JP2006506867A - チャネル推定を用いたdcオフセット補償のための方法及び装置 - Google Patents

チャネル推定を用いたdcオフセット補償のための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

通信チャネルを介して受信した通信信号におけるDCオフセットを求める方法であって、通信信号が一連のトレーニング・シンボルを含んでいる。該方法は、前記一連のトレーニング・シンボルに基づいて通信チャネルの推定値を提供するステップと、チャネル推定値に基づいて、前記通信チャネルによってもたらされる雑音寄与の推定値を求めるステップと、求めた雑音寄与の推定値から、DCオフセットの推定値を求めるステップと、を含んでいる。

Description

本発明は、通信チャネルを介して受信した通信信号におけるDCオフセットの測定に関する。より詳細には本発明は、通信信号が一連のトレーニング・シンボルを含んでいるときの、通信チャネルを介して受信した通信信号におけるDCオフセットの測定に関する。
TDMA1、GSM、EDGEなどのようなデジタル通信システムにおいて、物理的伝送チャネルの前に、データはシンボルに符号化され、バーストに詰め込まれて変調される。受信器では、復調が実行され、例えばシンボル間干渉(ISI)によるチャネル歪を補償する、イコライザを含んでいる。
多くの通信システム、特に移動体通信システムにとって、受信器アーキテクチャの設計は、コスト効果があり、サイズが小さくなり、低い消費電力とすべき要件によって左右される。残念ながら、そのような受信器アーキテクチャの多くは、通信システム、特に、無線周波数信号を直接ベースバンド信号に変換する、ホモダイン受信器のような受信器においてもたらされる、DCオフセットに苦しんでいる。
DCオフセットはいくつかの異なる原因、例えば、アンテナに漏れて反射されDCにダウンコンバートされる局部発振信号によって、局部発振器内に漏れる大きな近接チャネル干渉によって、信号経路における部品のミスマッチによって、あるいは他の理由によってもたらされる。フロントエンドを注意深く設計することによって、上記のDCオフセットの原因のいくつかはある程度まで低減され得るが、多くの通信システムにおいて、DCオフセットはベースバンド処理に依然として存在し、受信器の性能を大きく劣化させる可能性がある。このため、DCオフセットの補償を可能とするために、DCオフセットの正確な推定値を求めることが望まれている。
国際特許出願公開WO 01/03396号には、伝送チャネルとDCオフセットとを同時に推定する方法が開示されている。この従来技術の方法によれば、DCオフセットはマルチタップ・チャネル推定における外部のタップとして扱われる。
国際公開第01/03396号パンフレット
上記従来技術の方法では、チャネル及びDCオフセットの同時推定は、かなり複雑な計算を含むという問題がある。更に、外部のタップにより付加的パラメータが推定され、これによりチャネル推定の品質が低下するという問題がある。
上記及び他の問題は、通信チャネルを介して受信した通信信号におけるDCオフセットを求める方法であって、該通信信号が一連のトレーニング・シンボルを含んでいる方法によって解決される;該方法は、
前記一連のトレーニング・シンボルに基づいて通信チャネルの推定値を提供するステップと、
前記チャネル推定値に基づいて、前記通信チャネルによってもたらされる雑音寄与(noise contribution)の推定値を求めるステップと、
求めた雑音寄与の推定値から、DCオフセットの推定値を求めるステップと、を含んでいる。
本発明によれば、初期のチャネル推定値から得られた雑音サンプルに基づいた、DCオフセットの推定値によって、性能をかなり改善することが実現される。
本発明による方法によって、処理の複雑さを低減することも実現される。
DCオフセットという用語は、受信した信号の低周波歪を含んでいる。本明細書において“低周波歪”という用語は、その変化率がある場合、無線チャネルのダイナミクス及び伝送される情報のレートと比べて遅い歪(例えば、低周波歪は2つの伝送されたシンボルの範囲(span)に渡って比較的一定である)を含む。
本発明の好適な実施形態では、雑音寄与の推定値を求めるステップは、求めたチャネル推定値に基づいて、いくつかの受信したトレーニング・シンボルと対応する予期されるトレーニング・シンボルとの間の差分から、雑音寄与の推定値を求めることを含んでいる。このため、効果的な雑音推定値が得られる。
別の好適な実施形態では、チャネル推定値を提供するステップは、見込まれるDCオフセットを特性の無い干渉寄与として、すなわちDCオフセットを考慮せずに扱うことを含み、これにより後続する推定された雑音に基づくDCオフセットの推定を可能とする。
