可能な(好ましくは定量可能な)シグナルを直接的または間接的のいずれかで提供するために使用することができ、かつヌクレオチド、ヌクレオチド類似体、ヌクレオシド一、二、もしくは三リン酸、ヌクレオシド一、二、もしくは三リン酸類似体、ポリヌクレオチド、またはオリゴヌクレオチドに結合することができる任意の原子、分子、または部分を指す。標識は、蛍光、放射能、化学発光、電気、常磁性、重量測定、X線回折または吸収、磁気、酵素活性などによって検出可能であるシグナルを提供する。標識は、荷電部分(正または負電荷)であってもよく、あるいは電気的に中性であってもよい。
「検出」は、検出するための任意の手段を含み、直接的および間接的検出を含む。例えば、「より少なく検出される」産物は、直接的または間接的に観察することができ、該用語は、産物の数の任意の減少を示す(産物がないことを含む)。同様に、「より多く検出される」産物は、直接的または間接的に観察されるかどうかにかかわらず、任意の増加を意味する。
本明細書において使用される用語「含む」、「含んでなる」、「含む」、および「含んでいる」、または他の任意のバリエーションは、エレメントのリストを含む過程、方法、組成物、反応混合物、キット、または装置が該エレメントのみを含まず、前記過程、方法、組成物、反応混合物、キット、または装置について特に列挙せず、また固有でもない他のエレメントを含み得るような、非排他的内包にも範囲が及ぶことが意図される。
「A」、「an」、「the」などは、他に示さない限り、複数形も含む。
成分および反応条件
標的核酸
標的核酸は、天然に存在するポリヌクレオチドセグメント化または合成ポリヌクレオチドセグメントのいずれかであることができ、該核酸は、当該分野において周知である技術によって入手または合成することができる。試験サンプル中の検出しようとする標的配列は、はじめから個別の分子として存在してもよく、そのため、検出しようとする配列は、核酸全体を構成するか、またはより大きな分子の唯一の成分として存在してもよい。標的核酸は、生物学的サンプルなどの複雑な混合物の極少量の画分であり得、当該分野において周知である手順によって様々な生物学的材料から入手することができる。検出しようとする標的核酸は、精製されたか、または精製されていない形にある任意の供給源由来の核酸を含むことができ、該核酸は、DNA(二本鎖(ds)DNAおよび一本鎖(ss)DNAを含む)またはRNA(tRNA、mRNA、rRNAを含む)、ミトコンドリアDNAまたはRNA、葉緑体DNAまたはRNA、DNA−RNAハイブリッド、またはそれらの混合物;遺伝子、染色体、またはプラスミド;ならびに微生物(細菌、酵母、ウイルス、ウイロイド、カビ、および真菌を含む)、植物、動物、ヒトのゲノムなどの生物学的材料のゲノム、またはそのフラグメントであることができる。当該分野において標準的な技術を使用して、試験サンプルから核酸を入手および精製する。前記核酸の抽出および/または精製のための方法については、例えば、サンブロック(Sambrook)ら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(ニューヨーク州(New York)、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)、第3版、2000)に記載されている。RNA標的の検出は、当該分野において公知のような初期の相補的DNA(cDNA)合成を必要としても、必要としなくてもよい。DNA−RNAハイブリッドの検出には、ssDNAを得るためのハイブリッドの変性、または変性に続いて、cDNAを得るための逆転写が必要である。
標的タンパク質
本発明の別の実施形態では、標的は、タンパク質などの別の分子であってもよく、反復オリゴヌクレオチド合成のために使用することができる画定された核酸配列の共有または非共有結合により標識される(図23)。標的タンパク質は、天然に存在するポリペプチドセグメントまたは合成ポリペプチドセグメントのいずれであることもでき、該タンパク質は、当該分野において周知である技術によって入手または合成することができる。試験サンプル中の検出しようとする標的タンパク質は、はじめから個別の分子として存在してもよく、そのため、検出しようとするタンパク質は、タンパク質全体を構成するか、またはより大きな複合体の唯一の成分として存在してもよい。標的タンパク質は、生物学的サンプルなどの複雑な混合物の極少量の画分であり得、当該分野において周知である手順によって様々な生物学的材料から入手することができる。検出しようとする標的タンパク質は、精製されたか、または精製されていない形にある任意の供給源由来のタンパク質を含むことができる。当該分野において標準的な技術を使用して、試験サンプルからタンパク質を入手および精製する。前記タンパク質の抽出および/または精製のための方法については、例えば、サンブロック(Sambrook)ら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(ニューヨーク州(New York)、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)、第3版、2000)に記載されている。
固定化
本発明の1つの実施形態では、標的分子を固定化することができる。別の実施形態では、標的分子を固定化して、例えば、マイクロアレイを形成することができる。本実施形態に従う単一分子アレイは、固体マトリックス、生体反応性または生体付着性層、および生物耐性層を含む。本発明のマトリックスとして有用である固相として、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカルボネート、または試験管、ビーズ、微粒子、ディップスティックなどの形状をした任意の固体プラスチック材料が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、マトリックスとして、メンブラン、マイクロタイタープレート(例えば、96ウェルおよび384ウェル)、試験管、およびエッペンドルフ(Eppendorf)管が挙げられるが、これらに限定されない。固相はまた、ガラスビーズ、ガラス試験管、およびガラスから作製される他の任意の適切な形状を含む。表面がカルボキシル、アミノ、ヒドラジド、またはアルデヒド基を担持するように修飾されているプラスチックまたはガラスなどの機能的にされた固相も使用することができる。一般に、適切な固体マトリックスは、リガンド結合剤などの生体付着性層を結合することができる任意の表面かまたはそれ自体でリガンド結合部位を提供する任意の表面を含む。
生体付着性層は、金、ニッケル、または銅などのイオン性吸着性材料(モンテマグノ(Montemagno)およびバカンド(Bachand)、Constructing Nanomechanical Devices Powered by Biomolecular Motors,Nanotechnology,10:225−231(1999))、ポリスチレンなどのタンパク質吸着性プラスチック(米国特許第5,858,801号)、またはチオール基などの共有結合性反応物であることができる。生体付着性層に型取りしたアレイを作製するために、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などの電子感受性ポリマーを使用して、固体支持体を被覆することができ、電子ビームにより任意の所望されるパターンでエッチングすることができ、続いて、顕出させて増感されたポリマーを取り出す。ついで、ポリマーのエッチングされた部分を、ニッケルなどの金属で被覆し、溶媒でポリマーを取り出すと、基体上に金属柱のパターンが後に残る。この電子ビーム・リソグラフィーの方法は、型取りされたアレイの各ポイントにおいて、単一分子を固定化することを容易にする高い空間分解能および小さな形状サイズを提供する。型取りされた高分解能のアレイを作製するための代替的手段は、原子間力顕微鏡である。さらなる手段は、X線リソグラフィーである。
抗体またはオリゴヌクレオチド捕捉プローブは、金属生体付着性パターンに結合する捕捉プローブ上にポリヒスチジンタグを提供することによって、生体付着性パターンに結合させることができる。捕捉プローブは、例えば、約15〜約500ヌクレオチド長であってもよい。結合のための他の従来の手段は、ホモ二価性試薬およびヘテロ二価性試薬を用いる。ホモ二価性試薬は2つの同一の官能基を担持する一方、ヘテロ二価性試薬は2つの異なる官能基を含有し、捕捉プローブと生体付着剤とを結合する。ヘテロ二価性架橋剤は、一級アミン反応性基およびチオール反応性基を含有することができる。共有結合性架橋剤は、ジスルフィド(S−S)、グリコール(−CH(OH)−CH(OH)−)、アゾ(−N=N−)、スルホン(−S(=O−)、エステル(−C(=O)−O−)、またはアミド(−C(=O)−N−)架橋を形成することが可能な試薬から選択される。架橋剤として、マレアミド、ヨードアセトアミド、およびジスルフィ(disulfies)が挙げられるが、これらに限定されない。表1は、代表的なクラスの架橋試薬およびそれらの基特異性を列挙したものである(ウォングS.S.(Wong,S.S.)Chemistry of Protein Conjugation and Cross−Linking,1991、CRCプレス社(CRC Press,Inc.)米国、ボッカ・レートン(Boca Raton,USA))。
生物耐性層は、捕捉プローブの生体付着層への結合の前または後のいずれかに、生体付着層上に配置もしくは重畳することができる。生物耐性層は、捕捉プローブに結合しない任意の材料である。非限定的例として、ウシ血清アルブミン、ゼラチン、リゾチーム、オクトキシノール、ポリソルベート20(モノラウリン酸ポリエテンソルビタン(polyethenesorbitan))、ならびにブロックコポリマーおよび界面活性剤を含有するポリエチレン・オキシド(米国特許第5,858,801号)が挙げられる。生体付着性および生物体性層の沈積は、噴霧、浸漬、および蒸着(金属)によって達成してもよい。
1つの実施形態では、固体マトリックスを、入り口および出口を有するフローチャンバに収容し、複数の溶液および反応物を適応して固定化された捕捉プローブへ流動させることができる。フローチャンバは、プラスチックまたはガラスから作製することができ、顕微鏡または光学式読み取り装置によって観察される平面が開放されているかまたは透明であるかのいずれかであり得る。電気浸透流は、固体支持体上の固定電荷および固体支持体の対抗末端に配置された2つの電極間を通過する電圧勾配(電流)を含む。
プライマー
本発明に従えば、プライマーを使用して、標的核酸上の標的部位のDNAポリメラーゼにより、複製を開始する。ポリメラーゼがDNAポリメラーゼである場合、プライマーは、リボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドからなることができる。プライマーおよび/またはプライマーを伸長するために使用される個々のヌクレオチドもしくはヌクレオチド類似体を適切に修飾して、シグナル発生、オリゴヌクレオチド産物の検出、および標的配列の有無の決定を可能にすることができる。
本発明の実施において使用されるプライマーは、従来の化学的または酵素的核酸合成技術を使用して、合成により作製することができる。1つの実施形態では、プライマーは、約25ヌクレオチド長未満、通常は、約1〜約10ヌクレオチド長、好ましくは、約2〜3ヌクレオチド長である。プライマーの1つもしくはそれ以上の位置でヌクレオチドまたはホスホジエステル結合を修飾することを所望することもできる。そのような修飾の例としては、蛍光分子およびエネルギー移動色素(例えば、フルオレセイン、アエダンス(aedans)、クマリン、ボディピー(bodipy)色素、およびローダミンを基剤とする色素)、蛍光消光分子(例えば、ダブシル(Dabcyl))、タンパク質、ペプチド、アミノリンカー、またはアミノ酸に基づく分子(例えば、ポリヒスチジン)、修飾された塩基ならびに修飾されたおよび修飾されていない塩基類似体、ペプチド核酸(PNA)、メチルホスホネート、放射性標識、末端リン酸、3’グリセリル、他の炭水化物に基づく分子、脂肪酸誘導性分子、炭素スペーサー分子、電気化学発光標識、ランタニド標識、アビジンおよびその誘導体(例えば、ストレプトアビジン、ニュートラアビジン(Neutravidin)など)、ビオチン、ステロイド分子(例えば、ジゴキシゲニン)、チオール結合、フェリチン標識などが挙げられるが、これらに限定されない。
標的部位プローブ
本発明に従えば、オリゴヌクレオチド標的部位プローブを使用して、標的核酸の標的領域においてバブル複合体を形成することにより、標的核酸上の標的部位に対してポリメラーゼを指令する(図11)。標的部位プローブは、ヌクレオチドの長さを変動することができ、該長さは、約20〜約50ヌクレオチド、約51〜約75ヌクレオチド、約76〜約100ヌクレオチド、および100を超えるヌクレオチドを含むが、これらに限定されない。バブル複合体は、標的部位を含む一本鎖領域のいずれかの側に二本鎖領域を含む。1つの実施形態では、標的部位プローブは、次の3つの領域を含む:標的部位プローブの5’末端上の第1の領域は、テンプレート配列上の標的部位の上流のテンプレート配列に相補的であり、該配列にハイブリダイズする;第1の領域の3’である第2の領域は、テンプレート配列に非相補的であり、従って、テンプレート配列にハイブリダイズしない;標的部位プローブの3’末端上にある第3の領域は標的部位の下流のテンプレート配列に相補的であり、該配列にハイブリダイズする。標的部位プローブは、ヌクレオチドの長さを変動することができ、該長さは、約5〜19;約20〜約50ヌクレオチド、約51〜約75ヌクレオチド、約76〜約100ヌクレオチド、および100を超えるヌクレオチドを含むが、これらに限定されない。
標的部位プローブの使用により、テンプレート配列上の特定の酵素結合部位(即ち、テンプレート配列およびプライマーによって、標的部位の上流で形成される二本鎖セグメントおよびバブル)に対してポリメラーゼが指令され、特定の標的部位での転写の開始が容易になる。即ち、上記のように、一本鎖テンプレート配列の長さにそったポリメラーゼにより、合成反応の無作為な開始を容易にするのではなく、本実施形態は、標的部位プローブによって形成されるバブル複合体に包含される特定の標的部位の検出のために、ポリメラーゼの標的化された結合を提供する。
本発明の実施において使用される標的部位プローブは、例えば、ホスホルアミダイト、H−ホスホネート、またはホスホトリエステル化学などの従来の核酸合成技術を使用して、酵素的または合成的に作製することができる。ホスホロチオエート、ホスホロアミデートなどの非天然骨格基を生じる化学などの代替的化学もまた、用いることができる。標的部位プローブは、オペロン社(Operon,Inc.)(カリフォルニア州アラメダ(Alameda,Calif.))のような注文のポリヌクレオチドおよび/またはオリゴヌクレオチドに特化した様々な会社から商業的に注文してもよい。
標的部位プローブの配列は、標的配列に依存して変動する。標的部位プローブの全体の長さを選択して、第1および第3の領域と標的配列とのハイブリダイゼーションおよび第2のハイブリダイズしない領域の長さの最適化を提供する。標的部位プローブの第1および第3の領域は、標的核酸テンプレート上の既知の内部部位にハイブリダイズするように設計する。アプリケーションに依存して、標的部位プローブ上の第2の領域の配列は、第2の領域が自己相補的であってもよく、または自己相補的でなくてもよいように設計することができる。標的部位プローブの全体の長さは約20〜約50ヌクレオチド、好ましくは、約25〜約35ヌクレオチドの範囲である。標的部位プローブの第1および第3の領域は、それぞれ、約5〜約20ヌクレオチド長、好ましくは、約8〜約10ヌクレオチド長の範囲である。1つの実施形態では、標的部位プローブの第1および第3の領域は、それぞれ、約10ヌクレオチド長である。標的部位プローブ上の内部の第2の領域は、約8〜約14ヌクレオチド、好ましくは、約12〜約14ヌクレオチドの範囲である。
1つの実施形態では、少なくとも1つの標的部位プローブを使用して、核酸テンプレート上の1つもしくはそれ以上の標的部位で不稔オリゴヌクレオチド合成を特異的に開始して、複数のオリゴヌクレオチド産物を産生させる。別の実施形態では、当該分野において公知であるように、標的部位プローブは、テンプレートプロモーター配列の非存在下で、一本鎖標的部位上の不稔転写の開始を指令する。(米国特許第5,571,669号;ダウベ(Daube)およびフォン・ヒッペル(von Hippel),Science,258:1320−1324(1992)を参照のこと)。
不稔プロモーターカセット
本発明に従えば、不稔プロモーターカセット(APC)を使用して、標的を画定された配列に結合し、試験サンプルにおいて標的の存在を示す複数の検出可能なオリゴヌクレオチド産物が作製される。APCは、(1)RNAポリメラーゼが結合して、転写バブルを形成することができる1つの連続オリゴヌクレオチド;(2)イニシエーターおよび適切なRNAポリメラーゼが不稔オリゴヌクレオチド産物を合成することができる規定された部位を含む一本鎖転写バブル領域を形成する2つの部分的に相補的な上流および下流オリゴヌクレオチド;または(3)不稔オリゴヌクレオチド産物の合成を可能にするRNAポリメラーゼの存在下で、転写バブル領域を形成する2つの相補的オリゴヌクレオチドからなることができるDNAの自己相補的配列である。APCは、人工的プロモーターを含有してもよく、または該APCは、特定のRNAポリメラーゼのプロモーターを含有してもよい。例えば、一般のファージRNAポリメラーゼによって作製し得るトリヌクレオチドまたはテトラヌクレオチド産物は、標識されたGpAまたはGpApAイニシエーターおよび標識されたpppGまたはpppAターミネーターにより作製することができる。
例示的実施形態では、図1に示されるように、APCは8つの領域を含み、3’または5’一本鎖張り出し領域(即ち、「粘着末端」)のいずれかを含むAPCリンカー配列を含む。APCの5’末端上の第1の領域(A)は、APCの3’末端付近の第2の領域(A’)に相補的である。第3の領域(B)および第4の領域(E)は、領域C、D、およびC’によって相互に分離され、相互に非相補的であり、そのため、APCの自己相補領域が相互に相互作用する場合、領域BおよびEは、APC上で一本鎖バブル領域を形成する。領域CおよびC’は実質的に自己相補的であり、そのため、領域Cの5’末端は領域C’の3’末端に相補的である。領域Dは、連続APCのCとC’とを接続する短い配列であり得るか、または2つの部分のAPCについて、2つの個別の上流および下流オリゴヌクレオチドの遊離3’または5’末端を含む領域であり得る。最後に、APCはまた、APCリンカー、領域AおよびA’の相補的相互作用を介して形成されるAPCオリゴヌクレオチドの5’末端または3’末端のいずれか上の一本鎖領域を含む。APCリンカーは、APCと、例えば、捕捉される標的DNA、RNA、またはタンパク質などの他の標的分子との結合を容易にする。
本発明の実施において使用されるAPCは、例えば、ホスホルアミダイト、H−ホスホネート、またはホスホトリエステル化学などの従来の核酸合成技術を使用して、酵素的または合成的に作製することができる。ホスホロチオエート、ホスホロアミデートなどの非天然骨格基を生じる化学などの代替的化学もまた、用いることができる。APCは、オペロン社(Operon,Inc.)(カリフォルニア州アラメダ(Alameda,Calif.))のような注文のポリヌクレオチドおよび/またはオリゴヌクレオチドに特化した様々な会社から商業的に注文してもよい。
APCの長さを選択して、バブル領域の安定性を最適化し、APCリンカーと標的配列とのハイブリダイゼーション提供する。APCの全体の長さは約50〜約150ヌクレオチド、好ましくは、約55〜約125ヌクレオチドの範囲である。領域AおよびA’は、それぞれ、約5〜約25ヌクレオチドを含み、好ましくは、約7〜約15ヌクレオチドを含むことができる。領域BおよびEは、約8〜約16ヌクレオチドを含み、好ましくは、約10〜約14ヌクレオチドを含むことができる。領域CおよびC’は、それぞれ、約5〜約25ヌクレオチドを含み、好ましくは、約10〜約20ヌクレオチドを含むことができる。一本鎖張り出し領域は、約5〜約40ヌクレオチドを含み、好ましくは、約10〜約25ヌクレオチドを含むことができる。
ポリメラーゼ
本発明の方法および組成物における使用のためのテンプレート依存性ポリメラーゼは、当該分野において公知である。真核生物または原核生物のいずれものポリメラーゼを使用してよい。1つの実施形態では、テンプレート依存性ポリメラーゼは、耐熱性ポリメラーゼである。別の実施形態では、ポリメラーゼはまた、リン酸基、ヌクレアーゼ、および/または組み入れられなかったヌクレオチドのペントース環上の標識部分に忍容性であることができる。1つの実施形態では、ポリメラーゼは、プロモーター配列を伴わずに、一本鎖DNAテンプレートを転写することが可能なDNA依存性RNAポリメラーゼである。別の実施形態では、ポリメラーゼは、使用している特定のRNAポリメラーゼに結合することが可能であるプロモーター配列を有する一本鎖DNAテンプレートを転写することが可能なDNA依存性RNAポリメラーゼである。別の実施形態では、ポリメラーゼは、DNA標的部位を複製して、DNAオリゴヌクレオチド産物を形成することが可能なDNA依存性DNAポリメラーゼである。さらなる実施形態では、ポリメラーゼは、RNAテンプレートから一本鎖相補的DNA転写物を合成することが可能なRNA依存性DNAポリメラーゼである。適切なポリメラーゼの例としては、大腸菌(Escherichia coli)、大腸菌(Escherichia coli)バクテリオファージT7、大腸菌(Escherichia coli)バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌(S.typhimurium)バクテリオファージSP6によってコードされるRNAポリメラーゼ;ポリオウイルスRNAポリメラーゼなどのRNA依存性RNAポリメラーゼ;HIV逆転写酵素などの逆転写酵素;ならびに大腸菌(Escherichia coli)、T7、T4 DNAポリメラーゼ、Taq耐熱性DNAポリメラーゼ、末端基転移酵素、プライマーゼ、およびテロメラーゼなどのDNAポリメラーゼが挙げられる。
一般に、本発明の方法に含まれる酵素は、好ましくは、該方法によって産生される核酸成分の実質的な分解を生じない。
ヌクレオチド
本発明に従えば、ポリメラーゼは、オリゴヌクレオチド産物に対して通常5’→3’の方向での反応を触媒し、ヌクレオチド(NTP)(ヌクレオチド類似体(NTP類似体)を含んでもよく、かつ標識されていても、もしくは標識されていなくてもよい)の連続付加を介してイニシエーターまたはプライマーの3’末端を伸長することによって、標的核酸の転写あるいは複製のいずれかを行う。反復的、不稔合成開始事象を容易にするために、合成反応前および/または中に反応混合物に添加されるNTPおよび/またはNTP類似体は、ポリメラーゼによって開始された合成事象を終止することが可能であるチェーンターミネーターを含む。チェーンターミネーターを使用すると、合成反応中でポリメラーゼを停止し、漸次的延長複合体の形成を阻害し、従って、標的部位由来の短い不稔オリゴヌクレオチドの反復合成を促進する。(ダウベ(Daube)およびフォン・ヒッペル(von Hippel),Science,258:1320−1324(1992))。
本発明に従えば、チェーンターミネーターは、任意の化合物、組成物、複合体、反応物、反応条件、あるいはプライマー伸長反応中のポリメラーゼによる転写もしくは複製の連続を阻害することが可能な過程(化合物、反応物、または反応条件を制止することを含む)を含むことができる。1つの実施形態では、適切なチェーンターミネーターは、NTP欠損であり、即ち、テンプレート配列の以後の相補的ヌクレオチドに対応する特定のNTPをポリメラーゼから奪う。言い換えれば、鎖延長のためのNTPの要件は、相補鎖の配列に支配されているため、画定されたテンプレート配列および画定されたプライマー長が与えられれば、選択したNTPを反応混合物から制止することができ、そのため、反応混合物が転写の継続またはテンプレート配列の複製に必要なNTPをポリメラーゼに提供することができなくなると、ポリメラーゼによる鎖延長の終結が生じる。
あるいは、別の実施形態では、チェーンターミネーターは、ヌクレオチド類似体を含むことができ、該類似体は、標識されていても、もしくは標識されていなくてもよく、かつポリメラーゼによるオリゴヌクレオチド産物への組み入れ時に、ヌクレオチド重合の終結を生じる。具体的には、ポリメラーゼによる鎖延長は、以後のヌクレオチドの付加のために3’OHを必要とするため、適切に修飾された3’末端を有するヌクレオチド類似体は、オリゴヌクレオチド産物への組み入れ時に鎖延長を終止する。ペントース糖の3’炭素への鎖終結修飾を有するヌクレオチド類似体は当該分野において公知であり、3’ジデオキシリボヌクレオシド三リン酸(ddNTP)および3’O−メチルリボヌクレオシド5’三リン酸などのヌクレオチド類似体、ならびにペントース環の3’炭素上の−Hまたは−OCH部分のいずれかを有するヌクレオチド類似体を含む。あるいは、さらなる実施形態では、本明細書に記載のように、チェーンターミネーターは、3’OH基を有するが、しかし、オリゴヌクレオチド産物への組み入れ時になお、いくつかの位置で、鎖終結を生じるヌクレオチド類似体(標識されたまたは標識されていないのいずれか)を含むことができる(コスタス(Costas)、ハンナ(Hanna)ら、Nucleic Acids Research 28:1849−58(2000);ハンナ,M(Hanna,M.),Meth Enzymology 180:383−409(1989);ハンナ,M(Hanna,M.),Nucleic Acids Research 21:2073−79(1993);ハンナ,M(Hanna,M.)ら、Nucleic Acids Research 27:1369−76(1999))。
本発明の方法に従って不稔ヌクレオチド産物を合成するために用いることができるNTPおよび/またはNTP類似体は、約1〜約5000μM、好ましくは、約10〜約2000μMの範囲の量で提供することができる。好適な態様では、本発明の方法によってオリゴヌクレオチドRNA転写物を合成するために用いることができるリボヌクレオシド三リン酸もしくはその類似体などのヌクレオチドおよび/またはヌクレオチド類似体は、約1〜約6000μM、好ましくは約10〜約5000μMの範囲の量で提供することができる。
標識化および検出
本発明の態様によれば、検出可能なオリゴヌクレオチドが、標的核酸テンプレートからが合成される。オリゴヌクレオチド産物の検出および同定は、イニシエーターならびに/あるいは合成複合体の部分であるかもしくは合成複合体の1つもしくはそれ以上の成分と相互作用する標的核酸および/または他の分子上で合成される各オリゴヌクレオチド産物にポリメラーゼによって取り込まれるNTPもしくはNTP類似体上の標識部分によって、容易にされる。標識あるいはレポーター部分は、プライマーを形成するヌクレオチドおよび/あるいは伸長反応中にポリメラーゼに利用される反応物NTPもしくはNTP類似体、または他の分子に、化学的または酵素的に取り込むことができ、例えば、蛍光タグ;常磁性基;化学発光基;金属結合部分;インターカレーター;光化学架橋剤;抗体特異的ハプテン;金属;特異的結合対のメンバーである小さな分子(例えば、ビオチンおよびストレプトアビジンなど);ならびに他の任意のレポーター部分あるいは検出可能および/または定量可能なシグナルを直接的もしくは間接的に生じることができる部分を含むことができる。例示的ヌクレオチドとしては、例えば、8−修飾プリン(8−APAS−ATP)(コスタス(Costas)、ハンナ(Hanna)ら、Nucleic Acids Research 28:1849−58(2000));5−修飾ピリミジン(5−APAS−UTP;5−APAS−CTP)(ハンナ,M(Hanna,M.),Meth Enzymology 180:383−409(1989);ハンナ,M(Hanna,M.),Nucleic Acids Research 21:2073−79(1993));蛍光リボヌクレオチド(5−SF−UTP)(ハンナ,M(Hanna,M.)ら、Nucleic Acids Research 27:1369−76(1999));およびハプテン−タグ化デオキシヌクレオチド前駆体(5−DNP−SdU)(メーヤー(Meyer)およびハンナ(Hanna),Bioconjugate Chem 7:401−412(1996);米国特許第6,008,334号および同第6,107,039号)を挙げることができる。
