JP2006506261A - 複数のレベルで負荷を制限する、シートベルトの巻き取り装置 - Google Patents

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Abstract

シートベルトの巻き取り装置(20)は、1次(40)および2次(60)のロック機構と、シートベルトの巻き取り装置が、乗物の、指定されていないクラスの乗員によって使用されている時に、2次のロック機構(60)を機械的に作動しない状態にする非作動化機構(74)を有している。巻き取り装置は、乗物の乗員の大きさに依存して選択的に使用されるように構成された少なくとも2つの、負荷を制限する機構、例えば、トーションバーと、シートベルトの、伸び率が可変なウェビング、あるいはトーションバーと摩擦ブレーキまたはクラッチを有している。

Description

本発明は、概して、エネルギーを吸収する、すなわち消散させる機構を有する、シートベルトの巻き取り装置に関し、特に、マルチレベル負荷制限機構とも呼ばれている、複数のレベルでエネルギーを吸収する、すなわち消散させる機構に関する。この機構は、シートベルトの巻き取り装置の出力特性を、操作可能なパラメータに基づいて、ある負荷レベルで制限(エネルギーの消散)したものから、他の負荷レベルで制限(エネルギーの消散)したものへと変える装置を有している。
ここ何十年の間、シートベルトの巻き取り装置にトーションバーを用いることが提案されている。トーションバーが乗物の衝突時にねじられると、トーションバーの、力の変位の特性である、巻き取り装置の出力は、トーションバーの動作の塑性領域に対応する飽和領域に即座に到達する。この一般的に一定の特性によって、さまざまな大きさの乗員を保護するには適していないこともある、シートベルトへの反作用、すなわち負荷が生じる。したがって、2つ以上の負荷制限特性を有しているシートベルト機構を提供するのが望ましい。トーションバーがねじられると、衝突のエネルギーが消散させられる。
米国特許第5830811号明細書 米国特許第6228488号明細書 米国特許第5904371号明細書
複数のレベルの負荷制限を達成するために、異なる、離れて配置された2つのトーションバーを有する、シートベルトの巻き取り装置が従来技術によって示されており、一方、シートベルトの、従来の他の巻き取り装置は、複数のレベルの負荷制限を達成するために、2つのトーションバー部分に分割された単一のトーションバーを使用している。
本発明は、特定の動作条件下で第1のレベルの負荷制限を達成する単一のトーションバーを用いており、また、他の動作条件下でトーションバーを無効にする機構を有している。所望の第2のレベルの負荷制限を達成するために、シートベルトの、伸び率が可変なウェビングが使用されている。そのようなウェビングの1つが、特許文献1と特許文献2に示されている。
織られた通常のシートベルトは、約8〜12パーセントの範囲内の、一般的に設定可能な伸び率を示す。どのようなシートベルトでも、伸び率は、負荷が作用して弾性モードで動作している時に大きく変化することはない。前述の、伸び率が可変なシートベルトは、加えられる負荷によって変化する伸び率を有している。例えば、ベルトに作用している力、すなわち負荷が4〜5kNの時には、伸び率は、約6〜8パーセントである。負荷が増大すると、このシートベルトは弱くなり、シートベルトの伸び率は約12〜14パーセントに増加する。ベルトの伸び率が増加し、すなわち伸び性が高まることによって、衝突のエネルギーをベルトによって吸収しながら、乗物の乗員が衝突時に前方に移動できるようにになる。シートベルトが伸びると、衝突のエネルギーが消散される。
シートベルトの、標準的な巻き取り装置は、シートベルトが、乗物の乗員によって応力をかけられて伸びる時に、わずかな程度のエネルギー吸収を生じるだけである。
シートベルトの、より新しい種類の、複数の機構は、シートベルトのスプールと、したがってその周りに巻き付けられたウェビングを、制御されたやり方で引き出せるようにする衝突用ブッシュやトーションバーを含む、さまざまな種類のエネルギー吸収機構を組み込まれている。このような種類の機構では、乗物の乗員によって発生する、加えられる力に対して、トーションバーがねじれる場合のように制御された力によって抵抗が生じる。トーションバーがねじれると、衝突のエネルギーは消散させられる。
本発明は、シートベルトの負荷を複数のレベルで制限する機構を提供するために、トーションバーの特性と、伸び率が可変なウェビングの特性の組み合わせを利用するのが有利である。他の実施態様では、トーションバーの、エネルギーを消散させる特性が、伸び率が可変なウェビングを依然として使用しながら、摩擦を発生する機構によって置き換えられる。
図1と2は、本発明を取り入れた、シートベルトの巻き取り装置20の主要な構成部品を示している。本発明は、全てのシートベルトの巻き取り装置に、任意の着座位置において使用するのに適しており、エアバッグと関係付けられていない着座位置用の巻き取り装置に特に適している。これらの構成部品には、スプール24が両側部26a,26bに回転可能に取り付けられているフレーム22が含まれている。スプールは、それを貫通する、トーションバー30を受け入れる中央の通路28を有している。本実施形態において、トーションバーは、スプールの軸としての働きもしている。
