JP2006506513A - ニトリル末端基を有するフルオロポリマーを製造する方法 - Google Patents

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Abstract

本発明はニトリル末端基を有するフルオロポリマーを製造する方法を開示している。本方法は、ニトリル基含有塩またはニトリル基含有擬似ハロゲン化合物の存在下で一種以上の弗素化モノマーをラジカル重合することを含む。

Description

本発明はニトリル末端基を有するフルオロポリマーを製造する方法に関する。
フルオロポリマー、すなわち弗素化主鎖を有するポリマーは、耐熱性、耐薬品性、耐候性およびUV安定性などの幾つかの望ましい特性のゆえに様々な用途において長く用いられてきた。種々の例は、(非特許文献1)に記載されている。
既知のフルオロポリマーには、フルオロエラストマーおよびフルオロ熱可塑性樹脂が挙げられる。こうしたフルオロポリマーは、一般に、テトラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)および/または弗化ビニリデン(VDF)などのガス状弗素化オレフィンとヘキサフルオロプロピレン(HFP)またはパーフルオロビニルエーテル(PVE)などの1種以上のコモノマーあるいはエチレン(E)およびプロピレン(P)などの非弗素化オレフィンのコポリマーである。フルオロエラストマーの例には、TFEとPVEのコポリマーおよびVDFとHFPのコポリマーが挙げられる。フルオロエラストマーは必要ならば硬化されうるようにキュアサイト成分も含んでよい。適するキュアサイトコモノマーには、ニトリル含有オレフィンおよびニトリル含有弗素化ビニルエーテルなどのニトリル含有キュアサイトモノマーが挙げられる。例えば、(特許文献1)を参照すること。(特許文献2)には、ニトリル含有PVEなどのニトリル含有コモノマーの使用がむしろ高価であることが開示されている。ニトリル基含有フルオロエラストマーは不安定であると言われており、硬化した製品の特性は不十分であると言われている。従って、(特許文献2)では、脱水剤の存在下でアミド基含有フルオロエラストマーを転化することによりニトリル基含有フルオロエラストマーを調製することが提案されている。このプロセスは、追加のエネルギーを供給することを含む追加の工程を必要とするという欠点を有する。従って、こうしたプロセスは製造のコストを高め、製造プロセスにおいて不都合を引き起こす。
(特許文献3)には、ニトリル末端基を導入するために特定の連鎖移動剤(I−(CF−CN)の使用が開示されている。しかし、用いられる化合物は高価で毒性であり、取り扱うのが容易ではない。
国際公開第01/27194号パンフレット EP1211265号明細書 EP868447号明細書 EP407937号明細書 米国特許第2,567,011号明細書 米国特許第2,732,398号明細書 米国特許第2,809,990号明細書 EP219065号明細書 国際公開第96/24622号パンフレット 国際公開第97/17381号パンフレット 米国特許第5,677,389号明細書 米国特許第5,565,512号明細書 米国特許第5,668,221号明細書 国際公開第00/09603号パンフレット EPA0661304A1号明細書 EPA0784064A1号明細書 EPA0769521A1号明細書 ジョン・シェアーズ(John Scheirs)編、ワイリー・サイエンス(Wiley Science)1977発行の「近代フルオロポリマー(Modern Fluoropolymers)」 ホルマン−ウィバーグ(Holleman−Wiberg)著「レーブック・デル・アノルガニッシェエン・キミー(Lehrbuch der anorganischen Chemie)」、ワルター・デ・グリュタ・ベルラグ(Walter de Gruyter Verlag)、1995、101、Auflage、ISBN3−11−012641−9