更に別の好適な実施形態では、求めた雑音寄与の推定値から、DCオフセットの推定値を求めるステップは、回転傾向ベクトル(rotation trend vector)と求められた雑音寄与の推定値を表す推定された雑音ベクトルとの内積を計算することを含んでいる。このため、nがトレーニング・シンボルの数でmがイコライザ・ウインドウのサイズであり、従って受信した無線信号の遅延拡散に関連して、n−mの複素乗算及び累積(MAC)演算だけを必要とするという効率的計算で推定値が求められる。これは上記の従来技術の手法である、ジョイント型チャネルDC推定の複雑さと比較すると、複雑さが大いに低減される。
別の好適な実施形態では、チャネル推定値を求めるステップは、通信信号の受信した信号バーストに関して一連のトレーニング・シンボルの所望の同期位置と、チャネル推定に基づいたイコライザのイコライザ・ウインドウの所望のサイズと、を同時に求めることを含んでいる。本発明者によれば、同期位置と受信器のイコライザ・ウインドウのサイズとの同時推定を行うことが実現されるが、これはあらゆるDCオフセットに対して頑健であると同時に、本発明によってDCオフセットを求めるのに有利に利用され得る、初期のチャネル推定値をもたらす。このため、DCオフセットの推定の前に同期位置及びイコライザ範囲を求めることによって、付加的計算コストなしに同期及びイコライザ範囲の適用によってチャネル推定値がもたらされ、これによりDCオフセット補償の複雑さが一層低減される。
更なる好適な実施形態では、該方法は更に、同期位置及びイコライザ・ウインドウのサイズの関数として、伝送チャネルのいくつかのチャネル推定値を求めるステップと、受信した信号バーストと同期位置及びイコライザ・ウインドウのサイズのいくつかの選択した値について求められた推定値とに基づいて、誤差測定値を計算することによって、所望する同期位置及び所望するイコライザ・ウインドウのサイズを求めるステップとを含んでいる。
バースト同期及びイコライザ範囲のサイズ決定の上記の方法により、バースト平均化後の残留DC成分に対して頑健なバースト同期がもたらされることが実現される。
また更に好適な実施形態では、受信した信号バーストと同期位置及びイコライザ・ウインドウのサイズのいくつかの選択した値について求められた推定値とに基づいて、誤差測定値を計算することによって、所望の同期位置及び所望のイコライザ・ウインドウのサイズを求めるステップは、所定の上側及び下側境界値の間で、イコライザ・ウインドウのサイズの値をいくつか選択するステップを含み、該方法は更に、既に受信した信号バーストについて求められた、イコライザ・ウインドウの所望のサイズに少なくとも基づいて、該上側及び下側境界値を求めるステップを含んでいる。その結果、範囲適応についての適応アパーチャが提供される。
例えば、急激な変動を被る可能性のある信号の強度や位相と比較して、遅延拡散に関して直ちには変化しない物理チャネルがデジタル通信システムで実現される。この理解に基づいて、イコライザ範囲のアパーチャは適応的にできる、すなわち、現在の範囲最適化についてのアパーチャが、1つ以上前のバーストについて求められたイコライザ範囲に基づいて求められても良い。
別の好適な実施形態では、該方法は更に、受信した通信信号を受信した信号バーストに渡って平均化するステップを含み、これにより初期のチャネル推定値に対する入力としての信号が提供され、該信号ではDCオフセットのかなりの部分が除去される。その結果、後続する処理の品質が更に改善される。
好適には、通信信号は、GSMの仕様に従う、あるいはEDGEの仕様に従う信号を含んでいる。EDGE(グローバルな拡張版向けの高速データ・レート)はGSMネットワーク用に最近開発されたインタフェース・モードである。EDGEの基本的機能は、エア・インタフェースにおけるデータ容量及び速度を向上させる、新たな変調及び符号化方式を含んでいる。EDGEは完全にGSMに基づいており、GSMと同じTDMA(時分割多重アクセス)フレーム構造を使用し、その結果、無線のマルチメディアベースのサービス及びアプリケーションを提供するのに、GSMのオペレータが既存のGSM無線帯域を使用するのを可能とする。
本発明は、それぞれが最初に述べた方法に関連して説明した利益及び利点の1つ以上をもたらし、それぞれが最初に述べた方法及び従属請求項に関連して説明した好適な実施形態を1つ以上含んでいる、上記及び以下で述べる方法、装置、及び更なる方法や製造手段を含む様々な方法で実現可能である。
上記及び以下で述べる方法の機能は、ソフトウエアで実現され、データ処理システム又はコンピュータが実行可能な命令の実行によって生じる他の処理手段内で実行されても良い。この命令は、記憶媒体からあるいは熱のコンピュータ・ネットワークから、RAMのようなメモリ内にロードされるプログラムコード手段でもよい。代替的に、説明した機能が、ソフトウエアの代わりあるいはソフトウエアと組み合わせたハードウエア回路によって実現されても良い。
本発明は更に、通信チャネルを介して受信した通信信号におけるDCオフセットを補償する方法であって、該通信信号が一連のトレーニング・シンボルを含む方法にも関連しており、該方法は、
上記及び以下述べる方法に従って、通信信号におけるDCオフセットを求めるステップと、