1つの実施形態では、蛍光体部分が、標的核酸の転写を開始するために使用されるイニシエーターの5’末端に結合される。別の実施形態では、蛍光体部分は、イニシエータープライマーを伸長するためにポリメラーゼによって使用されるNTPまたはNTP類似体の塩基の5または8位に結合される。さらなる実施形態では、第1の蛍光体はイニシエーターに結合され、第2の蛍光体は、イニシエーターを伸長するために使用されるNTPまたはNTP類似体に結合される。この後者の実施形態では、蛍光エネルギー移動機構を使用することができ、ここで、第1の蛍光体(例えば、フルオレセイン、アエダンス(aedans)、クマリンなど)が励起され、オリゴヌクレオチド産物の合成中にポリメラーゼによって第2の蛍光体が第1の蛍光体に接近する場合、第2の蛍光体(例えば、フルオレセイン、アエダンス(aedans)、クマリンなど)からの放射が読み取られる。あるいは、第1および第2の蛍光体は、電子移動機構により機能することができ、ここで、ポリメラーゼが第1および第2の蛍光体を相互に接近する場合、第1の蛍光体は第2の蛍光体からエネルギーを吸収し、第1の蛍光体は、放射性様式でエネルギーを放出し、従って、検出を可能にする。
1つの態様では、第1の蛍光体は蛍光エネルギードナーであり、第1の反応物(即ち、イニシエーターに取り込まれるヌクレオチドかまたはオリゴヌクレオチド産物にポリメラーゼによって取り込まれるヌクレオチドのいずれか)に結合し、第2の蛍光体は蛍光エネルギーアクセプターであり、第1の反応物とは異なる第2の反応物(イニシエーターヌクレオチドに取り込まれるヌクレオチドかまたはオリゴヌクレオチド産物にポリメラーゼによって取り込まれるヌクレオチドのいずれか)に結合する。1つの実施形態では、プライマーを伸長するために使用することができる4つのNTPまたはNTP類似体のそれぞれは、プライマー上で蛍光エネルギードナーに接近する場合、異なる放出波長が可能である独特な蛍光エネルギーアクセプターでタグ化される。イニシエーターも組み入れられなかったNTPまたはNTP類似体もまた単独では、検出のために使用される波長でシグナルを生じないため、好ましくは、蛍光エネルギー移動は、オリゴヌクレオチド産物を単離することなく、実時間で測定することができる。
蛍光および発色分子ならびにそれらに関連する光学的特性については、文献に十分に記載されている。例えば、ベールマン(Berlman),Handbook of Fluorescence Spectra of Aromatic Molecules、第2版(アカデミック・プレス(Academic Press)、ニューヨーク州(New York)、1971);グリフィス(Griffiths),Colour and Constitution of Organic Molecules (アカデミック・プレス(Academic Press)、ニューヨーク州(New York)、1976);ビショップ(Bishop)編、Indicators(パーガモン・プレス(Pergamon Press)、オックスフォード(Oxford),1972);ホーグランド(Haugland),Handbook of Fluorescent Probes and Research Chemicals(モレキュラー・プローブス(Molecular Probes)、オイジーン(Eugene),1992);プリングシェイム(Pringsheim),Fluorescence and Phosphorescence(インターサイエンス・パブリッシャーズ(Interscience Publishers)、ニューヨーク州(New York),1949);などを参照のこと。さらに、ヌクレオチドに添加することができる一般の反応基を介する共有結合のための蛍光体および消光分子を誘導するための文献に広範な指針が掲載されており、以下の参考文献に例示されている:ホーグランド(Haugland)(上掲);ウルマン(Ullman)ら、米国特許第3,996,345号;カンナ(Khanna)ら、米国特許第4,351,760号;コスタス(Costas)、ハンナ(Hanna)ら、Nucleic Acids Research 28:1849−58(2000);ハンナ,M(Hanna,M.)ら、Nucleic Acids Research 27:1369−76(1999));ならびにメーヤー(Meyer)およびハンナ(Hanna),Bioconjugate Chem 7:401−412(1996)。
一般に、ヌクレオチドの標識化は、既知の結合、結合基、および関連する相補的機能性を使用する任意の多数の公知のヌクレオチド標識化技術を介して達成することができる。蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を生じることができる適切なドナーおよびアクセプター部分として、4−アセトアミド−4’−イソチオシアナトスチルベン−2,2’ジスルホン酸;アクリジンおよび誘導体:アクリジン、アクリジンイソチオシアネート;5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン−1−スルホン酸(EDANS);4−アミノ−N−[3−ビニルスルホニル)フェニル]ナフタルイミド−3,5ジスルホン酸;N−(4−アミノ−1−ナフチル)マレイミド;アントラニルアミド;ボディピー(BODIPY);ブリリアント・イエロー(Brilliant Yellow);クマリン、および誘導体:クマリン、7−アミノ−4−メチルクルアリン(AMC、クマラン(Coumaran)120)、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン(couluarin)(クマラン(Coumaran)151)、シアニン色素;シアノシン;4’6−ジアミニジノ−2−フェニルインドール(DAPI);5’5’’−ジブロモピロガロール−スルホナフタレイン(ブロモピロガロール・レッド(Bromopyrogallol Red));7−ジエチルアミノ−3−(4’−イソチオシアナトフェニル)−4−メチルクマリン;ジエチレントリアミン五酢酸;4,4’−ジイソチオシアナトジヒドロ−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸;4,4’−ジイソチオシアナトスチルベン−2,2’−ジスルホン酸;塩化5−[ジメチルアミノ]ナフタレン−1−スルホニル(DNS、ダンシルクロリド);4−ジメチルアミノフェニルアゾフェニル−4’−イソチオシアネート(DABITC);エオシンおよび誘導体:エオシン、エオシンイソチオシアネート;エリスロシンおよび誘導体:エリスロシンB、エリスロシン、イソチオシアネート;エチジウム;フルオレセインおよび誘導体:5−カルボキシフルオレセイン(FAM)、5−(4,6−ジクロロトリアジン−2−イル)アミノフルオレセイン(DTAF)、2’,7’−ジメトキシ−4’,5’−ジクロロ−6−カルボキシフルオレセイン(JOE)、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、QFITC、(XRITC);フルオレサミン;IR144;IR1446;マラカイト・グリーン(Malachite Green)イソチオシアネート;4−メチルウンベリフェロンオルトクレゾールフタレイン;ニトロチロシン;パラローザニリン;フェノール・レッド(Phenol Red);B−フィコエリトリン;o−フタルジアルデヒド;ピレンおよび誘導体:ピレン、ピレン酪酸、スクシンイミジル1ピレン;酪酸量子ドット;リアクティブ・レッド(Reactive Red)4(シバクロン(Cibacron)TMブリリアント・レッド(Brilliant Red)3B−A);ローダミンおよび誘導体:6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、6−カルボキシローダミン(R6G)、リサミン・ローダミンB、塩化スルホニルローダミン(Rhod)、ローダミンB、ローダミン123、ローダミンXイソチオシアネート、スルホローダミンB、スルホローダミン101、スルホローダミン101の塩化スルホニル誘導体(テキサス・レッド(Texas Red));N,N,N’,N’−テトラメチル−6−カルボキシローダミン(TAMRA);テトラメチルローダミン;テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRITC);リボフラビン;ロゾール酸;テルビウム(terbiun)キレート誘導体;Cy3;Cy5;Cy5.5;Cy7;IRD700;IRD800;ラ・ホーヤ・ブルー(La Jolla Blue);フタロシアニン;ならびにナフタロシアニンを挙げることができるが、これらに限定されない。
蛍光体をヌクレオチドに結合させるための多くの結合部分および方法論が存在し、以下の参考文献に例示されている:エクステイン(Eckstein)編、Oligonucleotides and Analogues:A Practical Approach(IRLプレス(IRL Press)、オックスフォード(Oxford),1991);ツッカーマン(Zuckerman)ら、Nucleic Acids Research 15:5305−5321(1987)(オリゴヌクレオチド上の3’チオール基);シャルマ(Sharma)ら、Nucleic Acids Research 19:3019(1991)(3’スルフヒドリル);ギウスチ(Giusti)ら、PCR Methods and Applications 2:223−227(1993);フング(Fung)ら、米国特許第4,757,141号(アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)より販売されているアミノリンク(Aminolink)TMIIによる5’ホスホアミノ基、カリフォルニア州フォスター市(Foster City,Calif.));スタビンスキー(Stabinsky)、米国特許第4,739,044号(3’アミノアルキルホスホリル基);アグラワル(Agrawal)ら、Tetrahedron Letters 31:1543−1546(1990)(ホスホルアミデートによる結合);スプロート(Sproat)ら、Nucleic Acids Research 15:4837(1987)(5−メルカプト基);ネルソン(Nelson)ら、Nucleic Acids Research 17:7187−7194(1989)(3’アミノ基);ハンナ,M(Hanna,M.),Meth Enzymology 180:383−409(1989);ハンナ,M(Hanna,M.),Nucleic Acids Research 21:2073−79(1993);ハンナ,M(Hanna,M.)ら、Nucleic Acids Research 27:1369−76(1999)(5−メルカプト基);コスタス(Costas)、ハンナ(Hanna)ら、Nucleic Acid Research 28:1849−58(2000))(8−メルカプト基);など。
本発明によれば、オリゴヌクレオチド産物の検出は、標的配列の存在を示す。定量分析もまた実行可能である。直接的および間接的検出方法(定量を含む)は当該分野において周知である。例えば、既知量の標的核酸を有する参照サンプルから作製されるオリゴヌクレオチド産物の量に対して未知の量の標的核酸を含有する試験サンプルから作製されるオリゴヌクレオチド産物の量を比較することによって、試験サンプル中の標的核酸の量を決定することができる。本発明の反復的不稔合成開始および検出方法もまた、以下にさらに説明する通り、標的核酸の遺伝子改変の分析にまで範囲が及び得る。
反応条件
ほとんどの転写反応条件は、全長転写物の産生のために設計されているが、不稔転写を終了する条件については同定されていない。本発明の方法を行うための適切な反応媒体および条件は、特定のポリメラーゼのために最適化される水性緩衝媒体を含む。一般に、緩衝液は、1価のイオンの供給源、2価のカチオンの供給源、および還元型のポリメラーゼのスルフヒドラル基を維持するために添加される還元剤を含む。KCl、酢酸K、酢酸NH、グルタミン酸K、NHCl、硫酸アンモニウムなどの1価のイオンの任意の従来の供給源を用いることができる。2価のカチオンは、マグネシウム、マンガン、亜鉛などであってもよいが、典型的に、カチオンはマグネシウム(Mg)である。MgCl、酢酸Mgなどを含むマグネシウムカチオンの任意の従来の供給源を用いてもよい。緩衝液中に存在するMg2+の量は、約0.5〜20mMの範囲であってもよく、好ましくは、約1〜12mMの範囲である。
代表的な緩衝材または緩衝液中に存在することができる塩として、トリス・リン酸(Tris Phosphate)、トリシン(Tricine)、HEPES、MOPSなどが挙げられ、ここで、緩衝剤の量は、典型的に、約5〜150mM、通常は、約10〜100mM、好ましくは、約20〜50mMの範囲である。所定の実施形態では、緩衝剤は、約6.0〜9.5の範囲、好ましくは、7.0〜8.0の範囲のpHを提供するのに十分な量で存在する。緩衝媒体中に存在することができる他の薬剤として、EDTA、EGTAなどのキレート剤、もしくは他のポリアニオン性またはカチオン性分子(ヘパリン、スペルミジン)、タンパク質キャリア(BSA)または転写因子(σ、NusA、Rho、リゾチーム、GreA、GreB、NusGなど)を含む他のタンパク質が挙げられる。
全ての反応成分のバリエーションは、潜在的に、全長転写物に対する不稔転写物の割合を改変することができる。塩の濃度(10mM〜100mM)または代替的1価のカチオン(K対Na対Rb)の使用の改変は、線状DNAテンプレートに対する転写のレベル(不稔転写として測定される)に影響を及ぼすことが明らかにされている(ワングJ−Y(Wang,J−Y)ら、Gene 196:95−98(1997))。代替的スルフヒドラル還元試薬は、不稔転写に対して異なる効果を有することが報告されている。1〜2mMでの2−メルカプトエタノールは、代替的還元剤5,5’−ジチオ−ビス−(2−ニトロベンゼン)酸と比較して、ポリ[dA−dT]テンプレートに対する不稔転写を増強することが報告されている(ジョブD(Job,D),Acta Biochem.Pol.41:415−419(1994))。
テンプレートに対してRNAポリメラーゼのモル比が高ければ、λPプロモーターに対する全長転写に関する不稔転写の頻度が増大する。このような効果は、明らかに、プロモーターにおけるタンデムポリメラーゼ間の衝突から生じる。
所定のRNAポリメラーゼ変異は、野生型ポリメラーゼと比較して、高い割合の不稔転写を有する。例えば、RNAポリメラーゼβサブユニット遺伝子のコドン529でアルギニンをシステインに変更する変異は、大腸菌(E.coli)pyrB1プロモーターで不稔転写の増加を生じる(ジンD.J.(Jin,D.J.)およびターンボフJr.,C.L.(Turnbough,Jr.,C.L.),J.Mol.Biol.236:72−80(1994))。
不稔転写の相対レベルは、プロモーターのヌクレオチド配列に対して感受性である。異常に不稔転写を受けやすい多数のプロモーター(例えば、galP2プロモーター)が同定されている。最大開始頻度および不稔転写の最大割合について候補プロモーターをスクリーニングすることによって、画定されたプロモーターの漸増に依存するアッセイシステムを最適化することができる。
本発明の方法の任意の態様は、同じまたは異なる温度で生じることができる。1つの実施形態では、反応は等温的に実施され、めんどうな温度循環過程が回避される。合成反応は、標的部位プローブ、捕捉プローブ、およびAPCならびに標的核酸テンプレートに対するプライマーを含む様々なオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションを可能にし、用いられる酵素の活性を実質的に阻害しない温度で行われる。温度は、約25℃〜約85℃、より好ましくは約30℃〜約75℃、最も好ましくは約25℃〜約55℃の範囲にあることができる。いくつかの実施形態では、転写または複製のための温度は、アッセイにおいて、このアッセイ以外で使用されている温度とは異なっていてもよい。転写または複製を実施することができる温度は、約25℃〜約85℃、より好ましくは約30℃〜約75℃、最も好ましくは約25℃〜約55℃の範囲にあることができる。
試験サンプル中の標的核酸の変性は、標的核酸が二本鎖の形態で見出され、剛性構造を維持する傾向を有する場合、本発明のアッセイを行うのに必要であり得る。変性は、一本鎖核酸を生じる過程であり、当該分野において周知であるいくらかの方法によって達成することができる。例えば、サンブロック(Sambrook)ら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(ニューヨーク州(New York)、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press)、第3版、2000)を参照のこと。変性を達成するための1つの方法には、試験サンプル中の核酸を約90〜100℃の温度に約2〜20分間暴露するなどの熱の使用が含まれる。あるいは、核酸がDNAを含む場合、塩基性を変性剤として使用してもよい。DNAサンプルを変性するために、当該分野において周知である多くの塩基性溶液を使用することができる。例示的な方法では、DNAサンプルをNaOHなどの塩基性と共に、例えば、約0.1〜2.0N NaOHの濃度で、約20℃〜約100℃の範囲の温度で、約5〜120分間、インキュベートする。水酸化ナトリウムなどの塩基性による処置は、サンプルの粘度を減少して、以後の酵素反応の動力学を増大するだけではなく、サンプルを均質化して、サンプル中に存在し得る任意の存在するDNA−RNAまたはRNA−RNAハイブリッドを破壊することによるバックグランドの可能性を減少するのに役立つ。
本発明の多様な態様および実施形態に従えば、標的核酸分子は、オリゴヌクレオチド捕捉プローブ、標的核酸の一部に相補的であるモノヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドイニシエーター、標的核酸の一部に相補的であるAPCリンカー配列、および/または標的部位のいずれかの側上の領域に相補的である標的部位プローブにハイブリダイズさせることができる。ハイブリダイゼーションは、当業者に周知である標準的なハイブリダイゼーション条件下で行う。標的核酸のオリゴヌクレオチド(またはポリヌクレオチド)のハイブリダイゼーションのための反応条件は、オリゴヌクレオチド長、オリゴヌクレオチドに存在するG:C塩基対の数、およびハイブリダイゼーション反応に利用される緩衝液の組成などの因子に依存して、オリゴヌクレオチドによって変動する。中等度のストリンジェントなハイブリダイゼーション条件とは、一般に、当業者は、完全に塩基対形成される二本鎖DNAの融解温度未満の約25℃である条件であると理解している。より高い特異性は、より高い温度を有するインキュベーション条件などのよりストリンジェントな条件を用いることによって、一般に達成される。周知の実験マニュアルであるサンブロック(Sambrook)ら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(ニューヨーク州(New York)、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press)、1989)の第11章には、関連因子および所望される程度の特異性でハイブリダイゼーションを達成するのに必要なストリンジェンシーのレベルを含むオリゴヌクレオチドプローブおよびプライマーのハイブリダイゼーション条件がかなり詳細に記載されている。
オリゴヌクレオチド捕捉プローブ、標的部位プローブ、APC、および/またはイニシエーターは、それぞれ、標的核酸と共に約5〜120分間、ハイブリダイゼーションを可能にする約20〜80℃でインキュベートすることができる。好ましくは、標的核酸およびオリゴヌクレオチドプローブ、APC、および/またはイニシエーターは、約5〜60分間、約25〜70℃でインキュベートされる。より好ましくは、標的核酸およびオリゴヌクレオチドプローブ、APC、および/またはプライマーは、約5〜30分間、約35〜50℃でインキュベートされる。
ハイブリダイゼーションは、典型的に、緩衝化された水溶液および温度条件で実施し、塩濃度、およびpHは、オリゴヌクレオチドプローブ、APC、またはプローブが標的配列に特異的にハイブリダイズするが、他の任意の配列にはハイブリダイズしないことが可能である十分なストリンジェンシーを提供するように選択する。一般に、オリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドと標的核酸テンプレートとの間のハイブリダイゼーションの効率は、反応混合物に添加されるオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドの量が、テンプレートに対してモル過剰である、好ましくは、約10〜10の範囲にあるモル過剰である条件下で、改善される。しかし、試験サンプル中の標的核酸の量は、既知でないことがあり得、そのため、標的核酸テンプレートの量に対する、例えばオリゴヌクレオチド捕捉プローブ、標的部位プローブ、またはAPCの量などのオリゴヌクレオチドの量は、明確に決定することができない。
あるいは、標的DNA配列が塩基性で処置されて変性されている場合、中和ハイブリダイゼーション緩衝液としても作用する希釈液にオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドを希釈する。この様式では、試験サンプルのpHを約6〜9に保つことができ、ハイブリダイゼーション反応を支持し、以後の酵素反応を妨害しない。好ましくは、中和緩衝液は、2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エタンスルホン酸(「BES」)(シグマ(Sigma)、ミズーリ州セント・ルイス(St.Louis,Mo.))および酢酸トリウム緩衝液である。より好ましくは、中和ハイブリダイゼーション緩衝液は、2M BES、1M酢酸ナトリウム、NaNなどの0.05%の抗微生物剤、EDTAなどの5mMのキレート剤、ツイーン20(Tween)TMなどの0.4%の界面活性剤、および硫酸デキストランなどの20%のハイブリダイゼーション促進剤の混合物である。中和ハイブリダイゼーション緩衝液のpHは、約5〜5.5の間である。
転写条件および試薬は、当該分野において周知である。RNAポリメラーゼ転写およびDNAポリメラーゼ複製のための典型的な条件および試薬の例は、文献において容易に見出される。例えば、チャンバーレイン(Chamberlain)ら、The Enzymes、ボイヤー(Boyer)編、ニューヨーク・アカド・プレス(New York Acad.Press)、第3版、p.85(1982);ダン(Dunn)ら、M.Mol.Biol.166:477−535(1983);ガイダー(Geider),Proc.Natl.Acad.Sci.USA 75:645−649(1978);グルビッヒ(Guruvich)ら、Analytical Biochem 195:207−213(1991);ルイス(Lewis)ら、J.Biol.Chem.255:4928−4936(1980);マーチン(Martin)ら、Biochem.27:3966−3974(1988);およびミリガン(Milligan)ら、Methods Enzymol.第180a巻、編、50−52(1989)を参照のこと。ル(Lu)ら、米国特許第5,571,669号に記載のように、人工転写バブル複合体から開始される転写のためのポリメラーゼ濃度は、プロモーター開始、または回文配列開始転写に理想的なポリメラーゼ濃度よりも一般に約1桁大きい。
1つの実施形態では、前記成分は不稔合成および検出方法の開始と同時に添加される。別の実施形態では、成分は、様々な方法によって要求および/または許容される通り、方法中の適切な時間ポイントの前または後に、任意の順序で添加される。そのような時間ポイントは、当業者によって容易に同定することができる。本発明の方法に従う核酸検出のために使用される酵素は、核酸変性の前もしくは後、標的核酸へのプライマーのハイブリダイゼーションの前もしくは後、標的核酸への標的プローブの随意的ハイブリダイゼーションの前もしくは後、またはAPCの随意的ハイブリダイゼーションの前もしくは後に、反応混合物に添加することができ、酵素の熱安定性および/または当業者に公知である他の考慮によって決定される。
本発明の方法における様々な反応を様々な時間ポイントで停止し、次いで、後に再開することができる。これらの時間ポイントは当業者によって容易に同定することができる。反応を停止するための方法は、当該分野において公知であり、例えば、反応混合物を、酵素活性を阻害する温度にまで冷却することを含む。反応を再開する方法も当該分野において公知であり、例えば、酵素活性を可能にする温度にまで、反応混合物の温度を上昇させることを含む。いくつかの実施形態では、様々な反応の1つもしくはそれ以上の成分を、反応の再開の前、その時間、またはその後に補充することができる。あるいは、中断することなく、反応を進行させる(即ち、開始から終了まで)こともできる。
本発明の不稔合成および検出方法
本発明についてさらに具体的に説明するために、以下に、本発明の不稔合成および検出方法の例を示す。これらの例示的方法は、単に例示することを目的とするものであって、上記の説明を制限することを意図しない。上記の一般的説明が与えられれば、他の様々な実施形態も実施することができることが理解されよう。例えば、プライマーの使用について参考にすることは、RNAイニシエーターを含む本明細書に記載の任意のプライマーを使用することができることを意味する。
本発明の態様によれば、標的ポリヌクレオチド上で反復合成開始事象を介して複数の検出可能なオリゴヌクレオチド産物を作製することによって、標的ポリヌクレオチドの存在を検出するための方法が提供される。図2は、複数の検出可能なオリゴヌクレオチド産物を合成するために、RNAポリメラーゼの存在下で組み合わせおよび反応させることができる様々な反応物の概要を図示する。本発明の方法は、標的配列を潜在的に含有する試験サンプルを使用して、実施することができる。試験配列を直接検出してもよく、または標的のプライマー伸長もしくは逆転写の産物を検出してもよい。配列またはタグを標的のコピーに添加することもできる(例えば、ビオチン、ssDNA領域)。試験サンプルは、二本鎖DNA、一本鎖DNA、またはRNAを含むことができる。DNAまたはRNAは、細胞、組織、または他のサンプルからDNAもしくはRNAを単離するために、標準的な技術によって、単離および精製することができる。そのような標準的な方法は、サンブロック(Sambrook)ら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(ニューヨーク州(New York)、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press)、第3版、2000)などの参考文献に見出すことができる。1つの実施形態では、標的核酸は適切な媒体中にあるDNAまたはRNAであるが、標的核酸は凍結乾燥の形態であることができる。適切な媒体は、(純水または緩衝液などの)水性媒体を含むが、これに限定されない。別の実施形態では、標的核酸は、合成反応のための基質として利用する前に固定化される。
例示的実施形態では、標的配列は、マイクロタイタープレートなどの固体マトリックスに結合される配列特異的(例えば、遺伝子特異的)オリゴヌクレオチド捕捉プローブによって固定化される。固定化された捕捉プローブは、ハイブリダイズ条件下で、一本鎖DNA(即ち、変性されたDNA)またはRNAを含む試験サンプルで処置される。試験サンプルに存在する任意の標的配列は、捕捉プローブにハイブリダイズし、次いで、本発明に従ってさらなる試薬に暴露される。