フルオロポリマーにニトリル基を導入する別の方法を見出すことが望ましい。こうした方法は費用効果に優れているのがよく、便利な製造プロセスを見込むべきである。望ましくは、硬化したフルオロポリマー製品および特にフルオロエラストマーは、こうしたフルオロポリマーから調製することが可能である。好ましくは、こうした硬化したフルオロポリマーおよびエラストマーは、例えば耐熱性および良好な加工性を含む良好な物理的特性および機械的特性を有する。
本発明によると、ニトリル基含有塩またはニトリル基含有擬似ハロゲン化合物の存在下で弗素化モノマーをラジカル重合することにより本フルオロポリマーを製造する時、ニトリル末端基を有するフルオロポリマーが生じる。こうしたニトリル基を技術上知られているようにいわゆるニトリル硬化反応において用いて、硬化したフルオロポリマーを製造し、特にフルオロエラストマーを製造してもよい。更に、得られたフルオロポリマーは改善された加工性を有することが可能である。本発明に関連した「フルオロポリマー」という用語は、弗素化主鎖、すなわち、部分弗素化主鎖または完全弗素化主鎖を有するポリマーを意味する。
一般に、ニトリル基含有塩またはニトリル基含有擬似ハロゲン化合物の量は、重合を開始するために用いられる開始剤の量を基準として選択される。便利には、開始剤に対するニトリル基含有塩またはニトリル基含有擬似ハロゲン化合物の量の比は、実施例で記載されたようにフーリエ変換IR測定(FT−IR)により、得られたフルオロポリマー中のニトリル末端基の量が少なくとも0.0002、好ましくは少なくとも0.0004、最も好ましくは少なくとも0.001であるように選択される。
なお更に、本発明は、上述したフルオロポリマーおよび硬化組成物を含むフルオロエラストマーを製造するためのフルオロポリマー組成物も提供する。
本発明によると、ニトリル基含有塩または擬似ハロゲンは、ニトリル末端基を有するフルオロポリマーを得るための弗素化モノマーのラジカル重合の開始において用いられる。本発明において用いるために適するニトリル基含有塩には、塩のアニオン中にニトリル基を有する塩、特に式:
M−(X−CN) (I)
(式中、Mは金属カチオンまたはアンモニウムを含む一価カチオンまたは多価カチオンを表し、XはO、S、SeまたはNであり、aは0または1の値を有し、nはカチオンの原子価に相当する)
に対応する塩が挙げられる。適するカチオンMには、有機カチオン(例えばテトラアルキルアンモニウムカチオン)および無機カチオンが挙げられる。特に有用なカチオンは、アンモニウム、ならびにナトリウムおよびカリウムなどの一価カチオンならびにカルシウムおよびマグネシウムなどの二価カチオンを含む金属カチオンである。カリウム塩の例には、シアン化カリウム、シアン酸カリウムおよびチオシアン酸カリウムが挙げられる。XがOまたはSであり、Mがシアン化物である塩が一般に好ましい。
更に、擬似ハロゲンニトリル含有化合物を用いることが可能である。擬似ハロゲンニトリル含有化合物は、1個以上のニトリル基を有するとともに、ニトリル基がハロゲンで置換されている化合物に似て挙動する、従って用語「擬似ハロゲン」である化合物である。こうした化合物は周知されており、(非特許文献2)に記載されている。本発明と合わせて用いるための擬似ハロゲンニトリル含有化合物の例には、NC−CN、NC−S−S−CN、NC−Se−Se−CN、NCS−CN、NCSe−CN、Cl−CN、Br−CN、I−CNおよびNCN=NCNが挙げられる。
ニトリル基含有塩および/または擬似ハロゲン化合物の量は、一般に重合開始剤の量を基準として選択される。好ましくは、比は、実施例で記載されたようにFT−IR測定法により、ニトリル末端基の量が少なくとも0.0002、好ましくは少なくとも0.0004、最も好ましくは少なくとも0.001であるように設定される。典型的には、ニトリル塩または擬似ハロゲン化合物中に含まれるニトリル基対開始剤のモル比は、1:0.1〜1:100の間、好ましくは1:0.5〜1:50の間である。
本発明の方法は、臭化物または沃化物などの他の無機イオンが重合中に存在する時にも用いることが可能である((特許文献4)に記載されたように)。ラジカル重合は有機溶媒中で行ってもよく、水性懸濁重合または水性乳化重合であることが可能である。水性乳化重合は本発明において好ましい。水性乳化重合を用いる時、ニトリル基含有塩または擬似ハロゲンは、好ましくは水溶性であるのがよい。「水溶性」という用語は、重合の条件下で所望量の化合物が水性重合媒体に溶解することを意味する。