求められたDCオフセットを補償するために通信信号を処理するステップと、を含んでいる。
好適な実施形態では、該方法は更に、
処理された通信信号に基づいて通信チャネルのチャネル推定値を求めるステップと、
求められたチャネル推定値に基づいてイコライザ内で処理された通信信号をフィルタするステップと、を含んでいる。
本発明は更に、通信チャネルを介して受信した通信信号におけるDCオフセットを補償する装置であって、該通信信号が一連のトレーニング・シンボルを含む装置にも関連しており、該装置は、
前記一連のトレーニング・シンボルに基づいて通信チャネルのチャネル推定値を提供するように構成された処理手段と、
該チャネル推定値に基づいて、通信チャネルによってもたらされた雑音寄与の推定値を求めるように構成された処理手段と、
求められた雑音寄与の推定値に基づいて、DCオフセットの推定値を求めるように構成された処理手段と、を備えている。
処理手段という用語は、汎用あるいは特定用途のプログラマブル・マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)、プログラマブル・ロジック・アレイ(PLA)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途の電子回路、等、あるいはそれらの組み合わせのあらゆる好適なものを含んでいる。
本発明は更に、伝送チャネルを介して通信信号を受信する受信器であって、通信信号を受信する手段と、上記及び以下で説明するような通信信号におけるDCオフセットを求める構成とを備える受信器に関連する。
通信信号を受信する手段は、デジタル通信システムで使用される通信方式の信号バーストを受信するのに好適なあらゆるデバイスや回路を含んでいても良い。そのような受信器の例は、例えば、GSM、EDGEなどに従うデジタル通信システムにおける無線受信器などの無線受信器を含んでいる。
電子機器という用語が、全ての固定的及び携帯型の無線通信機器及び他のハンドヘルド型又は携帯型デバイスを含むとき、受信器は電子機器の一部であっても良い。携帯型無線通信機器という用語は、移動電話、ページャ、コミュニケータ、すなわち、電子手帳、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルド・コンピュータなどのような機器全てを含んでいる。
本発明の上記及び他の態様を、添付図面を参照して以下の好適な実施形態に関してより詳細に説明する。
図1は、通信システムの一般的モデルを概略的に示している。この通信システムは、通信チャネル103を介して通信する送信器101と受信器102とを含んでいる。現実的な実現例では、例えば、送信器は移動体端末で受信器はセルラ無線周波数(RF)通信システムの基地局でもよく、その逆でもよい。移動端末と基地局とは、エア・インタフェースによって送信される通信信号を介して互いに通信する。以下での説明のために、送信器101は、信号が通信チャネルによって送信され得るように、信号に必要な変調を加える変調器105を含むものと考える。受信器は、変調器105によって実施された変調処理に対応する復調処理を実施する復調器106を含んでおり、そのため受信した信号から元の送信された情報を再生することが可能となる。
ここでの説明のために、上記で述べた変調及び復調処理がDCオフセット及び位相シフトをもたらすと考える。DCオフセットの大きさは未知であり、除去されない場合、後続する受信信号についてのDSP処理ステップで問題を引き起こす。位相シフトは使用される変調方法に応じて決定され既知である。各信号シンボルは、送信の前に変調され使用される変調技術に応じて位相シフトされる。この位相シフトも回転として知られており、角度αでの回転、すなわち、jが複素数を表すとき、係数exp(jα)による回転として表され得る。
例えば、EDGEでは選択される変調は3π/8−8PSKである。基本的8PSK群では、単位円上に8つの等距離点がある。これは、送信されるシンボルxが、シンボルの値に応じて、i=0,…,7であるとき、x=exp(j・i・π/4)で表される8つのとり得る値、すなわち、通信されるべきビット・シーケンスと想定できることを意味する。ここで3π/8−8PSKについて、3・π/8のシフトは、kがシンボルのインデックスであるとき、x’=x・exp(j・k・3・π/8)をもたらす、送信されるシンボルが3π/8の回転値で乗じられることを意味する。
受信器では、それに応じて受信された信号は−αの角度で逆回転される。例えば、EDGEでは、シンボルはexp(−j・k・3・π/8)で逆回転され、等化されるべき元の8PSK群が得られる。しかしながら、この逆回転は、信号内に存在し得るあらゆるDCオフセットもexp(−j・k・3・π/8)で回転させ、これにより受信信号における付加的回転傾向を引き起こす。