例示的実施形態では、イニシエーター(n個の5’−R−(N−OH 3’)は、標的部位プローブ(図11)の存在下で標的部位の上流の標的配列にハイブリダイズし、ポリメラーゼによる標的部位での重合反応の触媒を容易にする。開始プライマーは、ヌクレオシド、ヌクレオシド類似体、ヌクレオチド、およびヌクレオチド類似体からなることができる。イニシエータープライマーは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、および250を超えるヌクレオチド由来のヌクレオチドなどのように、ヌクレオチドの数が変動してもよく、1つもしくはそれ以上のヌクレオチド類似体を含むことができる。適切なRNAポリメラーゼを用いて、標的配列またはその任意の部分からオリゴヌクレオチド産物が合成される。ポリメラーゼは、RNA依存性RNAポリメラーゼであっても、またはDNA依存性RNAポリメラーゼであってもよい。DNAまたはRNA標的配列は、例えば、タンパク質などの他の分子に結合していても、または結合していなくてもよい。
重合反応中、イニシエーターは、反応混合物に添加されているヌクレオチドの組み入れを介して、ポリメラーゼによって伸長または延長される。ポリメラーゼ反応が進行するとき、ポリメラーゼは、反応混合物中に存在する対応するヌクレオチドを取り込むことにより、テンプレート配列によって指令される通りにイニシエーターを伸長させる。1つの実施形態では、これらの反応物ヌクレオチドは、チェーンターミネーター(例えば、n個の5’pppN−R、上記の鎖終結類似体)を含む。ポリメラーゼがチェーンターミネーターを発生期のオリゴヌクレオチド産物に取り込むと、ポリメラーゼはチェーンターミネーターのペントース環上の3’位のヌクレオチドの付加を触媒することができないため、鎖延長が終止する。従って、ポリメラーゼは、オリゴヌクレオチド産物(即ち、5’R−(NpN−R、ここで、z=x+y)を遊離し、標的部位での不稔開始合成反応を再開することによって、開始された合成事象を中断する。
不稔開始反応は、予め定められた数のヌクレオチドだけイニシエーターを伸長した後に合成を中断するように、制御することができる。例えば、イニシエータが単一のヌクレオチドによって伸長された後に合成反応を終止することを所望する場合、例えば、(1)反応混合物に、チェーンターミネーターであるヌクレオチドのみを添加し、従って、ポリメラーゼによる第1のヌクレオチドの組み入れ後に重合を阻害すること;または(2)標的部位の遺伝子配列が既知である場合、反応混合物に、標的部位でヌクレオチドに相補的である予め選択されたヌクレオチド類似体(即ち、A、G、T、C、もしくはUのうちの1つを含むヌクレオチド類似体)のみを添加することのいずれかによって、これを達成することができる。あるいは、予め決定された数のヌクレオチドだけイニシエーターが延長された後に合成反応を終止することを所望する場合、および標的部位の遺伝子配列が既知である場合、例えば、反応混合物に、標的部位のN番目のヌクレオチドに相補的である(ここで、Nは、イニシエーターを除くオリゴヌクレオチドが含む予め決定された数のヌクレオチド)予め決定された鎖終結ヌクレオチド類似体(即ち、A、G、T、C、もしくはUのうちの1つを含むヌクレオチド類似体)を添加することによって、これを達成することができる。この様式では、イニシエーターおよび鎖終結ヌクレオチド類似体を含む複数の不稔オリゴヌクレオチド産物がポリメラーゼによって合成される。
ポリメラーゼは、酵素結合部位から転位することもまたは標的ポリヌクレオチド配列から解離することもなく、オリゴヌクレオチド産物を遊離する。ヌクレオチド欠損を使用して、ポリメラーゼ結合部位のポリヌクレオチドを隔離することもできる。例えば、イニシエーターおよびターミネーターのみが供給される場合、ポリメラーゼによる延長は不可能である。
さらに、不稔転写開始のために反応条件を最適化することができ、それによって、ポリメラーゼが、延長しているヌクレオチドの存在下ででも、ポリメラーゼ結合部位への結合を保持することが支持される。不稔開始反応緩衝液を最適化して、塩の濃度、2価のカチオン、グリセロールの含有量、および使用すべき還元剤の量およびタイプを調節することによって、不稔事象を増大する。さらに、「障害(roadblock)」タンパク質を使用して、ポリメラーゼが転位することを防止することができる。
本発明の別の態様では、イニシエーターは、5’リン酸基(図3に記載)、ペントース環の2’位、またはイニシエーターに取り込まれるヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体のうちの1つのプリンもしくはピリミジン塩基に共有結合できる部分(例えば、図2に記載のR)を含む。さらに、ポリメラーゼによるオリゴヌクレオチドへの組み入れのための反応混合物に含まれる反応物ヌクレオチドおよび/またはヌクレオチド類似体もまた、それぞれ、核酸塩基(図4に記載)か、またはペントース環の2’位もしくは3’位のいずれかに共有結合する部分(例えば、図2に記載のR)を含む。例示的実施形態では、RおよびRは、それぞれ、イニシエーターおよびチェーンターミネーター上の標識部分(図5に記載)であり、ポリメラーゼによってオリゴヌクレオチドに組み入れられ、検出可能なシグナル(例えば、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)(図7)、蛍光または比色(図8))、を発生する様式で相互作用するように適応され、従って合成されるオリゴヌクレオチド産物の検出および定量を可能にする。1つの実施形態では、図9に示されるように、エネルギードナー基(R)を有するイニシエーター(N)およびエネルギーアクセプター基(R)を有する鎖終結ヌクレオチド(N)を取り込むオリゴヌクレオチド産物(5’−R−(NpN−R)は、合成されたオリゴヌクレオチド産物が特定の波長の光を照射される場合、RからRへの蛍光共鳴エネルギー移動を介してシグナルを発生する。図9に示されるように、特定された波長(λ1A)(例えば、Rの吸収極大)の光への暴露によって、イニシエーター上のエネルギードナー部分Rが励起される場合、励起されたドナー部分Rは、Rにより吸収可能である第2の波長(λ1E/2A)(例えば、Rの放射極大)を放射する。Nが、ポリメラーゼによって、オリゴヌクレオチド産物に適切に組み入れられた場合、N上のエネルギーアクセプターRは、N上にあるRの十分付近に配置され(例えば、約80Å内)、RとRとの間での効率的なエネルギー移動を可能にし、そのため、Rは、励起されたドナー部分Rから放射される光の波長(λ1E/2A)を吸収する。λ1E/2Aの吸収に応答して、励起されたRアクセプター部分は、第3の波長(λ2E)の光を放射し、次いで、当該分野において周知である方法に従って検出および定量することができる。例示的Rおよび/またはRのFRET標識部分は、アエダンス(aedans)およびフルオレセイン(図7に記載)、またはピレン、スチルベン、クマリン、ビマン(bimane)、ナフタレン、ピリジルオキサゾール、ナフタルイミド、NBD、ボディピー(BODIPY)TM、ならびに上記でより詳細に説明した任意のものを含む。
図10において概要を図示した代替的実施形態では、いずれかのヌクレオチド(それぞれ、NおよびN)上のレポーター部分(RおよびR)含むnコピーのジヌクレオチドイニシエーター(5’R−NpN−R−OH3’)は、ポリメラーゼによって伸長され、第3のレポーター部分(R)を含むnコピーのチェーンターミネーター(5’pppN)を取り込むことができ、nコピーの検出可能なトリヌクレオチド転写物(5’R−NpNpN−R−OH3’)を生じる。図10を参考にして、上記の様式と同様の様式で、トリヌクレオチド転写物に、第1のヌクレオチド(N)上のRエネルギードナー基を励起して、λ1E/λ3Aを放射する第1の波長の光(λ1A)を照射することができる。次いで、λ1E/λ3Aは、鎖終結ヌクレオチド(N)上のRエネルギーアクセプター基に吸収され、次いで、励起されたRはをλ3Eを放射し、次いで、これは検出および定量することができる。あるいは、転写物に、第2のヌクレオチド(N)上のRエネルギードナー基を励起して、λ2E/λ3Aを放射する第2の波長の光(λ2A)を照射することができる。次いで、λ2E/λ3Aは、Rエネルギーアクセプター基に吸収され、次いで、励起されたRはをλ3Eを放射し、次いで、これは検出および定量することができる。いずれの場合においても、ポリメラーゼが、イニシエーター(RまたはR)上のエネルギードナーレポーター部分を、組み入れられたヌクレオチド上の対応するエネルギーレポーター部分(R)の十分近接に運んで初めて、検出可能な波長(λ3E)が入手される。
別の実施形態では、図11において概要を図示した通り、標的部位プローブを使用し、標的配列の標的部分にバブル複合体を形成させることができる。上記のようにして、バブル複合体は、標的部位を含む一本鎖領域に隣接する二本鎖領域を含む。本実施形態では、標的部位プローブを使用して、一本鎖バブル領域と標的配列上の下流の二重鎖領域との接続部に標的配列を位置させることにより、ポリメラーゼを標的部位に指向させる。例示的実施例では、標的部位プローブは、次の約18〜54ヌクレオチドを含む:標的部位の上流の標的配列(A’)にハイブリダイズする第1の領域(A)は約5〜20ヌクレオチドを含む;塩基対形成をしないヌクレオチドの内部の第2の領域(B)は約8〜14ヌクレオチドを含む;および標的の下流の標的配列(C’)にハイブリダイズする第3の領域(C)は約5〜20ヌクレオチドを含む。ポリメラーゼはイニシエーターと会合し、テンプレート配列上の標的部位で合成反応を開始する。ポリメラーゼはイニシエーターを延長し、適切なチェーンターミネーターを含むヌクレアーゼの組み入れを介して、不稔オリゴヌクレオチド産物を合成する。鎖終結ヌクレオチドを含むイニシエーターおよびヌクレオチドの両方は、標識部分で修飾され、上記のように、例えば、蛍光共鳴エネルギー移動などによって、シグナルの検出を可能にする。
従って、標的配列上の反復合成開始事象を介する複数のオリゴヌクレオチド産物を検出するための例示的手順は:(a)場合により、特定または一般的標的配列にハイブリダイズするように設計されるオリゴヌクレオチド捕捉プローブを固定化すること;(b)場合により、オリゴヌクレオチド捕捉プローブと標的配列を潜在的に含有する試験サンプルとをハイブリダイズさせること;(c)場合により、標的配列と標的部位プローブとをハイブリダイズさせること;(d)イニシエーターおよびチェーンターミネーターを含むヌクレオチドのうちの少なくとも1つを修飾して、ポリメラーゼによって合成されたオリゴヌクレオチド産物の検出を可能にすること;(e)標的配列とプライマーとをハイブリダイズさせること;ならびに(f)チェーンターミネーターを含む相補的ヌクレオチドを組み入れ、酵素結合部位からの転位もまたは標的配列からの解離のいずれも伴わずに不稔オリゴヌクレオチド産物を遊離させることによって、ポリメラーゼが、オリゴヌクレオチド産物を反復的に合成するように、ポリメラーゼによってイニシエーターを伸長させること、を含むことができる。
RNAポリメラーゼによるテンプレートの転写の間、RNAイニシエーターは、反応混合物に添加されているヌクレオチドの組み入れを介して、RNAポリメラーゼによって伸長される。ポリメラーゼ反応が進行するとき、RNAポリメラーゼは、テンプレート配列によって指令される通りに、反応混合物に存在する対応するヌクレオチドを取り込むことによって、RNAイニシエーターを伸長する。1つの実施形態では、これらの反応物ヌクレオチドはチェーンターミネーター(例えば、n個の5’pppN−R、上記の鎖終結ヌクレオチド類似体)を含む。RNAポリメラーゼがチェーンターミネーターを発生期の転写物に取り込むと、ポリメラーゼはチェーンターミネーターのリボース環上の3’位のヌクレオチドの付加を触媒することができないため、鎖延長が終止し、RNAポリメラーゼは、転写物を遊離し、標的部位で転写を再開することによって、開始された転写事象を中断する。不稔転写開始反応は、RNAプライマーおよび鎖終結ヌクレオチド類似体を含む予め決定された複数の不稔オリゴヌクレオチド転写物が作製されるように、制御することができる。
例示的実施形態では、RNAイニシエーターはモノヌクレオチドであってもよく、反応混合物に提供されるヌクレオチドは、チェーンターミネーターのみを含むこともできる。本実施形態では、RNAイニシエーターが単一のヌクレオチドによって伸長された後、RNAポリメラーゼによって転写は中断され、不稔ジヌクレオチド転写物が作製される。別の実施形態では、RNAイニシエーターは、例えば、ジヌクレオチドまたはトリヌクレオチドを含むことができ、不稔転写開始事象は、それぞれ、トリヌクレオチドまたはテトラヌクレオチドを含む不稔転写物を作製する。RNAイニシエーターの長さならびに反応混合物に含めるために選択される反応物ヌクレオチドの性質および組成に依存して、任意の所望される長さの不稔転写物を得ることができることが理解されよう。例えば、テンプレートのヌクレオチド配列が既知である場合、任意の所望される長さの不稔転写物が、本発明の方法によって作製されるように、転写反応の成分(例えば、標的部位、イニシエーター、および反応物ヌクレオチド)を選択することができる。
本発明の別の実施形態では、RNAイニシエーターは、5’リン酸基、リボース環の2’位、あるいはRNAイニシエーターに取り込まれるヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体のうちの1つのプリンもしくはピリミジン塩基に共有結合することができる部分(例えば、図6に記載のR)を含む。さらに、RNAポリメラーゼによるオリゴヌクレオチド転写物への組み入れのために、反応混合物に含まれる反応物ヌクレオチドおよび/またはヌクレオチド類似体はまた、それぞれ、核酸塩基か、またはリボース環の2’位もしくは3’位のいずれかに共有結合する部分(例えば、図6に記載のR)を含むことができる。部分RおよびRは、それぞれ、H、OH、または上記でより詳細に説明した任意の適切な標識部分、レポーター基、もしくはレポーター基前駆体を含むことができる。
従って、標的配列上の反復合成開始事象を介する複数のオリゴヌクレオチド転写物を検出するための例示的手順は:(a)場合により、特定または一般的標的配列にハイブリダイズするように設計されるオリゴヌクレオチド捕捉プローブを固定化すること;(b)場合により、オリゴヌクレオチド捕捉プローブと標的配列を潜在的に含有する試験サンプルとをハイブリダイズさせること;(c)場合により、標的配列と標的部位プローブとをハイブリダイズさせること;(d)RNAイニシエーターおよびチェーンターミネーターを含むヌクレオチドのうちの少なくとも1つを修飾して、RNAポリメラーゼによって合成されたオリゴヌクレオチド転写物の検出を可能にすること;(e)標的配列とRNAイニシエーターとをハイブリダイズさせること;ならびに(f)チェーンターミネーターを含む相補的ヌクレオチドを組み入れ、酵素結合部位からの転位もまたは標的配列からの解離のいずれも伴わずに不稔オリゴヌクレオチド転写物を遊離させることによって、RNAポリメラーゼが、オリゴヌクレオチド転写物を反復的に合成するように、RNAポリメラーゼによってRNAイニシエーターを伸長させること、を含むことができる。
本発明の別の態様に従えば、図8において概要を図示した通り、本発明の方法を利用して、例えば、固定化タグなどの部分(R)を有する(N);例えば、シグナルジェネレーターまたはシグナルジェネレーター前駆体などの標識部分(R)を含む鎖終結ヌクレオチド(N)を作製することができる。本実施形態では、オリゴヌクレオチド産物は、例えば、メンブラン上などで捕捉または固定化され、不稔合成反応のオリゴヌクレオチド産物の検出を容易にする。例示的実施形態では、Rは、例えば、ビオチンなどの生体付着性タグであり;Rは、例えば、フルオレセインなどの標識部分であり;R生体付着性タグによって固体マトリックスに結合されるオリゴヌクレオチド産物は、R標識部分からの放射を介して検出を指令することが可能である。別の例示的実施形態では、例えば、抗ジニトロフェニル(抗DNP)などの抗体は固体マトリックスに結合され;Rは、例えば、ジニトロフェニル(DNP)などの固定化タグであり;Rは、例えば、反応性チオールなどのレポーターまたはレポーター前駆体であり;ならびに銀/金発達時では、Rタグによって固体マトリックスに結合するオリゴヌクレオチド産物は、照射を伴わずに裸眼で見ることができる発色シグナルを生じる。
本発明の不稔合成および検出方法の応用
本発明の方法は、様々な診断場面で使用することができる。例示目的のために、特定の遺伝子のメチル化状態を評価する方法、既知の遺伝子変異の存在を検出する方法、mRNA発現レベルを検出する方法、ならびにタンパク質を検出および増幅する方法について説明する。
DNAメチル化
本発明の方法は、特定の疾患状態に関連することが公知である特定の遺伝子およびそれらの調節領域のメチル化を評価することによって、疾患の初期および進行に関連するエピジェネティックな変化を検出する診断アッセイに使用することができる。DNAメチル化は、配列のコーディング機能を改変することなく、DNAの特性を改変するための細胞機構である。DNA−(シトシン−5)−メチルトランスフェラーゼによって触媒されるメチル化反応は、S−アデノシルメチオニンから標的のシトシン残基にメチル基を転移し、5−メチルシトシン(5−mCyt)を形成する(図12)。ゴンザルゴ(Gonzalgo)ら、米国特許第6,251,594号を参照のこと。CpGジヌクレオチドで5−mCytを含有するゲノムの領域は、「CpGアイランド」と呼称される。DNA CpGアイランドのシトシン残基のメチル化状態の変化は、一般に、加齢細胞において生じる一方、遺伝子メチル化の改変(増加かまたは減少のいずれか)は、癌を含む多くのタイプの疾患において、しばしば、早期かつ恒久的事象である。CpGアイランドは、付近の遺伝子であるDNA調節領域に見出される傾向があり、これらの遺伝子が活性であるかまたは不活性であるかのいずれかを決定する。細胞増殖を調節する、従って、腫瘍抑制遺伝子のように癌の発達を防止または阻害する多くの遺伝子が、正常な細胞増殖を促進するために活性(非メチル化)でなければならない。例えば、癌遺伝子などの他の遺伝子は、異常な細胞増殖を促進しないように、不活性(メチル化)でなければならない。
例えば、多くのタイプの癌は、CpGアイランドメチル化の異なる組み合わせまたはパターンに関連する。図16のグラフは、遺伝子メチル化の改変が、様々なタイプの癌に関連し得る様式を例示している。グラフは、13種の例示的癌(前立腺、腎臓、膀胱、食道、肺、胃、大腸、血液、乳房、皮膚、脳、肝臓、および卵巣)を、同定されたタイプの癌の初期および進行に関連するメチル化の変化を有することが明らかにされている49の遺伝子に対してプロットしている。グラフ内の長円形(癌のタイプによってコードされる)は、遺伝子に対する異常なメチル化状態(即ち、正常な状態が非メチル化である場合にメチルかまたは正常な状態がメチル化である場合に非メチル化)を示す。各タイプの癌は、異なるパターンのメチル化改変遺伝子に関連し得るため、癌に罹患した器官は、メチル化遺伝子の器官特異的組み合わせに基づいて潜在的に同定することができる。例えば、前立腺癌細胞の場合、遺伝子4、9、10、14、19、22、32、および33は、異常なメチル化状態を示すことが明らかにされている。従って、標準化された診断が、これらの8つの遺伝子のメチル化状態を容易に評価し得るならば、前立腺癌の初期、進行、および再発を容易にモニターし、より有効な患者処置戦略を開発することができる。図16は、メチル化状態およびパターンの改変が様々なタイプの癌を示す遺伝子の唯一のサブセットを表す。
遺伝子疾患としての癌
癌は、細胞分裂サイクルを調節する多数の腫瘍抑制遺伝子の発現を介して活発に防止される。このネガティブコントロールシステムは増殖促進遺伝子(癌原遺伝子)の効果が、高度に規定された条件下のみで個々の細胞が増殖および分裂を経験することを確実にすることを調和する。良性および悪性腫瘍に関する研究から、癌は、無作為に蓄積された変異全体が癌原遺伝子の発現を増強するかまたは腫瘍抑制遺伝子を不活化するかのいずれかである複数の段階過程で発達することが示唆されている(ボーゲルシュテインB(Vogelstein,B)およびキンズラーK.W.(Kinzler,K.W.),Trends Genet.9:138−141(1993);ノーウェルP.C.(Nowell.P.C.)Science 194:23−28(1976))。腫瘍細胞では、ヘテロ接合性が頻繁に消失することから、乳癌では少なくとも1ダースの劣性変異の関与が指摘されている(カラハンR(Callahan,R)ら、Annals N.Y.Acad.Sci.698:21−30(1993))。ゲノムの不安定性は、悪性細胞においてさえ重要な因子を構成し、該細胞のいくつかに薬物耐性などの変化をもたらす新たな改変を獲得させる(シフォンM.A.(Cifone,M.A.)およびフィドラーL.J.(Fidler,L.J.),Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)78:6949−6952(1981);ホリイA.(Horii,A.)ら、Cancer Res.54:3373−3375(1994);ローブL.A.(Loeb,L.A.),Cancer Res.51:3075−3079(1991);ティスティーT.D.(Tisty,T.D.)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)86:9441−9445(1989))。ゲノム不安定性の供給源における腫瘍進行における重要な問題。かなりの証拠により、体細胞変異が癌原遺伝子の調節の欠損、ならびに腫瘍抑制遺伝子およびDNA修復遺伝子の不活化の原因であることを示している。これらの変化は、アポトーシスの消失から生じる変異および持続的DNA損傷の存在下での細胞分裂の制御不能を介して、相互作用し、ゲノム不安定性を促進する。最近の証拠は、CpG配列での不稔DNAメチル化事象が、それらのプロモーターを不活化することによって、腫瘍抑制遺伝子の不活化への代替的経路を提供することを示している。
CpGアイランドメチル化および遺伝子発現
ヒトゲノムのDNAメチル化は、ジヌクレオチド配列CpGのCに対して最も頻繁に生じる。これらの部位でのメチル化は、遺伝子刷り込み、転位因子の不活化、および女性におけるX染色体の不活化を含む多くの過程に役割を果たすと考えられている。CpG配列には明らかな機能的重要性があるにも係わらず、ヒトゲノムは、ヒトDNAにおけるCおよびGの全体の頻度に与えられる予想よりも4〜5倍低い頻度でしかCpG字ヌクレオチドを有さない。この分布は、おそらく、5−メチルシトシンのチミンへの脱アミノ化によって駆動されるメチル化Cの緩徐な選択的除去に反映する。ゲノムのCpG含有量は、2つのクラスに組織化される。CpG配列の大きな画分は、局所C+G含有量に与えられるCpGの予想される頻度を含有するCpGアイランドとして既知である約45,000クラスターに分布する。CpGアイランドは、約300〜3000bpの長さの範囲であり、全てのヒトプロモーターの約50%で重複する(アンテクエラF.(Antequera,F.)およびバードA.(Bird,A.),Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)90:11995−11999(1993))。正常な細胞では、CpGアイランドはメチル化されていない一方、CpGアイランド以外のクラスター化されていないCpG配列は一様にメチル化されている。CpG配列のCのメチル化と重複するプロモーターの活性との間には相反する関係が存在する。CpGアイランドの緩徐な加齢に関連するメチル化は、影響を受けた遺伝子の発現の緩徐な減少をもたらし得る。
発癌に対するバイオマーカーとしてのCpGアイランドのメチル化
CpGメチル化は、癌の進行に対する潜在的に強力なマーカーである。腫瘍生検由来の腫瘍抑制遺伝子のプロモーターの検査により、CpGメチル化は、腫瘍の促進における変異の影響に十分相当する程度に一般的であることが示唆されている(トヨタM.(Toyota,M.)およびイッサJ.−P.(Issa,J.−P.),Electrophoresis 21:329−333(2000))。遺伝子癌に関連する腫瘍抑制遺伝子の2分の1は、それらのプロモーターの過剰メチル化を介して潜在的に不活化することができる。CpGメチル化の遺伝子パターンは、多くの細胞分裂について安定であるが、CpGアイランドのメチル化の加齢に関連する増加は、正常細胞でも発生する。ERおよびベリスキャン(Veriscan)遺伝子の場合、メチル化の加齢に関連する増加は、他の正常細胞での遺伝子発現の減少と相関する(イッサJ.P.(Issa,J.P.)ら、Nat.Genet.7:536−540(1994);トヨタM.(Toyota,M.)およびイッサJ.P.(Issa,J.P.),Semin.Cancer Biol.9:349−357(1999))。CpGアイランドメチル化の加齢に関連する増加に伴い、影響を受けやすい腫瘍抑制遺伝子が普及することから、加齢と癌との間の関係についての妥当な機構が示唆されている。加齢に関連するCpGメチル化は、腫瘍抑制遺伝子発現が減少するときに腫瘍発生を促進する過剰増殖状態に寄与する。
腫瘍抑制遺伝子プロモーターのCpG過剰メチル化は、腫瘍発生における変異と並んで重要であることは、遺伝性癌と自発癌との比較でも実証されている。hMLH1の生殖系列変異は、ミスマッチ修復の欠損により、マイクロサテライト反復配列における包括的改変に関連する家族性大腸癌を生じる。約10〜15%の散発性大腸癌は、マイクロサテライトの不安定性を示すが、ミスマッチ修復遺伝子の変異は、非家族請願では一般的ではない。ミスマッチ修復欠損を伴う80%までの散発性腫瘍は、他の正常なhMLH1遺伝子の転写を阻止するhMLH1プロモーターの過剰メチル化を受けている(ハーマンJ.G.(Herman,J.G.)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)95:6870−6875(1998))。腫瘍細胞のhMLH1発現は、過剰メチル化の反転後、回復した(ハーマンJ.G.(Herman,J.G.)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)95:6870−6875(1998))。同様の状況は、乳癌についても記載されている。家族性乳癌は、BRCA1の変異と強く関連する。他方、散発性乳癌はBRCA1変異には関与しないが、BRCA1プロモーターの過剰メチル化によって促進される(ライスJ.C.(Rice,J.C.)ら、Oncogene.17:1807−1812(1998);エステラーM.(Esteller,M.)ら、J.Natl.Cancer Inst.92:564−569(2000))。場合によって、不活化の態様は、明らかに組織特異的である。例えば、p16INK4a/サイクリンD−Rbシグナリング経路は、p16INK4a欠損かまたはRb遺伝子の変異のいずれかによって、事実上全ての癌で不活化される。p16INK4a消失は、欠失、点変異、またはプロモーターの過剰メチル化によって生じる。不活化の態様は、腫瘍タイプに依存する。p16INK4aの欠損を有する大腸癌は、事実上常にp16INK4aプロモーターの過剰メチル化に関連する(ハーマンJ.(Herman,J.)ら、Cancer Res.55:4525−4530(1995))。
CpGメチル化は多数の癌に関連し、しばしば、腫瘍発生の早期マーカーである。
事実上全ての一般的な癌由来の主な主要の公開された調査で、散発性癌において過剰メチル化されている60種もの多くの遺伝子が同定された。これらの遺伝子は、腫瘍抑制、DNA修復、細胞接着、およびアポトーシスを含む腫瘍発生の全ての生理学的に重要な態様に関与する。CpGメチル化パターンは、しばしば、癌の特定のタイプの特定の遺伝子に偏る。従って、癌のタイプおよび段階の両方を示す一般的癌のメチル化特性を開発することが可能であるはずである(ロバートソンK.(Robertson,K.),Oncogene 20:3139−3155(2001))。複数のプロモーターのメチル化状態に関するデータは、いくらかの器官がサンプルに寄与することができる場合、腫瘍の局在についての手掛かりを付与し得る。例えば、脱離した膀胱、腎臓または前立腺細胞は、尿サンプルに多数存在し得る。これらの組織のそれぞれに由来する腫瘍は、しばしば、異なる組み合わせのCpGアイランドメチル化に関連する(図16)。