ラジカル重合を開始させるために用いてもよい開始剤系には、例えば、酸化剤と還元剤の組み合わせなどのレドックス反応を通してラジカルを発生させる開始剤系が挙げられる。適する酸化剤には、例えば過硫酸アンモニウム(APS)、過硫酸カリウム(KPS)および過硫酸ナトリウム、好ましくはAPSまたはKPSを含む過硫酸塩が挙げられる。適する還元剤には、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムなどの亜硫酸塩、亜硫酸水素ナトリウムまたは亜硫酸水素カリウムなどのメタ重亜硫酸塩、ピロ亜硫酸塩およびチオ硫酸塩、好ましくはNa、銅、鉄、銀などの金属イオンが挙げられる。使用できるもう1種のレドックスベースの開始剤系には、過マンガン酸カリウム、Mn3+塩から得られるものなどのマンガン系(三酢酸マンガン、シュウ酸マンガンなどのような)が挙げられる。好ましい金属塩はKMnOである。なお更に、重合は、過硫酸塩などの熱で分解する開始剤で開始させてもよい。従って、過硫酸塩は、還元剤なしで単独で用いることも可能である。過酸化物も開始剤系として用いてよい。例えば、ナトリウムヒドロキシメタンスルフィネートと合わせたか、または合わせないt−ブチルヒドロペルオキシドは好ましい系である。
用いられる開始剤の量は、重合混合物の全重量を基準にして典型的には0.03〜2重量%の間、好ましくは0.05〜1重量%の間である。開始剤の全量を重合の始めに添加してもよいし、または開始剤は重合中に連続方式で重合に添加することが可能である。好ましくは、開始剤は、70〜80%のポリマーへのモノマーの転化率を達成するまで添加される。始めに開始剤の一部、そして重合中に一度にまたは別々の追加分で残りを添加することも可能である。
本発明による水性乳化重合において、弗素化モノマーおよび任意に更なる非弗素化モノマーは、一般にラジカル開始剤および弗素化界面活性剤または乳化剤、好ましくは非テロゲン性(non-telogenic)乳化剤の存在下で水相中で重合してもよい。乳化剤は、水相の重量を基準にして1重量%未満、例えば0.1〜1重量%の量で一般に用いられる。弗素化乳化剤の例には、アルキル鎖中に4〜11個の炭素原子を有する直鎖または分岐のパーフルオロアルキル含有カルボン酸およびスルホン酸の塩、特にアンモニウム塩が挙げられる。特定の例には、パーフルオロオクタン酸アンモニウム塩(APFO、(特許文献5))、バイエル(Bayer AG)から市販されているC17SOLi;、CSOLiおよびCSOK((特許文献6)に記載されたもの)が挙げられる。パーフルオロアルキル含有カルボン酸塩の更なる例は、C17SON(C)CHCOOK((特許文献7)に記載されたもの)である。
使用できる更なる乳化剤には、(特許文献8)で開示されたようなパーフルオロポリエーテルカルボキシレート乳化剤が挙げられる。しかし、APFOは、重合の終わりに重合製品からより容易に除去できるので好ましい乳化剤である。水性乳化重合は、弗素化乳化剤の添加なしで行ってもよい。こうした重合は(特許文献9)および(特許文献10)に記載されている。
水性乳化重合は連続で行うことが可能であり、連続重合では、例えば、モノマー、水、任意に更なる乳化剤、緩衝剤および触媒は、得られるエマルジョンまたは懸濁液を連続で除去しつつ、最適な圧力および温度条件下で攪拌反応器に連続でフィードされる。別の技術は、原料を攪拌反応器にフィードし、放置して設定温度で特定の時間にわたって反応させることにより、または原料を反応器に投入し、モノマーを反応器にフィードして、所望量のポリマーが生成するまで一定圧力を維持することにより特徴づけられるバッチ重合または半バッチ(半連続)重合である。重合は、ガス状弗素化モノマーの乳化重合のために用いられる標準容器または従来型容器内で行うことが可能である。
重合系は、緩衝剤および必要ならば錯体形成剤、または例えばエタンおよびn−ペンタンなどのアルカン、ジメチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテルなどのジアルキルエーテルを含む連鎖移動剤、ならびに塩素、臭素および沃素含有連鎖移動剤などの助剤を含んでもよい。重合温度は、10〜180℃、典型的には30℃〜100℃であってもよい。重合圧力は、1〜40バール、典型的には3〜30バールであってもよい。