シートベルトの巻き取り装置20は、任意にALRの切り替え機構を有するELR式の巻き取り装置である。公知のように、ELRは、衝突時にロックする巻き取り装置を意味し、ALRは、自動的にロックする巻き取り装置を意味している。シートベルトの巻き取り装置は、トーションバーの一方の側部30aに動作可能に連結されている第1の、または1次のロック機構40と、トーションバーの側部30bに動作可能に連結されている2次のロック機構60を有している。シートベルトの、ある量のウェビング80がスプール24に巻かれている。本実施形態のシートベルトの巻き取り装置を使用しているシートベルト機構は、シートベルトに取り付けられているタングと、タングを所定の位置にロックすることができるバックルを含むことができる。シートベルトのウェビング80は、好適な実施形態において、図3に示すように、作用している力の関数である、可変の伸び特性を有している。ウェビングの具体的な伸び特性は、ウェビングの用途によって異なっていてよい。
シートベルトの巻き取り装置20は、シートベルトの、ELR式の巻き取り装置として動作している場合、衝突時に基本的な2つの動作モードを有するように構成されている。これらの動作モードは、発生するエネルギー吸収、すなわちエネルギー消散の各レベルに対応している。ここで用いているように、エネルギーの吸収とエネルギーの消散は同等であることが分かる。動作モードの1つは、負荷を制限するシートベルト機構の特性を用いて乗物の乗員を拘束することによって、乗物の、第50百分位数の男性より大きいかそれに等しい乗員を保護するように構成されている。この第1の動作モードでは、第1と第2のロック機構40,60は、通常、慣性式の衝突センサによって作動させられ、それによって両側でスプールをロックする。両方のロック機構40,60が作動すると、トーションバーがねじれるのを阻止されることがさらに重要である。その結果、シートベルトの巻き取り装置の、エネルギーを吸収する、すなわち力を消散させる負荷特性は、トーションバーの特性によってではなく、伸び率が可変なウェビングの特性によって定められる。この例では、この動作モード時、衝突中、シートベルトのウェビングの、力を吸収する特性は、トーションバーの、力を吸収する特性よりも大きくなるように設定されている。
シートベルトが乗物の、第50百分位数の男性よりも身体の大きさが小さい乗員によって使用される場合、他方のELR動作モードに入る。この例では、乗物の乗員の大きさは、第5百分位数の女性の大きさであってよく、この動作モードでは、乗物の、6歳児の大きさの乗員も巻き取り装置によって適切に保護することができる。図1と2に示すシートベルトの巻き取り装置が、乗物の乗員の大きさに基づいて、エネルギーを吸収する両動作モードの間で切り替えを行うことができるように、巻き取り装置は、機械的なスイッチ65を有している。機械的なスイッチ65は、乗物の乗員がシートベルトを自分の体の周囲に配置し、トングをバックル内にロックした後、シートベルトの、スプールから引き出されているウェビングの量(あるいは、スプールに残っているシートベルトの量)に影響される。シートベルトのウェビングのこの量は、乗物の乗員の大きさと良く相関している。この機械的なスイッチは、そのブロック位置に移動させられている場合、第2のロック機構が作動させられるのを阻止する。
この機械的なスイッチは、ロックつめを、それが、シートベルトの、所定の量のウェビング、例えば、第50百分位数の男性の大きさに相当する量のウェビングが巻き取り装置20から引き出されるまで、ロックホイールから離れたままになるようにブロックすることができる。ウェビングが、完全に引き入れた状態の巻き取り装置から引き出されると初めてこのELR動作モードに入る。その後、十分な量のウェビングが引き出されると、乗物の、大きな乗員用のELR動作モードに入る。機械的なスイッチ65は、ベルトの軸、すなわちスプールの回転回数に応答する、ギアを有する公知の機構を修正することによって作ることができる。
第1の、すなわち1次のロック機構40は通常のロック機構であり、質量体42aと1つまたは2つ以上のセンサつめ42bを有する乗物センサ42を有している。ロック歯44aを備えるロックホイール44が、トーションバーの端部30aに固定され、トーションバーと共に回転可能である。ロックリングとしても知られているロックカップ46が、トーションバーの端部30aの周りに、そして(模式的に示されている)ロックつめ48の近くに回転可能に配置されている。さまざまな種類のロック機構を使用することができる。説明したのと同様のロック機構が特許文献3に示されている。
乗物の減速度が所定の限界を越えると、乗物センサの質量体42が移動し、それによって、前にはスプールと連結していなかったロックカップ(リング)46がスプールに連結させられ、それによって、その後、ロックカップ(リング)はスプールと共に回転させられる。ロックカップの回転によって、ロックリング46が回転し、それによって、ロックつめ48が回転して、ロックホイール44の周りに配置された歯44aと係合させられる。1次のロック機構40は、スプールが所定のレベルよりも速く回転している時に作動させられる、公知の種類のウェブ検知機構52をさらに有している。そのようなウェブ検知機構の1つが特許文献3に示されている。この特定のウェブ検知機構も、作動させられると、ロックカップ46をスプールに連結させて、ロックつめ48を所定の位置に移動させることによってスプールをロックさせる。