図2は、GSM標準に従う移動体通信システムで使用されるTDMAフレーム200の構成を概略的に示している。GSM標準に従うTDMAシステムでは、移動局は、基地局コントローラによってそれぞれの呼に割り当てられたチャネルに従うそれぞれの搬送周波数上の変調信号として、バーストを送信する。1つの周波数チャネルは8つの呼までをサポートでき、各呼がその中でバーストを送信するTDMAフレーム内のタイムスロットに割り当てられるとき、各呼は対応するバーストに関連している。図2では、フレーム200は4.615msの期間を有しており、図2では0−7で示される8つの情報チャネル(タイムスロット)201を収容する。8つのタイムスロットそれぞれは、0.577msの期間を有し、148ビットの信号部と、隣接するタイムスロット内の信号間のセパレーションを維持するよう機能するガード部(不図示)とを含んでいる。148ビットの信号部は通常ノーマル・バーストと呼ばれ、第1の3ビットのビット・テール・セクション202、第1の57ビットの符号化データ・セクション203、第1の1ビットの管理ビット・セクション204、26ビットのトレーニング・シーケンス・セクション205、第2の1ビットの管理ビット・セクション206、第2の57ビットの符号化データ・セクション207及び第2の3ビットのビット・テール・セクション208を含んでいる。GSMデジタル通信システムにおいて26ビットを含んでいるトレーニング・シーケンス・セクション205は通常、中央に位置する16ビットの部分210(ミッドアンブル部と呼ばれることもある)と、それぞれ5ビットの側部209及び211に分割されていると見なされる。代替的に、GSM/EDGEデジタル通信システムでは、26ビットのトレーニング・シーケンス205は、16ビットのホワイト・シーケンスと10ビットの循環的プリフィクスを含むと見なされても良い。GSM標準に従うTDMAシステムの更なる詳細事項は、当業者には既知であるのでここでは説明しない。
代替的に、好適なトレーニング・シンボルのシーケンスを提供する他のバースト構造を使用しても良いことに注意されたい。
デジタル通信システムでは、信号が送信される伝送チャネルにおける時間分散の結果としてシンボル間干渉が生じ得る。GSM/EDGEシステムで、ISIを補償する通常の方法は、チャネル推定ベースのイコライザを受信器に設けることである。このイコライザの動作には正確なバースト同期が必要である。
図3は、本発明の実施形態による受信器の概略ブロック図を示している。受信器102は、平均化ブロック301、逆回転ブロック302、同期及び範囲適応ブロック303、傾向推定ブロック304、DC補正ブロック305、チャネル推定器306及びイコライザ307を含んでいる。
平均化ブロック301は、受信信号を受信してバーストに渡る受信信号の平均化を行い、平均化で識別されるあらゆるDCオフセットを除去する。しかしながら、この単純な手法ではDC全てを除去することはできず、残留DCオフセットが残る。
逆回転ブロック302は、図1に関して説明したように、使用される変調方式に従って所定の角度で受信したシンボルを逆回転する。
同期ブロック303は、トレーニング・シーケンスに対応する受信した信号の部分を識別する:上記で述べたように、信号はバーストで送信される。受信器では、受信したバーストの形状は、送信されたバーストと、雑音、マルチパス伝播などのような、伝送チャネルによってもたらされた歪との結果である。バースト同期のタスクは、受信したバーストにおけるトレーニング・シーケンスの好適な位置pを求めるタスクと関連している。
1つの実施形態では、これはイコライザ・ウインドウ・サイズmを所定の値に設定すること、及び最小2乗誤差(LSE)法を用いてバースト同期を実行することによって達成され得る。この手法は、考えられる同期位置pそれぞれについて初期チャネル推定値
Figure 2006506867
を必要とする。そして所望の同期位置は、以下の式に従って2乗誤差を最小化することによって求められる。
Figure 2006506867
は、初期チャネル推定値
Figure 2006506867
に基づいた、受信したシンボルの推定値である。
本発明の好適な実施形態では、以下でより詳細に説明するように、バースト同期は、イコライザのウインドウ・サイズmの最適化と組合される。
傾向推定ブロック304は、平均化ブロック301によって除去されなかった残留DCオフセットによって生じた、あらゆる残留回転の傾向(trend:方向あるいは向き)を識別する。傾向推定ブロック304は、同期ブロック304から初期チャネル推定値を受信し、以下でより詳細に説明するように、残留回転の傾向を求める。
DCオフセット補正器305は、傾向推定ブロック304から推定された回転傾向を受信し、チャネル推定器306及びイコライザ307に信号を供給する前に、検出したオフセットについてベースバンド信号を補正する。
例えば、ビタビ・イコライザであるイコライザ307は、チャネル効果を補償し、受信したデータに対応する受信したベースバンド信号の関連する部分を復調する。伝送チャネル周波数の送信特性は、移動体端末の動き、マルチパス(時間分散)伝播チャネルの変動及び雑音を導く種々の干渉を含む様々な要因によって変化する。当業者には周知のように、マルチパス・チャネル及び雑音成分は、受信信号の品質に悪影響を及ぼすことがあり、この例はシンボル間干渉である;またこれは、一般的にはチャネル推定ベースのイコライザによって、受信した信号が補正されることを必要とする。