事実上すべての場合において、腫瘍抑制遺伝子の欠損発現は、腫瘍進行の初期段階に始まる。進行した症状が出現する前にこれらの初期メチル化事象を検出することにより、癌の治療可能性が高いうちに癌を処置する機会が向上されるはずである。1つの研究では、喫煙者由来の喀痰サンプル中のMGMTおよびp16INK4aプロモーターのCpGメチル化の検出により、肺がんの臨床診断が3年まで先行した(パルミサノW.A.(Palmisano,W.A.)ら、Cancer Res.60:5954−5458(2000))。
例示的実施形態では、本発明の方法を利用して、メチル化状態およびパターンの改変を検出することができる診断技術を提供することによって、疾患の初期、進行、転移、再発、および処置治療に対する任意の応答をモニターすることができる。DNAフラグメントのメチル化シトシン残基は、例えば、重亜硫酸ナトリウムなどの脱アミノ化剤による脱アミノ化に対する上記残基の耐性に基づいて検出することができる。変性(即ち、一本鎖)DNAを重亜硫酸ナトリウムなどの脱アミノ化剤に暴露する場合、非メチル化シトシン(C)残基はウラシル残基(U)に変換され、メチル化シトシン残基(5−mCyt)は未変化のままである。即ち、図14に例示されるように、重亜硫酸ナトリウムによる処置から生じる脱アミノ化によって、本来メチル化されていないシトシンは、それらの相補的塩基対形成パートナーをグアニン(G)からアデノシン(A)に変化させる。しかし、メチル化シトシン(5−mCyt)は、Gに対するそれらの塩基対形成特異性を保持する。従って、重亜硫酸ナトリウムによる脱アミノ化後、標的DNA配列は、本来の非処置標的DNA配列に存在するメチル化CpGアイランドと同じ数だけの相補的CpGアイランドを有する。さらに、図14においてさらに例示されるように、本来の非処置の標的DNA配列がメチル化CpGアイランドを有さない場合、重亜硫酸ナトリウム処置された標的DNAはもはやCpGアイランドを含有しない。
上記より、標的DNA配列のCpGアイランドのメチル化のレベルは、改変されていないCpGの相対レベルを測定することによって、決定することができる。この相対的測定は、標的DNAを重亜硫酸ナトリウムなどの脱アミノ化剤に暴露させた後、保持しているCpG部位で不稔転写を開始することによって、達成することができる。重亜硫酸ナトリウム反応は、標準的な技術に従って実施される。例えば、ゴンザルゴ(Gonzalgo)ら、米国特許第6,251,594号を参照のこと。1つの実施形態では、図15に例示されるように、重亜硫酸ナトリウム処置されたDNA標的配列を、RNAポリメラーゼおよび例えば、モノヌクレオチドイニシエーター(5’R−C−OH3’)などのイニシエーターと共にインキュベートされる。イニシエーターはポリメラーゼと会合し、DNAテンプレート上の無傷(intact)なCpG部位で転写およびRNA合成を開始する。各CpG部位は、イニシエーターの伸長を指令し、図15の部位1、3、および4に例示されるように、適切なチェーンターミネーター(例えば、pppG−R)の組み入れを介して、不稔転写物(例えば、5’R−CpG−R3’)を合成することができる。イニシエーターおよび鎖終結ヌクレオチドのいずれかまたは両方を標識部位(例えば、それぞれ、RおよびR)で修飾し、シグナル検出を可能にすることができる。例示的実施形態では、上記で詳述した通り、例えば、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を介して転写物を検出することができる(例えば、プライマーは、その5’末端にエネルギードナー(R)を含有し、NTPは、核酸塩基に結合したエネルギーアクセプター(R)を含有する)。
代替的実施形態では、重亜硫酸ナトリウム処置したDNA標的配列を、RNAポリメラーゼおよびジヌクレオチドイニシエーター(5’R−CpG−OH3’)と共にインキュベートすることができる。次いで、イニシエーターはポリメラーゼと会合し、DNAテンプレート上の無傷(intact)なCpG部位で転写およびRNA合成を開始する。次いで、各CpG部位は、ジヌクレオチドイニシエーターの伸長を指令し、適切なチェーンターミネーターの組み入れを介して、不稔トリヌクレオチド転写物を合成する。チェーンターミネーターを含むヌクレオチド類似体は、DNAテンプレート配列に依存する。例えば、図15の部位1では、適切なチェーンターミネーターは5’pppA−R3’を含み、得られる不稔トリヌクレオチド転写物は、5’R−CpGpA−R3’である。
別の実施形態では、図15において概要を図示した通り、標的DNA配列を、例えば、重亜硫酸ナトリウムで処置するなどによって、標的DNA配列を脱アミノ化した後、標的部位プローブを使用して、標的DNA配列上に標的CpG部位を含むバブル複合体を形成することができる。本実施形態では、標的部位プローブを使用して、一本鎖バブル領域と標的DNA配列上の下流の二重鎖領域との接続部に標的CpG部位を位置させることにより、RNAポリメラーゼを標的CpG部位に指向させる。例示的実施例では、標的部位プローブは、次の約18〜54ヌクレオチドを含む:標的部位の上流の標的DNA配列にハイブリダイズする第1の領域は約5〜20ヌクレオチドを含む;塩基対形成をしないヌクレオチドの内部の第2の領域は約8〜14ヌクレオチドを含む;および標的部位の下流の標的DNA配列にハイブリダイズする第3の領域は約5〜20ヌクレオチドを含む。DNA標的配列をRNAポリメラーゼおよび適切なRNAイニシエーターと共にインキュベートする前、またはその間に、標的部位部プローブを、標的DNA配列にハイブリダイズさせることができる。ポリメラーゼはRNAイニシエーターと会合し、DNAテンプレート上のCpG部位で転写およびRNA合成を開始する。ポリメラーゼはイニシエーターを伸長し、適切なチェーンターミネーターの組み入れを介して、不稔オリゴヌクレオチド転写物を合成する。イニシエーターおよび鎖終結ヌクレオチドのいずれかまたは両方を標識部位で修飾し、上記で詳述するように、例えば、蛍光共鳴エネルギー移動などによって、シグナルの検出を可能にする。
別の実施形態では、目的の遺伝子を捕捉するように、捕捉プローブを設計することができ、不稔転写開始を使用して、所望の遺伝子のメチル化状態を決定することができる。例えば、大腸癌などの特定の癌の進行に関連することが公知である遺伝子をモニターすることができ、該遺伝子には、APC(大腸腺腫様ポリポーシス)、CALCA(カルシトニン)、ER(エストロゲン・レセプター)、GSTP1、HIC1(癌1の過剰メチル化)、hHLH1、HPP1/TR/TENB2/TMEFF2(EFG様および2つのフォリスタチン様ドメイン2を有する膜貫通タンパク質)、LKB1/STK11、IGF2 IGF2(インスリン様成長因子)、MGMT(Oメチルグアニンメチルトランスフェラーゼ1)、MINT25、p14(ARF)、p16(INK4a)/MTSI/CDKN2A、PAX6(対形成ボックス遺伝子6)、RAR−ベータ2、THBS1(トロンボスポンジン−1)、ベリスキャン(Veriscan)、およびWT1(ウィルムスの腫瘍抑制遺伝子)が含まれるが、これらに限定されない。目的のそれぞれの遺伝子は、目的の遺伝子に独特である捕捉配列へのハイブリダイゼーションにより、サンプルから取り出すことができる。捕捉配列は、磁気ビーズ、マイクロタイタープレート、セファロース、アガロース、陽イオン交換樹脂、側方フローストリップ(lateral flow strip)、ガラスビーズ、およびマイクロアレイチップを含むが、これらに限定されない固体マトリックスに固定化することができる。一旦、目的の遺伝子がサンプルから取り出されたら、不稔転写開始を使用して、各特定の遺伝子のメチル化状態を決定することができる。
従って、DNAメチル化状態およびパターンを検出するための例示的手順は、(a)場合により、標的遺伝子のCpGアイランド付近の領域に特異的であるオリゴヌクレオチド捕捉プローブを固定化すること;(b)場合により、オリゴヌクレオチド捕捉プローブを、標的DNA配列を潜在的に含有する変性DNAサンプルで処置すること;(c)標的DNA配列上の任意の非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換し、任意のメチル化シトシン残基を改変せずに残すこと;(d)場合により、標的DNA配列と標的部位プローブとをハイブリダイズさせること;(e)RNAイニシエーターおよびチェーンターミネーターを含むヌクレオチドのうちの少なくとも1つを修飾し、オリゴヌクレオチド転写物の検出を可能にすること;(f)標的DNAとRNAイニシエーターとをハイブリダイズすること;ならびに(g)チェーンターミネーターを含む相補的ヌクレオチドを組み入れ、酵素結合部位からの転位もまたは標的DNA配列からの解離のいずれも伴わずに不稔オリゴヌクレオチド転写物を遊離させることによって、RNAポリメラーゼが、オリゴヌクレオチド転写物を反復的に合成するように、RNAポリメラーゼによってRNAイニシエーターを伸長させること;ならびに(g)複数の不稔オリゴヌクレオチド転写物を検出および場合により定量すること、を含むことができる。
別の実施形態では、CpGメチル化は、2つのアッセイで評価される。第1のアッセイは、単一の反応において、複数の特異的CpG部位のメチル化を測定することによって、CpGアイランドのメチル化の全体的レベルを示す。本アッセイの結果が、異常なレベルでCpGがメチル化されていることを示す場合、第2のハイスループットメチル化アッセイを実施して、個々のCpG部位でのメチル化の程度を評価する。
CpGエピジェネティックアッセイシステムを設計して、患者DNAサンプルを重亜硫酸ナトリウムに暴露することにより作製される配列の変化に基づいてシトシンおよび5−メチルシトシン間を区別する。重亜硫酸処置は、患者DNAの固定化の後に行われる。このアプローチは、小さなDNAサンプル(<1μgのDNA)からの消失を伴わずに、緩衝液の交換を可能にする。図32は、CpGアッセイの調製を示す。患者DNA鎖を分離し、CpGアイランドに隣接するビオチン標識化プライマーを使用するプライマー伸長によって、アフィニティータグ化する(図32A)。ハイブリッド二重鎖を、二重結合ストレプトアビジンプレート上に固定化し、ここで、患者DNA鎖の5’末端はチオホスフェートで標識される(図32、CおよびD)。次いで、患者鎖を、ビオチン化DNA鎖から分離し、それらのチオホスフェートを介して、マレイミドプレートに共有結合させる。この段階で、DNAは、重亜硫酸ナトリウム介在性脱アミノ化反応への準備ができている。
CpGメチル化を測定するために最も一般的に使用される重亜硫酸処置方法は、高温および低pHで遊離DNA鎖の長期インキュベーションを行うため(典型的に55℃およびpH5で16時間)、相当なDNA損傷を生じる(フロマーM.(Frommer,M.)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)89:1827−1831(1992))。ほとんどの従来のDNAメチル化アッセイでは、脱アミノ化からDNAのセグメントを保護するヘアピン形成を防止するため、高温でのインキュベーションが必要である。標的化CpGはデオキシヌクレオチド標的部位プローブ(TSP)との会合を介して一本鎖を保持すると考えられるため、比較的穏やかな条件(pH5で、35℃を4時間)下で反応を行うことが可能である。最終メチル化アッセイでTPSを使用し、部分的二重鎖構造に特定のGpCを置くことによって、該特定のGpCを標的化する(図32、FおよびH)。CpG検出アッセイにおいて、複数のTSPをアイランドDNAにアニールし、CpGメチル化の集成測定を得る。第2のCpGアッセイでは、ウェルあたり単一のTSPをアニールさせる。
メチル化および非メチル化部位間の区別は、CpG部位から短いオリゴヌクレオチド産物を反復的に産生するRNAポリメラーゼによって実施される。個々のCpGを、2つの成分:オリゴデオキシヌクレオチド標識部位プローブ(TSP)およびジ−またはトリヌクレオチドイニシエーター、で標的化する。イニシエーターCpGは、メチル化CpG部位に特異的であり、イニシエーターCpAは重亜硫酸処置によってUpGに変換されている脱アミノ化部位に特異的である。適切なイニシエーターのアラインメントは、CpGに隣接する塩基によってコードされる放射性NTPの組み入れを可能にする。CpGpNおよびCpApNのオリゴヌクレオチド産物は、薄層クロマトグラフィーにより分離し、オートラジオグラフィーで検出することができる。両イニシエーターを同じ反応に含めて、pmole CpGpN/pmole CpGpN+CpApNで定義されるメチル化指数を与えた。
メラノーマ以外の皮膚癌におけるCpGメチル化の役割に関する情報はほとんどない。従って、本発明は、癌のメチル化状態を決定すること、およびそれ自体が広範な癌について改善された診断試験の開発において有用である。
遺伝子変異
本発明の別の態様では、本明細書において開示された方法は、総染色体再配列または単一もしくは複数のヌクレオチド改変、置換、挿入、または欠失の形態で変異を検出する診断アッセイにおいて使用することができる。例示的実施形態では、図17において概要を図示した通り、不稔オリゴヌクレオチド合成反応の使用を介して、一塩基多型(SNP)を検出することができる。既知の標的SNP配列(例えば3’dNX’pdNY’pdNT’5’、式中、dNT’は標的SNP部位である)を、RNAポリメラーゼ、例えば、ジヌクレオチドイニシエーターなどのRNAイニシエーター、およびヌクレオチド(例えば、5’pppN−Rなどのチェーンターミネーター)と共にインキュベートすることができる。イニシエーターは、標的SNP配列の上流に直ちに結合し、ポリメラーゼと会合し、標的SNP部位で転写およびRNA合成を開始する。ある実施形態では、チェーンターミネーターを取り込むことによりポリメラーゼがイニシエーターを延長し、不稔トリヌクレオチド産物を産生する。イニシエーターおよび鎖終結ヌクレオチドのいずれかまたは両方を標識部位(例えば、それぞれ、RおよびR)で修飾し、シグナル検出を可能にすることができる。例示的実施形態では、上記で詳述した通り、例えば、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を介して転写物を検出することができる(例えば、イニシエーターは、その5’末端にエネルギードナー(R)を含有し、チェーンターミネーターは、核酸塩基に結合したエネルギーアクセプター(R)を含有する)。
従って、標的DNA配列の変異を検出するための例示的手順(図18)は、(a)場合により、変異を含む標的DNA配列にハイブリダイズするように設計された捕捉プローブを固定化すること;(b)場合により、捕捉プローブと、標的DNA配列を潜在的に含有するDNAサンプルとをハイブリダイズさせること;(c)場合により、標的DNA配列と標的部位プローブとをハイブリダイズさせること;(d)場合により、RNAイニシエーター(R−OH)およびチェーンターミネーターを含むヌクレオチド(pppN−R)のうちの少なくとも1つを修飾し、RNAポリメラーゼによって合成されるオリゴヌクレオチド転写物の検出を可能にすること;(e)標的DNA配列とRNAイニシエーターとをハイブリダイズすること;(f)チェーンターミネーターを含む相補的ヌクレオチドを組み入れ、酵素結合部位からの転位もまたは標的DNA配列からの解離のいずれも伴わずに不稔オリゴヌクレオチド転写物を遊離させることによって、RNAポリメラーゼが、標的変異に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を反復的に合成するように、RNAポリメラーゼによってRNAイニシエーターを伸長させること;ならびに(g)複数の不稔オリゴヌクレオチド転写物を検出および場合により定量すること、を含むことができる。
病原生物体
本発明の別の態様では、本明細書において開示された方法は、生物体を培養する必要性を伴わずに、遺伝子を含有するか、もしくは特定の生物体の遺伝子タイピングを可能にする特定または包括的生物体のいずれかの存在を示すのに役立つことによって、特定の核酸(DNAまたはRNA)の存在を検出する診断アッセイにおいて使用することができる。試験サンプルは、細菌、酵母、ウイルス、ウイロイド、カビ、真菌などの特定の微生物由来の標的核酸配列を含有することが疑わしくあり得る。試験サンプルは、動物、植物またはヒト組織、血液、唾液、精液、尿、血清、脳脊髄液または髄液、胸膜液、リンパ、痰、乳管洗浄由来の液、粘膜分泌物、動物固体、糞、微生物の培養物、液体および固体の食物ならびに食品、廃棄物、化粧品、空気および水を含むが、これらに限定されない様々な供給源から回収することができる。
本発明の別の態様では、本明細書において開示された方法は、生物体を培養する必要性を伴わずに、遺伝子を含有するか、もしくは特定の生物体の遺伝子タイピングを可能にする特定または包括的生物体のいずれかの存在を示すのに役立つことによって、特定の核酸(DNAまたはRNA)の存在を検出する診断アッセイにおいて使用することができる。例示的実施形態では、図19において概要を図示した通り、標的病原体ポリヌクレオチドに配列特異的であるオリゴヌクレオチド捕捉プローブを、例えば、マイクロタイタープレートなどの固体マトリックスに結合させ、捕捉プローブを、ハイブリダイズ条件下で、標的病原体ポリヌクレオチドを潜在的に含有する試験サンプルで処置する。試験サンプルは、例えば、細菌、酵母、ウイルス、ウイロイド、カビ、真菌などの微生物などの特定の病原体由来の標的核酸配列を含有することが疑わしくあり得る。試験サンプルは、動物、植物またはヒト組織、血液、唾液、精液、尿、血清、脳脊髄液または髄液、胸膜液、リンパ、痰、乳管洗浄由来の液、粘膜分泌物、動物固体、糞、微生物の培養物、液体および固体の食物ならびに食品、廃棄物、化粧品、空気および水を含むが、これらに限定されない様々な供給源から回収することができる。
標的病原体ポリヌクレオチドは、RNAまたはDNAのいずれであってもよい。試験サンプルに存在する標的病原体ポリヌクレオチドは捕捉プローブにハイブリダイズし、次いで、捕捉プローブによって固定化されなかった試験サンプルの任意の成分を除去するために、洗浄を実施する。標的DNAまたはRNAは、例えば、プライマー伸長を介して特異的配列を添加することによって、回収することができる。例示的実施形態では、捕捉された標的病原体ポリヌクレオチドは、不稔プロモーターカセット(APC)にハイブリダイズさせる。APCリンカー配列は、その3’または5’末端のいずれかに一本鎖張り出し領域を含む(捕捉プローブと逆併行ハイブリッドを作成するのに必要な配向に依存する)。言い換えれば、APCリンカーは、捕捉された標的病原体ヌクレオチドの遊離末端上の配列に相補的であり、従って、APCリンカーが標的病原体ポリヌクレオチドにハイブリダイズすることを可能にする。
イニシエーターおよびポリメラーゼは、反応混合物に添加される。イニシエーターは、標的部位での適切なポリメラーゼによる合成反応の触媒を容易にする位置で、APCのバブル領域内でハイブリダイズする。イニシエーターは、RNAであってもまたはDNAであってもよく、約1〜25ヌクレオチドを含むことができ、1つもしくはそれ以上のヌクレオチド類似体ならびにヌクレオチドを含むことができる。ポリメラーゼは、RNA依存性RNAポリメラーゼであってもまたはDNA依存性RNAポリメラーゼであってもよい。DNAまたはRNA APCは、例えば、タンパク質などの他の分子に結合していてもまたは結合していなくてもよい。例示的実施形態では、APCはDNAを含み、イニシエーターはRNAであり、ポリメラーゼはDNA依存性RNAポリメラーゼである。
重合反応中、イニシエーターは、反応混合物に添加されているヌクレオチドの組み入れを介して、ポリメラーゼによって伸長または延長される。ポリメラーゼ反応が進行するとき、ポリメラーゼは、反応混合物中に存在する適切なチェーンターミネーターを含む相補的ヌクレオチドを取り込むことにより、バブル領域内のAPCテンプレート配列によって指令される通りにイニシエーターを伸長させる。ポリメラーゼがチェーンターミネーターを発生期のオリゴヌクレオチド産物に取り込むと、ポリメラーゼは、組み入れられたチェーンターミネーターのペントース環上の3’位のヌクレオチドの付加を触媒することができないため、鎖延長が終止する。従って、ポリメラーゼは、オリゴヌクレオチド産物を遊離し、標的部位での合成反応を再開することによって、開始された合成事象を中断する。イニシエーターおよび鎖終結ヌクレオチドのいずれかまたは両方を標識部位で修飾し、シグナル検出を可能にすることができる。例示的実施形態では、上記のような、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を介してオリゴヌクレオチド産物を検出することができる(例えば、イニシエーターは、その5’末端にエネルギードナー(R)を含有し、チェーンターミネーターは、核酸塩基に結合したエネルギーアクセプター(R)を含有する)。
従って、病原体の存在を検出するための例示的手順(図20)は、(a)場合により、標的病原体ポリヌクレオチドにハイブリダイズするように設計された捕捉プローブを固定化すること;(b)場合により、捕捉プローブと、標的病原体ポリヌクレオチドを潜在的に含有する試験サンプルとをハイブリダイズさせること、を含むことができる。標的核酸は、(RNA病原体のための)逆転写酵素または(DNA病原体のための)プライマー伸長を介してDNAにコピーされてもよい。両塩基の場合とも、不稔プロモーターカセット(APC)リンカーに対応するDNA配列を標的コピーに添加する(図1);(c)場合により、捕捉された標的病原体ポリヌクレオチドを洗浄して、試験サンプルのハイブリダイズしなかった任意の成分を除去すること;(d)捕捉された標的病原体ポリヌクレオチドと不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせること;(e)イニシエーターおよびチェーンターミネーターを含むヌクレオチドのうちの少なくとも1つを修飾し、ポリメラーゼによって合成されるオリゴヌクレオチド産物の検出を可能にすること;(f)不稔プロモーターカセットとイニシエーターとをハイブリダイズさせること;(g)チェーンターミネーターを含む相補的ヌクレオチドを組み入れ、酵素結合部位からの転位もまたはAPCからの解離のいずれも伴わずに不稔オリゴヌクレオチド産物を遊離させることによって、ポリメラーゼが、標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド産物を反復的に合成するように、ポリメラーゼによってイニシエーターを伸長させること;ならびに(h)複数の不稔オリゴヌクレオチド産物を検出および場合により定量すること、を含むことができる。
本発明は、哺乳動物の病原体を検出するのに有用である。特に、本発明は、細菌、ウイルス、真菌、カビ、アメーバ、原核生物、および真核生物の検出に有用である。好適な哺乳動物としては、サル、類人猿、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ウマ、ウサギおよびヒトが挙げられる。ヒトは特に好適である。
本発明の方法は、病原体核酸およびタンパク質の有無をモニターするのに特に有用である。本発明を使用して、病原体ポリペプチドまたはポリヌクレオチドに関連する疾患および/または障害を検出、診断、およびモニターすることができる。本発明は、ポリペプチドまたはポリヌクレオチドの異常発現の検出を提供する。該方法は、(a)上記の不稔開始転写の方法を使用して、個体の細胞、組織または体液中の目的のポリペプチドもしくはポリヌクレオチドの発現をアッセイすること、ならびに(b)目的の配列の遺伝子発現、タンパク質発現のレベル、または存在と、標準的遺伝子もしくはタンパク質発現レベルまたは目的の配列とを比較し、それによって、標準レベルと比較したアッセイされたポリペプチドもしくはポリヌクレオチドレベルの増加または減少が、異常発現を示し、目的の病原体の存在を示すこと、を含む。
個体由来の生検組織または体液中の転写物の異常な量の存在は、実際の臨床症状の出現の前に疾患を検出する手段を提供することができる。このタイプのより明確な診断は、医療従事者が予防的測定もしくは積極的治療を早期に用いることが可能であり、それによって、病原体によって生じる疾患の発症またはさらなる進行を防止することができる。
本発明は、大腸菌(E.coli)、レンサ球菌(Steptococcus)、バチルス(Bacillus)、マイコバクテリウム(Mycobacterium)、HIV、および肝炎病原体(Hepatitis)を含むが、これらに限定されない病原生物体の存在をモニターするのに特に有用である。
本発明の方法を使用して、水性液体、特に水(飲料水または水泳用もしくは浴槽用の水など)、あるいは他の水溶液(細胞培養で使用される発酵ブロスおよび溶液)、あるいは呼吸に適した空気などの気体および気体の混合物、ならびに表面から粒状物質を散布、浄化、または取り出すために使用される気体における病原性微生物について試験することができる。家屋、学校、教室、作業場、航空機、スペースクラフト、車、機関車、バス、および人が集まる他の任意の建築物または構造物を含むが、これらに限定されない任意の供給源由来の呼吸に適した空気も、病原性微生物の存在について試験することができる。
mRNA発現
本発明の別の態様では、本明細書において開示された方法は、定量または半定量様式でメッセンジャーRNA(mRNA)発現レベルを検出する診断アッセイに使用することができる。例示的実施形態では、図21において概要を図示した通り、mRNA配列に配列特異的であるオリゴヌクレオチド捕捉プローブを、例えば、マイクロタイタープレートなどの固体マトリックスに結合させ、捕捉プローブを、ハイブリダイズ条件下で、標的mRNA配列を含有することが疑わしい試験サンプルで処置する。試験サンプルに存在する標的mRNA配列は捕捉プローブにハイブリダイズし、次いで、捕捉プローブによって固定化されなかった試験サンプルの任意の成分を除去するために、洗浄を実施する。次いで、捕捉された標的mRNA配列を不稔プロモーターカセット(APC)にハイブリダイズさせる。例示した実施形態では、APCは、標的mRNA配列の3’末端上のpoly−A tailに相補的であるその3’末端に一本鎖ポリT張り出し領域を含むAPCリンカー配列を有し、それによって、APCリンカーが標的mRNAのpoly−A tailにハイブリダイズすることを可能にする。
イニシエーターおよびポリメラーゼは、反応混合物に添加される。イニシエーターは、標的部位の上流のAPCのバブル領域内でハイブリダイズし、標的部位での適切なポリメラーゼによる合成反応の触媒を容易にする。イニシエーターは、約1〜25ヌクレオチドを含むことができ、1つもしくはそれ以上のヌクレオチド類似体ならびにヌクレオチドを含むことができる。ポリメラーゼは、RNA依存性RNAポリメラーゼであってもまたはDNA依存性RNAポリメラーゼであってもよい。APCは、例えば、タンパク質などの他の分子に結合していてもまたは結合していなくてもよい。例示的実施形態では、APCはDNAを含み、イニシエーターはRNAであり、ポリメラーゼはDNA依存性RNAポリメラーゼである。
重合反応中、イニシエーターは、反応混合物に添加されているヌクレオチドの組み入れを介して、ポリメラーゼによって伸長または延長される。ポリメラーゼ反応が進行するとき、ポリメラーゼは、反応混合物中に存在するチェーンターミネーターを含む相補的ヌクレオチドを取り込むことにより、バブル領域内のAPCテンプレート配列によって指令される通りにイニシエーターを伸長させる。ポリメラーゼがチェーンターミネーターを発生期のオリゴヌクレオチド産物に取り込むと、ポリメラーゼは、組み入れられたチェーンターミネーターのペントース環上の3’位のヌクレオチドの付加を触媒することができないため、鎖延長が終止する。従って、ポリメラーゼは、オリゴヌクレオチド産物を遊離し、標的部位での合成反応を再開することによって、開始された合成事象を中断する。イニシエーターおよび鎖終結ヌクレオチドのいずれかまたは両方を標識部位で修飾し、上記で詳述されているような例えば、蛍光共鳴エネルギー移動などのシグナル検出を可能にすることができる。