2次のロック機構60は、図4に示すように、検知用の質量体62aと、検知用の2つのつめを備える検知用のつめ機構64を有する他の乗物センサ62を有している。乗物センサ42と関連した検知用のつめは、つめ機構64について示したのと同じにすることができる。
本発明は、シートベルトの、巻き取り装置から引き出されたウェビングの量、あるいは、巻き取り装置に残っているウェビングの量に応答する機械的なスイッチ65を含んでいる。シートベルトの巻き取り装置のALR機構は、基本的に、スプールの回転、すなわちシートベルトの、スプールからの引き出しに応答する機械的なスイッチである。ここで用いるように、ALR機構はスイッチ66としても示される。シートベルトの巻き取り装置はALR機構によってELR動作モードからALR動作モードへ切り替えられる。ALR機構(スイッチ66)の動作は、本発明に対してはあまり重要ではない。さまざまなALR機構が、1つまたは2つ以上のギアからなる機構を有している。本発明では、スイッチ70として示された追加のギアが公知のALR機構に追加されている。
ALR動作モードには、通常、チャイルドシートが乗物のシートに固定される時に入る。チャイルドシートの取り付け者が、シートベルトの、全部ではないにしても大部分をスプールから引き出す。この状態に到達すると、シートベルトの巻き取り装置は、巻き取り装置のスプールが常にロックされている動作モードに切り替わる。シートベルトの巻き取り装置は、シートベルトが引き込み用のばね68によってスプール上に再び完全に巻き取られると、ELR動作モードに戻る。巻き取り装置、すなわち巻き取り用のばね68は、トーションバー30の遠い方の端部30cに連結されている。
追加されたスイッチ70は、巻き取り装置から引き出されているウェビングの量が、乗物の、第50百分位数の男性よりも小さい乗員がシートベルトの巻き取り装置を使用している時に通常引き出されるウェビングの量よりも少ないか同じ場合に、第2の乗物センサ62の動作をブロックする。すなわち、2次のロック機構は、乗物の乗員が小さい場合、ブロックされる。図4と5に示す好ましい実施形態において、乗物の乗員の大きさ用のスイッチ70は、ALR機構のスイッチ66に追加された追加のディスク72を有している。ALR機構のスイッチ66と、それの、シートベルトの巻き取り装置の他の構成部品との相互の作用が特許文献3に記載されている。
ディスク72は、ALRのスイッチの機構のうちの1つと、特に特許文献3において符号122によって示されているピン76の動作によって回転する、延びている突出部74を有している。スイッチ66,70のさまざまな機構は、突出部74、すなわちカムが、第2のロック機構60のセンサ用のつめ機構64の頂上に直接的または間接的に位置し、それによって、第2の乗物センサ62が2次のロック機構60を作動させるのを阻止するように配置されている。図4に示すセンサ用のつめ機構64は、第1と第2のレバー64a,64bを有する複合センサ機構であるが、単一のセンサ用つめ機構も本発明の範囲内である。
開示しているALR機構の構造は本発明にとって重要ではない。ALR機構、すなわちスイッチ66は、スプールと共に回転するように駆動され、図5に示すように、ゆらぎ式(wobble)のギア82、偏心カム132、および、ハウジング142の壁に成形によって形成された固定されたリング状のギア84を含む様々なギアとディスクを有するゆらぎギア機構(wobble gear mechanism)、すなわち偏心ギア機構81を有している。ギア84はカムによって駆動される。ALRのスイッチ66は、図4に示されているように、2次のロック機構60の一部である第2のロックリング46aに作用する。ロックリング46aのギアは、ロックリング46に類似しており、通常の動作状態では、スプールとトーションバーから回転に関して分離されている。
ALRのスイッチ66は、弧状の溝穴92を有するカムのディスク90をさらに有している。偏心式のギア82上に保持されている柱、すなわちピン76が、弧状の溝穴92内に受け入れられている。ウェビングがスプールから引き出されると、ギア82は、リング状のギアの周りを移動し、ピンは、所定の軌道内を移動し、ピンが溝穴92の両端部の一方に到達すると、ピン76の、引き続いての移動がディスク90に伝達され、ディスク90はピン76によって時計回りまたは反時計回りに押される。チャイルドシートが取り付けられる時のように、シートベルトが実質的に全部スプールから引き出された時、カムのディスク90は、図4に示すように、ばねによって付勢されているレバー100の端部100aに隣接して位置し、それによって、このレバーを、ばね103の一方の脚部の影響によって、カムのディスク90の切り欠き102内に移動させることができる。ばねの他方の脚部103aは、固定された状態に保たれる。