具体的には、イコライザ307は、伝送チャネルの推定値を用いて受信した信号を補正しようとする。イコライザ307は、受信器による更なる処理のために、実際に送信された信号の推定値をあらわすデータを生成する。
受信器はまた、チャネル推定器306を含んでおり、これはイコライザの選択されたウインドウ・サイズmに対応する、いくつかのフィルタ・タップh,i=1,…,mを計算する。チャネル推定器306によって生成されたチャネル推定値は、イコライザ307に供給される。
図4は、本発明の実施形態によるDCオフセットを求めるフローを示している。
傾向推定ブロックをより詳細に説明するために、長さnで、送信器101から受信器102に送信された、トレーニング・シーケンス
t=[t … tn−1
を含む信号バーストについて検討する。受信器102では、図3に関して説明したように、信号は平均化ブロック301、逆回転ブロック302及び同期ブロック303に供給される。得られた逆回転された信号は、バースト同期の後で、ベースバンドにおいて行きあの式、
r=[r … rn−m=Φh+ηq+v
に従ってモデル化される。
このため、rは伝送チャネルからの寄与を含み、該チャネルはチャネル・ベクトル、
h=[h … hm−1
及び以下の回帰行列の関数である。
Figure 2006506867
ここで、mはシンボルに関する伝播チャネルの遅延拡散に対応するチャネル範囲である。上記のrについての式はまた、逆回転ブロック302によって回転傾向に変換され、受信した信号内のDCオフセットによって引き起こされた、回転傾向の寄与を含んでいる。回転傾向は、残留DCオフセットの大きさηで乗じられた回転傾向ベクトル、
q=[1 e−jα−j2α … e−j(n−m−1)α
としてモデル化される。ここで、αは上記で説明した変調方法によって決まる回転増分を表している。例えば、GSMでは、α=π/2であり、EDGEではα=3π/8である。
最終的に、上記のrについての式は、雑音ベクトル、
v=[v … vn−m
を含んでいる。
本発明によれば、DCオフセットを補償するために、最初に、ステップ401で初期LSEチャネル推定値
Figure 2006506867
が、残留DCオフセットを考慮せずに、すなわち、DCオフセットを特徴的でない干渉の寄与分として扱うことによって、提供される。ここで、
Figure 2006506867
は、複素共役転置(complex conjugate transposition)を表している。GSM及びEDGWにおけるような実際のトレーニング・シーケンスの場合、これは単純な転置を低減させる。
ステップ402で、対応する雑音サンプルの初期推定値が、式
Figure 2006506867
に従って、計算される。
本発明の好適な実施形態では、ステップ401は、以下で背t名するように、同期位置とイコライザ範囲適応とのジョイント最適化を含んでいる。得られる同期は残留DCオフセットに対して頑健、すなわち、あらゆるDCオフセットの存在によって大きく影響されることはない。
そのような残留DCに対して頑健なチャネル推定値について、雑音サンプルは、v’が推定の不正確さによる誤差を表すとき、以下の式、
Figure 2006506867
に従って、回転傾向の関数と見なされ得る。
このため、計算された雑音サンプルから、ステップ403で、回転傾向の最小2乗(LS)推定値が以下の式、
Figure 2006506867
に従って求められる。
ここで、第2の恒等式は、回転ベクトルが単位長さについてであり、そのため回転ベクトルの内積の逆数として単純な数が得られるという事実によるものである。このため、ステップ403で、DCオフセットの大きさηが、回転傾向ベクトルqと雑音サンプルの初期推定値
Figure 2006506867
との内積をスケーリングしたものとして計算される。
最終的に、DCオフセットによる回転傾向を表す得られる複素数ηは、残留DCオフセットを補正するため、最後のステップ404で使用される。すなわち、受信した信号から項ηqが減じられ、得られたDC補正された信号、
r’=r−ηq
が最終的なチャネル推定器、すなわち、図3のチャネル推定器306に供給される。
上記のDCオフセットの推定値は、n−mの複素MAC演算だけを必要とし、上記の従来技術の手法のジョイント型チャネルDC推定の複雑さと比較して、複雑さが大いに低減されていることに注意されたい。
図5は、ジョイント型同期及びイコライザ範囲適応の概略ブロック図を示している。
上記で述べたように、本発明の好適な実施形態では、受信器はジョイント型同期及びイコライザ範囲適応モジュール303を含んでおり、これは同期位置pとイコライザ・ウインドウのサイズmとを一緒に求める。