従って、mRNA発現レベルを検出するための例示的手順は、(a)場合により、特定のまたは一般的mRNA配列にハイブリダイズするように設計された捕捉プローブを固定化すること;(b)場合により、捕捉プローブと、標的mRNA配列を潜在的に含有する試験サンプルとをハイブリダイズさせること;(c)場合により、捕捉された標的mRNA配列を洗浄して、試験サンプルのハイブリダイズしなかった任意の成分を除去すること;(d)捕捉された標的mRNA配列と不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせること;(e)イニシエーターおよびチェーンターミネーターを含むヌクレオチドのうちの少なくとも1つを修飾し、ポリメラーゼによって合成されるオリゴヌクレオチド産物の検出を可能にすること;(f)不稔プロモーターカセットとイニシエーターとをハイブリダイズさせること;(g)チェーンターミネーターを含む相補的ヌクレオチドを組み入れ、酵素結合部位からの転位もまたはAPCからの解離のいずれも伴わずに不稔オリゴヌクレオチド産物を遊離させることによって、ポリメラーゼが、標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド産物を反復的に合成するように、ポリメラーゼによってイニシエーターを伸長させること;ならびに(h)複数の不稔オリゴヌクレオチド産物を検出および場合により定量すること、を含むことができる。
タンパク質の検出
本発明の別の態様では、本明細書において開示された方法は、タンパク質を検出する診断アッセイに使用することができる。図22に示されるように、不稔プロモーターカセットリンカーは、リンカーが、APCに結合したAPCリンカーに相補的であるように、結合したタンパク質修飾基によって作製することができる。
従って、タンパク質を検出するための例示的手順は、(a)一級アミン、二級アミン、またはスルフヒドラル基を介して、画定された配列(APCリンカー)のDNAの短片をタンパク質に結合させること;(b)タンパク質に対する抗体または他のいくらかのアフィニティー剤で修飾されたタンパク質を回収および固定化すること;ならびに(c)標識されたタンパク質上のAPCリンカーに対するAPCカセットのハイブリダイゼーションにより、タンパク質に不稔プロモーターカセットを結合させること;(d)(i)ハイブリダイズ条件下でDNAをイニシエーターヌクレオチドで処理すること;および(ii)DNAを、RNAポリメラーゼおよび検出を可能にするヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体で処置すること、によってタンパク質を検出すること、を含むことができる。過程(d)は、結合した各RNAポリメラーゼに対し反復的に生じる。
癌の検出
本発明は、哺乳動物において癌を検出するのに有用である。特に、本発明は、癌の診断中に有用である。好適な哺乳動物としては、サル、類人猿、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ウマ、ウサギおよびヒトが挙げられる。ヒトは特に好適である。
本発明の方法は、DNAメチル化の状態、遺伝子変異、mRNA発現パターン、およびタンパク質発現パターンをモニターするのに特に有用である。本発明を使用して、ポリペプチドまたはポリヌクレオチドの異常発現および/または活性に関連する疾患ならびに/あるいは障害を検出、診断、およびモニターすることができる。本発明は、ポリペプチドまたはポリヌクレオチドの異常発現、変異の存在、およびDNAのメチル化状態の変化の検出を提供する。該方法は、(a)上記の不稔開始転写の方法を使用して、個体の細胞、組織または体液中の目的のポリペプチドもしくはポリヌクレオチドの発現をアッセイすること、ならびに(b)目的の配列の遺伝子発現、タンパク質発現のレベル、または存在と、標準的遺伝子発現レベルとを比較し、それによって、標準レベルと比較したアッセイされたポリペプチドもしくはポリヌクレオチドレベルの増加または減少が、異常発現を示し、目的の癌あるいは病原体の存在を示すこと、を含む。
個体由来の生検組織または体液中の転写物の異常な量の存在は、目的の癌もしくは疾患の発症についての素因を示すことができるか、または実際の臨床症状の出現の前に疾患を検出する手段を提供することができる。このタイプのより明確な診断は、医療従事者が予防的測定もしくは積極的治療を早期に用いることが可能であり、それによって、病原体によって生じる癌もしくは疾患の発症またはさらなる進行を防止することができる。
本発明の診断アッセイは、アルツハイマー病、筋ジストロフィー、癌、乳癌、大腸癌、嚢胞性線維症、脆弱X症候群、血友病AおよびB、腎疾患、卵巣癌、肺癌、前立腺癌、網膜芽腫、筋緊張性ジストロフィー、テイ−サックス病、ウィルソン病、ならびにウィリアム病を含むが、これらに限定されない任意の疾患の診断および予後のために使用することができる。これらのアッセイは、全てのタイプの癌の診断および予後に特に有用である。
本発明のキット
本発明はまた、本発明の方法を行うためのキットを提供する。そのようなキットは、本発明に従ってアッセイを行うのに必須である定量の様々な組成物を、1つもしくはそれ以上の容器内に、アッセイおけるキットの使用を容易にするために通常簡便に包装して、含む。従って、キットは、本発明に従う1つもしくはそれ以上のイニシエーターを含む。キットは、例えば、キットのプライマーを伸長するためのRNAおよび/またはDNAポリメラーゼなどのポリメラーゼ活性を有する酵素、ならびに標的核酸を処理するための試薬をさらに含んでなってもよい。キットはまた、本発明の方法によって合成されるオリゴヌクレオチド産物の検出を可能にするためのヌクレオチドおよび/またはヌクレオチド類似体を含んでなってもよい。キットはまた、標的核酸上にバブル複合体を形成するためのオリゴヌクレオチド標的部位プローブを含んでもよい。キットはまた、不稔プロモーターカセットを含有してもよい。キットはまた、メンブラン、アフィニティー材料、試験管、ペトリ皿、およびディップスティックを含むが、これらに限定されない材料の回収ならびに輸送のための成分を含有してもよい。キットはまた、特定の標的配列に特異的であるオリゴヌクレオチド捕捉プローブが結合しているマイクロタイタープレート、バイオチップ、磁気ビーズ、ゲルマトリックス、または他の形態の固体マトリックスを含んでもよい。キットにおける成分の相対量は、本明細書において開示した方法の実施に関与する反応を実質的に最適化するおよび/または任意のアッセイの感度をさらに最適化する試薬濃度を提供するために、変動することができる。
本発明のキットはまた、当業者に周知である通り、キットを使用して行われるアッセイの信頼性および確度を確実にし、キットを使用する試験サンプルの定量分析を可能にするために、標的配列がない(ネガティブコントロール)場合も含む既知の標的核酸濃度の溶液などの様々なコントロールおよび標準を含むことができる。場合により、キットは、一般的な取扱説明書である1組の指示書を含んでもよいが、本発明の方法の成分の使用に関する該指示書は、電子記憶媒体(例えば、磁気ディスクまたは光学ディスク)に保存されていてもよい。キットによって提供される指示書はまた、一般に、本発明の方法を実施するために必要または好適である試薬(キットに含まれているかまたは含まれていないかに係わらず)、キットの使用方法に対する指示、および/または適切な反応条件に関する情報を含む。
以下の実施例は、例示のみの目的で提供さるものであり、これに限定する趣旨はない。当業者であれば、本質的に同様の結果を得るために変更または改変することができるそれほど重要ではない多様なパラメータについては、容易に認識するであろう。
実施例1
色素標識イニシエーターの合成
ヌクレオチドを化学的に修飾するためのいくらかの反応のうちの1つについて、ここで説明する。トリリンク・バイオ・テクノロジーズ(TriLink BioTechnologies)より購入した5’a−S−CTPを、製造者の指示に従って、仔ウシ腸製ホスファターゼで処置した。ホスファターゼは標識反応の効率を増大するため、ホスファターゼ処置は重要である。ホスファターゼ処置後、12.5mMα−S−CMPを、5μlの0.2M NaHCO3、15μlのDMF、および15μlのDMF中90mM IAEDANS(モレキュラー・ブローブス(Molecular Probes)より購入)に混合し、室温で、1時間、インキュベートした。反応物を5容量の水飽和エチルエーテルで抽出した。水相を取り出し、エバポレーションでエーテルを除いた。当該分野において公知の標準的なプロトコルに従って、薄層クロマトグラフィーを実施したところ、反応は、首尾よく、5’−IEADANS−S−CMPを生成したことを実証した(図26)。
実施例2
RNAポリメラーゼによるRNAプライマー開始不稔転写
不稔転写開始のために、反応条件を最適化した。バッファー(Buffer)Tの成分および濃度は、不稔転写開始を支持する。バッファー(Buffer)Tは:20mM Tris−HCl pH7.9、5mM MgCl、5mMβ−メルカプトエタノール、2.8%(v/v)グリセロールからなる。プライマーは、リボヌクレオシド三リン酸(NTP)かまたはジヌクレオチドのいずれかであり、0.2〜1.3mMの濃度範囲にある。最終NTP濃度は、0.2〜1.3mMの範囲である。濃度の上限は、調製不稔転写のために設計した。テンプレートDNA濃度は、リン酸濃度で2μM未満である。大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼは、15nM〜400nMの間の最終濃度で添加する。ホロ酵素またはコアのいずれかを一本鎖テンプレートDNAと共に使用することができる。酵母無機ピロリン酸ホスファターゼは、ピロリン酸の蓄積を防止するために、調製反応において1単位/mlで添加した。高濃度のピロリン酸は、合成反応を反転することができ、RNAポリメラーゼがRNA産物を犠牲にして、NTPを再作製する。1単位のピロリン酸は、25℃およびpH7.2で1分間あたり1.0μMの無機オルトリン酸を遊離させる酵素の量として規定される。反応は、調製反応で37℃で72時間までインキュベートする。これらの条件は、特定のテンプレートについて代表的なものであり、特定の成分および濃度について最適化することにより、不稔転写の効率を増強することができる。
本実施例では、次の3つの異なるイニシエーターを使用した:(1)TAMARA−ApG;(2)ビオチンApG;および(3)ApG。5分間95℃で煮沸することにより、標的核酸テンプレートを変性し、直ちに氷上に置いた。
各反応物を以下の通りに調製した:
5.0μl 1×バッファー(Buffer)T
2.5μlのa−32P−UTP
14.3μl ddH2O
1μlの大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼ(1U/μl)
100ng(2μl)のテンプレートDNA
10nmole(1.2μl)のイニシエーター
22.8μlの反応緩衝液
37℃で12〜16時間、インキュベートする。当該分野において公知の標準的方法を使用して、薄層クロマトグラフィーを実施し、3位におけるUTPの組み入れの程度を決定した(図27)。
TAMARA−ApGおよびビオチンApGの両方は、ヌクレオチドUTPの組み入れを可能にした。ビオチンApGは、TAMARA−ApGよりも効率的に組み入れたが、ApGほどではなかった。
実施例3
標識されたターミネーターによる不稔開始反応
標識されたイニシエーターおよび/または標識されたターミネーターによって、不稔転写開始反応を実施することができる。以下の反応条件を使用して、標識されたターミネーターを組み入れた。
5μl 1×バッファー(Buffer)T
13.5μl dd H
3μl 100ng変性DNAテンプレート(pBR322)
1μl 大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼ
1.2μl ジヌクレオチドイニシエーターApG
1.5μlの7mM SF−UTP
温度制御マイクロタイタープレートリーダー中、37℃で16時間、混合物をインキュベートする。当該分野において公知の標準的方法を使用して、薄層クロマトグラフィーを実施し、標識されたトリヌクレオチドApGpUが作製されたことを実証した(図28)。
実施例4
ドナーおよびアクセプター間の蛍光エネルギー移動
上記の実施例では、標識されたイニシエーターおよびターミネーターの両方がオリゴヌクレオチド産物に組み入れられ得ることを実証した。標識されたヌクレオチドの組み入れを測定するための1つの効率的な方法は、蛍光共鳴エネルギー移動によるものである。以下の条件を使用して、標識されたイニシエーターおよび標識されたターミネーター間のFRETを実証した。
5μl 1×リアクション・バッファー(Reaction Buffer)(バッファー(Buffer)T)
3μl 変性DNAテンプレート(300ng pBR322)
13.5μl ddH
1μl 大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼ
1.2μl イニシエーター(TAMARA−ApGまたはApGまたはビオチン−ApG)
1.5μlの7mM SF−UTP
反応混合物を、温度制御マイクロタイタープレートリーダー中、37℃で16時間、インキュベートし、以下のパラメータで読み取りを設定した:Ex485、Em620、ゲイン35、99読み取り/ウェル/サイクル。上記の反応条件下で、RNAポリメラーゼは、イニシエーター(TAMARA−SpApG)およびターミネーター(SF−UTP)からなるオリゴヌクレオチド産物を反復的に合成する。
オリゴヌクレオチド産物TAMARA−SpApGpU−SFの形成により、イニシエーターおよびターミネーターは相互に80オングストローム内に配置され、化学部分間のエネルギーの移動を可能にする。エネルギーは、ドナーであるSF−UTPからアクセプターであるTAMARA−ApGへ移動する。エネルギーのこの移動は、TAMARA(TAMARA吸収=540nm;放射=565nm)の波長放射の変化によって検出および/または定量することができる。
図29Aに示される通り、オリゴヌクレオチド産物が作製されると、TAMARA−SpApGとSF−UTPとの間でエネルギー移動が生じ、TAMARAが放射する波長が変化する。RNAポリメラーゼまたはDNAが反応から除かれる場合、イニシエーターとターミネーターとの間のエネルギーの移動は認められず、TAMARAが放射する波長は変化しない(図29Bおよび29C)。
実施例5
CDKN2A遺伝子の特定の残基のメチル化状態の決定
分析しようとするサンプルを、ヒト糞便サンプルから回収する。糞便サンプルからのDNA抽出の方法については、当該分野において周知であり、キアゲン(Qiagen)(カリフォルニア州バレンシア(Valencia,CA))製QIAアンプDNAスツール・ミニ・キット(QIAamp DNA Stool Mini Kit)などの糞便サンプルからヒトDNAを抽出するための商業用キットが市販されている。
抽出後、目的の遺伝子のための捕捉プローブを含有するマイクロタイタープレートのウェルにサンプルを適用し、この特定の実施例では、捕捉プローブはCDKN2A遺伝子のためのものである。CDKN2A遺伝子のCpGアイランドに対する代表的捕捉プローブは、次の通りである:
ATATACTGGGTCTACAAGGTTTAAGTCAACCAGGGATTGAAATATAACTTTTAAACAGAGCTGG。DNAサンプルを捕捉プローブと共にインキュベートして、ハイブリダイゼーションを可能にする。代表的ハイブリダイゼーションプロトコルは、次の通りである:(1)2.5×SSC、5×デンハルト(Denhardts)で室温で30分間、プレハイブリダイズする;(2)2.5×SSC、5×デンハルト(Denhardts)、30%ホルムアミドで室温で2時間、ハイブリダイズする;(3)1×SSC、42℃で10分間2回洗浄し、42℃を維持する;(4)0.1×SSC、42℃で10分間3回洗浄し、42℃を維持する。
DNAを、重亜硫酸ナトリウムなどの脱アミノ化剤で処置し、DNA中の非メチル化Cを脱アミノ化する一方、メチル化Cは未変化のままにする。次いで、ウェルを中等度のストリンジェンシー条件で洗浄し、残りの重亜硫酸ナトリウムを除去する。
代表的転写反応は、以下の成分からなる:大腸菌(E.coli)ホロ酵素RNAポリメラーゼ;反応緩衝液:10nM Tris−HCl,pH7.0;10mM KCl;0.5mM NaEDTA;および50mg/ml BSA;イニシエーター、およびヌクレオチド類似体。特定のヌクレオチド配列に対する反応条件は変動してもよい。大腸菌(E.coli)T7、またはSP6などの他のポリヌクレアーゼを使用してもよい。塩濃度、2価のカチオンおよび濃度、グリセロール含有量、ならびに使用すべき還元剤の量およびタイプを調整することによって、不稔開始事象を増大するために、反応緩衝液を最適化することができる。
イニシエーターは、フルオレセインにより5’−Sを介して標識される5’−αSpCpG二量体であり、本反応ではドナーとして機能する。ヌクレオチド類似体はTAMARAで標識され、本反応ではアクセプターとして機能する。イニシエーターは、FRET反応において、ドナーまたはアクセプターのいずれかで標識することができ、標識イニシエーターに使用されるフルオレセインに依存して、ヌクレオチド類似体は、ドナーまたはアクセプターのいずれかで標識される。
フルオレセインは、360nmの波長フィルターを使用して励起され、得られる放射ピークは約515nmにおいてである。TAMARAがフルオレセインに接近している場合、542nmで励起され、568nmの放射ピークが得られる。金紫外線波長はフルオレセインを励起するが、ローダミンは励起しない。従って、シグナルは、フルオレセインがローダミンの付近にある場合にのみ発生する。このシグナルは、このFRET対のための特定の励起および放射フィルターが固定されている蛍光マイクロタイタープレートリーダー内で発生およびモニターすることができる。これらのフィルターおよびプレートリーダーは、多くの供給源から市販されているが、ほとんどの臨床検査室および研究施設はすでにフルオレセンマイクロタイタープレートリーダーを使用している。
実施例6
CpGメチル化の測定
CpGメチル化は2つのアッセイで評価される。第1のアッセイは、単一の反応において、複数の特異的CpG部位のメチル化を測定することによって、CpGアイランドのメチル化の全体的レベルを決定する。本アッセイが、異常なレベルでCpGがメチル化されていることを示す場合、個々のCpG部位に対して、第2のハイスループットメチル化アッセイを実施する。
脱アミノ化のための患者DNAの調製
CpGエピジェネティックアッセイシステムを設計して、患者DNAサンプルを重亜硫酸ナトリウムに暴露することにより作製される配列の変化に基づいてシトシンおよび5−メチルシトシン間を区別する。重亜硫酸処置は、患者DNAの固定化の後に行われる。このアプローチは、小さなDNAサンプル(<1μgのDNA)からの消失を伴わずに、緩衝液の交換を可能にする。図32は、CpG検出アッセイの調製を示す。患者DNA鎖を分離し、CpGアイランドに隣接するビオチン標識化プライマーを使用するプライマー伸長によって、アフィニティータグ化する(図32、A)。ハイブリッド二重鎖を、二重結合ストレプトアビジンプレート上に固定化し、ここで、患者DNA鎖の5末端はチオホスフェートで標識される(図32、CおよびD)。次いで、患者鎖を、ビオチン化DNA鎖から分離し、それらのチオホスフェートを介して、マレイミドプレートに共有結合させる。この段階で、DNAは、重亜硫酸ナトリウム介在性脱アミノ化反応への準備ができている。
CpGメチル化を測定するために最も一般的に使用される重亜硫酸処置方法は、高温および低pHで遊離DNA鎖の長期インキュベーションを行うため(典型的に55℃およびpH5で16時間)、相当なDNA損傷を生じる(フロマーM.(Frommer,M.)ら、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)89:1827−1831(1992))。ほとんどの従来のDNAメチル化アッセイでは、脱アミノ化からDNAのセグメントを保護するヘアピン形成を防止するため、高温でのインキュベーションが必要である。標的化CpGはデオキシヌクレオチド標的部位プローブ(TSP)との会合を介して一本鎖を保持すると考えられるため、比較的穏やかな条件(pH5で、35℃を4時間)下で反応を行うことが可能である。最終メチル化アッセイでTPSを使用し、部分的二重鎖構造に特定のGpCを置くことによって、該特定のGpCを標的化する(図32、FおよびH)。CpG検出アッセイにおいて、複数のTSPをアイランドDNAにアニールし、CpGメチル化の集成測定を得る。第2のアッセイでは、ウェルあたり単一のTSPをアニールさせる。
RNA転写反応によるCpGメチル化の測定
メチル化および非メチル化部位間の区別は、CpG部位から短いオリゴヌクレオチド産物を反復的に産生するRNAポリメラーゼによって実施される。個々のCpGを、2つの成分:オリゴデオキシヌクレオチド標識部位プローブ(TSP)およびジ−またはトリヌクレオチドイニシエーター、で標的化する。イニシエーターCpGは、重亜硫酸処置によってUpGに変換されている脱アミノ化部位に特異的である。適切なイニシエーターのアラインメントは、CpGに隣接する塩基によってコードされる放射性NTPの組み入れを可能にする。CpGpNおよびCpApNのオリゴヌクレオチド産物は、薄層クロマトグラフィーにより分離し、オートラジオグラフィーで検出することができる。両イニシエーターを同じ反応に含めて、pmole CpGpN/pmole CpGpN+CpApNで定義されるメチル化指数を与えた。
実施例7
癌におけるCpGアイランドの役割
メラノーマ以外の皮膚癌におけるCpGメチル化の役割に関する情報はほとんどない。従って、メチル化研究は、広範な癌における異常にメチル化された6つのCpGおよびメラノーマに関連する1つのアイランドに注目して行った(表2)。
実施例8
大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼホロ酵素によるRNAプライマー開始不稔転写
大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼホロ酵素によるRNAプライマー開始不稔転写。大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼホロ酵素は、プロモーター配列を欠く一本鎖DNA分子から転写を開始することができる。図34は、変性ポリ[dG−dC](10μg/25μl反応)が大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼホロ酵素(1.9pmole/反応)により転写された実験を示す。不稔転写は、ジヌクレオチドGpCにより開始された。GTPは、プライマーの延長に利用可能な唯一のヌクレオシド三リン酸であった。テンプレート鎖(CTP)によってコードされる他のヌクレオシド三リン酸は、脱落した。図34aは、トリヌクレオチド産物GpCpGの存在およびGTP濃度に対する依存を示す。図34bの結果は全ての検出可能な産物が1つのサイズであることを示すことから、トリヌクレオチド産物の形成後、CTPの脱落により、効率的に転写が終止したことを示す。
大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼホロ酵素は、部分的な相補的非テンプレートパートナーを欠くテンプレート鎖では、バブル複合体基体を強く優先する。図35は、DNAバブル複合体対対応する単一のテンプレート鎖で見た大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼホロ酵素による相対的転写活性を示す。RNAポリメラーゼは、等価モル量のテンプレート鎖単独(図33c、図35、サンプル1〜4対サンプル5〜8)で供給される場合よりも、バブル複合体1(図33b)では、70倍高い活性レベルを示した。バブル複合体DNAを優先するT7 RNAポリメラーゼを調べた実験でも同様の結果が得られた。
多様なプロモーター認識特性を有するRNAポリメラーゼは、バブル複合体1を、不稔転写の基質として使用することができる。図36は、バブル複合体1を大腸菌(E.coli)ホロ酵素、大腸菌(E.coli)コアRNAポリメラーゼ、ファージT7およびファージSP6RNAポリメラーゼと共にインキュベートした実験の結果を示す。大腸菌(E.coli)ホロ酵素および大腸菌(E.coli)コアポリメラーゼの反応緩衝液は、150mM酢酸Naを含んだ。高塩濃度はT7およびSP6酵素を阻害するため、T7およびSP6反応からは酢酸Naを除いた。全ての反応は、20mM HEPES pH8緩衝液、10mM MgCl2および2mM DTTを含有した。イニシエーターApAおよびUTPは、それぞれ全ての反応において1mMで提供された。大腸菌(E.coli)ホロ酵素は、大腸菌(E.coli)コアポリメラーゼよりも約2倍多い産物を産生し、T7およびSP6よりもポリメラーゼあたり約10倍多い産物を産生した。T7およびSP6酵素の性能は、それらの反応緩衝液の最適化によって、潜在的に改善され得る。
大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼホロ酵素およびコア酵素に活性のレベルが同様であることから、コア酵素は、ホロ酵素の特性であるプロモーター配列特異性を欠くため、ポリメラーゼによる認識には、特定のプロモーター配列を所有することよりも、バブル複合体の構造の方が重要であることが示唆される。同様に、T7およびSP6 RNAポリメラーゼは、大腸菌(E.coli)プロモーターを認識する能力を欠く。
アッセイの感度は、放射性前駆体およびオートラジオグラフィー検出によるプライマー開始不稔転写に基づく。プライマー開始不稔転写反応に基づく検出アッセイの感度は、検出可能なシグナルを発生し得る最小量のバブル複合体1を規定することによって決定した(図37)。一連の不稔転写反応は、減少した量(10フェムトモル〜1ゼプトモル/25μl反応)のバブル複合体1で実施した。転写は、ApAおよび放射性UTPで開始した。UTPは、産物をトリヌクレオチドApApUに限定するために反応に含まれる唯一のヌクレオシド三リン酸であった。図37aおよび37bは、各転写反応の時間経過における薄層クロマトグラフを示す。各TLCプレートを1時間、−40℃でX線フィルムに暴露した。3時間のRNAポリメラーゼ不稔転写反応後、10フェムトモルのバブル複合体由来のシグナルは、本来のオートラジオグラフで明らかに検出可能であった。100アットモルのバブル複合体1由来のApApUシグナルは、24時間の転写後、検出可能であった(図37b)。感度のレベルは、リン光発光またはβ照射の直接計数を用いて、放射性検出の代替的方法で改善することができる。
上記において、特定の実施形態を参考にして本発明を説明した。しかし、以下の請求の範囲に記載されている本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修飾および変更を行うことができることが理解されよう。本明細書および図面は、制限的様式ではなく、例示的様式でを考慮すべきであり、全ての改変は、本発明の範囲内にあることが意図される。従って、本発明の範囲は、添付の請求の範囲およびそれらの法的等価物によって決定されるべきであり、上記の実施例によるものではない。例えば、任意の方法またはプロセスクレームにおいて引用される個々の作用は、任意の準で実行することができ、請求の範囲に記載された順に制限されるものではない。