レバー100のこの回転動作によって、リング状のギア46aに関連する2次のつめ104が押されて、2次のロック機構60に関連するロックホイール120のロック歯120aに接触させられる。この動作によって、リング状のギア46aがスプール24に連結される。ベルトを引き出す方向へのスプール24の回転の間のさらなる動作によって、ロックリング46aが回転させられ、それによって、図4に示すように、第2のロック機構60の、ロックつめ106がロックホイール120に係合させられる。ロックつめ106は、ロックつめ48と同様に、ロックリング46aの溝穴110内に受け入れられている、カムに従動するピン108を有している。ロックリングが、ベルトの巻きを解く方向に相当する、図4に関して反時計回りの方向に回転すると、第2のロックつめ106は、溝の端部の周りに配置されているロック歯120の方へ移動し、それによってスプールをロックする。
ELR動作モード時、2次の動作機構60は、乗物センサ62の動作によって作動させることができる。乗物センサ62は、乗物センサ本体、すなわち質量体62aとセンサ用のつめ機構64を有している。衝突時、乗物センサの通常の動作は、乗物センサのつめ64a,64bを上方に移動させ、それによって、第2のロックリング46aをスプールに連結させ、その結果、第2のロックつめ106を歯120に連結させるものである。
図4のスイッチ70のカムの突出部が、センサ用のつめ機構64の概して上方の、ブロック位置にある場合、センサ用つめ機構はその作動位置に移動することができず、したがって、第2のロック機構60はブロックされる。あるいは、カムの突出部74が乗物センサ用のつめ機構64から離れている場合、乗物センサ62は、2次のロック機構60を作動させる。ギア82は、スプールから引き出されたウェビングの量に関連して回転することができる。
スイッチ70は、図5にも示されている溝穴130を有するディスク72を有している。ギア90の溝穴92を通って延びているギア82の柱76は、ディスク72の溝穴130内にも受け入れられている。ギア82が回転すると、その柱はディスク72の溝穴130内をスライドする。ギア82が回転すると、ピン76がディスク72を押すか引くかし、それによってディスクを、その軸線を中心に回転させる。図5では、ピン132が、構成部品72,82,90を通って延び、これらの構成部品の回転軸も形成している。このピン132は、ハウジング142内に緩く取り付けられており、ピン132の六角形の溝に係合しているスプールまたはトーションバーと共に回転する。ピン132の回転によってギア82が回転させられる。
カムの突出部74をディスク72上に適切に配置し、その移動のタイミングを他のギアに対して合わせ、またカムの突出部74の円弧の長さを適切に設定することによって、シートベルトの巻き取り装置が、引き入れた状態にある時、すなわち、シートベルトの、使用可能なウェビングが巻き取り用ばね68の動作によってスプール上に完全に巻き取られている時、カムの突出部74をセンサ用つめの機構64の上または近くに位置させることができる。この状態において、ロック機構60はブロックされ、スプールをロックすることができず、衝突時には、第1のロック機構40だけをロックに使用することができる。その結果、シートベルトの巻き取り装置のエネルギー吸収動作は、トーションバーの特性によって定められる。
シートベルトのウェビングが、バックルに止める操作中にスプールから引き出されると、スイッチ66,70の機構のさまざまな構成部品が回転し、それによって突出部74がセンサ用のつめ機構64に対してスライドする。突出部74は、シートベルトの、引き出されたウェビングの量が第1の量よりも少ない限り、センサ用のつめ機構を非作動の状態に維持するように大きさを設定されており、この第1の量は、第5百分位数の成人によって通常使用されるウェビングの量に相当している。
乗物の、第50百分位数の男性の乗員の大きさに対応する、より多くのシートベルトのウェビングがスプールから引き出された後、突出部74は、機構64からずらされた、図4に示す位置に移動しているようにすることができる。このように離すことによって、乗物センサ62は作動可能になり、シートベルトの巻き取り装置20がELR動作モードにある場合、衝突時に、乗物の2次のロック機構60もスプールをロックし、スプールが回転するのを阻止することができるようになる。衝突時、1次のロック機構40もスプールをロックすることができる。その結果、両ロック機構が作動して、トーションバーは回転するのを阻止される。乗物の乗員によってシートベルトに負荷が加えられる際、エネルギー吸収のレベルは、シートベルトの、伸び率が可変なウェビングの特性によって定められる。
図6は、巻き取り装置20の2つのエネルギー吸収動作モードに対応する、力の変位曲線を示している。曲線150は、1次のロック機構40だけが作動させられた場合(それによって乗物の、小さい乗員を保護するようにトーションバーだけが作動させられた場合)に、トーションバー30によってシートベルト24に加えられる所望の反作用力を示している。曲線152は、乗物の、大きな乗員のために1次と2次の両方のロック機構40,60が作動させられた場合に達成される、巻き取り装置の、力の変位特性を示している。これによって、トーションバー30は、動作上、機構から除外され、その結果としての力の変位特性は、本質的に、伸び率が可変なウェビング24の特性となる。