ジョイント型同期及びイコライザ範囲適応モジュール303は、所定間隔の複数のウインドウ・サイズ内でのイコライザ範囲及び同期位置のジョイント最適化のために、最適化モジュール501を含んでいる。その結果、同期及び範囲適応モジュール303は更に、アパーチャ・モジュール502を含んでおり、これは同期及び後続するバーストについて最適化モジュールによって使用されるべきウインドウ・サイズの上側及び下側境界値m及び、mのそれぞれを求める。アパーチャ・モジュール502は、最適化モジュール501から現在のバーストについて求められたウインドウ・サイズmを受信し、次のバーストについて得られた2つの境界値を最適化モジュール501にフィードバックする。
図6は、本発明の好適な実施形態による、バースト同期及び範囲適応のフローを示している。
図6の実施形態は、トレーニング・シーケンスの循環的プリフィックス構造から生じる、GSM/EDGWのトレーニング・シーケンスのまだ利用されてない2つの特性を認識し利用することによって、効率的なチャネル推定方法を提供する。より詳細には、この実施形態は、26シンボルのGSM/EDGEのトレーニング・シーケンスは、ある範囲内で、シフト不変と順番不変の両方であることを認めている。シフト不変であるという特性は、遅延された(シフトされた)トレーニング・シーケンスの部分でチャネル推定を行うことを可能とする。これは換言すると、I.分散が長いチャネルでは、ISIで汚染された先端シーケンスのシンボルをできるだけ多く使用しないこと、及びII.イコライザ・ウインドウのサイズに関係なく、同じトレーニング・シーケンスの部分を用いてチャネルの先端のタップが推定されること、を可能とする。順番不変であるという特性は、トレーニング・シーケンスのどの連続した16シンボル部分が使用されても、行列の反転なしに、様々な時間分散のチャネルが(1−8次の複素多項式としての)1−8個のシンボルから推定されることを可能とする。
詳細には、ステップ601での信号バーストr(k)の受信に応じて、ステップ602−605を含むループで示されるように、最小2乗アルゴリズムが実行されてイコライザ・ウインドウ範囲mと同期位置pとが求められる。
この実施形態によれば、イコライザ・ウインドウ範囲mと同期位置pとは、式、
Figure 2006506867
によって求められ、ここで、ε(p,m)=αm/2・e(p,m)は、汎用誤差測定値であり、以下の誤差関数、
Figure 2006506867
によって求められる。
ここで、
Figure 2006506867
は、m及びpの関数として表された受信信号の推定値である。すなわち、e(p,m)はトレーニング・シーケンスtについて推定された伝送チャネル
Figure 2006506867
によってもたらされた雑音パワーの測定値である。現実的な実施においては、誤差関数e(p,m)の上記の定義内の平方根は削除できることに注意されたい。すなわち、代わりに誤差の2乗を使用してもよい。
最適化のために誤差関数として雑音パワーが直接使用される場合、チャネル・ウインドウ・サイズmは必要以上に大きくなる傾向がある。これは大きなフィルタの付加的パラメータは、それら自体を雑音の具体的な実現の特定の機能に調整することが出来るからであり、すなわち、この現象はしばしばオーバーフィッティング(overfitting)と呼ばれる。これをなくすために、最小記述長原理(MDL:Minimum Description Length)(例えば、R.ヨハンソン(R. Johansson)「システムのモデル化及び識別(System Modeling and Identification)」、1993年、Prentice Hall)に従って、ペナルティ係数αを導入する。ペナルティ係数は大きなイコライザ範囲mにペナルティを科し、従ってオーバーフィッティングの影響を抑制する。好適な実施形態では、係数αはトレーニング・シーケンスα=n1/nの長さnによって決定される。このため、16シンボルのトレーニング・シーケンスの例ではα=1.189である。しかしながら、大きなウインドウ範囲にペナルティを科す他の係数を代替的に使用しても良い。
式(1)の最適化はp及びmの両方について実行され、ここでmは以下でより詳細に説明するように、上側及び下側境界値m及びmそれぞれの間の間隔内で変化する。
再度図6を参照すると、最適化ループはこのように以下のステップを含んでいる:
ステップ602:式(1)で示される間隔内で値(p,m)の対を選択する。
ステップ603:格納されたトレーニング・シーケンスt(608)に基づいて、p及びmの選択された値について、伝送チャネル
Figure 2006506867
を推定する。ジョイント型の同期及びイコライザ・ウインドウのサイズ決定にLSE手法が使用されるとき、仮想の同期位置p及びイコライザ・ウインドウ・サイズmについて、チャネル推定値は、
Figure 2006506867
として計算される。
一定の係数を除外すると、明白な畳み込み形式、
Figure 2006506867
でも表され、これはFIR型の計算と見なされる。k+1の次のタップについて、
Figure 2006506867
の反復関係が確立され得る。