フルオロポリマーは部分弗素化主鎖または完全弗素化主鎖を有してもよい。特に好ましいフルオロポリマーは、少なくとも30重量%弗素化、好ましくは少なくとも50重量%弗素化、より好ましくは少なくとも65重量%弗素化されている主鎖を有するポリマーである。弗素化という用語は、主鎖の水素原子が弗素原子で置換されていることを一般に意味すると解されるべきである。しかし、この用語は、水素原子の一部が塩素または臭素などの他のハロゲンで置換されている可能性を排除することを意味しない。弗素原子に加えて主鎖上に塩素原子を有するフルオロポリマーは、クロロトリフルオロエチレンなどの塩素含有モノマーを含む重合から生成しうる。
本発明において用いるためのフルオロポリマーの例には、任意に一種以上の非弗素化モノマーと組み合わせた一種以上の弗素化モノマーのポリマーが挙げられる。弗素化モノマーの例には、テトラフルオロエチレン(TFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、2−クロロペンタフルオロプロペン、ジクロロジフルオロエチレン、弗化ビニル、弗化ビニリデン(VDF)、およびヘキサフルオロプロピレン(HFP)などの弗素化アルキルビニルモノマー、過弗素化ビニルエーテル(PVE)を含む弗素化ビニルエーテルおよび過弗素化アリルエーテルを含む弗素化アリルエーテルなどの水素原子、塩素原子の両方を有してもよいか、または両方を有さなくてもよい弗素化C〜Cオレフィンが挙げられる。適する非弗素化コモノマーには、塩化ビニル、塩化ビニリデンならびにエチレン(E)およびプロピレン(P)などのC〜Cオレフィンが挙げられる。
本発明において使用できるパーフルオロビニルエーテルの例には、式:
CF=CF−O−R
(式中、Rは、1個以上の酸素原子を含んでもよい過弗素化脂肪族基を表す)
に対応するものが挙げられる。
特に好ましい過弗素化ビニルエーテルは、式:
CF=CFO(R O)(R O)
(式中、R およびR は1〜6個の炭素原子、特に2〜6個の炭素原子の異なる直鎖または分岐パーフルオロアルキレン基であり、mおよびnは独立して0〜10であり、R は1〜6個の炭素原子のパーフルオロアルキル基である)
に対応する。過弗素化ビニルエーテルの特定の例には、パーフルオロ(メチルビニル)エーテル(PMVE)、パーフルオロ(エチルビニル)エーテル(PEVE)、パーフルオロ(n−プロピルビニル)エーテル(PPVE−1)、パーフルオロ−2−プロポキシプロピルビニルエーテル(PPVE−2)、パーフルオロ−3−メトキシ−n−プロピルビニルエーテル、パーフルオロ−2−メトキシ−エチルビニルエーテルおよびCF−(CF−O−CF(CF)−CF−O−CF(CF)−CF−O−CF=CFが挙げられる。
適するフルオロアルキルビニルモノマーは、一般式:
CF=CF−R またはCH=CH−R
(式中、R は1〜10個、好ましくは1〜5個の炭素原子のパーフルオロアルキル基を表す)
に対応する。パーフルオロアルキルビニルモノマーの典型的な例はヘキサフルオロプロピレンである。
特定の実施形態によると、フルオロポリマーは、フルオロエラストマーを製造するために適するポリマーである。フルオロエラストマーを製造するための部分弗素化ポリマーおよび過弗素化ポリマーを含む一般に適するフルオロポリマーは、あったとしても殆ど融点を示さない実質的に非晶質のポリマーである。こうしたフルオロポリマーはフルオロエラストマーを提供するために特に適し、フルオロエラストマーは、典型的には非晶質フルオロポリマーを硬化させると得られる。非晶質フルオロポリマーには、例えば、弗化ビニリデンと各二重結合炭素原子上に少なくとも1個の弗素原子置換基を含む少なくとも1種の末端エチレン系不飽和フルオロモノマーのコポリマーが挙げられる。前記フルオロモノマーの各炭素原子は弗素のみで、および任意に塩素、水素、より低級のフルオロアルキル基またはより低級のフルオロアルコキシ基で置換されている。