チャイルドシートが乗物に取り付けられた場合、チャイルドシートの取り付け者は、シートベルトのほとんどのウェビングをスプールから引き出している。これによって、シートベルトの巻き取り装置は、巻き取り装置の2次の側が常にロックされた状態となるALR動作モードに切り替えることができる。しかし、乗物が、乗物センサ42を作動させるのに十分な衝突に巻き込まれた場合、第1のロック機構40はロックすることができる。すると、シートベルトの巻き取り装置20は、伸び率が可変なウェビングによって定められる、チャイルドシートのためのエネルギー吸収動作モードに戻ることができる。
図5に示すスイッチ70は、カムの突出部74が、センサ用のつめ機構64に間接的に作用するように構成することができる。例えば、シートベルトの巻き取り装置内の、利用できる空間のために、さまざまな構成部品は、カム74がセンサ用つめ機構64に直接係合するのが好ましくない、またはできないように配置されていてもよい。この場合、スイッチ70は、ハウジング142内に回転可能に支持されているレバー140を有することができる。レバー140は、例えば、スイッチ用のばね143によって付勢することができる。レバー140の回転軸は、ハウジング142の受け入れ部146内に緩く嵌められているピン144である。レバーの幅は、カムの突出部74がレバー140に係合し、それによってレバーをばね143の付勢力に抗して下向きに押すことができるように選択されている。レバー140は、レバーの下面がセンサ用のつめの機構64を下向きに押して、乗物センサ62の機構を間接的に、作動しない状態にするように、十分に広い。
図7〜8a〜cは、本発明の代替の実施形態を示している。シートベルトの巻き取り装置200は複数のELR動作モードを有している。ロックつめ46を有する1次のロック機構40だけが作動させられている場合、スプール24は、乗物の乗員の負荷に応答して回転し、それによってトーションバーをねじることができるので、巻き取り装置の出力は、トーションバー30の負荷制限特性によって定められる。ロックつめ106を有する2次のロック機構60も作動させられている場合、スプールとトーションバーの両方の回転が阻止され、エネルギーの吸収(負荷制限)は、シートベルトの、伸び率が可変なウェビングの特性によって定められる。
シートベルトの巻き取り装置200は、必要に応じてALRのスイッチ66を任意に有することができる。巻き取り装置200は、トーションバーの回転のカウンタの機構400が、トーションバーが所定の量だけ回転した後、トーションバーを機構から除外するのに用いられる、追加のELR動作モードを有するように構成されている。トーションバーがこの回転限度に到達した後、負荷制限は、図3に一般的に示している、シートベルトの、伸び率が可変なウェビングによる負荷制限に戻る。
トーションバー30とスプール24は、スプールがトーションバーと一緒に回転できるようにする、スプラインが形成された連結部31によって、図1に示すように端部30bの所で互いに連結されている。スプール24は、その一方の側に配置された、歯120aを有するロックホイール120を有し、このロックホイール120は、2次のロック機構60の一部である。公知の方法によって、ロックホイール120は、鋳造物、すなわち成形されたスプール24の一部として一体に形成することができ、あるいは、硬化させられた歯付きリングをスプールに固定することができる。
1次のロック機構40は、図1に示すように、ロック歯44aを有するロックホイール44を必要としている。しかし、本実施形態では、前述の実施形態においてスプール24の、互いに反対側に取り付けられていたのとは対照的に、ロックホイール44はロックホイール120に隣接して配置されている。ロックホイール44は、ウェブセンサ52とロック機構の、他の部品を収容するのに使用されているカップ状のホイール45の外縁に形成され、または取り付けられている。この構成は複数の図に模式的に示されている。ホイール45は、スプラインが形成された連結部33を介してトーションバーに連結されており、例えば、ホイール45の円筒状の延長部201の所で連結されている。円筒状の延長部は、スプール24の端部を回転可能に支持するブッシュとして働く。ホイール45は、トーションバー30の端部にスナップ式に嵌めることができるワッシャ203によって所定の位置に保持されている。図7において矢印によって模式的に示されているロックつめ48,106は各ロックホイール44,120に関連している。
第1の動作モードは、ホイール45をロックして、トーションバー30の端部30aを有効にロックする1次のつめ48を作動させることによって達成される。ベルトの負荷がスプール24を介してトーションバーに伝達されると、トーションバーはねじれ、乗物の乗員に加わるベルトの負荷を吸収し、すなわち制限する。ユーザが第50百分位数の男性より小さいか等しい大きさである場合にトーションバーのこの動作モードに入ることができる。この動作モードの間、つめ106を有する2次のロック機構60は、スイッチ70によって動作しないようにロックされている。