IIR型の計算におけるこの2次元(同期位置及びタップ位置)再帰関係を用いることによって、4つの実数MAC演算だけを用いて新たなタップが計算され得る(なぜならトレーニング・シーケンスは実数である)。
ステップ604:一般化された誤差ε(p,m)を計算する。16シンボルのGSMトレーニング・シーケンスでm<8であれば、一般化された誤差ε(p,m)は、
Figure 2006506867
と表されることに注意されたい。
このため、この場合には、誤差測定値ε(p,m)は、受信した信号パワー|r|と推定されたチャネル・タップ
Figure 2006506867
のスケール合わせされたパワーとの差分として効率的に計算される。すなわち、実際の雑音を計算する必要がない。
Figure 2006506867
という表現は、正しくない同期位置では負となる可能性があるので、ε>0という制限が明白に加えられることに注意されたい。このため、
Figure 2006506867
であるとき、更なる計算が全く不要であり、制限に合致しないので、仮想の同期位置はすぐに却下される。
ステップ605:好適な最小値が見つかるまで上記のステップを繰り返す。1つの実施形態では、上記の間隔内で生じ得る全ての対(p,m)について誤差が計算され、計算された全ての値の最小値が、最適な値のセット(p,m)optとして求められる。
最適な値のセット(p,m)optが求められたとき、ステップ606で、後続するバーストの範囲最適化のアパーチャ、すなわち、上側及び下側境界値m及びmが求められ、後続する最適化のために格納される(607)。この実施形態によれば、1つの状態mで、単純な自動回帰型(AR)フィルタを使用することによって、適応アパーチャが達成される。mは各バーストで適用され:
(t)=a・m(t−1)+b・m(t)
で表され、ここでm(t)は上記の最適化によって決定された現在のイコライザ範囲である。このため、状態m(t)は先に求められたイコライザ範囲の加重手段であり、直近のバーストについて求められた範囲が最も強く重み付けされる。好適な初期値は、例えば、m(t=1)=m(t=1)=(mmin+mmax)/2と仮定される。パラメータa及びbによって相対加重が求められる。好適にはa及びbは間隔[0,1]内で選択され、好ましくは、a>b、例えば、a∈[0.8,0.9]及びb∈[0.1,0.2]、例えば、a=0.875及びb=0.125である。大きな値は直近の変化の相対的影響を減少させ、逆もまた同様、すなわち、好ましくはパラメータa及びbは遅延拡散における変化の時間軸に従って選択される。
そしてイコライザ範囲最適化のアパーチャは:
=round(m(t−1))−A,m≧mmin
=round(m(t−1))+B,mmax≧m
として求められる。すなわち、m及びmそれぞれは、m周りの間隔の上側及び下側境界値である。定数A及びBはアパーチャの幅を決定する。例えば、A=B=1とすると2−3タップ幅のアパーチャが得られる。
定数の上側及び下側制限値mmax及びmminは、m及びmが所望の制限値以内にあることを保証する。例えば、mmin=4は典型的な都会(TU:typical urban)に対応し、mmax=8は険しい地域(HT:hilly terrain)に対応する。
この実施形態は、正確なチャネル遅延拡散について仮定をする必要がないという利点を有しており、そのため同期及び後続する等化の性能が改善される。
この実施形態鬼は、この同期方法によって得られたチャネル推定値がDCオフセットに対して頑健であるという更なる利点もあり、このためDCオフセット推定に良好な入力が提供される。
EDGE受信器に関連して、干渉を抑制し、そのため受信器フィルタを狭くする必要をなくすために、受信器フィルタを白色雑音フィルタと組み合わせることが好ましいことに注意されたい。
以上本発明を主にGSM/EDGEのトレーニング・シンボルに関連して説明した。しかしながら、本発明はGSM/EDGEに対するものに限定されず、バースト同期に好適なトレーニング・シーケンスを利用する、他の通信方式の信号バーストにも適用できる。
通信システムの一般的モデルを示す概略図である。 GSM/EDGE標準に従うデジタル通信システムで使用される、TDMAフレームの構成を示す図である。 本発明の実施形態による受信器の概略ブロック図である。 本発明の実施形態によるDCオフセットを求めるフローを示す図である。 ジョイント型同期及びイコライザ範囲適応の概略ブロック図である。 本発明の好適な実施形態によるバースト同期及び範囲適応のフローを示す図である。

Claims (14)

  1. 通信チャネルを介して受信した通信信号におけるDCオフセットを求める方法であって、該通信信号が一連のトレーニング・シンボルを含んでおり、該方法が、
    前記一連のトレーニング・シンボルに基づいて通信チャネルの推定値を提供するステップと、
    前記チャネル推定値に基づいて、前記通信チャネルによってもたらされる雑音寄与の推定値を求めるステップと、