好ましい非晶質フルオロポリマーは、一種以上の他の弗素化エチレン系不飽和モノマー、エチレンおよびプロピレンなどの1種以上の非弗素化C〜Cオレフィンまたはそれらの組み合わせと共重合させたVDF、TFE、CTFEまたはそれらの組み合わせから誘導され反復単位20〜85モル%、好ましくは50〜80モル%を一般に含む。弗素化エチレン系不飽和コモノマーから誘導された単位が存在する時、こうした単位は、一般には5〜45モル%の間、好ましくは10〜35モル%の間の弗素化コモノマーを含む。非弗素化コモノマーが存在する時、その量は、一般には0〜50モル%の間、好ましくは1〜30モル%の間である。
特に好ましい弗素化コポリマーは、主たるモノマー単位としてテトラフルオロエチレンおよび少なくとも1種のパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルからなる。こうしたコポリマーにおいて、共重合された過弗素化エーテル単位はポリマー中に存在する全モノマー単位の約15〜約50モル%を構成する。
フルオロエラストマーが必要とされる実施形態において、フルオロポリマーは、典型的には硬化される。フルオロポリマーは、当業者に知られている方法のいずれかによって硬化させてもよく、フルオロポリマー組成物をフルオロエラストマーに硬化させることができるように硬化組成物を典型的に含む。硬化組成物は、フルオロポリマー鎖を互いに連結させ、よって三次元網目を形成させる1種以上の成分を典型的に含む。こうした成分は、触媒、硬化剤、架橋助剤またはそれらの組み合わせを含んでもよい。
本発明の方法により得られたフルオロポリマーはニトリル末端基を含み、ニトリル含有フルオロポリマーを硬化させるために知られている硬化組成物を用いて硬化させてもよい。例えば、こうした硬化組成物は一種以上のアンモニア発生化合物を含んでもよい。「アンモニア発生化合物」は、周囲条件で固体または液体であるが、硬化の条件下でアンモニアを発生させる化合物を含む。こうした化合物には、例えば、ヘキサメチレンテトラアミン(ウロトロピン)、ジシアンジアミドおよび式:
w+(NHνw−
(式中、Aw+はCu2+、Co2+、Co3+、CuおよびNi2+などの金属カチオンであり、wは金属カチオンの原子価に等しく、Yw−は対イオン、典型的にはハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩などであり、νは1〜約7の整数である)
の金属含有化合物が挙げられる。
式:
Figure 2006506513

(式中、Rは、水素あるいは1〜約20個の炭素原子を有する置換または非置換のアルキル、アリールまたはアラルキル基である)
のものなどの置換および非置換のトリアジン誘導体もアンモニア発生化合物として有用である。特に有用なトリアジン誘導体には、ヘキサヒドロ−1,3,5−s−トリアジンおよびアセトアルデヒドアンモニアトリマーが挙げられる。
ニトリル末端基に加えて、ニトリル基含有キュアサイトモノマーは、フルオロポリマー中のニトリル基の量を増やすために重合プロセスにおいて用いてもよい。好ましい有用なニトリル基含有キュアサイトモノマーには、以下で示したようなニトリル含有弗素化オレフィンおよびニトリル含有弗素化ビニルエーテルが挙げられる。
CF=CF−CF−O−R−CN
CF=CFO(CFCN
CF=CFO[CFCF(CF)O](CFO)CF(CF)CN
CF=CF[OCFCF(CF)]O(CFCN
式中、上式に関して、L=2〜12、g=0〜4、k=1〜2、v=0〜6、u=1〜4であり、Rはパーフルオロアルキレンまたは二価パーフルオロエーテル基である。こうしたモノマーの代表的な例には、パーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクタン)、CF=CFO(CFCNおよびCF=CFO(CFOCF(CF)CNが挙げられる。典型的には、0.1〜5モル%のこれらの化合物がキュアサイトモノマーとして用いられる。好ましくは、これらのキュアサイトモノマーは0.2〜3モル%で用いられる。
ニトリル含有フルオロポリマーを硬化させるために、アミノフェノール((特許文献11))、アンモニア塩((特許文献12))、アミドキシン((特許文献13))および他のアンモニア発生化合物((特許文献14))またはイミデートのような他のすべての周知された化合物を用いることが可能である。