不稔プロモーターカセットを表す。不稔プロモーターカセット(APC)は、ポリメラーゼ結合部位を形成する核酸の領域であり、APCRリンカーと呼ばれる特定の核酸配列との相互作用を介して他の高分子と結合することができる。APCリンカーは、標的核酸のテンプレートまたは非テンプレート鎖のいずれかにおける相補的な配列へのハイブリダイゼーションによって、標的核酸(DNAまたはRNA)に結合することができるAPCリンカーはまた、タンパク質に結合する分子の検出のために、前記タンパク質などの任意の分子に配置される相補的配列にもハイブリダイズすることができる。複数の検出可能なオリゴヌクレオチドは、不稔プロモーターカセットに結合したポリメラーゼによって作製される。本図面に示したAPCは、「バブル領域」によって分離される必須相補性(A、A’およびC、C’)の2つの領域を含有する。本スキームでは、2つの鎖に非相補的な領域が存在する(B、およびE)ため、「バブル領域」が作製される。あるいは、APCは、2つの完全な相補鎖を有することもできる。RNAポリメラーゼの結合時に、DNAは分離して、「バブル領域」の形成をもたらす。 領域A、B、およびCは1つの鎖の上に存在する。領域C’、E、およびA’は相補砂上に存在する。APCは、2つの個別の鎖(ABCおよびC’EA’)からされていてもよく、また6つの全ての領域は、領域CおよびC’がリンカー領域Dによって分離され、必要な長さであるように修飾することができるように単一のポリヌクレオチド上にあってもよい。リンカー領域Dは、CおよびC’を結合する役割のみを果たしてもよく、また領域Dの配列は、EcoRI QIII変異、lacリプレッサーおよび他のRNAポリメラーゼを含むがこれらに限定されない転写障害タンパク質(transcription roadblock protein)などの不稔転写を増強することができる他の因子に対する結合部位としての役割を果たしてもよい。単一の障害タンパク質、または複数の障害タンパク質のためにリンカー領域Dを設計してもよい。リンカー領域Dの長さは、リンカー領域の機能に依存する。 反復オリゴヌクレオチド合成によるシグナル発生を表す。複数(n個の)高度に類似または同一のオリゴヌクレオチド産物への1つもしくはそれ以上のヌクレオチド類似体の酵素的組み入れによって、シグナルが発生する。適切な条件において、RNAオリゴヌクレオチドは、プロモーターの非存在下で核酸テンプレートから作製することができる。イニシエーターは、1つもしくはそれ以上のヌクレオシド、ヌクレオシド類似体、ヌクレオチド、またはヌクレオチド類似体からなり得る。イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチドならびに250を超えるヌクレオチドを含むがそれらに限定されない1つもしくはそれ以上の共有結合したヌクレオチドを含有し得、官能性R基を含有し得る。イニシエーター(nコピー)は、nコピーのターミネーターによって末端鎖延長まで直接延長することができるか、またはnコピーの他のエロンゲーターヌクレオチド(Y位)をイニシエーターとターミネーターとの間に組み入れてより長いオリゴヌクレオチドを形成させることができる。ターミネーターは第2の官能基を含有してもよい。N=モノヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体の開始、N=モノヌクレオチドまたは類似体の延長、N=モノヌクレオチドまたは類似体の終結、Z=x+y;R=H、OH、またはレポーター基;R=H、OH、またはレポーター基;N=デオキシまたはリボヌクレオチド;ポリメラーゼ=RNA依存性またはDNA依存性RNAポリメラーゼ。DNAまたはRNAはタンパク質などの他の分子に結合してもよい。 5’AEDANS−S−AMPの合成を表す。モノヌクレオチド転写イニシエーター:IAEDANS(5−((2−((ヨードアセチル)アミノ)エチル)アミノ−1−ナフタレンスルホン酸アルキレート))AMPS(5−α−チオ−AMP)が蛍光転写イニシエーターを形成する例。この類似体は5’三リン酸基を有さないため、転写のみを開始することができ、従って、内部にも終末にも組み入れられ得ない。 エロンゲーターまたはターミネーターになりうるヌクレオチドを表す。オリゴヌクレオチドの内部または3’末端位に含まれ得るヌクレオチド類似体を示す。これらの全ての類似体は、3’OH基を単純に置き換えることによってターミネーターに変換することができる。 またはRになり得る他の蛍光基を表す。オリゴヌクレオチドは、様々な官能基で標識することができる。いくらかの好適な蛍光基を示す。 一本鎖DNAまたはRNAにおける不稔開始を介するジヌクレオチド合成を表す。一本鎖(ss)核酸はDNAまたはRNAである。ポリメラーゼは、DNA依存性またはRNA依存性RNAポリメラーゼである。N=3’−OHヌクレオシドまたはヌクレオチドイニシエーター;N=5’三リン酸ヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体ターミネーター。Rは、5’リン酸基上、糖の2’位、またはプリンもしくはピリミジン塩基上にあってもよい。Rは、ピリミジンもしくはプリン塩基上あるいは糖/リボースまたはデオキシリボースの2’もしくは3’位にあってもよい。R=H、OH、および/または本明細書に記載の任意のレポーター基もしくはレポーター基前駆体。R=H、OH、および/または本明細書に記載の任意のレポーター基もしくはレポーター基前駆体。シグナルは、検出することができる任意のシグナルであってもよく、蛍光、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)、または比色を含むがこれらに限定されない。1つの例として、Rは、AEDANSであってもよく、Rはフルオレセインであってもよい。シグナルはRからRへのFRETにより発生する。 5’−AEDANS−SpApU−フルオレセインを表す。FRET検出のための不稔開始により作製されるジヌクレオチド。適切な波長の光により励起されると、R(AEDANS)は、R(フルオレセイン)に蛍光エネルギーを付与し、次いで、検出かつ定量することができる異なる波長の蛍光を放射する。この蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)は、効率的なエネルギー移動のために2つの基を十分に近づける転写中に2つの基が共に結合して、AEDANS−SpApU−フルオレセインを形成する場合にのみ生じる。 ジヌクレオチド産物を介するシグナル発生を表す。R基が異なる機能を有するように、イニシエーターヌクレオチド上に1つのR基およびターミネーターヌクレオチド上に別の基を含有するオリゴヌクレオチドを合成することができる。例えば、Rがビオチンである場合、Rはオリゴヌクレオチド産物の固定化に使用することができ、Rはシグナル生成を可能にする。 例1:Rタグ=ビオチン、Rタグ=フルオレセイン:フルオレセイン放射の検出。 例2:Rタグ=DNP、Rタグ=反応性チオール
不稔開始によるFRET検出のためのシグナル発生を表す。2〜25ヌクレオチドを含有し、異なる2つのR基(1つは転写中に作製されるオリゴヌクレオチド産物の各末端にあるかまたは末端付近にある)を有するオリゴヌクレオチドを反復的に合成することができる。基質上の2つのR基間のエネルギー移動は、標識されたイニシエーターおよび標識されたターミネーターヌクレオチド間での酵素的ホスホジエステル結合形成によるテンプレート指向性オリゴヌクレオチド合成中に2つのR基が接近した後にのみ生じることができる。N上のRドナー基は、サンプルにλ1Aの波長の光(ここで、λ1AはR基の吸収極大である)を照射することによって励起することができる。励起されたRドナー基は、λ1Eの波長の光(ここで、λ1EはR基の放射極大であり、また、R基による吸収のための波長(λ2A)でもある)を放射する。N上のアクセプターR基は、N上の励起されたRドナー基によって放射された波長λ1E/λ2Aの光を吸収する。N上の励起されたアクセプターR基は、検出かつ定量される波長λ2Eの光を放射する。同様に、Rは、Rへのエネルギードナーであってもよく、Rからの放射が検出される。標的関連テンプレートが存在しなければ、オリゴヌクレオチドは合成されない。 トリヌクレオチドエネルギー移動を表す。標識されたオリゴヌクレオチド合成は、標識されたジヌクレオチドイニシエーターによって開始される。標識は、ジヌクレオチドイニシエーターの5’ヌクレオチド(R)または3’ヌクレオチド(R)のいずれの上にあってもよい。イニシエーターは、標識された(R3)5’−ヌクレオシド三リン酸ターミネーターヌクレオチド類似体によって延長される。示されるように、エネルギー移動を介する検出を調整して、RまたはRを利用することができる。イニシエーターおよびターミネーター間での核酸テンプレート指向性ホスホジエステル結合形成が存在しなければ、R基は十分に離れたままであり、エネルギー移動は検出されない。この例では、λ3Eとして放射されるエネルギーの量は、テンプレート関連標的の存在量に正比例する。同様に、R基は、図8において実証されるように、他のアプリケーションのために変更してもよい。 標的部位プローブを表す。RNAポリメラーゼは、遺伝子特異的または領域特異的標的部位プローブ(TSP)のハイブリダイゼーションによって、標的核酸の特異的ヌクレオチド位置(部位)に指向される。標的部位とは、配列(一塩基多型の検出におけるように)または構造(特定のヌクレオチドのメチル化状態の評価におけるように)のために分析しようとするDNAのヌクレオチド位置であり、該部位は、標的配列における領域EおよびC’の接続部における標的配列のテンプレート鎖上に位置する。TSPは、標的ヌクレオチドの上流約8〜14ヌクレオチドから始まり、約15〜35ヌクレオチドで終了する標的核酸(領域A)に対して相同である領域を含有する。TSPの第2の領域は、TSPが標的核酸にハイブリダイズする場合に融解状態の「バブル」領域を形成するように、標的部位(領域B)の直ぐ上流の8〜14ヌクレオチドに対しては非相補的であるように設計される。TSPは、標的ヌクレオチドの直ぐ下流の5〜25ヌクレオチドに対して本質的に相補的である第3の領域(領域C)を含有する。RNAポリメラーゼは、E/C’接続部で転写が開始し、下流のC/C’ハイブリッドの方へ移動するように、バブル複合体に結合する。 DNA中のCpGアイランドのメチル化を表す。ヒトゲノムは、ヒトDNAにおけるCおよびGの全体の頻度が与えられた場合に予想されるよりも4〜5倍低い頻度のCpGジヌクレオチドを有する。CpG配列の大きな画分がCpGアイランドとして公知であるクラスターに分布している。これらの配列パターンは、300から3000ヌクレオチド長の間であり、全てのヒトプロモーターの約60%で重複する。CpGアイランド以外の残りのCpGジヌクレオチドは、メチル化Cを含有する。CpGアイランド以外のCpGメチル化は寄生性DNAの発現を不活化することによってゲノムを安定化し、発生において非依存的に必須な役割を果たす。CpGアイランドにおけるシトシンのメチル化状態の変化は、多くの癌における早期事象および多くの腫瘍に見出される恒久的変化である。これらのCpGアイランドは、遺伝子が「オン」であるかまたは「オフ」であるかを決定する遺伝子の隣の領域に見出される。腫瘍抑制遺伝子などの癌を防止するのに重要な多くの遺伝子は、細胞を正常に増殖させるのに「オン」である必要がある。細胞の酵素は、これらのCpGアイランド内のC残基にメチル基を付加すること(メチル化)ができる。このメチル化により、これらの遺伝子の閉じられた「オフ」の状態が生じる。腫瘍抑制遺伝子が閉じた「オフ」状態である場合、細胞は、もはや該遺伝子がコードするタンパク質を作らず、細胞は、制御チェックポイントを伴わずに増殖を始める。これは、細胞の「形質転換」および癌の進行をもたらすことができる早期事象の1つである。 DNAにおける非メチル化シトシン基の脱アミノ化変換を表す。真核生物の遺伝子を調節する脱アミノ化は、非メチル化CをUに変換する。CpGアイランドにおけるようなメチル化C基は、脱アミノ化に対して耐性であり、産物DNAにおいてCとして保持する。100%の脱アミノ化が生じる場合、メチル化DNAはなおCpGダブレットを含有する一方、非メチル化DNAはシトシンを含有せず、脱アミノ化の前にCpGダブレットが存在していた場所に今度はUpGを含有する。2つのDNAは異なるジヌクレオチドをコードするため、DNA配列におけるこのような差異を使用して、不稔転写によりメチル化DNAと非メチル化DNAとを区別することができる。 ジヌクレオチド合成を使用するメチル化の検出を表す。ジヌクレオチド合成を使用して、DNAの全てのメチル化常態を評価することができる。RNAポリメラーゼ、CTPまたはCTP類似体(R−C−OH)およびGTPまたはGTP類似体(R−CpG−R)が存在する場合、脱アミノ化メチル化DNAテンプレートは、nコピーの標識されたジヌクレオチド産物を産生し、ここで、nは、開始DNAにおけるメチル化CpGジヌクレオチドの数に比例する。脱アミノ化非メチル化DNAテンプレートは、テンプレートがもはやいずれの位置にも「C」をコードしないため、これらの基質を有するジヌクレオチドを産生することができない RおよびRが適切に標識される場合、ジヌクレオチドは、メチル化CpG部位の数に比例するシグナルを産生する。例えば、Rが、第2のドナーまたはアクセプターであるRに適合する蛍光エネルギードナーまたはアクセプターであるならば、酵素的テンプレート依存性反応においてジヌクレオチドに組み入れられた後に2つの基が接近する場合にのみ、RとRとの間の蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)によって、シグナルが検出される。不稔転写中のこれらのジヌクレオチドの反復合成により、各CpG標的由来の複数のシグナルが生じ、これを使用して、DNAのメチル化のレベルを評価することができる。 同様に、Cで終了する標識されたジヌクレオチド(ApC、CpC、GpC、UpC)による転写開始および標識されたGTPによる終結によるトリヌクレオチドの不稔合成を使用して、脱アミノ化メチル化テンプレートからシグナルを生じることができるが、脱アミノ化非メチル化テンプレートからはシグナルは生じない。図15に例示するように、部位特異的オリゴヌクレオチドを追加することによって、このトリヌクレオチド合成アプローチを拡張し、アイランド全体ではなくむしろ特定のCpG部位のメチル化状態の評価を可能にすることができる。 不稔開始によるCpGアイランドにおける特定のCpG部位のメチル化状態の評価を表す。標的部位プローブを使用して、特定の遺伝子における特定のCpGアイランドのメチル化状態を調べることができる。脱アミノ化メチル化DNAでは、ジヌクレオチドCpGは、3メチル化部位1、3および4におけるテンプレートによってコードされるが、非メチル化部位2によってはコードされない。部位3がメチル化されているかどうか、そしてメチル化されているのであればどの程度までメチル化されているのかを具体的に決定するためには、図11に記載のように、位置(C21)を、標的部位プローブで標的化することができる。問題のテンプレートCは、該テンプレートが、バブル領域に結合する適切にプライム化されたRNAポリメラーゼに対してその隣の組み入れられたヌクレオチドをコードするように、バブル領域と下流二重鎖との接続部に位置する。標識されたイニシエーターR−NpC−OH(式中、NはジヌクレオチドCpCイニシエーターのCであり得るか、またはNはトリヌクレオチドイニシエーターのCpCなどであり得る)を使用する場合、イニシエーターを標識されたGTP類似体pppG−R2Gで延長し、トリヌクレオチドRCpG−Rを形成させることができる。同様に、問題のCがメチル化されなかった場合、この時の位置はUであり、ヌクレオチドAをコードする。ATP類似体pppA−R2Aが存在する場合、該類似体は対向する位置に組み入れられ、ここで、Cはメチル化されなかった。GTP類似体が、イニシエーターR上のR基からのエネルギーアクセプターであるR2G基で標識される場合、波長λ2GEでR2G由来の放射を測定することにより、該位置に存在するメチル化Cの量に比例するRCpGR2Gの量を定量することができる。ATP類似体の組み入れ、およびそのR基からの放射、またイニシエーターRからのエネルギーアクセプターの測定についても同様の状況が存在する。ATPおよびGTP類似体の両方からの全放射に対するGTP類似体からの放射の大きさの割合を決定することにより、部位をメチル化指数Mに割り当てることができる。該位置における全てのCがメチル化されている場合、M=1である。メチル化されている部位が存在しない場合、M=0である。 癌において改変されたメチル化を有する遺伝子を表す。癌のイニシエーションおよび進行に関連するメチル化の変化を伴う49遺伝子を、13種の癌に対してプロットしている。長円形は、癌のタイプによってコードされる遺伝子の異常なメチル化状態を示す。癌は、細胞分裂を調節する約100種の腫瘍抑制遺伝子の発現を介して、積極的に防止される。CpGメチル化は癌検出のための潜在的に強力なバイオマーカーである。腫瘍生検由来の腫瘍抑制遺伝子のプロモーターについて調べたところ、腫瘍促進に及ぼす変異誘発の影響に十分匹敵する程にCpGメチル化が一般化していることが示唆されている。少なくとも60の腫瘍抑制および修復遺伝子が、事実上全ての一般的腫瘍タイプにわたって異常に高いレベルのCpGメチル化に関連する。事実上すべての場合において、腫瘍抑制遺伝子の欠損発現は、腫瘍進行の初期段階に始まる。進行した症状が出現する前にこれらの初期メチル化事象を検出することにより、癌の治療可能性が高いうちに癌を処置する機会が向上されるはずである。CpGメチル化パターンは、しばしば、癌の特定のタイプの特定の遺伝子に偏る。従って、癌のタイプおよび段階の両方を示す一般的癌のメチル化特性を開発することが可能であるはずである。複数のプロモーターのメチル化状態に関するデータは、いくらかの器官がサンプルに寄与することができる場合、腫瘍の局在についての手掛かりを付与し得る。例えば、脱離した膀胱、腎臓または前立腺細胞は、尿サンプルに多数存在し得る。これらの組織のそれぞれに由来する腫瘍は、しばしば、異なる組み合わせのCpGアイランドメチル化に関連する。 不稔オリゴヌクレオチド合成による一塩基多型検出を表す。特定の位置におけるヌクレオチドの同定は、標的核酸および位置特異的標的部位プローブの存在下における不稔開始によっても決定することができる。このことは、SNP部位よりも上流のDNAに相補的なオリゴヌクレオチドにより転写を開始することによってSNP同定に適用することができる。例えば、トリヌクレオチド合成では、ジヌクレオチドイニシエーターは、SNP部位に対して位置−1および−2の既知のヌクレオチドに相補的である。 不稔転写による一塩基多型(SNP)の検出および同定を表す。特定のDNAヌクレオチド(A、C、G、T/dU)の同定は、標的部位プローブ(TSP)の使用による不稔転写によって同定することができる。例えば、DNAが正常なヌクレオチド(野生型)を含有するか、または変異ヌクレオチド(点変異、一塩基多型/SNP)を含有するかを決定するためには、SNPの位置が下流二重鎖とバブル領域との接続部のC/C’ハイブリッドの最後のヌクレオチドに対応するように、遺伝子特異的TSPを標的DNA(または増幅/複製産物)に添加することができる。SNP部位の上流の領域に相補的である標識されたイニシエーターオリゴヌクレオチド(R−OH)を、RNAポリメラーゼによって延長し、SNPに対応する次にコードされるヌクレオチドを添加することができる。標識されたターミネーター(pppN−RまたはpppU−R2U、pppA−R2A、pppC−R2C、pppG−R2G)は、それぞれ異なるR基で標識することができ、例えば、R2A、R2C、R2GおよびR2Uは、それぞれ、R由来の共鳴エネルギーアクセプターであり得る、それぞれが異なる検出可能な波長を有する光を放射する。 不稔プロモーター由来のシグナル発生を表す。不稔プロモーターカセット(APC)は、標的分子(DNA、RNA、タンパク質)への結合のために、リンカー領域(APCリンカー)に結合したRNAポリメラーゼに対して共に特異的結合部位を作製する1つもしくはそれ以上のオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドからなる。APCは人工プロモーターを含有してもよく、また該APCは特異的RNAポリメラーゼのためのプロモーターを含有してもよい。例えば、一般的なファージRNAポリメラーゼから生じ得るトリヌクレオチドまたはテトラヌクレオチド産物は、標識されたGpAまたはGpApAイニシエーターおよび標識されたpppGまたはpppAターミネーターにより作製することができる。 不稔転写による核酸の検出を表す。特定の疾患またはウイルスおよび細菌病原体に関連するDNAまたはRNAなどの核酸の検出のために、核酸を直接かまたは複製もしくはプライマー伸長後のいずれかに検出することができる。第1の場合、不稔プロモーター活性におけるAPCリンカーは、標的核酸の既知のDNAまたはRNA配列に相補的であるように設計される。あるいは、標的RNAの1もしくはそれ以上のコピーの標的DNAまたはcDNAコピーを、5’末端で普遍的APCリンカー配列を含有するプライマーで開始されるプライマー伸長または逆転写により作製することができる。いずれの場合においても、「捕捉配列」と呼ばれる第2の標的特異的配列を含有するオリゴヌクレオチドが、ビオチン、ヘキサヒスチジンまたは他の任意のハプテンを含むがこれらに限定されない任意の数の固定化タグを介して結合している固体支持体への結合によって、標的DNAまたはRNAをサンプルから回収することができる。一旦結合すれば、ポリメラーゼおよび適切な標識されたヌクレオチドの添加によって転写が開始され、先に記載のようなシグナルの発生が生じる。 不稔転写によるmRNAの検出を表す。mRNAの検出のための不稔プロモーターカセットは、そのAPCリンカーとして、オリゴTテイルを含有する。このテイルは、真核生物のmRNAの3’末端に見出されるpoly−A tailに相補的であり、標的mRNAへのAPCの結合のために使用される。標的mRNAは、標的mRNAのいくつかの領域に相補的である捕捉配列を含有する固定化された捕捉プローブへの結合によって、サンプルから回収することができる。 不稔転写によるタンパク質または他のハプテン/抗原の検出を表す。不稔プロモーターカセットからの不稔開始を介するシグナル発生を使用して、タンパク質などの他の分子を検出することができる。例えば、チオール反応性またはアミン反応性タンパク質架橋剤Rが共有結合するAPCリンカー配列を調製することができる。APCリンカーは、精製されているかまたは(細胞溶解産物などの)複雑な混合物中にあり得る標的タンパク質に添加され、APCリンカーは、タンパク質のチオールおよび/またはアミン基の修飾を介して標的タンパク質に共有結合される。次いで、(抗体などの)標的特異的プローブを利用して、標識されたタンパク質を固定化することができる。次いで、不稔プロモーターカセットを、APCリンカーを介して結合させ、先に記載のようにシグナルを発生させる。 APC粒子における不稔転写を介する分子標的の増強された検出を表す。数十、数百、数千、数万またはそれ以上を含む複数の不稔プロモーターカセット(APC)が結合している粒子を使用することにより、さらにより大きな検出感度を達成することができる。球体はまた、標的分子に結合することができる基に特異的に結合するリンカーを含有する。例えば、ストレプトアビジン(SA)をAPC粒子、そしてビオチンを標的分子に結合させることができ、次いで、標的特異的捕捉プローブとの相互作用を介して固定化することができる。一旦、APC粒子が、例えばSA−ビオチン相互作用を介して標的と相互作用すると、記載のように、ポリメラーゼおよび標識されたヌクレオチドをシグナル発生のために添加することができる。 超高感度検出あるいは分子画像のためのAPC粒子によるDNAまたはRNA標的のコーティングを表す。標的DNAまたはRNAの超高感度検出あるいは可視化のための代替的方法は、標的RNAの逆転写かもしくはプローブ標識化dNTP類似体の存在下での標的DNAのコピー化(単一コピーまたは増幅)により達成することができる。例として、5−SH−dUTPを極めて高頻度でDNA分子に取り込むことができ、次いで、固定化し、ビオチンなどの他の分子で更に修飾することができる。このために、図23に記載のように、APC粒子を添加することができ、各粒子は標的上のヌクレオチド類似体と相互作用する。これにより、標的DNAまたはRNAは、分子検出の様々な方法のために、複数のオリゴヌクレオチド産物を作製することが可能なAPC粒子で本質的に被覆される。 反復オリゴヌクレオチド合成によるテロメラーゼ活性の検出を表す。シグナル発生のために、DNAポリメラーゼによる反復オリゴヌクレオチド合成を使用することもできるが、しかし、産物であるオリゴヌクレオチドを遊離させる必要はなく、産物においてタンデムに接続させてもよい。例として、テロメラーゼ特異的プローブを固体マトリックスに固定化し、DNA合成のためのそれ自体のRNAテンプレートを担持する細胞性テロメラーゼを捕捉することによって、テロメラーゼ活性を検出することができる。例えば、ヒトテロメラーゼにより、酵素上のRNAテンプレートは、DNA配列GGGTTAをコードする。テロメラーゼがサンプル内に存在する場合、捕捉プローブは、テロメラーゼ捕捉プローブの末端に反復的に添加される配列GGGTTAを含有することができる。シグナル発生は、いくらかの方法で達成することができ、それらのうちの1つは、DNA産物の骨格に沿って結合した複数のR基を有する産物を産生させるための合成反応中に1つもしくはそれ以上のレポータータグ化dNTPを含むことに関与する。次いで、検出のために、この産物を、R標識された産物にハイブリダイズする第2のR基(R)を結合させたヌクレオチドを含有する相補的プローブにハイブリダイズさせることができる。これにより、RおよびR間からのFRETを介するかまたは多の方法を介するシグナル発生のために、RおよびR基を集める。あるいは、テロメラーゼは、産物DNA内に2つの標識されたヌクレオチドを組み入れて、一本鎖のDNA内で2つの標識されたヌクレオチド間のエネルギー移動を求めてもよい。 色素標識されたイニシエーターの合成を表す。IAEDANSおよびα−S−CMPの共役から5’EADANS−S−CMPを合成した。薄層クロマトグラフィープレートのスキャン画像は、コントロールのIAEDANSおよびIAEDANS標識化産物を示す。レーン1:シチジン−5’−O−(1−チオ一リン酸);レーン2:シチジン−5’−O−(1−チオ三リン酸);レーン3:5−((((2−ヨードアセチル)アミノ)エチル)アミノ)ナフタレン−1−スルホン酸(1,5−IAEDANS);レーン4:シチジン−5’−O−(1−チオ三リン酸)および(1,5−IAEDANS);レーン5:シチジン−5’−O−(1−チオ一リン酸)および(1,5−IAEDANS);レーン6:アデノシン−5’−O−(1−チオ一リン酸);レーン7:アデノシン−5’−O−(1−チオ一リン酸)および(1,5−IAEDANS);レーン8:(1,5−IAEDANS);レーン9:シチジン−5’−O−(1−チオ三リン酸);レーン10:シチジン−5’−O−(1−チオ一リン酸)。レーン4、5および7はまた、大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼ、バッファー(Buffer)Tおよび150ngの変性pBR322を含有する。 標識されたイニシエーターによる不稔転写開始を表す。ゲルの写真は、異なる3つのジヌクレオチドイニシエーター((1)ApG;(2)ビオチン−ApG;および(3)5’TAMRA−SpApGであった)ならびに終結ヌクレオチド(α32P−UTPであった)を使用する不稔転写開始反応の結果を示す。3つの全てのジヌクレオチドは3位のUTPの組み入れを可能にし、5’TAMARA−SpApGpUを作製した。標識されていないApGは、TAMARA−ApGよりも効率的に取り込まれるビオチン−ApGよりも効率的に取り込まれる。 標識されたターミネーターによる不稔転写開始を表す。薄層クロマトグラフィープレートのスキャン画像は、標識されていないジヌクレオチドイニシエーター、ApG、および標識されたターミネーター(5’−SF−UTP(5−チオアセトアミドフルオレセイン(thioasetemidofluorescein)−ウリジン三リン酸)であった)を使用する不稔転写開始反応の結果を示す。標識されたターミネーターは、効率的に組み入れられ、オリゴヌクレオチド産物ApGpUを作製した。 標識されたイニシエーターおよび標識されたターミネーターによる不稔転写開始反応を表す。