    求めた雑音寄与の推定値から、DCオフセットの推定値を求めるステップと、を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記雑音寄与の推定値を求めるステップは、求めたチャネル推定値に基づいて、いくつかの受信したトレーニング・シンボルと対応する予期されるトレーニング・シンボルとの間の差分から、前記雑音寄与の推定値を求めるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記チャネル推定値を提供するステップは、見込まれるDCオフセットを特性の無い干渉寄与として扱うステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記求めた雑音寄与の推定値から、DCオフセットの推定値を求めるステップは、回転傾向ベクトルと求められた雑音寄与の推定値を表す推定された雑音ベクトルとの内積を計算することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記チャネル推定値を求めるステップは、前記通信信号の受信した信号バーストに関して前記一連のトレーニング・シンボルの所望の同期位置と、チャネル推定に基づいたイコライザのイコライザ・ウインドウの所望のサイズと、を同時に求めるステップを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記同期位置及びイコライザ・ウインドウのサイズの関数として、前記伝送チャネルのいくつかのチャネル推定値を求めるステップと、前記受信した信号バーストと同期位置及びイコライザ・ウインドウのサイズのいくつかの選択した値について求められた推定値とに基づいて、誤差測定値を計算することによって、前記所望する同期位置及び前記所望するイコライザ・ウインドウのサイズを求めるステップとを更に備えることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記受信した信号バーストと同期位置及びイコライザ・ウインドウのサイズのいくつかの選択した値について求められた推定値とに基づいて、誤差測定値を計算することによって、所望の同期位置及び所望のイコライザ・ウインドウのサイズを求めるステップは、所定の上側及び下側境界値の間で、前記イコライザ・ウインドウのサイズの値をいくつか選択するステップを含み、該方法は更に、既に受信した信号バーストについて求められた、前記イコライザ・ウインドウの所望のサイズに少なくとも基づいて、該上側及び下側境界値を求めるステップを備えることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記受信した通信信号を受信した信号バーストに渡って平均化するステップを更に備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記通信信号は、GSMの仕様に従う信号を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記通信信号は、EDGEの仕様に従う信号を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  11. 通信チャネルを介して受信した通信信号におけるDCオフセットを補償する方法であって、該通信信号が一連のトレーニング・シンボルを含んでおり、該方法が、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の方法に従って、前記通信信号におけるDCオフセットを求めるステップと、
    求められたDCオフセットを補償するために前記通信信号を処理するステップと、を備えることを特徴とする方法。
  12. 処理された通信信号に基づいて前記通信チャネルのチャネル推定値を求めるステップと、
    求められたチャネル推定値に基づいてイコライザ内で処理された通信信号をフィルタするステップと、を更に備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 通信チャネルを介して受信した通信信号におけるDCオフセットを補償する装置であって、該通信信号が一連のトレーニング・シンボルを含んでおり、該装置が、
    前記一連のトレーニング・シンボルに基づいて前記通信チャネルのチャネル推定値を提供するように構成された処理手段と、
    該チャネル推定値に基づいて、前記通信チャネルによってもたらされた雑音寄与の推定値を求めるように構成された処理手段と、
    求められた雑音寄与の推定値に基づいて、前記DCオフセットの推定値を求めるように構成された処理手段と、を備えることを特徴とする装置。
  14. 伝送チャネルを介して通信信号を受信する受信器であって、通信信号を受信する手段と、請求項13に従って前記通信信号におけるDCオフセットを求める部分とを備えることを特徴とする受信器。
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