フルオロエラストマー組成物は、アンモニア発生触媒に加えて1種以上の過酸化物硬化剤を用いて硬化させることが可能である。適する過酸化物硬化剤は、一般に、硬化温度でラジカルを発生させる硬化剤である。50℃より高い温度で各々が分解するジアルキルペルオキシドおよびビス(ジアルキルペルオキシド)は特に好ましい。多くの場合、ペルオキシ酸素原子に結合された第三炭素原子を有するジ−t−ブチルペルオキシドを用いることが好ましい。このタイプの最も有用な過酸化物の中には、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)へキサン−3および2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)へキサンがある。他の過酸化物は、過酸化ジクミル、過酸化ジベンゾイル、t−ブチルパーベンゾエート、a,a’ビス(t−ブチルペルオキシ−ジイソプロピルベンゼン)およびジ[,3−ジメチル−3−(/−ブチル)ペルオキシ)−ブチル]カーボネートのような化合物から選択することが可能である。一般に、パーフルオロエラストマー100部当たり約3部の過酸化物が用いられる。
硬化性フルオロエラストマー組成物は、硬化性フルオロエラストマー配合物中で一般に用いられる補助剤のどれも含むことが可能である。例えば、硬化剤系の一部としてフルオロエラストマー組成物とブレンドされることが多い1種の材料は、過酸化物と協働して有用な硬化を提供できるポリ不飽和化合物から構成された架橋助剤(時には共硬化剤とも呼ばれる)である。これらの架橋助剤は、フルオロポリマー100部当たり一般には0.1〜10部の間、好ましくはフルオロポリマー100部当たり1〜5部の間に等しい量で添加することが可能である。有用な架橋助剤の例には、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリ(メチルアリルイソシアヌレート)、トリス(ジアリルアミン)−s−トリアジン、トリアリルホスフィット、N,N−ジアリルアクリルアミド、ヘキサアリルホスホルアミド、N,N,N’,N’−テトラアルキルテトラフタルアミド、N,N,N’,N’−テトラアリルマロンアミド、トリビニルイソシアヌレート、2,4,6−トリビニルメチルトリシロキサンおよびトリ(5−ノルボルネン−2−メチレン)シアヌレートが挙げられる。トリアリルイソシアヌレートは特に有用である。
有用な他の架橋助剤には、(特許文献15)、(特許文献16)および(特許文献17)で開示されたビス−オレフィンが挙げられる。
本発明の方法において製造されたフルオロポリマーは、塩素および特に臭素または沃素などの過酸化物硬化反応に参加できるハロゲンも含んでよい。こうしたハロゲンは、臭素または沃素を含むフルオロポリマー中の末端基を生じさせる連鎖移動剤の使用を通して、あるいは過酸化物硬化反応に参加できる塩素原子、臭素原子または沃素原子を有する重合におけるコモノマーの使用を通してフルオロポリマーに含めてもよい。フルオロポリマーが過酸化物硬化反応に参加できるこうしたハロゲンを含む時、こうしたフルオロポリマーのための硬化組成物は、典型的には、上述した過酸化物硬化剤および好ましくは上述した架橋助剤も含む。
フルオロポリマー組成物は、フルオロポリマーのコンパウンディングにおいて典型的に用いられるカーボンブラック、安定剤、可塑剤、潤滑剤、充填剤および加工助剤などの更なる添加剤を含んでもよい。但し、それらの添加剤が意図した使用条件のために適切な安定性を有することを条件とする。
フルオロポリマー組成物は、フルオロポリマー、硬化組成物および従来のゴム加工装置における他の添加剤を混合することにより調製してもよい。こうした装置には、ゴム用ロール機、バンバリーミキサなどの密閉式ミキサおよび混合押出機が挙げられる。
本発明を実施例に限定することを意図せずに以下の実施例を用いて本発明を今から更に例示する。すべての部および百分率は、特に指示がない限り重量による。
試験方法
ニトリル末端基の決定
フルオロポリマーにニトリル末端基を導入するためのニトリル基含有化合物の有効性を決定するために、フーリエ変換赤外線分光分析(FT−IR)測定を用いた。