十分な量のウェビングがスプールから引き出された後の第2のELR動作モードにおいて、スイッチ70は、センサの、適切なつめから離れることができ、2次のつめ106は自由に作動でき、それによって、ロックホイール120とスプール24の回転を阻止できる状態になっている。この動作モードでは、トーションバーの両方の端部30a,30bが同期して強制的に止められ、トーションバーはねじれることができない。ロックされた巻き取り装置200の出力特性は、伸び率が可変なウェビングである、シートベルトのウェビング28の特性によって定められる。
シートベルトの巻き取り装置200は、ウェブセンサ52、ALRのスイッチ66、乗物の、身長の大きい乗員が巻き取り装置を使用している時に2次のロック機構60の動作をブロックし、すなわち阻止する、乗物の乗員の大きさ用のスイッチ70を有している。ウェブセンサとALRのスイッチは、図7に示すロックリング、すなわちロックカップ210を回転させ、それによって、1次または2次のつめ48,106のどちらか一方を作動させる。本実施形態では、ロックリング、すなわちロックカップ210に動作可能に連結する単一の乗物センサだけが使用されている。ウェブセンサおよび/または乗物センサがロックリング210を巻き取り装置200の軸に連結させ、すなわち、ロックリングをトーションバー30に連結させると、ロックリング210は、トーションバーと共に回転して、1次のロックつめ48をそれに係合する歯44aに向かって移動させる。
図8a〜cは、追加の動作モードを生じさせる、トーションバーのねじれのカウンタの機構400の詳細を示している。回転カウンタまたはカウンタとも呼ばれるこの機構400は、ホイール45とスプール24の一部を使用している。ホイール45とスプール24の、互いに隣接する面402,404の各々が、各溝406,408をそれぞれ有している。図示するように細長い形状のピン410が、各溝406,408内に配置され、これらの溝を埋めている。1次のロック機構40が作動させられている時に、ベルトの負荷が増加した後、スプールとトーションバーは回転し始める。スプールが回転すると、面402,404は互いに相対的に回転する。スプールが回転すると、ピン410が一緒に移動させられ、ピンは、相対的に移動している両溝406,408内をスライドする。ピンが両溝の端部に到達すると、スプール24は、ホイール45に対してそれ以上回転するのを阻止される。スプールの停止によって、トーションバーがさらにねじれるのが阻止され、それによって、トーションバーが機構から有効に除外される。ベルトの負荷のさらなる増加に対して、伸び率が可変なウェビング80によって反作用を生じさせることができる。
図9に示す曲線150は、1次の動作モードでの、トーションバーによる負荷制限(エネルギーの吸収)を示している。この動作モードでは、乗物の、小さい乗員がバックルを留めているので、所定の量のウェビングがスプールから引き出されている。しかし、曲線154を参照すると、乗物の、小さい乗員によってシートベルトに、トーションバーが著しくねじられるのに十分な負荷がかけられるような衝突の場合、トーションバーが所定量だけねじられた後、トーションバーは動作しないようにされ、巻き取り装置のエネルギーの吸収の特性は、伸び率が可変なウェビングの、より強い特性によって定められるようになる。曲線152は、両ロック機構がロックされている結果の負荷制限を示しており、この場合、エネルギーの吸収は、延びが可変のシートベルトのウェビングによって定められる。
図10は、2つのレベルのエネルギー吸収、すなわち消散を同様に行う、シートベルトの、代替の巻き取り装置300を示している。第1のレベルは、シートベルトのウェビング80の特性によって定められる。第2のレベルは、トーションバーではなく、摩擦ブレーキまたは摩擦クラッチの機構310によって定められる。さまざまなレベルのエネルギーの吸収が、前と同様に、2つのロック機構のうちの1つを選択的に作動させることによって達成される。ブレーキまたはクラッチの摩擦のレベルは、図6に示す前述の曲線150で示すように、トーションバー30によって達成される負荷制限のレベルと合うように選択されている。シートベルトの巻き取り装置300は、前述の実施形態におけるトーションバーを受け入れるのに使用される中空の通路を有する必要のないスプール24aを有している。スプールは、中身が詰まっている必要はなく、重量を低減するために複数の空隙部を有していてもよい。しかし、スプール24aは、スプール24aの側方の面314から延びている短く突出した回転軸312を有している。スプール24aは、面314に概ね対向している第2の面316を有している。その面から、摩擦を発生する機構310用の案内部として働く柱318が延びている。
1次のロック機構40は、柱318を受け入れる凹部332を有する、巻き取り装置200のカップ45と同様の、概ね円形のカップ330を有している。カップの外側の表面334は、スプールの面316と相補的な端面を形成している。ベルビルワッシャ340が、柱318に動作可能に連結され、面316に対して、またはすくなくとも面316に向かって、面334を継続的に付勢する付勢力を発生している。