標識されたジヌクレオチドイニシエーター5’TAMARA SpApGを標識されたターミネーターSF−UTPと混合して、オリゴヌクレオチド産物TAMARA−SpApGpU−SFを作製した。TAMARA−SpApGpU−SFの形成を、温度制御マイクロタイタープレートリーダーにおいて、蛍光エネルギー移動により測定した。プレートは、以下のパラメータ:励起485、放射620;ゲイン35、サイクルあたりウェルあたり99読み取りで、1時間ごとに読み取るように設定した。(A)バックグランドを超えるシグナル。バックグランドは、蒸留水のみを含有するウェルとして規定される。読み取りは、0時から始めて12時間の間1時間ごとに行われた。フルオレセインは、360nmの波長フィルターを使用して励起され;得られる放出ピークは515nmにある。TAMRAがフルオレセインの極付近にある場合、それは、ピーク励起が542nmにあるときに励起され、568nmの放出ピークが生じる。(B)模擬反応を超えるシグナル。模擬反応は、大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼおよびpBR322プラスミドを除く全ての反応成分を含有する。読み取りは、0時から始めて12時間の間1時間ごとに行われた。フルオレセインは、360nmの波長フィルターを使用して励起され;得られる放出ピークは515nmにある。TAMRAがフルオレセインの極付近にある場合、それは、ピーク励起が542nmにあるときに励起され、568nmの放出ピークが生じる。(C)SF−UTPを超えるシグナル。SF−UTP反応は、TAMARA−ApGの代わりに該反応が標識されていないApGを含有することを除いて、全ての反応成分を含有する。読み取りは、0時から始めて12時間の間1時間ごとに行われた。フルオレセインは、360nmの波長フィルターを使用して励起され;得られる放出ピークは515nmにある。TAMRAがフルオレセインの極付近にある場合、それは励起される。 CDKN2A遺伝子のコンティグ配列のタンパク質を表す。配列はコンティグ配列の始点から856630ヌクレオチドで開始するコンティグの小さな部分を表す。配列は、CpGアイランドを表す。コンティグ番号:NT 008410.4。 特定の遺伝子のメチル化状態を決定するための「捕捉プローブ」の概略図である。標的遺伝子のCpGアイランド付近の領域に特異的であるオリゴヌクレオチドプローブをマイクロタイタープレート上に固定化する。目的のDNAを固定化されたプローブに添加し、捕捉プローブに結合させる。次いで、DNAを化学的に修飾して、非メチル化CをTに変換し、メチル−Cが影響を受けないまま残す。次いで、場合により、変換されたDNAをPCRによって増幅し、シグナルをさらに増幅させる。次いで、標識したCpGイニシエーターを、RNAポリメラーゼおよび標識したヌクレオチドと共に添加する。 CpG検出アッセイのためのサンプルDNAの調製を表す。CpG検出アッセイは、固定化されたCpGアイランドの操作および検出に基づく。CpGアイランド差を、ビオチンかプライマーを使用するプライマー伸長反応によって分離する(A)。ハイブリッド二重鎖をストレプトアビジンマイクロタイタープレートに固定化する(B)。ホスファターゼによる末端リン酸の除去(C)およびポリヌクレオチドキナーゼによる三リン酸の付加(D)を介して、サンプルDNA鎖を5’末端で修飾する。変性後、イオウ修飾鎖を、ストレプトアビジンプレートから取り出し、次いで、マレイミドマイクロタイタープレートに共有結合させ(E)、ここで1つもしくはそれ以上の標的部位プローブ(TSP)がアニールされる(F)。TSPは、重亜硫酸ナトリウム処置により、標的化されたCpG配列においてテンプレートCを潜在的脱アミノ化に暴露する一方、テンプレート鎖/TSP複合体の二本鎖部分を保護する(G)。配列のこの変換は、脱アミノ化反応における最後の変性後のTSPの置き換えを可能にする(H)。この段階で、重亜硫酸処置された鎖は、TSP複合体でのCpGメチル化のレベルを定量する転写反応に使える状態にある。必要であれば、HでTSPを添加する前に、脱アミノ化鎖をPCRにより増幅することができる。 図34〜37に示される不稔転写反応のためのテンプレート配列を示す。図33a:ポリ[dG−dC]は、dCpdGを反復する合成でオキシヌクレオチドポリマーである。個々の鎖は、変動可能な数のジヌクレオチド反復を含有する。図33b:バブル複合体1は、合成、部分的に相補的なテンプレートおよび非テンプレート鎖をアニーリングすることによって作製した。垂直方向にずれた非テンプレート鎖は、分子の一本鎖、バブル部分を表す。座標系はバブルの下流端縁に基づく。二本鎖セグメントの隣の対形成していない塩基は、位置+1にある。位置+1の左側(上流)に対する位置に、−1から始まる負の数が付与される。座標系を使用して、リボヌクレオチドイニシエーターの3’末端の位置が示される。イニシエーターAAの3’末端は+1に整列され、イニシエーターのAUの3’末端は+2に整列される。転写反応は、理論に従って、イニシエーターの3’末端の左側から右側へ進行する。図33cは、相補的な非テンプレート鎖を伴わないテンプレート鎖を表す。配列を3’〜5’の配向で示す。 図34aおよび34bは、大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼおよびGpCリボヌクレオチドイニシエーターによる一本鎖ポリ[dG−dC]の転写の結果を示す。γ−32P GTPは、反応に含まれる唯一のリボヌクレオシド三リン酸であった。ポリ[dG−dC]の濃度は10μg/25μl反応に設定した。図34aは、転写反応の薄層クロマトグラフを表す。サンプル(1μl)を、GTPでマークされた部位でプロットした。トリヌクレオチド産物GpCpGは、起点から移動する一方、GTPの移動は認められなかった。図34bは、図34aにおいて分析した反応の6μlサンプルを電気泳動するために使用した25%変性ポリヌクレオチドゲルを表す。BPBは、ブロモフェノールブルーマーカーを指す。反応ではGTPのみが含まれるため、産物はGpCpGに限定された。 バブル複合体(サンプル1〜4)またはテンプレート鎖のみ(サンプル5〜8)を用いる転写反応の薄層クロマトグラフィーを表す。反応は、酢酸Naの非存在下または150mM酢酸Naの存在下で行った。ApAイニシエーターを用いて、放射性UTPを反応に含めた。放射性ATPを、ApUイニシエーターを含有する反応に添加した。ApAの3’末端は+1と共に整列する一方、ApUの3’末端は+2に偏位される。ApAおよびApUのトリヌクレオチド産物は、クロマトグラフィー中、ほぼ同じ速度で移動する。全ての反応は、17ngのバブル複合体または8.5ngの一本鎖を含有した。サンプル9およびサンプル10は、それぞれ高塩および低塩緩衝液において放射性ATPを含有するネガティブコントロールである。サンプル11および12は、高および低塩緩衝液において放射性UTPを含有するネガティブコントロールである。 異なるRNAポリメラーゼによるバブル複合体1(17ng/反応)の転写を比較する薄層クロマトグラフを示す。全ての転写反応は、ApAにより開始した。放射性UTPの組み入れにより、トリヌクレオチド産物ApApUが生成された。大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼホロ酵素およびコア酵素を含有する反応は、150mM酢酸Naを含有した。T7またはSP6 RNAポリメラーゼを含有する反応は酢酸Naを補充しなかった低塩反応において行われた。「UTP」にて標識したサンプルは、高塩転写緩衝液中に放射性UTPを含有するネガティブコントロールである。 図37aおよび37bは、バブル1複合体の量を減少して実施した転写反応の薄層クロマトグラフを示す。全ての反応は、放射性UTPの存在下で、ApAにより開始した。大腸菌(E.coli)RNAポリメラーゼホロ酵素は、反応あたり1.5pmoleで存在した。図に列挙したテンプレートの量は、25μl反応容積中のものであった。

Claims (139)

  1. 標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出する方法であって:
    (a)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
    (b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ならびにターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (c)前記標的ポリヌクレオチドから複数のオリゴヌクレオチドを合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;および
    (d)前記反復的に合成される、目的のポリヌクレオチドのオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
  2. 前記ターミネーター、および前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオシドもしくはヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記イニシエーターはRNAプライマーである、請求項1に記載の方法。
  9. 前記イニシエーターは、ヌクレオシド、ヌクレオシド類似体、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、250を超えるヌクレオチド、ならびにヌクレオチド類似体よりなる群から選択される分子を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項1に記載の方法。
  11. 前記インキュベート工程では、前記一本鎖標的ポリヌクレオチド上の領域に特異的な標的部位プローブをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出する方法であって:
    (a)一本鎖標的ポリヌクレオチドにイニシエーターをハイブリダイズさせる工程;
    (b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、標的部位プローブ、RNAポリメラーゼ、ならびにターミネーターと共にインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブが前記標的ポリヌクレオチドにハイブリダイズする工程;
    (c)前記標的ポリヌクレオチドから、前記標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;ならびに
    (d)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
  14. 前記標的部位プローブサイズは、約20〜約50ヌクレオチド、約51〜約75ヌクレオチド、約76ヌクレオチド〜約100ヌクレオチドおよび100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記ターミネーター、前記イニシエーター、および前記標的部位プローブよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
  20. 前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記イニシエーターはRNAプライマーである、請求項13に記載の方法。
  22. 前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項13に記載の方法。
  23. 合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項13に記載の方法。
  24. 前記「a」における混合物は、前記一本鎖標的ポリヌクレオチド上の領域に特異的な標的部位プローブをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  25. 前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項13に記載の方法。
  26. 標的ポリヌクレオチド中のCpG部位におけるメチル化シトシン残基を検出する方法であって、
    (a)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNA配列を脱アミノ化する工程;
    (b)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
    (c)前記脱アミノ化標的ポリヌクレオチドおよび前記イニシエーターを、ターミネーター、ならびにRNAポリメラーゼと共にインキュベートする工程であって、前記イニシエーター、またはターミネーターのうちの少なくとも1つは、CG部位の検出を可能にするように修飾される工程;
    (d)前記標的ポリヌクレオチドから、前記CG部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (e)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
  27. 標的遺伝子中のCpG部位におけるメチル化シトシン残基を検出する方法であって:
    (a)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNAポリヌクレオチドを脱アミノ化する工程;
    (b)標的部位プローブと前記一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
    (c)前記標的ポリヌクレオチドおよび標的部位プローブを、イニシエーター、ターミネーター、ならびにRNAポリメラーゼと共にインキュベートする工程であって、前記イニシエーター、または前記ターミネーターのうちの少なくとも1つは、CpG部位に相補的である工程、
    (d)前記標的ポリヌクレオチドから、前記標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターは、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (e)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
  28. 前記標的部位プローブのサイズは、約5〜19;約20〜約50ヌクレオチド、約51〜約75ヌクレオチド、約76〜約100ヌクレオチドおよび100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
  29. 前記ターミネーター、および前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することをさらに含む、請求項27に記載の方法。
  30. 前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項29に記載の方法。
  31. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項31に記載の方法。
  33. 前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
  34. 前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項27に記載の方法。
  35. 前記イニシエーターはRNAプライマーである、請求項27に記載の方法。
  36. 前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項27に記載の方法。
  37. 合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項27に記載の方法。
  38. 前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項27に記載の方法。
  39. 一本鎖標的DNA配列の脱アミノ化は前記一本鎖標的DNA配列を重亜硫酸ナトリウムで処理することを含む、請求項26または27に記載の方法。
  40. 前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列は、前記標的CpG部位の上流の第1の二本鎖領域、前記標的CpG部位を含む一本鎖領域、および前記標的CpG部位の下流の第2の二本鎖領域を含むバブル複合体を形成する、請求項27に記載の方法。
  41. 標的DNA配列における変異の有無を検出する方法であって:
    (a)一本鎖DNAポリヌクレオチドに標的部位プローブをハイブリダイズさせる工程であって、前記DNAポリヌクレオチドが正常または野生型遺伝子に対する変異を含有しうる、工程;
    (b)前記標的ポリヌクレオチドおよび標的部位プローブを、RNAポリメラーゼ、イニシエーターならびにターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (c)前記標的ポリヌクレオチドから、標的変異部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;および
    (d)前記標的DNAポリヌクレオチドから転写される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することによって、変異の有無を決定する工程、を含む方法。
  42. 前記標的部位プローブのサイズは、約20〜約50ヌクレオチド、約51〜約75ヌクレオチド、約76〜約100ヌクレオチドおよび100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
  43. 前記ターミネーター、および前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量することをさらに含む、請求項41に記載の方法。
  44. 前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項43に記載の方法。
  45. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項44に記載の方法。
  46. 前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項45に記載の方法。
  47. 前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
  48. 前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項47に記載の方法。
  49. 合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項41に記載の方法。
  50. 前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項41に記載の方法。
  51. 前記変異は、欠失、挿入、置換、染色体再編成、および一塩基多型よりなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
  52. 前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項41に記載の方法。
  53. 前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列は、前記標的変異部位の上流の第1の二本鎖領域、前記標的変異部位を含む一本鎖領域、および前記標的変異部位の下流の第2の二本鎖領域を含むバブル複合体を形成する、請求項41に記載の方法。
  54. 標的DNAポリヌクレオチドにおける変異を検出する方法であって:
    (a)前記標的DNAポリヌクレオチドにハイブリダイズするように設計された捕捉プローブを固定化する工程;
    (b)前記標的DNAポリヌクレオチドに前記捕捉プローブをハイブリダイズさせる工程であって、前記DNAポリヌクレオチドが正常または野生型遺伝子に対する変異を含有しうる、工程;
    (c)前記標的ポリヌクレオチドを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (d)前記標的ポリヌクレオチドから、標的部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (e)前記標的DNAポリヌクレオチドから前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、変異の有無を決定する工程、を含む方法。
  55. 試験サンプル中のDNAまたはRNAを検出する方法であって:
    (a)一本鎖標的ポリヌクレオチドと、
    該一本鎖標的ポリヌクレオチドにハイブリダイズする配列およびポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットと、をハイブリダイズさせる工程;
    (b)前記標的ポリヌクレオチドを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (c)APCの開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (d)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
  56. 試験サンプル中の病原体の存在を検出する方法であって:
    (a)前記試験サンプル中の一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドと、ポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせる工程;
    (b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼおよびターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (c)APCの開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (d)前記試験サンプルから合成される、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、病原体の存在を決定する工程、を含む方法。
  57. 前記ターミネーター、および前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することをさらに含む、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項57に記載の方法。
  59. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項58に記載の方法。
  60. 前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含み、該部分は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出または定量される、請求項59に記載の方法。
  61. 前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
  62. 前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項61に記載の方法。
  63. 合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
  64. 前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項54または55に記載の方法。
  66. 前記一本鎖標的ポリヌクレオチドはDNAおよびRNAのうちの1つである、請求項56に記載の方法。
  67. 前記イニシエーターはRNAのうちの1つである、請求項54〜56のいずれか一項に記載の方法。
  68. 前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、25〜50ヌクレオチド、50〜75ヌクレオチド、75〜100ヌクレオチド、100〜125ヌクレオチド、および125〜150ヌクレオチド、150〜175ヌクレオチド、175〜200ヌクレオチド、200〜225ヌクレオチド、ならびに225〜250ヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項56に記載の方法。
  69. 前記不稔プロモーターカセットは、RNAポリメラーゼの存在下で一本鎖バブルを形成する自己相補的オリゴヌクレオチドを含み、ここで、前記バブル領域のある領域が、前記ポリメラーゼによる転写によって検出され得る、請求項55または56に記載の方法。
  70. 前記不稔プロモーターカセットは、前記標的病原体ポリヌクレオチドの末端にハイブリダイズするように適応されるAPCリンカーを含む、請求項56に記載の方法。
  71. 試験サンプル中の病原体を検出する方法であって:
    (a)前記試験サンプル中の標的DNAポリヌクレオチドにハイブリダイズするように設計された捕捉プローブを固定化する工程;
    (b)前記捕捉プローブと前記標的DNAポリヌクレオチドを含有する可能性のある試験サンプルとをハイブリダイズさせる工程;
    (c)前記試験サンプル中の一本鎖標的DNAポリヌクレオチドと、
    一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドにハイブリダイズする領域およびポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットと、をハイブリダイズさせる工程;
    (d)前記標的ポリヌクレオチドを、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (e)APCの前記転写開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (f)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、病原体の有無を決定する工程、を含む方法。
  72. 試験サンプル中のmRNA発現を検出する方法であって:
    (a)標的mRNA配列と、ポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットとをハイブリダイズさせる工程;
    (b)前記標的mRNA配列を、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (c)転写開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;および
    (d)前記試験サンプルから合成される、前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、mRNAの有無を決定する工程、を含む方法。
  73. (a)捕捉プローブを固定化する固定であって、前記プローブが標的mRNA配列にハイブリダイズする、工程;
    (b)前記捕捉プローブと、前記標的mRNA配列を含有する可能性のある試験サンプルとをハイブリダイズさせる工程;および
    (c)補足された標的mRNA配列を洗浄して、前記試験サンプルの非ハイブリダイズ成分を除去する工程、をさらに含む、請求項72に記載の方法。
  74. 修飾は、前記イニシエーター、前記ターミネーター、および前記ヌクレオチドの少なくとも1つに、独立に選択される標識部分を取り込む工程をさらに含む、請求項72に記載の方法。
  75. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項74に記載の方法。