測定は分光透過技術におけるFT−IRによって行った。測定されたサンプルは300〜350μmの膜厚さを有していた。対象のニトリルピークの波数は2262〜2263cm−1(CN基)である。
フルオロポリマーのニトリル末端基Rの量を定量化するために、1つはニトリル基含有サンプルおよび1つは標準サンプル(CN基なし)の2つのIRスペクトルを取った。2200cm−1〜2800cm−1波数の間の範囲内で、標準サンプルのスペクトルをニトリル基含有サンプルのスペクトルから差し引いた。CN基(2262〜2263cm−1)のピーク高さAは、得られた異なるスペクトルを用いて決定した。ピーク高さAをサンプルスペクトルのC−F基(2356〜2360cm−1)のピーク高さBで除した。
Figure 2006506513
ムーニー粘度
ムーニー粘度をASTM D1646に準拠して決定した。特に注記がない限り、ムーニー粘度は、1分の予熱および10分の121℃での試験(ML 1+10@121℃)を用いてフルオロポリマーのみを含む組成物から決定した。
実施例1
4リットルの容器に無酸素条件下で2800mlの脱イオン水を投入した。9gのC15COONH(APFO)および6gのKSCNを添加した。70℃に加熱後、96gのテトラフルオロエチレン(TFE)および247gのパーフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)を添加した。110mlの脱イオン水に溶解させた15gの過硫酸アンモニウム(APS)の添加により反応を開始させた。12バールの圧力および70℃の温度で、23gのTFEおよび14gのPMVEを363分にわたってフィードした。得られたラテックスは4.3%の固形物含有率を有し、MgClの溶液により凝集した。ポリマーを130℃で乾燥させた。
FT−IR分析によると、ニトリル官能基(ピーク2262cm−1)の著しい含有率が示された。上述した方法により、0.039の値を得た。
実施例2
4リットルの反応容器に2900mlの脱イオン水を投入した。9gのC15COONH(APFO)および6gのKSCNを添加した。70℃に加熱後、94gのTFEおよび243gのパーフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)を添加した。50mlの脱イオン水に溶解させた6gの過硫酸アンモニウム(APS)の添加により反応を開始させた。
16バールの圧力および70℃で、490gのTFEおよび418gのPMVEを404分にわたってフィードした。得られたラテックスは21.6%の固形物含有率を有し、MgClの溶液により凝集した。ポリマーを130℃で乾燥させた。
単離したポリマーは0.008のニトリル末端基値を有していた。
ムーニー(1+10@121℃)粘度は99であった。
実施例3
4リットルの反応容器に2700mlの脱イオン水を投入した。9gのAPFOおよび5gのKOCNを添加した。70℃に加熱後、97gのTFEおよび253gのPMVEを添加した。50mlの脱イオン水に溶解させた6gのAPSの添加により反応を開始させた。12バールの圧力および70℃で、51gのTFEおよび43gのPMVEを73分にわたってフィードした。得られたラテックスは5.1%の固形物含有率を有していた。ポリマーを130℃で乾燥させた。
FT−IR分析によると、0.067のニトリル末端基値が示された。
ムーニー(1+10@121℃)粘度は39.2であった。
実施例4
4リットルの反応容器に2680mlの脱イオン水を投入した。9gのAPFOおよび5gのKOCNを添加した。70℃に加熱後、98gのTFEおよび256gのPMVEを添加した。80mlの脱イオン水に溶解させた9gのAPSの添加により反応を開始させた。12バールの圧力および70℃で、332gのTFEおよび283gのPMVEを338分にわたってフィードした。得られたラテックスは18.6%の固形物含有率を有していた。
FT−IR分析によると、0.016のニトリル末端基値が示された。
ムーニー(1+10@121℃)粘度は5.5であった。
実施例5