一般的に、対向している両面316,334の各々は、互いに相対的に移動する時に、摩擦表面として動作可能である。面316,334の一方または両方の面は、被覆されていないものとすることができ、その場合、表面仕上げまたは材料の選択によって、両面の間に発生させることができる摩擦のレベルを設定することができる。しかし、所望の摩擦特性、すなわちエネルギー吸収特性を達成するために、一方または両方の面を摩擦性材料350で被覆したり、一方または両方の面に摩擦性材料350を入れたりすることもできる。
1次のロックホイール44はカップ330に連結され、またはカップ330の一部を構成しており、一方、2次のロックホイール120は、巻き取り装置200の場合と同様に、スプール24aに関連している。乗物の、比較的小さい乗員のための動作モードにするために、矢印によって模式的に示されている1次のつめ48が作動させられ、それによって、カップ330を所定の位置にロックする。スプール24aが、シートベルトのウェビング80に加えられる力によって回転させられると、面316,334の接触面、または摩擦性材料350が使用されている場合、その接触面に摩擦力が発生する。この動作モードにおける負荷制限特性は、前述の曲線150によって示されるエネルギー吸収の特性と同様の摩擦特性を達成するように選択されている。
表面316,334は直接作用し合うことができ、あるいは、これらの1つまたは両方は、通常のクラッチディスクの材料または乗物のブレーキの摩擦性パッドの材料のような摩擦性材料のディスクを支持することができる。本実施形態では、1次と2次のロックホイールは互いに隣接して取り付けられているので、ロック機構、すなわち、乗物センサ、ALRスイッチ、カウンタ、または、乗物の、大きさのスイッチ70は、前の実施形態において説明したものを使用することができる。
図11は、シートベルトの巻き取り装置351が、トーションバー30に加えて、摩擦クラッチの機構310を使用している、本発明の他の実施形態を示している。好ましい実施形態において、ウェビングは、通常のシートベルトのウェビングであり、シートベルトの、伸び率が可変なウェビングではない。本実施形態において、1次のロック機構が作動させられると、巻き取り装置の負荷制限は、機構310の摩擦特性によって定められる。このモードは、スイッチ70および/または66の制御によって、乗物の、小さい乗員に対して使用される。乗物の、大きい乗員に対しては、1次と2次の両方のロック機構が作動させられ、スプールに負荷が加えられると、スプール24はトーションバー30を回転させる。この実施形態では、負荷の制限は、図11aに示すように、摩擦を発生する機構310によって達成される負荷制限よりも高く設定されている、トーションバー30の特性によって定められる。
本実施形態において、トーションバーは、図1におけるのと同様に、スプール24を通って延びている。このトーションバーは、スプラインが形成された連結部31を介してスプール24の一方の端部に連結されている。ベルトの負荷がスプール24に加わると、スプール24は、ねじられて回転することができる。本実施形態において、2次のロックホイール120は、スプラインが形成された連結部33を介してトーションバー30に連結されている。前にはスプールの面によって実現されていた摩擦性の表面316は、本実施形態では、これに匹敵する、ロックホイール120の面316aによって実現されている。摩擦を発生する機構310とロックホイール120の間にねじり力を発生する機構は、シートベルトの巻き取り装置300について説明したのと同じであり、他の摩擦性の表面334を有している。
1次と2次のロックつめ48,106は、1次と2次のロックホイール44,120に対して模式的に示されている。一方または両方のつめを選択的に作動させることによって、シートベルトの巻き取り装置の、所望の動作モードを達成できる。両方のロックつめが作動させられた場合、すなわち1次と2次のロック機構40,60の両方が作動させられた場合、各ロックホイール44,120は互いに固定される。しかし、スプールは自由に回転し、トーションバーをねじるので、負荷制限は、トーションバー30の特性によって定めることができる。しかし、1次のロック機構40(つめ48)だけが作動させられた場合、ホイール330だけが(巻き取り装置のフレームに対して)回転しないように固定される。
この動作モードでは、両方の面334,316aの間の摩擦のレベルは、スプールを介して加えられるトルクによってスプール、トーションバー、ロックホイール120が一体になって回転することができるように、比較的低く選択されている。この回転によって、摩擦面316a,334が相対的に回転し、それによって、摩擦による負荷制限の特性が生じる。
本実施形態は、シートベルトの巻き取り装置の、負荷を制限する出力特性を、摩擦による低いレベルから、選択されたトーションバーによって達成可能な高いレベルに切り替えるスイッチとして使用される機構400を任意に備えることもできる。より具体的には、機構400は、ロックホイール120を、摩擦性の表面334に対して回転させながら、所定の量だけ回転できるようにする。これらの表面が限度量まで回転した後、ピン410が、対面している溝406,408内をもはやスライドできなくなり、ホイール330は、ロックホイール120に物理的に連結される。