  76. 検出は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出することを含み、前記蛍光体部分は蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターのうちの1つを含む、請求項75に記載の方法。
  77. 前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性DNAポリメラーゼ、DNA依存性DNAポリメラーゼ、および修飾されたポリメラーゼ、ならびにプライマーゼのうちの1つである、請求項72に記載の方法。
  78. 前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つに由来するRNAポリメラーゼを含む、請求項72に記載の方法。
  79. 前記イニシエーターはRNAまたはDNAのうちの1つである、請求項72に記載の方法。
  80. 前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項79に記載の方法。
  81. 合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチド、および約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチド、ならびに100を超えるヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項72に記載の方法。
  82. 前記不稔プロモーターカセットは、前記標的部位を含む一本鎖バブル領域を形成する自己相補的オリゴヌクレオチドを含む、請求項72に記載の方法。
  83. 前記不稔プロモーターカセットは、前記標的mRNA配列のpoly−A tailにハイブリダイズするように適応されるAPCリンカーを含む、請求項72に記載の方法。
  84. 前記チェーンターミネーターは、ヌクレオチド欠損およびヌクレオチド類似体のうちの1つを含む、請求項41に記載の方法。
  85. 標的DNA配列から合成されるオリゴヌクレオチドを検出する方法であって:
    (a)DNAプライマーと一本鎖標的DNA配列とをハイブリダイズさせる工程;
    (b)DNAポリメラーゼがヌクレオチド配列を反復的に合成するように、前記DNAポリメラーゼおよびヌクレオチドによって前記DNAプライマーを伸長させる工程;および
    (c)前記DNAポリメラーゼによって合成される反復配列からなるオリゴヌクレオチドを検出する工程、を含む方法。
  86. 前記DNAプライマーおよび前記ヌクレオチドの少なくとも1つを修飾して、反復配列からなる前記オリゴヌクレオチドの検出を可能にすることをさらに含む、請求項85に記載の方法。
  87. 修飾は、独立して選択される標識部分を、前記DNAプライマーおよび前記ヌクレオチドの少なくとも1つに取り込むことをさらに含む、請求項86に記載の方法。
  88. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項87に記載の方法。
  89. 検出は、蛍光共鳴エネルギー移動によって検出することを含み、前記蛍光体部分は蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターのうちの1つを含む、請求項88に記載の方法。
  90. 前記DNAポリメラーゼは、大腸菌(Escherichia coli)DNAポリメラーゼ、T7 DNAポリメラーゼ、T4 DNAポリメラーゼ、Taq耐熱性DNAポリメラーゼ、末端基転移酵素およびテロメラーゼよりなる群から選択される、請求項85に記載の方法。
  91. 前記DNAプライマーは1〜約25ヌクレオチドを含む、請求項85に記載の方法。
  92. 前記オリゴヌクレオチド反復配列は約2〜約26ヌクレオチドを含む、請求項85に記載の方法。
  93. 前記検出は、反復配列を含む合成されるオリゴヌクレオチドに相補的な配列をハイブリダイズさせることを含む、請求項85に記載の方法。
  94. 前記相補的配列は、独立して選択される標識部分を含むように修飾される、請求項93に記載の方法。
  95. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項94に記載の方法。
  96. 前記一本鎖標的DNA配列を固定化することをさらに含む、請求項85に記載の方法。
  97. 固定化は、前記一本鎖標的DNA配列の一部に、捕捉プローブをハイブリダイズさせることを含む、請求項85に記載の方法。
  98. 前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列は、前記標的部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的部位を含む一本鎖領域と、前記標的部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する、請求項13に記載の方法。
  99. マイクロアレイを製造する方法であって:
    (a)請求項1に記載の方法によって標的DNA配列から複数の不稔オリゴヌクレオチド複製を合成する工程;および
    (b)前記複数の不稔オリゴヌクレオチド複製を固相担体に結合させて、前記複数の不稔オリゴヌクレオチド複製のマイクロアレイを製造する工程、を含む方法。
  100. 前記蛍光体部分は、4−アセトアミド−4’−イソチオシアナトスチルベン−2,2’ジスルホン酸;アクリジンおよび誘導体:アクリジン、アクリジンイソチオシアネート;5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン−1−スルホン酸(EDANS);4−アミノ−N−[3−ビニルスルホニルフェニル]ナフタルイミド−3,5ジスルホネート;N−(4−アミノ−1−ナフチル)マレイミド;アントラニルアミド;BODIPY;ブリリアント・イエロー;クマリン、および誘導体:クマリン、7−アミノ−4−メチルクマリン(AMC、クマリン120)、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン(クマラン(Coumaran)151)、シアニン色素;シアノシン;4’6−ジアミニジノ−2−フェニルインドール(DAPI);5’5’’−ジブロモピロガロール−スルホナフタレイン(Bromopyrogallol Red);7−ジエチルアミノ−3−(4’−イソチオシアナトフェニル)−4−メチルクマリン;ジエチレントリアミン五酢酸;4,4’−ジイソチオシアナトジヒドロ−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸;4,4’−ジイソチオシアナトスチルベン−2,2’−ジスルホン酸;塩化5−[ジメチルアミノ]ナフタレン−1−スルホニル(DNS、ダンシルクロリド);4−ジメチルアミノフェニルアゾフェニル−4’−イソチオシアネート(DABITC);エオシンおよび誘導体:エオシン、エオシンイソチオシアネート;エリスロシンおよび誘導体:エリスロシンB、エリスロシン、イソチオシアネート;エチジウム;フルオレセインおよび誘導体:5−カルボキシフルオレセイン(FAM)、5−(4,6−ジクロロトリアジン−2−イル)アミノフルオレセイン(DTAF)、2’,7’−ジメトキシ−4’,5’−ジクロロ−6−カルボキシフルオレセイン(JOE)、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、QFITC、(XRITC);フルオレサミン;IR144;IR1446;マラカイト・グリーン(Malachite Green)イソチオシアネート;4−メチルウンベリフェロンオルトクレゾールフタレイン;ニトロチロシン;パラローザニリン;フェノール・レッド(Phenol Red);B−フィコエリトリン;o−フタルジアルデヒド;ピレンおよび誘導体:ピレン、ピレン・ブチレート、スクシンイミジル1ピレン;ブチレート・クォンタム・ドット;リアクティブ・レッド4;ローダミンおよび誘導体:6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、6−カルボキシローダミン(R6G)、リサミン・ローダミンB、塩化スルホニルローダミン(Rhod)、ローダミンB、ローダミン123、ローダミンXイソチオシアネート、スルホローダミンB、スルホローダミン101、スルホローダミン101の塩化スルホニル誘導体(テキサス・レッド);N,N,N’,N’−テトラメチル−6−カルボキシローダミン(TAMRA);テトラメチルローダミン;テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRITC);リボフラビン;ロゾール酸;テルビウムキレート誘導体;Cy3;Cy5;Cy5.5;Cy7;IRD700;IRD800;ラ・ホーヤ・ブルー(La Jolla Blue);フタロシアニン;およびナフタロシアニンよりなる群から選択される、請求項4、17、31、45、75、88、または95のいずれか一項に記載の方法。
  101. 標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出するための方法であって、
    (a)イニシエーターおよびRNAポリメラーゼを含む混合物中で、一本鎖標的ポリヌクレオチドをインキュベートする工程;
    (b)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターはヌクレオチド欠損により終止するまで伸長され、それによって、複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (c)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量する工程、を含む方法。
  102. 標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから、複数の反復されたオリゴヌクレオチドを検出する方法であって、
    (a)イニシエーター、RNAポリメラーゼ、および標的部位プローブを含む混合物中で一本鎖標的ポリヌクレオチドをインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブと前記標的ポリヌクレオチドとがハイブリダイズし、標的部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的部位を含む一本鎖領域と、前記標的部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する工程;
    (b)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターがヌクレオチド欠損により終止するまで伸長され、それによって、複数の不稔反復オリゴヌクレオチドを合成する工程;および
    (c)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
  103. 標的遺伝子付近のCG部位におけるメチル化シトシン残基を検出する方法であって:
    (a)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件で、一本鎖標的DNA配列を脱アミノ化する工程;
    (b)イニシエーター、ターミネーター、RNAポリメラーゼおよび標的部位プローブを含む混合物中で、一本鎖標的ポリヌクレオチドをインキュベートすること;
    (c)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターがヌクレオチド欠損により終止するまで伸長され、それによって、複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (d)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチドを検出または定量する工程、を含む方法。
  104. (a)標的遺伝子に関連するCpGアイランド付近の配列に特異的であるオリゴヌクレオチド捕捉プローブを固定化する工程;および
    (b)前記オリゴヌクレオチド補足プローブと、前記標的DNA配列を潜在的に含有する変性DNAサンプルとをハイブリダイズさせる工程、をさらに含む、請求項26または27に記載の方法。
  105. 前記標的部位プローブは癌特異的遺伝子に特異的である、請求項27に記載の方法。
  106. 試験サンプル中の標的タンパク質を検出する方法であって:
    (a)標的タンパク質を、不稔プロモーターカセット(APC)に、反応性APCリンカーにより共有結合させる工程であって、前記APCは、ポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含むこと;
    (b)前記標的タンパク質を、RNAポリメラーゼ、イニシエーター、およびターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (c)APCの転写開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (d)前記試験サンプルから合成される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、標的タンパク質の有無を決定する工程、を含む方法。
  107. 標的特異的プローブによって標的タンパク質を固定化することをさらに含む、請求項106に記載の方法。
  108. 前記標的特異的プローブは抗体である、請求項107に記載の方法。
  109. 前記APCリンカーは、チオール反応性またはアミン反応性タンパク質架橋剤の修飾によって、標的タンパク質に共有結合される、請求項106に記載の方法。
  110. 前記タンパク質架橋剤は、マレアミド、ヨードアセトアミド、およびジスルフィドよりなる群から選択される、請求項109に記載の方法。
  111. 前記標的タンパク質は精製されているか、または細胞溶解産物(cell lysate)内にある、請求項106に記載の方法。
  112. 癌を検出する方法であって:
    (a)癌の検出が必要な患者からサンプルを入手する工程;
    (b)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基は改変しない条件下でDNAを脱アミノ化する工程;
    (c)標的ポリヌクレオチドに対してイニシエーターをハイブリダイズさせる工程であって、前記イニシエーターはモノヌクレオシド、モノヌクレオチド、ジヌクレオチド(binucleotide)、オリゴヌクレオチドまたはそれらの類似体である工程;
    (d)前記脱アミノ化標的ポリヌクレオチドおよび前記イニシエーターを、ターミネーターおよびRNAポリメラーゼと共にインキュベートする工程であって、ここで、前記イニシエーター、ターミネーターのいずれか1つは、CG部位の検出を可能にするように修飾されている工程;
    (e)前記標的ポリヌクレオチドから、前記CG部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;
    (f)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程;および、結果を、コントロールサンプルから同様に得られる結果と比較する工程、を含む方法。
  113. 病原体を検出する方法であって:
    (a)病原体の検出が必要なサンプルを入手する工程;
    (b)前記サンプル中の一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドと、
    一本鎖標的病原体ポリヌクレオチドにハイブリダイズするヌクレオチド配列およびポリメラーゼによる転写によって検出され得る領域を含む不稔プロモーターカセットと、をハイブリダイズさせる工程;
    (c)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ならびにターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (d)APCの開始部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の不稔反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (e)前記サンプルから合成される前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量することによって、病原体の有無を決定する工程、を含む方法。
  114. (a)前記標的病原体ポリヌクレオチドに特異的であるオリゴヌクレオチド捕捉プローブを固定化すること;および
    (b)前記オリゴヌクレオチド補足プローブと、前記標的病原体ポリヌクレオチドを潜在的に含有する変性DNAサンプルとをハイブリダイズさせること、をさらに含む、請求項113に記載の方法。
  115. 標的DNAまたはRNAポリヌクレオチドから、複数の反復されたオリゴヌクレオチドを合成する方法であって:
    (a)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
    (b)前記標的ポリヌクレオチドおよびイニシエーターを、RNAポリメラーゼ、ならびにターミネーターと共にインキュベートする工程;
    (c)前記標的ポリヌクレオチドから、複数のオリゴヌクレオチドを合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチドに取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチドを合成すること、を含む方法。
  116. 前記ターミネーターおよび前記イニシエーターよりなる群から選択されるメンバーの少なくとも1つにおけるヌクレオチドを修飾することによって、オリゴヌクレオチドを合成することをさらに含む、請求項115に記載の方法。
  117. 前記修飾は標識部分を取り込むことを含む、請求項116に記載の方法。
  118. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項117に記載の方法。
  119. 前記蛍光体部分は、蛍光エネルギードナーおよび蛍光エネルギーアクセプターを含む、請求項118に記載の方法。
  120. 前記ポリメラーゼは、DNA依存性RNAポリメラーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼおよび修飾されたRNAポリメラーゼ、ならびにプライマーゼよりなる群から選択される、請求項115に記載の方法。
  121. 前記ポリメラーゼは、大腸菌、大腸菌バクテリオファージT7、大腸菌バクテリオファージT3、およびネズミチフス菌バクテリオファージSP6のうちの1つから誘導されるRNAポリメラーゼを含む、請求項120に記載の方法。
  122. 前記イニシエーターは、1〜25ヌクレオチド、26〜50ヌクレオチド、51〜75ヌクレオチド、76〜100ヌクレオチド、101〜125ヌクレオチド、および126〜150ヌクレオチド、151〜175ヌクレオチド、176〜200ヌクレオチド、201〜225ヌクレオチド、226〜250ヌクレオチド、ならびに250を超えるヌクレオチドよりなる群から選択されるヌクレオチドを含む、請求項115に記載の方法。
  123. 合成される前記不稔オリゴヌクレオチドの長さは、約2〜約26ヌクレオチド、約26〜約50ヌクレオチドおよび約50ヌクレオチド〜約100ヌクレオチドよりなる群から選択される長さのうちの1つである、請求項115に記載の方法。
  124. 前記インキュベートでは、前記一本鎖標的ポリヌクレオチド上の領域に特異的な標的部位プローブをさらに含む、請求項115に記載の方法。
  125. 前記チェーンターミネーターはヌクレオチド類似体を含む、請求項115に記載の方法。
  126. 前記インキュベートは、リボヌクレオチドの存在をさらに含む、請求項1、13、26、27、41、54、55、56、71、72、101、102、103、106、112、113、または115のいずれか一項に記載の方法。
  127. 前記リボヌクレオチドは修飾される、請求項126に記載の方法。
  128. 前記修飾は独立して選択される標識部分を取り込むことをさらに含む、請求項127に記載の方法。
  129. 前記標識部分は蛍光体部分を含む、請求項128に記載の方法。
  130. 前記サンプルは、動物、植物またはヒトの組織、血液、唾液、精液、尿、血清、脳脊髄液または髄液、胸膜液、リンパ、痰、乳管洗浄由来の液、粘膜分泌物、動物固体、糞、微生物の培養物、液体および固体の食物ならびに食品、廃棄物、化粧品、空気および水よりなる群から入手される、請求項112または113に記載の方法。
  131. 前記不稔プロモーターカセットは、バブル領域を形成する2つの部分的に相補的なオリゴヌクレオチドを含む、請求項55、56、71、72、106、または113のいずれか一項に記載の方法。
  132. 前記不稔プロモーターカセットは、RNAポリメラーゼの存在下でバブル領域を形成する2つの相補的なオリゴヌクレオチドを含む、請求項55、56、71、72、106、または113のいずれか一項に記載の方法。
  133. 前記不稔プロモーターカセットは、RNAポリメラーゼが結合して転写バブルを形成し得る1つの連続的なオリゴヌクレオチドを含む、請求項55、56、71、72、106、または113のいずれか一項に記載の方法。
  134. 前記蛍光体部分は、4−アセトアミド−4’−イソチオシアナトスチルベン−2,2’ジスルホン酸;アクリジンおよび誘導体:アクリジン、アクリジンイソチオシアネート;5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン−1−スルホン酸(EDANS);4−アミノ−N−[3−ビニルスルホニルフェニル]ナフタルイミド−3,5ジスルホネート;N−(4−アミノ−1−ナフチル)マレイミド;アントラニルアミド;BODIPY;ブリリアント・イエロー;クマリン、および誘導体:クマリン、7−アミノ−4−メチルクマリン(AMC、クマリン120)、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン(クマラン(Coumaran)151)、シアニン色素;シアノシン;4’6−ジアミニジノ−2−フェニルインドール(DAPI);5’5’’−ジブロモピロガロール−スルホナフタレイン(Bromopyrogallol Red);7−ジエチルアミノ−3−(4’−イソチオシアナトフェニル)−4−メチルクマリン;ジエチレントリアミン五酢酸;4,4’−ジイソチオシアナトジヒドロ−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸;4,4’−ジイソチオシアナトスチルベン−2,2’−ジスルホン酸;塩化5−[ジメチルアミノ]ナフタレン−1−スルホニル(DNS、ダンシルクロリド);4−ジメチルアミノフェニルアゾフェニル−4’−イソチオシアネート(DABITC);エオシンおよび誘導体:エオシン、エオシンイソチオシアネート;エリスロシンおよび誘導体:エリスロシンB、エリスロシン、イソチオシアネート;エチジウム;フルオレセインおよび誘導体:5−カルボキシフルオレセイン(FAM)、5−(4,6−ジクロロトリアジン−2−イル)アミノフルオレセイン(DTAF)、2’,7’−ジメトキシ−4’,5’−ジクロロ−6−カルボキシフルオレセイン(JOE)、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、QFITC、(XRITC);フルオレサミン;IR144;IR1446;マラカイト・グリーン(Malachite Green)イソチオシアネート;4−メチルウンベリフェロンオルトクレゾールフタレイン;ニトロチロシン;パラローザニリン;フェノール・レッド(Phenol Red);B−フィコエリトリン;o−フタルジアルデヒド;ピレンおよび誘導体:ピレン、ピレン・ブチレート、スクシンイミジル1ピレン;ブチレート・クォンタム・ドット;リアクティブ・レッド4;ローダミンおよび誘導体:6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、6−カルボキシローダミン(R6G)、リサミン・ローダミンB、塩化スルホニルローダミン(Rhod)、ローダミンB、ローダミン123、ローダミンXイソチオシアネート、スルホローダミンB、スルホローダミン101、スルホローダミン101の塩化スルホニル誘導体(テキサス・レッド);N,N,N’,N’−テトラメチル−6−カルボキシローダミン(TAMRA);テトラメチルローダミン;テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRITC);リボフラビン;ロゾール酸;テルビウムキレート誘導体;Cy3;Cy5;Cy5.5;Cy7;IRD700;IRD800;ラ・ホーヤ・ブルー(La Jolla Blue);フタロシアニン;およびナフタロシアニンよりなる群から選択される、請求項59に記載の方法。
  135. 前記イニシエーターは、ヌクレオシド、ヌクレオシド類似体、ヌクレオチド、ヌクレオチド類似体よりなる群から選択される、請求項1、13、26、27、41、54〜56、71、72、85、101〜103、106、112、113、または115のいずれか一項に記載の方法。
  136. 脱アミノ化に先立って、一本鎖標的DNA配列を標的部位プローブと共にインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列が、前記標的CpG部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的CpG部位を含む一本鎖領域と、前記標的CpG部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する工程をさらに含む、請求項26、27、103または112のいずれか一項に記載の方法。
  137. 標的ポリヌクレオチド中のCG部位におけるメチル化シトシン残基を検出するための方法であって、
    (a)一本鎖標的DNA配列を、標的部位プローブと共にインキュベートする工程であって、前記標的部位プローブおよび前記標的DNA配列が、前記標的CpG部位の上流の第1の二本鎖領域と、前記標的CpG部位を含む一本鎖領域と、前記標的CpG部位の下流の第2の二本鎖領域とを含むバブル複合体を形成する工程;
    (b)非メチル化シトシン残基をウラシル残基に変換するが、メチル化シトシン残基はウラシルに変換しない条件下で、一本鎖標的DNAポリヌクレオチドを脱アミノ化する工程;
    (c)イニシエーターと一本鎖標的ポリヌクレオチドとをハイブリダイズさせる工程;
    (d)前記脱アミノ化標的ポリヌクレオチドおよび前記イニシエーターを、ターミネーター、ならびにRNAポリメラーゼと共にインキュベートする工程であって、前記イニシエーター、またはターミネーターのうちの少なくとも1つは、CG部位の検出を可能にするように修飾されている工程;
    (e)前記標的ポリヌクレオチドから、前記CG部位に相補的であるオリゴヌクレオチド転写物を合成する工程であって、前記イニシエーターが、前記ターミネーターが前記オリゴヌクレオチド転写物に取り込まれるまで伸長され、それによって複数の反復オリゴヌクレオチド転写物を合成する工程;および
    (f)前記反復的に合成されるオリゴヌクレオチド転写物を検出または定量する工程、を含む方法。
  138. 複数の標的部位プローブを使用することをさらに含む、請求項137に記載の方法。
  139. 目的のサンプル中のCGメチル化を決定する方法であって、
    複数のCG部位におけるメチル化の程度を決定するための、単一のサンプルに対する複数の標的特異的プローブと、特定のCG部位でのメチル化の程度を決定するための個々の標的特異的プローブとを使用することを含む、方法。
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