4リットルの反応容器に2900mlの脱イオン水を投入した。9gのC15COONH(APFO)および4gのKCNを添加した。70℃に加熱後、94gのTFEおよび246gのパーフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)を添加した。50mlの脱イオン水に溶解させた6gの過硫酸アンモニウム(APS)の添加により反応を開始させた。
12バールの圧力および70℃で、500gのTFEおよび430gのPMVEを330分にわたってフィードした。得られたラテックスは25.5%の固形物含有率を有していた。ポリマーを130℃で乾燥させた。
単離したポリマーは0.002のニトリル末端基値を有していた。
ムーニー(1+10@121℃)粘度は133であった。
比較例
無酸素条件下で、4リットルの容器に2800mlの脱イオン水を投入した。15.9gのC15COONH(APFO)を添加した。71℃に加熱後、86gのテトラフルオロエチレン(TFE)および205gのパーフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)を添加した。30mlの脱イオン水に溶解させた3gのペルオキソ二硫酸アンモニウム(APS)の添加により反応を開始させた。11バールの圧力および71℃で、202gのTFEおよび152gのPMVEを132分にわたってフィードした。
得られたラテックスは13.0%の固形物含有率を有していた。

Claims (11)

  1. ニトリル基含有塩またはニトリル基含有擬似ハロゲン化合物の存在下で1種以上の弗素化モノマーをラジカル重合することを含む、ニトリル末端基を有するフルオロポリマーを製造する方法。
  2. 重合は水性乳化重合であり、前記ニトリル基含有塩は水溶性塩である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ニトリル基含有塩は式:
    M−(X−CN)
    (式中、Mは一価カチオンまたは多価カチオンを表し、XはO、S、SeまたはNであり、aは0または1であり、nはカチオンの原子価に相当する)
    に対応する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ニトリル基含有塩は、シアナート、チオシアネートまたはシアン化物のアンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびテトラアルキルアンモニウム塩から選択される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記弗素化モノマーは一種以上の弗素化オレフィンおよび任意に一種以上の弗素化ビニルエーテルを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記弗素化モノマーは一種以上の弗素化オレフィンおよびニトリル基を含む少なくとも1種の弗素化モノマーを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記重合は一種以上の非弗素化コモノマーを更に含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記フルオロポリマーは実質的に非晶質のフルオロポリマーである、請求項1に記載の方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法を通して硬化組成物とフルオロポリマーを組み合わせることを含む、フルオロエラストマー組成物を製造する方法。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法を通して硬化組成物とフルオロポリマーを組み合わせ、こうして得られたフルオロエラストマー組成物を硬化させることを含む、フルオロエラストマー組成物を製造する方法。
  11. 固体状であり、両方の末端にニトリル基を有し、式:
    NCX−(R)−XCN
    (式中、XはOまたはSであり、Rは二価フルオロエラストマー鎖である)
    によって表されるニトリル基含有フルオロエラストマー。
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