その後、スプールのさらなる回転に対して、トーションバーによって反作用が生じる。例えば、本実施形態では、摩擦を発生する機構によって達成される負荷制限は、3kN程度のように、2〜3kNの範囲に設定でき、一方、トーションバーによる制限レベルは、6kN程度のように、4〜6kNの範囲に設定できる。これらのレベルは、摩擦性材料の変更、およびトーションバーの機械的パラメータの変更によって達成できる。
本発明の第1の実施形態の、主要な複数の構成部品を模式的に示す断面図である。 シートベルトの、図1に示す巻き取り装置に対応する複数の機構のブロック図である。 シートベルトの巻き取り装置に組み込まれている、伸び率が可変なウェビングについての、力の変位曲線を示す図である。 2次のロック機構の部分を示す断面図である。 ALRのスイッチ65と乗物の乗員の大きさのスイッチ70をより詳細に示す図である。 複数の力の変位曲線を示す図である。 本発明の、他の実施形態を模式的に示す図である。 トーションバーの回転のカウンタの機構の図である。 トーションバーの回転のカウンタの機構の、他の図である。 トーションバーの回転のカウンタの機構の、さらに他の図である。 図7のシートベルトの巻き取り装置によって発生するベルトの負荷を示す図である。 本発明の、他の実施形態を示す図である。 本発明の、他の実施形態を示す図である。 摩擦による負荷の曲線とトーションバーによる負荷の曲線を模式的に示す図である。

Claims (14)

  1. 1次(40)および2次(60)ロック機構と、巻き取り装置が、指定されていないクラスの乗物乗員によって使用されている場合に、前記2次ロック機構を機械式に非作動状態にする非作動化手段(70,72,74)を有し、前記乗物乗員の大きさに依存して選択的に使用されるように構成されている少なくとも2つの負荷制限機構(30,80,350)を有しているシートベルト巻き取り装置(20)。
  2. 前記非作動化手段は、スプールに残っている、または該スプールから引き出されている前記シートベルトの量に応答して前記の2つの負荷制限機構を動作的に互いに切り替えるモード切り替えスイッチ(65)を含んでいる、請求項1に記載のシートベルト巻き取り装置。
  3. 前記の少なくとも2つの負荷制限機構は、トーションバーと、伸び率が可変なシートベルトウェビングの組み合わせを有している、請求項1に記載のシートベルト巻き取り装置。
  4. 前記の少なくとも2つの負荷制限機構は、摩擦発生機構と、伸び率が可変なシートベルトウェビングの組み合わせを有している、請求項1に記載のシートベルト巻き取り装置。
  5. 前記摩擦発生機構の負荷制限能力は、前記伸び率が可変なシートベルトウェビングの負荷制限能力よりも小さい、請求項3または4に記載のシートベルト巻き取り装置。
  6. 前記の少なくとも2つの負荷制限機構は、トーションバーと摩擦発生機構の組み合わせを有している、請求項1に記載のシートベルト巻き取り装置。
  7. 前記摩擦発生機構の負荷制限能力は、前記トーションバーの負荷制限能力よりも小さい、請求項6に記載のシートベルト巻き取り装置。
  8. 前記2次ロック機構と動作的に関連するALRスイッチを有している、請求項1に記載のシートベルト巻き取り装置。
  9. 前記非作動化手段は前記ALRスイッチによって駆動される、請求項8に記載のシートベルト巻き取り装置。
  10. 前記非作動化手段は、前記2次ロック機構に関連する慣性センサの作動を阻止するように構成された突出部(74)を有する回転するディスク(72)を有している、請求項1に記載のシートベルト巻き取り装置。
  11. 前記ALRスイッチは、リングギアの周りを移動する、ピン(76)を有するゆらぎギアを有しており、該ゆらぎギアは、前記ピン(76)を受け入れる、前記ディスクを貫通して半径方向に位置する溝穴(130)を有しており、前記ピン(130)は前記ディスクを回転方向に進め、また、前記溝穴内を相対的に半径方向にも移動する、請求項10に記載のシートベルト巻き取り装置。
  12. 前記突出部(74)によって作動させられ、前記2次ロック機構の構成部品と係合すように移動できる中間レバー(140)を有している、請求項10または11に記載のシートベルト巻き取り装置。
  13. 前記1次および2次ロック機構は、巻き取り装置のスプールの各側と動作的に関連しており、前記1次および2次のロック機構は、前記両ロック機構が作動させられた時に、前記トーションバーの動作をブロックし、前記1次ロック機構が作動させられた時に、前記トーションバーの動作を可能にするように前記巻き取り装置上に構成されている、請求項3に記載のシートベルト巻き取り装置。
  14. 前記モード切り替えスイッチ(65)は、前記2次ロック機構が、動作がロックされるモードに入るのを阻止するブロック位置から、前記2次ロック機構から引き離された非係合位置へ移動できる、ギアによって駆動される突出部を有している、請求項2に記載のシートベルト巻き取り装置。

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